一つとして「ごみの減量とリサイクル の推進」を位置づけています。 本計画

パブリックコメントに対する意見の概要とそれに対する区の考え方
荒川区環境基本計画に対するパブリックコメントを以下の通り実施し、意見を募集した。
募集案件名
荒川区環境基本計画(中間のまとめ)
意見の提出期間 平成 20 年 7 月 18 日(金) ∼平成 20 年 7 月 31 日(木)
意見提出者数
5名
【意見の概要とそれに対する区の考え方】
区分
意見の概要
第 1 章 計画の趣旨に関する意見
に 関 す 計画の趣旨について基本的に同感だ
る意見 が、ゴミ問題についての内容が不足して
いるように感じる。
基本目標の表現に関する意見
「環境にやさしい暮らし方」という表現
は、何をしたらいいのかイメージがわか
ない。
第 2 章 計画の推進体制と協働のしくみに関す
に 関 す る意見
る意見
ウィーン市、上越市など、関係する交
流都市のよいところを参考にし、連携し
て頂きたい。
例えば上越市などと農村体験の交流を
行うことにより、生物多様性、環境保全
する取組みなどについても理解が深ま
ると思います。
区民・事業者・区(行政)の協働に関す
る意見
新たに設置される「荒川区低炭素地域
づくり推進協議会」
(仮称)と「荒川区
環境審議会」
(仮称)に委員として参画
させていただき、環境基本計画の着実な
推進に向けたお手伝いをさせていただ
きたい。
1
意見に対する区の考え方
ごみ問題については循環型社会作り、
自然環境保護などの観点から特に重要
な課題と考えております。環境基本計
画では基本目標 1 として、
「環境にやさ
しい暮らし方」を掲げ、重点取組みの
一つとして「ごみの減量とリサイクル
の推進」を位置づけています。
本計画は施策の方向性を示したもの
です。ご指摘の点につきましては昨年
10 月に改定した「荒川区一般廃棄物
処理基本計画」に詳細を載せてありま
す。
日々の生活の中で、一人ひとりが環境
に配慮した行動を行うことの大切さに
気づき、実践することが重要と考え、
基本目標にしました。具体的なアクシ
ョン(行動)については、今後策定予
定の環境配慮行動計画でわかりやすく
お示ししてまいります。
荒川区では現在国内 18 都市、海外 4
都市と友好交流を進めています。環境
に関しては、例えば秩父市とは森林保
全に関する協定を結び、地球温暖化の
原因となる CO2 を吸収する森林の保全
に荒川区も協力しています。今後も交
流都市や関係自治体等と連携を図り、
環境保全のための具体的な行動や相互
の協力を検討してまいります。
「荒川区低炭素地域づくり推進協議
会」
(仮称)は温室効果ガスの排出を大
幅に削減した低炭素地域への転換を図
ることを目的として、中長期の温室効
果ガス削減計画を検討するものです。
また、
「荒川区環境審議会」
(仮称)は
(仮称)荒川区環境基本条例に基づき
設置するもので、環境基本計画の進捗
区分
意見の概要
意見に対する区の考え方
状況についても、本審議会において検
証を行い、計画の着実な推進を図るも
のです。
設立の際には公募等により区民、事業
者のご協力をお願いする予定でおりま
す。
第 3 章 再生資源の表記に関する意見
ご指摘のとおり誤解を招くおそれが
に 関 す P20(5)−2 の「資源」という表記は、 あることから、「資源(再生資源)」と
る意見 再生資源ではなく鉄鉱石などの資源を 記述を修正いたしました。
指すと誤解されるのではないか。
ごみの減量に関する意見
ごみに対する3R の考え方はまず発
4 月からプラスチック類が燃やすゴミ 生抑制(リデュース)を徹底し、次に
とされていますが、燃やした時に出る物 不要になったものを再利用(リユース)
質は本当に安全なのでしょうか。効率的 し、さらに発生するものを資源として
にエネルギーを利用することよりもゴ 再生利用(リサイクル)するものです。
ミを減らす努力を企業と共に行うべき まず、最初の段階として発生源でごみ
ではないでしょうか?
を減らすことが大切と考えられ、今後
もごみ減量について積極的に呼びかけ
を行ってまいります。
なお、プラスチック類等のごみの燃焼
に関するご心配につきましては実証確
認により安全が確認されております。
環境学習の推進に関する意見
環境基本計画(中間のまとめ)では、
環境学習の推進として、専門団体とも 環境学習の推進の一環として、学校で
協力し、ぜひビオトープの整備設置を推 の環境学習の充実のためにビオトープ
進して欲しい。
など生き物の生息環境が分かる観察
施設の整備等も行うこととしていま
す。専門家等を講師とするなども考え
てまいります。
校庭の芝生化に関する意見
学校校庭の芝生化は、ヒートアイラン
先日 TV で管理費等が 1/10 程度という ド対策、環境学習などの効果が期待さ
他県の事例が紹介されていました。地域 れるものです。反面、維持管理の手間
の協力があればよい方法だと思います。 や経費、養生期間の長さなどの課題も
現状では子どもも養生期間が長く遊べ あります。区内の小学校の中には地域
ません。
の方々が中心となり、
「芝々協力隊」を
結成してくださり、芝生の維持管理を
すすめている学校もございます。
エコ助成に関する意見
区では、地球温暖化の防止、ヒートア
太陽光パネルや雨水貯水槽を利用した イランド対策の促進を目的としてエコ
いが、助成があってもまだ高い。方法を 助成を行っており、平成 20 年度は、屋
考えて欲しい。
上緑化・壁面緑化、雨水貯水槽、太陽
光発電システム機器、遮熱性塗装、家
庭用燃料電池装置、ガスエンジン給湯
器について助成を行っています。太陽
光発電システム機器については、今後
とも市場価格等の動向も勘案しつつ、
環境にやさしい機器等の普及が図られ
るよう検討してまいります。
2
区分
意見の概要
環境先進都市の実現のための基本目標
と重点取組みに関する意見
【基本目標2 環境優先のまちづく
り】の重点取組みとして、
「省エネ推進
型のまちづくり」を追加することで、都
市のエネルギー環境を改善し省エネ型
の地域づくりを促進していくことが重
要だと考えます。
省エネルギー・省資源の推進
【
(3)−1 省エネルギーの推進】の内
容に「高効率給湯器・コージェネレーシ
ョン」を追記し、
「効率的な冷暖房シス
テム、高効率給湯器・コージェネレーシ
ョン等の設備や機器の導入」として、高
効率な省エネルギー機器・システムの導
入を強力に推進していくことが重要だ
と考えます。
環境学習の推進に関する意見
【(9)−1 学校での環境学習の充実】の
「総合的な学習の時間等での環境学習
の充実、拡大」の主体として「事業者」
を併記していただき、各事業者が蓄積し
てきた技術・ノウハウ等が活かせるよ
う、連携し、協働することが重要だと考
えます。
環境優先のまちづくりに関する意見
施策の体系に「(19)エネルギーの面的
利用促進」と「(20)次世代自動車の普及
促進」を追加することで、省エネ型の地
域づくりを促進していくことが重要だ
と考えます。
居住環境の向上に関する意見
【(15)−2 環境共生住宅等の普及促
進】の「省エネルギー住宅、設備の情報
提供」の主体として「事業者」を併記し
ていただき、各事業者が保有する情報が
有効活用できるよう、連携し、協働する
ことが重要だと考えます。
事業者の環境配慮の推進に関する意見
新たに設置される「荒川区環境配慮事
業者懇談会」
(仮称)に委員として参画
させていただき、環境基本計画の着実な
推進に向けたお手伝いをさせていただ
きたいと考えています。
第 4 章 3R の表記に関する意見
に 関 す 重点取組みの(2)ごみの減量とリサ
る意見 イクルの推進で、リサイクルの部分の説
3
意見に対する区の考え方
省エネ型の地域づくりについては、第
2 章第 3 節「協働のしくみ」に掲げた、
今後設置予定の(仮称)荒川区低炭素
地域づくり推進協議会などを軸に推進
してまいります。
「(1)−1 温室効果ガス排出量の削
減」
、
「
(1)−2 人口排熱の低減」の中で
省エネルギー行動の普及拡大、効率的
な設備や機器の導入促進を位置づけて
おり必要性と需要を喚起してまいりま
す。
環境に関連する最先端のノウハウを
示しながら事業者による環境学習を行
っているほか、学校エコ改修など、学
校・地域・事業者が一体となって取り
組んだ事例もあり、
「事業者」を併記い
たします。
エネルギーの面的利用促進につきま
しては、今後設置予定の(仮称)荒川
区低炭素地域づくり推進協議会などで
具体策を検討してまいります。
また、次世代自動車の普及促進につき
ましては、
「(17)−1 大気汚染対策」
に位置づけ推進します。
「事業者」を併記します。
「荒川区環境配慮事業者懇談会」(仮
称)は、事業活動における環境配慮の
重要性をさらに啓発し、その活動をよ
り広めることを目的に設置するもので
す。設置の際には広く事業者の皆様の
ご協力をお願いする予定でおります。
ご指摘のとおり当該箇所の「利用」の
表記は再生利用を示すものであり、
「再生利用」に記述を修正いたしまし
区分
意見の概要
明で「利用」と表記されているが、
「再
生利用」とすべきではないか。
3R の「発生抑制」に関する意見、
・レジ袋の有料化
・店舗での白色トレイのみの使用
・店舗での無包装ばら売り
・家庭から出る生ごみの堆肥化
を推進すべきだ。
3R の「リサイクル」に関する意見、
・古布、ペットボトル、牛乳パック等も
集団回収でお願いしたい
・ごみとして出しているものでもリサイ
クルできる物があります。燃やしてし
まうほうが簡単でお金が掛からない
かもしれませんが、それでよいのでし
ょうか。
・資源をごみの日に出している方がまだ
まだいます。資源が混じっていたら、
シールを貼り残しておいて欲しいで
す。区民がうるさいからもっていくと
聞きましたが、指導する区がそれでは
良い方向に行くとは思いません。
ごみの分別・焼却方法に関する意見
荒川区は今年 4 月から東京二十三区清
掃一部事務組合の管理下で、昭和 48 年
(1973)から続いた「燃えるゴミ」と
「燃えないゴミ」の二分別回収をやめて
しまいました。その上、更に廃プラスチ
ックを焼却処分することを実施しまし
た。この 2 つは間違ったやり方であり、
これを見直さなければ「環境基本計画」
は絵に描いた餅です。
ごみ減量と分別回収に関する意見
ごみを減らすには、できるだけ細かく分
別するのがよいということは多くの地
域で成果を挙げている実験済みのこと
です。環境問題の基本はどんな問題であ
れ発生源で抑えることが第 1 ですから、
その基本のところを投げ捨てたら解決
にはなりません。第 4 章重点取組み「ご
4
意見に対する区の考え方
た。
基本計画では、ごみの減量とリサイク
ルの推進を特に重点施策として掲げて
います。ご提案いただきましたごみ減
量につながる取り組みについては、(仮
称)あらかわ環境アクションプランにお
いてお示ししてまいりたいと思いま
す。
資源としては現在、新聞、雑誌、段ボ
ール、飲食用のガラスびん、飲食料用
のアルミ缶とスチール缶、白色トレイ、
ペットボトルの回収を行っています。
資源回収量については地域の集団回収
等に御協力いただいた結果、平成 8 年
度の 6,014 トンから平成 18 年度では
11,748 トンに増加しています。一方、
一般ごみへの資源の混入もまだまだ見
られるのが現状であり、今後も資源の
適切な分別が行われるよう呼びかけを
行い、資源循環型のまちづくりを目指
してまいります。
荒川区では平成 20 年 4 月よりごみの
分別ルールを変更し、ペットボトル、
白色トレイは資源回収し、それ以外の
プラスチック類やゴム、皮製品は「燃
やすごみ(可燃ごみ)
」とすることとな
りました。サーマルリサイクルは、ご
みの焼却に伴う熱エネルギーを回収
し、そのエネルギーにより発電を行う
もので、限りある資源のリサイクルと
最終処分場の長期有効活用のために現
時点においては最善の方法と考え、導
入したものです。まずは、ごみの発生
抑制を推進することが重要であり、そ
の上で今後もごみ・資源の正しい分け
方、出し方について区民、事業者に呼
びかけを行い、協力を求めてまいりま
す。
東京都、荒川区が推進する 3R は、ま
ず発生抑制(リデュース)を徹底し、
次に不要になったものを再利用(リユ
ース)し、さらに発生するものを資源
として利用(リサイクル)するもので
す。ごみ対策としてはまず発生の段階
での減量が重要と考えており、今後も
発生源でのごみ減量を区民、事業者に
区分
意見の概要
意見に対する区の考え方
みの減量とリサイクルの推進」は正確性 呼びかけ、ごみの発生の少ないライフ
に欠ける表題ではないでしょうか。
スタイル、ビジネススタイルをひろめ
ることを計画しています。分別回収の
品目拡大については、リサイクルルー
トの確保等も含め検討してまいりま
す。
廃プラスチックの焼却に関する意見
プラスチックの焼却に当たっては、、
プラスチック焼却によるダイオキシン 清掃工場での焼却ではろ過式集塵機の
発生問題は解決されたわけではありま 設置、適切な燃焼管理などの対策が行
せん。プラスチックの焼却処分は絶対に われており、実証確認における排ガス
やるべきではありません。荒川区が環境 中のダイオキシンの値は基準値を大き
基本計画を作成するに当たって 23 区区 く下回るレベルとなっています。
長会で議論を再度やるべきです。
ごみ減量と食育に関する意見
小学校に給食の残りを土に戻すミミ
施策内容に、環境に配慮した食生活、 ズのコンポストを置いたところ、子ど
すなわち“ごみの減量”や“リサイクル も達が食の大切さを考えるようにな
の推進”にもつながる「食育」を加える り、給食の残りが減ったという事例な
ことが重要だと考えます。
ど、各学校では工夫をこらした環境の
視点を踏まえた食育を今後も進めてい
ます。
そ の 他 パブリックコメントの意見募集期間に 【区の規則、一般的事例等確認。
】
の意見 関する意見
荒川区環境基本計画(中間の取りまと
・中間まとめの意見を提出する締め切り め)については、平成 20 年 7 月 18
が短すぎます。
日(金) ∼平成 20 年 7 月 31 日(木)
・今回、環境基本計画についての区民か の期間に意見を募集しました。募集の
らの意見を求めるとの知らせがありま 期間は荒川区パブリックコメント手続
したが、検討期間があまりにも短く、 要綱に基づき設定したものです。限ら
断片的にしか検討できませんでした。 れた期間で計画の多岐にわたる内容す
多くの方が意見を持っていると思いま べてについて区民の皆様の意見を完全
すが、将来にわたる問題を一週間程度 に把握するのは難しい面があります。
でまとめることは至難のことです。今 この環境基本計画については、取りま
後の対応をお願いします。
とめ後も「荒川区環境審議会」
(仮称)
などでさらに協議を継続し、計画の内
容にフィードバックを図り定期的な見
直しを行って参ります。
地球を守る区民会議に関する意見
地球を守る区民会議は区民、事業者
地球を守る区民会議は、小中学生も参加 が、環境への取り組みの発表の場にす
して考えていければよいと思います。 るとともに、各団体等の連携と協働を
強化し、環境保全活動を更に効果的に
実践するための意見交換を行うため
で、
現在までに 10 回を開催しています。
今後、より多くの区民、事業者のかた
がたに参加していただき、幅広い世代
の方々の議論の場となるよう、会議の
運営の仕方等を検討してまいります。
5