心臓血管外科 心臓血管センター 指導医:心臓血管外科部長 関 寿夫 ❶ 研修の目的と特色 卒後2年間の一般臨床研修を終えた後、以下に述べるカリキュラムに基づいた心臓血管外科専門医修練を行い、 心臓血管外科専門医としての知識と臨床・学術経験を修得する。この間、単に心臓血管外科の手術研修のみでなく、 一般消化器外科と循環器内科にローテーションし、臨床医・外科医としての基本的実技と理論を修得するとともに、 外科専門医と循環器専門医を取得するための資質を得るよう努める。 ❷ プログラム指導者 (医師名) (専門医・認定医等) 部長:関 寿夫 心臓血管外科・外科・循環器 専門医 日本胸部外科学会・日本外科学会 指導医 医長:田村 大和 外科専門医・心臓血管外科専門医 ❸ 研修内容と到達目標 後期 1 年次 ・教育方針 第1年次は、主に一般消化器外科にローテーションし、基本的外科的手技を修得するとともに、外科専門医 取得のための臨床経験を得る。同時に、心臓血管外科手術の第一及び第二助手を週一回勤める。①消毒法・無 菌操作、②輸血・輸液、③IVHの管理、④縫合・結紮の基本的手技、⑤消化器外科手術、等について研鑽する。 希望者はこの間に麻酔科研修が可能である。 ・方 策 年間約50例 心臓血管外科手術 第一・第二助手 約200例 一般消化器外科手術 術者及 助手 行 。 後期 2 年次 ・教育方針 第 2 年次は、心臓血管外科手術の術者と助手を週一回行いながら、循環器内科でも研修を行う。腹部大動脈 瘤手術、末梢血管手術、冠状動脈手術におけるグラフト採取、胸腔・心嚢ドレナージ及び開胸・閉胸・カニュレー ション等を術者として行えるようにする。その他、術前管理や診断等についての修練を行いつつ、心臓血管疾 患の基礎的知識を修得、将来の循環器専門医取得の一助とする。①病歴と理学的所見の取り方、②血液検査、 X線写真、CT、MRI、心電図カテーテル検査の手技及び解釈、⑤経皮的冠動脈(末梢血管)拡張術の適応 と手技、等についての研鑽を行う。この間、内科と外科の合同症例検討会で、主たる討論者となるよう努める。 ・方 策 心臓血管外科手術(約10例の術者と約40例の助手)と循環器内科全般についての研修を行う。腹部大動 脈瘤手術、末梢血管手術、冠状動脈手術におけるグラフト採取、胸腔・心嚢ドレナージ及び開胸・閉胸・カニュ レーション等の術者を務める。その他の開心術は、第一あるいは第二助手を行う。 20 後期 3 年次 ・教育方針 第 3 年次 、 心臓血管外科患者 主治医 行 、週2∼4例 心臓血管外科手術(術者 助手) 担当 。手術以外 、術前後管理、ICU 呼吸・循環・全身管理、人工心肺装置・ 補助循環・IABP 理解 管理 行 。 ・方 策 約150例(約20例の術者と約130例の助手)の心臓血管外科手術全般についての研修を行う。2年次 に行った腹部大動脈瘤手術、末梢血管手術に加え、心房中隔欠損症、1∼2枝冠状動脈バイパス術、グッドリ スク例の単弁置換術等の術者を行う。 ❹ 学会指導施設認定状況 三学会心臓血管外科専門医指定基幹施設 日本循環器学会認定循環器専門研修施設 日本外科学会外科専門医制度修練施設 ❺ 平成 24 年(1 月∼ 12 月)実績 年間手術件数 110 件 ・冠動脈疾患に対する手術(冠動脈バイパス術 , 等) 24 件 ・心臓弁膜症に対する手術(弁置換 , 弁形成術 , 等) 30 件 ・先天性心疾患に対する手術(心房中隔欠損症 , 等) 0件 ・その他の心臓手術(心臓腫瘍 , 心嚢ドレナージ , 等) 10 件 ・大動脈手術(大動脈解離 , 大動脈瘤 , 等) 13 件 ・末梢血管手術(閉塞性動脈硬化症 , 等) 10 件 ・その他 23 件 21
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