防衛大学校ラグビー部 60周年記念 英国遠征誌

防衛大学校ラグビー部
60周年記念
英国遠征誌
平成25年3月22日∼29日
スケジュール・参加者
日次 月日(曜)
1
3 / 22
(金)
地 名
出発・到着
時 刻
交通機関
東京(羽田)発
06:25
BA008
ロンドン着
10:00
16:30
バス
空路、
ロンドンへ
(所要:約12時間35分、
時差:−9時間)
ロンドン市内へ
昼食後いったん解散。
16:00頃再集合しホテルへ
[ロンドン泊]
バス
ホテル発
オールド・アクトニアン・ラグビークラブ到着
[練習]
オールド・アクトニアン・ラグビークラブ発
MADEJESKI STADIUM到着
[プレミアシップラグビー観戦]
London lrish VS Worcester Warriers (15:00KO)
MADEJESKI STADIUM発
ホテル到着
[ロンドン泊]
バス
ホテル発
オールド・アクトニアン・ラグビークラブ到着
[試合]
(11:00KO)
オールド・アクトニアン・ラグビークラブ発
リッチモンド到着
日本人会と食事
ホテル到着
[ロンドン泊]
バス
ウェンブリースタジアム散策
ホテル発
ラグビー校研修
ラグビー校発
ホテル到着
[ロンドン泊]
バス
ホテル発
オールド・アクトニアン・ラグビークラブ到着
[練習]
オールド・アクトニアン・ラグビークラブ発
リッチモンドで昼食
Twickenham Stadium到着
[見学]
Twickenham Stadium発
サンドハースト陸軍士官学校到着
ボクシングナイト
[サンドハースト泊]
09:00
09:30
2
3 / 23
(土)
ロンドン
12:00
13:00
16:45
18:00
09:00
09:30
3
4
3 / 24
(日)
3 / 25
(月)
ロンドン
ロンドン
16:00
16:30
17:00∼19:00
19:30
06:45
07:30
10:30∼12:30
13:30
15:00
08:40
09:00
5
3 / 26
(火)
ロンドン
11:40
12:00∼12:30
13:00
15:00
16:30
19:00
08:00∼09:30
6
3 / 27
(水)
7
3 / 28
(木)
8
3 / 29
(金)
スケジュール
ロンドン
16:30∼17:30
17:50
19:30
ロンドン
ロンドン発
05:30
05:50
08:05
東京(羽田)着
04:55
バス
バス
BA007
[練習]
[試合]
(14:30KO)
アフターマッチファンクション
サンドハースト陸軍士官学校発
ヒースローホテル到着
[ロンドン泊]
ヒースローホテル発
ヒースロー空港到着 空路、
東京
(羽田)
へ
(所要:約11時間50分、
時差:+9時間)
[機中泊]
着校日のため各人毎、
学校へ
監督:山本 巧 コーチ:佐賀 仁(44期)
チームドクター:八田 哲(40期)
主将:眞田光隆 主務:洞謙太郎 副務:吉田圭佑 会計・外務:小川 司 記録:山田晃志郎 幸大輝 渡辺貫太 木戸口誠
物品:中 利弘 メディカルアシスタント:伊藤優樹
参加者:三浦恭平
伊藤陽童
熊倉陽
60周年記念
2
田中駿乃介
新賀広太
濱安康大
小澤一真
波部隼矢
西當優
英国遠征
西田大介
酒井俊
吉村昌孝
雀ヶ野亨
原豊
西澤敬祐
戸室圭人
瀬戸良
秋枝貴寿
立和田一平
丸尾優介
小櫻明史
橋本拓弥
渡邊竜也
廣川翔太
松下浩平
脇直人
田中悠斗
山口浩平
青井陵央
馬渡淳司
恩地経生
防衛大学校
ラグビー部
3
出発・到着
60周年記念
4
英国遠征
プレミアシップラグビー観戦
防衛大学校
ラグビー部
5
プレミアシップラグビー観戦
60周年記念
6
英国遠征
OARFC練習
防衛大学校
ラグビー部
7
OARFC練習
60周年記念
8
英国遠征
OARFC試合
防衛大学校
ラグビー部
9
OARFC試合
60周年記念
10
英国遠征
防衛大学校
ラグビー部
11
OARFC試合
̶ オールドアクトニアンズ ̶
オールドアクトニアンズは1968年に「Acton Grammer School」
のOBが設立したクラブである。
様々な国からプレイヤーを受け入れており、
現地の日本人も多く所属している。
プロのコーチや専用の
グラウンド、クラブハウスなど所有しており練習環境も整備されている。
試合当日は悪天候でグラウンドの状況も芳しくなかったが互いの熱のこもったプレーを通じて交流を
深めることができた。
(4年 新賀 広太)
60周年記念
12
英国遠征
防衛大学校
ラグビー部
13
リッチモンド
60周年記念
14
英国遠征
防衛大学校
ラグビー部
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ラグビー校
̶ 「ラグビー発祥の地、
ラグビースクール」 ̶
イングランド中部のウォリックシャーにあるラグビー校は、最も古いパブリックスクールの1つであり、11歳か
ら18歳までの男女共学の寮生活を伴う学校である。
その歴史は古く、1567年に男子のための無料グラマース
クールとして設立され、20世紀の終わりに男女共学となった。今では英国内だけではなく海外からも生徒が集
まっている。
ラグビー校の教育では、学術の卓越性、責任とリーダーシップ、精神的な気づき、幅広い活動への
参加を育むことを目指している。
1823年、
ラグビー校の校庭で行われたフットボールの試合中、
ウィリアムス・ウェッブ・エリスという少年が、
ボールを両手で抱え込んでゴールを目指して走り出したことからラグビーというスポーツが誕生したといわれ
ている。現在ラグビー校では、年齢、能力に対応するために16のフィールドが提供されており、高レベルな外部
コーチによってサポートされている。
(2年 秋枝貴寿)
60周年記念
16
英国遠征
防衛大学校
ラグビー部
17
ラグビー校
̶ 「ラグビーと教育」 ̶
ラグビースクールでは、
ラグビーの歴史の深さと、教育としてのラグビーの重要性を学んだ。
ラグビースクールは、エ
リートの育成を目的とする代表的なパブリック・スクールの1つである。かつて日本では、武道が教養のひとつであった
ように、
イギリスではエリートの育成にスポーツは欠かせないものであった。
スポーツは、勝ち負けを通して他者との協
力や、瞬時の状況判断、
そして自己犠牲などの人格の形成に必要な要素を、身をもって学ぶことが出来る。
そして、
たく
さんのスポーツがあるなかで、エリート、特に士官候補生は、痛みを伴うスポーツを行うべきである。痛みを伴う、
ある
種の恐怖の中で、
それを乗り越えることで強靭な人格が養われる。特にラグビーというスポーツでは、自らの痛みを
もってチームの為にコンタクトをすると。
まさにここに士官候補生である我々が、
ラグビーをする意味がある。
(2年 小櫻明史)
60周年記念
18
英国遠征
防衛大学校
ラグビー部
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ラグビー校
ロンドン散策
̶ 「イギリスの食事」 ̶
イギリスの料理は、世間一般に
「不味い」
という事で知られている。遠征出発前にも
「イギリスと言えば不味い料理」
とい
う情報が多かった。
その不味さは世界的に有名で、
当のイギリス人たちも認めるほどだという。
それほどまでに言われるイ
ギリスの料理とは一体どんな物なのだろうと、私は興味津々でイギリスに向かった。
ロンドンに到着した夜、本物のイギリスの料理を食べようと、
ロンドンにあるステーキハウスに足を運んだ。人気のある
チェーン店らしく、客の入りも良かったので期待して入ったのだが、
ここで注文したステーキセットが衝撃的であった。
まず
肉がパサパサで硬く、
しかも味付けが薄い。一応ソースはかかっているようであったが、
ほぼ無味と言ってよかった。
ライス
はインディカ米で、
日本のジャポニカ米と比べて細長くパラパラである。
セットでポテトサラダのようなものがついてきたが、
一口食べてフォークを置いた。
もはや怒りを通り越して不思議に思った。
どうしてイギリスの料理はここまで不味いのか。
イ
ギリス人の味覚は一体どうなっているのだろうか。帰国後、
あらためてイギリス人の食への考え方について調べてみると、
イ
ギリス人は食事の際、友人と会話することや、
その場の雰囲気を楽しむことを重視し、料理の質は二の次なのだという。確
かに思い返せば、
イギリスで食事をしていた人々はみな笑顔で、心から食事を楽しんでいるようであった。我々日本人は、
食事といえば、味付けがどうだの、食材はどこ産地のものを使ってるかだの、料理ばかりに気を取られて、
その他のことは
ろにしがちである。不味い、不味いと言われるイギリス料理であるが、
その裏には食事の場を楽しむことを重んじるイギリ
ス人の考えがあるということを知っておくべきだろう。
(2年 木戸口 誠)
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英国遠征
防衛大学校
ラグビー部
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ロンドン散策
60周年記念
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英国遠征
防衛大学校
ラグビー部
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トゥィッケナムスタジアム
̶ トゥィッケナムスタジアム ̶
トゥィッケナムスタジアムはサッカーのウェンブリースタジアム、
テニスのウィンブルドンにも匹敵するラグ
ビーの聖地として知られる。約82000人を収容可能で、1991年ラグビーワールドカップの決勝戦が行われた
イングランド代表のホームスタジアムである。
また、
オックスフォード大学とケンブリッジ大学による
「ヴァーシ
ティマッチ」
も行われる。
ラグビーの母国を代表するトゥィッケナムスタジアムでは、美しい芝生やその大きさに圧倒されるとともに、
様々な施設からイングランドにおけるラグビーの地位を再認識することができた。
(4年 山田 晃志郎)
60周年記念
24
英国遠征
防衛大学校
ラグビー部
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トゥィッケナムスタジアム
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英国遠征
RMAS
防衛大学校
ラグビー部
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RMAS
̶ 「王立陸軍士官学校サンドハースト」 ̶
Royal Military Academy(RMA) とRoyal Military College(RMC)をルーツに持つ王立陸軍士官学
校サンドハーストは、1947年に設立された。ロンドンの南西55kmに位置し、英国陸軍士官候補生の
養成機関としてその名が知られている。
80%以上の士官候補生は、大学卒業生である。入校は、1月、5月、9月の年3回であり、通常の48週
間のコースが用意されている。
その教育内容は、
軍事と学術からなり、
精神と肉体の両面を鍛えるため、
スポーツと冒険的訓練に多くの時間を充てている。
教育モットーは、Serve to Leadである。
(2年 山口浩平)
60周年記念
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英国遠征
防衛大学校
ラグビー部
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RMASレセプション
60周年記念
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英国遠征
防衛大学校
ラグビー部
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ボクシングナイト
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英国遠征
RMAS試合
防衛大学校
ラグビー部
33
RMAS試合
60周年記念
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英国遠征
防衛大学校
ラグビー部
35
RMAS試合
60周年記念
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英国遠征
防衛大学校
ラグビー部
37
RMAS試合
̶ 「防大生とラグビー」 ̶
ラグビー発祥の地、イギリスではラグビーを取り巻く環境や施設が充実しているのはもちろんのこ
と、
教育としての役割もラグビーは担っており、
日本におけるラグビーの地位とは大きく異なっていた
ように思う。15人のプレーヤー、コーチ、レフリーが一つの決められた競技規則の精神に則り試合をす
る。単なる「ルール」ではない精神、そしてゲームを組み立てる「戦略・戦術」は、ラグビーにしか存在し
ないものなのである。そしてこの精神や戦略といったものが、人間を成長させる。そして、激しい身体
の接触を伴いながら、規律、信頼、尊重といったラグビーの精神は、国防を担う崇高な使命を与えられ
た軍人にこそ必要であると言っても過言ではないだろう。
(2年 廣川翔太)
60周年記念
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英国遠征
防衛大学校
ラグビー部
39
RMASアフターマッチファンクション
60周年記念
40
英国遠征
防衛大学校
ラグビー部
41
RMASアフターマッチファンクション
60周年記念
42
英国遠征
ヒースローのホテル
防衛大学校
ラグビー部
43
防衛大学校 vs Old Actonians
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60周年記念
44
=!
英国遠征
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防衛大学校
ラグビー部
45
英国遠征記
遠征見聞録
防大生とラグビー
遠征団長 山本 巧
・槇校長がなぜ防衛大学校でラグビーを重視したか、
ラグビーによって学べることがいかに大きいかということを直接知ることができた。
(3年瀬戸)
Royal Military Academy Sundhurst (王立陸軍士官学校)
13年前の英国留学で学んだことは、
「防大ラグビーは世界に通じる」
ということだった。
なぜ
「防大ラグビーは世界に
・サンドハーストでの英国陸軍士官候補生との交流を通して、世界での防大生の位置づけを確認することができた。今まで私が思っていたよりも
ずっと防大の格が高いことに気付いた。普段外出時に着る制服がこんなにも重いものだとは思わなかった。
(2年渡辺貫太)
通じる」
のか。
2つ理由がある。
1つは、防大ラグビーの身上であるコンタクトを厭わないプレーとタックルが出来なけれ
・海外の士官学校と見比べてみることで自分たちの立ち位置がわかりました。
(2年波部)
ば、英国でもラガーマンとしての信頼を得ることができないという体験である。
もう1つは、
出来ることを組み合わせて、
・自分の国に対する愛国心や紳士的な態度は見習うべきだと思った。
(3年橋本)
その枠組みを太くしていく英国のチーム作りは、科学的思考を重んじる防大生にマッチしていると考えたからである。
・サンドハーストにも通じるものを防大でも学んでいる。
(3年伊藤優樹)
・レセプションで、士官候補生が自国に対する誇りや愛国心を強く持っていると感じた。
(3年西田)
そして、今回、
この
「防大ラグビーは世界に通じる」
という経験を学生に伝えるために英国遠征を推し進めた。
・サンドハーストで自分自身が防衛大学校(National Defense Academy)
の学生であることを強く認識した。彼らは我々を対等にもてなし、将来
遠征を通じて学生に考え、体験して欲しかったことが4つあった。第一は、防大において、開校以来ラグビー部が確
同じ職業に就くものとして敬意をもって話してくれた。
(3年吉田)
固たる地位を占めている理由である。言葉を替えれば、槇初代校長のスポーツに対する考え方である。
このことは、英
英国のラグビー
国陸軍士官学校との交流で明確になったのではないだろうか。二番目は、
ラグビーの持つ広がりである。
これについて
・ラグビー校、
トイッケナムラグビー場、
そしてサンドハーストに行ってラグビーと軍隊のつながりが非常に強いことを知った。
(2年渡辺)
は、
ラグビー校研修、
プレミアシップ試合観戦、
オールド・アクトニアンズ・ラグビークラブとの試合を通じて、
いかにラグ
・スタジアムが大きい。
ラグビーは生活の一部。
(2年酒井)
ビーが人のつながりを大切にし、
それゆえ広がりを持った豊かなスポーツであることを感じたのではないだろうか。三
・プレミアシップ観戦では、
イギリスという国のラグビーに対する情熱を感じた。小さい子供から老人まで自分の地区のラグビーチームに誇りを持っ
ていた。
(2年西澤)
番目は、防大ラグビーの強みを認識することである。
すなわち、防大ラグビーが身上とするタックルは、世界に通じると
・イギリスのラグビーの歴史を学ぶ中で普段日本において私たちは何を学び、何をしなければならないのかということが明確になった。
(2年廣川)
いうことを知ることである。
このことは、特に英国陸軍士官学校との試合で明白になったと思う。四番目は、
チーム作り
・ラグビー校やトイッケナムラグビー場でボランティアとしてガイドしている人たちに接して、本当にラグビーが好きなのだということがわかった。
(3
である。普段とは全く異なる環境、特に英語の世界に身を置きながらチームで行動することは、
メンバー間の交流が進
み、
チーム作りに役立つと考えた。
8日間の起床ラッパもないタイトな遠征スケジュールは、
チーム、
そしてチームと個人
年田中悠斗)
・イギリスの人々が、
ラグビーをどのようにとらえ、
また、
ラグビーがどれだけ愛されているか肌で感じることができた。
(3年田中駿乃介)
・試合でモールを押しているシーンを小さい子供が見て喜んでいることに驚いた。
(3年立和田)
の関係を考える良い機会になったと思う。
また、意図したことではないが、英国陸軍士官学校滞在は、学生にインパクトを与えたに違いない。歴史あるホール
で着飾った英国軍人に迎えられたレセプションは、防大の格、防大の制服の重みを知る機会になっただろうし、TPO
を考える場にもなっただろう。広大な敷地の中で、歴史ある建物に囲まれて、天然芝ラグビー場でプレーすることに学
生は威厳を感じただろう。
現役プレーヤー時代から何度も海外遠征に参加しているが、今回ほど充実した遠征はなかったと思っている。
これ
は、多くの方々の協力・支援の賜物である。
まず、
エジンバラ大来日以来の友人であるオックスフォード大OBのレジ・ク
ラーク氏にお礼を申しあげたい。英国陸軍士官学校ラグビー部と我々を繋ぎ、
オールド・アクトニアンズ・ラグビークラ
試 合
・日本を代表してラグビーの本場であるイギリスで試合することに責任を感じた。
4年間できないと思っていたので、初めて防大の1本目のジャージ
を着たこと、
それを着て部歌を歌ったこと、80分間出場したことは、本当に嬉しかった。
(2年酒井)
・ラインアウトでは、相手がとても高く
(203cm)、毎回心を擦り減らした。高さではもちろん負けていたが、速さの勝負ではこちらが勝っており、対等
の勝負ができたと思う。
(2年西澤)
・外人、
やっぱり力強いと実感しました。
(2年丸尾)
・モールやタックルでは自分たちより大きい外国人に勝っていた。
自分たちの強みが通用したので大きな自信になった。
(2年吉村)
・試合では、防大のラグビーは十分通用するのがわかったし、
自分のタックルも通用するのがわかった。敗因は、相手が自分の強みを生かして、
つま
り相手が、大きさを生かして、上でボールをつないで、
ポイントサイドに強くアタックしてきたこととこちらのミスをしっかりついてきたことである。
(2年西當)
ブでの試合や練習をセットアップしてくれた。
ロンドン・ジャパニーズ・ラグビークラブの高橋三郎氏には、試合後のパ
・サンドハーストとの試合後のレセプション時「日本のラグビーのDFがとても早かった」
と言っていた選手がいた。相手にとって嫌なDFだと思われ
ブという英国ラグビーならではの楽しみ方を教えていただいた。英国留学時以来の知人、永田為九郎先輩には、学生
ていたのは防大らしさが、世界に通用していたということの現れだと思った。
(2年熊倉)
の忘れ物対応など本当にお世話になった。
また、駐英国大使館南一等海佐には、
バックアップ態勢を整えていただい
た。
そして、八田
(40期)、佐賀(44期)
の両OBは、忙しい中、遠征同行を快諾し、学生の面倒をよく見てくれた。両名無
くしてこの遠征は成立しえなかった。
最後になるが、
この遠征の成果は、今後にあると考えている。
ラグビーの母国で試合をし、防大ラグビー部の足許を
・外国人の強さをかなり体験できたと思う。
やはりラグビーの本場であるイギリスでは、
その場しのぎのプレーは通じない。
(2年渡辺竜也)
・身体的に相手が一回り以上大きかった。
その分フィットネスと技術で対抗していかなければ勝てないと感じた。
(2年馬渡)
・試合では鼻を折ってしまったが、防大ラグビーの通用する点を見つけることができた。
タックルの精度が、人によってかなり違うため、
ロングレンジ
の走りこんでくる相手に対するタックルとダブルタックルを中心に練習する必要がある。
(3年田中悠斗)
・確実なプレー、正確なプレーがとても大切であり、有効であることが分かった。
ハーフとして宇山先輩の練習がとても重要であることも分かった。
(3年立和田)
見つめ、今後に思いを巡らすことがこの遠征の目的である。
ならば、今後も
「防大ラグビーらしさ」
を貫き、
そして、2015
・サンドハーストと試合して感じたことは、確かに大きくて強いが思っていたほどではなかった。
負けてしまったが、
自分たちの通用する部分、通用し
年英国陸軍士官学校チームを小原台に招き、
打ち破ることができれば、
この遠征は大成功である。
ない部分がはっきりとわかり、得るものが大きかったと思う。
(3年幸)
60周年記念
46
英国遠征
・ハードタックル、
ハードコンタクトが、体格の大きい選手に通用したことは大きな自信につながる。
(3年新賀)
防衛大学校
ラグビー部
47
遠征見聞録
観戦記
ラグビー校
・ラグビーの歴史の深さ、教育としてのラグビーの重要性を学んだ。
エリートを育成する学校で、
スポーツとりわけラグビーが重視されていて、私た
ち防大生が今ラグビーをする必要性が、
ラグビー校の長い歴史と伝統に裏打ちされていると思った。
(2年小櫻)
・ラグビーの歴史やイギリスでのスポーツ教育に対する考え方や理念を学ぶことができた。
(3年小川)
軍 人
防衛大学校ラグビー部が英国遠征に来た。率いる山本巧監督が以前ケンブリッジ大学に研修留学に来られたときからのご縁
があり、今回の遠征の応援をさせて頂いた。以下、簡単ではあるが遠征応援記とする。
3月23日土曜日
ロンドン西部のオールド・アクトニアン・ラグビークラブの施設で練習するという。気温は0度前後、小雨。数日来の雨、雪もあ
り、
グラウンド状態は悪い。
メインピッチは使えず、
サブグラウンド
(防衛大呼称F地区)
での練習となる。体を当てること、息を上
・イギリス人は軍人を大切にし、誇りにしていると感じた。
トイッケナムラグビー場において戦争で亡くなったラグビー選手の名が刻まれた碑を見て
げることを重点に1時間でメリハリの効いた練習を行う。最後の90秒シャトルランまで、短いながらもきつい練習を、選手たち
ひしひしと感じた。
(3年中)
は嬉々としてして終了。練習後、
クラブハウスで、熱いミルクティーをふるまわれる。翌日は、
オールド・アクトニアン・ラグビークラ
ブとの試合が予定されているが、
おりからの天候でメインピッチが使えるかどうか不明ながら、
わざわざ日本から来ている防衛
ミュージカル
・本場のミュージカルは、
それぞれ劇場・舞台を持っている。道具をうまく使っていたためか、
シーンごとの背景はまるで映画のようだった。
(2年酒井)
建 物
・ラグビー校やサンドハーストの建物を見て非常に感銘を受けた。
(3年中)
マネージメント
・日々の活動、又はこういった異国の地の活動でも先の先を読んで活動しなければいけないと思った。人をどうやって動かすかという良い経験に
大のために、
なんとかグラウンドの都合をつけるので試合は決行しましょう、
とのこと。午後、一行は、
ロンドンアイリッシュ対
ウースターの試合観戦に向かう。
3月24日、
日曜日
この日もまったく気温が上がらず、
グラウンド状態悪いながらも、
オールドアクトニアンクラブの好意により、
メインピッチでの試
合開催が決定。
オールドアクトニアンクラブは、
1軍、
2軍混成、
さらにロンドン在住日本人ラグビークラブ、通称ロンジャパから
もメンバーが加わる特別チーム。
ノーコンテストスクラムとの申し合わせもあり、密集まわりはまずまず五分で戦えたものの、敵
のスタンドオフ、
センターの快足選手に守備を乱される場面がしばしばあった。防衛大も果敢にオープンラインで攻めるが、
なった。
(2年雀ヶ野)
オールドアクトニアンの2次防御も厚く、
チャンスでも、
なかなか得点させてもらえない。
オールドアクトニアンで小柄ながら、攻
・自分の力で出来ることと出来ないことの区別をしっかりすることの必要性。
また、
出来ないことで必要なことを実現するための対策を立てることの
守に非常にアグレッシブなFW選手が印象的であったが、彼は1軍選手、
ニュージーランド出身で5歳のときからラグビーを
重要性を感じた。
さらに対策については2パターン持つべきであり、
1つは最悪のケースを考えたものであるべきである。
(3年伊藤優樹)
・本隊と遠征隊の2つに分かれても無事春合宿を完了することができた点は、部として人材的にも組織的にも能力が備わっていたことを証明してい
る。
(3年原)
・主務という立場であったため、濃い日々を過ごすことができた。行動や物事を決め、何度もミーティングし、部員をまとめて動かすことの大変さを
やっているとのこと。
ニュージーランドや南アフリカの英国系移民は、英国系であることが証明できれば英国滞在許可が下りる
のでロンドンを中心に居住者が多く、地域のアマチュアラグビークラブでも多くの南半球選手が活躍している。試合後は、
クラ
ブハウスで軽食をふるまわれた後、
リッチモンドに移動、
イングランド代表選手もひいきにしているというパブでチリライスと
知った8日間だった。
(3年洞)
ビール、
ワイン。
その間に、主務役の学生さんとリッチモンド駅で翌日のラグビー駅行きの列車の切符を買おうとするが予想外
・イギリスでは、
ドレスコードが非常に重要であることを学んだ。
(3年小澤)
に高く断念。
日本と違い、列車は事前に買うと安くなったり、発車時間によって値段が変わったりする。乗車前日にラッシュア
・試合後にみんなで飲み食いすることはとても楽しかった。
(3年幸)
ワー時間帯の切符を買おうとするとかなり高いものになる。
山本監督の機転と、旅行代理店の協力で、急遽、貸切バスを手配、
英語の必要性
・小川さんのように英語を話すために今から英語を勉強していく。
(2年戸室)
無事ラグビー校視察にも行けることとなった。
3月27日、水曜日
・これからの時代「英語+α」
が常識になるといわれてきたことが本当であると感じた。
(2年松下)
遠征の最終目的である、
サンドハースト王立士官学校との試合。
サンドハーストは広大な敷地に由緒ある建物が並ぶ英国陸
・今回の遠征で英語の大切さを学び、
これからの1年は英語とラグビー部の活動に力を入れていこうと思う。
(3年山田)
軍の重要な拠点に、
ラグビー、
サッカー、
クリケットなどの競技場も完備。気温5度以下と相変わらず寒いが、
グラウンドコン
今後に向けて
・この遠征によって、
ラグビーのモチベーションが高められたので、
今シーズンは前シーズンよりもっと頑張っていけると思った。
(2年脇)
・今後は学生により多く企画して海外でプレーする機会をふやしていきたい。
(2年三浦)
ディションは悪くない。
ファーストスクラムで、
山本監督は、
「よし、
スクラム行ける」
と確信。
ラインアウトも含め、試合を通じ、FW
セットプレーからの球出しは安定していた。防衛大はバックスの切れもよく、中盤で何度もラインブレイクする。一方、
サンド
ハーストは、
キャプテン、長身ナンバーエイトを中心とするFWの突進で何度もゲインし、
オフロードパスで前進を重ねる。前半
・もっと強くなることに貧欲になって自ら変わらなければならない。
(2年恩地)
立ち上がりで立て続けに加点され苦しい展開であったが、後半は互角以上の勝負となった。途中、防衛大ウイングが鼻を折り
・ラグビーの聖地であるトイッケナムラグビー場やラグビー校研修を経験してより一層ラグビーに興味を持つことができた。
(3年濱安)
退場するも、
チームドクターH氏の治療により試合に復帰、
アドレナリン十分なプレーを見せた。試合直後、
サンドハーストの総
・一人一人が何か自信になるものを得られたと思う。
これはクラブにとって強みである。
(3年眞田)
指揮官が防衛大の健闘を称える祝辞を述べ、
その後、
クラブハウスで食事とビールをふるまわれる。
ピッチの上では憎たらしい
・2015年の防大におけるリターンマッチでは是非とも後輩に勝ってほしい。
(3年伊藤陽童)
相手キャプテン、
ナンバーエイトが、試合後は率先して防衛大に気遣ってくれる。今回防衛大選手が各自知恵を絞って持参し
てきた、小さなお土産がサンドハースト選手に大変喜ばれる。
クラブハウス内には、米国ウエストポイント士官学校との交流戦
の写真もあったが、今後、防衛大ラグビー部の写真も、堂々と壁に飾られるだろう。
選手、
引率の皆様、
お疲れ様でした。
英国在住、永田為九郎
60周年記念
48
英国遠征
防衛大学校
ラグビー部
49
キャプテンスピーチ
御列席の皆様
防衛大学校ラグビー部主将眞田光隆です。
まず最初に、私たちのクラブを代表して、
このたび交流試合の機会をいただいたことに対してお礼申し上げます。
防衛大学校ラグビー部は、
1953年本校開校と同時に創部されました。本校初代校長、槇智雄博士は、
スポーツを深く理解し、本校学生に奨励し
ました。特に、英国オックスフォード大学で学ばれた経験から、槇校長は、
ラグビーの教育的価値を強く認識し、
自衛隊のリーダーにふさわしいス
ポーツと称しました。
今回の遠征の目的は、
ラグビーの母国であり、
ラグビーが社会に深く根付いている英国においてプレーし、我クラブの現在の位置を確認し、次の1
0年の向かうべき道を探求することであります。
したがいまして、今日こうして、貴校と交流することは、我クラブにとってこの上ない喜びであり、本校
の幹部候補生にとって終生の記念となることでしょう。
品位、規律、団結、情熱、尊重といったラグビーのコアバリューは、我々国防の任に就くものが共有すべきものであり、
ここに言葉の違いを越え、私
たちが交流する真の意味があると信じます。本日この場をキックオフとし、
将来にわたって貴ラグビー部と交流が続くことを願ってやみません。
最後になりますが、交流の機会をいただいたことに重ねて感謝申し上げます。
Good evening, Major Field, all members of Royal Military Academy Sundhurst Rugby Football Club.
I am Mitsutaka Sanada, Captain of the National Defense Academy Rugby Football Club.
First of all, on behalf of the club, I would like to thank you for giving us the wonderful opportunity of this match.
The National Defense Academy Rugby Football Club was established in1953, when the Academy was opened.
The first president of our Academy, Dr. Tomoo Maki, had a great appreciation of sports and encouraged our students to do
sports. Because of his experience of studying at Oxford University, He was especially aware of the educational value which
Rugby possesses and called it as a sport for the leaders of the Japan Self-Defense Forces.
The objectives of this tour is to play in the rugby s mother country where rugby is deeply rooted in the society, to recognize
our club s current position and to explore which we should go for a next decade.
Therefore, it is our great pleasure to be able to have exchange with you. I am sure it also will be a lifelong memory for our
cadets.
Integrity, discipline, solidarity, passion and respect ; those rugby s core values are what we should share as persons who hold
national defense positions. I believe that is exactly a true meaning of having exchanges each other.
I hope today is our kick-off for the continuous exchange with you in the future.
I would like to close my speech with expressing our sincere thanks for such a great opportunity to meet with you all.
編集後記
この記録誌の制作目的は、
「60周年記念に英国遠征を行った」
という事実を記録し、今後の防衛大学校ラグビー部のさらなる発展に
寄与する事である。海外旅行が初めての者もいれば、飛行機が初めての者もいて、皆良い経験ができたと思う。何より本場の地でラグ
ビーができたことは一番の経験になったと思う。私も同様である。遠征の記録を整理することで、
この遠征の偉大さと遠征を成功に導い
たクラブの力を再認識することができた。写真選びからアルバム作成会社選び、
レイアウトなどでも問題もいくつも起こったが、無事完成
したことがとてもうれしい。
2年後RMASが日本に来ると言葉を残したが、
その時こそ勝ってほしい。
(4年 山田 晃志郎)
平成25年6月1日
60周年記念
50
英国遠征