パシフィックゴルフグループインターナショナルホールディングス株式会社 会社概要 事業概要 パシフィックゴルフグループインターナショナルホールディングス株式会社(以下、「PGGIH」という。PGGIH とその 連結子会社を合わせて以下、「PGM グループ」という。)は、国内最大クラスのゴルフ場運営会社です。PGM グル ープは 2009 年度末現在、122 ゴルフ場の保有、4 ゴルフ場のリース、及び 4 ゴルフ場の運営受託(18 ホール換算: 保有 146.0 コース、リース 5.0 コース、運営受託 4.5 コース) からなるゴルフ場の運営を行なっております。 PGM グループは、2009 年末現在 PGGIH とその連結子会社 21 社から構成され、その多くはゴルフ場の保有と運 営を主たる事業としております。当グループの創業は、2001 年に国内 2 ヶ所のゴルフ場保有・運営から始まり、そ れ以降、経営破綻したゴルフ場の取得を積極的に行い、事業を拡大してきました。PGGIH は当グループの持株 会社として 2004 年 12 月に設立され、2005 年 12 月に東京証券取引所第1部上場を果たしています(決算期:12 月)。 ビジネスモデル PGM グループは、全国各地にゴルフ場を保有しておりますが、ゴルフ場オーナーへ賃借料を払い、そのゴルフ場 から全収益を受け取る 「リース契約」、またはゴルフ場を運営することにより収益の一部を受取る「運営受託契 約」 のいずれかの手法で、第三者が保有するゴルフ場の運営も行なっております。ゴルフ場の運営方法と戦略は、 PGM グループ保有のゴルフ場とリース契約において違いはありませんが、運営受託契約の場合は、よりゴルフ場 オーナーの意向に沿って行なわれています。 当グループでは、ゴルフ会員権保有者「会員」と、ビジター 「一般来場者」の双方がプレイを楽しめる環境を提供し ています。会員のプレイ料金は、一般来場者よりもかなり低価格に設定され、希望するプレイ時間の優先予約が できるほか、ゴルフ場主催の会員向ゴルフコンペや親睦会にも参加することもできます (会員関連収益の詳細は 下記参照)。 PGM グループの売上は、プレイ料金、レストラン&プロショップ、会員関連、その他ゴルフ場収益、運営受託、その 他収益の 6 つの分類から構成されます。 90,000 3,233 80,000 2,938 2,600 70,000 (百万円) 2,538 60,000 3,537 50,000 6,258 187 8,084 221 7,922 238 7,845 278 17,833 7,922 198 18,868 16,610 14,655 13,280 40,000 30,000 3,438 3,356 7,736 20,000 10,000 37,845 41,264 46,021 50,319 52,112 2008 2009 22,523 0 2004 2005 2006 2007 プレイ料金関連 レストラン&プロシ ョッ プ 会員関連 その他収益 Page 1 of 7 運営受託 プレイ料金 お客様がゴルフ場でプレイをする代金を「プレイ料金」といいます。 ゴルフカートやキャディー、その 他プレイに関連するサービスを利用した場合、それぞれの利用料金を戴きますが、これらを合せて「プレイ料金」と しています。 レストラン&プロショップ クラブハウス内レストランでの料飲、またプロショップにおけるゴルフ関連商品の販売収 益です。 PGM グループでは、ゴルフ場で販売する料飲サービスもゴルフプレイ全体の一部と捉えています。そのため、集 中購買を通じてコスト面に配慮しつつも、食事や飲料物の嗜好をゴルフ場毎に分析し、工夫を凝らした高品質なサ ービスの提供を行ない、バラエティ豊かなレストランメニューとゴルフ関連商品の幅広いラインナップの拡充を目指 しています。 プロショップにおいては、スケールメリットを活かした集中購買を行なうことで、量販店並みの価格で商品を提供す ることができます。 会員関連 会員関連収益は、年会費、新規会員権売上、名義書換手数料の3つの分類で構成されます。 新規ゴルフ会員権価格は、入会金と預託金で構成されています。入会金は収益として計上されますが、預託金は 負債として計上されます。預託金はおおむね 20 年後に償還 (預託金が会員権保有者に返還されるまでの期間を 償還期間といいます。) されますが、会員権が市場で売買されると、償還期限は売買された日から更に 20 年間更 新となります。このようにして、預託金の償還期限は売買される毎に更新されます。 ゴルフ会員権が市場で売買されると、新たに会員となるゴルフ会員権の買主は、名義書換手続が必要となり、 PGM グループに「名義書換手数料」 を支払います。これは収益として計上されます。 会員は年会費を納めることになっており、これは当グループの収益として計上されます。長期間にわたり年会費の 支払いが滞った場合、未払年会費は預託金と相殺され、会員資格は喪失となります。 会員関連収益の内訳は次のとおりです: 9,000 8,084 7,922 7,846 7,922 1,796 1,630 1,691 1,561 1,276 821 295 5,012 5,471 5,860 2006 2007 2008 8,000 7,000 6,258 (百万円) 6,000 1,463 5,000 18 473 4,000 3,356 3,000 1,153 2,000 371 1,000 1,832 4,322 6,342 0 2004 2005 年会費 新規会員権売上 Page 2 of 7 名義変更手数料 2009 その他ゴルフ場収益 その他ゴルフ場収益には、ロッカーレンタル料金、ゴルフ練習場運営収益、宅配サービス 手数料、その他収益(ゴルフ場主催の会員向ゴルフコンペ・親睦会等)が含まれています。 運営受託 2009 年度末現在、PGM グループは第三者が保有する 4 ゴルフ場の運営を行なっております。運営受 託契約では、委託者から運営委託料を当グループが受け取ります。 その他収益 ゴルフ場運営に加え、霊園事業、ミネラルウォーター事業“入来の銘水”のほか、2ホテル、3ヶ所で の高速道路サービスエリアの運営も行なっています。これら非ゴルフ事業は、PGM グループがゴルフ場を取得し た際、合わせてこれらの事業を継承し運営を行なっております。 各ゴルフ場におけるプレイ料金と年会費は、PGM グループ内で定めるコース分類基準(セグメンテーション)に基 づき設定されます。またセグメンテーションは、おおよそ下記の項目を考慮しています - 立地条件 首都圏及びその周辺に位置するゴルフ場は、多くの来場者需要があるため、より高い料金設定をすることが できます。 - 品質 芝生の品質やクラブハウス等ゴルフ場施設の充実は、来場者需要向上のための重要な要素です。またプレイ 料金の設定や年会費の料金改定にも影響を与えます。 - 会員比率 会員比率は、名義書換変更料や年会費の設定に影響を与えます。 - 競合他社の状況 PGM グループのゴルフ場は、同じ地域における近隣ゴルフ場と競争関係にある場合があります。このため、 当グループのゴルフ場と競合するゴルフ場の取得を検討する際、お客様が料金を支払うにあたり、その価値 が十分であると感じられることを常に考慮しています。 PGM グループのコース分類基準(セグメンテーション)は、ゴルフ場における従業員数、来場者数、ゴルフコースの グレード、クラブハウス施設のメンテナンス状況、レストランのメニュー数、プロショップにおける商品価格などによ り設定されます。 プレイ料金においては、早朝・薄暮の価格設定を低めにしたり、予約枠にゆとりのある平日プレ イを推奨するなど、時間帯や曜日によって価格を調整しています。 また、一般来場者のプレイ料金は会員よりも かなり高く設定されています。 事業戦略 PGM グループは、保有・運営ゴルフ場における売上と営業収益の向上を図るべく、ゴルフ場運営の改善に注力し、 日々健全な運営を通じてキャッシュフローを拡大させるための最大限の努力をしております。また、ゴルフ場の新 規取得に加え、当グループの豊富なゴルフ場運営経験と実績を生かし、第三者が保有するゴルフ場のリース契約 や運営受託契約を通じた成長も追及しています。 既存保有ゴルフ場の成長 既存保有ゴルフ場を成長させるためには、来場者の増加、平均顧客単価の改善、会 員の来場活性化、収益の拡大、そして効率的なゴルフ場運営が重要と考えております。 PGM グループでは、平日来場者の増加を図るため、セルフプレイ、 キャディープレイ、 スループレイ、 早朝・薄 暮プレイといった様々なプレイスタイルの提供に加え、プレイ時間の拡張、予約枠の拡大、ゴルフカート利用の推 奨やフェアウェイへのカート乗入を実施しています。このような企業努力により、顧客満足度の向上や、プレイ間隔 の短縮 (一日当たりの収容来場者数向上)に成果を上げております。また、芝生の保守メンテナンスを含むゴルフ コース全体の維持管理および改善のための投資も行なっております。さらに、当グループでは、芝草管理の専門 家を採用し、その技術とノウハウを全てのゴルフ場に浸透させることにより、コース全体の品質向上に努めていま す。 Page 3 of 7 また、来場頻度を向上させるため、以下のプログラムを導入しています。 - マーケティング ゴルフ市場とそのニーズをより良く捉え、PGM グループを適切な市場ポジショニングに位置づけられるよう、マ ーケティング部門の人材確保に努めています。 - セールス さらなるマーケットシェア獲得を目指し、セールス部門の人材確保に努めています。 - IT マーケティング部門やセールス部門における新たな取り組みをサポートするソフト・ハードウェアの導入のため の人材確保に努めています。 - 人事 ご来場いただくお客様に最高のサービスを提供できるよう従業員の教育指導を行なうための人材確保に努め ています。 また、平均顧客単価向上を図るべく、クラブハウス内のレストランやプロショップにおけるサービス向上はもちろん、 決して必要に迫られてではなく、思わず買いたくなるような商品ラインナップの提供を心がけています。 PGM グループでは、スケールメリットをフルに活用し、コストダウンや営業利益率向上にも努めています。 ゴルフ場の新規取得の推進. PGM グループは、選別的な新規ゴルフ場の取得、リースおよび運営受託契約に取り組んでおります。当グルー プでは、ローンスターグループからの新規案件紹介を含む様々な情報ネットワークを駆使し、ゴルフ場取得の際、 次の 4 つの指標を掲げています - 利益性 既に採算があり、設備や施設に大掛かりな改善を必要としないゴルフ場案件への投資を行ないます - 取得評価基準 市場環境に見合った適正価格のゴルフ場への投資を行ないます。いかなる場合においても、株主価値の向 上に繋がると思われる案件のみと対象とします - ゴルフ場運営 有能なゴルフ場運営およびゴルフコースメンテナンス人員を擁するゴルフ場への投資を行ないます - 立地条件 国内大都市におけるゴルフ場への投資を行ないます Page 4 of 7 PGM グループの運営ゴルフ場 2009 年 12 月 31 日現在、PGM グループは全国に 122 保有ゴルフ場、4 リース運営ゴルフ場、4 運営受託ゴルフ 場の運営をしております(18 ホール換算では保有 146.0 コース、5.0 リース運営コース、4.5 運営受託コース)。 23.0 , 15% 21.5 , 14% 19.5 , 13% 56.0 , 37% 31.5 , 21% 北海道/東北 関東 関西/中部 中国/四国 関西 / 中部 26ゴルフ場 九州 17ゴルフ場 (18H換算: 31.5コース) (18H換算: 21.5コース) 九州 北海道 / 東北 17ゴルフ場 (18H換算: 23.0コース) 関東 48ゴルフ場 (18H換算: 56.0コース) 中国 / 四国 18ゴルフ場 (18H換算: 19.5コース) Page 5 of 7 エグゼクティブチーム 草深多計志 代表取締役社長 1985 年住友銀行入行。1987 年より同行経済調査部に勤務、海外調査班に所属しカナダ、中南 米、アフリカ等の経済情勢の調査に携わる。1988 年カリフォルニア大学バークレー校経営大学 院に入学、主に金融を学び、1990 年同大学院を卒業、経営学修士を取得。その後、住友銀行 経済調査部に復帰。アメリカ経済分析や金利予測などの職務に携わる。1992 年、同行融資第 三部に勤務し 6 年間米国ぺブルビーチ・ゴルフリゾートに出向。同ゴルフ場の予算や設備投資 の審議などに携わり、ゴルフコース経営ノウハウを学ぶ。2001 年 7 月、パシフィックゴルフマネ ージメント株式会社入社。2004 年、パシフィックゴルフグループインターナショナルホールディン グス株式会社取締役に就任。2007 年 12 月、同社代表取締役社長に就任。 アンドレ コベンスキー 取締役副社長 最高財務責任者 投資銀行家として金融業界での仕事を始める。1991 年から 1994 年にかけて、クレディ・スイ ス・ファースト・ボストン、メリル・リンチなどで、投資銀行証券アナリストを務め、財務諸表、財務 予測、資本政策、企業査定、合併買収分析、企業会計原則などに関する知識を深める。 1996 年 UCLA アンダーソンスクール経営学修士課程(MBA)修了後、シティグループにて投資 銀行家としての経験を深める。1996 年から 2003 年にかけ、様々な企業の C.E.O.や C.F.O.と直 接関わり、経営戦略の実現をサポートする。資本政策評価や 継続的資金調達のほか、買収 後のクライアントの戦略要求、 会社分割査定、 譲渡履行の評価を行なう。2004 年、ハドソンア ドバイザーズ LLC に入社。2005 年 1 月その関連会社であるハドソン・ジャパン株式会社に入社。 コーポレートトランザクショングループを率いるシニアヴァイスプレジデントとして就任。 ハドソン アドバイザーズ LLC とその子会社 (“ハドソン”) は、ローンスターファンドに対する投資顧問サービスを提供する 企業。ローンスターファンドのある部門は PGGIH 株式の相当数を間接的に保有。ハドソン・ジャパン株式会におけ る約 3 年間は日本における企業買収査定のほか、ローンスターファンド保有案件の処分に対するアドバイザリー 業務において重要な役割を果たす。一方で PGGIH への様々な助言も行なってきた。2007 年 11 月、ハドソン・ジャ パン株式会社退社後、パシフィックゴルフグループインターナショナルホールディングス株式会社 最高財務責任 者に就任。 2008 年 3 月、取締役に就任。 2008 年 11 月、同社取締役副社長及びパシフィックゴルフマネージメン ト株式会社代表取締役社長に就任。 田中耕太郎 取締役 1985 年エスティティ開発株式会社入社。1987 年~1993 年、同社経営のゴルフコース 3 ヶ所で 支配人を歴任。1994 年~2003 年、同社本部にて全国 11 ヶ所のゴルフコース運営及び営業責任 者として、ゴルフコース運営及び営業システムの構築に従事。2004 年、エスティティ開発株式会 社の民事再生手続きを経て、パシフィックゴルフマネージメント株式会社に入社。東日本セール スディレクターを経て 2008 年同社セールス本部長を務める。2009 年 3 月、パシフィックゴルフグ ループインターナショナルホールディングス株式会社取締役に就任。 Page 6 of 7 役員 代表取締役社長 草深多計志 住友銀行での要職歴任後、2001 年パシフィックゴルフマネージメントグループ入社。2004 年パシフィックゴルフグ ループインターナショナルホールディングス株式会社取締役に就任と同時に、 PGM グループ子会社役員も兼任。 取締役副社長・最高財務責任者 アンドレ コベンスキー 1991 年~2003 年の間、投資銀行家としてクレディ・スイス、メリル・リンチ、シティグループに勤務。2005 年ハドソ ン・ジャパン株式会社入社。2007 年 11 月、PGM グループ入社。 2008 年 3 月 PGGIH 取締役に就任と同時に、 PGM グループ子会社役員も兼任。ソラーレ・ホテルズ・アンド・リゾート株式会社取締役。 取締役 田中耕太郎 1985 年~2003 年の間、エスティティ開発株式会社に勤務。2004 年、パシフィックゴルフグループインターナショナ ルホールディングス株式会社入社。2008 年同社セールス本部長を務めた後、2009 年 3 月パシフィックゴルフグル ープインターナショナルホールディングス株式会社取締役に就任。 取締役 高松丈久 株式会社日本興業銀行、アジア開発銀行に勤務し、1999年ハドソン・ジャパン株式会社に入社。2002年 にローン・スター・ジャパン・アクイジッションズに入社し、2005年に同社代表取締役社長に就任。2009年P GGIHの取締役及びソラーレ・ホテル・アンド・リゾーツ株式会社取締役に就任。 取締役 デービッドニシダ ケニース・レヴェンサル・アンド・コーポレーション、デロイト・トゥシュ LLP、モルガンスタンレー・プロパティーズ・ジャ パン勤務後、2005 年ハドソン・ジャパン株式会社代表取締役に就任。2006 年、PGGIH 取締役、ならびにソラーレ・ ホテルズ・アンド・リゾーツ株式会社取締役に就任。 取締役 トニー ヴィリリ 日本在住 30 年の間、旅行・レジャー業界において数々の実績を重ねる。1990 年~1992 年、オーストラリア政府 観光局役員を経て、1992 年~1998 年、同局日本事務局長を務める。アコー株式会社の日本地区総支配人及び、 アコー・エコノミー・ロッジング・ジャパン株式会社の代表取締役として 6 年勤めた後、ソラ―レ ホテル アンド リゾ ーツ株式会社設立支援のため、2003 年 8 月ハドソン・ジャパン・エルエルシーに入社。2009 年 PGGIH の取締役に 就任。 監査役 織田芳彰 サントリー株式会社入社後、株式会社レストランサントリーイタリア(ミラノ)、株式会社サントリーインターナショナ ル、レストランサントリーU.S.A.株式会社(シカゴ)において社長を歴任。2004 年 PGGIH 常勤監査役に就任。 監査役 椎名武雄 日本アイ・ビー・エム株式会社入社後、当社取締役、代表取締役社長、会長、最高顧問を歴任。2005 年 PGGIH 社 外監査役に就任。 監査役 斉藤十郎 厚生大臣秘書官、参議院議員、大蔵政務次官、厚生大臣、自民党参議院幹事長、参議院議長を歴任。2005 年 PGGIH 社外監査役に就任。 Page 7 of 7
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