総頁 120(本文 110+ 扉 5)、背厚 6mm 平成 年度事業報告書・平成 21 年度事業計画書 22 平 成21年 度 事 業 報 告 書 平 成22年 度 事 業 計 画 書 平成 年 22 月 6 社団法人 スポーツ健康産業団体連合会 平 成 22 年 6 月 社団法人 スポーツ健康産業団体連合会 目 次 概 要 ·································································· 1.役員名簿 ·························································· 2.組織図 ···························································· 3.組織図解説 ························································ 平成 21 年度事業報告 活動概要 ······························································ 1.事業部会 ·························································· 2.地域スポーツ振興部会··············································· 3.広報宣伝・調査部会················································· 4.その他の事業 ······················································ (1)生涯スポーツ全国会議 2010 ········································ (2)後援事業・協賛事業··············································· (3)日本スポーツ産業学会平成 21 年度活動報告·························· 5.理事会・総会報告··················································· 平成 22 年度事業計画 活動指針 ······························································ 主催行事日程表 ························································ 1.平成 22 年度各部会の事業計画········································ (1)事業部会 ························································ (2)イベント推進部会················································· (3)総務・財務部会··················································· (4)地域スポーツ振興部会············································· (5)戦略・開発部会··················································· (6)会員増強対策部会················································· (7)広報宣伝・調査部会··············································· 2.その他の事業 ······················································ (1)アドバイザリースタッフ··········································· (2)生涯スポーツ全国会議 2011 ········································ (3)日本スポーツ産業学会············································· 参考資料 1.平成 21 年度シンポジウム 講演内容·································· 第 3 回シンポジウム··············································· 第 4 回シンポジウム··············································· 2.調査研究報告書要覧················································· 1 2 4 5 9 10 14 16 23 23 25 27 33 41 42 43 43 43 43 43 43 44 44 44 44 44 44 47 47 69 97 会員名簿 ······························································· 105 社団法人スポーツ健康産業団体連合会 概要 社団法人スポーツ健康産業団体連合会 概 名 称 (英文名) 要 社団法人スポーツ健康産業団体連合会 JAPAN SPORTS HEALTH INDUSTRIES FEDERATION 〔略称:JSHIF〕 代表者名 会長 所 東京都千代田区神田神保町 3 丁目 6 番地 在 地 電話 設立年月日 趣旨と目的 斎藤 敏一 能楽書林ビル 6 階 03-5276-0141 昭和 63 年 4 月 2 日 我が国経済社会は、余暇時間の増大、人口の高齢化、女性の社会進出、 サービス経済化、情報化の急速な進展等多様な変化をしつつあります。 こうした中にあって、国民の意識は、物的・量的な豊かさから文化的・ 精神的な豊かさを重視する方向へ変化し、ライフスタイルの多様化、健 康志向とも相俟って各種のスポーツ健康産業が「国民に期待される産 業」として叢生、発展しつつあります。 このように将来の発展が期待されるスポーツ健康産業ではあります が、経営上の諸課題、規制の緩和、税制金融上の問題等種々の課題の克 服、スポーツ健康産業の地位の向上と発展を図るため、スポーツ健康産 業に関連する団体及び企業が集結し、社団法人スポーツ健康産業団体連 合会を設立いたしました。 本連合会は、スポーツ健康産業に関する調査・研究、イベント等の推 進、情報の収集・提供等を通じ、スポーツ健康産業の振興を図り、もっ て豊かな国民生活の実現と我が国経済の発展に寄与することを目的と します。 事 業 1.スポーツ健康産業に関する調査・研究及び提言 2.スポーツ健康産業に関する各種イベントの開催及び協力 3.スポーツ健康産業に関する研究会、講演会等の開催 4.スポーツ健康産業に関する情報の収集及び提供 5.ニュースポーツに関する調査・研究及びスポーツイベントの後援 主務官庁 経済産業省 -1- 1.役 員 名 簿 (平成 22 年 6 月 11 日現在) 役員名 氏 名 勤務 団体・会社名 役 職 名誉副会長 水野正人 非常勤 ミズノ株式会社 代表取締役会長 名誉副会長 中野啓二郎 非常勤 株式会社イースタンスポーツ 代表取締役会長 会 長 斎藤敏一 非常勤 株式会社ルネサンス 代表取締役会長 副 会 長 岩井大輔 非常勤 株式会社エバニュー 代表取締役社長 副 会 長 池田朝彦 非常勤 社団法人日本ボウリング場協会 会長 副 会 長 林 有厚 非常勤 株式会社東京ドーム 代表取締役会長 専務理事 板垣勝男 常 勤 社団法人スポーツ健康産業団体連合会 専務理事 理 事 秋山創一 非常勤 株式会社電通 執行役員 理 事 浅井光昭 非常勤 公益社団法人日本パブリックゴルフ協会 会長 理 事 石橋栄司 非常勤 ぴあ株式会社 スポーツビジネス渉外担当 理 事 石原 悟 非常勤 社団法人日本フィットネス産業協会 理事 理 事 尾木 徹 非常勤 社団法人日本音楽事業者協会 会長 理 事 小澤壯六 非常勤 財団法人健康・体力づくり事業財団 理事長 理 事 川口 純 非常勤 アジアスポーツマーケティング株式会社 代表取締役社長 理 事 黒川光隆 非常勤 日本スポーツ芸術協会 理事長 理 事 國分勝彌 非常勤 社団法人日本ゴルフ場事業協会 理事・顧問 理 事 小関和夫 非常勤 日本スポーツ用品協同組合連合会 理事長 理 事 雑賀 昇 非常勤 社団法人日本テニス事業協会 会長 理 事 佐伯年詩雄 非常勤 学校法人タイケン学園 スーパーバイザー大学設置準備担当 理 事 清水愼一 非常勤 株式会社ジェイティービー 常務取締役 理 事 勢能志彦 非常勤 セノー株式会社 代表取締役社長 理 事 田中喜代次 非常勤 筑波大学 教授 理 事 民秋史也 非常勤 社団法人日本スポーツ用品工業協会 会長 理 事 丁野 朗 非常勤 社団法人日本観光協会 常務理事・総合研究所長 理 事 泊 三夫 非常勤 株式会社博報堂 常務執行役員 理 事 野川春夫 非常勤 順天堂大学 学部長 理 事 原田宗彦 非常勤 早稲田大学 教授 理 事 日枝 久 非常勤 社団法人日本ゴルフトーナメント振興協会 理事長 理 事 平野哲行 非常勤 株式会社平野デザイン設計 代表取締役社長 理 事 廣内 非常勤 社団法人日本アパレル産業協会 理事長 武 -2- 役員名 氏 名 勤務 団体・会社名 役 職 理 事 三ッ谷洋子 非常勤 株式会社スポーツ 21 エンタープライズ 代表取締役 理 事 山崎芳人 非常勤 社団法人全国コンサートツアー事業者協会 会長 理 事 山本為信 非常勤 山本光学株式会社 代表取締役社長 理 事 米山 稔 非常勤 ヨネックス株式会社 名誉会長 理 事 和田清美 非常勤 株式会社アシックス 代表取締役会長 理 事 渡邊光康 非常勤 財団法人大崎企業スポーツ事業研究助成財団 理事 監 事 岡野貫次 非常勤 株式会社朝日広告社 執行役員 監 事 小坂 非常勤 千葉・小坂会計事務所 税理士 勉 (敬称略・50 音順) 参 考(定款) (種類及び定数) 第 11 条 本会に、次の役員を置く。 (1)理事 35 人以上 40 人以内 (2)監事 2 人又は 3 人 2 理事のうち、1 人を会長、3 人を副会長、1 人を専務理事、1 人を常務理事とする。 -3- 図 織 2.組 会 総 理事会 会 長 副会長 部会長会議 専務理事 常務理事 広報宣伝・調査部会 会員増強対策部会 戦略・開発部会 地域スポーツ振興部会 総務・財務部会 イベント推進部会 事業部会 事務局業務 広報活動業務 情報活動業務 調査活動業務 IT化の推進業務 会員募集業務 当連合会の進むべき方向性の検討 新事業展開の検討 スポーツイベント企画業務 会務運営業務 会員管理業務 経理予算業務 補助金管理業務 見本市業務 シンポジウム開催業務 情報交換会開催業務 注)会員増強対策部会以外の部会長は、会員増強対策部会の委員とする。 -4- 3.組織図解説 本会は、スポーツ健康産業の振興育成を図るためにテーマごとに部会を設け、それぞれ の部会別に事業活動を展開する。 事 業 部 会 魅力ある事業活動を目指し、会員相互の交流促進と連携強 化、会員の自己啓発を推進するためにシンポジウム及び情報 交換会の定期開催並びに地域・スポーツ振興賞の授賞事業を 担当。 イ ベ ン ト 推 進 部 会 スポーツ健康産業団体、主要関連企業及び関係者との交流 並びにスポーツ健康産業の新たな見本市事業の企画・実施を 担当。 総 務 ・ 財 務 部 会 連合会運営のため、会務運営、会員管理、経理予算業務、 活動の充実・拡大と関係諸団体・機関との連携及び協調によ る補助金並びに委託費の管理業務等を担当。 地域スポーツ振興部会 我が国におけるスポーツ健康産業の健全なる振興・発展に 寄与するため、市民生涯スポーツ大祭の企画・実施を担当。 戦 略 ・ 開 発 部 会 連合会の事業の方向付けをすることを活動の基本とする。 連合会がこれまで行ってきた「スポーツジャパン」に代わる 新事業の検討内容を再度洗い直し、中長期的に検討する事業 及び短期的に実施可能な事業を整理する。 会 員 増 強 対 策 部 会 新規の正会員・特別会員・賛助会員を入会させ、会員数を 増やし、連合会の財政基盤を健全にする。 広報宣伝・調査部会 スポーツ健康産業に係わる情報の収集と産業振興のための 情報発信、関係諸機関・マスコミ等への提言、広報宣伝活動、 調査研究活動の推進を担当。(機関誌「JSHIF」の発行) 専務理事・常務理事 各種事務局業務を行う。 -5- ○部会構成メンバー 事 業 部 (定款第 7 章補則第 40 条(委員会)) 部会長 丁野 朗 委 加藤 誠 会 (新) イ ベ ン ト 推 進 部 会 総 務 ・ 財 務 部 会 地域スポーツ振興部会 戦 略 ・ 開 発 部 会 員 〃 國分勝彌 〃 高口徹生 〃 高﨑尚樹 〃 中里則彦 〃 中嶋康博 〃 野川春夫 〃 原田宗彦 部会長 岩井大輔 委 小関和夫 員 〃 民秋史也 〃 山本為信 〃 米山 稔 部会長 雑賀 昇 委 員 浅井光昭 部会長 三ッ谷洋子 委 尾木 員 徹 部会長 黒川光隆 委 川口 員 純 〃 佐伯年詩雄 〃 清水愼一 〃 泊 〃 平野哲行 〃 渡邊光康 -6- 三夫 会 員 増 強 対 策 部 会 広報宣伝・調査部会 部会長 石原 委 秋山創一 員 悟 〃 勢能志彦 〃 日枝 久 〃 廣内 武 〃 和田清美 部会長 池田朝彦 委 石橋栄司 員 〃 小澤壯六 〃 田中喜代次 〃 山崎芳人 注)会員増強対策部会以外の部会長は、会員増強対策部会の委員とする。 -7- 平成 21 年度事業報告 活 動 概 要 (平成 21 年 4 月1日 ~ 平成 22 年 3 月 31 日) 平成 21 年度は、バンクーバー冬季オリンピックにおいて、銀メダル 3 個、銅メダル 2 個を獲得し、同パラリンピックでは金 3 個、銀 3 個、銅 5 個の過去最多のメダルを 獲得しました。日本選手のこの健闘を是非次のソチ大会につないでいただくとともに オリンピック、パラリンピックに向けた国民の熱い視線をスポーツ人口の拡大につな ぎたいと思います。また、ゴルフ界では、宮里藍選手が米女子ツアーで開幕 2 連勝し、 石川遼選手も世界のトッププレイヤーを目指して活躍するなど、スポーツ界に新しい スターが生まれております。将来のスーパースターの誕生が予感されるところです。 健康産業ではメタボリック(内臓脂肪)症候群の改善を促す特定健診・特定保健指 導が始まって 1 年、フィットネスクラブ等の運動施設では食生活改善や運動を指導す るプログラムを浸透させているところです。東京マラソンを始め、各地域でランニン グやウォーキングの催しものが活況を呈しております。まさしく楽しんで運動をする ことこそが健康につながる最良の道と考えております。 昨年の経済は、100 年に 1 度と言われる金融危機が発生したことにより主要国が金 融危機の対応に追われた年でした。また、9 月の総選挙において民主党が大勝し、政 権が自由民主党から民主党に交代し、公共事業や行政刷新等政策が大きく転換されよ うとしています。景気は未だ回復に至らず、失業者数も 320 万人強と多く、1 日も早 い景気回復の実感と雇用の改善が期待されるところです。 本連合会は、平成 21 年度は“スポーツは地域の未来を拓く”をテーマとする 2 度の シンポジウムと、情報交換会を 3 回(「東京オリンピック・パラリンピック招致の経 済社会インパクト」、「スポーツ化するゲームとゲーム化するスポーツ」、「価値観 が多様化した“いま”の世代の特徴について」)開催しました。また、昨年度創設し た地域・スポーツ振興賞の第 2 回として全国から応募のあった 22 件の中から最優秀賞 1 点、優秀賞 2 点、佳作 4 点を選考し表彰しました。本賞は、スポーツ健康産業振興 の一環として、スポーツを通じて地域振興に貢献したと認められる団体・グループ等 を顕彰するものです。市民生涯スポーツ大祭は、昨年に続いて静岡市で 9 月に“とび っきり!あさひテレビ祭り”と同時に開催し、多数の市民の皆様に参加していただき、 成功裏に終了しました。また、調査研究事業としてはスポーツ人口の一層の拡大とス ポーツ健康産業の活性化を図る上での検討資料とするべく、経済産業省からの受託事 業として「多様化するスポーツ健康市場における新たなビジネスモデルのあり方に関 する調査研究」を実施しました。 いずれの事業も年度当初の目標を達成することができました。これもひとえに会員 各位並びに関係各位のご支援、ご協力の賜と厚く御礼申し上げます。 -9- 1.事業部会 (1)事業部会 ・シンポジウムを 2 回、情報交換会を 3 回開催済み。 部会長 丁野 朗 (社)日本観光協会 常務理事・総合研究所長 委 加藤 誠 (株)ジェイティービー 地域交流ビジネス推進部長 員 〃 高口 徹生 (株)アシックス 秘書チーム マネジャー 〃 高﨑 尚樹 (株)ルネサンス 取締役 執行役員 〃 高梨 佑治 (社)日本ゴルフ場事業協会 専務理事 〃 中里 則彦 (社)日本ボウリング場協会 副会長 〃 中嶋 (社)日本テニス事業協会 副会長 〃 野川 春夫 順天堂大学スポーツ健康科学部 学部長 〃 原田 宗彦 早稲田大学スポーツ科学学術院 教授 康博 【第 1 回事業部会】 平成 21 年 4 月 15 日(水)16:00~18:00 ・平成 21 年度は、シンポジウムを 2 回、情報交換会を 3~4 回開催することを企画。 ・第 3 回シンポジウムを 7 月に開催することを企画。形式、時間、講師候補を検討。 用品展示や協賛者の話す機会を試験的に募集する。 【第 2 回事業部会】 平成 21 年 6 月 12 日(金)11:30~13:00 ・平成 21 年度第 1 回情報交換会の開催を企画。講師とテーマを確認。対談形式と する。 ・第 3 回シンポジウムについて、日時、場所、講師、テーマ、用品展示等を確認。 【第 3 回事業部会】 平成 21 年 9 月 30 日(水)9:00~10:30 ・第 2 回地域・スポーツ振興賞を企画。目的、内容、募集方法、選考基準等を確認。 ・第 2 回情報交換会(9 月 7 日・大阪市)の報告。 ・第 3 回情報交換会の開催を企画。講師とテーマを確認。 ・第 4 回シンポジウムを 3 月に開催することを企画。講師候補、テーマを検討。シ ンポジウムの中で第 2 回地域・スポーツ振興賞の授賞式を行うことを確認。 -10- (2)シンポジウム 第 3 回シンポジウム 日 時:平成 21 年 7 月 16 日(木)14:00~ 場 所:弘済会館(東京都千代田区麹町 5-1) 〈第一部〉基調講演 テーマ: 清水 愼一氏((株)ジェイティービー常務取締役) スポーツの多様性と地域活性化の効果について パネルディスカッション コーディネーター 間野 義之氏(早稲田大学スポーツ科学学術院 教授) パネリスト 石井 宏子氏(温泉ビューティ研究家) 清水 愼一氏((株)ジェイティービー常務取締役) 村山 哲二氏(プロ野球独立リーグ・BC リーグ代表、 (株)ジャパン・ベースボール・ マーケティング代表取締役) 参加者 77 名 〈第二部〉交流会 参加者 36 名 第 4 回シンポジウム 日 時:平成 22 年 3 月 3 日(水)13:30~17:30 場 所:如水会館 3 階「松風の間」 基調講演 溝畑 宏氏(国土交通省 観光庁長官) テーマ: 観光立国に向けたスポーツ観光の推進 パネルディスカッション コーディネーター 丁野 朗氏( (社)日本観光協会 常務理事・総合研究所長) パネリスト 加藤 工藤 誠氏((株)ジェイティービー 地域交流ビジネス推進部長) 保子氏(笹川スポーツ財団 企画部課長) 山田桂一郎氏(JTIC.SWISS 代表,日本エコツーリズム協会 理事) 参加者 95 名 -11- (3)情報交換会 第 1 回情報交換会 日 時:平成 21 年 9 月 4 日(金)16:00~18:00 場 所:弘済会館(東京都千代田区麹町 5-1) 講 演 西坂 啓之氏 東京都オリンピック・パラリンピック招致本部 招致推進部招致調整課長 テーマ:東京オリンピック・パラリンピック招致の経済社会インパクト 対 談 西坂 啓之氏 同 上 原田 宗彦氏 早稲田大学スポーツ科学学術院 教授 参加者 65 名 第 2 回情報交換会 日 時:平成 21 年 9 月 7 日(月)16:00~17:30 場 所:ホテル大阪ベイタワー(大阪市港区弁天 1-2-1) 講 演 北村 薫氏 順天堂大学スポーツ健康科学部 教授 テーマ:現代のスポーツ健康産業の新たな課題とその対応策に関する調 査研究“スポーツ化するゲーム”と“ゲーム化するスポーツ” 参加者 31 名 (内訳)大阪スポーツ用品卸商業組合 関西スポーツ用品工業協同組合 12 名 19 名 第 3 回情報交換会 日 時:平成 22 年 1 月 21 日(木)16:30~18:10 場 所:弘済会館(東京都千代田区麹町 5-1) 講 演 大屋 洋子氏 (株)電通総研 消費者研究センター スーパーバイザー テーマ:「いま 20 代女性がなぜ 40 代男性に惹かれるのか」著者が語る 『価値観が多様化した“いま”の世代特徴』 参加者 50 名 -12- (4)地域・スポーツ振興賞 第 2 回 地域・スポーツ振興賞 日 時:平成 22 年 3 月 3 日(水)…第 4 回シンポジウムにおいて行う 場 所:如水会館 応募作品:22 件 地域・スポーツ振興賞選考委員(50 音順・敬称略) 委員長 原田 宗彦(早稲田大学スポーツ科学学術院 教授) 委 員 荻田 則夫(社団法人共同通信社 編集局次長) 〃 斎藤 敏一(社団法人スポーツ健康産業団体連合会 会長) 〃 鈴木 眞人(日本商工会議所 地域振興担当部長) 〃 丁野 〃 藤本 朗(社団法人日本観光協会 常務理事・総合研究所長) 康二(経済産業省商務情報政策局サービス産業課長) 選考委員会 2 月 18 日(木)に選考委員会を開催し、入賞者を決定 入賞者リスト ☆最優秀賞(経済産業省商務情報政策局長賞)1 点 作品名 スポーツ雪合戦による地域活性化(北海道有珠郡壮瞥町) 応募者 昭和新山国際雪合戦実行委員会 ☆優秀賞(日本商工会議所 奨励賞)1 点 作品名 はつかいち縦断みやじま国際パワートライアスロン大会 2009(広島県 廿日市市) 応募者 はつかいち縦断みやじま国際パワートライアスロン大会実行委員会 ☆優秀賞(社団法人スポーツ健康産業団体連合会 会長賞)1 点 作品名 四万十川水泳マラソン大会(高知県四万十市) 応募者 財団法人 四万十市体育協会 ☆佳作 作品名 応募者 作品名 応募者 作品名 応募者 作品名 応募者 4点 スポーツごみ拾い(東京都渋谷区) 日本スポーツごみ拾い連盟 「横浜 F・マリノスのサッカー食育キャラバン」 ~サッカーを通じてひろがる笑顔の輪~(神奈川県横浜市) 横浜マリノス株式会社 だれもがスポーツに親しめる環境づくりをめざして(新潟県新発田市) NPO 法人新発田市総合型地域スポーツクラブ「とらい夢」 ゴールデンゲームズ in のべおか(宮崎県延岡市) ゴールデンゲームズ in のべおか実行委員会 -13- 2.地域スポーツ振興部会 市民生涯スポーツ大祭の開催事業 平成 21 年度財団法人 JKA 補助事業「競輪・公益枠」 名 称:とびっきり!あさひテレビ祭り/2009 スポーツ&レジャーフェスティバル 目 的: スポーツ意識の浸透と高揚を図ることをテーマに、高齢者や障害者を含 めた「生涯スポーツ」をテーマの基本に据えて、スポーツ産業の育成・発 展を図ることを目的として実施した。 今回実施した様々なスポーツレクリエーションは、多くの人がスポーツ に親しむための選択肢を広げ、生涯スポーツの振興と地域スポーツ産業の 育成・発展を図るという事業目的を充分果たせた。 内 容: 「とびっきり!あさひテレビ祭り/2009 スポーツ&レジャーフェスティ バル」は、平成 21 年 9 月 26 日(土)・27 日(日)の 2 日間にわたり、静 岡市葵スクウェア、青葉シンボルロード、エスパルスドリームプラザにて 開催されました。 今年は昨年の静岡会場に加え、10 周年を迎えるエスパルスドリームプラ ザでもおもしろ自転車、サッカーパークを開催し大いに盛り上がりました。 期間中は天候に恵まれ、大変多くの方々にご来場いただき、成功裏に終わ ることができました。とびっきり!あさひテレビ祭りとスポーツ&レ ジャーフェスティバルの 2 日間の延べ来場者は、10 万人を超えました。皆 さんは朝早くから会場へ足をはこばれ、一日中楽しまれたことと思います。 また、静岡朝日テレビ主催の「とびっきり!あさひテレビ祭り」との共 催ということもあり、9 月 26 日(土)には午前と午後に生中継番組が放映 され、イベントの盛り上げに大変効果を及ぼしました。 青葉シンボルロードでは、キッズじゅうどう、ハイストライカー、9 フー プス、ゴルフターゲット、バンジーランなど様々なイベントが行われまし た。エスパルスドリームプラザでは、おもしろ自転車やサッカー教室を実 施しました。 キッズじゅうどうでは、日本女子柔道倶楽部さんのご協力により、幼稚 園児から小学 3 年生くらいまでの子供たちにかわいい柔道着を着てもらい、 挨拶や技のかけ方の指導が行われました。講師は平成 7 年世界柔道選手権 大会代表の石橋千里さんをはじめ、静岡文化芸術大学の柔道部の方々にお 世話になりました。 サッカー教室では、地元サッカーチームの静岡 FC の選手を 3 人講師に 迎え、幼稚園児から小学生までの幅広い年代の子供たちに、ボールに慣れ 親しむことから始め、ボール遊びを通じてサッカーの楽しさを指導してい -14- ただきました。 全てのイベントにお年寄りから子供までご参加いただき、まさにスポー ツ&レジャーフェスティバルの考えにふさわしいイベントとして充実し た 2 日間でした。 実施概要 名 称:とびっきり!あさひテレビ祭り 2009 スポーツ&レジャーフェスティバル 主 旨:生涯スポーツ・レジャーを通して静岡県民の心と健康づくりを図ると共 に、「ふるさとしずおか」への郷土愛を育むことを目的として開催する。 子どもからお年寄りまで幅広い県民の参加を得て、スポーツ・レジャー に親しむ機会と継続的なスポーツ・レジャー活動へのきっかけを提供し、 生涯スポーツの振興を図るとともに、地域スポーツ産業の育成、発展を 図るものとする。 日 程:平成 21 年 9 月 26 日(土)・27 日(日) 会 場:静岡市葵スクウェア、青葉シンボルロード、エスパルスドリームプラザ ※両日 主 催:とびっきり!あさひテレビ祭り /スポーツ&レジャーフェスティバル実行委員会 後 援:経済産業省、文部科学省 協 力:(株)静岡朝日テレビ、日本女子柔道倶楽部他 期間中の観客動員 イベント 会 場 開会式 葵スクウェア サッカー教室 エスパルスドリームプラザ サッカー9 エスパルスドリームプラザ キッズじゅうどう 青葉シンボルロード おもしろ自転車体験 エスパルスドリームプラザ ハイストライカー 青葉シンボルロード バンジーラン 青葉シンボルロード ゴルフターゲット 青葉シンボルロード 9 フープス 青葉シンボルロード 26 日(土) 400 1,200 1,000 1,600 1,300 1,500 1,300 1,400 9,700 参加延べ人数・・・・ -15- 27 日(日) 1,400 1,200 400 1,900 1,500 1,600 1.550 1,250 10,800 20,500 人 3.広報宣伝・調査部会 (1)多様化するスポーツ健康市場における新たなビジネスモデルのあり方に関する調 査研究(平成 21 年度サービス産業生産性向上支援調査事業) 事業総額 7,140,000 円 自己負担額 委託金額 0円 7,140,000 円 〈調査研究委員会の設置・検討〉 スポ団連の事務局内にスポーツ界の有識者、スポーツ業界関係者、ゲーム業界関係者 から成る「調査研究委員会」を設置し、ゲームを活用したスポーツ人口の拡大の方策を 探るとともにカジュアルスポーツをベースとした『ビジネスモデル(案)』を策定した (4 回開催)。 〈調査研究委員会メンバー〉 ≪委員長≫ 北村 薫 (敬称略、五十音順) 順天堂大学スポーツ健康科学部 教授 ○スポーツ社会学に関する学術研究者として ≪委 員≫ 池澤 守 株式会社バンダイナムコゲームス 社長室新規事業部 ゼネラルマネージャー ○ゲーム産業に関する実践専門家として 池田朝彦 社団法人日本ボウリング場協会 会長 ○ボウリング場業界の代表として 犬飼博士 日本eスポーツ協会設立準備委員会 eスポーツプロデューサー ○ゲームに関する実践専門家として 雑賀 昇 社団法人日本テニス事業協会 会長 ○テニスクラブ業界の代表として 古川雅一 京都大学経済研究所 研究員 ○健康・スポーツに関する研究者として 古屋武範 株式会社クラブビジネスジャパン 代表取締役 ○フィットネスクラブ業界の代表として 三ッ谷洋子 株式会社スポーツ 21 エンタープライズ 法政大学スポーツ健康学部 代表取締役 教授 ○スポーツビジネスに関する学識経験者として -16- 柳田尚也 財団法人日本生産性本部 余暇創研レジャー白書担当 ○余暇・レジャーに関する研究者として 横山雅也 社団法人全日本ゴルフ練習場連盟 専務理事 ○ゴルフ練習場業界の代表として 〈報告書の概要〉 1.「カジュアルスポーツ」と「カジュアルスポーツ」の風景 ①カジュアルスポーツとは 「カジュアルスポーツ」とは、身近・手軽にスポーツの楽しさや効用を、その人 なりに享受できる敷居の低いスポーツの世界である。 「場所・時間・技能・指導の有無を問わず老若男女誰もができる」「用具不要で 安価にできる」「短時間でも評価や記録のフィードバックがある」「非日常的な世 界・物語・空間の中でリアル感を味わえる」など、基本的に IT やバーチャル技術 を用いて、消費者ニーズに応えた新しいスポーツの萌芽として期待されている。 今日代表的な「カジュアルスポーツ」は、Wii などのスポーツ体感型ゲームやシ ミュレーションゴルフなどである。 ②「カジュアルスポーツ」というイノベーション 「カジュアルスポーツ」は、消費者の潜在的なニーズに応えて、新しいテクノロ ジーを使い「ゲーム」と「スポーツ」のよさを併せもった、これまでにないスポー ツの新しい市場を創出すると考えられる。 ちょうど、音楽や映画が、ホールや劇場という「外の専門空間で楽しむ」ことと は別に、同じコンテンツを「家の中で楽しむ」ようになったイノベーションに似て いる部分があるかもしれない。 ③「カジュアルスポーツ」の風景 ~実際の活動者の日常から ・A 子さん 50 代 派遣勤務 ・A 男さん 20 代 不動産営業 ・B 子さん 30 代 専業主婦 ・B 男さん 50 代 メーカー勤務 2.消費者が求める「カジュアルスポーツ」のニーズ ①ゲームの楽しさ・よさ ~“一人で疑似体験やストレス解消ができる時間消費ツール” ②リアルスポーツの開始要因 ~開始への“エネルギー”は“不安” ③リアルスポーツをしたいがやらない理由・背景 ~「エネルギー不足」「一人ではおっくう」といった心理的な問題が上位 ④リアルスポーツの継続要因 ~半数以上が「無理のないレベル」「時間の自由度」「経済性」を挙げている -17- ⑤リアルスポーツへの支出金額は 20 代で低く、特に男性で顕著 ⑥男性 20 代はお金を使っている割合が最も高いが、年間支出金額は最も低い ⑦リアルスポーツにあまりお金を使っていないイノベーター・タイプ ⑧「カジュアルスポーツ」へのエントリー促進要因 ~“財布”と“心”の敷居を低くするソフト・ハード面の工夫が求められる ⑨「カジュアルスポーツ」に関わりの深い機器所有の状況 ~スマートフォンは現在の 3 倍、3D テレビは約 2 割に所有意向 ⑩インタビュー調査であらわれた 5 つのグループ 3.事業者ヒアリング調査にみる消費者ニーズや事業の成功要因 ①“スポーツ広場”の事例 コアターゲットは 10,20 代で、手頃な価格で選択肢が豊富な、リアルスポーツの 遊び場サービスである。ボウリングやゲームセンターなど総合娯楽施設の中にある。 時間課金制で時間制限はあるものの、30 を超えるスポーツ・メニューの中から自 由に、やりたいものをいくらでもできる仕組みとなっている。 ②携帯電話とコンテンツの事例 若い女性の興味やライフスタイルに寄り添った、日常的なスポーツプログラム・ 健康管理など各種コンテンツや、記録・計測などのサービスを、携帯を使って会員 に提供している。コンテンツ料金、通信料が課金される仕組みである ③シミュレーションゴルフの事例 シミュレーションゴルフ屋内施設での成功要因は、「カメラ」がキーワードであ る。「ゴルフはサイエンス」と考え、球を打つ姿を数台のカメラで確認して、パソ コンのタッチパネル画面で分析ができる。ゴルフ技術の向上に役立つため、顧客は アクティブ・ユーザーが中心である。 ④ゲームや IT にみるビジネスモデルの変化 現在のビジネスモデルは、オープンにして不特定多数で改良を加える手法で 1990 年代に開発された OS「リナックス」のような参加型である。ゲームでも、自分の 好きなように変えられたり、それを競い合ったりしている。ネットに載せると支持 者が集まり、それが直ちに評価になり、ビジネスになるという状況である。従来の ビジネスモデルとは違いがあることを認識する必要がある。 4.カジュアルスポーツを活用したスポーツ人口拡大の方向性 ①スポーツ人口拡大に向けたカジュアルスポーツの消費リーダー 5 つの層別でみると、「イエナカ+リアル層 B」に消費感度の高さが目立ってい る。 -18- ②スポーツ人口拡大に向けたターゲット層の 5 つの方向性 下図は、向かって左の山はスポーツ体感型ゲームをしている人の山、向かって右 の山はリアルスポーツをしている人の山で、下の層は、体感型ゲームも実際のス ポーツも何もしていない人たちになる。 図 1 カジュアルスポーツを活用したスポーツ人口拡大のターゲット層 イエナカスポーツ層 リアル愛好者層 イエナカ+リアル層 Aどちらもゆるく B使い分け を楽しむ スポーツ非実施層 <メインのターゲット層とスポーツ人口拡大の方向性> ●消費リーダーとしてけん引~「イエナカ+リアル層 B 使い分けを楽しむ」 ●細く長く継続~「イエナカ+リアル層 A どちらもゆるく」 ●リアルスポーツへ参入~「イエナカスポーツ層」 <サブのターゲット層とスポーツ人口拡大の方向性> ●加齢等変化に伴うギアチェンジ~「リアル愛好者層」 ●面倒くささを逆手に参入~「スポーツ非実施層」 ③各ターゲット層のスポーツ人口拡大方向と行動促進キーワード ④カジュアルスポーツにおける「バーチャル」「リアル」の意義とベネフィット 5.カジュアルスポーツを活用したビジネスモデル案と提供方法 ①カジュアルスポーツを活用したアイディア・ビジネスモデル案 アイディア・ビジネスモデル案の作成においては、最終的には委員会を踏まえて、 以下 23 種類のアイディア・ビジネスモデル案が抽出された。 縦軸は、「リアルな世界」で行うか「バーチャルな世界(技術を使う)」で行う かの振り分けである。横軸は、身体活動の有無や強度を表している。より「静的身 -19- 体活動」に近ければ、ほとんど体を動かさず筋力も体力も使わない。より「動的身 体活動」に近ければ、筋力や体力を使う、実際のスポーツ活動を想定している。 図表 2 アイディア・ビジネスモデル案のポジショニング リアル スポーツ健康産業 習い事版テーマパーク 着たままスポーツ ミニファッションショー 文化系スポーツ スポーツ婚活・合コン タウンウォーキング 地域スポーツ広場 街角フィットネス ながら運動 RV トライアスロン 仲間集め 練習シミュレーション 記録+報酬 体感型リアル化 お茶の間レッスン 位置ゲー・スポーツ バーチャル公園遊び 3D テレビ体感 バーチャル 体感シミュレーション 青春振り返り 仮想の街 ゲーム・IT 産業 インストラクター応援青 ポイント流通 動的身体活動 静的身体活動 ②価格戦略からみたビジネスモデル提供の可能性 消費者調査で抽出された数値をもとに、おおよそ月額支出を換算し、場所との関 係をマッピングしてみたのが次図である -20- 図表 3 月額支出と空間からみたアイディア・ビジネスモデルのマッピング 高支出 5千円 スポーツ お茶の間 練習 レッスン 合コン シミュレーション 3Dテレビで リアル リアル体験 体感 スポーツ シミュレーション 街角フィッ 千円 トネス スポーツ体感型 イエ 機器等での ゲーム練習 ソト 500 円 ゲーム 携帯での ゲーム 仮想空間、 ゲーム 200 円 ポイント スポーツ 交換・流通 位置ゲーム 0円 低支出 ③カジュアルスポーツにおける新たなビジネスモデルのあり方 図表 4 他産業との共同・連携による提供のビジネスモデル例 スポーツ健康産業 (リアルスポーツ実践) 広告費 データ ゲーム、IT、メーカー 購入 参入ツール 商品開発 メリット 継続ツール 無料 記録 消 費 -21- 者 ポイント ④カジュアルスポーツによるスポーツ人口拡大に向けた課題 1)カジュアルスポーツに関するマーケティング・商品開発 2)カジュアルスポーツの業界内での共同事業 3)カジュアルスポーツに関する他産業との情報交換 4)カジュアルスポーツの導入にかかわる他企業との連携・調整 5)カジュアルスポーツの導入にかかわる資金確保 6)カジュアルスポーツ事業化におけるリスクマネジメント 7)カジュアルスポーツに関するプロモーション 8)カジュアルスポーツに関する調査・事例研究 9)カジュアルスポーツのプラットホームづくり カジュアルスポーツの育成に当たってはスポーツ健康産業のみならず、ゲーム産 業をはじめとする関連産業との連携が必要となる。 この連携プロジェクトを可能にするため何よりも必要なのは「プラットホームづ くり」である。商品開発、共同事業、情報交換、他産業との連携方法、資金確保、 リスクマネジメント、プロモーション、調査研究などに関する様々な理論や意見を 集約する舞台(プラットホーム)を創ることによって、カジュアルスポーツは、さ らなる発展の方向性を見出すことができるであろう。 (2)機関誌 JSHIF 発行 ○平成 21 年 8 月 夏号 ・ 第 21 回通常総会、第 61 回理事会 ・ 第 2 回シンポジウム開催 ・ 現代のスポーツ健康産業の新たな課題とその対応策に関する調査結果 ・ 会員紹介 ○JSHIF事業案内 ・ 斎藤会長 ごあいさつ ・ 組織図 ・ 役員紹介 ・ イベント活動 ・ 情報交換会&シンポジウム ・ 調査・研究 ・ 沿革・刊行物 -22- ○平成 22 年 1 月 ・ 斎藤会長 冬号 年頭所感 ・ 第 3 回シンポジウム開催 ・ とびっきり!あさひテレビ祭り/2009 スポーツ&レジャーフェスティバル ・ 会員紹介 ・ 平成 21 年度情報交換会開催 4.その他の事業 (1)生涯スポーツ全国会議 2010 開催趣旨 我が国においては、自由時間の増大、体力・健康づくりへの国民の関心の高まり などを背景にスポーツ需要が増大しており、誰もがいつでもどこでも気軽に参加出 来る生涯スポーツ振興のための環境の整備が求められています。 また、生涯スポーツの推進には、国や地方公共団体ばかりでなく、各種スポーツ・ レクリエーション団体や、スポーツクラブ、学校関係者さらにはスポーツ関連産業 団体等が、それぞれ重要な役割を果たしており、これら関係者相互の連携・協力が 急務となっています。 このため、関係の各界各層の人々が一堂に会し、生涯スポーツ振興のための現状 及び課題について、研究協議や意見交換を行い、相互理解を深め、関係者間の協調・ 協力体制の強化と生涯スポーツ振興の気運の醸成を目的として、本全国会議を開催 するものです。 主 催 文部科学省 生涯スポーツコンベンション実行委員会 社団法人スポーツ健康産業団体連合会 財団法人日本体育協会 財団法人日本レクリエーション協会 財団法人日本体育施設協会 財団法人スポーツ安全協会 社団法人全国体育指導委員連合 財団法人日本障害者スポーツ協会 埼玉県教育委員会 後 援 経済産業省 -23- 全体テーマ 【生涯スポーツの新たな時代に向けて~育成期から充実期へ~】 「生涯スポーツ社会の実現に向けた施策や取組」など、スポーツ振興基本計画 の達成に向けて取り組んできたこれまでの十年を振り返るとともに、今後、生涯 スポーツの新たな時代に向けて、充実・推進していくべき施策の方向性について 検討を深める。 具体的には、「スポーツは、人々に夢や感動を与え、豊かで活力ある地域づく りにも大いに貢献するものであり、すべての国民が身近な地域で生涯にわたって スポーツに親しめる環境をつくるために、また、それを次世代の子供たちの明る い未来につなげていくために、今何をなさなければならないか」という認識の下、 生涯スポーツ社会の実現について検討し、その方向性を探る。 期 日 平成 22 年 2 月 4 日(水) 会 場 浦和ロイヤルパインズホテル 〒330-0062 内 埼玉県さいたま市浦和区仲町 2-5-1 容 〈全体会〉 特別講演 演 題【スポーツと脳】 講 師 養老 孟司(東京大学名誉教授) 〈分科会〉 第 1 分科会 【総合型クラブの設立効果と今後の課題】 第 2 分科会 【人々のスポーツ機会の拡大に果たす体育指導委員の役割】 第 3 分科会 【スポーツ環境の整備とスポーツ施設の活性化】 第 4 分科会 【スポーツ実施率の向上につながる楽しさを重視した指導法】 -24- 第 3 分科会 1 テーマ 【スポーツ環境の整備とスポーツ施設の活性化】 2 趣 旨 公共体育施設は、指定管理者制度が導入され 5 年が経過し、当初一部に混乱 が生じたものの、生涯スポーツの身近な施設として、サービスが向上すると同 時に、施設が活性化したといわれております。また、多くの施設ではこの制度 の更新時期を経て新たな時期に入り課題も生じています。そこで、制度導入後 の現状と課題を整理し、よりよい方向を探るものであります。また、モニタリ ング活用によるサービス向上と施設の活性化や環境にやさしい施設のあり方 等について講演をいただき、生涯スポーツの一助としたい。 3 座 長 野川 4 春夫(順天堂大学スポーツ健康科学部 学部長) 発表者 1) 「指定管理者導入後の公共スポーツ施設の現状と課題」 河井 良輔((財)さっぽろ健康スポーツ財団企画開発課 課長/ (財)日本体育施設協会専門委員) 2) 「モニタリング活用による利用者サービスの向上と スポーツ施設の活性化」 坂田 公一(セノー(株)中央研究所 所長/ (財)日本体育施設協会 専門委員主任専門委員) 3) 「環境にやさしいスポーツ施設の整備」 石原 智也((株)NTT ファシリティーズ建築事業本部 設計部長/ (財)日本体育施設協会 専門委員) (2)後援事業・協賛事業 ①後援事業 「日本スポーツ産業学会第 18 回学会大会」 開催日:平成 21 年 7 月 11 日(土)~12 日(日) 主催者:日本スポーツ産業学会 -25- 「ウインターリゾート 2010」 開催日:平成 21 年 11 月 27 日(金)~29 日(日) 主催者:ウインターリゾート実行委員会 「2010 レジェンドカップ―15 周年記念大会―」 開催日:平成 22 年 2 月 13 日(土)~14 日(日) 主催者:NPO 法人レジェンド松山 「第 21 回日本テニス産業セミナー」 開催日:平成 22 年 2 月 9 日(火) 主催者:社団法人日本テニス事業協会/埼玉県テニス事業協会 ②協賛事業 「生活習慣病対策展 2009」 開催日:平成 21 年 11 月 11 日(水)~13 日(金) 主催者:社団法人日本能率協会 -26- (3)日本スポーツ産業学会平成 21 年度活動報告 1.学会組織の整備・充実・運営に関する事業 (1)会議の開催 ・第 40 回・第 41 回理事会を開催した(平成 21 年 7 月 11 日・平成 22 年 3 月 24 日)。 ・運営委員会を開催した(平成 21 年 6 月 22 日、平成 22 年 3 月 1 日の 2 回)。 ・第 19 回総会を開催した(平成 21 年 7 月 11 日)。 (2)事務局体制の整備・充実 ・ホームページの活用 http://www.spo-sun.gr.jp (3)会員の拡充 ・会員 523 名(正会員:431 名、学生会員:92 名) ・賛助会員 14 団体 ㈱アシックス、オリックス㈱、㈱サニーサイドアップ、 ※(社)スポーツ健康産業団体連合会、㈱デサント、㈱電通、㈱東京ドーム、 ㈱ナイキジャパン、㈱平野デザイン設計、ホクエツ印刷㈱、ミズノ㈱、 ※ヨネックス㈱、読売新聞東京本社、楽天㈱(※印 2 団体は平成 21 年度新規入会)。 *平成 22 年 3 月 31 日現在 2.出版事業 (1)学会誌「スポーツ産業学研究」第 19 巻第 2 号および第 20 巻第 1 号を発行した。 ○[第 19 巻第 2 号](平成 21 年 9 月 30 日発行) 〈原著論文〉 「野球におけるバットの質量・重心位置が打撃に及ぼす影響」 前田正登(神戸大学) 「硬式野球用ヘルメットの繰り返し衝突に対する緩衝性能」 冨岡良平(法政大学)他 5 名 「スケルトンのソリフレーム変形特性」 長坂明彦(長野高専)他 7 名 「J リーグシーズンチケット購買率の距離減衰率とその規定要因」 庄子博人(早稲田大学)他 3 名 「身体活動・運動への興味を高める方略としての趣味・余暇活動ゲートウェイの 可能性」 原田和弘(早稲田大学)他 1 名 〈実践研究〉 「選手とサポータの要望を考慮した J1 スケジュール作成の検討」 藤本宏美(岡山県立大学)他 4 名 「フィットネスクラブの利用頻度分析システムの構築とその応用」 山﨑利夫(鹿屋体育大学) -27- 「償還に関わる情報の開示・非開示の場合における当事者の意思決定に関する研 究:ゴルフ会員権の償還をめぐる最終提案ゲームを用いた実験」 顧 崢嶸 他5名 〈研究資料〉 「社会的「期待-一致/不一致モデル」に基づく北京オリンピック日本代表選手 の評価類型」 小野田哲弥(産業能率大学スポーツマネジメント研究所) 「中高齢者における特定健康診査・特定保健指導の認知度と運動実施との関連」 李 恩兒(早稲田大学)他 4 名 「30~40 歳代におけるウォーキング行動の実施状況と推奨身体活動基準を充たす 者の特徴」 須藤英彦(早稲田大学)他 4 名 「距離減衰モデルを用いた公共スポーツ施設利用者の地理的分布 -公共スポーツ施設 A 体育館の利用頻度レベルに着目して-」 庄子博人(早稲田大学)他 3 名 「公共スポーツ施設の指定管理者制度導入前後の利用者満足度の変化 -A 体育館を対象とした事例研究-」 間野義之(早稲田大学)他 2 名 〈書評〉 Klein, Alan. M.; Growing the Game:The Globalization of Major League Baseball, Yale University Press, 2006. 石原豊一(立命館大学) 〈日本スポーツ産業学会第 18 回大会報告〉 鷲崎早雄(静岡産業大学) 〈資料〉 スポーツ関連大学の入試情報一覧(2009 年度) 〈投稿規程〉 (2009 年 7 月 11 日改定) 〈附録〉 ・学会ニュース No.70,No.71 ○[第 20 巻第 1 号](平成 22 年 3 月 31 日発行) 〈総説〉 「日本人成人を対象にした身体活動支援環境に関する研究の動向」 石井香織(早稲田大学)他 2 名 〈原著論文〉 「日本人アルペンスキー選手に適した下肢骨格に基づくスキーブーツ設計」 鈴木聡一郎(北見工業大学)他 2 名 「WiMAS を用いた連続ジャンプの計測とフィールドテストへの利用」 田原亮二(福岡大学)他 3 名 -28- 「サッカーの愛好者と競技者の特性比較からみたサッカー市場の拡大に関する考 察-スポーツ行動の予測モデルを用いて-」 笠野英弘(筑波大学) 「オープンリーグにおける競争均衡度合に関する研究 -J リーグ・ディヴィジョン 1 の均衡度合変化の測定-」 川名光太郎(早稲田大学)他 1 名 「プロ・スポーツクラブへのファンの経営参加:英国サポータートラストの仕組 み・意義」 西崎信男(東海大学) 「特定健康診査・特定保健指導の認知変化に有効なメッセージチャネルの検討」 李 恩兒(早稲田大学)他 2 名 〈研究ノート〉 「指定管理者制度導入によるスタジアムのサービス・クオリティの変化 -A スタジアムの観戦者を対象とした事例研究-」 間野義之(早稲田大学)他 1 名 「中国プロ野球の可能性-北京五輪会場の観衆への調査から-」 石原豊一(立命館大学) 「アマチュア野球の抱える課題に関する研究 -現役プロ野球選手に対するアンケートをもとに-」 桑田真澄(早稲田大学)他 3 名 〈事例報告〉 「プロスポーツ・ファンの地域愛着とスポーツ観戦者行動」 二宮浩彰(同志社大学) 「地域住民と行政の協働による介護予防活動組織の自立過程 -東京都新宿区「シニア健康体操教室」の事例-」 荒木邦子(㈱早稲田エルダリーヘルス事業団)他 2 名 「大学運動部の指導・運営内容差異による就職状況の比較 -レスリング競技者を対象として-」 清水聖志人(日本体育大学)他 2 名 「デモンストレーションとしてのスポーツ行事に見る国体のスポーツレガシー」 関本ゆう(早稲田大学)他 1 名 〈フォーラム〉 「農林水産省による食事バランスガイド普及啓発の取り組み」 高泉佳苗(早稲田大学)他 1 名 〈投稿規程〉 (2009 年 7 月 11 日改定) 〈附録〉 ・学会ニュース No.72,No.73 -29- (2)「学会ニュース」No.70(8 月 11 日)、No.71(9 月 30 日)、No.72(1 月 21 日)、 No.73(3 月 31 日)をホームページに掲載した後、No.70 と No.71 は学会誌第 19 巻第 2 号と合本、No.72 と No.73 は学会誌第 20 巻第 1 号と合本して発行した。 (3)平成 21 年 10 月に独立行政法人科学技術振興機構(JST)が運営する Journal@ rchive(ジャーナルアーカイブ)サイトにて、過去の学会誌第 1 巻第 1 号より第 18 巻第 2 号まで(計 33 冊)の公開が決まった。 (4)平成 21 年 11 月より、「科学技術情報発信・流通総合システム」(J-STAGE)にて 学会誌「スポーツ産業学研究」第 19 巻第 1 号から掲載論文が公開されることにな り、第 19 巻第 2 号と共に公開中。 (5)第 18 回大会報告書を平成 22 年 3 月に発行した。 3.学会大会の開催 (1)第 18 回大会を開催した。 ○平成 21 年 7 月 11 日、アクトシティ浜松コングレスセンター3 階 Ⅰ.歓迎挨拶 大坪 檀(静岡産業大学学長) 、鈴木康友(浜松市市長) Ⅱ.基調講演 1 「スポーツ産業のグローバル化」 平田竹男(日本スポーツ産業学会理事長、早稲田大学教授) Ⅲ.基調講演 2 「新しい企業スポーツ像を目指した歩み~地域共生型チームを目指して」 小田勝美(㈱ブレイザーズスポーツクラブ常務取締役事業部長) Ⅳ.シンポジウム 1(大学ネットワーク静岡・科学交流フォーラム共催) 「東アジアのスポーツマーケティングを考える -日中韓のスポーツマーケットの特徴と市場創造の可能性-」 Coordinator:原田宗彦(日本スポーツ産業学会理事、早稲田大学教授) P a n e l i s t s:Feng Lu(中国 CFA 有限責任公司社長) Shoto Shu(中国 OCEANS Marketing 社長) Chong Kim(韓国漢陽大学校教授) Ⅴ.シンポジウム 2(大学ネットワーク静岡・科学交流フォーラム共催) 「地域におけるスポーツ産業の創造~静岡県のケースを中心として」 Coordinator:大坪 檀(静岡産業大学学長) P a n e l i s t s:花森憲一(静岡県副知事) 山口 建(静岡県立静岡がんセンター総長) 川村 修(㈱シャンソン化粧品代表取締役社長) 小田勝美(㈱ブレイザーズスポーツクラブ常務取締役事業部長) Ⅵ.学会会長講演 講演者:滝鼻卓雄(日本スポーツ産業学会会長、㈱読売巨人軍代表取締役オーナー) -30- ○平成 21 年 7 月 12 日、静岡産業大学磐田キャンパス Ⅰ.シンポジウム 3(大学ネットワーク静岡・科学交流フォーラム共催) 「静岡県のプロスポーツ活性化方案」 Coordinator:松崎孝紀(静岡産業大学客員教授) P a n e l i s t s:吉野博行(㈱ヤマハフットボールクラブ代表取締役社長) (J リーグ 早川 ジュビロ磐田) 巌(㈱エスパルス代表取締役社長) (J リーグ 清水エスパルス) 久野将稔(㈱フェニックス代表取締役社長) (bj リーグ 浜松・東三河フェニックス) Ⅱ.企業フォーラム「スポーツ産業が求める人材像」 (大学ネットワーク静岡・科学交流フォーラム共催) 担 当:平 光正(静岡産業大学教授・就職委員長) 参加企業:㈱アコーディア・ゴルフ、㈱アシックス、㈱河合楽器製作所、 プーマジャパン㈱、ミズノ㈱ Ⅲ.企業相談会…各企業の人事担当者による学生個別相談 参加企業:㈱アコーディア・ゴルフ、㈱アシックス、㈱河合楽器製作所、 プーマジャパン㈱、ミズノ㈱、㈱リバティ Ⅳ.一般研究発表 ○大会協賛 36 題 7 団体 ㈱アシックス、㈱エスパルス、笹川スポーツ財団、㈱フェニックス、ミズノ㈱、 ヤマハ発動機㈱、㈱ヤマハフットボールクラブ 4.専門分科会活動の推進 ・スポーツ法学専門分科会、スポーツ産業史専門分科会、スポーツ工学専門分科会、 スポーツマネジメント専門分科会、スポーツ指導サービス専門分科会の 5 分科会 に、計 20 万円を補助した。 5.学会賞について (1)平成 21 年 7 月に開催された第 19 回総会で学会賞 2 編の授与式を行った。 ○学会賞受賞論文 ・「わが国の球技系トップリーグ観戦者に関する研究 -クラスター分析を用いた観戦者の分類-」 高田一慶(日本バレーボールリーグ機構)他 2 名 (「スポーツ産業学研究」第 18 巻第 1 号掲載) ・「歩行による推奨身体活動量の充足に関連する要因」 柴田 愛(早稲田大学エルダリー・ヘルス研究所)他 1 名 (「スポーツ産業学研究」第 18 巻第 2 号掲載) -31- (2)平成 22 年 7 月開催の第 20 回総会で授与が予定されている学会賞の候補論文を 選考した。 6.その他 学会のあり方を検討した。 -32- 5.理事会・総会報告 (1)第 61 回理事会・第 21 回通常総会(平成 21 年 6 月 12 日(金)如水会館) 主な承認事項 ①財団法人 JKA 等の補助金交付決定について a)財団法人 JKA 公益枠補助事業 (単位:千円) 補助事業名 補助金 市民生涯スポーツ大祭 合 計(補助率 50%) 自己資金 事業総額 9,202 9,202 18,404 9,202 9,202 18,404 なお、自己資金の調達については資金の不足を生じた場合は、役員の責任に おいて調達する。 b)その他の補助事業(申請予定) (単位:千円) 補助事業名 金 調査事業 合 額 5,000 計 5,000 ②退会会員について 〔正会員〕 日本スポーツ用品輸入協会 〔特別会員〕 株式会社ゴールドウイン 株式会社双樹社 株式会社デサント ③新任理事・監事及び退任理事・監事 ○ 新任理事(敬称略) 石橋栄司 ぴあ株式会社 スポーツビジネス渉外担当 小澤壯六 財団法人健康・体力づくり事業財団 理事長 会 員 外 高梨佑治 社団法人日本ゴルフ場事業協会 専務理事 正 会 員 田中喜代次 筑波大学 教 授 会 員 外 野川春夫 順天堂大学 教 授 会 員 外 -33- 特別会員 原田宗彦 早稲田大学 教 授 会 員 外 日枝 久 社団法人日本ゴルフトーナメント振興協会 理事長 正 会 員 廣内 武 社団法人日本アパレル産業協会 理事長 正 会 員 社団法人全国コンサートツアー事業者協会 会 正 会 員 山崎芳人 長 ○ 新任監事(敬称略) 岡野貫次 株式会社朝日広告社 ○ 退任理事(敬称略) 順天堂大学 青木純一郎 (平成 21 年 4 月 24 日ご逝去) 執行役員 特別会員 特任教授 会 員 外 石本恵一 株式会社デサント 最高顧問 特別会員 吽野良昭 社団法人日本プロゴルフ協会 理 事 会 員 外 小池憲治 日本スポーツ用品輸入協会 理事長 正 会 員 國分勝彌 社団法人日本ゴルフ場事業協会 理事・顧問 正 会 員 杉山 スポーツプロデューサー 茂 会 員 外 鳥井道夫 社団法人日本ゴルフトーナメント振興協会 理事長 正 会 員 永田友純 社団法人全国コンサートツアー事業者協会 監 正 会 員 西田東作 株式会社ゴールドウイン 代表取締役会長 特別会員 三宅正彦 社団法人日本アパレル産業協会 理事長 正 会 員 取締役 特別会員 事 ○ 退任監事(敬称略) 八木恵一 株式会社朝日広告社 -34- ④任期満了に伴う理事及び監事候補者 理事・監事候補者名簿 新役員 理 事 理 事 理 事 理 事 理 事 理 事 理 事 新 候補者名 水野正人 中野啓二郎 斎藤敏一 岩井大輔 池田朝彦 林 有厚 板垣勝男 1 2 3 4 5 6 7 理 理 理 理 事 事 事 事 秋 浅 石 石 山創一 井光昭 橋栄司 原 悟 8 9 10 11 理 理 理 理 事 事 事 事 尾 小 川 黒 木 徹 澤壯六 口 純 川光隆 12 13 14 15 理 理 理 理 事 事 事 事 小関和夫 雑賀 昇 佐伯年詩雄 清水愼一 16 17 18 19 理 理 理 理 理 理 理 事 事 事 事 事 事 事 勢能志彦 高梨佑治 田中喜代次 民秋史也 丁野 朗 泊 三夫 野川春夫 20 21 22 23 24 25 26 理 理 理 理 理 理 理 理 理 理 監 監 事 事 事 事 事 事 事 事 事 事 事 事 原田宗彦 日枝 久 平野哲行 廣内 武 三ッ谷洋子 山崎芳人 山本為信 米山 稔 和田清美 渡邊光康 岡野貫次 小坂 勉 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 (敬称略) 旧 -35- 役職名 名誉副会長 名誉副会長 会 長 副 会 長 副 会 長 副 会 長 専務理事 理 事 理 事 理 事 氏 名 水野正人 中野啓二郎 斎藤敏一 岩井大輔 池田朝彦 林 有厚 板垣勝男 青木純一郎 秋山創一 浅井光昭 理 理 理 理 事 事 事 事 石 石 吽 尾 理 理 理 理 理 理 理 理 理 理 事 事 事 事 事 事 事 事 事 事 川口 純 黒川光隆 小池憲治 小関和夫 雑賀 昇 佐伯年詩雄 清水愼一 杉山 茂 勢能志彦 國分勝彌 理 理 理 事 事 事 民秋史也 丁野 朗 泊 三夫 理 事 西田東作 理 理 理 理 理 理 理 理 理 監 監 事 事 事 事 事 事 事 事 事 事 事 鳥井道夫 平野哲行 三宅正彦 三ッ谷洋子 永田友純 山本為信 米山 稔 和田清美 渡邊光康 八木恵一 小坂 勉 原 悟 本恵一 野良昭 木 徹 役員名簿 役員名 氏 名 勤務 団体・会社名 役 職 名誉副会長 水 野 正 人 非常勤 ミズノ株式会社 代表取締役会長 名誉副会長 中野啓二郎 非常勤 株式会社イースタンスポーツ 代表取締役会長 会 長 斎 藤 敏 一 非常勤 株式会社ルネサンス 代表取締役会長 代表取締役社長 副 会 長 岩 井 大 輔 非常勤 株式会社エバニュー 副 会 長 池 田 朝 彦 非常勤 社団法人日本ボウリング場協会 会長 副 会 長 林 有 厚 非常勤 株式会社東京ドーム 代表取締役会長 専 務 理 事 板 垣 勝 男 常 勤 社団法人スポーツ健康産業団体連合会 専務理事 理 事 秋 山 創 一 非常勤 株式会社電通 執行役員 理 事 浅 井 光 昭 非常勤 社団法人日本パブリックゴルフ場事業協会 会長 理 事 石 橋 栄 司 非常勤 ぴあ株式会社 スポーツビジネス渉外担当 理 事 石 原 悟 非常勤 社団法人日本フィットネス産業協会 理事 理 事 尾 木 徹 非常勤 社団法人日本音楽事業者協会 会長 理 事 小 澤 壯 六 非常勤 財団法人健康・体力づくり事業財団 理事長 理 事 川 口 純 非常勤 アジアスポーツマーケティング株式会社 代表取締役社長 理 事 黒 川 光 隆 非常勤 日本スポーツ芸術協会 理事長 理 事 小 関 和 夫 非常勤 日本スポーツ用品協同組合連合会 理事長 理 事 雑 賀 昇 非常勤 社団法人日本テニス事業協会 会長 理 事 佐伯年詩雄 非常勤 平成国際大学 教授 理 事 清 水 愼 一 非常勤 株式会社ジェイティービー 常務取締役 理 事 勢 能 志 彦 非常勤 セノー株式会社 代表取締役社長 理 事 高 梨 佑 治 非常勤 社団法人日本ゴルフ場事業協会 専務理事 理 事 田中喜代次 非常勤 筑波大学 教授 理 事 民 秋 史 也 非常勤 社団法人日本スポーツ用品工業協会 会長 理 事 丁 野 非常勤 社団法人日本観光協会 常務理事・総合研究所長 理 事 泊 三 夫 非常勤 株式会社博報堂 常務執行役員 理 事 野 川 春 夫 非常勤 順天堂大学 教授 理 事 原 田 宗 彦 非常勤 早稲田大学 教授 理 事 日 枝 久 非常勤 社団法人日本ゴルフトーナメント振興協会 理事長 理 事 平 野 哲 行 非常勤 株式会社平野デザイン設計 代表取締役社長 理 事 廣 内 武 非常勤 社団法人日本アパレル産業協会 理事長 理 事 三ッ谷洋子 非常勤 株式会社スポーツ 21 エンタープライズ 代表取締役 理 事 山 崎 芳 人 非常勤 社団法人全国コンサートツアー事業者協会 会長 理 事 山 本 為 信 非常勤 山本光学株式会社 代表取締役社長 理 事 米 山 稔 非常勤 ヨネックス株式会社 名誉会長 理 事 和 田 清 美 非常勤 株式会社アシックス 代表取締役会長 理 事 渡 邊 光 康 非常勤 財団法人大崎企業スポーツ事業研究助成財団 理事 監 事 岡 野 貫 次 非常勤 株式会社朝日広告社 執行役員 監 事 小 坂 非常勤 千葉・小坂会計事務所 税理士 朗 勉 (敬称略・50 音順) -36- ⑤部会規程の変更 部会規程を以下のように変更する。 (1)名称を社団法人スポーツ健康産業団体連合会とする。 (2)理事以外の有識者を部会委員に委嘱することができるようにする。 (3)任期を 1 年→2 年に延長し、理事の任期に一致させる。 ⑥部会構成メンバー(定款第 7 章補則第 40 条 事 業 部 委員会) 会 (新)部会長 丁野 朗 (新)委 加藤 誠 イ ベ ン ト 推 進 部 会 総 務 ・ 財 務 部 会 地域スポーツ振興部会 員 (新) 〃 高口徹生 (新) 〃 高﨑尚樹 (新) 〃 高梨佑治 (新) 〃 中里則彦 (新) 〃 中嶋康博 (新) 〃 野川春夫 (新) 〃 原田宗彦 部会長 岩井大輔 委 小関和夫 員 〃 民秋史也 〃 山本為信 〃 米山 稔 部会長 雑賀 昇 委 員 浅井光昭 部会長 三ッ谷洋子 委 尾木 員 -37- 徹 戦 略 ・ 開 発 部 会 会 員 増 強 対 策 部 会 部会長 黒川光隆 委 川口 員 純 〃 佐伯年詩雄 〃 清水愼一 〃 泊 〃 平野哲行 〃 渡邊光康 三夫 部会長 石原 委 秋山創一 員 悟 〃 勢能志彦 (新) 〃 日枝 久 (新) 〃 廣内 武 〃 和田清美 部会長 池田朝彦 広報宣伝・調査部会 (新)委 員 石橋栄司 (新) 〃 小澤壯六 (新) 〃 田中喜代次 (新) 〃 山崎芳人 注)会員増強対策部会以外の部会長は、会員増強対策部会の委員とする。 (2)第 62 回理事会(平成 22 年 3 月 3 日(水)如水会館) 主な承認事項 ①平成 22 年度事業計画 1)財団法人 JKA の補助金について 平成 22 年度 申請額 9,202,000 円 なお、自己資金に不足が生じた場合は、役員が責任を持って調達する。 2)平成 22 年度各部会活動について イ)事業部会 事業部会では、魅力ある事業活動を目指し、会員相互の交流促進と連携強 化、会員の自己啓発を推進するためにシンポジウム及び情報交換会の定期開 催並びに地域・スポーツ振興賞事業を軌道に乗せるとともに、新事業を企画 立案し、理事会・総会の承認を得て実施する。 -38- 事業支出 3,000,000 円 事業収入 1,000,000 円 収 支 差 額 △2,000,000 円 ロ)地域スポーツ振興部会 当部会では、スポーツ健康産業の健全な振興・発展に寄与するために市民 生涯スポーツ大祭を企画し、理事会・総会の承認を得て実施する。 市民生涯スポーツ大祭の開催 平成 22 年度 財団法人 JKA 補助事業「競輪・公益枠」 事 業 総 額:18,404,000 円 自己負担額: 9,202,000 円 補 助 金: 9,202,000 円 本フェスティバルは、生涯スポーツの普及と定着を目的に、国民の健康で 豊かな生活の実現を目指して、全国各地で開催している。平成 22 年度は熊本 県での開催を検討している。 ハ)広報宣伝・調査部会 当部会では、スポーツ健康産業に係わる情報の収集、産業振興のための情 報発信、マスコミ等への提言、広報宣伝活動、調査活動の推進を担当してい る。理事会・総会の承認を得て、以下の事業を実施する。 ①機関誌 JSHIF の発行 夏号:6 月の総会・理事会の後に発行 冬号:市民生涯スポーツ大祭の終了後、又は新事業の企画が確定した段階 で発行 ②(研究調査 未定)・・・・・申請予定 委託研究 事 業 総 額:7,000,000 円 自己負担額: 補 助 0円 金:7,000,000 円 ニ)その他の事業 ①アドバイザリースタッフ 当連合会が抱える今日的優先課題と問題の具体的解決策の提言を行う諮問 機関 事 業 費:100,000 円 -39- ②生涯スポーツ全国会議 2011 開催地は未定。文部科学省と実行委員会との共催。当連合会は、実行委員 会の構成員。 ③日本スポーツ産業学会会費 賛 助 会 費:200,000 円 ②当連合会の平成 22 年度職員等給与 総額 12,100 千円を限度として支給する。 ③平成 21 年収支決算見込み及び平成 22 年度収支予算 (1)平成 21 年度収支決算見込み 一般会計・特別会計合計額 収入合計 40,154,000 円 支出合計 54,669,000 円 収支差額 △14,515,000 円 正味財産 58,087,067 円 (2)平成 22 年度収支予算案 一般会計・特別会計合計額 収入合計 41,024,000 円 支出合計 56,946,000 円 収支差額 △15,922,000 円 -40- 平成 22 年度事業計画 活 動 指 針 (平成 22 年 4 月 1 日~平成 23 年 3 月 31 日) 現代社会は、サービスの経済化、情報化の急速な進展による産業の高度化、高齢化、 少子化、余暇時間の増大、女性の社会進出等、大きく構造が変化してきております。こ の構造変化は、国民の勤労形態やライフスタイルに大きな影響を及ぼし、国民の運動不 足や生活習慣病の蔓延をもたらしております。 一方、スポーツは国民生活にとけこみ、国民にとってなくてはならない要素となって おります。その実態は「する」「観る」「語る」「支える」等多様です。しかしスポーツ への「する」の参加率はバブル崩壊後の平成 5 年頃をピークに、少子化等も反映し全般 的に減少傾向が目立っております。また、昨年からメタボリック(内臓脂肪)症候群の 改善を促す、特定健診制度や特定保健指導が始まりました。最近では世代、男女を問わ ず健康づくりへの関心が高まっております。スポーツが健康に貢献することは、学術的 に明らかで、楽しんで運動することこそが健康につながる最良の道です。メタボリック 症候群対策としても、日常の健康維持・向上やストレスに対応する手段としてもスポー ツに大きな期待が寄せられております。更に、子どものスポーツ離れに伴い、子どもの 体力・運動能力の低下が深刻な社会問題になっております。スポーツをしない、できな い子どもたちを少なくし、より多くの国民にスポーツに参加してもらうことがスポーツ 健康産業界にとって重要な課題です。 国民が自己のライフステージや好みにあった最適なスポーツを日常的に楽しみ、生涯 にわたってスポーツを生活に取り込むことこそが当然として認知される生涯スポーツ 社会を創出するために、スポーツ人口を拡大し、国民とスポーツ健康産業界の橋渡しを 行うことが、本連合会の重要な役割です。 平成 22 年度としては、例年実施して好評のスポーツ人口を拡大するための「シンポ ジウム」 、「情報交換会」及びスポーツを通じて地域振興に貢献したと認められる団体・ グループ等を顕彰する「地域・スポーツ振興賞」を更に発展させ、軌道に乗せることと しております。また、市民生涯スポーツ大祭は昨年以上に活況になるように開催すると ともに、例年実施しておりますスポーツ健康産業界の更なる発展に資するための調査研 究については、機会を捉えて実施したいと考えております。 上記事業を着実に実行し、本連合会の社会的存在感を高め、会員増強を行い、経営基 盤の充実を図ります。 各理事のご協力をいただき、所管省庁である経済産業省のご指導の下に新事業の構築 及び継続事業の一層の改善を図ってまいります。 -41- 平成 22 年度 主催行事日程表(予定) (平成 22 年 4 月 1 日~平成 23 年 3 月 31 日) 月 日 曜日 6 11 金 8~11 月(予定) 3月3日 主 催 行 事 名 会 場 第 63 回理事会 第 22 回通常総会 如水会館 市民生涯スポーツ大祭の開催事業 熊 本 県 第 64 回理事会 如水会館 -42- 1.平成 22 度各部会の事業計画 (1)事業部会 魅力ある事業活動を目指し、会員相互の交流促進と連携強化、会員の自己啓発を 推進するためにシンポジウム及び情報交換会の定期開催並びに地域・スポーツ振興 賞の授賞事業を軌道に乗せるとともに新事業を企画立案し、理事会・総会の承認を 得て実施する。 事業支出 3,000,000 円 事業収入 1,000,000 円 収支差額 △2,000,000 円 (2)イベント推進産業 スポーツ健康産業団体、主要関連企業、関係者との交流及びスポーツ健康産業の 新たな見本市事業の企画を検討する。 (3)総務・財務部会 会務運営、会員管理、経理予算業務、活動の充実・拡大と関係諸団体・機関との 連携協調による補助金及び委託費の管理業務等を行う。 (4)地域スポーツ振興部会 スポーツ健康産業の健全な振興・発展に寄与するために市民生涯スポーツ大祭を 企画し、理事会・総会の承認を得て実施する。市民生涯スポーツ大祭は、生涯スポー ツの普及と定着を目的に、国民の健康で豊かな生活を目指して、全国各地で開催し ている。平成 22 年度は熊本県での開催を検討している。 市民生涯スポーツ大祭の開催 平成 22 年度 財団法人 JKA 補助事業「競輪・公益枠」 事 業 総 額:18,404,000 円 自己負担額: 9,202,000 円 補 助 金: 9,202,000 円 (5)戦略・開発部会 連合会の事業の方向付けをすることを活動の基本とする。スポ団連がこれまで 行ってきた「スポーツジャパン」に代わる新事業の検討内容を再度洗い直し、中長 期的に検討する事業及び短期的に実施可能な事業を整理する。具体策が整理された 時点で、関係の部会に提案する。 -43- (6)会員増強対策部会 新規の正会員・特別会員・賛助会員を入会させ、会員数を増やし、連合会の財政 基盤を健全にする。 (7)広報宣伝・調査部会 スポーツ健康産業に係わる情報の収集、産業振興のための情報発信、マスコミ等 への提言、広報宣伝活動、調査活動の推進を担当。理事会・総会の承認を得て実施 する。 ①機関誌 JSHIF の発行 夏号:6 月の総会・理事会の後に発行 冬号:市民生涯スポーツ大祭の終了後、又は新事業の企画が確定した段階で発行 ②(研究調査 未定) ・・・・・申請予定 委託研究 事 業 総 額:7,000,000 円 自己負担額: 補 助 0円 金:7,000,000 円 2.その他の事業 (1)アドバイザリースタッフ 当連合会が抱える今日的優先課題と問題の具体的解決策の提言を行う諮問機関 事業費:100,000 円 (2)生涯スポーツ全国会議 2011 開催地は未定。文部科学省と実行委員会との共催。当連合会は、実行委員会の構 成員。 (3)日本スポーツ産業学会 賛助会費(2 口) :200,000 円 平成 21 年 2 月 18 日に実施された経済産業省の検査において、業務委託契約の内 容が不明確であるとの指摘があったため、平成 21 年度に業務委託契約を解除し、当 連合会は日本スポーツ産業学会へ賛助会員として入会した。 (平成 20 年度から委託費を従前の 1,000,000 円から 200,000 円へ削減していた もの。) -44- 〈参考〉日本スポーツ産業学会平成 22 年度活動計画 1.学会組織の整備・充実・運営に関する事業 (1)会議の開催 ・理事会の開催(第 42 回・第 43 回) ・運営委員会の開催(2~3 回の予定) ・総会の開催(第 20 回) (2)事務局体制の整備・充実 ・事務局体制の整備・強化 ・ホームページの活用・充実 http://www.spo-sun.gr.jp ・広報活動の充実 (3)会員の拡充 ・新規会員の確保(現在 523 名:正会員 431 名、学生会員:92 名) ・賛助会員の確保(現在 14 団体) 平成 22 年 3 月 31 日現在 2.出版事業 (1)学会誌「スポーツ産業学研究」の発行(第 20 巻第 2 号、第 21 巻第 1 号) (2)「学会ニュース」の発行(No.74~77 ホームページ掲載及び学会誌との合本) (3)独立行政法人科学技術振興機構が運営する Journal@rchive(ジャーナルアーカイ ブ)サイトにて過去の学会誌第 1 巻第 1 号より第 18 巻第 2 号まで(計 33 冊)を公 開予定 (4)学会誌「スポーツ産業学研究」第 20 巻第 1 号と第 20 巻第 2 号掲載論文を「科学 技術情報発信・流通総合システム」 (J-STAGE)にて公開予定 3.学会大会の開催 (1)第 19 回学会大会の開催(平成 22 年 7 月 17 日~18 日 関西大学千里山キャンパス) (2)第 2 回リサーチ・カンファレンスの開催(平成 23 年 2 月 11 日 早稲田大学国際 会議場) 4.専門分科会活動の推進 ・専門分科会への助成 -45- 5.表彰事業 ・学会賞の表彰 6.その他 ・学会のあり方の検討 -46- 参 考 資 料 1.平成 21 年度シンポジウム 講演内容 第 3 回 シンポジウム(平成 21 年 7 月 16 日) 第 4 回 シンポジウム(平成 22 年 3 月 3 日) 2.調査研究報告書要覧 社団法人スポーツ健康産業団体連合会 第3回シンポジウム(抄) 開催日:平成 21 年7月 16 日(木)14:00~16:45 場 所:弘済会館 4階「萩の間」 ~スポーツの多面性と地域活性化効果~ Ⅰ.基調講演 清水 愼一((株)ジェイティービー 常務取締役) 「スポーツの多様性と地域活性化の効果について」 Ⅱ.展示 株式会社アシックス 大塚製薬株式会社 株式会社ジェイティービー 長永スポーツ工業株式会社 日本ボウリング商工会 株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー Ⅲ.パネルディスカッション コーディネーター 間野 義之(早稲田大学スポーツ科学学術院 教授) パネリスト 石井 宏子(温泉ビューティ研究家) 清水 愼一((株)ジェイティービー 常務取締役) 村山 哲二(プロ野球独立リーグ・BCリーグ 代表, (株)ジャパン・ベースボール・マーケティング 代表取締役) 敬称略 司会 予定の時間となりましたので、ただいまか ら始めさせていただきます。 本日は、社団法人スポーツ健康産業団体連合会 の開催いたします「第3回シンポジウム」にご参 加いただき、誠にありがとうございます。 開催に先立ちまして、私ども連合会の会長であ ります斎藤敏一から、ご挨拶を申し上げます。 斎藤会長 皆さん、こんにちは。 今日、ご講演いただくJTBの清水常務とは、 スポーツ健康産業団体連合会のみならず、サービ ス産業生産性協議会でもご一緒しておりまして、 大変な論客で、サービス産業の生産性の向上にも 助けていただいております。皆さんがイメージす るスポーツあるいは健康産業だけではなく、いろ いろな業種がスポーツを切り口に、いろいろな商 品を開発したり、あるいはスポーツの振興、健康 の向上に貢献する活動をしておられます。その一 つとしてスポーツツーリズム、ヘルスツーリズム ということもお話に出てくるのではないかと思 いますが、大変期待しております。 そのあとのシンポジウム、清水常務にもパネラ -47- ーに入っていただきます。コーディネーターの間 野先生は、いつも我々のパネルディスカッション でお世話になっております。温泉ビューティ研究 家の石井さん、大変期待しております。村山さん は、前回の地域・スポーツ振興賞で最優秀賞、経 産省の局長賞となった方で、前回も発表されまし たが、今回はパネラーに加わっていただきます。 我々の活動としては、経産省から受託事業とし て、「ゲーム化するスポーツ、スポーツ化するゲ ーム」ということで、ゲーム業界は敵ではないと いうことが研究結果で出ています。今年度も経産 省にお願いして、その続編をやりたいと思ってお ります。 私は、何とか2年間、会長の任期を終えまして、 もう2年やれということで、この間の総会で、再 度、会長に選ばれました。何とか財政的にも目途 がついてきましたし、このシンポジウムも定着し て、地域・スポーツ振興賞という新しい試みも 徐々に出していきたいと思っておりますので、今 後とも皆様のご協力をお願いいたします。 Ⅰ.基調講演 司会 本日の基調講演を行っていただきます、清 水愼一様をご紹介させていただきます。 1948年のお生まれで、1972年に東京大学法学部 を卒業、日本国有鉄道に入社。その後、JR東日 本に移行され、取締役営業部長、取締役仙台支社 長を歴任。2004年に株式会社ジェイティービー常 務取締役に就任。2005年、同社の事業創造本部長 に就任され、宇宙旅行・シニアロングステイプラ ン等、新商品を打ち出されました。現在、全国産 業観光推進協議会理事等で数多く活動され、また、 地域活性化推進の牽引役として、各地で開催され るフォーラム、分科会の講師と、幅広く活躍中で ございます。 本日は、スポーツの多様性と地域活性化の効果 について、お話を賜ります。 清水様、よろしくお願いいたします。 清水 ただいま、ご紹介いただきました、清水で ございます。貴重なお時間を少しいただきながら、 スポーツと地域活性化、これにツーリズムが入る のですけれども、この辺の話をさせていただきた いと思います。 私はもともと国鉄、JRでございます。鉄道マ ニアで、自慢は、鉄道の模型を、たぶん1千両以 上持っているのが自慢です。そのために、長野に 鉄道マニアの館を持っています。 地域との関わりは、JR東日本になりまして、 営業担当の役員、あるいは東北の鉄道の責任者を やった時からです。その時に、東北の各地域が、 あまりにもひどい状況にあるなということを感 じました。人口減少、高齢化です。あるいは、ち ょっとした負け犬根性も含めて。そういった地域 と対峙しながら、いろいろ議論をして、どうやっ て地域が元気になったらいいかなという話を、こ こ数年、続けています。昔から観光地としては有 名な東北ですけれども、逆に言えば、それが、い わば成功体験になって、うまくいっていないよう なことも含めて、いろいろ議論をさせていただい ております。 昨日は、たまたま、奥会津の三島町というとこ ろで、若手が百数十人集まりましたので、何とか 奥会津を元気にしたいという話をしてきました。 だいたいハコモノは、もうできあがりました。野 球場、観光施設も整備された。道路もだいたい整 備されてきた。しかし、ないのは、それを使うソ フトと、それを使う人材と、それを使わなければ いけないという熱気が足りないかなと。今、それ をどうしたらいいのかなと考えております。まさ に地域づくり、その辺の課題を、今、考えている わけです。 たまたま、内閣府の地域活性化のお手伝いをし てございます。地域をもっと元気にしなければい けないなという中で、私はツーリズムを通して元 気にしていこうということをかねがね言ってい るのですが、実は、ツーリズムを通して元気にす るということと、スポーツを通して元気にするこ とと、似ているのではないか、あるいは同根かな という思いを最近すごく強くしております。ツー リズムの意義とスポーツの意義が同じような中 身を持っておる。そういった意味で、地域おこし においてツーリズムをいわばツールとすると同 時に、スポーツをツールとする、あるいはスポー ツをひとつの目標としていくといったところと も大いに関係してくるかなという感じを深くし ました。 斎藤会長にお会いして、スポーツ健康産業団体 にも是非入ってほしいと。今まではスポーツ関係 者だけの団体だったけれども、是非、いろいろな 人たちに加盟してもらいたいのだというお話を いただき、一も二もなく入らせていただいて、現 在、こちらの理事もさせていただいております。 ご承知のとおり、農業と観光というのは、今、 -48- 完全に一体化なのです。農業なくして観光なし。 農業の活性化というのは観光でしかあり得ない。 これが、やっと農水省さんも気が付かれて、農業 はグリーン、観光がツーリズム、グリーンツーリ ズムですね。ところが、農水省さんの担当者の最 初の方が、それを「田植え体験」と訳したもので すから、田植えだけを体験するのかなというふう になったので、おかしくなってしまったのですが、 そうではないですね。農家の暮らしと、観光とい うのが一体なのだと。農家の暮らしこそ観光の、 いわば主体だし、観光客は農家の暮らしを味わい たいのだ。それがグリーンツーリズムということ なのです。同じように、スポーツツーリズム、ス ポーツとツーリズムというのは、私は、一体のも のかなと。 ちなみに、私のスポーツ体験、まったくありま せん。メタボ予備軍で、「スポーツをしろ」と言 われているのですが、私は鉄道マニアなものです から、夜中じゅう、電車を動かしているのが大好 きなので、朝の散歩しかありません。ただ、JR 東日本の最初の野球部長というのをやり、都市対 抗に何とか出たいな。ずっと国鉄時代にできなか ったから、JR東日本になって、すぐ野球部長に なりました。私どもの社長だった松田が、今、野 球連盟の会長をさせていただいております。それ だけだと思います。非常にスポーツとの関係は、 私自身は薄いのですが、ただ、関心は非常に高い。 最初に、観光交流を巡る動きをちょっとお話し します。今、観光といった時に、合い言葉として、 「交流なくして活力なし!」。これは、人口減少 で地域が衰退するけれども、お客様が来ることに よって元気になるだろうということです。よく、 大分県の由布院の方々が、人口わずか1万2千人 の街だけれども、観光客が400万人来るのだと。 1日当たり1万人だ。だから、本当は、1万2千 人の街だけれど、2万人の活力があるのだ。まさ に「交流なくして活力なし!」。人口減少が続く 中で、お客様が来ることによって元気になろうと、 これが観光立国、観光立県の認識です。 しかし、最近の観光は、また違うのです。「交 流なくして活力なし!」で、お客様が来てほしい。 昔だったら、JTBに「送客してくださいよ」、 JRに「送客してくださいよ」、「分かった」と いって、それで済んだのですが、今はまったく通 じません。今のお客様は、JTBとかJRが商品 を作ったって、簡単に乗ってくれませんね。です から、私どもの売上げは減少一方。そういった意 味で、昔のマスツーリズムの時代は終わりです。 今の観光は何かというと、「活力なくして交流な し!」。実は、住民が元気に活動しているところ にお客様は吸い寄せられていく。「おっ、新潟で、 村山さん、なんか楽しそうにやっているな」とい うところに、単にサポーターだけではなくて、い ろいろな人が吸い寄せられていく。「清水さん、 だって、交流があって初めて活力があるから、だ けど、活力がないと交流はないの。どっちが先よ」 と。これは、だから、鶏が先か卵が先かではなく て、同時並行なのだと。まさに活力がないと交流 は生まれません。活力というのは、実は、地域に 対する誇り、それが出てくれば活力があるのです。 今、やっとこれに気がついてきて、地方の時代、 東国原さん、あるいは大阪の知事が発言している。 やはり地方の時代になりました。 この時の交流というのは、地域内の交流と地域 間の交流、両方を表します。地域間の交流が観光 です。あとは地域内の交流、これが活力です。実 は、今日の議論の焦点はここなのです。地域内の 交流がないくせに、交流だけを考えているところ があるのです。これがあらゆる地域活性化の原点 です。今、あらゆるものが曲がり角にきています。 例えば、観光をやる時に、私はもう旧来型の観 光協会は要らないと言っているのです。なぜなら ば、観光協会のメンバーは、どこでも、行政と、 JTBなどの旅行会社と、JRなどの輸送機関と、 これに旅館・ホテルだけなのです。しかし、そん な観光は、もう成り立たない。農業なくして観光 は成り立たない。あるいは、モノづくりなくして 観光は成り立たない。既存の旧来型の観光協会が 観光をやっているところは軒並みダメです。「観 光、観光」といって騒いでいる割に、うまくいっ ていない事例はほとんどそういうことです。観光 協会に高い会費を払って、やっていることは単に 提灯をぶら下げること、旗、フラッグですね、そ ういうのが多いです。それを乗り越えないかぎり 地域内の交流はあり得ない。あらゆる団体が、今、 それを乗り越える必要があります。それが乗り越 えられるかどうかによって活力が出てくる。スポ ーツによる街おこしもスポーツ関係者がそこを 乗り越えられるかどうかです。この活力というの がポイントです。しかし、この活力は、逆に言え ば交流、観光によって生まれてくるということも あります。両方のことを頭に入れてやっていただ ければいいと思います。 2003年に「観光立国」になりました。交流人口 -49- の拡大による地域の活性化というのが出ていま す。観光は少子高齢化時代の経済活性化の切り札。 これから人口減少になります。年間の消費額、購 買力が1人当たり121万円、人口が1人減ると121 万円の購買力が減る。これをお客様でカバーしよ う。外国人の方は1人当たり18万円使います。あ るいは、国内の方でも宿泊をしますと5万4千円 使います。ですから、外国人の方が7人来れば定 住人口1人減少分の購買力をカバーできる。これ が観光交流による経済効果です。こういった形で お客様が来ることによってカバーできるという ことです。 特に、今、日中韓、このトライアングルの動き を、まだ1千数百万人ですが、早く2千万人くら いにしようということになっています。残念なが ら、まだこれは双方向になっていません。これを 双方向にやれば日中韓というのは非常におもし ろい展開になるだろう。 実は、観光は平和へのパスポートだという言葉 があるのです。ここを活発にすることによって、 上の政治家同士は仲が悪くても、住民の交流が続 けば誤解は進まない。 中国でアンケートをとりました。日本に来たこ とがある人、日本に行ったことがない人、両方の アンケートをとり、「日本が好きですか」。日本 に来たことがない人は、日本が好きな人はわずか 2割ですけれども、日本に来たことがある人は、 日本が好きだというのが5割になります。なぜな らば、メディアから一方的に伝わる情報と、現実 に日本に来て日本の人たちの親切、ホスピタリテ ィに触れた時の差です。いくらインターネット時 代でも人は動かなければいけない。今度は中国の 個人ビザが解禁されましたけれども、特に、政治 体制が異なる中国、ロシアとは人々の交流をもっ とやらないといけない。観光交流の意味合いがあ ります。いろいろな目標がありますけれど、この 辺は省略します。 多様な観光交流が実は地域を活性化する。昔の 観光はいわば物見遊山の周遊型、観光施設の観光、 非日常型、どんちゃん騒ぎです。一時期集中、名 所旧跡、金を使う。観光地は地域と乖離。囲い込 み、一点豪華。今の観光は生活体験の滞在型。非 日常ではなくて異日常。オンとオフの境なし。テ ーマ性の強い旅。金ではなくて時間。地域の生活 の共有、体験、交流、学習。リーズナブルなドゥ・ イット・ユアセルフ。単に温泉と観光施設だけを 巡ったって、今のお客様はなかなか満足しない。 逆に言うと、そういうツアーだったらできるだ け価格を安くしていきたい。しかし、こういった 多様な観光がある場合には、単価は惜しまない。 由布院のお客様は、平均単価で2万1千円。それ に対して、これから石井さんからのお話があると 思いますけれども、東北の旅館、平均して1万2 千円。何で東北の温泉は1万2千円しか払ってく れないのか、由布院は2万1千円も払うのか。そ れは、こういった多様な観光の受け皿になってい るからです。多様な観光というのがこれからひと つのポイントになるということです。 これからの観光は、「まちじゅう観光」なので す。今までの観光は狭い概念、行政、旅行業界、 交通機関、観光施設業界、この狭い概念だけでや っていたが、これからの観光は、市民、おじいち ゃん、おばあちゃん、環境団体、歴史、伝統、文 化、まちづくり、産業遺産、医療機関、警察なん かも関わるのです。なぜならば、これからのんび り歩きたい、のんびり歩いた時に歩道にベンチが 欲しいよな、歩道でオープンカフェでもやってく れないかな、ウィーンに行けば当たり前だものな、 ということを我々が提案すると、警察が「ダメダ メ、そんな第三者占有は認めない。変なやつがそ んなことをやったら困るじゃないか」。JRもそ うでした。駅前広場で音楽でもやろうものなら、 「邪魔、邪魔、邪魔」。逆に言うと、これから、 観光には警察の人が不可欠だと。是非、警察の理 解が必要だというふうに思いますけれども。その 中で、スポーツ団体、飲食店、モノづくり、こう いった人たちが全て揃わなければツーリズムは 成り立たない。ですから、これは「まちじゅう観 光」だと。そういった時代になってきたわけです。 今まで、観光というと、この一部のメンバーだけ がメリットを享受していましたけれども、うまく すれば全員が観光の効果を享受できる。そういっ た期待も含めて、「まちじゅう観光」という言葉 が、今、定着しつつあるわけです。 これが今の観光です。まさに地域全体で担う観 光です。ですから、これからは、多様な観光をや るとすれば、いろいろな資源を繋がなければいけ ません。前は、観光施設と旅館、これだけを繋げ ばいい。ですから、私どもJTBの契約施設も、 圧倒的に観光施設と旅館です。ここから手数料を いただくけれども、もう、お客様は満足しません。 それより、街なかを歩きたいよ。あるいは、農家 のおばちゃんの話を聞きたいよ。ですから、先ほ どのグリーンツーリズムは、農業の体験だけでは -50- なくて、農家レストランで食事をしたり、おじい ちゃんの昔話を聞いたり、農村の景観を楽しんだ り、そこで健康とかそういったことを考えながら、 旅館、ホテルに入る。これがグリーンツーリズム です。まさに、今までとはまったく違う。私ども は、これをニューツーリズムと言っています。昔 のオールドツーリズム、マスツーリズムに対応し たニューツーリズム。ですから、多様な観光を 我々はニューツーリズムと称しているわけです。 このニューツーリズムというのは、今、あちこ ちでたくさん出ています。エコツーリズム、グリ ーンツーリズム、文化観光、産業観光、ヘルスツ ーリズム、ホワイトツーリズム、何々とツーリズ ム、何でもありです。地域の暮らし、あるいは地 域の歴史、伝統、文化に根ざすものだったら、そ れをくっつけることによってツーリズムが生ま れていく。逆に言うと、そういったものしか、こ れからの観光は成り立たないということです。 例えば、国土交通省で、今、こういったニュー ツーリズムを一所懸命に称揚しています。福島県 の喜多方市は、蔵の街、ラーメンの街ですが、現 在、ここに太極拳を入れている。これはなぜかと いうと、蔵の街、ラーメンの街だけではお客様が 満足しない。特に、一番関心があるのは健康。実 は、旅とスポーツの共通のキーワードは健康、そ の健康が大きなポイントになるとすれば、たまた ま、そこの白井という市長が「太極拳がいいんじ ゃないか」と。それによって太極拳の街になりま した。この間、全国大会、1万人近い人が全国か ら集まりまして、道路じゅうで、みんな太極拳を やっています。 山形県の大蔵村は、肘折温泉といって、湯治で す。しかし、湯治だけではお客様は来ない。どう しようか。ここは、ノルディックウォーキングで す。今、東北は、あちこちでノルディックウォー キング。仙台にすばらしい方がおられて、定着を しつつあります。秋保温泉もノルディックウォー キング。という形で、ノルディックウォーキング による自然体験、これを湯治にくっつけることに よって、湯治本来の癒し、健康保全、それを確保 しようと。昔の湯治のように、一巡り七日間、二 巡り十四日間、行けない。数日間で何らかの形で 健康を確保しようということで、運動療法が入っ たわけです。我々は「現代湯治」と言っている。 こういうニューツーリズムの動きが、今、たくさ んあります。 どういう旅が、今、一番求められるかというと、 癒しの旅です。歴史ある街並みを訪ねる旅、大自 然の魅力を味わう旅、アウトドア体験を楽しむ旅、 スポーツ活動を楽しむ旅、スポーツ観戦ではあり ませんよ。博物館や美術館を訪問する旅というよ うにずっと続いて、この辺に、スポーツ観戦を楽 しむ旅。皆様方、ニューツーリズム、今の観光は 何でもありですけれども、何でもありでも、幾つ かのキーワードがあります。これが、健康、ある いは、癒しです。これは共通のキーワードです。 歴史ある街並みを訪ねる旅、大自然の魅力を味わ う旅もありますけれども、スポーツという言葉は、 こういったところで極めて重要な意味合いがあ る。スポーツと旅、観光というのは実は同根では ないかというふうに思いました。 エコツーリズム、グリーンツーリズムは定着し つつあります。しかし、スポーツツーリズムは、 残念ながらまだ単なる観戦の旅です。これをどう やって乗り越えていくか。JTBもスポーツとい うと、チケット販売しか考えない。うまくプロ球 団の下に入ってチケット販売独占契約をして、そ れで手数料を儲けよう。あるいは、もうちょっと やれば、選手団の輸送を受注しよう。しかし、違 うのです。観光そのもの、旅そのものに、実はス ポーツがあるのだと。今までの切り口を変えなけ ればいけない。 ちなみに、ヘルスツーリズム、これは、今、非 常に人気があり、どんどん伸びていきます。 私どもの目指す旅行は、健康にいい旅行、健康 を考慮した旅行、これに、旅行前、旅行中、旅行 後、そういったきちっとしたフォローをしながら 健康の不安を解消していく。ここにエビデンスを どうやって付けていくか、これが実はヘルスツー リズムの、ひとつポイント。ただ、あまりにもこ れをやり出すと、ちょっと違う方向に行くので、 この辺のバランスです。 私どもは、ヘルスツーリズム、どのくらいこれ から市場があるだろうという計算をしてみまし た。全国のあらゆる団体にアンケートを送り、徹 底的に調査しました。結果として、4兆1,300億 円くらいの観光市場に広がっていくだろう。宿泊 が3兆300億円で、日帰りが1兆1,000億円。現在 は、これの100分の1とか、ごく小さいです。 どういう取り組みを考えていますか。数千の団 体にアンケートをした時のキーワード、一番が圧 倒的に運動です。ウォーキング、ハイキング、ト レッキング、運動、体操、トレーニング、ヨガ、 太極拳、水中運動、水中トレーニング、マリンス -51- ポーツ、リハビリ。それから、食、健康診断、転 地療法、森林浴、美容、教育、アニマルセラピー。 その次が温泉です。 今、観光関係団体のかなりの部分、地域活性化 に携わっているかなりの人たちが、これからの地 域活性化のポイントは交流だ、その交流を生かす にはニューツーリズムだ、ニューツーリズムの一 番大きな柱はヘルスツーリズムだ、ヘルスツーリ ズムのキーワードは運動だ、というふうに思って おられるのですが、実は、何が一番問題かという と、これが動かないのです。縦割りの組織の中で 動かない。これを担うリーダー、村山さんみたい な方が全国に100人いれば動くのですけれども、 なかなか動きません。逆に言うと、可能性で終わ っています。 JTBとしても、いろいろなツアーをやってみ たのです。「休暇取得効果測定ツアー」とか、要 するに、休みを取って旅に行くと、どういう効果 があるだろうか。先ほど言いましたように、「エ ビデンス、エビデンス」と言われたものですから、 「よし、エビデンスをとってやろう」と。 例えば、心理指標調査結果。ストレス指標が、 旅行前と旅行中と旅行後でどういうふうに変わ るのか。その時の活気とか、怒りとか、疲労感と か、緊張とか、抑鬱とか、こういった切り口で、 旅行前、旅行中、旅行後でどういうふうに変わる か。こんなデータがたくさん貯まったのですが、 全然ビジネスにはならなかったです、まだまだ。 しかし、私どもは、3兆円近い市場が目の前にあ ると思って、今、やっているわけであります。 和歌山県の熊野では「熊野セラピー」です。熊 野古道ウォーキングの健康効果の測定。ストレス、 落ちます。免疫力、アップします。精神を安定さ せ活動性がアップします。 そういった意味で、ヘルスツーリズムというの が、これからポイントになるかな。「男磨き・女 磨き」なんていう商品も作ってみました。メタボ 改善ツアーですね。ニューツーリズムというのは、 もうあちこちで動いています。ただし、なかなか まだビジネスまではいっていません。しかし、私 は、気がついた時にはビジネスになるのではない か。スポーツ関係団体の皆様方が、どういった形 で一緒になってコラボできるかどうか。この辺が、 実はポイントかなというふうに、ずっと思ってい るわけであります。 ちなみに、NPOの日本ヘルスツーリズム振興 機構を筑波大学の森先生にお願いしながら、こん なものも作ってみました。 さて、ニューツーリズムの中でスポーツツーリ ズムの可能性について、私は、スポーツの多様性 がツーリズムを通して地域を活性化する。これが ポイント。スポーツの多様性がツーリズムを通し て地域を活性化していく。これがスポーツツーリ ズムです。 スポーツの多様性とツーリズムの多様性を足 し合わせると、地域の活性化あるいは地域の広が り、一体感、これができあがります。いわゆる地 域内の交流、地域間の交流、そういったものがで きあがってくるのではないかと思います。 この時のひとつの切り口が、村山さんがまさに それ。私は、スポーツやスポーツ団体を核とした 地域活性化、これをひとつの切り口にしていくの が早いかなと。今あるスポーツ、スポーツ団体を 核とした地域活性化。合い言葉は、地域内の交流 は「観戦から参戦へ!」、地域間の交流は「観戦 から観光へ!」、これが私どもの合い言葉です。 地域間の交流は「観戦から観光へ!」をやること によって、スポーツの参加率が向上し、スポーツ を通した活性化、地域内の活性化が生まれ、そこ にツーリズムをくっつけることによって地域全 体の活性化がさらに加速されていく、というのが 私のシナリオです。 これによって地域内のスポーツの参加率が向 上し、地域内の活力ができあがる。そこにツーリ ズム、お客様が参加をすることによって地域内の 活性化が、いよいよ確立される。それがスポーツ ツーリズムかなというふうに思うわけです。 ちなみに、スポーツ観戦は、もう、どこでもあ ります。私どもの調査でも、スポーツ観戦を目的 とした旅行、44%の人が「行ったことがあるよ」。 野球、サッカー、ウィンタースポーツ、というよ うなことです。「今後とも、してみたいよ」、56% の人がいます。これはある程度ベースが広がって きたのですが、問題は、これをどうやって次の段 階に持っていくかということです。 石原知事が東京マラソンの話をしました。私は、 一も二もなく賛成でした。この時に、私どもが申 し上げたのは、まさに東京を味わうのだ。東京の 各地域を味わうのだ。そこがキーですよと。もっ と言えば、都民が3万人のマラソンランナーには なれないけれど、東京マラソンに参画できるとい うようにしていただきたいと。これによってニュ ーヨークマラソンに匹敵するだけの規模になり ましたし、外人の参加者が増えました。結果的に -52- 日本の理解が広がっていくというような形で、こ の東京マラソン、すばらしいことだと私は思って おります。 私どもの徳島支店が、昨年から徳島マラソンと いうのを提案いたしました。吉野川を行って帰っ てくるだけですけれども、まさに徳島の良さを味 わいながら、往復、マラソンをする。これがたく さんの方々にご参加をいただく。マラソンという のは、地域の活性化のひとつの大きなきっかけに なりますけれども、ただ、下手をすると、マラソ ンをやる人、見る人だけになってしまう。そこを、 活力とツーリズムを通した交流、これをどうやっ て作り上げていくか、そこがポイントだろうとい うふうに思います。 実は、山形の方々が、この間、国の「地方の元 気再生事業」で認定を受けました。これは、山形 のモンテディオ山形、非常に地域と密接な関係を 持ちながらJ1に上がったチームですけれども、 ここを単なるサッカーの選手とサポーターの関 係だけにとどまらせたくない。それでは広がりが ないだろう。一部のメンバーだけになってしまう。 まさに、地域のいろいろな人たちにどうやって関 わらせるか。そこに、外から山形にたくさん来る 観光客をどうやって噛ませていくか。 ちなみに、山形に来る観光客、温泉、上山温泉、 天童温泉。あるいは、サクランボ狩り、これで相 当数来ていますけれども、残念ながら、ちょっと マンネリ気味で、山形のお客様というのは、毎年 毎年、減少する一方なのです。 しかし、モンテディオ山形を中心にした元気な 活動がある。それを地域活性化につなげられない か。地域におけるサポーターだけではなくて、あ らゆる人の参画。例えば、このモンテディオ山形 の活動に農家のおばちゃんが参加してくれない かな。農家のおばちゃんが参加してくれて、何か うまい形でやってくれないかな。これに、天童温 泉に来て、「もう飽きたよ。この辺の温泉、もう いいよ」と思ってきている観光客を、どうやって 噛ませながら、モンテディオ山形を盛り上げなが ら、同時に地域を活性化するか。というようなこ とを、東北芸術工科大学とか、山形大学とか、ボ ランティアの人たちとか、いろいろな人たちが集 まってみんなで議論しました。 その結果、観戦から観光へ繋ぐ地域のイメージ アップ、県産品の販売戦略、観戦客の満足度向上 作戦、県民120万人参加型プロジェクト、この4 つのプロジェクトチームでいろいろ具体策を詰 めていったわけです。 まさに、スポーツ団体を核として、そこに、単 なるスポーツ団体関係者、選手、サポーター、あ るいは、それに関する狭い関係者だけではなくて、 地域のあらゆる人たちを参画させ、同時に、ツー リズムを通して観光客を参画させる。これによっ て地域活性化を図っていこう。まさに、一石三鳥、 四鳥くらいの効果を狙っているわけ。私は、スポ ーツツーリズムといったものを、これからやって いく必要があるのかなと思うわけであります。 今、地産地消、地元でとれたものは地元で消費 しましょう。もうひとつの地産地商、地元でとれ たものを地元で商売しましょう。というような形 で、いろいろなグッズは、当然、あちこちでやっ ています。スポーツツーリズムの可能性をこんな ところから見直していったらどうだろうかとい うことです。 つい最近、bjリーグに、私どもJTBも出資 をした。今までは、こういった出資というのは、 チケットの独占販売権、そういうのを見返りにし ていたのですが、最終的に、先ほどの地域活性化 とどうやってつなげていくかということを考え ながら出資もさせていただいたわけであります。 さて、JTBの仕事のひとつの事例で、地域活 性化とスポーツとの関わりで、これがもうひとつ の底辺の広がりときっかけづくりになるだろう と思っていますのは、学校行事、企業行事です。 私どもは、全国の学校の修学旅行、あるいは企業 の運動会はかなり扱わせていただいています。し かし、最近、限界を感じております。それは、な ぜか。ひとつは、企業自体が運動会をやめてきた。 もうひとつは、学校が従前のやり方について疑問 を持ってきたということもあるけれども、そうで はなくて、企業という枠の中でやっている企業行 事、学校という枠の中でやっている学校行事が、 実は限界にきているのだと。スポーツは、ともす れば企業スポーツ、学校スポーツと言われていま す。都市対抗のファンとしてJR東日本野球部を 作ろう。JR東日本が行くと東京ドームさんは大 喜びです。2万人、入りますから。JRは1試合 で2万人くらい平気で動員できる。そのくらい都 市対抗というのは、企業アイデンティティという か、企業の一体感にはすごいけれども、私は、果 たして、そうかなと。今、そろそろ疑問に変わっ ているのです。JR東日本が、高速道路1,000円 で対前年売上減がずっと続いています。今、経費 節減といった時に、またバカな人が出てきて、野 -53- 球部はやめようと言い出しますよ。企業の枠内、 学校の枠内でとどまっているかぎりダメなので はないかなというふうに思っているわけです。 実は、私どもは、「学校行事効果測定システム」 というのを東京学芸大学の先生と作りました。S EASという名前で作りました。要するに、生徒 とか先生方へのアンケートをとりながら、例えば、 文化祭、体育祭、修学旅行、こういったものを分 析・評価しながら、新たなものを提案していくと いう中身なのです。 いろいろなデータがあり、関心とか意欲、問題 解決、実行スキル、コミュニケーション、抑鬱、 知識・理解、体力・気力、いろいろな項目の中で、 修学旅行と文化祭と体育祭の、こういった切り口 における、ひとつの精神的な上昇意欲、成長感、 この辺を測定してみたのです。そうすると、一般 的に、修学旅行は極めて高い数字なのですが、体 育祭は、いつも最低の成績なのです。それで、私 どもは、学校の体育祭って限界がありますよ。今 のやり方ではダメですよ。問題がありますよ、と いう話をしています。修学旅行も、やはり、ちょ っと限界がありますね、という提案をするために、 実は、こういったシステムを作ってみた。ただ、 これはスポーツ関係のことを頭に入れてではな くて、単に学校行事全体についていろいろ考えた のですが、体育祭があらゆる数値が低いのです。 活力と交流、これが2つの切り口、活力の観点、 交流の観点から言って、修学旅行はかなり高い数 字になっているけれども、体育祭は、活力、交流 の観点からあまり効果が上がっていない。これは、 やはり、やり方を変えなければいけない。という ような思いを深くして、このデータを見ながら、 「うーん、やっぱり何かスポーツ関係の進め方っ て、どこか問題があるな」と。最近のは知らない けれど、いつまでも徒競走かよ。棒倒しは危ない からやめるぞという時代かな、といったところを 感じたわけであります。 もし、これが先ほどの活力という形で将来の精 神的な上昇意欲につながっていけば、スポーツの 参加率が上がっていく、あるいは、交流という形 でやっていけば、また違う形でこれが底辺を広げ ていく。体育祭のあり方について、今、ちょっと 問題があるぞということを感じたわけでありま す。 学校行事、企業行事の再評価をするけれども、 効果を最大にするには、地域との交流、スポーツ ツーリズムの発想が、私は、やはり必要ではない かと。単に学校の枠の中でやっているだけではダ メなのではないか。学校主体、企業主体ではなく て、「地域とのかかわり」をどうやって作ってい くか。これが必要ではないかな。スポーツを通し て組織内、地域内の活力を作り上げていく。それ を、地域あるいはツーリズムという切り口を通す ことによって、もっと確立することができるので はないかということです。 以上、最後に申し上げますけれども、スポーツ による地域活性化、いろいろな議論があります。 「総合型地域スポーツクラブ構想」の話がありま す。こういったものを進めていこうではないか。 これによって、生涯スポーツ社会を実現しよう、 豊かな地域コミュニティを再生しよう、そういっ た動きがあります。しかし、これも行政主導、企 業主導あるいは学校主導ではなくて、地域主導に しようじゃないか。これは、たまたま福島大学の 黒須先生の話を聞いて作ったわけですけれども。 まさに、こういった議論も、実は、先ほどのスポ ーツツーリズムみたいなものを通すことによっ て、私は、もっと具体化するのではないか。 私の知人が相馬の市長をやっていまして、相馬 市のお手伝いをしています。だいたいどこでもマ スタープランがあります。最近、観光という言葉 が、ほぼ100%入ってきました。観光による活性 化、これはほぼ100%入ってきました。もうひと つは、スポーツという言葉も非常に増えてきまし た。 しかし、これが標準です。相馬市のマスタープ ラン、スポーツ・レクリエーション活動の充実。 市民が気軽にスポーツ活動に参加でき、生涯に わたり、健康で豊かな生活が送れるスポーツ環境 づくりを目指して、生涯スポーツ・レクリエーシ ョン振興体制の確立を図ります。また、スポーツ を通してまちづくりの活性化を図るため、市民総 参加による各種大会の開催機会の充実、競技スポ ーツの振興、指導者の育成、各種スポーツ施設の 利活用に努めます。 これは結構書いているほうです。キーワードは 多いです。2行か3行で終わっているのがたくさ んあります。スポーツ施設を拡充します。指導者 を養成します、といって何もやらない市町村がた くさんあるのですから。 ここは、市民1人当たりのスポーツ施設の年間 利用回数を、現状は6.1回だけれども、平成28年 に6.6回に上げていきたい。こういった具体的な 数値目標も挙げています。 -54- ちなみに、この相馬の市長さんが、今回の補正 予算で交付金が増えてきた。交付金が増えて、何 をやるかなと考えて、彼は、ここにテニスコート を4面作りたいといって、2億円の予算を付けま した。「この間の議会で通った」と言っていまし たから、今度、ここにテニスコートを4面作りま す。 問題は、これを単に作ったで終わらせたくない。 どうやって市民の活力と交流につなげていくか。 それをしないと、スポーツの一部の愛好者、一部 の団体だけの施設に終わってしまいますよ、とい うことを申し上げるわけです。ですから、この辺 の仕組みを作ってくださいということを申し上 げるわけです。 最後に、これが提案なのですけれども。スポー ツツーリズムの発想が不可欠であるけれども、こ こに、マネージメントの視点が、やはり必要だろ う。同時に、組織横断的なネットワーク形成、こ れがないとダメなのではないかということです。 組織横断的なネットワーク形成、これが特に大事 なところなのです。スポーツツーリズムの発想、 それと同時にマネージメントの視点、それに組織 横断的なネットワーク形成。 今、観光にしても、あらゆるものが縦割りで行 われています。観光でいえば観光協会、コンベン ション協会、商店街振興は商工会議所、商工会、 農業は農協、そのほかに民間企業、本来なら住民 とか、子どもとか、おじいちゃん、おばあちゃん がいるのですけれども、組織に入っていないと基 本的には埒外。しかし、観光で申し上げたとおり、 これからの観光は、これが全部一緒にならないと いけない。 スポーツによる街おこし、スポーツによる地域 の活力、そこにツーリズムを通した交流、これに よって活力をさらに確実なものにしていく。そう すると、スポーツ団体だけでは無理。いろいろな 関係者がこれに関わってこなければいけない。ま さに横断的なネットワークが必要だ。その議論な くして、スポーツによる街おこし、地域活性化は あり得ない。同時に、参加率の向上から底辺の拡 大には至らない。山が高くならないと底辺が広が りません。すばらしいプロ集団が必要です。けれ ども、ただし、プロ集団があったからといって底 辺が広がるとは限りません。底辺が広がるには別 のモーメントが必要です。これが、こういった形 での組織的なネットワークだろうというふうに 思います。 小布施、ニセコ、白馬、由布院、最近の伊豆稲 取。観光で元気だなといったところは、みんなこ ういった横断的な組織を法人化して、持続的な組 織に変えています。そういう中でスポーツによる 街おこし、観光による街おこし、そういったもの が行われるということです。 私は、そういった意味で、横断的なネットワー クがこれからのスポーツによる地域活性化、ツー リズムを活用した地域活性化にとって不可欠で はないかなというふうに思うわけであります。ス ポーツツーリズムの発想、マネージメントの視点、 組織横断的なネットワーク形成、これで「交流な くして活力なし!」「活力なくして交流なし!」 といったものが具体化されるのではないかとい うことを最初に問題提起して、終わりにしたいと 思います。 司会 ありがとうございました。 会場から清水先生にご質問があれば承ります。 質問 貴重なお話、ありがとうございました。 SEASのデータのところで、文化祭ですとか、 体育祭ですとか、修学旅行というデータがありま したけれども、生徒さんというのは、具体的に小 学生、中学生、高校生、それぞれあるかと思いま すが、そういったものの差異というのは何かある のでしょうか。 清水 とりあえず、首都圏の高校52校、4万5千 人だったかな、でとったのです。ですから、本来 ならば、中学校、小学校でとってみると差異が出 てくるかもしれませんね。とりあえずは高校とい うデータで分析してみました。 司会 また改めて、先生にはパネルディスカッシ ョンにパネリストとしてご出席を賜ります。 Ⅱ.展示 今回のシンポジウムでは、展示コーナーを6卓 ほど設けさせていただいております。株式会社ア シックス様、大塚製薬株式会社様、株式会社ジェ イティービー様、長永スポーツ工業株式会社様、 日本ボウリング商工会様、株式会社よしもとクリ エイティブ・エージェンシー様、皆様方、どうぞ、 ご覧いただきたいと思います。 -55- Ⅲ.パネルディスカッション 司会 それでは、「スポーツの多面性と地域活性 化効果」をテーマにパネルディスカッションを開 催させていただきます。 コーディネーターを務めていただきます、間野 義之先生をご紹介させていただきます。 なお、パネリストの方々のご紹介につきまして は、コーディネーターの間野先生からお願いいた します。 間野先生は、早稲田大学スポーツ科学学術院の 教授でございます。1963年、横浜市のお生まれで、 東京大学大学院修士課程教育学研究科を修了、三 菱総研に勤務の後、2002年、早稲田大学人間科学 部助教授、2009年より教授にご就任。現在は、日 本テニス事業協会理事、Vリーグ機構理事、日本 バスケットボールリーグ(JBL)の理事、Jリ ーグアカデミーアドバイザー、横浜市の「世界子 どもスポーツサミット」総合コーディネーター、 川崎市の「アメリカンフットボールを活用したま ちづくり推進委員会」の委員長等の要職を務めて おられます。著書に「公共スポーツ施設のマネジ メント」、共著に「スポーツの経済学」「総合型 地域スポーツクラブの時代」「スポーツ産業論入 門」等、多数ございます。 それでは、間野先生、よろしくお願いいたしま す。 間野 皆さん、こんにちは。 最初にパネリストの皆さんに、簡単な自己紹介 と10分程度のプレゼンテーションをしていただ きます。3名終わった段階で自由討議をしまして、 そのあと、最後にまとめてまいります。 それでは、最初のパネリスト、温泉ビューティ 研究家の石井宏子さんです。どうぞ、よろしくお 願いいたします。 石井 皆さん、こんにちは。温泉ビューティ研究 家の石井宏子と申します。聞き慣れない言葉で、 「温泉ビューティ」というのは私が作った造語で して、温泉そして旅を通じて美と健康を得ようと いうことをテーマにしています。 今日は、「スポーツと、そして温泉と」という テーマをいただきましたので、私も先ほどの清水 先生同様、そんなにスポーツが毎日身近に、何か 身体づくりをしているとか、あまりしておりませ ん。ただ、温泉旅の中にスポーツという考え方を どうやって取り入れたらいいか。美と健康を得る ために、どういう考えで旅をしていったらいいか ということのヒントになればということで、その 事例と、私が勉強をしております気候療法、これ の考え方を取り入れるということで、今日はお話 をしたいと思います。 まず、ここに「気候療法」と書いてあります。 気候という字は間違っていませんか、とよく聞か れるのですけれども、いわゆる気合いで病気を治 すとか、そういう気功ではございませんで、平た く言うと、自然療法です。例えば、森林セラピー とか、遊歩道を散歩するトレッキング、あるいは 海辺を散歩するタラソテラピー、あるいは温泉入 浴によって身体を癒す、そんな自然の力で身体を 治す、あるいは健康を手に入れる、こういうこと を総称して気候療法というふうに言っています。 これは、世界的にはクリマテラピー、気候療法士 というのをドイツではクリマテラポイテンとい うのですけれども、それのことを日本語に訳すと 気候療法になります。日本の温泉医学会も、実は、 日本温泉気候物理医学会というのが正式な名称 でございまして、この自然療法すべてを一緒の医 学として学会でやっております。 気候療法というのは、本拠地はドイツになりま す。ガルミッシュ・パルテンキルヒェンという、 ドイツとスイス、オーストリアの国境あたりの、 非常に高い山があるスイスアルプスに面してい るような場所です。冬季オリンピックを誘致する 時に、ガルミッシュという街とパルテンキルヒェ ンという街が合併して、ガルミッシュ・パルテン キルヒェンという場所になりました。 気候療法は、平たく言うと遊歩道を散歩するウ ォーキングです。これでストックを持って歩くと ノルディックウォーキングに近くなってくる。こ れをかなりスポーツのようになさると、ノルディ ックウォーキングあるいはトレッキング、そうい うふうになってくるのです。 実は、ガルミッシュ・パルテンキルヒェンとい うところには、こういう歴史の深い街並みがあり ます。宗教画が描かれていたり、アルプスの少女 ハイジが出てくるような雰囲気の教会とか、そう いったところがあります。その街からちょっと登 りますと遊歩道が、なんと350通りもあります。 その遊歩道を歩いておりますと、このように牛が 放牧されていて、横断したり、そのすぐ横を歩い て行く、そして、ノルディックウォーキングの杖 を持っている人もいれば、普通に散歩をしている 人もいるというような場所なのですが。 -56- 向こうでは、気候療法というのは医学になって いますので、お医者様がお薬を処方するのと同じ ように、あなたの症状の場合ですと、この遊歩道 を、例えば2週間の日程の中でこういうふうに歩 いて徐々に標高の高度を上げて心肺機能を強化 していきましょうとか、あるいは身体を癒してい きましょうというのを処方箋として書きます。そ れのとおりに遊歩道を活用しながら、あるいは近 くの温泉地に行って温泉入浴をしたり、プールで 水中運動をしたり、そんなことをして過ごすわけ です。 気候療法士というのはメトロノームです。その 方に合った心拍数で歩いていけるように、ペース メーカーということで、最初に、どのくらいの速 度で歩いて、どのくらいまで心拍数を上げていこ うか。遊歩道の難易度、歩くお客様の状態、処方 箋に合った歩き方で歩き始めます。そして、遊歩 道の途中に、こんなふうにここでちょっと休憩し て運動をやりましょう、という背伸び運動みたい なものであったり、ストレッチのようなやり方の 看板があったりします。 そして、途中に、ヨーロッパでは温泉治療とい うのも、日本のように温かい温泉に入るというこ とだけではなくて、そもそも歴史が古いのは水治 療です。クナイプ博士が、クナイプ療法、水治療 をやっておりまして、小川の冷たい水、こういう ものをかなり活用します。 これは、私が足湯のような感じで入っているの ですが、実は、川なのです。向こうの川は温泉の ようにミネラルをたくさん含んでおりますので、 温泉みたいな色をしているけれども、雪解け水で しびれるくらい冷たい。この冷たいものに身体を 浸けることも冷刺激で、実は、冷たいのは温かい 温泉に入るのと同じくらい血行促進の作用があ ります。途中に水を組み合わせながら遊歩道を歩 いていって、血管を強化したり、心肺機能を強化 したり、身体の調子を整えていったり、そういう ことをしていくわけです。 日本でも、実は、気候療法とは言っていないけ れども、同じようなことができる地域があるわけ です。例えば、十津川温泉郷、ここは奈良県なの ですけれども、和歌山の熊野と隣接していて、熊 野古道が一緒に通じていて世界遺産の一部にな っています。その十津川温泉郷、ここに「果無(は てなし)」という場所があります。果無という場 所は、十津川村は標高1,000メートルを超える山 が100以上あるという山の中の街なのですけれど も、天空都市のように、だいたい山の頂点のとこ ろにちょっとだけ集落があって、細い尾根道で急 な坂のところに畑を作る、そんな暮らしをしてい る方がたくさんいます。それの典型的な風景が、 この果無というところなのですけれども、ここは 非常にご長寿のお年寄りが多いのです。足元に気 をつけないと、横に落っこちてしまいそうな道で す。自分では意識しなくても、階段があったり、 細い道とか足元を意識する、そうやって暮らすだ けで非常に脳が活性化されて、脳内ホルモンの活 性化につながるということで、それがご長寿にも つながっているのではないかというふうに言わ れています。 このような熊野古道、これも石の道ですね。こ ういうところを毎日歩いていると、非常にご長寿 でいられる。 そして、こんな温泉。熊野古道、熊野で熊野セ ラピーということをやっていらっしゃるメンバ ーがいます。ドイツの気候療法、ガルミッシュ・ パルテンキルヒェンと同じようなことをしてい ます。熊野古道を歩いている途中で、いろいろな 運動や楽しい歴史、こんなものを一緒に組み合わ せています。 例えば、途中の、すごく景色がいいところのガ ードレールを使いまして、歩いている途中でみん なでストレッチをしたり、こういうものを組み合 わせています。ズラーッと、みんなでここに足を ひっかけてストレッチをしたりします。 これは湧き水です。ドイツの水治療と同じよう に、日本は特に、夏、暑いですので、途中で水を 手で触ったり、クールダウンをしながら歩いてい く。 そして、熊野には温泉があります。これは「つ ぼ湯」という世界遺産の中にある古い温泉です。 熊野詣でをする前に身体を清める。 ここは、川湯といい、河川セラピー、ここから 熱いお湯が出ていて、川の水と程良く混ざると、 マイ露天風呂が作れる。夏は、みんなマイ露天風 呂を作って、川遊びをしながら入っています。冬 は千人風呂という大きな露天が作られたりしま す。 このように自然を生かしながら、楽しみながら、 そして、知らないうちに運動をしているというの でしょうか。「運動しようよ」と、「さあ、運動 の時間です」「さあ、スポーツの時間です」とい うことではなく、歴史歩き、あるいは街歩き、そ ういうものと自然に組み合わせていく、それが温 -57- 泉旅の中に融合する運動、スポーツになるのでは ないかというふうに考えています。 というのは、皆さん、例えば、温泉旅にいらし て、「さあ、身体を動かすと健康にいいですよ。 いっぱい歩きましょう。さあ、運動しに行きまし ょう」と言われても、せっかく温泉に来たからお 湯に浸かってゴロゴロしていたいよ、おいしいも のを食べてのんびりしたいよ、健康にはなりたい けれど、今日はお休みだよと思う方のほうが、実 は多いのではないか。じゃあ、その運動をいかに スムーズにしていただいて、旅の中で、温泉、お いしい食、そしてプラス健康、美を得ていただく のかということを考えると、いかに自然に知らな いうちに運動にしていくか、スポーツと呼ばない スポーツをどうしていただくのか、運動と言わな い運動をどうしていただくのか、というのが裏メ ニューとして入れる気候療法ではないかという ふうに思っているわけです。 例えば、宮城県に鳴子温泉というところがあり まして、ここにも、周りにこのように散歩できる ような場所がたくさんあります。熊野のように、 こういう細い道があったりします。こういうとこ ろを散歩すると身体にいいですよと言われても、 畳でゴロゴロしているほうがいいよと思ってい る人に対して、ここに行くとこういうものがあっ て、そこに行くといいですよ、というふうに何か 行く目的を、楽しみをつくるというのはどうかな と思うのです。 そんな時に、日本の温泉地で、私が一番、皆さ んに、是非利用してもらおうと思うのが、温泉神 社です。温泉というのは神様の恵み、地球の恵み ですから、だいたい神社ですとかお薬師様があり ます。せっかくの温泉の恵みですから神様に感謝 して、ちょっと御利益もありますので、温泉神社 にお参りに行かれたらどうでしょう、お薬師さん にちょっといらしたらどうでしょう、景色もいい ですよ、というふうに言います。温泉神社は、石 段をずっと登った山の上にあるということがほ とんどです。その土地の割と高い、見下ろせる、 眺めのいい場所に作られていることが多いです。 身体にいいので、階段を150段、上ってきてくだ さいと言われても、誰も行きたくないですけれど も、御利益があるので、ちょっと温泉神社へ神様 に感謝しに行きましょうと言うと、まあ、半分仕 方なく階段を上って、下りてくるわけです。これ が程良い運動になって、そして、温泉に入る前の とてもいい身体のウォーミングアップになって、 入浴の事故も防げるし、健康にもいいし、そして、 運動と呼ばれなくても知らないうちに運動がで きる、そして、神様に感謝して気持ちがいいとい う気候療法につながってくるわけです。 鳴子温泉には、滝ノ湯という、温泉神社の階段 のすぐ横に、神様の神社から出ているお湯に入れ る共同湯があります。150円で入れるのですけれ ども、とてもいいお湯があって、ここから鳴子温 泉の旅を始める。どのお宿も滝ノ湯のチケットを 出して、皆さんで推奨している、愛されているお 湯です。 そして、鳴子といえば、食、農業、グリーンツ ーリズムなんかも推進しています。例えば、田植 えをすることを組み合わせた湯治もやっていま すし、今年始まりました「地大豆湯治」という、 大豆の種を植える、これと温泉旅を組み合わせよ うというプロジェクトを始めました。皆さん、農 業体験というだけですと、田植えの時期と刈り取 る時期くらいしかビジネスにならないという感 じになるのですけれども、農作業というのは、実 は、合間がとても大事なわけです。まず、畑を借 りる。途中、面倒をみていただく方がいないとい けませんので、地域の農家さん、地域住民の方、 皆さんと一緒にやらないと毎日のメンテナンス ができないわけです。そして、そこの畑をみんな でシェアをして、種を植えます。そのあと、今度 は草取り湯治があります。草取りに行きます。そ のあと、今度は枝豆を採ります。枝豆湯治をしま す。そのあと、今度は大豆を収穫します。そして、 味噌造りをします。ということで、1年かけて、 繰り返しその土地に来ていただくというような ことをしているわけです。 こんなふうに、気候療法を取り入れることで、 いろいろなことを体験していただく、身体で感じ るということを旅にたくさん取り入れる。そして、 気候療法、医学的なベース、これを取り入れてい くと、実際には、運動をする時、トレッキングあ るいはウォーキングをする時に、少し寒いと感じ るくらいの服装が一番血管のトレーニングにい いと言われています。少し寒い服装というと、 「そうだ、浴衣がある」ということで、温泉に行 ったら浴衣で歩く、これが一番いい温泉地の運動 ということで、浴衣歩きをお勧めしています。 間野 ありがとうございます。 普段、スポーツをやっている立場からすると、 温泉で階段を上るのがスポーツなのかという、一 -58- 瞬疑問に思うのですが、石井さんのように、逆に、 まったくスポーツをしていない、潜在的なスポー ツ需要者からすると、階段を上るのが、それもス ポーツなのだという。スポーツ健康産業という名 称に、この団体も大きく変わってきているわけで すので、スポーツの定義を拡大解釈して、これか らニーズを発掘していく必要があるのではない かと思いました。 それでは、バリバリの競技スポーツについて、 村山さんのほうから、自己紹介と事例報告をして いただきます。 村山 皆様、こんにちは。 上信越の新潟、長野、群馬、北陸の富山、石川、 福井で、国内2番目のプロ野球の独立リーグ、ベ ースボール・チャレンジ・リーグを運営しており ます、ジャパン・ベースボール・マーケティング の代表、村山哲二と申します。前職は広告代理店 におりまして、アルビレックス新潟のサッカーチ ームを、9年間、広告担当としてやってきており ました。当時、JFLだったアルビレオ新潟とい う、年間の運営コストが3千万円くらいの時のア ルビレオ新潟から、今、年商で28億円、J1でも、 今、3位を走るアルビレックス新潟に育て上げた 池田弘さんや中野幸夫さんの一番近くにいて、僕 自身がアルビレックス新潟の社員よりもアルビ レックス新潟のことを愛しているということを 言ってもらったくらい、アルビに対して傾倒し、 一所懸命に彼らのマーケティングに対してのお 手伝いをしました。 その時に、地域において、プロスポーツが地域 を劇的に活性化させる力を持っているというこ とを、現場で体験をしました。実際に、スポーツ を見て、スポーツを感じて、Jリーグで名もない 選手をビッグスワンで見ながら、何で新潟のサポ ーターたちはボロボロボロボロ涙を流しながら 応援するのだろうか、そこに至るまでの苦労や努 力というものを、アルビレックス新潟がしてきた ものを、僕は、今度、野球でそれをやろうという ことを池田弘さんからも相談されて、心に決めて、 退社して、みんなで一緒にやっております。 四国アイランドリーグの石毛さんからも、大学 の先輩でもあるものですから、話をたくさん聞き ました。四国アイランドリーグと僕らは、同じ独 立リーグですけれども、ひとつだけ決定的に違う ものがあります。それは目的です。石毛さんは、 NPBを志す男たちの夢を叶える場、または、夢 をあきらめさせる場としての独立リーグを、練習 環境がキャンプで一番整っている四国に作ると いうことを宣言して、四国アイランドリーグを立 ち上げました。石毛さんのリーグが成功するか否 かの一番のハードルは、プロに選手を何人送り込 めるかどうかというところが一番の判断材料で あるのに対して、僕たちのベースボール・チャレ ンジ・リーグは、NPBに選手を送り込むことを 目的としていないプロ野球のリーグです。目的は、 野球事業を通じて地域の活性化を図ること、野球 事業を通じて地域に貢献すること。その結果とし てNPBに行く選手が何人か出る。選手たちには、 このことを強く意識させた上で、日々プレーをし てもらっているというところでございます。その 取り組みを少しご紹介させてもらいます。 BCリーグの概要です。6県球団でやっており ます。上信越と北陸の2県で行っており、プレー オフ制度でチャンピオンシップを行い、全リーグ の開催試合が、4月~9月までで216ゲームの公 式戦を行っております。先週の日曜日に、独立リ ーグの来場者数の新記録を作りました。新潟県立 球場、HARD OFF ECOスタジアム新潟という新潟で 3万人入る新しい県立球場が今月オープンした けれども、こけら落としは阪神と広島戦にとられ てしまったが、その週の日曜日、僕たちが初めて スタジアムで開催させていただきました。信濃グ ランセローズ対新潟アルビレックス・ベースボー ルクラブの試合で、1万5,311人の来場者を集め て、独立リーグの来場記録の新記録を達成したと いうところで、こんなにちっぽけな、読売巨人軍 の150分の1の運営コストでやっているプロ野球 球団だけれど、頑張れば1万5千人くらいの来場 者だって集められるぞという気合いの入ったプ ロモーションをたくさん行いました。 来場者数、全体では少し微減している状況です けれども、招待者とか、小中学生の招待者を極力 減らしながら、安くてもいいから有償のお客様の 数を少しでも増やしていこうというところが僕 たちの今回の狙いで、新潟、富山あたりは、少し ずつですけれども、来場者数が増えているところ です。 去年の決算で、6球団の中で石川ミリオンスタ ーズが単年度黒字を達成することができた。プロ スポーツで、僕らの独立リーグで初めて単年度黒 字を出すモデルを作ることができて、それに続い て信濃グランセローズも黒字化の目途を作れた ということで、少しずつではありますが、ビジネ -59- スが軌道に乗っているというところを見て取る ことができるのではないかと思っております。 ここからが本題になるけれども、今、具体的に いろいろと取り組みをさせていただいている中 で、僕たちが、地域・スポーツ振興賞の最優秀賞 をいただくことになったとてもありがたい事業 です。これはシリコンバンドです。このシリコン バンドは500円なのですが、球場で売って、AE Dの購入資金に充てようという活動をBCリー グが始まった年からずっとこれは続けておりま す。僕たちの地域貢献の形として、これを僕らで 一所懸命に推進しているけれども、この活動の根 っことなっているのがBCリーグ地域貢献プロ ジェクトというところでございます。 何でこういうことが起こったのか。今、清水先 生からすごく楽しい話をたくさんいただきまし た。どうやったら地域間交流ができるのだろうか、 どうやったら地域と活力、交流というものができ るのだろうかというところで、いろいろなアイデ ィアがありました。内面的な部分で、僕たちは、 アルビレックス新潟というサッカーチームから 教わった部分を、このBCリーグという野球のリ ーグに植え込まなければいけないということを 強く感じました。僕たちがプロ野球をするにあた って一番排除しなければいけないもの、それは、 NPBの日本プロ野球の悪しき習慣でした。 地域におけるスポーツの最大のコンテンツと いうのは、高校野球です。高校野球の準決勝、決 勝の開催日に、BCリーグが一回、隣の街でゲー ムをしたことがあるけれども、高校野球の決勝戦 は、7千人入ったけれど、BCリーグの信濃グラ ンセローズのゲームには700人くらいしか入らな かったということもあって、地域のコンテンツと しては圧倒的に、もちろん歴史も含めて、高校野 球には僕らは絶対にかなわないというふうに思 っている。何でかなわないのかなとずっと思って いるけれども、やはり、高校野球が持っている本 来のスポーツが持つすばらしさだとか、ひたむき な姿だとか、そういったところに対して、地元の 人たちが、勝っても負けてもエラーしてもヒット を打っても、「頑張れ、頑張れ」と応援してくれ る気持ちがあるから、あそこまで盛り上がるのだ ということを僕たちは再認識するべきだなと思 いました。 僕たちのBCリーグでは、試合の開始前と試合 が終わった後、お互いの選手とお互いのファンに 対して、「ありがとう」「よろしくお願いします」 と必ず挨拶をすることにしています。普通だった ら、お金を払って見にきていただいたお客様に対 して、「ありがとうございます」と選手が挨拶す ることは当たり前だと思うけれど、でも、BCリ ーグというのは、監督、コーチが3人いますが、 全てNPB経験者なのです。かなりベテランの方 も含めてやっていただいているけれども、「何で、 試合に負けて、はらわたが煮えくりかえっている のに、相手に対して挨拶せないかんのや」という ことを、僕は2年間かけて何度も言われました。 でも、おかしいよなと。あなたも高校生までは、 社会人までは、大学までは、しっかりと挨拶をし ていたでしょう。観客に対してお礼を言っていた でしょう。リスペクトができていましたよね。と いうところで、しっかりとお互いに挨拶ができて、 観客に、勝っても負けても「ありがとう」という 言葉を言えるように、やっと、今、言えるように なるくらいまでいきました。 去年、ものすごく辛い事件があって、群馬のゲ ームだったけれども、選手同士でデッドボール合 戦が始まってしまったのです。デッドボール合戦 というのは、ピッチャーがインコースをえぐって、 ドンドンとバッターに2回、3回と1試合中にぶ つけると、次の回に、別のピッチャーが今度はイ ンコースにぶつけるという、プロ野球では非常に 悪しき習慣ですけれども、それをやってしまった。 それを見て、ぶつけられたバッターの次のバッタ ーが初球、ホームランを打って、ダイヤモンドを 一周する時に、デッドボールをぶつけたピッチャ ーに対して、首を切るジェスチャーをして、「死 ね、死ね」と言いながらダイヤモンドを一周した。 その時に、僕たちは地域貢献のための野球をする ということをみんなに宣言して決めて、行政から も自治体からもお金をもらって、助成金をもらっ てやっているにもかかわらず。終わったあと、僕 たちは必ず野球教室をやることにしている。200 人、300人という野球少年を招待して、「とにか く、おじさんたち、一所懸命に野球やるから後で 一緒に野球やろうよ」といってやるのですけれど、 その子どもたちが、前橋市民だったけれども、怖 がってボロボロ泣き出してしまったのです。こう やって「死ね」というシーンに対して。 そのことがきっかけになって、もう一回、本当 にこのことを見直さなければいけないなという ふうに思いました。俺たちは本当に何のために野 球をやっているのだろう。何のためにこんなに苦 労して、電通まで辞めて、給料が半分になって、 -60- 何でみんなで苦労して野球しなきゃいけないん だということを、みんなで一回再確認をしました。 全ての代表者と全ての監督、コーチ、フロントス タッフ全員で決めたことは、BCリーグ憲章を作 ろう、ということ。俺たちは何のために野球をや るのか、俺たちは、地域と、地域の子どもたちの ために野球をやるのだ。 BCリーグは、地域の子どもたちを、地域とと もに育てることが使命である。 BCリーグは、常に全力のプレーを行うことに より、地域と、地域の子どもたちに夢を与える。 BCリーグは、常にフェアプレーを行うことに より、地域と、地域の子どもたちに夢を与える。 BCリーグは、野球場の内外を問わず、地域と、 地域の子どもたちの規範となる。 このことを僕たちで決めました。 地域貢献プロジェクトというのを立ち上げま した。このプロジェクトに対して、地元のマスコ ミの人たちが、毎月1回、15段の新聞記事、編集 記事を書いてくれることになりました。地域と一 緒に、これは富山サンダーバーズの美化活動。田 植えもするぞ、マナー教室もやろうよ、挨拶運動 をしよう、学校での下校の見守り隊をやろう、毎 週月曜日と火曜日、ある時間を決めて、全ての選 手たちに強制的に地域貢献活動というのをやら せることを決めました。僕たちの目的は、選手を NPBに送ることではなくて、彼らがNPBをあ きらめた時に、その地域で社会人として地域の役 に立って、地域のオーナーだったり、地域の従業 員のみんなから、「BCリーグの選手は、とても マナーがよくて、とてもよかったよ。ありがとう ね」と言われることが本当のゴールだということ を、僕たちが地域活性化と地域貢献というものを 真剣に志すための活動の根っこにしています。 僕たちのリーグに、一回来てみてください。長 髪、茶髪、髭を生やしている選手、一人もいませ ん。選手契約書で、その選手は即刻解雇するとい うことを全員で決めております。いろいろな批判 もあり、個性がなくなるということも言われたの ですが、ダルビッシュの真似をするのなら、ダル ビッシュになってからやれと。基本ができていな いやつは、基本が徹底的にできるまでは、やはり、 忠実に、まじめに、真剣に、真っ直ぐに野球に取 り組むこと。地域に対して本当に君たちは必要だ と思われる活動を、どれだけ僕らが真剣にできる か。そのことに絞って僕たちは活動をしています。 間野 ありがとうございました。 今回、スポーツの多面性とか多様性ということ で、そこからどうやって地域経済とか地域活性化 ができるか。石井さんのホンワカした癒し系のソ フトなスポーツから、村山さんの茶髪禁止、競技 スポーツまで、これだけ実はスポーツは幅が広い わけです。 そこで、清水さんは、そういう方々をまとめて、 それぞれに縦割りではなくて、それで地域活性化 をしなければいけない。いきなり難しい質問です けれども、このようなお二人をまとめて、どんな 地域活性化とスポーツビジネスができそうでし ょうか。 清水 僕は、すぐできると思います。石井さんと は、もう、実は、鳴子とか、あちこちで組んでい るので、今日、村山さんとお会いして、すぐ組む ことにいたしました。勝手に決めました。あるフ ィールドを決めてやります。 問題は、なかなか既存の組織、しがらみが大変 なのです、地域というのは。しかし、それを乗り 越えるしかない。その乗り越える力を持っている 人たちを結集するしかないということなので。も ちろん乗り越える力はあります。それをうまい形 で結集をしていこう。このうまい形にするかどう かというのはコーディネーターの力だと思いま す。是非、それをやりながら、スポーツ、あるい はツーリズム、あるいは温泉を含めた、多面的な 担い手を抱えた協議会を作って、街おこしをやっ ていくということをやりたいなと。 間野 ありがとうございました。 石井さんのソフトな、やわらかい、癒しの広い 意味でのスポーツから見て、村山さんとのコラボ レーションとして、例えば、どんなアイディアが 考えられますか。 石井 私、全国の温泉地を旅して、年間200日く らい、どこかにいるという感じなので、いろいろ な温泉地に行って思うことは、「えっ、こんなと ころに、こんな立派なスポーツ施設があるの」と いうのが結構いろいろなところにあるのです。地 域住民の集会ができるような場所が、ちょっと変 えると非常にいい室内のスポーツ施設として使 えるとか、競技もできるくらいの規模の温水プー ルがあったりとか、そういうところが一部の地域 住民の方がちょっとした水中運動をしているだ -61- けとか、あまりうまく使われていないのです。ホ ンワカした温泉地の中に、バリバリのプロのすば らしいスポーツの方たちが、そういうところを何 か活用して、いい試合をしていただいたりとか、 もう少ししていただくと、「こんな温泉地もあっ たの」というところに、サポーターの方たちが来 てくれたりするのではないかなと、何かそういう つながりができたらいいなと思うのですけれど も。 間野 湯治というか、温泉に来たような人たちに とっても、バリバリの競技スポーツは刺激的でし ょうか、石井さん。 石井 温泉地に旅をしにくる方というのは、そこ でたまたま出会ったお祭りごととか、大好きなの です。ちょっと旅をする時に、「なんだ、明日、 こんなすごい試合があるの」とか、「こんな人た ちが合宿に来ているの」とか、そういうようなこ とがあるとすごく喜ぶ方がたくさんいると思い ますし、地域の元気にもなると思います。 間野 同じ質問ですけれども、村山さん、石井さ んとどのようなコラボレーションをすると、ます ますリーグが盛り上がるでしょうか。 村山 長野県、観光振興課から、今回、お金が出 て、実際に実施することになった事例をちょっと ご紹介するのですけれど、僕らのリーグというの は基本的にバス移動です。要は、40人が詰まって、 みんなでバスで往復400キロくらいを日帰りする ものですから、地域間交流というところで、本当 に僕らは担い手になれるというふうに確信して いるのです。その中で、信濃グランセローズが富 山サンダーバーズとアウェイで対戦する時に、富 山アルペンスタジアムに信濃グランセローズが 行く時に、長野県観光大使とともに長野県の観光 課の人たちがこぞって、みんなで付いていくこと にしたのです。長野の野沢温泉の宿泊券だとか、 志賀の宿泊券だとか、おやきだとか、野沢菜だと か、そういったものを販売ブースで、出店して、 富山の人たちに信濃の選手たちがおみやげを持 ってきたんだよということで、富山のファンの人 たちに、長野の物産や観光や温泉や、そういった ものを味わってもらおうという提案を信濃グラ ンセローズがしたら、「これは是非、やろう」と いうことで、すごくいい形でできることになった。 そんなところの交流を、地域と地域、しかも隣県 同士で、あまり仲良くないかもしれないけれど、 お互いに行き来して、サポーターも行き来するの だけれど、実は、観光と物産、もちろん、温泉も 含めて交流していったら、もっともっといろいろ なものが広がるのではないかなというふうには 思いました。 間野 清水さん、今のグランセローズのケースと、 モンテディオ山形の似ている部分と違う部分が、 もしあれば、教えていただけますでしょうか。 清水 極めて似ていると思います。まさに、村山 さんは、私どもがやろうとしていることと同じこ とをやられているなというふうに思いました。 それぞれの団体が自分の領域を持っておられ るけれども、業界団体だったら業界、観光団体だ ったら観光、それを超えられなければいけない。 それを超えられるかどうか。まさに、村山さんは それを超えられます。まったく関係のない人、ス ポーツに縁もゆかりもない人、無関心な感じのす る人、その人とどうやってコラボするか。観光で 言えば、まったく無関心なおじいちゃん、おばあ ちゃん、農家のおばちゃん、小学生の子ども、そ ことどうやってコラボレーションするか、それが 全てなのです。そこが、村山さんは、私は、徐々 にでできあがるのではないかと。 あちこちにテニス協会とか何とか協会という のがあるのですけれども、是非、そういった協会 の方々がちょっと違う領域の方とお付き合いを する、観光協会とか、あるいは農協とか、そうい うお付き合いをすることによって新たなものが 見えてくる。 どこでも運動施設はあります。せっかくあるも のをどうやって活用するか。そうすると、その枠 から越えなければいけないのです。というふうに 思います。 たぶん、スポーツ庁というのは、そういった枠 から越える横断的なところで出てくるのではな いかなと私は思いますけれども。 間野 その枠から越える、横断的にするためには、 マネジメント、あるいはコーディネーター、そう いう各団体の利害にとらわれない人が必要なわ けですね。 村山さんのケースでは、それを担当する人とい うのは、どなたなのでしょうか。つまり、全体を -62- 統括して、それぞれの団体の利害関係だとか思惑 を調整しながら多面的なスポーツプログラムを 作っていく。それは、どなたが実際に担っていら っしゃるのでしょうか。 村山 今は、僕らの球団のそれぞれの代表者で、 僕は、今、44歳、グランセローズの副社長が42歳 で、そういう活動に対してものすごく情熱を持っ ています。今回、法人を作る時に、「野球の興行 をやろう」ということでやったら誰も付いてこな かったと、皆さん、おっしゃっていた。たまたま 野球というコンテンツだけれど、「地域への貢献 とか地域に恩返しをするために、俺たちは野球を 使ってやろうぜ」ということでお金を集めたので すけれど、そうしたら集まってきたというところ で、それぞれの視点が活性化にあるものですから、 みんなで出した知恵ですし、もちろん、早稲田の 原田先生から時々アドバイスをいただいて、これ から、清水先生というものすごく強力な援軍を、 ものすごく大きな期待を、今、感じているので、 アドバイスをいただきながら今後やっていきた いと思っています。 間野 石井さんが行かれたドイツでは、全体をオ ーガナイズしたり、コーディネート、マネジメン トするような、人材とか、指導者とか、そういう 人はいたのでしょうか。気候療法も含めて、滞在 とか、全体を含めて。 石井 ドイツで地域のところまでは、分からない けれども、ドイツの場合は、ミュンヘン大学に気 候療法を体系化して考えた先生がいらっしゃっ て、そこで気候療法士という仕組みを作って、い わゆる地域住民の人たちが研修を受けて、そのガ イド役になるということをしている。それをやっ ている方が、いろいろな産業に携わっている方が いる。街に住んでいる人もいれば、観光産業をや っている人もいれば、商店主だったり、教会の牧 師さんだったり、いろいろな方が、そこに来たお 客様をナビゲートする気候療法士の仕事もして いるというところが、そこで既にコラボができて いるというようなことではないかと思う。 やはり、枠を超えた方たちの交流によっていろ いろなものが活性化している温泉地というのは 確かに元気です。お宿の人とか、商店の人とか、 そこにただ住んでいる人とか、農業をやっている 人とか、そういう人たちが全部一緒になって何か をやっているという時に、ものすごくパワーが出 てくるというように思います。 間野 ありがとうございます。 フロアの皆さんで、何かご質問とか、ご意見と かございますでしょうか。自分はこういう事例を 知っているということでも結構です。 田中 NPO法人のマナーキッズプロジェクト の田中と申します。 今、枠を超えたコラボレーション、異分野の連 携ですね。同感と思います。私、スポーツと音楽 を通じて、小笠原流礼法とのコラボレーションで、 幼稚園、子どもに礼儀作法、マナーを教えており ます。テニスだけで約2万7千人、サッカーとか、 ほかのスポーツで約1万人です。是非、皆様方と これから組ませていただいて、地域活性化と同時 に、子どもの健全育成にスポーツ等が発揮できれ ばと思っております。 間野 礼儀作法、マナー、村山さんのところと何 かつながりそうな気もします。 最後に一言ずついただいて終わりたいと思い ます。 村山さん、石井さん、清水さんの順で、お願い いたします。 村山 今、僕らは6球団でやらせていただいてお り、僕たちの使命も含めてお話しさせていただい た。最終的に、お金がなければビジネスとして成 り立たないというプロスポーツが抱える本当の 最大の課題で、収支に見合う収入というものをど うやって稼ぎ出すかというところがすごくある と思います。汗をかく人間とお金を出してくれる 人間と、それができなければ知恵を出す人間、そ れぞれの人たちがどれだけこういったビジネス に関わってくれて、それぞれのフィールドで僕た ちを助けてくれるか、一緒に考えてくれるかとい うところを、多くの人たちから僕たちの事業を助 けていただきたいと思います。 石井 ちょっと癒し系の、スポーツと呼べるかど うかというふうなお話があった。今日は、スポー ツのプロの最前線のところにいらっしゃるビジ ネスの方が多いと思うのですが、裾野のところの スポーツというバリバリのところに無縁のもの と、スポーツのプロのノウハウをコラボするとい -63- うことを、是非、広げて考えていただきたいと思 うのです。つまり、例えば、田植えをしたり、大 豆を植えたりした後のストレッチはこういうふ うにするといいとか、そうすると腰痛が防げると かというのは、プロのスポーツ、身体の運動学的 なことが分かっている方に、是非、そういうこと をアドバイスいただきたかったりする。普通の、 バリバリのスポーツ最前線にいなくて、温泉地に 来る、旅をする人の場合は、田植えをするだけで もスポーツです。身体を、ちょっと階段を上るだ けでも運動なので、そういうときの後にどうした らいいとか、もう少し運動の考え方を広げていた だいて、何とかプロのスポーツのノウハウを一般 の方の旅の健康に広げていく、それをつなげてい くということができないかなと思っています。 清水 このスポーツ健康産業団体連合会が、大き な核になってほしいなというふうに思います。ひ とつは、やはり、業界自体がしっかりしなければ 何もできないということがあります。そういった 意味で、横の意思疎通をとりながら、しっかり経 営基盤の確立を含めて、業界自体が成り立つよう に、是非、みんなで頑張っていこう。これがひと つです。 2つ目が、次の展開、これが地域という、ある いは連携というキーワードだと思いますけれど も。その次の展開をしないとステップアップはあ り得ないのだということをご理解いただきなが ら、特に地域においては、連携、あるいは地域に おける横断的なネットワークとか、そんなものを 下部組織でも結構ですから、作られるようにお願 いをしたいなと思います。 地域において地域づくりのお手伝いをしてい ますけれども、観光協会が自らを変えていこうと いう動きが出てきました。そこに、農協、商工会 議所、あるいは環境団体がかなり入り込んで、一 緒になってやろうという動きが出てきています けれども、残念ながら、まだスポーツ団体が入っ ている事例というのはほとんどありません。スポ ーツ健康産業団体の方々、もう一歩、ちょっと前 に出られるということをお願いしたいなという ふうに思います。 ズムだけで4.1兆円ある。通常、私たちがこれま でスポーツ人口というように考えていた人、つま り、競技スポーツという人たちからすると、考え ていなかったような新たな市場が4兆円くらい あるのです。その人たちに、どうやってスポーツ、 あるいはスポーツという名前を付けなくても、身 体を動かしてもらうか。こういうスポーツ健康産 業というところに、どう消費者として、顧客とし て関わってもらうのか。たぶん、その視点を考え るためには、本当に多面とか、多様とか、今まで の既成概念を変えて、相当広くスポーツ市場を見 ていく必要があります。 スポーツをしている人というのは、週1回、 35%とか40%とかありますけれども、その多くの 人が、実はウォーキングと体操なのです。テニス、 ゴルフ、スキー、水泳、バスケット、バレー、野 球、こういう競技種目になると、それは10%を下 回ってしまう。このような現実がある中で、石井 さんのような、ちょっと身体を動かしたり、グリ ーンツーリズムに行った後にストレッチしたい、 という人たちにもスポーツ健康産業に関しては、 実はニーズがあることがわかりました。もっと専 門的なサービスだとか、高度なサービスだとか、 本物を求めてきているということが、今日のお話 の中でよく分かったのではないかと思います。 今後、スポーツ健康産業を拡大していくために は、お互いがもう少し胸襟を開いて情報交換をし て、一緒に組織化していく。これがスポーツ健康 産業の次の発展の糸口になるのではないのかと いうことが、今日のお三方のお話で分かったので はないかと思います。 司会 大変ありがとうございました。 幅の広いスポーツの分野と地域活性化をコー ディネートするという非常に難しいテーマを、大 変分かりやすくお話ししていただきました。 (終了) 間野 どうもありがとうございました。 スポーツ健康産業の市場規模には諸説ありま すけれども、公営競技を含めて9兆円という数字 があります。その数字と比較して、ヘルスツーリ -64- 講演資料〈抜粋〉 清水愼一 氏 -65- -66- 石井宏子 氏 -67- 村山哲二 氏 -68- 社団法人スポーツ健康産業団体連合会 第4回シンポジウム(抄) 開催日:平成 22 年3月3日(水)13:30~17:00 場 所:如水会館 3階「松風の間」 スポーツは地域の未来を拓く ~スポーツを起爆剤とした地域の活性化~ Ⅰ.基調講演 溝畑 宏 氏(国土交通省 観光庁長官) 「観光立国に向けたスポーツ観光の推進」 Ⅱ.第2回 地域・スポーツ振興賞授賞式 (掲載略) Ⅲ.パネルディスカッション コーディネーター 丁野 朗 氏(㈳日本観光協会 常務理事・総合研究所長) パネリスト 加藤 誠 氏(㈱ジェイティービー 地域交流ビジネス推進部長) 工藤 保子 氏(笹川スポーツ財団 企画部課長) 山田桂一郎 氏(JTIC.SWISS 代表,日本エコツーリズム協会 理事) 敬称略 司会 ただいまから始めさせていただきます。 開催に先立ちまして、私ども連合会の会長であ ります斎藤敏一から、ご挨拶を申し上げます。 斎藤会長 本日は、皆さん、お忙しいところ、私 どもスポーツ健康産業団体連合会のシンポジウ ムにご出席いただき、誠にありがとうございます。 私どもの事業は、まず情報を発信しようという ことで、今回で通算4回目になりますシンポジウ ム、本年度は情報交換会を3回開催しております。 そのほかに、研究をして発信していくということ もしており、スポーツとゲームの関係について、 今、「Wii Fit」とか「Wii Sports」が、スポー ツ業界あるいは健康業界にとって、ライバルとい うよりは仲間ではないだろうか、スポーツとゲー ムの間にカジュアルスポーツというジャンルが あるのではないかということで、「“ゲーム化す るスポーツ”と“スポーツ化するゲーム”」を昨 年、経産省さんから委託研究をさせていただいて おり、本年度もその続編をやっております。 また、昨年度から、地域・スポーツ振興賞を設 けまして、授賞式をこのシンポジウムと一緒に行 っておりますが、スポーツを通じた地域振興に貢 献したと認められる団体・グループの皆さんを表 彰するものであります。本年度は22件のご応募を いただきました。 今回のシンポジウムですが、基調講演の講師の 方は、公務で大変お忙しい国土交通省観光庁長官 の溝畑宏様に、講演いただくことになりました。 非常に期待しております。このあいだまで大分ト リニータの社長で、ヤマザキナビスコカップで日 本一になられたということで、その創生期から知 -69- っている私としては、大変突破力のある方だと思 っておりますので、観光行政にも風穴をあけてく れるのではないかと期待しております。また、パ ネルディスカッションも予定しておりますので、 ご期待いただきたいと思います。 今日は荻原元政務官もお見えになっています ので、是非、一言いただきたいと思います。 荻原 皆さん、こんにちは。一言、ご挨拶申し上 げたいと思います。 今日は、第4回のスポ団連のシンポジウムに参 加をさせていただき、心から感謝を申し上げます。 特に経済産業省政務官時代には、皆さんに大変お 世話になり、私も充実した政務官を務めさせてい ただきましたし、また充実した勉強をさせていた だいたなと、つくづく感謝を申し上げます。 今日は、観光庁長官、溝畑長官がお話をされる ということで、本当に楽しみにしてまいりました。 観光庁長官でありながら、フットボールクラブ、 トリニータの代表をお務めになった。スポーツを 通じた地域振興、こんなすばらしい活動をしてい ただいた方が観光庁長官として、これからスポー ツを通じた地域振興に全力で取り組んでいただ けるということは我々にとっても大変うれしい ことだなと思っております。 先日、バンクーバーオリンピックが終わり、日 本中の皆さんにご声援をいただいたオリンピッ ク、私も一ファンとして拝見させていただきまし た。日本は5つのメダルを獲得しましたけれども、 残念ながら、金メダルがありませんでした。また、 氷のスポーツで5つ獲得したわけですが、残念な がら、雪のスポーツで、あるいはスキーのスポー ツでは1つもメダルを獲得できなかったのは、私 自身、大変残念に思っておりますし、何とかしな ければならないなと、つくづく思っております。 いずれにいたしましても、スポーツが元気にな るためには、金メダルを取るためには、「金(き ん)」というのは、言い換えれば「金(かね)」 ともいえますけれども、やはり経済がしっかりし て、ある意味、強化費、財源がしっかりないと大 変厳しいものでございます。是非とも、皆様方の お力をいただきながら、スポーツを通じた地域振 興あるいは競技現場の活性化にもお力をいただ ければと思っております。 Ⅰ.基調講演 司会 本日の基調講演を行っていただきます溝 畑宏様をご紹介させていただきます。 溝畑宏様は、現在、国土交通省観光庁長官です。 京都府のお生まれで、1985年に東京大学法学部を ご卒業、同年、自治省に入省。1990年から大分県 に出向され、大分県企画総室文化振興室長、財務 課長、企画部次長等を歴任、いったん自治省に復 帰後、翌2000年、再び大分県に出向され、企画文 化部参事、ワールドカップ組織委員会実行委員、 大分フットボールクラブ取締役ゼネラルマネー ジャーに就任し、ワールドカップの日本開催・大 分開催の運営に携わられました。2002年大分県企 画部長。同年、大分トリニータがJ1に昇格され ました。2004年、大分フットボールクラブ代表取 締役にご就任され、2008年、大分トリニータがヤ マザキナビスコカップにて優勝し、悲願の日本一 を達成されました。2010年1月、観光庁長官にご 就任されました。 本日は、「観光立国に向けたスポーツ観光の推 進」についてお話をいただきます。 それでは、溝畑様、よろしくお願いいたします。 溝畑長官 皆さん、どうも、こんにちは。今ご紹 介いただきました、1月4日より観光庁長官にな りました溝畑と申します。 私、子どもの頃から京都に育ち、ヨーロッパで 3年育ちまして、そして、また京都、そして東京 の大学に行きまして今日に至ったわけでありま すけれども、一貫して子どもの頃から、自分の住 んでいるところ、京都ですけれども、自分の住ん でいるところに対して常に誇りを持ち、自信を持 ち、京都は日本で一番栄えある場所である。そこ から世界に向けてチャレンジするのだという、京 都というところはそういう文化がございました。 誇りがありました。私は、観光の原点は、まさに そこにあるのではないかと思っています。自分の 住んでいるところに対して誇りを持つ。魅力ある 地域をつくっていくことが観光である。その魅力 ある地域というものにはいろいろな手段があり ます。例えば、文化、スポーツ、歴史、そしてア ニメも、映画も、ファッションも、魅力あるもの は全て観光の資源になります。日本には世界に誇 れる資源がいっぱいあります。 なぜ、観光大国・立国になり得ていないか。現 状は、一つには、これだけすばらしい資源がある のですが、それに対して自信を持っていない。ま ず自信がないこと、誇りがないこと。どこに行っ ても、日本が一番だとか、日本が好きだとか、俺 -70- の住んでいるところが好きだとか素直に言えな い。そこに悩めるところがあろうかと思っていま す。 そして、魅力ある地域にモノがいっぱいあって も、それをまとめる力がない。リーダーが育たな い。リーダーがいれば育ちます。そのものを「よ し、これを売りにするぞ」というときに、これを 言ったら、この地域で浮いてしまうとか、足を引 っ張られるとか、やられてしまうとか、目立っち ゃいかんと。結果的に、何回会議をやっても同じ ような結果ばかり出て。私は大分で、よく委員会 で言いました。10年たって、毎回同じだ。中間報 告、視察へ行って終わり。こんな会議、やめまし ょう。無駄だと。皆さんだけの自己満足で、市民・ 県民はまったく関心がありません。そういうふう に、日本は、知らない間に、実行、結果を残すこ とが先であって、会議はそれを支えるものだとい うところが主客転倒しているような気がしてい ます。 私、最近、観光庁の長官になって、よく言うの は、会議は何回やってもいい。結果だと。国民に どれだけアピールしているか。国民にどれだけサ ービスをしているか。俺の尺度はそこしかない。 プロサッカーチームを経営しておりまして、いく ら大きいことを言っても、一人ひとりがこのチー ムのことが好きだとか、このチームを応援してい こう、チケットを買おう、スポンサーになろう、 見に行った、感動した、よっしゃ、大分が元気に なった、大分を元気にするという軸のもとに物事 を考えていかないと、大きいうねりはできないと 思うのです。 そうしたときに、スポーツという世界がもっと 普遍性を持ってしかるべきではないかと。実を言 うと、自分がここまでガッツ溢れる人間になった のも、子どもの頃、オリンピックを見て感動した からです。釜本邦茂さんが銅メダルを取った時、 あれを見て感動しました。当時、フランスにいた 私にとっては、まぶしかったです。日本国民とし て、フランスの地で誇りに思いました。フランス を破って銅を取ったのです。それまで、日本人と いえば、フランスの中では、ベトナムの関係でベ トナム人のほうが愛されて、日本人は相変わらず 戦後を引きずって、どっちかというと仲間はずれ でした。でも、スポーツを通して、お互いのそう いった関係ができあがりました。京都に帰ってか らも、やはりスポーツを通していろいろなことを 学びましたし、そして、何よりも、スポーツを通 していろいろな交流が生まれる。そして、いろい ろな人と出会う。 そういう中で、スポーツというものがもたらす 競争、勝つ、これが大事なのです。今、日本の社 会が、なぜ縮み上がっているか。競争をしないか らです。何かをやって失敗したら叩く。叩くので はなくて、成功したやつを褒める、称える。負け たやつは、いたわる。次、頑張れよ。こういう社 会にしないと、今の日本の社会はしょぼくれてい ます。草食系の固まりになっています。もっと肉 食系が増えないといかんのです。韓国、シンガポ ール、中国と並んで話をしたら、ガンガンきます。 話をしていて、「これはちょっと持ち帰って検討 します」、こんなのでは勝てないです。 国のやっていることも、民間だったら1日でや ることを、半年かけています。予算にないですと か、予算の中には入っていませんと。私も役所が 長かったですけれども、民間経営を6年やりまし た。本当に零細企業で、月の資金繰りから、貸借 対照表から、銀行の資金繰り、本当にいろいろな ことを学びました。 今、私がやりたいことというのは、はっきりし ているのは、観光を日本の基幹産業として、その プレステージを高める。2つ目は、日本国民みん なが、観光は日本人の心を豊かにする。非常に貴 重なものである、そういうことを日本国民1億 2,800万人、全員に周知する。これが私の一番大 切な仕事だというふうに思っています。委員会、 審議会をいくら開いたって、そこで何か議論をす るのは手段であって、目的はただ一つ、観光は日 本の基幹産業である。目指すところは、日本は観 光大国である。立国なんていうしょぼくれたもの ではダメだ。フランスを抜くのだ。 荻原さんが、こうやってゴールをした時、私、 涙が出ました。1番になった。あの感覚なのです。 頂上を目指す。もう一遍、日本人はそうならない といかんです。本当にしょぼくれて、誰かに反対 されたらホヨホヨとなって。反対されても、「よ っしゃ、来い」と。「やったるで」というくらい の、要するに、器量のある国にしないといかん。 スポーツというのは、そういうものを教えてく れた。どんな弱いチームでも、頑張ったら日本一 になれるとか、頑張ればいける。私、クラブチー ムを経営して、よく分かったことは、スポーツは、 みんなのモチベーションを高めるのです。大分み たいに田舎の小さい県でも、ワールドカップをや ろうと。ワールドカップは大きい都市しかできな -71- い。田舎ではできない。それをやるという高い目 標を設定して、みんなを巻き込むのです。すごい 力になります。 そして、トリニータ、草サッカーチーム、お客 さん3人からスタートしました。でも、可能性は ゼロではない。プロ野球は12チームで増えない。 Jリーグは要件を満たしたら上に行ける。お客さ ん3人を、1日100人に対して「おい、頑張って 日本一を目指そうや」と。みんなから、何を考え ているんだと言われました。「おまえ、こんな田 舎でどうするんや」と。大きい企業もない、グラ ウンドもない、チームもない。何を血迷っている のだ。こんなことをやったって偉くなれないぞ。 おまえ、無難にやって霞が関に帰って出世したら いいじゃないか。家族からも大反対を食らいまし た。でも、何もないところから、地方で日本一を 目指す。まさに、今、日本が地方を自立させるに は、これは一つの起爆剤になる。他人にどうこう 言うよりも、まず100人にこのチームを作る意味 を伝え、説き伏せようと。100人に声をかけまし た。1日、多い時は、スポンサー50社に営業しま した。朝5時から夜の12時まで、夜討ち朝駆け。 でも、私にとっては営業という意味は、なにもお 金を取れる取れないという問題ではないのです。 一人ひとりに、このチームがなぜ存在しているの か。大分という地域を元気にするにはどうすべき か。そのときに分かったことは、スポーツという のは全ての世代の人たちを巻き込む力を持って いるのです。私は、コミュニケーションパワーと いいます。そういうものを持っているのです。そ れは、スポーツをする人、見る人、支える人、こ れが一つになっていくのです。これが、やがて国 境を越えるのです。 やがて、私は韓国に行きました。韓国の大韓民 国サッカー協会に行って、当時、日本と韓国はワ ールドカップでバトルをしておりました。そこに 行くのは禁じ手と言われました。でも、私は歴史 観がありました。日本と韓国とか、そういう国境 のことをいうのではなくて、10年、20年経ったら、 この国境はバリアが低くなる。私は韓国サッカー 協会に行って頭を下げました。偉大なる大韓民国 サッカー協会の皆さん、私たちから見れば、ブラ ジル、オランダよりもあなたのほうが近い。しか も、歴史がある。田舎の我々のチームに力を貸し てほしい。韓国サッカー協会から監督、選手を安 い価格で送り込んでもらって、この歴史ができて いったのです。15年経ってJ1で優勝した時に、 約束を果たしました。私は、優勝したら必ずトロ フィーを持っていくと。そうしたら、美しい約束 ということで、大韓民国のKBCニュースのトッ プで流してくれました。それもスポーツを通して コミュニケーションができあがっていったので す。 スポーツと、よく文化ということをいいます。 これは私は同義だと思います。いわゆるアイデン ティティです。拠り所。そういう意味でスポーツ は非常に大きな力を持っています。それで、自分 が観光庁長官に就任するにあたって、まずワール ドカップを招致した時の経験、自分がプロサッカ ーチームを経営した時の経験、例えば、大分トリ ニータの経営をしておりますと、サッカー教室を やります。そこに、子どもがサッカーをしている と、親が見に来る。一緒に見て楽しむ。今度は、 じいちゃん、ばあちゃんのサッカー教室を作りま した。これは介護予防です。皆さん、全ての世代 がスポーツをするというチャンスがあるわけで す、目的は別にして。そうすると、一つに集まっ ていくのです。そこにコミュニケーションができ ます。 そして、スポーツを通して、例えば、大分トリ ニータがゼロから強くなっていく。そうすると、 県民一人ひとりが、今までは「九州の中でも田舎 だ」といって言い訳をしていた人たちが、頑張れ ば、俺たち、日本一になれる。別に東京、大阪に 行かなくても、一流のものが目の前で見られる。 心の中に私が言っております自信と元気と誇り というものができてくるのです。 皆さんに申し上げたいのは、皆さん、いろいろ な事業をされています。大切なのは何か。目指す べき日本の国家像を描いてください。全てはそこ から始まるのです。日本がどういう国になってほ しいのか。例えば、私の成功のイメージは、明治 維新の時の輝く日本なのです。地方がそれぞれ気 骨があって、自信を持って、負けないぞと、お互 いに切磋琢磨していく。そういう中で、各地方に 日本を支える人材が育っていく。そのプロセスが、 将来もっともっとこの国を良くする活力になっ ていくと思うのです。まず自分の地域に誇りを持 つこと。その次に、日本に誇りを持つこと。こう いう国民が1億2,800万できれば、日本という国 は一気に、経済も、文化も、全て大国になります。 私の成功のイメージはそこにあります。 そうやってフィードバックしていって、自分が 大分という場所にいたときに、私の成功のイメー -72- ジは、大分に住んでいる人が、一人ひとりが自分 の住んでいるところに対して自信と元気と誇り を持つ。景気が悪いとか、補助金が減ったとか、 雨乞いをするのではなくて、自立して自分で道を 切り開いていく。そういうふうな活力を各地域に つくっていく。そういう意味で、Jリーグ、これ は使えるなと思ったのです。企業、行政、住民、 みんなが一つになれる。大きい目標を立てて、一 つに向かっていく。ナビスコの決勝の時には、1 万5千人の人が大分から大移動しました。こっち から動員なんか、かけていません。ですから、夢 というものと、将来に向けての自立の気持ちがあ れば、お金は幾らでも動きます。日本はGDPが 500兆円あります。個人の金融資産が1,400兆円で す。一人ひとりが思いを持って、志を持って奮い 立てば、これだけの資産があれば、一気に経済は 動きます。 私は、いろいろなところで、スポーツ、そして いろいろなジャンルでお世話になりました。そう いう日本の持っている全てのポテンシャルを引 き出して、1億2,800万人、もう一度元気な国に する。そのことが、私は、観光という世界の中で やれることだなと。観光というのは、日本の国の 光です。光というのは、日本が魅力ある国になる ことなのです。人が来てくれというのだったら、 まず魅力ある地域をつくっていく。 「魅力ある地域って何ぞや」住んでいる人、一 人ひとりがそういう意識を持つ。「観光は俺らは 関係ない」たぶん、そういうイメージがあると思 います。「観光は、交通業者、旅行業者、そうい う一部の人たちのものだ。関係ない」違うのです。 観光は日本国民全員がつくるのです。魅力ある国 は、日本国民一人ひとりなのです。赤ちゃんから、 じいちゃん、ばあちゃんまで、これをどう巻き込 むか。これが一番大切なところなのです。観光が なぜ日本の基幹産業なのかということを、必死に なって、今、説き回っています。 もう一つは、日本は宝庫である。北は北海道か ら、南は沖縄まで、いろいろな地域に魅力あるも のがいっぱいあります。これをいかに引き出すか。 そうすることによって、私は、もっともっと観光 を通して経済成長が出てくると思います。そうい う意味で、観光を日本の成長戦略の一つに位置づ けています。よく、財政出動なき景気対策といい ます。あるものをみんなで掘り起こして、よく横 串といいますが、みんなでそれをつなぎ合わせる。 例えば、スポーツと観光をつなげる。医療と観光 をつなげる。すばらしい自然、例えば景観、これ と観光をつなげる。あるいは、産業、すばらしい 工場、あるいは工場跡地、こういうものを観光と つなげる。医療、日本にはすばらしい癌の早期発 見の健診があります。そういうものをツーリズム とつなげる。あるいは、ヘルスツーリズム。単に 旅行に行くだけではなくて、そこにプラス、軽く 例えばウォーキングをする、介護予防運動をする、 あるいは社交ダンスをする、それをくっつけるの です。そうすることで、一つの大きな流れができ るのです。つなげることによってたくさんの観光 が生まれます。 観光立国の意義ということで、合計4点から申 し上げておきます。 国際観光の推進はわが国のソフトパワーを強 化するものである。国際観光という場合、世界と の交流という中、観光はソフトパワーとして有効 な手段である。1点目がこれです。 例えば、海外からの観光客、日本は、わずか679 万人しか来ていないです。一方、フランスは8,000 万人です。日本は世界で25位です。これだけのす ばらしい自然、歴史、風土、文化、そして、多様 なすばらしい資源があるにもかかわらず、25位で す。その679万人は、明らかに、日本という国が、 観光資源の再生、掘り起こし、それを海外にセー ルスをする、受け入れ態勢も含めて、あぐらをか いていた。過去の伝統にあぐらをかいていた。こ れの象徴的な例が今の数字に表れています。 2点目、経済活性化の切り札である。これから 少子高齢化で人口が減っていきます。そうします と、いかにして内需を拡大していくのか。もう一 つは、いかにして海外から人を呼んで交流人口を 拡大していくのか。これが大事になります。 ちなみに、2点目と3点目、交流人口の拡大が ダブりますので、データで示します。国内におけ る旅行消費額は23.6兆円でございます。参考まで に、外食産業がだいたい24兆円、自動車産業が15 兆円でございます。そういう意味では、旅行消費 額の23.6兆円というのは、いわゆる日本の基幹産 業なのです。しかし、実態を申し上げますと、海 外との対比でいきますと、GDP対比でいきます と、日本の場合は、全体のGDPに占める観光の 消費額は、わずか1.9%。ヨーロッパは平均3% 超。スペインは10%です。ということは、日本は、 観光については、GDPという意味ではまだまだ 伸び代があるということなのです。まだ生かしき れていない、国を挙げて、国民を挙げてというビ -73- ジネスになっていないということなのです。 3点目は、それぞれの地域でも、今、いろいろ な試みが行われております。地方も、経済が疲弊 している中で、人口が減っても、交流人口を拡大 することによって経済の活性化を続けようとい うことで、各地域で、今、観光というものを起爆 剤にいろいろな試みが行われているのは、交流人 口を拡大して経済を活性化したいということな のです。 4点目。観光立国により国民の生活の質を向上 する。これはとても大事なところでありまして、 要は、魅力ある地域をつくるというプロセスは、 そこに住んでいる人が、まずは魅力ある地域をつ くろうということで心が一つにならなくてはい けないのです。その過程を通して、一人ひとりの 心が豊かになっていくのです。そういう意味で、 観光立国ということを推進していきましょうの は、この4点が大きな背景にあります。 具体的に、観光立国の推進体制ということで、 まず、国土交通省の成長戦略会議というのがあり ます。日本の成長戦略の一つに観光を位置づけま して、これを国の重点プロジェクトとしようとい うことで検討をしております。観光立国推進本部 は、国土交通大臣が主宰し、関係省庁副大臣クラ スで構成ということでございます。観光というの は、1億2,800万人、全ての方が関わる分野でご ざいますので、法務省から各省庁、全てが絡んで まいります。 次に、観光立国推進本部、何を重点的なテーマ にしているかといいますと、大きく分けると3つ あります。それぞれが最終的に観光立国をつくろ うというのにつながるプロジェクトでございま すが、一つは外客誘致ワーキングチームというも のです。これは、679万という海外から来ている 人を、2019年までに2,500万人に持っていこうと いう構想であります。そのために何をすべきか。 一つには、実態として、679万のうち、約160万は 韓国です。そして、100万が中国、台湾も100万。 45万が香港。ですから、東アジアがほぼ6割を占 めています。まずは、我々、この3年間で取り組 むべきテーマとして、一番の有力市場を中国と見 ております。 中国は、去年は5千万人が海外に行きましたが、 そのうち日本に来たのは、わずか100万人です。 これを我々はいろいろな方面からアプローチし ておりまして、一つは、今、中国人の個人ビザの バードルがありまして、まだ解禁になっていない のです。人口が多いということと、一気に流入し た場合に治安の問題があるので、警察庁、法務省 から若干のネガティブな意見があります。何とか 6月くらいまでに個人ビザの制限を緩和しても らう、これを、まず進めていきたいと思っていま す。 それと、実際問題、将来、2,500万人に増やす となれば、マンパワーの問題もあります。通訳の 問題です。今、通訳の試験がありまして、この試 験が非常に難しいのです。難しい割に、取っても、 仕事はパート的なものが多くて、給料が300万円 未満の人が多くを占めます。ですから、これを常 勤でやるのは難しいです。まだそこまで成熟して いないということであるならば、留学生、在日の 方を活用してマンパワーを確保していく。あるい は、中国の場合だったら、もっと銀聯カードを普 及する。受け入れの問題として、総合案内所、表 示板の問題。あと、意外と多いのは、ホテルに中 国語の番組がないというふうな指摘もあります。 まず、中国を中心に海外へプロモーションをし ていく。プロモーションの仕方も、もっときめ細 かにマーケティングをきっちりやって、相手の国 の地域、また、ラグジュアリー層かミドルの層を 含めた、ターゲットを決めてアプローチをしてい こう、マーケットを徹底的にやっていこうという ことで、ワーキングチームで意見を踏まえて調整 をしております。 今日、特に申し上げたいのは、観光連携コンソ ーシアム。観光にはいろいろな資源がある。ニュ ーツーリズム、医療観光、産業観光、様々な観光 メニューがあります。例えば、医療観光なんかは、 経済産業省、厚生労働省が絡んできます。私は、 観光庁というのは全ての省庁のコーディネータ ーになろうと、縦割りを全部まとめて。スポーツ であれば、「文科省も経産省もみんな、カモン」 と。自分もスポーツをやっていましたし、見るの も好きだし、大会運営もやっていました。 なぜスポーツ観光に目覚めたかといいますと、 例えば、自分がワールドカップを見に行ったとき に、私、ドイツへ行ったときも、フランスも、韓 国も、必ず行ったついでに観光をするのです。 もう一つは、自分のJリーグの経験で、例えば、 浦和レッズが来た時に、多いときは8千人くらい 来ました。調べた結果、サポーターに聞いたら、 大分の観光の連中が絡んでいなかったために、福 岡経由で帰るか、そのまま飛行機で帰るか。せっ かく8千人の金の卵が来ているのに、素通りして -74- いるのです。我々から見ると、8千人がチケット を買ってくれたら、Jリーグの経営としてはそこ で終わってしまうのです。チケットを買ってくれ て、スムーズに帰れば、それで終わってしまうの です。飲食店とか旅行業者の人たちが、おいしい と思ってアプローチしてくれたらよかったので すけれども、どうもスポーツと接点がなかったの です。 私は、たまたまJTBの皆さんと仲が良かった ので、相談して、浦和レッズのサポーターのリー ダーの人に「来年から、別府、大分、いいところ があるから泊まってくれ」と。最終的には、J1 に7年おりましたけれど、最後の方は、ほぼ3分 の2くらいが大分に泊まるようになりました。そ れだけで、1回につき3億円くらいお金が大分に 落ちるのです。まさに観光とスポーツというのは 絶対につなげないといかんなと。 プロ野球、阪神タイガースの応援に5万人が来 ます。千葉ロッテマリーンズが甲子園に来たとき、 千葉ロッテマリーンズのお客さんが5千人行っ たのです。私、阪神の人に聞いたら、ほとんど把 握していなかったのです、その人たちの動向を。 ですから、ビジネスとしてスポーツと観光という のは絶対につなげないといかんなと、そういう意 識を経営の立場から持っておりました。 実際、別府におりまして、皆さん、旅行に来た ついでに、ゴルフをしたり、ちょっとしたウォー キングラリーをしたり、遊んでいかれる方が結構 おられるのです。絶対にスポーツと観光はつなが るなと。自分もワールドカップ招致活動をやって いたときに、何をやっているかといったら、2002 年の時はフランスまで出かけていって、「是非、 日本に来てください。来たら、大分に寄ってくだ さい」と、やっておりました。国際大会の誘致イ コール、我々の国際観光と同じなのです、やって いることは。そういう意味では、スポーツ界と組 むしかないなと思いました。 例えば、ヨーロッパの人は、柔道、相撲に対し て非常にあこがれがある。実は、今度、私、柔道 の上村館長(講道館長)に会いに行きます。是非、 柔道と観光をつなげたい。日本の魅力、日本の資 源というときに、柔道と相撲を生かさない手はな い。そうやって一つひとつをつなげていく。しか も、スポーツというのは、1億2,800万人、全て が絡めます。 具体的にスポーツ観光をどういうふうに進め ていくかというのを示しましたのがこれです。ス ポーツと“スポーツ観光”の魅力です。スポーツ は多くの人に感動を与える最も魅力的なコンテ ンツである。多くの人がスポーツ観戦、スポーツ 体験で各地を訪れるのは、スポーツが人々を魅了 してやまない存在であるから。スポーツ観光の魅 力、FIFAワールドカップやオリンピックなど の大規模イベントや、国際的に人気の高いスポー ツイベントや地域一体の国内型スポーツイベン トには、“観るスポーツ”としての魅力を感じ、 多くの人が開催地へと足を運ぶ。また一方で、市 民マラソンのように“するスポーツ”としての魅 力にあふれ、世界中の人々が参加するスポーツイ ベントも存在する。要は、魅力あるコンテンツと して多くの人が動く、イコール、これはツーリズ ム、観光にまさに合致する。そういうことです。 次に、我が国におけるスポーツ観光の趣旨であ ります。我が国における豊富なスポーツ資源とい うことで、世界にもハイレベルな“観るスポーツ”、 もう一つは“するスポーツ”、大きくこの2つに 分けました。観光での内需拡大が急がれる今、こ れら魅力あるスポーツ資源を最大限に活用し、イ ンバウンド拡大、インバウンドというのは、海外 から日本に来るお客さんを増やすという意味で す。インバウンド拡大、国内観光振興及び地域活 性化の「起爆剤」にする。 ここに2つポイントを挙げました。観光客によ る周辺地域におけるスポーツ観戦やスポーツイ ベントへの参加。スポーツの観戦客・参加者によ る周辺地の観光。要は、観光とスポーツの乗り入 れをする。乗り入れをすることによって、お互い にマーケットを大きくしていく。そうすることに よってスポーツ観光を総合的に進めていく。観光 庁は、関係省庁、スポーツ団体の皆さん、場合に よっては、競技をやっている人、そういう全体と しての大きな作戦部隊を作って、スポーツ観光を 国を挙げて進めていく。我々が踊り場を作って、 全ての省庁の人、全てのこれに関わる人、みんな でこれを進めていく。我々はそのコーディネータ ー。そういう役割によって全体としてのスポーツ の需要を引き出して、それを産業につなげて、ス ポーツビジネス、場合によっては、スポーツを通 して我々がやることによって、スポーツ関係の、 例えばスポーツファッションとかを拡大しても いいのです。お互いにマーケットが大きくなって、 日本の経済が大きくなればいいのです。 もう一つ、スポーツ観光というイメージを明確 にしますと、「観るスポーツ」、例えば、Jリー -75- グ、プロ野球の観戦者が、相手チームのところに 行って観る。野球観戦に観光がつながっていく。 昔、後楽園球場で修学旅行生が5回まで試合を観 て帰るという風景をよく見ました。そういう意味 で、観光とつなげていく。これは、ある程度早め に、旅行会社の皆さんと、スポーツの例えばチー ムのコミュニケーションによって十分に成立し 得ます。 2つ目が、「するスポーツ」、これが意外と穴 場だということに気づきました。各地にいっぱい マラソンがあります。マラソンは多くの人が絡み ます。レースに出る人以外に必ず家族が付いてく るのです。こういうマラソンが各地にいっぱいあ ります。我々は、是非、これをスポーツ観光とい う視点で。マラソンの中には、地域の活性化もあ りますし、競技運営もありますし、いろいろな要 素、エキスがあります。多くの人が参加し、それ を支えています。そういう意味で「するスポーツ」 は、それ以外にもいっぱいあります。テニスもあ りますし、様々なスポーツをするという、それと 観光をつなげる。 3つ目は、「支えるスポーツ」、これは例えば、 スポーツチームの経営、市民ボランティアとして 大会を支援する。そして、大会を誘致する。例え ば、宮崎です。プロ野球、Jリーグのキャンプ誘 致、これだけで宮崎は観光の大きな稼ぎをしてお ります。そういう意味で、キャンプとか、合宿と か、大会を開催することによって、そこに大きな 観光としてのビジネスが発生します。 我々はどういうことをするか。関係省庁連携メ ニューですけれども、一つは、我が国のスポーツ 資源の海外発信とアクセスを向上させる。スポー ツ情報の発信やチケット手配、観戦プログラムの 充実、そういうものを海外にどんどん発信するこ とによって、海外からのお客さんを増やしていく。 2つ目が、スポーツ施設の魅力化ということで、 我々は、一方でソフトを充実していく中で、スポ ーツ施設をいかに充実させるかということにつ いてもバックアップしていく必要があります。ス ポーツ施設のソフト・ハードでのバックアップ。 3つ目が、レジャースポーツ観光のアジア市場 への販売促進ということで、特に中国では、最近、 スキー、ゴルフ、マラソン、マリンスポーツなど の人気が高まっております。こういったものを活 用することによって外国人旅行客の増加を目指 す。 ワールドカップ・オリンピック等の国際競技大 会を誘致する。具体的には、今、ラグビー協会さ んと一緒になりまして、ラグビーもワールドカッ プを開く以上は世界から40万くらいの人を呼び たいわけです。我々も2019年には、世界から2,500 万の人を呼ぶ。魅力ある国をつくっていく、地域 をつくるということと、プロモーションする、P Rするのは同じなのですね、ベクトルが。一緒に やっていきましょうと。FIFAワールドカップ 2018/2022の招致も一緒にやっていきましょうと いうことを行っております。 それから、スポーツ観光まちづくり。これは、 各地域でそれぞれプロのチームを持ったり、市民 マラソンを開催したり、スポーツを核としたまち づくりをされております。こういうものを我々が 側面的に支援することによって、観光としての全 体のマーケットを広げていく。 こういうふうな連携、各省庁と連携してやって いくことになります。総務省であるとか、経産省、 文科省、文化庁、場合によっては環境省、外務省、 いろいろな省庁が絡んできます。そういう意味で、 我々がそれを束ねながら、こういった点のことに ついて連携をして進めていく。 そして、今の進捗状況について、何をやってい るか。私は、とにかく何をしているかが大事であ って、結果主義ということを打ち出しています。 まず、観光庁サイトでスポーツ観光情報を発信し ていく。スポーツ各団体の皆さんの協力を得て、 我々のサイトでスポーツ観光情報を発信する。こ れが1点目です。 アジアとのスポーツインバウンド交流という ことでございまして、私、中国、韓国、台湾、各 国のスポーツ観光、観光、スポーツをやられてい る方を表敬訪問させていただきまして、今後、各 スポーツでそういったところの交流をしていこ うと。この拡大を国を挙げてやっていこうと。ま ず、韓国と一緒になっていろいろなことをやって いこうと。例えば、野球、マラソン、一緒にお互 いに行き来するようなことをやっていこう。そう いうことを国を挙げて、みんなでやっていきまし ょうということを提案しようと思っています。 3つ目は、是非、国民を挙げて、国を挙げて、 みんなで同じ意識を持って、情報を共有する場と してスポーツ・ツーリズム推進連絡会議を立ち上 げたいと思います。これは、1億2,800万、みん なでスポーツを通して、スポーツ観光で日本とい う国を明るくしよう、元気にしようという意味で、 これは日本国民みんなを巻き込みたいと思いま -76- す、おじいちゃんから子どもまで。そういうふう な会議を立ち上げたい。 具体的に何をやっているかでありますけれど も。プロ野球は、加藤コミッショナーのところに 行きまして、今年1年、我々の観光とプロ野球を 成功させるということで、お互いに相乗りをしま しょうということで合意に達しております。既に、 オールスター、日本シリーズで「プロ野球観戦・ 観光キャンペーン」をやることを決めています。 今年、オールスターは福岡と新潟で2試合ありま す。 2つ目が、今、個別のチーム、楽天イーグルス、 北海道日本ハム、ホークスと話をしております。 今後、セリーグ、パリーグ、12球団全てに話をし ていこうと思っております。 まず、ホークスさんはベクトルがガッチリ一致 したのです。それは、我々はアジアを中心にやり たい。ホークスさんも、今度、韓国の選手を入れ まして、中国、韓国、台湾からお客さんを呼びた い、そういうアジアマーケットを入れたいと。ホ ークスさんは、スポーツを通して観光を含め経済 的に波及をさせていきたいと。そうしていかない と地域の人からチケットを買ってもらったり、支 えてもらえない。そういうことから、一緒にタイ アップしてやっていきましょうということで、実 は、2月28日に、釜山ロッテジャイアンツ対ホー クスの試合で、我々、訪日観光プロモーションを 実施させていただきました。3千人くらいが釜山 から試合の応援に来ていました。そういう人たち に対して、是非、また日本に来てほしいと。そう いうことで、我々、プロ野球の観客の皆さんが次 の観光客のリピーターになるような形で、特に人 数が多いものについては側面的にバックアップ していこうと思っております。 次に、福岡ヤフードームのスポーツ観光まちづ くり、こういうものに我々の関係団体が参画をし て。要は、福岡ドームというのは九州全域から人 が集まります。そしてまた、そこに来たお客さん が九州観光をしてもらう。そういうことを一緒に 仕掛けていきましょうということで協議をいた しました。 アイスホッケーのアジアリーグというのがあ りまして、これは韓国と中国と日本で構成されて います。プロのアイスホッケーです。3月に韓国 で開催されるプレーオフの準決勝と決勝で、観光 案内ブースを置きまして、日本への誘客をしてい こう。これは、アジア3カ国でやるプロスポーツ に我々がジョイントすることによって、アジアか らの誘客をしていく。来たお客さんに日本への誘 致をするということであります。 3つ目は、ラグビー協会と手を結んだところで ありまして、ラグビーワールドカップ2019の成功 に向けて、日本ラグビー協会と、国内外への大会 PR、日本やアジアでのラグビーの普及、こうい うことを共同実施していきましょうということ で合意に達しました。 サッカー協会とは、FIFAワールドカップ 2018/2022の招致成功に向けて、我々が持ってい るいろいろなコンテンツを日本PR用に使って もらう。そして、お互いに応援のメッセージを出 す。そうすることによって、日本招致というのと、 我々の「日本に来てください」というアピールを 一緒にやっていこうということであります。 鈴鹿サーキット、これはF1グランプリであり ますけれども、3日間で約30万の人が観戦するの です。テレビ観戦も年間6億人の方がファイナル を見るのです。そういう意味で、日本をアピール するチャンスであって、世界で名だたるF1をも っと日本の観光のPR材料に使う。今回、タイア ップをして、F1に来る30万の人を観光につなげ ていくとか、F1を通して日本のインバウンドを 進める。そういうことで、F1というスポーツと しての資源を有効活用しようということであり ます。 これは、このあいだ福岡ドームでやった風景で すけれども、約3万の人を前に、福岡の人には釜 山に遊びに行ってほしい、釜山の人には、また日 本に来てほしい。スポーツを通して、これからも 日本と韓国が長くやってほしい。こんなスピーチ をしてきました。 F1は、この大会そのものがあるということよ りも、私は、大切なのはプロセスだと思っていま す。「鈴鹿F1日本グランプリ地域活性化協議 会」というのがあります。これは三重県と関係市 町村だけだったのですけれども、それに我々も入 っていって、これをどうやって鈴鹿周辺の観光に つなげていくのか。せっかく来たのだったら、平 城京1300年遷都に行ってもよし、伊勢志摩に行っ てもよし、あるいは岐阜まで足を運んで、下呂温 泉とか高山へ行ってもよし、いろいろこういうつ ながりを作っていく。30万の人が集まる、6億の 人が観戦する、このソフトを徹底的に利用しよう と思っています。気をつけないと、トヨタとかホ ンダが弱ってしまって、大会開催の存続が危ぶま -77- れているという噂もあります。せっかくF1を日 本が引っ張ってきているわけですから。今、シン ガポール、中国、韓国でやっています。F1とい うすばらしいソフト、コンテンツを我々観光庁と しても支えなくてはいけない。そういう思いで取 り組んでいます。 そのほか、これから、いろいろな「観る」「す る」というスポーツ団体の皆さんと意見交換をさ せていただき、お互いに相乗りできるところをい っぱい見つけていこうと思っています。地方自治 体とか民間の人にも教えてあげて、例えば、いろ いろな地域の人で、今、観光のコンテンツを悩ん でいる人がいます。そういう人に、お宅のところ はこういうふうなスポーツ観光の資源があるよ、 使ったらいいじゃないかと言いました。 実は、札幌オリンピックで笠谷さんを見て感動 を覚えたのです。「飛んだ、決まった」という、 あれを聞いて身震いしたような男でございます。 北海道に行きまして、笠谷幸生さんという人を輩 出しているのであれば、それをひとつ核にしたら どうですか。笠谷さんがどうやって育って、金メ ダルを取ったのか。そういうものを検証して、笠 谷さんのミュージアムを作って、金メダルを取っ たということ、これは子どもたちに大きな夢を与 えますよと。そういう、ちょっとしたことなので すけれども、ヒントがあるなと思いました。 いろいろな業界の中に、例えば、相撲もあり、 柔道もあります。1億2,800万人、スポーツの切 り口で一つになれます。スポーツを通していろい ろ、観光という名前を付けると、さらに関われる のです。スポーツ観光の切り口でどんどん横串で 広げていきたいなというふうに思っています。あ と2、3カ月たったら、この10倍くらいのボリュ ームにしたいと思っています。 1億2,800万人、みんなを熱くしようと思った ら、特に、それぞれの世界で金メダルを取った人 とか、世界一になった人というのは非常に大きな 宝物なのですね、日本にとって。こういう人たち の残した足跡とか文化、そういったものは大きな 観光資源になるのではないかなと思っています。 一つ、最近、世の中を騒がせておりますテーマ について少し補足しておきます。休暇分散化ワー キングチームということについて、ちょっと説明 をしておきます。 観光の3つの柱というのは、海外から外国人観 光客を増やす。これは、内需拡大のみならず、外 国からたくさん観光客が来て、お金を使ってもら う。もう一つは、日本という国が国際化を進めて いく。そうすることによって、経済・文化ともに クオリティの高い国を目指すという意味があり ます。 2つ目は、日本というものは非常にすばらしい 観光の資源がある。これを掘り起こして、地域の 人がそれに対してブランド化をして、それを対外 的にプロモーションしていこう。そういう観光連 携コンソーシアム。その中にスポーツ観光を重要 課題に入れて、今、検討しています。 3つ目が、最近、テレビを騒がせました休暇分 散化ワーキングチームであります。日本は、今、 100日、休日があります。祝日が15日あります。 日本人の有給休暇の取得率は、わずか40%です。 フランスとかヨーロッパは約100%です。何を言 いたいかといいますと、結局、日本人は有給休暇 を全然取っていないのです。どんな悲劇が起こっ ているかといいますと、ゴールデンウィークには、 そこにみんな観光客が集中してしまって、まずコ ストが高い、渋滞、こういう問題が発生していま す。結果的に、旅行に行きたいのだけれど、渋滞 するし、高いからということで避けてしまいます。 旅館の人たちと話をしていると、旅館は、100日 の黒字で、265日の赤字といいます。それは、土・ 日はお客さんが来るけれど、平日は閑散としてい る。とりわけゴールデンウィークは、最近、旅行 になかなか行かない。そういう中で言われること は、この旅行の需要を平準化してもらいたいと。 それで、今、考えておりますのは、ゴールデン ウィークは、今、5月3日、4日、5日、3連休 があります。これを、祝日を記念日として残して、 この3、4、5の3つの休日を分散化しようと。 北海道から九州・沖縄を5つのブロックに分けて、 それぞれ月・火・水にポンポンポンとはめていく。 それぞれ5連休を分けようということです。これ は、気候的にも一律ではなくて、それぞれの地域 に合わせれば、北海道であれば、だいたい6月く らいが一番季節がいい。5月は、まだちょっと寒 い。そういう意味で5つに分けようと。 もう一つは、今、海の日と敬老の日と体育の日 があります。ハッピーマンデーという形で、海の 日は7月の第3週の月曜日、敬老の日は9月の第 3週の月曜日、体育の日は、本当は10月10日です けれども、10月の第2週の月曜日になっています。 この3つを9月、10月の連休にくっつけて、ここ でまた5連休を作ろうと。 要は、春と秋に5連休を分散して作ろうという -78- ことなのです。そうすることによって、できる限 り休みを取りやすくして、日本国中の人がたくさ ん旅行に行ける機会をつくる。コストが低い分、 回数も増える。そういう世の中が旅行をしようと いう空気をつくる。これが我々の狙っているとこ ろです。 なぜかといいますと、ヨーロッパは学校の休み を分散しています。ドイツは、6月から9月まで 分けるのです。地区によって変えるのです。ヨー ロッパは、子どもが休んだら、親は有給休暇を取 って休むのです。親が子どもの休みに合わせるの です。日本の場合は、なかなか親が子どもの休み に合わせきれないというか、ちゃんと祝日にして あげないと休めない。だから祝日を意図的に分散 して、みんなが休めるような環境をつくろうとい うことです。 これは経済界からは反論があります。というの は、北海道は休みでも、他の地区が動いておれば、 全国で営業をしているところは休めないとか、銀 行の決済は、例えば、ある地区だけが休みという わけにはいかないとか、あります。しかし、そう いう反対はあるかもしれませんけれども、大きい 目で見たら、日本がヨーロッパのようにたくさん 休みを取れる環境をつくるとすれば、これは一番 効果的ではないかというふうに我々は考えてお ります。今、これを皆さんに理解してもらおうと いうことで、経済界、教育界、労働界の人にヒア リングをして、調整をさせていただいております。 そして、何よりも大切なのは何かといいますと、 私、大学の頃、「いい日、旅立ち」とか「ディス カバー・ジャパン」とかいって、旅に行こうとい う風土がありました。今は、若い人に「旅をしろ」 といっても、旅しません。お金がないとか、面倒 くさいとか、パスポートを取りに行かなくてはい けないとか、「インターネットで取れないんです か」とか言うのです。ちゃんと申請に行けと。お 金がかかるとかいって、携帯電話には月2万5千 円~3万円も使うくせに、パスポートひとつ取る のにネガティブなのです。そういうふうな風土を 変えていく。旅をすることはすばらしいというこ とを周知する。 非常に課題は多いですけれども、今、日本とい う少し内向きになっているものに活力を持たせ るには、観光、とりわけ観光とスポーツが手をつ ないで日本を元気にするという意味では非常に いいチャンスではないかというふうに思ってい ます。今日、お見えの皆さんは、良き仲間だと思 っています。是非、一緒になってスポーツ観光と いう切り口で日本を明るくしたいというふうに 思っています。 まず、荻原さん、金メダルを取られて、私、荻 原さんのこれ(大きな日章旗を振りながらゴー ル)を見て元気をいっぱいもらいました。あの頃、 私は、大分に来て、2002年にワールドカップをや るのだ、田舎でも頑張れるといったときに、あの 金メダルが私にすごい元気をくれました。河野さ んと三ケ田さんと3人で、本当に日本国民に元気 を与えていただきました。私、荻原さんがここに 来ていらっしゃるということで、すごく元気をも らいました。スポーツというのは本当にすばらし いものだと思っています。是非、スポーツを通じ て日本という国を元気にしたい。その一つがスポ ーツ観光だと思っています。 今後とも、観光庁のほうへ、皆さん、いつでも、 一緒にやろうやというときは、是非、声をかけて ください。今、紹介します。 谷岡 スポーツ観光をやっております谷岡と申 します。今後、長官の下、元気よく日本を盛り立 てるために頑張っていきますので、よろしくお願 いいたします。 坪田 同じく長官の下でスポーツ観光を推進し ております坪田と申します。私は文部科学省でス ポーツなどをやっていて、去年7月から観光庁で、 まさにスポーツと観光の架け橋ということで、長 官に来ていただいたおかげで初めて仕事を発掘 していただき、光を当てていただいて、いい仕事 を与えていただいたと思っておりますので、皆さ んと一緒になって、本当に観光とスポーツで日本 を元気にしようとやっていきたいと思います。ど うぞ、ご協力、ご支援、よろしくお願いいたしま す。 溝畑 ここにおられる方を含めて、1億2,800万 人、全て、いつでも訪ねていただいて、協議会の メンバーになっていただいても結構ですし、一緒 にやっていきたいと思っていますので、是非、こ れからもよろしくお願いします。本日は、ありが とうございました。 司会 スポーツと観光について、大変中身があっ て熱のこもったお話を、ありがとうございました。 せっかくの機会ですので、ご質問をお受けした -79- いと思います。 小林 小林と申します。今日は、いいお話を、あ りがとうございました。 スポーツの話をいろいろなさっていらっしゃ いましたけれども、質問というよりも、私の提案 ですが、ハイキングとか登山を、日本国内とアジ アからのお客さまを併せて、是非、項目の一つに 入れていただきたい。日本の地域は非常にきれい な山とか渓谷があり、温泉と絡んでまいります。 今、日本のツーリズムを引っ張っているのはおば ちゃんたちですけれども、おばちゃんたちは必ず ハイキングと花と温泉というような三題話が入 ってまいりますので、是非、長官のプランの中に ハイキングを。これは、冬になればスキーなんか にも絡んでくると思います。是非、重要品目とし て加えていただきますようにというお願いです。 よろしくお願いいたします。 溝畑 ありがとうございます。実は、去年、登山 で遭難がございましたね。登山の遭難の問題で 我々も非常に勉強になったのは、登山をしっかり とスポーツとツーリズムというところで整理を しておかないと、ああいうことが起こるわけです。 そういう意味で、登山とか、ハイキングとか、今 おっしゃったこと、すぐに、この項目に入れて。 今度、よかったら、是非、いろいろまた教えてく ださい。子どもの頃、近くの山に登りました。我々 にとって最初の旅行といったら山に登ることだ ったですね。そういう意味で、大変貴重な意見な ので、すぐに項目に入れさせてもらいます。あり がとうございます。 司会 長官、大変お忙しいなか、ありがとうござ いました。 Ⅲ.パネルディスカッション 司会 「スポーツは地域の未来を拓く~スポーツ を起爆剤とした地域の活性化~」をテーマといた しましたパネルディスカッションを始めさせて いただきます。 コーディネーターを務めていただく丁野朗様 をご紹介させていただきます。 丁野朗様は、現在、社団法人日本観光協会常務 理事で総合研究所長を兼ねられております。高知 県のお生まれで、同志社大学卒業後、環境系のシ ンクタンクを経て、1989年、財団法人余暇開発セ ンターに入所され、ハッピーマンデー制度の創設、 サマータイム制度の提唱、産業遺産活用・産業観 光などの地域活性化事業、「レジャー白書」など を担当されています。現在は、財団法人日本生産 性本部「観光地域経営フォーラム」のコーディネ ーター等も兼任され、多方面でご活躍されておら れます。 パネリストの皆様方ですが、加藤誠様は、株式 会社ジェイティービー地域交流ビジネス推進部 長です。 工藤保子様は、笹川スポーツ財団企画部課長で す。 山田桂一郎様は、JTIC.SWISS代表、日本エコツ ーリズム協会理事です。 ご案内でそれぞれのプロフィールを紹介させ ていただいておりますので、ご紹介を兼ねさせて いただきます。 それでは、丁野様、よろしくお願いいたします。 丁野 皆様、こんにちは。丁野と申します。よろ しくお願い申し上げます。 私は、日本観光協会の総合研究所の担当理事を やっておりますが、スポーツ健康産業団体連合会 でも、本日のようなシンポジウムや情報交換会と いった研究交流事業などを通じて、スポーツと関 連業界・業態とのコラボレーションの中から、新 しい事業を創出していくといった活動を行って います事業部会の担当理事をやらせて頂いてお り、今日は、そんなご縁から、シンポジウムの進 行を担当させて頂いております。 最初に、テーマとの関わりの中で、それぞれ自 己紹介をお願いします。 最初に加藤さんから、お願いします。 加藤 JTBの加藤でございます。 私、スポーツ健康産業団体連合会の事業部会の 委員を仰せつかっております。地域交流ビジネス と聞き慣れない言葉の役職名になっております が、今、観光を基軸とした地域の活性化事業を民 間旅行会社として、新しい事業として取り組みを させていただいているセクションにおります。要 は、旅行会社といいますと、例えば、ここ神保町 に支店があるとするならば、神保町の周辺のお客 さまをハワイにお連れしたり、北海道にお連れし たり、沖縄にお連れしたりということが基本的な 今までのビジネスモデルでございました。今後は、 旅行会社としても地域に元気になってもらい、魅 -80- 力ある地域になることにより、お客様に旅へ出か けていただく状況を創出しなければ事業が成り 立たなくなってしまします。そのような意味でも、 地域そのものが我々の商いの商材であり、その地 域に元気をもたらす事業に踏み出し、2006年から、 弊社も、北は北海道から南は沖縄まで分社をし、 このような観光を基軸にした地域の活性化事業 に取り組んでいるところでございます。このよう なビジネスの観点から、今日、スポーツツーリズ ムのお話をさせていただければと思います。 工藤 皆様、こんにちは。笹川スポーツ財団の工 藤保子と申します。私は、こちらの連合会で2年 前、スポーツ人口の裾野を広げるという委員会の 委員を仰せつかっておりました。仕事では、『ス ポーツライフ・データ』という、成人、10代、そ れから、今年、4歳~9歳、年中さんから小4ま でのスポーツライフの調査を初めてやったので すが、こういう全国調査を笹川スポーツ財団の中 で主担当としてやらせていただいております。私 ども、文部科学省生涯スポーツ課の所管の団体に なっております。人の一生涯のスポーツ活動とい う意味での関わりを持って仕事をしております ので、市民スポーツ、生涯スポーツの視点でお話 をさせていただければと思います。 山田 こんにちは。山田でございます。「おまえ、 何者」と、よく聞かれるのですが、1分では、と てもとても自己紹介は難しくて、いつも困ってい ます。私、スイスのツェルマットという、三角に 尖ったマッターホルンという山の麓に住んでい まして、昨日、帰国しました。実は、毎月、日本 に帰っていまして、いろいろなところで地域振興、 観光振興のお手伝いと、セミナーとか講演会なん かも開いています。おかげさまで、2009年は外泊 数が200泊を超えました。フライト数は、国内線・ 国際線合わせて200フライトを超えました。おか げさまで、あらゆるアライアンスでダイヤモンド メンバーになったのはいいのですけれども、空港 にいる時間も長くて、いったい何をしているのや らという感じです。 そんな中で、幾つか私のやりたいことがあるの ですが、究極的には、日本国民をというよりは、 明確に、国民生活満足度指数というのがあるので すが、これを日本を1位にしたいという思いで、 これが私の最終ゴールですけれども、様々な事業 に携わらせていただいています。 丁野 どうもありがとうございました。 さて、今日は、冒頭に長官から、すばらしいキ ーノートになるご講演を頂きました。長官のお話 を受けて、少し具体的なテーマに沿って議論を進 めてみたいというふうに思っております。 今日は、「スポーツを起爆剤とした地域の活性 化」というテーマを掲げておりますが、テーマが 非常に広範囲でありますので、今日の議論では、 3つほどのサブテーマに分けて議論を進めてい きたいと思っております。 最初のテーマは、そもそもスポーツは、多様な 集客効果を持っておりますが、スポーツによる集 客効果と観光交流の係わりをどのように考えれ ばいいのか、というテーマで、最初に、JTBの 加藤さんからプレゼンテーションを頂き、これを もとに皆さんで議論を進めていきたいと思いま す。 テーマの2番目は、スポーツによる集客を地域 活性化に活かしている内外の事例がたくさんあ ります。山田さんは、スイス、オーストラリアな どを拠点に、あちこちでいろいろな活動をやって いらっしゃいます。そこで山田さんからは、スポ ーツを通した地域活性化の手法について、日本と 海外でどこが違うのか、日本が学ぶべきものは何 なのかといったような観点からのプレゼンテー ションをお願いして、議論をしていきたいと思い ます。 また、これを受けて工藤さんからは、国内にも 多様な取り組みがありますので、そういう取り組 みについていろいろご紹介いただく中で、内外の 比較というような観点からの議論を深めてみた いと思います。 そして、テーマの3番目は、これらの議論を受 けて、じゃあ、私たちはこれから何をやらなけれ ばいけないのか。スポーツが地域活性化に繋がる ための課題についてパネリストの皆さん全員か らご提案を頂き、最後のまとめとしたいと思いま す。 それでは、早速、テーマ1「スポーツによる集 客効果と観光交流について」というテーマで、最 初にJTBの加藤さんから口火を切って頂きた いと思います。 加藤 私のほうから、「スポーツ観光の今後の可 能性及びその考え方」というお話をさせていただ ければと思います。この内容においては、2月16 日に、観光立国推進本部、観光連携コンソーシア -81- ムで私のほうから各副大臣に提案した内容と同 様のものをお持ちしましたので、これをもとにお 話をさせていただければと思います。 まず、基本的な考え方、その前に、世界のスポ ーツツーリズムはどういう状況にあるのだろう ということを、ここに記載させていただいており ます。これは各国がとっているデータをもとにし ております。例えば、イギリスは、旅行目的のう ち20%がスポーツの参加というデータが出てお ります。カナダにおいては、カナダ国内の旅行の 37%がスポーツに関する目的である。アメリカは、 50マイル、80km以上離れた旅において、38%の大 人がスポーツに関するイベント等々を行ってい るというデータが出ております。テレビにおいて もスポーツ専門チャンネルが各国にありまして、 スポーツ観光は国際的になっている。やはり、ツ ーリズムという旅の行為においても重要な位置 づけ、これからスポーツという分野が重要な位置 づけになってくるのではないかということがう かがわれると思います。 もう一つ、我々としても押さえておかなくては いけないのが、スポーツツーリズムを行う上で、 19年1月に施行されております観光立国推進基 本法。観光は、健康的でゆとりのある生活を実現 するうえで重要だと、心身の健康の保持増進のた めの観光旅行の普及の必要性があるということ が書かれておりまして、まさに、スポーツツーリ ズムを中心に、人々の心、身体を健康にしようと いうものが書かれている。これをもとに進めてい くというのが常套手段ではないかと考えており ます。 スポーツ観光のビジネスの可能性。観光産業の 上位レイヤーといいますか、基本的には、旅とい うのは、OFF TIMEの行動なのです。OFF TIMEの行 動が余暇で、ON TIMEは、逆にいえば、ライフス タイル上はビジネスといえるのではないか。ビジ ネスの中でも、観光行動→出張というのがありま すけれども。このような観光の視点から、スポー ツも「ON/OFF」という考え方で分類し、整 理をした上で、どのような可能性があるかという のを見てみました。 スポーツにおいて「OFF」といえるのが余暇 としてのスポーツではないか。その中で、「IN」 と「OUT」を分けてみますと、「IN」では、 テレビ観戦、テレビゲームでもスポーツができる という時代になってきております。基本的には、 我々、スポーツ観戦ツアーとなれば、「OUT」 のほうに「IN」からお客様を呼び込んでこなく てはいけない。「OUT」のほうは、スポーツ観 戦はもちろんですけれども、トレッキングですね。 ハイキング、ジョギング、ウォーキング等々の健 康目的、この辺のパイが増えてきている。これを スポーツ観光ビジネスとして捉えるならば、私は、 あえて、「OUT」というところがスポーツツー リズムというところになると思いますので、テレ ビ観戦・ゲーム等は一部コンペティターになる可 能性がある。しかし、そういうものの中にもツー リズムの考え方を入れて、ゲームの企画等にも 我々が参入して、よりそれが「OUT」、外に出 ていただくような仕掛けができる。こういうこと も、これから考えていかなくてはいけないのでは ないか。「OUT」においては、ゴルフ、スキー、 アウトドア、これの参加支援ですね。もちろん、 プロ野球、Jリーグ、F1。インバウンド、要は、 訪日外国人のお客様は相撲観戦等があります。こ れにおいても、これからは地域との連携がどうし ても必要になってくる。 スポーツについての「ON」といいますと、や はり競技なのかなというふうに考えました。競技 の中でも、「IN」というのは、室内というより も競技の前、「OUT」というのは大会ではない か。まさに競技ですね。そう考えてみますと、「I N」は、練習、合宿、キャンプ等、これを地域と 連携した上で誘致をして、ビジネスにしていく。 「OUT」のほうは、まさしくプロスポーツの最 高峰である野球、Jリーグ、この前終わったバン クーバーオリンピック等の国際大会、これにおい てのビジネスモデルというのは、プロ野球・Jリ ーグであれば観戦ツアーであったり、国際大会 (ワールドカップ)、マラソン大会等は開催及び 誘致という、こういうビジネスモデルができる。 これも、やはり地域との連携が必要です。 要は、3つの分野に分けられるのではないか。 観戦等を中心とした「みる」スポーツ観光、参加 をしてスポーツを楽しむ「やる」スポーツ観光、 それを地域が連携して、ボランティア等々で「支 える」スポーツ観光、こういうものとして整理で きるのではないかと考えました。 これからスポーツツーリズムというのを考え る中で、旅行の動向をきっちり押さえておかなく てはいけないのではないか。2005年から2009年、 伸び率が上がっているところです。 POINT①においては、街並みなど、雰囲気や情 緒を楽しみたい、歴史や文化を楽しみたいという、 -82- 地域ならではの体験交流というものが年々高ま っているということが、このデータでいえます。 POINT②においては、定番である、やはり温泉 に入って、のんびりしたい。それと、自然や風景、 季節感を楽しみたい。こういうものがあります。 こういうものと、要は、スポーツとなると、こ こではウォーキングや散策を楽しみたいという ことが挙がっておりますけれども、移動を伴うス ポーツというものを旅行と思われていない層も あるというところもありますから、ここにはあま り大きな数字は出ておりません。 ここで重要なところはPOINT④で、このような 状況を踏まえた中で、スポーツとツーリズムが複 合することで参加しやすく、楽しみやすくなる。 その地域づくり、仕組みをこれからきっちり整備 した上で、このスポーツツーリズムというものを 進めていかないと、なかなか前に進まないのでは ないかというふうに考えております。 その中で、これはマーケット分布といったらい いでしょうね。基本的には、スポーツツーリズム の目標達成の方向性としては、単に「みる(観戦)」 旅、スポーツを自ら「する(楽しむ)」旅に終わ らせるのではなくて、そこの地域に行ったら、地 域と連携した形で周辺の旅を楽しんでいただく。 そのような仕組みを作らないと、これは日本国内 にも根づかないのではないか。 例えば、「やる」スポーツですね、「やる」ほ うは、プロスポーツというよりも、下の健康・ラ イフスタイル、「心身の健康」をもとにアマチュ アが楽しむスポーツの層、ここはもっともっと広 げることができると思います。それと、野球、サ ッカー等、メジャースポーツのファン層も、地域 ならではの取り組み、例えば、楽天、北海道日本 ハムという話が出ました。福岡ソフトバンクホー クスも、観客を動員するときに、地域の食材を取 り入れたB級グルメ大会みたいなものを絡めて 盛り上げていく。よりエンターテインメント性を 高くすることによって、「みる(ファン人口)」 も増やすことができるのではないか。さらに、今、 ボランティアを含めまして、その地域で憧れ・関 われる誇りを持ってスポーツ大会を支援すると いう人々も増えております。まさに、「やる」人、 「みる」人、「支える」人を連携して、地域が基 盤になってスポーツツーリズムというものを拡 大するということが、今、重要ではないかという ふうに考えております。 その中で、私たち旅行業界も含めて、観光業界 が、今、重要だと思っているのは、スポーツツー リズムを広く普及していくために、推進組織とい うものが必要ではないか。カナダの資料を調べて おりましたら、カナダに、カナディアン・スポー ツ・ツーリズム・アライアンス(カナダスポーツ 観光連盟)というものがございました。今回、バ ンクーバーオリンピックの招致に成功したのも、 このような機能があるからといわれております。 これは、まさに様々な団体、メーカー、サービス 産業、200団体以上がメンバーになって構成され ております。スポーツ観光・イベントを通じて、 カナダの国の魅力を高めるということがミッシ ョンになっています。目的においては、カナダを アピールと書いてありますけれども、国全体のP R事業からスポーツ観光産業の調査・研究まで、 シンクタンク機能まで全て持っているという組 織なのです。こういう組織が日本においても、こ れから、スポーツを基軸にして観光を拡大させる ためには非常に重要になってくるのではないか。 役割・組織においては、ミッション、目的のとお りに組織化されております。PRESTIGE AWARDSと いうことで、スポーツ観光産業に貢献した団体・ 個人に対して、年に1回、5つのカテゴリーに基 づいて表彰もされているというところです。 日本に置き換えるならば、国・官公庁の様々な 省庁、地方自治体、ツーリズム関連企業、スポー ツ関連企業、スポーツ団体、こういうものが一緒 になった組織。まさに、我々、このスポーツ健康 産業団体連合会が基盤となって、もうちょっと輪 の広がった団体を構築することが必要ではない か。その趣旨においては、国と地域と企業が連携 したスポーツ産業において、調査・分析から啓 蒙・普及まで実施ができる。それによってスポー ツと地域の活性化を図れる、要は、司令塔という ところが必要ではないかと思います。 観光庁のこれからの行動を期待しつつ、このよ うな考えのもとで、様々なところと議論を深めて いきたいというふうに考えております。 JTBグループとして地域と連携したスポー ツ観光の事例を、一つだけご紹介させていただき ます。徳島におけるマラソン大会です。マラソン 大会を提案して、実施に至ったという話でござい ます。 徳島には阿波踊りがあります。阿波踊りは数十 万人というお客様が来るのですけれども、ほかに これといった継続的なイベントもなく、観光資源 が乏しいところでもあるのです。都道府県の延べ -83- 宿泊者数、47都道府県で後ろから2番目、46位と いうことなのです。都道府県の老齢人口比率第8 位と、非常に高齢化が進んでいるところです。そ れと、糖尿病率14年連続ワースト1位。健康をき っちり考えなくてはいけない県という課題があ りました。その中で、このような課題を解決する にはどんなことが必要なのか。そのような状況の 中、県よりJTBグループにもご相談があり、徳 島の支店長を中心に県知事との話し合いの中で、 地域に貢献し、経済効果があって、全国・全世界 へアピールできるものは何か、という議論が始ま りました。 課題は、地元行政においては、阿波踊りに代わ る観光客が呼べるイベント。観光地・特産品のア ピール。健康対策で、糖尿病予防をきっちりして いかなくてはいけない。春の阿波踊りをもっと活 性化をしていく。地元企業・観光関連業者におい ては、閑散期の対策。宿泊客は46位ということで すから、宿泊滞在者数の増加、これが重要になっ てきております。住民においては、郷土への愛と 誇りを持てる、ボランティア精神の醸成。徳島は、 お接待の心という、いわゆるホスピタリティの文 化が根づいているところでもあるので、こういう 良さもうまく巻き込んだ中で、万人が楽しめ、地 域住民を巻き込め、複数年にわたって実施が可能。 1日でも前後の宿泊が見込めるようなイベント はないかというところで、市場マーケティング、 いわゆるトレンドマーケティングと徳島の地域 特性を踏まえて、このマラソン大会というものに たどり着きました。 その結果の前に、雄大な太平洋、四国三郎とい います吉野川等の景観、手つかずの自然・伝統文 化、これはマラソンにとっても非常に好都合な場 所であったわけです。その中で、知事に提案し、 県とともにこの大会が開催の運びとなり、2008年 4月から、とくしまマラソンの開催にこぎ着けた というところです。 では、その結果ですけれども、「やる」「みる」 「支える」の流れで見てみますと、エントリーが、 なんと5,900名。県内はもちろん多いですけれど も、県外もほぼ同数、2,800名の方が来てくださ った。「みる」ほう、人が出れば家族が付いてく る。約25,000名の応援の人々がここに駆けつけた ということになります。「支える」ボランティア も、お接待の心がある地域ですから、一瞬にして 3,000名のボランティアが集まった。まさに「や る」「みる」「支える」、この3つの形が整った ということです。お遍路さんを迎える街でもあり ます。おもてなしの心でランナーを歓迎したこと によって、「月刊ランナーズ」の2008年度の評価 は、東京マラソンを抜いて、長野マラソンが1位 だったのですけれども、2位に入ったという付加 価値的なご評価をいただいて、大成功裏に終わり ました。単なるスポーツイベントではなく、地域 全体が関わることによって地域が変わったとい う事例でございます。 徳島県においては、経済効果が2億5,300万も 出ましたし、新たな地域の魅力というものも出て きた。新しい文化の創出ということで、「目標を 持って走る」「健康を考える」という文化が芽生 えて、住民同士のコミュニケーション、先ほど長 官も、スポーツはコミュニケーションを生むとい う話がありましたが、まさにそれができました。 インバウンド、韓国からの来訪者も増え、JTB 中国四国においては、地域活性化に貢献すること によって、地元企業としての士気も高まったとい う効果が出ております。 まとめさせていただきますと、マラソン成功を きっかけに、徳島の人々に郷土愛と誇りがよみが えって、様々な新しい取り組みが始まりました。 マラソン後の夜祭ですとか、住民とランナーが交 流を深める「ランナーズ・オアシス」というもの を徳島の11の商店街が連携して実施しましたし、 ランナー以外も楽しめる、逆に走る方だけではな く、地域が整備されたことによってウォーキング ツアーというものができるようになりました。ま さに、スポーツツーリズム、スポーツ観光の推進 によって、地域が賑わい、賑わいが蘇ったという 事例でございます。 これからスポーツツーリズムを幅広く広めさ せていただくことができればと考えております。 丁野 ありがとうございました。 事例としてご紹介頂きました「カナディアン・ スポーツ・ツーリズム・アライアンス」とか「と くしまマラソン」そのものが、それぞれ複数業界 などによる一種のアライアンス、あるいはコンソ ーシアムというような形になっています。これら が、一過性ではなく、もう少し恒常的な組織や体 制として展開していければ、テーマ1の「スポー ツによる集客効果と観光交流」をさらに拡大して いけるのではないか、といったご提案ではなかっ たかと思います。 今の加藤さんのお話の中で、会場の皆さんも -84- 多々ご質問ねあるかと思いますが、テーマ1から 少し話がそれるかもしれませんけれど、冒頭に斎 藤会長からちょっとお話がありました「スポーツ 化するゲーム」「ゲーム化するスポーツ」といい ますか、要するに、今の若者たちが、スポーツに しても、観光にしても、なかなか入ってこない中 で、スポーツ業界もリアルとバーチャルとをうま く繋げるような新しい事業領域を開拓しようと しています。 旅行業界も実は同じような事情であり、最近は 「コロニーな生活☆PLUS」というゲームソフトが あって、そこで実際に旅をすると、旅をした分だ けバーチャルなコインをもらって、自分の国を拡 大していくことができるというゲームです。そう いうリアルとバーチャルを融合した新しい旅動 機をJTB東北さんも係わりながら展開してい るということで、最近いろいろ話題になっていま す。こうした新しい動きについて、加藤さんから、 スポーツの問題とも絡めて何か補足して頂けま せんか。 加藤 例えば、ゲームがリアルの旅にはコンペテ ィターになるのではないかというお話をさせて いただきました。 まさに、我々旅行会社としても、バーチャル、 いわゆる疑似体験ですね、Wiiによるスポーツで すとか、テレビによる旅行、インターネットによ る旅行の疑似体験なりスポーツの疑似体験、こう いうものが本当にコンペティターなのか。はたま た、疑似体験を数多くすることによって、確認作 業として、やはりリアルの場に出ていきたいとい う欲求が人間にはあるのではないか。このような 現状を現在、様々なところでお調べをしておるわ けですけれども、我々としても、この関連性につ いて深くビジネスリサーチをしていきたいと考 えております。私は、必ずや関連性はあると思う のです。例えば、ゴルフのテレビゲームがござい ます。川奈のコースをきっちり映し出して、そこ でゲームをやる。やってみると、やはり、池越え のコースであるとか、リアリティが、疑似なので すけれども、感じられることによって、一度川奈 ゴルフ場に行ってみようという気になっていた だく。そこの背中を押す何か一手というものが、 我々として、仕組みとして考えられれば、非常に 関連性が出てきて、相乗効果が上がるのではない かというふうには考えています。 丁野 どうもありがとうございました。 お待たせしました。山田さんは、昨日、スイス・ ツェルマットからお帰りになったばかりですが、 海外の事例などを含めて、テーマ2のうち、「ス ポーツ集客と地域活性化の取り組み事例」につい て、特に海外事例についてご紹介を頂き、そのケ ーススタディを通して、日本に対してどういうご 提言を頂けるのかといった観点から、お話を頂戴 したいと思います。 山田 私のところでテーマとして与えられてい ます「海外のスポーツ振興と地域活性化事例及び その考察」、スポーツ振興と地域活性化が海外で どのようにうまく結びついているのかというお 話をしなければいけないのですが。そもそも、ス ポーツ振興を進める結果、もしくは地域活性化の 結果をどこに求めるかによって、例えば、今後の 組織とか仕組みをどう構築していくか、たぶん変 わってくると思います。私が携わっています地域 振興、観光振興もそうなのですが、目的、ゴール がないものですから、単純にイベントを開いてお 客様を集めればいいのかみたいな話で終わって いるところがものすごく多いのです。ではなくて、 明確に、スポーツ振興、地域振興をやっていく上 で、何を一体ゴールとしなければいけないのか、 結果としなければいけないのかというところ、そ のあたりのヒント的な事例のお話ができればい いかなと思っています。 私の自己紹介の中であまりお話しできなかっ たところで、そもそも、B&Gの関係で、私、ヨ ットを、たまたま津で、三重県の津というのは日 本で2番目に古い競艇場があるところなもので すから、古いヨットハーバーもあってヨットをや ることができまして。ロサンゼルスオリンピック までは何とか強化対象にいましたし、そのおかげ でオーストラリアに留学兼プロのヨットデビュ ーをしたくて行ったという経過がありました。ス イスには、その反動で、あちこちロンドンから日 本までヒッチハイクしている途中にスイスに出 会ったのもあるのですけれども、現地に行ってか らスキー教師の資格を取ったり、山を始めたり、 もしくは、同じ州内で、私は州の観光局の仕事も していましたので、ベルビエといって、ヨーロッ パではパラグライダーのメッカといわれている ところでパイロットの資格も取りました。 スイスに住んで21年になりますから、自分自身 もインストラクターだったり、やっている人間か -85- ら見て、仕組みそのものの話の前に、実感として 思うところは何かというと、例えば、今回のバン クーバーオリンピックでも、スイスは金メダルを めちゃめちゃ取っている。6つも。人口は760万 人しかいません。日本の20分の1くらいです。人 口規模からいうと。海もない、資源もない国で、 確かに雪が多くて、地域性を生かしてそんなスポ ーツをやっているからだといっても、競技人口は 少ないです。アイスホッケーにしても、カーリン グにしても。でも、私が住んでいるスイス・ツェ ルマットは人口5,700人です。人口5,700人なのに、 金メダリストが3人住んでいます。2人はアルペ ンで、サラエボオリンピックのマックス・ユーレ ンとか、ピルミン・ツルブリッゲンみたいな名選 手もいれば、長野オリンピックの時の金メダリス トは、実はスイスチームはツェルマットのチーム なのです。 サッカーチームも強い。ワールドカップにも、 コンスタントにずっと小さな国が出ていますし、 一昨年は、ヨーロッパ選手権もスイスは開催しま した、オーストリアと一緒に。 何のことはない、私がオーストラリアのパース に行った時は、アメリカズカップをオーストラリ アが持っていまして、今、実はアメリカズカップ はスイスが持っているのですけれども。まったく コネもなくて向こうに行って、ヨットを始めよう と思って何がうれしかったかって、間口が非常に 広くて敷居が低いということです。要は、やろう と思ったら、すぐできる態勢がどこにでもある。 特に、オーストラリアのパースなんていうのは、 地元にヨットクラブが3つありまして、そのうち の一つがアメリカズカップを持っていた。毎週水 曜日と日曜日は、シーズン中はクラブレースをや っている。週に2回、大会に参加できる、アマチ ュアとして。要は、入りやすい。クラブも、いつ でも、私が一日本人として行っても、すぐ乗せて やるよみたいな。あんな国でも、海洋国家日本に 比べて国民1人当たりのプレジャーボートの所 有率は圧倒的に多いです。山奥の人間まで、オー ストラリアでは、ヨット、モーターボートを持っ ていますから。 何が言いたいかというと、一つは、ライフスタ イルとしてちゃんと根ざしているということで す。スポーツそのものが、地域性を生かした中で 根ざしている、イコール、地元住民が一番楽しん でいるということです、圧倒的に。 それは日本でもそうです。例えば、私は、Mt. 6(マウントシックス)という、日本のスキー場、 温泉地の広域連携を、そういう組織を立ち上げて きましたけれども、スキー場の再生事業も多いの ですが、皆さん、ご存じですか。ダメなスキー場 ほど、ヨーロッパも一緒ですけれども、ダメなス キー場ほど地元住民がスキーをしていないので す。私が学生の頃は、スキーに行くと、じいちゃ ん、ばあちゃんも、子どもたちまで、みんなスキ ーがうまくて、さすが、ここはスキー文化の花開 く場所だと思いましたけれど、今はそんなことは ないです。近いだけでスキー客が来るのだったら、 越後湯沢はゴーストタウンにならないです。近い だけで来るわけではない。私が住んでいるツェル マットなんて、やたらめったら山奥ですから、そ こに来るべく理由と価値というのは、ライフスタ イルに根ざしているかどうかというのがものす ごく大事なのです。 例えば、食だってそうじゃないですか。先ほど、 徳島の話がありましたが、香川県の讃岐うどんは 日本中に広まった。香川県民は、本当に三食うど んを食べている人がいっぱいいますから。私が仕 事で行っても、朝から「うどん食え」といわれて、 夜は必ず飲んだあとに「カレーうどんで締めだ」 といわれますから。要は、それだけ地域住民が誇 りを持って本当に楽しんでいるかどうかなので す。 そういう意味で、私がこれまで住んでいたとこ ろと関わったところは、まさしくそうですし、先 ほど、ダメなスキー場の話をしましたけれども、 例えば、野沢温泉さん、白馬村のように、最近、 インバウンドでも活躍している、観光としてうま くいっているところは、ちゃんとスキークラブが しっかりと残っていて、しかも白馬高校もあって、 上村愛子とか、選手を出している。地域にちゃん とライフスタイルとして、教育から、もしくは組 織、団体も含めて、全体的にリアルなものになっ ているということです。リアルなものでないと、 メッセージも出ないし、動きも出てこないし、情 報発信もできないから、それは人が来ない。当た り前の話です。 スイスのように地元でやるには、例えば、スイ スのスキー場のスキーパスは、一般の料金のほか に、州の料金があって、地元民料金があって、地 元民料金は4分の1まで下がるのです、スキーパ スを買うのに、シーズンパスを買うのに。なんと、 そのシーズンパスに、日本円で9,000円、100フラ ン、プラスするだけで、1年中、登山列車やロー -86- プーウエーが乗り放題になる。そういう仕組みも あります。先ほどのようなオリンピック選手は、 ジュニアの育成に一番力を注いでいますし、オー ストラリアは海ですし、ベルビアは空ですし、ツ ェルマットは山を使って、地域特性を生かしたラ イフスタイルの豊かさというのがスポーツの中 にも出ていますが、ただ、それは、根ざしている からこそ、国土交通省観光庁がいう「住んでよし、 訪れてよし」の、あこがれる地域になるわけです。 要は、行く理由、目的になるわけです、そのもの が。 それだけリアルに支持されているのはなぜか というと、楽しんでいるからです、ものすごく。 日本のスポーツはというと、私も小学校5年生か らヨットを始めて、強化対象になりましたから、 ある日、突然、楽しくなくなるのです。なぜかと いうと、スポーツがすべて道になっちゃうからな のです。スキー道とか、ヨット道とか。精神的な ものに引きずり込まれて本当にうまくなるかと いうと、そうではないのは、スイスを含めてヨー ロッパ諸国を見れば分かるとおり、まずは徹底的 に楽しませた上で強化しないと意味がない。まず 楽しいというところを徹底的にやってあげない とダメじゃないですか。 そういう意味では、人材育成はものすごく大事 だと思います。例えば、オーストラリア、フラン スのように国立のスキー学校のようなちゃんと 人材育成ができる場所があるとか。もちろん、ヨ ットの世界でも、オーストラリアはそういった組 織とか人材育成がうまいですし、そもそもクラブ として、日本のように実業団頼みではなくて、地 域クラブとして地域が支えるものですから、スポ ーツというのは。そういう意味では、先ほどのリ アルなものになっていくのは、私は、当たり前だ と思っています。 観光という部分では、例えば、白馬の韓国人ス キーヤーは減らなかったのです。韓国人のインバ ウンド、訪日観光は減っているのに、白馬は減ら なかった。なぜかというと、長い韓国とのスキー 業界の関係者のお付き合いの中で、白馬でバッジ テストを取る、白馬でキャンプをするという理由、 目的が明確になっていますから、ちゃんとお金を 貯めて来てくれるわけです。スポーツ交流という のは、外国人の方に対しても、そういう部分では 明確に理由、目的ができるのではないか。 特に、私が福島県のスキーのお手伝いをしてい たときも、ロードサイドのスキーショップとかに はお金を落としますし、ゴルフの道具も春夏は買 っていくし、お金の落ちる仕組みもたくさんあり ます。私の大山・米子のエコツーリズムの一環で、 登山の仕組みでいうと、今、韓国の東海(トンヘ) とウラジオストクと境港は貨客船が走っている のですが、週に2回来るけれども、1便は、朝着 いて、夜帰っちゃうので、これだけで貨客船が満 室になって大山を登りにくるのです。両替の仕組 みを持っていないものですから、カードしか買い 物をさせられないので、課題もたくさんあるとは 思うけれども。 地域全体としての取り組み、仕組みをどうして いくのかというところをひとつ捉えながら、先ほ どの経済的な価値からいくと、しっかりとお金を 落として、落とす量と回数だけではなくて、地域 内で回して、しっかりと経済効果を上げる、景気 を良くするという仕組みも併せて持たないと、私 は、意味がないのではないかなと考えております。 丁野 ありがとうございました。 住民が自ら楽しみながら、そして外部との交流 を図っていく中で、だんだんと活動が成長しバー ジョンアップしていく。そのことが、地域内にあ る経済循環を生み出していく訳ですが、これらの 活動を支えるために地域マネージメント組織の ようなものが必要になってくるといったお話だ ったと思います。スイスの政府観光局の方とある シンポジウムでご一緒する機会がありました。そ の中で、スイスには10幾つかに分割した地域ブロ ック単位ごとに、多様な地域のマネージメント・ オーガニゼーション(組織)ができていて、それ ぞれの地域の中で一番強い「資源」をブラッシュ アップしながら地域発展の経営をやっていると いったお話でした。その中で、山田さんが係って おられるツェルマットでは、やはりスポーツが盛 んなので、これを一つの軸として、地域の組織づ くりとマネージメントを展開するといったお話 でした。このような地域マネージメントのあり方 などについて、ちょっと補足をお願いできればと 思います。 山田 ツェルマットの街、行政としての村の役場 もあるけれども、もう一つ、ブルガーゲマインデ といいまして、もともと寒村が多くて、雇用も仕 事もなかったところなので、自分たちで雇用創出 もしくはビジネス創出をしなければいけないと いう組織があります。 -87- もう一つ、ツェルマットの観光局という独立し た組織があるのですが、マネージメントをする部 分としてはゲストサービスセンターというのが 観光局の中にありまして、その中のスポーツ&カ ルチャーというセクションがマネージメントを しています。ここで、例えば、スキーのヨーロッ パカップとか、そういう大会運営なんかもします し、一般のスキーヤーに対して、毎週金曜日、誰 でもチャレンジできるスキー大会とか、もしくは マウンテンマラソンとか、いろいろな運営等々も ここが担います。そこが、ある意味、外に対して 売る、もしくは商品構成として作って、発信する 時にマーケティングセクションがあり、それがI Tサービスとしてネット情報として流れるとか。 もしくは、来たお客様に対して、ゲストサービス センターの左下にあります、ヨーロッパの場合、 冬の間は土曜日に来て土曜日に帰るのが、1週間 滞在がミニマムステイですので、その週その週に 対しての情報をしっかりとカウンターでも出せ るということです。基本的にはゲストサービスセ ンターが、村単位の観光局としてはここが担うと いうことになります。 そういう仕組みがちゃんと観光局内にあると いうふうにご理解いただければありがたいなと 思います。 丁野 続きまして、工藤さん、今度は国内のいろ いろな事例の中から、ケーススタディを通して何 が言えるのかというあたりを少しご紹介いただ ければと思います。 工藤 私に頂戴したテーマは「スポーツ集客と地 域活性化の取り組み事例」なのですが、国内の市 民スポーツに限定してご報告したいと思います。 私ども、生涯スポーツ課の所管ということがあ りますので、今回、地域、自治体、全国の3つの 切り口で、すなわち、自治体の中の一地域、それ から自治体全域にいきまして、最後、全国のイベ ントの視点でご報告したいと思います。 地域のほうは、文科省が現在進めております総 合型地域スポーツクラブ。自治体のほうは、市民 総参加型スポーツイベント「チャレンジデー」と いうのを私どもがやっておりますので、その事例。 全国に関しては、東京マラソンのボランティアに したいと思います。 まず地域ということで、総合型の事例なのです が、現在、2,905クラブ。これは21年の7月の調 査になります。創設済みのクラブは現在、2,425 クラブ。一つ、広島県北広島町にあります「どん ぐりクラブ屋台村」さんの事例をご紹介したいと 思います。こちらは、広島県北広島町の豊平地区 で、対象人口はだいたい4,000人くらいの規模と ご理解ください。 では、4,000人でやっている総合型がどういう ふうに人を集めているのか。まず、1つ目は、舞 台の上に一人立っている人、これは、ひろみちお 兄さんです。ひろみちお兄さんは、実は、私ども のチャレンジデーでも声をかけたのですが、非常 に金額が高うございまして、一地域がお呼びする には大変な状況ですけれども、北広島町の教育委 員会の担当者が大学時代の同級生らしく、破格値 で来ていただいたということです。4,000人の対 象の街で、体育館に目一杯、人が集まっておりま す。 こちらは、いろいろなイベント会場での様子な のですが、真ん中に立っている子どもたちは中学 生です。クラブの中学生が、クラブの事業にボラ ンティアで関わるというふうな形をとっており ます。そうすると、子どもたちが何らかの形でク ラブに関わるので、将来のスタッフの確保にもな る。クラブから人が逃げていかない。そういった 工夫をしています。 これは、ゲートボール大会の会場です。人がた くさん集まっていますけれども、この横で、おば さんたちが花のポットを作っています。この方た ちはゲートボールはしないのです。だけれども、 花のボランティアで、ゲートボール大会に参加し た人への参加賞作りなら手伝うわよということ で、ゲートボールをしないおばさんたちが花のボ ランティアということで関わっています。クラブ にはほとんど関わりのない人たちなのですが、こ の花の時には一所懸命に顔を出してくれるので す。 ご覧ください。さすが広島、オタフクソースの 看板が掛かっておりますが、500人分のインスタ ント焼きそばを作るという目玉イベントです。な ぜか、この時は人だかりになって、お湯を切る瞬 間に拍手が沸き起こるそうですけれども。某イン スタントの焼きそばのメーカーからおそばを提 供していただいて、ソースはオタフクさんからと いう。軽トラを持っている方の荷台を改造して湯 切りをする。これはスポーツに何ら関係ないので すが、これを見たいがためにここのクラブに集ま ってくる人がいる。 -88- 最後に、これは小学校のグラウンドです。芝生 を植えております。広島の方は鳥取方式を取り入 れていらっしゃるのですが、鳥取方式をもっと簡 易にして、本当に芝をザーッと育てて、ちぎって 植えるという非常に簡易な方法で芝の造成をや っていらっしゃいます。下が芝生を張る前で、上 が芝生を張った後です。これは何がすごいかとい うと、地域の人がみんな関わっているのです。ス ポーツ云々関係ないのですけれども、とにかくい いことじゃないか、子どもを芝生の上で運動させ たいなと、地域の人がみんな関わってくれます。 ご紹介した、どんぐりクラブ屋台村の方法は大 きく3つあり、まず、スポーツイベントで人を集 める。その中には、やはり超有名講師を呼ぶとい う方法をとられるのですが、ボランティアという のをうまく活用されて、ボランティアとして人を 集めるということもやっていらっしゃいます。そ して、先ほどの芝生もそうなのですが、スポーツ の関係者以外の人、地域の人を巻き込むようなこ とを工夫されています。ただ、楽しくなければ来 ないよねということで、必ず目玉イベントのよう なことを企画されて、今は芝生を核にして地域の 力を、ネットワークを作っている。これが4,000 人の街でやっている総合型クラブの一つの取り 組みです。 次に、チャレンジデーというものをご紹介しま す。これは地域でなくて、今度は自治体規模の話 になります。 チャレンジデーを市民総参加型スポーツイベ ントと私たちは呼んでおります。毎年5月の最終 水曜日に全国一斉で開催しております。実は、世 界30カ国、3,000自治体でも5月の最終水曜日に やっております。ルールとして、人口規模がほぼ 同じ自治体同士で、15分以上継続して運動・スポ ーツをした住民の参加率を競い合うというルー ルです。対戦に敗れた場合、対戦相手の自治体の 旗を、1週間、自分の庁舎のメインポールに掲げ なければいけないという、そういった罰ゲームの ようなルールもございます。 このイベントのいいところは、年齢・性別を問 わず、保育園から、それこそ赤ちゃんを抱いたお 母さんから、皆さん参加していただけるのです。 チャレンジデー当日にその自治体の中にいる人 であれば誰でもOKということで、有利なのは、 町外以外の通勤者が多い町とか、学校があるとか、 観光客がいっぱい来るところは母集団が増えま すので、人口に対しての参加率ということで割と 高い結果を出す傾向もございます。とにかくその 日に自治体にいる人が対象になります。というこ となので、自治体の人が外でやっても対象になら ないという逆のルールにもなります。 場所ですが、自治体の中であればどこでもいい ので、家庭、学校の施設、企業、職場、道路、ス ポーツ施設、どこでも対象になります。チャレン ジデーの当日は、自治体全域が大きなスポーツグ ラウンドになります。 実績ですけれども、昨年は102カ所で行いまし た。平均参加率が52.9%ですので、チャレンジデ ーに参加した人が126万人、日本の総人口の約 1%がチャレンジデー当日に身体を動かしたと いう実績がございます。 今年は、5月の最終水曜日は26日になりますが、 現在のところ118の市区町村、地域で行います。 トータルすると、総人口で280万人くらいが対象 になりますので、昨年度くらいの参加率を見込む と、約150万人が身体を動かすことになります。 日本列島をご覧いただくように、北は礼文町から 南は沖縄県南城市まで、全国で実施されておりま す。 期待される効果として、今、8つ挙げておりま す。まずは、運動・スポーツ実施の習慣化を図る。 それに対して、健康に対する意識が高まる。いろ いろな年代が参加できますので、世代間交流のき っかけになります。自治体同士で対戦しますので、 対戦後から交流がずっと続き、自治体間の交流の きっかけになります。地方マスコミが非常に取り 上げてくれます。全国紙・地方紙も、テレビも取 り上げてくださいます。我が街のPRにつながり ます。特に、自治体の地域振興のいいPRになる 機会になっております。そうすることで地域の帰 属意識が住民に高まって、結束力・連帯感という ものの高揚につながっております。ここ数年間は、 合併前、合併後の地域の連帯感を醸成したいとい うことで、首長さんが、是非チャレンジデーをと いう形でやってくださる自治体もあります。 街を挙げてやるということで地域活性化につ ながっているのですが、街を挙げてやるためには、 やはり仕掛けがございまして、実行委員会形式で やっていただいております。委員長というのは、 だいたい首長さんです。市長、町長、村長さんに なっていただいて、そのほか、教育委員会、レク リエーション協会、学校、商工会、観光協会、社 会福祉協議会、青年会議所、企業、婦人会、自治 会等々、こういったメンバーで構成をしていただ -89- くようにお願いしております。その中で運営事務 局を作っていただいて、あとは、当日、各個人で、 家庭で、地域で自治会ごとに、学校でやったり、 商店街でイベントを組んだり、企業の昼休み、企 業の朝の時間にやっていただいたり、こういうふ うなことをしているので、やはり一体感が生まれ るという、一つのイベントの事例でございます。 最後に、東京マラソンです。東京マラソンは、 経済効果は、もともと180億円出るぞということ で東京都知事が始めて、今は、もう300億円を超 えていますともうかがっており、今や放っておい ても参加者は来ます。私がご紹介したいのはボラ ンティアです。 私ども、2007、08、09と3年間、ボランティア 運営をやっておりました。先日開催された大会か らお手伝いをしておりませんので、2009年の大会 からご紹介したいと思います。マラソンが3万人、 10kmが5,000人弱に対して、ボランティア1万3 千人ほどで運営をしておりました。 ボランティアの活動はだいたい30種類以上、前 日のエキスポから、当日もスタート、10kmゴール、 マラソンゴール、コースと多岐にわたっておりま す。 実は、1万3千人がスムーズに動くために私た ちは、1万3千人の上にリーダーを800名、その リーダーを統括するキャプテンというメンバー を30名、その上に、我々笹川スポーツ財団の職員 約30名で運営するという流れをとっておりまし た。 現在、SSFのスポーツボランティア・リーダ ー認定を受けた方が全国に972名、北海道から、 南は福岡までいらっしゃいます。これも、やはり イベントの副産物で972名がいろいろな活動をさ れます。 SSFスポーツボランティア・リーダーにはい ろいろオファーも来ます。8月の北海道マラソン、 15名。東京都が主催したアジアユースパラゲーム ズ、グリーンリボン・ランニング・フェスティバ ル、臓器移植の方たちが参加するマラソン大会で す。新体操は2つあり、エアロビック選手権大会、 谷川真理さんのハーフマラソン大会、最近では新 宿シティーハーフマラソン、こういった事業で多 くのボランティアの方が活動をされています。 972名のうちのお一人だけしか紹介しないので すが、50代男性、札幌に住んでいらっしゃる方の 活動事例を紹介します。この方の今年度下半期、 私どもで活動されている分だけをご報告しても、 東京マラソン、北海道マラソン、新体操、谷川真 理ハーフマラソン等、北海道と東京を行き来され ています。さっぽろ雪まつりでも活動されており、 私どもから紹介しているもの以外でもボランテ ィア活動をされています。こういう人が1人や2 人ではないのです。 こういう人たちを、『ボランティア・ツーリズ ム』現象とみています。東京マラソンもボランテ ィアに対して一切お金は出ません。キャップとウ エアくらいです。活動場所によっては、お昼をま たいだ活動のためにお弁当が出ますが、ほとんど の場合、食事の手当てもございません。例えば、 都内の人も、朝6時の新宿のスタートに間に合わ せるために、青梅とか多摩から出てこられないと いうことで、新宿あたりのカプセルホテルに泊ま って、自分でお金を払ってでもボランティア活動 をするのです。先にご紹介した50代の男性の方は まさしくそうで、まったく報酬を得ないで、ご自 身が全部出して活動をしています。こういう方た ちが、今、増えてきているという現状をご紹介し たくて、ご報告しました。 国内事例として、地域とか自治体が集客する工 夫としては、できるだけ多くの人が関わるような 工夫を皆さんされているなと。ただ、中には遊び 心を忘れない企画が入っているというのがあり ました。全国に関しては、東京マラソンのボラン ティアに限ったご報告になりますけれども、参加 する人に同行する人がいて、応援ではないボラン ティアという新しいポジションができているこ ともご紹介しました。 東京マラソンも、ランナー抽選に漏れたからボ ランティアをしているのだろうと思っている方 もいらっしゃるかもしれないですが、ボランティ アは募集して1週間くらいで募集人数に達しま すので、経験者は、ボランティアもランナーも申 し込んでおくのです。そうすると、ボランティア は先に確定しますので、ランナーの抽選が決まっ た段階で、「すみません、今年は走らせてくださ い」とキャンセルのご連絡を頂戴する。ランナー 抽選が終わってから、じゃあ、ボランティアでも しようかと思った時には、もう募集がクローズに なっています。そのくらい、ランナーはランナー のニーズ、ボランティアにはボランティアのニー ズがあるのです。 ただ、どうしてボランティアがこんなに東京マ ラソンに集まってくれるのだろうと思うと、やは り運営者側がホスピタリティあふれる運営を心 -90- がけて、彼女ら、彼らが満足して帰っていけるよ うな環境をつくるのが、リピーターを生む一つの 要因になっているかなと思います。 丁野 ありがとうございました。 スポーツを「する人」「みる人」「支える人」 というキーワードの中で、今、海外の事例、国内 事例も含めて、いろいろな事例やご提案を頂いた 訳でありますが、詰まるところ、「みる」「する」 「支える」、さらに、それを「束ねる人」、ある いは、束ねる組織、そういうところがしっかりし ているがゆえに、毎年、事業の継続性が担保でき るし、また発展形があるということかと思いなが ら、お二人のお話を聞いておりました。 そういうことを絡めて、加藤さん、お二人のプ レゼンを含めて、何か逆にご質問やご提案があれ ばお願いしたいと思います。 加藤 一つ聞きたかったのは、住民参加型のチャ レンジデーというのは、ご自宅でもできる。それ ぞれ市町村単位で参加して、学校も、平日ですか ら授業があったりするわけですけれども、その辺 は、例えば、一堂に集めるイベント的なことも地 域でやって、家でも、室内で縄跳びはできないで すけれども、何かそういう運動をするということ で競い合うわけですか。 工藤 そうです。ルール的にはシンプルに、本当 に15分やりましたよ、どこで何々をやりましたと いうのを、参加登録証というのを自治体が工夫し て作っていらっしゃるので、それに名前を書いて 提出します。自治会の会館の回収ボックスに入れ に行くパターンもあれば、ファクスする、電話を する、今はメールで報告をするなど、集計センタ ーに、いつ、どこで、誰が、何をしたよというの を報告するような流れを各自治体で考えていま す。学校でやる場合には、授業は対象にしません ので、今日は授業じゃなくチャレンジデーなので、 お昼休みに、いつもはやらない種目をやり、先生 が人数をカウントして、まとめて登録をしてもら います。ただ、ダブルカウントはしないでくださ いという、一応スポーツマンシップに則ったルー ルがございます。 加藤 学校単位のコミュニケーションは分かる のですけれども、年代格差を含めて住民のコミュ ニケーションが生まれる、そういうのは、どうい うところから生まれてくるのですか。 工藤 プログラムの内容は自治体にお任せして いるのですが、せっかくだったら、小学校を開放 して、この時間に、おじいちゃん、お母さんたち と、合同でグラウンドゴルフ大会をしようとか、 発表会みたいな形にして、会館で夜の7時から、 様々な年齢の人が集まってきたり。いつもはクラ ブのメンバーしかできないものを、今回は無料で 皆さん体験できますからということで参加を募 ってやったりとか、自治体がいろいろな仕掛けや アイディアを考えます。 実は、「チャレンジデー2009」というレポート も出しておりまして、各自治体がどんなことをし たか、マスコミにはどういうところに働きかけた のか、どんな効果を担当者が認識したかなんてい うのを1冊にまとめています。ご興味ありました ら、後ほど送らせていただきますので、お声掛け ください。 丁野 自治体の首長が非常に熱心で、リーダーシ ップを発揮しているというのは容易に想像がつ くのですが、地域に入って、実際に活動をまとめ 上げていく人といいますか、そういう人の人物像 というのは、だいたいどんな感じの方が多いので すか。 工藤 これは様々なのです。もともとは、私ども、 文科省の生涯スポーツ課だったので、これは18年 くらいやっているイベントなのですが、当初は、 だいたい教育委員会が窓口でした。教育委員会が 窓口なので、体育指導員の方とか、地域の体協と か、スポーツ団体がメインでやっていらっしゃっ たりしていたけれども、今は、自治体が自分たち でやるというよりは、地域の方たちのパワーを使 ってというのが多いです。状況によっては、自治 体で登録されているのですけれども、体育協会が 全部やっているところ、総合型が全部やっている ところ。あと、本当に婦人会の会長さんがすごく パワーがあるところとか、商工会の方がすごく熱 心で、商店街をメインでうちはやろうとか、100 人いれば100通りのやり方があります。首長さん、 もしくはこれに関わった人たちが「とてもいい」 というのは、うちの街に誰がどういうネットワー クを持っていて、誰が言うと人が動いて、どうい う能力のある人がいるのかが、チャレンジデーを 実施すると割と分かるのです。 -91- 丁野 山田さん、もうちょっとコミュニティレベ ルでの活動の実態といったようなお話を補足し て頂けますか。 なければいけなかったかもしれませんが。 組織化の中で、皆さんが、市民レベルから行政 レベル、事業者レベルで考えているのは、非常に ありがたいのは、誰も金儲けとして考えていない ということです、最初に。例えば、私が住んでい るツェルマットの電気自動車と馬車化とか、環境 を守るというのも、地域住民が幸せになりたい、 この地域を豊かにしたいということがあります し、スキーにしても、カーリングにしても、パラ グライダーにしても何にしても、スポーツをする ことで自分たちの生活の質をよくしようという 動きの中で出てきている。これが根本にあって、 ただ、自分たちが生きていくために、経済的に、 どういう団体、組織、仕組みづくりをしなきゃい けないのかというところが官民で非常にバラン スがとれているということだと思います。 山田 まさしく、ヨーロッパのように人口5千人 前後の自治体が7割、8割を占めるところですと、 今、工藤さんがお話しされたようなところが非常 にクリアといいますか、はっきりしています、態 勢のとり方が。 ポイントとしては、自治体単位で見ますと、ス イスも連邦国家で、市町村としては自立していか なければいけないわけですから、全ての考えの中 に、例えば、スポーツ振興をするのであっても、 観光振興であろうが何であろうが、その地域が自 立していけるのか、もしくは持続可能な形になる のか、ならないのかなのです、ポイントとしては。 今、私が関わっていることもありますけれども、 今後、例えば、道州制、地方分権の流れの中で、 丁野 ありがとうございます。基本的に、その組 日本でも、その地域で本当に根ざして自立する、 織自体が、民ベースといいますか、経済ベースで そこがきちんと回っているということが前提で、 持続可能な形になるのか、ならないのかという観 行政が、これらを支援していくという構図ですね、 点が、私は、もうちょっとあってもいいのかなと 今のお話は。 思います。 スイスのツェルマットも含めて、ボランティア 山田 そうです。日本の地域振興、地域活性のポ の方もたくさん協力いただいていますが、先ほど の50代の方はできたとしても、たぶん、金銭的、 イントで、私が欧米の仕組みを見て、よく言うの は、民間事業者とするのだったら税収を上げなき 時間的に余裕がある方しかできないのですね。そ うすると、外からの応援ボランティアは別として、 ゃダメでしょうと。税収を上げてこないと、その 地域の医療も、介護も、福祉も、教育も成り立た 地域としては、地域に落ちる経済的なものを考え た仕組みづくりをやらざるを得ない。ですから、 ないのだから、それくらいのパフォーマンスを出 すような事業化を、スポーツにしても、観光にし どこがそういったものを束ねて、企画をして、運 営、マネージメントをして、どこが情報発信して、 ても、まずはプロとしてやる。そうでないと、余 集客、誘客してくるのかというところの態勢が、 裕を持った市民サービスとしてのスポーツイベ 経済的な部分、街の財政的な部分も含めた中で、 ントとか何かは何もできないじゃないですかと。 ですから、民としてそこをしっかりやって、それ もうちょっとマクロ的に大きく考えられていな を行政がしっかりと支えていきましょうという いと、先ほどのように、国内の事例でも、いい事 ところが、組織化としては、特にヨーロッパの場 例がたくさんありましたけれども、市民レベルで 合は市町村単位で、個々のスポーツクラブの運営 どういうお手伝いをいただくのか。例えば、大会 も含めてなのですが、よく考えていらっしゃると を運営するときでも、スキーの大会ならば、スキ 思います。 ー学校が担うべき部分、スキークラブが担うべき 部分、企画・運営の部分で観光局がやらなきゃい 丁野 地域ごとに、強みが何であるかということ けない部分というところの整理がつかなくなっ てくるのです。ただイベントをやればいいとか、 が様々なので、ある地域ではスポーツであったり、 あるいは観光であったり、あるいは農業や医療の ただこういったことを仕掛ければ金儲けができ ような別のテーマである場合もあるわけですね。 るよということでは、後がついてこない可能性が ものすごくあると思います。 山田 そうです。 ブルガーゲマインデと、民間組織と、行政の役 割と、観光局の役割というのをもう少しお話しし -92- 丁野 この辺は、特に、日本の地域の中でマネー ジメント組織を作っていくときの大きな課題な のではないかなというふうなことですね。 ここで会場から一、二、ここまでの流れの中で の、ご質問なり、あるいはご要望でも結構でござ いますが、ございましたら、挙手をお願いしたい と思いますが、いかがでしょう。 うのはないです。 鈴木 政府は、いわゆる道路とか、スキー場も入 っているかどうか分からないですけれども、イン フラのところに特化している。 山田 基本的には、国からはありません。 山田 インフラもブルガーゲマインデというと ころが、地元で生まれ育った方たちが集まった民 間の組織が、お金を出し合って、ロープウェイの ケーブルとかリフトのケーブルを一本架けた。こ れは、日本の長野県、新潟県も一緒じゃないです か。地元の方たちが作っていった。個々の事業で はなくて、一つのブルガーゲマインデという組織 の中で、今となっては、5つ星のホテルを経営す るとか、登山列車の会社を持つとか、山小屋とか レストランの経営をやっていくということで事 業が展開した中での自分たちのインフラ整備で すので、そこに何か行政的に金を突っ込めという 話は、まるでないです。 鈴木 まったくなしですか。 鈴木 鈴木 日本商工会議所です。山田さんにお伺いし ます。地域の自立というところでの仕組みという 話の中で、もちろん税収を上げなくてはいけない のですけれども、国というか、スイスは連邦なの で国との関係は日本とまったく違うのだと思い ますが、国の支援、要するに交付税みたいなもの とか、あるいはスポーツの振興予算とか、そうい うものをもらっているかどうか、お教えいただけ ますか。 山田 オリンピックとか、そういった選手等々で 政府が絡むところは、実は、連邦国家なので極め て少ないので、州政府よりも、どちらかというと 市町村単位のほうが多いですし。ただ、例えば、 ワールドカップとか世界的な動きの中で、もしく は、先ほどお話ししたオーストリアと共同開催の サッカーのヨーロッパ選手権も含めて、国がまっ たく絡まないわけではないのですが。個々の市町 村に対して、自分たちが責任を持ってやるという 部分で、動きがあれば行政的な支援というのはゼ ロではないですけれども、例えば、国のほうから 焚きつけて「何かしなさい」みたいなことはない です。「お金をあげるから、これをやってみたら」 ということはないです。どちらかというと、ライ フスタイルとして自分たちが確立してきたもの なので。 例えば、沖縄もそうですよね。後から持ち込ま れたスキューバダイビングにしても、サーフィン にしても、地元民が一番やっていればお客様も来 るし、そこがメッカになるのと一緒で、それをあ えて火をつけるようなお金の投入と仕組みづく りというのは、逆に、ないというふうに考えてい ただいていいと思います。地元が動き出せばフォ ローはするけれども、先ほどのようにやるけれど も、「これをやりなさい」というお上からのとい 分かりました。 山田 そうでないと、商品として作っても、自分 たちで外に売れないのです。リアリティのある商 品という話をしましたけれども、例えば、私が住 んでいるところは、地域特性を生かすためには、 あくまでもビジネスは、行政がお手伝いできると ころは数が少なくて、民間が考えなければいけな いところが多いですから。例えば、6日間でスキ ーと、ただちょっと健康になるだけではなくて、 フランス人、イタリア人のマダムには、徹底的に スイスのハーブと高山植物を使ったアンチエイ ジングの医学的な効果、結果をセットにした6日 間のプログラムとか、ちゃんとマーケティングを した上でセグメントして、ターゲットを絞ってや るということも民間でないとできないものです から。 日本の修学旅行みたいに楽しくない商品とし てやると、あれだけ修学旅行が多かったのに、ど んどん減っていく。私がよく言うのは、事業者の 方に、同じようにタバコも吸わず、酒も飲まずで、 あのまずいバイキングをずっと食べながら、2泊 3日、天気がよくても悪くても、ベチョベチョに なるスキーウエアと、滑らないレンタルスキーで やってみてください。楽しいですかと。要は、事 業者側にもうちょっと努力を促したいなという 気がします。 -93- 鈴木 スイスの化粧品は、うちの奥さんも好んで 使っています。 山田 ありがとうございます。 鈴木 ただ、そうなると、破綻というか、全ての 事業がうまくいく可能性はないけれども、そうい う事例というのも出てきているということなの ですか。 山田 もちろん、フランスでもスキー場がつぶれ ているところはありますし、山岳リゾートとして もなかなか芽が出ないところもあります。日本型 を作り上げていくときに、ヨーロッパが失敗して きたこととか成功してきたことを、もうちょっと 見てもいいのではないかなという気がします。ヨ ーロッパが全ていいとは私も思いませんし、オー ストラリアがやっていることも全ていいとは思 いません。ただ、フランスのスキー場のように、 国策として全国民にスキーをさせるのだと箱も のスキー場をワーッと造ったけれども、ほとんど がダメになった。でも、生き残っているところは、 例えば、同じエリアでベルビエとティーニュとい うのがありますが、ティーニュはそのまま落ち込 んでいっても、ベルビエは下の街と同じように景 観とか自然環境の保全とかをやってきて人気が 出たのと一緒で、先ほどのライフとスタイルとか、 地域として売るということを私は事業としてや るべきだというふうに。そうでないと観光にもな らない。そういう意味では、スポーツだけで金儲 けをしてやろうとか、もしくは、観光客をイベン トで集めて金儲けをやろうというのでは、先ほど の自立と持続可能にはつながらないと思ってい ます。 丁野 ありがとうございました。 3人のパネリストの皆さんから、これから先、 スポーツが地域活性化あるいは観光交流につな がっていくために、どんなことをやらなければい けないのかという課題を、一言、パネルにキーワ ードを書いていただいて、それをベースに3番目 の課題について議論してみたいと思います。 工藤さんから、お願いします。 工藤 手短に、2つあります。上に「多協動」と、 これは造語です。できるだけ多くの人とともに動 ける環境をつくりたい。そのためには、コーディ ネートする人も必要ですし、いろいろな人を巻き 込む。いろいろな省庁の方が出て、今、ワーキン ググループをされているとか、本当に多くの方が 関わるというのが一つ大切だと思います。 でも、やはり、忘れたくないのは「スポーツの 魅力」。スポーツの魅力を感じている人が発信し ていきたい。スポーツライフの全国調査を担当し ていますと、10代は二極化しています。やらない 子は、やらないです。20代の女の人も、3割くら いは、過去1年間に一回も身体を動かさない。マ ラソンをやる20代が増えたという反面、打ち上げ でボーリングにも行かない。ちょっと彼氏とスキ ー場にも行かない。最近耳にするゴルコンという のがありますが、ゴルフで合コンもしない。本当 にスポーツライフが生活の中に含まれていない 20代が3割になってきている。こういう人たちが 母親になったらどうなるのだろうと、すごく危惧 しているのです。そういう意味で、この2つのテ ーマを挙げさせていただきました。 丁野 ありがとうございました。 続いて、加藤さん、どうぞ。 加藤 私のほうは、やはり旅行会社ですので、 「スポーツ観光を推進するための組織の設立」と 「それによる地域におけるオペレーションの一 元化」、これがこれから絶対に重要になってくる。 スポーツツーリズムだけでなく、観光における地 域の活性化事業でも間違いなく、今、これが必要 になっています。観光庁で行われている観光圏の 整備事業という大きな事業があるのですが、ここ もなかなか、そのようなオペレーションを一元化 できる機能がないために、いまだ拡大の道まで来 ていないというところがあります。まさに、スポ ーツツーリズムにおいては、この組織が必要であ ると言えます。 これによってどういうことが起きるかといい ますと、先ほど、「みる」「やる」「支える」と いう話をしました。「みる」ほうは比較的単純な 手配ルートでいけます。先ほど、チケット+宿泊 みたいな話もありましたけれども。「やる」スポ ーツ人口を増やす、「やる」スポーツツーリズム を増やす、ここが最終目的になってくる。それに よって地域の活性化も図れると思う。それには、 やはり消費者に分かりやすく、要は、オペレーシ ョンがきっちりできる、サービスが提供できる分 かりやすい仕組みづくり、これがどうしたって必 -94- 要になってくる、お客さんの立場になれば。これ ができてくると、地域の資源をうまく活用できる 可能性が出てきます。スポーツツーリズムの場合 は、その場所が必要になります。合宿ですとか、 大会ですとか、例えば、運動会はもう廃れました けれども、我々のビジネスとして運動会需要とい うのが昔はかなりあったのです。運動会の会場を 手配するのは非常に難しい。これが、地域と一体 となった組織化をすることによって、例えば、夏 休み、学校は空いていますね。学校の有効活用と か、そういうところまで波及が出てくると思う。 こういうところで地域におけるオペレーション の一元化、組織、これを民がやるのか、官がやる のか、これは議論の上で地域特性に合わせてやっ ていく。 今、事例が、静岡の伊豆半島の伊豆市、非常に 元気のいい菊地市長という方が、首長でいらっし ゃいまして、伊豆市は野球場を数多く持っていて、 なおかつサイクルスポーツのメッカです。要は、 競輪のプロの育成所を持っていますので。ここで、 いち早く行政が中心になってこのような取り組 みをしています。このようなことが広がっていく と非常にいいのではないかと思っております。 丁野 今お話のあった広域観光圏も、もう30地域 が指定されています。来年度は、さらに新たな地 域を追加することになっています。この観光圏も、 それぞれの地域ごとにみんな特色があって、スポ ーツなども含めて、いろいろ新しい事業をうまく 組み合わせながら、まさに、自らマネージメント していく、そういう機能をしっかり持って推進す るということが目指されています。 続いて山田さん、最後のまとめになりますけれ ど、ご提案をお願いします。 山田 「かんこう」という字を3つ使わせていた だきました。スポーツと観光を足して、歓交によ る感幸地を目指してもらいたいなと。これです。 「スポーツ+観光=歓交による感幸地へ!」。そ こに住んでいる方も、そこにスポーツをしに来る 方も、見に来る方も、「ここに来て、よかったな」 と言っていただきたい、私の地域振興、観光振興 のお手伝いをしている身からすると。最終的には、 幸せを感じるような地域づくりの中で、スポーツ とか観光の取り組みをまとめて。特に、日本は、 そういう意味では、組織づくりというのが今後大 事ですし、なかったものですから。先ほどの官が やるべきことは、私は、絶対にあると思います。 宣伝・広告というお金を使うことではなくて、広 報という部分で、例えば宮崎でいうと、東国原さ んが「マンゴー、牛肉がうまいよ」と言ってもい いけれど、どこどこの店までは言えないですから ね、行政としては。行政ができることは、段取り をつけるか、お金を出すか、どっちかしかできな くて、お金は出せなくなってきていますから。だ ったら、国も、都道府県も、市町村も、いい段取 りを、スポーツと観光をつなげるために、例えば、 どういうテーブルを用意しなければいけないの か考えていただくべきだと思います。 環境とか、例えば、子どもたちのためにとか、 市民のためにとか、スポーツというと、このテー ブルは誰もノーと言えないのです。商業とか観光 の事業者が集まると、すぐにお金の話になって、 エゴと利害関係が絡み合う。私、日本中、世界中 の地域振興のお手伝いをしていて、必ずエゴと利 害関係が絡んで、これが問題です。でも、こうい ったスポーツによる市民とか子どもたちとか、環 境への取り組みとか、最近は、エコウォークとい って、歩いた参加費がその地域の環境保全になる というような、スポーツ+環境保全の仕組みがで きてきた世の中なので、そういったことをトータ ルで皆さんに考えていただいて、是非、歓び交わ りながら幸せな地域づくりがお手伝いできれば いいなというふうに考えております。 丁野 お三方からそれぞれ、これからの課題とい うことについて、まとめと提言を頂きました。私 も、ボードに提案を書かせて頂きましたので、こ れをもってまとめに代えさせていただきたいと 思います。 私は、「地域ソリューションに応える」と書か せて頂きました。本日の地域スポーツ振興賞の受 賞者の皆さんは、それぞれ大変お上手なスピーチ をされましたが、そういう皆さんのお話を伺って おりますと、いろいろな地域が抱えているソリュ ーションが全て出発点になっているなと感じま した。これらの問題を、どういうふうに解決する のか、どういう手法の組み合わせの中で解決して いくのかということが、皆さんそれぞれに異なる 訳でありますが、出発点は、地域ソリューション であり、また、これが実際の事業の具体的な動機 になっているのではないかなというふうに思い ました。 私の郷里は四国の高知ですので、最後の清流と -95- いわれる四万十川にもいろいろな思いを持って おります。実は、四万十川の水質改善というテー マについては、20年以上も前からいろいろな形で 取り組んでおりました。河川の水質は「BOD」 という水質指標で評価されます。しかし、これは 感覚的に分からないのですね。ですから、全国か ら、いろいろな方々に四万十川で泳いで頂く。実 際に川の中に入って泳いで頂くと肌で分かるわ けですね。去年の川と今年の川は何かちょっと違 うぞ、という皆さんのお声が、四万十川の環境改 善にちゃんと跳ね返ってくる訳です。すると四万 十川が、単にBODといった無機的な指標ではな くて、人の感覚を通して生きた川として蘇るとい うようなことに繋がってくる訳です。これは観光 交流と環境改善というテーマを両立させる、実に 素晴らしい活動だと思います。 いずれにしましても、こういう「地域ソリュー ションに応える」ということを、観光客、地域の 住民、そして産業が、それぞれの関係の中で実際 に関わっていきながら、WIN・WIN・WIN の関係を構築していくといった事業展開が、とて も大切なことだと思います。 スポーツを通じた観光交流などの地域活性化 事業の展開のためには、地域のマネージメント組 織をちゃんと作り上げていくことが必要であり ますし、また、そういうものを担っていく人とい うのが、それぞれの地域でいろいろな形で育って いくことがとても大切だろうと思います。そうい う「人を育てる」というふうなことも、これから の活動の中で大変重要なポイントになっていく のだろうと思います。 最後に少しPRですが、スポーツ健康産業団体 連合会は、こういうシンポジウムや情報交換会と いうのをかなり頻繁にやらせていただいており ます。私たちは、こうした皆さま方の共通のプラ ットフォームとしての役割を担い、皆様方がお持 ちの事業スキームを持ち寄って頂き、新しい事業 の可能性にチャレンジをしていくというような 場として、この組織やシンポジウムを位置づけて いきたいと考えておりますので、どうか、今後と も、よろしくお願いを申し上げます。 き、誠にありがとうございました。これでシンポ ジウムを閉じさせていただきます。 (終了) 司会 ありがとうございました。 コーディネーター、パネリストの皆様には、よ くまとまりました貴重なご提言をいただきまし て、誠にありがとうございました。 本日は、長時間にわたって熱心にご清聴いただ -96- 2.調査研究報告書要覧 昭和 63 年度 ●通商産業省委託 ・サービス産業構造における競争要因に関する調査研究 ●電源地域振興センター ・スポーツ・イベントを中心とした地域活性化に関する調査研究 平成元年度 ●機 械 枠(日本自転車振興会補助事業) ・スポーツ産業基盤整備調査研究 ●電源地域振興センター ・ニュースポーツを核とした地域活性化に関する調査 平成2年度 ●機 械 枠(日本自転車振興会補助事業) ・スポーツ産業基盤整備調査研究 ●産業研究所 ・我が国におけるニュースポーツ産業の動向に関する調査研究 ●電源地域振興センター ・スポーツを軸とした文化振興調査 平成3年度 ●機 械 枠(日本自転車振興会補助事業) ・スポーツ産業における革新技術の導入と情報化の現状 ●公 益 枠(日本自転車振興会補助事業) ・スポーツ振興に関する調査研究 ニュースポーツの振興・その現状と課題 ・21 世紀に向けての我が国スポーツ環境整備の在り方 ●産業研究所 ・我が国におけるニュースポーツ産業の課題と展望に関する調査研究 ●電源地域振興センター ・体育・スポーツ施設整備による地域活性化に関する調査 -97- ●通商産業省委託 ・スポーツ産業情報データベース 平成4年度 ●機 械 枠(日本自転車振興会補助事業) ・企業内スポーツ施設の開放、その現状と課題 ●産業研究所 ・ニュースポーツ産業の振興と人材育成の在り方に関する調査研究 ●電源地域振興センター ・ニュースポーツをコアとした地域活性化に関する事例研究 平成5年度 ●機 械 枠(日本自転車振興会補助事業) (第一部) ・施設提供型スポーツ産業における社会的・地域的貢献活動の現状と課題 (第二部) ・市町村におけるニュースポーツの推進・普及状況の現状と課題 ●産業研究所 ・スポーツ産業の情報提供に関する調査研究 ●電源地域振興センター ・スポーツを軸とした文化振興の在り方に関する調査研究 ●全国中小企業団体中央会 活路開拓ビジョン調査事業「ゆとりと豊かさ枠」 ・スポーツ産業における在学者企業研修に関する調査研究 ●通商産業省委託 ・ニュービジネスとしてのプロスポーツに関する調査研究 平成6年度 ●機 械 枠(日本自転車振興会補助事業) ・地域スポーツ活動による地域活性化についての調査研究 -茨城県鹿島町におけるJリーグチームによる地域活性化の事例- ●産業研究所 ・「スポーツサービス産業人材バンク」制度に関する調査研究 ●電源地域振興センター ・スポーツをコアとした文化振興プログラム策定ガイド -98- ●全国中小企業団体中央会 ・スポーツ産業における在学者企業研修モデル講座実現化事業 ●通商産業省委託 ・スーパーインタラクティブスタジアム研究会 (ゆとりと豊かさ創造型サービス産業振興 指針) ・平成6年度サービス産業構造における競争要因に関する調査 (スポーツ産業・リゾート産業に関する調査研究) ・「インドアスポーツ」に関する調査研究 平成7年度 ●機 械 枠(日本自転車振興会補助事業) スポーツ産業人材育成事業 ・スポーツビジネス講座 ●産業研究所 ・我が国のシルバースポーツの活動実態に関する調査研究 ●電源地域振興センター ・スポーツをコアとした文化振興調査(体験型スポーツイベントガイド) 平成 8 年度 ●公 益 枠(日本自転車振興会補助事業) ・「スポーツイベント市場」に関する調査研究 スポーツ産業人材育成事業 ・スポーツビジネス講座 ●財団法人大崎企業スポーツ事業研究助成財団 ・企業スポーツにおける多目的体育施設の在り方および効果的な観客動員に関する 調査・研究 平成9年度 ●公 益 枠(日本自転車振興会補助事業) スポーツ産業人材育成事業 ・スポーツビジネス講座 -99- 平成 10 年度 ●公 益 枠(日本自転車振興会補助事業) スポーツ産業人材育成事業 ・スポーツビジネス講座 ●全国中小企業団体中央会 活路開拓ビジョン調査事業 ・スポーツ産業としてのジュニア育成を含めたクラブ経営に関する調査 ●電源地域振興センター ・電源地域における自然特性を活かした地域活性化に関する調査 (スキー場を活用した地域活性化調査) 平成 11 年度 ●公 益 枠(日本自転車振興会補助事業) スポーツ産業人材育成事業 ・スポーツビジネス講座 ●全国中小企業団体中央会 活路開拓実現化事業 ・ジュニアを中心としたスポーツプログラムの作成及び試行事業 ●電源地域振興センター ・電源地域における自然特性を活かした地域活性化に関する調査 ●通商産業省委託 ゆとり創造型ニュービジネス調査 ・スポーツビジョン 21 スポーツ産業振興方策に関する調査 商慣行改善行動計画策定研究 ・スポーツイベントに関する商慣行改善調査研究 平成 12 年度 ●全国中小企業団体中央会 活路開拓調査・実現化事業 ・ニュースポーツの現状と情報発信に関する調査 -100- 平成 13 年度 ●経済産業省委託 ・地域スポーツ情報経済ネットワーク構築事業 ●電源地域振興センター ・電源地域における自然特性を活かした地域活性化調査 平成 14 年度 ●経済産業省委託 ・スポーツ情報ネットワーク構築事業 ・地域におけるスポーツと健康に関する調査研究 ●電源地域振興センター ・電源地域における自然特性を活かした地域活性化に関する調査 ●全国中小企業団体中央会 活路開拓実現化事業 ・スポーツ施設経営に関する調査 平成 15 年度 ●経済産業省委託 ・スポーツ情報ネットワーク構築事業 ・ITシンポジウム in OKINAWA 2004 平成 16 年度 ●全国中小企業団体中央会 中小企業活路開拓調査・実現化事業 「中高年向けのスポーツ関連商品およびサービス」 第1章 本調査研究の目的、構成および方法 第2章 調査結果 第3章 ビジョンの提言 第4章 具体的事業提案 第5章 資料 -101- 平成 17 年度 ●全国中小企業団体中央会 中小企業活路開拓調査・実現化事業 「中高年(団塊の世代)層へのスポーツ人材活用」 第1章 調査の目的および方法 第2章 スポーツ施設運営業界の中高年人材活用の現状 第3章 中高年層へのスポーツ人材活用推進に向けて(ビジョンの提言) 第4章 資料 ●健康サービス産業振興機構 集客交流サービス(スポーツ・ビジネス)のあり方に関する調査研究事業 第1章 ヒアリング調査の目的および方法 第2章 各事業団体のマネジメント人材の現状とその育成の取り組み 第3章 ヒアリング調査結果のまとめ 第4章 資料 平成 18 年度 ●健康サービス産業振興機構 サービス産業創出支援事業「今後のスポーツ人口の裾野を拡げるための研究調査」 第1章 調査の概要 第2章 調査の背景 第3章 身近なスポーツと健康に関わる実態調査 第4章 今後のスポーツ人口の裾野を拡大するための方法論の研究 平成 19 年度 ●経済産業省委託 サービス産業生産性向上支援調査委託費 「スポーツ産業による子どものスポーツ人口拡大に関する調査研究」 第1章 子どものスポーツの現状 第2章 子どものスポーツに関する課題の整理 第3章 “望まれる子どものスポーツ指導者”像 第4章 今後の課題 -102- 平成 20 年度 ●経済産業省委託 サービス産業生産性向上支援調査事業 「現代のスポーツ健康産業の新たな課題とその対策に関する調査研究」 第1章 「ゲーム」が開拓したスポーツ健康市場とは 第2章 「ゲーム」は「スポーツ」の敵か 第3章 「ゲーム産業」が示唆した新たなスポーツ健康市場 平成 21 年度 ●経済産業省委託 サービス産業生産性向上支援調査事業 「多様化するスポーツ健康市場における新たなビジネスモデルのあり方に関する調査研究」 第1章 調査研究の背景と目的 第2章 調査研究の概要 第3章 消費者ニーズ調査にみる開始・継続の行動要因 第4章 事業者調査にみる消費者ニーズや事業の成功要因 第5章 カジュアルスポーツを活用したスポーツ人口拡大の方向性とビジネス モデル案 -103- 会 員 名 正会員 13団体 特別会員 19社 賛助会員 3社 簿 計35会員 正 会 員 団 体 名 〒 住 所 TEL 財団法人大崎企業スポーツ事業研究助成財団 141-0022 東京都品川区東五反田2-1-10 6F 03-3446-7191 社団法人全国コンサートツアー事業者協会 150-0022 東京都渋谷区恵比寿南3-1-19 恵比寿ライトビル3F 03-5768-1731 社団法人日本アパレル産業協会 103-0027 東京都中央区日本橋2-8-6 SHIMA日本橋ビル5F 03-3275-0681 社団法人日本音楽事業者協会 151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-26-3 03-3404-4133 社団法人日本ゴルフ場事業協会 101-0032 東京都千代田区岩本町3-11-15 アーバンネット岩本町ビル5F 03-3864-6701 社団法人日本ゴルフトーナメント振興協会 107-0052 東京都港区赤坂2-15-16 赤坂ふく源ビル5F 03-3585-7741 社団法人日本ゴルフ用品協会 101-0021 東京都千代田区外神田6-11-11 神田小林ビル4F 03-3832-8589 日本スポーツ用品協同組合連合会 111-0053 東京都台東区浅草橋5-8-6 東京スポーツ会館301号室 03-5829-6490 社団法人日本スポーツ用品工業協会 101-0052 東京都千代田区神田小川町3-28-9 三東ビル9F 03-3219-2041 社団法人日本テニス事業協会 160-0023 東京都新宿区西新宿1-8-3 小田急明治安田生命ビルB1F 03-3346-2007 公益社団法人日本パブリックゴルフ協会 104-0061 東京都中央区銀座1-19-16 銀座昭和ビル2F B室 03-3563-2388 社団法人日本フィットネス産業協会 101-0044 東京都千代田区鍛冶町2-2-3 第3櫻井ビル6F 03-5207-6107 社団法人日本ボウリング場協会 103-8484 東京都中央区日本橋浜町2-16-5 東味ビル6F 03-3666-5301 以上13団体 (平成22年6月11日現在) -105- 特別会員 会 社 名 〒 住 所 TEL 株式会社朝日広告社 104-8313 東京都中央区銀座7-16-12 G-7ビル 03-3547-5571 株式会社アシックス 650-8555 兵庫県神戸市中央区港島中町7-1-1 078-303-2230 株式会社イースタンスポーツ 151-0053 東京都渋谷区代々木2-11-15 新宿東京海上ビル9F 03-3379-7333 株式会社エバニュー 135-0042 東京都江東区木場6-4-38 03-3649-4611 オンヨネ株式会社 940-8548 新潟県長岡市高見町4327 0258-24-0048 サントリーホールディングス株式会社 107-0051 東京都港区元赤坂1-2-3 赤坂見附MTビル4F 03-3479-1531 株式会社ジェイティービー 140-8602 東京都品川区東品川2-3-11 03-5796-5655 株式会社スポーツ21エンタープライズ 157-0071 東京都世田谷区千歳台1-41-19-310 03-5490-7811 セノー株式会社 270-2214 千葉県松戸市松飛台250 047-385-9110 ゼビオ株式会社 963-8024 福島県郡山市朝日3-7-35 024-925-3015 株式会社電通 105-7001 東京都港区東新橋1-8-1 03-6216-8371 株式会社東京ドーム 112-0004 東京都文京区後楽1-3 03-3817-6369 株式会社博報堂 107-6322 東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー 03-6441-8620 ぴあ株式会社 102-0075 東京都千代田区三番町5-19 03-3265-1423 株式会社平野デザイン設計 158-0081 東京都世田谷区深沢8-12-7 03-3704-3111 ミズノ株式会社 101-8477 東京都千代田区神田小川町3-22 03-3233-7009 山本光学株式会社 577-0056 大阪府東大阪市長堂3-25-8 06-6783-0200 ヨネックス株式会社 113-0034 東京都文京区湯島3-23-13 03-3839-7112 株式会社ルネサンス 130-0026 東京都墨田区両国2-10-14 両国シティコア4F 03-5600-5311 以上19社 (平成22年6月11日現在) -106- 賛助会員 会 社 名 〒 住 所 TEL 株式会社創ファクトリー 113-0033 東京都文京区本郷6-2-10 モンテベルデ602 03-3812-2830 ホクエツ印刷株式会社 135-0033 東京都江東区深川2-26-7 北越ビル 03-5245-8821 株式会社ローザ 333-0851 埼玉県川口市芝新町8-32 048-268-1875 以上3社 (平成22年6月11日現在) -107- 平成21年度事業報告書・平成22年度事業計画書 (編集・発行) 社団法人スポーツ健康産業団体連合会 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3丁目6番地 能楽書林ビル6階 TEL (印 03-5276-0141 刷) ホクエツ印刷株式会社 平成22年6月11日発行
© Copyright 2026 Paperzz