2 クライアントのプロフィール a)家族的背景 20 代に両親が離婚。三姉妹長女。自分も離婚、息子と母子家庭。 b)地域社会や文化的背景の影響 両親が離婚、そしてご自身も離婚を体験し家族の遺伝的機能障害があります。 c)現在の家庭環境 離婚後、母、K さん、息子、K さんの彼(音楽教室のパートナー)の4人暮らし 母の病気の再発をきっかけに、彼が引っ越し。 生まれ育った石川県を離れ、東京の高層マンションに住む K さん一家では息子のアスペルガーも発症 d)職歴及び仕事関連 プロのギタリストとして活躍後、現在音楽教室の経営と講師を務める e)既往症 ADD 睡眠障害 鬱 メニエール 疲れやすい 外出前に緊張する 依存習慣(タバコ コーラ 夜中のつまみ食い 寝酒) 新しい人と会いたくない f)人生における主要な出来事の概要 ◯母の病気(癌)の再発の為の介護 非常に大きなストレスを抱えている ◯同居していた彼と音楽教室を立ち上げたことで、プライベートと仕事の割り切りが難しい。 ◯ずっと気が休まらない ◯息子の治療が必要かどうか迷っている g)創造的表現及び自己学習 h)人生観やビジョン ギター 音楽教室で生活の基盤を作る i) 現在抱える問題や症状。セラピーを求めて来た理由 ◯今飲み続けている薬を手放したい 3 クライアントのためのヒーリング・プログラム:目標と価値観 ハートが目一杯になっているので、落ち着きを取り戻した上で K さんの絡まっている糸を一つ一つ解いてい くことが目標です。沢山の役割を背負っている状況を整理して、バランス良くこなし役割を振り分ける必要 があります。何故それが出来ないでいるのかも原因だと思うので、探って癒すことを見つけていきます。 ミュージシャンとしての活動に制限が出てしまうことで、ストレスを抱えないようにし 今やるべきことに負担を感じないようにフラワーエッセンスがサポートできる様にしたいと考えます。 創造性を普段の生活の中でも発揮することで、家事もこなせるようにし母として責任ある態度を 子供の前で示すこと。自覚して家庭と仕事を区別し、プライベートの時間で自分を取り戻す空間を工夫して いくことも目標です。これは K さんだけではなく、息子のアスペルガー症状の緩和も狙ったものです。 現在の音楽教室の形態が不規則なので、打合せを自宅で行い K さんも彼も家を出たり入ったりの状況が何年 も続いています。家庭内では息子は寝るまで落ち着かず、生活の乱れは学校生活に大きな影響を与えている のではないかと考えられました。 子供が小さいうちは学校の時間帯で暮らす必要がありますが、なかなか難しい状況です。 精神安定剤や睡眠薬を常用する K さんの自律神経を整える為にも、ライフスタイルの見直しは必要と感じま した。 4 エッセンス療法およびセラピープロセスの詳細 ■初回セッション a) 2009年8月/120 分セッション(120分カウンセリング) b)観察された変化と使用したフラワーエッセンスとの関係 パニック障害を引き起こしている。出かけることが出来ない状態。 c)考えられる他のセラピーの役割 •アロマテラピー:息子の問題もあるので、バランシングの精油ラベンダーの芳香浴と冷湿布 •食事の中でビタミン C の摂取(必要性の説明と食事の改善) •運動の再開。 •生活のリズムの見直し 初回は自律神経の働きを正常に戻す為の、アドバイスをしました d) 最新セッションで浮上した問題や概念、新しい目標 ◯感情の起伏が激しく、興奮したかと思うとその後寝込んで動けない ◯仕事にならない ◯家事が出来ず、彼に依存している ◯眠れないときは薬以外に、寝酒もする ◯朝起きることができない ◯子供のアスペルガー、チック、爪噛みが不安 e)クライアントの次ぎの成長サイクルのためのセラピー戦力 《今回処方するフラワーエッセンスについて》 5フラワーエッセンス:息子と二人で服用。緊急事態 f)フラワーエッセンス・フォーミュラ 緊急に動かす(落ち着かせる) g)フラワーエッセンスの使用方法 一日何回でも5滴 息子4滴 服用 h)エッセンスの選択プロセス 改善すべき問題は山積みでしたが、実母の入院(癌の再発)の介護が優先されるため 頭の整理とハートのスペースを作ることが必要とされました。5年の精神科通いは母子家庭の優遇を受けて 治療してきたので、簡単に(安価で医療を受けられる)ことに依存していましたので、このままでは病気と 縁が切れないと直感し、FES プログラムに参加しないか提案致しました。 ■2回目セッション a) 2009 年 11 月 24 日/120 分セッション(120 分カウンセリング) b)観察された変化と使用したフラワーエッセンスとの関係 ◯落ち着きを取り戻す ◯怖い夢を見続けていて、夜中叫んでいる声で目覚めたりしていたが、怖い夢を見るのが少なくなった。 ◯人にあたらなくなった ◯完璧でなくても良いと思えるようになった ◯今の生活で幸せを見つければ良いと思った ◯ゆっくり休んでも良いと思えるようになった 母子ともに落ち着きを取り戻しました。 息子はフラワーエッセンスを抵抗無く受け入れ、アスペルガーの治療をするかの決断は先送りしました。 5レスキューは大きく、親子の変化をサポートしました。 c)考えられる他のセラピーの役割 •息子の色彩感覚が素晴らしかったので、親子で義務教育に縛られず 芸術系の学校を視野に入れて進路をアンテナを張ることをアドバイスしました。 •高層マンションに住んでいるので、なるべく土のあるところで自然を感じて2人で遊ぶこと •野菜と肉のバランスを考えた食事療法に見直す d) 最新セッションで浮上した問題や概念、新しい目標 ◯母の死 ◯同居の彼が引っ越し 実母の介護中、彼が食事の支度を肩代わりしていたので これからは K さんが果たさなくてはならない。「悲しみ」から解放されること、ストレスを抱えないで日々 の暮らしを送ることが目標です。 e)クライアントの次ぎの成長サイクルのためのセラピー戦力 《今回処方するフラワーエッセンスについて》 インディアンペイシェント:出産後の子育てと介護に時間を取られている K さんのミュージシャンとしての エネルギーを高める為に インパチェンス:苛立ちをパートナーや子供にあたらないように スターオブベツレヘム:過去に体験した両親の離婚、自分の離婚、実母の死、や他にも経験した「悲しみや 痛み」のトラウマの解放 ゲンチアン:興奮した後の消耗と罪悪感に内に閉じこもらず、落胆しないように。寝込まないように チェスナットバット:躁鬱を繰り返すパターンの中で、突破口を見つける。 全ては自分の間違っている方法にあることに気づき、どこかで自分を甘やかせず依存の罠を断ち切ることを 学習する。 f)フラワーエッセンス・フォーミュラ ダイナミックに動かす(学習する) g)フラワーエッセンスの使用方法 一日2回5滴 服用 息子2滴 無理の無い様に h)エッセンスの選択プロセス ステージ活動をしていた K さんは、子育ての為に生活の基盤となる音楽教室を立ち上げました。 今まで雑務は、周りの人がやってきましたが経営となるとそうはいかないです。事務的実務はパートナーが やってくれることになりました。しかし、介護や子育ては代わることはできませんので、キャパシティーが 超えてしまったと思われます。今まで家事をしないですむ状況を作ったことも依存体質が治らない原因かも しれません。 家事や事務的実務の仕事の中にも創造的な楽しみを見いだせるように、インディアンペイシェントを直感で 選択しました。クリエーターにとって創作活動は「生き甲斐」です。そうでない時間は病気すらも生み出し ます。 実母の死をまだ整理できぬまま時がすぎているのと、同居していた彼がいなくなったために悲しみを紛らわ せることが出来ません。内省する空間ができそうなので、スターオブベツレヘム、ゲンチアン、インパチェ ンス、チェスナットバットは支えになるだろうと直感しました。 ■3 回目セッション a) 2010 年3月/120 分セッション(120 分カウンセリング) b)観察された変化と使用したフラワーエッセンスとの関係 ◯不安で寝込むことが無くなる ◯生活にメリハリがついてきた ◯自信がついてきた ◯外見を気にしなくなった ◯1人でコンサートに行けた K さんは過食や間食など摂食障害で太ってしまったそうで、どんどん人と会えないという悪循環でしたが 内面に自信を取り戻したことで外見は気にせず、好きなアーティストのコンサートへ出かけられました。 この体験で、さらに自信を取り戻していきました。夜遅くなっても朝起きる時間を決めて、体内時計を戻す ようにアドバイスしたことを、最初は苦しくてもやり始めました。 c)考えられる他のセラピーの役割 精神科への通院は今まで通り続けてもらっています。 •摂食障害の緩和のため、お菓子を果物などに切り替えるようアドバイス •体重の変動の為に、アロマテラピーでセルフトリートメントをプラスするアドバイス d) 最新セッションで浮上した問題や概念、新しい目標 1人に課せられた負担の中で止められない過食や間食、寝酒はストレスに観察できます。 過食傾向は高校生のときからあったそうで、無理なダイエットから始まって癖になっていると感じます。 ストレスから解放される手段を、健康な方法で見つけられること、又はストレスを感じないような意識改革 が目標となります。 e)クライアントの次ぎの成長サイクルのためのセラピー戦力 《今回処方するフラワーエッセンスについて》 ミルクウィード:10 代から音楽活動をしていて、身の回りの世話はスタッフや家族がサポート。 ご本人が離婚後は実母や彼が食事の支度をサポートと周りの保護が、K さんの依存体質を治すチャンスをつ ぶしてきたこともあります。10 代の頃の過食やダイエットは家庭内(両親)の影響も考えられます。 ミルクウィードは依存体質の改善に使用します セルフクリーム用 バターカップ:K さんが生活の基盤を作る為の仕事をするにあたり、どんな仕事にも歓びを見いだせる マスタード:何度も繰り返す依存的パターンや鬱状態に、奥深くある過去の未解決な部分を癒す クリームに使用するアロマ精油 イランイラン:抗鬱・高揚・鎮静・精神強壮 ジェニパー:浄化・精神強壮 f)フラワーエッセンス・フォーミュラ インナーチャイルドの癒し 思春期からの自己を支え確立する g)フラワーエッセンスの使用方法 一日2回3滴 服用 クリームはいつでも OK 息子無し h)エッセンスの選択プロセス 外見的な変化に3kg は太ったことを観察。 止められない過食や寝酒の習慣が、カラダの負担になってきたことで、文献からミルクウィードを選択しま した。今まで生活を支えてくれていた人が皆いなくなり、今が K さんにとって依存体質を修復するチャンス と観ました。バターカップは離婚した K さんと息子の魂を癒し、他者の評価に惑わされず自分の魂が歓びを 難じられる世界を見つけていくことをサポートすると直感できました。 マスタードは「薬を飲みたくない」という K さんの強い意志を支え5年、繰り返されてきた症状を癒します。 マスタードは植物文献によると、何度も土壌が掘り起こされるとき地中にある種が空気に触れて発芽する植 物です。広範囲に渡り一瞬で黄色に群生するマスタード。その花の希望に満ちた黄色が太陽神経叢のチャク ラに働きかけてポジティブな光が差し込むよう選択しました。 ■4回目セッション a) 2010 年8月/90分セッション (20 分ボディートリートメント 70 分カウンセリング) b)観察された変化と使用したフラワーエッセンスとの関係 ◯息子と部屋を分ける ◯ご自身が軸となって、家族のサポートを受けながらでもこなせている ◯息子は外でも遊ぶようになる c)考えられる他のセラピーの役割 野菜中心の食事 軽い有酸素運動 LIVE 夜型の仕事なので、夜はなるべく早くプライベート空間に戻り切り替えること。 自律神経のバランシングに ビタミン C 必須 d)最新セッションで浮上した問題や概念、新しい目標 ◯脂肪肝が見つかる ◯ベビーシッターとして実妹が、家に戻ってくる ◯彼と別れ、仕事のパートナーとしての付き合いのみになる 家の住人がまだ落ち着かず、リズムが決まらない。 K さんが影響されるエネルギーとして大幅に人間関係が変化しています。この変化を支えることが目標です。 e)クライアントの次ぎの成長サイクルのためのセラピー戦力 《今回処方するフラワーエッセンスについて》 前回と同じ ◯新たな病気の発見が、意識に刺激され依存的体質の歯止めになることを期待 ◯食生活の改善=ライフスタイル改善の認識 ◯運動療法による精神の強化。自信を取り戻すことの認識 ◯セルフトリートメント=自己愛の復活 ◯ヒーリング LIVE へのスタッフ参加による、自信の回復 f)フラワーエッセンス・フォーミュラ インナーチャイルドの癒し 思春期からの自己実現を支え再生する。 g)フラワーエッセンスの使用方法 一日2回4滴 服用 クリームはいつでも OK h)エッセンスの選択プロセス 脂肪肝という新たな病気は K さんの意識を大きく刺激させた様です。 ずっと止められない依存的習慣は、プロセスとして肥満を誕生させました。 K さんは自分の姿から目を背けていたか、現実を観ようとしなかった為だと観察できます。 肉体に外面化するときは結果なので、今回はっきりと目を覚ましたところで、もう一度同じチャレンジで学 習し、自分の健康を守るのは自分自身でしかないことを確立する為に選択しました。 ■5回目セッション a) 2010 年 12 月 15 日/90分セッション (30 分ヒーリングタッチ 60分カウンセリング) b)観察された変化と使用したフラワーエッセンスとの関係 ◯クラシックギターを習う ◯運動の再開、食事の見直し、アルコールを控えるなどライフスタイルの改善がみられる ◯LIVE 後、何故音楽をやっているか理解しました ◯音楽で人を癒したい。自分も癒されたい。人に喜ばれたいと気づきました ◯LIVE 後、お腹や背中の痛みが無くなりました 人前でステージに立つことと、脂肪肝になったことで K さんは大きく変わりました。 今回の LIVE 企画は、K さんをゲストにして今まで頑張って自己と向き合った K さんの結果の発表でもあり ました。K さんには子供からお年寄りまで楽しめる曲をリクエストしました。息子と一緒に練習し、プロで はない私に依存は出来ずに、私の歌の練習に気づかい K さんは私を支える立場の体験をしました。 今までは全て自分が支えられての活動ですが、今回は逆の立場「人の為に音楽を持つ」を学んだのです。 K さんは他者に奉仕する歓びを体得し、音楽の世界を広げることができました。 教室内でも教える限界があったそうで、自らクラシックギター教室に通いました。 お腹と背中の痛みは達成感と幸福感に包まれたことで、消えたのかもしれません。 交通費だけの謝礼で K さんは大変満足し、魂の歓びを感じました。その後、脂肪肝は治りました。 c)考えられる他のセラピー ヒーリング音楽セラピー ROCK の世界でギターを弾いてきた K さん。自ら始められたアコースティックギターの音色は生の木と弦と 自分の指の感覚や感情が反映されやすい。テクノの流行っていた 80 年代が思春期で一番影響を受けていま すので興奮は神経を高ぶらせ、40 代に入るまで K さんの自律神経を麻痺させて来たのかもしれません。 音楽がもっと広い分野にアンテナが延びていることを知り、いろいろな音楽の可能性を学ばれることを期待 したいです。 d)最新セッションで浮上した問題や概念、新しい目標 ◯ハートチャクラ、喉のチャクラの閉塞 リクエスト曲であった「Black Bird をずっと弾いてみたかった」という K さんの思いは母との関係にあり ました。母が人種差別について大変興味があった頃、K さんは羊水の中にいてこの曲を聴いていたのです。 このエピソードから、誕生から持って生まれたカルマの癒しを目標にしました。 e)クライアントの次ぎの成長サイクルのためのセラピー戦力 《今回処方するフラワーエッセンスについて》 サグアロ:権威者や指導する人々との関わりから古来の伝統や英知に価値が見いだせるように精神を進化さ せる。輪廻の時に家族やその魂、人種、文化を自由に選んで来たという理解 f)フラワーエッセンス・フォーミュラ 個 点 (個の認識) g)フラワーエッセンスの使用方法 一日2回5滴 服用 h)エッセンスの選択プロセス Black Bird=人種差別=サグアロ 個の図式が直感的に出来上がっていました。 文献を良く読むと、父親と父性というキーワードもあります。長女の K さんは父親(健在)が今でも好きで 会いたいと語ってくれました。「父性の渇望」を強力に癒し、忍耐と決意にかんし重要な教えを授け自分の 権威を持って、自由を解放する生き方を示すとあります。父との別れにより尊い男性性の手本を見失って来 た K さんの人生に再び、自分の権威が取り戻されるでしょう。 ■6回目セッション a) 2011 年2月 16 日/90分セッション (20 分アートセラピー 30分ヒーリングタッチ 40分カウンセリング) b)観察された変化と使用したフラワーエッセンスとの関係 ◯5年持ち続けた薬用バックを手放した ◯生まれた場所に行ってみたいと思うようになった 「薬を飲みたくない」という K さんの意志が、とうとう実現されました。 過食やアルコールの癖も今は殆ど無くなりました。好きだった父との別れの影響が深く根ざしていたことを 感じました。サグアロは、その空虚感を埋めた素晴らしいフラワーエッセンスだと感じました。 c)考えられる他のセラピー 森林浴 海水浴など 都会の高層ビルの上の階に住んでいる K さん親子です。 自然の中で癒される森林浴や海水浴は子供にとっても、手足を自由に使って動かせるとても良いセラピーに なるでしょう。自然界の音は K さん親子の創造性に刺激を与え、感性も養えて心身共にリフレッシュできる セラピーです。 d)最新セッションで浮上した問題や概念、新しい目標 ◯自分の留守になる夜の仕事の時、火事や地震などが来たらどうしよう。想像するとドキドキする ◯毎日子供をほったらかしている気がする ◯息子を感情的にたたいた。母によくたたかれたことを思い出し、母の鬼のような顔を思い出した ◯仕事の拡大のことで、パートナーと反発。とても不安をかかえている ストレスからくるネガティブな思考、不安、心配事を空想してしまわないように「恐れ」を手放すことを目 標にします。 e)クライアントの次の成長の為のセラピー 《今回処方するフラワーエッセンスについて》 パイン:アートカードを選択し、そのエピソードは故郷の庭の木、松に似ているので選んだということでし た。1人でそこに行ってみたい。自分の仕事のサイクルの理想と現実に苦しんでいる魂を癒す。子供や留守 を守る妹に対する罪悪感を解放する チェリープラム:自分の感情を押さえられず、息子をたたいた。その過敏な神経を癒す。 母親の鬼のような顔に「恐れ」ビクビクしてしまう幼少期のインナーチャイルドを癒し弱さを強さに変える。 マスタード:興奮に続く落ち込みを防ぐ。忘れていた母の恐い思い出が湧き上ってきた「恐れ」の原点の癒 しにより、他者にエネルギーが向かわないようにする f)フラワーエッセンス・フォーミュラ グランディング g)フラワーエッセンスの使用方法 一日1回8滴 服用 夜の外出時 h)エッセンスの選択プロセス アートカードを選んで頂いた時、故郷の庭の松の木を思い出され「1人で行ってみたいけど、子供がいるか ら無理」そう語ってくれました。ストレスがたまっていたのでしょう。息子をたたいてしまい、K さんをよ くたたいた鬼のような顔の母と自分が重なってとても恐かったことも語ってくれました。 もしかすると幼い頃からのトラウマの出来事が無意識に繰り返されたのかもしれません。掘り起こされる記 憶は再び土壌を柔らかくする為に与えてくれるタイミングで、全てはヒントとして観察しパイン、チェリー プラム、マスタードを選択しました。 ■7回目 a) 評価表の提出 2011 年7月8日 b) 観察された変化と使用したフラワーエッセンスとの関係 ◯寝酒、タバコをしたいと思わなくなった ◯子供や妹が落ち着いたように感じる ◯冷静に物事を行えるようになった ◯夕方自然災害への恐怖心がとれた ◯瞑想を取り入れる習慣がついた ◯イライラしない ◯体調が良い ◯東関東大震災後、息子と夫の実家の淡路に夫の家族と疎開していた 5 クライアントの魂のプロセス K さんは震災後もギターを引き続けていました。それらの2曲を添付します。 同時に共鳴したそれらの曲の訳詞も添付します。 どちらも Cyndi Lauper(シンディーローパー)の曲です。都会の生活の中での暮らしにおいて葛藤している 感情が観えます。震災中もずっとギターを弾き、自分を維持しようと努力していた様です。内省する時間を 作ろうと瞑想も取り入れられるようになり、パニックに陥りそうな時でも魂に近づこうという意図が観えま す。 セッション中は自分の為にギターを弾くことはありませんでしたが、アコースティックギターと出会い、ど こでも1人で弾くことを覚え、K さんの成長を感じます。 6 クライアントの魂の成長の分析 a) K さんの場合、第三段階に一番成長が観られました。 沢山の役割を抱えていた K さんはオークでは間に合わず、緊急を必要としていたので5フラワーエッセンス だと感じました。特に満月の影響を受けてしまい、激しくパートナーと口論、暴飲暴食などの反応を彼の方 から聞き、フラワーエッセンス療法のことをご説明しました。 K さんがエッセンスを服用している間に母子ともに、効果が得られ第一段階が観られました。 K さんは「薬を飲みたくない」と語っていたので先に進む為に、個のプログラムを提案し歩み始めました。 鬱、睡眠障害に関しては私の体験もあったので、鬱になるメカニズムやタイプを整理学的、栄養学的にお話 しすることができ、第四段階にむかって歩めるだろうと K さん次第ですが確信がありました。 ミュージシャンとしてステージ活動をしていた K さんにとって、介護や教室の経営などに創造性を生み出す ことが葛藤ではないだろうかと想像しました。そのストレスがかかった時の行動パターンを過去からの習慣 が紐解けた時、第三段階に進む目標を立てました。ミルクウィードとマスタードは依存的習慣を断ち切る為 に K さんを支えてくれました。ゆっくり時間をかけて痛みも体験しながら今はタバコ、寝酒、間食、薬を全 て手放し、何より息子のチック、爪噛み、アスペルガー症状、アレルギーも無くなりました。 b) K さんはメタフローラレベルで、レベル2を重視しました。 すでに病気として医師の治療が進んでいたことと、息子がこれから医師の治療を受ける直前だったので魂と 肉体がしっかり繋がることを重視しました。 出生児のホロスコープ(添付)はアセンダントと90度の角度で、太陽と月がコンジャクションしています。 とても強い運命で第11ハウスに土星があり、現世のカルマは属することに抵抗を感じている。集団意識の 中でリーダーシップを取って仕事は真のリーダーとして全体の一部になることが学び。 音楽教室の拡大をする時、いつも K さんはその中に入らずスタッフに任せてしまいます。 事業の拡大への不安は消えることはありません。そのストレスを抱えないように信頼し任せて自分は出来る ことをすれば良い。そんな段階に来ました。今は生活も楽になって、昔の仲間のプライベート LIVE の話が 入り始めたと言います。 サグアロは誕生時から生まれもっての K さんのカルマに助けになりました。 どんなときでも自分の権威を失わない。社会の中でカルマを克服し金星の位置、第9ハウスは教師として信 じる価値を発信する魂です。社会貢献する魂は健康を取り戻し動き始めました。 7 アーキタイプレメディーの考察 《クインス:かりん》 K さんのアーキタイプは、花の写真からわかりました。 ご本人のイメージとクインスがとても良く似ています。 太陽神経叢に繋がる黄色の花とも閃いていたのですが、クインスの果実は黄色です。 新梢が数本発生して成長します。果実は4年で結果(けつか)早い方です。成木になると堆肥を有機質なも のを主体にすると安定して結果します。 果実は固くそのまま、食用は出来ずかりん酒に用いられてきました。 果肉が固いわりには害虫の被害に遭いやすい為、収穫する為には袋がけなどして保護が必要です。 新梢の先端部に1花開花。虫がつきやすいのは新梢の伸張期です。 K さんのミュージシャン活動は 10 代から。 周りのスタッフや家族に保護されながら結婚、出産、離婚、子育て、音楽教室の運営、講師をこなしてきま した。 ポメグラネイトより男性的な行動力を持っているタイプが、アニムスと自己の女性生徒の間で バランスを崩しやすいと文献にあります。K さんにぴったり当てはまりました。この先待っている息子の進 学から成人までの道を支える為にも、K さんのアーキタイプはクインスだと感じました。 8 プラクティショナーの省察 私にとって K さんのケースは『羊水にいるときの胎児に、母の思考が大きく影響を与える』ことを学ばせて くれました。 「”Black bird”をずっと弾きたくて練習してきました。その歌の意図は人種差別解放です。」そう語って くれた K さん。実母からの話を聞くことはありませんでしたが、彼女は育ってきたプロセスの中で何か割り 切れない事情を抱えていて、もしくは思考に共鳴していたことを想像させました。 音楽は最も波及効果があります。胎教にも音楽を使う妊婦さんもいらっしゃいますが、この時期の妊婦さん は愛に満たされていて、生まれてくる赤ちゃんには母の歓び「愛」を伝えることは、その子の人生に大きく 関わっていることを知りました。 これは私がクライアントと対面するとき心がけていることと同じです。 ただ「愛」でこちら側が満たされていていること。それだけでクライアントは自分自身で自由に解放されて いくのでしょう。 サグアロは太陽のように枯れることのない光を伝え続け、私たちの父性、自分の権威を忘れずにいることが 大切であることを K さんを通じ学びました。決して自分を放棄してはいけない。K さんが依存性の高い習慣 が手放せなかった時、その原点に辿り着くしかないと直感し、2人で歩いてきました。彼女が無理なダイエ ットを始めた時は高校生で、両親の不仲が背後にあり 20 年ほど経って、やっとその時点に到達して依存体 質を手放すことを勝ち取りました。 K さんだけではなく、日本でバブル期簡単に手に入るお菓子や酒、薬は私たちの神経を麻痺させて依存体質 を造り上げました。昔、全て自国でまかなえていた食材にしてもいつの間にか他国に頼るしかない国になっ ていました。私たちは日本人としての権威をいつの間にか手放していたのかもしれません。サグアロは、ど う生きていくのか東関東大震災を体験した私たちに伝えているように感じられました。
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