資料 (PDF 1.6MB)

資 料 編
資料-1
盛岡市の自然的・社会的特性 ·········· 資-1
資料-2
盛岡市環境審議会 ·············· 資-10
資料-3
盛岡市地球温暖化対策地方公共団体実行計画協議会 · 資-12
資料-4
計画の策定経過 ··············· 資-14
資料-5
市民意見(パブリック・コメント)の概要 ··· 資-15
資料-6
用語解説 ·················· 資-18
資料-1 盛岡市の自然的・社会的特性
1 自然的特性
1-1 位置・地勢
本市は,北上盆地の北部,北東北三県のほぼ中
央部に位置しています。東部に北上高地,西部に
奥羽山脈が南北に縦走し,平地は南にひらけてお
り,北上川,中津川,雫石川の悠然たる流れを抱
く「蔵風得水」の地形となっています。
また,岩手県の県庁所在地であり,政治,経済,
教育,文化など多くの都市機能において,県の中
心的な位置を占めています。中心市街地は,北東北における鉄道や高速交通網の結節
点としてその重要性を高め,商業業務地区や都市機能が整備・集積されています。
本市は,平成4年の都南村,平成 18 年の玉山村との合併を経て,現在では総面積
886.47 km2となり,岩手県の面積(15,278.89km2)の約 5.8%を占めています。
※ 「蔵風得水」とは,北に山を負い東西に丘陵を持ち,南に平地流水を臨む地形をいい,古来から日本人が好ん
で居住の地とした地形。
(盛岡市環境基本計画参照)
※ 盛岡市,岩手県の面積は,国土地理院公表の平成21年10月1日現在の数値。
1-2 気候
本市の気候は,寒暖差の大きい内陸性の特性を有します。
1990~2008 年における平均気温は 10.4℃,年平均降水量は 1,282.9mmです。降水量
は夏季に多い傾向です。
1月の-1.7 度から8月の 23.1 度と,一年間を通して寒暖の差が大きく,気温の変化
が大きくなっています。
気温(℃)
25.0
降水量
気温
20.0
15.0
23.1
21.9
18.5
192.4
181.6
200.0
19.0
168.8
14.1
116.3
110.5
5.0
53.5
0.0
94.4
80.8
76.4
95.8
6.2
100.0
63.9
2.5
48.5
150.0
12.5
8.7
10.0
降水量(mm)
250.0
1.0
50.0
-0.8
-1.7
-5.0
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月 11月 12月
図 盛岡市の気温と降水量(盛岡地方気象台,1990 年~2008 年平均)
資料:気象庁(盛岡地方気象台)
資-1
0.0
1-3 土地利用
市域の総面積 88,647ha のうち,森林・原野が約 7 割を占めています。
森林・原野の 7 割以上は民有林です。
宅地
道路 5%
3%
水面・河川・水路
4%
その他
5%
<森林・原野>の内訳
国有林:16,871ha
民有林:48,336ha
原野:
2ha
計: 65,208ha
農用地
10%
※ 小数点以下を四捨五入しているため,
必ずしも利用区分ごとの計と一致しない。
土地利用区分の割合(H17)
資料:「国土利用計画盛岡市計画」(平成 22 年 2 月)
森林・原野
73%
2 社会的特性
2-1 人口・世帯
本市の人口は,2005 年において 300,746 人で,岩手県人口 1,385,041 人の約 22%を
占めています。2000 年までは増加傾向でしたが,2005 年においては減尐に転じていま
す。また,世帯数は年々増加しており,世帯数当たり人口は減尐傾向にあります。
人口(人)
350,000
300,000
250,000
292,632
300,723
14,135
43,063
14,245
302,857
14,014
300,746
13,554
玉山村
都南村
盛岡市
200,000
150,000
100,000
286,478
288,843
287,192
2000
2005
235,434
50,000
0
1990
1995
盛岡市全域の人口
盛岡市(世帯数)
都南村(世帯数)
資料:国勢調査
玉山村(世帯数)
合計(世帯当り人口)
世帯当り人口(人)
世帯数(百世帯)
2,000.0
3.0
2.5
2.8
2.5
2.7
2.5
1,500.0
36.8
1,000.0
500.0
40.0
39.0
39.6
1.5
130.7
874.8
2.0
1,152.9
1,092.2
1,179.2
1.0
0.5
0.0
0.0
1990
1995
2000
盛岡市全域の世帯数
資-2
資料:国勢調査
2005
2-2 産業
(1)産業別従業者数,事業所数
本市の産業別就業者数の構成は,第3次産業が8割以上を占めています。また,2000
年と 2005 年を比較すると,第2次産業がやや減尐し,一方で第3次産業が増加してお
り,商業都市としての傾向をさらに強めています。
本市の商業は東北新幹線や東北自動車道など,高速交通インフラが整備されたことで,
業務・流通において発展してきたと推測できます。
0%
20%
1990
40%
60%
16.6
80.2
16.5
79.7
16.5
80.1
80%
就業者数(%)
100%
3.2
1995
3.9
2000
3.4
2005
13.7
82.9
3.3
第1次産業
第2次産業
第3次産業
※ 合併村データ含まない
産業分類別就業者数 資料:国勢調査
※ 本文中グラフ下の「合併村データ含まない」という記載は,合併以前の
都南村及び玉山村の数値が含まれていないことを示します(以降同様)
(2)農業
経営耕地面積は年々減尐しています。
耕地面積( ha )
10,000
8,000
3,707
6,000
玉山村域
3,587
3,468
都南村域
3,341
3,048
4,000
2,184
2,120
2,725
2,567
1985
1990
2,000
4,509
4,196
3,733
1995
2000
2005
0
盛岡市の耕地面積の推移 資料:「岩手県生産農業所得統計」
資-3
盛岡市域
(3)商業
本市の年間商品販売額や従業員数は増減を繰り返しながら,横ばいの状況です。事
業所数は減尐傾向にあります。
年間商品販売額
従業員数
事業所数
60
年間商品販売額(百億円)
51.0
500
49.2
46.6
45.0
400
32.7
35.3
32.6
50
42.3
35.9
32.4
41.0
39.0
32.6
300
200
40
32.1
30
170.4
170.4
157.8
160.3
141.1
20
135.6
131.4
100
10
0
従業員数(千人)、事業所数(百事業所)
600
0
1991
1994
1997
1999
2002
2004
2007
※ 合併村データ含まない
年間商品販売額,従業員数及び事業所数の推移 資料「商業統計調査結果報告書」
(4)工業
事業所数は減尐傾向にあり,従業者数及び製造品出荷額ともに横ばいです。近年で
は,従業者数と製造品出荷額に関しては,減尐が緩やかになっています。
50
400
製造品出荷額等
340
361 359
350
製造品出荷額(百億円)
40
30
345
327
312
315
30.7
29.5 30.3 29.5 30.6 30.7 28.8
29.8 29.3 30.2
300
27.5
従業者数
事業所数
350
285
300
255
247 238 237
215
221
25.8 25.9
24.4 24.8 24.7
23.9 24.6
20
250
200
150
110.3 109.9 108.0 105.9
101.8 99.8 97.3 97.8 99.3 95.4
88.3 86.9
10
72.8 71.3 69.9 70.3 69.6 73.2 100
50
0
0
1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007
製造品出荷額,従業者数及び事業所数の推移 資料:工業統計調査
資-4
従業者数(百人)、事業所数(事業所)
381 383
2-3 交通
(1)交通網
本市の道路網は,東北自動車道が市域の西部を南北に縦走しています。盛岡 IC 及び
盛岡南 IC が設置されており,盛岡南 IC 南西には,流通センターが整備されています。
また,国道は市街地を南北に貫く4号を中心に5つの国道(46 号,106 号,282 号,
396 号,455 号)が市街地から放射状に伸びています。
鉄道網は,東京~青森間を結ぶ東北新幹線,東京~秋田間を結ぶ秋田新幹線の中継
地となっています。
また,在来線では,盛岡~上野を結ぶ東北本線と盛岡~目時を結ぶ IGR いわて銀河
鉄道が南北に,盛岡~大曲を結ぶ田沢湖線と盛岡~釜石を結ぶ山田線が東西に走って
います。
盛岡市における道路網及び公共交通網
資-5
(2)公共交通の利用状況
JRの利用者数は,2001 年まで増加傾向にあり,2002 年から減尐に転じています。
また,バスの利用者数は年々微減する傾向にあります。
乗車人員
12,000
バス(万人)
JR(千人)
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007
※ JR:盛岡駅,仙北町駅,厨川駅,上盛岡駅,上米内駅,大志田駅,浅岸駅,山岸駅,岩手飯岡駅 の総数
JR 及びバスの乗車人員の推移
資料:JR-東日本旅客鉄道(株),バス-東北運輸局岩手陸運支局
(3)自動車の保有台数
本市における自動車保有台数は増加傾向にありますが,近年,乗用車及び貨物車に
ついては減尐傾向にあり,軽乗用車においては増加率が大きくなる傾向にあります。
また,小型二輪車は横ばいの状態です。
都南村,玉山村の合併の影響を受けて,1991 年度及び 2005 年度において比較的増
加が大きくなっています。
保有台数(台)
120000
乗用車
軽自動車
貨物車
小型二輪車
100000
80000
60000
40000
20000
0
1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007
※ 合併村データ含まない
盛岡市の自動車保有台数の推移 資料:東北運輸局岩手運輸支局
資-6
(4)自転車利用
通勤を目的とした際の代表交通手段別割合を 1984 年と 2006 年で比較すると,2006 年で
は自動車利用の割合が大きく増加しており,一方で自転車利用の割合は減尐しています。
年齢別の移動手段の傾向に注目すると,23 歳から 60 歳までの世代では自動車利用が,
16 歳から 18 歳の学生の世代においては自転車の利用が最も多く,通学においては自転車
がよく利用されていることが分かります。
0%
20%
40%
60%
80%
0%
100%
20%
40%
年齢別人口割合(%)
80%
100%
60%
0.8
1984年通勤
11.4
45.1
11.8 17.1
13.4
1.3
22.5
5-15歳
11.9
16-18歳
8.4 8.4
15.3
8.8
63.5
14.5 7.7
3.0
2.4
鉄道
19-22歳
路線バス
自動車
バイク
自転車
通勤目的代表交通手段別割合
資料:平成 18 年度交通実態調査※
徒歩
23-60歳
61-歳
1.7
59.9
6.9
1.0
3.6
2006年通勤
62.7
2.1
3.6
39.5
7.2
30.0
68.4
3.6
7.2
0.4
12.5
1.3
53.3
鉄道
バス
自動車
16.1
1.9
バイク
13.0
自転車
12.6
24.2
徒歩
年齢別代表交通手段別分担率
資料:平成 18 年盛岡市交通行動調査※
2-4 住宅
本市における住宅ストックは増加を続けています。また,1戸あたりの床面積は
1998 年から増加に転じています。
住宅ストック
1戸あたりの延べ床面積
1戸あたり延べ床面積(m2)
100
住宅ストック(戸)
140000
120000
89.7
87.5
90.6
90
80
70
100000
98460.0
107740.0
111770.0
80000
60
50
60000
40
30
40000
20
20000
10
0
0
1993
1998
2003
※ 合併村データ含まない
住宅ストック及び1戸あたりの床面積の推移
資料:総務省統計局「住宅統計調査報告」「住宅・土地統計調査報告」
資-7
2-5 廃棄物
(1)ごみ処理
ごみ処理量においては,焼却処理量および埋立量がともに年々減尐しており,資源
化処理等は増減しています。現在,本市では家庭系ごみの容器包装の分別回収を行っ
ており,ごみ処理における温室効果ガス排出の削減につながっています。
ごみ処理量(t)
140,000
120,000
10,375
100,000
3,364
3,698
3,544
10,195
3,991
2,638 10,476 2,361
売却、
資源化処理、
業者処理委託
埋立量
80,000
60,000
資源化処理量
109,131
108,886
105,746
40,000
総焼却処理量
20,000
0
2005
2006
2007
ごみ処理量の推移
資料:「盛岡市統計書」第 15 章衛生および環境保全
(2)下水処理
本市の下水処理量は,増減しながら横ばいの状況にあります。下水処理普及率は増
加傾向にあり,岩手県環境報告書(H20 版)によると,岩手県及び全国の公共下水道処
理人口普及率よりも高く,市域で公共下水道が広く普及していると言えます。
下水処理量(千m3)
60000
50000
40000
81.0
総処理水量
82.2
82.9
84.3
85.1
84.1
下水処理普及率
84.3
84.6
82.3
下水処理普及率(%)
100
83.4
85.0
90
80
39203.1
36643.4
34833.6
37927.7
39658.6
37047.4
36672.3
40605.6 38038.3
37113.7
37567.1 70
60
50
30000
40
20000
30
20
10000
10
0
0
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
※ 合併村データ含まない
※ 下水処理普及率: 処理区域人口 / 行政区域内人口 (住民基本台帳人口+外国人登録人口)
下水処理量の推移 資料:「盛岡市統計書」第 8 章 電気・ガス・上下水道
資-8
3 新エネルギー賦存量・期待可採量
平成 16 年3月に策定された 「盛岡市地域新エネルギービジョン」より,旧盛岡市
域における新エネルギー種類別の賦存量および期待可採量を次に示します。
なお,新エネルギーの賦存量と期待可採量の定義は以下のとおりです。
利用の可否に関係なく,理論的に算出
しうる潜在的なエネルギー量
賦存量
現在及び将来の利用技術等の制約要
因を考慮した上で,エネルギーとして開
発利用の可能性が期待される量
期待可採量
※ 期待可採量の推計にあたり,稼動時間や稼動条件等は想定値を使用
※ 賦存量及び期待可採量は,施設設置コストや資源の回収方法等,現実的な問題を考慮していない数値
新エネルギーの賦存量と期待可採量の定義
盛岡市の新エネルギー賦存量・期待可採量
期待可採量※1)
賦存量
(GJ/年)
熱利用の場合
期待可採量
(GJ/年)※2)
太陽エネルギー
発電利用
熱利用
風力エネルギー
一般廃棄物(直接燃焼)
物廃
棄 一般廃棄物(メタン発酵)
森林資源・木質系廃棄物(直接燃焼)
バ 農業廃棄物(直接燃焼)
イ
オ 畜産廃棄物(メタン発酵)
マ 下水汚泥(メタン発酵)
ス
し尿処理(メタン発酵)
地中熱
エ
ネ 温 温泉熱
ル 度 下水熱(処理水)
ギ差
下水熱(未処理水)
ー
工場排熱
雪氷エネルギー
クリーンエネルギー自動車※5)
天然ガスコージェネレーション※6)
中小水力
合計※7)
2,212,638,719
2,826,636
1,042,314
60,813
56,303,134
252,812
7,660
241,458
6,335
77,128,315
148,009
836,037
624,730
366,304
106,126,932
-
2,766,904
117,562
2,458,727,770
-
903,753
-
833,851
48,605
131,867
40,270
4,902
193,166
4,779
208,609
34,304
334,415
249,892
73,261
110,000
1,645,363
256,287
-
3,171,674
世帯熱量
使用量
換算※3)
(世帯)
-
34,677
-
31,995
1,867
5,060
1,545
188
7,412
183
8,004
1,316
12,831
9,588
2,811
4,221
-
9,834
-
1,216,98
発電利用の場合
期待可採量
(MWh/年)※2)
164,724
-
127,193
57,906
3,378
9,157
2,797
340
13,414
332
-
-
-
-
-
-
-
35,595
378
379,619
世帯電力
使用量
換算※4)
(世帯)
29,457
-
22,745
10,355
604
1,638
500
61
2,399
59
-
-
-
-
-
-
-
6,365
68
67,886
※1)期待可採量はコストを考慮していない値であり,導入目標等の設定に際しては,現実に導入可能な量を十分に検討する必要があります。
※2)GJ-ギガジュール,MWh-メガワットアワー
ここで G(ギガ)は十億,M(メガ)は百万を表します。
※3)それぞれの新エネルギーの期待可採量を全て導入可能と仮定し,熱としてどれだけの世帯数が賄えるか推計しました。なお,1世帯当たりの平均
的な熱使用量(ガス,灯油)は 26,062MJ としました(出典:エネルギー経済統計要覧 「2000 年度エネルギー源別世帯当たり熱量」)。
※4)それぞれの新エネルギーの期待可採量を全て導入可能と仮定し,電力としてどれだけの世帯数が賄えるか推計しました。なお,1 世帯当たりの平
均的な電力使用量は 5,592kWh としました(出典:エネルギー経済統計要覧 「2000 年度エネルギー源別世帯当たり熱量」)。
※5)クリーンエネルギー自動車については,その導入による「エネルギーの期待削減量」を算出しました。
※6)天然ガスコージェネレーションについては,賦存量や期待可採量という概念はあてはまらないため,また,市内にはインフラが整備されていないた
め,天然ガスコージェネレーションの導入を想定した場合のエネルギー供給可能量を算出しました。
※7)合計の算出にあたっては,賦存量,期待可採量の捉え方の違いにより,クリーンエネルギー自動車,天然ガスコージェネレーションを除きました。
参照:「盛岡市地域新エネルギービジョン」(平成 16 年3月)
資-9
資料-2 盛岡市環境審議会
■盛岡市環境基本条例(一部抜粋)
第4章 審議会
(審議会)
第 25 条 環境の保全及び創造に関する重要事項を
調査審議させるため,市長の附属機関として盛岡市
環境審議会(以下「審議会」という。
)を置く。
2 審議会の所掌事項は,次のとおりとする。
(1) 環境基本計画に関すること。
(2) 前号に掲げるもののほか,環境の保全及び創
造に関すること。
(3) 盛岡市自然環境及び歴史的環境保全条例(昭
和 46 年条例第 50 号)により,その権限に属させら
れた事項に関すること。
(組織)
第 26 条 審議会は,
委員 20 人以内をもって組織し,
委員は,知識経験を有する者及び関係団体の役職員
のうちから市長が委嘱する。
2 委員の任期は,2年とする。ただし,補欠の委
員の任期は,前任者の残任期間とする。
(会長及び副会長)
第 27 条 審議会に会長及び副会長1人を置き,委員
の互選とする。
2 会長は,会務を総理し,会議の議長となる。
3 副会長は,会長を補佐し,会長に事故があると
き又は会長が欠けたときは,その職務を代理する。
(部会)
第 28 条 審議会に部会を置くことができる。
2 部会に属すべき委員及び専門委員は,会長が指
名する。
3 部会に部会長を置き,部会に属する委員の互選
とする。
4 部会長は,部会の事務を掌理する。
(専門委員)
第 29 条 審議会に専門の事項を調査研究させるた
め,専門委員を置くことができる。
2 専門委員は,知識経験を有する者のうちから市
長が委嘱する。
3 専門委員は,当該専門の事項の調査研究が終了
したときは,解任されるものとする。
(会議)
第 30 条 審議会は,市長が招集する。
2 審議会は,委員の半数以上が出席しなければ会
議を開くことができない。
3 審議会の議事は,出席委員の過半数で決し,可
否同数のときは,議長の決するところによる。
4 前3項の規定は,部会の会議について準用する。
5 審議会は,その定めるところにより,部会の議
決をもって審議会の議決とすることができる。
(庶務)
第 31 条 審議会の庶務は,環境部において処理する。
(委任)
第 32 条 第 25 条から前条までに定めるもののほか,
審議会及び部会の運営に関し必要な事項は,会長が
審議会に諮って定める。
■盛岡市環境審議会部会 運営要領
(趣旨)
第1 この要領は,盛岡市環境基本条例(平成 10 年
条例第 11 号。以下「条例」という。
)第 30 条第第5
項及び第 32 条の規定により,盛岡市環境審議会(以
下「審議会」という。
)の部会運営に関し必要な事項
を定めるものとする。
(部会)
第2 条例第 28 条第1項の規定により,審議会に次
の部会を置く。
(1) 地球・生活環境部会
(2) 自然・歴史環境部会
2 市長は前項の規定にかかわらず,必要と認めた
ときは,審議会に諮って部会を設置することができ
る。
3 部会の所掌事項は,別表1のとおりとする。
4 審議会会長は,前項の規定にかかわらず,審議
会に諮って,部会の所掌事項を定めることができる。
(部会の議決)
第3 条例第 30 条第5項の規定に基づき,部会の議
決をもって審議会の議決とすることができる事項は,
別表2のとおりとする。
2 審議会会長は,前項の規定にかかわらず,審議
会に諮って,部会の議決をもって審議会の議決とす
ることができる事項を定めることができる。
3 前2項の規定による議決をしたときは,部会長
は,その旨を直近に開催される審議会に報告するも
のとする。
別表1
部会名
所
掌
事
項
地球・生活 (1)地球温暖化対策に関すること。
環境部会 (2)資源の循環的利用に関すること。
(3)大気・水質等の生活環境の保全に関す
ること。
自然・歴史 (1)自然環境の保全に関すること。
環境部会 (2)歴史的環境の保全に関すること。
別表2
資-10
部会名
議
決
事
項
自然・歴史 (1)自然環境等保全計画の作成又は変更。
環境部会 (2)地区等(環境保護地区,保存建造物等)
の指定,変更又は廃止。
■盛岡市環境審議会 委員名簿
氏
名
役職名等
所属部会
齋
藤
徳
美
放送大学 岩手学習センター長(岩手大学 前副学長)
会
長
青
井
俊
樹
岩手大学農学部 教授
自然・歴史
板
井
一
好
岩手医科大学医学部 教授
地球・生活
猪苗代
正
憲
岩手植物の会 会長
自然・歴史
(社)岩手県建築士会 会長
自然・歴史
小
川
惇
金
子
与止男
岩手県立大学総合政策学部 教授
自然・歴史
木
場
隆
夫
岩手県立大学総合政策学部 教授
地球・生活
太
田
司
盛岡市PTA連合会 副会長
地球・生活
駒
井
元
盛岡市歴史民俗資料館 運営委員
自然・歴史
立
花
民
子
日本野鳥の会盛岡支部 幹事
自然・歴史
千
葉
啓
子
岩手県立大学盛岡短期大学部 教授
地球・生活
沼
田
政
子
公募委員
自然・歴史
浜
津
ミサノ
岩手・木質バイオマス研究会 事務局員
地球・生活
東
野
久
松
盛岡商工会議所
地球・生活
水
野
宮
三
盛岡市きれいなまち推進協議会 副会長
地球・生活
村
上
好
子
盛岡消費者友の会
地球・生活
ノ
ブ
岩手古文書学会 会長
自然・歴史
森
環境問題特別委員会 委員長
米
澤
真奈美
公募委員
地球・生活
渡
邊
彰
子
環境パートナーシップいわて 代表理事
地球・生活
渡
辺
敏
男
日本建築家協会東北支部岩手地域会 会長
自然・歴史
資-11
資料-3 盛岡市地球温暖化対策地方公共団体実行計画協議会
■盛岡市地球温暖化対策地方公共団体実行計画協議会 規程
(設置)
第1条 地球温暖化対策の推進に関する法律(平成
10 年法律第 117 号。以下「法」という。
)第 20 条の
4第1項の規定に基づき,盛岡市地球温暖化対策地
方公共団体実行計画協議会(以下「協議会」という。)
を設置する。
(所掌事務)
第2条 協議会の所掌事務は,次のとおりとする。
(1) 地方公共団体実行計画の策定に関すること。
(2) その他地球温暖化対策の推進ため必要がある
と認める事項に関すること。
(組織)
第3条 協議会は,委員 25 人以内をもって組織する。
2 委員は,次に掲げる者のうちから市長が任命し,
又は委嘱する。
(1) 市職員
(2) 関係行政機関の職員
(3) 関係地方公共団体の職員
(4) 法第 23 条第1項に規定する地球温暖化防止
活動推進員
(5) 法第 24 条第 1 項に規定する地域地球温暖化防
止活動推進センターの役員又は職員
(6) 本市に事務所又は事業所を有する事業者(法
人にあっては,当該法人の役員又は職員)
(7) 市民
(8) 関係団体を代表する者又はその構成員
(9) 学識経験のある者
3 市長は,前項第7号に掲げる委員の選任に当
たっては,公募の方法により,これを行うものとす
る。
(任期)
資-12
第4条 委員の任期は,2年とする。ただし,補欠
の委員の任期は,前任者の残任期間とする。
(会長及び副会長)
第5条 協議会に会長及び副会長を置き,委員の互
選によってこれを定める。
2 会長は,会務を総理し,協議会を代表する。
3 副会長は,会長を補佐し,会長に事故があると
きは,その職務を代理する。
(会議)
第6条 協議会の会議は,会長が招集し,その議長
となる。
2 協議会は,委員の過半数が出席しなければ,会
議を開くことができない。
3 協議会の議事は,出席した委員の過半数をもっ
て決し,可否同数のときは,議長の決するところに
よる。
(関係人の出席)
第7条 協議会は,必要があると認めるときは,関
係人の出席を求め,その意見又は説明を聴くことが
できる。
(事務局)
第8条 協議会の事務局は,環境部環境企画課に置
く。
(補則)
第9条 この規程に定めるもののほか,協議会の運
営に関し必要な事項は,会長が協議会に諮って定め
る。
附 則
(施行期日)
1 この条例は,
平成 21 年 11 月 26 日から施行する。
■盛岡市地球温暖化対策地方公共団体実行計画協議会 委員名簿
氏
会 長
名
区
岡 田 益 己 学識経験者
分
団体名称等
岩手大学教授
備
H22.2.1~
副会長 中 屋 重 直 地球温暖化防止活動センター 岩手県地球温暖化防止活動
推進センター 副センター長
H22.2.1~
委 員
H22.7.1~
赤 坂
宿
産業部門
盛岡市森林組合代表理事組合長
吉 田 俊 和
H22.2.1~H22.6.30
亀 田 公 晴 運輸部門
岩手県トラック協会事務局長
H22.2.1~
木 村 廣 子 市民
公募
H22.2.1~
盛岡市教育委員会学校教育課長
H22.7.1~
佐 藤
功
教育
作 山 雅 宏
H22.2.1~H22.6.30
佐 藤 まゆみ 関係団体
岩手県生活問題研究会会長
H22.2.1~
白 崎 英 旦 市民
公募
H22.2.1~
杉 村 洋 一 民生業務・家庭
いわて生活協同組合経営企画室長
H22.2.1~
鈴 木 一 成 運輸
岩手県バス協会事務局長
H22.9.22~
浦 部 和 之
H22.2.1~H22.9.21
諏 訪 泰 幸 関係団体
盛岡青年会議所理事長
H22.2.1~
舘 澤 公 紀 産業部門
岩手中央農業協同組合常務理事
H22.2.1~
千 葉 芳 幸 計画策定団体
盛岡市環境部長
H22.7.1~
工 藤 雄 司
H22.2.1~H22.6.30
長 岡 秀 征 産業部門
盛岡工業クラブ会長
H22.2.1~
長土居 正 弘 地球温暖化防止活動推進員 岩手県地球温暖化防止活動推進員
H22.2.1~
菅 野 祐 司 エネルギー部門
H22.7.1~
中 村
東北電力㈱盛岡営業所総務課長
亨
H22.2.1~H22.6.30
野 中 範 夫 エネルギー部門
岩手県石油商業協同組合専務理事
平 井 孝 典 地方行政期間
岩手県 温暖化・エネルギー対策課長 H22.2.1~
H22.2.1~
堀 田
聡
国の行政機関
環境省東北地方環境事務所
環境対策課長
H22.2.1~
松 川
顕
エネルギー部門
盛岡ガス㈱総務部長
H22.2.1~
村 上 鉄 巳 家庭
盛岡市町内会連合会市民生活部会長 H22.7.1~
小 原 光 村
森
考
雅 之 民生業務
H22.2.1~H22.6.30
盛岡市商店街連合会総務企画委員長 H22.2.1~
山 内 堅 三 学識経験者
財団法人省エネルギーセンター
東北支部 事務局長
H22.2.1~
和井内 信 行 産業部門
盛岡商工会議所
H22.2.1~
※備考欄は委員の任期
資-13
事務局長
資料-4 計画の策定経過
期
日
会議等
平成 21 年5月 28 日 平成 21 年度
第1回環境審議会
5月 28 日 環境審議会
地球・生活部会
10 月 23 日 環境審議会
地球・生活部会
12 月1日~21 日 協議会委員公募
平成 22 年2月 23 日 第1回協議会
8月4日 第2回協議会
内
容
 実行計画(※1)の策定にあたっての審議予定ついての説明
 実行計画の概要,策定方法,スケジュールの説明
 協議会(※2)の設立について
 策定業務委託業者の選定方法について
 協議会の構成等について
 協議会規定第3条第2項(7)に定める委員の公募実施
 協議会会長,副会長の選出
 協議会の役割等の確認
 実行計画の基本的な考え方について
 盛岡市域の温室効果ガス排出量削減の中期目標及び目標達成に
関する検討事項について
 計画策定に関する今後のスケジュール
9月 28 日 第3回協議会





計画策定スケジュールについて
第2回協議会の委員意見について
温室効果ガス削減目標(実行計画(案)第4章)
地球温暖化防止に向けた取り組み(実行計画(案)第5章)
実効性のある計画とするために(実行計画(案)第6章)等について
10 月 27 日 第4回協議会





計画策定スケジュールについて
第3回協議会の委員意見について
削減目標値(実行計画(案)第3章)
重点施策等(実行計画(案)第4章)
進行管理指標(実行計画(案)第5章)等について
11 月 12 日 平成 22 年度
第3回環境審議会
 実行計画(案)諮問
 実行計画(案)の概要について
11 月 26 日 平成 22 年度
第1回環境審議会
地球・生活部会
 実行計画(案)第1章~第5章について各章ごとに審議
12 月1日~20 日 パブリックコメント
 実行計画(案)のパブリックコメントを実施
平成 23 年1月 18 日 平成 22 年度
第2回環境審議会
地球・生活部会
 実行計画(案)のパブリックコメントの結果及び回答について
1月 27 日 平成 22 年度
第4回環境審議会
 実行計画(案)のパブリックコメントの結果及び回答について
 実行計画(案)答申
(※1)実行計画:盛岡市地球温暖化対策地方公共団体実行計画:区域施策編
(※2)協議会:盛岡市地球温暖化対策地方公共団体実行計画協議会
資-14
資料-5 市民意見(パブリック・コメント)の概要
本計画の策定に当たっては,市のパブリック・コメントの制度により市民の皆さん
から意見募集しました。寄せられた意見の趣旨と意見に対する市の考え方,対応は以
下のとおりです。
■実施概要
募集期間:平成 22 年 12 月1日から 12 月 20 日まで
募集方法:郵便,ファックス,持参,電子メール及び市ホームページの応募フォーム
■実施結果
受付数 :4人1団体(20 項目)
■意見の趣旨及び市の考え方
【対応区分】 A:計画に取り入れたもの。
B:既に計画に取り入れていたもの。
C:本計画では取り入れないもの。
D:今後の計画実施において意見として参考とするもの。
◎ 対応区分:A
No.
項目
意見の趣旨
市の考え方
1 わかりやす
市民への周知,啓発のために,
いチラシの 具体的取り組み内容,その効果な
作成
どを分かりやすく説明したチラシが
あればよい。
第4章の施策の展開に追加記載しました。
◎ 対応区分:B
No.
項目
意見の趣旨
市の考え方
2 業務部門の
業務部門の温室効果ガスの増加 業務部門の床面積の増加,それに伴うエネル
増加理由と について,原因を明らかにして対策 ギー使用機器の増加が原因。対策として省エネル
対策
を進める必要がある。
ギー機器の普及促進などを推進します。
◎ 対応区分:C
No.
項目
意見の趣旨
市の考え方
3 中小事業所
中小規模事業所は国の基準によ 規制的取り組みは,企業間の不公平感の除去,
への規制的 る法的規制の対象外であるので, 他の地域の企業に対する市内企業の競争力の確
取り組み
市として規制的取り組みが大切であ 保などの課題があり,現在のところ導入は検討して
る。
いません。中小事業所には,省エネ診断の活用,
環境報告書の作成などの取り組みを推進します。
4 林業参入の
森林の二酸化炭素吸収機能の 林業就業者の活動範囲は,近隣市町村を含む
相談窓口設 維持向上のため,林業に参入しよう 広域なもので,新規就業希望者の相談窓口等も,
置など
とする人々に対する相談窓口の設 関係機関による広域対応の相談窓口が設置され
置や補助など行ってほしい。
ています。緑の雇用担い手対策事業などの支援制
度があります。
資-15
No.
項目
意見の趣旨
市の考え方
5 シルバー
歩いて楽しめる街は,障害者や シルバーカー等については,バス事業者が定め
カー等への シルバーカー,ベビーカーの利用 る運送約款に規定する制限内の大きさのものであ
対応
者も楽しめる街である。電気バスな れば,車内への持込が可能です。シルバーカー等
どのクリーン車にシルバーカー等ご のままでの利用は,現在は予定されていないと認
と乗り降りできるよう,公共交通のあ 識しています。
り方を整備する必要がある。
6 大型店等の
公共交通を利用した商店街が成 郊外型大型店等と既存商店街については住み
減尐計画
り立っていくために,またCO 2 対策 分けによる経済活性化が必要であり,既存の郊外
にも,撤退が求められる郊外の大型 大型店等の減尐計画については検討していませ
店,量販店の減尐計画を進めること ん。都市構造に影響を与える大規模集客施設は,
が大切である。
市街地の健全な土地利用のため,計画的な立地
制限を進めています。
7 盛岡競馬場
盛岡競馬場に市の太陽光発電 盛岡競馬場は現在使用しており,太陽光発電所
に太陽光発 所を設置する。
を設置する予定はありません。
電所を設置
◎ 対応区分:D
No.
項目
意見の趣旨
市の考え方
8 環境学習教
重点項目の一部は県,他の関連 環境学習教材開発の実施に当たり,他の機関と
材開発
機関との関係性が見えにくいところ の連携の進め方として参考とします。
もあり,重点施策2.環境学習教材
の開発には県教委との連携は欠か
せない。
9 10 年後の
現在も省エネには気をつけてい 地球温暖化対策は,一人ひとりの取り組みの積
30%削減は る。温室効果ガスの 10 年後 30%以 み重ねが大切で,市も率先して取り組むこととして
厳しい
上削減は,エネルギーの消費量を おりますことから,市民,事業者の皆様にも御協力
現在より 30%以上減らすことと思わ をお願いします。
れ,難しい。
10 省エネ機器
目標達成のための省エネ機器の 省エネ機器の導入について,導入の効果,皆様
の買替えの 導入には経費が必要で,簡単に買 の取り組みやすさなどを検討した上で,必要な支
難しさ
い換えることは難しい。
援策を講じてまいります。
11 家庭で取り
家庭部門で市民が取り組むべき 皆様に取り組んでいただきたいことをわかりやす
組むことを こと,取り組めることを細かく規定し く説明したリーフレットなどを作成することによって,
細かく決め てもよいのではないか。
具体的取り組み項目を示してまいります。
る
12 環境に関し
隣県のスーパーではレジ袋が有 レジ袋使用量削減については,市民団体の意
て遅れてい 料ですし,まだまだ環境に関して遅 見を伺いながら課題を整理しているところです。市
る部分があ れている部分があると思います。
の環境への取り組みについては,環境基本計画
る
(第一次)の目標をおおむね達成しているとの評価
を得ていることから,今後も先進地域の事例などを
参考としながら,施策を進めてまいります。
資-16
No.
項目
13 太陽光発
電設置補
助
意見の趣旨
市の考え方
太陽光発電パネルの設置等に対
市独自の補助制度については太陽光発電設備
し,市独自の補助金制度を設けてい のほか,省エネルギー設備についても,その導入
ただきたい。
の効果,取り組みやすさなどを検討した上で,必
要な支援策を講じてまいります。
14 25%削減
盛岡市は温室効果ガス排出量の
でない計画 増加率が大きいことから国や県と同
は消極的な じように 1990 年度比で 25%削減は
内容
現実的でないとしているが,25%削
減を目標としない計画からはさまざま
な取り組みが消極的と思われる内容
が見受けられる。
本市の温室効果ガス排出量削減目標は,国や
県の削減目標に貢献し,また達成可能な範囲内
で最も野心的な目標としており,取り組み内容に
ついても相当程度に踏み込んだものとなっており
ます。また,計画を実行していく中で,必要な施策
の追加的な取り入れを検討しながら取り組んでま
いります。
15 公共施設
公共建造物の高断熱化,省エネ
市有公共建造物の高断熱化,省エネ設備等の
の省エネ設 設備等の導入を何年でどこまで進め 導入は,現段階では,具体的な計画はありません
備導入計 るのか。それは,温暖化対策として が,施設の新築,更新等に合わせ,省エネ設備
画
十分と考えているのか。
等の導入を検討してまいります。なお,市では平
成8年度より行動計画を策定し,温室効果ガス排
出量の削減に取り組んでおります。
16 公共施設
への太陽
光発電設
置
市の公共施設への太陽光発電設
備の導入計画は,平成 22 年度5箇
所,平成 23 年度4箇所となっている
が,現在の計画では不十分である。
もっと積極的な目標が求められる。
太陽光発電設備設置には,建物の構造,発電
効率など設置条件を満たすことも必要なことから
すべての公共施設に設置することは困難ですが,
今後も新設公共施設のほか,既存施設への設置
も進めてまいります。
17 地域の商
店街
郊外の大型店等はCO2を大量に 「盛岡市商店街の活性化に関する条例」等に基
排出し,買い物ための自動車からも づき,既存商店街の大型店等にない魅力向上を
大量に排出される。買い物の利便さ 推進し,大型店等とのすみわけにより,CO2対
からも,CO2対策からも,身近に活気 策,市域全体の経済の活性化を進めてまいりま
ある地域商店街が求められる。
す。
18 簗川ダム等 産業,生活のどの分野にもクリーン 本市の削減目標は,国や県の削減目標達成に
の予算を充 エネルギーを組み込んだ 90 年比二 貢献し,また達成可能な範囲においてもっとも厳
てる
酸化炭素 25%削減計画を立て,計 しい野心的なものとしております。計画実行に当
画実行の財源に不要な支出を見直 たっては,他の施策との調整などを踏まえ財源を
し,簗川ダム,競馬などの予算を当 確保しながら進めてまいります。
てる。
19 クリーンエ
クリーンエネルギー導入の先進的
他都市の取り組みを参考としながら,継続してク
ネルギーの な取り組みを行い,全国から視察者 リーンエネルギーの導入を進めてまいります。
先進的取り を集めることでCO2削減 80%達成を
組み
目指す盛岡市の中心政策となる。
20 COP26 の 2020 年に予定されている気候変動 締約国会議の招致には場所,人員,要人警備,
招致
枠組条約第 26 回締約国会議(COP 費用負担などの課題があることから,本市への招
26)を盛岡市で開催する。
致は考えておりませんが,環境関係の会議開催
は市民意識の醸成に有効な手段の一つであり,
会議招致について研究を行ってまいります。
資-17
資料編-6 用語解説
本計画書に記載された主な専門用語について,五十音順,アルファベット順にまとめました。
([
]内は初出ページ)
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
【あ行】
アクティブソーラーシステム[P28]
機械的な方法によって太陽熱を積極的に利用
することで,太陽熱温水器,太陽熱発電,太陽
熱での冷暖房などに利用される。
アダプトプログラム(里親制度)[P34]
市民と行政が協働で進める,新しいまち美化
プログラムのこと。一定区画の公共の場所を,
市民が里親となって美化(清掃)を行い,行政
がこれを支援する。市民と行政が互いの役割分
担を定め,両者の協働・連携のもとで美化を進
める仕組み。
早めのアクセルオフ
エアコンの使用を控えめに
アイドリングストップ
暖機運転は適切に
道路交通情報の活用
タイヤの空気圧をこまめにチェック
不要な荷物は積まずに走行
駐車場所に注意
オゾン層の破壊[P1]
いわて環境マネジメントシステム
スタンダード(IES)[P26]
国際的な共通の規格に基づいてシステムを構
築し,環境への取り組みを客観的に評価・認証
する環境マネジメントシステムに「ISO14001」
があり,これに準じた岩手版のローカル・スタ
ンダードとして IES がある。
IES には,
「ステップ1」と「ステップ2」の
2つの規格があり,レベルに応じた取り組みが
でき,また,ISO14001 と比べて低コストで導入
が可能である等のメリットがある。
IES は,ISO14001 とほぼ同じシステムであり,
ISO14001 と同等の効果が期待できる。
第三者認証機関である「いわて環境マネジメ
ント・フォーラム」において審査を受け,認証
されることにより IES 認証団体となる。盛岡市
では,「ステップ2」を認証取得している。
インセンティブ[P25]
ものごとに取り組む意欲を引き出すために外部
から与える刺激のこと。
エコドライブ[P3]
自動車で燃費のよい運転を心がけることが省
エネルギー,地球温暖化防止に貢献することと
なる。そのような運転を行うことをエコドライ
ブという。
「エコドライブ 10 のすすめ」は以下
の通りであるが,これ以前に自動車の使用をで
きるだけ減らすことが非常に重要である。
1. ふんわりアクセル「e スタート」
2. 加減速の尐ない運転
資-18
地球上のオゾン(O3)の大部分は成層圏に存
在し,オゾン層と呼ばれている。オゾン層は太
陽光に含まれる有害な紫外線の大部分を吸収
し地球上の生物を守っている。
このオゾン層が近年フロンなどの人工化学物
質 に よ っ て 破 壊 さ れ ている こ と が 明 ら か に
なってきた。
フロンは冷蔵庫,エアコンの冷媒,電子部品
製造時の洗浄剤,スプレーの噴射剤などに使用
されてきたが,使用後大気中に放出されると,
対流圏では分解されず,成層圏に到達する。こ
こで太陽光により分解されるが,その際に生ず
る塩素原子がオゾンを破壊する。フロンと同様
にオゾンを破壊するものに消火剤用ハロン,洗
剤用トリクロロエタン,それに四塩化炭素など
がある。
オゾン層の破壊により増加する紫外線は長中
波の UV-B(280~320nm)で,エネルギー量は尐
ないが,白内障,皮膚ガンの増加,皮膚免疫機
能の低下や,植物に対する成長阻害,葉の色素
の形成阻害など,人や生物の健康に多大な悪影
響を及ぼす。
オゾン層の保護の国際的枠組としては,
ウィーン条約(1985),モントリオール議定書
(1987)が採択され,フロン類の製造使用の禁
止・制限等が定められ,日本でもこれらに準拠
してオゾン層保護法(1988)やフロン回収・破
壊法(2001)が制定されている。
温室効果ガス[P1]
温室効果をもたらす気体のこと。とりわけ産
業革命以降,代表的な温室効果ガスである二酸
化炭素やメタンのほか,フロンガスなどの大気
中濃度が人為的な活動により増加傾向にある。
京都議定書では,温暖化防止のため,二酸化炭
素,メタン,一酸化二窒素のほか HFC 類,PFC
類,SF6 が削減対象の温室効果ガスと定められ
ている。
気候変動に関する国際連合枠組条約
(気候変動枠組条約)[P1]
一般的に気候変動枠組条約と呼ばれる。地球
温暖化対策に関する取組を国際的に協調して
行っていくため 1992 年(平成4年)5月に採
択され,1994 年(平成6年)3月に発効した。
本条約は,気候系に対して危険な人為的影響を
及ぼすこととならない水準において,大気中の
温室効果ガス濃度を安定化することをその究
極的な目的とし,締約国に温室効果ガスの排
出・吸収目録の作成,地球温暖化対策のための
国家計画の策定とその実施等の各種の義務を
課している。
【か行】
カーボンオフセット[P46]
自らの日常生活や企業活動等による温室効果
ガス排出量のうち削減が困難な量の全部又は
一部を,ほかの場所で実現した温室効果ガスの
排出削減や森林の吸収等をもって埋め合わせ
る活動。
京都議定書[P1]
1997 年(平成9年)12 月に京都で開催された
気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)
において採択された。先進各国の温室効果ガス
の排出量について法的拘束力のある数値目標
が決定されるとともに,排出量取引,共同実施,
クリーン開発メカニズムなどの新たな仕組み
が合意された。2005 年(平成 17 年)2月に発
効。米国は批准していない。
カーボン・フットプリント[P23]
商品・サービスの原材料調達から廃棄・リサ
イクルにいたるライフサイクル全体における
温室効果ガス排出量を CO2量に換算し表示する
仕組み。
クリーンエネルギー自動車[P18]
石油以外の資源を燃料に使うことで,既存の
ガソリン車やディーゼル車よりも二酸化炭素
や窒素化合物などの排出量を尐なくした自動
車のことをいう。主な種類として,天然ガス自
動車,電気自動車,メタノール自動車,水素自
動車,ガソリン車と電気自動車を組み合わせた
ハイブリッド車,燃料電池車などがある。
環境コミュニケーション[P39]
環境問題にかかる多様な利害関係者間での情
報共有や対話を図ることで,問題の未然防止や
解決などに結びつけようとすること。
国際標準化機構(ISO)では,2006 年8月に
環境コミュニケーションに関する新規格
(ISO14063)を発行している。
グリーンプロット[P34]
環境報告書[P26]
名称の如何を問わず,事業者が,事業活動に
係る環境配慮の方針,計画,取組の体制,状況
や製品等に係る環境配慮の状況等の事業活動
に係る環境配慮等の状況を記載した文書。
盛岡市独自の緑地で,まちかどに潤いをあた
える 30~50 平方メートル程度のスポット的な
緑地のこと。平成 17 年度末現在,盛岡市内に
は,74 カ所設置されている。
コージェネレーション[P18]
環境マネジメントシステム[P26]
事業者が自主的に環境保全に関する取組を進
めるに当たり,環境に関する方針や目標等を自
ら設定し,その達成に向けて取り組んでいくこ
と。
発電と同時に発生した排熱を利用して,給
湯・暖房などを行うエネルギー供給システムの
こと。
高効率給湯器[P18]
従来型よりエネルギー効率のよい給湯器。CO2
冷媒ヒートポンプ型,潜熱回収型,ガスエンジ
ン型等がある。
間伐材[P44]
森林の木々が成長して林内が過密になってく
ると,光が地面まで届きにくくなり,木々が健
全に育つことが難しくなる。このため,木々の
一部を伐ることで,森林全体を健全な状態に保
つ作業を間伐といい,その際に伐採される木材
を「間伐材」と呼ぶ。
資-19
省エネ診断[P18]
国内クレジット制度[P26]
ビルや工場等を,省エネルギーの観点から,
建物の仕様や設備システム及び現状のエネル
ギー使用量について調査・分析を行い,それぞ
れの建物に合った省エネルギー手法を見出す
こと。
京都議定書目標達成計画(平成 20 年3月 28
日閣議決定)において規定されている,大企業
等の技術・資金等を提供して中小企業等が行っ
た二酸化炭素の排出抑制のための取組みによ
る排出削減量を認証し,大企業等の自主行動計
画等の目標達成のために活用する仕組み。国内
クレジット制度により認証を受けた事業で省
エネルギーとなる事業は,再生可能エネルギー
に関するものを除き,共同省エネルギー事業と
して省エネ法の定期報告書で報告可能。
省エネナビ[P23]
消費電力をリアルタイムに,目標と比較しな
がら見られる機械のこと。
省エネラベリング制度[P29]
家電製品,ガス石油機器等が省エネルギー基
準を達成しているかどうかを購入者が容易に
判断でき,省エネ性能のより高い機器の普及に
資することを目的とし, 機器に省エネ性を示
すラベルを貼付したり,カタログに表示したり
することを求めた制度。省エネ法の特定機器 21
品目のうち 13 品目(エアコン・蛍光灯器具・テ
レビ・電気冷蔵庫・電気冷凍庫,ストーブ,ガ
ス調理機器,ガス温水器,石油温水器,電気便
座,変圧器,電子計算機,磁気ディスク装置)
について JIS C 9901 等で規定されている(2006
年3月 31 日現在)。表示の内容は(1)省エネ性
マーク(2 )目標年度(3)省エネ基準達成率
(4)エネルギー消費効率からなり,未達の場合
には オレンジ,既達の場合はグリーンのラベ
ルを添付する。
国内排出量取引制度[P2]
排出枠の交付総量を設定した上で,排出枠を
個々の主体に配分するとともに,他の主体との
排出枠の取引や京都メカニズムのクレジット
の活用を認めること等を内容とするもの。
コミュニティ・ファンド[P46]
特定の地域やコミュニティにおいて,あらか
じめ合意された事業などの使途に対して,投資
や融資を行うことを目的として設置され,運営
される基金のこと。
【さ行】
再生可能エネルギー[P2]
エネルギー源として永続的に利用することが
できる再生可能エネルギー源を利用すること
により生じるエネルギーの総称。
具体的には,太陽光,風力,水力,地熱,太
陽熱,バイオマスなどをエネルギー源として利
用することを指す。
雪氷冷熱エネルギー[P31]
雪や氷のもつ冷熱エネルギー(冷たいエネル
ギー)のことで,立地条件や技術的制約を考慮
した上で,利用が期待される量が多く,導入候
補となる農業施設が存在し,市民・事業者の期
待も高いため,導入の可能性がある。ただし,
盛岡市は積雪が尐ないという気象条件がある
ため,今後,地域に適した利用の可能性を調査
する必要がある。
市民共同発電[P46]
一般市民の小口出資や寄附などによる出資で,
太陽光発電などの再生可能エネルギーを利用
した発電を行おうとするもの。
売電収入を出資者に還元したり,新たな環境
活動の資金にしたりする事例もある。
潜熱回収型(給湯器)[P18]
住宅省エネラベル[P28]
戸建て住宅の省エネ性能を示すラベル。国が
定めた基準を満たす住宅に対し,これを建築・
販売する事業者が表示できる。住宅の省エネ性
能向上と,消費者に対する性能周知を目的に運
用されている。
省エネ住宅[P28]
断熱,気密,防露,夏の日射遮蔽,換気が次
世代省エネルギー基準を満している住宅のこ
と。
資-20
潜熱回収型給湯器とは,エコジョーズなどの
愛称で呼ばれるガス給湯器のこと。二次熱交換
機を搭載しているガス給湯器で,これまでの給
湯器では排熱として捨てていた熱(潜熱)を回
収することで,およそ 95%もの熱効率を達成で
きるという省エネ型ガス給湯システムのこと。
暖化の防止に関し,国,地方公共団体,事業主
及び国民の責任を明確にし,地球温暖化対策を
推進することにより,国民の健康と文化的生活
を確保し,人類の福祉に貢献することを目的と
した法律。
【た行】
代替フロン[P7]
オゾン層破壊力の大きい特定フロンに代わり
生産されているフロン類。オゾン層は破壊しな
いが,温室効果は極めて高く,京都議定書でハ
イドロフルオロカーボン,パーフルオロカーボ
ン及び六フッ化硫黄が削減対象となっている。
地球サミット[P1]
昭和 47 年(1972 年)6月にストックホルムで
開催された国連人間環境会議の 20 周年を機に,
平成4年(1992 年)6月にブラジルのリオ・デ・
ジャネイロで開催された首脳レベルでの国際
会議。地球サミットとも呼ばれる。人類共通の
課題である地球環境の保全と持続可能な開発
の実現のための具体的な方策が話し合われた。
「環境と開発に関するリオデジャネイロ宣言
(リオ宣言)」や宣言の諸原則を実施するため
の「アジェンダ 21」そして「森林原則声明」が
合意された。
太陽エネルギー[P30]
太陽の光や熱からつくり出したエネルギー。
光を電気に変換して利用するものは「太陽光発
電」,太陽熱温水器等,熱で水をお湯に変えて
利用する「太陽熱利用」がある。
太陽光発電(太陽光発電システム)[P2]
太陽エネルギーは,その利用形態から熱利用
と光利用に大別できる。シリコンなどの半導体
に光が当ると電気が発生するという光電効果
を応用した太陽電池を使用し,太陽の光から直
接電気を得て利用するのが太陽光を利用した
太陽光発電である。
地産地消[P24]
「地元で生産された農林畜水産物を地元で消
費する」という意味で使われている言葉。地産
地消を進めることは,消費者が求めている新鮮
で安全・安心な農産物等を提供することによる
「食と農」の信頼関係につながる。また,化学
肥料や農薬の削減,食料の遠距離輸送に伴うエ
ネルギー使用の抑制という効果も期待される。
太陽熱利用(太陽熱利用システム)[P30]
太陽熱を集めて熱エネルギーとして利用する
もので,給湯や冷暖房などに利用されている。
電源のベストミックス[P14]
電源開発において,供給の安定性,発電コス
ト,環境への影響など様々な面から総合的に検
討した結果,最適と考えられる電源構成のこと。
長期優良住宅[P41]
長期にわたり使用可能な質の高い住宅をいう。
その具体的な基準は明確には定まっていない
が,単に物理的に長寿命であるだけでなく,ラ
イフスタイルの変化などへの対応,住環境への
配慮など,社会的に長寿命であることが必要で
あるとされる。
「200 年住宅」ともいわれる。
地球温暖化[P1]
太陽の表面温度は約 6,000℃と高いので,太
陽からの放射は波長が短く(0.2-2μm),大気
に吸収されずに地表に届く。地表からの放射は
低温度からの放射で波長が長い(4-30μm)の
で大気中の CO2や水蒸気に吸収されてその温度
を高める。その結果地表温度が高くなる,これ
が地球温暖化である。大気中の CO2濃度は,産
業革命以前は 280ppm であったが,1999(平成
11)年には 367ppm であり,(水蒸気を除く)温暖
効果ガスのうち CO2の 寄与度は 64%と最大で
ある。予測として,2100 年までには地球の温度
は 1.4-5.8℃の上昇,海面水位は9-88cm 上昇
するとの報告もある。これにより陸地面積の水
没,気象の変化(降水量の変化など異常気象,
穀物収量の低下)などにより生態系への影響や
経済的損失のおそれがある。
特定フロン[P15]
クロロフルオロカーボン(CFC)類を指し,オ
ゾン破壊能力が特に強い物質。1995 年に生産が
中止されたが,現在使用中の電気機器類に貯蔵
されているものがあり,廃棄に際し,回収の努
力がなされている。
【は行】
バイオマスエネルギー[P30]
樹木などの農林水産資源やこれらの残渣であ
る汚泥,ゴミなど有機化合物の総称。
地球温暖化対策の推進に関する法律
(温対法)[P1]
地球全体の環境に深刻な影響を及ぼす地球温
資-21
【ま行】
パッシブソーラーシステム[P28]
太陽熱や自然風などの自然エネルギーを建物
の構造,間取り,方位などの工夫によってうま
く取り入れる方法。
木質バイオマス[P31]
本来,木材など植物系の生体のことを意味す
る。植物は環境中の代表的温暖化ガスである二
酸化炭素を吸収し成長するため,それを石炭,
石油などの化石燃料の代替エネルギー源とし
て用いれば,飛躍的に二酸化炭素発生量を減ら
すことができる。
最近では,木質バイオマスのエネルギー源と
しての利用を促進するため,燃焼技術の開発,
燃焼方法,ガス化などの研究が進められている。
ヒートポンプ[P18]
温度の異なる二つの熱源を利用し,冷暖房な
どを行う装置。通常,二つの熱源の間に気化し
やすい液体を循環させ,気化と液化のサイクル
を用いて熱を移動させる。温度差エネルギーの
活用方法の一つ。
フィフティフィフティプログラム[P25]
もともとドイツで始まった「フィフティ・フィ
フティ」と呼ばれるプログラムで,公立小中学
校等において,生徒や教職員が協力して省エネ
活動を行い,節減できた光熱水費をすべて自治
体の財政にもどすのではなく,半分はその学校
に還元する仕組み。省エネ教育を行いながら,
自治体の経費を節減し,地球温暖化防止にも貢
献する「一石三鳥」のプログラムとして注目を
集めている。
モビリティマネジメント[P32]
地域や都市での過度な自動車依存から,公共
交通や徒歩や自転車等様々な交通機関のバラ
ンスのよい利用を促進する取組で,環境や健康
に配慮した交通行動を,大規模かつ個別的に呼
び掛けてゆくコミュニケーション施策。従来の
交通重要マネジメントからさらに発展させた
施策となっている。
【アルファベット】
複層ガラス[P28]
2枚以上の板ガラスの間に,乾燥空気やガス
などを封入し,主に断熱を目的に使用されるガ
ラスのこと。
開口部が大きいビルや住宅においては,窓ガ
ラスによる熱の出入りも大きく,断熱性能の高
い複層ガラスを採用することで,省エネルギー
の効果が期待できる。
BEMS(ビルエネルギーマネジメントシス
テム)[P28]
BEMS は負荷変動やシステム特性の変化に対
応してビル内の環境と省エネルギーを常に最
適状態に保つ為のツールである。「工場又は事
業場におけるエネルギーの使用の合理化に関
する事業者の判断の基準」には,以下のことが
規定されている。
「BEMS については,次に掲げ
る事項の措置を講ずることにより,エネルギー
の効率的利用の実施について検討すること。」
(1)エネルギー管理の中核となる設備として,
系統別に年単位,季節単位,週単位,日単位又
は時間単位等でエネルギー管理を実施し,数値,
グラフ等で過去の実績と比較したエネルギー
の消費動向などが把握出来るよう検討するこ
と。 (2)空気調和設備,電気設備等について
統合的な省エネルギー制御を実施すること。
(3)機器や設備の保守状況,運転時間,運転特
性等を比較検討し,機器や設備の劣化状況,保
守時期が把握できるよう検討すること。
フードマイレージ[P24]
英国で提唱された「Food Miles」の考え方に
基づき,農産物の輸送による環境負荷を数値化
するために考えられた指標のこと。農産物の輸
送量に輸送距離を乗じて算出される。
ペレット[P31]
おが粉など製材副産物を圧縮成型した小粒の
固形燃料のこと(木質ペレット)。ペレットス
トーブ,ペレットボイラーとは,木質ペレット
を燃料とするストーブやボイラーのことをい
う。
ポリシーミックス[P2]
規制的手法,経済的手法などの諸政策手法を,
効果的に組み合わせること。環境政策に係る各
種の政策としては,その分類方法は必ずしも統
一されていないが,例えば,直接規制的手法,
枠組規制的手法,経済的手法,自主的取組手法,
情報的手法,手続的手法などの整理がある。
CO2(二酸化炭素)の見える化(可視化)
[P23]
資-22
温暖化の原因となる二酸化炭素が,日常生活
のどのような場面でどれくらい排出され,どの
ような工夫でどの程度削減できるかを分かり
やすく示すこと。
EA21(エコアクション 21)[P26]
環境省が策定したエコアクション 21 ガイド
ラインに基づく,事業者のための認証・登録制
度。ISO14001 と比較し,中小企業等でも容易
に取り組める環境マネジメントシステム。
EMS(環境マネジメントシステム)[P18]
企業や行政などの組織が環境負荷の低減等の
環境活動を継続的に推進するための仕組みで,
組織の体制,計画,責任,手順,プロセスが明
確化されたもの。
ESCO事業[P25]
Energy Service Company の略称で,ビルや工
場の省エネ化に必要な,「技術」・「設備」・「人
材」
・
「資金」などのすべてを包括的に提供する
サービス。ESCO 事業は,省エネ効果を ESCO が
保証するとともに,省エネルギー改修に要した
投資・金利返済・ESCO の経費等が,すべて省エ
ネルギーによる経費削減分でまかなわれるた
め,導入企業における新たな経済的負担はなく,
契約期間終了後の経費削減分はすべて顧客の
利益となる。
LED[P25]
Light(光を)Emitting(出す)Diode(ダイ
オード)の3つの頭文字からなる。電流を流す
と発光する半導体で,発光ダイオードとも言う。
LED は蛍光灯に比べて消費電力が約2分の1で
あること,材料に水銀などの有害物質を含まな
いこと,熱の発生も尐ないことなどから環境負
荷が低い発光体として,照明などに利用されて
いる。
資-23
盛岡市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)
発行日
2011 年(平成 23 年)3月
■企画・編集
盛岡市 環境部 環境企画課
■発 行 者
盛岡市
〒020-8531
盛岡市若園町 2-18
TEL
(019)626-3754
FAX
(019)626-4153
HP アドレス http://www.city.morioka.iwate.jp/
E-mail
[email protected]
できることから始めよう!
エ
コ
ロ
ジ
ー
エコノミー
ちょっとの工夫でCO2削減と節約につながります。
エネルギーのこと
冷房の温度を1℃高く
暖房の温度を1℃低く設定する。
家庭が同じ部屋で団らんし
暖房と照明の利用を 2 割減らす。
カーテンを利用して太陽光の入射を
調整したり,クールビズやウォーム
ビズを取り入れることにより冷暖房
の設定温度を工夫して過ごしましょ
う。
家族が別々の部屋で過ごすと,冷暖
房も照明も,その分余計に必要にな
ります。一家団らんは,環境にも家
計にも,そして家族にも笑顔の過ご
し方です。
年間約 31kg のCO2の削減
年間で約 2,000 円の節約
年間約 240kg のCO2の削減
年間で約 11,000 円の節約
水のこと
風呂の残り湯を洗濯に
使いまわす。
シャワーを 1 日1分
家族全員が減らす。
洗濯や庭の水やりのほか,トイレの
水に使っている人もいます。残り湯
利用のために市販されているポンプ
を使うと便利です。
お湯を出したまま髪や体を 洗うの
は,排水溝に水もお金も無駄に流し
ているようなもの。体を洗っている
間,お湯を流しっぱなしにしないよ
うにしましょう。
年間約 17kg のCO2の削減
年間で約 5,000 円の節約
年間約 65kg のCO2の削減
年間で約 4,000 円の節約
ごみのこと
買い物袋は持ち歩き,
省包装の野菜を選ぶ。
ごみの分別を徹底し、プラスチッ
ク系のごみをリサイクルする。
トレーやラップなどの包装は,家に
帰ればすぐごみになります。また買
い物袋を持ち歩けばレジ袋を減らせ
ます。
可燃ごみとプラスチック系のごみを
きちんと分別しましょう。焼却によ
る CO2 の排出を減らせます。
年間約 58kg のCO2の削減
年間約 48kg のCO2の削減
※参考:環境省「地球温暖化パネル」など
分別