6. 効果の測定 [email protected] 2006.03.13-14 1 効果の測定 効果の測定は対象と目的に応じて千差万別 必ずしも定量的とは限らない すぐに効果が出るとは限らない AがよくなってもBが駄目になっていることも多い 単純な数値目標設定は局所最適に陥ることもある 2 成熟度 プロセスが成熟することとアジャイルであることは ある面では反している 成熟 = 最適化 = 固定化 = 環境の変化に対応で きない しかし成熟を「常に変化する環境に最適化 (適応) し続けている状態」と考えれば, 一致する CMMレベル5 「守・破・離」 3 プロセス成熟度で測る 4 レベル2のKPA • 要件管理 (RM) • ソフトウェア・プロジェクト計画 (SPP) • ソフトウェア・プロジェクト進捗管理 (PTO) • ソフトウェア品質保証 (SQA) • ソフトウェア構成管理 (SCM) • ソフトウェア外注管理 (SSM) 5 要件管理 • ゴール 1. ベースラインを確立するため, ソフトウェア要 件が制御されている 2. ソフトウェア成果物と活動が, 要件のベースラ インと首尾一貫した状態に保たれている 6 ソフトウェア・プロジェクト計画 • ゴール 1. プロジェクトの計画と進捗確認に使用するため, 見積もりが文書化されている 2. プロジェクトの活動とコミットメントが計画さ れ, 文書化されている 3. 影響を受けるグループが, プロジェクトのコミッ トメントに同意している 7 ソフトウェア・プロジェクト進捗管理 • ゴール 1. 計画に照らして実績が確認されている 2. 乖離した場合には是正処置が取られ, 決着まで 管理されている 3. コミットメントの変更は合意されている 8 ソフトウェア・プロジェクト品質保証 • ゴール 1. SQA活動が計画されている 2. 忠実性が客観的に検証されている 3. SQA活動および結果が, 影響を受けるグループ に通知されている 4. 非遵守に関する課題はプロジェクト内で解決さ れる, できなければ上位層に持ち上げられる 9 ソフトウェア構成管理 • ゴール 1. SCM活動が計画されている 2. 選択されたソフトウェア成果物が特定され, 制 御され, そして利用可能である 3. ソフトウェア成果物に対する変更が制御されて いる 4. 状況と内容が影響を受けるグループに通知され る 10 ソフトウェア外注管理 • ゴール 1. 外部発注元は, 適格な外注先を選定している 2. 外部発注元と外注先は, コミットメントについ て合意している 3. 外部発注元と外注先は, 継続的に連絡を取り 合っている 4. 外部発注元は, コミットメントに照らして外注 先実績の進捗を確認している 11 CMM レベル2 XP Scru Cryst m al FDD DSDM ASD LSD xUML RM SPP PTO SQA SCM SSM 12 CMMレベル3のKPA • 組織プロセス重視 (OPF) • 組織プロセス定義 (OPD) • トレーニング・プログラム (TP) • ソフトウェア統合管理 (ISM) • ソフトウェア・プロダクト・エンジニアリング (SPE) • グループ間調整 (IC) • ピア・レビュー (PR) 13 組織プロセス重視 • ゴール 1. ソフトウェア・プロセスの開発活動と改善活動 が組織横断的に調整されている 2. 使用されているソフトウェア・プロセスの強み と弱みが特定されている 3. 組織レベルでのプロセス開発活動と改善活動が 計画されている 14 組織プロセス定義 • ゴール 1. 組織の標準ソフトウェア・プロセスが開発され 維持されている 2. 組織の標準ソフトウェア・プロセスの仕様に関 する情報が収集, レビューされ, 利用可能になっ ている 15 トレーニング・プログラム • ゴール 1. トレーニング活動が計画されている 2. ソフトウェアの管理と技術の役割のためにト レーニングが提供されている 3. 個人は必須なトレーニングを受けている 16 ソフトウェア統合管理 • ゴール 1. プロジェクトの定義されたソフトウェア・プロ セスは, 組織のソフトウェア・プロセスからテ イラリングされる 2. プロジェクトの定義されたソフトウェア・プロ セスに従って, プロジェクトが計画され, 管理さ れている 17 ソフトウェア・プロダクト・エンジニアリング • ゴール 1. ソフトウェア成果物を作成するために, ソフト ウェア・タスクが定義され, 統合され, そして首 尾一貫して実施されている 2. ソフトウェア作業成果物は相互に首尾一貫性が 保たれている 18 グループ間調整 • ゴール 1. 顧客の要件は, 影響を受けるすべてのグループ によって合意されている 2. エンジニアリング・グループと他のグループの 間のコミットメントが合意されている 3. エンジニアリング・グループは, グループ間の 課題を特定し, 進捗を確認し, 解決する 19 ピア・レビュー • ゴール 1. ピア・レビュー活動が計画されている 2. 欠陥は, 特定され取り除かれている 20 CMM レベル3 XP Scru Cryst m al FDD DSDM ASD LSD xUML OPF OPD TP ISM SPE IC PR 21 CMMレベル4のKPA • 定量的プロセス管理 (QPM) • ソフトウェア品質管理 (SQM) 22 定量的プロセス管理 • ゴール 1. プロセスを定量的に管理するために, 活動が計 画されている 2. プロジェクトの定義されたソフトウェア・プロ セスが, 定量的制御のもとにある 3. 組織の標準ソフトウェア・プロセスの能力が, 定量的に理解されている 23 ソフトウェア品質管理 • ゴール 1. ソフトウェア品質管理を計画する 2. ソフトウェア成果物の品質に対して計測可能な 目標を定義する 3. 目標を達成するための実際の前進が, 追跡され, 管理される 24 CMM レベル4 XP Scru Cryst m al FDD DSDM ASD LSD xUML QPM SQM 25 CMMレベル5のKPA • 欠陥予防 (DP) • 技術変更管理 (TCM) • プロセス変更管理 (PCM) 26 欠陥予防 • ゴール 1. 欠陥予防を計画する 2. 欠陥の共通原因が特定されている 3. 欠陥の共通原因が系統的に除去されている 27 技術変更管理 • ゴール 1. 技術変更の導入が計画されている 2. 新技術は, 品質と生産性に対する効果を判断す るために評価されている 3. 適切な新技術が, 正規のプラクティスの中へ組 織横断的に移転されている 28 プロセス変更管理 • ゴール 1. 系統的なプロセス改善が計画されている 2. 組織全体が参加している 3. 組織およびプロジェクトの標準ソフトウェア・ プロセスは, 継続的に改善されている 29 CMM レベル5 XP Scru Cryst m al FDD DSDM ASD LSD xUML DP TCM PCM 30 真の効果は 31 ある程度の期間にわたって 顧客の満足度が向上したかどうか 開発者の創造性 / モチベーションが向上し たかどうか 組織の目的 (収益性, 生産性など) が向上し たかどうか メトリックスや成熟度はそれを知るための 手段のひとつ 32
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