ML 管理者向けの簡易マニュアル(Mailman) Version 4.1 (汎用レンタルサーバ) 筑波大学 学術情報メディアセンター 2016 年 5 月 19 日 目次 1. はじめに......................................................................................................................................... 1 2. FML の動作を Mailman に引き継ぐ際の確認事項 ......................................................................... 1 2.1 Mailman の ML 管理ページの URL について ................................................................................ 1 3 2.2 Mailman の ML 管理ページのパスワードについて ................................................................... 3 2.3 Mailman の全体的な共通の初期設定について ........................................................................... 5 2.4 FML から Mailman への設定の移行について............................................................................ 9 2.4.1 ML 投稿制限の設定に関する引き継ぎ方針 ......................................................................... 9 2.4.2 Mailman での会員登録の概要 ............................................................................................. 9 構築ガイド ................................................................................................................................... 11 3.1 3.1.1 利用者の分類 ...................................................................................................................... 11 3.1.2 投稿の扱い .......................................................................................................................... 11 3.1.3 管理ページの構成 ............................................................................................................... 12 3.2 メールマガジン(アナウンスリスト) .......................................................................................... 13 3.2.1 概要 ..................................................................................................................................... 13 3.2.2 設定方法 ............................................................................................................................. 14 3.3 議論リスト(ディスカッションリスト) ...................................................................................... 15 3.3.1 概要 ..................................................................................................................................... 15 3.3.2 設定方法 ............................................................................................................................. 16 3.4 4 基本事項 ..................................................................................................................................... 11 応対リスト(サポートリスト) ..................................................................................................... 17 3.4.1 概要 ..................................................................................................................................... 17 3.4.2 設定方法 ............................................................................................................................. 18 機能の逆引き................................................................................................................................ 19 4.1 会員 ............................................................................................................................................ 19 4.1.1 会員リストを確認する........................................................................................................ 19 4.1.2 会員を登録する .................................................................................................................. 20 4.1.3 会員を削除する .................................................................................................................. 21 4.1.4 入会申請を管理者が承認するようにする・しない ............................................................ 23 4.1.5 会員名簿を会員に公開する・管理者のみに限定する ........................................................ 24 4.1.6 入会申請を拒否(BAN)する ................................................................................................ 25 4.1.7 歓迎(入会)メールを送る・送らない ................................................................................... 26 4.1.8 お別れ(退会)メールを送る・送らない ............................................................................... 27 4.1.9 入会・退会通知を管理者に送る・送らない ....................................................................... 28 4.1.10 内容が重複するメールを送る・送らない....................................................................... 29 4.1.11 特定の会員に内容が重複するメールを送る・送らない .................................................... 30 4.2 投稿 ............................................................................................................................................ 31 4.2.1 誰でも投稿できるようにする............................................................................................. 31 4.2.2 特定の会員だけ投稿できるようにする .............................................................................. 34 4.2.3 特定の非会員からの投稿を許可する.................................................................................. 36 4.2.4 投稿を一旦全て保留にする ................................................................................................ 37 4.2.5 保留メールを承認する........................................................................................................ 38 4.3 メールの内容・案内 .................................................................................................................. 39 4.3.1 メールのタイトルを変更する............................................................................................. 39 4.3.2 メールのフッターを変更する............................................................................................. 40 4.3.3 まとめ読み .......................................................................................................................... 41 4.3.4 保存書庫(過去記事)を保存する・しない............................................................................ 42 4.3.5 保存書庫(過去記事)を公開する・しない............................................................................ 43 4.3.6 案内ページを変更する........................................................................................................ 44 1. はじめに 本マニュアルでは、 mailman の基本的な管理方法について解説します。 第 2 章では、FML から mailman への移行時に注意するべき点や Mailman の初期設定など確認 すべき設定項目について説明します。 第 3 章では、 「構築ガイド」として、mailman に関する基本事項と、3 種類の活用方法について解説 します。 第 4 章では、さまざまな機能について、目的からの逆引き形式で解説します。この章では、会員の 登録の仕方や、投稿を制限する方法などについて、説明します。 2. FML の動作を Mailman に引き継ぐ際の確認事項 この当サービスでは、平成 28 年 2 月 24 日に FML から Mailman への移行作業を実施しました。 Mailman の全体的な設定を見直し、 次のような運用ポリシーに変更してサービスを提供しています。 ※ 移行後は、FML の管理ページとパスワード等は使用できなくなりました。 代わりに後述の Mailman の(新)管理ページと(新)パスワードで ML 管理を行ってください。 2.1 Mailman の ML 管理ページの URL について ML 会員用ページと ML 管理用ページの URL は以下のとおりです。 ※ ***.*** 部分は、ご利用のサイトのホスト情報に置き換えてご指定してください。 通常は、ポート番号 8443 を使用しているため、基本的には、学内 IP アドレスからのみ アクセス可能です。一部のサイトで 443 番ポートに変更して使用している場合は、この :8443 番の指定は不要となり、学外からでもアクセス可能です。(以下同様) (ア) ML 会員用ページ https://***.***.tsukuba.ac.jp:8443/MLConf/options/ML 名 (イ) ML 管理者用ページ https://***.***.tsukuba.ac.jp:8443/MLConf/admin/ML 名 1 (ウ) システム管理メニューのページから Mailman の全 ML の管理 システム管理者であれば、下記のようなシステム管理メニューのページにある「システム 管理」のリンクをクリックして、システム管理者アカウントでログインすると、全 ML の 管理ができます。 https://***.***.tsukuba.ac.jp:8443/ システム管理のページにログインしたら、下図のように「メール」の「メーリングリスト」 で目的の ML 名の「編集」をクリックします。 選択した ML の設定ページが表示されたら、「詳細設定」をクリックします。 上述の(イ)と同じような画面が表示されます。 「リスト管理 ML 管理用パスワード」欄に ML 管理用パスワード、または、マスターパスワードを指定して「ログイン」ボタンを 押すと ML 管理者用ページが表示されます。パスワードについては、次項をご覧ください。 2 2.2 Mailman の ML 管理ページのパスワードについて Mailman で新規に ML を作成した時は、ML 管理者に指定したメールアドレス宛てに、ML 管理 用ページの URL と新パスワードが記載された案内メールが送信されます。 (1) FML から Mailman へ移行した場合の ML 管理用パスワード FML から Mailman へ移行した ML は、上記の平成 28 年 2 月 24 日(水)の ML 移行作業時に、 次のように登録されているシステム管理者のメールアドレス宛に案内メールを送信しました。 ◎ 下図のように、 「システム管理」メニューの「管理者設定」の「連絡先」で「連絡用メール アドレスの一覧」に登録されているシステム管理者のメールアドレスのうち、 「その他」欄 にチェックマークが付いているメールアドレス宛てに Mailman の新管理ページの URL と 新パスワードが記載された案内メールを送信しました。 ※ もし、案内メールが届かなかった場合は、以下の(2)や(3)の要領などで ML 管理用 パスワードを再発行してご利用ください。 (2) Mailman のマスターパスワード システム管理者であれば、Mailman のマスターパスワードを設定できます。これで全 ML の特権管理者として操作できて大変便利です。ただし、取扱いには、十分ご注意願います。 ◎ 下図のように、システム管理メニューの「メール」で「メーリングリスト」を選択し、 「マスターパスワードの設定」というリンクとクリックして、マスターパスワードの 登録ができます。 3 (3) ML 管理用パスワードのリセット システム管理者であれば、各 ML の管理用パスワードをリセットできます。 ◎ 下図のように、システム管理メニューの「メール」で「メーリングリスト」を選択し、 目的の ML 名の右にある「編集」ボタンを押します。 ◎ 選択した ML 名の「このメーリングリストの管理者用パスワードをリセットする」 というリンクとクリックします。 ◎ 本当にリセットするかの確認が表示され、 「OK」ボタンを押すと、ML 管理者の メールアドレスに新パスワードが送信されます。 4 2.3 Mailman の全体的な共通の初期設定について 平成 28 年 2 月 24 日に FML から Mailman に移行対象の ML 及び今後に新規登録される ML について、以下の(a)~(m)のとおり Mailman の全体的な共通の初期設定を適用してサービス ご提供します。 ※ 既存で登録済みの Mailman の ML については基本的には変更しません。下記の設定を ご参考に必要に応じて、変更してご利用ください。 (a) 月次のパスワード通知を送らない(変更可) 「全体的オプション」の「通知」にある 「毎月パスワード備忘通知を送りますか?」= “いいえ” (b) ML メンバーの入会時に歓迎メールを送らない(変更可) 「全体的オプション」の「通知」にある 「新入会員に歓迎メールを出しますか?」= “いいえ” ※ このマニュアルでは、 (4.1.7 歓迎(入会)メールを送る・送らない)を参照 (c) ML メンバーの退会時の退会通知を送らない(変更可) 「全体的オプション」の「通知」にある 「退会する会員にお別れのメールを出しますか?」= “いいえ” ※ このマニュアルでは、 (4.1.8 お別れ(退会)メールを送る・送らない)を参照 (d) 「ダブり無」を OFF にする(変更可) 「全体的オプション」の「その他の設定」にある 「新入会員のデフォルト設定値.」= “無指定” ※ 「リスト会員に内容が重複するメールを送りません(可能なら)」のチェックマークを外すのと同意 ※ このマニュアルでは、 (4.1.10 内容が重複するメールを送る・送らない) 、 (4.1.11 特定の会員に内容が重複するメールを送る・送らない)を参照 (e) Mailman でのメールサイズの上限は無制限にする(変更可) 「全体的オプション」の「その他の設定」にある 「投稿メール本文の最大サイズ(KB). 0 を設定すると無制限」= “ 0 ” ※ ただし、メールサーバ[Postfix]でのメールサイズの制限が上限となります。通常は、10MB に設定 していますが、サイト毎のポリシーにより 10MB~30MB の場合もあります。実際には、その7割程 度まででが上限となるようです。 (f) Mailan が自動的に付けるシグネチャを無効化(変更可) 「普通配送オプション」の「普通配送会員へのメールに付加されるフッタ」= “なし” 5 (g) まとめ読みを無効にする(変更可) 「[まとめ読み]オプション」の 「リスト会員はダイジェストでまとめ読みするオプションを選択できますか?」= “いいえ” (h) 広告(ML 一覧に掲載)しない(変更可) 「プライバシー・オプション」の「入会規則」にある「入会申請」で 「このマシンでどんなリストがあるか聞かれた時に 広告しますか?」= “いいえ” (i) ML 会員として入会申請の際は、本人確認と ML 管理者の承認が必要(変更可) 「プライバシー・オプション」の「入会規則」にある「入会申請」で 「入会にはどのような手順が必要ですか?」= “確認+承認” (j) 会員名簿を閲覧できる人をリスト管理者のみにする(変更可) 「プライバシー・オプション」の「入会規則」にある「会員名簿の公開」で 「会員名簿を公開できる人は?」= “リスト管理者のみ” (k) To,Cc の人数制限なし(変更可) 「プライバシー・オプション」の「宛先フィルタ」にある 「投稿を認めるメールに含まれる受信者数の上限」= “ 0 ” (l) Bcc で届いた ML 宛のメールも配送する(変更可) 「プライバシー・オプション」の「宛先フィルタ」にある 「投稿にはリスト名が宛先(to, cc) に含まれてい なければならないでしょうか? (また は以下に指定 する別名の中に入っていなければな らない)?」= “いいえ” (m) 保存書庫を作成しない(変更可) 「保存書庫オプション」の「保存書庫を作成しますか?」= “いいえ” ※ 初期値では、保存書庫の作成と過去記事の公開は無効にしています。 ただし、FML から移行した ML については、FML に保存されていた過去記事を利用 している場合を考慮して、平成 28 年 2 月 24 日の ML 移行作業の際に、暫定的に Mailman の保存書庫を作成し、それを ML 管理者のみに限定公開にしておきます。 必要に応じて、ML 会員に公開する、または、非公開にするなど目的に応じて調整して ください。 ※ このマニュアルの(4.3.4 保存書庫(過去記事)を保存する・しない)、および (4.3.5 保存書庫(過去記事)を公開する・しない)を参照して、保存書庫等の取扱いに ついて、ご対応をお願いします。 ★その他の参考情報 (n) ML 配送されたメールの From 行の指定 「全体的オプション」の「メーリングリストの全体的な性格」にある 「From: ヘッダーのメールアドレスをリストの投稿アドレスに置き換え、元の From: ドメインの DMARC あるいは類似のポリシーにより生じる問題を緩和する。」欄で 選択した次の項目により、From 行の表示が異なります。 “いいえ” :ML 送信者のメールアドレスがそのまま From 行になる “From 行を書き換え” :ML 名のメールアドレスが From 行になる ※ Mailman の Mailman のヘッダ書き換えと日本語処理の仕様上の問題のため、 From 行が次の赤文字部分のように文字化けしてしまいます。 From: 自分のメールアドレス (ML 名 ����) <ml 名@ml.cc.tsukuba.ac.jp> 6 この文字化けを避けるには、前項の“いいえ”にすればよいのですが、DMARC (SPAM メール対策の技術)を採用している大手メールサービス(AOL,Yahoo な ど)の外部メールアドレス宛ての ML 配送を拒否されてしまう場合があります。 ML メンバーに外部メールアドレスを登録していない場合は、これで問題解消でき ます。ただし、外部メールアドレスを登録している場合は、ML 配送を拒否される ことを避けるためには、前述の項目で“いいえ”に設定した上で、次のような英語 モードに変更する選択肢もあります。 [言語オプション]でデフォルト言語を[英語]にした上で、会員リストで全メンバーの 言語を[英語]に直すと解消できますが、ML 管理メニューも英語で表示されます。 “メール内に添付” ※ (o) :ML 名のメールアドレスを From 行にして ML 送信されて、その メールには、元メールのヘッダーとメッセージが添付される ただし、その下段にある「メールの送信者を隠して, リストのアドレスに置きかえる (From, Sender と Reply-To を削除します)」欄では、意図的にヘッダーの書き換え をする特別な理由がなければ、 “いいえ”を選択します。 “はい”を選択すると、強制的に ML 名が From 行に指定されて、さらに ML 送信 者が指定した Reply-To 行も取り除かれます。 ML 配送されたメールの Reply-to 行の指定 「全体的オプション」の「Reply-To:ヘッダの書き換え」にある 「もし, Reply-To:ヘッダがメールに付けられていたら, それを取り除きますか? もしそうなら, Reply-To:ヘッダ が Mailman によって付けられたか, はじめから付いていたかに かかわ らず取り除かれます.」欄で“いいえ”を選択することを推奨します。ただし、ML 投稿者 が指定した Reply-To:ヘッダーを強制的に取り除く場合は、“はい”を指定します。 ※ その下段にある「投稿された記事の返信先を選んでください. ほとんどのメーリング リストでは 投稿者 を選ぶことを 強く 推奨します.」欄では、Reply-To:ヘッダーを 強制的に指定したものに置き換えるように選択できます。 “投稿者” :ML 投稿者のメールアドレスを Reply-To:ヘッダーに指定する “このリスト” : 「ML 名のメールアドレスを Reply-To:ヘッダーに指定する “別のアドレス” : 「別の Reply-To:アドレス」欄で指定したメールアドレスを Reply-To:ヘッダーに指定する (p) ML 配送時のエラーメールの自動処理の指定 「配送エラー処理」の「配送エラー検知の感度」にある 「Mailman にエラーメールの自動処理をさせますか?」欄で“いいえ”を選択すると、 Mailman はエラーメールの処理を行わないので、そのままエラーメールは破棄されます。 “はい”を選択した場合は、同じ段にある設定とその下段にある「通知」欄で設定した条件 に従って、エラーメールの自動処理が適用されます。 7 ◎Mailman は会員への配送エラーが発生した際に、会員毎に状況を一定のルール に従って数値化して評価します。 ※ 数値化のルールは、「会員権を停止する最大のエラー点…」=“5.0” の設定の詳細のリンクや別項目で編集のリンクの説明をご覧ください。 ◎その数値に応じて、会員へのメール配送を一時的に停止し、さらに、その情況 が一定期間で改善しない場合は、その会員のメールアドレスは破棄されます。 8 2.4 FML から Mailman への設定の移行について 2.4.1 ML 投稿制限の設定に関する引き継ぎ方針 FML で「アクセス制御(誰が投稿できる?/コマンドを使える?登録の仕方は?)」という 「PERMIT_POST_FROM」の設定内容に応じて、Mailman への設定移行時に ML メンバーの 「会員の種類」を次のように区別して登録します。 ※ 「3.1.1 利用者の分類」もご覧下さい。 =================================================================== | PERMIT_POST_FROM の設定 FML での設定 | anyone | members_only | moderator | (A) | (M) | (O) =================================================================== (ア) members のみ登録の場合 | 非移行(非配)| 許可(非配) | 保留(非配) (イ) actives のみ登録の場合 | 許可 (配送)| 拒否(配送) | 保留(判断) (ウ) 両方に登録の場合 | 許可 (配送)| 許可(配送) | 保留(判断) (エ) どちらにも未登録の場合 | 許可 (非配)| 拒否(非配) | 保留(非配) =================================================================== ◇ FML で登録された ML メンバーの移行についての説明 非移行: メンバー登録しない(これ以外はすべて移行する) ◇ ML 宛に投稿できるかどうかの設定についての説明 許可 : ML に流す 拒否 : ML に流さない( ML 送信者にはその旨通知) 保留 : 投稿保留にして ML 管理者に通知して処置を待つ ◇ ML に投稿されたメールの ML メンバー宛の配送処理についての説明 (非配) : 投稿された ML は配送されない (配送) : 投稿された ML は配送される (判断) : ML 管理者の判断で配送・破棄など結果が決まる 2.4.2 Mailman での会員登録の概要 前項の区別に従って、FML の設定を Mailman に移植する際に、下記の3つの設定方針に 従って ML の移行作業を実施します。 ◎ PERMIT_POST_FROM = “anyone” と設定していた場合 基本的に、誰でも ML に投稿できるようにするため、Mailman では「正規の会員」として 次のように ML メンバーの登録をします。 ※ Mailman の「プライバシー・オプション」の「送信者フィルタ」にある「会員フィルタ」で 「新しく登録する会員のデフォルトを制限付き会員にしますか?」=“いいえ”に設定します。 ※ Members のみに登録されたメールアドレスは、ML メンバーとして登録しても意味がないの で、移行対象外とします。 前項の (A)+(ア) のパターン ※ FML の actives に登録されたメールアドレスを「正規の会員」として登録して ML 配送される ように設定します。 前項の (A)+(イ)と(A)+(ウ) のパターン ※ 「非会員フィルタ」の「動作が定義されていない非会員からの投稿に対する動作」= “承認” にして、基本的に誰でも ML 投稿可能に設定します。 前項の (A)+(エ) のパターン ※ ご参考までに、 「プライバシー・オプション」の「送信者フィルタ」にある「会員フィルタ」 では「制限付き会員から投稿があったときの動作」= “保留”にしておきますが、 基本的に「制限付き会員」で登録しなければ、誰でも投稿可能という設定になります。 9 ◎ PERMIT_POST_FROM = “members_only” と設定していた場合 FML で ML 投稿可能な members に登録されていたメールアドレスのみ「正規の会員」に登録 して、actives に登録されたメールアドレスに ML 配送されるようにします。 ※ Mailman の「プライバシー・オプション」の「送信者フィルタ」にある「会員フィルタ」で 「新しく登録する会員のデフォルトを制限付き会員にしますか?」=“いいえ”に設定します。 さらに「制限付き会員から投稿があったときの動作」= “拒否”にして、ML メンバー以外 からの ML 投稿ができないようにします。 ※ members のみに登録されているメールアドレスには、ML 配送されないようにするため、 配送停止にチェックマークを付けます。 前項の (M)+(ア) のパターン ※ actives にのみ登録されていた場合は、「制限付きの会員」として登録します。これにより、 ML 投稿はできませんが、ML 配送は可能となります。 前項の (M)+(イ) のパターン ※ members と actives の両方に登録されている場合は、 「正規の会員」として登録し、ML 配送 も可能にします。 前項の (M)+(ウ) のパターン ※「非会員フィルタ」の「動作が定義されていない非会員からの投稿に対する動作」= “拒否” として、ML メンバーである正規の会員以外からの ML 投稿はできないように設定します。 前項の (M)+(エ) のパターン ◎ PERMIT_POST_FROM = “moderator” と設定していた場合 ML 管理者が査読して ML 投稿の処理を操作するために、Mailman でも moderator として機能 させるために、基本的に「制限付き会員」として登録します。 ※ Mailman の「プライバシー・オプション」の「送信者フィルタ」にある「会員フィルタ」で 「新しく登録する会員のデフォルトを制限付き会員にしますか?」=“はい”に設定します。 さらに「制限付き会員から投稿があったときの動作」= “保留”にして、moderator である ML 管理者宛に通知メールを送信して、査読と操作ができるようにします。 ※ members のみに登録していたメールアドレスは、 「制限付き会員」に登録します。ML 投稿 した場合は、moderator の査読により ML 配送処理が判断されます。ただし、ML 配送されな いようにするために、配送停止にチェックマークを付けます。 前項の (O)+(ア) のパターン ※ actives のみに登録していたメールアドレスは、 「制限付きの会員」に登録します。ML 投稿 した場合は、moderator の査読により ML 配送処理が判断されます。ML 配送されたメール は、このメールアドレス宛てに配送されるようにします。 前項の (O)+(イ) のパターン ※ members と actives の両方に登録されメールアドレスも、 「制限付きの会員」に登録します。 ML 投稿した場合は、moderator の査読により ML 配送処理が判断されます。ML 配送された メールは、このメールアドレス宛てに配送されるようにします。前項の (O)+(ウ) のパターン ※「非会員フィルタ」の「動作が定義されていない非会員からの投稿に対する動作」= “保留” にし、moderator である ML 管理者宛に通知メールを送信して、査読と操作ができるように します。この場合は、ML メンバーではないので、このメールアドレス宛てには ML 配送は されません。 前項の (O)+(エ) のパターン 10 3 構築ガイド 3.1 基本事項 3.1.1 利用者の分類 Mailman での利用者は大きく次のように分けられます。 会員(正規) 制限なしで会員登録済みの方。典型的には、 メールの配送がされ、投稿も自由にできます 制限会員 制限付で会員登録済みの方。典型的には、 メールの配送はされますが、投稿には承認が必要となります 非会員 会員登録されていない方。典型的には、 メールの配送はされず、投稿にも承認が必要となります この他に、メーリングリスト自体の管理を行う「管理者」もいます。管理者自身は会員とは限りません ので、メーリングリストへの参加が必要な場合は、手動で会員登録する必要があります。 また、会員・非会員は、メールの配送方法で、次のように分けられます。 普通配送会員 メールは普通に 1 通 1 通配送されます まとめ読み会員 複数のメールがまとめられて 1 通として配送されます 「普通配送」と「まとめ読み」に関しては、メール配送に関する設定項目がそれぞれ別になっているの で、個別に設定する必要があります。会員毎の配送方法については、管理者が設定するほか、会員自身 が設定することもできます。 3.1.2 投稿の扱い Mailman のメーリングリストでは、投稿されたメールは次のいずれかとして扱われます。 承認 メールは自動で会員に配送されます 保留 メールは配送されずに内部に保留されます。 保留メールの扱いは管理者が個別に指定できます 拒否 メールは配送されず、発信者に拒否通知とともに返送されます。 破棄 メールは配送されず破棄されます。返送もされません これらは、会員・制限会員・非会員で次のように指定できます。 承認 保留 拒否 破棄 会員(正規) 固定 - - - 制限会員 - 可 可 可 非会員 可 可 可 可 会員からの投稿は「承認」に固定され、制限会員の投稿は「承認」以外を指定できます。非会員はいず れも指定でき、さらにメールアドレス毎に個別に投稿の扱いを指定することもできます。 11 3.1.3 管理ページの構成 管理ページの構成は、基本的に次のようになります。 ① 目次部分 …各設定ページへのリンク ② 設定内容の概要 …この設定ページでの設定内容の簡単な説明 ③ 設定フォーム …実際の設定を行う部分 ④ 設定の見出し …設定の分類の見出し(複数の設定分類がある場合) ⑤ 送信ボタン …設定を確定させるボタン 12 3.2 メールマガジン(アナウンスリスト) 3.2.1 概要 メールマガジン(アナウンスリスト)は、スタッフからの投稿を購読者に一斉配送する目的で利用でき ます。メールマガジンでは、基本的にスタッフのみが投稿を行い、購読者からの投稿は受け付けません。 ここでは、以下を前提に、基本設定について解説します。 対象 投稿 会員 スタッフ 承認 制限会員 購読者 保留 非会員 - 保留 メールマガジンでは、スタッフ(会員)からの投稿は全て受け付けられ、会員全員(スタッフ・購読者)に 配送されます。一方で、購読者(制限会員)や非会員からの投稿は内部で保留されます。 基本設定後、さらに以下のような設定を行うこともできます。 初期会員の追加に関しては、(4.1.2 会員を登録する)をご覧ください 入会申請の扱いを変更する場合、(4.1.4 入会申請を管理者が承認するようにする・しない)をご覧く ださい。 過去記事の公開方法を変更する場合、(4.3.5 保存書庫(過去記事)を公開する・しない)をご覧くださ い 会員名簿の公開方法を変更する場合、(4.1.5 会員名簿を会員に公開する・管理者のみに限定する)を ご覧ください 13 3.2.2 設定方法 管理ページ上部の目次部分から【プライバシーオプション>送信者フィルタ】をクリックします。 表示される項目から【会員フィルタ】の【新しく登録する会員のデフォルトを制限付き会員にしますか?】 を「はい」に設定し、【制限付き会員から投稿があったときの動作】を「保留」に設定します。 また、同じページの【非会員フィルタ】の【動作が定義されていない非会員からの投稿に対する動 作】を「保留」に設定し、 【変更を送信する】ボタンをクリックします。 以上で、基本的な設定は完了です。 14 3.3 議論リスト(ディスカッションリスト) 3.3.1 概要 議論リスト(ディスカッション)は、一般にメーリングリストと呼ばれるもので、参加者全員が自由に 投稿でき、その投稿が参加者全員に自動で配送されるものです。 ここでは、以下を前提に、基本設定について解説します。 対象 投稿 会員 参加者全員 承認 制限会員 - 保留 非会員 - 保留 議論リストでは、参加者全員が会員として扱われ、制限会員は存在しません。参加者の投稿は自動で受 け付けられますが、参加者以外からの投稿は内部で保留されます。 基本設定後、さらに以下のような設定を行うこともできます。 初期会員の追加に関しては、(4.1.2 会員を登録する)をご覧ください 入会申請の扱いを変更する場合、(4.1.4 入会申請を管理者が承認するようにする・しない)をご覧く ださい。 過去記事の公開方法を変更する場合、(4.3.5 保存書庫(過去記事)を公開する・しない)をご覧くださ い 会員名簿の公開方法を変更する場合、(4.1.5 会員名簿を会員に公開する・管理者のみに限定する)を ご覧ください 15 3.3.2 設定方法 管理ページ上部の目次部分から【プライバシーオプション>送信者フィルタ】をクリックします。 表示される項目から【会員フィルタ】の【新しく登録する会員のデフォルトを制限付き会員にしますか?】 を「いいえ」に設定し、 【制限付き会員から投稿があったときの動作】を「保留」に設定します。 また、同じページの【非会員フィルタ】の【動作が定義されていない非会員からの投稿に対する動 作】を「保留」に設定し、 【変更を送信する】ボタンをクリックします。 以上で、基本的な設定は完了です。 16 3.4 応対リスト(サポートリスト) 3.4.1 概要 応対リスト(サポートリスト)は、第三者からの質問メールを受け付け、スタッフ全員でその質問メー ルを受信し、対応を協議したうえで、質問者に直接返信するためのものです。応対リストは相談窓口や 問い合わせ受付に利用できます。 ここでは、以下を前提に、基本設定について解説します。 対象 投稿 会員 スタッフ 承認 制限会員 - 保留 非会員 質問者 承認 応対リストでは、会員はスタッフであり、制限会員は存在しません。会員の投稿の他に、質問者(非会 員)からの投稿も自動で受け付けられ、スタッフ全員が質問者からのメールを受信できます。 基本設定後、さらに以下のような設定を行うこともできます。 初期会員の追加に関しては、(4.1.2 会員を登録する)をご覧ください 入会申請の扱いを変更する場合、(4.1.4 入会申請を管理者が承認するようにする・しない)をご覧く ださい。 過去記事の公開方法を変更する場合、(4.3.5 保存書庫(過去記事)を公開する・しない)をご覧くださ い 会員名簿の公開方法を変更する場合、(4.1.5 会員名簿を会員に公開する・管理者のみに限定する)を ご覧ください 17 3.4.2 設定方法 管理ページ上部の目次部分から【プライバシーオプション>送信者フィルタ】をクリックします。 表示される項目から【会員フィルタ】の【新しく登録する会員のデフォルトを制限付き会員にしますか?】 を「いいえ」に設定し、 【制限付き会員から投稿があったときの動作】を「保留」に設定します。 また、同じページの【非会員フィルタ】の【動作が定義されていない非会員からの投稿に対する動 作】を「承認」に設定し、 【変更を送信する】ボタンをクリックします。 以上で、基本的な設定は完了です。 18 4 機能の逆引き 4.1 会員 4.1.1 会員リストを確認する 管理ページ上部の目次部分から【会員管理>会員リスト】をクリックします。 会員の一覧が表示されます。ここから、会員の設定変更・退会処理も行うことができます。 一覧の各項目の簡単な説明は以下の通りです。 退会 …この会員を退会させるか 制限 …制限会員とするか 隠れ会員 …会員名簿から隠すか 配送停止 …配送を停止するか 受領 …投稿時に受領通知を送るか 控え無 …自分自身の投稿を受け取らないようにするか ダブリ無 …同じメールを重複しないように送るか まとめ読み …複数のメールを 1 つにまとめて送るか 平文 …まとめ読みを 1 つのメール本文にするか、複数の添付ファイルにするか 言語 …設定ページで利用する言語 19 4.1.2 会員を登録する 管理ページ上部の目次部分から【会員管理>まとめて入会登録】をクリックします。 メールアドレス記入欄に登録するメールアドレスを 1 行に 1 つ必要数記入し、【変更を送信する】を クリックします。登録された会員は、会員リストから確認できます。 フォーム中の設定項目は、入力したすべてのメールアドレスに対して適用されます。フォームの内容 は以下の通りです。 【これらのアドレスをすぐに登録しますか? それとも招待しますか?】 …「入会を申し込む」にするとすぐに登録します。 「招待」にすると、直接登録せずに記入したメールアドレスに招待用のメールを送信します。 【新入会員に歓迎メールを出しますか?】 …「はい」にすると、入会完了通知メールを送信します。「いいえ」にすると、送信しません。 20 4.1.3 会員を削除する 管理ページ上部の目次部分から【会員管理>まとめて退会処理】をクリックします。 メールアドレス記入欄に削除するメールアドレスを 1 行に 1 つを必要数記入し、 【変更を送信する】を クリックします。フォーム中の設定項目は、入力したすべてのメールアドレスに対して適用されます。 フォーム中の設定項目は、入力したすべてのメールアドレスに対して適用されます。フォームの内容 は以下の通りです。 【退会手続きの確認通知を退会会員宛に送りますか?】 …「はい」にすると、退会完了通知メールを送信します。「いいえ」にすると、送信しません。 21 退会処理に関しては、会員リスト(→4.1.1 会員リストを確認する)からも行うことができます。会員リ ストから、退会処理を行いたいメールアドレスの【退会】のチェックボックスをチェックし、 【変更を送 信する】ボタンをクリックします。 備考 会員リストから退会処理された会員に対しての退会通知は全体の設定(4.1.8 お別れ(退会)メールを送 る・送らない)に従います。 22 4.1.4 入会申請を管理者が承認するようにする・しない 備考 入会申請は、メーリングリストの総合案内から行われます。 管理ページ上部の目次部分から【プライバシーオプション>入会規則】をクリックします。 表示される項目から【入会申請】の【入会にはどのような手順が必要ですか?】を承認が必要な場合は「確 認+承認」に、必要ない場合は「確認」に設定し、 【変更を送信する】ボタンをクリックします。 なお、 「確認」や「承認」の意味は以下の通りです。 確認1 …メールによる本人の確認が必要 承認 …リスト管理者の承認が必要 確認+承認 …確認と承認の両方が必要 (※ 安全のため、この選択を強く推奨します。) 1入会申請を行うと、入力されたアドレス宛に、Mailman は入会申請番号を付けたメールを送信しま す。申請者はその番号を使って返信、あるいはメール内に記載された専用の URL で確認作業を行わな いと入会できません。これにより、勝手に他人のアドレスを利用して入会させるといった悪意ある行 為を防ぐことができます。 23 4.1.5 会員名簿を会員に公開する・管理者のみに限定する 備考 会員名簿はメーリングリストの総合案内から(許可があれば)閲覧できます。 管理ページ上部の目次部分から【プライバシーオプション>入会規則】をクリックします。 表示される項目から【会員名簿を閲覧できる人は?】を会員に公開する場合は「リスト会員」に、管理 者のみに限定する場合は「リスト管理者のみ」に設定し、 【変更を送信する】ボタンをクリックします。 24 4.1.6 入会申請を拒否(BAN)する 管理ページ上部の目次部分から【プライバシーオプション>入会規則】をクリックします。 表示される項目から【排除リスト】の【このメーリングリストへの入会を拒否するアドレスのリスト】 に入会を拒否するメールアドレスを 1 行に1つずつ記入し、 【変更を送信する】ボタンをクリックしま す。 25 4.1.7 歓迎(入会)メールを送る・送らない 備考 この設定は、会員の「まとめて入会登録(4.1.2 会員を登録する)」時に上書きできます。 管理ページ上部の目次部分から【全体的オプション】をクリックします。 表示される項目から【通知】の【新入会員に歓迎メールを出しますか?】を送信する場合には「はい」を、 送信しない場合には「いいえ」に設定し、 【変更を送信する】ボタンをクリックします。 ※ 歓迎メールの本文には、自動で設定される入会者のパスワードが含まれます。 入会者はこのパスワードを使うことで自分が入会しているメーリングリストのページに ログインして、個人の設定を変更することができます。 ※ これらの設定をユーザに不用意に行わせたくない場合は、歓迎メールをこのまま停止 しておくことと推奨します。 26 4.1.8 お別れ(退会)メールを送る・送らない 備考 この設定は、会員の「まとめて退会処理(4.1.3 会員を削除する)」時に上書きできます。 管理ページ上部の目次部分から【全体的オプション】をクリックします。 表示される項目から【通知】の【退会する会員にお別れのメールを出しますか?】を送信する場合には「は い」を、送信しない場合には「いいえ」に設定し、 【変更を送信する】ボタンをクリックします。 27 4.1.9 入会・退会通知を管理者に送る・送らない 備考 この設定は、会員の「まとめて入会登録(4.1.2 会員を登録する)」、 「まとめて退会処理(4.1.3 会員を削 除する)」時に上書きできます。 管理ページ上部の目次部分から【全体的オプション】をクリックします。 表示される項目から【通知】の【入会/退会の結果を管理者に通知しますか?】を送信する場合には「は い」を、送信しない場合には「いいえ」に設定し、 【変更を送信する】ボタンをクリックします。 28 4.1.10 内容が重複するメールを送る・送らない To や Cc に会員のアドレスが入っている場合に、メーリングリストから内容が重複するメールを送る かどうか、初期設定を変更できます。 備考 この設定は、 「4.1.11 特定の会員に内容が重複するメールを送る・送らない」で会員ごとに設定できま す。 管理ページ上部の目次部分から【会員管理>会員リスト】をクリックします。 【その他の設定】の【新入会員のデフォルト設定値】で、重複するメールを送る場合は「リスト会員に 内容が重複するメールを送りません(可能なら)」のチェックを外し、送らない場合はチェックして、 【変 更を送信する】ボタンをクリックします。 ※ ここで「リスト会員に内容が重複するメールを送りません(可能なら)」にチェックマークを付けると 新規登録した ML メンバーに「ダブリ無」を選択した状態になります。ただし、この「ダブリ無」を 選択すると、ML からのメールの方の配信が省略されてしまうようです。これでは、ML 配送された メールなのかどうかわからなくなるので、 「ダブリ無」のチェックマークは外しておいた方が無難 のようです。 29 4.1.11 特定の会員に内容が重複するメールを送る・送らない 管理ページ上部の目次部分から【会員管理>会員リスト】をクリックします。 表示される項目の中から、重複するメールを送る会員は【ダブリ無】のチェックを外し、送らない会員 は【ダブリ無】にチェックをつけて、 【変更を送信する】ボタンをクリックします。 ※ Mailman で「ダブリ無」を選択すると、ML からのメールの方の配信が省略されてしまうようです。 これでは、ML からのメールかどうかわからなくなるので、 「ダブリ無」のチェックマークは外して おいた方が無難のようです。 30 4.2 投稿 4.2.1 誰でも投稿できるようにする !注意! この設定は、全ての会員の権限を一括して変更します。 個別に制限会員を設定している場合、全て上書きされます。 管理ページ上部の目次部分から【会員管理>会員リスト】をクリックします。 表示される項目から【会員関連のその他の操作】の【全員の制限(モデレーション)フラグをセットする. (隠れ会員を含む)】を「オフ」に設定し、 【セット】ボタンをクリックします。 これによって、全ての会員が非制限会員になります。 31 ついで、管理ページ上部の目次部分から【プライバシーオプション>送信者フィルタ】をクリックし ます。 表示される項目から【会員フィルタ】の【新しく登録する会員のデフォルトを制限付き会員にしますか?】 を「いいえ」に設定し、 【制限付き会員から投稿があったときの動作】を「保留」に設定します。 また、同じページの【非会員フィルタ】の【動作が定義されていない非会員からの投稿に対する動作】 を「承認」に設定し、 【変更を送信する】ボタンをクリックします。 これによって、登録されていない非会員からのメールも受け入れられるようになります。 !注意! メーリングリストにエイリアスを設定している場合は、さらに次ページの設定が必要になります。 32 管理ページ上部の目次部分から【プライバシーオプション>宛先フィルタ】をクリックします。 表示されるページで、次の 1 か 2 のどちらかの設定を行ってください。 1 の設定を行った場合、以降エイリアスを新規に作成した場合でも設定を変更する必要はありません が、2 の設定方法では、エイリアスを新規に作成する都度エイリアスのアドレスを追加で入力する必要 があります。 1. 表示される項目から【投稿にはリスト名が宛先(to, cc) に含まれていなければならないでしょうか? (または以下に指定する別名の中に入っていなければならない)?】を「いいえ」に設定し、 【変更を 送信する】ボタンをクリックします。 2. 【明示的な To: または Cc: に入っていると このリストへの配送を行うような別名(正規表現). 】 の欄に、エイリアスのアドレスを1行につき1アドレスで入力し、【変更を送信する】ボタンをク リックします。 33 4.2.2 特定の会員だけ投稿できるようにする !注意! この設定は、全ての会員の権限を一括して変更します。 個別に制限会員を設定している場合、全て上書きされます。 管理ページ上部の目次部分から【会員管理>会員リスト】をクリックします。 表示される項目から【会員関連のその他の操作】の【全員の制限(モデレーション)フラグをセットする. (隠れ会員を含む)】を「オン」に設定し、 【セット】ボタンをクリックします。 これによって、全ての会員が制限会員になります。 ここで、会員リストを開いて ML 投稿を許可するメールアドレスにだけ「制限」のチェックを外して、 【変更を送信する】ボタンをクリックします。これで、この会員だけ正規の会員に戻したので ML 投稿 が可能となりました。 (必要に応じて、複数の会員を正規の会員に戻して投稿可能に変更してください。 ) 34 ついで、管理ページ上部の目次部分から【プライバシーオプション>送信者フィルタ】をクリックし ます。 表示される項目から【会員フィルタ】の【新しく登録する会員のデフォルトを制限付き会員にしますか?】 を「いいえ」に設定し、 【制限付き会員から投稿があったときの動作】を「拒否」に設定します。 また、同じページの【非会員フィルタ】の【動作が定義されていない非会員からの投稿に対する動 作】を「拒否」に設定し、 【変更を送信する】ボタンをクリックします。 35 4.2.3 特定の非会員からの投稿を許可する 管理ページ上部の目次部分から【プライバシーオプション>送信者フィルタ】をクリックします。 表示される項目から【非会員フィルタ】の【自動的に投稿を承認すべき非会員のアドレス】 に投稿を許可したいメールアドレスを 1 行に1つずつ記入し、【変更を送信する】ボタンをクリックし ます。 36 4.2.4 投稿を一旦全て保留にする !注意! この設定で保留された投稿は、管理者に保留の通知が送信されません。 管理ページから確認する必要があります(→4.2.5 保留メールを承認する)。 管理ページ上部の目次部分から【全体的オプション】をクリックします。 表示される項目から【その他の設定】の【すべての投稿を緊急保留にします】を「はい」に設定し、 【変 更を送信する】ボタンをクリックします。 全てのメールの保留を止める場合、 【すべての投稿を緊急保留にします】を「いいえ」に戻します。 37 4.2.5 保留メールを承認する 保留されたメールに関しては、デフォルトでは管理者宛に通知メールが届きます。通知メールに含ま れるリンクから、未処理の申請の処理ページへ移動できます。管理ページから移動する場合、管理ペー ジ上部の目次部分から【未処理の申請を処理】をクリックします。 未処理の申請の処理ページでは、保留されているメールについて、発信者毎に以下のような処理フォ ームが表示されます。 各項目の内容は以下の通りです。 ① 保留されている各メールの件名など ② 保留メールの扱い。 「延期」は保留のままにします ③ 処理したメールを保管するかどうか ④ メールを転送するかどうか・転送先のメールアドレス ⑤ 今後、この発信者のメールアドレスから届いたメールをどう扱うか(未指定の非会員のみ) ⑥ 今後、この発信者のメールアドレスを入会拒否するかどうか(未指定の非会員のみ) 入力が完了したら、 【全部送信】ボタンをクリックします。このとき、 【延期にチェックされているメ ールを全部破棄します】にチェックを入れると、上記フォームで「延期」になっている全てのメールが 破棄されます。 38 4.3 メールの内容・案内 4.3.1 メールのタイトルを変更する 管理ページ上部の目次部分から【全体的オプション】をクリックします。 表示される項目から【メーリングリストの全体的な性格】の【件名の先頭に付ける語句】にメールのタ イトルを設定し、 【変更を送信する】ボタンをクリックします。ここで、 「%d」はメーリングリストの通 し番号に置き換えられます。 39 4.3.2 メールのフッターを変更する 備考 この設定は、Python 言語に関する基本的な知識が要求されます。 メールフッターの設定は、普通配送とまとめ読みでそれぞれ設定する必要があります。 普通配送の場合、管理ページ上部の目次部分から【普通配送オプション】をクリックします。 表示される項目から【普通配送会員へのメールに付加されるフッタ】にフッターの内容を記入し、 【変更 を送信する】ボタンをクリックします。 40 4.3.3 まとめ読み 一般的には、ML 投稿されたメールは、即時、ML 配送されるようにしておくことを推奨します。 ただし、何かの理由で ML 会員に「まとめ読み」機能の利用を選択できるようにしたい場合は、 「まとめ読みオプション」機能を有効化することもできます。 ◎まとめ読み機能を有効化する場合 「リスト会員はダイジェストでまとめ読みするオプションを選択できますか?」欄で“はい”を 選択することで、ML 会員が「まとめ読み」機能を選択ができるようになります。 (※ 無効化するには、 “いいえ”を選択します。通常は、こちらを推奨します。 ) 41 4.3.4 保存書庫(過去記事)を保存する・しない ML の運用方針にもよりますが、安全側に考えると、保存書庫は作成しないことを強く推奨します。 何かの理由で過去記事を保存・参照したい場合は、せめて ML 会員のみに限定公開するだけに留めて おく方が無難です。 保存書庫を作成する場合は、管理ページ上部の目次部分から【保存書庫オプション】をクリック します。 ◎保存書庫を作成する場合 「保存書庫を作成しますか?」欄で、 “はい”を選択します。 「保存書庫は外部に公開しますか、それとも会員に限定しますか?」欄については、次のページを ご覧ください。 42 4.3.5 保存書庫(過去記事)を公開する・しない 前項で、保存書庫を作成した場合は、その公開の範囲を選択できます。 「保存書庫は外部に公開しますか、それとも会員に限定しますか?」欄では、“限定”を選択する 方が無難です。もし、 “公開”を選択した場合は、不特定多数に ML に投稿された記事が公開され てしまいます。設定には、特にご注意願います。 43 4.3.6 案内ページを変更する !注意! この設定は、HTML に関する知識が要求されます。 この設定を誤ると、案内ページの表示が崩れる可能性があります。 管理ページ上部の目次部分から【公開 HTML ページとテキストファイルを編集する】をクリックし ます。 表示される項目から【リスト総合案内ページ】をクリックします。 【リスト総合案内ページ】の記入欄が表示されますので、ページの内容を HTML で記入し、 【変更を送 信】ボタンをクリックします。 44
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