WAKU2 情報らんど 12 月号 かぜ症候群 「かぜ症候群」とは、もろもろの要因で発症した呼吸器系の急性炎 症を総称したものです。かぜは日常的な病気のために、見過ごして しまう場合があります。その原因に、過労やストレスなどによる体力低 下によるものがあります。このため、長引いたり、ひく回数が多い場 合は、今一度、日頃の生活習慣を見直しましょう。 かぜ症候群は、鼻や喉といった空気の通り道におこる急性の炎症の総称です。かぜ症候群は、特に治療 を受けなくてもたいていは1週間前後で治るために、たいした病気ではないと考えられがちです。しかし実際 には、こじらせて治るまでに時間がかかったり、余病を併発するケースもみられます。 高齢者や乳幼児のように、感染に対する抵抗カが十分でない場合には、重症化することも少なくありませ ん。特に、慢性疾患の患者は、かぜ症候群をはじめとする感染症にかかりやすいものです。発症すると慢性 疾患が悪化する可能性があるので、注意が必要です。肺がんやウイルス性肝炎などでは、初期の症状がか ぜ症候群と似ているため、重い病気を見逃す危険性があります。 かぜには何よりもまず、日頃よりからだの自然治癒カを高めておくことが大切といえます。 ★何故、かぜをひくの? かぜは、過労やストレス、急激な温度変化、睡眠不足、栄養不足などのもろもろの要因が重なり合って、主に ウイルスに感染して発症します。かぜ症候群のウイルスの多くは、患者の咳やクシャミによって飛び散ります。 そして、周囲の人が吸い込むことによって感染が拡がっていきます。人込みにいるほど、かぜ症候群を発症 しやすくなります。かぜのウイルスの型と種類は多くの種類があります。そのため、一度かぜをひいてある種の ウイルスの免疫ができても、体力の低下によって他のかぜウイルスにも繰り返して感染し、かぜを引くことにな ります。 かぜの複合的要因 ★かぜ症候群の原因は? かぜによっておこるさまざまな症状は、呼吸器系にウイルスが感染することに よって、発症します。 ①くしゃみ・鼻水・鼻詰まり 鼻の粘膜にウイルスが付着し、増殖によっておこります。 ②喉の痛み 喉の粘膜の炎症 ③呼吸困難・声がれ 下気道の感染 ④咳・痰 気管・気管支・肺の炎症 ⑤頭痛・発熱・腹痛・倦怠感・食欲不振 ウイルス感染による全身症状 かぜは万病の元となります! 高齢者や、慢性病のある人や乳幼児は、かぜによって余病が併発する 危険性が高く、重大な結果を招くこともあります。かぜによる合併症に は、肺炎や心不全、ライエル症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群 などがあります。また、糖尿病や肝炎、腎炎などの持病もかぜによって 症状の悪化がおこる場合があります。したがって、日頃から疲労回復を 図り、基礎体力を維持して免疫力を保っていることが大切です。 目でみるからだのメカニズム 医学書院 ゛百の治療より 一つの予防゛ お元気ですか! たまご薬局グループ 本部:長岡市曙3-4-16 TEL 0258(36)5226 湧永製薬(株) No.281 H251201
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