決議案第3号 米軍戦闘機(F-15)墜落事故に抗議する決議 平成 25 年

決議案第3号
米軍戦闘機(F-15)墜落事故に抗議する決議
平成 25 年5月 28 日午前8時 43 分ごろ、米軍嘉手納基地所属のF-15 戦闘機が沖縄本
島の東約 50 海里の海上に墜落した。
墜落現場は、在沖米軍専用の訓練水域及び空域の中のホテル・ホテル訓練水域である
が、墜落現場の周辺水域には名護漁業協同組合の組合員が使用するパヤオを含むパヤオ
が多数設置されており、一歩間違えれば人命にかかわる重大な事故につながるものであ
り、容認することはできない。
さらに、F-15 戦闘機の老朽化や事故率等危険性が払拭されないなか沖縄本島上空を
飛行している状況は、昭和 34 年6月に起きた宮森小学校米軍機墜落事故や平成 16 年の
沖縄国際大学へのヘリ墜落事故を想起させるものであり、断じて看過することはできな
い。
名護市議会は、事件事故のたびに抗議要請を行い、米軍への再発防止を訴えているが、
このような事故が繰り返されるということは、訓練に対する危機管理の甘さや整備点検
等の不十分さを露呈しており、米軍の再発防止対策に欠陥があると言わざるを得ない。
こうしたなか、同訓練を継続することは、我々地域住民に日常生活の中で墜落の恐怖
と不安を感じながら生活することを強いるものであり、強い憤りを禁じ得ない。
よって、名護市議会は市民の生命・財産を守る立場から今回のF-15 戦闘機の墜落事
故に対し、強く抗議するとともに、下記の事項を速やかに実施するよう要請する。
記
1.
2.
3.
訓練の再開を中止し事故の原因を早急に究明し、速やかに公表すること。
現在の危機管理マニュアル等を名護市へ提出すること。
墜落による周辺海域の漁業への影響調査を実施し、万全なる補償を行うこと。
以上、決議する。
平成 25 年6月 27 日
沖縄県名護市議会
宛先:在沖米国総領事、在沖米軍沖縄地域調整官、嘉手納基地第 18 航空団司令官