Active Directory 用コネクタ インストールと設定ガイド

HP OpenView Select Identity
Windows 2000 および Windows 2003 上の
Microsoft® Active Directory LDAP サーバー用 コ ネ ク タ
イ ン ス ト ール と 設定ガ イ ド
コ ネ ク タ バージ ョ ン : 3.4
Select Identity バージ ョ ン : 3.3.1
2005 年 8 月
 2005 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
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1. 本書に記載 し た内容は、 予告な し に変更す る こ と があ り ます。
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ます。
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害、 間接損害、 特別損害、 付随的損害ま たは結果損害については責任を負いかねますので ご了
承 く だ さ い。
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2
Copyright Notices
© 2005 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
本製品には Apache Software Foundation (http://www.apache.org/) が開発 し た ソ フ ト ウ ェ アが
含ま れ ます。 Portions Copyright (c) 1999-2003 The Apache Software Foundation. All rights
reserved.
Select Identity は Apache Jakarta Project の以下の ソ フ ト ウ ェ ア を使用 し てい ます。
•
Commons-beanutils
•
Commons-collections
•
Commons-logging
•
Commons-digester
•
Commons-httpclient
•
Element Construction Set (ecs)
•
Jakarta-poi
•
Jakarta-regexp
•
Logging Services (log4j)
ほかに、 Select Identity で使用 さ れてい る サー ド パーテ ィ 製の ソ フ ト ウ ェ アには以下があ り ま
す。
•
SourceForge の JasperReports
•
SourceForge の iText (JasperReports 用 )
•
BeanShell
•
Apache XML Project の Xalan
•
Apache XML Project の Xerces
•
Apache XML Project の Java API for XML Processing
•
Apache Software Foundation の SOAP
•
SUN Reference Implementation の JavaMail
•
SUN Reference Implementation の Java Secure Socket Extension (JSSE)
•
SUN Reference Implementation の Java Cryptography Extension (JCE)
3
•
SUN Reference Implementation の JavaBeans Activation Framework (JAF)
•
OpenSPML.org の OpenSPML Toolkit
•
JGraph の JGraph
•
Hibernate.org の Hibernate
•
bouncycastle.org の BouncyCastle engine( キース ト ア管理用 )
本製品には Teodor Danciu (http://jasperreports.sourceforge.net) が開発 し た ソ フ ト ウ ェ アが含
ま れ ます。 Portions Copyright (C) 2001-2004 Teodor Danciu ([email protected]).
All rights reserved.
Portions Copyright 1994-2004 Sun Microsystems, Inc. All Rights Reserved.
本製品には the Waveset Technologies, Inc. (www.waveset.com) が開発 し た ソ フ ト ウ ェ アが含ま
れます。 Portions Copyright © 2003 Waveset Technologies, Inc. 6034 West Courtyard Drive,
Suite 210, Austin, Texas 78730. All rights reserved.
Portions Copyright (c) 2001-2004, Gaudenz Alder. All rights reserved.
4
Trademark Notices
HP OpenView Select Identity は Hewlett-Packard Development Company, L.P. の商標です。
Microsoft、 Windows、 Windows ロ ゴお よ び SQL Server は Microsoft Corporation の商標ま た
は登録商標です。
Sun ワ ー ク ス テーシ ョ ン、 Solaris Operating Environment ソ フ ト ウ ェ ア、 SPARCstation 20 シ
ス テ ム、 Java テ ク ノ ロ ジ、 お よ び Sun RPC は Sun Microsystems, Inc. の登録商標ま たは商標
です。 JavaScript は Sun Microsystems, Inc. の商標で、 Netscape に よ り 考案お よ び実装 さ れた
テ ク ノ ロ ジの ラ イ セ ン ス下で使用 さ れ ます。
本製品には Sun Java Runtime が含まれ ます。 本製品には RSA Security, Inc. に ラ イ セ ン ス さ れ
た コー ド が含ま れます。 IBM に ラ イ セ ン ス さ れた部分は http://oss.software.ibm.com/icu4j/ で
参照で き ます。
IBM、 DB2 Universal Database、 DB2、 WebSphere、 お よ び IBM ロ ゴは米国お よ びその他の
国におけ る International Business Machines Corporation の商標ま たは登録商標です。
UNIX は The Open Group の登録商標です。
本製品には World Wide Web Consortium が提供す る ソ フ ト ウ ェ アが含ま れます。 こ の ソ フ ト
ウ ェ アには xml-apis が含まれ ます。 Copyright © 1994-2000 World Wide Web Consortium,
(Massachusetts Institute of Technology, Institute National de Recherche en Informatique et
en Automatique, Keio University). All Rights Reserved. http://www.w3.org/Consortium/Legal/
Intel お よ び Pentium は米国お よ びその他の国におけ る Intel Corporation の商標ま たは登録商
標です。
AMD お よ び AMD ロ ゴは Advanced Micro Devices, Inc. の商標です。
BEA お よ び WebLogic は BEA Systems, Inc. の登録商標です。
VeriSign は VeriSign, Inc. の登録商標です。 Copyright © 2001 VeriSign, Inc. All rights
reserved.
その他の製品名は各社の商標ま たはサービ ス マー ク であ り 、 こ こ での記載は識別のみを目的 と し
てい ます。
原典
本書は 『HP OpenView Select Identity Connector for Microsoft Active Directory LDAP Servers
on Windows 2000 and 2003 Installation and Configuration Guide』 Manufacturing Part No.
none (August 2005) を翻訳 し た も のです。
5
サポー ト
次の HP OpenView の Web サ イ ト を参照 し て く だ さ い。
http://openview.hp.com/ ( 英語 )
http://www.hp.com/jp/openview/ ( 日本語 )
こ れ ら の Web サ イ ト には、 HP OpenView の提供す る 製品、 サービ ス、 サポー ト についてのお
問い合わせ先や詳細が掲載 さ れてい ます。
ま た、 直接以下のサポー ト サ イ ト を ご参照いただ く こ と も で き ます。
http://support.openview.hp.com/
HP OpenView オン ラ イ ン ソ フ ト ウ ェ ア サポー ト は、 お客様の問題解決に役立つ機能を提供 し
てい ます。 サポー ト サ イ ト では、 お客 さ ま のビ ジネ ス の運用に役立つ対話形式の技術サポー ト
ツールに手早 く 効率的にア ク セ ス で き ます。 サポー ト サ イ ト では次の こ と が可能です。
•
関心のあ る ド キ ュ メ ン ト を検索す る
•
サポー ト ケース を登録 / ト ラ ッ キ ン グす る
•
サポー ト 契約を管理す る
•
HP サポー ト の問合わせ先を調べ る
•
利用可能なサービ ス に関す る 情報を確認す る
•
ソ フ ト ウ ェ ア を利用 し てい る 他のユーザー と の情報交換
•
ソ フ ト ウ ェ ア ト レーニ ン グ情報の検索 と お申 し 込み
大部分のサポー ト には、 HP Passport へのユーザー登録 と ロ グ イ ン が必要です。 ま た、 サポー ト
契約が必要な場合 も あ り ます。
ア ク セ ス レベルに関す る詳細は、 次の URL で確認 し て く だ さ い。
http://support.openview.hp.com/access_level.jsp
HP Passport ID のご登録は、 次の URL で行っ て く だ さ い。
https://passport2.hp.com/hpp/newuser.do ( 英語 )
6
目次
第1章
コ ネ ク タ のイ ン ス ト ール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
シ ス テ ム要件 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .11
Web アプ リ ケーシ ョ ンサーバーでの配布 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12
セキ ュ ア LDAP の使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14
第2章
コ ネ ク タ の設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 19
国際化サポー ト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 19
コ ネ ク タ の配布 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 21
第3章
マ ッ ピ ング フ ァ イルの概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 27
概説 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 28
Active Directory LDAP のマ ッ ピ ン グ情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 32
第4章
コ ネ ク タ のア ン イ ン ス ト ール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 35
WebLogic か ら の削除 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 35
WebSphere か ら の削除 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 36
7
目次
8
1
コ ネ ク タ のイ ン ス ト ール
Active Directory LDAP コ ネ ク タ を使用す る と 、 HP OpenView Select Identity
は、 Windows Active Directory LDAP サーバーに対 し て さ ま ざ ま な操作が行え
ます。 こ の コ ネ ク タ は、 LDAP と のデー タ の交換に JNDI (LDAP リ ソ ース プ ロ
バ イ ダ イ ン タ フ ェース ) を使用 し てい ます。
Active Directory LDAP コ ネ ク タ を使用す る こ と よ っ て行え る 操作は、 次の と お
り です。
•
ユーザーの追加、 更新、 お よ び削除
•
ユーザー属性の取得
•
ユーザーの有効化 と 無効化
•
ユーザーの存在の確認
•
ユーザーパ ス ワー ド の変更
•
ユーザーパ ス ワー ド の リ セ ッ ト
•
すべてのエン タ イ ト ル メ ン ト の取得
•
利用可能なユーザー属性の一覧の取得
9
コ ネ ク タ のイ ン ス ト ール
•
ユーザーに対す る エ ン タ イ ト ル メ ン ト の割 り 当て と 割 り 当て解除 ( 複数の
OU に対す る ユーザーの追加を含む )
•
SSL を介 し たユーザーのプ ロ ビ ジ ョ ン
コ ネ ク タ に よ り ユーザーを Active Directory LDAP リ ソ ース に追加す る場合、
ユーザーは 「 ド メ イ ン ユーザー」 と 呼ばれ る デフ ォ ル ト のグループに割 り 当て
ら れ ます。 こ のグループ を エン タ イ ト ル メ ン ト と し て使用 し ないで く だ さ い。 こ
のグループはユーザーか ら 削除で き ま せん。
Active Directory LDAP コ ネ ク タ は、 一方向の コ ネ ク タ で、 Select Identity デー
タ ベース に格納 さ れたユーザーデー タ が変更 さ れた際に、 その変更を対象の
Active Directory LDAP に も 適用 し ます。 Select Identity フ ィ ール ド と LDAP
フ ィ ール ド のマ ッ ピ ン グには、 マ ッ ピ ン グ フ ァ イ ルが使用 さ れます。
こ の コ ネ ク タ は、 英語以外のプ ラ ッ ト フ ォーム で も サポー ト さ れてい ます。 こ の
コ ネ ク タ は、 LDAP と のデー タ の交換に JNDI (LDAP の リ ソ ース プ ロ バ イ ダ イ
ン タ フ ェース ) を使用 し てい ます。
Active Directory LDAP コ ネ ク タ は、 次の フ ァ イ ルに格納 さ れてい ます。
•
TALDAPv3.rar ― コ ネ ク タ のバ イ ナ リ フ ァ イ ルが含まれてい ます。
•
schema.jar ― Select Identity フ ィ ール ド と Active Directory LDAP
フ ィ ール ド のマ ッ ピ ン グ方法が定義 さ れた、 Active Directory シ ス テ ム
用の属性マ ッ ピ ン グ フ ァ イ ル (ActiveDir.xml) が含ま れてい ます。
こ れ ら の フ ァ イ ルは、 Select Identity Connector CD の LDAP Active Dir
デ ィ レ ク ト リ に収録 さ れてい ま す。
10
第1章
シ ス テム要件
Active Directory LDAP コ ネ ク タ は、 以下の Select Identity サーバー構成でサ
ポー ト さ れてい ます。
Select Identity の
バージ ョ ン
ア プ リ ケーシ ョ ンサーバー
デー タ ベース
3.0.2
WebLogic 8.1.2 (Windows 2003)
SQL Server 2000
WebLogic 8.1.2 (Solaris 9)
Oracle 9i
WebLogic 8.1.2 (HP-UX 11i)
Oracle 9i
WebSphere 5.1.1 (Solaris 9)
DB2 8.2 ( ま たは DB2
8.1 Service Pack 7)
3.3
WebLogic 8.1.4 (Windows 2003)
SQL Server 2000
3.3.1
WebLogic 8.1.4 (Windows 2003)
SQL Server 2000
WebSphere 5.1.1 (HP-UX 11i)
Oracle 9i
コ ネ ク タ は、 Windows 2000 お よ び Windows 2003 に イ ン ス ト ール さ れた
Active Directory でサポー ト さ れてい ます。 Windows 2000 では、 こ の コ ネ ク タ
にセキ ュ ア通信機能 (LDAPS) を使用で き ま す。 Windows 2003 では、 LDAPS を
使用 し なければな り ません 。 設定方法の詳細については、 14 ページの 「セキ ュ
ア LDAP の使用」 を参照 し て く だ さ い。
Active Directory LDAP コ ネ ク タ は、 国際化 さ れてお り 、 Java の Unicode 仕様
でサポー ト さ れてい る 言語に対応 し てい ます。 英語以外のプ ラ ッ ト フ ォーム で コ
ネ ク タ を使用す る場合は、 以下の前提条件を満た し てい る こ と を確認す る 必要が
あ り ます。
•
Select Identity サーバーを国際化に対応す る よ う に設定す る 必要があ り ま
す。 詳細については、 『HP OpenView Select Identity イ ン ス ト ールガ イ ド 』
を参照 し て く だ さ い。
•
各地域の言語で使用す る 文字をサポー ト す る よ う に リ ソ ース を設定す る 必要
があ り ます。
詳細については、 19 ページの 「国際化サポー ト 」 を参照 し て く だ さ い。
11
コ ネ ク タ のイ ン ス ト ール
Web ア プ リ ケーシ ョ ンサーバーでの配布
Active Directory LDAP コ ネ ク タ を Select Identity サーバーに イ ン ス ト ールす
る には、 以下の手順を実行 し ま す。
1
Select Identity ホームデ ィ レ ク ト リ に、コ ネ ク タ の RAR フ ァ イ ルを格納す る
サブデ ィ レ ク ト リ を作成 し ます。 た と えば、 Windows 上に
C:¥Select_Identity¥connectors フ ォ ルダ を作成 し ます ( コ ネ ク タ の
サブデ ィ レ ク ト リ は既に存在 し てい る 場合があ り ます )。
2
TALDAPv3.rar フ ァ イ ルを Select Identity Connector CD か ら コ ネ ク タ のサ
ブデ ィ レ ク ト リ に コ ピー し ます。
3
WebLogic に コ ネ ク タ を配布する には、 以下の手順に従い ます。 WebSphere
に コ ネ ク タ を配布す る 場合は、 13 ページの手順 4 に進みます。
a
Select Identity ホームデ ィ レ ク ト リ に ス キーマのサブデ ィ レ ク ト リ を作
成 し ます。 こ のデ ィ レ ク ト リ には、 コ ネ ク タ のマ ッ ピ ン グ フ ァ イ ルを格
納 し ます。 た と えば、 C:¥Select_Identity¥schema フ ォ ルダ を作成
し ます ( こ のサブデ ィ レ ク ト リ は既に存在 し てい る 場合があ り ます )。
b
schema.jar フ ァ イ ル (Select Identity Connector CD に収録 ) を解凍 し
て、 解凍 さ れた フ ォ ルダ を ス キーマのサブデ ィ レ ク ト リ に配置 し ます。
c
WebLogic サーバーの起動ス ク リ プ ト で指定 さ れてい る 環境変数
CLASSPATH に、 こ の ス キーマのサブデ ィ レ ク ト リ が含ま れてい る こ
と を確認 し ます。
d
アプ リ ケーシ ョ ンサーバーが起動 し ていない場合は起動 し ます。
e
WebLogic サーバーの コ ン ソ ールに ロ グ イ ン し ます。
f
[My_domain] → [ デプ ロ イ メ ン ト ] → [ コ ネ ク タ モ ジ ュ ール ] に移動 し ます。
g
[ 新 し い コ ネ ク タ モ ジ ュ ールのデプ ロ イ ] を ク リ ッ ク し ます。
h
TALDAPv3.rar フ ァ イ ルの格納場所に移動 し 、 TALDAPv3.rar を選択
し ます。 こ の フ ァ イ ルは、 コ ネ ク タ のサブデ ィ レ ク ト リ に格納 さ れてい
ます。
i
[ モ ジ ュ ールの割 り 当て ] を ク リ ッ ク し ます。
j
[myserver](配布先のサーバー イ ン ス タ ン ス )チ ェ ッ ク ボ ッ ク ス を オ ンに し
ます。
12
第1章
4
k
[ 続行 ] を ク リ ッ ク し ます。 設定内容を確認 し ます。
l
デフ ォ ル ト の設定をすべてその ま ま使用 し て、[ デプ ロ イ ] を ク リ ッ ク し ま
す。 [ 最後のア ク シ ョ ンの ス テー タ ス ] 列に 「成功」 と 表示 さ れます。
WebSphere に コ ネ ク タ を配布す る には、 以下の手順に従い ます。
a
アプ リ ケーシ ョ ンサーバーを停止 し ます。
b
schema.jar フ ァ イ ル (Select Identity Connector CD に収録 ) を解凍 し
て、 解凍 さ れた フ ォ ルダ を WebSphere¥AppServer¥lib¥ext デ ィ レ
ク ト リ に配置 し ます。
c
アプ リ ケーシ ョ ンサーバーを起動 し ます。
d
WebSphere アプ リ ケーシ ョ ン サーバー コ ン ソ ールに ロ グオ ン し ます。
e
[ リ ソ ース ] → [ リ ソ ース ・ アダプ タ ] に移動 し ます。
f
[RAR のイ ン ス ト ール ] を ク リ ッ ク し ます。
g
[ ロ ーカルパ ス ] フ ィ ール ド に、TALDAPv3.rar フ ァ イ ルへのパ ス を入力
し ます。 こ のフ ァ イ ルは、 手順 1 で作成 し たサブデ ィ レ ク ト リ に保存 さ
れてい ます。
h
[ 次へ ] を ク リ ッ ク し ます。
i
[ 名前 ] フ ィ ール ド に、 コ ネ ク タ 名を入力 し ます。
j
[OK] を ク リ ッ ク し ます。
k
[ 保存 ] リ ン ク ( ページの上部 ) を ク リ ッ ク し ます。
l
変更を マ ス タ ー構成に保管す る ページで、 [ 保管 ] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ま
す。
m
[ リ ソ ース ] → [ リ ソ ース ・ アダプ タ ] を ク リ ッ ク し ます。
n
新 し い コ ネ ク タ を ク リ ッ ク し ま す。
o
[ 追加プ ロ パテ ィ ] テーブルで [J2C 接続フ ァ ク ト リ ] を ク リ ッ ク し ます。
p
[ 新規作成 ] を ク リ ッ ク し ます。
q
[ 名前 ] フ ィ ール ド に、 コ ネ ク タ の フ ァ ク ト リ 名を入力 し ます。 SQL コ ネ
ク タ の場合は、 「eis/LDAPv3」 と 入力 し ます。
r
[OK] を ク リ ッ ク し ます。
s
[ 保存 ] リ ン ク を ク リ ッ ク し ます。
13
コ ネ ク タ のイ ン ス ト ール
5
t
変更を マ ス タ ー構成に保管す る ページで、 [ 保管 ] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ま
す。
u
WebSphere を再起動 し ます。
必要に応 じ て、 マ ッ ピ ン グ フ ァ イ ルを変更 し ます。 こ の フ ァ イ ルについて
は、 27 ページの 「マ ッ ピ ン グ フ ァ イ ルの概要」 で詳 し く 説明 さ れてい ます。
コ ネ ク タ を イ ン ス ト ール し た ら 、 19 ページの 「 コ ネ ク タ の設定」 の記述に従っ
て、 Select Identity の コ ネ ク タ の登録 と 構成を行っ て く だ さ い。
セキ ュ ア LDAP の使用
Windows Active Directory に接続 し てユーザーパ ス ワー ド を変更す る場合は、
セキ ュ ア LDAP (LDAPS) を使用す る 必要があ り ます。 こ れを使用 し ない と 、
Active Directory LDAP コ ネ ク タ は Active Directory のパ ス ワー ド を更新で き ま
せん。 ま た、 Windows 2003 上の Active Directory の場合は、 すべての タ ス ク で
LDAPS を使用す る 必要があ り ます。
Active Directory シ ス テ ム上でセキ ュ ア通信 (LDAPS) を有効にす る には、 以下
の手順に従い ます。
14
1
Windows CD か ら 証明書サービ ス コ ン ポーネ ン ト を イ ン ス ト ール し ます。
2
シ ス テ ム上で HTTPS を構成 し ます。
3
証明機関を作成 し ます ([ 管理ツール ] → [ 証明機関 ] を選択 し ます )。こ れに よ
り 、 ルー ト 証明書 も 作成 さ れま す。 以下に Windows 2003 上に作成 さ れた証
明書を示 し ます。
第1章
4
自動証明書要求を作成 し ます ([ 管理ツール ] → [ ド メ イ ン コ ン ト ロ ー ラ セキ ュ
リ テ ィ ポ リ シー ] → [ 公開キーのポ リ シー ] を選択 し ます )。
プ ロ ン プ ト が表示 さ れた ら 、 以下の と お り に [ ド メ イ ン コ ン ト ロー ラ ] を選択
し ます。
15
コ ネ ク タ のイ ン ス ト ール
5
[管理ツール] → [証明機関] → [発行 し た証明書] を選択 し て新 し いエン ト リ を
表示 し た後、 [ 信頼 さ れたルー ト 証明機関 ] → [ 証明書 ] の下にあ る 、 CA と
同 じ 名前の付いた証明書を開 き ます (mmc か ら の ス ナ ッ プ イ ン を使用 )。
6
証明書を エ ク ス ポー ト し て、 拡張子 .cer の フ ァ イ ル名を指定 し ます。
7
Select Identity サーバー上でブ ラ ウ ザに以下の URL を読み込み、 証明書を
Active Directory サーバーか ら Select Identity サーバーにダ ウ ン ロ ー ド し ま
す。
http://AD_host/certsrv
プ ロ ン プ ト が表示 さ れた ら 、 Active Directory サーバーの ロ グ イ ン証明書を
指定 し ます。 証明書を必ず %JAVA_HOME%¥jre¥lib¥security デ ィ レ ク ト
リ にダ ウ ン ロ ー ド し ます。
Select Identity サーバーに証明書を コ ピーす る こ と も で き ます。
8
コ マ ン ド 行で、 %JAVA_HOME%¥jre¥lib¥security デ ィ レ ク ト リ に移動
し 、 次の コ マ ン ド を使用 し て証明書を出力 し て確認 し ます。
keytool -printcert -v -file filename.cer
16
第1章
以下の よ う に表示 さ れ る はずです。
9
以下の手順に従っ て、 Select Identity サーバーに証明書を イ ン ス ト ール し ま
す。
a
次の keytool コ マ ン ド を使用 し て、証明書を cacerts キース ト アに イ ン
ポー ト し ます。
keytool -import -v -trustcacerts -alias alias -file
filename.cer -keystore cacerts
b
キース ト アのパ ス ワー ド の入力を求め ら れた ら 、 パ ス ワー ド を入力 し ま
す。
c
証明書を信頼す る か ど う か を確認す る プ ロ ン プ ト が表示 さ れた ら 、 yes
を入力 し ます。
d
次の コ マ ン ド を入力 し 、 証明書が イ ン ポー ト さ れてい る こ と を確認 し ま
す。
keytool -list -alias CA123 -keystore file_name
e
キース ト ア フ ァ イ ルを %JAVA_HOME%¥jre¥lib¥security デ ィ レ ク ト
リ に コ ピー し ます。 既存のフ ァ イ ルが上書 き さ れ る 場合があ り ます。
f
アプ リ ケーシ ョ ンサーバーを再起動 し ます。
10 セキ ュ ア接続 (LDAPS) を使用 し て Select Identity サーバーを Active
Directory サーバーに接続で き る こ と を確認す る には、 コ ネ ク タ の リ ソ ース
の作成時にア ク セ ス URL に ldaps://AD_host:636 を指定 し ます。 詳細
については、 22 ページの手順 3 を参照 し て く だ さ い。
構成お よ び手順の詳細情報やヘルプが必要な場合は、 シ ス テ ム管理者に連絡 し て
く だ さ い。
17
コ ネ ク タ のイ ン ス ト ール
18
2
コ ネ ク タ の設定
アプ リ ケーシ ョ ンサーバーに コ ネ ク タ を配布 し た ら 、 Select Identity ク ラ イ ア ン
ト で コ ネ ク タ を配布 し て、 その コ ネ ク タ を使用す る よ う に Select Identity を設
定す る 必要があ り ます。 こ こ では、 コ ネ ク タ を配布す る ために必要な手順の概要
を説明 し ます。 ま た、 コ ネ ク タ を使用す る よ う に Select Identity を設定す る際に
必要な コ ネ ク タ に固有の情報について説明 し ます。
国際化サポー ト
コ ネ ク タ を英語以外のプ ラ ッ ト フ ォーム に イ ン ス ト ールす る 場合、 コ ネ ク タ を配
布お よ び設定す る前に、 こ の項の情報を理解 し てお く 必要があ り ます。 コ ネ ク タ
の国際化サポー ト に よ っ て利用で き る 機能 と 国際化サポー ト に関する 制限事項は
次の と お り です。
•
(Select Identity ク ラ イ ア ン ト で ) ユーザー属性を入力 し てプ ロ ビ ジ ョ ニ ン グ
す る場合、 以下の属性を除き 、 各地域の言語で使用する 文字を入力で き ま
す。
— UserName
— Password
— Email
19
コ ネ ク タ の設定
下図は、 属性値に中国語 ( 漢字 ) を使用 し た場合の例です。
•
各地域の言語で使用す る 文字を含む ソ ース と の調整処理はサポー ト さ れてい
ます。 LDAP リ ソ ース上でユーザーをプ ロ ビ ジ ョ ニ ン グす る場合、 各地域の
言語で使用す る 文字を入力デー タ と し て入力で き ます。 こ れ ら の文字は、
SPML フ ァ イ ルを通 じ て Select Identity に調整処理の際に取 り 込ま れます。
ただ し 、 以下のユーザー属性には、 ASCII 文字 し か使用で き ません。
— UserName
— Password
— Email
•
20
リ ソ ース の属性名には、 非 ASCII 文字を含め る こ と がで き ません。 し た
がっ て、 非 ASCII 文字を マ ッ ピ ン グ フ ァ イ ルに含め る こ と はで き ません。
下図はマ ッ ピ ン グ フ ァ イ ルに含まれ る 属性を示 し てい ます。 ASCII 文字の
属性名のみが表示 さ れてい ます。
第2章
•
非 ASCII 文字を含むエ ン タ イ ト ル メ ン ト は、 こ の コ ネ ク タ ではサポー ト さ
れてい ません。
•
すべての設定フ ァ イ ル名 と プ ロ パテ ィ フ ァ イ ル名には、 ASCII 文字を使用す
る 必要があ り ます。
•
リ ソ ース か ら の例外 メ ッ セージはすべて英語で表示 さ れます。
•
ロ グ メ ッ セージはすべて英語で表示 さ れ ます。
コ ネ ク タ の配布
コ ネ ク タ を配布 し て設定す る には、 以下の手順を実行 し ます。
1
Select Identity に コ ネ ク タ を配布す る 前に、 LDAP ブ ラ ウ ザ ま たはその他の
ユーテ ィ リ テ ィ を使用 し て LDAP に接続 し ます。 こ れに よ り 、 Select
Identity に リ ソ ース を配布す る 前に、 LDAP リ ソ ース が利用可能であ る こ と
と 、 パ ラ メ ー タ が正 し く 設定 さ れてい る こ と を確認で き ます。
2
[ コ ネ ク タ ] ホームページで [新規 コ ネ ク タ の配布] ボ タ ン を ク リ ッ ク し て、Select
Identity に コ ネ ク タ を登録 し ます。 『HP OpenView Select Identity
Administrator Guide』 の 「Connectors」 の章の説明に従っ て、 こ の手順を
実行 し ます。
コ ネ ク タ を配布す る と 、 コ ネ ク タ のプ ロ パテ ィ は以下の よ う に表示 さ れ ま
す。
21
コ ネ ク タ の設定
3
新たに作成 し た コ ネ ク タ を使用する リ ソ ース を配布 し ます。 [ リ ソ ース ] ホー
ムページで、 [ 新規 リ ソ ースの配布 ] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。 リ ソ ース の設
定時には、 以下の表を参照 し て、 こ の コ ネ ク タ に固有のパ ラ メ ー タ に関す る
情報を確認 し て く だ さ い。
フ ィ ール ド 名 値のサン プル
リ ソ ース名
ActiveDirectory
タ ーゲ ッ ト リ ソ ース名。
リ ソ ース タ イ AD LDAP
プ
21 ページの手順 2 で配布 し た コ
ネ ク タ。
信頼で き る
ソ ース
こ の リ ソ ース が、 ご使用の環境
でユーザーデー タ の信頼で き る
ソ ース と し て運用 さ れてい る シ
ス テ ム か ど う か を示 し てい ます。
こ の コ ネ ク タ では、 Select
Identity サーバー と ア カ ウ ン ト
デー タ を同期で き ないため、 [ い
いえ ] を指定 し なければな り ませ
ん。
いいえ
グループに関 選択
連付け
シ ス テ ム がグループの概念を使
用 し てい る か ど う か を示 し てい
ます。 こ の LDAP コ ネ ク タ の場
合、 こ のオプシ ョ ン を選択 し ま
す。
Access URL
リ ソ ース にア ク セ スす る ための
URL。 セ キ ュ ア LDAP (LDAPS)
をパ ス ワー ド の変更に使用す る
場合、 プ ロ ト コ ルに ldaps を、
ポー ト に 636 を指定 し ます。
ldap://136.168.1.20:389
ldaps://192.168.1.19:636
22
説明
Suffix
dc=qa,dc=hp,dc=com
ユーザーがプ ロ ビ ジ ョ ニ ン グ さ
れ る ド メ イ ン。
Login Name
cn=Administrator,cn=
Users, dc=qa,
dc=hp,dc=com
ユーザーを追加お よ び削除す る
管理者権限が与え ら れた ロ グ イ
ン ア カ ウ ン ト 。 リ ソ ース に ロ グ
イ ンす る 際に必要です。
第2章
フ ィ ール ド 名 値のサン プル
説明
Password
Password123
ロ グ イ ン ア カ ウ ン ト に対応す る
パス ワ ー ド 。
User Suffix*
cn=users
ユーザーの識別名の接尾辞。 プ
ロ ビ ジ ョ ニ ン グ さ れたユーザー
が追加 さ れ る ツ リ ーの場所。
User Object
Class
top, Person,
organizationalPerson,
user
ユーザーのオブジ ェ ク ト ク ラ ス。
Group Suffix* cn=users
グループの識別名の接尾辞。 プ
ロ ビ ジ ョ ニ ン グ さ れたユーザー
グループが追加 さ れ る ツ リ ーの
場所。
Group Object Top, group
Class
ユーザーグループのオブジ ェ ク
ト ク ラ ス。
Mapping File ActiveDir.xml
リ ソ ース属性を Select Identity
属性に割 り 当て る ために使用 さ
れる コネ ク タマ ッ ピングフ ァ イ
ルの場所。
* こ の コ ネ ク タ は、 別の OU へのユーザーの追加を サポー ト し ます。 こ れを設定す る
には、 リ ソ ース の作成時に User Suffix と Group Suffix に適切な値を指定 し ます。
『HP OpenView Select Identity Administrator Guide』 の 「Resources」 の章
の説明に従っ て、 こ の手順を実行 し ま す。
23
コ ネ ク タ の設定
Active Directory LDAP コ ネ ク タ の リ ソ ース を配布する と 、 [ リ ソ ース ア ク
セ ス情報 ] ページは以下の よ う に表示 さ れ ます。
4
Select Identity を コ ネ ク タ に リ ン ク す る 属性を作成 し ます。 コ ネ ク タ のマ ッ
ピ ン グ フ ァ イ ル内のマ ッ ピ ン グ ご と に、 Select Identity ク ラ イ ア ン ト 上で属
性機能を使用 し て属性を作成 し ます。
詳細情報は、 『HP OpenView Select Identity Administrator Guide』 の
「Attributes」 の章を参照 し て く だ さ い。 Active Directory LDAP コ ネ ク タ の
24
第2章
属性を作成 し た後、 リ ソ ース の [ 属性の表示 ] ページは以下の よ う に表示 さ
れます。
5
新たに作成 し た リ ソ ース を使用する サービ ス を作成 し ます。 サービ ス を作成
す る には、 [ サービ ス ] ホームページの [ 新 し いサービ スの配布 ] ボ タ ン を ク
リ ッ ク し ます。 『HP OpenView Select Identity Administrator Guide』 の
「Services」 の章の説明に従っ て、 こ の手順を実行 し ます。 こ のサービ ス の作
成時に手順 3 で作成 し た新 し い リ ソ ース を参照 し ます。
必要に応 じ て、 コ ネ ク タ に よ っ てユーザーが作成 さ れたか、 ま たはパ ス ワー ド が
変更 さ れたか を検証す る こ と がで き ま す。 以下の コ マ ン ド を使用 し て、 プ ロ ビ
ジ ョ ニ ン グ さ れたユーザーにパ ス ワー ド が正 し く 設定 さ れた こ と を確認 し ます。
net use \\IP_addr * /user: ユーザー名
以下に例を示 し ます。
net use \\16.73.17.69 * /user:aa25
25
コ ネ ク タ の設定
パ ス ワー ド を入力す る と 、 以下の メ ッ セージのいずれかが表示 さ れます。
•
成功 し た場合 :
コ マ ン ド は正常に終了 し ま し た。
•
ロ グオンに失敗 し た場合 :
システムエ ラ ー 1326 が発生 し ま し た。
•
ロ グオン失敗 :
ユーザー名を認識で き ないか、 またはパスワー ド が間違っ ています。
•
特定のユーザーの接続が存在す る 場合 (net use が別の場所で発行 さ れてい る
場合 ):
システムエ ラ ー 1219 が発生 し ま し た。
同 じ ユーザーに よ る 、 サーバーま たは共有 リ ソ ースへの複数のユーザー名での
複数の接続は許可 さ れ ません。 サーバーま たは共有 リ ソ ースへの以前の接続を
すべて切断 し てか ら 、 再試行 し て く だ さ い。
接続を削除す る には、 次の コ マ ン ド を入力 し ます。
net use \\IP_Addr /delete
26
3
マ ッ ピ ン グ フ ァ イルの概要
Active Directory LDAP コ ネ ク タ には、 ActiveDir.xml マ ッ ピ ン グ フ ァ イ ルが
付属 し てい ます。 こ れは SPML を標準仕様 と し た、 XML で記述 さ れた フ ァ イ ル
で、 schema.jar フ ァ イ ルにバン ド ル さ れてい ます。 ActiveDir.xml フ ァ イ
ルには、 リ ソ ース アプ リ ケーシ ョ ン で必要な属性が含ま れてい ます。 こ のフ ァ イ
ルは、 Select Identity で行われたユーザーア カ ウ ン ト の追加 と 変更を Active
Directory に適用す る 際のマ ッ ピ ン グに使用 さ れ ます。 こ のフ ァ イ ルの内容は、
Select Identity の [ リ ソ ース ] ページ を使用 し て リ ソ ース を配布す る と き に表示
で き ます。
Select Identity ク ラ イ ア ン ト の [ 属性 ] ページで、 Select Identity に固有の属性
を作成で き ます。 こ れ ら の属性は、 こ の章で説明す る と お り に コ ネ ク タ マ ッ ピ ン
グ フ ァ イ ルを編集す る こ と に よ っ て、 Select Identity ユーザーア カ ウ ン ト と シ ス
テ ム リ ソ ース の関連付けに使用で き ま す。 こ の よ う な処理は、 1 つの属性 ( た と
えば、 "username") が リ ソ ース ご と に異な る 名前 ( た と えば、 UNIX では
"login"、 デー タ ベース では "UID"、 Windows サーバーでは "userID") で表 さ れ
る ため、 必要にな り ます。
こ の フ ァ イ ルは、 追加の属性を リ ソ ース に割 り 当て ない限 り 、 編集す る 必要はあ
り ません。 こ のマ ッ ピ ン グ フ ァ イ ルで定義 さ れていない属性 と 値は、 Select
Identity を介 し て リ ソ ース に保存す る こ と はで き ません。
27
マ ッ ピ ング フ ァ イルの概要
概説
マ ッ ピ ン グ フ ァ イ ルでは、 以下の作業を行い ます。
•
新 し い属性マ ッ ピ ン グ を追加す る
•
既存の属性マ ッ ピ ン グ を削除す る
•
属性マ ッ ピ ン グの変更
こ こ では、 Active Directory LDAP コ ネ ク タ が提供する XML マ ッ ピ ン グ フ ァ イ
ルの各要素について説明 し ます。
•
<Schema>、 <providerID>、 お よ び <schemaID>
ヘ ッ ダー情報の標準要素を提供 し ます。
•
<objectClassDefinition>
特定のオブジ ェ ク ト に対 し て実行可能なア ク シ ョ ン と そのオブジ ェ ク ト に含
ま れ る 各フ ィ ール ド の Select Identity と リ ソ ース間でのマ ッ ピ ン グ を定義
し ます。 実行可能なア ク シ ョ ンは、 <properties> 要素のブ ロ ッ ク 内の name
属性で、 各フ ィ ール ド のマ ッ ピ ン グは <memberAttributes> 要素のブ ロ ッ
ク 内で定義 し ます。 た と えば、 ユーザーのオブジ ェ ク ト ク ラ ス の定義では、
LDAP で管理 さ れてい る ユーザーの作成、 読み込み、 更新、 削除、 リ セ ッ
ト 、 失効な ど が行え る よ う に定義 し ま す。
•
<properties>
オブジ ェ ク に対 し て実行可能な操作を定義 し ます。 こ の要素は、 Select
Identity を通 じ て実行 さ れ る 操作を制御す る ために使用 さ れます。 以下
の操作を制御で き ます。
— 作成 (CREATE)
— 読み込み (READ)
— 更新 (UPDATE)
— 削除 (DELETE)
— 有効化 (ENABLE)
— 無効化 (DISABLE)
— パ ス ワー ド の リ セ ッ ト (RESET_PASSWORD)
— パ ス ワー ド の失効 (EXPIRE_PASSWORD)
28
第3章
— パ ス ワー ド の変更 (CHANGE_PASSWORD)
操作は <attr> 要素の name 属性で指定 し 、 操作が利用可能か ど う かは
対応す る <value> 要素で指定 し ます。 値は以下の よ う に設定で き ます。
— true ― 操作は コ ネ ク タ に よ っ てサポー ト さ れ ます。
— false ― 操作は コ ネ ク タ に よ っ てサポー ト さ れず、
PermissionException を ス ロ ー し ま す。
— bypass ― 操作は コ ネ ク タ に よ っ てサポー ト さ れませんが、 例外を
ス ロ ー し ません。 操作は単にバ イ パ ス さ れます。
以下に例を示 し ます。
<objectClassDefinition name="User" description="Active
Directory User">
<properties>
<attr name="CREATE">
<value>true</value>
</attr>
<attr name="READ">
<value>true</value>
</attr>
•
<memberAttributes>
属性マ ッ ピ ン グ を定義 し ます。 こ の要素には、 各属性のマ ッ ピ ン グ を表
す <attributeDefinitionReference> 要素が含ま れてい ます。 各
<attributeDefinitionReference> について、 最大 / 最小文字数な ど の詳
細情報を定義す る <attributeDefinition> 要素を こ の要素の後で定義す
る 必要があ り ます。
各 <attributeDefinitionReference> 要素には、 以下の属性が含まれま
す。
— name ― 参照名
— required ― プ ロ ビ ジ ョ ニ ン グにおけ る こ の属性の必要性 (true ま た
は false に設定 )
— concero:tafield ― Select Identity の リ ソ ース属性名。 一般的に、
tafield に指定す る 属性名は、 物理 リ ソ ース の属性名か、 少な く と も
コ ネ ク タ の属性名 と 同一にす る 必要があ り ます。 た と えば、 以下の
よ う にす る こ と をお勧め し ます。
29
マ ッ ピ ング フ ァ イルの概要
<attributeDefinitionReference name="FirstName"
required="false" concero:tafield="[givenname]"
concero:resfield="givenname" concero:init="true"
concero:isMulti="true"/>
以下はお勧め し ま せん。
<attributeDefinitionReference name="FirstName"
required="false" concero:tafield="[FirstName]"
concero:resfield="givenname" concero:init="true"
concero:isMulti="true"/>
— concero:resfield ― リ ソ ース の ス キーマか ら 流用 し た物理 リ ソ ース
属性名。 リ ソ ース が明示的な ス キーマ (UNIX な ど ) をサポー ト し な
い場合、 こ のフ ィ ール ド は、 リ ソ ース の属性を マ ッ ピ ン グ し てい る
こ と を示す タ グ フ ィ ール ド にな り ます。
ま た、 属性名は大文字 と 小文字の区別があ る 場合があ り ます。 た と
えば、 リ ソ ース で定義 さ れてい る 属性の名前に含まれ る 文字がすべ
て大文字の場合、 こ こ で も すべて大文字で指定す る よ う に し て く だ
さ い。
— concero:isKey ― 省略可能。 こ の属性を指定 し て値に true に指定す
る と 、 こ の フ ィ ール ド が リ ソ ース上のオブジ ェ ク ト を特定す る キー
フ ィ ール ド にな り ます。 isKey="true" を指定で き る
<attributeDefinitionReference> 要素は、 1 つだけです。 こ のキー
フ ィ ール ド は、 Select Identity のア イ デン テ ィ テ ィ オブジ ェ ク ト の
キーフ ィ ール ド と 同 じ であ る 必要はあ り ません。
キーフ ィ ール ド を マ ッ ピ ン グす る 場合、 isKey="true" を指定 し た要
素の tafield に UserName 属性の値が指定 さ れていない場合、
UserName を他のマ ッ ピ ン グで使用 し ない よ う に し て く だ さ い。 つ
ま り 、 UserName は、 リ ソ ース のキーフ ィ ール ド にマ ッ プ さ れてい
る 場合にのみ、 tafield に割 り 当て る こ と がで き ます。 以下に例を示
し ます。
<attributeDefinitionReference name="UserName"
required="true" concero:tafield="[UserName]"
concero:resfield="uid" concero:isKey="true"
concero:init="true"/>
— concero:init ― 省略可能。 こ の属性を指定す る と 、 オブジ ェ ク ト の
属性が Select Identity か ら 渡 さ れた Identity オブジ ェ ク ト の属性値
で初期化 さ れ る こ と を示 し てい ます。
30
第3章
以下に例を示 し ます。
<memberAttributes>
<attributeDefinitionReference name="User Name"
required="true" concero:tafield="[User Name]"
concero:resfield="cn" concero:isKey="true"
concero:init="true" />
コ ネ ク タ フ ィ ール ド (concero:tafield 属性で指定 さ れた ) と リ ソ ース
フ ィ ール ド (concero:resfield 属性で指定 さ れた ) の間のマ ッ ピ ン グの解
析方法は、 コ ネ ク タ に よ っ て異な り ます。 Active Directory LDAP コ ネ
ク タ は、 以下の よ う なマ ッ ピ ン グ を解析す る よ う にプ ロ グ ラ ミ ン グ さ れ
てい ます。
— コ ネ ク タ の属性名は、 角括弧で囲んで指定 し ます ( 例 : [xyz])。 属性
xyz の値は、 プ ロ ビ ジ ョ ニ ン グの時に UserModel か ら 取得 さ れま
す。
— ActiveDir.xml マ ッ ピ ン グ フ ァ イ ルでは、 複数の要素を結合 し た
属性を指定で き ま す。 複数の要素を結合 し た属性を指定す る には、
コ ネ ク タ の属性を 「[attr1] xxxx [attr2]」 の よ う に指定 し ます。 こ の
場合、 特定の リ ソ ース の フ ィ ール ド と のマ ッ ピ ン グに、 attr1 お よ び
attr2 属性の値を文字列 xxxx と 組み合わせた フ ィ ール ド を使用す る
こ と を示 し てい ま す。 Active Directory LDAP コ ネ ク タ は、 こ の よ
う な複数の要素を結合 し た属性のマ ッ ピ ン グ を処理する よ う にプ ロ
グ ラ ミ ン グ さ れてい ます。
•
<attributeDefinition>
各オブジ ェ ク ト の属性のプ ロ パテ ィ を定義 し ます。 た と えば、 HomeDir 属
性の属性定義は、 0 ~ 100 文字ま での長 さ で指定す る 必要があ り 、 a-z、
A-Z、 0-9、 @、 お よ び + の文字、 数字、 記号 と スペース を使用で き る こ と を
定義 し ます。
以下に ActiveDir.xml フ ァ イ ルか ら の抜粋を示 し ま す。
<attributeDefinition name="HomeDir" description="User Home
directory" type="xsd:string" >
<properties>
<attr name="minLength">
<value>0</value>
</attr>
<attr name="maxLength">
<value>128</value>
</attr>
31
マ ッ ピ ング フ ァ イルの概要
<attr name="pattern">
<value><![CDATA[[a-zA-Z0-9@]+]]> </value>
</attr>
</properties>
</attributeDefinition>
•
<concero:entitlementMappingDefinition>
ユーザーにエ ン タ イ ト ル メ ン ト を マ ッ ピ ン グする 方法を定義 し ます。
•
<concero:objectStatus>
ユーザーに ス テー タ ス を割 り 当て る 方法を定義 し ます。
•
<concero:relationshipDefinition>
複数のユーザーを関連付け る 方法を定義 し ます。
Active Directory LDAP のマ ッ ピ ング情報
以下に Active Directory でサポー ト さ れてい る 属性マ ッ ピ ン グ を示 し ます。 こ
れ ら は ActiveDir.xml マ ッ ピ ン グ フ ァ イ ルに リ ス ト さ れてい ま す。 こ の フ ァ
イ ルの内容に精通すれば、 属性を追加、 変更、 ま たは削除で き ます。 Select
Identity リ ソ ース属性を編集で き ます。 こ れ ら の属性は、 Select Identity に表
示 さ れ る ア イ デン テ ィ テ ィ 情報に反映 さ れます。 物理 リ ソ ース の属性は、 Active
Directory 上のユーザーア カ ウ ン ト の属性で、 リ テ ラ ル と し て扱われてい ます。
こ れ ら の属性は変更で き ません。
32
Select Identity リ ソ ース属性
Active Directory LDAP 属性
説明
User Name
cn
リ ソ ース上の
キーフ ィ ール ド
Password
UnicodePwd
First Name
givenname
Last Name
sn
User Name
samaccountname
FirstName + LastName
displayname
Directory
homeDirectory
第3章
Select Identity リ ソ ース属性
Active Directory LDAP 属性
Last Name + First Name
userPrincipalName
Address 1
streetAddress
Address 2
postOfficeBox
City
l
State
st
Zip
postalCode
Title
title
Business Phone
telephoneNumber
Home Phone
homePhone
Profile Path
profilePath
Script Path
scriptPath
Description
description
Disable function
userAccountControl=514
ユーザーを無効
化
Enable function
userAccountControl=512
ユーザーを有効
化
説明
ま た、 LDAPS ではな く LDAP を使用 し てい る 場合、 マ ッ ピ ン グ フ ァ イ ルの以
下の属性を編集 し ます。
<attributeDefinitionReference name="userAccountControl"
required="true" concero:tafield="546”...
512 を tafield 属性に割 り 当て る には、 以下の属性を編集 し ます。
<attributeDefinitionReference name="userAccountControl"
required="true" concero:tafield="512"...
こ れに よ り 、 パ ス ワー ド が未設定のア カ ウ ン ト が作成 さ れます。 ただ し 、 こ のア
カ ウ ン ト は無効です。
33
マ ッ ピ ング フ ァ イルの概要
34
4
コ ネ ク タ のア ン イ ン ス ト ール
Select Identity か ら コ ネ ク タ を ア ン イ ン ス ト ールす る 場合は、 以下の項目を確認
す る必要があ り ます。
•
すべての リ ソ ース の依存が削除 さ れてい る
•
Select Identity ク ラ イ ア ン ト 上で [ コ ネ ク タ ] ページ を使用 し て コ ネ ク タ が
削除 さ れてい る
WebLogic か らの削除
コ ネ ク タ を削除す る には、 以下の手順に従い ます。
1
WebLogic サーバーの コ ン ソ ールに ロ グ イ ン し ます。
2
[mydomain] → [ デプ ロ イ メ ン ト ] → [ コ ネ ク タ モ ジ ュ ール ] に移動 し ます。
3
ア ン イ ン ス ト ールす る コ ネ ク タ の隣の [ 削除 ] ア イ コ ン を ク リ ッ ク し ます。
4
削除を確認す る メ ッ セージが表示 さ れた ら 、 [ はい ] を ク リ ッ ク し ます。
5
[ 続行 ] を ク リ ッ ク し ます。
35
コ ネ ク タ のア ン イ ン ス ト ール
WebSphere から の削除
WebSphere か ら コ ネ ク タ を ア ン イ ン ス ト ールす る には、 以下の手順に従い ま
す。
36
1
WebSphere アプ リ ケーシ ョ ン サーバー コ ン ソ ールに ロ グオ ン し ます。
2
[ リ ソ ース ] → [ リ ソ ース ・ アダプ タ ] に移動 し ます。
3
ア ン イ ン ス ト ールす る コ ネ ク タ を選択 し ます。
4
[ 削除 ] を ク リ ッ ク し ます。
5
[ 保管 ] リ ン ク ( ページの上部 ) を ク リ ッ ク し ます。
6
変更を マ ス タ ー構成に保管す る ページで、 [ 保管 ] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ます。