第二回豚の体尺測定

家畜審査論実習
豚
第二回
豚の体尺測定
2014年4月22日
豚の登録事業 ①
◇種豚登録事業：
１９４２年（昭和１６年）開始
１９４８年（昭和２３年）社団法人日本種豚登録
協会設立
◇豚の登録と子豚登記は
・ヨークシャー種（Y）
・バークシャー種（B）
・ランドレース種（L）
・大ヨークシャー種（W）
・ハンプシャー種（H）
・デュロック種（D）
の６品種
家畜の登録制度－協会の役割と登録の効果
○登録制度
→選抜淘汰を合理的におこなうための記録
→個体の能力→子孫→品種全体の向上
○協会
＝公共団体による公平かつ協同的組織
○登録の効果
ａ）個体の純粋性→因子変異の抑制
ｂ）種畜への選抜→品種全体の能力向上
ｃ）個体遺伝子型の判定→同一性の確認
豚の登録事業 ②
繁殖用の種雌豚と種雄豚の品種別頭数（平成５年）
頭数および割合（％）
雌
雄
総９４７３８１（１００）
総８１４３３（１００）
Ｙ
７４６（０.０８）Ｙ
６１（０.０７）
Ｂ
１４５２１（１.５３）Ｂ
２３８０（２.９２）
Ｌ
５５９４５（５.９１）Ｌ
５１８２（６.３６）
Ｗ
４５２５２（４.７８）Ｗ
６５６６（８.０６）
Ｈ
２４２５（０.２６）Ｈ
２５５７（３.１４）
Ｄ
１５５２８（１.６４）Ｄ４３６１５（５３.６０）
その他１２７７３０（１３.４８）その他９３３５（１１.４６）
雑種６８５２３４（７２.３２）雑種１１７３７（１４.３９）
豚の登録事業 ②
繁殖用の種雌豚と種雄豚の品種別頭数（平成５年）
頭数および割合（％）
雌
雄
総
９４７３８１（１００）
総８１４３３（１００）
Ｙ
７４６（０.０８）
Ｙ
６１（０.０７）
Ｂ
１４５２１（１.５３）
Ｂ
２３８０（２.９２）
Ｌ
５５９４５（５.９１）
Ｌ
５１８２（６.３６）
Ｗ
４５２５２（４.７８）
Ｗ
６５６６（８.０６）
Ｈ
２４２５（０.２６）
Ｈ
２５５７（３.１４）
Ｄ
１５５２８（１.６４）
Ｄ４３６１５（５３.６０）
その他１２７７３０（１３.４８）その他９３３５（１１.４６）
雑種６８５２３４（７２.３２）雑種１１７３７（１４.３９）
豚の登録事業 ②
表-3-1 繁殖用の種雌豚と種雄豚の品種別頭数
繁殖めす豚(％）
種おす豚(％）
万頭
(%)
万頭
(%)
ﾗﾝﾄﾞﾚｰｽ種
３.１
(４.５)
０.１
(１.８)
大ﾖｰｸｼｬｰ種
１.５
(２.２)
０.３
(５.４)
ﾊﾞｰｸｼｬｰ種
２.９
(４.２)
０.４
(７.１)
ﾃﾞｭﾛｯｸ種
０.３
(０.４)
４.０ (７１.４)
雑種
５８.７ (８５.２)
０.６ (１０.７)
(内ＬＷ）
３８.１ (５５.３)
０.１
(１.８)
その他
２.４
(３.５)
０.２
(３.６)
計
６８.９
５.６
平成１７年度養豚基礎調査
豚の登録事業 ②
表-3-1 繁殖用の種雌豚と種雄豚の品種別頭数
繁殖めす豚(％）
種おす豚(％）
万頭
(%)
万頭
(%)
ﾗﾝﾄﾞﾚｰｽ種
３.１
(４.５)
０.１
(１.８)
大ﾖｰｸｼｬｰ種
１.５
(２.２)
０.３
(５.４)
ﾊﾞｰｸｼｬｰ種
２.９
(４.２)
０.４
(７.１)
ﾃﾞｭﾛｯｸ種
０.３
(０.４)
４.０ (７１.４)
雑種
５８.７ (８５.２)
０.６ (１０.７)
(内ＬＷ）
３８.１ (５５.３)
０.１
(１.８)
その他
２.４
(３.５)
０.２
(３.６)
計
６８.９
５.６
平成１７年度養豚基礎調査
（Ａ）豚の品種
我が国で登録がおこなわれている
６品種について
（１）大ヨークシャ一種
Large White, Large Yorkshire
（２）中ヨークシャ一種
Middle White, Middle Yorkshire
（３）バークシャー種 Berkshire
（４）ランドレース種 Landrace
（５）ハンプシャ一種 Hampshire
（６）デュロック種 Duroc
３．豚
（Ａ）豚の品種
（１）大ヨークシャ一種
Large White, Large Yorkshire
（１）大ヨークシャ一種①
Large White, Large Yorkshire
◎原産地：イングランド・ヨークシャー地方
（在来種の選抜・交配により成立）
◎登録：1881年以来
◎外貌：被毛白色、大きい立耳、顔面わずかに
しゃくれ
♀：340㎏、 ♂：370㎏
◎特徴：典型的ベーコンタイプ（胴のび良好）
繁殖成績良好、哺育巧み、発育速い
地図 ①
ヨーロッパ・ＵＫ
York
（１）大ヨークシャ一種 ②
◎能力
◇繁殖能力（３週齢時全国平均）
育成頭数
９．８頭
子豚総体重
５７㎏
◇産肉能力（３０～１０５㎏全国平均）
1日増体量（DG）
９００ｇ
飼料要求率（FC）
３．１
ロース断面積
３８㎝２
ハムの割合
３２～３３％
背脂肪層の厚さ
１．６㎝
◎その他胸腰椎数
２２個(70 %)
枝肉歩留り
７２％
豚の品種
（１）大ヨークシャ一種
豚の品種種豚場広告
大ヨークシャー種雄
大ヨークシャー種雄
大ヨークシャー種雌古いタイプ
大ヨークシャー種雌
大ヨークシャー種未経産雌
大ヨークシャー種雌後望
３．豚
（Ａ）豚の品種
（１）大ヨークシャ一種
Large White, Large Yorkshire
（２）中ヨークシャ一種
Middle White, Middle Yorkshire
（２）中ヨークシャ一種 ①
Middle White, Middle Yorkshire
◎原産地：イングランド、ヨークシャー地方
（大ヨーク×小ヨーク or 在来種×中国種 ?
→中国系の影響が強い品種）
◎登録：１８８５年以来
◎外貌：被毛白色、中等の立耳、顔面のしゃくれ
♀：200㎏、 ♂：250㎏
◎特徴：中型のポークタイプ、発育遅い、肉質良
好、戦前の我国の主要品種
（２）中ヨークシャ一種 ②
◎能力
◇繁殖能力
離乳頭数８頭
◇産肉能力
飼料要求率
３．７～３．９
ロース断面積
１７㎝２
ハムの割合
２９．９％
背脂肪の厚さ
２．３㎝
◎その他胸腰椎数
２１個(70 %)
枝肉歩留り
７４．２％
豚の品種
（２）中ヨークシャ一種
中ヨークシャー種雌
３．豚
（Ａ）豚の品種
（１）大ヨークシャ一種
Large White, Large Yorkshire
（２）中ヨークシャ一種
Middle White, Middle Yorkshire
（３）バークシャー種 Berkshire
（３）バークシャー種 Berkshire ①
◎原産地：イングランド、バークシャー地方
（在来種×外国種）
◎登録：１８８３年登録協会設立
◎外貌：全身黒色で四肢端、鼻端、尾端が白色
（「黒六白」）、立耳、顔面わずかにしゃくれ
♀：200㎏、 ♂：250㎏
◎特徴：中型のポークタイプ、肉質良好（美味な
肉ということでブランド化「黒豚」）
地図 ①
ヨーロッパ・ＵＫ
Berkshire
（３）バークシャー種 ②
◎能力
◇繁殖能力
育成頭数
子豚総体重
◇産肉能力
1日増体量
飼料要求率
ロース断面積
ハムの割合
背脂肪層の厚さ
８．５頭
４９㎏
７２０ g
３．４
３０㎝２
３０～３２％
２．２㎝
豚の品種
（３）バークシャ一種
バークシャー種雄
バークシャー種雄
バークシャー種雄
バークシャー種後望
バークシャー種雌
３．豚
（Ａ）豚の品種
（１）大ヨークシャ一種
Large White, Large Yorkshire
（２）中ヨークシャ一種
Middle White, Middle Yorkshire
（３）バークシャー種 Berkshire
（４）ランドレース種 Landrace
（４）ランドレース種 Landrace ①
◎産地：デンマーク（在来種×大ヨークシャー種）
◎成立：１９世紀末に成立（１８８７年ドイツの生豚
輸入禁止後、イギリス向けに改良）
◎外貌：大型、被毛白色、大きい垂耳、顔面の
しゃくれ少ない(鼻まっすぐ）
♀：270㎏、 ♂：330㎏
◎特徴：典型的ベーコンタイプ（胴のび良好）、
発育良好
☆純粋種の種雌豚としては我国で最も飼育頭
数が多い
地図 ⑧
ヨーロッパ・デンマーク
（４）ランドレース種 ②
◎能力
◇繁殖能力育成頭数
９．８頭
子豚総体重
５８㎏
◇産肉能力１日増体量
９００ｇ
飼料要求率
３．０
ロース断面積
３７㎝２
ハムの割合
３３％
背脂肪層の厚さ１．６㎝
◎その他
胸腰椎数
２２個（８０％）
枝肉歩留り
７２．５％
と殺体重到達日齢１７０日
豚の品種
（４）ランドレース種
ランドレース種雄
ランドレース種雌
ランドレース種母子
３．豚
（Ａ）豚の品種
（１）大ヨークシャ一種
Large White, Large Yorkshire
（２）中ヨークシャ一種
Middle White, Middle Yorkshire
（３）バークシャー種 Berkshire
（４）ランドレース種 Landrace
（５）ハンプシャ一種 Hampshire
（５）ハンプシャ一種 Hampshire ①
◎原産地：USA5大湖南部コーンベルト地帯
◎登録：1893年以来（1825～1835年の間にUKﾊﾝ
ﾌﾟｼｬｰ州より白帯の黒豚を輸入“Thin rind hog”
と呼ばれた。1904年ハンプシャ一種と改名）
◎外貌：黒色、肩から前肢にかけ白帯が一周、
立耳、顔面は真っ直ぐ
♀：250㎏、 ♂：300㎏
◎特徴：背が弓状、後躯充実、肉質良好、脂肪
少なく精肉用（肉豚繁殖の種系としての利用が
多い）
地図 ⑨
アメリカ合州国
（５）ハンプシャ一種 ②
◎能力
◇繁殖能力（２週齢時）
育成頭数
子豚総体重
◇産肉能力
1日増体量
飼料要求率
ロース断面積
ハムの割合
背脂肪層の厚さ
８～９頭
３１～３７㎏
８１０～８２０ｇ
３．３～３．４
４１㎝２
３３％
１．４～１．５㎝
豚の品種
（５）ハンプシャ一種
ハンプシャー種雄
ハンプシャー種雌
ハンプシャー種親子
ハンプシャー種母子 (Hampshire)
３．豚
（Ａ）豚の品種
（１）大ヨークシャ一種
Large White, Large Yorkshire
（２）中ヨークシャ一種
Middle White, Middle Yorkshire
（３）バークシャー種 Berkshire
（４）ランドレース種 Landrace
（５）ハンプシャ一種 Hampshire
（６）デュロック種 Duroc
（６）デュロック種 Duroc ①
◎原産地：USA東部（ﾆｭｰﾖｰｸ州でﾃﾞｭﾛｯｸ種成立、
ﾆｭｰｼﾞｬｰｼﾞｰ州でｼﾞｬｰｼﾞｰ種成立、両品種の交
配によりﾃﾞｭﾛｯｸ･ｼﾞｬｰｼﾞｰ種が成立した）
◎登録：1885年以来（その後デュロック種と改名）
◎外貌：赤褐色（cherry red、濃淡あり）、半垂耳（
上部2/3が折れさがる）、顔面わずかにしゃくれ
♀：300㎏、 ♂：350㎏
◎特徴：背線弓型、体質強健、純粋種の種雄とし
て飼育頭数が最も多い、精肉用・肉質佳良
地図 ⑨
アメリカ合州国
New York
New Jersey
（６）デュロック種 ②
◎特徴：純粋種の種雄として飼育頭数が最も多い
三元交雑の「止め雄」として利用
（ﾗﾝﾄﾞﾚｰｽ種×大ﾖｰｸｼｬ-種）♀×デュロック種♂
◎能力
◇繁殖能力
◇産肉能力
育成頭数
子豚総体重
1日増体量
飼料要求率
ロース断面積
ハムの割合
背脂肪の厚さ
８．６頭
４８㎏
８８０ｇ
３．１
３９㎝２
３３％
１．８㎝
豚の品種
（６）デュロック種
デュロック種雄
デュロック種雄
デュロック種雄(金褐色）
デュロック種雌(茶褐色）
デュロック種雄(黒褐色）
◎ 豚６品種の外貌特徴
品種名
１．大ヨークシャー種
被毛色
白色
顔面のしゃくれ
わずかにしゃくれ
耳の形状
立
２．中ヨークシャー種
白色
顔短くしゃくれ
立
３．バークシャー種
全身黒色、四肢端･
わずかにしゃくれ
鼻端･尾端白（黒六白）
立
４．ランドレース種
白色
顔長く
鼻まっすぐ
大きく基部から
前方に傾斜（垂耳）
５．ハンプシャー種
黒色、肩・胸・前肢
に続く白帯
しゃくれなし
立
６．デュロック種
濃赤褐色
わずかにしゃくれ
前方に折れ
（半垂耳）
（「家畜審査新教本」改訂第６版）
豚６品種の外貌特徴(顔写真）
うり坊たち
◎審査の予備知識
（ａ）家畜体各部位の名称を知ること
（ｂ）家畜体への接近および触査方法を知る
（ｃ）家畜の体重および体部位測定方法を
知ること
（ｄ）年齢鑑定ができること
（ｅ）審査標準を理解すること
◎審査の予備知識
（ａ）家畜体各部位の名称を知ること
（ｂ）家畜体への接近および触査方法を知る
（ｃ）家畜の体重および体部位測定方法を
知ること
（ｄ）年齢鑑定ができること
（ｅ）審査標準を理解すること
（ｃ）家畜の体重および体部位測定方法
使用する器具
巻き尺
体尺計
骨盤計
豚の体尺測定部位
豚の体尺測定部位
名称：測定部位
体高： 1(A-B) withers height
体長： 2(C-D) body length
胸深： 3(E-F) chest depth
胸囲： 4(EGFG'E) heart girth
管囲： 5(H-H)
cannon circumference
前幅： 6(I-J) <まえはば>
胸幅： 7(K-L) chest width
後幅： 8(M-N) <あとはば>
豚の体尺測定部位
名称：測定時の注意事項など
豚の体尺測定部位
豚の体尺測定部位注意点
体重：体重計内で豚が安定した時点で
測る
体高：肩から地上までの距離
体長：正姿勢で両耳間の中央から体上
線に沿った尾根まで（顔は正しく前
方に向け、正姿勢を保つ。顔を上下してい
る場合は著しく誤差を生ずる。）
胸深：肘の直後における胸の深さ
胸囲：肘の直後。絞めすぎず、緩すぎ
ず、中間を採る。
管囲：左前肢の管部における最も細い
部位のまわりの長さ
前幅：前躯の一番広い部位の幅
胸幅：肘の直後における胸の幅
後幅：後躯の一番広い部位の幅
◎各部の測定
後幅
前幅胸幅
体長
体高
胸深
胸囲
管囲
管囲は左前肢を測定
何か質問はありますか？
Animal Feeding & Management
a sheep named
動物資源科学科家畜審査論実習
in a
Jack
Wol f 's sk i n

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