tec News 21 ハ ー テ ィ ン グ テ クノ ロ ジ ニ ュ ース レ タ ー 寄稿: Prof. Dr.-Ing. Detlef Zühlke Andreas Huhmann Dr. Michael Groß スマートファクトリー スマートな インフラストラクチャへの道 未来への展望 Smart Network Infrastructure Smart Network Infrastructure HARTING Technology Group Fast Track Switching Power Pushing Performance M12 Connector Han-Eco® Han-Modular® Data Han-Yellock® Ha-VIS RFID Signal Energy Partnership Ha-VIS mCon har-flex® People SmartFactory Ethernet Corporate Social Responsibility smart Power Networks Installation Technology Ha-VIS preLink® Device Connectivity Smart Network Infrastructure インフラストラクチャ をスマートにさせるも のとは 私どもハーティング社はそれについて重要なことに気がつきました。まず弊社は、 お客様の視点で世界を見るということです。そしてこの分野で三つの重要な要素が あります。それはデータ、パワー、信号です。そしてこれらのライフラインを最適にア プリケーションと繋げたり、その場でインストールしたり、ネットワーキングのための インテリジェントなシステムを構成します。ハーティング社はこのようにインフラス トラクチャ、Smart Network Infrastructureの開発に貢献しています。 » Philip Harting, Senior Vice President Connectivity & Networks 今日では重要性が変わってきました。 端末機のみを考えるのではなく、コミュ ニケーションの全体像を考えていくこと です。すべてのお客様、企業の各分野、 そして弊社の社員はまさにこのビジョン に注目しています。 この ようにインフラストラ ク チャ が根本的に考え直されてきています が、ハーティング社では思考妨害を 許すことなく、常に新しい考えを展 開していくことにチャレンジしていま す。 インフラストラクチャを新しく考える上 では、互換性というテーマを最適に解決 しなければなりません。そして新しい解 決方法にはいつも市場が受容できる戦 略が必要となります。そのためには新し いインフラストラクチャソリューション と同様に、技術的な障害を乗り越えなく てはなりません。 「弊社はお客様の視 点で世界を見ていま す。」 これには多くの例があります。たとえ ば、PoE(パワーオーバーイーサーネッ ト)を導入して、初めて組織化したワイヤ リング経由で電話をすることに成功しま した。 PoEができてから初めて電話 機の接続がアナログ世界と同様に簡単 になりました。 そしてハーティング社がここで基準を 作りました。たとえばHa-VIS preLink® です。これをもって、ネットワーク分野 での普遍的な接続が可能になりまし た。preLink®では、新しい10ギガビット のアプリケーションにも使えるM12の8 ピンコネクタが普通の高速イーサーネッ ト用の工業用のケーブルにも接続ができ るようになったのです。 新しいインフラストラクチャへの移行に 必要な技術は、たいへん重要な技術とな ります。ハーティング社はそれを理解す ることができました。それらの移行技術 は的確であり、インフラストラクチャをス マートにし、Smart Network Infrastructureにします。 3 t e c . N e w s 2 1 : 目次 目次 ストラテジー 論説 / 03 ハーティングはインフラストラクチャを スマートにする方法を知っている スマートファクトリー スマートなインフラス トラクチャへの道 / 06 Dr. Detlef Zühlke教授によるゲスト 記事 未来への展望 / 11 インフラストラクチャの定義は確実に広 がっています。将来、インフラストラクチ ャは、 プロセスの基礎となり、その結果 プラットフォームを形成する構造を示す 言葉になるでしょう。新しいテクノロジー に対応することで、ハーティングは確固た る基礎を築きます。 4 アプリケーション Smart Network Infrastructure / 16 プロセスを最適化し、効率を上げるため のプレッシャーは、インテリジェントネッ トワークに対する需要の高まりにつなが ります。 プリント基板の立役者 / 26 ハーティング、har-flex® シリーズの新製 品を発表 信頼がつなぐもの / 40 People – Power – Partnership: ハーテ ィングがISO 26000の主要要件に対し ドイツで初の監査完了企業に Pushing Performance! / 20 梱包機業界におけるHa-VISファストト ラックスイッチ オールラウンドプレーヤー / 25 データネットワーク技術、新たなアプリ ケーション分野を制覇 簡潔さ / 30 Han-Eco ® – 輸送部門のインテリジェン トかつ軽量なソリューション t e c . N e w s 2 1 : 目次 ソリューション 加熱と冷却 / 32 射出成形で活躍するHan-Yellock ® 現地法人における各種用途 / 36 国際的に使用されるハーティング製品 新たな世界へ / 19 しっかりとした情報キャリアー / 34 スマート電力 / 22 インテリジェンスはネットワークに ある / 38 新標準および新たなシールドソリュー ションにより、M12コネクタがギガビッ ト世界のアプリケーションに 対応しま す。 スマートパワーネットワークにより、ハ ーティングは、企業が電力管理にスマー トグリッドを取り入れることができるコ ンセプトを開発しました。 簡単、なのに優秀。/ 29 PushPullコネクタの使いやすさを重視 したコンセプトにより、ハーティングは 有利な立場を確保し、さらに新しいアプ リケーションに着手します。 Ha-VISトランスポンダーシリーズは 品 質および性能において新たな基準を打 ち立てました。 Ethernet は、グローバルな通信基準と しての地位を確立しました。 概要 ショートニュース / 42 イベントカレンダー / 43 パブリケーション / 43 5 t e c . N e w s 2 1 : ストラ テ ジ ー スマートファクトリー スマート なインフラストラクチャへの道 日常の生活には、現代の情報通信技術の業績が不可欠です。我々は電話するためだけではなく、カメラやビデオカメラに もなる、そしてカレンダー、ナビゲーションシステムやたくさんの多機能を備えたスマートフォンを使っています。しかし、そ れらの携帯電話がネットワーク機能も持っているので、それらに集まった情報は全ネットワークでどこでも使うことができ ます。工業のインフラストラクチャはこの水準までにはまだ遠いといっても、確実にその方向に進んでいるのです。 寄稿記事: 6 » P rof. Dr.-Ing. Detlef Zühlke, Scientific Director, German Research Center for Artificial Intelligence DFKI GmbH, Innovative Factory Systems, Kaiserslautern t e c . N e w s 2 1 : ストラ テ ジ ー 1991年にアメリカのコンピュータ 開拓者であるマーク・ワイサーがユビキ タスコンピューティングのビションを描 き出し、非常に革命的でした。ワイサー 氏のアイデアは今日ではすでに周知のこ ととなりました。コンピュータがはっき りと認識できるデスク上の機械としてで はなくなり、たくさんの日常生活の機器 に入りました。ワイサー氏が正しかったの です。我々は、今日このような世界に生き ています。カメラ、携帯電話、厨房機器や 自動車がコンピュータに制御されていま す。超小型コンピュータ、いわゆる埋め 込みシステムがそれを可能にしてくれて います。しかし、超小型コンピュータは単 独で働いているより、それらがネットワー クで情報を交換できれば、さらなる進展 になります。これは過去の10年のネット ワーク技術の進歩により可能になりまし た。コンシューマ市場に促され、あらゆる 使用分野に安くて高機能な機器が提供 されています。自動化技術はそれらのア イデアも使っています。 マシン障害の例 たとえば、工場のある機械が故障する と、すべての生産が停止します。機械が Bluetoothネットワークを利用して、作 業者のスマートフォンに連絡します。ま た、その人が機械まで行き、いくつかの テストをして駆動部に問題があると判 7 t e c . N e w s 2 1 : ストラ テ ジ ー 断します。スマートフォンで優先性の高 い修理申し込みを会社のサポート部に 出します。そこではまず、オンライン診 断で機械の障害を確かめ、またスマート フォン経由でサポートエンジニアを機械 に派遣します。エンジニアはトラックに 乗り、データをナビゲーションシステム に入力し、広い工場地域の当該の製作 現場まで案内されます。所内の位置決 めシステムは、エンジニアを機械まで 案内してくれます。機械についたら、タ ブレットパソコンをワイヤレスで機械に 接続し、システムを診断します。結局、 駆動アンプを交換しなければならない とわかり、スマートフォンで銘板の写真 をとり、情報を中央修理部品倉庫に送 ります。すると、部品がすぐに送られて きます。サポートエンジニアは、タブレ ットパソコンで部品輸送の道を追うこ とができ、製作所の門でなるべく早く受 けることができ、すぐに取り替えられま す。それをしながらスマートフォンで部 品のRFIDラベル、部品番号とバージョ ンを確かめます。こうすることにより、各 部品の複雑な連携プレーの中で問題を 8 回避します。そのあとは、装置をタブレ ットパソコンで再起動して、正確な機能 を果たしているかどうかを監視します。 修理が成功した後、スマートフォンで修 理申し込みを終了し、倉庫の追加注文と 原価部門負担を発生させます。 具体化 技術の面では、上記のシナリオを実現 させることができますが、現代の工場は まだまだその水準までには達していませ ん。工業用機器は消費財とは違います が、技術はその方向への傾向がありま す。工業企業は工場で使われている機 器に、非常に高い成熟度と共に、高信頼 性を求めています。また工業使用者はそ れと同様に、10年後に交換したスマート フォンがまた同じモデルを購入できるの を期待しています。それに対してコンシ ューマ向けの携帯電話なら、おおむね9 ヵ月後に、機能動作のまったく異なる後 継機が発売しています。 しかしコンシューマ分野で役立つこ とは、工 業 分 野 でも意 味 がありま す。2004年には、工業界と科学界から なっていたグループがスマートな情報通 信技術の使用範囲やそれらの影響を議 論するために集まりました。その会合か らはスマートファクトリーのアイディアが 生まれました。そして2005年からドイツ のカイザースラウテルン市にある研究デ モンストレーションセンターで実現され ました。 スマートファクトリー スマートファクトリーの中心は、工業用 の代表的な設備で液体石鹸が製造で きるテストとデモンストレーション用 のプラントがあります。このラインで は、生石鹸が前処理され、染められ、そ してビンに入れられ、ラベルがつけられ ます。 設備は工業界と科学界からの高名な 会員からなる「Technologie/Initiative SmartFactory KL」 (技術イニシャ ティブ スマートファクトリー KL協 会) で経営されます。このイニシアテ ィブの主目的は製造会社から中立した、 工場用の新技術の潜在を調べたり、進 展させたりするのができる試験デモン ストレーション用の工場を立ち上げる ことです。その中では、使用者と操作者 である人間を代替することではなく、そ れよりもユビキタスコンピューティン グにより、仕事を最適に助けることが 目的です。 この現実的な工業を代表する生産過程 が、あらゆる「将来の工場」での研究分 野を調べることができるベースになり ます。 t e c . N e w s 2 1 : ストラ テ ジ ー 「工業企業は工場に使われた機器 に、非常に高い成熟度の他に高信頼性 を求めています。」 デジタル商品記憶:ビン入れ工程では、 各ビンについている注文と製造用のす べてのパラメーターを持っているRFID (無線アイデンティフィケーション)チ ップが利用されます。これにより、各商 品は自分の記憶を持ちます。それらのス マート商品は将来、M2M (マシーントゥ マシーン)通信を持ち、製造過程をもっ と効率的にします。 無線通信システムはそれと同様に、工 場の柔軟性と動きやすさを改良しま す。従来の有線通信システムを減らせ ば、架設変更費用が減少します。しか し工業環境では、無線ネットワークへ の要求がほかの環境よりずっと高いの です。信頼性や安全性が最優先的であ って、周波数帯の徹底的な計画と管理 を要しています。 ケーブルがあれば、ある機器の滞在場 所が暗にわかります。ワイヤーレスであ れば、機械の場所は重要になります。 特に稼動操作システムの場合には、操 作場面は大事です。操作者が機械の近 くにいる場合だけ、特殊な機能をでき るようにしたいのです。スマートファク トリでは、館内用の位置決めシステム が三つあります。それらを利用して、た とえばサポートエンジニアを壊れてい る機械に案内することができ、または操 作者の滞在場所により、さまざまな仕事 に関係する情報を与えることができま す。 セルフコンフィグレーティング自動化シ ステムは、フレキシブルで変換可能な工 場へのもうひとつのステップです。プラ グアンドプレーメカニズムもある程度 まで工場内で使えます。ただし、これを 導入するには新しい規格と、使用され たコンポーネントの抽象的なモデルが 前提です。 スマートになるには 最近のマイクロコントローラを使えば、 たくさんの簡単な現場用の機器がスマ ートオブジェクトになることが可能で、 9 t e c . N e w s 2 1 : ストラ テ ジ ー それらの機能をサーバー同様に自動化 ネットワークで供給することができま す。技術的にはその現場から計画面ま での情報と機能の一貫性は実現できま すが、企業上のITストラクチャに変化が 起こるでしょう。厳正に階層的な自動化 ピラミッドが、色々な制御計画レベルを 超えた複合性ネットワークに成り変わる でしょう。 「オブジェクトのインターネッ ト」では、ますます実物がIT世界でバー チャルに表現され、ネットワーク化され た工場の姿が浮かび上がります。 インターネットの安全性は、そのためデ ータの安全やITと製作システムの整合 性を、内部的で外部的な危険から保護す るために、今より大事になるでしょう。 Dr. Detlef Zühlke 教授: Scientific Director, German Research Center for Artificial Intelligence DFKI GmbH, Innovative Factory Systems, Kaiserslautern 10 t e c . N e w s 2 1 : ストラ テ ジ ー 未来への展望 インフラストラクチャという言葉の範囲は、日々拡大しています。今後この言葉の示す意味はむしろ基幹となる べきプラットフォームからもたらされるプロセス構成を指すことになります。フィールディング・ニューテクノロ ジー、ハーティングは、その強い礎となります。 » Andreas Huhmann, Strategy Consultant Connectivity & Networks, Germany, HARTING Technology Group, Andreas.Huhmann@ HARTING .com 膨張し続けるネットワークや社会のインテグレーシ ョンにおいてのネットワーク・プラットフォームが現在の 拡大インフラストラクチャです。プロデューサー、ユーザ ー、センダ―、レシーバーとの境界が新インフラストラク チャではなくなるので、広範な影響があります。インフラ ストラクチャは端末機までの一貫性を持ち、特に製造業 では企業の各種なアプリケーションをつなげています。 これらの拡大した要求を現存のインフラストラクチャで 解決しようと思えば、非常に複雑になるか、それとも解決 不可能です。ですから新インフラストラクチャにおいては 新しい技術を導入する際の習得及び制御が簡単に行える ことが要求されます。 11 t e c . N e w s 2 1 : ストラ テ ジ ー ハーティングは工業関係、鉄道、発電配電システム、そして通 信技術の市場に焦点を当てています。取り上げた市場には、 データ、パワーと信号をやり取りするためには、各アクティブ 機器が互いに一定のルールに則り有機的に接続されます。こ れはアプリケーションのライフラインとなり、機器側で最適な コネクターで接続するのと、それらをフィールドでインストール して、ネットワーク用のインテリジェント・システムを作り上げ ることになりますが、ハーティングはこのインフラストラクチャ へ技術的に寄与します。 インフラストラクチャの将来 アプリケーションは日々複雑な付加価値が創造されています。 以前、各市場が独特のライフラインを定義していましたが、現 在では統一性のある相互乗り入れ可能なソリューションへと 移行してきています。実際データの分野では、イーサーネット がアプリケーション間の媒体として必須になっています。イー サネットはアプリケーションをひとつのシステムに統合する 可能性があります。ハーティング技術グループは統一したイ ンフラストラクチャのプラットフォームを作るために、この分 野において中心的な役割を果たしてきましたし、その将来も 担っていきます。 今日では、IT分野において、またオートメーション・システムに おいてもイーサーネットが利用され、普遍的な規格として普及 しています。しかし、フィールドバスインフラストラクチャから オープンなイーサーネットネットワークへの移行は、オートメ ーション・インフラストラクチャの計画やインストール方法が ITのインフラストラクチャと大きく違いますので、いくつかの 「互換性が進歩を妨げないように、ブリッジングテ クノロジーは新しいインフラストラクチャのキーとな っています。」 12 t e c . N e w s 2 1 : ストラ テ ジ ー 障壁があります。オートメーションITでは、フィールドバスを ベースとしたインフラストラクチャとそれを考慮した上でいく つかのオートメーションの要求事項を同時にクリアしなけれ ばなりませんが、ハーティングのオートメーションITはそれを 解決します。 変革と継続がインフラストラクチャの成功につながる インフラストラクチャは長期の耐用年数が必須、且つ互換性 を保ちながら柔軟性や拡張可能というような見通しを提供す るべきです。したがってインフラストラクチャは表面で相反的 な性格を持っています。構造から見れば、よい意味で保守的で す。長期の耐用年数や互換性は投資の価値を保障してくれます し、柔軟性も持ちますがオートメーション分野やエネルギー分 野では、将来の大きな課題が待っています。 つまり、変革を遂げるインフラストラクチャにおいてユーザー が既存の技術と統合できるようなコンセプトを構築しなけれ ばなりません。このような適応を実現するためには、多くの場 合インテリジェント・インフラストラクチャが必要となってき ます。 これは各種機器をつなぐ、通信ネットワークはインテ リジェント・ネットワーク・コンポーネントによるアクティブマ ネージメントを行うということです。 互換性が進歩を妨げないように、ブリッジング・テクノロジー は新しいインフラストラクチャの鍵となっています。その技術 は場合によって、新インフラストラクチャよりも、技術的に高 い要求を持つことになります。 13 t e c . N e w s 2 1 : ストラ テ ジ ー 「インフラストラクチャは長期間のサ ポートを確保しつつ、柔軟性と拡張性 の視点を持った互換性保証を確保すべ きです。」 それには数多くの例があります。一番知られているのはインタ ーネット電話やVoIPです。そしてFTS(高速トラックスイッチン グ)もオートメーションITのブリッジング・テクノロジーの一つ です。従来のフィールドバスインフラストラクチャがネットワー クの稼働時間と定時性を保障してくれましたが、今後目標とす べきは、産業環境において不可欠なイーサネットに集約される 扱いやすく簡単なネットワーク性能です。ハーティングのFTS スイッチは真にそれを達成します。 一方、もっと単純なレベルにハーティングのアダプタコネクタ 用のブリッジング・テクノロジーがあります。2ペアから4ペア のワイヤリングへのブリッジでは、Ha-VIS preLink® 付のハー ティングM12コネクタがブリッジエレメントとなります。これ はPROFINETの新しいXM12タイプのコネクタのベースにな っています。 産業界においてエネルギー利用効率を高めることは根幹とな る要素です。現在のエネルギー消費パターンは不透明で、分散 型電力供給は配電・ストレージ構造に新しい要求があります。 従来のエネルギー分配では、電力消費を割り当ててケーブルで 監視することは困難です。またネットワークはスター・トポロ ジーとして設計されるので、二重化されたメタル・ケーブルに よるリソースとしてのロスとケーブル自体のロスで、これは資 源の多大な浪費です。 高いエネルギー効率を得るためのプロセスを確立するために はパッシブエネルギー・ディストリビューションからインテリ ジェント・ネットワークへの転換がキーになります。プロセス のより高いエネルギー効率への鍵は、受動的なエネルギー分 配をインテリジェント・ネットワークに取り替えることです。ハ ーティングはこのことに着目し、スマートパワーネットワークの コンセプトを誕生させました。 高い安全性と信頼性を持つスマート・インフラストラクチャは、 高効率で経済的なリソース実現を暗示します。これは社会の大 きな発展です。Smart Network Infrastructure においてハーテ ィングは、その盤石な基礎を提供します。 14 t e c . N e w s 2 1 : ストラ テ ジ ー 15 t e c . N e w s 2 1 : ストラ テ ジ ー Smart Network Infrastructure 高水準なコスト削減と効率アップは、インテリジェントネットワークによってのみ達成できます。物流、製造、エネル ギー供給や交通では、データ、信号とエネルギーのインテリジェントな管理が、低コストとより高い効率を可能にしま す。ハーティングテクノロジーグループは、Smart Network Infrastructureでパワフルなコンセプトを開発しました。 » Dr. Michael Groß, Managing Director ICPN / RFID, Germany, HARTING Technology Group, Michael.Gross@ HARTING .com 先 端ネットワークコンセプトは現 在、たくさんの技術的なソリューショ ンを利用しています。高感度のセンサ ー、RFID、データトラフィック制御用の インテリジェントスイッチ、スマートな分 析情報可視化ソフトウェア、そして高性能 のネットワークコンポーネントは、イン テリジェント・リンクの基幹技術です。 この新コンセプトが出している効率向上 がエネルギー資源のバランスシートを改 善し、自然資源のより経済的な使用につ ながり、温室効果ガスの排気を減らすの に役立ちます。 ネットワークアーキテクチャのデータ われわれは情報時代に生きています。機 械は知能を持つことになり、プロセスは 国際化され、通信機器はどこにでもあり ます。情報技術は無数のアプリケーショ ンとストラクチャにより、おびただしい データ情報量を発生させ、それをどこ からでもアクセス可能にしましたが、実 際には、何が変わったでしょうか?われ われがもっとスマートになったでしょう か?より良い結論を出しているでしょう か?または必要な情報をディシジョンメ イクにも使っているでしょうか? 残念ながらどれも十分ではありません。 ネットワークの深層に、正しい結論を出 すために必要なデータが眠っているのに もかかわらず、結論は直感と経験上で出 されます。結論は前より早く出されます が、それらの品質はほとんど変わってい ません。回答したデータの透明性と普遍 的な使用可能性は相変わらずひとつの 16 「高次元でのコスト削減と高効率化は、インテリジェント ネットワークが唯一の解決策です。」 挑戦です。データや情報を適時かつ完全 にアクセスしやすくするにはコンセプト とストラクチャが欠けています。. ています。情報を正しく制御できる企業 はもっと効率的で、より正しいディシジョ ンを導き出せます。 ネットワークの自由化 今まではネットワークインフラストラク チャがインテリジェントな機器間に無関 係なものとして見られてきました。従来、 クローズされているネットワークアーキ テクチャはインターフェースやゲートウ ェイに依って開放されてきています。し かしそれらのコンセプトは、もはやユビ キタス・データやデータ・アクセスが要 求する仕様を満足できません。 ハーティングテクノロジーグループで開 発された Smart Network Infrastructure のコンセプトは、データ信号ネットワー クをパッシブなコンポーネントのコンフ ィグレーションと組み合わせただけでは なく、近代的なプロセス・チェーン機能 核心部分の自由化です。ローカルと地域 的なインフラストラクチャはユーザーか ら益々自立して、生活環境のコアとなる 一部になっています。異なったサービス 品質要求を持っている各種アプリケーシ ョンで、同じインフラストラクチャのパラ レル使用が可能になります。 従って現在これは変わりつつあります。ク ラウドコンピューティング、モノのインタ ーネット(The Internet of Things)やユ ビキタスコンピューティングのような現 代的なコンセプトでは、ネットワークイ ンフラストラクチャの役割がだんだん活 動的で、独立したプロセスを積極的に支 援したり、アクティブ・エレメントに発展し ています。システムのキャビネットはなく なり、システムリソースへの無制限なアク セスの要求では、従来のネットワークドメ インへの分け方が時代錯誤的な印象を与 えます。世界規模化は新しいコンセプト を要求しています。 適切な情報へのタイムリーなアクセスに よる情報配信は競合との差を付ける最 新の手法であることは今日ははっきりし 現実とバーチュアルなプロセスの同 期化 例えば無線や有線でつながれたRFIDの ようなオートID技術や映像記録サイトで は、データやシグナルの多くのオブジェ クトやプロセスが、車両であったり、人 物であったり、サプライラインであった りとリアルタイムでやり取りされ、際限 がありません。 その際ステータス情報は、場合により後 の用途と関係なく、規格化された交換フ ォーマットを使って、ネットワークインフ ラストラクチャでアクセスされ、データ や情報が本来の用途から離れ、有益な t e c . N e w s 2 1 : ストラ テ ジ ー 産業界 スマートインフ ラストラクチャ アプリケーション 企業プロセス Smart Network Infrastructure は、実社会とバー チャルワールドを結びつけます(HARTING Electric GmbH & Co. KG)。 サービスも管理下から外れた状態で扱 われてしまうため、ネットワークインフ ラストラクチャ内の新しいフィルタリン グや通信方法を確立しなければなりま せん。このRFID技術にもすでに使われ ていた、いわゆるミドルウェアーはネッ トワークインフラストラクチャの性能に 不可欠です。 ネットワークインフラストラクチャ内の 常に最新化されたソフトウェア・ソリュー ションは、益々大きくなるデータの流れ をほぼリアルタイムで分析し、それらの結 果をユーザーにそのままで提供するか (イベントデータ)もしくは処理された形 でサービスとして提供しています(複合 イベントデータ)。モニターと管理プラッ トホームはここで接続し、機能別にデー タを適切な品質で生成・転送し、それら のデータを上位の制御機能に利用でき るようビジネスイベントにコンパイルし ます。リアルタイムイベント処理、複合イ ベント処理、パターン認識やルールベー スダイナミック制御機能に乗るアプリケ ーションは、Smart Network Infrastructure の一部やその中心となります。 ユビキタスネットワーク・インフラスト ラクチャへのアクセス ノートブック、タブレットパソコン、スマ ートフォンなどのようなモバイル機器の 普遍的な情報アクセスの要求により、い つどこにどのようなデータが求められる のか益々定義しにくくなります。このよう なデータへのユビキタス・アクセスは生 活環境の一部になり、固有のデータネッ トワーク時代に習慣であった特定のアプ 17 t e c . N e w s 2 1 : ストラ テ ジ ー リケーションや定義されたプロセスと違って、ユビキタス・ア クセスはもはや特定の帰属アプリケーションがありません。 これが真にSmart Network Infrastructureの特徴で、従来の データ・シグナルトランスミッション・アーキテクチャと異な る点です。 リアルタイム・イーサネット(定時性保証データ通信)は、今や 固有のセルや独自データ島や制御ユニットを制限させることが できなくなり、ユビキタス仕様アプリケーションに備えなけれ ばなりません。 実社会での類似性 この新しいコンセプトを説明するには、実社会からの例が役立 ちます。道路網は相異なる幅、道路状況や、交通信号、交通標 識、料金所などの管理設備を持っています。速度と時間の違っ た各種のユーザーで利用されます。それらの道路使用者は統計 で把握できますが、細部的には予測できません。 Smart Network Infrastructure は道路交通と似ています。系統 式信号ですべての信号を青にするか、警報信号は警察や救急車 の優先的な通過を可能にし、料金があり、使用の多い時と全然 負担のない時があります。監視センサーの優先データパッケー ジはリアルタイムで、ダウンロードの遅いデータを追い越すこと かできるようにし、ワイヤレス、パワーライン、メタルケーブルや ファイバーケーブルで違った性能とアーキテクチャをまとめな ければなりません。その上に、帯域幅のボトルネックをダイナ ミックなルーティングで回避しなければならないし、結局ユー ザーが求める優先順位を可能にしなければなりません。Smart Network Infrastructure 内のダイナミックでルールに則ったデ ータ信号通信は、もはや近代通信の基幹技術です。 「ハーティングテクノロジーグループ は、Smart Network Infrastructureで高 性能のコンセプトを開発しました。」 突き詰めて考えれば、このモデルは、三つのプロセス・ライフラ イン(データ、信号、パワー)にも使えます。パワーがエネルギ ーの新しいコンセプトで管理されたリソースとなり、もはや固有 のプロセスを持たない無期限の基本的属性ではなくなり、プロ セス管理は、統合が必要な時代となったということです。 RFID、高速トラックスイッチング(FTS)やスイッチドイーサネ ットオーバーパワー(SEoP)のような技術は、将来の Smart Network Infrastructure を実現することを手助けします。バー チャルプロセスビューと実社会のハーモニゼーションとそれら のシンクロ実現が近づいて来ます。 18 メリット • スマートデバイス: それはネットワークインフラストラク チャ内の、自律したロジックと自分のプロセッサーの能 力で、データ、信号とパワーの発生や送信を制御できる 積極的なコンポーネントです。例としては管理可能スイ ッチ、管理可能WLANアクセスポイント、RFIDリーダー、 スマートフォンなどがあります。 • スマートオブジェクト: それは確立した固有のタグと可変 メモリーを持った、積極的なコンポーネントと通信を確 立できるようなアクティブ・コンポーネントです。例とし てはトランスポンダー付のコンテナやパッシブR/Wトラ ンスポンダーが取り上げられます。 • スマートアプリケーション: それはデータ信号パワースト リームの中でパターンを認識できるソフトウェアで、ルー ルを基本にしてインフラストラクチャのコンポーネント と通信し、適切な機能を実施します。 t e c . N e w s 2 1 : ソリュー ション 新たな世界へ 新しい規格、新しいシールドソリューションがM12コネクタにギガビットの世界を開きます。 » Dirk Peter Post, Product Manager, Germany, HARTING Technology Group, Dirk-Peter.Post@ HARTING .com 高速イーサネット技術にかかわる産業の現場で、誰もが認め る重要な地位をM12コネクタが築いてきたのは当然の成り行き でした。耐久性に加え、多目的に使える実用性が特徴として挙 げられるM12コネクタ。必然的に、信号、データ、そして電力の 送信には同コネクタが使用されています。 ギガビットレンジへの適合 M12コネクタを1~10ギガビット領域の要件へ適合させる件 について話し合いが持たれており、そこでは、他とは異なるケ ーブル構造を備えた8ピンケーブル(8ピンのイーサネットケ ーブル)を用いることが検討されています。このケーブル構造 は、ペア単位のシールドと全体的なシールドとを要するもの で、PIMF(Pairs in Metal Foil)設計と呼ばれています。 新規格 近端漏話(NEXT)や遠端漏話(FEXT)、挿入損失や反射損 失に関する厳しい要件を満たし、さらにCat. 6Aに準拠させる ため、ハーティングでは、競合する有力企業と共に標準規格 を策定しています。後者に関しては、PAS 61076-2-109として 国際的に策定、発行されています。 Xコーディング これは、Xコーディングと呼ばれる新型の差込み面です。ペア 単位のシールドは保持しつつ、十字型のシールドで伝送ペア間 をシールドするという新しい設計です。 Xコーディングによって、特に大量データの送信や測定を行う アプリケーションに関して、ギガビットイーサネットへの移行が 確実なものとなります。このXコーディング設計は、映像およ び監視システムの設計には特に有効です。 イーサネットオートメーションの有力な標準の1つである PROFINETでは、すでにタイプXを採用しています。 19 t e c . N e w s 2 1 : ア プリケー ション Pushing Performance! ネットワークに対する要求が非常に高い包装機械業界。最高レベルの性能と可用性が最大限に確保されていなければ なりません。それらをすべて実現するのが、オープンイーサネット通信環境にも対応した、ハーティングのHa-VISファ ストトラックスイッチです。 » Anja Dienelt, Product Manager ICPN, Germany, HARTING Technology Group, Anja.Dienelt@ HARTING .com 「ファストトラックによって、目標のオートメーションデータ 伝送時間が保証されるため、可用性も確保されます。」 海外展開する機械メーカーでは、機 械およびプラント制御ソリューション 用の統一通信プラットフォームとして、 イーサネットへの対応を着々と進めてい ます。イーサネットをオートメーション の中にうまく組み込むためには、性能、 柔軟性、可用性、定時性保証といった点 で 、個々のアプリケーションに求められ る厳しい要求が満たされていなければな りません。特に、 アプリケーションの品 質を判断するのにサイクルタイムの良さ が重要視される市場では、ネットワーク 性能は極めて重要です。 業界での例を挙げて具体的に説明して みましょう。包装機械市場におけるアプ リケーションでは、従来の標準的イーサ ネットスイッチは当初、モジュールタイプ のマシンのネットワーキングに使用され ていました。複数のドライブやIO、視覚 表示および操作用のHMIを適正に制御 管理するのに、このセグメントのネット ワーク速度で十分だと考えられていた 20 ためです。マシンの垂直および水平統合 を行う場合には、外部スイッチおよび企 業ネットワークを介して、 マシンモジュー ルを他のモジュールの装置に接続してい ました。 理論から実践へ ところが実際の現場では、いくら慎重に プランニングしていても問題は発生しま した。制御装置からはネットワークエラ ーが不規則に幾度となく報告され、 マシ ンを停止しリブートせねばなりませんで した。高い可用性が絶対不可欠な状況で は、このようなエラーは、はっきりとした 原因を特定できないときは特に致命的と なります。こういったエラーをなくすこと は、当然、オートメーションシステムのオ ペレータの強い関心事です。 ハーティングのソリューション 数々の努力を重ねた結果、答えは、ハ ーティングのファストトラックスイッチ (FTS)ソリューションの導入にありま した。FTSでは、オートメーションデー タを登録し、重要なデータは、それ以外 のネットワークトラフィックとは別に、優 先してスピーディーに先へ送り出され、 制御信号は必ずオンタイムに受信される という仕組みになっています。 ファストトラックスイッチは、ヘッダーの 定義フィールドに基づいて、EtherNet/IP またはPROFINETフレームなどを識別 します。スイッチは、これらのデータにつ いては、ストア&フォワードという通常モ ードで処理せず、カットスルー方式を用 いるので、性能の大幅アップがもたらさ れます。さらに、非オートメーションフ レームが優先データの進路を妨げる場 合は、オートメーションフレームは、追 い越し車線を通るように、非オートメー ションフレームを追い越す(オーバーテ イク)設定ができます。このコンセプト t e c . N e w s 2 1 : ア プリケー ション のお蔭で、ファストトラックスイッチは、 包装業界が求める高性能ソリューション を実現しています。ファストトラックによ って、目標のオートメーションデータ伝 送時間が保証されるため、可用性も確保 されます。 企業ネットワーク スイッチ マシンモジュール1 PLC ドライブ マシンモジュール2 HMI PLC ... HMI ドライブ 21 t e c . N e w s 2 1 : ソリュー ション スマート電力 エネルギーのインテリジェント利用は、エネルギー供給コンセプトおよびインフラの将来を握るカギです。ハーティン グでは、smart Power Networks(スマートパワーネットワーク)を掲げ、次世代のSmart Network Infrastructure開発を 進めてきました。そして今や、産業用スマートグリッドは現実のものとなりつつあります。 » Andreas Huhmann, Strategy Consultant Connectivity & Networks, Germany, HARTING Technology Group, Andreas.Huhmann@ HARTING .com Lars Reichel, Market and Application Manager, Germany, HARTING Technology Group, Lars.Reichel@ HARTING .com John Witt, Market Manager Power Networks, Germany, HARTING Technology Group, John.Witt@ HARTING .com エネルギーの効率管理は、企業の持 続的成功の礎です。エネルギー政策の新 たな方向性が示されるなか、生産プロセ スの中のエネルギーが果たす中心的役 割について、人々の関心は高まりを見せ ています。安定供給を維持しつつ、他方 ではコスト意識と責任を持って取り組む ことは、企業にとって重要な成功要因と 見なされています。 今日、エネルギー問題は、エネルギー調 達という一方的な観点から語られること が多く、エネルギー管理による一次エネ ルギー消費の削減が最大の目的となって います。しかし、そこでは、実際の企業プ ロセスが無視されてしまうことが少なく ありません。したがって、停止中や休止中 におけるエネルギーの無駄な消費など、 プロセスベースのエネルギー削減方法に 目を向ける必要があります。 エネルギーの持続可能な利用に関して は、企業プロセス全体の効率化という 課題も出てきます。プロセス効率化は、 供給・配分・消費の各システムに新しい 構造を導入しない限り実現できません。 現代のエネルギー政策で主流となるエ ネルギー供給の分散化では、インテリ ジェントなエネルギー管理が不可欠で、 その中では、新しい機能を導入して従来 のシステムコンポーネントを活用すると いう手法がとられます。この傾向は、EN 16001/ ISO 50001などに基づく法規制 22 やエネルギーコストに対する圧力から、 ますます強くなっていくと思われます。 コスト圧力あるいは持続可能性、いずれ の観点から見るにせよ、エネルギーの可 用性を制限することなく、省エネと効率 利用を実現することは、エネルギー管理 上の最大の課題であることにかわりあり ません。したがって、消費網内で、エネル ギーフローのコントロールをすることが 重要なポイントとなります。 スマートパワーネットワーク このようなことを背景に、ハーティング テクノロジーグループでは、スマートグ リッドの主要課題を、産業アプリケーシ ョン分野に据えて取り組んできました。 ハーティングは、スマートパワーネット ワークを提唱し、産業分野のエネルギー 管理に新しい性質を付加するインテリジ ェントかつフレキシブルなコンセプトを 開発しました。 その土台となるのはネットワーク管理で あり、それは必然的に、稼働中のネット ワークコンポーネント(ハーティングの スマートパワーユニット)間の通信を必 要とします。 ここでハーティングは2つのアプローチ を推進しています。 t e c . N e w s 2 1 : ソリュー ション ハノーバーメッセ2011でのスマートパワーネットワークの 展示 1. パワーネットワーク:電力管理をネッ トワーク管理に統合 配電網内の任意のポイントの消費電力 測定データを記録し、そのデータを標 準的イーサーネットを介して送信するイ ーサネットスイッチをハーティングは提 供いたします。今日、プラントやシステ ムセグメント、 マシン、オートメーション セルの大半は、企業広域ネットワーク に統合されているため、ネットワークノ ードを追加する必要はありません。スイ ッチで収集された情報は、様々な企業内 アプリケーション、たとえば、オートメー ションシステムをはじめ、設備管理シス テム、MES、ERPシステムなどで使用す ることができます。 2. スマートパワーネットワーク:通信を 電力網に統合 個々に独立した通信構造では、実際のエ ネルギー配分トポロジーに関するステー トメントが認められていません。この問 題は、電力供給と通信とを1本のケーブ ルにまとめることで解決できます。ハー ティングではSEoP(Switched Ethernet over Power)を採用し、標準的なイーサ ネットソリューションを使用しています。 このSEoP技術のおかげで、すでに使用 実績のあるイーサネット管理機能を用 いることができます。ネットワークトポ ロジーの判定は、LLDP (Link Layer Discovery Protocol)で可能です。トポ ロジーが把握できれば、診断などの追 加機能の実行が非常に容易になり、回 線の接続不良個所の特定や、電力消費 が不自然に多い箇所の発見などができ ます。さらに、トポロジーを能動的に切 り替えて、フレキシブルな供給コンセプ トを実現することも考えられます。この ような供給コンセプトは、個々のプロセ スからのエネルギー回収の大幅増加に 伴い、必要となってくるでしょう。 ハーティングでは、上記2つのコンセプ トのもと、400Vまでの低電圧レンジで のインテリジェント配電をサポートして います。 23 t e c . N e w s 2 1 : ソリュー ション その結果得られる効果は多岐にわたり ます。スマートパワーネットワークコン セプトによって、企業組織内全体の電力 フローが、個々のマシン、システム、プラ ントにいたるまで、すべて明確に分かる ようになります。そこから、消費状況の 監視や分析など様々な可能性が開き、 エネルギー消費の最適化へとつながっ ていきます。このように、コストを個々 のプロセスのステップに直接割り当て ることができるようになると共に、複数 のプロセスのエネルギーフローを企業 の制御室から調整制御することも可能 になります。 技術的ソリューション ハーティングでは、スマートパワーネ ットワークにもとづき、mConスイッチ シリーズをベースにした、新たなエネル ギー機能を備えたコンポーネントの接 続を行います。電力以外のエネルギー (熱エネルギーなど)用の測定装置の組 み込みも可能です。さらに、複数のプロ セスのエネルギーフローを協調制御する ことで、システム全体のエネルギー管理 の最適化を実現いたします。エネルギー フローデータは、保存・処理・送受信が 可能です。それは、エネルギー利用の最 適化の基本であるプロセス分析の正確 な実施をサポートすることを目的として います。まとめられたデータを解析する ことによって、エネルギーフローと、個々 の顧客の管理・誘導とを総合的に検討す ることが可能になります。 以上の技術イノベーションは、最新のイ ーサネット技術と、従来のエネルギー消 費測定・記録用のインターフェースとを1 つに集約することで成り立っているもの で、これらは任意の拡張が可能な設計に なっています。 これに並行して、ハーティングでは SEoP(Switched Ethernet over Power)技術の開発をさらに進めており、こ の技術と、今後の製品ラインナップに 「エネルギーの可用性を制限することなく、 省エネと効率利用を実現することは、エネルギー 管理上の最大の課題であることにかわりありません。」 24 追加される関連機能とを統合させてい くつもりです。新機能の評価にあたって は、DFKI(ドイツ人工知能研究センタ ー)との共同作業で、SmartFactoryに てスマートパワーネットワークの試験 を実施する予定です。 「未来の工場」を 構想したSmartFactoryは、メーカーか ら独立した研究・実証施設で、改修や 拡張が自由にできるようになっていま す。SmartFactoryはモジュール構成な ので、ハーティングのスマートパワーネ ットワークコンセプトにとっては理想的 な施設です。 第一段階は、各製造モジュールのスマー トパワーユニットへの組み込みです。そ の結果は、2011年11月22~24日にドイ ツのニュルンベルグで開催される見本 市、SPS/IPC/DRIVES 2011にてご報 告いたします。 ハーティングでは、スマートパワーネッ トワークは、理にかなったステップであ ると考えています。企業プロセス効率化 という Smart Network Infrastructure 構想がデータライフラインと共に実装 された今、そのコンセプトは、電力ライ フラインへと移行しています。ここでは、 スマートパワーネットワークは、あらゆる アプリケーションを一手に集約させたプ ラットフォームとなります。こういったア プローチは、企業のプロセス全体の効 率を向上させるために不可欠であると考 えます。 t e c . N e w s 2 1 : ア プリケー ション オールラウンドプレーヤー データネットワーク技術の性能は着実に進歩しています。それに伴い、ネットワーク構造も、次から次に出される新たな要求に対応させてい かねばなりません。こういった状況に対処するため、ハーティングテクノロジーグループでは、Ha-VIS preLink ®という理想的な接続 コンセプトを生み出しました。 » Rainer Schmidt, Head of Product Management ICPN Cabling, Germany, HARTING Technology Group, Rainer.Schmidt@ HARTING .com ネットワーク構造を拡大していく上で、コネクタ技術の柔軟 性、将来的な安全性、耐久性、信頼性は重要な要素です。この ためハーティングでは、まったく新しいコネクタコンセプトを 打ち出しました。ケーブルの接触面とコネクタの接触面とを分 離することで、高性能ケーブル(データスループット最大10ギ ガビットイーサネット)を様々な差込み面と組み合わせること を可能にしました。 「組み立て作業はスピーディーかつ非 常に安全に行えるので、配線ミスの防 止につながります。」 さらに、ケーブルの組み立てや取り扱いも素早く簡単で、 Ha-VIS preLink®の端子ブロックのケーブルへの接続はワンタ ッチでできます。組み立て作業はスピーディーかつ非常に安全 に行えるので、配線ミスの防止につながります。組み立て済み のケーブル線を使用できるので、組み立て手順の最適化が可 能です。そのうえ、取付場所にぴったり合ったケーブルを使用 することで材料の節約にもなり、パーツやコンポーネントの 運搬も容易になります。 プレハブ建築部材を製造するメーカーからは、ハーティングの Ha-VIS preLink®は非常にコンパクトな作りなので、組み立て 済みのケーブルは標準的配線スペース内に敷設できる、また、 データアウトレットは、訓練を受けた専門家の手を借りなくて もわずか数秒で確実に接続できるなどのメリットを高く評価い ただいています。 Ha-VIS preLink®システムは、ハーティングのイーサネット製 品の全ラインナップでも採用されています。それに伴い、ハ ーティングでは、HIFF(HARTING業界フォームファクタ)とい う新しい産業用接続ブロックを開発しました。この小型HIFF 端子ブロックは産業用途に適したもので、これを用いること で、PushPull、Han® 3 A、Han-Modular ®システムのいずれに おいてもHa-VIS preLink®の使用が可能となります。 25 t e c . N e w s 2 1 : ストラ テ ジ ー プリント基板の立役者 データ転送装置の小型化やフレキシブル化、性能向上にともない、プリント基板のコネクタに課される要件は複雑 な様相を呈しています。ハーティングテクノロジーグループでは、har-flex ®コネクタファミリーによってこれらの ご要望に応えます。新たな形状 が加わって、広範囲の製品が整いました。 » Michael Seele, Global Product Manager, Germany, HARTING Technology Group, Michael.Seele@ HARTING .com Dr. Alexander Rost, Managing Director HARTING Electronics, Germany, HARTING Technology Group, Alexander.Rost@ HARTING .com 産業部門における技術的傾向は民生部門と同様に、き わめて多岐にわたっています。その要となっている小型化 について見れば、チップの小型化と性能向上がますます 進み、機器の形状をいっそうコンパクトにできるようにな りました。これまで当たり前だった構造が過去のものと なる - つまり、プリント基板が小型化するにつれ、ボード の配置もまた、固定化の枠から解き放たれることになった のです。 高まる複雑性 現代の産業機器では、用途や機能領域が多岐にわたる 一方で、コスト節約のために同じ形のハウジングが使わ れていることも珍しくありません。このような場合、構造 や機器の組み立てを変えることで機能の差別化を行いま す。コネクタ技術を使って組み立てられるコンポーネン トはそのため、基本的にインターフェースの変更なしでも フレキシブルに取り付けられるようでなくてはなりませ ん。モジュール化してフレキシブル に利用できるシステム パーツであれば、用途の幅は様々な機器にまで広がりま す。 こうしたモジュラー構造を可能にするハーティングの har-flex®メザニンコネクタでは、水平型に垂直型が新た に加わり、活躍の幅がさらに広がっています。リボンケー ブル接続型のhar-flex®は、機器内のボードに応じた様々 な要件に応えます。開発者は直角配置という制約から開 放され、新たな形状のハウジングを自由に考案できます。 har-flex®コネクタでは、ハウジングに合わせた自由な組み 合わせが可能です。 har-flex®がその威力を存分に発揮するのが、 マン‐マシンイ ンターフェースを搭載した機器です。基板構成に合わせて ディスプレイやキーボードをフレキシブルに連結すると いう難題も、圧接コネクタ技術(IDC)を採用したリボン ケーブル接続型の har-flex®コネクタが解決します。この ときコネクタの属性として最も重要になるのが、ソリュー ションの互換性と一貫性ですが、ボードツーボードでも、 ケーブルツーボードでも問題なくコネクタを利用できま す。 26 性能の飛躍的進化 現在、機械装置には極めて高度な性能が不可欠とされて います。大規模なシステムやネットワークでは、構造や制 御系統の冗長化が進められています。機械の状態は現場 でただちに解析して、制御に直接反映させられるようでな くてはなりません。現場での対応スピード向上は、作業 員の力だけによるものではありません。監視カメラなど 制御機構のオートメーション化が進んだ結果、工程の状 況に自律的かつ可能なかぎりリアルタイムで出来るよう になりました。 リアルタイム制御を実現するためには、コンポーネントや 機械に搭載される制御要素の性能を高め、高速化を続け ていくことが必要不可欠です。特に、画像処理にまつわる 要件を満たすためには、機械内部や外部の受信装置にお けるデータ転送速度を、制御要素に見合う分だけ高速化 しなくてはなりません。また中央の制御システムには、デ ータと情報の十分な供給が必要です。 オートメーションの世界、そしてイーサネット時代において は、情報とデータの一貫性こそが、すべてをつなぐ要の役 割を果たします。har-flex®コネクタは、ギガビットイーサ ネットやPCI Expressなど新しい転送プロトコルの要件 を満たしており、3,125ギガビットまでのデータ転送速度 であれば問題なくご使用出来ます。har-flex®コネクタは 配電盤のほか、携帯機器にも搭載可能です。 システム全体が産業現場の苛酷な環境に耐えられなけ ればならない - この条件も、いまや最低基準となりまし た。小型化だけではもはや十分とは言えません。エンドユ ーザーと同様に産業顧客もまた、性能や可用性が損なわ れるような事態を許してはくれないため、高度な耐負荷 性も求められます。衝撃や振動、埃、湿気など、装置や機 械、コンポーネントに大きく影響をおよぼすものによっ て、使用の可否が左右されることがあってはなりません。 har-flex®はコンパクトかつ堅牢な構造を備え、厳しい条 件のもとでも確実な動作を保証することで、最新型コ ンピュータの性能と、産業機械の堅牢性との融合を実現 します。 t e c . N e w s 2 1 : ストラ テ ジ ー 27 t e c . N e w s 2 1 : ストラ テ ジ ー 給して、施設や製造工程を正確に管理で きるよう、データ転送を高速化していく ことも必要になります。 新しいhar-flex®コネクタファミリーの登 場は、国際市場で大いに注目を集めまし た。 特に、産業オートメーション技術 分野のユーザーにとって大きなメリット をもたらしたこともあり、har-flex®はす でに最高クラスの機械装置に組み込 ま れるまでになっています。 写真提供:Bernecker + Rainer Industrie Elektronik社 整備や保守のしやすさも、重要なポイン トです。装置や機械にはモジュラー設計 を採用して、迅速かつ容易 に、また短時 間、少人数でコンポーネントの交換を行 えるようでなくてはなりません。ありとあ らゆる欠陥の発生箇所を正確に特定で きれば、停止時間やダウンタイムも短 縮できます。har-flex®のようなコネクタ を接続に使うことで、柔軟な機器運用が 可能になるのです。 このように分散型構造を取った最新の 施設は、分かりやすく効果があらわれ るコスト面を初めとして、構築段階か ら様々なメリットをもたらします。分 散型構造では、機能テストを実施し ないうちに機械をシステム全体に組み 込む必要が一切なくなります。システ ムの状況や機能の可否について、組 み込み前の段階で確認ができるので す。 28 小さな知性派 機械製造の現場や大型製造機械での分 散化が進むにともない、こうした要望が 生まれました。大型のコンポーネントや 機械に分散化された制御要素が搭載さ れたことで、これらコンポーネントや機 械に実際の現場で直接アクセスできる ようになりました。 機械数値の上昇や診断、エラーメッセー ジ分析からトラブルシューティングにい たるまでの作業がコンポーネントや機 械単位で個別に行われるため、ネット ワークや中央制御の負荷は軽減されま す。 産業分野で求められる環境要件を緩め ずにこれを実現するには、コンポーネン トや機械に搭載する制御要素の性能の さらなる向上が求められます。また、中 央制御系統に十分なデータや情報を供 t e c . N e w s 2 1 : ソリュー ション 簡単、なのに優秀。 2004年の発表以来、ハーティングのPushPullコネクタはこれまで数百万の売り上げを記録しています。徹底して使い やすさを追求した設計により、新たな用途が続々と生まれています。 PushPullはフレキシブルさ、耐久性、保守のしや すさで成功を収めています。 » Matthias Fritsche, Global Product Manager, Germany, HARTING Technology Group, Matthias.Fritsche@ HARTING .com Lennart Koch, Global Product Manager, Germany, HARTING Technology Group, Lennart.Koch@ HARTING .com PushPull は、直感的かつ確実な固定 が可能で、データ、信号、電力という産業 における生命線となる3つの基本要素の 確実な供給を保証します。 取り扱いが 簡単なコネクタなので、手早く簡単に着 脱できます。 取り付け時のミスを防ぐ ため、 マークや凹凸など視覚や触覚によ る識別手段が設けられているほか、聴覚 的な手段(確実に聞き取れるカチッとい う音)も採用しています。確実に固定で きるよう内側と外側のスリーブ形状に配 慮が施され、自力で、かつ機械的に安定 した形で、機器に恒久的に接続できる仕 組みになっています。 PushPullは、顧客 から指定された特殊要件に合わせて自由 にアレンジすることができます。 驚くほどの多面性 PushPullコネクタでは、用途に合わ せてプラスチックバージョンと金属 バージョンの2種 類をご用意してい ます。P ushPullシリーズはRJ45や USB、SCRJなど標準的なインターフェ ースに加え、電源供給にも対応します。 1/10ギガビットイーサネットの信号やデ ータから690 V / 16 Aの電流まで多彩な コンタクトインサートを展開し、産業用 途で一般的なあらゆるニーズを網羅して います。 あらゆる場所に対応 コンパクトな構造を持つPushPullコネク タは、主に機器どうしの接続に適してい ます。特に活躍しているのが、制御盤の 内部ではなく、現場や囲いのない屋外に 分散させる形で設置されている、センサ ーをはじめ制御装置や産業用コンピュ ータにいたる産業電子機器です。コネ クタはオートメーション技術や産業用 機器、機械装置、電力、輸送など、ありと あらゆる市場で利用されています。技術 的要件は、インターフェースについてはネ ットワークをもとに、統合方法について はPushPullコネクタにより接続される 機器の構造をもとに導き出します。 IEC61076-3-117準拠のHan® PushPull V14は、プロフィバス協会(PNO)が定 めたガイドラインにもとづき、現場で電 気的・光学的データの転送やエネルギー 供給を行う、分散型オートメーショ ン に最適のコネクタです。PNOのほか、 ドイツ自動車製造企業によるオートメ ーション推進協会(AIDA)でも、Han® PushPullコネクタが標準規格として採 用されています。これにより、自動車製 造施設全体をPROFINETで制御するこ とが可能になります。 IEC61076-3-106準拠のハーティングの PushPull V4は、保護等級IP 65/67の産 業用構内配線全般のためのコネクタで 唯一、国際規格に採用されています。さ らに、より高い保護等級IP 67に準拠し たRJ45やLC Duplex対応コネクタとし ては、世界最小です。 29 t e c . N e w s 2 1 : ア プリケー ション 簡潔さ Bombardier社は鉄道業界におけるトップメーカーです。 同社は、TRAXX AC Lok シリー ズを更に発展させ、 シリーズにHan-Eco ®を組み込みました。 Han-Eco ®は長期に渡り効 果を発揮するソリューションで、そのシンプルさによって、コスト削減が実現されています。 » Gero Degner, Product Manager, Germany, HARTING Technology Group, Gero.Degner@ HARTING .com Andreas Mehringer, Global Account Manager Bombardier, Germany, HARTING Technology Group, Andreas.Mehringer@ HARTING .com 工業的な技術革新は、経済的な成功 を収め、かつ、顧客製品およびプロセス の継続的な改良および開発に活用され て、はじめて継続され得ると言えます。 このことは、ハーティングテクノロジー グループ および Bombardier Transportation社が共同開発した新世代の TRAXX AC Lokシリーズにより実証さ れています。 現行の機関車に代わる新世代の車両設 計における目標は、使用部品を標準化 し、車両を軽量化することで、同時にコ ストの削減を実現することです。 クラ イアントが費やすトータルコストを考慮 に入れた、根本的な改善を行うことが必 要です。 BomBARdiER社のナンバーワン製品 過去10年にわたり、TRAXX AC機関車 は、数多くの共用部品と標準的な機関 室設計を背景に、全機関車の礎となって きました。その多くが、deutsche Bahn AG社、ヨーロッパの鉄道事業者、民営 鉄道会社およびリース企業向けに製造 されています。 Last mile dieselが、この新開発製品の 世代に新たに導入され、デュアルシステ 30 ムによる操車作業や操車場における車 両交換が不要になりました。このこと により、ほとんどの場合において不要 な継続的電気の使用を抑えることがで きます。 機 関室における新 設 計 の電気イン ターフェイスには、ハーティングの Han-Eco ® コネクタシリーズがもた らす利 点 が フル に活 用されていま す。 Han-Eco ® は、機関室における、電圧 配線システム、連結換気装置、ポンプ、 およびその他の補助装置のモジュー ル式インターフェイスなどで使用され ています。Han-Eco ® が採用されるに 至った主な要因としては、Han-Eco ® の軽量性、組込パラメータにおける Han® B シリーズとの機械的な互換性、 最小限の個別部品数、および、いかな るツールも必要としない、極力簡素 化された組立工程などが挙げられま す。 Han-Eco ® を使用することで、設計費、 倉庫保管料、および組立費用の削減が 可能となり、大幅なコスト削減につなが りました。 特徴 ハーティングのHan-Eco ® ハウジング は、環境に強く、機械的に堅牢な高性 能グラスファイバー補強プラスティック でできています。さらに、Han-Eco ® ハ ウジングは同等の金属ハウジングより 軽量です。 Han-Eco ® ハウジングの材料は、UL 94 のV0等級およびNFF 16 101のF2 / i3 などの厳しい耐火要件を満たしていま す。 6B、10B、16B、および24Bの4つ の設計サイズを取り揃えており、年末ま でにベースハウジングや保護カバーな どが体系的に加わる予定です。 t e c . N e w s 2 1 : ア プリケー ション 「ハーティングは、長期にわたって効果的なソリューショ ンであるHan-Eco®を開発し、同製品のシンプルさにより コスト削減を実現しています。」 31 t e c . N e w s 2 1 : ア プリケー ション 32 t e c . N e w s 2 1 : ア プリケー ション 加熱と冷却 射出成形工程で製造される成形部品の品質は、金型の温度制御に大きく左右されます。その製造工程において重要な 要因である精度は、Han-Yellock®などのフレキシブルなコネクタインターフェースによって部品が確実に接続にされ ているかどうかによって決まります。 » Frank Quast, Head of Product Management Han®, Germany, HARTING Technology Group, Frank.Quast@ HARTING .com 成形部品の製造 温度制御は射出成形において重要な 要素であり、成形部品の外観や正確 な寸法を管理するために利用されて います。金型の加熱制御を行うこと で、樹脂流動特性を改善し、熱損傷か ら成形材料を保護します。使用イン ターフェースは、温度制御装置および 射出成形機において極めて重要な部 品です。 Han-Yellock® インターフェース 最適な温度制御には、信号・バステ クノロジー、温 度センサー、および 動力分配装置の連携が必要です。こ れにより、バルブの制御、コンベクタ ー流体の加 熱、広 範な温 度 管 理 が 可能になります。Han-Yellock ® は、 モジュラーハウジングにおけるこれ らの各種要件をすべて満たしていま す。 Han E®およびHan CC ® 保護モジュー ルは、動力分配装置に使用されます。 定格40 A、830 Vにより、十分な動力を 蓄積できるため、コンベクター流体を 効率よく使用することができます。 温 度は、コンスタンタン鉄線で接続され たセンサーで記録されます。この材料 の組み合わせはコネクタ内部にも使用 が義務付けられていますが、これは、 DIN IEC 584 準拠タイプのJピン を採用するHan E®により容易にクリア できます。Han DD ®モジュールを使用 することで、機械と温度制御装置間の 信号伝達を確実に行うことができま す。 個々のモジュールは工具を使用する ことなく組み立てることができ、アダ プタフレームに組み込めば、モジュラ ーインシュレータブロックになりま す。 システムの接続 最 新 の成 形 部 品の 製 造には、個々 の異なる機 械間の完 璧な 相互作用 が必要とされます。頻繁に行われる 金型変更の要件に対応するため、モ ジュール式で柔軟な相互作用システ ム作りがなされています。このコン セプトが 接 続 技 術に採 用されまし た。 Han-Yellock® などの現代のコネクタ システムも同様に、個々のモジュール によってモジュラー機械部品に接続 され、幅広い電気オプションを提供 します。その目的は、全体的な接続点 数を減らし、コネクタ単品で接続する ことです。温度制御装置の再構成お よび接続不良の防止を目的とした高 速解除と高速接続により、ネットワー ク接続時に予想されるエラーを減ら し、結果的にプロセスの安定性を高 めます。 情報 温度制御装置は、コンベクター流体 により、接続機器を必要な温度まで 加熱し、一定に保ちます。温度制御装 置の例として、 ダイカスト金型やゴ ム射出成形機などがあります。 33 t e c . N e w s 2 1 : ソリュー ション しっかりとした情報キャリアー 安全な情報伝達は、 RFIDトランスポンダーにおける最も重要な要素です。このHa-VIS RFID トランスポンダ ーを用いることで、直接的かつ恒久的に、プロセスおよび最下層の現場レベルに至るまでの徹底した情報伝達 を可能とする機会を、ハーティングテクノロジーグループが初めて提供することができました。 » René Wermke, Product Manager RFID Transponder, Germany, HARTING Technology Group, Rene.Wermke@ HARTING .com 正確なオートメーション制御、 プロ セスの透明性、およびダウンタイムの短 縮とコスト削減は、極めて信頼性の高い RFIDテクノロジーをご提供するための あらゆる取り組みの目標です。 ハーテ ィングテクノロジーグループは、Ha-VIS RFID トランスポンダーにより、この観 点における大きな進歩を遂げることが できました。 「パーマネントトランスポンダー」とし て、ハーティングのHa-VIS RFID トラ ンスポンダーは極めて長い寿命を誇りま す。 「ハードタグ」として、Ha-VIS RFID トランスポンダーは、最も厳しい環境条 件下での金属製品に使用するために製 造されています。さらに、Ha-VIS RFID トランスポンダーは、製 造工程の最 後に綿密な検査がなされており、品質 管理に加えて、読み取り範囲の検査と 顧客固有データのロードも行われて います。 RFIDの飛び立ち 航空業界とのコラボレーションがこの開 発の中心です。当初、Ha-VIS VT 86トラ ンスポンダーは、特に航空産業向けとし て、航空機を利用する旅行や物流で見ら 34 t e c . N e w s 2 1 : ソリュー ション れる保守手順や物流プロセスを対象に 長期間にわたり使用されることを前提に 設計されました。トランスポンダーに対 する重要要件は、 「世界中で読み取り可 能であること」です。 これをもとに、ハーティングテクノロジ ーグループは、航空産業に通用するだけ でなく、輸送、機械/オートメーション、 およびエネルギー市場においても認め られるRFIDトランスポンダーを開発し ました。デザイン、サイズ、性能、および 非常に厳しい環境条件に対する耐性に おいて、ハーティングのRFIDトランスポ ンダーは、過去のあらゆる市場基準に勝 っています。 ビジョン 今後開発されるトランスポンダーでは、 大幅に機能が増える予定です。チップメ ーカーは、メモリの大容量化だけでな く、新しい機能領域の開発にも取り組ん でいます。この取り組みは、現在の RFID テクノロジーと、加速、光、温度、および 湿度等のセンサー信号を受信、保存し、 さらにこれらを上位のプロセスに伝達す る自立動作型トランスポンダーとの間に 道を切り開くものです。可能性は無限 に広がり、生鮮食品の低温流通体系の 監視から建築物の振動測定まで、― これ ら全てがRFIDの未来、ひいては、ハーテ ィングテクノロジーグループのRFIDテク ノロジーの未来なのです。 さらに、フレキシブル組立の概念が生み 出されました。また、トランスポンダー を表面に取り付けることもできます。産 業用途については、取り付ける場所、基 面形状、および材質が用途に応じて異 なる可能性があるため、柔軟かつ様々 な取り付けオプションが用意されてい ます。仕様プレート、ネジ付け、接着 剤、またはリベット打ちなど、あらゆる 種類の取り付けオプションをご利用い ただけます。 35 t e c . N e w s 2 1 : ア プリケー ション 現地法人における各種 用途 北米 超音波顕微鏡用 小型システム ロシア 超音波探傷機A2075 SoNet 超音波顕微鏡とマイクロイメージングシステム(AMI) の製造を手がけるSonoscan社では、新型の超音波顕 微鏡を開発しました。しかしそれには異なる膨大な値 の電圧を発生させられる電源が必要でした。それに伴 いFastlineTM P300TM C-SAM ®では、信号や制御用の 配線に加え、最大120ヶ所の各種接続を行う必要があ りました。この問題を解決するため、同社ではコンパク トなコネクタシステムを探していましたが、ハーティン グのHan-Yellock® 60に理想的なソリューションを見出 しました。この新型のコネクタにより交換部品のストッ クを大幅に削減できたうえ、製造にまつわる他の問題 点も解消されたのです。またコネクタが持つロックボ タンは偶発的な脱落を防止し、装置を安全に起動させ ることが可能になりました。 Han-Modular ®と Han® R15コネクタを 超音波エラー探知機に搭載 ロシアのAcoustic Control Systems社では、超音波探 傷機の制御システムにHan-Modular ®、Han® R15、DIN 41 612準拠のTyp MおよびTyp Hコネクタを採用。同探 傷機は、たとえば腐食や層間剥離による石油やガス用 パイプラインの損傷検出など、金属製パイプの表面や 内部の欠陥探知に使われてい ます。 » Andrey Kulaev, Market Manager Automation, Russia, HARTING Technology Group, [email protected] » Steve Elrick, Area Sales Manager, North America, HARTING Technology Group, [email protected] 36 t e c . N e w s 2 1 : ア プリケー ション チェコ 北米 鍛造装置で活躍する Han® HC Modular 650 チェコの自動化技術とロボット技術のサプライヤー で、Žďár nad Sázavouに拠点を置くDEL社は、油圧 式の展延自由鍛造装置のための完全電子制御システム を納入しました。同システムは、プレス装置、鍛造マニ ピュ レータ、搬送装置として成形工程に関わるクレー ンにより構成され、それには、直流モーターを搭載し た鍛造装置が吊られています。鍛造装置は撤去と移 動が簡単なことを要求されますが、ハーティングの Han® HC ModularコネクタとDEL社のドライブコン トロール・ユニットは、それらの実現に一役買っていま す。 » Kamila Holečková, Customer Service, Czech Republic, HARTING Technology Group, [email protected] チェコ Han-Modular ® ECOを草刈り 機に 斜面用芝刈り機ではチェコのトップメーカーに名を連 ねるDvořák svahové sekačky社が、空き地を利用し た太陽光発電施設のための新型草刈り機を開発しまし た。狭いスペースでも動作可能で、ソーラーパネルの下 に生えた草でも無線制御で刈ることができます。その ためこのスパイダー(製品名)には、小型・軽量で扱い やすいコネクタが必要でした。プラスチック製ハウジ ングを採用したハーティングの新しいHan-Modular ® ECO IP 65と高密度実装17極のDDDモジュールが、こ の条件を完璧に満たしました。 ホイル・ スタンピング機の ためのコネクタ DMS社のホイル・スタンピング機FRシリーズのモデ ルチェンジは、製品デザインの向上においてハーティ ングの最新のコネクタが役立つことを示す格好の例で す。同社では、組み立て型モジュール構造を持つHanYellock®により交流および直流、制御信号まで、最大 16までの異なるコネクションを1つにまとめることが できるといった利点により、制御系統の入出力配線す べてをHan-Yellock®でまかなうことに決定しました。 これによって、ホイル・スタンピング機の取り付けや製 品交換作業が簡略化されたばかりでなく、装置の見た 目もスタイリッシュになり、装置に巻きつくようなケ ーブル配線が原因の、配線ミスやトラブルを防ぐこと ができるようになりました。 » Steve Elrick, Area Sales Manager, North America, HARTING Technology Group, [email protected] » Kamila Holečková, Customer Service, Czech Republic, HARTING Technology Group, [email protected] 37 t e c . N e w s 2 1 : ソリュー ション インテリジェンスはネットワークにある 工業基準としてのイーサネットの誕生により、アプリケーションおよびネットワークに、高い可用性と信頼性、および優 れた性能などが要求されるようになりました。マネージドスイッチの製品ラインに対応し、ハーティングテクノロジーグ ループは、このような状況に最適なソリューションを提供しています。 Javaアプレットを追加でインストールする必要が ない、独自の使いやすいウェブ構成は、ハーティングの徹底した顧客指向を反映しています。 » Oliver Opl, Product Manager, Germany, HARTING Technology Group, Oliver.Opl@ HARTING .com 38 t e c . N e w s 2 1 : ソリュー ション イーサネットによ る産業アプリケーショ ンの統合とネットワーク化 は、フィールドバスシステム の可能性をはるかに超えるものです。つま り、帯域幅、ポート数、結果的に利用可能なサービスを含め、 フィールドバス環境に比べ、可能性は何倍にも広がります。イ ーサネットは統一通信基準を提供するだけでなく、便利で、 費用対効果が高く、アプリケーションに中立的なユーザビリ ティにより、その存在を印象付けています。 フェイルセーフ性能、インテリジェント・データ転送、総合的制 御とステアリング機能、および詳細診断といったものは、長年 にわたりオフィスにおける通信の標準になってきましたが、こ れらの機能は、Ha-VIS mConスイッチによって現在では産業 界の標準になりつつあります。多くの用途において、あらゆる ネットワーク活動およびネットワーク運用の概観を把握する ことは、極めて重要です。スムーズでトラブルのないデータ伝 送を可能にするために、概してイベント、具体的にはエラーが 的確な方法で伝達され、即効性のある適切な措置が取られる ことが必要です。たとえば、通信パスの不具合は、早急に示さ れ、修正されなければなりません。インテリジェントマネージド mConスイッチには、このようなイベントをメールまたはSNMP トラップ経由で遠隔監視局に知らせるオプションが用意されて います。 障害を早期に修正することにより、 ダウンタイムが 長引き損失が生じるのを未然に防ぎます。 いつでも動作可能、インテリジェントデータ転送、 ネットワークを確実に利用できるようにするためには、迅速且 つ正確なエラー検出により早期介入を可能にするだけでは不十 分です。これに加えて設計段階で、ネットワークを冗長化する 必要があります。 こうしておけば、リンクエラーが発生した場 合でも、修繕を行うことなく、ネットワークを即座に利用するこ とができます。 ハーティングテクノロジーグループのHa-VIS mConは、この冗長性を正確に保証します。 ユーザーは、個々の要求を満たすために配置されたHa-VIS mCon管理ソフトウェアの必要な設定をいつでも調整する ことができます。 mConスイッチの設 定と管理は簡単で、様々 な入力オプション ― SNMPツ ール、ネットワーク管理ソフトウェア、ま たは非常に便利なウェブインターフェイス経由など、からアク セスすることができます。新mConシリーズの 多機能プッシ ュボタンは、 試運転および保守サポートに関する非常に便 利で優れたオプションを提供し、他のツールを使用せずに基 本設定が行なえるようになっています。 「信頼性と安全性に関する高い要求は、 マネージドイーサネットスイッチの性能 がますます向上し、より複雑になること を意味します。」 このように、工業アプリケーションのインテリジェンスは、分 散型機器にますますシフトする傾向にあり、イーサネットスイ ッチなどのインテリジェント・インフラストラクチャ機器が主 流になってきています。そして信頼性と安全性に関する高い要 求は、 マネージドイーサネットスイッチの性能がますます向上 し、より複雑になることを意味します。 ハーティングテクノロ ジーグループが開発したSmart Network Infrastructure (SNI) は、これらの要求を満たすだけでなく、今後さらに数々のインテ リジェント・インフラストラクチャソリューションに到達するこ とにより、このような要求を超えるものになるでしょう。 39 t e c . N e w s 2 1 : ストラ テ ジ ー 信頼がつなぐもの People – Power – Partnership: ハーティングはドイツ企業として初めて、ISO 26000の中核主題にもとづいた、オー ストリア規格ONR 192500とスペイン規格RS 10の監査に合格。経済とエコロジー、そして社会を尊重する原則に沿っ た、責任ある振る舞いを印象づける結果となりました。 » Gisela Eickhoff, Personal Assistant of Dietmar Harting President/Partner, Germany, HARTING Technology Group, Gisela.Eickhoff@ HARTING .com 資源には限りがあり、後の世代が生き ていく環境を健やかなものにするという 使命が課されるなか、社会においてはこ れまで以上に、責任ある行動が求められ るようになりました。エンドユーザーに とどまらず企業顧客からも、製品が何を もとに製造され、どのような影響をもた らすかを問われる場面が増えています。 いま企業には、責任感を持ち、価値を正 40 しく見きわめて行動することが期待され ています。ハーティングテクノロジーグ ループではすでに1996年から、持続可 能な形での経営を行うこと、そして人の ために価値を創造することを企業理念 に掲げています。 社会的責任を自覚し、何世代にもわたる 影響を念頭において行動すること ― こ れは、行動原理としては何ら目新しいも のではなく、古くから社会的市場経済 の中核要素とされてきました。社会的 市場経済の提唱者であり、旧西ドイツ の初代経済相をつとめたルートヴィヒ・ エアハルトは、市場経済は社会的基準 にも従わねばらないと主張しました。 市場経済とは「人にとって益となり幸と なる」べきものなのです(ルートヴィヒ・ t e c . N e w s 2 1 : ストラ テ ジ ー 「透明性と信頼性」 エアハルト著『万人のための福祉』、 1957年)。 ハーティングテクノロジーグループで は、様々な形で社会的責任を果たしてい ます。企業目標決定への社員参加、寄附 講座の仕組みによる学問研究支援、本 社のあるオストヴェストファーレン‐リッ ペ地域との関わりを通じた社会貢献な どは、そうした活動のほんの一部です。 伝統あるマネジメントシステム 社内でもまた、持続可能性と責任に重き を置いています。なかでも特に、国際的 規範に則った品質、環境、労働保護への 継続的取り組みが中心となっています。 この点で、ハーティングには長い伝統が あります。ハーティングの本社工場では 1990年より、ISO 9001認証を受けてい ます。環境保護について定めたドイツ連 邦共和国基本法第20a条の改正から1年 後の1995年には、最初の環境試験を行 い、続く1996年には環境管理・環境監 査規則にもとづくEMAS認証を、1997年 にはISO 14001認証を取得しています。 労働者保護の分野でも、労働安全衛生 マネジメントシステムOHSAS 18001に 適合しています。 ハーティングでは、ISO 26000の中核主 題にもとづくONR 192500やRS 10認証 の取得を通じて、社会的責任の方面でも 進歩を続けています。ハーティンググル ープはコネクティビティ+ネットワーク 分野に携わるドイツ企業として初めて、 これら認証を取得しています。 ISO 26000を礎として この成果をふまえてハーティングでは、 国際規格の要件に積極的に応えていく ことを通じて、顧客、メーカー、サプラ イヤー、その他あらゆるグループからな るステークホルダーに対し、企業活動に おける透明性向上と、さらなる信頼性の 提供につとめてまいります。 ISO 26000の中核主題 ISO 26000の基本原則 1.説明責任 2.透明性 3.倫理的な行動 4.ステークホルダーの利害の尊重 5.法の支配の尊重 6.国際行動規範の尊重 7.人権の尊重 1.組織統治 2.人権 3.労働慣行 4.環境 5.公正な事業慣行 6.消費者課題 7.コミュニティへの参加及びコミュニ ティの発展 「社会的責任の手引」 ― ISO 26000:2010 (E) 41 t e c . N e w s 2 1 : ショートニュース Han-Yellock® が米専門誌から 表彰 Han-Yellock®がアメリカの電子製品 専門誌「Electronic Products Magazine」の「年間最優秀製品」賞を受 賞。国外からは初めての受賞というこ ともあり、同製品の世界的な成功を 大いに印象づける結果となりました。 HARTING RFIDタグ 「Golden Mousetrap Award」に輝く アメリカの専門誌「Design News」がハーティ ングのUHF RFIDタグに、プロダクトデザイン における革新的技術と創造性を称える「Golden Mousetrap Award」を授与。 「材料&アセ ンブリ」部門では、ハーティングがLufthansa Technik Logistik社、Lufthansa Systems社、 フラウンホーファー集積回路研究所(IIS)の 知的オブジェクト研究センターと共同開発し たRFIDタグが、材料の革新性が特に評価さ れての受賞となりました。 気候を守る企業、 ハーティング ハーティングテクノロジーグ らず、何世代にもわたる未来 ループでは、環境保護の文 の生活基盤に対する責任を 化が息づいています。これま 世に示していま す。 での貢献が認められ、 ハー ティングは気候保護を実践 する企業グループ「Klimaschutz-Unternehmen」の一 員となりました。参加企業は 優れた技術革新により、気 候保護とエネルギー効率の 面でリーダーシップを発揮。 企業の競争力向上にとどま お気軽に お問合せください ご質問やご要望、ご提案がありましたら、 [email protected]宛にお送りください。 42 t e c . N e w s 2 1 : イベ ントカレン ダー ハーティングイベントカレンダー Nov 22 - Nov 24, 2011 ドイツ, ニュルンベルク, SPS/IPC/DRIVES 2011 Dec 6 - Dec 7, 2011 フランス, ナント, IMA Dec 6 - Dec 8, 2011 ロシア, エカチェリンブルグ, PTA-Ural Jan 18 - Jan 20, 2012 Feb 7 - Feb 9, 2012 日本, 東京, NEPCON JAPAN アラブ首長国連邦, ドバイ, Middle East Electricity Exhibition Feb 13 - Feb 16, 2012 北米, アナハイム, CA, MD&M West Feb 15 - Feb 16, 2012 イギリス, ファーンバラ, Southern Manufacturing and Electronics 2012 Mar 07 - Mar 09, 2012 中国, 広州, SPS - Industrial Automation Fair Guangzhou 2012 Mar 13 - Mar 16, 2012 韓国, ソウル, aimex Mar 20 - Mar 23, 2012 チェコ共和国, ブルノ, AMPER 2012 Mar 21 - Mar 23, 2012 インド, ニューデリー, Convergence Mar 27 - Mar 29, 2012 イタリア, トリノ, Expoferroviaria Mar 29 - Apr 1, 2012 トルコ, イスタンブール, WIN World of Industry Part 2 Apr 15 - Apr 20, 2012 ドイツ, フランクフルト, Light+Building 2012 Apr 23 - Apr 27, 2012 ドイツ, ハノーバー, Hannover Messe 2012 PUBLICATION DETAILS Published by: HARTING KGaA, M. Harting, P.O. Box 1133, 32325 Espelkamp (Germany), Phone +49 5772 47-0, Fax: +49 5772 47-400, Internet: www.HARTING.com | Chief Editor: A. Bentfeld | Vice Chief Editor: A. Huhmann, Dr. S. Middelkamp | Overall coordination: Communication and Public Relations Department, A. Bentfeld | Design and Layout: www.contrapunkt.de | Production and printing: M&E Druckhaus, Belm | Circulation: 25.000 copies worldwide (German, English and 12 additional languages) | Source: If you are interested in obtaining this newsletter on a regular basis, free of charge, contact your nearest HARTING branch, your HARTING sales partner or one of the local HARTING distributors. You can also order tec.News online at www.HARTING.com. | Reprints: Complete reprints and excerpts of contributions are subject to approval in writing by the Editor. This also applies to input into electronic databases and reproduction on electronic media (e. g. CD-ROM and Internet). | All product designations used are trademarks or product names belonging to HARTING KGaA or other companies. | Despite careful editing it is not possible to completely rule out printing errors or changes to product specifications at short notice. For this reason HARTING KGaA is only bound by the details in the appropriate catalogue. Printed by an environmentally friendly method on paper bleached entirely without chlorine and with a high proportion of recycled paper. © 2011 by HARTING KGaA, Espelkamp. All rights reserved. Australia HARTING Pty Ltd Suite 11 / 2 Enterprise Drive Bundoora 3083, AUS-Victoria Tel. +61 3 9466 7088, Fax +61 3 9466 7099 E-Mail: [email protected], www.HARTING.com.au Austria HARTING Ges. m. b. H. Deutschstraße 19, A-1230 Wien Tel. +431 6162121, Fax +431 6162121-21 E-Mail: [email protected], www.HARTING.at Belgium HARTING N.V./S.A. 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