こちら - 感性脳情報科学

YNU 研究拠点
「感性脳情報科学」
拠点メンバー研究紹介
(2013.11.28 版)
YNU 研究拠点「感性脳情報科学研究拠点」
平成 25 年 4 月~平成 28 年 3 月
研究テーマ
思考・意志・行動の定量化と感性情報学に基づくマーケティング・経済分析
代表者
長尾智晴(環境情報研究院)
フリガナ
氏
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
名
ナガオ トモハル
長尾 智晴
モリシタ シン
森下 信
オカジマ カツノリ
岡嶋 克典
タケダ ヨウコ
竹田 陽子
ヤブタ テツロウ
藪田 哲郎
ハマガミ トモキ
濱上 知樹
タケムラ ヤスシ
竹村 泰司
オオハラ カズオキ
大原 一興
ナカムラ フミヒコ
中村 文彦
トミウラ エイイチ
冨浦 英一
タケオカ ノリオ
武岡 則男
ヤチ ヒロヤス
谷地 弘安
スギヤマ クニコ
杉山 久仁子
サツモト ヤヨイ
薩本 弥生
ハギワラ イッペイ
萩原 一平
ヤマカワ ヨシノリ
山川 義徳
所属部局・部門分野・職名
現在の専門
役割分担等
学位
環境情報研究院・社会環境と情 感性情報学
拠点運営、機械学習、進化型ニュ
報部門・教授
ーラルネット、マルチエージェント、画像処理
工学博士
環境情報研究院・人工環境と情 機械力学・制御
ニューラルネットワーク、非線
報部門・教授
形現象のモデル化
工学博士
環境情報研究院・社会環境と情 知覚情報処理
質感認知機構、異種感覚統合、
報部門・准教授
ヒューマンインタフェース
工学博士
環境情報研究院・社会環境と情 経営学
技術と経営戦略、組織、企業間
報部門・教授
関係
博士(経営学)
工学研究院・システムの創生部 ロボティクス
門・教授
工学博士
工学研究院・知的構造の創生部 知能情報学
門・教授
博士(工学)
マシンインテリジェンス
適応進化システム、知的制御
工学研究院・知的構造の創生部 センサ工学
電気電子計測、エレクトロニク
門・教授
ス
博士(工学)
都市イノベーション研究院・都 建築計画
保健医療福祉施設、高齢者生活
市イノベーション部門・教授
環境
工学博士
都市イノベーション研究院・都 都市交通
都市交通計画、交通需要マネジ
市イノベーション部門・教授
メント
工学博士
国際社会科学研究院・国際社会 経済実証分析
ミクロ・データを用いた個人選
科学部門・教授
好・企業行動の実証分析
Ph.D.(経済学)
国際社会科学研究院・国際社会 経済理論
不確実性、自制などの意思決定
科学部門・准教授
問題
博士
国際社会科学研究院・国際社会 マーケティング 技術の商品/事業化、研究者・技術
科学部門・教授
博士(経営学) 者のマーケティング能力養成法
教育人間科学部・学校教育課 食生活学
程・教授
農学博士
教育人間科学部・学校教育課 被服環境学
程・教授
食品科学、調理器具
着衣、着靴、アパレル製品等の
博士(被服環境学) 快適性
株式会社 NTT データ経営研究 産学連携
応用脳科学コンソーシアムや
所(環境情報学府 非常勤講師) 工学修士(MSE)
企業との連携コーディネート
株式会社 NTT データ経営研究 神経科学
所(神戸大・京大非常勤講師) 博士(人間・環境学)
脳活動計測、脳科学の社会実証
長尾研究室
教員:長尾智晴 教授
教員室:総合研究棟 4F・S404
研究室:S312 他
研究分野:知能情報学・知能ロボティクス
~人と機械の知能を探求して“人にやさしい人工システム”の構築を目指す~
研究室の方針
当研究室では,人の知能を手本として計算機・機械を知能化することで,人の生
活や人生を豊かにするための知能情報学・知能ロボティクスについて研究しています.21 世紀の近
未来情報化社会こそ,“人”を中心とした“人”のための工学技術が必要です.知能化技術により,計
算機・機械を人にとっての“道具”から“真のパートナー”へ変えることが求められています.そのため
には,人の知能とは何かについて探求し,知能を工学的に実現するための方法を見出す必要があり
ます.やるべきこと(=研
究テーマ)は山積していま
画像・音声情報処理
感性情報処理
視覚情報処理
す.このため,長尾研究
室の研究分野も右図に示
医工連携工学
すように多岐に渡ってい
分散人工知能
知能化技術によって計算機・機
ます.当研究室に所属す
械を知能化し,人にとって暮らし
る学生は,研究生活を通
マンマシン
神経回路網・
易い未来社会を実現する
インタフェース
並列分散処理
してこれらの広範囲な研
究領域の基礎的な知識と
進化計算法・
ロボティクス・
金融工学・
スキルを身につけること
最適化法
創発システム
進化経済学
ができます.
研究テーマ
上図の研究分野ごとに,最近の研究テーマの例を次に示します.
 画像・音声情報処理:進化的画像処理®*,画像認識処理の機械学習による自動構築,画像処理
回路生成,監視カメラ映像処理,Web 画像検索,音声変換の自動化,進化的自動作曲など.
 視覚情報処理:色恒常性・カテゴリカル色知覚モデルとその応用,画像からの陰影抽出,色の記
憶モデル,図形アルファベット理論,主観輪郭線モデル,視線追跡の画像認識応用など.
 分散人工知能:自律エージェント・マルチエージェントの行動制御,サッカーエージェント制御,強
化学習,分類子システム,協調行動の創発,エージェント制御の新方式の開発など.
 神経回路網・並列分散処理:進化型ニューラルネットワークの最適化と実装,人工脳の設計と生
成,リカレント型ネットによる時系列変動予測,セル型神経回路網とその LSI 化など.
 進化計算法・最適化法:遺伝的アルゴリズムの改良,GMA,GIN,GRAPE,EDEN などの世界最強
の進化計算法の開発とその応用,自動プログラミング,探索空間を考慮した最適化法など.
 金融工学・進化経済学:カオス・進化計算による時系列変動予測,人工市場の構築と解析・実市
場の変動予測,行動ファイナンス理論,投資家の心理状態解析,企業価値推定モデルなど.
 ロボティクス・創発システム:ロボット群知能,自律巡回ロボットの行動制御,ペットロボットと人間
の相互作用,自動車の知能化,柔らかいペットロボットの製作,モジュラーロボティクスなど.
 マンマシンインタフェース:文字・図形入力の新方式,フリーハンド動作認識,指文字・手話認識,
注視点抽出機,全周囲カメラによる臨場感ある TV 会議中継,音声情報処理・認識など.
 医工連携工学:各種医用画像処理,時系列生体データに対するデータマイニング,24 時間在宅健
康監視システム,高度医療情報システム,食生活の改善支援による長寿社会の実現など.
 感性情報処理:計算機使用者・自動車運転者の精神状態の把握とその利用,画像からの感性情
報の自動抽出,機械・計算機による感情理解・表現,脳波解析に基づく心理状態解析など.
補足説明
長尾研究室 HP もご覧下さい(http://www.nlab.sogo1.ynu.ac.jp/).研究室見学は随
時可能です.事前に長尾教授(電話:045-339-4131,[email protected])までご連絡頂ければご来
訪の際に長尾教授が研究室について説明します.当研究室では多数の大学・企業等との共同研究を実施
しており,横浜国立大学発ベンチャー((株)マシンインテリジェンス)を起業しています.ベンチャービジネス
に参加してみたい/自分で商品開発をしてみたい/将来自分で起業したいという人達もぜひ長尾研へ!
教授:森下 信
所属:大学院環境情報研究院
学部担当:理工学部・機械工学EP
連絡先:[email protected]
機械工学・振動工学・医工学・細胞力学・動力学を対象とする研究室です
磁気粘性流体を用いた振動制御
磁場を加えることにより流動特性の変化する流体があり磁気粘性流体
(MagnetoRheological Fluid; MR流体)と呼ばれています.流動特性は
磁場強度により可逆的に変化し,応答性は数十ms程度です.世界的に応
用研究開発競争が行われており,自動車のサスペンションや洗濯機のド
ラム安定に利用されています.本研究室ではMR流体による可変減衰機を
開発して,様々な機械や構造物の振動制御を行っています.
セルオートマトン
セルオートマトン(Cellular Automata; CA)は複雑系をモデル化する手法として知
られています.これまで自然界の現象は微分方程式を用いてモデル化し,解を求め
ることで理解してきましたが,CAではコンピュータ上で直接モデル化ができるので,
これまで理解の難しかった現象もシミュレーションすることが可能です.特に創発
的現象のモデル化に威力を発揮します.現在は大規模な群衆の避難シミュレーショ
ンを行って,超高層ビルにおける緊急避難時の安全な経路確保を目指しています
マイクロ構造系のダイナミクス
超小型機械の振動特性に関する基礎的研究を進めています.
マイクロマシンと一言でいいますが,ミクロンサイズの機械
などどこにもありません.モノは小さくすると根本的な性質
が異なることが知られています.その最たる例が量子力学が
支配する世界です.当研究室では通常の大きさと量子の中間
のメゾ領域での弾性体の力学的挙動を追って,ミクロンサイ
ズの構造系の新たなダイナミクスの確立を目指しています.
人工的ニューラルネットワーク
人工的ニューラルネットワークは動物の脳の神経細胞
ネットワークを数学的にモデル化し,コンピュータ上
で脳の働きを再現することを目指したものです.この
ネットワークには学習機能や汎化性があることが知ら
れています.当研究室では,人工的ニューラルネット
ワークの自己組織化アルゴリズムの開発を行い,学習
機能の向上や複数タスクの並列処理機能の実現を目指
した研究を進めています.
細胞力学
横浜国立大学と横浜市立大学医学部との連携
のパイオニアとして,20年にわたり医工学分
野の研究を進めています.この10年間は動物
細胞を対象として,力学的環境が細胞に与え
る影響について研究を行っています.細胞に
ある種の振動を加えながら培養すると,細胞
密度が急激に変化します.数学やコンピュー
タパワーを利用してこの原因を探る一方で,
この現象の臨床応用を目指した研究を行って
います.
.振動学的トライボロジー
トライボロジーとは摩擦・摩耗・潤滑を扱う学問です.我々の生活を裏で支える
重要な技術が多くあります.しかし,摩擦係数などという不思議な実験値がまか
り通っていて,実は摩擦自体よくわかっていない現象であることはあまり知られ
ていません.摩擦を制御することで大幅な省エネルギの実現が可能となり,機器
の性能は向上し,生活が豊かになります.当研究室ではトライボロジーと振動の
関係を探っています.
研究とは常に新しいことに挑戦し,新たな知見を生み出すものであると思っています.これが学
問をすることの面白さにつながります.様々な分野から多種多様な方法論を導入し,これらを
組み合わせて試行錯誤を繰り返し,自らの専門分野での独自の立場を確立する,というのが森
下研究室の研究の基本です.研究室見学はいつでも歓迎です.
岡嶋研究室
環境情報研究院 社会環境と情報部門
大学院 環境情報学府 情報メディア環境学専攻
准教授 岡嶋克典 (Email:[email protected])
研究室 HP
http://www.okajima-lab.ynu.ac.jp
総合研究棟 4 階 E404(居室)、E405(実験室) 内線 4432
研究内容
(1)異種感覚情報の統合機構の解明とその応用に関する研究
・視覚/聴覚/触覚/味覚/嗅覚の相互作用
・運転時の情報処理特性
(2)視覚情報処理機構の解明とその応用に関する研究
・質感認知
・色彩/照明工学
・速度/加速度知覚
・視認性工学
・CG
(3)感覚知覚系/動作系の福祉情報工学に関する研究
・加齢変化等のモデル化とシミュレーション ・知能的ユニバーサルデザイン
(4)ヒューマンインタフェースとコンピュータビジョンに関する研究
・モバイルハプティックデバイス
・拡張現実感システム
・自動運転制御
最近の主な研究テーマ
・動画像処理による食品のリアルタイム仮装システムの開発
・太陽光劣化における物体色の変化と画像シミュレーション
・肌の透明感に影響する色情報の解明
・鮮度知覚の時空間特性と年齢効果
・知能的カラー画像変換による視認性補償システムの開発
・立体ディスプレイに簡易装着可能なハプティックデバイスの開発
・画像処理による自動走行のための車両位置・方位の推定
・画像情報と音情報を用いた触覚情報の生成に関する研究
H25 年度の室員構成
教員 1 名,ポスドク研究員 2 名,博士後期学生 3 名(うち社会人学生 1 名),
博士前期(修士)学生 7 名,研究生 1 名,卒研生 2 名の計 16 名
主な機材
HSC1701(ハイパースペクトルカメラ)
UA-1000(2 次元色彩輝度計)
SR-3A(分光放射計)
CM-700d(分光反射計)
CL-500A(分光照度計)
One_Light(波長プログラマブル光源)
VideoEyeTracker250Hz(眼球運動計測)
3D WorkSpace(視線追跡計測システム)
PHANTOM 1.0 Premium (ハプィックスデバイス)
NextEngine HD Pro (3D スキャナ)
LH33-14(恒温恒湿槽)
SXL-500V2(太陽光照射システム)
竹田陽子(横浜国立大学環境情報研究院教授)
<経歴>
1988 年京都大学文学部(心理学専攻)卒業後、市場調査会社に 5 年間勤める。
在職中に PC や LAN の普及期に遭遇し、会社を説得してボランティアで社内情
報化をすすめ、情報技術の導入は技術の問題ではなく、組織や企業の方向性の
問題であることを感じる。社会に出て経験したことを整理しようと慶應義塾大
学経営管理研究科(MBA)に入学。そこで指導教員にすすめられ、思ってもみ
なかった研究者へ進むことに。1999 年経営学で博士取得。国際大学グローバル・
コミュニケーション・センターを経て、2001 年から横浜国立大学。
院生時代から、一貫して情報技術の経営戦略、組織、産業構造へのインパク
トを流通業界、機械系製造業などで研究。また、情報システム産業の研究や情
報を開示することがイノベーションにどのような影響を与えるかについても実
証研究をおこなっている。
<最近の興味と感性脳情報科学との関係>
情報技術のインパクトといえば、さまざまな事象を明示的にコード化し、論
理的に構造化することと等価に考えられることが多い。しかし、博士論文で 3
次元 CAD 関連技術が製品開発プロセスに与える影響を研究して以来、人間の感
性や情動、直観に働きかけ、あえて論理的に構造化しない情報技術の使い方が
重要であることを感じてきた。2007 年にソウル大学に 1 年滞在したときに、韓
国の伝統芸能に出会い、言葉で表現できない深い身体知に興味を持ち、モーシ
ョンキャプチャなどで身体知の伝承を支援する実証研究もおこなうようになっ
た。
2011 年からは、言葉にできない深い知を経営者、上級管理職、専門家がどの
ように獲得し、また、後の世代に伝えているかをさまざまな業界においてイン
タビュー調査している。この調査は、言葉にできない知の獲得、伝達に情報技
術を利用するときに念頭におくべき要件を明らかにする目的があるが、知を獲
得した詳細なプロセスまで明らかにすることは難しい。そこで、本年度は、経
営コンサルタントの協力を得て、実務家対象のワークショップをひらき、事業
計画立案にグループウェアやアイディアのさまざまな表現方法を利用し、情報
環境が知の獲得・伝達にどのような影響を与えるかを実験する計画である。
2013/05/17 藪田
「マシンインテリジェンスの研究」
【略歴】
・1974/3:東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻修士課程修了
・1974/4:電電公社
茨城電気通信研究所
入所
・1984/1:工学博士(論博:東北大学):出身校の教授との相性が悪かったので
・1986/12:米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校
客員研究員(1年間)
・1998/11:NTT
企画担当部長
・2000/4:横浜国大
アクセスサービスシステム研究所
工学部
教授
現在に至る。
【企業での研究歴】:光ファイバケーブル
(光ファイバケーブル:本業)
・海底光ファイバケーブルの構造設計:世界で初の海底光ファイバケーブルの商用化
・光ファイバの低温特性の解明
・光ファイバケーブルの実用化の責任者⇒フレッチェ等の現在のサービス
(ロボット技術:副業)
・マニピュレータの力と位置の Hybrid Control の安定性解析
・ニューロコントロール
【大学での研究歴】:マシンインテリジェンス
・マニピュレータ/ハンドシステムの Manipulability、インピーダンス、アドミッタンスコント
ロールの研究
・力感覚を用いたハンドの大道芸的な操作
・ハプティックインタフェースを用いた人間計測(錯覚、視覚および力感覚の干渉効果等)
・強化学習を用いた各種生物の歩行形態の獲得の研究(生物はどのように歩行形態を獲得?)
・強化学習を用いた大車輪運動の研究(報酬とスキルの関係を解明)
・モータの電流計測値から力情報を推定するヒューマノイドロボットの研究(インピーダンス制
御、サーフィン)
【私の興味】:メタフィジクス(Metaphysics)
・ロボットが知性をもつか?
⇒アルゴリズム論での学習の限界:大学院の授業で一部議論
・ロボット研究から見た時の人間の素晴らしさへの興味
⇒人間の素晴らしさの本質は“意識??”
⇒“意識の進化は認識能力を含めた人間能力を指数関数的に増大”
⇒HumaBeing+1:新人類の出現??
⇒Spiritual Alchemist:2年後の退職後になりたい職業
人工知能と情報
人工知能と情報通信技術の融合による
と情報通信技術の融合による高度知能社会システムの創生
通信技術の融合による高度知能社会システムの創生
濱上研究室
教員: 濱上知樹
教員室: 電情棟804
http://www.hamagamilab.net
研究室: 電情棟 810,811,803
[email protected]
研究室の目的
1.
2.
3.
人工知能の技術を発展させ,これを情報・通信技術と融合
情報・通信技術と融合させることで,ヒト・モノ・
コトの知的相互作用を
人工知能
情報・通信技術と融合
原理とする高度知能化社会システム
高度知能化社会システムの実現をめざします.
高度知能化社会システム
情報処理・計算機応用だけではなく,電気・電子・情報通信にわたる幅広い分野にまたがる研究を推進し,
基礎・設計・応用にわたる,知能システムエンジニアリング
知能システムエンジニアリングを開拓します.
知能システムエンジニアリング
研究活動を通じて,高度な知識・技術・研究スキルを涵養し,高度技術者・研究者としての基礎を固めます.
研究内容・テーマ
人工知能,特に機械学習と
最適化アルゴリズムと理論の探求
強化学習の基礎問題への挑戦
効率的な自律行動ロボティクス
効率的な進化アルゴリズム
自律移動ロボットの知能化に関する研究
歴史資料画像DBからの知識抽出
自律・進化・適応型大規模複雑システムの
構造解明と設計手法の開発
P2Pネットワークの高度化
マルチエージェントモデル
社会的群知能構造の解明
人工市場シミュレーション
歴史史資料Bigdata解析
知能化環境による高度な福祉・医療支援,知的エネルギー・
通信・交通網,ロボティクス,経済への応用
知的電力網制御(スマートグリッド)
救急医療支援,病理診断支援等医療応用
3次元動画像処理
知能化環境の自律的構築
自律移動ロボット(知的車椅子)
フィジカルコンピューティング応用 他
知的救急医療システム(SMART ER)
研究室の活動
毎週の研究進捗報告会(ゼミ)と文献の輪講会,院生との合同ゼミ
毎週のグループミーティング,12月に卒論中間発表会,必要に応じて個別打ち合わせ
研究遂行に必要なプログラミング演習(配属後3ヶ月)
卒研生1人つき,1人の院生が指導をするチュータ制
竹村研究室
教員
竹村泰司 教授
生物・電子情報棟
研究室ホームページ
http://www.takemura.ynu.ac.jp
教員室 308
連絡先
[email protected]
研究分野 センサ工学・エレクトロニクス
磁気工学:医療・バイオ応用からセキュリテイ、センサまで
研究テーマの例
○MRI(磁気共鳴画像診断装置)を利用した新しいがん治療技術の開発
○磁気ナノ粒子を利用したがん治療技術の開発、細胞培養・生体適合の検証
○磁気ナノ粒子を利用したドラッグ・デリバリ・システムの研究
○iPS 細胞の作製に向けた磁気を利用した遺伝子導入技術の研究
○紙幣・金券、証明書等に利用する新しいセキュリティ技術の開発
○車載用速度センサの開発設計
共同研究可能なテーマ・実験等
○センサ・計測
○電磁界シミュレーション
○薄膜材料の作製(スパッタ、EB 蒸着)
リソグラフィ
○磁性材料の評価(VSM/MR)
○原子間力顕微鏡(AFM)
○磁気力顕微鏡(MFM)
○極微電流等の評価
○非破壊検査(渦電流探傷)
研究室 309
Kazuoki OHARA
大 原 一 興
おおはら かずおき(いっこう)
横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院 教授
1958 年 12 月 10 日東京阿佐ヶ谷生まれ。
横浜国立大学、同大学院、東京大学大学院、同大助手、
横浜国立大学助手、助教授を経て、現職。工学博士。
一級建築士。
〒240-8501 横浜市保土ヶ谷区常盤台 79-5
横浜国立大学 建築計画研究室
横浜国立大学 大学院 都市イノベーション研究院 建築学教室
(大学院都市イノベーション学府 建築都市文化専攻、都市イノベーション専攻)
(理工学部 建設都市・環境系学科 建築 EP)
 教育研究分野: 建築計画
 研究テーマ: 高齢社会の居住環境計画論、高齢者・障害者の生活環境(住宅からまちづくりまで)、精神保
健施設、病院など医療福祉施設の研究、古民家の保存と展示手法、民家野外博物館、エコミュージア
ムに関する研究、水族館、美術館、博物館、こどもミュージアム、など生涯学習施設の研究、環境学習
のための施設計画に関する研究
 著書: 生活視点の高齢者施設―新世代の空間デザイン―(編著)シルバーサービス振興会 中央法規 2005.9
自分らしく住むためのバリアフリーハウスアダプテーションの事例から(共編著)岩波書店 2006.9
福祉住環境コーディネーター検定試験1級公式テキスト改訂版(編著)東京商工会議所 2008.5 ほか
 審査査読論文: 略.
 総説・報告等: 略.
 学会活動等:(入会年度順)日本建築学会(AIJ)会員(建築計画委員会ほか) 、日本医療・病院管理学会会員、
日本老年社会科学会会員、人間-環境学会会員、日本医療福祉建築協会(JIHA)会員 ほか
 最近の報告書:
建築計画研究室刊 □環境学習のための施設の建築計画に関する研究(2000)
□認知症の人たちと地域環境資源の活用(2006) ほか
その他 □北欧における農業を活かしたエコミュージアム調査報告書 農村環境整備センター(2000,01,02)
□古民家の保存・活用のための方法論的研究―古民家の地域内保全と民家展示施設の考察―(研究 No.9819)
住宅総合研究財団(2001)
□痴呆性高齢者グループホームの日常生活支援に対する概念の構築事業報告書 全国痴呆性高齢者グループ
ホーム協会(2004) ほか
 過去と最近のプロジェクト活動(一部):
三浦半島エコミュージアム構想(2000~)三浦半島まるごと博物館連絡会に継承 現顧問
現在、横浜市福祉のまちづくり推進会議会長、神奈川県福祉のまちづくり協議会、逗子市公共建築物バリアフリー懇談会、杉
並区都市計画審議会、ほか委員
 既往研究テーマの内容:
高齢者の生活拠点移動に関する研究
高齢者のデイケアセンターに関する建築計画的研究
痴呆性老人の施設および住宅における生活と介護に関する研究
木賃密集住宅地区における高齢者居住に関する研究
建築医療保健福祉の連携による高齢者のための住宅改造システム
ハウスアダプテーションに関する研究、美術館・博物館・水族館におけ
る教育普及活動と空間的対応に関する研究
水族館の生涯学習施設としての教育活動に関する研究
博物館における展示観覧行動特性に関する研究
民家園等における古民家の活用に関する研究
民家の保全・活用・展示手法に関する研究
エコミュージアムの計画に関する研究
バリアフリーデザインに対する建築家の職能の研究
精神病院における病棟構成および患者と看護スタッフの
行動特性に関する研究
精神科社会復帰施設
デイケア施設の建築計画に関する研究
スウェーデン社会・施設研究
 博士論文: 高齢者の生活拠点移動に関する建築計画的研究:東大 1989
冨浦
英一
経歴
昭和59年東京大学経済学部卒業・通商産業省入省、マサチューセッツ工科大学(MIT)経
済学Ph.D.、通産省大臣官房企画調査官、神戸大学経済経営研究所教授などを経て、平
成17年3月から横浜国立大学経済学部教授。横浜国大で学長補佐(21~24年度)、評議員
(22年度~)、経済学部長(24年度~)。独立行政法人 経済産業研究所(RIETI) ファカルテ
ィ・フェロー(18年度~)。
本プロジェクト関連研究=個々人の対外経済政策に関する選好と個人特性の関係
○ “Endowment Effect on Trade Policy Preferences: Evidence from a Survey on Individuals,”
Discussion Paper No.13-E-009, RIETI, February 2013.
○ 「貿易政策に関する選好と個人特性――1万人の調査結果――」RIETIディスカッ
ション・ペーパー、2013年5月.
これまでの主な研究=企業・産業データを用いた計量実証分析
〇日本企業の海外アウトソーシング・グローバル展開
(1) “Foreign Outsourcing, Exporting, and FDI: A Productivity Comparison at the Firm Level,”
Journal of International Economics, Vol.72, No.1, pp.113-127, May 2007.
(2) “Effects of R&D and Networking on the Export Decision of Japanese Firms,” Research
Policy, Vol.36, No.5, pp.758-767, June 2007.
(3) “Offshoring and Japanese Firms” In: Bardhan, Ashok, Dwight Jaffee and Cynthia Kroll,
eds., The Oxford Handbook of Offshoring and Global Employment, Oxford University
Press, Chapter 10, December 2012.
(4)「輸入競争が日本の国内産業に与えた影響について」伊東元重 編『バブル/デフ
レ期の日本経済と経済政策 第3巻 国際環境の変化と日本経済』慶応義塾大学出版
会、第1章 3-31頁(2009).
〇日本の企業立地
(1) “Industrial Relocation Policy, Productivity, and Heterogeneous Plants: Evidence from
Japan,” Regional Science and Urban Economics, Vol.42, pp.230-239, January 2012 .
(2) “Changing Economic Geography and Vertical Linkages in Japan,” Journal of the Japanese
and International Economies, Vol.17, No.4, pp.561-581, December 2003.
国際社会科学研究院
武岡則男
専門分野 意思決定理論
これまでの研究テーマ
1.主観的不確実性の動学化に関する研究
(1)主観的意思決定木の公理化
通常の経済モデルでは動学的な環境で不確実性を取り扱うために、将来の状態がどの
ように時間を通じて展開していくかを表現する「樹形図」が仮定されてきた。しかし
樹形図をあらかじめ仮定するということは、個人が想定する将来の不確実性の解消の
仕方について分析者が知ることができるということが前提になっており、その意味で
制限的な仮定であった。研究では、主観的樹形図を持つ個人の行動パターンを見るこ
とによって、主観的樹形図を間接的に推測するための方法を提示した。
(2) 確率的時間選好率の公理化
Random discounting model とは、個人の時間選好率が時間を通じて確率的に変化して
いくような選好ショックの入ったモデルであり、所得分布などを導出するために主体
間に異質性を入れる目的でマクロ経済学で用いられてきた。しかし個人の選好ショッ
クは私的情報であるので分析者には観測できないにもかかわらず、外生的なパラメー
タとして初めから仮定されており、明らかにアドホックという批判を免れなかった。
2期間モデルで選好ショックに公理的基礎を与えた既存研究に依拠しながら、そのモ
デルをマクロ経済学で用いられている無限期間モデルに拡張し、かつ将来の選好への
不確実性を将来の時間選好率への不確実性に特定化することによって、 random
discounting model への公理的基礎を与えた。
2.自制モデルの研究
(1) 自制行動の公理的アプローチ
異時点間の選好変化が選択行動の非整合性を生むことを説明するモデルとして、Gul
and Pesendorfer (2001)の誘惑と自制のモデルが近年注目を集めている。研究では
Gul and Pesendorfer モデルでは説明できない人間行動に関する実験結果を説明する
ために、彼らのモデルを一般化した。特に、彼らのモデルでは、自制のコストが線形
であることが仮定されているが、自制コストが凸関数(つまり、自制の限界費用が逓
増するような関数)であると仮定すれば、アレパラドクスなどのリスク下の選択行動
や、無関係な選択肢からの独立性(顕示選好の弱公理)への反例などの多くの事実を、
誘惑と自制の結果として、合理的に説明できる。このような一般的モデルの公理的基
礎付けを行った。
(2) 自制行動の戦略的分析
これまでは主に個人のレベルで考察されてきた自制問題であるが、喫煙、過食、過剰
消費などの誘惑財には、社会的な外部性が存在することが実証研究に指摘されている。
(周囲に喫煙者が多いと、喫煙行動が取られやすいという喫煙の友人効果や、肥満者
の友人やそのまた友人は肥満者が多いという肥満のネットワーク性など。)一方、理
論研究を見てみると、個人の自制問題を明示的に組み込んだ上での複数個人の相互依
存関係を分析する理論的枠組みは未だ考えられていない。そこで、喫煙の誘惑のよう
な他人の行動が影響する戦略的状況を考察し、個人の自制行動を分析するための新し
いゲーム理論的モデルを構築した。
国際社会科学研究院・経営学部
谷地 弘安 (やち ひろやす)
略歴
1991年
1997年
1997年
1998年
2000年
2002年
2012年
学習院大学卒業
神戸大学大学院博士課程修了(博士(経営学))
横浜国立大学専任講師
同助教授
ニューヨーク市立大学客員
一橋大学大学院客員
橋大学大学院客員
横浜国立大学教授
専門分野
マーケティング
―イノベーションとマーケティングの戦略的統合―
主要著書
『中国市場参入』千倉書房・1999年(2000年度 日本商業学会賞・三島海雲記念財団学術奨励賞)
『イノベ シ ンの実践理論 ( 橋大学 野中郁次郎ほかとの共著)白桃書房・2006年
『イノベーションの実践理論』(一橋大学
野中郁次郎ほかとの共著)白桃書房 2006年
『「コト発想」からの価値づくり』千倉書房・2012年
主な関連企業など
ANA,メルセデスベンツ日本,日産自動車,セブン・アイ・ホールディングス,博報堂DYホールディングス,NTTド
コモ,NEC,富士通,日立製作所,アサヒビール,東洋水産,チッソ,日立ハイテクノロジーズ,トレンドマイクロ,
(独)産業技術総合研究所など
興味の対象
全体像
いかに顧客視点で
商品・技術を考えるか
技 術
ライバルとどう差別化するか
いかにライバルにマネされないか
守る」
「守る」
「探す
「探す」
コト発想法
「定める
「定める」
企画
いかに提供価値を定めるか
いかにコンセプトを創るか
市場をどう捉えるか
潜在ニーズをどう捉えるか
「つくる
「つくる」
詳細設計
開発
試作品製造・検証
量産化検討
パイロットラン
…
「伝える
「伝える」
市場
(顧客)
杉山 久仁子
(スギヤマ クニコ) SUGIYAMA Kuniko
教育人間科学部 学校教育課程 家政教育講座 教授 (メール:[email protected])
● 併任・教育担当: 大学院教育学研究科 生活システム系教育専攻 家政教育分野
大学院教育学研究科 教育実践専攻
● 出身学校等: 横浜国立大学 教育学部 家政 1985 年 卒業
横浜国立大学 教育学研究科 家政教育 修士課程(博士課程前期)1987 年 修了
東京大学 農学研究科 農芸化学 博士課程 1991 年 修了
● 取得学位: 教育学修士,横浜国立大学,1987/03,農学博士,東京大学,1994/03
● 研究職歴:
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東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科指導教員 、 2012/04 ~ 継続中
放送大学 非常勤講師 、 2010/04 ~ 継続中
横浜国立大学教育人間科学部 教授 、 2010/04 ~ 継続中
横浜国立大学教育人間科学部 准教授 、 2007/04 ~ 2010/03
日本大学生物資源学部 非常勤講師 、 2003/04 ~ 継続中
● 研究経歴(現在も継続中のもののみ抜粋)
:
1. 電磁調理器とガスこんろの特性比較研究 (平成 15 年度~)
2. 食品の茹で加熱における最適条件の推定方法に関する研究 (平成 14 年度~)
3. 高齢者の食事作り環境に関する研究(高齢者の食事作りの実態調査、台所設備や調理器具などの使いやすさ、
包装食品の開封しやすさなどを調査)(平成 7 年度~)
4. 食品の焼き加熱における最適条件の推定方法に関する研究 (オーブンや鉄板焼きで食品を加熱する際の加熱
温度および加熱時間の推定方法の検討や、放射伝熱における放射波長の影響、スチームコンベクションオーブ
ンにおける蒸気の影響などについて研究)(平成 3 年度~)
5. 家庭科教育における「六つの食品群別栄養摂取量のめやす」に関する研究。(平成 6 年度~)
6. 食品の調理加熱における木炭の利用に関する研究 (平成 4 年度~)
ほか
● 専門分野(科研費分類):食生活学,食品科学
● 現在の研究課題:
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加熱調理における熱伝達法と食品の物性の関係について
食品の加熱条件推定法に関する研究
食教育と調理教育
高齢者の食事作りに関する研究
電磁調理器とガスこんろの特性比較
加熱,伝熱
加熱条件,推定,熱物性
食育 、 調理
高齢化社会,食事作り,調理器具
電磁調理器 、 ガスコンロ
● 著書:調理と理論(山崎清子,島田キミエ,渋川祥子,下村道子,市川朝子)同文書院 2010/04 ほか
● 論文:Defatting and Dehydration of Meat Products during Heating in Steam Convection Oven, J. of the Japanese Society
forExperimental Mechanics 11 巻(頁 86-91)2011/11
ほか
● 総説・解説記事等:地域との連携における食育活動 : 調理をテーマとした科学教室(教材研究) ほか
● 所属学会:日本食生活学会,日本調理科学会,日本家政学会,日本熱物性学会,日本家庭科教育学会
● 担当授業科目:
 教育人間科学部:家庭科概説C
 大学院教育学研究科:食物学講義,食物学演習,食生活科学実験,教育デザイン
● 共同研究希望テーマ:
 食品の最適加熱条件に関する研究、 産学連携、民間を含む他機関等との共同研究等を希望する、技術相談、受託研
究、共同研究
 食物・調理教育に関する研究 、 大学等の研究機関との共同研究を希望する
● 相談に応じられる分野:家庭科教育(食物教育、調理教育)に関する分野,食品の加熱に関する分野
● 学外審議会・委員会等:遠赤外線による食味向上研究会 2007/09 ~ 継続中,常任委員 ,(財)遠赤外線協会
● 社会活動(公開講座等):
 土曜学校(年中行事と食べ物) 横浜国立大学教育人間科学部附属鎌倉小学校,2010/03,附属鎌倉小学校
 がやっこ科学教室(かたまる不思議) 横浜国立大学教育人間科学部・保土ヶ谷区役所,2009/12,横浜国立大学
 高校生科学講座 電子レンジを知って,使いこなそう! 神奈川県立青少年センター,2009/10,横浜国立大学
 社会人のための大学フェア体験公開講座 おいしさの不思議-おいしさを感じる仕組みと調理との関係-神奈川県
生涯学習情報センター,2009/09,神奈川県生涯学習情報センター研修室
 古河市学校教育講演会 食育の必要性,古河市教育委員会,2007/09,古河市
【研究室紹介】 横浜国立大学
教育人間科学部
はじめに
本研究 室の主な研究テーマは着衣の快適性で、中でも
運動機能性の問題と温熱的な快適性の問題の 2 つを柱とし
ている。着衣(靴、オムツ、肌着等)の熱水分移動と快適
感、暑熱時の体温調節反応と被服による熱中症予防への貢
献、ブラジャー(授乳期、就寝用等)の着心地等の研究テ
ーマに取り組んでいる。また、きもの文 化の伝承 と
海外発 信に関わる教育プ ログラム開発を目指 し
た授業 研究にも取り組ん でいる。主なものを以 下
に紹介 する。
1)着衣の温熱的快適性に関する研究
温熱的快適性には、着衣の熱水分移動性が影響し、通気
性や保温性等の素材要因や衣服のデザイン等の構成要因、
環境の気候条件等、様々な要素が影響するので、人間-被服
-環境をシステムとし
てとらえ、複合的に評
価している。
家政教育講座
薩本弥生
の温熱環境状態計測を連続して行うシステムの構築に取り
組んでいる。そこで、温熱環境の人、着衣、環境に関わる
温熱環境物理量を計測し無線で集積し、同期して人の温熱
的快適性や心身負荷の指標となる温熱生理計測
(耳孔内温、
心拍、代謝量、皮膚温、衣服内気候等)と心理計測ができ、
被験者に装着負荷が少ないウェアラブル無線センサシステ
ムを開発し、着装時の環境状態および人間状態の計測・分
析・評価を試みる。取得したデータからの熱中症行動・状
態モデルの構築と新たな評価指標による熱中症予防支援シ
ステムの構築を目的とする(Fig.3 参照)。
被験者による着装
実験や、サーマルマネ
キン等のモデル装置
Fig.3 熱中症予防のための支援システムの構築
を用いた実験を行い
(Fig.1、2 参照)、環境
に応じた最適な着衣
の条件を検討するた
め,着衣の熱水分移動
性能への風,動作およ
Fig.1 発汗歩行マネキン
2 ) き もの文 化の 伝承 ・発 信を目 指した 授業 研究
日本のきもの文化の魅力を日本の子ども達の心に伝承
し発展する芽を育て、外国の子どもたちの日本理解や文化
交流の促進に貢献できる体験型教育プログラムの開発に取
り組んでいる(Fig.4 参照)。
び着衣のデザインによる影響を評価するシステム構築を目指
している。
着衣のふいご作用による換気は、人体からの熱水分移動
性を促進させるため、蒸れやすい着衣の温熱快適性向上に
重要である。そこで、トレーサガス法を用いて着衣の換気
量の分布を評価し、これを用いて温熱的に快適な着衣のデ
ザインを検討する評価法を構築することを目指している。
オムツ、革靴、レインコート等の着衣の蒸れ防止にふいご
作用がどう寄与するか、検討している。
一方で、暑熱環境下のスポーツ時の熱中症予防に向け
て、人間周りの温熱環境の改善のための実際の生活環境で
Fig.4 USA SanFrancisco での浴衣着装ワークショップ
服飾の色、柄、形等は、地域や時代によって異なるが、
きものに込められた昔の人の生活の知恵や技術、美意識等
が、国を越えて現代の衣生活やコミュニケーションに生か
されるようになると良いと願っている。
以下にゆかたを中心にきもの文化を理解するための
e-learning サイトを作成したので、ご覧下さい。
http://kimono-bunka.ynu.ac.jp
<連絡先>:電話・FAX:045-339-3307
eメール: [email protected]
研究室 HP のサイト
http://ynu-satsumoto-labo.ynu.ac.jp/index.html
Fig.2 人工日射環境下での被験者実験
(安静と運動時)
ご連絡先:
〒240-8501 横浜市保土ヶ谷区常盤台 79-7
横浜国立大学 大学院環境情報研究院 教授 長尾智晴(拠点代表)
電話&Fax.:045-339-4131
電子メール:[email protected]
長尾研究室 URL:http://www.nlab.sogo1.ynu.ac.jp/
YNU 研究拠点「感性脳情報科学」: http://kansei.ynu.ac.jp/