人類進化の歩み 全体図解 時代区分 人類の拡散 年代(万) 主な出来事・気候変動 500 人類(猿人)の誕生 進化系統と脳容量 温 暖 期 0 特徴 ・樹上逃避機能喪失 ・脳容量拡大の制限解除 ・肉食遺伝子獲得 自然外圧+ 種間闘争圧力△ ~ 200 パラントロプス属 ハビリス 想像図 氷 期 ギュンツ氷期 25 リス氷期 7.4 7 ミンデル氷期 干ばつ 新人 による第三次拡散 トバ火山噴火 ヴェルム氷期 脳容量 900cc ボーンハンター (骨や草の根収集) 飢えを凌ぐ為の 脂肪蓄積機能の獲得 寒冷化→乾燥化 →植生変化 ※原人~旧人の 各段階にて 出アフリカ~決死行 の形跡が見られる 外敵(他生物)には 力では勝てない 自然対象への同化 (祈り⇒精霊信仰) 動植物の移動・減少 →食料不足 観念原回路の獲得 (脳進化へのシフト) 出アフリカ→決死行へ (スンダーランド~アジアの 温暖地域で安定) エルガステル ホモ・エレクトス ※原人・旧人共に 拡散の末に絶滅 (ウィルス・免疫機能 格差によるもの?) ※拡散(出アフリカ)組 ※アフリカ残留組 ハイデルベルゲンシス ジャワ原人・北京原人 ※拡散(出アフリカ)組 サピエンス 急速な乾燥化 →(東アフリカにて)干ばつ 動植物の移動・減少 →食料不足 残留アフリカ組 →現アフリカ人 特徴 ・石器の高度化・多様化 ・様々な道具の発明 ・農耕・牧畜の開始 ※10 ※左:現在のアフリカ大地溝帯の様子、 中・右:化石が多数発見されたアフリカ東側のオルドヴァイ渓谷 【石器】 骨を叩き割るだけの重 量石器(礫器など)が外 圧適応(観念進化)ととも に加工された軽量石器 (ハンドアックスなど)に多 様化・高度化していっ た。 弓矢の発明による 生産力・防衛力の上昇 温 暖 動物の狩猟困難 →食糧不足 寒 冷 外敵に対する 防衛力の飛躍的向上 →地上への進出可能 ヤンガードリアス期 土器・石器・織物技術 などの道具の多様化 投槍による 大型動物の狩猟 スンダランド海没 ※8 ※参考:現在のグリーンランド氷河 【壁画】 赤土・炭を獣脂・血・樹液を溶 かし混ぜ込んだ顔料を使って壁 に動物を描いていた。当初は「畏 れ敬う対象」として具体的に描か れていたものが、槍の発明ととも に徐々に抽象化され、弓矢の発 明以降は抽象化された動物だけ でなく「弓矢を持ち動物を追う 人々」も描かれるようになった。 それに伴い意識の変化(「守り」か ら「攻め」)もあったと考えられる。 ※70万年前 オルドバイ渓谷 で出土した石器 ※250万年前頃 南アフリカのスワルトクランス洞窟 道具技術(観念機能)の 塗り重ね進化 (口伝、壁画、贈与etc) トナカイ・マンモス等の 鈍足な北方動物の減少 →俊敏な温暖動物の増加 1.6 1.4 徐々に温暖化 →植生変化 ※火の使用 ※7 【狩猟・漁撈など 】 石器の高度化に伴い、木や骨を加工した 槍や針(釣りや衣類に使用?)なども作られ ている。また1.6万年前頃には石器・骨など を使った弓矢も発明されたと考えられる。 観念の組み替えによる 急速な外圧適応(進化) 石器を使った 狩猟器具(槍)の発達 氷期ピーク(最寒冷) 脳容量 1400cc 道具(石器) の多様化 →高度化 ※6.1万年前 南アフリカ・シブドゥ洞窟で 発見された最古の石鏃 (投げ槍に利用?) ※2.5万年前? ウクライナのマンモスハウス (キエフ美術館所蔵のマンモスの 骨でできた小屋の復元図) ※40万年前 ドイツ・シェーニンゲン遺跡で 発見された最古の木槍 【装飾・土器など 】 石器の高度化に伴い、貝殻 や骨(牙も含む)を加工した装 飾品が多数作られた。更に 2.7万年前以降には土偶・土 器が発明されたように技術力 (観念力)の進化がより見られ る。 ※7.5万年前頃 南アフリカで発見された貝殻で 作られた最古の装飾品(ビーズ) ※3.1万年前頃 マンモスの象牙で 作られた水鳥らしき鳥の像 注) 道具の進化、及び住居の形態は、人類の 拡散地の状況(気候や生産様式等)による 地域差が大きく、出現年代等の差異が見 られる。 よって、ここでは代表的な事例を掲載して いるが、直線的な繋がりとは限らない。 ※3 ※4 ※石器で叩き割られ、 骨髄を取り出した 痕跡のある骨 ※260万年前 オルドバイ渓谷で 見つかった世界最古の石器 ※16 【氷河期】 人類の出アフリカ(決死行)に至った要 因と思われる環境(氷河)の様子。 同化対象(自然、動植物、 同種他族など)の拡大 人口の微増による 食糧不足→狩猟の開始 2 参考サイ ト ※1:プロローグ~「人類の拡散から弓矢を発明して洞窟を出るまで」~ http://www.biological-j.net/blog/2010/08/001004.html ※2:人類の拡散と進化シリーズ1~人類の拡散と絶滅~ http://www.biological-j.net/blog/2010/08/001008.html ※3:人類の拡散と進化シリーズ2~観念機能の獲得~ http://www.biological-j.net/blog/2010/09/001009.html ※4:人類の拡散と進化シリーズ3~観念機能の進化~ http://www.biological-j.net/blog/2010/09/001010.html ※5:人類の拡散と進化シリーズ4~ホモ・サピエンスの進化~ http://www.biological-j.net/blog/2010/09/001013.html ※9 道具(石器) の使用 頻繁に出アフリカ (先人のルートを辿る) →世界中に拡散 ネアンデルタレンシス ※一時共存・混血あり 想像図 言語機能 の獲得 言語機能 の多様化 →高度化 - 1 0 ℃ 徐 々 に 温 暖 化 ※11 ※現生人類とゴリラの足の骨格の比較 踊りによる二足歩行訓練 長距離移動や踊りによる 心肺・発汗機能の強化 残留アフリカ組 →更に少数離散 (最少人口約2000人) ~ 最 終 氷 期 1 ※17 脳を保護する為の 髪毛の成長機能の獲得 ↓ ※アフリカ残留組 - 6 ℃ ※2 【住居】 弱者故に約500万年間常に他の動物が寄り付かないような絶壁にある洞窟 を住居としていた。ただ新人段階においては、長距離移動の際に岩陰だけでな く、簡易な野営地(石や木、骨などを使用した住居)を作ったと考えられている。 骨髄(肉)食化により 脳の消費エネルギーの確保 特徴 ・言語野の発達 ・喉の形状変化 ・石器・火の利用 ~ 14 10 旧人 による第二次拡散 踊りやスキンシップ(性) の解脱充足へ収束・強化 (ポイセイなど) ~ 70 60 50 1 0 万 年 周 期 で 繰 り 返 し 気 温 0 洞窟逃避 →恒常的な怯え ※1 恒常的な飢え ~ ドナウ氷期 共認機能へ収束・強化 ↓ 間 氷 期 4 100 本能では全く外敵 には歯が立たない 種間闘争上の最弱者 ヒーバー氷期 原人 による第一次拡散 【樹上逃避機能の喪失】 突然変異(ウィルス?)により人類(猿人)の足は木を掴めな い(樹上に逃げれない)骨格となった。 参考 サイト ※12 ※観念(脳)強化に収束 寒 冷 化 ※注意:下記の図は見え易い様にサイズ調整しているため、実際の寸法通りではありません。 体毛成長機能の抑圧 (表情を作る眉毛の獲得) ※肉体強化に収束 氷河期に突入 住居・道具・食性の変遷など 内圧(外圧適応) 共認・観念進化 肉体進化 脳容量 380cc ~500cc + 2 ℃ 300 不全・状況認識 突然変異(ウィルス?)により 樹上逃避機能の喪失 アウストラロピテクス属 想像図 自然外圧 ※5 ※6 ※13 ※3.2万年前 ショーヴェ洞窟の壁画 ※2万年前 左;尖頭器、 右:ナイフ形石器 ※2万年前頃 骨で作られた縫い針や釣り針 ※2.7万年前頃 左:土偶 右:骨で作られた女性の像 ※15 ※1.5万年前 ラスコー洞窟の壁画 ※1万年前以降 細石器 ※1.7~1.2万年前 投槍器 上:マンモスの牙製、下:獣骨製 ※18 農耕・牧畜生産へ移行 ※19 生産様式の多様化 現生人類 ※6:人類の拡散と進化シリーズ5~新人段階での観念進化~ http://www.biological-j.net/blog/2010/09/001016.html ※7:人類の拡散と進化シリーズ6~人類はどのように言語を作っていったのか~ http://www.biological-j.net/blog/2010/10/001019.html ※8:人類の拡散と進化シリーズ7~人類はどのようにして言語を作っていったのかPART2~ http://www.biological-j.net/blog/2010/10/001022.html ※9:人類の拡散と進化シリーズ8~人類における言語機能の獲得と直立歩行訓練について~ http://www.biological-j.net/blog/2010/10/001025.html ※10:人類の拡散と進化シリーズ9~赤ちゃんの母国語の獲得と、母国語の成立過程~ http://www.biological-j.net/blog/2010/10/001026.html 人口増加→出洞窟 →地上への進出 竪穴式住居などの出現 ※11:人類の拡散と進化シリーズ10~毛が抜けたのなんで??? http://www.biological-j.net/blog/2010/11/001049.html ※12:人類の拡散と進化シリーズ11~毛が部分的に生えるのはなんで? http://www.biological-j.net/blog/2010/11/001050.html ※13:人類の拡散と進化シリーズ12~ネアンデルタール人も私達の中に生きている http://www.biological-j.net/blog/2010/11/001054.html ※14:人類の拡散シリーズ13 ~土器の誕生~ http://www.biological-j.net/blog/2010/11/001057.html ※15:人類の拡散シリーズ14 ~弓矢の発明1~ http://www.biological-j.net/blog/2010/12/001061.html ※2~1.6万年前頃 日本の竪穴式住居(復元写真) 旧石器時代後期~縄文時代に掛けて、 次々に集落が作られた。 ※1.6~1.4万年前 弓矢の登場 時速100キロ、飛距離200メートルの飛び道具の登場は、人類に飛躍 的な力を与え、地上への進出を加速させた。 ※1.2万年前頃 スペイン・カステリヨンの岩陰に 描かれていた人類が弓矢で動物を 狩猟している様子 ※16:脳と脂質のラブラブな関係 http://www.biological-j.net/blog/2010/10/001020.html ※17:気候変動と人類の拡散 http://blog.kodai-bunmei.net/blog/2010/12/001166.html ※18:241514 農耕と牧畜の起源~マーヴィン・ハリス氏著『ヒトはなぜヒトを食べたか―生態人類学から見た文化の起源』~ http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=241514 ※19:農耕と牧畜の起源 http://d.hatena.ne.jp/matsuiism/20090813 ※20:237397 定住革命を考える http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=237397 ※14 ※1.2万年前以降 縄文土器 上:火を模った土器 下:男女の和合を表す土器 ※20
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