第4章 福祉大会 - 横浜市心身障害児者を守る会連盟

福祉大会
第4章 福祉大会 (記念講演/シポジュームまとめ/大会宣言)
第10回福祉大会
平成8年11月10日
第1部 式典
1.開会のあいさつ
司会 高橋
2.代表幹事の挨拶 深澤
3.活動報告 八島
4.表彰 深澤
5.来賓祝辞
横浜市福祉局障害福祉部長 大 浜 悦子氏 横浜市会自民党副団長 大久保 純男氏
横浜市社会福祉協議会奉仕活動課長 西 尾 淳史氏 横浜市リハビリテーション事業団専務理事 中 野 嘉一氏
横浜市在宅障害者援護協会理事長 酒 井 喜和氏
横浜市身体障害者団体連合会 原 孝夫氏
6.来賓紹介
7.祝電披露
第2部 記念講演
1. 講師 大森 黎氏(ノンフィクション作家)
テーマ「かけがえのない命を支えあうために」
2.大会宣言 小板橋
3.閉会の挨拶 古 内
第3部 懇親会
福祉大会
第10回福祉大会宣言
(横浜市心身障害児者を守る会連盟設立十周年記念)
近年、我が国の障害児者を取りまく状況は、「完全参加と平等」をスローガンに揚げ
た「国際障害者年の十年」を経て、「障害者基本法」の制定や「障害者プラン」の決
定を見るなど、障害児者に対する施策や制度において障害者の主体性と自主性が確保
され、社会の一員として活動できる社会環境を目指しています。
一方、横浜市では横浜の明るい未来を象徴し、2010年頃の望ましい生活像の実現を通
して市民に夢をかなえる「ゆめはま2010プラン」も内外環境の変化に対応した計画内
容の見直しが行われております。
しかしながら、昨今の厳しい経済、社会情勢の中では、これらのプランの具体的推進
とその実現までには、今後解決しなければならない課題が山積している。
また、高齢化社会の中で、ややもすると障害児者が施策の網の目から抜け落ちかねな
い重大な岐路に立たされています。
このような時こそ、私どもは障害者の声を積極的に行政施策に反映させ、障害者が個
人としての尊厳が重んじられ、障害者とその家族が地域社会の中にあって、真に生き
る喜びが得られる福祉社会の形成に向かって努力しなければならない。
本日、ここに「設立十周年記念大会」を迎えるにあたり、会員の総意をもって次のこ
とを宣言する。
1.「ゆめはま2010プラン」の実施にあたっては、障害児者の代弁者たる守る会連盟
の声を反映させ、よりよい福祉社会の実現を目指すこと。
1.すべての障害者に、本人と親が希望する限り、地域で暮らせる生活支援体制を確
立すること。
1.障害児者の自立と権利の確立を目指して、福祉、衛生、教育、労働等のあらゆる
福祉ニーズを追求し、その実現に努めること。
1.災害時に於ける障害児者の救援システムの確立を図ること。
1.障害者の人権擁護体制の確立を図ること。
1.連盟組織の活性化と地域住民・地域社会との連携を図ること。
平成8年11月10日
第10回横浜市心身障害児者を守る会連盟福祉大会
福祉大会
第11回福祉大会
平成9年11月9日
第一部 式 典
総合司会 大 槻 佑 子 (横浜障害児を守る連絡協議会)
開会挨拶 古 内 力 男 (横浜市肢体不自由児者父母の会連合会)
代表幹事挨拶 深 澤 忠 一 (横浜市心身障害児者を守る会連盟)以下、守る会とする
活動報告 八 島 敏 昭 (守る会連盟副代表幹事・横浜市自閉症児者親の会)
来賓挨拶 宮 本 正 彦氏(横浜市福祉局障害福祉課育成係長)
西 尾 淳 史氏(横浜市社会福祉協議会 奉仕活動課長)
酒 井 喜 和氏(横浜市在宅障害者援護協会 理事長)
原 孝 夫氏(横浜市身体障害者団体連合会 理事長)
来賓紹介 佐 藤 嘉 高氏(横浜市リハビリテーション事業団 横浜ラポール館長)
佐 藤 文 明氏(横浜市地域作業所連絡会 会長)
山 田 博 子氏(横浜市地域活動ホーム連絡会 事務局長)
第二部 パネルディスカッション 『私たちが求める暮らしとは』
「緊急一時保護制度とレスパイとサービスを求める」
「親亡き後や親の高齢化の時点での福祉のあり方」
司 会 深 澤 忠 一 (守る会連盟代表幹事)
パネラー 石 田 淳 子 (横浜市手をつなぐ育成会)
中 畝 常 雄 (横浜障害児を守る連絡協議会)
高 橋 将 (障害者の将来を考える会)
八 島 敏 昭 (横浜市自閉症児者親の会)
森 こづえ (神奈川県筋ジストロフィー協会横浜支部)
宮 本 正 彦氏(横浜市福祉局障害福祉課育成係長)
第三部 大会宣言
吉 田 恵美子 (てんかん協会)
閉会挨拶 大 和 武 (横浜市手をつなぐ育成会)
福祉大会
第11回福祉大会宣言
わが国の障害者福祉は、国際障害者年を契機に様々な取り組みが行われ、障害のあ
る人に対する人々の理解も深まってまいりました。さらに障害者基本法や施策の具体
的な目標を定めた障害者プランの策定など、ノーマライゼーションの一層の進展に取
り組む環境が整備されております。
一方、横浜市では、ゆめはま2010プランの見直しが行われ、新たな5ヵ年計画
が策定されるなど、今後障害者の地域での生活を支援する施策を、国と地方が一体と
なって進めていく必要が認められています。
しかしながら、障害者プランは市町村の策定計画の破綻に伴い、抜本的な見直しが
迫られ、また、ゆめはま2010プランは、深刻な財政状況から例外なく削減対象と
して計画を抑制させる傾向にあります。このような時こそ、障害者の声を積極的に行
政施策に反映させ、障害者の人権が重んじられ、障害者とその家族が地域社会の中で
真に生きる喜びが得られる福祉社会の実現に向かって努力しなければなりません。
本日ここに横浜市心身障害児者を守る会連盟の活性化を図り、地域住民、地域社会
との一層の連携に努め、次のことの実現に向け活動することを宣言します。
本日ここに横浜市心身障害児者を守る会連盟の活性化を図り、地域住民、地域社会と
の一層の連携に努め、次のことの実現に向け活動することを宣言します。
1. ゆめはま2010プランの確実な執行を図り、実施にあたっては、障害者の代弁
者たる守る会連盟の声を反映させ、よりよい福祉社会の実現をめざすこと。
1.障害者の人権擁護体制を確立し、人権擁護機関の早期の整備を図ること。
1. すべての障害者と親が希望する限り、地域で家族と暮らせるよう、生活支援のサ
ービスシステムを確立すること。
1. デイサービス・ショートステイ・ホームヘルプなど、各制度及び施設間の相互利
用の拡大を促進すること。
1.公共施設・公園・道路・交通機関周辺等の福祉の街づくりを一層推進すること。
平成9年11月9日
第11回横浜市心身障害児者を守る会連盟福祉大会
福祉大会
『私たちが求める暮らしとは』
[緊急一時保護制度・レスパイトサービスと高齢化社会を迎えての福祉のあり方]
○石田淳子さんのお話(横浜市手をつなぐ育成会)
・南区の緊急一時保護制度とレスパイトサービスについ
・高齢化―親の暮らしと子どもの暮らしについて
○中畝常雄さんのお話(横浜障害児を守る連絡協議会)
・連絡協が作った報告書『私たちが願うふつうの暮らし』が出来るまでの過程
・アンケートの結果で気がついたこと
・具体的援助者・仲間との出会いの大切さ
・子どもの障害や年齢に合わせたプログラムの必要性
・緊張度の高い生活・人と人をつないで援助の組み立てを考える
・全園方式の問題点
○高橋 将さんのお話(障害者の将来を考える会)
・地域で快適な生活を送るということの中身とは
・生活に密着した具体的なサービスを
・親子で同じ施設に入ることの提案
○八島敏昭さんのお話(横浜市自閉症児者親の会)
・親の会活動の歴史と関わり
・緊急一時保護とショートステイ機能の充実を
・子どもの生活をサポートする人材の養成
○森こづえさんのお話(神奈川県筋ジストロフィー協会横浜支部)
・子どもの生後の経過と親の気持ち
・介助員制度の発展に期待
・肢体不自由児の入所施設を横浜に・医療が必要な人のための緊急一時の充実を
・相談機関の充実の必要性
○宮本正彦氏のお話(横浜市福祉局障害福祉課育成係長)
・これからの障害者福祉―点から面へ・量から質へのサービス
・地域ケアシステムの中心を地域活動ホームに
・地域での相談窓口から専門機関への連携をスムーズにする体制づくり
・ショートステイの拡充と送迎サービスについて
・緊急時の対応と医療的ケアの問題・各サービスの見直し
福祉大会
第12回福祉大会
平成10年11月29日
第一部 式 典
総合司会 安 藤 節 子 (全国心臓病の子どもを守る会横浜支部)
代表幹事挨拶 深 澤 忠 一 (横浜市心身障害児者を守る会連盟)以下、守る会とする
活動報告 八 島 敏 昭 (守る会連盟副代表幹事・横浜市自閉症児者親の会)
来賓挨拶 大 塩 東百一氏(横浜市福祉局障害福祉課長)
水 野 伍 平氏(横浜市社会福祉協議会 地域活動部長)
来賓紹介 佐 藤 嘉 高氏(横浜市リハビリテーション事業団 横浜ラポール館長)
三 浦 辰 男氏(横浜市身体障害者団体連合会 事務局長)
来賓紹介 清 水 清 氏(横浜市在宅障害者援護協会理事 事務局長)
佐 藤 文 明氏(横浜市地域作業所連絡会 会長)
山 田 博 子氏(横浜市地域活動ホーム連絡会 事務局長)
第二部 分科会
第一分科会・・・学齢期の支援について
司 会:小長谷光子(連絡協)
提言者:多田すみ江(連絡協)・永見加代(二分脊椎)・森こづえ(筋ジス)
助言者:吉野京視氏(養総センター指導主事)・宮本正彦氏(福祉局障害福祉課育成係長)
第二分科会・・・ガイドヘルパー制度の実施に向けて
司 会:八島敏昭(自閉症親の会)
提言者:高村てつ子・六角チイ(自閉症親の会)・田中栄子(育成会)
助言者:小林 進氏(福祉局障害福祉課更生係長)・吉野 明氏(福祉サービス協会事業課長)
第三分科会・・・在宅支援システムの確立について
司 会:高橋 将(将来を考える会)
提言者:岩崎好江(肢体父母の会)・青木保子(重心)・青木 功(将来を考える会)
助言者:大塩東百一氏(福祉局障害福祉課長)
宍倉啓子氏(朋診療所・東京女子医大小児神経科非常勤医師)
第三部 大会宣言
田 口 恵 子(横浜市言語聴覚障害児を守る会)
福祉大会
第12回福祉大会宣言
人間の尊厳が憲法に規定されて半世紀が過ぎました。障害者とその家族は、まだま
だ多くの困難を抱えて生活しています。たとえば家族における介護の中心者である
母親の足の骨折という事態でも、緊急一時の利用に4日もかかったという事例が報
告されています。
また、症状の急変で七沢病院まで救急車の出動を依頼しましたが、管轄違いと言わ
れ搬送していただけなくて、やむを得ずタクシーを使いパトカー先導で月に3往復
し、交通費が月に10万円かかりましたが、十分な公的援助がありません。
このような事例はきりがありません。本大会では、私たちが求める暮らしを3つの
分科会に分かれて提言します。
○学齢期の家族支援のあり方。
○今年度導入された、知的障害者のガイドヘルパー制度に関する不備な点の指摘。
○皆の願いである、在宅で生活し続けるためのシステムの確立に向けて話し合う。
そして次の項目を確認いたします。
1.養護学校の通学に介助員制度を利用出来るようにすること。
1.校外活動に介助員制度を利用出来るようにすること。
1.知的障害者のガイドヘルパー制度に余暇活動を含めること。
1.在宅障害者の緊急医療通院時の搬送対策を確立すること。
1.作業所内での医療行為に対する費用を全額助成すること。
1.在宅障害者に対して介助手当を支給すること。
平成10年11月29日
第12回横浜市心身障害児者を守る会連盟福祉大会
福祉大会
◎第12回福祉大会 分科会の内容
第一分科会 学齢期の家族支援について
○多田すみ江さんの提言(横浜障害児を守る連絡協議会)
連絡協学校部会でのアンケート結果/介助員制度を利用した会員3例報告
○永見加代さんの提言(横浜市二分脊椎症児者を守る会)
症状の説明/担任と介助員の連携/介助員に対する研修/移動援助の充実
○森こづえさんの提言(神奈川県筋ジストロフィー協会横浜支部)
症状の説明/在籍状況/必要とする介助内容/要綱では対処出来ない家庭もある
○吉野京視氏のお話(横浜市養護教育総合センター指導主事)
介助員の利用について/緊急時は事後報告でもよい
○宮本正彦氏のお話(横浜市福祉局障害福祉課育成係長)
身近で相談出来る場所の摸索/放課後対策/通学にガイドヘルパーは無理
第二分科会 ガイドヘルパー制度の実施に向けて
○高村てつ子さんの提言(横浜市自閉症児者親の会)
子どもの特性がよくわかる人にお願いしたいが・・/余暇活動に利用したい
○六角チイさんの提言(横浜市自閉症児者親の会)
ヘルパーの指名制度が必要/余暇活動への利用は絶対に必要
○田中栄子さんの提言(横浜市手をつなぐ育成会)
せっかく出来た制度なので皆で使っていきましょう/余暇活動に重点を
○小林 進氏のお話(横浜市福祉局障害福祉課更生係長)
余暇活動について/時間帯について/通所に関して
○吉野 明氏のお話(横浜市福祉サービス協会事業課長)
福祉サービス協会の役割(仕事)
第三分科会 在宅支援システムの確立について
○岩崎 好江さんの提言(横浜市肢体不自由児者父母の会連合会)
震災時の避難対策/緊急通院時の交通費補助/訪問ヘルパーの派遣/介助手当
○青木 保子さんの提言(横浜市重症心身障害児者を守る会)
作業所と医療機関との連携/医療ケア/食事の面での医療的な配慮/移動/医療的ケアの準備不足
/看護師派遣の制度化/医療介護加算の実現を
○青木 功さんの提言(障害者の将来を考える)
通所介助体制と短期入所体制の確立/余暇活動のための介助体制の確立/介助手当ての創設
家族入所が可能な施設の体系化/検討委員会の設置を
福祉大会
第13回福祉大会
平成11年11月28日
第一部 式 典
総合司会 小板橋 加 世 (神奈川「腎炎・ネフローゼ児」を守る会横浜支部)
(横浜市心身障害児者を守る会連盟)以下、守る会とする
代表幹事挨拶
深 澤 忠 一
活動報告 八 島 敏 昭 (守る会連盟副代表幹事・横浜市自閉症児者親の会)
来賓挨拶 大 塩 東百一氏(横浜市福祉局障害福祉課長)
原 孝 夫氏
(横浜市身体障害者団体連合会 理事長)
下 嶋 悦 子氏(横浜市社会福祉協議会 市民活動支援課長)
来賓紹介 佐 藤 嘉 高氏(横浜市リハビリテーション事業団 横浜ラポール館長)
清 水 清 氏(横浜市在宅障害者援護協会理事 事務局長)
佐 藤 文 明氏(横浜市障害者地域作業所連絡会 会長)
大 原 日 恵氏(横浜市障害者地域活動ホーム連絡会 副会長)
第二部 講演会
《横浜市における今後の障害者福祉の進め方》
講 師 岸 本 孝 男氏(横浜市福祉局障害福祉部長)
司 会 八 島 敏 昭
第三部 大会宣言
信 田 昌 市(神奈川県筋ジストロフィー協会横浜支部)
福祉大会
第13回福祉大会宣言
介護保険の導入や福祉の基礎構造改革が、今後、障害者とその家族の生活をど
う変えていくのかまだ不明でありますが、措置から契約になった時、負担は増
えたがサービスは低下したというようなことがないように、私どもは注意深く
推移を見つめ発言をしなければなりません。
連盟は、来年4月を目処に、特定非営利法人 いわゆるNPO取得に向けて、
準備を進めています。各会の一層の協力と団結が試されることになるでしょう。
現在、障害者の高齢化に対する施策が検討されています。連盟から幹事が委
員として参加しいていますが、通り一遍のものにならないよう、大いに意見を
出して施策に反映させていきましょう。
1.知的障害者のガイドヘルパー制度に余暇を含めること。
1.医療行為の必要な者の通う作業所に、看護師雇用費用を予算化すること。
1.障害者の高齢化対策を確立すること。
平成11年11月28日
第13回横浜市心身障害児者を守る会連盟福祉大会
福祉大会
◎第13回福祉大会 講演会の内容
《横浜市における今後の障害者福祉の進め方》
講師: 岸本 孝男氏
(横浜市福祉局障害福祉部長)
◆福祉の基礎構造改革・・措置から契約へ
~改革の理念~
1.個人が尊厳を持って、その人らしい自立した生活を送れるように支えていく。
そういう理念に基く改革である。
2.個人の自立を基本として、その個人の選択を尊重した制度に改めていく。
3.地域での生活を総合的に支援するための地域福祉策を充実させていく。
○社会福祉法人の制度変更
○作業所を社会福祉法人に
○介護保険制度と障害福祉との関係
○障害者も65歳以上は介護保険の対象
○介護保険で足りない部分は障害福祉で補う
○自立と認定された場合は障害者福祉
◆横浜市の障害福祉について
地域療育センター/成人期の支援/作業所についての課題/通所施設について/
地域活動ホームについて/グループホームについて/個々の在宅サービスについて/
ガイドヘルプサービスについて/ショートステイサービスについて/就労支援について/
入所施設について/21世紀に向けて
福祉大会
第14回福祉大会
平成12年11月19日
第一部 式 典
総合司会 小板橋 加 世 (神奈川「腎炎・ネフローゼ児」を守る会横浜支部)
代表幹事挨拶
深 澤 忠 一 (横浜市心身障害児者を守る会連盟)以下、守る会とする
活動報告 八 島 敏 昭 (守る会連盟副代表幹事・横浜市自閉症児者親の会)
来賓挨拶 宮 本 正 彦氏(横浜市福祉局障害福祉課育成係長)
岡 部 利 明氏(横浜市社会福祉協議会 地域福祉課長)
酒 井 喜 和氏(横浜市在宅障害者援護協会 理事長)
来賓紹介 佐 藤 嘉 高氏(横浜市リハビリテーション事業団 横浜ラポール館長)
佐 藤 文 明氏(横浜市障害者地域作業所連絡会 会長)
大 原 日 恵氏(横浜市障害者地域活動ホーム連絡会 会長)
第二部 講演会
《福祉の基礎構造改革と今後の課題》
講 師 濱 野 一 郎氏(明治学院大学教授 社会学部社会福祉学科)
司 会 神 戸 三貴男 (横浜市肢体不自由児者父母の会連合会)
第三部 大会宣言
深 野 博 子(横浜障害児を守る連絡協議会)
閉会挨拶 信 田 昌 市(神奈川県筋ジストロフィー協会横浜支部)
福祉大会
第14回福祉大会宣言
今年の4月1日に介護保険が施行になりました。障害者福祉も該当年齢の方に
ついては介護保険が適用になります。平成15年度から現在の措置からサービ
ス提供業者と契約して利用する事となりました。契約と言われますと、措置に
慣れた私どもには違和感も心配もあります。業者に都合は良いが、利用者の役
に立たないサービスとならないように監視もし、自らも実践しなければなりま
せん。
連盟は、障害者の意思の尊重や社会参加の促進の一助にとガイドヘルパーの制
度化を求めて参りました。現在、様々な制度が展開されておりますが、真に役
立つ制度にするために、必要な部分を細部に渡り皆様と一緒に検討し、改革案
を提言し、自らも実践して参ります。
1.連盟は、必要な福祉を細部に渡り明確な形で提言を行います。
1.連盟は、運用によるガイドヘルパーの12時間利用を提言します。
1.連盟は、活動範囲を行事だけでなく、通年の活動に拡げる準備にも入ります。
平成12年11月19日
第14回横浜市心身障害児者を守る会連盟福祉大会
福祉大会
◎第14回福祉大会 講演会の内容
《福祉の基礎構造改革と今後の課題》
講師: 濱野 一郎氏
(明治学院大学教授 社会学部社会福祉学科)
1.基礎構造改革と社会福祉法
○制度改正の内容
①自立と連帯 ②契約 ③権利擁護 ④地域社会 ⑤地方分権
○利用者の立場に立った社会福祉制度の構築 ・改革の必要性
○国民全体の生活の安定を支える社会福祉制度への期待
○改正の理念・改革の基本的方向・制度改正の概要
2.社会福祉基礎構造改革についての要点―改革の必要性
○少子・高齢化・家庭機能の変化・低経済成長への移行
○国民全体の生活の安定を支える社会福祉への期待
○改正の理念
・国民が自らの生活を自らの責任で営むことが基本
・ 自らの努力だけでは自立した生活を維持出来ない場合に、連帯の考え方に立った支援
・ 個人が人としての尊厳を持って、家庭は地域の中で、その人らしい自立した生活が送
れるように支える
3.制度改正の概要
○改正等に対象となる法律
①身体障害者福祉法 ②知的障害者福祉法 ③児童福祉法
○利用者保護のための制度の創設
(ア)地域福祉事務所権利擁護制度 (イ)苦情解決のしくみの導入
(ウ)利用契約についての説明・書面交付義務付け
○サービスの質の向上
○社会福祉事業の充実・活性化
①社会福祉事業の範囲の拡充 ②社会福祉法人の設立要件の緩和
福祉大会
第15回福祉大会
平成13年11月18日
第一部 式 典
総合司会 日 高 誠 也 (横浜市肢体不自由児者父母の会連合会)
代表幹事挨拶
深 澤 忠 一(横浜市心身障害児者を守る会連盟)以下、守る会とする
活動報告 八 島 敏 昭 (守る会連盟副代表幹事・横浜市自閉症児者親の会)
来賓挨拶 原 賢 氏(横浜市福祉局障害福祉部長)
岡 部 利 明氏(横浜市社会福祉協議会地域福祉課長)
酒 井 喜 和氏(横浜市在宅障害者援護協会 理事長)
原 孝 夫氏(横浜市身体障害者団体連合会 理事長)
来賓紹介 渡 辺 岑 生氏(横浜市リハビリテーション事業団 横浜ラポール館長)
佐 藤 文 明氏(横浜市障害者地域作業所連絡会 会長)
小 山 直 子氏(横浜市障害者地域活動ホーム連絡会 副会長)
本 間 明 氏(横浜市福祉局障害福祉課育成係長)
第二部 講演会
~平成15年支援費支給制度導入を前にして~
《障害者の生活はどう変わるか》
講 師 酒 井 喜 和氏(財団法人 横浜市在宅障害者援護協会理事長)
第三部 大会宣言
田 辺 朝 子(横浜市てんかん協会)
閉会挨拶 古 内 力 男(神奈川県肢体不自由児者父母の会連合会)
福祉大会
第15回福祉大会宣言
介護保険の導入に始まる社会福祉基礎構造改革は、関連する法律の改正案が
成立し施行されました。
社会福祉基礎構造改革の理念は、「個人の尊厳をもって、その人らしい自立し
た生活が送れるよう支える」というもので、その理念は、私ども横浜市心身障
害児者を守る会連盟も共有するものであります。
また、横浜市は「親亡き後」に、自分の意思の決定が困難な障害者を支える基
礎として、生涯にわたり安心して生活出来るよう、後見的な支援をすることな
どを盛り込んだ、新たな保障制度の導入を、条例化を視野に入れて検討を進め
ています。全国に先駆けた取り組みは、素晴らしいことだと思います。
しかし、新しい制度や事業の内容は、まだまだ障害者本人や家族に十分理解さ
れていません。また、平成14年春には、「ゆめはま2010プラン次期5ヵ年
計画」が確定し公表されます。私ども横浜市心身障害児者を守る会連盟は、本
日これから福祉のあり方に関して、次の事項を確認いたします。
1. 新しい制度や事業について、十分検討し、使い勝手の悪い部分や不足し
ている部分を提言していきます。
出来ることは、自らも実践していきます。
1. 障害に対する正しい理解に基づく、医療・教育・福祉・労働・情報に関
する必要な支援施策について、より一層研鑽を積み、提言していきます。
平成13年11月18日
第15回横浜市心身障害児者を守る会連盟福祉大会
福祉大会
◎第15回福祉大会 講演会の内容
~平成15年支援費支給制度導入を前にして~
《障害者の生活はどう変わるか》
講師:酒井 喜和氏
(財団法人 横浜市在宅障害者援護協会 理事長)
○世の中変わった~何が変わり、どう変わっていくのか
○慈善の時代~措置の時代・・そして利用契約の時代へ
○社会福祉基礎構造改革がめざすものの背景
○行政処分から利用者本位の福祉制度・措置から契約へ・利用者の利益保護
○支援費支給制度がめざすもの・スケジュール
○国・市町村・事業者の役割・新制度導入に伴う問題点
○日本はどこに進むのか・福祉先進国の背景
◇おわりに~『世界2001ハート展』(広島)で見つけた詩
“どうしてですか”
僕は親戚の結婚式に行ったら困る人間です。恥なんだって。
ひどいことを言うなあ。
呼んでくれんでもええが、おらんことにされては困る。
人間の息をしているんじゃけん無理よ。僕は自慢して暮らす。
広島県 男性の方
「お前は弟の世話になるんだから、弟のためには何でもやってあげなさい。」
と言われて、僕の年金を全部使われる。だから弟が高校に入るときの入学金や
授業料も全部僕の年金を使う。大学に入る時もそうだった。今度の結婚式の時も、
「お前が世話になるんだから結婚式費用を出しなさい。」と言われて、僕は
出した。ところが僕は置いていかれちゃった。結婚式に出ると恥だから、結婚式に
連れていってくれなかった。
仙台の男性の方からの手紙
これは人権問題で具体的に出てきました。こういう問題はまだまだあると思いますが
我々親として、そしてそういう運動の当事者として、やはり障害のある当事者ご本人
の声を真正面から真剣に受け止めて、そしてそれをクリアする、解決するような体制
を作り上げていく必要があるだろうと思っています。
福祉大会
第16回福祉大会
平成14年11月17日
第一部 式 典
総合司会 山 本 洋 子 (神奈川ヘモフィリア友の会横浜支部)
代表幹事挨拶
深 澤 忠 一 (横浜市心身障害者を守る会連盟)以下、守る会とする
活動報告 八 島 敏 昭 (守る会連盟副代表幹事・横浜市自閉症児者親の会)
来賓挨拶 原 賢 氏(横浜市福祉局障害福祉部長)
高 橋 稔 氏(横浜市議会福祉衛生環境保全委員会委員長)
小 嶋 正 夫氏(横浜市社会福祉協議会 地域活動部長)
入 江 昭 明氏(横浜市在宅障害者援護協会 理事長)
三 浦 辰 男氏(横浜市身体障害者団体連合会 事務局長)
来賓紹介 大 滝 正 雄氏(横浜市議会議員)
中 島 明 子氏(横浜市議会議員)
中 家 治 子氏(横浜市議会議員)
渡 辺 岑 生氏(横浜市リハビリテーション事業団 横浜ラポール館長)
佐 藤 文 明氏(横浜市障害者地域作業所連絡会 会長)
大 原 日 恵氏(横浜市障害者地域活動ホーム連絡会 副会長)
第二部 講演会
《平成15年支援費支給制度導入後 障害者の暮らしはどう変わるか》
講 師 原 賢 氏(横浜市福祉局障害福祉部長)
司 会 宮 下 重 美 (横浜市自閉症児者親の会)
第三部 大会宣言
小長谷 光 子 (横浜障害児を守る連絡協議会)
閉会挨拶 大 和 武 (横浜市手をつなぐ育成会)
福祉大会
第16回 福祉大会宣言
平成15年から新たな障害福祉制度として、支援費制度が導入されます。
支援費制度の基本理念は、「障害者の自己決定を尊重し、利用者本位のサービスの提供
を基本として、事業者との対等な関係に基づき、障害者自らサービスを選択し、契約に
よりサービスを利用する」としています。
私ども横浜市心身障害児者を守る会連盟も、その基本理念を共有するものであります
が、その理念を実現する為には、支援費の対象とならないサービスも含め横浜市独自の
障害福祉施策のさらなる充実が必要であると考えます。
私どもは横浜市の障害福祉のあり方に関して、次の事項が速やかに実現されるよう
第16回福祉大会の名において宣言いたします。
1. 支援費支給の決定と過程においては、利用者の自己決定、自己選択に基づくこと
を原則とし、自己決定が難しい人には、ケアマネジメントの手法による支援を提
供し、本人が望む活動や暮らしを実現させること。
2. 利用者本位の支援費制度とするために、地域における様々な機関や社会資源に相
談窓口を設置すること。
3. 国が示した支援費の支給額が不十分なため、横浜市独自に支給額を上乗せし、住
み慣れた地域で暮らす障害児者の立場に立った制度とすること。
4. 今後、横浜市が障害福祉施策を策定・変更する時には、当連盟も含めた検討委員
会を設置し、本人および家族の意見を最大限尊重すること。
私ども横浜市心身障害児者を守る会連盟は、医療・教育・福祉・労働に関する必要な
な支援策、本人を含めた家族の地域での生活を支えるための施策について提言すると
共に、出来ることは自らも実践していきます。
平成14年11月17日
横浜市心身障害児者を守る会連盟
福祉大会
◎第16回福祉大会 講演会の内容
《平成15年度支援費支給制度導入後、障害者の暮らしはどう変わるか》
講師: 原 賢 氏
(横浜市福祉局障害福祉部長)
○支援費制度導入の背景
(1)中央社会福祉審議会の社会福祉構造改革分科会での議論等を経て、平成12年6月に
「社会福祉の増進のための社会福祉事業法等の一部を改正する等の法律」が成立し、
社会福祉事業法をはじめ、障害者に関係する身体障害者福祉法、知的障害者福祉法、
児童福祉法が改正され、社会福祉事業や措置制度等の社会福祉の共通基盤制度につ
いて、今後、増大・多様化が見込まれる国民の福祉ニーズに対応するための見直し
が行われたこと。
(2)この社会福祉基礎構造改革の一つとして、障害者福祉分野においても、利用者の立場
に立った制度を構築するため、平成15年度より、「支援費制度」が導入されることと
なったこと。
(3)支援費制度は、障害者の自己決定を尊重し、利用者本位のサービスを提供することを
目的とした制度であり、障害者は自らサービスを選択し、サービス提供者との対等な
関係に基づき、契約によりサービスを利用することとなること。
○制度の内容
対象者・・身体障害者手帳・愛の手帳(療育手帳)所持者、または知的障害があると判
定されている方。
しくみ・・市は、サービスの利用を希望する障害者からの申請を受け、支援費制度のサ
ービス利用に対し、支援費を支給(助成)するかどうか決定する。
支給を受けた利用者は、事業者等を選択し、契約することによりサービスを利
用する。事業者等は、支援費を原則として利用者に代わって市に請求し、受領
する。なお、支援費制度のサービスを提供するためには、事業者や施設は、所
在地の県知事(指定都市、中核市では市長)の指定を受けることが必要。
その他
サービスの質・量/利用の手続き/利用者の負担額/横浜市の財政問題/地域での自立し
た生活/
福祉大会
第17回福祉大会
平成15年11月16日
第一部 式 典
総合司会 奈 倉 平三郎 (障害者の将来を考える会)
代表幹事挨拶 深 澤 忠 一(横浜市心身障害児者を守る会連盟)以下、守る会とする
活動報告 八 島 敏 昭 (守る会連盟副代表幹事・横浜市自閉症児者親の会)
来賓挨拶 原 賢 氏(横浜市福祉局障害福祉部長)
齊 藤 史 郎氏(横浜市社会福祉協議会 会長)
入 江 昭 明氏(横浜市在宅障害者援護協会 理事長)
原 孝 夫氏(横浜市身体障害者団体連合会 会長)
渡 辺 岑 生氏(横浜市リハビリテーション事業団 横浜ラポール館長)
松 本 善 夫氏(神奈川県心身障害児者父母の会連盟代表幹事代行)
佐 藤 文 明氏(横浜市障害者地域作業所連絡会 会長)
三 橋 紀 子氏(横浜市障害者地域活動ホーム連絡会 会長)
岡ノ谷 雅 之氏(横浜市福祉局障害福祉課制度担当係長)
第二部 基調講演・パネルディスカッション
基調講演 入 江 昭 明氏
テーマ 『在援協30年の歩みと、障害福祉の過去・現在・これから』
パネルディスカッション
パネラー 稲 葉 正 美 (横浜市肢体不自由児者父母の会連合会)
平 林 加寿子 (横浜障害児を守る連絡協議会)
八 島 敏 昭 (横浜市自閉症児者親の会)
岡ノ谷 雅 之氏(横浜市福祉局障害福祉課制度担当係長)
司会進行 瀧 澤 久美子氏(横浜市在宅障害者援護協会地域コーディネーター)
第三部 大会宣言
永 見 加 代(横浜市二分脊椎症協会)
閉会挨拶 宮 下 重 美(横浜市自閉症児者親の会)
福祉大会
第17回福祉大会宣言
本年4月から新たな障害福祉制度として、支援費制度がスタートしました。支援費制度
の基本理念は、「障害者の自己決定を尊重し、利用者本位のサービスの提供を基本とし
て、事業者との対等な関係に基づき、障害者自らがサービスを選択し、契約によりサー
ビスを利用する」としています。
私ども横浜市心身障害児者を守る会連盟も、その基本理念を共有するものであります
が、その理念を実現するためには、支援費の対象とならないサービスも含め、横浜市独
自の障害福祉施策のさらなる充実が必要であると考えます。
私どもは、横浜市の障害福祉のあり方に関して、次の事項が実現されるよう第17回
福祉大会の名において宣言いたします。
1. 支援費支給の決定と過程においては、利用者の自己決定、自己選択に基づくことを
原則とし、自己決定が難しい人には、ケアマネジメントの手法による支援を提供し、
本人が望む活動や暮らしを実現させること。
2. 利用者本位の支援費制度とするために、地域における様々な機関や社会資源に相
談窓口を設置すること。
3. 国が定める支援費の支給額が不十分なため、横浜市独自の支援施策により、住み
なれた地域で暮らす障害児者の立場に立った制度とすること。
4. 今後、横浜市が障害福祉施策を策定・変更をする時には、当連盟も含めた検討委
員会を設置し、本人および家族の意見を最大限尊重すること。
私ども横浜市心身障害児者を守る会連盟は、医療・教育・福祉・労働に関する必要
な支援策、本人を含めた家族の地域での生活を支えるための施策について提言すると
共に、出来ることは自らも実践していきます。
平成15年11月16日
第17回横浜市心身障害児者を守る会連盟福祉大会
福祉大会
第17回福祉大会 基調講演・パネルディスカッションの内容
◎基調講演 講師: 入江 昭明氏(横浜市在宅障害者援護協会 理事長)
《在援協30年の歩みと、障害福祉の過去・現在・これから》
○社協との一体化へのいきさつと、今後について
○前理事長、酒井氏の出会いと当時の時代背景
○横浜市の福祉行政での足跡 ○これからの横浜市の福祉行政に望むこと
○支援費制度が導入されて
◎パネルディスカッション
支援費制度について
○稲葉 正美さんのお話(横浜市肢体不自由児者父母の会連合会)
活動ホームのデイサービスを週5日利用。ガイドヘルパーと施設への短期入所
への申請はしているが、まだ利用なし。短期入所(ショートステイ)は緊急時
緊急時には利用出来ない。重度の人の場合は、パーソナルケアが必要。
ガイドヘルパー、ホームヘルパーとも、ヘルパーを特定することが出来なくな
ったので、やはり重度には使えなくなっている。
○平林加寿子さんのお話(横浜障害児を守る連絡協議会)
支援費制度という部分で、手帳を受けるために18歳以下の短期入所は児童相談
所が窓口になる。ホームヘルパーとガイドヘルパーは福祉保健センターが窓口
なので、両方必要な人はどちらにも申請にいかなければならず、そのことがわ
かりづらいという声が多い。事業者の一覧表をいただいたが、知的障害者が利
用出来る所を選ぶのが難しい気がする。
○八島 敏昭さんのお話(横浜市自閉症児・者親の会)
親亡き後を考えると、今準備されているのは成年後見制度で、親が成年後見人
になることは出来るけれども、一般的には親の方が先立つことを考えざるを得
ないので、親亡き後をどうするのかについては、誰か後見人を見つけなければ
いけないということで、親亡き後もそういう準備をしなければいけないという
ことが非常に大きな問題で、成年後見制度を具体的に使うには、費用や後見人
のことなど多くの課題があるというのが実感だ。
○岡ノ谷 雅之氏のお話(横浜市福祉局障害福祉課制度担当係長)
制度が始まって一気に体制が出来上がるというのは難しいということで、順次
育てていく必要があるだろうと思っていただきたい。やはり人が対応するのが
福祉ということで言えば、育っていくのにかなりの時間が必要だと思う。
事業の熟成度がまだ足りないということで、我々もそういう考え方で個々の必
福祉大会
要な制度を伸ばしていきたいと思っている。
第18回福祉大会
平成16年11月21日
第一部 式 典
総合司会 信 田 昌 市 (神奈川県筋ジストロフィー協会横浜支部)
代表幹事挨拶 深 澤 忠 一(横浜市心身障害児者を守る会連盟)以下、守る会とする
活動報告 八 島 敏 昭 (守る会連盟副代表幹事・横浜市自閉症児者親の会)
来賓挨拶 千 田 清 明氏(横浜市福祉局障害福祉部長)
沼 尾 雅 徳氏(横浜市社会福祉協議会障害者支援センター長)
三 浦 辰 男氏(横浜市身体障害者団体連合会事務局長)
来賓紹介 高 野 明 子氏(日本共産党 横浜市会議員団 副団長)
荻 野 慶 子氏(ネットワーク横浜市会議員団 副団長)
渡 辺 岑 生氏(横浜市リハビリテーション事業団 横浜ラポール館長
松 本 善 夫氏(神奈川県心身障害児者父母の会連盟代表幹事代行)
第二部 横浜市障害者プラン・横浜市障害児教育プランについて
横浜市障害者プラン
岡ノ谷 雅之氏(横浜市福祉局障害福祉課計画担当係長)
横浜市障害児教育プラン
樽 山 京 児氏(横浜市教育委員会障害児教育課課長補佐)
司会・進行
瀧 澤 久美子氏
(横浜市社会福祉協議会 障害者センター 地域コーディネーター)
第三部 大会宣言
六 角 チ イ(横浜市自閉症児・者親の会)
閉会挨拶 神 戸 三貴男(横浜市肢体不自由児者父母の会連合会)
福祉大会
第18回福祉大会宣言
平成15年4月から支援費制度が導入されました。支援費制度の基本理念は、「障害者の
自己決定を尊重し、利用者本位のサービスの提供を基本として、事業者との対等な関係に
基づき、障害者自らがサービスを選択し、契約によりサービスを利用する」としています。
私ども横浜市心身障害児者を守る会連盟は、横浜市において、支援費制度の理念が実現
されること、また支援費の対象とはならない横浜市独自の障害者福祉施策が、さらに充実
されることを強く要望するものです。
私どもは、横浜市の障害福祉のあり方に関して、次の事項が実現されるよう第18回福祉
大会の名のもとにおいて宣言いたします。
1.援費支給の決定と過程においては、利用者の自己決定、自己選択に基づくことを原則
とし、自己決定が難しい人には、ケアマネジメントの手法による支援を提供し、本人
が望む活動や暮らしを実現させること。
2.利用者本位の支援費制度とするために、地域における様々な機関や社会資源に相談窓
口を設置すること。
3.現在議論されている、介護保険と障害者施策との統合問題については、拙速に結論を
出すことがないよう、横浜で暮らす障害児者の立場に立った検討を進め、国に働きか
けること。
4.横浜市障害者プランおよび横浜市障害児教育プランにおいては、それぞれの事業や施
策を確実に実行・実践し、計画目標を達成すること。
私ども横浜市心身障害児者を守る会連盟は、医療・教育・福祉・労働に関する必要な支
援策、本人を含めた家族の地域での生活を支えるための施策について提言すると共に、出
来ることは自らも実践していきます。
平成16年11月21日
第18回横浜市心身障害児者を守る会連盟福祉大会
福祉大会
第18回福祉大会 横浜市障害者プラン・横浜市障害児教育プランについて
◎横浜市障害者プラン
岡ノ谷 雅之氏(横浜市福祉局障害福祉課計画担当係長)
グランドデザイン・・身障・知的・精神の3障害を、国では年明けに一緒にして障害
福祉サービス法というものを作ろうとしている。この中に児童福祉法が入らない
と障害者の問題が入ってこなくなる。ですから本当はこのグランドデザインには
法律が4つ入っていないのだが、児童福祉法については、グランドデザインの中
でも文書で書かれている。3年の間に検討して5年の間に実施する予定。児童福祉
法については今回施設についてですが、少し遅れての検討の結果で統合していき
たいということである。それで3障害一緒に議論をさせていただいている。
基本的な考え方・・『市民一人ひとりが、お互いの人権を尊重しあいながら、障害
のある人も無い人も同じように生活することが出来るよう、市民・企業・行政
など、社会全体による取り組みを進め、障害者が自らの意思により、地域で自立
した生活を送れる社会づくりを推進するために、平成16年度から5ヵ年間の施策
の方向について具体的に示します』
○相談システムの体制整備 ○地域生活移行システムの構築 ○医療環境
○障害児の生活・学習環境の整備 ○障害者の就労支援の拡充
◎横浜市障害児教育プラン
樽山 京児氏(横浜市教育委員会障害児教育課課長補佐)
○プラン策定の背景と基本的な考え方
ノーマライゼーションの進展や、医療・科学技術・情報化等の急速な進歩・障害の
重度重複化や多様化、軽度障害(LD・ADHD他)などの子どもへの対応等、障害
児教育を取り巻く状況が大きく変化してきている。また、財政と人の問題があり、
既存の教育財産の中で、新しい障害児への対応について取り組んでいかなければな
らないため、長期的な計画を立てる必要がある。
○ 横浜市における障害児教育の現状と課題 ○個別支援学級、通級指導教室の整
備や機能拡充による支援の強化 ○盲ろう養護学校の再編整備と今後のあり方の
検討 ○教育・福祉・保健・医療・労働機関等の連携強化 ○教職員の専門性や指
導力の向上 ○施設と心のバリアフリー ○障害児の学校生活充実の体制整備
○放課後や休日等の地域生活支援
福祉大会
第19回福祉大会
平成17年11月20日
第一部 式 典
総合司会 信 田 昌 市 (神奈川県筋ジストロフィー協会横浜支部)
代表幹事挨拶
深 澤 忠 一(横浜市心身障害児者を守る会連盟)以下、守る会とする
活動報告 八 島 敏 昭 (守る会連盟副代表幹事・横浜市自閉症児者親の会)
来賓挨拶 外ノ池 浩 志氏(横浜市福祉局障害福祉部長)
高 梨 晃 嘉氏(横浜市会福祉衛生病院経営委員長)
菊 池 武 廣氏(横浜市社会福祉協議会障害者支援センター事務室長)
来賓紹介 大久保 純 男氏(横浜市会議員)
木 村 久 義氏(横浜市会議員)
高 野 明 子氏(横浜市会議員)
渡 辺 岑 生氏(横浜市リハビリテーション事業団 横浜ラポール館長)
佐 藤 文 明氏(横浜市障害者地域作業所連絡会 会長)
大 原 日 恵氏(横浜市障害者地域活動ホーム連絡会 副会長)
第二部 講演会
グ ハ ン
“塀の中の障害者たち ―触法・虞犯障害者の実態―”
講 師: 山 本 譲 司氏(元衆議院議員)
司会進行:
瀧 澤 久美子氏(横浜市社会福祉協議会障害者支援センター地域コーディネーター
第三部 大会宣言
中来田 寿 子 (全国心臓病の子どもを守る会横浜支部)
閉会挨拶 清 水 龍 男 (横浜市手をつなぐ育成会)
福祉大会
第19回福祉大会宣言
私ども横浜市心身障害児者を守る会連盟は今般、充分な議論がないまま成立した、
「障害者自立支援法」に強い不安を抱いています。
そのため、同法案が施行されても、障害児者及び家族が、この横浜で安心して地域
生活を継続することができるよう、横浜市独自に新たな障害者施策を創設し、障害福
祉政策がさらに充実されることを強く要望するものです。
私どもは、横浜市の障害福祉のあり方に関して、次の事項が実現されるよう、
第19回福祉大会の名において宣言いたします。
1. サービスの支給決定とその過程においては、セルフマネジメントを原則とし、
セルフマネジメントが難しい人にはケアマネジメントの手法による支援を提供
し、本人が望む活動や暮らしを実現させること。
2.「障害者自立支援法」の施行により、既存の制度・事業の検討を開始する場合
には、必ず検討会を設置し、当連盟をはじめとする障害者団体関係者の参加を
保障すること。また、関連する予算を削減しないこと。
3.定率(応益)負担については、所得保障の整備がされない間は、障害児者及び
家族が必要なサービスを受けられ、かつ現状の生活水準を維持できるよう必要
な措置を講じること。
4. サービスの支給決定基準は、国が示している介護保険のモデルではなく、障害
特性を正しく理解した生活モデルに視点を置いた認定基準を横浜市独自に制定
すること。
5.審査会の委員には、障害者や家族も選任すること。
私ども横浜市心身障害児者を守る会連盟は、医療・教育・福祉・労働に関する必要な
支援策、本人を含めた家族の地域での生活を支えるための施策について提言すると共に、
出来ることは自らも実践していきます。
平成17年11月20日
福祉大会
第19回横浜市心身障害児者を守る会連盟福祉大会
グハン
“塀の中の障害者たち -触法・虞犯障害者の実態―”
講 師: 山 本 譲 司 氏
(元衆議院議員)
1.塀の中の実態
①刑務所内における日常生活
未だに97年も前(1908年 明治41年)に施行された「監獄法」によって
運営されていた日本の行刑施設。所長以下の刑務官に与えられている多大な裁量権。
24時間監視された生活。医療やカウンセリング体制、更正プログラムの不備。
名ばかりの不服申し立て制度。困難な訴訟提起。受刑者増加でパンク状態の日本の
刑務所。
②意外に多い障害者
知能テストすら受けることの出来ない受刑者たち。司法の判断を疑問視する刑務官。
黒羽刑務所「寮内工場」の風景―日常的に失禁者が後を絶たず、のべつ奇声が飛び
交うところ。刑法三十九条によって、「心身喪失者・心神耗弱者は罰せられない」
という一般的先入観の誤り。「一般工場」でも数多い「寮内工場」への待機者
(特に多いのは、刑務所の中では異常性格者としか見なされていない自閉症の受
刑者)
2.塀の中の掃き溜めと呼ばれているところ
①塀の中の障害者はどんな人たちか
軽微な犯罪によって服役する知的・発達障害者たち。劣悪な家庭環境の中で育った
人が多い。仮釈放の前提となる身元引受人引受人がいないため、多くが末期出所。
不安と恐怖で、いつも怯えている知的・発達障害者たち。
②障害者の獄中処遇
一般受刑者から隔離され、外部の視察者の目に触れることもない。単純作業しか
与えられていないため、一般受刑者と比べて、累進処遇制度に基く進級が極めて
遅い。向精神薬など薬漬けの毎日。それでも「外よりも塀の中の方がまだいい」
と答える障害者たち。
3.今後 取り組むべき課題
塀の中への入り口を担う弁護士へ要望―知的・発達障害者が関わる刑事裁判のあ
り方を見直すべき。塀の中の処遇改善―社会復帰に向け、各々の知的・発達障害
者に適応した更生プログラムの導入。医療、福祉スタッフの増員。
保護観察行政の機能強化。出所者を受け入れるシェルターの開設 など。
福祉大会