スティーブ・ジョブスの影響

スティーブ・ジョブスが ICT に及ぼした影響
神・天才・鬼…意識してそうしたわけではなく、自然とそうなってしまった。
◎目的を達成するために一切の妥協を許さない
◎自分の感情を抑えることができない(すぐにキレる、すぐに泣く)
◎菜食主義が全ての病気に有効であると信じていた(癌の治療が遅れる原因)
◎自分が養子であることに常にコンプレックスを持ち「愛」の存在を認めようと
しなかった
◎失敗を恐れなかった(成功することだけを信じ何でもやってみた)
プロダクト History
--------------------------■ 1976 年 Apple Ⅰ
パーソナルコンピュータキット。Apple が法人化するきっかけとなったプロダクト。
販売台数は約 200 台程度。
↓写真
http://bit.ly/L4OkRE
--------------------------■ 1977 年 Apple Ⅱ
Apple が会社として大きく躍進するきっかけとなった。マニア向けのキットではな
く、一般ユーザー向けの完成品。当時「そんなもの買う人間などいるのか?」とい
う疑問があったが、スティーブ・ジョブスは絶対に売れる!と信じて大量生産に踏
み切った。表計算ソフトをプリインストールし、プラスチックの成型品による外装
を採用。この製品によってパーソナルコンピュータというものが一気に一般向けの
ものとなった。生産台数は 200 万台。
↓写真
http://bit.ly/L4Org9
--------------------------■ 1980 年 Apple III
ビジネス向けパーソナルコンピュータ。ハードウェア、システムソフトウェアの品
質が低く、最小構成で 4000 ドル以上と高価なことに加え、Apple II の人気が非常
に高いにもかかわらず無理な移行を強いようとしたためアプリケーションソフト
も揃わず、商業的に失敗に終わった。当時富士通の FM-8 や NEC の PC-8801 など
が最初からワンチップの 64Kbit DRAM を採用していたが Apple III は 16kbit DRAM
チップを 2 個パッケージした 32Kbit DRAM を採用したこともコストアップの
要因となったと言われている。
↓写真
http://bit.ly/KsfJC6
-------------------------■ 1983 年 Lisa
オフィス向けのパーソナルコンピュータで先進的な機能と操作性を持っていたが、
動作の遅さや価格の高さなどの理由で商業的には失敗した製品。
スティーブ・ジョブスがスアン・ブレナンとの間に作った婚外子の名前をつけた
ことで話題になった。
↓写真
http://bit.ly/Ks6PVa
2012.5.18 ICT 研究会 P1
スティーブ・ジョブスが ICT に及ぼした影響
-------------------------■ 1984 年 Macintosh
それまでのコンピュータの常識であった命令文による操作をなくし、フォルダやゴ
ミ箱などの「アイコン」をマウスでクリックすることで操作するという概念を始め
て取り入れた。現在の WindowsOS、MacOS、Android の元祖。この製品によって
IBM による独占市場に殴りこみをかけた。
↓写真
http://bit.ly/L4OwQS
↓スーパーボールでの CM
http://bit.ly/KrY8dt
生産台数は発売 5 ヶ月で 72,000 台
ケースの上部に手を入れて持ち運べる構造になっていて、
パーソナルを印象付けるデザインとなっている。
↓プレゼンテーション
http://bit.ly/KrZp4c
--------------------------■ 1985 年 スティーブ・ジョブス Apple 社を解雇される
--------------------------■ 1988 年 NeXTcube
スティーブ・ジョブスが NeXT コンピュータ時代に開発・製造・販売されたワーク
ステーション。高価格、高機能の OS を搭載したゆえに最初のモデルでは動作が非
常に遅かったということもあり、商業的には失敗に終わってしまった。
ジョブスがコンピュータ本体を立方体にすることにこだわったデザインが特長であ
るが、ワークステーションの利用者は特にデザインにこだわりは持っていなかった
ようだ。
↓写真
http://bit.ly/Ksj6ZF
--------------------------■ 1995 年 Toy Story
スティーブ・ジョブスがディズニーの子会社であるピクサーの CEO 時代公開され
たアニメーション映画。初のフル CG アニメーション作品。全世界で約 3 億 6200
万ドルの興行収入を上げた。ピクサー社時代のスティーブ・ジョブスは制作にはほ
とんど口を出さず、もっぱらポロモーションと効率的に利益を挙げる方法を実践し
ていた。
↓トレーラ
http://bit.ly/Kskgoa
2012.5.18 ICT 研究会 P2
スティーブ・ジョブスが ICT に及ぼした影響
--------------------------■ 1995 年 スティーブ・ジョブスの NeXT 社を Apple が買収
--------------------------■ 1998 年 iMac
NeXT 社買収でアップルに復帰したスティーブ・ジョブズが中心となって開発され
た iMac は、パソコンの歴史においてエポックメイキングとなった製品である。
開発はアップル社内のごく限られた人数で構成されたチームにより極秘裏に進めら
れ、WWDC 1998 でのジョブズによる発表会で初めて iMac の存在を知った社員が
ほとんどであった。
↓プレゼンテーション
http://bit.ly/L5lMHN
(4:30∼)
--------------------------■ 2000 年 スティーブ・ジョブス Apple 社 CEO に復帰
--------------------------■ 2000 年 Power Mac G4 Cube
熱は上に上がるという特性を活かし、筐体下部から中央にある垂直冷却管を通り、
天板の排気口へ空気が流れることによって行われるという冷却方法を取り、冷却
ファンを搭載していない。そのため非常に静粛性が高い。反面、環境によっては熱
問題がつきまとう。また、光学ディスクドライブはスロットインタイプを採用し、
筐体上部からトースターのように飛び出てくるユニークな設計となっていた。
発表以来大きな注目を浴び、性能も上位モデルである Power Mac G4 と近かったが、
拡張性などに乏しく、高性能を必要とする多くの顧客が Power Mac G4 を選択した
ことが大きく、その上に様々な不良問題によるリワーク ( 改修 ) が実施されたこと
が影響し、販売は芳しくなかった。
↓CM
http://bit.ly/KsP8ER
--------------------------■ 2001 年 Apple Store
Apple によって運営されている直営の販売店及び技術サポート拠点。2011 年現在
世界に 300 店舗以上が運営されている。スティーブ・ジョブス自身が直接関わっ
たこともあり、その商品構成やレイアウト、外装デザインなどにも「こだわり」が
感じられる。
↓ニューヨーク店写真 http://bit.ly/L5RVyV
↓銀座店店写真
http://bit.ly/L5Tf4N
2012.5.18 ICT 研究会 P3
スティーブ・ジョブスが ICT に及ぼした影響
■ 2001 年 Mac OS X
Macintosh コンピュータ用の現行オペレーティングシステム (OS) 。旧来の Mac OS
に比べて非常に安定しており、オープンな標準規格の採用を基本としている Aqua
と呼ばれる独自のユーザインタフェースで構築されたウィンドウシステムを搭載し、
Mac OS の特徴である直感的かつ柔軟な操作を実現している。開かれているオープン
ソースの強みと、Macintosh が初めから持っていた「閉じていること」(ハードウェ
アとの密接な統合)の強みを併せ持つ。
起動画面↓
http://bit.ly/KsqJPY
--------------------------■ 2001 年 iPod
アップルが発売するハードディスクドライブを内蔵したデジタルオーディオプレー
ヤー。2012 年現在 iPod mini、iPod shuffle 、iPod nano、iPod touch とバージョン
展開されている。iPod の開発に当たりスティーブ・ジョブスはあらゆる手段を講じ
て音楽配給会社を説得し、「iTunes」のリリースとともに世界中の人々の音楽の楽し
み方のスタイルを変えてしまった。同時に SONY の Walkman を世界の市場から駆
逐してしまった。
↓2005 年 iPod nano プレゼンテーション ↓iPod Shuffle 第二世代 CM
http://bit.ly/L5qtBl http://bit.ly/Kswm0p
--------------------------■ 2007 年 iPhone
音楽業界を制した後は電話。iPod に携帯電話の機能に加えタッチパネルで操作し、
インターネットや電子メールの送受信等が行える携帯情報端末としての機能を持ち
合わせた。既存のタッチパネルの多くは同時に一箇所のみでしか操作を行えなかっ
たが、iPhone ではマルチタッチと呼ばれる、複数の指を同時に操ることで画面の拡
大縮小などバリエーションに富んだ操作が可能となった。
2012 年 5 月現在、Android 携帯電話各社が正常な利益率を維持できずに苦戦してい
る中、Apple だけが健全な利益を確保し、日本でのシェアも Android に迫りつつまる。
将来的な展望も Apple 有利とする見方が多いようである。
↓iiPhone プレゼンテーション
http://bit.ly/KszU2J (1:40∼)
--------------------------■ 2010 年 iPad
世界初のるタブレット型コンピューター。マルチタッチによる操作方法やユーザー
インターフェースのデザインなど多くの機能が共通化されている。さらには電子書
籍の購読ができるなど、新たな機能が搭載された。
2012 年現在第三世代になっているが、過去 3 年間の四半期ごとの出荷台数は 1,000
万台を超える勢いであり、ノート PC の市場も脅かしポータブルコンピュータの概
念を変えつつある。
↓2010 年 iPad プレゼンテーション
http://bit.ly/KsymG3 (8:30∼)
2012.5.18 ICT 研究会 P4