自習用ガイド

タッチタイプ自習ガイド
目
次
タッチタイプ自習ガイド .............................................................................2
はじめに.......................................................................................................2
日々の練習の心がけ.....................................................................................2
練習の種類と順序 ........................................................................................2
トレーニングシステム「Touch31」との対応.............................................3
練習のポイント............................................................................................4
特訓コースについて.....................................................................................5
イメージトレーニング.................................................................................8
タッチタイプ自習ガイド
このプリントではタッチタイプをマスターしようとする人たちのため、自
習時の注意事項や練習のコツについてまとめたものです。
自習できるトレーニングシステム『Touch31』の使い方は別の「Touch31
システム・マニュアル」と実際の画面上の説明を参照してください。
はじめに
「タッチタイプを必ずマスターするんだ」という強い目的意識を持ちまし
ょう。当面の目標は
手書きと同程度以上に速く楽に正確に文章を打つことができるようになること
です。ここで「手書き」とは、人が読んで分かる程度の字をトップスピー
ドで書き続けることをさします。それよりも楽にタッチタイピングで打て
るようになることを目指してください。
日々の練習の心がけ
当面の目標をクリアするためには、継続的な練習が不可
欠です。左図 B のように1回に沢山練習しても間隔が開
いてしまっては上達しません。図のAタイプの練習を継
続しましょう。
具体的には正味打鍵時間15 分を週3 回以上は必須です。
週 2 回以下では無意味に等しい)
(正味打鍵時間:実際にキーを打っている時間。正味 15
分の打鍵時間は練習時間で約 30 分弱)
練習の種類と順序
練習は大まかにいって以下のような3つの種類・ステップがあります。
Step1 指の置き方、動かし方をマスターする
タッチタイピングでは、個々のキーはそれぞれ決まった指で
打たなければなりません。はじめは文字のことは気にせず、
指使いと動かし方の練習に専念してください。テニスのラケ
ットや野球のバットの素振りに相当する大事な練習です。悪
い癖はこの段階で直しておきましょう。
(正味打鍵時間合計 2 時間)
−2−
Step2 文字の打ち方を指に覚え込ませる
Step1 で指の動かし方をマスターした後で、指の動きと文字を対応させる
練習を重ねます。
「打ちやすい文字ほど覚えやすい」という経験則がありま
す。Step2 はこの経験則を利用した増田式トレーニングを行ないます。こ
のトレーニングは以後ずっと継続することになります。
(正味打鍵時間合計 2 時間、以後 Step3 では毎日 3 分)
Step3 量をこなす
Step2 の増田では打ちやすい定型パターンを中心に練習しますが、実践の
場で文章入力とのギャップがあります。そこでやや意味のある単語を中心
とした打鍵練習を繰り返して練習します。
このステップでは、よりスムーズに正確に入力するために、単語の「まと
め打ち」ができるようになることを目指します。一つ一つのキーと指を意
識しなくても、単語(文節)単位で半ば無意識に指が動くようになれば完璧
の域に達したといえるでしょう。
まとめ打ちとは一つ
の単語・文節を、途
中で止まらずにミス
なく一気に打つ打ち
方です。
(正味打鍵時間毎日 15 分∼20 分、約 2 週間毎日続けることが必要)
トレーニングシステム「Touch31」との対応
前節の各 Step と Touch31 との対応は以下のようになります。(Touch31
の使い方は別プリントを参照してください。)
「基礎コース」Step1 に相当
「増田式」Step2 に相当
「特訓コース」Step3 に相当
増田式には、アルフ
ァベットとローマ字
のコースがありま
す。ローマ字の練習
を 中心に し た い 人
も、アルファベットコ
ースを一通りざっと
やっておくとよいで
しょう。
A4 用紙1ページ分の分量の単語集を繰り返し練習します。自分の
打鍵の様子をタイムチャートで振り返り、
よりスムーズな打鍵を目
指します。漫然と回数を重ねることなく、できるようになった感覚
を振り返って練習日誌をつけます。
あらかじめ測定した手書きの速
度を超えることを目指します。
「日本語/英語例文コース」(該当なし)
初心者にはお奨めしません。
タッチタイプの習得を考えると、練習としては基礎・増田式・特訓
コースをきちんとやれば充分です。
あとはワープロやメールで実際
の文章を打つときに応用すればいいのです。とはいうものの、その
ような実践的な場を自分で作るよりも、
例文を与えられたほうが気
が楽な場合や、
自分のレベルを知って励みにするとより効果的なこ
−3−
市販のタッチタイプ
練習ソフトでは例文
練習が中心です
が、正しいタッチタイ
プを身につけること
を第一に考えると例
文練習はそれほど
効果的ではありませ
ん。面白みは欠けま
すが前記 Step1∼
Step3 の練習をコツ
コツと確実に練習す
るのが結局は近道
です。
とがあります。この例文練習はそのような趣旨で設けています。比
較的長い例文を打ちおわるまでの時間が記録され、
全学ランキング
を表示してくれます。
決して指の動きが定まらないうちにチャレン
ジしてはいけません。記録を追い求めるあまり、ついつい手元を見
てしまったらそれまでの練習が台無しになってしまうからです。
練習のポイント
以下に、トレーニングシステム「Touch31」で自習する際のポイントをま
とめます。
実際の練習の際には画面の説明も合わせて目を通してください。
指の置き方
薬指の丸め具合、
ひじの拡げ具合を
調節して 4 個のキー
にきちんと指が乗せ
られるようにしま
す。
左手ホームポジション
右手ホームポジション
両手の間に見えるキーは、人差し指だけを内側に拡げて打ちます。
段移動のしかた
慣れてきたら、薬指
や人差し指をホーム
ポジションに残した
状態で上下段キー
を打つ方法もありま
す。
ホームポジションを起点に上段、下段に手全体をずらし、打ったらすぐに
ホームポジションに戻ります。移動した時に迷子になるとホームに戻れな
くなります。薬指が上がってしまって迷子になる人が多いようです。迷子
にならないような段移動のコツを見つけてください。
慣れないうちは、ホームポジションの形を保ったまま段移動します。
基礎運指トレーニング(基礎コース)
ゆっくりで構わない
ので、「見ないでも
余裕を持って(安心
して) 打てるんだ」、
という自信をつける
ことが大事です。
ここでは指の感触に慣れ、動かし方をマスターします。
薬指がフラフラせず
安定してくると、楽に
打てるようになりま
す
弱点克服メニュー(基礎コース)
画面のガイドだけを見て、決められた指で目的のキーを打ちます。
あせって速く打とうすると逆効果です。指の動きとキーの感触をしっかり
味わってください。
初心者は特に、小指、薬指の動きがスムーズではありません。これらの指
の動き、あるいは上・下にスライドさせる動きを中心に練習します。特に
−4−
必要を感じない人は省略しても構いません。
基本練習(基礎コース)
基礎運指トレーニングで手元を見なくても 31 個のキーにアクセスできる
ようになったら、いよいよ文字配置を覚える練習に入ります。文字の配置
はかならず指の動きと関連づけて覚えるようにします。
キーを打つと同時に、文字(アルファベット) を小さな声を出して唱えるこ
と。これは必ず守ってください。こうすることにより、文字の配置が潜在
記憶の中に取り込まれます。
打つべきキーは不規則に指示されるので速くは打てません。熟練者でも 1
分間 120 止まりです。あせってはいけません。ゆっくりで構わないので、
一定テンポで打てるようにすることに注力してください。この練習を約
300 回(3 時間∼5 時間)ほどこなすと、指が自然とキーを覚えてくれます。
50 回を越えたら、次の増田式練習と併せて練習してみましょう。
増田式トレーニング(アルファベットコース、ローマ字コース)
「動かしやすい指は楽に覚えられる」ということを利用して、自然と指に
キーの位置を覚えさせることのできるトレーニングです。指のフォームが
身についたら、毎日増田式で練習を継続する事で指が文字の位置を覚えて
くれるようになります。画面の説明をよく読んで、その時マスターすべき
キーを意識して練習してください。
ローマ字入力を練
習する人も、指の動
かし方の練習という
意味でアルファベッ
トコースを一通り打
って見ることをおす
すめします
特訓コースについて
前述の Step3 に相当する重要な練習です。以下の条件がクリアされていて、
「必ずマスターするぞ」という強い意志があれば特訓コースにトライして
ください。そうでない場合は特訓コースで練習しても効率良く身につきま
せん。
基礎コース、増田式コースをひと通り終了して以下のことが身についてい
る(あるいはつき始めている)
1)正しい指使いができる(確実にホームポジションに戻ることができる)
2)手元を見ない打てる(スピードは問わない)
3)その気になれば(慎重になれば)ミスなく打てる
−5−
増田式では打てる
のに、いざメールを
書こうとすると全然
指が動かない、とい
うことが多いのです
が。やはりある程度
定型的な単語・短文
練習を重ねることが
どうしても必要にな
ります。
準備作業
当面の目標となる手書きの速度を測って、
Touch31 システムに登録してください。所定の
用紙を印刷し、課題文字列を原稿用紙(マス目)
にどんどん書いていきます。全部書きおえるま
での時間を計ってください。得られたデータを
特訓コースメニューの所定欄に入力し[更新]ボ
タンをクリックすると、1 時間あたりの換算速
度が表示されます。(通常 3,000∼4,000 文字に
なるかと思います)
手書きのときに感じたことを覚えておき、タッ
チタイプで打ったときの感じと比較してみると
よいでしょう。
【注意】
速度など、他人と比
べてあせってしまっ
ては逆効果です。た
だし、自分の手書き
の速度を超えるまで
練習を重ね、その後
も維持することは絶
対条件です。
毎日の練習
1)準備運動(復習文字列)
(増田式)復習文字列で指慣らし・準備運動を行ないます
2)メイン練習
A4 版1ページ分の課題文字列を練習します。時間内にどこまで打てた
かをコメントを添えて記録していきます
練習時間は 10 分、15 分、20 分のい
ずれかが設定できます。時間が来る
とタイムオーバーとなり、それまで
に打てた文字数が表示されます。ゲ
ームではありませんので、かならず
練習を振り返り、コメントを記録(送
信)してください。
コメントは以下の観点で書くとよい
でしょう
・以前よりできるようになったこと
を具体的に書き留める
・指の動き・感触について気づいた
ことを書く
−6−
スナップショット
ある程度慣れてきたら、短文を一気に打つことに挑戦し
ましょう。そのときの打鍵のタイムチャートを記念撮影
の感覚で記録しあとで振り返ったり、見せ合う(公開す
る)ことができます。うまく打てたときのスナップショッ
トを随時記録しておくと、あとで振り返った時に上達ぶ
りが手に取るように分かります。
【参考】
特訓コース、毎日の練習課題文字列
きき きく きこ きか きけ きこく きかく ひき ひく ひこう ひかく ひけい ひいき ひおい
ひあい いき いく いこう いか いけ いふ いはい いう いいあう くいき くういき くふう
こいき こうふく こうえき かへい かいけい けいえい ゆうき ゆうえい よいこ よこう やこう
やけい きゃく きょく ひゃく ひょうか ぴくぴく ぷかぷか ぱかぱか ぽこぽこ ぺこぺこ きゃ
ぱ
みかん むんく もんく まえきん めいえん みゃく にんき ぬま のんき なかなか ねこの
こ ななめの、きんかんのはな。 づかい どんでん だいかん でんきのいえ ぎだい ぎだゆう ぐでん
ぐでん ごまんえん がみがみ げいふう しがい しみんけん すいどう そうどう さどがしま せだ
いかん りえき りそうか るいど ろんどん らむね れいせい ちらり ちしきかいきゅう つらい
とどく たどん ていでん きっかけ くったく こっかく かっかそうよう けっきょく ひふを ふん
いきを ほおを はさみを へやをひきわたす ヴぃおら ヴぃっくす ヴぉいす ヴぁいおりん ヴぇる
りん びたみん びしびし ぶんどき ぼんよう ばんどえいど べんきょう じしん じゃすみん ずい
ぶん ぞうせいち ざいさんかんり ぜいむしょ きーぷ きーすてーしょん くーでたー こーすたー
かーどろーん けーすばいけーす わたしは、 ろーまじにゅうりょくを じゆうじざいにうてます。 さむ
いあさ けっかとして このような つぎつぎと いどうしすてむ すてれおたいぷ みとめられなかった
やっかいなのは さいきんのけんきゅう きょうふのきおく いみをもたせて わすれっぽいひと こーど
かぷろせす このひがいしゃ いしのしんだん ぐっどいーぶにんぐ ぼしゅうちゅう でんげんすいっち
せんぷうき すぴーか・しすてむ あしびきの やまどりのおの しだりおの ながながしよを ひとりかも
ねん たごのうらに うちいでてみれば しろたえの ふじのたかねに ゆきはふりつつ はなのいろは
うつりにけりな いたづらに わがみよにふる ながめせしまに ちはやぶる かみよもきかず たつたが
わ からくれないに みづくぐるとは つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ わがみひとつの あき
にはあらねど しのぶれど いろにいでにけり わがこひは ものやおもふと ひとのとふまで おおえや
ま いくののみちの とをければ まだふみもみず あまのはしだて ながからむ こころもしらず くろ
かみの みだれてけさは ものをこそおもへ じゅげむじゅげむ ごこうのすりきり かいじゃりすいぎょ
すこぎょまつ うんらいふうらいまつ くうねるところにすむところ やぶらこうじぶらこうじ ぱいぽぱ
いぽぱいぽの しゅうりんがん しゅうりんがんの ぐうりんだい ぐうりんだいの ぽんぽこぴいの ぽ
んぽこなの ちょうきゅうめいの ちょうすけさん
−7−
イメージトレーニング
練習の段階が Step2 になりある程度指が動くようになったら、空き時間に
でも、バスの中でも下の図を見てイメージトレーニングをしましょう。何
をイメージするかというと、指の動きをイメージします。たとえば、バス
の中の広告で目についた文字を打つ場面をイメージするなどします。
【注意】
※車の運転中のイ
メージトレーニング
は携帯電話と同様
大変危険です。して
はいけません。
キー
a
o
n
u
i
t
k
e
s
r
y
m
h
d
g
,
頻度 累積
12%
12%
11%
23%
11%
34%
11%
45%
9%
54%
7%
61%
7%
67%
6%
73%
5%
79%
4%
82%
3%
85%
3%
88%
2%
90%
2%
92%
2%
94%
1%
95%
【参考】
・一般的なキーボード配列を通称 QWERTY 配列といいます。
(左手上段の並びが QWERTY だから。)
・左の表は実際のローマ字打鍵(訓令式ローマ字に基づく)、約
50 万キーで使われたキーの頻度を調べ、多い順に並べ替えた
ものです。この表から A,O,N,U,I,T,K,E,S,R,Y,M,H のたった
13 のキーを覚えれば全体の 90%は打てることがわかります。
・ローマ字のつづりは一つとは限りません。打ちやすいほうを
使いましょう。たとえば、
「じゃじゅじょ」は ja ju jo と打つ
方がずっと楽です。日本語変換ソフト(IME)のヘルプによう
いされているローマ字変換表を確認しておくとよいでしょ
う。
−8−