環境・社会報告書 Environmental and Social Report 2007 三菱ウェルファーマ株式会社 基本理念 Basic Philosophy いのちの大切さを尊重し、 人々の「健やかでいきいきと輝く生活」に貢献します。 企業像 Corporate Profile 私たちは、 「新たな価値をもつ医薬品の創生と 世界の人々への提供のため 飛躍を続ける企業」であることを目指します。 コーポレートモットー Corporate Motto いのち輝く未来のために ∼革新・挑戦そして飛躍∼ 行動指針 Action Guidelines 「飛躍を続ける三菱ウェルファーマ」の一員として、 私たちは次のことを目指します。 ○ 自らを変革し、挑戦的な目標を掲げ達成する。 ○ 志をひとつに、戦略と価値観を共有する。 ○ 社会の急激な変化をいち早くとらえ、 迅速に行動する。 1 目 次 社長インタビュー 3 環境安全基本方針 24 一人ひとりの健やかさに貢献するために 5 着実に取り組み成果をあげるために 25 患者さんのQOLに配慮した医薬品開発 5 環境安全目標と実績 25 希少疾病の新薬開発 7 環境会計 27 早期来院と早期治療のための疾患啓発 8 環境安全マネジメント 28 ハイライト 9 環境教育 28 11 環境安全アセスメント 29 グループの総合力の発揮を目指して マ ネ コーポ レート・ガバナンス ジ コ ンプライアンス体制 メ ン リ スクマネジメント ト 11 環境安全監査 29 12 環境リスクマネジメント 30 13 環境負荷を削減するために 31 医薬品を安全にお届けするために 15 環 2006年度のIN PUT・OUT PUT 境 報 環境安全管理の基本的考え方 告 31 31 医薬品の品質・安全性情報の管理 15 MRを通じた情報収集と情報提供 15 化学物質管理 32 医薬品トレーサビリティ 16 地球温暖化防止・省エネルギー 33 新薬の研究開発時の配慮 17 廃棄物の削減 34 公正な取引とパートナーシップ構築を目指して 18 大気・水系の保全 35 購買と調達における配慮 社 18 騒音・悪臭の防止 35 会 働きがいのある職場を提供するために 報 告 人材マネ ジメント 19 オフィス・物流での取り組み 36 19 製品の安全性と環境配慮に向けて 37 人材育成 20 製品・容器包装の安全性と環境配慮 37 労働安全衛生 22 サイトレポート「三菱製薬(広州)有限公司」 38 健康相談・メンタルヘルス 22 サイトデータ 39 地域・社会の方々とともに歩むために 23 会社概要 41 事業所における地域活動 23 第三者審査報告書 43 社会貢献活動 23 ガイドライン対照表 44 環境・社会報告書2007の基本的要件 この報告書は、三菱ウェルファーマグループの2006年度における環境安全の取り組み実績及び社会的活動状況、 ステークホルダーとの関わりについてまとめています。 ●対象とする期間・範囲・分野 1. 対象期間 2006年度(2006年4月∼2007年3月) 一部2007年7月までの定性情報を記載 不二興産小野田工場は2006年4月∼2006年12月のデータを記載 2. 対象範囲 三菱ウェルファーマ㈱及び国内外に工場・研究所・物流センター を有する関係会社 但し、 データは工場・研究所・物流センター (海外関係会社のデータ は集計から除く) なお、 データの集計範囲が異なる場合は、 その項目に記載 その他、 事業所の変更等に関する詳細は、 P42に記載 3. 対象分野 環境及び社会 ●参考にしたガイドライン 環境省「環境報告書ガイ ドライン2003年度版」 Global Reporting Initiative「サステナビリティ・リポーティングガイドライン2002」 2 社長インタビュー 「環境・社会報告書 2007」の発行にあたって、 三菱ウェルファーマが製薬会社として特に重視して いる環境・社会への取り組み、また今後目指すこと について、弁護士 佐藤 泉氏より、社長 小峰 健嗣に インタビューを行いました。 よりよい医療に貢献する 医薬品の提供に日々努めています 社 長 イ ン タ ビ ュ ー 佐藤:近時、 製薬業界では業界再編が進み、 新薬開発に向け ての競争が激しくなっていると伺っています。一方、 新薬の開発 手段に問題はないか、 開発途上国も含め、 社会的弱者にも公 平に有効な医薬品が行きわたるのか等課題もあると思います。 貴社のお考えをお聞かせください。 佐藤:日本では、 高齢化が急速に進んでいます。多くの人が、 病気を治すと言うこと以上に、 健康で人生を楽しむための医 薬品を求める時代になってきているように思います。 このような 時代の変化に、 貴社はどのように対応されているのでしょうか。 小峰:私どもの立場からみたときに、 健康で楽しむための医薬 品開発というところまで余裕がないというのが実感です。 まず は、 病気の治療に貢献できる医薬品を提供すること、 特に、 患 小峰:医療、 医薬は実に奥の深い世界です。 まず、 はじめに是 者さんのQOL(生活の質) をより良くすることが、 今取り組んで 非ご理解して頂きたいのは、 日本は今、 医療、 医薬に対し非常に いるテーマです。 より良い生き方ができるような医療、 また薬で 恵まれている環境下にあるため、 その認識にやや誤解が生じて なければいけないと思っています。 いるように思います。 これらが空気のような存在になっていて、 あ って当たり前、 治って当たり前、 問題が発生しなくて当たり前とい 佐藤:医薬品の安全性については、 品質管理だけではなく、 うような位置づけです。 しかし、 実際はまだ発展途上の段階で 服用に際しての注意や、 問い合わせに対する対応など、 さま あって、 特に新薬の開発には様々な困難な状況にあります。常 ざまな観点から貴社は取り組まれていることと思います。貴社 に世界中の発見や仮説について情報を収集し、 その中からヒン が特に重視している取り組み内容はどのようなものでしょうか。 トを得て新薬開発が始まり、 そのほとんどが失敗に終わる試行 錯誤の連続です。 3 小峰:私は医薬品を単なる「モノ」 とは捉えていません。品質 また、 社会全体の仕組みとして、 どこに住んでいても同じような 管理をして、 より精度の高いものを提供することは製造業とし 医療が受けられる状況に決してなっていません。今、 世界の製 て当然ですが、 私は製薬業界の本質は、 情報産業だと考え 薬団体では、 国力に大きな影響を与えるエイズ等の感染症に対 ています。薬にはリスクとベネフィットが存在します。薬がよく効 しては、 開発途上国に薬を寄付するような形で提供する活動を く人もいれば、 効かない人や副作用がでるケースもあります。 進めています。 これは、 「病気で困っている人を助けたい」 という したがって、 絶えず情報を収集し分析して、 常にレベルアップ 医療に携わる人間が持つ当然の気持ちであり、 原点であると思 をしていかなければなりません。医薬品が患者さんに使用さ っています。当社も、 過去にハンセン病治療薬を東南アジア等に れて、 どういう効果があったのか、 どういう使い方が良かった 提供したことがあります。今後も大地震など災害に対する援助 のか、 それらの情報を医師から収集し、 よりよい医療、 治療法 も含め、 製薬会社の社会的使命の一つとしてこうした問題にも を日々提供していかなければなりません。そのために、 情報収 取り組んでいきたいと考えています。 集・フィードバックを担うMR活動は非常に重要です。 三菱ウェルファーマ株式会社 取締役社長 「健康に貢献する」という基本方針は 今後も変わりません 佐藤:今年の秋には、 貴社は田辺製薬と合併し、 さらなる成長を目 指されると伺っています。 これにより、 貴社の社会的責任の方向 性及び取り組み内容はどのように変化するとお考えですか。 小峰:社会的責任の方向性が特段変わることはないと思っていま す。当社では、 経営の基本方針として「人々の健やかでいきいきと 輝く生活に貢献する」 と掲げています。世界の人々の健康に役立 つような良い薬を提供していくためには、 多大な研究開発投資を 負担できるだけの体力が不可欠です。そのために私どもは合併を 選択しました。経済合理性のみを優先しているわけではなく、 医 療に貢献できる医薬品を提供する 「創薬力」 を強化するためです。 佐藤:情報の収集においては、 医薬品の利用者も重要なパート ナーではないでしょうか。 佐藤:では、 ステークホルダーのニーズや社会のニーズに対しては どのようにお考えでしょうか。 小峰:そうですね。ただ国内では広告規制が厳しく、 製薬会社が 自由に情報を開示するという仕組みにはなっていません。一方、 小峰:合併で規模が大きくなります。業界内でのポジションが変わ 利用者の側からは、 もっと多くの情報を求める声が高まってきて ることで、 これまでより社会から期待されるものは大きくなります。 います。 得意領域だから、 マーケットが大きいからではなく、 社会が必要と 製薬会社と医療関係者、 さらには患者さんとの間で、 薬の使い するからこそ取り組むという姿勢が必要になります。例えば、 国民 方をよりよくするために双方向的なコミュニケーションを活性化す のニーズの高い低廉で良質な「ジェネリック医薬品」についても、 るような仕組みが必要だと思っています。情報を回転させる。そ また、 次世代の「個別化医療」につい 今後取り組んでいきます。 れが薬の安全性、 有効性を把握し、 医療を改善、 進歩させるた ても投資をし、 日本の医療を引っ張っていくような存在感のある企 めに一番大切なことだと思っています。 国内外で環境配慮や労働環境の 仕組みづくりに取り組んでいます 業を目指していきます。そうすることによって世の中の期待に応え ていくことが、 私たち会社の特色でもあり、 ミッションであると考えて います。 佐藤:貴社が、 医療機関及び医薬品利用者との連携のなかで、 佐藤:貴社は、 国内に多くの工場や研究所を有し、 さらに、 中国 医療の改善を目指し、 製薬会社としての使命を果たしていくとい や韓国においても製造・販売拠点をお持ちです。 これらの工場 う基本理念はすばらしいものだと思います。 しかし、 現実には地 や研究所における環境配慮の取り組みにおいて、 重視されてい 球環境問題の深刻化や社会構造の変化など、 医療をとりまく現 るのはどのような点でしょうか。 社 長 イ ン タ ビ ュ ー 状は決して楽観できません。今後のさらなるご活躍を期待してい ます。本日はありがとうございました。 小峰:中国と韓国にある工場は、 すでにISO14001を取得してい ます。先進国と開発途上国で時間のずれはありますが、 一つの 企業グループである限り、 日本で実践していることを世界でも同 じように取り組まなくてはなりません。薬を取り扱っている企業が 環境への配慮を軽視して健康に悪いことをしては、 自己矛盾に 佐藤 泉 氏 なってしまいます。環境保全であれ、 労働環境であれ、 自分を律 ・弁護士 ・日本弁護士連合会公害対策・環境 保全委員会委員 ・環境関連法やPL法が専門分野 特に廃掃法を中心にアドバイスを提供 するという思いは強く、 そういう仕組みづくりは、 かなり意識的に 実施してきました。 また、 持株会社である三菱ケミカルホールディングスは国連が提 唱する「グローバル・コンパクト」に参加し、 人権、 労働、 環境、 腐 敗防止に関して、 自分たちを律していく姿勢で取り組んでいます。 その姿勢はグループ会社の当社も同じです。 4 特 集 一人ひとりの健やかさに貢献するために 製薬会社の社会的な使命として「人々の健康のために」できることは果たしたい。それが三菱ウェルファーマ グループの想いです。安全で有効な医薬品を創製するという最も基本的な活動から、患者さんのQOLを配慮 した創薬、早期治療を受けていただくための疾患啓発も、当社グループにできることだと考えます。当社グル ープでは、一人でも多くの患者さんの健康に貢献できるようさまざまな取り組みを進めています。 患者さんのQOLに配慮した医薬品開発 三菱ウェルファーマの考え方 強く、特に高齢の女性には高い効果が期待できないとの 医療の現場では、患者さん中心の医療あるいは患者さん 声が寄せられました。そこで、 こうした問題を解決する新 のQOLの配慮が重要な課題となっています 。当社は、 グ 薬の開発が求められています。 ループ全体で独創的で有効な新薬を開発することで、患 当社は、肝疾患領域でこれまで多くの研究や開発を積み 者さんのQOLの向上に貢献できると考えています。例えば、 重ねてきましたが、C型肝炎治療の状況についてより深く 手術をせずに薬で治せるようになったり、治療期間が短く 把握するために、2005年から全国の肝臓専門医の医療 なれば患者さんの肉体的・精神的あるいは経済的な負担 機関を訪問し、医療の現場の声を聞いたところ、患者さん を減らすことができます。また、効果が持続する薬は通院 の高齢化を受け、一刻も早く患者さんの負担の少ない医 の制約を少なくし、仕事を続けながら治療が続けられると 薬品を開発する必要性を痛感しました。そこで、米国の医 いった、患者さんにとって良い環境を保つことが可能となり 薬ベンチャーVertex社が開発中であった新薬MP-424を ます。 共同で開発することを決め、一日も早い承認を目指してい さらに、当社では、疾患啓発につながる情報を提供するこ ます。MP-424は、国内のみならず北米や欧州でも開発が ともQOLの向上に結びつくと考え、 ウェブサイトや冊子など 進行中の世界で注目されている新薬です。 での開示に努めています。 医療現場のニーズを反映した医薬品開発 患者さんの役に立つ有効な医薬品を創製するためには、 特 集 医療現場の声に耳を傾け、 そしてその先にいる患者さん のQOLの向上につながることに挑戦していくことが重要 です。例えば、C型肝炎。その患者数は150∼200万人とも 言われています。現在治療法として広く用いられている療 法では、高齢化が進むC型肝炎の患者さんには副作用が MP-424の開発地域 MP-424の開発にあたって 次いで、 本プロジェクトを成功させるためには医療現場の ら導入したC型肝炎ウイルスの増殖 意見を聞くのが重要と考え、 2005年5月のデータを持参し、 を抑制する抗ウイルス薬として開発 全国の肝臓専門医の意見聴取を行いました。幸いにして、 中の化合物です。2005年5月の学会 当社はウルソの基盤があり、 営業本部の協力を得て、 たく (シカゴ)で初めて臨床試験成績が さんの先生方と面談しました。多くの有益なアドバイスを 公表され、 世界中の肝臓専門医から 頂戴しましたが、 それ以上に勉強になったのは、先生方 高い評価を受けました。ニューヨーク の患者さんに対する気持ちです。製薬会社の社会的責 タイムズにも記事が掲載され、 現在、 北米のみならず欧州 務を常日頃から考えて、 私たちは患者さんの気持ちを理 においても臨床試験が進行中です。私は2004年9月から 解する、 共感するといった感性を持ちながら、 本プロジェ このプロジェクトを担当していますが、 当初、 苦労したのは クトの開発を進めていきます。臨床試験は海外が先行し Vertex社との連携です。共同開発とは名ばかりで、 MP- ていますが、 医療現場の先生方、 行政側とスクラムを組ん 開発第二部 やまだ いちまろ 山田 一磨呂 424の原薬や資料がほとんどない状態での船出です。悩 で、 可能な限り早い時期に患者さんへ届けることが出来 んでも仕方ないので、 2005年1月下旬、 ボストンのVertex るようベストを尽くしたいと思います。有効率の向上、 治療 社を訪問して2日間徹底議論しました。私たちの熱意が コンプライアンスの改善、 インターフェロン治療の適応が困 伝わったのか、 それ以来、 彼らとの会話がスムーズになり、 難と想定される患者さんに対して新たな治療法を確立す 現在ではVertex社の強いサポートを受けながら国内開 ることをチームの目標としています。 発が進行中です。 5 MP-424は2004年6月にVertex社か 新治療薬MP-424の開発 「ウルソ」の効能追加 新治療薬MP-424は経口剤であり、注射剤を投与するイン 新薬の開発だけではなく、既存の医薬品の効能追加とい ターフェロン治 療に比べて、患 者さんの負担が大 幅に軽 う形でもC型肝炎の治療に貢献しています。肝臓や胆のう 減されることが期待されています。 等の疾患や消化機能を改善する医薬品として使用されて MP-424は、 現在の治療法では治り難いC型肝炎ウィルス (ゲ きた「ウルソ」は2007年に発売50周年を迎える、非常に長 ノタイプ1b )の活動を抑える働きがあり、治療期間も短縮 く支持されている医薬品です。この間、C型慢性肝炎に対 化される可能性があります。さらに、作用機作がインターフ しての臨床報告が国内だけでなく国外からも数多く寄せ ェロンと異なりC型肝炎ウイルスのみを標的としているため られ、 その有用性が認められるようになりました。今般専門 に副作用の緩和も期待されています。 医や臨床医からの強い要望を受けて効能を追加申請し、 このように、MP-424の特徴は、有効率の向上のみならず 2007年3月に「C型慢性肝疾患における肝機能の改善」 患者さんのQOLの向上が期待されることです。 の追加承認を取得しました。 幅広い患者さんに対して新たな治療機会を提供出来るも 現在広く用いられている抗ウイルス剤の治療で効果が得 のと思われ、 医療現場から大きな期待が寄せられています。 られない場合や副作用等により使用が困難な場合には、 ウルソを使用することで、肝臓の炎症を軽減し、症状の進 展を抑制することが期待できます。また、 この薬は通院によ る治療も可能であることから費用も抑えることができ、C型 特 集 慢性肝疾患の治療に一層貢献できると考えています。 C型肝炎ウイルスに直接作用する新規抗ウイルス薬(Vertex社から供与) Topics 肝・胆・消化機能改善剤 「ウルソ」 肝臓の健康状態をセルフチェックできる冊子 「肝胆(かんたん)チェック」の作成 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれることもあるように、病気にな っても初期にはあまり自覚症状がなく、気がつかないうちに 病状が悪化していることがあります。そこで、当社は、2006年 9月に、冊子「肝胆チェック∼血液検査から分かるあなたの 肝機能」を大学院教授のアドバイスのもと作成し、肝臓の 健康状態を自分自身でチェックできるようにしています。健康 診断等で得られた血液検査の結果から、想定される肝疾患 を確認することができ、病状が進行する前の早期発見につ ながることを期待しています。 冊子:肝胆チェック 6 特 集 希少疾病の新薬開発 多発性筋炎や皮膚筋炎に対する医薬品の開発 インターネットを活用して被験者を募集 大勢の患者さんがいることで新薬開発が求められる疾病と、 希少疾病の医薬品開発の大きな課題としてあるのが、治 医療上の必要性が高いにもかかわらず、患者数が少ない 験実施のための被験者の募集です。 「ヴェノグロブリン−IH」 ため、医薬品の研究開発が進んでいない疾病があります。 を必要とする患者数は1200名程度 。対象患者数が少な どちらも製薬会社の重要な役割ですが、医薬品の開発は、 い上、被験者として協力いただける患者さんの要件が治 基礎研究期間を含めると最低でも10年はかかり、 また多額 験により限定されるため、 さらに募集が難しくなります 。し な研究開発費も必要であることから、希少疾病に対する かし承認取得のためには、客観的に本剤が有効と認めら 医薬品の開発着手は特に重大な経営判断となります。そ れる治験結果を得るための被験者数を確保しなければな うした中、当社では現在オーファンドラッグ*の指定を受け りません。今回は、難病の患者さんは自ら治療の情報を積 た医薬品の開発を4種類進めています。多発性筋炎や皮 極的に集められていること、 インターネットの活用が一般的 膚筋炎に対する医薬品の開発がその一つです。 になっていることから、 インターネットを活用することにしまし 筋炎とは、筋肉が炎症を起こし、筋肉に力が入らなくなっ た。 たり、痛くなったりする病気です。病状が進行すると、 日常 希少疾病(難病)の医薬品の開発にはこうした特殊な困難 生活が困難になることもある難病で、多発性筋炎/皮膚筋 を伴いますが、少しでも早く、患者さんの健康回復に貢献 炎の患者数は国内で6,000人から10,000人程度と推測さ できるよう、積極的に取り組んでいきます。 れています。通常、 ステロイドを用いた治療が行われますが、 その効果が十分に得られない方がそのうち2割程度おら れます。当社製品の「ヴェノグロブリン−IH」がこうした患 者さんに効果があるという国内外の研究結果があること 特 集 から、医療機関からの要請を受け、 「ステロイド治療抵抗 性の多発性筋炎/皮膚筋炎」の適応症の承認取得に取 り組んでいます。 *オーファンドラッグ:希少疾病用医薬品。患者数が少なく代替医薬品・治療 法がない重篤な疾患に対する治療薬 治験者募集サイトの開発にあたって オーファンドラッグ(希少疾病用薬) 開発におけるインターネット募集サ イ トの開設は予想以上に大変でした。 本募集サイトは、 難病患者さんが多 く閲覧されている難病医学研究財 開発第三部 しぶさわ さとし 渋澤 智 「治験者募集サイト」http://www.pmdm.info/ 全国膠原病友の会、難病医学研究財団等のホームページからもリンク して頂いています。 団や膠原病友の会のホームページ とリンクがあってはじめて開設意義 があるもので、初めて募集サイトへ の門を開いて頂くことに気遣うなど苦労しました。 また、 難病であるがゆえに募集手順を煩雑にせざるを得ず、 治験施設との折衝・社内外との調整業務は、 サイト開 設までに多くの時間を費やしました。 しかしながら、 今 回の開設を契機に多発性筋炎/皮膚筋炎の治療に 難渋している患者さんにとって、 少しでも治療可能性 の足掛かりとなれば、 この苦労も報われると確信して います。 「ヴェノグロブリン−IH」 7 早期来院と早期治療のための疾患啓発 「NO!梗塞.net」の開設 ションや動画を多く盛り込むなど、見せ方の工夫も凝らして どのような疾病でも、早期に発見し、正しい知識をもって治 います。 療に臨むことが健康回復にとって重要です。当社はこれま これらの内容は、正しい、正確な知識を伝えることができる で睡眠障害をテーマとした「Suimin.net」、痔に関する情 よう、社団法人日本脳卒中協会をはじめ、脳血管障害を専 報サイト「い∼じ∼net」を開設し、病気の正しい知識を提 門領域とされる先生方の監修のもと作成しました。 供してきました。2007年2月には、脳梗塞の前兆や症状か これまでの疾病啓発ウェブサイトと異なる点は、脳梗塞の ら診断、治療までをわかりやすく紹介したウェブサイト「NO! 発作は突然起きるので、他のサイトのように日常生活では 梗塞.net」を新たに開設しました。 ということです。 したがって、 あまり症状が気にされていない、 脳梗塞の治療は“Time is Brain”といわれるように、時 いかにこのサイトの存在を多くの方に知っていただくか、 と 間との闘いです。発症すると、時間が経てば経つほど、 ダ いうことが今後の課題です。脳梗塞急性期治療薬におけ メージが広がり、後遺症も大きくなります。 したがって、一分 るリーディングカンパニーの社会的使命として、 このサイト でも一秒でも早く受診し、治療を開始することが重要なの を通じて早期受診を促すこと、 あるいは万が一の発作時 です。そこで、 「NO!梗塞.net」では早期来院と早期治療 に周囲の方の適切な対処を呼びかけていきます。 の重要性を一般の方にもわかりやすく紹介することを心が けています。例えば「脳梗塞を早く見つけるためのポイント」 や「あなたの脳卒中危険度チェック!」では、具体的な症状 の紹介や設問に回答するだけで脳卒中の危険度をセル フチェックできるようにし、早期発見に役立てていただける 情報を提供しています。また、 「いざという時、 あなたはどう 特 集 する! ?」では、発作を起こした人の周囲の人が適切な対 処法がとれるよう、 留意点を簡単にまとめて紹介しています。 そのほか、脳疾患という専門性の高い分野を一般の方に もできるだけわかりやすく伝えることができるよう、 アニメー 「NO!梗塞.net」http://no-kosoku.net/ 「NO!梗塞.net」に寄せる期待についてご意見をいただきました (社)日本脳卒中協会 専務理事 なかやま ひろふみ 中山 博文 先生 脳卒中発症後の早期来院の実現は 梗塞.net」には日本脳卒中協会山口理事長の総監修の 困難な課題です。1996年に発症3時 もとに的確な情報が掲載されており、 日本脳卒中協会HP 間以内の脳梗塞に対するt−PAによ からのリンクという形で、 信頼性が示されています。 る血栓溶解療法を導入した米国に 日本脳卒中協会が、 平成18年に秋田市、 静岡市、 呉市の おいては、 10年に亘ってテレビ、 新聞 無作為に抽出された住民約1万1千人を対象として行っ などのマスメディアによるキャンペーン た調査(回答率49%) において、情報源として上位を占 が展開されてきました。 しかしながら、 めたのは、 テレビ (72%) や新聞(48%) で、 知人・親戚(44 実際にt−PA療法を受けているのは未だ数パーセントに %) がそれに続き、 インターネットを情報源とするのは6%で 過ぎず、 その主な原因は来院の遅れです。 した。従って、 現時点ではインターネットによるキャンペーン 来院遅延の原因は、 発症時の一般市民の対応にあり、 そ のみでは不十分であることも確かです。日本脳卒中協会 の改善には、 一般市民に脳卒中の症状の知識を普及し、 は、公共広告機構の支援による新聞キャンペーン、 脳卒 迅速な受診の必要性を認識していただくことが不可欠で 全国的な啓発 中週間ポスター、 市民講座などを通じて、 す。その実現には一般市民へのアクセスが重要です。イ 活動を展開しており、 秋田市と呉市のモデル地区におい ンターネットはその一つの方法ですが、氾濫する情報の ては、 ちらしの全戸配布も実施します。 これらの活動への 中で信頼性を保証し、一般市民に安心してご利用いた 三菱ウェルファーマのご支援に感謝しつつ、 今後とも、 さら だけるものでなければなりません。三菱ウェルファーマの「NO! なる啓発活動へのご協力を期待しています。 8 ハイライト 2006年度 環境・社会活動ハイライト 活動概要 米国、中国に子会社を設立 米国、中国をはじめ海外での事業展開 を推進しています。2006年8月、新薬の 創 製やテーラーメイド医 療の実 現 への 布 石となる投 資 会 社「 M P ヘルスケア ベンチャー マネジメント インク」を米国 に設 立しました。また、1 0月、医 薬 品 開 三菱製薬研発 (北京)有限公司 発を目的とした子会社「三菱製薬研発(北 京)有限公司」を中国に設立しました。 関連情報 中国の事業展開については P38にご紹介しています。 医薬品トレーサビリティの導入 医療における安全・安心の向上を目指し、 産官学と連携し、電子タグを活用した医 薬品トレーサビリティ ( 生産・流通・与薬 履歴 )の実用化に積極的に取り組んで 電子タグ ハ イ ラ イ ト います。 関連情報 電子タグを付けた製品 医薬品トレーサビリティに ついては P16にご紹介しています。 臨床試験情報の開示 国 内 外で実 施中の臨 床 試 験に関する 情報を、財団法人日本医薬情報センタ ー( J A P I C )が運 営するホームページ 及び / 又は米 国 国 立 医 学 図 書 館が管 理するウェブサイトに登 録しています 。 また、 日本国内で実施中の臨床試験情 報の概 要を当 社のウェブサイトでご紹 介しています。 関連情報 臨床試験情報の開示に ついては P17にご紹介しています。 臨床試験情報のページ 基準適合一般事業主の認定 法 定を上 回る育 児 休 職 制 度の導 入を はじめ、従業員の育児支援に積極的に 取り組んできた結果、2007年4月、厚生 労 働 大 臣から、次 世 代 育 成 支 援 対 策 推進法に基づく 「基準適合一般事業主」 の認定を受けました。 子育てサポート認定事業主のマーク 9 関連情報 働きやすい職場に向けた 取り組みについては P21にご紹介しています。 活性炭吸着による ガス回収設備の導入 化学物質の大気排出量の削減を目指し、 APIC吉富事業所では、活性炭吸着に よるガス回収設備を新たに2基導入しま した。これにより、 ジクロロエタン、 トルエ ンの大幅な削減が図れました。 関連情報 化学物質削減の取り組みに ついては P32にご紹介しています。 APIC吉富事業所のガス回収設備 容器包装の安全性の配慮、 環境の配慮 医療現場で使用された医薬品の容器 包 装が適 切で安 全に処 理されるよう、 製品の改善に取り組んでいます。品質 の保持、表示の見易さ等の機能性とと プレフィルド製剤 点滴静注用キット製剤 もに、廃棄容易性に配慮した「点滴静 注用キット製剤」や「プレフィルド製剤」 ハ イ ラ イ ト を開発しました。 関連情報 外部評価 容器包装の安全性配慮、 環境配慮については P37にご紹介しています。 脳保護剤「エダラボン(製品名ラジカット)」の 開発で、文部科学大臣賞を受賞 2 0 0 6 年 4月、当社「エダラボン( 製 品 名 ラジカット)」の発 明 関 係 者が 、平 成 1 8 年度科学技術分野の文部科学大臣表 彰 科 学 技 術 賞( 開 発 部 門 )を受 賞しま した。エダラボンは、脳梗塞急性期に伴 う神 経 症 候 、 日常 生 活 動 作 障 害 、機 能 障害の改善が期待される治療薬として、 世界に先駆けて開発されました。 エダラボンの発明関係者 高松宮妃癌研究基金の 学術賞を受賞 2007年2月、当社の連結子会社である ㈱ベネシスの平山文博が、平成18年度 高松宮妃癌研究基金学術賞を受賞し ました。この賞は、癌に関する研究で特 に顕著な業績を上げた研究者に対して 贈られる賞です。 高松宮妃癌研究基金学術賞の賞状 10 マネジメント グループの総合力の発揮を目指して 三菱ウェルファーマは、社会的規範の遵守と企業倫理の徹底に努め、健全かつ透明性の高い企業経営に取り 組んでいます。 コーポレート・ガバナンス コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方 内部統制システム 当社は、三菱ケミカルホールディングスが定めるグループ経 当社は、2006年5月10日に開催された取締役会において、 営の基本方針や経営戦略を共有するとともに、三菱ケミカ 会社法及び会社法施行規則に基づき、内部統制システム ルホールディングスグループのヘルスケア・セグメントにおけ 整備の基本方針について決議を行いました。当社は、同 る中核企業として、 「新たな価値をもつ医薬品の創生と世 方針に基づいて内部統制システム、 リスク管理体制等の 界の人々への提供のため飛躍を続ける企業」を目指すこ 強化・徹底を図っています。 とを通じて、三菱ケミカルホールディングスグループの企業 また、2007年6月に財務報告に係わる内部統制評価の推 価値向上に貢献しています。 進のため、内部統制推進部を新設しています。 また、当社は、経営における意思決定及び業務執行の効 率性・迅速性の確保、経営責任の明確化、 コンプライアン スの確保及びリスクマネジメントの強化をコーポレート・ガ バナンス上の最重要課題と位置付けています。 情報開示 当社の情報開示姿勢は、三菱ケミカルホールディングスの 完全子会社として非上場となった2005年10月以降も透明 性を維持するために積極的な情報開示に取り組んでいま コーポレート・ガバナンスの体制 す 。有価証券報告書提出の継続のほか 、決算や重要な 当社の基本的な経営管理組織としては、取締役会、執行 経営情報の開示、決算説明会の開催やアニュアルレポー 会議、監査役及び監査役会があります 。当社は、執行役 トの発行、 ホームページの適時更新など、正確かつタイムリ 員制度の導入により、経営と執行の分離を進めるとともに、 ーな情報開示に努めています。 取締役会をはじめとする各審議決定機関及び各職位の マ ネ ジ メ ン ト 権限並びに各部門の所管事項を社内規程に定め、会社 の経営に関する意思決定及び執行を効率的かつ適正に 行っています。 2007年10月1日、田辺三菱製薬が誕生します。 ■ 取締役会 当社と田辺製薬株式会社は2007年10月1日に合併し、 取締役会は、取締役会規則その他の関連規程に基づき、 田辺三菱製薬株式会社として発足します。 当社経営上の重要事項及びグループ経営上の基本的事 新会社・田辺三菱製薬は、 「医薬品の創製を通じて、 項に関する意思決定を行うとともに、取締役の業務執行に 世界の人々の健康に貢献します」という企業理念のも ついて監督を行っています。2007年6月末時点で、 当社の と、国内トップクラスの製薬会社として社会的使命を果 取締役は、 6名(うち、執行役員兼務者2名)で、取締役会は、 たし、 グローバル新薬の創製と新たな事業機会への 原則として毎月1回開催しています。なお、経営環境の変 挑戦に向けてスタートします。 化に迅速に対応できる経営体制を構築し、取締役の経営 新会社は、 自らの「飛躍」と社会の皆様からの「信頼」 責任とその役割の一層の明確化を図るため、取締役の任 の証として、 シンボルマークを制定しました。 期を1年としています。 ■ 執行会議 代表取締役と執行役員で組織する執行会議に権限を委 譲することにより、責任体制の明確化と業務執行の迅速 化を図っています。執行会議は、 原則として毎月2回開催し、 当社及び当社グループの業務執行について審議を行って います 。なお、審議事項のうち、重要事項については、取 締役会の決議を経て執行されることになります。 ■ 監査役及び監査役会 当社の監査・監督機関としては、監査役及び監査役会が あります。2007年6月末時点で、当社の監査役は、社外監 査役2名を含む4名で、監査役会は、原則として毎月1回開 催しています。 11 【シンボルマークの由来】 シンボルマークの形は、世界の人々の健康をやさしく包み込む手のひ らであり、国際創薬企業として成長する田辺三菱製薬の未来への広 がり、無限の可能性を象徴しています。コーポレートカラーのブルーは、 製薬会社としての「知性」 「技術力」 「倫理観」を意味し、 さらに、世 界の人々に役立つ医薬品の創製に挑戦する「積極性」 を表しています。 コンプライアンス体制 コンプライアンス体制 6月1日以降に発生した懲戒処分に該当する事例について、 2006年4月に公益通報者保護法が施行されたのに伴い、 個人情報は秘匿した上で、事実内容および処分内容を社 適正に相談・報告をした方に対する解雇その他不利益な 内公表しています。 取扱いを禁止しました。またコンプライアンスに関わる自浄 三菱ウェルファーマグループBCG 作用の強化を図るため、 コンプライアンス推進規則を一部 (Business Conduct Guidelines) 改訂しました。コンプライアンスの逸脱または逸脱の恐れ BCGは、私たち一人ひとりが誓う行動の基準です がある場合は、速やかに社内への相談・報告が出来るよう、 1 生命関連企業に求められるより高い倫理観を持って行動する 報告ルート・方法等につき周知徹底を行っています。 2 法令の遵守をすべてに優先させた企業行動をとる 飲酒運転については、従来より厳正な対応を行ってきまし たが、12月1日より懲戒処分を定める就業規則の懲戒解雇 3 人権と個性を尊重し、差別やいやがらせをしない 4 社会との共生を図り、地球環境に配慮した事業活動を行う 5 透明性が高く、公正で自由な競争および取引を行う に該当する項目に、「飲酒運転を行った者」を追加し、公私 6 政治や行政とは常に適正で健全な関係を保つ を問わず飲酒運転に対して厳正な処分を実施することと 7 企業情報を積極的かつ公正に開示する しました。また、一 層コンプライアンス意 識を高めるため、 8 会社の資産・情報を適正に管理し、効率的に活用する コンプライアンス推進体制 取締役会 コンプライアンス推進委員会 リスクマネジメント委員会 コンプライアンス・オフィサー コンプライアンス推進室 顧問弁護士 コンプライアンス推進責任者 グループ会社 コンプライアンス・オフィサー コンプライアンス推進責任者 三菱化学 コンプライアス・ ホットライン コンプライアンス推進担当者 グループ会社 コンプライアンス推進担当者 マ ネ ジ メ ン ト 【ホットライン】 三菱ウェルファーマグループ構成員 コンプライアンス教育 個人情報保護法施行後の対応 毎年、役員を対象とした「トップセミナー」と全従業員を対 2005年4月の法律施行以来、個人情報保護管理規則の 象とした「コンプライアンス研修」を実施し、 コンプライアンス 制定および個人情報保護管理体制を構築するとともに、 の周知徹底を図っています。 契約社員等を含め全従業員への周知、啓発活動を行い、 2006年度は9月11日に慶應義塾大学名誉教授で、 日本学 当社グループの意識の向上を図ってきました。具体的には、 術会議の「科学者の行動規範に関する検討委員会」メン 最近のwinnyによる情報漏洩問題に関して、全従業員を バーでもある猿田 享男(さるた たかお)先生を講師にお 対象としたe-ラーニングによる啓発活動を実施しました。ま 招きし、 「コンプライアンスにかかわる諸問題」と題し、科学 た、営業関係者のPC( 特にモバイル)環境の整備やルー 者の行動規範に関するテーマを中心に、役員に対してご ルの徹底化を行いました。さらに、監査部による、当社グル 講演をいただきました。 ープにおける個人情報保護体制の内部監査を行い、 その また、全従業員には、公益通報者保護法の施行に伴い一 管理状況や委託先への契約状況等を継続的にチェックし 部改訂したコンプライアンス推進規則の改訂ポイントにつ ています。 いて、 および、 ホットラインの利用状況についての全社共通 2005年12月から「日本製薬団体連合会個人情報保護セ 研修を実施しました。さらに、職場でのコンプライアンスに ンター」が発足し、 定期的に研修会等が開催されています。 対する意識向上のために、各部門のコンプライアンス推進 当社としても、 これら研修会に積極的に参加し、情報収集 担当者を中心に、部門独自テーマによる研修 、安全運転 に努めるとともに法令・ガイドライン等の改正への適確な対 講習、 コンプライアンス関連ビデオの視聴・意見交換等の 応を含め、 さらに適正な個人情報の取り扱いに努めていき 部門別研修を実施しました。 ます。 12 マネジメント リスクマネジメント リスクマネジメント体制 トラブル・ゼロ活動 当社グループでは、事業活動に伴うリスクを把握するととも ミスやトラブルを未然に防ぐ文化を構築するため2005年8 に、組織的かつ戦略的な対処方法を検討・準備し、適切 月よりTZ (トラブル・ゼロ)活動を展開しています。具体的 にリスクマネジメントを遂行するため、 「リスクマネジメント規 には、 「トラブル事例を報告・共有し、再発防止へ生かす仕 則」を定め、社長を委員長とするリスクマネジメント委員会 組みづくり」を始めるとともに、 「安全文化の醸成」のため を半年に一度開催しています 。リスクマネジメント委員会 社外専門家による講演会などを開催しています。また、活 では、事業リスクの定期的点検や災害・重大事故発生時 動開始から1年後に「TZ従業員意識調査」を実施しました。 の対応などについて体制を整えて運用を行っています。 「活動を始めてから、 自分自身の意識が変わった」人が約 また、部門ごとに業務に関連するリスクを洗い出し、事務 8割、 「自分の職場で具体的にTZ活動に取り組んでいる」 局で整理と簡易評価を行っています。これをリスクマッピン とする人が約4割に達し、個人・組織ともに取り組みの成果 グし、発生頻度が高く、被害額が大きいと評価されたリス が上がってきています。 クを中心に、対応策を策定しています。 2006年度は、近年社会問題化している重要情報の流出 問題や、耐震改修促進法の改正に伴う建築物の改修対 応につき、 ワーキンググループを構築し、情報流出防止策 の徹底や耐震診断等の対策を進めました。 リスクマネジメント体制 マ ネ ジ メ ン ト コンプライアンス推進委員会 トラブル・ゼロ活動 リスクマネジメント委員会 委員長:取締役社長 委 員:委員長が指名 TZ講演会 【個別テーマ】 事務局(総務部) 情報流出対策ワーキンググループ 耐震改修促進法対策ワーキンググループ JR東日本パーソネルサービス せきぐち まさお 関口 雅夫 氏 【三菱ウェルファーマ】 部門責任者(本部長・部長) 【グループ会社】 ( APIC・MPテクノファーマ ベネシス・MPロジスティクス バイファ・吉富薬品 ウェルファイドサービス 担当責任者 ) 情報セキュリティ 個人情報保護法への対応をはじめ、情報セキュリティに 関する企業責任はますます重大なものになってきています。 当社では、情報セキュリティ管理は重要な経営課題である との認識のもと、情報管理体制の整備や情報インフラの信 災害発生への対応 頼性強化に積極的に取り組んでいます。これまで、情報シ 地震や大規模災害等が発生した場合の安否確認や被害 ステムを取り巻く様々なリスクから、 お客様情報をはじめと 状況の把握、報告が迅速に行えるよう、社内緊急連絡体 した社内の重要な情報資産を保護するために、 ファイアウ 制を整備しています。また、本社地区および東京オフィスで ォールの設置、 アンチウィルスソフトの導入、 PCデータの暗 は大規模地震の発生を想定した安否確認訓練および避 号化など、 適切な情報セキュリティ対策を実施してきました。 難訓練の実施や、体験型防災学習施設における体験学 2006年度には、 これらに加えて、Winny等のファイル交換 習を実施することによって、平時から従業員の防災意識の ソフトによる情 報 流 出 への対 策として、会 社が 貸 与した 向上を図っています。 PC以 外での機 密 情 報 取 扱いの禁 止や、社内すべての PCへのパーソナルファイアウォールの導入によるセキュリ ティ強化等を実施しています。 13 患者さん 地域住民 お取引先 三菱ウェルファーマグループ 医療機関 (病院等) 株 主 今、企業に強く求められているのは、 企業を取り巻くさまざまなステークホルダーの方々との 信頼関係を確かなものにすること。 私たちは、人のいのちに携わる製薬企業としての役割を果たすとともに、 社 会 報 告 地域や社会、従業員から必要とされる企業で あり続けたいと考えています。 行 政 従業員 薬 局 NPO NGO ㈱あらたサステナビリティ認証機構からのコメント 三菱ウェルファーマは、国内外で実施中の臨床試験情報を自社のウェブサイトで公開しているほか、 将来は臨床結果も開示するために、社内手順書の作成、関連団体への登録など意欲的に取り組んで います。業界が実施した調査*1では、医薬品メーカーの薬に関する情報開示のイメージはまだ良くない という結果が出ていますが、 このような三菱ウェルファーマの積極的な姿勢は評価できます。 今後も、患者さん等、薬に関する情報を切実に必要とする方々へ、副作用も含め治療の一助となるよ うな情報を、一層広く開示していくことを期待します。 *1 医薬産業政策研究所 リサーチペーパー・シリーズ No.36(2007年4月) 社 会 報 告 医薬品を安全にお届けするために 医薬品には、安全にお届けするために、研究開発の段階、製造の段階、そして市販後にさまざまな規制・基準が 設けられています。三菱ウェルファーマは、これらの規制・基準で求められている管理体制を整備するのはも ちろんのこと、近年医薬品においても重要性が高まっているトレーサビリティの早期実用化に取り組む等、医 薬品を安全にお届けする努力を日々続けています。 医薬品の品質・安全性情報の管理 製品の品質管理体制 市販後の医薬品安全性監視と当社の体制 医薬品は、人の生命や健康に直接関係するものであり、 新薬が承認されるまでには基礎研究から臨床試験までの 全ての医薬品について高い品質を確保することが製薬企 多くの段階で有効性・安全性及び品質に係る情報が収集 業の責任です。 されています。しかし、開発段階で収集できる情報には限 当社製品の品質管理及び販売後の安全管理に関しては、 りがあり、市販後に多数の幅広い患者さんに使用されて初 *1 *2 薬事法、同施行規則、GQP 省令、GVP 省令に基づき めて未知の副作用が明らかになることもあります 。このた 規則を定め厳格に適用しています。この規則に則り、総括 め市 販 後にも医 薬 品の有 効 性 、安 全 性に関する調査や 製造販売責任者を任命し、 その監督下に品質保証部門 試験を行って情報を収集し、医薬品の安全で有効な使用 及び安全管理統括部門を置き、 それぞれの責任者として 方法を確立していくことが重要です。 品質保証責任者と安全管理責任者を任命しています。こ 当社では、薬事法や関連法令の定めに則り、GVP手順書 のような管理組織のもとでGQP手順書に定められた手順 等を定めて、医療関係者や消費者からの情報、学会報告・ に従い製品の出荷判定を実施しています。また、原料・製 文献報告、厚生労働省その他政府機関あるいは外国等 品の 製 造 所に対して品 質に関わる取り決めを締 結し、 からの情報を迅速に収集し、評価・検討を行っています。 *3 社 会 報 告 を実施するなど、品質 GMP 適合確認査察( 現地調査 ) その結果に基づき、安全確保措置の立案から安全管理 管理に向け万全を期しています。 情報の医療機関への提供・伝達の実施等、安全管理責 *1 GQP:医薬品などの品質管理の基準 *2 GVP:医薬品などの製造販売後の安全管理基準 *3 GMP:医薬品の製造管理及び品質管理規則 任者のもと関係部門と連携して適正に運用しています。 MRを通じた情報収集と情報提供 MR( 医薬情報担当者 )は医薬品の適正使用と普及を目 分析・検討・評価の結果を医師や薬剤師に提供すること 的に全国の医師・薬剤師などの医療関係者に面談し、医 はMRの重要な役割です。 薬品の品質・有効性・安全性などに関する情報の提供・収 当社グループでは、近年の医療環境変化に対応できる専 集・伝達を行っています。治験の段階では得られなかった 門性の高いMRを育成し、科学的根拠に基づいた的確な 未知の副作用や薬効などの情報を医療関係者から収集し、 医薬品情報を提供しています。 医療従事者の一員として 東京第一支店 営業第二部 さいとう まゆみ 齋藤 真弓 私たちMRは、 医薬品にきめ細かい はもちろん重要ですが、 副作用情報の収集・提供もMRに求 情報を付帯することで価値を最大 められる役割です。特に薬剤治療が患者さんの予後に大きく 限にし、 患者さんにお役に立てて頂 影響を及ぼす急性期疾患においては、 定期的に副作用の有 くための活動をしています。 無を調査しています。副作用報告があった場合には、 当日中 医薬品を安全に患者さんまでお届 に報告者の方と面談し、 副作用内容、 重篤度、 関連性などを けするにあたって特に心がけてい 確認し、 社内に報告します。こういった対応を通じて、 先生方 ることは、必要とされる情報を正確 のいろいろな治療に対するお考えを聞くこともでき、 また、 私た かつ迅速に伝達をすることです。 「使用上の注意改訂」など ちMRから考えられる治療をアドバイスする機会もあります。 がある場合には、解釈に間違いがないか、改訂内容を十分 私たちMRにとって、 医師から信頼され、 提供した情報により 確認したのちに医療機関へ情報伝達をし、 先生方からの疑問・ 一人でも多くの患者さんが改善されればこれほど嬉しいこと 質問に対応しています。医療現場で患者さんを診ている先 はありません。医療従事者の一員として医薬品の品質、 有効 生方にとって、 実際に処方する医薬品に関する情報は大変 性、 安全性などに関する確実な情報を提供、 収集、 伝達し、 医 重要です。情報伝達は可能な限り早い時期に全ての医療 療に貢献していきたいと考えています。 機関にお伝えするように努めています。有用な情報の提供 15 MRの育成 近年、医学、薬学を含む自然科学が急速に進歩していく 育成」です。つまり、 「患者さんのため」という顧客視点を 中で、患者さんは優れた治療効果や安全性を求めるよう 常に忘れず「自ら考え、工夫し、行動できる」能力、 スキル になっています。こうした患者さんの高度な要求に応える と専門的な製品知識、周辺知識の修得を毎月あるいは年 ために医療現場では、医療連携の進展や医療関係者が 次毎の集合研修を通じて学び、実践することを主眼に教 それぞれの専門性を発揮し、協力し合って治療を行うチ 育研修カリキュラムを組んでいます。 ーム医療が主流となっています。このような医療環境にあ 特に、入社3年目までは義務教育期間と位置づけ、人事部 って医薬品情報の専門職であるMRは、チーム医療の一 では「新入社員としてあるべき姿」の到達レベルを策定す 端を担っているという自覚、行動ならびに常に患者さんの るとともに、営業本部では早期戦力化プログラムに沿った ためという視点が欠かせません。 人間的にも企業人としても成長できる「自立型MR」の育 2006年度のMR教育の基本コンセプトは「自立型人材の 成を目指しています。 医薬品トレ−サビリティ 電子タグは、医薬品の有効期限をチェックしたり、処方箋・ で、今後の医療の安全性向上と医療現場を効果的に支 薬剤の払い出しや患者IDを識別することができ、医療機 援するための方策について検討を行いました。また、経済 関における誤投与の防止に役立ちます 。また、入荷や出 産業省の「セキュア電子タグプロジェクト」にも参画し、電 荷の日時を書き込むことで、流通時における薬剤の安全性 子タグを使用する際に懸念されるセキュリティーやプライバ の確保にもつながります。 シー等の問題の解決にもあたっています。 当社はより安全で安心な医薬品を提供するために、産官 当社では、今後も積極的に産官学と連携し、医薬品トレー 学と連携し、電子タグを活用した医薬品トレーサビリティ (生 サビリティの早期実用化に取り組んでいきます。 社 会 報 告 産・流通・与薬履歴)の実用化に取り組んでいます。2004、 2005年度に参画した総務省の「電子タグ高度利活用実 証実験」に引き続き、2006年度は「ユビキタス技術による 高度な医療安全の確保・支援に関する調査研究会」に参 画しました。この研究会は、医薬品のトレーサビリティや医 電子タグ 療従事者間の情報共有化等の実現に向け、電子タグや 無線LAN等の技術面での国内外の進展を調査するもの 電子タグを付けた製品 C型肝炎訴訟の状況 HIV調査委員会 現在、当社(当社子会社ベネシスを含む。以下同じ)は、 旧㈱ミドリ十字の株主による同社の元役員に対する損害 当 社 の 前 身の 一 つである旧 ㈱ミドリ十 字 が 製 造して 賠償責任を追及した株主代表訴訟の和解の際、 当社は、 いたフィブリノゲン製 剤または非 加 熱 第Ⅰ X因 子 製 剤を 和解に参加して、旧㈱ミドリ十字がHIV事件の惹起を阻 使用したことにより、C型肝炎に罹患したとする方々から、 止し得なかった原 因を調 査 検 討し、いわゆる「 薬 害 」事 国と共に損害賠償請求訴訟を提起されています。その内、 件の再 発 防 止 策を提 言 するための調 査 委 員会を設 置 2006年6月に大阪地裁、同年8月に福岡地裁、2007年3 することを約 束しております 。調 査 委員会は2 0 0 6 年 5月 月に東京地裁において、一部の原告に対し当社および 末に設置されて以降、鋭意調査を進めており、当社は同 国の損害賠償責任を認容する判決がなされました。 委 員会からの報 告を受け次 第 、直ちに改 善すべき点が 当社は、各判決の判断基準および内容が区々で異なっ あれば改 善した上で、同 委員会からの提 言と併 せ 再 発 ていること、当社主張につき正当に評価されていない点 防 止のために整 備された社 内の仕 組みを公 表すること もあること等を総合的に勘案した結果、 さらに上級審の にしています。 判断を仰ぐことが必要であると考え、控訴いたしました。 なお、原告および国も同様に控訴しています。 16 社 会 報 告 新薬の研究開発時の配慮 研究開発のステップと必要な配慮 めに、適正な使用動物数と実験方法を選択すること、 およ 新薬は、将来くすりとなる可能性のある新規物質を発見し び実験技術を磨くことを求めています。さらに、動物実験に たり、化学的に創製する研究から始まります 。そしてその 携わる者は「動物実験従事者登録申請書」を提出し、 4R 有 効性と安全性に関する試験を経てヒトを対象とした臨 の遵守を誓約し、教育訓練の受講を確認した後に動物実 床試験( 治験 )が行なわれます。通常10年以上にわたる 験従事者として登録されます。すべての動物実験計画は、 新薬の研究開発期間のなかで、多くの規制に対応するこ 動物実験委員会で審査し、総括責任者により承認された とに加え、 さまざまな倫理的配慮が求められています。 実験のみが実施されています。 研究開発の流れ 基礎研究 新規物質の 発見と創製 2∼3年 動物実験に関する4つのR 非臨床試験 Reduction 動物数の削減 臨床試験/治験 承認申請と審査 新規物質の 有効性と 安全性の研究 3∼5年 ヒトを対象とした 有効性と安全性の テスト 厚生労働省への 承認申請と 専門家による審査 少ない動物数で最大限の科学的成果が得られる実験にする Replacement 代替法の開発・活用 動物実験の代替法の積極的な採用と開発 3∼7年 Refinement 動物使用に伴う苦痛の軽減 1∼2年 綿密な実験計画の立案による苦痛の軽減 Responsibility 実験者の責任 バイオテクノロジー 動物実験の重さを生命倫理で捉える 遺伝子組換えや細胞融合などのバイオテクノロジーは、医 薬品にも広く応用されてきています 。バイオ医薬品はタン 承認時の判断要素 パク関連製剤などの高分子化合物による薬物療法の選 択肢を広げるものとして注目されています。その一方、バイ オテクノロジーは、人体より採取した血液、組織、細胞など から抽出したDNA等を用いて実施する研究であり、人間 社 会 報 告 動物実験の総括責任者 承認 申請 ・代替方法の可能性 ・適切な動物種の使用 ・動物数の適切性 ・苦痛削減の配慮 ・飼養環境の適切性 動物実験実施責任者 の尊厳および人権を尊重し、社会の理解と協力を得て、適 正に実施されることが必要です。そのため、 当社では 「ヘ 臨床試験情報の開示 ルシンキ宣言」 ・ 「手術等で摘出されたヒト組織を用いた研 当社では、国内外で実施中の臨床試験に関する情報を、 財 究開発のありかたについて」 (厚生科学審議会答申) ・ 「ヒ 団法人日本医薬情報センター(JAPIC)が運営するホーム トゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」 (文部科学 ページ及び/又は米国国立医学図書館が管理するウェブ 省・厚生労働省・経済産業省 )の趣旨に沿って社内規定 サイトに2005年9月から登録しています。さらに、将来はその を定め、研究の倫理的な妥当性について審査を行うととも 試験結果の公開を予定しています。 に、科学的に意味のない研究が行われないように、事前審 国内では、臨床試験の登録や結果の公開はまだ義務付け 査・事後評価を行っています。 られてはいませんが、透明性が重要であるとの認識、 さらに 動物実験 新 薬の研 究 開 発においては、その有 効 性や安 全 性 等を 検討するために動物実験は必要不可欠であり、 そこから 得られる成果は安全で有効な医薬品の研究開発に多大 な貢献をもたらしています。 しかし、動物実験は、 その生命 身体の犠牲を伴うものであり、 当社では実験動物の福祉を 常に念頭におき、科学的に適正な実験の実施に努める責 情報開示が進むことで、 国民への治験・臨床試験の普及啓 発につながると考えています。また、一般の方でもわかりや すいように、JAPICで開示される内容を要約したものを当社 ウェブサイトに掲載しています。開示された臨床情報に対して、 新たな治療薬を待ち望んでおられる患者さんやそのご家族、 また医療関係者からもお問い合わせを頂いており、 患者さん のニーズを再認識するコミュニケーション手段ともなっていま す。今後も可能な限り迅速な情報開示に努めていきます。 任があると考えています。 当社の研究所では動物の愛護及び管理に関する法律、 及びそれに関連する基準や指針等に準拠し社内規則を 定め、 4Rの考え方に基づいた実験動物の適切な飼養管 理と動物実験の適正な管理を行っています。すなわち、細 胞等を用いた代替法を積極的に活用し、動物実験の実施 を最小限にするよう努力を継続しています。また、動物実 験を実施する際には、実験動物の生態や生理を考慮した 環境で飼養するとともに、動物に無用な苦痛を与えないた 臨床試験情報のページ 17 社 会 報 告 公正な取引とパートナーシップ構築を目指して 三菱ウェルファーマでは、調達先とのパートナーシップの基本は透明性と公平性だと考え、調達先選定経緯や 評価結果をフィードバックしています。また、調達先の環境取組を促進するため、評価項目に環境への取り組み を加えているほか、グリーン調達も推進しています。 購買と調達における配慮 公正な取引に向けた取り組み 当社では、原材料等の調達においては、次の3点に留意し、 調達先からご意見をいただきました 公正な取引に努めています。 株式会社 カナエ ①安定供給を軸にコスト・納期等を考慮した調達先選定 当社は三菱ウェルファーマに対して医薬品用包装材 ②社内外に対する調達の仕組みの透明性向上 を提供しています。包装材は中身が取り出された時 ③下請代金支払遅延等防止法等の関係法令や契約書 点で不用物となりますが、 まだこの時点では廃棄物と の遵守 はなっていません。 リデュース、 リユース、 リサイクルす また、公正なパートナーシップを構築・維持するために、調 ることにより不用物も再び有用物となり、 また廃棄物 達先の評価を行っています。調達品のクレームを質と量の 処理上優位なものともなります。我々は以上の観点に 観点から評価する品質評価に加えて、納期・情報・政策の 立ち、 「環境負荷低減商品情報」を提供しています。 4項目で評価する「業者総合評価」を行っています。調達 5年前、 三菱ウェルファーマよりアンプル瓶を入れるプ 先の環境への取り組みの促進のために、 「政策」の項目 ラスチックトレーをもっと環境負荷の少ないものに代え の中にISO14000等の取得状況の評価項目を設け、認証 たいとの要望を受け、 紙製トレーを提案しました。紙 についての取得検討から取得・更新段階までのステップア 製トレーはプラスチックトレーに比べ生分解性がある、 ップ状況を確認しています。 使用後減容が可能、 焼却時に有害ガスが発生しな この「業者総合評価」制度は、年2回(4月・10月)行い、調 い等の処理上の利点を有していたことから、採用さ 社 会 報 告 れることとなり、現在でも多くの医薬品に使用されて 達先の指導及び育成を図っています。 います。今後とも環境負荷低減につながる有用な商 品情報を提供し、 三菱ウェルファーマとともに環境負 情報交換 荷低減に努めていきたいと考えます。 調達先 ・ 調達先の品質及び総合評価 ・ 評価結果のフィードバック ・ 重大クレームの処理(クレーム連絡・報告、 クレーム監査実施の調整) ・ 包装材料についての提案(新開発及び規格変更等) ・ 見積先・調達先の選定 SCM 推進部 株式会社 大成美術印刷所 当社は三菱ウェルファーマに、 印刷物などのコミュニケ ーションツールを提供しています。ISO14001をベースに、 デザインの段階からエコを意識しており、 製法、 素材、 情報交換 情報交換 工 場 加工など、 印刷物の全てのプロセスにおいて環境負 荷軽減を最優先とする 「エコ印刷」 を推進しています。 この 環 境・社 会 報 告 書では、無処理CTP版*1 、 グリーン調達 2002年に制定した「グリーン調達ガイドライン」に基づき、 環境に配慮した容器・包装などの資材や環境負荷の少な い工場でつくられた原材料の優先的な購入をしています。 本 方 針の成 果として、調 達 先 I S O 1 4 0 0 1 等の取 得 率が 20.4%( 2002年6月調査)から、40.0%( 2006年4月調査) と倍増しました。さらに、現在では、 50.0%(2007年6月調査) と順調に伸びています。 実際に調達先を選定する上では、品質やコスト・納期など の総合的な判断が必要ですが、昨今、企業に求められて いる社会的責任(CSR)の観点から、今後もグリーン調達 を推進して行きたいと考えています。 100%再生紙、 ノンVOCインキ ノンアルコール印刷*2、 を採用いただき、 トータルでの環境負荷軽減を実現し ました。 また開きやすい、 めくりやすい、 ユニバーサルな 冊子をテーマに当社の特許技術であるUDカットを 2005年度から採用いただいています。 お子様やお年寄り、 体のご不自由な方、 どなたにでも読ん で頂くための優しい工夫です。 これからも三菱ウェルファーマと ともに環境に優しく、 人に優し いモノ作りを行っていきた いと考えています。 *1 版の製作工程で現像液や水を使うことなく、廃液をゼロにする技術 *2 印刷過程でアルコール水を用いず、 また水をろ過再生利用すること で廃液を削減した技術 18 働きがいのある職場を提供するために 社 会 報 告 三菱ウェルファーマは、人権と個性を尊重することが働きがいのある職場づくりの基本であると考えています。 年齢や性別、勤続年数等に関わらず、意欲のある従業員の能力が最大限に発揮できる人材マネジメントシステ ムを導入し、働きがいのある職場の実現を目指しています。 人材マネジメント 社 会 報 告 基本的な考え方 従業員の意欲を引き出す人事システム 当社グループでは、人々の「いのち」に深く関係する企業 従業員の意欲を引き出すために、 「職務を基軸に成果を の望ましい姿として、 「闊達で躍動感あふれる会社」、 「働 生む能力(コンピタンシー)」に着目した人材マネジメントシ く誇りと喜びのある会社」の2つを掲げています。そうした ステムを運用しています。このシステムは、従業員一人ひと 会社になるためには①組織の理念/目的などが全員に明 りの能力と適性に応じた適材適所の人材配置を行い、発 確化/共有化され、各人がチャレンジングな目標の実現に 揮した成果は公正に評価し、処遇に反映させるとともに人 邁進している、②個の主体性に重点をおいた創造的で多 材育成につなげていくことを目指しています。 様な人材開発/育成が行われており、各人の人格/個性 そのためには、短期的な成果に着目するのではなく、人材 が尊重され、能力が最大限発揮されている、③組織目的 の適正配置や長期的視野にたった人材育成を図ることが に応じた適材適所の配置と実績に対する構成で納得性 重要であり、やる気のある社員のモチベーションを高める のある評価/処遇が行われていることが求められます。 ために、 「自己申告制度」や自己申告で実現できない新た こうしたことを実現するために、求められる人材像を明確 な職務への強い思いを申し立てる「ジョブチャレンジ制度」、 にし、独自の人材マネジメントシステムを導入しています。 「公募制度」といった多様なローテーションシステムを整備 また、三菱ケミカルホールディングスが国連グローバル・コン し、人材育成面をサポートしています。また部門長との「ロ パクトに参加しており、 グループ会社の一員として、人権尊 ーテーション会議」を通じ、人材の適正配置・育成に努め 重も重要な取り組みと捉えています。 ています。 求められる人材像 従業員一人ひとりが働きがいを感じることのできる職場を 人材育成 実現するには、企業の方向性と個々の特性がうまく適合し ていることも重要です。当社は製薬会社として、人々の健 康に貢献する社会的責任を負っており、 第一に求めるのは、 そのような責任を自覚し、 「豊かな人間性と高い倫理観」 処 遇 職務を 基軸とした 成果主義 活 用 を備えた人材です。また、刻々と変化している環境に対応 職務グレード制度 するために、 「挑戦意欲」にあふれ、 「変化に即応できる柔 軟性と自立性」を備えていることも重要な人材要件です。 評 価 さらに、固定的・定型的な発想にとらわれず、新たな価値を 創り出せる「革新・創造型人材」、成果に直結する専門的 な能力を発揮できる「プロフェッショナル人材」、世界を視 野に発想し行動できる「グローバル人材」を求めています。 革新・創造型人材 ・定型的な発想 から脱却し新 たな価値を創 造できる 変 柔化 軟に 性即 と応 自で 立き 性る 積 挑極 戦的 意な 欲 グローバル人材 ・グローバルに ビジネスを展 開できる 19 より働きがいのある職場環境とするためには、人材マネジメ ントに対する社員の意見を確認し、改善していくことが求 められます。 2003年10月に人材マネジメントシステムを導入して以降、 その浸透・定着に向けた運用を図りながら改善に取り組ん プロフェッショナル人材 ・成果に直結す る専門能力を 発揮できる 「社員意識調査」の実施 できました。こうしたなか、2006年12月には全社員を対象と した「社員意識調査」を実施しました。回答率は90%を超 え、社員の人材マネジメントシステムへの関心の高さが浮 き彫りとなりました。 豊 高か いな 倫人 理間 観性 と 今後、 この調査の結果およびそこから導き出される課題を 整理し、社員に開示するとともに人材マネジメントシステム の運用・改善に生かしていきます。 人材育成 基本的な考え方 研 修 人材マネジメントシステムを円滑に運用するためには、人材 「階層別研修」では各階層における役割の認識と必要な の適正配置と長期的視野に立った人材育成が必要です。 能力・スキルを身につける「マネジャー研修」、 「プレマネジ 「人材育成の責任は上司にある、 と同時に成長の責任は ャー研修」、 「新入社員研修」を実施しています。 本人にある」との考え方に立ち、教育制度の充実に努めて 「マネジャー研修」は2段階で実施しており、 第1段階では「目 います。教育は、現場での内容とリンクするように、OJT(日 標管理制度」をマネジメントツールとして効果的に活用す 常業務におけるコーチングローテーション) を基本としていま るスキルを磨きます。目標管理制度は、 チームのメンバーが すが、 これを補完するために、以下の研修体系を取り揃え、 その職責に見合ったチャレンジングな目標をたて、その実 新入社員から経営幹部に至るまで、従業員の役割、業務、 現に向け努力し成果をあげることによって、組織目標の達 個別ニーズに応じた能力開発プログラムを実施しています。 成を目指すシステムです。この段階では、 その実効のため ■ 研修メニュー に必要な「組織目標共有化」、 「個人目標設定/面談」、 「業 マネジャー研修 階層別研修 全社共通研修 プレマネジャー研修 します。第2段階ではケースシミュレーションを通じて「もの コンプライアンス研修 の見方/考え方」、 「意思決定の姿勢」を自己洞察し、 より 高い視点から状況把握や意思決定ができる力を養い、 こ 目的別研修 経営幹部研修 選抜型研修 経営幹部養成研修 プロフェッショナルリーダー養成研修(中級/初級) 総合判断力養成講座 選択型研修 績評価/フィードバック」、 「コーチング」の手法を主に習得 新入社員研修 専門・実務知識養成講座 れまでの経験にとらわれることなく新たな価値を創り出して いくためのマネジメントシナリオを描きます。2006年度は91 名が受講しました。 対人関係能力養成講座 語学研修(英会話) 社 会 報 告 国際ビジネススキル研修 国際化研修 海外留学 海外実務研修 海外語学研修 海外短期留学 TOEIC自己啓発支援 キャリア開発 その他 部門別研修 キャリア開発支援 セミナー・講演会等派遣 通信教育(情報提供) 部門主催研修 マネジャー研修 プロフェッショナルリーダー養成研修を受講して 「物事を俯瞰的に捉えるマネジメン 常に考慮して情報共有に努めるようになりました。 ト能力の基礎を習得したい」との 研修の核となる経営戦略ケーススタディーにおいては、 近 想いを胸に参加したこの研修は、 視眼的な解釈しかできない自分に気付かされ、 マクロ的 予想以上の収穫をもたらしてくれ 視野から状況を整理する重要性を痛感しました。我々は ました。インタラクティブレクチャー つい目先の情報に目が奪われ浅い判断を下しがちです。 形式 (講師との双方向討議) という、 成功を収めている企業トップが、 いかに多方面から事象 議論を積極的にぶつけ合うこの研 を分析し、 戦略を柔軟に練り直しながら業界環境との整 修を通じて最初に学んだのは、 論理的思考の重要性。 こ 合を図っているかと自分を振り返って、 日々の業務計画は 薬事監査部 かたやま けんいち 片山 謙一 の研修では簡潔明瞭な意見伝達を図らねば、 ただ発言 組織目標に的確にリンクしているのか、 ずれた目標となっ しただけに終わり、 討議を成果に結び付けることが出来ま ていないか、 数あるオプションのうちこれが最適な選択肢か、 せん。 「言いたいことを思いつくまま並べる」 という一方向 と自己の業務を俯瞰的に見直す良い機会となりました。 的スタンスから、 「情報受け手側の理解」へ直ちに意識を 隔週計6回の講習を終えた時、 以前は漠然としか捉えき 転換させられました。この「気付き」は研修後すぐに日常 れなかった経営戦略分野について、 先入観を排した深い 業務に生かされることになります。例えばメール一つを送 解釈を試みるように自分が変わっていました。その戦略を るにしても、 要点を簡潔に誤解なく相手に伝えるのは難し 「正確に」理解できるには未だ及びませんが、 大きな意識 いものですが、 研修後は報告スタイル・情報量・的確性を 改革が得られたと実感しています。 20 社 会 報 告 雇用の状況 ワークライフバランスの実現 雇用において性別、年齢、国籍等の差別は一切行ってい 働きやすい職場の実現には、従業員のワークライフバラン ません。また、障がい者雇用に関しても、公共職業安定所 スを考慮した福利厚生制度の整備も必要です。また、 「次 等を通じて雇用の拡大に努めています 。その結果、当社 世代育成支援対策推進法」など、仕事と子育ての両立を グループとして2005年から2007年に至る3年間、法定雇用 図るための雇用環境の整備も企業の社会的責任として求 率(1.8%)を上回る障がい者雇用率となっておりますが、今 められています。 後も引き続き雇用率の向上に努めていきます。 当社では、育児休業などで法定を上回る制度を導入する とともに、次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画 ■ 従業員の状況(単体) により、育児/介護休職者の職場復帰に対する不安の解 2004年度 2005年度 消と円滑な職場復帰を図るために休職者への対応事項 2006年度 をまとめたガイドラインを作成するなど、従業員の仕事と家 従業員数 5000 庭の両立を支援しています。 4000 3,575 3,546 3,488 このように従業員育児支援に取り組んできた結果、2007年 3000 4月に厚生労働大臣から次世代育成支援対策推進法に 2000 男 女 2,913 575 1000 0 2004年度 2005年度 2006年度 40.7 41.2 41.7 16.9 17.5 17.4 基づく 「基準適合一般事業主」の認定を受けました。 平均年齢 男 女 42.6 37.1 平均勤続年数 社 会 報 告 男 女 18.1 13.5 *従業員数は、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含みます。 ■ 障がい者雇用 (%) 2.1 2 ■ 主な福利厚生制度 1.99 1.98 1.92 1.9 育児休職制度 子が1歳6ヶ月になるまで休職できる 制度(法定原則1年) 育児短時間勤務制度 子が小学校に就学するまで短時間 勤務ができる制度(法定満3歳未満) 介護休職制度 介護が必要になった社員が一定期間 休職できる制度 介護短時間勤務制度 介護が必要になった社員が短時間勤務 できる制度(取得期間の制限なし) 看護休暇制度 小学校就学前の子の看護のために 年5日(内3日有給)取得できる制度 ボランティア休暇制度 ボランティアを行うために休暇が 取得できる制度 リフレッシュ休暇制度 45歳時に5日間の休暇および 支援金が付与される制度 団体長期障害所得補償制度 休職等による収入減に対して一定の 金額が補償される制度 1.8 1.7 1.6 1.5 2005年 2006年 2007年 ■ 労働組合の状況(単体) 2004年度 2005年度 2006年度 1,916 1,887 1,833 三菱ウェルファーマ ユニオン組合員数 対話を通じた良好な労使関係 相互理解 、相互信頼が当社における労使関係の基本に あります。当社では、経営状況に関する労使懇談会を年2 回開催するだけでなく、 「労使による人材マネジメントシス ■ 育児休職・介護休職制度の活用実績(単体) テム懇談会」を年に数回開催するなど、労働組合と対話の 機会を設けています。 「労使による人材マネジメントシステ ム懇談会」では、労使で検討し、作り上げた人事制度であ る人材マネジメントシステムの運用に関する意見交換を行 2004年度 2005年度 2006年度 25 14 20 2 0 3 育児休職取得者数 介護休職取得者数 っており、制度の趣旨に沿った適切な運営に役立てていま す。こうした対話を通じて、 良好な労使関係を築いています。 21 労働安全衛生 労働安全衛生活動 事業活動を進める上で、従業員の安全確保や、安全で安 定した生産活動は、極めて重要な課題です。2006年度は、 「安全第一」の文化風土の醸成に向けて、1)個人の経験 に依存しない組織的取り組み、 2)安全に対する感性の向上、 3)世代交代への対応、4)MRの交通事故防止を重点活動 項目に掲げ、 「事故・災害ゼロ」の職場づくりに取り組んで きました。労働安全衛生マネジメントシステムの基本である 休業災害件数 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 3 5 2 3 4 休業度数率 当社グループ (100万時間当たりの休業人数) 医薬品製造業 化学工業 1.5 1.02 1.0 PDCA(Plan・Do・Check・Action)の仕組みは整備されて きましたが、経験年数の浅い従業員による災害が発生し ています。2007年度は、 より一層の安全教育の充実、安全 意識の高揚、 事故災害防止対策の強化に努めていきます。 安全に対する感性の向上 安全に関する感性の向上を目的として、2005年度から3ヵ 年計画で、 KYT (危険予知トレーニング) を実施しています。 2006年度は555名が受講しました。また、危険物や粉体を 取 扱う全 事 業 所で、静 電 気 講 習 会を開 催しています 。 2006年度は128名が受講し、火災・爆発の恐さを体感しま した。 0.82 0.5 0.64 0.61 0.41 0 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 MRの交通事故防止 当社では、MRが業務上で車を使用する機会が多いこと から、全社的に交通事故防止のための教育・啓発活動を 推進しています。重点課題の一つとして、新卒MRの事故 防止を掲げており、2006年度は、外部機関による個別の実 技指導や安全運転講習のほか、営業所長同乗による技量 確認・指導などを行いました。また、各事業所での安全運 社 会 報 告 転講習、 ポスター、 ホームページなどによる啓発、事故多発 世代交代への対応 者教習、無事故・無違反者表彰などを通じて、 「安全運転 APIC吉富事業所では、技術の伝承を目的とした「吉富学 の風土作り」に取り組んでいます。 校」を開校し、従業員に環境安全、化学基礎知識などの 基礎教育を行っています。教科書( 環境安全編 )は先達 が苦労して獲得した貴重なノウハウやノウホワイを集積し、 工夫して作成したものです。新入社員や経験の浅い従業 員の基本動作の教育に努めていきます。 ㈱SSD研究所による実技指導 健康相談・メンタルヘルス 従業員の健康の維持・増進を図るために、健康診断 、健 2005年度にスタートさせ、電話健康相談( 心の相談ネット 康増進プログラムやメンタルヘルスケア等を、三菱ウェルフ ワーク)、精神科医への相談等の体制を構築してきました。 ァーマ健康保険組合とも協力しながら実施しています。 2006年度は、 こうした活動を引き続き実施するとともに、新 定期的な健康診断による健康管理に加えて、健康増進の 入社員を対象としたメンタルヘルス研修を開始しています。 ために、 新たに「生活習慣改善プログラム (減量編、 禁煙編)」 を2006年にスタートさせました。このプログラムは、通信方 式で簡単な質問に回答することで、一人ひとりの体質や健 康状態に合った改善プログラムを受けることができます。 その他に、長時間労働者への産業医等による面接指導も 開始しています。 メンタルヘルスケアについては、 「メンタルヘルス指針」に ある4つのケア(「セルフケア」 「ラインによるケア」 「事業場 内産業保健スタッフ等によるケア」 「事業場外資源によるケア」) を基 本に、 トータルなメンタルヘルス推 進 環 境の 整 備を 生活改善プログラム 22 地域・社会の方々とともに歩むために 社 会 報 告 企業が事業活動を営み続けていくためには、地域とともに歩み続けることが欠かせません。三菱ウェルファー マは、地域社会の一員として、地域住民や自治体などと連携を図りつつも、各事業所が主体となって、事業所 周辺の清掃・美化活動、近隣住民への施設開放、事業所見学や寄付など、地域社会との共生を目指した取り組 みを展開しています。 事業所における地域活動 2006年7月29日、 MPT足利工場は、 操業以来初めての「足 利夏祭り」を開催しました。近隣住民の皆さまとのふれあ いを通じた、 コミュニケーションの充実を目的としたもので、 地元自治会のご理解、 ご協力を得て実現したものです。当 日は、従業員のご家族や近隣の方々など約700名に来場 いただきました。今後ともこの様なイベントを通じて地域と の交流を深めていきます。 足利夏祭り 事業所名 活動の取り組み内容 社 会 報 告 見学会の実施 吉富事業所、製薬技術センター、 かずさ研究所、バイファ 事業所周辺の清掃活動 吉富事業所、製薬技術センター、 かずさ研究所、大阪研究所、ベネシス 京都工場、MPT 足利工場、 AP IC いわき工場、袋井工場、久寿工場、 MPロジスティクス 西日本物流センター、東日本物流センター、 柏倉庫、不二興産 小野田工場 地域または 環境団体への寄付 吉富事業所、製薬技術センター、ベネシス 京都工場、 AP IC いわき工場、袋井工場、久寿工場 地域住民への施設開放 吉富事業所、大阪研究所、ベネシス 京都工場、 MPT 足利工場 社会貢献活動 財団活動を通じた研究・助成 当社は、財団法人先進医薬研究振興財団に出捐し、財団 ■2006年度の助成金交付実績 活動を通じて医学、薬学の先進的な研究の振興を図り、 国民の医療と保健に貢献しています。 血液医学 ■財団法人 先進医薬研究振興財団の活動 精神薬療分野研究助成 精神神経科領域における臨床薬理学及び薬物治療学の 研究への助成 血液医学分野研究助成 血液成分及びその他の高分子蛋白の 医学分野における研究への助成 循環医学分野研究助成 循環障害に起因する諸疾患に関する 研究への助成 特定研究助成 上記3分野に共通するテーマ、 もしくは分野間にまたがる共同研究への 助成(いずれも国際共同研究を含む) 23 一般研究助成 2,950万円 40件 海外留学助成 1,000万円 5件 一般研究助成 2,300万円 23件 萌芽研究助成 800万円 8件 海外留学助成 600万円 3件 一般研究助成 2,600万円 25件 萌芽研究助成 800万円 8件 精神薬療 循環医学 海外留学助成 特定研究 助成 400万円 2件 400万円 2件 (助成金は2年分割で交付) 災害復興支援 当社は、 大規模な自然災害に対し、 被災者救済の観点から、 救援金による支援を行っています。 2006年度は、 インドネシアのジャワ島中部でおきた地震に 対して、 日本赤十字社並びにユニセフを通じて、災害復興 支援を行いました。 ■「ジャワ島中部地震災害」救援金 2006年6月 日本赤十字社を通じて支援 2006年6月 2006年7月 三菱ウェルファーマユニオン (当社労働組合) の呼びかけで募金活動を実施 156,121円 ・日本赤十字社を通じて支援 21,433円 ・ユニセフを通じて支援 500万円 環 境 安 全 基 本 方 針 1. 人々の健康と生活の向上に貢献する医薬品と医療関連 5. 全従業員に環境安全管理の重要性・取り組み姿勢・実施 商品の研究・開発・製造・販売が主たる事業であること 状況・対応等を周知するとともに、一人一人が常に自発 を常に認識し、事業活動の実施、製品および関連のサー 的・積極的な活動を遂行できるよう教育訓練を行う。 ビスの提供にともない生じる環境への影響を評価し低 減するとともに、安全へ配慮する。 2. 環境安全管理の目的および目標を設定し目標を達成す るための効果的なシステムを維持改善することにより、 6. 事業活動全般に伴う環境安全管理の活動を積極的に開 示し、社会とのコミュニケーションを形成する。 7. 地域社会の環境・防災活動に参画し、積極的な支援に取 り組むとともに、災害等の不測の事態に対する対策を 全従業員の参画のもと安全の確保と環境への影響を継 講ずることにより、 ずることにより、その影響を最小限にとどめることに 続的に改善する。 つとめる。 3. 環境安全管理関連の法規制およびその他の当社が同意 する全ての要求事項を遵守することはもとより、当社が 8. 関係会社には環境安全基本方針に沿って対応すること を求めるとともに、環境安全活動を支援する。 設定した自主基準を遵守し、環境安全管理の計画に基 づいた活動を推進する。 2001年10月1日制定 4. 大気・水系に影響を与える化学物質の監視測定と排出 量の低減、 の低減、廃棄物発生量の抑制とリサイクルの推進に よる焼却処理量・埋立処分量の削減、地球温暖化防止 をはかるためエネルギー使用の効率化、 はかるためエネルギー使用の効率化、および製品へ の環境配慮など、事業活動の全段階を通じて環境への 影響を出来る限り少なくする。 ㈱あらたサステナビリティ認証機構からのコメント 三菱ウェルファーマは、2006年度、CO2の排出量削減以外はほぼ環境目標を達成しています。今後、 世界的に地球温暖化防止対策の重要性がより一層高まり、企業の温室効果ガス排出量が適切に削減 されているか否かは、企業への社会からの評価に影響を与える可能性が高まると思われます。また、 温室効果ガス排出量への規制等が強化され、企業が温室効果ガス排出量如何により、経済的な影響 をこうむる可能性も高いと予測されます。 国内においては省エネをこれまで以上の優先事項として取り組みを進め、海外では国内での高い省 エネ技術を水平展開していく等、海外も含めたグループ全体としての温室効果ガスの削減を実現し ていくことが必要です。 環 境 報 告 環 境 報 告 着実に取り組み成果をあげるために 三菱ウェルファーマでは、医薬品のライフサイクル(研究開発・製造・物流・使用)全体での環境負荷削減を目 指して、関係会社や関係する団体等と連携して活動しています。また各事業所で働く人々の安全を最優先課 題に取り上げ全社体制で取り組んでいます。当社ではISO14001やOHSAS18001などのマネジメントツ ールを活用したシステムを構築し、着実で継続的な活動で環境保全と事故災害ゼロに努めています。 環境安全目標と実績 環境安全管理新中期計画(2004年度∼2006年度)進捗状況 環境安全管理新中期計画 当社グループでは、 「環境安全管理新中期計画( 2004年 度∼2006年度)」を策定し、優先的に取り組む項目や新た な法規制等を明確化した目標を設定して活動してきました。 また、年度ごとには「環境安全計画策定ガイドライン」を作 RC マネジメント システムの 推進 ・ISO14001システム確立 ・OHSAS18001の導入と運用 ・環境会計の効果的運用 ・環境安全監査を年1回実施 化学物質の 安全管理、 排出削減 ・PRTR法第1種指定化学物質及びメタノールの使用、 排出、 移動量の調査 ・トルエン、 ジクロロメタン、 クロロホルムの大気排出 量を2006年度末までに50%以上削減(2000年 度比) 環境リスク マネジメント ・土壌・地下水汚染の防止対策 ・ストック汚染の調査 地球温暖化 防止・ 省エネルギー ・2010年度のCO2排出量を1990年度レベル以下 に抑制 廃棄物削減・ リサイクル推進 ・最終処分量を2006年度までに1990年度比80% 以上削減 騒音・悪臭防止 ・近隣の苦情を未然に防止する予防措置の実施 ・自主的監視、 測定の実施 大気・水系の 環境保全 ・大気汚染防止法・水質汚濁防止法に関わる有害物質 及び一般項目について、 自主管理基準値の設定と遵守 ・低排出ガス車の導入 労働安全衛生 ・安全教育、 訓練の強化 ・情報共有の推進 製品の 環境配慮 ・容器包装の環境配慮 ・ 「グリーン調達ガイドライン」による材料、 資材の調達 オフィスの 環境対策 ・グリーン購入の推進 ・室温コントロール、 リサイクル推進等の省エネルギー、 省資源 教育・啓発 ・専門教育、 一般教育の充実 成して、 3年間の活動目標をそれぞれの事業所で具体化し、 各年度活動目標に落とし込み、 着実な実施を図ってきました。 この新中期計画に掲げた目標は概ね達成されましたが、 2010年度までにCO 2 排出量を1990年度レベル以下にする という目標については現状では達成困難な状況にあります。 2007年度は、新中期計画の活動結果を点検し、新たなチ ャレンジ目標を設定するための検証と総括の1年間と位置 付け、2008年度より新たに中期計画を策定する予定です。 環 境 報 告 環境安全管理新中期計画 2004∼2006 三菱ウェルファーマ 環境安全部 Mitsubishi Pharma Corporation Environment & Safety mi ss i on 21 Part2 (2004∼2006) 環境安全管理計画策定ガイドライン 2006年度 三菱ウェルファーマ 環境安全部 March,2006 Mitsubishi Pharma Corporation Environment & Safety Department 環境安全管理計画策定ガイドライン 2007年度 三菱ウェルファーマ 環境安全部 May,2007 Mitsubishi Pharma Corporation Environment & Safety Department 地域社会との 共生・社会貢献 25 ・地域の人々とのコミュニケーション ・環境活動への参加などの社会貢献 ・情報開示 2006年度活動結果 ・ISO14001(2004)認証更新 ・環境安全リスクに関する監査を実施 2007年度活動計画及び目標 参照ページ ・法順守のシステム評価と強化(ISO14001規格の法的及び その他の要求事項、 順守評価による) ・研究所のISO14001規格によるシステム確立 ・ISO14001(2004)に適合した活動スパイラルアップ 22 27 ・大気排出量年間10t以上の化学物質について排出削減検討 ・医薬品成分の水系環境影響の情報収集 31 29 ・PRTR物質の総排出量を、 前年度比23%削減 ・大気排出量の削減 トルエン85.4%削減、 ジクロロメタン52.8%削減、 クロロホルム85.7%削減(2000年度比) 32 ・吉富事業所等の地下水モニタリングを継続実施 ・土壌・地下水汚染の防止対策 ・異常時の環境漏洩防止対策の徹底 30 ・蒸気、 電気の使用場所の見直し等、 省エネルギー対策実施 1990年度比158.3% ・CO2排出量は前年度比95.3%、 ・2010年度のCO2排出量を1990年度レベル以下に抑制 ・工場省エネ診断等、 エネルギー効率の改善 31 33 ・最終処分量1990年度比86.1%削減 ・リサイクル量を前年度比3.3倍に増加 ・廃棄物情報管理システムをバージョンアップ ・最終処分量を1990年度比80%以上削減 ・廃棄物4Rの推進 ・電子マニフェスト導入推進 31 34 ・敷地境界での騒音測定、工事現場での騒音粉塵モニタリング実施 ・悪臭物質の敷地境界濃度測定 ・特定の製品生産時に特有臭があり、 スクラバーで処理する対 策を実施等 ・近隣の苦情を未然に防止する予防措置の実施 ・自主的監視、 測定の実施 35 ・規制値、 自主管理基準値を順守 ・排水異常時の緊急対応に関する監査を全工場で実施 ・低排出車導入率93.6%(平成12年規制) ・測定と監視のシステム化推進 ・レコードマネジメントシステムの確立 31 35 36 ・労働安全衛生マネジメントシステムの構築 ・KYT (危険予知トレーニング)の実施とKYの実践 ・交通事故防止の為の教育と啓発 ・個人の経験に依存しない組織的取り組み ・安全に対する感性の向上 ・安全運転の風土作り 22 ・使用する現場に配慮した医薬品の容器包装を改善 ・容器包装の環境配慮 ・ 「グリーン調達ガイドライン」による材料、 資材の調達 37 ・冬季・夏季の省エネ、 省資源キャンペーンの実施 夏季キャンペーン期間中の電気使用量は前年度比4.4% 削減 ・グリーン購入の推進 ・室温コントロール、 リサイクル推進等の省エネルギー、 省資源 31 36 ・環境担当者教育、 MR環境教育を実施 ・e-ラーニングによる環境教育、 社員の環境意識度調査を実施 ・専門教育、 一般教育の充実 22 28 ・製薬協、 日薬連を通じた医療関係者とのコミュニケーション 強化 ・環境・社会報告書発行、 大学就職課・図書館等へ配布 ・地域の人々とのコミュニケーション ・環境活動への参加などの社会貢献 ・情報開示 23 37 環 境 報 告 26 環 境 報 告 環境会計 当社では、 環境省の「環境会計ガイドライン (2005年度版)」 を参考に、一部の経理システムと連動したグループ独自の 一方、環境保全対策に伴う経済効果は、81百万円でした。 環境会計システムを用いて、環境保全コスト・効果を集計 この経済効果は、2006年単年度に実施した設備投資及 しています。 び活動を中心に集計していますが、一部把握できていな 2006年度の環境保全コストは、投資額が73百万円、費用 い活 動があり、一 層の 精 度アップをしていきます 。また、 額が1,866百万円でした。主な設備投資は2003年度に完 2006年度より環境保全コスト分類を細分化したことで、 デ 了していることもあって減少していますが、公害防止関係 ータを開示している環境負荷( PRTR対象物質の大気排 としてAPIC吉富事業所の活性炭吸着装置(26百万円)、 出量、電気・燃料由来のCO 2 排出量、廃棄物の最終処分 吉富管理センターの排水処理設備( 14百万円)、資源循 量など) ごとの環境保全コストが集計可能となりました。経 環関係として吉富管理センターの焼却設備( 15百万円 ) 年での評価は来年度以降となりますが、内部環境会計と などがあります。また、費用額についてはほぼ横ばいで推 して役立てられるものと期待しています。 投資額 (千円) 年度別環境保全コスト 2004年度 PRTR、 メタノールの大気排出削減対策費 事 上記以外の公害防止コスト 業 エ 公害防止コスト 計 リ ア 電気・燃料由来のCO2排出削減対策費 内 上記以外の地球環境保全コスト コ ス 地球環境保全コスト 計 ト 廃棄物の処理・処分対策費 の 内 上記以外の資源循環コスト 訳 資源循環コスト 計 (小計) グリーン購入費 上記以外の上・下流コスト 上・下流コスト 計 管理活動コスト 研究開発コスト 社会活動コスト 環境損傷コスト 合計 環 境 報 告 移しています。 環境保全効果 2005年度 109,605 271,803 2,113 1,357 99,092 48,111 (210,810) (321,271) 16,720 − 1,963 1,017 − − 5,300 233,847 − − − 323,234 主な取り組み内容 費用額 (千円) 2006年度 26,750 22,837 (49,587) 968 0 (968) 21,804 0 (21,804) (72,359) 0 0 (0) 単位 2004年度 2005年度 トン − 345 0 0 365 73,069 地球環境保全関係の効果 温室効果ガス (電気・燃料由来)の排出量の削減 トン-CO2 顧客 上・下流関係の効果 環境保全対策に伴う経済効果 2006年度 52 10 5,438 2,784 4,602 12 工程の改善等による廃棄物発生量の削減 トン 133 1,773 処理方法の改善等による埋立て処分量の削減 トン 28 204 洗浄方法の改善による水資源の節約 トン 14,650 − 13,339 製品使用後の廃棄物発生量の削減 トン 0 − − 金額(千円) 2005年度 2006年度 主な取り組み内容 リサイクルによる経済効果 有価物等の売却益 省エネルギーによる経済効果 設備の運転改善等による電気・燃料使用料の削減 企業内 工程の改善、再資源化等による廃棄物処理費用の削減 資源循環による経済効果 資源購入費の削減 洗浄方法の改善等による水使用料の削減 (資源循環による経済効果の小計) (企業内経済効果の小計) 顧客 上・下流に与える経済効果 製品使用後の廃棄物処理費用の削減 合 計 2006年度実績の集計基準: 1.環境省の環境会計ガイドライン(2005年版) を参考に集計 2.集計期間:2006年4月1日∼2007年3月31日 3.集計範囲: P42に記載した国内事業所及び環境安全部の合計13地区 (横浜研究所、APIC 黒崎工場、不二興産 小野田工場、不二興産 吉富事業所を除く) 27 2006年度 120,241 674,374 (794,615) 13,956 37,177 31,175 9,630 (23,586) 477,465 517,426 535,442 146,848 (624,313) (1,350,323) (1,355,144) (1,442,514) 14,534 27,632 30,216 8,092 (22,626) 405,276 392,467 378,062 − 566 0 199 5,479 9,566 29,282 20,716 13,851 1,813,278 1,804,022 1,866,619 788,527 有害化学物質の大気排出量の削減 資源循環関係の効果 2005年度 795,720 公害防止関係の効果 企業内 2004年度 2004年度 47 39,296 6,706 4,779 2,896 (14,381) (53,724) − 53,724 34 54,066 29,340 6,213 − (35,553) (89,653) − 89,652 0 31,544 36,924 8,045 − 4,672 (12,717) (81,185) − 81,185 4. 集計方法: ①投資額は簡便法(25%・50%・75%・100%) ②減価償却費は財務上の法定耐用年数を採用 ③減価償却費以外の費用額は100%環境に関するもののみ全額計上 5. 「環境保全対策に係る効果」の集計・評価方法: ①環境保全対策ごとに確実な根拠に基づき算出した実質的な効果のみを集計・評価 ②年度内の効果を1ヵ年に換算して集計し、対策前(対前年度) との差異をもって 当該年度のみ評価 環境安全マネジメント 当社グループでは、 グループ企業の生産や研究、物流体 環境マネジメントシステム 制の最適化にあわせた環境安全マネジメント体制を構築し、 当社グループでは国内外の主な工場、研究所、物流センタ 環境保全活動及び労働安全管理の質的向上を図ってい ーでISO14001の認証を取得しています。また、2004年に ます。 規格が改訂されたことに伴い、主な事業所で内部監査員 を対象とした社内研修を実施するとともに、外部コミュニケ マネジメント体制 ーションの推進やサプライチェーンマネジメントの強化等の 当社では、工場、研究所、物流センター、本社や支店、営業 所などの全ての組織を統合する環境安全管理体制を構 築しています 。この体制を運営するための「中央環境安 全委員会」と、関係会社を総括するための「環境安全連 システム運用見直しを順次行なっています 。事業所や関 係会社の活動をグループ全体として調和のとれたものに するために、環境安全部ではISO14001の規格を参照し た規程類を整備しています。 絡協議会」を設置し、国内外の当社グループを統一的に マネジメントするとともに、均質な活動を実施しています。ま ISO14001 認証取得事業所名 取得年月 た、 主な事業所では、 それぞれ環境安全管理組織を設置し、 APICいわき工場 2000年 3月 2006年 2月 環境安全管理新中期計画に掲げる項目・目標をブレーク APIC黒崎工場・医薬研究所 2000年 7月 2006年 7月 ダウンした目標計画を設定し、活動しています。 ベネシス 京都工場 2000年10月 2006年10月 吉富事業所 2001年 2月 2007年 2月 製薬技術センター 2001年 3月 2007年 3月 APIC久寿工場 2001年 3月 2007年 2月 MPT足利工場 2001年 7月 2006年 3月 MPロジスティクス 東日本物流センター・柏倉庫 2003年 3月 2006年 1月 MPロジスティクス 西日本物流センター 2004年 3月 2007年 3月 大阪研究所・ベネシス 枚方研究所 2004年 7月 2005年 7月 バイファ 2005年10月 ウェルファイド コリア 2002年12月 2005年12月 三菱製薬(広州) 2004年 2月 2006年 7月 環境安全委員会組織図(2007年4月現在) 三菱ウェルファーマ株式会社 製薬技術センター 中央環境安全委員会 委員長:社長 委 員:副社長、常務執行役員 委 員:ユニオン中央執行委員長 本部 部門 部 吉富管理センター かずさ研究所 本社、本社別館 東京オフィス 横浜研究所 支店、営業所 大阪研究所 事務局:環境安全部 環境安全連絡協議会 委員長:環境安全担当役員 委 員:部門長、部長、関係会社責任者 事務局:環境安全部 海外 更新年月 環 境 報 告 上記の全事業所はISO14001: 2004に更新しています 関係会社 環境教育 環境保全活動を継続して改善するためには、事業活動の 中に組み入れ、環境管理体制を構築し、 日常業務に併せ た自主的な行動が必要です。また、 そういった行動につな がる環境保全に関する一般的な知識や業務に係る専門 的な知識を深めることが欠かせません。 工場や研究所、物流センターでは、ISO14001規格の環境 マネジメントプログラムで業務内容に即した教育訓練を実 施しています。また、 イントラネットを利用した全社員対象の e-ラーニングでは、省エネルギーや廃棄物に関する一般的 な環境情報や、MR継続研修プログラムに組み込んだ医 療廃棄物に関する最近情報など、対象に合わせたプログ ラムを実施しています。 e−ラーニングによる環境教育 28 環 境 報 告 環境安全アセスメント 多くの事故・ トラブルは、 設備や事業所の工事、 および手法、 原材料、担当者の変更に伴い、発生します。当社では、事 故・トラブルを未然に防止するために、 「環境安全アセスメ ントガイドライン」を定め、 こういった状況に伴い、発生する 恐れのある環境および保安安全面での潜在的なリスクを 事前に評価しています。また、必要な予防対策を講じるた めの実施手順を明確にしています。 2006年度は、大阪市城東区にある城東ビルの解体工事を 2月に開始しました。同ビルは町中にあるため、地域の方々 の環境と安全を確保することを目的に事前に環境安全ア セスメントを実施し、環境安全対応を強化して工事にあた ■安全アセスメント実施事例 城東ビル解体工事 <アセスメント概要> 評価項目 環境:騒音、粉塵、振動、 アスベスト、廃棄物等 安全:通行、 作業安全、 火気等 対策強化項目 ・ 歩行者通路上への落下防止設備設置 ・ 騒音・粉塵のモニタリング実施 ・ 石綿の取扱責任者の安全衛生組織組み入れ ・ 重機運行経路検討、予定外工事が発生時のルールの取り決め ・ 地域の方々とのコミュニケーションの強化 っています。 環境安全監査 ているか、現地、現物、現象を見てチェックしていくことが 環境安全に関する地域住民からの 苦情、お問合せへの対応 重要です。 2006年度は、国内外のグループ会社を含め、 法規制の遵守はもちろんのこと、周辺の環境安全への配 工場、研究所、物流センター等21ヵ所にて本社による環境 慮も重要なことと考えています。工場に対するご意見や苦情、 環境安全に関する活動および管理状況が適正に行われ 環 境 報 告 安全監査を実施しました。 お問合せなどは、各工場窓口にて受け、迅速に対応してい 本年の監査は、事業所トップの取り組み姿勢の確認を中 ます。また、 こうしたご意見や苦情などは各工場の環境安 心とし、安全に関しては本年度主要活動テーマの取り組 全委員会に報告し、改善を図っています。 み状況、 および労安法や危険物の法対応状況を確認しま 2006年度は事業所周辺住民の方から4件の苦情を受け、 した。また、環境に関しては水質汚濁防止に関する管理 対応しました。 状況を重点的に確認しました。各事業所とも、ISO14001 が定着し、マネジメントシステムが適切に機能するようにな っていますが、 リスクの一層の削減およびワンランク上の取 り組みにむけ、指摘を行っています。 吉富事業所 テレビの受信障害に 関する苦情 地域の方には事情を説明し、 ご理解 主な指摘事項は以下の通りでした。 いただきました。 ・環境:排水異常時の緊急対応方法の確立 連絡体制の確立廃棄物置場の表示と整理・整頓 ・安全:フォークリフト作業計画の整備 共同アンテナ設備の復旧措置により、 テレビの映像遮断は回復しました。 ドアの開閉に伴う騒 音に対する苦情 HH・KY活動等に対する個人の認識の強化 当日は応急措置を行い、後日ドアの 開閉速度調節、緩衝材の設置等の 騒音対策を実施しました。地域の 今後も定期的に環境安全監査を実施し、取り組みの強化 方には事情を説明し、 ご理解いただ に努めていきます。 きました。 環境安全に関する法規制遵守等 異臭に対する苦情 場内および場外の巡回を行いまし たが異臭は確認できませんでした。 事業活動を行う上で、法律・条令を遵守することは最優先 その後も継続して注意を払ってい の責務です。当社グループの各事業所では、該当する各 ます。 種規制について一覧表を作成し、法律・条令の遵守に努 めています。2006年度に、外部に影響を及ぼす環境事故 はありませんでした。また、環境関連の訴訟・環境関連法 規制による処罰等はありません。 APIC袋井工場 異臭に対する苦情 特定の製品生産時に特有臭があり、 これをスクラバーで処理する対策 を実施し、周辺のモニタリングを行 いました。本対策以降、苦情は出て おりません。 29 環境リスクマネジメント 当社では、組織や組織の活動に潜在するリスクを把握し、 そのリスクに対し自社のリソースの範囲内で最適な対処 法を検討、実施するために「リスクマネジメント規則」を定め、 工場での取り組み 吉富事業所 緊急事態への迅速かつ的確な対応手順を事業所ごとに 確立するよう求めています 。自然環境や労働安全 、地域 住民の健康安全等環境・安全に係るリスクについては、 「リ スクマネジメント規則細則(環境安全編)」を定め、以下の 緊急事態が発生した場合の対応手順を確立しています。 2002年7月に実施した自主調査で事業所敷地内の地下 水からテトラクロロエチレンなど数種類の揮発性有機化 合物およびシアン、 ほう素、 ふっ素が検出されました。敷地 境界付近に地下水観測井を設置し定期的にモニタリング を行なっています。モニタリングの結果、 ベンゼン、 ふっ素、 ほう素が地下水環境基準を超過していました。ふっ素、 ほ 1. 環境汚染 有害化学物質、放射性物質、微生物(組換えDNA技術) について大気への汚染、水質への汚濁、土壌への汚染、廃 液等の漏洩・流出に関する緊急事態 う素については当事業所が海岸に立地していることから 自然由来のものと考えています。敷地外への拡散を防止 するため、 敷地内2ヵ所に地下水浄化装置を設置し、 また 2. 火災 定期的にモニタリングを継続しています。 火災、爆発等に関する緊急事態 地下水モニタリング結果(2006年12月 実施) 3. 安全 事故、健康被害、天変地異による建物、構築物の倒壊等 に関する緊急事態 4. その他 近隣企業等から受ける環境汚染、火災等の緊急事態 モニタリング項目 基準値(mg/l) 測定値(mg/l) テトラクロロエチレン 0.01 0.001未満 ベンゼン 0.01 0.020 ふっ素 0.8 0.7 ほう素 1 3.1 環 境 報 告 土壌汚染対策状況 当社グループが工場、研究所等として操業している土地、 あるいは所有している土地において、過去に有害物質の 地下浸透が疑われる場所があります。当社では2002年7 月に「サイトアセスメントガイドライン」を定め、 自主的に土壌・ 地下水汚染の状況を把握し、汚染が発見された場合は汚 揮散処理装置 染拡散防止措置を講じています。これまでに実施した調 査は9ヵ所で、汚染が発見された4ヵ所は土壌浄化工事ま APIC久寿工場 たは汚染拡散防止対策を施しています。 2002年7月に実施した自主調査で事業所敷地内の地下 PCBの保管・処理 水から地下水環境基準を超過する揮発性有機化合物 当社グループの全ての事業所でPCB及び微量PCB含有 およびヒ素が検出されました。三重県に届け出るとともに、 使用機器とそれらの廃棄物について管理台帳を作成し、 敷地外への拡散防止対策として地下水浄化装置を設 適正管理を徹底しています。当社グループの事業所で使 置しました。ヒ素については使用履歴がないことから自 用を中止した高圧トランス、 コンデンサ、安定器について、 然由来の汚染と考えられます。 型式や製造年月日等をもとに製造メーカーに問い合せるほ 地下水浄化装置を継続して運転するとともに、 観測井の か、PCB混入の可能性が否定できない機器類は分析等 定期的モニタリングを実施し、結果は四日市市に報告し による確認が終了するまではPCB廃棄物と同様の管理を ています。 しています。事業所の廃止に伴う保管場所の移動にあた っては環境省が定めた「PCB廃棄物収集・運搬ガイドライ ン」に準拠した運搬方法で安全性を確保しています。現在、 当社グループで管理している高濃度PCB使用機器類は 約1,232個(PCB類として約16トン)ですが、2007年度より 日本環境安全事業株式会社に委託し順次適正に処理し ます。 地下水モニタリング結果(2007年3月 実施) モニタリング項目 基準値(mg/l) 測定値(mg/l) テトラクロロエチレン 0.01 0.0005 トリクロロエチレン 0.03 ND シス-1,2-ジクロロエチレン 0.04 ND 1,1-ジクロロエチレン 0.02 ND 30 環 境 報 告 環境負荷を削減するために 事業活動をすることで、多様な環境負荷が発生します。三菱ウェルファーマでは、この環境負荷を削減するた めに、年度始めに全社方針「環境安全管理計画ガイドライン」を策定し、事業所の年度実行計画に展開してい ます。事業所では、環境負荷毎にその影響度を評価し、優先的に取り組む項目とその削減目標、目標を達成す るための実行計画を策定し、その達成状況を定期的に確認しながら取り組みを進めています。 2006年度のIN PUT・OUT PUT 研究・開発 CO2 189千トン-CO2 大気排出量 ・エネルギー 原油換算 (発熱量換算 ・水 ・PRTR物質 ・メタノール ばいじん 24トン PRTR物質 73トン SOX 45トン メタノール 415トン NOX 118トン 69千kl 2,691TJ) 6,334千トン IN PUT 3,980トン 3,048トン OUT PUT 製造 原薬 製剤 水系排出量 排水量 5,461千トン COD 49トン 窒素 14トン リン 3トン PRTR物質 7トン メタノール 19トン 廃棄物最終処分量 602トン 包装 環境安全管理の基本的考え方 環 境 報 告 当社は、常に環境配慮の視点を持って事業活動をするこ 廃棄物削減 とが大切だと考えています。事業活動で使用する化学物 廃棄物削減については、最終処分量( 埋立処分量 )の削 質の安全な管理と使用、地球温暖化防止の為のエネルギ 減が重要な課題と捉えています。特に中間処理を施すこ ーの効率的使用、廃棄物や排ガス・排水の適切な管理と とが削減手段として非常に有効であり、中間処理方法の 処理、 オフィスや物流、営業車の適切な管理にむけて、環 改善に努めています。また、製造工程を改善することで廃 境負荷の定量的な把握管理に努めています。また、達成 棄物の発生を抑える対策(リデュース)は削減対策の原 目標を決めて目標達成の為の計画を作成し、取り組みを 点との考えから、資源の有効活用につながるリユース・リ 推進しています。 サイクルを実施するとともに、 リユースしたものが本当に有 効活用されているのか有効性をみながら推進しています。 化学物質管理 PRTR対 象 物 質については、届 出 基 準より厳しい年 間 100kg以上の取り扱いがある物質の排出・移動量を把握し、 大気・水系の保全 また、優先的に排出を削減する物質については計画を立 排ガスや排水の適切な管理については、 日常の運転監視 てて対策を講じています。また、分別回収が可能な試薬類 や定期点検の実施方法を適切に定める等生産設備の適 等は、産業廃棄物として適正に処理しています。 切な管理と、特に水質汚濁防止法や条例・協定などの規 制値より厳しい自主管理基準を設定し管理しています。ま 地球温暖化防止 地球温暖化防止のために、可能な限り化石燃料の使用 効率化を推進し、当社グループ国内外全ての拠点で、省 エネルギー活動を中心とするCO2排出量削減対策を推進 *、 GMP等の基準に基 31 た、緊急異常時を想定した訓練を実施し、環境リスクの回 避に努めています。 オフィス・物流での取り組み しています。医薬品事業は、 GLP オフィス・物流では、 アイドリングストップ等のエコドライブや づく厳格な清浄度管理や冷室温度維持管理が必須であり、 クールビス、 ウォームビズ等の省エネキャンペーンを行ったり、 製品の製造量に直接連動しないエネルギーを多く使用す 従業員がオフィスや家庭で省エネ活動により積極的に取り るという制約はありますが、更なるムダの洗い出しを行って 組めるように教育や意識啓発活動を行っています。また、 対策を講じていきます。 営業車についても低排出ガス車に積極的に順次切り替え *医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準 る計画です。 化学物質管理 今後の取り組み 目標・進捗状況 大気排出量の削減に優先的に取り組んできたトルエン、 ジ ・PRTR法第一種指定化学物質及びメタノールを、 クロロメタン、 クロロホルムは、 目標を達成したため、今後は 年間100kg以上使用する事業所は、使用量・排出 これらの物質以外のPRTR法指定化学物質や揮発性有 量・移動量を調査 機化合物であるメタノールなども対象に排出削減に継続 ・ トルエン、 ジクロロメタン、 クロロホルムの大気排出量 的に取り組んでいきます。 を、 2006年度末までに基準年度の2000年度比50 工場での取り組み %以上削減 APIC吉富事業所では、 従来より、 化学物質の大気排出 当社グループで取り扱っているPRTR法指定化学物質は 量の削減に取り組んできましたが、 新たに活性炭吸着に 2005年度は4165トンでしたが、 2006年度は3980トンと4 よるガス回収設備を2基導入し、 計3基としました。この設 %削減しています。排出量を削減するため、工場では、工 備導入等により、 削減計画に掲げている主要物質(5物質) 程ごとに大気への排出量の実測・確認などを実施し、効果 のうち、 1,2−ジクロロエタンを前年比62%、 トルエンを前年 的な排出抑制対策の検討、活性炭吸着装置の設置など 比26%削減することができました。 2007年度は、 これらの による捕捉・回収など、取扱量の多寡に関わらず、削減効 回収装置の稼動率が上がるため、 更なる大気排出削減 果を上げる努力を継続的に行っています 。これらの努力 が見込まれます。 の結果、 2006年度の総排出量は80トンとなり、昨年度に 比べ23%の削減となりました。このうち、優先的に削減に 取り組んでいる3物質の大気排出量は、基準年度の2000 年度と比較し、 トルエンが14. 6%、 ジクロロメタンが47. 2%、 環 境 報 告 クロロホルムが14. 3%となり、 3物質とも2006年度末まで の削減目標であった2000年度比50%以上削減を達成し ました。 ガス回収設備 (2007年1月設置) ■ PRTR対象物質推移 (トン) (トン) 7,000 (トン) 1000 20 6,252 6,000 800 5,000 15 4,878 4,218 4,000 4,165 3,980 600 10 3,000 400 379 2,000 200 1,000 0 0 2002 2003 2004 2005 2006 5 138 98 2002 2003 2004 2005 取扱量 6 6 266 6 7 4 73 0 2006 2002 2003 2004 2005 大気排出量 2006 水域排出量 ■ 大気排出推移 (トン) (トン) 500 20 (トン) 19.7 8 7 411.2 400 15 300 10 5 9.8 9.9 9.3 122.0 100 トルエン 2 60.0 2000 2003 2004 2005 2006 (基準年) 4 3 5 81.0 (目標) (目標) (目標) 200 0 6 10.7 240.6 7.0 1.8 1 0 2000 2003 2004 2005 2006 (基準年) ジクロロメタン 0 1.5 1.1 1.0 2000 2003 2004 2005 2006 (基準年) クロロホルム 32 環 境 報 告 地球温暖化防止・省エネルギー 目標・進捗状況 工場での取り組み ・2010年度のCO 2 削減量を1990年度レベル以下に 環境省が地球温暖化防止を目的として実施するCO2削 抑制する 減/ライトダウンキャンペーン「ブラックイルミネーション2006」 への協力要請を受け、 かずさ研究所、 バイファ、MPT足 *電気・燃料の使用によるCO 2 排出量 2006年度の当社グループのCO2排出量(国内事業所)は 189千トンと、前年比95.3%に削減しました。当社グループ では、電力消費量の多い機器を洗い出し、設備の運転管 理方法の見直しや運転効率を上げるなど、調査・改善を 実施しています。 また、8工場と1研究所が「エネルギーの使用の合理化に 関する法律」 ( 改正省エネ法 )の特定事業所に指定され ています。これらの事業所では、エネルギー使用に係る原 単位1%以上の改善を目標として、省エネルギー推進体制 のもと、 日々点検、整備を行い、運転方法の改善に努めると ともに効率的な運転管理に取り組んでいます。 環 境 報 告 利工場の3事業所が参加し、 社名看板照明や街路灯な どの照明を一時消灯しました。 ベネシス京都工場では「省エネ中長期計画」を策定し、 毎年計画に沿った省エネルギー活動に取り組んでいます。 例えば、 空気調和設備のインバータ化や運転方式の変更、 空気圧縮機の集約化や運転圧力の見直し、 照明回路の 細分化や人検知センサーの取り付け等により、 着実にエ ネルギーの削減を実施しています。 また、 2006年度からは電気、 熱の一体管理となる改正省 エネ法の施行に伴い、 電気使用量の削減だけでなく、 熱 (都 市ガス)使用量の削減にも重点を置いています。ボイラー 設備では貫流ボイラーの運転制御システムの変更や、 蒸 今後の取り組み 気使用量の削減等さまざまな工夫を施しています。具体 事業活動に伴うエネルギー使用によるCO2排出量を削減 的には、 炉筒煙管ボイラーを停止し、 効率的な運転条件 するため、省エネ支援サービス機関が行う省エネルギー を見いだすことによって、 蒸気エネルギーの削減を図って 診 断を積極的に受診し、 ボイラー設備の効率化、空調設 います。 備の運転管理方法の改善、エアーコンプレッサー等の集 APIC久寿工場でもボイラー設備の効率化として、 生産量 約化を検討していきます。また、省エネ蛍光管や省エネ型 の増減による低負荷運転時にも対応ができるバーナーへ のインバータ安定器への取り替えや、高効率照明への変 の交換や、 メーカーによる蒸気トラップの診断を受診し、 不 更など適性照度を維持しながら、電力削減を図っていきま 良トラップの整備、 更新をしました。 また、 工場内を定期的 す 。さらに、液体燃料から気体燃料( 都市ガス、LNG、天 に巡視し、 蒸気漏れ、 蒸気配管保温材等の不良箇所に 然ガス)へエネルギーを転換することも、最優先取り組み ついては速やかに補修し、 蒸気エネルギーの削減を図り 事項として取り組んでいきます。 ました。 ■ 国内事業所のエネルギー使用量とCO2排出量 ■ 海外事業所のエネルギー使用量とCO2排出量 CO2排出量 原油換算量 (千トン-CO2) 250 206 200 198 189 188 74 150 67 CO2排出量 (千KL) 90 15 80 12 50 0 47 70 4 10 9 (目標) 60 6 50 3 1990 2003 2004 2005 2006 (基準年) 注)省エネルギー法等の改正を受けて、本年度の報告は三菱ウェルファーマグループの 国内の工場、研究所、物流センターで使用している電気・燃料について標準発熱量 に換算したエネルギー使用量、原油換算量、 および特定排出者の事業活動に伴う温 室効果ガスの排出量の算定に関する省令による係数でCO2排出量を算定しています。 33 12 11 10 69 0 (千KL) 5 73 119 100 原油換算量 (千トン-CO2) 3 2 2 2 2 2 1 2003 2004 2005 2006 注)三菱ウェルファーマグループの海外の工場で使用している電気・燃料については、 日 本国と同様の換算方法により、 エネルギー使用量、原油換算量、CO2排出量を算定 しています。 廃棄物の削減 目標・進捗状況 工場での取り組み ・ 最終処分量を2006年度までに1990年度比で80% MPT足利工場は、 経口製剤等の製剤工場ですが、 PTP 以上削減 包装の材質は、 それぞれの製品の特性を考慮し、 PP (ポ ・ 廃棄物の適正管理 リプロピレン) ・PVC (ポリ塩化ビニル) ・PVDC (ポリ塩化 最終処分量は602トン (1990年度比86.1%減) と目標を大 ビニリデン) の3種類を使い分けています。 きく達成しました。2005年度と比較すると、廃棄物発生量 PVDCは、 防湿性に優れたシートですが、 その一方で、 塩 が58,680トンと38.4%増加したにもかかわらず、最終処分 素を多く含むため、 再資源化が難しいシートでもあります。 量が602トンと12.0%も削減できたことになります。製品の 当工場では、 2006年3月からPVDCの取り扱いを開始し 増産や積極的な汚泥の引き抜き処理による影響で廃酸・ ましたが、 当初は、 再資源化が図れず、 埋立処分としてい 廃アルカリや汚泥などの廃棄物発生量は増加していますが、 ました。 しかし、 12月以降は、 リサイクル会社を通じて100 リサイクル量が9,045トンと3.3倍に増加しているように、積 %の再資源化を実現しています。 極的な中間処理の実施とリサイクルの推進が処分量の削 足利工場のPTPシートのリサイクル状況 減につながったと考えています。 種類 発生量(トン) リサイクル率 再資源化物質 利用方法 固形燃料 ボイラーの燃料等 一方、廃棄物の適正管理に関しては、更なる強化に向け、 PP 2006年11月より一部の事業所で新「廃棄物情報管理シス PVC 8. 1 75% 建材 Pタイル等 PVDC 4. 3 100% ガス・電気・工業塩 発電用燃料・ソーダ原料 テム」のテスト導入を開始しました。旧システムの未導入 18. 8 100% <PVDCのリサイクルフロー> 事 業所での優先導入を含め、重点事業所での展開を積 極的に始めています。 ガス精製 環 境 報 告 ガス 今後の取り組み ダイオキシン類の 完全分解 最終処分量の削減だけでなく、今後は原材料や製造方法 高 温 反 応 炉 PVDC シート の見直しによる収率改善など、廃棄物の発生段階からの 削減に取り組んでいきます。 廃棄物に関しては削減も重要な課題ですが、管理面での 工業塩 塩製造装置 2000℃ 2000 リスク対策が最も重要だと考えています。厳格なマニフェ スト管理や廃棄物委託先現地視察(ベンダーオーディット) を継続して実施する一方、廃棄物業者の選定時に電子マ *熱分解ガス化改質方式により100%再資源化されます。 *工程は簡略化しています。 リサイクル会社:オリックス資源循環株式会社 ニフェストへの対応を考慮するなど、 リスク強化に努めて いきます。 ■ 2006年度種類別廃棄物発生量(トン) ■ 廃棄物発生量 ■ 廃棄物の最終処分量とリサイクル量 最終処分量 (トン) 事業系一廃 689 廃プラ 470 50,000 廃酸 4,556 58,680 60,000 46,904 8,000 その他 592 42,409 7,000 40,000 34,168 廃油 5,724 9,045 9,000 49,504 リサイクル量 (トン) 10,000 6,000 5,000 30,000 4,344 4,000 廃アルカリ 13,615 汚泥 33,033 20,000 2,780 3,000 2,000 10,000 1,837 1,235 1,000 0 1990 2003 (基準年) 2004 2005 2006 0 1990 (基準年) 862 2003 1,003 1,017 2004 684 2005 602 (目標) 2006 34 環 境 報 告 大気・水系の保全 今後の取り組み 目標・進捗状況 ・大気汚染および水質汚濁に関する有害物質・一般 項目について自主管理基準値を設定し、良好な生 活環境の維持に努める 各事業所における排ガス及び排水の管理水準を高め、環 境負荷の一層の低減に努めます。 また、以下のような異常排水等による公共用水域の水質 汚濁防止対策を徹底します。 大気汚染物質の排出抑制に向けて日常の運転監視や定 ①雨水溝からの汚染物流出防止対策の徹底(緊急時) 期点検の実施方法を定めるとともに、大気汚染防止法や ②工事等に伴う洗浄水の排出管理 条例・協定の規制値より厳しい自主管理基準値を設定し、 ・有害物質を含む洗浄水等の排水管理 管理しています。排水については公共水域と下水道放流 ・有害物質を含む洗浄水等の地下浸透防止措置 で対応が異なりますが、 水質汚濁防止法・下水道法や条例・ 協定の規制値より厳しい自主管理基準値で管理しています。 大気汚染物質NOxの排出量は、吉富事業所で焼却処理 された廃液中の窒素含有量の影響と考えられる増減があ りますが、測定値(最大値)はほぼ全ての事業所で自主管 理基準値以下でした。 また、水質汚濁物質については、COD・窒素・リンの測定 値(最大値)は全ての事業所で自主管理基準値以下でし 緊急時に迅速な対応ができるように、排水ピットに流方向を 表示しています た。 ■ 大気排出量 環 境 報 告 ■ 水系排出量 (トン) ばいじん SOx NOx 350 (トン) COD 窒素 リン 100 88.6 300.3 300 80 251.2 250 60.2 60 200 49.8 118.2 40 100 0 48.8 142.1 150 50 59.3 53.7 32.7 26.5 24.9 49.5 34.9 2.9 2002 49.4 60.1 20.9 7.5 2003 2004 62.4 20.3 2005 44.8 24.2 20 3.0 2006 0 13.8 13.1 2002 2.6 2003 2004 3.2 2005 3.5 2006 騒音・悪臭の防止 目標・進捗状況 ・ 近隣の苦情を未然に防止する予防措置を講じる 生した場合の、速やかな復旧及び事故状況の行政への ・ 自主的に監視、測定の実施 通報等の緊急措置を定め、被害の最小化を図ることとし ています。2006年度においては事故等の発生はありませ 騒音、悪臭といった感覚的公害は、近隣の迷惑を未然に んでした。 防止する観点が重要だと考え、測定を実施するとともに場 35 内巡回で監視しています。 今後の取り組み 具体的には、 自主管理基準に基づく環境測定や敷地境 騒音・悪臭などの公害については未然防止を図ることと、 界での測定を実施し、遮音壁の設置や植栽を増やす等の 苦情や要望には地域住民の方々の生活環境や感覚を同 対策を講じています。また、悪臭防止法に定められた22物 じ目線で受け止め、対処することが信頼関係を保つうえで 質を取扱っている事業所では、敷地境界での測定を実施 重要と位置付けています。地域社会とのコミュニケーショ しています。2006年度は6事業所で測定を実施し、規制値 ンを深め、相互信頼を築くなかで生活環境の維持向上に を大幅に下回る結果でした。さらに、悪臭を伴う事故が発 努めていきます。 オフィス・物流での取り組み オフィスでの取り組み 委託輸送に係る2006年度の輸送実績*1は、約398万トン 本社、東京オフィス、各支店では、省エネキャンペーンポス キロで、CO 2 排出量に換算すると約526トンとなりました*2。 ターの掲示や社内ネット掲示板で省エネルギー活動を推 改正省エネルギー法の特定荷主には該当しませんが、引 進しています。2006年度は、全従業員参加の取り組みとし き続きアイドリングストップや効率化推進による便数削減等 て「適正な室温の管理」 「パソコン電源OFF」 「不必要な に取り組んでいきます。 照明の消灯」などを継続して実施しました。 *1 製薬技術センター、MPT吉富工場、MPT足利工場、ベネシス京都工場にお ける輸送実績(2006年4月∼2007年3月)及び委託品に関する輸送の合計 *2 環境省・経済産業省「温室効果ガス排出量算定・報告マニュアルVer1.2」 (平成19年2月)のトンキロ法による算定 また、夏冬の省エネキャンペーンを通じ、夏期は室温28℃ でクールビズ、冬季は室温20℃でウォームビズを実施し、空 調機のエネルギー削減に取り組んでいます。 省エネキャンペーンや「長時間席を離れるときはパソコン 電源OFF」や「不必要な照明の消灯」など細かい運動を 行った結果、2006年度のサマーキャンペーン期間中( 6月 ∼9月)の本社・東京オフィスの電気使用量は、前年度より 低排出ガス車の導入 MRが使用する営業車(リース) を低排出ガス車に順次更 新しています。現在使用している834台の営業車を2009 年までに「平成17年度規制」車両に100%更新する計画 です。 約4.4%削減しました。 また、更新車両の選定については、燃料基準達成レベル 物流での取り組み を参考に燃料消費効率の優れた車種を選定しています。 当社の販売物流業務は、 グループ企業であるMPロジステ 100% ィクスが一括して行っています。工場で製造した製品と他 社から仕入れた商品の入荷 、保管や、顧客( 特約店 )へ 557台 437台 725台 825台 の出荷、納品にあたっては、医薬品を安全で確実にお届 環 境 報 告 けする努力に加えて、環境への配慮にも努めています。 例えば、 MPロジスティクス東日本・西日本物流センターでは、 98台 ISO14001の認証を取得し、廃棄物の削減、不必要な照 明の消灯、緑地整備、エコ商品を購入する等の活動を実 98台 246台 施するとともに、製品のダンボールケースのリユースやリサ イクルを推進し、全従業員が環境負荷低減に取り組んで 179台 98台 11台 53台 0% 9台 います 。また、西日本物流センターでは、近隣住民の方々 への環境配慮として、騒音や排気ガスによる迷惑防止の 2006年度実績 ため、早朝のトラック入門時刻を制限し、 アイドリングストッ 認定ナシ プの励行に取り組んでいます。 2007年度計画 2008年度計画 平成12年排出ガス規制値に対し 75%低減レベルの自動車 50%低減レベルの自動車 25%低減レベルの自動車 2009年度計画 平成17年排出ガス規制値に対し 75%低減レベルの自動車 平成17年排出ガス規制値に対し 50%低減レベルの自動車 ※計画は2007年5月時点の数字 環境担当者のコメント 経営管理部 た にさ か ゆき 谷坂 百記 環境担当として、4ヵ月に1回開催さ 費によるCO2排出量の増加が原因で地球温暖化が進ん れる「環境担当者会議」に出席し、 でいる現状を鑑みて、 もっと身近にそして、 切実に環境問 そこで知りえた情報を正確に担当 題を感じるべきだと思っています。そんな中、 最近「パー 部署に伝えるよう心がけています。 マカルチャー」という言葉に出会いました。これは、 「パー また、環境担当者がその部署のお マネント」 (永久の) ・ 「アグリカルチャー」 (農業) ・ 「カルチ 手本となるべく行動をもって示すなど、 ャー」 (文化)の造語で、 「地球に対する配慮」 「ヒトに対 日々、 環境に対する意識の高揚を図 する配慮」 「余剰物の分配」 と言う概念の中、 自給自足の っています。パソコンからのプリントアウト、 コピーなどの 農場を経営することです。都会に住み、 企業に勤める我々 ペーパーはリサイクル化や削減、 エアコンの設定温度の は田畑を耕し、 動物を飼うこともままなりませんが、 個々に「エ チェック (不必要な場合はOFF)、 不必要な電気の消灯 コロジスト」であるという意識を持って、 日々を過ごしていく やパソコンの電源OFFチェックについては、 部門で一体 ことは可能です。 こういった意識を各部署で育み、 環境に となって取り組んでいます。 配慮した取り組みを広げていくことも、 環境担当者として このような活動を通じて、 また電気、 ガス、 ガソリンなどの消 挑戦していきたいと考えています。 36 環 境 報 告 製品の安全性と環境配慮に向けて 医薬品は、医療の現場で適正に使用されてはじめてその効能が得られるものであり、使用の際の医薬品の識 別性や使い易い形状などの視点も医療の現場では見過ごせないファクターです。加えて、在宅医療の普及に より、使用済み注射針や不要になった医薬品などを安全に処理する仕組みへの関心が高まっています。 三菱ウェルファーマは、医薬品やその容器包装に関して、安全性と環境性の2つの観点から、廃棄に到るまで のライフサイクルを考えて取り組みを進めています。 製品・容器包装の安全性と環境配慮 医療用医薬品は薬理作用の強いものも多く、医療機関で ています。例えば、医療機関で発生する医療系廃棄物を の医療過誤防止のための識別性・取り扱い易さの工夫な 適正に処理するための情報交換を進める中で、使い易さ どの安全性への配慮は、製薬企業の製品品質の一つだ と廃棄やリサイクルし易さを両立させる容器等の開発には、 と考えています。当社では、容器包装について、実際の医 製薬業界関係者、素材メーカー、医療現場などが一緒に 療現場の意見を十分取り入れながら、 その改善効果や耐 なって取り組む必要があると考え、 日本製薬工業協会環 久性・安全性等を検証しながら改良しています。 境安全委員会や日本製薬団体連合会(日薬連 )容器包 また、医療機関でも廃棄物の適正処理についての関心が 装問題等検討部会等に働きかけました。 高まっており、使用後の処分のし易さ等に関する検討も必 要になっています 。例えば、使用済医薬品の容器等のリ サイクルや、医薬品が付着している廃棄物の安全性に関 することなど、問合せや要望は多様化してきています。 当社では医療の現場での環境配慮・安全性配慮に貢献 するために、2003年度から医療の現場を訪問して医療関 係者との対話を行ってきました。三菱ウェルファーマとして 環 境 報 告 対応可能なものに取り組みつつ、業界で協働して活動を 進めることが望ましいと考えるものは業界団体へ働きかけ 医療従事者の負担軽減のため、点滴静注用キット製剤やプレフィルド製剤を開発 ■「医療系一般廃棄物対策プロジェクト」への参加 在宅医療は、患者さんのQOL向上にも寄与すること 物による事故を未然に防止するために、保険薬局およ から、近年その研究と導入が進められています。一方 び医療機関を患者さんの相談・回収窓口と想定し、 日 で医療用医薬品などが一般家庭で使用される場合、 本薬剤師会との話し合いを行いました。また、実際に 適正な使用・管理・廃棄が必要になります。なぜなら、 患者さんから注射針や不要になった処方薬を回収し 医薬品は他の化学物質とは異なり、抗生物質に代表 ている地区薬剤師会の薬局を訪問し、回収の実態や されるように、強力な生理活性を有する化合物であり、 実績についての聴き取り調査と、製薬業界への要望 他の動植物へ 影響を及ぼす可能性もゼロではありま 等の意見交換を実施しました。こうした活動から、 日薬 せん。しかし、現状では在宅医療で発生する使用済 連プロジェクトとして対策案をとりまとめ、2007年3月に 容器包装や注射針、残薬の適正処理への取り組みは 厚生労働省に説明しました。2007年度には注射針・ 十分であるとは言い切れません。 不要になった医薬品等の回収事業を実施している地 人々の健康を願い医薬品を供給する製薬企業として、 区薬剤師会をモデルとして、回収事業の実施地区拡 その医薬品等の使用がもたらす生活環境や自然環境 大の推進に協力する計画です。 にも配慮することは、企業戦略の一部に位置付けられ <家庭から出る医療系一般廃棄物回収システムイメージ図> ると考えています 。医療環境の変化に対応した廃棄 物マネジメントもそのひとつであり、 このような課題には、 処方箋 調剤薬局 病医院 引き渡し 様々な立場の関係者が専門的知見を持ち寄り、合理 的で建 設 的な議 論が 有 効であると判 断し、当社は、 2005年2月、 日本製薬団体連合会(日薬連 ) 「医療系 一般廃棄物対策プロジェクト」発足時からメンバーを 受診 処方箋による処方薬 自己注射剤や注射針 回収 患者 派遣しています。現在プロジェクトリーダーを務めてい ますが、2006年度は、家庭から出る医療系一般廃棄 使用後の注射針や余った処方薬 37 廃棄物処理業者 サイトレポート 三菱製薬(広州)有限公司 中国で事業を展開しています 安心で働きやすい職場を目指しています 当社では、3ヵ月毎に社内報を発行しています。社内報は、 従業員一人ひとりに、会社メッセージや情況、社内の取り 組みなどを分かりやすく伝える有効なコミュニケーションツ ールとなっています。 三菱製薬(広州)有限公司 生産部長 ふるかわ まさひと 古川 正人 三菱製薬(広州)有限公司は、広東省広州市中心地から 東に約30km離れた経済技術開発区にあります。1993年 より総合アミノ酸輸液でありますヌトリゾールの生産を開始 以降、約14年が経過しました。現在の生産品目は、総合ア ミノ酸輸液であるヌトリゾール、 アミニックなどや静注用脂 肪乳剤であるイントラリポスを中国国内向け中心( 一部東 南アジア諸国に輸出)に年間約800万本製造し、販売して 社内報 います。在籍社員総数は約380名、経済技術開発区の本 社工場には約220名の従業員が従事しています。 また、安心な職場環境を実現するために、安全管理にも重 現在、2006年10月に設立された「三菱製薬研発( 北京 ) 点を置いて取り組んでいます。 有限公司」 とともに、 中国を中心に事業を展開していますが、 社内に安全管理組織を設置し、 「労働災害ゼロ」を目標に 思想、文化、風俗、習慣の地域較差が大きいこの国におい 定期安全巡視点検、安全監査、職場安全教育、消防訓練 て、安定した事業展開を進めるには、 日本とは違った難し などを展開しています。これらを通じた職場環境の改善や さがあると考えています 。特に過去においては、定められ 従業員に対して安全意識の向上を図ることで、災害発生 た規制、制度遵守などに対する意識が希薄な面も見受け リスクの削減に努めています。 環 境 報 告 られました。 このことからその是正対策(従業員の意識変革)の一つと して、2002年に国際基準でありますISO14001の導入を決 定、推進し、2004年に取得した経緯があります。 また、2006年には社内コンプライアンス制度を導入し、全従 業員へコンプライアンス手帳を配布しましたが、 これは全従 業員に対して明確なメッセージを出すことで更なる意識改 革を求めているものです 。また、 コンプライアンスに関する 相談窓口としてホットラインも設置し、体制の整備にも取り 組んでいます。 消防訓練 この数年、中国は急速な経済発展を遂げています。また、 国としても国際レベルに上げるべく、WTO加盟による更な る市場開放政策の推進に加え、関連法規、制度の見直し など積極的な内政改革、監視を強化してきています。 したがって、 この様な国の情況であるがゆえに企業のベー スになる従業員の意識の転換、質の向上が必須であり、 そ れが今後の事業展開の礎になるものと考えています。 38 サイトデータ Site Data 製薬技術センター(鹿島工場・製薬研究所) MPテクノファーマ 足利工場 所在地:茨城県神栖市 事業内容:医薬品製造・医薬品原薬製造・製薬研究開発 所在地:栃木県足利市 事業内容:医薬品製造 等 項目 購入電力 エネルギー 投 燃料由来エネルギー 入 水の使用量 PRTR物質取扱い量 メタノール 大気排出量 排 発生量 リサイクル量 出 廃棄物 最終処分量 単位 MWh GJ 千トン kg kg トン トン トン 実績 14,564 89,166 92 9,366 36 534 117 35 項目 購入電力 エネルギー 投 燃料由来エネルギー 入 水の使用量 PRTR物質取扱い量 大気 ばいじん SOx NOx 総排水量 COD 窒素 リン 排 PRTR物質 大気排出量合計 クロロホルム 大気 出 水域排出量合計 PRTR物質 アセトニトリル 水域 クロロホルム メタノール 大気排出量 発生量 廃棄物 リサイクル量 最終処分量 水域 吉富事業所 ※ 所在地:福岡県築上郡 事業内容:医薬品製造・医薬品原薬製造・化成品製造 等 項目 購入電力 投 エネルギー 燃料由来エネルギー 入 水の使用量 PRTR物質取扱い量 サ イ ト デ ー タ 大気 ばいじん SOx NOx 総排水量 水域 PRTR物質 排 大気 出 PRTR物質 水域 COD 窒素 リン 大気排出量合計 アセトニトリル エチルベンゼン クロロホルム 1,2-ジクロロエタン ジクロロメタン N,N-ジメチルホルムアミド テトラクロロエチレン トルエン ダイオキシン類 水域排出量合計 亜鉛の水溶性化合物 アセトニトリル エチルベンゼン エチレングリコール トルエン フェノール ダイオキシン類 大気排出量 メタノール 水域排出量 発生量 廃棄物 リサイクル量 最終処分量 単位 MWh GJ 千トン kg トン トン トン 千トン トン トン トン kg kg kg kg 実績 42,951 331,022 2,555 2,690,750 22.35 9.32 88.17 2,113 30.64 8.45 2.54 35,488 958 25 808 kg kg kg kg kg mg-TEQ 1,636 9255 4 22 22,780 2.70 kg 5,117 kg kg kg kg kg kg 234 122 47 2,319 2,110 285 mg-TEQ kg kg トン トン トン 4.90 56,105 18,212 26,086 5,933 46 ※吉富事業所は同一サイ ト内に複数の関係会社が存在しています データの重複を避けるため事業所全体で報告しています 注)下記に該当する項目を記載しています ・該当する設備を保有している ・測定すべき物質の発生及び排出等がある ・PRTR物質及びメタノールについて、年間取扱量が100kg以上である その他のサイトデータは当社のホームページ (環境・社会報告書) で公表しています 39 単位 MWh GJ 千トン kg トン トン トン 千トン トン トン トン kg kg kg kg kg kg トン トン トン 実績 6,017 13,556 244 1,128 0.02 0.39 0.81 221 1.90 0.55 0.64 2 2 243 242 1 1 217 181 9 APICいわき工場 所在地:福島県いわき市 事業内容:医薬品原薬製造 項目 購入電力 投 エネルギー 燃料由来エネルギー 入 水の使用量 PRTR物質取扱い量 大気 ばいじん NOx 総排水量 COD 水域 排 PRTR物質 大気 出 窒素 リン 大気排出量合計 ヒドラジン 3-メチルピリジン 水域排出量合計 アセトニトリル PRTR物質 ヒドラジン 水域 ホウ素及びその化合物 3-メチルピリジン 大気排出量 メタノール 水域排出量 廃棄物 発生量 リサイクル量 最終処分量 単位 MWh GJ 千トン kg トン トン 千トン トン トン トン kg kg kg kg kg kg kg kg kg kg トン トン トン 実績 5,739 129,451 557 112,247 0.20 4.70 380 7.87 2.00 0.09 25 2 23 994 258 19 696 20 22,758 765 4,361 30 342 APIC袋井工場 APIC黒崎工場 医薬研究所 所在地:静岡県袋井市 事業内容:医薬品製造・医薬品原薬製造 項目 エネルギー 購入電力 燃料由来エネルギー 投 入 水の使用量 PRTR物質取扱い量 ばいじん 大気 SOx NOx 総排水量 排 大気排出量合計 PRTR物質 N,N-ジメチルホルムアミド 大気 トルエン 出 メタノール 大気排出量 発生量 リサイクル量 廃棄物 最終処分量 所在地:福岡県北九州市 事業内容:医薬品製造・医薬品研究開発 単位 MWh GJ 千トン kg トン トン トン 実績 15,437 114,244 839 394,642 0.88 29.87 6.41 千トン kg kg kg kg トン トン トン ※ 6,435 項目 購入電力 投 エネルギー 燃料由来エネルギー 入 水の使用量 PRTR物質取扱い量 PRTR物質 大気排出量合計 トルエン 排 大気 発生量 出 廃棄物 リサイクル量 最終処分量 単位 MWh GJ 千トン kg kg kg トン トン トン 実績 14,882 48,200 164 251,325 430 430 5,730 942 8 82 6,353 124 14,394 1,404 105 ※総排水量は共同処理のため特定できません ベネシス 京都工場 所在地:京都府福知山市 事業内容:主に血漿分画製剤製造 項目 購入電力 投 エネルギー 燃料由来エネルギー 入 水の使用量 PRTR物質取扱い量 ばいじん 大気 SOx NOx 排 PRTR物質 大気排出量合計 ダイオキシン類 出 大気 APIC久寿工場 所在地:三重県四日市市 事業内容:酸化防止剤などの化成品製造 項目 投 入 排 出 購入電力 エネルギー 燃料由来エネルギー 水の使用量 PRTR物質取扱い量 ばいじん 大気 SOx NOx 総排水量 COD 水域 窒素 リン 大気排出量合計 PRTR物質 トルエン 大気 ダイオキシン類 PRTR物質 水域 水域排出量合計 ホウ素及びその化合物 メタノール 大気排出量 発生量 廃棄物 リサイクル量 最終処分量 単位 MWh GJ 千トン kg トン トン トン 千トン トン トン トン kg kg 実績 7,935 165,476 1,344 488,045 0.27 5.11 10.19 1,391 8.35 2.78 0.21 30,161 30,161 mg-TEQ 0.70 kg 216 kg 216 kg 332,320 4,590 70 0 トン トン トン 廃棄物 発生量 リサイクル量 最終処分量 単位 MWh GJ 千トン kg トン トン トン kg mg-TEQ 実績 30,738 86,820 325 0 0.47 0.12 5.56 0 1.01 トン トン トン 2,349 292 41 サ イ ト デ ー タ バイファ 所在地:北海道千歳市 事業内容:遺伝子組換えアルブミンの製造(稼働準備中) 項目 投 エネルギー 購入電力 燃料由来エネルギー 入 水の使用量 大気 NOx 大気排出量合計 メタノール 排 発生量 出 廃棄物 リサイクル量 最終処分量 単位 MWh GJ 千トン トン kg トン トン トン 実績 9,605 82,971 141 1.10 347 27 10 2 ※雨水を廃水処理に利用しています 40 会 社 概 要 三菱ウェルファーマ株式会社 (2007年3月31日現在) 本 社 大阪市中央区平野町2-6-9 取締役社長 小峰健嗣 主な事業内容 医療用医薬品を主体とする各種医薬品の製造、 仕入および販売 資本金 305億60百万円 URL http://www.m-pharma.co.jp/ 連結業績 セグメント別売上高 (2007年3月期) 単位:億円 売上高 (億円) 3000 2500 化成品海外 57 その他国内 4 2,807 2,354 2000 2,342 2,362 2,275 1500 化成品国内 274 1000 医薬品海外 105 500 0 2003年 3月期 2004年 3月期 2005年 3月期 2006年 3月期 2007年 3月期 連結合計 2,275 経常利益/当期純利益 (億円) 400 393 350 360 300 250 医薬品国内 1,832 299 273 271 200 206 243 150 100 会 社 概 要 108 82 50 0 その他の医薬品 164 131 2003年 3月期 (人) 呼吸器官用医薬品 121 2004年 3月期 2005年 3月期 2006年 3月期 2007年 3月期 従業員数 消化器官用医薬品 229 10,000 9,000 8,733 8,000 7,000 6,122 6,000 5,917 5,902 5,907 神経系用医薬品 633 医薬品合計 1,938 生物学的製剤 252 5,000 代謝性医薬品 281 4,000 0 2003年 3月期 2004年 3月期 2005年 3月期 2006年 3月期 主な医薬品 2007年 3月期 循環器官用医薬品 255 神経系用医薬品 インプロメン、 デパス、 ドラール、 ラジカット、 リーゼ 循環器官用医薬品 ケルロング、 コナン、 コレバイン、 ノバスタン、 バイロテンシン、 リプル 呼吸器官用医薬品 クリアナール、 サーファクテン、 テオドール 消化器官用医薬品 ウルソ、 オメプラゾン 代謝性医薬品 アンプラーグ、 ヘパリンNaロック 生物学的製剤 アルブミン、 ヴェノグロブリン‐ IH、 ノイアート その他の医薬品 ジオン、 パズクロス 三菱ウェルファーマの沿革 三菱ウェルファーマは、 2001年10月1日に、 ウェルファイドと三菱東京製薬が合併し設立されました。 2005年10月に、 三菱化学とともに共同持株会社「株式会社三菱ケミカルホールディングス」を設立しました。 2007年10月1日に、 当社と田辺製薬株式会社は合併し、 「田辺三菱製薬株式会社」 として発足します。 詳しくは、 当社ホームページ「三菱ウェルファーマの歩み」をご覧ください。 http://www.m-pharma.co.jp/cgi-bin/pageview.cgi?pass=/company/history.html 41 三菱ウェルファーマ・グループ 得 意 先 親会社 ㈱三菱ケミカルホールディングス 医 薬 品 事 業 アジア 化 成 品 事 業 日 本 医薬品製造・販売 三菱ウェルファーマ㈱ (当 社) 化成品・医薬原体 製造・販売 ◎㈱エーピーアイ コーポレーション ◎三菱製薬(広州) 有限公司 (中国) ◎ウェルファイドコリア㈱ (韓国) 医薬品製造・販売 ◎㈱ベネシス ◎MPテクノファーマ㈱ 医薬品開発 医薬品学術情報伝達 ◎吉富薬品㈱ ○三菱製薬研発(北京) 有限公司 (中国) 化成品製造・販売 ◎アルケマ吉富㈱ 医薬品製造・販売 ◎㈱バイファ 北米・その他 臨床治験管理 ○三菱ファーマ アメリカ(米国) ○三菱ファーマ ヨーロッパ(英国) 医薬品販売 ○三菱ファーマ ドイツ(独国) そ の 他 事 業 投資会社 ◎㈱ウェルファイドサービス (不動産賃貸 等) ◎MPロジスティクス㈱ (物流・倉庫業 等) ○不二興産㈱ (包装材料仕入販売 等) ◎MPヘルスケア ベンチャー マネジメント (米国) ◎他2社(米国) (注)上記以外に当連結会計年度未現在、非連結子会社1社(東京田辺商事(有))があります。 なお、当該会社につきましては持分法を適用しておりません。 ◎=連結子会社 ○=持分法適用非連結子会社 会 社 概 要 〈主な取引の流れ〉 =製商品の供給 =原材料の供給 =サービス等の供給 報告書の対象となる事業所[国内外17地区(工場、研究所、物流センター)] 事業所、関係会社の移動 ・不二興産㈱小野田工場は、 2007年4月に大阪新薬㈱へ 譲渡しました。 バイファ MPロジスティクス 東日本物流センター APICいわき工場 MPT足利工場 製薬技術センター 鹿島工場 製薬研究所 ベネシス京都工場 ウェルファイド コリア APIC黒崎工場 医薬研究所 かずさ研究所 吉富事業所 吉富管理センター MPT吉富工場 APIC吉富事業所 ファインケミカル研究所 アルケマ吉富 不二興産 三菱製薬(広州) 横浜研究所 APIC袋井工場 APIC久寿工場 MPロジスティクス 西日本物流センター 大阪研究所・ベネシス枚方研究所 不二興産 小野田工場(2007年4月譲渡) *横浜研究所には、化学物質及び廃棄物以外のデータは含まれていません。 *この報告書のなかで、 エーピーアイコーポレーションをAPIC、MPテクノファーマをMPTと 表記しています。 (2007年3月31日現在) 42 環境・社会報告書 第三者審査報告書 43 環境省「環境報告書ガイドライン2003年度版」 対照表 記載ページ 基本的事項 1 経営責任者の緒言 2 報告にあたっての基本的要件 3・4 3 事業の概要 2 41・42 事業活動における環境配慮の方針・目標・実績等の総括 4 事業活動における環境配慮の方針 5 事業活動への環境配慮の組込に関する目標、 計画及び実績等の総括 6 事業活動のマテリアルバランス 31 7 環境会計情報の総括 27 24 25・26 環境マネジメントに関する状況 8 環境マネジメントシステムの状況 28 9 環境に配慮したサプライチェーンマネジメント等 の状況 18 10 環境に配慮した新技術等の研究開発の状況 37 11 環境情報開示、環境コミュニケーションの状況 23 12 環境に関する規制の遵守状況 29 13 環境に関する社会貢献活動の状況 23 事業活動に伴う環境負荷及びその低減に向けた取り組みの状況 14 総エネルギー投入量及びその低減対策 15 総物質投入量及びその低減対策 16 水資源投入量及びその低減対策 31 17 温室効果ガス等の大気への排出量及び その低減対策 33 18 化学物質の排出量・移動量及びその管理の状況 32 19 総製品生産量又は総商品販売量 41 20 廃棄物等総排出量、廃棄物最終処分量及び その低減対策 34 21 総排水量及びその低減対策 33 22 輸送に係る環境負荷の状況及びその低減対策 36 23 グリーン購入の状況及びその推進方策 18 24 製品・サービスのライフサイクルでの環境負荷の 状況及びその低減対策 37 社会的取り組みの状況 25 社会的取り組みの状況 5∼8 14∼23 ㈱あらたサステナビリティ認証機構のコメントを受けて 当社は、新たな価値をもつ医薬品の創生と提供を通じ、人と人、人と社会、 そして 地球環境とのよりよい関係を創り出していきたいと考えています。この考えの下、 「環境・社会報告書2007」では、環境への取り組みや労働安全活動とともに、医 薬品の安全性に係る情報や医療分野での社会的役割などの社会性報告をより 充実させました。特に、人のいのちに深く関わる生命関連企業としての当社の姿 環境安全部長 くればやし あきひこ 紅林 明彦 勢や想いを特集「一人ひとりの健やかさに貢献するために」で取り上げています。 今後も、薬に関する情報開示については、患者さん、医療関係者をはじめとする ステークホルダーの皆様との双方向のコミュニケーションに積極的に努めていき たいと思っています。また、当社では、地球環境とのよりよい関係を築くために、常に環境配慮の視点を 持って事業活動をするとの考えの下、諸対策を実施してきましたが、 CO2の排出量削減については、 目 標未達となっております。医薬品事業は、 「医薬品を安全にお届けすること」を最優先に、必須であるG LP、 GMP等の基準に基づく安全・安心な製品作りが求められ、厳格な清浄度管理や冷室温度維持管 理など製品の製造量に直接連動しないエネルギーを多く使用するという制約があります。 しかし、更なる ムダの洗い出しと省エネルギー技術の導入を行って、 エネルギーの削減に努めていきます。また、従業員 一人ひとりがオフィスや家庭で地球温暖化対策の活動により積極的に取り組めるように教育や意識啓発 の活動も行っていきます。本報告書がステークホルダーの皆様との双方向のコミュニケーションのきっか けとなることを切に願っています。 44 ●この報告書の内容についてのご意見、お問合せ先 環境安全部 〒541−0046 大阪市中央区平野町2-6-9 TEL:06(6201)4682 FAX: 06(6233)2516 この報告書の内容ならびに詳細情報の日本語版は、 当社ホームページでご覧いただけます。 また、適時最新情報に更新いたします。 http://www.m-pharma.co.jp/company/environment/index.html 発行 2007年7月 この冊子は、環境に配慮し再生紙、 ISO14001承認工場で製作しました。
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