十字線とグリッド このレッスンでは十字線とグリッドがどのような働きを

十字線とグリッド
このレッスンでは十字線とグリッドがどのような働きをするのかを学びます。そして、描画されたラインの色を
変えたり、太さを変える方法もここで学びます。
レッスン5で作ったキノコを思い出してください。このレッスンでそのデザインをもう一度使いましょう。
Tutorialフォルダーから、ファイルを開いてから 「Show Knots.」 アイコンを押してください。
もし、マッシュルームのデザインが一方に傾いているなら、完璧な左右対称の状態に仕上げる方法がありま
す。このレッスンでデザインをより正確な物に仕上げるための道具について話します。
十字線
二つの十字線は作業域であなたが作るデザインの手助けをする目的で使うことが出来ます。
一般に使われる水平と垂直の十字線は左の図、上のアイコンを押すことによって現れます。
そして、もう一方のアイコンは二つの対角線によって構成されます。これら二つの十字線は互い
に同じ位置を中心として現れますので、片一方を動かすと、その中心の位置にもう片一方の十字
線が現れることになります。切り替えてみてください。
とりあえずマッシュルームのデザインを使って十字線の働きを確認してみましょう。あなたが作ったマッシュル
ームは次の図のような形になっていますか?もし、そうでなければ同じような傾きを持ったキノコにしてあげて
ください。十字線のアイコンをクリックしてください。(ここでは水平、垂直の十字線です)
アイコンを押せばきっと赤い十字線が現れるでしょう。
もし、十字線アイコンをクリックしたときに、あなたが開いている画面の中に十字線が見えなければ、虫眼鏡の
形のズームアイコンで十字線が見える所まで画面を小さくする必要があるとお考えでしょうか?
答えはNoです。「View」メニューから「Set Crosshairs Origin」を選ぶことでこれら、十字線のクロスポイントが
マウスの先に現れます。マウスを自分の望む位置に動かして、マウスの左クリックをすることで十字線のセン
ター位置が確定します。
右の図と同じように水平線が傘の左のポイントに、そして、垂直線が傘
の頂点のポイントと重なる位置まで、十字線を導いてきてください。
水平線に重なるように、傘の右端にあるポイントを下へ移動させてくださ
い。
今度は傘の下にあるまんなかのポイント
を垂直線に交わる位置に移動してくださ
い。それが終わると、傘の下の棒の一番
下のポイントを同じように移動してください。右の図のようになったでしょうか?
それぞれのポイントは現在一直線上に並んでいます。
そして、十字線の真下に重なって置かれている状態です。
それが証拠にズームしてどんなに大きく表示されても十字線とポイントは重な
っているはずです。
この十字線はデザインと重なっていてもデザインに対しては影響はありません。十字線を消しても、動かして
もデザインが変形することはありません。ポイントは十字線と「くっついた」のではなく、一時的に重なった状態
の関係です。
ツールバーの「Show Crosshairs」をもう一度押すことで十字線を消すことが出来ます。
グリッドライン
傘のデザインがまっすぐに並んでいるとはいえ、このデザ
インは果たして左右対称になっているのでしょうか?きっと
左右対称にはなっていないと思われます。なぜなら、傘の
センターから左端の距離と右端の距離を比べることをして
いないからです。この絵の場合は右の方が左より長いよう
です。それを確かめてみましょう。
グリッドラインを利用して、バランスの良いデザ
インを作ることが出来ます。グリッドラインを表
示するためにはツールバーからグリッドのショ
ートカットアイコンをクリックしてください。グリッド
をオンにすれば規則正しく等間隔に上下左右に引かれた
ラインが作業画面に現れます。
現在格子が規則正しく並んでいる状態で、それ
を有効に活かせる為にオートグリッドを使ってみ
ましょう。
オートグリッドはこれから描かれるラインに対し
て、もしくはすでに描かれてあるラインを動かす時、最も近
いグリッドの位置に自動的に吸着します。傘のデザインを
左右対称にすることが出来ましたか?
グリッド間隔の設定をする場合は、Ctrl+Eを押す、もしくは「View」メニューを開いて、「View Properties」を選
んでください。
ご覧の通り、沢山のオプションが設定出来るダイアログボックスが表示されました。グリッドの間隔を設定する
には左側にある「Grid」の項目に数字が入力出来る部分があります。もしかしたらインチ表示になっているかも
知れませんが、もし表示がインチのままでしたら、タスクメニューの「View」から「Units and precision」を選んで
下さい。ここで、単位の切り替えが可能です。詳しくは日本語マニュアルのレッスン2をご覧ください。
インチ表示がセンチ表示、もしくはミリ表示に切り替わったことを確認して、グリッドの表記がどのように変わる
かを実際の描画画面を見ながら適当な数字を入れてみましょう。
「Show grid」「Auto grid snap」についてはツールバーのアイコンを押すのと同じです。
「view properties」についてもう少し詳しく
いくつかの命令はツールボタンからでもセット出来ますが、このダイアログボックスからのみセットすることが
出来るプロパティがあります。
z
「Line style」 単線もしくは複線を選びます。「Show
horizontal/virtical closshars」もしくは「Show digonal
crosshars」にチェツクを入れたときに設定出来ます。
z
「Crosshairs color」 十字線に変えます。もし、デザインに
使用している色が十字線と似通った色であれば、ラインが
見えにくくなりますので、十字線の色を変えてやりましょう。
色の付いたアイコンをクリックすることで色が次々に変わり
ます。適当な色を選んでやってください。
z
z
z
z
z
「Block size」とは一定の間隔でラインを太く表示させる機
能です。たとえばこの数字を5に設定すればグリッドが5つ
毎に太く表示されると言うわけです。判りやすくなりますよ
ね。
「Line appearance」 右に示すように4種類のライン表記が
用意されています。「face width」は半田、もしくはケイムの
仕上がり状態のラインを表しています。「heart thickness」
はガラスの大きさもしくはケイムの中心を表し、「face and
heart」はこの両方を同時に表示します。「hairline」はごく細
い線で表記します。
「Lin property」の設定で、回線の色を銅色等に設定してい
る場合でもこのオプションにて一時的に黒く表示出来ます。
「Selection color」 選択色。描かれたラインをマウスでクリッ
クした時にラインの色が変わります。この色を他の色に変
える場合はこのアイコンで色を指定してやりましょう。デフォ
ルトでは黄色に設定されています。
「Drawing surface color」作業画面の色を変えます。3っつ
の選択から選んでください。暗い画面、明るい画面、中間
色
次のレッスン:カット、コピーとペースト
face width
仕上げ表面
heart thickness
中心のライン(ガラスの接合面)
face and heart
表面と中心
hairline
非常に細い線