COMPANY PROFILE 会社概要 2016-2017 トップメッセージ 新たなる時 代に向けての挑 戦 「私たちは、生命科学の追究を基盤として、世界の人々の健康で楽しい生活づくりに貢献 します。」 という理念のもとに、当社は企業活動を行っています。一人でも多くの人に健康を お届けしたいと願ったヤクルトの創始者 代田 稔の熱き想いを受け継ぎ、さらに未来へ向けた チャレンジを続けています。 手から手へ。ヤクルトレディによるお届けが始まってから半世紀。お客さまの健康を願う想いは、 時が流れても変わらずに受け継がれています。そして、お客さまの期待にさらに応えられる よう、10年をかけて進めてきた中央研究所の整備が2016年春に完了いたしました。最新鋭 の施設と最適な研究開発体制を敷き、 「科学するヤクルト」 として、これまで以上に人々の健康 に貢献するエビデンスに基づいた新製品、新素材の創出に努めてまいります。 一方、1964年の台湾からスタートした国際事業は、アジア、米州、ヨーロッパへと広がり、 現在では日本を含めて33の国と地域で毎日3,500万本以上の乳製品が愛飲されています。 さらにヤクルトは、来るべき宇宙時代においても人類の健康に貢献するべく、国立研究開発 法人 宇宙航空研究開発機構 (JAXA) と国際宇宙ステーション (ISS) における共同研究に向けて 着々と取り組みを進めております。 「世界の人々の健康と平和に貢献したい」 という想いは、今や 宇宙にまで広がっています。 すべては、 「世界の人々の健康を守る」 ために。新たなる時代に向けて、私たちはこの想いを 大切に、ひたむきに進化の歩みを続けてまいります。 1 代表取締役会長 CEO 代表取締役社長 COO 堀 澄也 根岸 孝成 Contents 私たちの原点 P.3 化粧品事業 P.17 研究開発 P.5 医薬品事業 P.19 生産活動 P.9 国際事業 P.21 食品事業 P.11 CSR P.25 宅配営業 P.15 直販営業 P.16 沿革 P.29 概要 P.31 ネットワーク P.33 Yakult COMPANY PROFILE 2016-2017 2 私たちの原点 乳酸菌 飲 料に、健 康への願いを込めて 「予防医学」 を志した代田 稔の情熱に始まるヤクルト。 創始者から受け継いだ想いをすべての事業領域に込めて、 世界の人々の健康で楽しい生活づくりに貢献していきます。 「病気にかからない体づくり」 の 追究から生まれたヤクルト 1921年、ヤクルトの創始者であり、医学博士の代田 稔 は京都帝国大学 (現在の京都大学) で医学の道を歩みだし ました。当時の日本はまだ豊かではなく、衛生環境や栄養 状態の悪さからコレラや赤痢などの感染症で多くの人々 が命を落としていました。 この状況に胸を痛めた代田は病気にかからないよう にする 「予防医学」 を志し、微生物研究に取り組みます。 そして乳酸菌が腸の中の悪い菌を抑えることを見出し、 1930年、胃液や胆汁などの消化液に負けずに生きたま ま腸内に到達して、有益な作用を発揮する乳酸菌の強化 培養に世界で初めて成功しました。それが今日、 「 乳酸菌 シロタ株」 と呼ばれている 「ラクトバチルス カゼイ シロタ 株」 です。 代田 稔(しろた みのる) 医学博士 ててもらうため、有志とともに安価でおいしい乳酸菌飲料 株式会社ヤクルト本社 元代表取締役会長兼中央研究所長 として製品化し、1935年に 「ヤクルト」 の商標で発売しま 1899 年 長野県飯田市に生まれる した。 1921 年 京都帝国大学医学部入学 1930 年 医学博士の学位を得る 1931 年 医師免許を取得 生涯を腸内菌の研究と予防医学の普及に捧げ、 1982 年、82 歳の天寿を全うし、その生涯を閉じる。 3 代田は、この乳酸菌を一人でも多くの人の健康に役立 現在、世界中で愛飲されている 「ヤクルト」 の歴史はここ から始まったのです。 すべての事業活動の原点は 「代田イズム」 事業の幅と舞台を広げ 世界の皆さまに 「すこやかな毎日」 を 代田は、 「予防医学」 を含めて3つの考えを提唱しました。 乳酸菌飲料をはじめとする食品、そして乳酸菌のチカ 栄養素を吸収する場所である腸を丈夫にすることが健康で ラですこやかな肌に導く化粧品、がん領域を中心とした 長生きにつながるという 「健腸長寿」 と、 「誰もが願う健康を、 医薬品と、商品の幅を広げたヤクルト。私たちは現在、生 誰もが手に入れられる価格で」 提供することです。 命科学を追究する研究とそれに基づく製品開発、高度な 私たちはこの考えを 「代田イズム」 と呼び、すべての事業 の原点と位置付けています。 品質管理のもとで行う生産、ヤクルトレディによる宅配や 店頭で商品を販売する直販の領域で事業を展開していま また、ヤクルトは商品を 「宅配」 でお客さまにお届けして す。その領域は日本のみならず、世界にも広がっています。 います。これは 「真心」 や 「人の和」 を大切にした代田の想い これからもヤクルトは原点である代田イズム、そして に根差したものです。 「真心」 を込めて商品をお渡しすると 「私たちは、生命科学の追究を基盤として、世界の人々 同時に、 「予防医学」 や 「健腸長寿」 の考えをお伝えするとい の健康で楽しい生活づくりに貢献します。」 という企業理 う目的もあります。 念のもと、健康という何ものにも代えられない喜びを世 創始者の想いは 「代田イズム」 として、時代の変遷にも揺 界の皆さまにお届けしていきます。 らぐことなく今日に至るまでしっかりと受け継がれています。 ●食品事業 予防医学 ● 宅配営業 ● 直販営業 ●化粧品事業 ●医薬品事業 ●国際事業 代田イズム 健腸長寿 ●研究開発 誰もが 手に入れられる 価格で ●生産活動 ●CSR 予防医学 病気にかかってから治療するのではなく、病気にかからないための 「予防医学」 が重要である。 健腸長寿 ヒトが栄養素を摂る場所は腸である。 「健腸長寿」 つまり腸を丈夫に することが健康で長生きすることにつながる。 誰もが手に入れられる価格で ヤクルトの企業理念 腸を守る 「乳酸菌 シロタ株」 を一人でも多くの人に、手軽に飲んで もらいたい。 私たちは、 生命科学の追究を基盤として、 代田イズムは、上記の他にも、 「 真心」 「 人の和」 「 正直・親切」 「 普及の 心」 「宅配の心」 などの考えがあり、時代を超えて事業の原点になって います。 世界の人々の健康で楽しい 生活づくりに貢献します。 Yakult COMPANY PROFILE 2016-2017 4 研究開発 Research and Development 先進の科学力で、 プロバイオティクスの可能性を拓く 創業以来、微生物の奥深い世界を追究し、多くの知見を積み重ねてきたヤクルト。 2016年4月に、最新鋭の研究施設が完成しました。 充実した環境の中、よりレベルの高い研究を展開し、 お客さまの 「健康で楽しい生活づくり」 に、 これまで以上に貢献する商品を創出していきます。 食品 医薬品 化粧品 製品化 研究 微生物を中心としたライフサイエンス研究を、 人々の健康につなげる ヤクルトの研究開発の拠点となっているのが中央研究所です。プロバイオ 「予防医学」 「健腸長寿」 の考えに基づ ティクス*分野の最先端研究機関として、 素材の開発 いた腸内微生物研究を軸に、人の健康維持や増進、回復に役立つ有用微生 物について研究しています。 そしてその成果を、食品、化粧品、医薬品の素材開発につなげています。 食品分野では、微生物の優れた力を人の健康に役立てるための研究開発に 基盤研究 腸内フローラ ローラ 生体防御 生体防 プロバイオティクス プロバイオテ ゲノム解析 未知の腸内細菌の探索 未知の腸内細菌の探 など 微生物ゲノム解析 力を入れています。化粧品分野では皮膚科学に基づく安全性の高い有効な 素材、医薬品分野では抗がん剤やがん関連薬剤などの研究開発に取り組ん でいます。 ヤクルトの研究開発 *用語解説 プロバイオティクス 腸内細菌のバランスを改善することで人に有益な作用をもたらす微生物のこと。 5 最新研究施設の完成 ヤクルト本社 中央研究所 研究開発力の強化とコミュニケーションの促進を実現 2016年4月、中央研究所における一連の新設工事が完了。2009年完了の食品研究棟に加え、研究管理棟、 基礎研究棟、医薬品・化粧品研究棟、品質・技術開発棟の4つの研究棟が新設され、最新鋭の研究機器・設備 や研究環境が整備されました。これにより腸内フローラやプロバイオティクスなどの基礎研究および食品、化粧 品、医薬品の商品化研究の加速を実現します。 また、座席数320席の 「国際会議場」 や、創始者 代田 稔とヤクルトについて理解を深められる 「代田記念館」 も設置。国内外の研究者やお客さまとの活発なコミュニケーションの場を創造し、科学技術や社会の発展にも 貢献します。 海外の研究拠点 ヨーロッパにおけるプロバイオティクスの作用を追究 ベルギーのゲント市にヨーロッパ研究所を設置し、 「ヨー ロッパの人々の健康維持にプロバイオティクスがどのよ うに作用するか」を中心に研究を進めています。これら データの蓄積により、グローバルな事業展開のための研 ヤクルト本社 ヨーロッパ研究所 ベルギー・ゲント市サイエンスパーク内研究施設 究基盤の確立を目指しています。 ※ヨーロッパ研究所は、1階に設置されています。 宇宙時代に向けた研究 微生物研究と生命科学の発展を目指して ヤクルトは国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 (JAXA) と共同で、国際宇宙ステーション (ISS) における 研究に取り組んでいます。これは、ISSに長期滞在する宇 宙飛行士を対象に、 「 プロバイオティクス (乳酸菌 シロタ 株)の継続摂取による免疫機能および腸内環境に及ぼす 効果」 の科学的検証を目標とするものです。さらには、将 来の宇宙探査計画における宇宙飛行士の健康維持に関す る研究につなげることも目指します。 国際宇宙ステーション (ISS) 乳酸菌 シロタ株 (ラクトバチルス カゼイ シロタ株) Yakult COMPANY PROFILE 2016-2017 6 乳酸菌の研究 発がんリスクや感染症発症の 低減効果を確認 長年の研究により、乳酸菌は多くの有用性をもつ ことが明らかになっています。中でも乳酸菌 シロタ 株はプロバイオティクスの代表であり、摂取により の維持・回復など、体 免疫のカギを握る 「NK活性*」 の免疫力を調整することが解明されており、加えて 有害な変異原物質を体外に排泄するなど、発がんリ スクを低減することがわかってきました。現在まで に、膀胱がんや大腸がん、乳がんについて発症リス クの低減が確認されています。ほかに、小児急性下 痢症やノロウイルスによる感染性胃腸炎などの感染 症に対しても、発症率低減や症状緩和などの効果を 有することがわかっています。 腸内フローラ解析システム「YIF-SCAN」 ※YIF-SCANは登録商標です。 *用語解説 乳酸菌 シロタ株(緑色)を 取り込んだマクロファージ 7 NK活性 病原菌やウイルス、がんなどから私たちの体を守る 「免疫」 システムの最前 線ではたらいているのがNK (ナチュラルキラー)細胞です。NK活性とは、 NK細胞のはたらきの強さのことで、近年は免疫力を測るバロメーターとし て認識されています。 生菌数の測定 腸内細菌の研究 開発部門の取り組み 腸内細菌の実態を解明 腸内細菌の研究においても、多くの成果を収めて います。新生児の腸内に存在するビフィズス菌は母 基礎研究・製品化研究の成果を 商品開発につなげる 開発部門では、基礎研究や製品化研究を経て、 親から伝播するものであることを世界で初めて証明 安全性が確認された食品の新規素材を活用し、商 しました。この他、さまざまな哺乳動物の腸内細菌 品を開発しています。また、実生産に向けた技術開 であるセグメント細菌が、免疫システムの中心的役 発試験を行うなど、効率的で安定した製造技術の 割を果たすT細胞の一種 「Th17細胞」 の誘導に関わ 確立や、品質保証のための研究も行っています。 ることなどを解明しています。 商品に使用する包装資材についても、使用量や 腸内フローラ*の効率的な解析を実現するシステ 廃棄物の削減などによる環境負荷の低減が図れる イ フ ス キ ャ ン ム「YIF-SCAN®」も開発しています。これは個々の 技術確立に、積極的に取り組んでいます。その一 腸内細菌がもつ特徴的な遺伝子配列に基づき、細 つとして、 「Newヤクルト」 「Newヤクルトカロリー 菌を選択的に定量化するもので、多数存在する菌 ハーフ」および 「ヤクルトゴールド」 では、従来用に から少ない菌まで幅広く、高感度な解析を迅速に行 比べ20%以上薄肉化した厚さ20µmのポリスチレ います。 ン製シュリンクラベルを使用しています。 活用されている成果 分析試験研究所の取り組み 医療現場でも活躍する プロバイオティクス 長年培った技術をもとに高品質な商品づくり および環境改善に貢献 医療分野で活用されている研究成果の一つに、プ 食品や生体、環境に関わる化学分析や微生物解 ロバイオティクスと、おなかの中の有用な菌の増加 析手法などの技術開発を担っているのが分析試験 * を助けるはたらきのあるプレバイオティクス を一緒 研究所です。これらの技術は商品の安全・安心の確 に摂取する 「シンバイオティクス療法」があります。 認および環境測定に使用され、また、外部機関から 術後感染症の発症抑制効果が認められ、抗生物質 の依頼試験などに展開しています。1976年には分 の投与に代わる療法として注目されています。また、 析・検査機関として行政の許認可を受け、2016年 免疫機能の回復や、消化吸収の促進による栄養状 には試験所能力を示す国際規格であるISO17025 態・回復力の向上効果が確認されています。 試験所認定※を取得しました。 ※認定範囲:HS-GC/MSによる上水中のVOC試験 腸内フローラ プレバイオティクス 人の腸管内に生息する細菌 (腸内細菌)が集まって構成している複雑な微 生物生態系 (マイクロビオータ)のこと。腸内細菌は、一人当たりおよそ 千種類約百兆個にものぼります。 ①消化管上部で分解・吸収されない、②大腸に共生する有益な細菌の栄 養源となり、それらの増殖を促進する、③大腸の腸内フローラ構成を健 康的なバランスに改善し維持する、④人の健康の増進維持に役立つ、の 条件を満たす食品成分。オリゴ糖や食物繊維の一部がプレバイオティク スとして知られています。 Yakult COMPANY PROFILE 2016-2017 8 生産活動 Production 安全・安心・高品質なものづくりを追求 ヤクルトは、乳製品、化粧品、医薬品を自社工場で生産しています。 目指すのは、すべての製品において高品質を実現する 「全数保証」 。 安全・安心を確保し品質をつくり込んで、製品の信頼性を高めています。 富士裾野工場 兵庫三木工場 信頼性の高いものづくりと環境保全を実現するために ヤクルトは日本国内に、乳製品10 (本社5、ボトリング会社5) 、 化粧品1、医薬品1の工場を展開しています (2016年6月末現 在) 。各工場では、右記について認証取得や導入を行い、製品 の品質向上と環境にやさしいものづくりに努めています。 *用語解説 9 ●ISO9001*:品質管理体制に関する国際規格 ●ISO14001*:環境パフォーマンスの改善を継続的に実施するために要求される国際規格 ●HACCP*:危害分析重要管理点 (Hazard Analysis and Critical Control Point) 衛生管理に関する国際基準 ※ヤクルト本社工場およびヤクルトグループ各工場の各認証取得状況はP.33 ∼ 34でご紹介しています。 ISO9001 ISO14001 製品品質の維持向上を目的とするものです。品質管理を行う組織の運 用や責任分担の考え方、製造等の業務を実施する際の方法などについ て、満たすべき要求事項が定められています。 企業活動が環境に及ぼす影響を最小限にとどめることを目的とする ものです。継続的な改善のためにPDCA (Plan・Do・Check・Act) サイクルを取り入れ、組織自らが目標などを定めることとされてい ます。 厳 格 な 品 質・衛 生 管 理 の 乳製品 ヤクルト独自の品質管理基準 もとで 製 造 を 展 開し、 周 辺 環 境 の「 健 康 」も 重 視 食品衛生 管理システム 「 HACCP」 ヤクルトは原料の仕込みから培養、調合、容器の成形や 品質管理・ 品質保証の 国際規格 「 ISO9001」 充填、包装、出荷まで、一貫した生産システムで製品づく りを行っています。生産にあたってはヤクルトが独自に設 定した厳しい品質管理基準を遵守しています。また、生産 ヤクルトでは、乳製品の製造にあたって 拠点周辺の環境の 「健康」 にも配慮し、工場廃棄物の資源 製品の質の向上を図っています。 HACCPとISO9001を統合した独自の品質管理基準を設け、 化や、廃水処理におけるヤクルト容器を利用した水浄化シ ステムの導入など、環境保全に向けた継続的な活動に取 り組んでいます。 これらの取り組みについて理解を深め、安心して商品を ご愛飲いただけるよう、全国の工場ではお客さまにご参加 いただく工場見学を積極的に実施しています。 化粧品 人 の 目 によるチェックを 工 程 に 組 み 込 み 、 高品質な化粧品を生産 湘南化粧品工場では、乳酸菌由来の保湿成分を配合した高品質な化粧品 を生産しています。S.E. (シロタエッセンス) や高分子ヒアルロン酸などのオリ ジナル保湿成分も製造し、製品に配合しています。厳格な管理のもとで生産 を行う一方、 「人の目」 による確認と調整も大切にし、品質や安全性が確かめられ たものだけを製品化しています。工場内に設置されたビューティエンスサロンでは、 お客さま参加型の体感ツアーを実施しています。 「 世 界 の オンコロジ ー カン パ ニ ー 」として 医薬品 国 内 外 の 品 質 管 理 基 準 に 適 合 する 体制を構築 富士裾野医薬品工場では、大腸がんなどを中心に広く世界でがん治療に 用いられている抗がん剤 「エルプラット」 や、ヤクルトが独自に開発した抗がん 剤 「カンプト」 などの医薬品を製造しています。海外からも行政機関が査察に訪れ る富士裾野医薬品工場は、日本、アメリカ、ヨーロッパの厳しいGMP ( 医薬品等の製 造・品質管理基準) に適合した高度な製造体制を構築し、安全かつ高品質な医薬品づくりに取り組んでいます。 HACCP 食品の製造や加工のあらゆる段階で発生する恐れがある、微生物汚染などの危害をあらかじめ分析 し、その結果に基づいて、工程のどの段階でどのような対策を講じればより安全な製品をつくるこ とができるかという 「重要管理点」 を定め、これを連続して監視することで製品の安全を確保する衛 生管理手法です。 Yakult COMPANY PROFILE 2016-2017 10 食品事業 Foods and Beverages 乳製品・各種飲料で健康ニーズに応える 乳酸菌 シロタ株やビフィズス菌 BY株などのプロバイオティクスを摂取できる乳製品。 そして、健康効果の追究から生まれた各種飲料・食品。 ヤクルトはこの両面から、お客さまにすこやかな毎日をお届けします。 乳酸菌 シロタ株とビフィズス菌 BY株のはたらき 腸の運動を高めて便性を改善する 乳酸菌 シロタ株は乳酸を、ビフィズス菌 BY株は乳酸と酢酸をつくります。これらの酸が腸 を刺激してお通じを促します。 有害菌の腸内増殖を防ぐ 乳酸菌 シロタ株とビフィズス菌 BY株がつくる乳酸や酢酸は、悪い菌が増えるのを防ぎます。 有害物質の生成を抑え、腸内腐敗を防ぐ 悪い菌が抑えられることで有害物質が減り、腸内腐敗を防止できます。 11 乳酸菌 シロタ株 ビフィズス菌 BY 株 乳製品 独自のプロバイオティクスを用いた 多彩な商品をお客さまへ ヤクルトは、 「予防医学」 「健腸長寿」 の考えに基づき、独自のプロバイオティクスである乳酸菌 シロタ株やビ フィズス菌 BY株などを用いて開発した乳製品乳酸菌飲料、はっ酵乳をお客さまに提供しています。 近年、人の腸で良いはたらきをする微生物を健康維持・増進に役立てようという 「プロバイオティクス」 が世界 中に広まっています。 「予防医学」 「健腸長寿」 を通じてこの考えを一足早く体現してきたヤクルトは、これからも プロバイオティクスの可能性を追究するとともに、腸から全身へと視野を広げ、お客さまの健康で楽しい生活づ くりをお手伝いしていきます。 乳酸菌 シロタ株の商品 生きたまま腸にとどき、 腸内環境を改善 ビフィズス菌 BY株の商品 大腸ではたらいて 腸の健康を維持する 乳酸菌 シロタ株は生きたまま腸にとどき、腸内環 生きたまま腸にとどき、主に大腸ではたらくビフィ 境を改善するはたらきをもっています。ヤクルトは、 ズス菌 BY株も、ヤクルト独自のプロバイオティクス この乳酸菌 シロタ株を手軽に、継続して摂取できる です。 「ミルミル」 シリーズは、このビフィズス菌 BY 商品を数多く展開しています。その代表的な商品で 株により、加齢やストレスなどで減少するビフィズス ある 「ヤクルト」 シリーズは、特長を明確にしたライン 菌を手軽に補うことができるドリンクヨーグルトとし アップで、お客さまのさまざまなニーズにお応えし て多くのお客さまにご愛飲いただいています。 ています。 「ジョア」 シリーズは乳酸菌 シロタ株とた んぱく質、カルシウムを一緒に摂取できます。 保健機能食品とは 特定保健用食品 : 健康の維持増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められ、機能性の表示が許可 されている食品です。効果や安全性について、国が個別に審査し表示を許可しています。 栄養機能食品 : 栄養成分(ビタミン・ミネラルなど)の補給のために利用される食品です。届出をし 一般食品 特定保健用食品 保健機能食品 栄養機能食品 ※機能性の表示ができる なくても、国が定めた基準・表現に従うことで、機能性を表示することができます。 機能性表示食品 : 事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。 販売前に安全性及び機能性の根拠に関する情報などが国へ届けられたもので す。ただし、国から個別に許可を受けたものではありません。 (栄養補助食品、健康補助食品、栄養調整食品などを含む) ※機能性の表示ができない 機能性表示食品 食品 医薬品 医薬部外品 Yakult COMPANY PROFILE 2016-2017 12 乳酸菌 シロタ株の商品ラインアップ 乳製品 乳酸菌飲料 ヤクルト400 400億個(80ml)の 乳酸菌 シロタ株が 摂れる ヤクルト400LT 「ヤクルト400」に比べ カロリー、甘さひかえめ Newヤクルト 200億個(65ml)の 乳酸菌 シロタ株が 摂れる Newヤクルトカロリーハーフ 「Newヤクルト」に比べ カロリー・糖質 50%カット はっ酵乳 ヤクルトゴールド グルコサミン、 ローヤルゼリー、 カルシウム配合の 高付加価値ヤクルト ヤクルトAce 300億個(80ml)の 乳酸菌 シロタ株に ミネラル(鉄、カルシウム)と ビタミンC、Dをプラス はっ酵豆乳 ※ 乳酸菌ソイα 乳酸菌 シロタ株と 大豆イソフラボンを1本で ジョア 乳酸菌 シロタ株を いろいろな風味で 楽しめる ※ プレティオ ギャバ ガンマ GABA(γ-アミノ酪酸)配合。 血圧が気になる方に ジョア(食べるタイプ) ジョアの魅力を 「食べる」スタイルで ソフール 乳酸菌 シロタ株が入った ハードヨーグルト ソフール元気ヨーグルト 鉄・カルシウムが おいしく摂れる ※特定保健用食品は、 「ジョア」についてはプレーンのみ、 「ソフール」 は一部の期間限定商品を除く BF- 1 胃ではたらく B.ビフィダム Y株 ミルミル ビフィズス菌 BY株が 120億個(100ml)以上 ミルミルS ガラクトオリゴ糖や 食物繊維などを配合 ビフィズス菌の商品ラインアップ 限定商品を除く 13 各種飲料 ・食品 飲 料・食 品 で 現 代 人 の「 すこや か 」を 支 える ヤクルトは乳製品以外の飲料・食品分野においても、 「予防医学」 の考えに基づいて商品 を展開し、生活習慣病や野菜不足など、現代人の体の不安にお応えする各種飲料・食品を 次々に開発しています。現在は、栄養ドリンク 「タフマン」 シリーズをはじめ、糖の吸収を抑え るグァバ葉ポリフェノールを関与成分とする特定保健用食品 「蕃爽麗茶」 「ヤクルトの乳性飲 料ミルージュ」 シリーズなど、多彩な商品を取り揃えています。 ヤクルトはこれからも時代のニーズを見つめ、飲料・食品分野においてもさまざまな角 度からすこやかさを追究した商品を開発し、お客さまにお届けしていきます。 各種飲料・食品の商品ラインアップ 蕃爽麗茶 シリーズ 糖の吸収をおだやかにする。 食後の血糖値が気になる方に 黒酢ドリンク ガラクトオリゴ糖配合。 本格的なビネガードリンク ヤクルトの乳性飲料ミルージュ シリーズ すっきりした風味で ゴクゴク飲める タフマン シリーズ 高麗人参配合。 栄養ドリンクの定番 調製豆乳 国産大豆使用 コレステロールが 気になる方に チョビ CHOBI コラーゲンやビタミンC配合。 輝きたい女性に 三つ星Factory ぎゅっと健康 シリーズ 健康課題の解決に役立つ 成分をおいしく摂取 毎日うれしいケールの青汁 β-カロテンやカルシウム、 鉄を摂取できる Yakult COMPANY PROFILE 2016-2017 14 宅配営業 Home Delivery 笑顔と真心を商品に添えて 「予防医学」 「健腸長寿」 の実現に向けて大きな役割を担っているのがヤクルトレディです。 今日も地域の皆さまへ、健康を願う心を込めて手から手へ商品をお届けしています。 宅配営業の取り組み 信頼関係の中で乳酸菌の価値を お伝えし、健康づくりをサポート 「地域の健康アドバイザー」 として お客さまに頼られる存在であるために 笑顔でお客さまを訪れ、真心を込めて商品をお届けする。 ヤクルトレディは、商品はもちろん健康情報もお届けし、 「地 ヤクルトレディによる宅配は、1963年の 「婦人販売店システム」 域の健康アドバイザー」 としてお客さまに信頼される存在とな の導入に始まる、ヤクルト独自の流通販売方法です。全国に約 ることを目指しています。そのため、中央研究所の研究員に 2,500か所あるセンター (営業所) を拠点に、約36,600人がそ よる研修会への参加や、広報誌・研修資材を通じて知識向上 れぞれの地域に根差して活躍しています (2016年3月末現在) 。 を図っています。 確かな信頼関係のもとで乳酸菌 商品管理については、温度管理 の価値をご理解いただき、お届 を徹底できるお届け専用ボック けした商品を継続してご愛飲 ス等を活用して、安心して飲用 い た だくことで、ヤクルト いただける商品をお客さまに レディは地域のお客さまの 提供しています。 健康づくりをお手伝いしてい ます。 15 ヤクルトレディの活動 直販営業 Direct Sales 老健施設 病院 スーパー マーケット コンビニエンス ストア 販売マーケット ドラッグ ストア 事業所 レジャー サービス 施設 交通 学校 一人でも多くの方へすこやかな毎日を ライフスタイルの中で、いつでも、どこでもお客さまに商品を手にしていただくために。 多彩なマーケットへの展開を行うとともに、商品への理解を深めていただける機会を幅広くご用意しています。 直販営業の取り組み 店頭、自動販売機、給食 幅広いチャネルで商品をご提供 ヤクルトは宅配以外の商品流通販売を 「直販」 と位置付け、 お客さまづくり 深いご理解のもとご愛飲いただけるよう さまざまなプロモーションを展開 お客さまに商品の特長をご理解いただき、継続的にご愛飲 お客さまの 「いつものお店」 であるスーパーマーケットやコン いただくため、フィールドスタッフ*が店舗において売り場づく ビニエンスストアなどの店頭を通じて商品をご提供していま りのご提案や情報提供を展開しています。また、ヤクルト専属 す。また、自動販売機での販売にも力を入れ、ジュース類のほ のプロモーションスタッフ*が店頭で直接お客さまに商品のご か、乳製品や紙パック飲料などヤクルトらしいラインアップで 紹介や健康情報のご提供を行っています。 展開をしています。 さらに、子どもから高齢者まで、幅広い年齢層の方に商品 を毎日ご利用いただけるよう、学校や医療・介護施設への提 さらに、大型店を中心に集客型のイベントを開催し、映像や クイズなどを通して、腸の健康の重要性や乳酸菌のはたらき について知識を深めていただく活動も実施しています。 供にも取り組んでいます。 *用語解説 フィールドスタッフ プロモーションスタッフ 店舗を訪問し、商品紹介や販促提案を行うスタッフのこと。 商品や健康に関する確かな知識をもとに、店頭で試飲宣伝販売を行うスタッフのこと。 Yakult COMPANY PROFILE 2016-2017 16 化粧品事業 Cosmetics 乳酸菌のチカラを、 素肌のチカラに 乳酸菌のはたらきを追究してきたヤクルトは、 肌をすこやかに導く独自の保湿成分を開発しました。 それらを配合した高品質な化粧品を、 ヤクルトビューティエンスというブランドで お届けしています。 これからも、 「お肌・からだ・こころ」 のすべての健康を守り、 乳酸菌のさらなるチカラを提案し続けていきます。 化粧品事業の基盤となる考え 「内外美容・健腸美肌」 乳酸菌飲料で 体の内側・ おなかの調子を ととのえる *用語解説 化粧品で 体の外側・ お肌のすこやかさ をまもる S.E.(シロタエッセンス)* 高分子ヒアルロン酸 素材を乳酸菌で発酵させることで得られる、ヤクルトオリジナル のスキンケア成分です。保湿作用や、皮膚を弱酸性に保つ作用など があります。 乳酸菌からつくり出した、水分保持力の高いヤクルトオリジナルのヒア ルロン酸です。高分子で純度が高く、多くの水分を抱え込むことができ ます。 *乳酸菌はっ酵エキス (ミルク) 〈成分名:ホエイ (2) 〉のこと 17 乳酸菌由来の保湿成分を独自に開発、自社生産した化粧品をお客さまのお手元へ ヤクルトと化粧品との関わりは、創始者である医学博士の代田 稔が、皮膚や粘膜を保護する乳酸菌のはたらきに着目したことに 始まります。 「体に良い乳酸菌は肌にも良い」 という発想をもとに研究を重ね、1955年にはスキンケアのための乳酸菌培養液 「S.E. (シロタ *※ *※ 」 を開発。その後も、 「高分子ヒアルロン酸*※」 や 「ビフィズス菌はっ酵エキス (大豆) 」 など乳酸菌由来のオリジナル成 エッセンス) を開発するなど、乳酸菌と皮膚科学の探究をたゆまず続けています。 分を開発するとともに、お肌の構造に着目した 「ラメラ粒子*※」 自社で開発した化粧品を、自社工場で製造していることも特長です。そして商品の価値を理解していただいたうえでお肌の状態に 合ったアイテムをお使いいただけるよう、飲料と同様に、ヤクルトビューティやヤクルトレディがお客さまに商品をお届けしています。 ※すべて保湿成分 ヤクルトビューティの活動 丁寧なカウンセリングを行い、 「美しさ」 を願う心とともに商品をお届け ヤクルトビューティは、ヤクルトの化粧品をお客さまにお届けするとともに、すこや かなお肌づくりをサポートする 「美容のプロフェッショナル」 です。丁寧にしっかりとお 客さまのお話を伺って肌状態や悩みを把握し、化粧品のご提案や美容のアドバイスを 行っています。また、全国に500か所あるエステサロンでは、フェイシャルトリート メントを実施しています。 ヤクルトビューティエンスの代表的なシリーズ 「ラクトデュウ」 ュウ」 シリーズ シ 「リベシィ」 シリーズ 「パラビオ」 シリーズ 乳酸菌のチカラを活かした うるおいをお肌へ 素肌力をサポートして お肌のすこやかさを保つ エイジングケアで うるおいのある肌に導く ヤクルトの化粧品を初めてお使いい トラブルの起こりにくい健康的な肌を 本格的なエイジングケア※を目指すお ただくお客さまにも、乳酸菌生まれの確 保つ、という考えのもとに誕生したシリー 客さまにご愛用いただいているシリー かな保湿力を実感していただけるシリー ズです。乳酸菌由来のオリジナル保湿成 ズです。肌にキメ・つや・ハリを与える ズです。みずみずしくまろやかな使用感 分3種のほか、素肌力を助ける保湿成分 「ラメラ粒子」 をはじめとするオリジナルの の化粧水と、しっかりと肌のうるおいを を配合しています。ベーシックケアからス 保湿成分を配合しています。 保つジェルタイプ美容液があります。 ペシャルアイテムまで取り揃えています。 ※年齢に応じたお手入れのこと ビフィズス菌はっ酵エキス (大豆) ラメラ粒子 良質な大豆(豆乳)をビフィズス菌で発酵させ、イソフラボンを活性型にした オリジナル成分です。ハリのあるみずみずしい素肌に導きます。 肌の角質層にある細胞間脂質の構造によく似た成分です。肌にキメ・つや・ ハリを与え、うるおいのあるすこやかな状態へ導きます。 Yakult COMPANY PROFILE 2016-2017 18 医薬品事業 Pharmaceuticals 世界のオンコロジーカンパニーとして 「予防医学」 の考えのもとに事業を展開してきたヤクルトは、 今や 「治療医学」 のフィールドにも事業領域を広げ、 特に抗がん剤分野において、国内外で高い評価をいただいています。 ヤクルト発の医薬品は、今日も世界中の医療現場で活躍しています。 医 療 用 医 薬 品を中 心に、 一 般 用 医 薬 品 や 医 薬 部 外 品 、医 療 機 器 を 展 開 ヤクルトの医薬品事業は、1961年に食品用や医薬品原料用の酵素を中心とした製品 の製造・販売を開始したことに始まります。1967年には医療用医薬品の販売を開始 し、その後一般用医薬品や医薬部外品、医療機器、試薬などへと分野を広げていきました。 ヤクルト BL整腸薬 特に力を入れているのがオンコロジー*領域です。世界100か国以上で大腸がんの第一選択薬として承認されており、国内にお いては、ヤクルトが販売承認を取得した 「エルプラット点滴静注液 (オキサリプラチン) ( 」以下 「エルプラット」 ) や、ヤクルトが開発し た抗がん剤 「カンプト点滴静注 (イリノテカン塩酸塩水和物) ( 」以下 「カンプト」 ) をはじめ、国内外の多くの医療機関でがん治療を支 える薬剤を販売しています。 また一般用医薬品では、B.ブレーベ・ヤクルト株 (ビフィズス菌) 、L.カゼイ・シロタ株 (カゼイ菌) を使用して開発した乳酸菌製 剤 「ヤクルトBL整腸薬」 (現在は医薬部外品) など、プロバイオティクス研究を基盤とした製品を展開しています。 新たな抗がん剤やジェネリック医薬品の開発、分子標的薬や抗体医薬といった新分野への挑戦など、がんおよびその周辺領域を 中心にこれからも積極的な事業活動を展開し、 「世界の人々の健康で楽しい生活づくり」 に治療医学の面からも貢献していきます。 *用語解説 19 オンコロジー アジュバント療法 がんのこと。 手術の後に抗がん剤を投与して再発を防ぎ、がんの治癒を目指す治療法。 カンプト エルプラット オンコロジー領域の展開 抗がん剤から関連薬剤まで提供し、がん治療の現場を総合的にサポート 「エルプラット」 や 「カンプト」 は、大腸がんの治療になくてはならない抗がん剤として医療現場に浸透してい ます。この2剤を提供しているヤクルトは、特に消化器領域において国内外で高い評価を得ています。 「エルプラット」 は、1976年に日本で合成されヨーロッパで開発されました。日本ではヤクルトが開発を行 い、2005年3月に輸入承認を取得、同年4月より国内販売を開始しました。2009年には結腸がんの術後補助 としての効能追加、2013年には 「カンプト」 など他剤との併用による膵がんへの 化学療法 (アジュバント療法*) 適応拡大の承認を取得しました。さらに2015年3月に進行・再発胃がん、同年11月には胃がんの術後補助化 学療法 (アジュバント療法) においても承認を得られたため、これらを合わせて効能・効果は 「胃がん」 となりま した。 「カンプト」 は、1983年にヤクルトが独自に開発しました。日本では大腸がんをはじめ、肺がんや婦人科が ん、胃がんなどの治療にも広く使用されており、 「エルプラット」 と同様に2013年には他剤との併用による膵が んへの適応拡大の承認を取得しました。 この他ヤクルトは、ゲムシタビン点滴静注用 「ヤクルト」 、シスプラチン点滴静注 「マルコ」 、イマチニブ錠 「ヤ クルト」 、ドセタキセル点滴静注 「ヤクルト」 などの抗がん剤を販売しています。さらに、抗がん剤の作用を増強 するレボホリナート点滴静注用 「ヤクルト」 や、がんの骨への転移や多発性骨髄腫によって起こる骨の痛みを減 らし、骨折を予防するゾレドロン酸点滴静注 「ヤクルト」 など、がん周辺領域の薬剤も揃えています。 情報提供活動 医療の質向上につながる 「標準治療」 の 普及に向けて、幅広い層に情報発信 すべての患者さんが、公平に、より良質な医療を受けるためには、エ ビデンス (科学的な根拠) から導き出された 「標準治療」 の普及と活用が 重要です。ヤクルトは 「標準治療」 の普及を目指し、医療従事者の方々を 日本癌治療学会での企業展示ブース はじめ幅広い層に向けて多角的に情報提供を行っています。 医療現場には、専門性の高い知識を有する約170人のMR (医薬情報担 当者) が、自社製品の紹介はもちろん治療に関する情報を広く提供してい ます。2009年に開設した 「くすり相談室」 でも、医療従事者の方々や患者 さんからの問い合わせに対応しています。さらに、世界の 「標準治療」 の現 状について最新の情報を収集できるシンポジウムを開催しています。 患者さんやそのご家族に向けては、わかりやすい疾患啓発パンフレッ トやWebサイトを通じ、知識を深められる機会を用意しています。ま た、市民公開講座も実施し、がん治療の現状について一般の方々に広 ヤクルト主催のセミナー く情報発信しています。 Yakult COMPANY PROFILE 2016-2017 20 国際事業 International Business 世界の人々に健康で楽しい生活を 日本で生まれたヤクルトは、今や世界の多くの国と地域で親しまれるようになりました。 私たちはこれからも、現地生産・現地販売の姿勢を基本に、 一人でも多くのお客さまにすこやかな毎日をお届けしていきます。 海 外 展 開 から 半 世 紀 現 在 、3 3 の 国と地 域 に 広 が るネットワ ーク 創始者である代田 稔の 「世界の人々の健康を守りたい」 という考えのもと、ヤクルトが海外に進出したのは1964年のことでした。 台湾ヤクルトの発足を皮切りに、アジア、オセアニア、米州、ヨーロッパへとネットワークを広げ、現在は海外27の事業所を中心に、 日本を含む33の国と地域で販売しています。海外においてお客さまに商品をお届けするヤクルトレディは約44,800人、店頭での販 売を担う取引店舗数は約623,000店に及び、1日約2,650万本の乳製品が愛飲されています (2015年12月末現在、乳製品本数は 2015年平均) 。 これからも私たちは、世界各地でヤクルトのプロバイオティクス飲料の価値を訴求していきます。そして着実に愛飲者の輪を広 げ、世界の人々の健康で楽しい生活づくりに貢献するという企業理念の実現に向かって歩み続けます。 21 普及活動 プロバイオティクスをリードする存在として 健康への貢献を目指す 「健康」 は世界共通の願いであり、 「 予防医学」 「健 腸長寿」 の考えは海外においても意義あるものと私 たちは考えます。 「予防医学」 「健腸長寿」 につながる乳酸菌 シロタ 株について理解を深め、愛着をもって飲み続けてい ただけるよう、ヤクルトは各地で宅配や店頭などお 客さまに接するチャネルを活用し、価値をお伝えす る活動に取り組んでいます。また、人々の健康維持 に対するプロバイオティクスの作用についてエビデ ンスの収集を積極的に行うとともに、それぞれの国 や地域の生活文化・食習慣に合わせた健康情報も 提供しています。 現地生産・現地販売の取り組み 国を超えて各地で親しまれ、 信頼される企業となるために 地域に親しまれる企業となるために、そしてお客 さまに品質の良い商品をお飲みいただくために。 ヤクルトは地域に根差して生産・販売の環境づく りと人材育成を行う 「現地主義」 を大切に、世界各地 に事業所や工場を展開しています。また、独自の販 売システムであるヤクルトレディによる宅配も、多く アメリカ カリフォルニア工場 の国と地域で実施しています。 現地での生産体制を拡充 世界各地のお客さまに、いつも高い品質の乳製品をお届けするために、 ヤクルトは現地生産体制の拡充を進めています。 【近年の動向】 ●2011年 ●2013年 ●2014年 中国 無錫工場 ●2015年 [ 8 月] 中国 天津工場で生産開始 [ 3 月] ブラジル ロレーナ工場第 3 工場棟で生産開始 [ 1 月] インドネシア スラバヤ (モジョコルト) 工場で生産開始 [ 3 月] 中国 広州第 2 工場で生産開始 [ 5 月] アメリカ カリフォルニア工場で生産開始 [ 6 月] 中国 天津工場第 2 工場棟で生産開始 [ 10 月] 台湾 中䐹工場の新工場棟で生産開始 [ 6 月] 中国 無錫工場で生産開始 Yakult COMPANY PROFILE 2016-2017 22 Americas ●ブラジル ●メキシコ ●ウルグアイ 世界各地で親しまれる グローバルブランドYakult ●カナダ ●アメリカ 「世界に伝えようYakultの心、 ●ベリーズ 広げよう健康の喜び」 を合言葉に、 プロバイオティクスの価値を各地で伝え、 グローバル化を積極的に推進しています。 ●オランダ ●ベルギー ●フランス ●イギリス ●ドイツ ●ルクセンブルク Americas 米州 ●スペイン ●アイルランド ●オーストリア ブラジル Europe メキシコ ●イタリア ●マルタ アメリカ合衆国 Europe ヨーロッパ アイルランド 23 オランダ ベルギー イギリス ドイツ オーストリア イタリア ●スイス Asia Oceania ●日本 ●台湾 ●香港 ●タイ ●韓国 ●フィリピン Asia Oceania アジア・オセアニア 33の 33 の国と の国と の と地域に 域に 広がっ 広が 広 がっ ってい って てい います います す。 。 台湾 ●シンガポール ●ブルネイ ●インドネシア ●中国 (広州 /上海・北京) ●マレーシア ●ニュージーランド ●ベトナム ●イ ド ●インド 香港 タイ 韓国 フィリピン シンガポール インドネシア ●オーストラリア ※国や地域によって 容量が異なります。 オーストラリア ニュージーランド マレーシア ベトナム インド 中国 (広州) 中国 (上海) 中国 (北京) Yakult COMPANY PROFILE 2016-2017 24 CSR Corporate Social Responsibility 自然環境や社会との共生に向けて 人はもちろん、地球の健康も願うヤクルトは、 「企業理念に基づいた企業活動を通じて、すべてのステークホルダーから信頼されるよう努力し、 共生していく」 を基本方針に、CSR (企業の社会的責任) の取り組みを幅広く推進しています。 信頼性確保に向けた取り組み 透明で健全な企業経営を推進するために コーポレート・ガバナンス体制の確立 コンプライアンスへの取り組み ヤクルトグループは、 「本業を基本とした着実な事業展開に 企業活動を正しく行ううえでの規範として 「ヤクルト倫理綱 徹し、透明度の高い経営を推進していく」 をコーポレート・ガ 領・行動規準」 を制定し、時代の変化に合わせてより実効性の バナンスの基本的な考えとし、企業としての社会的な信頼と あるものへと随時改定を行いながら、ヤクルトグループすべ ブランド価値を高めステークホルダーの皆さますべてに評価 ての従事者に対して周知・徹底を図っています。 していただき、持続的に発展することを目指しています。 具体的には、取締役会の意思決定機能および監督機能の強 化ならびに業務執行責任の明確化を図り、それぞれの機能の 体制面においては、日々の業務が適正に行われているかを チェックする役割を担う 「コンプライアンス担当者」 を部署・事 業所ごとに選任することで強化を図っています。 効率化を高めるために執行役員制度を導入しており、コーポ 加えて、社外の有識者を委員とする 「コンプライアンス委員 レート・ガバナンスのさらなる機能充実を図っています。さら 会」 を設置し、コンプライアンスの観点から企業活動全般に関 に、経営活動を有効に推進し意思決定の迅速化を図るための する幅広い意見や提言をいただいています。また、反社会的 会議体として、代表取締役、本部長および常勤監査役で構成 勢力の排除等に向けた活動を強化するため、社外の有識者を する 「経営政策審議会」 や、執行役員および常勤監査役で構成 主たる委員とする 「企業倫理委員会」 を設置し、監視に努めて する 「執行役員会」 を設置しています。 います。 ■ヤクルト本社のコーポレート・ガバナンス体制 株主/株主総会 選任・解任 監査役 監査役会 選任・解任 取締役会 監査 会計監査人 監査 (業務執行) 代表取締役 (会長執行役員 CEO) (社長執行役員 COO) 連携 選任・解任 経営政策審議会 企業倫理委員会 助言・指導 執行役員会 監査室 (内部監査部門) (内部統制) 法務室 (コンプライアンス主管部署) 会社内 25 コンプライアンス委員会 助言・指導 顧問弁護士 業務執行(各本部) 助言・指導 コミュニケーション活動 環境活動 「ヤクルトの今」 を ステークホルダーへ発信 持続可能な地球環境の実現に向けて 「ヤクルト環境基本方針」 の制定 株主・投資家の方に向けて IR (インべスター・リレーション) 活動として、投資判断に必 要な企業情報を適時、公平に、継続して提供しています。 アナリスト向けの決算説明会や事業説明会を開催するととも に、見学会や個別取材を通して、事業理解を促進しています。 また、ホームページには、 「アニュアルレポート」 や 「株主通信」 をはじめ、長期財務データなども掲載し、数多くの株主・投資 家の方に向けて、積極的な情報提供を行っています。 1991年に環境対策組織をつくり、1997年にグループ全体を 対象に 「ヤクルト環境基本方針」 を制定しました。 「地球環境の 保全が、 『 社会と共生する経営』の最重要課題の一つであるこ とを認識し、企業活動のあらゆる面で環境の保全に配慮して 行動する。」 ことを環境理念として定め、この理念のもと、 「事業 活動の全般において、環境のみならず生物多様性にも配慮し た環境負荷低減化を推進する。」 など7項目からなる行動指針 を設定しています。 IR情報 http://www.yakult.co.jp/company/ir/ に 「ヤクルト本社環境行動計画」 を策定し、各部門で環境負荷 お客さま・従事者に向けて 「ヤクルトCSRレポート」 やホームページ、社内報・グループ 報などで当社の取り組みについて情報を発信し、ヤクルトの 現状について周知を図っています。 CSR活動 この環境基本方針に基づいて、2001年度からは3年度ごと 低減に取り組んでいます。 「ヤクルト サステナブル・エコロジー 2020」 の策定 より長期的に実現を図る環境面の将来像として 「ヤクルト サ http://www.yakult.co.jp/environment/index.html ステナブル・エコロジー 2020」 を策定しました。ヤクルトの 将来像を 「低炭素社会の実現」 などの3つの要素で描きながら、 ステークホルダーの皆さまとの共生、持続可能 (サステナブ ル) な社会の形成に重きを置いています。 環境保全の取り組み事例 国連の呼び掛けで国際生物多様性の日 (5月22日) に植樹を 行う世界規模のキャンペーン 「グリーンウェイブ2016」 に参加 アニュアルレポート ヤクルトCSRレポート し、全国14か所で植樹を実施しました。 また一般財団法人 C.W.ニコル・アファンの森財団の長野 人材育成・職場環境整備 従事者が活躍できる、働きやすい職場へ 県信濃町における生物多様性溢れる森林再生活動に賛同し、 公式スポンサーとして協力するとともに、同財団や長野県、信 濃町と協働して森林保護活動を進めています。 人材育成の取り組み グループ社員が 「創業の精神=代田イズム」 について考え実 践行動につなげるための研修や、階層別に求められる役割・ 能力に応じたスキルが習得できる集合研修・通信研修を実施 しています。 職場環境の整備 2012年に厚生労働省より 「子育てサポート企業」 の認定を 受け、 「くるみんマーク」 を取得しました。女性・男性の育児休 暇の取得促進、育児短時間労働の導入などにより、子育て中 の従事者を支援しています。 また、アニバーサリー休暇やボラン ティア休暇制度を導入し、従事者の多 健康情報の提供 ヤクルトならではの知見で、 皆さまに「健康」 を 健康情報誌 「 ヘ ルシスト」 (1976 年創刊) やホームページなどのほか、 プロバイオティクスを普及・啓発す るためのビデオや出版物、健康に関 するビデオライブラリーを通じて、 健康に関する情報を提供し、正しい 知識の普及に努めています。 健康情報誌「ヘルシスト」 様なライフスタイルに配慮した働きや すい環境づくりに取り組んでいます。 Yakult COMPANY PROFILE 2016-2017 26 科学技術の振興 地域社会との関わり 腸内フローラ研究の支援 健康をお届けし、 地域を見守る 腸内フローラシンポジウム 1992年、腸内フローラとヒトの健康に関する研究を積極的に 推進・援助するため、 (財) ヤクルト・バイオサイエンス研究財団 を設立しました (現・公益財団法人) 。同財団は、腸内フローラ 研究への助成を行うとともに、国内外から最先端の研究者を招 いて 「腸内フローラシンポジウム」 を毎年開催し、腸内フローラ 研究の進展に取り組んでいます。 愛の訪問活動、地域の見守り・防犯協力活動 ヤクルトレディが商品をお届けしながら一人暮らしの高齢者の 安否を確認したり、お話し相手になる 「愛の訪問活動」 を1972年 から続けています。一人のヤクルトレディの自発的な行動に始 まったこの活動は、販売会社や地域の民生委員の方々の共鳴を 受け、自治体をも動かして全国的に広がりました。現在、全国約 140の自治体から要請を受け、3,200人を超えるヤクルトレディ が約44,000名の高齢者のお宅を訪問しています。また、販売エ リアの中で日々宅配活動に取り組んでいるヤクルトレディは、各 地の自治体や警察と連携して高齢者の見守りや防犯パトロール を行うなど地域の安全・安心強化のお手伝いもしています。 出前授業 主に地域の小学生を対象に、食育の一環として 「早寝、早起 き、朝ごはん、朝うんち」 をテーマに 「出前授業」 を2008年から 行っています。本社支店や販売会社の社員が講師を務め、食 国際ヤクルトシンポジウム 1996年から 「国際ヤクルトシンポジウム」 をヨーロッパヤクル トの主催で開催しています。本会には、ヨーロッパを中心とした 世界各国より、基礎研究者から臨床現場の医療関係者まで幅広 べものの栄養分を吸収する腸の大切さや、便の状態から推測 する腸のコンディション、腸での乳酸菌のはたらきなどを模型 や紙芝居を使ってご説明しています。この活動への参加者は年 間約19万人となり、2015年には文部科学省の 「青少年の体験 活動推進企業表彰・審査委員会奨励賞」 を受賞しました。 い領域の研究者が出席しています。セッションでは、腸内細菌や プロバイオティクスに関して多様な視点から講演が行われ、さま ざまな症状に対する乳酸菌 シロタ株の有効性についても数多く 報告されています。 ヤクルトは、世界各地においてこのような学術シンポジウムを 開催し、人々の健康に役立つ研究活動の支援をしています。 工場見学 ヤクルトの各工場では、企業 姿勢や商品をより深く知ってい ただくため、工場見学を積極的 (写真提供:Andreas Franke ‒ panabild.de) に受け入れています。2015年 度は、国内すべての乳製品・化 粧品工場に約21万人の方々が 来場されました。海外において も多くの工場で見学を実施して おり、約45万人の方々が来場 されました。 27 スポーツ振興 スポーツの魅力を、 多くの方々に 野球を通じた社会貢献活動 東京ヤクルトスワローズによる試合興行を、多くの方にお 楽しみいただいています。これにより、プロ野球の活性化を 図るとともに国内スポーツ振興の一助としています。2015 年10月には14年ぶり7回目のセ・リーグ優勝を果たし、日本 シリーズに進出しました。 ラグビー部 また、日本発祥のスポーツ 「バウンドテニス」の振興支援 で生涯スポーツの普及にも取り組んでいます。2005年か らは国際水泳連盟 (FINA) のオフィシャルパートナーとなり、 「FINA世 界 選 手 権 「 」FINA世 界 水 泳 選 手 権 (25m) 」に 協 賛。2006年からシンクロ日本 代 表チ ームのオフィシャル パ ートナー、2014年からは競 泳日本 代 表チームのオフィ シャルスポンサーとして、大会協賛などを実施しています。 東京ヤクルトスワローズ 2015年セ・リーグ優勝 また東京ヤクルトスワローズは、シーズンオフには全国の販 売会社の協力を得て各地で野球教室を開催しています。この 催しは小中学生の野球チームを対象とするもので、プロ野球 選手との交流を通してスポーツの楽しさ、健康のすばらしさを 知ってもらうことを目 第16回FINA世界水泳選手権大会 カザン2015 的としています。NPO 海外では、ブラジルヤクルト商工株式会社が野球の振興 法人 つばめスポーツ 支援を行っています。サンパウロ市郊外にて野球場の運営を 振 興 協 会 で も、スワ 行うほか、ブラジル野球連盟と協力し、同連盟が運営している ローズ選手OBによる 「野球アカデミー」 を支援しています。さらに野球の普及活動 野 球 教 室を開 催して います。 東京ヤクルトスワローズ野球教室 の一環として 「ヤクルト杯少年野球大会」 を主催しており、大会 期間中はヤクルト商品を提供するなど、野球を通じて体を鍛え その他の各種スポーツを通じた社会貢献活動 ヤクルトは陸上競技部やラグビー部なども運営。従事者に よるスポーツ振興を活発に展開しています。 るとともに腸内環境を整えることの大切さを伝えています。 また、ドイツヤクルト販売株式会社は、ドイツ最大のオリン ピック選手強化トレーニング施設 「バイエルン州オリンピックト 各 種 駅 伝やマラソンな レーニングセンター」 のオフィシャルパートナー、オフィシャル どで好成績を挙げている陸 サプライヤーとして、2011年9月より 「ヤクルト」 を提供してい 上 競 技 部 では、所 属 する ます。2015年からは 「ヘッセン州オリンピックトレーニングセ 高宮祐樹選手が2016年2 ンター」 との連携も開始しています。 月、東京マラソンで日本人 トップ の8位入賞を果たし ました。 ラ グ ビ ー 部 は2015年 シーズンに 「トップイースト リーグディビジョン1」で6 位となりました。 東京マラソン 2016 で 8 位入賞した 高宮選手 (写真提供:陸上競技社) ブラジルヤクルト商工 (株) が主催する 「ヤクルト杯少年野球大会」 Yakult COMPANY PROFILE 2016-2017 28 沿革 History 1930年代 ■ ヤクルトの歴史 ● 商品の歴史 ※名称は、原則として当時の呼称に従いました。 1930 ■代田 稔博士が人の健康に役立つ乳酸菌の 強化・培養に成功 (乳酸菌 シロタ株) 1935 ● 「ヤクルト」 の製造・販売を開始 1938 ● 「ヤクルト」 の商標を登録 1940年代 1940 ■販売専門の 「代田保護菌普及会」 が各地に誕生 九州・福岡市で「代田保護菌研究所」の名 のもとに「ヤクルト」の製造・販売を開始。 1950年代 1955 ■株式会社ヤクルト本社を設立 (東京都中央区西八丁堀) 1950s ■京都に研究所を設立 初期の 「ヤクルト」 の一つ (ガラス瓶) 1960年代 1963 ■ヤクルト独自の婦人販売店システムを導入 1960s 1964 ■初の海外事業所として、台湾ヤクルトが営業を開始 1967 ■研究所を東京都国立市に設立 (のちの中央研究所) ヤクルト (ガラス瓶) の経営を継承 1968 ■サンケイアトムズ (現ヤクルト球団) ●プラスチック容器による 「ヤクルト」 を発売 1970年代 1970 ●はっ酵乳 「ジョア」 を発売 1971 ■化粧品の本格販売を開始 1968 ヤクルト (プラスチック容器) 1970 1972 ■本社社屋が東京都港区東新橋に完成 ■ヤクルトレディによる 「愛の訪問活動」 を開始 を発売し 1975 ■医療用医薬品 「ビオラクチスカプセル」 ジョア 1978 医薬品事業に参入 1980年代 を発売 1978 ●ビフィズス菌はっ酵乳 「ミルミル」 ミルミル を発売 1979 ●一般用医薬品 「ヤクルト整腸薬」 1979 1980 ■東京証券取引所市場第二部に株式を上場 ヤクルト整腸薬 ● 「タフマン」 を発売 1980 1981 ● 「ヤクルト80」 を発売 ■東京証券取引所市場第一部に上場指定 1989 ● 「リベシィS.E.」 シリーズを発売 タフマン 1989 リベシィS.E.シリーズ 29 1990年代 1992 ■ (財) ヤクルト・バイオサイエンス研究財団を設立 1994 1994 ●抗悪性腫瘍剤イリノテカンが医薬品製造承認・発売される 商品名 「カンプト注」 ■ 「愛の訪問活動」 がボランティア功労者として カンプト注 厚生大臣表彰を受賞 1995 シリーズを発売 1995 ●新高級基礎化粧品 「パラビオ」 1997 ■食品産業優良企業表彰 (消費者対応部門) で 農林水産大臣賞を受賞 パラビオシリーズ 1998 1998 ● 「ヤクルト」 が 「特定保健用食品」 として表示を許可される ● 「蕃爽麗茶」 を発売 1999 ● 「ヤクルト400」 を発売 蕃爽麗茶 1999 2000年代 2004 ■グループダノンと戦略提携契約を締結 ●乳製品乳酸菌飲料 「プレティオ」 を発売 に研究拠点を設立 2005 ■ヨーロッパ (ベルギー) ●抗悪性腫瘍剤オキサリプラチンが輸入承認・発売される ヤクルト400 2005 商品名 「エルプラット」 2006 ■ヤクルト化粧品の事業ブランドを 「Yakult Beautiens」 に ■コーポレート・スローガン 「人も地球も健康に」 を制定 エルプラット 2011 を発売 2008 ●乳製品乳酸菌飲料 「 B F -1」 ● 「ヤクルト」 が 「2008年度グッドデザイン・ロングライフ デザイン賞」 (Gマーク) を受賞 2010年代 2010 ■世界の乳製品1日平均販売本数が3,000万本を突破 (6月) 2011 ●ヤクルト容器の形状を立体商標登録 ● 「カンプト」 が日本癌学会の学術賞を受賞 容器の形状を見ただけでヤクルト容器と認識 できることから立体商標として登録された。 2015 2012 ■ヤクルト宇宙プロジェクト “YAKULT SPACE DISCOVERY” を始動 (FDA) により 2013 ■ 「乳酸菌 シロタ株」 が米国・食品医薬品局 GRAS認証を取得 ■ダノンとの戦略提携契約を終了、 協業関係に関する覚書を締結 ●はっ酵豆乳 「乳酸菌ソイα」 を発売 ● 「Newヤクルト」 を発売 東京ヤクルトスワローズ セ・リーグ優勝。 2016 2014 ● 「ヤクルトゴールド」 を発売 2015 ■東京ヤクルトスワローズが7回目のセ・リーグ優勝、 日本シリーズ進出 2016 ■世界の乳製品1日平均販売本数が3,500万本を超える (2016年3月期決算) 中央研究所 ■中央研究所の整備が完了 Yakult COMPANY PROFILE 2016-2017 30 概要 Profile 本社概要 商 号 株式会社ヤクルト本社 (Yakult Honsha Co., Ltd.) 創 業 昭和10年 (1935年) 設 立 昭和30年 (1955年) 4月9日 所 在 地 東京都港区東新橋1丁目1番19号 ヤ ク ルト 電話 03-3574-8960 (大代表) 資 本 金 311億1,765万円 決 算 期 3月末日 従 業 員 2,872人 ※出向者311人、嘱託167人を含む (2016年3月末現在) 主要取引銀行 主な事業内容 食品、化粧品、医薬品等の製造・販売など 主要関連会社 ヤクルト食品工業株式会社 株式会社ヤクルトマテリアル 株式会社ワイ・ビー・シー ヤクルトウエスト・ロジスティクス株式会社 株式会社ヤクルト・マネジメント・サービス 平成24年3月期 (2012年) 第60期 業績の推移 みずほ銀行、 りそな銀行、三菱東京UFJ銀行 ヤクルトヘルスフーズ株式会社 ヤクルト薬品工業株式会社 ヤクルトサポートビジネス株式会社 株式会社ヤクルト球団 平成25年3月期 (2013年) 第61期 平成26年3月期 (2014年) 第62期 ヤクルト商事株式会社 株式会社ヤクルトアセットマネジメント ヤクルトイースト・ロジスティクス株式会社 株式会社ヤクルトライフサービス 平成28年3月期 (2016年) 第64期 平成27年3月期 (2015年) 第63期 ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ 312,552 319,193 350,322 367,980 390,412 営業利益 20,817 23,068 32,026 34,898 40,057 経常利益 27,984 29,424 39,535 45,608 50,629 当期純利益 13,291 16,379 22,543 25,056 28,843 売上および利益 (連結) 売上高 (単位:百万円) 31 支 店 北海道支店 東日本支店 東日本支店仙台営業所 首都圏支店 中日本支店 西日本支店 〒060-0042 〒100-0011 〒980-0021 〒104-0061 〒532-0003 〒810-0004 北海道札幌市中央区大通西6-10-10大通公園ビル6階 東京都千代田区内幸町1-1-7NBF日比谷ビル1階 宮城県仙台市青葉区中央1-6-35東京建物仙台ビル6階 東京都中央区銀座6-18-2野村不動産銀座ビル10階 大阪府大阪市淀川区宮原3-3-31上村ニッセイビル7階 福岡県福岡市中央区渡辺通2-1-82電気ビル北館4階 TEL TEL TEL TEL TEL TEL 011-231-8960 03-5962-8960 022-713-8960 03-5148-8960 06-6392-8960 092-711-8960 中央研究所 中央研究所 〒186-8650 東京都国立市泉5-11 TEL 042-577-8960 組織図 取締役会 監査役会 代表取締役会長・会長執行役員・CEO 監査役 代表取締役社長・社長執行役員・COO 経営政策審議会 執行役員会 経営サポート 本部 管理本部 化粧品事業 本部 食品事業本部 医薬品事業 本部 国際事業 本部 研究開発 本部 生産本部 中央研究所 工 場 開 発 部 各 調 達 部 生産管理部 提携推進室 国 際 部 富士裾野医薬品工場 医薬開発部 医薬安全性情報部 医薬学術部 医薬営業部 医薬業務部 医薬事業統括部 医薬信頼性保証室 化粧品部 湘南化粧品工場 各 支 店 物流統括部 直販営業部 宅配営業部 業 務 部 販売会社近代化推進室 情報システム部 経 理 部 人材開発センター 人 事 部 総 務 部 秘 書 室 法 務 室 報 室 広 告 部 広 企 画 室 査 室 食品品質保証室 監 ヨーロッパ研究所 計算センター I R 室 CSR推進室 お客さま相談センター 役 員 各種専門委員会 代表取締役会長 C E O 堀 澄 也 取締役 (非常勤) 代表取締役社長 C O O 根 岸 孝 成 取 締 役 川 端 美 博 取 締 役 成 田 裕 取 締 役 伊 藤 正 徳 取 締 役 若 林 宏 取 締 役 石 川 文 保 取締役 (非常勤) 松 園 直 史 取 締 役 田 中 正 喜 取締役 (非常勤) 前 田 典 人 取 締 役 リチャード ホール 安 田 隆 二 (社外取締役) 取締役 (非常勤) 福 岡 政 行 常 勤 監 査 役 阿 部 晃 範 常 勤 監 査 役 山 上 博 資 監 査 役 奥 平 哲 彦 (社外監査役) (社外取締役) 取締役 (非常勤) ベルトランド オースレイ 監 査 役 谷 川 清 十 郎 (社外監査役) (社外取締役) 取締役 (非常勤) フィリップ ケーゲルス 監 査 役 小 林 節 子 (社外監査役) (社外取締役) 監 査 役 吉 田 宏 一 (社外監査役) 監 査 役 手 塚 仙 夫 (社外監査役) (2016年6月22日現在) 執行役員 会長執行役員 堀 澄 也 常務執行役員 田 中 正 喜 執 行 役 員 梛 良 昌 利 社長執行役員 根 岸 孝 成 常務執行役員 伊 藤 正 徳 執 行 役 員 星 子 秀 章 (医薬品事業本部長) 執 行 役 員 鈴 木 康 之 常務執行役員 土 井 明 文 執 行 役 員 里 見 昌 彦 常務執行役員 林 田 哲 哉 執 行 役 員 渡 辺 秀 一 常務執行役員 平 野 晋 執 行 役 員 岸 本 明 常務執行役員 今 田 正 男 執 行 役 員 後 藤 隆 夫 執 行 役 員 平 野 宏 一 執 行 役 員 川 畑 裕 之 執 行 役 員 南 野 昌 信 執 行 役 員 島 田 淳 一 執 行 役 員 リチャード ホール (化粧品事業本部長) 副社長執行役員 川 端 美 博 (管理本部長、国際事業本部長) 専務執行役員 成 田 裕 (食品事業本部長) 専務執行役員 若 林 宏 (経営サポート本部長) 専務執行役員 石 川 文 保 (研究開発本部長、生産本部長) (2016年6月22日現在) 本社工場 福島工場 茨城工場 湘南化粧品工場 富士裾野工場 富士裾野医薬品工場 兵庫三木工場 佐賀工場 〒960-8520 〒306-0314 〒251-0021 〒410-1105 〒410-1105 〒673-0514 〒842-0002 福島県福島市黒岩字遠沖10-1 茨城県猿島郡五霞町大字川妻1232-2 神奈川県藤沢市 沼神明2-5-10 静岡県裾野市下和田字十三郎653-1 静岡県裾野市下和田字十三郎653-1 兵庫県三木市志染町戸田字中尾1838-266 佐賀県神埼市神埼町田道ヶ里2300 TEL TEL TEL TEL TEL TEL TEL 024-546-8960 0280-84-2121 0466-25-8960 055-997-3311 055-997-4417 0794-89-8960 0952-52-8960 Yakult COMPANY PROFILE 2016-2017 32 ネットワーク Network 健康をサポートするヤクルトのネットワーク ヤクルトグループは、ヤクルト本社を中心として、ヤクルト商品を各地域に販売する販売会社、 ヤクルトの容器成形、充填などを行うボトリング会社、 その他関連会社等を含め国内約140社から構成される事業体です(海外を含め約170社)。 海外 24 24 海外事業所 ●ヤクルトレディ……… 約44,800人 ●従事者………………… 約19,600人 21 25 22 23 26 27 15 16 4 17 12 14 13 2 1 11 2015年12月末現在 3 10 5 9 6 7 8 8 国内 国内事業所 秋田ヤクルト販売(株) 北海道ブロック ●本店……………………………… 1 ●支店……………………………… 5 ●研究所…………………………… 1 ●本社工場………………………… 7 ●販売会社……………………… 103 ●ボトリング会社 ………………… 5 ●ヤクルトレディ …… 約36,600人 ●ヤクルトビューティ … 約5,070人 2016年6月末現在 (ヤクルトレディ、ヤクルトビューティ数は 2016年3月末現在) ヤクルトレディ ヤクルトビューティ 1,900 930 山形ヤクルト販売(株) 米沢ヤクルト販売(株)● 北海道支店 庄内ヤクルト販売(株) ■販売会社(9) 宮城中央ヤクルト販売(株)●● 札幌ヤクルト販売(株)●● ※次の販売会社を統括 ・大船渡ヤクルト販売(株) 南北海道ヤクルト販売(株) 石巻ヤクルト販売(株) 苫小牧ヤクルト販売(株) 福島ヤクルト販売(株) 岩見沢ヤクルト販売(株) 郡山ヤクルト販売(株) 釧路ヤクルト販売(株) 会津ヤクルト販売(株) 帯広ヤクルト販売(株) いわきヤクルト販売(株) 水戸ヤクルト販売(株)● 室蘭ヤクルト販売(株) 古河ヤクルト販売(株) (株)ヤクルト北北海道 宇都宮ヤクルト販売(株) 両毛ヤクルト販売(株) 東日本ブロック ヤクルトレディ ヤクルトビューティ 8,800 760 群馬ヤクルト販売(株) 東静岡ヤクルト販売(株) 中央静岡ヤクルト販売(株) ■本社機構 西静岡ヤクルト販売(株) 東日本支店 山梨ヤクルト販売(株) 福島工場 ●●● 南信ヤクルト販売(株) 茨城工場 ●●● 北信ヤクルト販売(株) 富士裾野工場 ●●● 新潟中央ヤクルト販売(株)●● 富士裾野医薬品工場 ● 新発田ヤクルト販売(株) ■販売会社(29) 上越ヤクルト販売(株) 青森ヤクルト販売(株) 岩手ヤクルト販売(株)●● 宮古ヤクルト販売(株) 33 横手ヤクルト販売(株) ■本社機構 北見ヤクルト販売(株) ヤクルト本社 … 食品、化粧品、医薬品等の製造・販売など 販売会社……… ヤクルトブランド商品の販売 ボトリング会社 ヤクルトの容器成形、充填 大館ヤクルト販売(株)●● ■ボトリング会社(1) (株)岩手ヤクルト工場 ●●● 国内・海外の取得認証内容マーク ●ISO9001 ●ISO14001 ●ISO22000 ●HACCP ●GMP ●FSSC22000 ※GMP:食品GMP (Good Manufacturing Practice) 適正製造規範 ※FSSC22000:国際食品安全イニシアチブ (GFSI) が制定した、食品安全に関する承認規格 ※各事業所にそれぞれの認証を取得した事務所、工場が一か所でもある場合にマークを付しています。なお、複数の事務所・工場を有する場合、それぞれ取得内容が異なるケースがあります。 1 台湾ヤクルト株式会社 ● 15 北京ヤクルト販売株式会社 2 香港ヤクルト株式会社 ●●● 16 天津ヤクルト株式会社 3 タイヤクルト株式会社 ●● 17 無錫ヤクルト株式会社 4 韓国ヤクルト株式会社 ●● 18 ブラジルヤクルト商工株式会社 5 フィリピンヤクルト株式会社 19 メキシコヤクルト株式会社 ●● 6 シンガポールヤクルト株式会社 ●● 20 アメリカヤクルト株式会社 ● 7 インドネシアヤクルト株式会社 ● 21 ヨーロッパヤクルト株式会社 8 オーストラリアヤクルト株式会社 ●● 22 オランダヤクルト販売株式会社 (ニュージーランド支店) 9 24 イギリスヤクルト販売株式会社 ●● (アイルランド支店) ●●● 11 インドヤクルト・ダノン株式会社 ●● 25 ドイツヤクルト販売株式会社 12 中国ヤクルト株式会社 19 ●●● 23 ベルギーヤクルト販売株式会社 マレーシアヤクルト株式会社 ● 10 ベトナムヤクルト株式会社 20 ●● 26 オーストリアヤクルト販売株式会社 13 広州ヤクルト株式会社 ●●●● 27 イタリアヤクルト販売株式会社 14 上海ヤクルト株式会社 ●● ★ヤクルト本社ヨーロッパ研究所 ・テストも含め販売されている国………ルクセンブルク・フランス・スペイン・ブルネイ・ ウルグアイ・カナダ・ベリーズ・マルタ・スイス 18 首都圏ブロック ヤクルトレディ ヤクルトビューティ 中日本ブロック 8,000 800 ヤクルトレディ 9,300 ヤクルトビューティ 1,020 ■本社機構 ■本社機構 本店 中日本支店 首都圏支店 兵庫三木工場 ●●● 中央研究所 ● ■販売会社(19) 湘南化粧品工場 ● ■販売会社(16) (株)ヤクルト東海 ※次の4販売会社を統括 姫路ヤクルト販売(株) 中央福岡ヤクルト販売(株) 淡路ヤクルト販売(株) 久留米ヤクルト販売(株) ■ボトリング会社(1) 大分ヤクルト販売(株) 佐賀県ヤクルト販売(株)●● (株)愛知ヤクルト工場 ●●● 長崎ヤクルト(株) 西日本ブロック 佐世保ヤクルト(株)●● ヤクルトレディ 8,600 五島ヤクルト販売(株) ヤクルトビューティ 1,560 熊本ヤクルト(株) ■本社機構 宮崎ヤクルト販売(株)●● 都城ヤクルト販売(株)●● 埼玉ヤクルト販売(株) ・名古屋ヤクルト販売(株) 西日本支店 埼玉東部ヤクルト販売(株) ・愛知中央ヤクルト販売(株) 佐賀工場 ●●● かぞヤクルト販売(株) ・三重ヤクルト販売(株) ■販売会社(30) 鹿児島東部ヤクルト販売(株)●● 埼玉西ヤクルト販売(株)● ・岐阜ヤクルト販売(株) 鳥取ヤクルト販売(株) 沖縄ヤクルト(株) 埼玉北部ヤクルト販売(株) 尾張ヤクルト販売(株) 山陰ヤクルト販売(株) 千葉県ヤクルト販売(株)●● 東三河ヤクルト販売(株) 岡山ヤクルト販売(株) 富山ヤクルト販売(株) 津山ヤクルト販売(株) 城北ヤクルト販売(株) 葛飾ヤクルト販売(株) 西都ヤクルト販売(株) 武蔵野ヤクルト販売(株) 東京ヤクルト販売(株)●● ※次の販売会社を統括 (株)ヤクルト北陸 ※次の販売会社を統括 ・福井ヤクルト販売(株) 七尾ヤクルト販売(株) 京滋ヤクルト販売(株) 岡山県西部ヤクルト販売(株) (株)福岡ヤクルト工場 ●●● ・新広島ヤクルト販売(株)●● ・山口ヤクルト販売(株)●● 神奈川中央ヤクルト販売(株) 大阪北部ヤクルト販売(株) 山口県東部ヤクルト販売(株) 神奈川東部ヤクルト販売(株)●● 千成ヤクルト販売(株) 香川ヤクルト販売(株) 湘南ヤクルト販売(株) 堺ヤクルト販売(株) 徳島ヤクルト販売(株) 小田原ヤクルト販売(株) 大阪東部ヤクルト販売(株) 高知ヤクルト販売(株) 厚木ヤクルト販売(株) 南大阪ヤクルト販売(株) 松山ヤクルト販売(株) 奈良ヤクルト販売(株) 愛媛東部ヤクルト販売(株) 和歌山ヤクルト販売(株) 愛媛南部ヤクルト販売(株) 神戸ヤクルト販売(株) 北九州ヤクルト販売(株) 兵庫ヤクルト販売(株)● 福岡ヤクルト販売(株) (株)千葉ヤクルト工場 ●●● ■ボトリング会社(2) (株)岡山和気ヤクルト工場 ●● ※次の2販売会社を統括 広島中央ヤクルト販売(株)●● ■ボトリング会社(1) 鹿児島ヤクルト販売(株)●● (株)ヤクルト山陽 近畿中央ヤクルト販売(株)●● ・京北ヤクルト販売(株) 川内ヤクルト販売(株)●● ・ヤクルトレディ、ヤクルトビューティは 概数で示しています。 Yakult COMPANY PROFILE 2016-2017 34 受付時間9 : 00∼17 : 30 (土・日・祝日・年末年始を除く) ※携帯電話・PHSからはご利用になれません。 〒105-8660 東京都港区東新橋1-1-19 TEL 03 (3574) 8960 ヤクルト 報1607RV6800 (大)
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