平成 23 年度 セーフティネット支援対策等事業費補助金 社会福祉推進事業 東日本大震災における被災地での運動・スポーツによる 身体的・精神的支援および活用方策に関する 調査研究事業 財団法人 健康・体力づくり事業財団 東日本大震災における被災地での運動・スポーツによる身 体 的 ・ 精 神 的 支 援 お よ び 活 用 方 策 に 関 す る 調 査 研 究 事 業 財団法人 健康・体力づくり事業財団 自然災害はどこでも起こりえます。 自分が被災しないときには忘れがちですが、 日本列島は、地震だけでなく、台風、水害、豪雪など、 毎年多くの自然災害を受けているのです。 被災し、孤立して 自分たちだけで持ちこたえなければならない時期もあるかもしれません。 一番大事なことは、自分で自分の身を守ること。 普段から、災害に備える準備が必要です。ものや避難路だけでなく、 いきぬく力も。 平成以降の主な地震災害 平成 24 年 2 月 14 日現在 年月日 平成5年 7月12日 平成7年 1月17日 死者・ 災害名 行方不明者 北海道南西沖 230名 地震 阪神・淡路大 6,437名 震災 トピック 津波災害 警報の限界 義援金 都市型災害 直下型地震 ボランティア元年 孤独死 PTSD クラッシュ症候群 1名 全島避難 群発地震 地域の歴史文化の解体危機 への注目が集まり始める なし 自宅への公金投入 直前訓 練による災害対応の迅速さ 死者1名 行方 長 周 期 地 震 動 ( ス ロ ッ シ ン 不明者1名 グ) 500年間隔地震 68名 エコノミークラス症候群 廃用症候群 1名 高齢被災者の生活不活発 病・感染症の予防 15名 原子力発電所の事故 子どもへの運動支援 23名 土砂災害 平成12年 新 島 ・ 神 津 7月 島・三宅島近 海 平成12年 鳥取県西部地 10月16日 震 平成15年 十勝沖地震 9月26日 平成16年 新潟県中越地 10月23日 震 平成19年 能登半島地震 3月25日 平成19年 新潟県中越沖 7月16日 地震 平成20年 岩手・宮城内 6月14日 陸地震 平成23年 東日本大震災 死者16,140名 連動型地震 3月11日 行 方 不 明 者 絆 コミュニティの再生 帰宅難民 放射能汚染 3,123名 北海道南西沖地震 (M7.7) 十勝沖地震 (M8.0) 岩手・宮城内陸地震 (M7.2) 新潟県中越/中越沖 地震(M6.8) 東北地方太平洋沖地震 能登半島地震 (東日本大震災) (M6.9) (M9.0) 兵庫県南部地震 (阪神・淡路大震災) (M7.3) 鳥取県西部地震 (M7.3) 三宅島(M6.5) も く じ はじめに 第Ⅰ章 提言 ····································································· 1 第Ⅱ章 運動指導者の運動支援実態 ················································· 9 健康運動指導者の運動支援・指導に関する調査 ····································· 11 運動指導者たちの活動事例 ······················································· 32 (1) 東日本大震災の避難所における運動指導の分析 ··························· 32 (2) 運動指導者たちの活動事例・生の声 ····································· 39 第Ⅲ章 序 被災地のスケッチ ························································· 111 災害で考えること ··························································· 113 東日本大震災の経験 ····························································· 116 (1) ふるさとを失った瞬間に立ち会った人々と ······························· 117 (財団法人宮城県成人病予防協会・越前ゆかり、北目衛子) (2) 地震のあと-現地保健師の見た被災 ····································· 120 (宮城県仙台市保健師・伊藤加奈子) (3) 避難所避難者として活動を開始する ····································· 123 (NPO 法人石巻スポーツサポートセンター・松村善行) (4) 避難所を預かって ····················································· 127 (福島県立福島北高等学校・東城正幸) (5) 現地にいた健康運動指導士を運動支援に駆り立てたもの ··················· 129 (岩手県健康運動指導士・藤野恵美) (6) 介護予防サポーターの被災者運動支援活動 ······························· 136 (宮城県多賀城市・多賀モリ会) (7) 自分たちにできること ················································· 138 (岩手県奥州市スポーツ推進委員・菊池幸子) (8) もう一度ふるさとのつながりを! ······································· 141 (NPO 法人はらまちクラブ・江本節子) (9) 被災地のフィットネスクラブ-危機管理と地域貢献 ······················· 146 (スポーツクラブ&スパ ルネサンス仙台南光台・星野義倫) (10) 総合型地域スポーツクラブの後方支援 ··································· 148 (NPO 法人フォルダ) (11) 二度の大震災を経験して ··············································· 152 (元宮城県栗原市健康推進課・織江勝美) おわりに 解説 被災地に生活するということ ··········································· 155 ストーリーの力強さ ······················································· 158 第Ⅳ章 運動指導者のガイドライン ················································· 159 ≪被災地における運動支援ガイドライン≫ 1.心構え-被災地で運動支援を行うということ ··································· 161 2.被災地に入るまでの手順および連絡先 ········································· 162 3.被災地に持っていくもの ····················································· 164 4.運動指導者としての支援活動 ················································· 165 5.時期別にみた被災者の心身症状と被災地の状況 ································· 168 6.運動指導プログラム作成のガイド ············································· 171 7.おわりに ··································································· 177 ≪自分の指導現場で行っておきたいこと≫ 1.運動指導者が心得ておくべき災害時の備え ····································· 187 2.運動指導者におけるネットワークづくり ······································· 191 おわりに ········································································· 196 資料編 調査票Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ ························································· 199 統計結果表 ······························································· 211 は じ め に わが国は、これまで幾度となく災害に見舞われてきました。これから先も人間の力を 超えた自然災害を避けることはできませんが、多くの犠牲の中から教訓を学び備えるこ とで、少しでも被害(人災を含む)を軽減することはできます。 本調査研究は、平成 23 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災において一時期の失望感、 喪失感を乗り越え、復興を目指し始めた中、混乱しながら一人ひとりが必死の努力で行 った運動支援の実態や声を集めたものです。そこでの知恵や経験を、不幸にも災害に出 会った人・地域で、一人でも多くの方が助かり、少しでも軽い気持ちになれ、時間がか かっても元気に、復興できるために役立てていきたいと実施いたしました。 本調査に対し、ご自身も被災にあった方を含め、たくさんの方から回答をいただきま した。特に、実際に活動された方々の事例は緊迫感にあふれ、臨場感のあるものが多く ありましたので、できるだけそのまま掲載しました。現場で何が行われていたのか、次 の世代に記録を残すとともに、この未曾有の災害から、我々運動・スポーツ指導に携わ る者として学び提言したいことをまとめております。 本報告書を、運動・スポーツ指導者の身近で役立てていただき、もって、地域住民の 方々の健康な生活に、何より一日も早い復興の一助となれば幸いです。 最後に、本調査研究にご協力いただきました指導者、取材させていただきました方々、 ならびに本調査の実査・分析にご指導いただきました委員の皆様に深く感謝申し上げま す。 財団法人 健康・体力づくり事業財団 理事長 小澤 壯六 第Ⅰ章 提 -1- 言 本調査研究は、平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)後に 実施された災害時支援としての運動指導の実態を明らかにするために行われた。 本調査研究は、二つの調査を組み合わせた構成となっている。一つは、日本全国に在住する健康 運動指導士とNSCAジャパン指導者(全米ストレングス&コンディショニング協会公認スペシ ャリストおよびパーソナルトレーナー)に対し、運動指導の実施の有無、実施した運動指導の目 的・頻度、動機、現地への入り方、支援内容などを、調査票を郵送し調査した(第Ⅱ章)。 もう一つの調査では、関与観察という方法で、被災地内部の出来事や状況の時間的推移などを、 被災地の保健・医療や運動指導の立場にあった人から証言を集め、被災後に運動指導が被災者の 生存・健康管理のために導入されていく過程を動的に捉えた。特に、被災地の外からの支援が到 達する以前の被災地内部における運動実施の態勢構築について、被災者・被災支援者の心理を含 めて報告した(第Ⅲ章)。 これらの結果を基に、本調査研究は災害後に必要とされる運動指導のガイドラインを提示した (第Ⅳ章)。 しかし、そのガイドラインに沿った運動指導が実施されるためには、運動指導を必要とする被 災者の傍に指導者が存在することが必要である。被災した現地にいる運動指導者は自らも被災し ており、今回のような大規模・広範囲の災害に際しては支援の量が膨大になることから、被災地 の外から被災地に迅速かつ継続的に運動指導者を派遣する仕組みの構築が要請される。本調査研 究の結果を踏まえながらその仕組みについて考察したので、最初の章において将来に備えるため の提言として報告する。 【提言】 ●災害派遣医療チーム(DMAT)に、運動指導者を含めておく ●地域防災計画および防災マニュアルに運動支援を位置づける ●IT を利用した全国レベルの運動・スポーツ団体によるネットワークを構築する ●恒常的に『災害時運動支援指導者研修』を実施する 1.災害派遣医療チーム(DMAT)に、運動指導者を含めておく 災害発生当日から1週間程度は、まず生命の確保が最優先事項となる。エコノミークラス症候 群(静脈血栓塞栓症)対策はその一つである。また、被災と避難行動という大きなストレスは生 体リズムを攪乱し、その後の心身の健康を阻害する。今回の調査で、この時期にあっても、被災 避難者自身による運動の開始や現地の指導者・ボランティアによる運動支援が行われ効果を挙げ ているケースが一部で見られたものの、実際には被災地域において運動指導を立案し態勢を組む のは難しい。発生から間をおかずに、自動的に運動支援が発動する(運動指導者が派遣される) ことを可能とする初動体制の構築が必要であろう。 被災直後からの運動支援態勢を確保するために、 「災害派遣医療チーム(DMAT)に、運動指導者を含めておく」 ことを提言したい。 自然災害では避難所が開設されることがほとんどであるが、このような環境下では、身体活動 -3- が制限されることにより、エコノミークラス症候群はもとより、生活不活発病(廃用症候群)、関 節などの運動器障害等、早期からの運動による介入で予防・改善できる医学的問題が多々発生す る。被災地域でのこのような医療ニーズを的確に把握し介入を速やかに開始するために、運動指 導者がDMATの一員として加わることが求められる。 DMATは、医師、看護師および業務調整員で構成される。業務調整員として、救急救命士、 薬剤師・放射線技師などの医療職、事務員が派遣される。彼らの中に、運動指導に関する知識と 技術を持つ者を加えるのである。このような運動指導者には、厚生労働省が事業認定して養成を 始めた健康運動指導士、もしくはそれに準じる医学的基礎知識、運動指導に関する知識・技術を 持つ者がふさわしいと考えられる。 たとえば、保健師、管理栄養士、理学療法士等保健医療従事者で健康運動指導士の有資格者を DMATに加えておけば、保健医療の見地から適切な運動指導についての判断ができると同時に、 運動指導以外の保健医療的支援も行えるであろう。 運動指導の専門家が早期に現地入りすることは、住民の健康維持を担当する保健関係者らの負 担を軽減するとともに、すでに活動を開始した現地の運動指導者や住民ボランティアとのパイプ をつないで適切なアドバイスを与え、彼らの動きを支援し促進する。運動は、被災後長期間にわ たって継続しなければならない。支援の内容は、早期には医療面を中心とした対応であったもの が、生活習慣としての運動の継続に変わってくる。現地の人的資源とのパイプをつなぐことで早 く地域の運動支援ネットワーク(次項)が動き出せば、長いスパンでより多くの人々の命や心身 の健康を守ることにつながる。 2.地域防災計画および防災マニュアルに運動支援を位置づける 東日本大震災のように広いエリアで交通・情報が遮断された場合には、外部からの支援が到着 するまで時間がかかる場合がある。そのような時期においては、被災にあった地域内で対応しな ければならない。その中でいち早く運動支援が行われたケースは、災害時の安全確保や健康の維 持・回復の要となる保健師・栄養士や避難所運営者(学校教員など)たちから要請を得られた運 動指導者がいた所である。これには、 「なぜ運動が必要なのか」を、支援関係者らの中で理解が得 られ信頼関係が形成されていたことが大きい。 ここから得られる教訓は、 「地域防災計画および防災マニュアルに運動支援を位置づける」 すなわち、エリア内での運動支援体制を整備しておくことである。 こうすることにより、平常時より多くの人が、災害時に運動が生存や健康管理に必要な要素であ 「炊き出し」 ることを認識することができる。たとえば、災害を想定して行われる避難訓練に際し、 の訓練とともに「エコノミークラス症候群予防体操」の練習を加えることなどはすぐに始められ る準備である。また災害避難時に運動が必要であることが周知され、活動地域で運動・スポーツ 関係者らが運動支援体制を整え、住民を支える運動・スポーツ以外の分野と協力関係を構築する ことが促進される。 ※ネットワークの組み方は、第Ⅳ章 運動指導者のガイドライン≪自分の指導現場で行っておきたいこと≫の稿を参照 -4- 昭和 63 年(1988 年)に厚生省(当時)が打ち出した第二次国民健康づくり対策で、健康運動 指導士、健康運動実践指導者の二つの認定資格が生まれており、合わせて地域における住民ボラ ンティアである運動普及推進員の養成も制度化された。当初は地方自治体に勤務する保健師・管 理栄養士が多く健康運動指導士の資格を取得したが、現在では、運動指導の価値が高まり健康運 動指導士として雇用されたり独立して活動している者も少なくない。本調査研究においても、健 康運動指導士、行政保健師・管理栄養士、住民ボランティアが協力して避難所での支援などに大 きな役割を担った事例が報告された。今後の地域防災を考える上で、参考にすることができるで あろう。 3.IT を 利 用 し た 全 国 レ ベ ル の 運 動・ス ポ ー ツ 団 体 に よ る ネ ッ ト ワ ー ク を 構 築 し ネットワークにより恒常的に『災害時運動支援指導者研修』を実施する 東日本大震災のような長期にわたる災害の場合には、被災地外からの応援が入らなければ疲弊 してしまう。また、時間が経つにつれ、活動性の維持(生活不活発病の予防)、将来への不安から くる不定愁訴の緩和、成長期の子どものケア、コミュニティの再生など、支援内容へのニーズが 多岐にわたってくる。 急性期を過ぎ現在に至るまで、外部からの支援が入っているケースでは、 (国・行政が行う支援 を除けば)震災以前から、被災地の行政もしくは住民と個人的なつながりがあり、それを足場と して被災地に入り、ボランティアとして活動している運動指導者が多く見られた。つまり、医師、 臨床心理士等では、国、行政からの派遣や職能団体からの派遣もあるが、運動・スポーツの分野 については、健康運動指導からアスリートのボランティアにいたるまで、施策というより、個々 の篤志に支えられているといっても過言ではない。 また、現場では、ニーズに見合った運動指導が提供できていない、被災者の心情を逆なでして しまう光景も見られたという。 「気持ち」だけでは支援はできないということを表しており、本調 査研究からも、長期に支援に入っている健康運動指導士やNSCAジャパン公認指導者は、40 代~50代で、10年以上の豊富な運動指導経験を持つ者が多く、それなりの技術・経験が必要 であることを示している。 以上のことより、 「IT を利用した全国レベルでの運動・スポーツ団体によるネットワークを構築する」 これは、長期にわたる運動支援を支える仕組みである。 さらに、そのネットワークによる、 「恒常的に『災害時運動支援指導者研修』を実施する」 ことを提案したい。 まず、本調査研究を実施した健康・体力づくり事業財団、NSCAジャパンの2団体を中心に 日本の運動指導者登録団体に呼びかけ、ITを利用したネットワークを構築する。さらに日本医 師会や日本赤十字社、災害医療センター等と協力し、『災害時運動支援指導者研修』を開催する。 本調査研究では、研修するべき被災地において運動支援を行うための必要な知識・技術を網羅し -5- たガイドラインも作成した(第Ⅳ章)。このガイドラインを活用した研修が可能である。 ネットワークでは、研修を修了した指導者を、無償・有償の希望、支援可能時期、支援可能エ リア、得意分野などのカテゴリーでリーダーバンクに登録してもらい、緊急時から長期にわたる まで、ニーズやオファーに応え順次派遣したり、随時被災地の情報を収集できたりするデータベ ースを構築することを行う。 【構築手順】 各組織、NPO等 各指導者団体へネットワークへの呼びかけ ITによる ネットワーク 災害時運動支援ネットワークの構築 定期的情報交換 ネットワーク主催による コース修了者を登録した 災害時運動支援指導者コース 災害時運動支援リーダーバンク 得意技・レベル/ 派遣時期・場所/ 費用弁償の希望 ごとに登録 資金調達・人的体制 日赤 国 日本 医師会 現地からの情報提供/ 支援者の情報収集 ■ ■ ■ 縦割りを超え、ネットワークを構築するのは簡単なことではない。構築費、運営費、ネットワ ークをコントロールする常設の事務局も必要となる。派遣となったとき、その指導者の費用負担 や安全確保も課題となろう。しかし、被災からの復興は、そういったハードルを越えなければな らない。 今、地道に続けられている志ある「個」の支援の価値を大切にしながら、運動・スポーツ指導 者のそれぞれの組織が大連立を組めるかどうか、日本の中での運動・スポーツの存在が問われて いるといえよう。 -6- 日赤 ITによる ネットワーク 災害医療 センター NSCAジャパン 日本体育協会 ガイドライン 健康・体力づくり事業財団 ネットワーク主催による 日本 医師会 各組織、NPO等 日本フィットネス協会 災害時運動支援指導者コース 得意技・レベル/ 派遣時期・場所/ 費用弁償の希望 ごとに登録 現地からの情報提供/ 健康福 祉団体 事務局 支援 支援者の情報収集 住民 日本健康運動 指導士会支部 大学 地域ス ポーツ クラブ スポーツ 推進委員 運動普及 推進員 スポーツ・ 体育部局 行政 保健福祉 部局 -7- 医療 自治会 社会福祉 ボラン 協議会 ティア 学校 第Ⅱ章 運動指導者の運動支援実態 -9- 健康運動指導者の運動支援・指導に関する調査 本章は、標記調査研究の一環として、全国の運動指導者が被災された方々に対し、実施した運 動支援・指導の実態や実施出来なかった場合の阻害要因等を質問紙(郵送)により回答いただき、 それらを数量的に集計・分析することで、この度の実態を把握し標記調査研究の資料とするため に、この調査の結果をとりまとめたものである。 なお、本章で表示しきれない数多の統計結果表は、その他の資料とともに巻末に収載した。 調 1 査 の 概 要 調査対象 日本全国に在住する健康運動指導士と全米ストレングス&コンディショニング協会公認ス 「NSCA指導者」という。 )の17,599名 ペシャリストおよびパーソナルトレーナー(以下、 内 2 訳 健康運動指導士:14,134名 NSCA指導者:3,465名 調査方法 調査票3種類(Ⅰ票・Ⅱ票・Ⅲ票)を用いた郵送自計方式(往復) <調査票のコピーは、巻末に収載> 3 調査項目 調査票Ⅰ:個人の基本情報と運動支援・指導の実施状況および実施しなかった場合の理由 調査票Ⅱ:運動支援・指導を実施した場合の目的・頻度、動機、現地への入り方など 調査票Ⅲ:自由記述式で、支援内容・支援先の様子・感想など なお、調査票Ⅲについては、数量的な集計は行っておらず、次章でとりまとめた分析を明 記するとともに、回答者の掲載許可があるものは、そのコピーを収載した。 4 調査期間 平成23年12月12日(月)から12月26日(月)まで ただし、回答遅延の者については、24年1月18日(水)までに当財団に届いたものま でを入力・集計対象とした。(1月19日以降に届いたものは、無効回答として扱った。) 5 調査票回収数(率) 調査可能者数:17,217名 (内 訳 健康運動指導士:13,799名、NSCA指導者:3,418名) 回収数 ① 調査票Ⅰ:2,274 ② 調査票Ⅱ: 163 ③ 調査票Ⅲ: 99 回収率<調査票Ⅰによる> (この内の119は無効回答) 13.2%(有効回答率:12.5%) -11- 6 結果の概要 (1)調査回答者の基本的実態(背景)の状況 ① 回答者総数のうち有効回答のものは、2,155名であった。これを年齢・性別の状況 でみると(年齢については年齢階級)、40歳代が716名(33.2%)、30歳代が707名 (32.8%)と多く、それらに次いで50歳代が343名(15.9%)であった。 また、性別にみると、男性が819名(38.0%)で、女性が1,336名(62.0%)と女 性のほうが多かった。(表1) 全調査対象者約17,500名のうち、約8割が健康運動指導士ということから、回答 者を全体のサンプルと見なした場合、ほぼ偏りのないサンプルとみることができる。 ② また、性別と各年齢階級との関係をみると、女性では40歳代が最も多く、次いで30 歳代、50歳代、20歳代の順で回答者数が多かった。これに比べ、男性は30歳代が最 も多く、次いで40歳代、20歳代、50歳代の順で回答者が多く、女性に比べて男性 の回答者は、若い世代が多い結果であった。 これを階級ごとの男女比でみると、20歳代だけ男性の割合が多く、それ以外の年代で は、すべて、女性の割合が多い結果であった。(表1-2) 表1 総 総 数 29歳 以 下 30歳~39歳 40歳~49歳 50歳~59歳 60歳 以 上 不 詳 ※ 2,155 251 707 716 343 132 6 年齢階級別にみた性別の状況 数 男 (100.0) ( 11.6) ( 32.8) ( 33.2) ( 15.9) ( 6.1) ( 0.3) 819 137 281 243 109 46 3 性 (100.0) ( 16.7) ( 34.3) ( 29.7) ( 13.3) ( 5.6) ( 0.4) 女 1,336 114 426 473 234 86 3 性 (100.0) ( 8.5) ( 31.9) ( 35.4) ( 17.5) ( 6.4) ( 0.2) 表中かっこ内の数値は百分率(%)<以下同様> 表1-2 総 総 数 29歳 以 下 30歳~39歳 40歳~49歳 50歳~59歳 60歳 以 上 不 詳 2,155 251 707 716 343 132 6 (表1の補足表) 数 男 (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) 819 137 281 243 109 46 3 -12- 性 ( ( ( ( ( ( ( 38.0) 54.6) 39.7) 33.9) 31.8) 34.8) 50.0) 女 1,336 114 426 473 234 86 3 性 ( ( ( ( ( ( ( 62.0) 45.4) 60.3) 66.1) 68.2) 65.2) 50.0) 図1、図2は、調査対象と調査回答者を健康運動指導士とNSCA指導者に分けた集計 結果をグラフ化したものである。全体でみると40歳代が 33.2%で最も多く、ほぼ同じ割 合の 32.8%で30歳代の対象者が続き、次いで50歳代の 15.9%、20歳代の 11.6%の順で あった。 健康運動指導士の中では、30歳代が最も多く 34.1%、次いでほぼ同じ割合の 31.2%で 40歳代、50歳代は、前二者のほぼ半分の 15.9%で、20歳代は 13.4%であった。これに 比べてNSCA指導者は、20歳代が 44.5%を占め、次いで40歳代が 37.3%、50歳代が 15.0%という結果であった。 これを資格ごとの男女比でみたのが図2である。健康運動指導士は、64.2%が女性であり、 男性の割合は 35.8%であった。一方、NSCA指導者では、男性が圧倒的に多く回答者の 83.3%を占めていた。 図1 調査対象と調査回答者の年齢階級別構成割合の比較 30~39 歳 ~29 歳 今回調査対象者 11.6 健康運動指導士 13.4 40~49 歳 32.8 33.2 34.1 NSCA指導者 44.5 15.9 37.3 15.0 5.3 2.6 性 女 38.0 性 62.0 35.8 64.2 83.3 -13- 0.6 100% 調査対象と調査回答者の性別構成割合の比較 男 NSCA指導者 6.1 50% 図2 健康運動指導士 60 歳~ 15.9 31.2 0 今回調査対象者 50~59 歳 16.7 ③ 運動指導の経験別にみると、10年以上の経験者が1,065名と約半数を占め(49,4%)、 経験年数が減るに従って回答数・割合も減少している。 表2 運動指導の経験年数別にみた性別の状況 総 総 数 経 験 な し 5 年 未 満 5年~10年未満 10年 以 上 不 詳 2,155 257 396 433 1,065 4 数 男 (100.0) ( 11.9) ( 18.4) ( 20.1) ( 49.4) ( 0.2) 819 32 118 191 477 1 -14- 性 (100.0) ( 3.9) ( 14.4) ( 23.3) ( 58.2) ( 0.1) 女 1,336 225 278 242 588 3 性 (100.0) ( 16.8) ( 20.8) ( 18.1) ( 44.0) ( 0.2) ④ 全回答者の現在住んでいる 都道府県(以下、「在住地」と いう。)および出身の都道府県 (以下、 「出身地」という。)に ついての回答では、表3のよう な結果であった。 在住地別に調査対象者数を まとめ、台帳の登録者数から 回答者数の割合を算出した。 健康運動指導士は、広島県・ 長野県・福井県・鹿児島県が他 県より比率では多く、北海道・ 秋田県・群馬県・岩手県で他県 より比率では少ない状況であ る。 一方、NSCA指導者は、全 体の約半数が関東地方に在住 であり、約25%が関西地方、 約12.5%が東海地方に在住 している。 都道府県別にみて、被災地と なった所(在住地または出身地 で)が多く回答をしてきたかど うかという解明は、回答率が低 いので、明確にはできないが、 後述の表14、表15の情報と ともに、参考情報として提供す ることとした。 表3 都道府県 総 在住・出身都道府県別の状況 在 住 数 2,155 地 出 (100.0) 2,155 身 地 (100.0) 北 青 岩 宮 秋 海 森 手 城 田 道 県 県 県 県 64 16 28 46 15 ( ( ( ( ( 3.0) 0.7) 1.3) 2.1) 0.7) 92 21 37 35 21 ( ( ( ( ( 4.3) 1.0) 1.7) 1.6) 1.0) 山 福 茨 栃 群 形 島 城 木 馬 県 県 県 県 県 27 33 43 26 29 ( ( ( ( ( 1.3) 1.5) 2.0) 1.2) 1.3) 28 45 34 33 33 ( ( ( ( ( 1.3) 2.1) 1.6) 1.5) 1.5) 埼 玉 県 千 葉 県 東 京 都 神奈川県 新 潟 県 110 102 262 157 35 ( 5.1) ( 4.7) ( 12.2) ( 7.3) ( 1.6) 65 69 207 91 51 ( ( ( ( ( 3.0) 3.2) 9.6) 4.2) 2.4) 富 石 福 山 長 山 川 井 梨 野 県 県 県 県 県 22 31 16 16 54 ( ( ( ( ( 1.0) 1.4) 0.7) 0.7) 2.5) 25 34 23 26 52 ( ( ( ( ( 1.2) 1.6) 1.1) 1.2) 2.4) 岐 静 愛 三 滋 阜 岡 知 重 賀 県 県 県 県 県 37 57 144 30 25 ( ( ( ( ( 1.7) 2.6) 6.7) 1.4) 1.2) 43 60 146 28 19 ( ( ( ( ( 2.0) 2.8) 6.8) 1.3) 0.9) 京 都 府 大 阪 府 兵 庫 県 奈 良 県 和歌山県 43 135 80 18 19 ( ( ( ( ( 2.0) 6.3) 3.7) 0.8) 0.9) 48 146 77 21 17 ( ( ( ( ( 2.2) 6.8) 3.6) 1.0) 0.8) 鳥 島 岡 広 山 取 根 山 島 口 県 県 県 県 県 15 17 50 62 18 ( ( ( ( ( 0.7) 0.8) 2.3) 2.9) 0.8) 14 23 52 78 28 ( ( ( ( ( 0.6) 1.1) 2.4) 3.6) 1.3) 徳 香 愛 高 福 島 川 媛 知 岡 県 県 県 県 県 15 18 18 11 74 ( ( ( ( ( 0.7) 0.8) 0.8) 0.5) 3.4) 15 21 23 14 82 ( ( ( ( ( 0.7) 1.0) 1.1) 0.6) 3.8) 佐 長 熊 大 宮 賀 崎 本 分 崎 県 県 県 県 県 17 13 21 16 17 ( ( ( ( ( 0.8) 0.6) 1.0) 0.7) 0.8) 18 15 26 19 20 ( ( ( ( ( 0.8) 0.7) 1.2) 0.9) 0.9) 鹿児島県 沖 縄 県 22 29 ( ( 1.0) 1.3) 31 22 ( ( 1.4) 1.0) 2 ( 0.1) 27 ( 1.3) 不 詳 -15- ⑤ 全回答者の保有する資格については、調査対象資格とした健康運動指導士とNSCA指 導者が多いのは必然であるが、併せ持つ保有資格として、 「保健師・助産師・(准)看護師」、 「管理栄養士・栄養士」などが多かった。これを年齢階級別にみると、調査対象となった 健康運動指導士の保有率は、30歳代より上の年代に多い状況に対し、NSCA指導者は 20歳代と30歳代の若い年代に多いことが示された。(表4) なお、 「その他」の資格で多く記入されていたものは、 「教師(特に保健や体育)」、 「臨床 衛生検査技師」、「水泳指導員」、「介護士・ケアマネージャー」などであった。 表4 年齢階級別にみた保有資格の状況(保有資格は複数回答) 数 29歳 以 下 30歳 ~39歳 40歳 ~49歳 50歳 ~59歳 60歳 以 上 2,155 (100.0) 1,882 ( 87.3) 197 ( 9.1) 129 ( 6.0) 233 ( 10.8) 2 ( 0.1) 4 ( 0.2) 242 ( 11.2) 376 ( 17.4) 63 ( 2.9) 3 ( 0.1) 60 ( 2.8) 51 ( 2.4) 84 ( 3.9) 106 ( 4.9) 68 ( 3.2) 82 ( 3.8) 14 ( 0.6) 4 ( 0.2) 75 ( 3.5) 561 ( 26.0) 251 (100.0) 161 ( 64.1) 77 ( 30.7) 31 ( 12.4) 85 ( 33.9) ( - ) ( - ) 8 ( 3.2) 18 ( 7.2) 11 ( 4.4) 2 ( 0.8) 5 ( 2.0) 3 ( 1.2) 1 ( 0.4) 11 ( 4.4) 12 ( 4.8) 9 ( 3.6) 3 ( 1.2) ( - ) 7 ( 2.8) 63 ( 25.1) 707 (100.0) 608 ( 86.0) 71 ( 10.0) 55 ( 7.8) 86 ( 12.2) ( - ) ( - ) 78 ( 11.0) 139 ( 19.7) 32 ( 4.5) ( - ) 19 ( 2.7) 23 ( 3.3) 7 ( 1.0) 30 ( 4.2) 24 ( 3.4) 18 ( 2.5) 6 ( 0.8) ( - ) 23 ( 3.3) 153 ( 21.6) 716 (100.0) 654 ( 91.3) 27 ( 3.8) 31 ( 4.3) 47 ( 6.6) 1 ( 0.1) ( - ) 97 ( 13.5) 116 ( 16.2) 11 ( 1.5) 1 ( 0.1) 22 ( 3.1) 16 ( 2.2) 38 ( 5.3) 29 ( 4.1) 22 ( 3.1) 40 ( 5.6) 3 ( 0.4) ( - ) 27 ( 3.8) 181 ( 25.3) 343 (100.0) 325 ( 94.8) 12 ( 3.5) 11 ( 3.2) 13 ( 3.8) ( - ) ( - ) 44 ( 12.8) 66 ( 19.2) 8 ( 2.3) ( - ) 5 ( 1.5) 8 ( 2.3) 26 ( 7.6) 25 ( 7.3) 7 ( 2.0) 12 ( 3.5) 2 ( 0.6) 3 ( 0.9) 16 ( 4.7) 110 ( 32.1) 132 (100.0) 130 ( 98.5) 9 ( 6.8) 1 ( 0.8) ( - ) 1 ( 0.8) 4 ( 3.0) 14 ( 10.6) 36 ( 27.3) 1 ( 0.8) ( - ) 9 ( 6.8) 1 ( 0.8) 12 ( 9.1) 10 ( 7.6) 3 ( 2.3) 3 ( 2.3) ( - ) 1 ( 0.8) 2 ( 1.5) 54 ( 40.9) 総 総 数 (実 数) 1 健康運動指導士 2 健康運動実践指導者 3 NSCAストレングス&コンディショ ニングスペシャリスト 4 NSCAパーソナルトレーナー 5 医 6 薬 師 剤 師 7 保健師・助産師・ (准)看護師 8 管理栄養士・栄養士 9 理学療法士 10 作業療法士 11 あん摩マッサージ、は り・きゅう師 12 柔道整復師 13 ヘルスケアトレーナー 14 スポーツプログラマー 15 アスレティック、フィ ットネストレーナー 16 ADI・ADE・ADD 17 心臓リハビリテーショ ン指導士 18 臨床心理士 19 社会福祉士・精神保健 福祉士・介護福祉士 20 そ の 他 ※1 ※2 年齢不詳の6件を省略している。 (総数には含まれている。) 保有資格は、複数回答であり、構成割合は実数(総数)を分母としている。 -16- ⑥ 東日本大震災後(直後から昨年末まで)に、運動支援・指導を実施したかどうかの質問 に対する回答結果を性別および年齢階級別ならびに運動指導の経験年数別にみたのが、以 下の表5から表7である。 なお、調査可能であった17,217名に対し、実際に運動支援・指導したと回答した 者が163名で、その割合が 0.95%であることから、少なくとも「運動指導者の100人 に約1名は運動指導の支援活動をした」と言える状況であった。 さて、調査票Ⅰに回答した2,155名をみると、その総数うちで運動支援・指導を実 施した者が163名( 7.6%)であり、これを性別にみると、男性は72名( 8.8%)で女 性は91名( 6.7%)となっており、大きな差異はみられなかった。(表5) また、年齢階級別にみてみると、50歳代の9.0%が最多であり、60歳以上を別と して、年代が下がるにつれ実施した割合が僅かながらも減少していっている。(表6) さらに、運動指導の経験年数別にみると、10年以上のベテランで、10%が実施して おり、経験が長いほど、運動指導実施率が高いという傾向が示された。(表7) 表5 運動指導の経験年数別にみた運動支援・指導の実施状況 総 総 男 女 数 性 性 2,155 819 1,336 表6 表7 2,155 251 707 716 343 132 6 実施してない 163 72 91 1,992 747 1,245 ( ( ( 7.6) 8.8) 6.8) ( 92.4) ( 91.2) ( 93.2) 数 (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) 実施した 実施してない 163 13 49 61 31 9 - 1,992 238 658 655 312 123 6 ( ( ( ( ( ( ( 7.6) 5.2) 6.9) 8.5) 9.0) 6.8) - ) ( 92.4) ( 94.8) ( 93.1) ( 91.5) ( 91.0) ( 93.2) (100.0) 運動指導の経験年数別にみた運動支援・指導の実施状況 総 総 数 経 験 な し 5 年 未 満 5年~10年未満 10年 以 上 不 詳 (100.0) (100.0) (100.0) 実施した 年齢階級別にみた運動支援・指導の実施状況 総 総 数 29歳 以 下 30歳~39歳 40歳~49歳 50歳~59歳 60歳 以 上 不 詳 数 2,155 257 396 433 1,065 4 数 (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) -17- 実施した 実施してない 163 6 18 32 106 1 1,992 251 378 401 959 3 ( 7.6) ( 2.3) ( 4.5) ( 7.4) ( 10.0) ( 25.0) ( ( ( ( ( ( 92.4) 97.7) 95.5) 92.6) 90.0) 75.0) ⑦ 運動支援・指導を実施しなかった者(1,992名)の当時の状況や理由に対する結果 をみると、「運動支援・指導の実施に行こうと思わなかった」者は562名(28.2%)で、 「運動支援・指導の実施に行こうと思ったが行けなかった」者が1,430名(71.8%) であった。これを性別にみると、総数の傾向と大差なく、特段、性差における大きな差異 は見受けられず、また、総数の傾向と大差はないことが示された。(表8) また、行こうと思ったが行けなかった理由をみると、「仕事があったため」が最も多く 70%以上を占め、次いで、妊娠や病気あるいは介護などで「自分や家族が行ける状態で はなかった」が約27%、「経済的負担が過重であった」が約19%であった。 これを性別にみると、 「仕事があったため」、 「経済的負担が過重であった」は男性のほう が多く、 「自分や家族が行ける状態ではなかったため」、 「自分の技術・体力に自信がなかっ たため」は女性のほうが多かった。 なお、 「自分や家族が行ける状態ではなかった」とは、その理由に妊娠・育児・介護・自 身の病気等を指している。(表9) また、「その他」の回答では、『がれき撤去に行ったので』、『医療チームで派遣されたの で』というものが少なくなく、 『運動指導で行けるとは思わなかった』や『自分も被災者で 動けなかった』と記入したものも散見されている。 表8 性別にみた運動支援・指導実施に行こうとしたか否か 総 総 数 実施に行こうと思わなかった 実施に行こうと思ったが、行けな かった 表9 1,992 562 1,430 数 (100.0) ( 28.2) ( 71.8) 男 747 196 551 性 (100.0) ( 26.2) ( 73.8) 女 1,245 366 879 性 (100.0) ( 29.4) ( 70.6) 性別にみた運動支援・指導実施に行こうとしたが行けなかった理由(複数回答) 総 総 数 a 仕事があったため b 経済的負担が過重であった c 自分や家族が行ける状態ではなかった d 家族の反対があった e 被災地へ行くのが怖かった f 行き方(交通手段)が不明 g 行き方(手続き等)が不明 h 技術・体力に自信がなかった i その他 1,430 1,026 271 389 32 32 86 217 187 201 数 (100.0) ( 71.7) ( 19.0) ( 27.2) ( 2.2) ( 2.2) ( 6.0) ( 15.2) ( 13.1) ( 14.1) -18- 男 551 472 148 76 13 10 27 76 42 66 性 (100.0) ( 85.7) ( 26.9) ( 13.8) ( 2.4) ( 1.8) ( 4.9) ( 13.8) ( 7.6) ( 12.0) 女 879 554 123 313 19 22 59 141 145 135 性 (100.0) ( 63.0) ( 14.0) ( 35.6) ( 2.2) ( 2.5) ( 6.7) ( 16.0) ( 16.5) ( 15.4) ⑧ 行けなかった理由を年齢階級別にみると、 「仕事があったため」は年代による大きな差異 は見受けられず、「経済的負担が過重であったため」、「自分の技術・体力に自信がなかっ たため」は年代が若いほど多い状況である。また、「自分や家族が行ける状態ではなかっ たため」は、30歳代が最も多く、次いで40歳代、50歳代と多い順となっている。 (表10) 表10 年齢階級別にみた運動支援・指導実施に行こうとしたが行けなかった理由(複数回答) 総 数 29歳以下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上 数 1,430 (100.0) 170 (100.0) 457 (100.0) 468 (100.0) 237 (100.0) 93 (100.0) a 仕事があったため 1,026 ( 71.7) 122 ( 71.8) 320 ( 70.0) 346 ( 73.9) 174 ( 73.4) 61 ( 65.6) b 経済的負担が過重で あったため 271 ( 19.0) 47 ( 27.6) 84 ( 18.4) 88 ( 18.8) 39 ( 16.5) 12 ( 12.9) c 自分や家族が行ける 状態ではなかった 389 ( 27.2) 26 ( 15.3) 154 ( 33.7) 130 ( 27.8) 57 ( 24.1) 21 ( 22.6) d 家族の反対があった ため ( 32 2.2) ( 2 1.2) ( 6 1.3) ( 17 3.6) ( 3 1.3) ( 2 2.2) e 被災地へ行くのが怖 かったため ( 32 2.2) ( 11 6.5) ( 8 1.8) ( 7 1.5) ( 5 2.1) ( 1 1.1) f 行き方(交通手段)が 分からなかったため ( 86 6.0) ( 15 8.8) ( 23 5.0) ( 23 4.9) ( 14 5.9) 11 ( 11.8) g 行き方(手続き等)が 分からなかったため 217 ( 15.2) 36 ( 21.2) 62 ( 13.6) 60 ( 12.8) 38 ( 16.0) 20 ( 21.5) h 自分の技術・体力に 自信がなかったため 187 ( 13.1) 35 ( 20.6) 60 ( 13.1) 52 ( 11.1) 25 ( 10.5) 14 ( 15.1) i そ 201 ( 14.1) ( 45 9.8) 72 ( 15.4) 48 ( 20.3) 19 ( 20.4) 総 の 他 15 8.8) ( -19- (2)運動支援・指導の実施に行った者(163名)の回答者の状況Ⅰ<具体的内容> 本調査では、活動(運動支援・指導実施)した時期を仮説的に三期間に分けて質問を行っ ている。 その三期間の区分けは、 「震災発生時から5月上旬まで」(便宜上、本報告では「前期」とする。) 「5月上旬から7月末頃まで」 ( 同 「中期」とする。) 「7月末頃から現在まで」 同 「後期」とする。) ( であり、後期の「現在まで」とは、調査期間末である平成23年12月下旬である。 ① まず、各期の活動の有無をみると、回答のパターンは表11の表頭のように分類され、 前期のみ活動した者と全期通して活動した者が他に比較して多かった。 これを性別にみても、ほとんど同様な結果であることから、活動の仕方に性差はないと 考えられる。(表11) ② 時期別に観察するため、表11-2の表頭のように分類を単純化してみると、前期に活 動した者が最も多く、70%近くを占めており、中期・後期では活動した者の割合がやや 少ない傾向が見られる。 (ただし、とにかく前期に活動した場合ということでまとめたため 重複計上となる。) これを性別にみても、同様な傾向となっており、性差はみられない。(表11-2) 表11 数 前期の み活動 中期の み活動 後期の み活動 前期と 中期 前期と 後期 中期と 後期 全 期 通して 163 (100.0) 72 (100.0) 91 (100.0) 47 (28.8) 21 (29.2) 26 (28.6) 19 (11.7) 6 ( 8.3) 13 (14.3) 22 (13.5) 12 (16.7) 10 (11.0) 13 ( 8.0) 7 ( 9.7) 6 ( 6.6) 5 ( 3.1) 1 ( 1.4) 4 ( 4.4) 11 ( 6.7) 4 ( 5.6) 7 ( 7.7) 46 (28.2) 21 (29.2) 25 (27.5) 総 総 数 男 性 女 性 性別にみた活動時期別の状況 表11-2 性別にみた前期・中期・後期の活動状況(重複計上) 総 総 数 男 性 女 性 数 163 (100.0) 72 (100.0) 91 (100.0) 前期活動 中期活動 後期活動 111 ( 68.1) 50 ( 69.4) 61 ( 67.0) 89 ( 54.6) 38 ( 52.8) 51 ( 56.0) 84 ( 51.5) 38 ( 52.8) 46 ( 50.5) -20- ③ 次に、各期の活動状況を年齢階級別にみると、60歳代を除くとどの年代でも、 「前期の み活動」と「全期通して」が多く、時期が過ぎるにつれ、活動している者がやや少なくな っているように見受けられる。(表12) 時期の分類を単純化してみても、60歳代を除くとどの年代でも、後期のほうが前期よ り少なくなっている。(表12-2) 表12 年齢階級別にみた活動時期別の状況 数 前期の み活動 中期の み活動 後期の み活動 前期と 中期 前期と 後期 中期と 後期 全 期 通して 数 163 (100.0) 47 (28.8) 19 (11.7) 22 (13.5) 13 ( 8.0) 5 ( 3.1) 11 ( 6.7) 46 (28.2) 29歳 以 下 13 (100.0) 5 (38.5) 1 ( 7.7) 3 (23.1) ( - - ) 4 (30.8) 30~39歳 49 (100.0) 16 (32.7) 6 (12.2) 6 (12.2) 4 ( 8.2) 1 ( 2.0) 2 ( 4.1) 14 (28.6) 40~49歳 61 (100.0) 16 (26.2) 6 ( 9.8) 9 (14.8) 5 ( 8.2) 2 ( 3.3) 7 (11.5) 16 (26.2) 50~59歳 31 (100.0) 9 (29.0) 4 (12.9) 2 ( 6.5) 3 ( 9.7) 2 ( 6.5) 2 ( 6.5) 9 (29.0) 60歳 以 上 9 (100.0) 1 (11.1) 2 (22.2) 2 (22.2) 1 (11.1) ( - - ) 3 (33.3) 総 総 表12-2 - - ) ( - - ) - - ) ( ( 年齢階級別にみた前期・中期・後期の活動状況(重複計上) 総 数 前期活動 中期活動 後期活動 数 163 (100.0) 111 ( 68.1) 89 ( 54.6) 84 ( 51.5) 29歳 以 下 13 (100.0) 9 ( 69.2) 5 ( 38.5) 7 ( 53.8) 30~39歳 49 (100.0) 35 ( 71.4) 26 ( 53.1) 23 ( 46.9) 40~49歳 61 (100.0) 39 ( 63.9) 34 ( 55.7) 34 ( 55.7) 50~59歳 31 (100.0) 23 ( 74.2) 18 ( 58.1) 15 ( 48.4) 60歳 以 上 9 (100.0) 5 ( 55.6) 6 ( 66.7) 5 ( 55.6) 総 -21- ④ さらに、経験年数別にみると、どのカテゴリーでも「前期活動」が他の時期より多かっ たことが示されている。各カテゴリーに含まれる者の50%以上が前期に活動していたこ とが分かる。「中期活動」と「後期活動」をみると、5年以上指導経験を持つ者の活動参 加がいずれも50%を上回っており、経験年数の長い者は早期から活動を始め、それ以降 も継続的に支援活動をしていたことがうかがえる。活動に入れない理由に「自分の技術・ 体力に自信がない」と回答した者も少なくないことを考慮に入れると、被災者支援活動を 実践するためには、普段からの鍛錬と研修が必要であることが示唆される。(表13) 表13 運動指導の経験年数別にみた前期・中期・後期の活動状況(重複計上) 総 総 数 数 前期活動 中期活動 後期活動 163 (100.0) 111 ( 68.1) 89 ( 54.6) 84 ( 51.5) 経 験 な し 6 (100.0) 4 ( 66.7) 3 ( 50.0) 2 ( 33.3) 5 年 未 満 18 (100.0) 9 ( 50.0) 7 ( 38.9) 7 ( 38.9) 5年~10年未満 32 (100.0) 21 ( 65.6) 17 ( 53.1) 18 ( 56.3) 10年以上 106 (100.0) 76 ( 71.7) 61 ( 57.5) 56 ( 52.8) ※ 経験年数不詳1件を省略している。(総数には含まれている。) -22- 注)表14以降は、集計した数値(実数)が僅少となるため、数値は百分率のみで表記する。 ⑤ 各期の活動状況を在住地別(集計数が僅少なため表14の表側のように地方ごとにまと める。表15についても同様)にみると、北海道・東北地方が前期活動および後期活動で 多く、特に「北海道・東北地方」の前期では、約80%と最も多かった。一方、他の地方 などでは、前期は60%台であり、それが時期の経過とともに減少している。(表14) 表14 在住地別にみた前期・中期・後期の活動状況(重複計上) (%) 在 (地 住 方 総 数 北海道・東北 関 東 中 部 三重県 以西 地 等) (163) ( 53) ( 56) ( 25) ( 29) (再掲)被災三県 ( 45) ※1 ※2 ⑥ 総 数 前 活 期 動 中 活 期 動 後 活 期 動 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 68.1 79.2 62.5 60.0 65.5 54.6 56.6 58.9 52.0 44.8 51.5 62.3 55.4 48.0 27.6 100.0 77.8 57.8 64.4 ここでの「被災三県」は、岩手県・宮城県・福島県を指す この表での「三重県以西」とは、都道府県番号で「24」以降をいう また、回答者の出身地別の状況では、 「関東地方」がどの時期でも、他の地方等に比べ多 かった。北海道・東北出身者と関東出身者は、前期の参加率が高く、中期でわずかに活動 率が低下するものの、後期には中期を上回る活動率を示している。これは、被災三県だけ に絞ってみても同様で、しかも、被災三県の後期は活動参加率が最も高かった。 三重県以西での活動時期をみても、比較的高い参加率を示しているのは、阪神淡路大震 災の経験から、このような高い参加率が示されているものと推察される。(表15) 表15 出身地別にみた前期・中期・後期の活動状況(重複計上) (%) 出 (地 身 方 総 数 北海道・東北 関 東 中 部 三重県 以西 地 等) (161) ( 52) ( 41) ( 28) ( 40) (再掲)被災三県 ( 40) ※1 ※2 ※3 総 数 前 活 期 動 中 活 期 動 後 活 期 動 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 68.3 69.2 70.7 60.7 70.0 54.0 53.8 61.0 42.9 55.0 51.6 59.6 63.4 35.7 40.0 100.0 72.5 57.5 65.0 出身地不詳2件を除く、表側かっこ内は実数 ここでの「被災三県」は、岩手県・宮城県・福島県を指す この表での「三重県以西」とは、都道府県番号で「24」以降をいう -23- ⑦ 活動時期別に活動内容の実態をみると、前期「被災地の避難所での運動指導」が54.1 %と最も多く、次いで「被災地以外の避難所での運動指導」29.7%、「避難所以外で の運動・スポーツを活用した支援やチャリティイベントの開催」23.4%となっている。 中期・後期になると、最も多いのは同じく「被災地の避難所での運動指導」であるが、次 いで多いのが「避難所以外での運動・スポーツを活用した支援やチャリティイベントの開 催」で、それぞれ30%以上となっている。(表16) 表16 各期に活動した者の活動内容(実態)の状況(複数回答) (%) 6 避難所 7 その場 以外での で求めら 8 その他 チャリティイベ れたこと ントの開催 1 被災地 の避難所 での運動 指導 2 被災地 以外の避 難所での 運動指導 3 医療従 事者へプ ログラム・情 報提供 4 被災地 への運動 器具の提 供 5 避難 所でのイヘ ゙ント・運動 会の実施 前期(111) 100.0 54.1 29.7 17.1 9.9 8.1 23.4 14.4 13.5 中期( 89) 100.0 39.3 25.8 20.2 9.0 11.2 36.0 9.0 16.9 後期( 84) 100.0 41.7 23.8 19.0 7.1 11.9 32.1 7.1 22.6 各 期 総 数 なお、実際に実施した運動指導の詳細について、以下の各表にとりまとめたが、各期におい て運動指導を実施した回答総数(回答者数)は、前期が83名、中期が50名、後期が45名 であった。 ⑧ 実施した運動指導の目的を活動時期別にみると、 「腰痛・肩こり解消」は時期には関係な く60%以上となっており、 「エコノミークラス症候群予防」は、後期になるほどやや減少 している。しかし、 「気分転換」、 「運動不足解消」、 「仲間・雰囲気つくり」は、後期になる ほど増加しており、特に「仲間・雰囲気つくり」の増加は顕著である。(表17) 表17 各期の活動で実際に実施した運動指導の目的(複数回答) (%) 各 期 総 数 4 運動 1 腰痛・ 2 エコノミー 不足 肩こり クラス症候 3 気分転換 群予防 解消 解消 5 仲間・ 雰囲気 6 その他 つくり 前期( 83) 100.0 66.3 68.7 67.5 63.9 37.3 9.6 中期( 50) 100.0 60.0 60.0 74.0 76.0 42.0 10.0 後期( 45) 100.0 64.4 53.3 84.4 84.4 60.0 17.8 -24- ⑨ 実施した運動指導の内容を活動時期別にみると、時期には関係なく、最も多かったのは 「ストレッチング」で、いずれも80%を超えており、次いで、「軽い体操」となってい るが、3番目に多いのが、前期は、「リラクセーション」38.6%に対し、中期・後期 では、「筋力トレーニング」となっており、それぞれ50%を超えている。(表18) 表18 各期の活動で実際に実施した運動指導の内容(複数回答) (%) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ⑩ 前 期 [83] 100.0 中 期 [50] 100.0 後 期 [45] 100.0 80.7 31.3 19.3 38.6 3.6 16.9 2.4 14.5 28.9 2.4 7.2 7.2 1.2 59.0 28.9 20.5 86.0 50.0 20.0 32.0 4.0 16.0 6.0 12.0 22.0 4.0 12.0 12.0 2.0 54.0 22.0 14.0 82.2 57.8 33.3 37.8 6.7 22.2 4.4 20.0 22.2 4.4 20.0 20.0 6.7 66.7 31.1 26.7 ストレッチング 筋力トレーニング 有酸素性運動 リラクセーション コ ア コンディショニング コーディネーション フットケア マッサージ ヨ ガ ウォーキング ボール運動 ストレッチボール 軽い体操 音楽にあわせた体操 その他 実施した運動指導の対象を活動時期別にみると、時期には関係なく、最も多かったのは 「高齢者」であった。その割合では、前期が70%弱に対し、中期・後期は80%を超え ている。また、 「高血圧、糖尿病者等」の対象については、後期になるほどやや増加してい るように見受けられる。(表19) 表19 各期の活動で実際に実施した運動指導の対象(複数回答) (%) 各 期 総 数 3 高血 圧、糖尿 4 だれでも 5 その他 病患者等 1 高齢者 2 子ども 前期( 83) 100.0 68.7 32.5 10.8 68.7 6.0 中期( 50) 100.0 82.0 30.0 20.0 48.0 8.0 後期( 45) 100.0 84.4 31.1 26.7 51.1 8.9 -25- ⑪ 実施した運動指導の規模を活動時期別にみると、前期では「大集団(20名以上)」が最 も多く51.8%、次いで「集団」48.2%となっているが、中期・後期ともに「集団」 が最も多く(前期=58.0%、後期=66.7%)、次いで「大集団」がそれぞれ40%を超え ている。 表20 各期の活動で実際に実施した運動指導の規模(複数回答) (%) 1 大集団 (20名以上) 2 集団 (19名以下) 3 5~6 名前後 4 1~2名 (1対1対応) 前期( 83) 100.0 51.8 48.2 33.7 27.7 中期( 50) 100.0 44.0 58.0 40.0 26.0 後期( 45) 100.0 42.2 66.7 33.3 28.9 各 期 ⑫ 総 数 実施した運動指導の頻度を活動時期別にみると、時期には関係なく、最も多かったのは 「不定期に複数回」であった。次いで多いのは、前期と後期は「定期的・毎日」で、中期 は「1回だけ」となっているが、その「定期的(ほぼ) ・毎日」と「1回だけ」には、大き な差は見受けられない。(表21) 表21 各期の活動で実際に実施した運動指導の頻度 (%) 3 定期的 4 定期的 5 定期的 6 その他 (ほぼ)・ ・週1回 ・月1回 毎日 1 1回だけ 2 不定期 に複数回 前期( 83) 100.0 16.9 45.8 21.7 4.8 7.2 3.6 中期( 50) 100.0 20.0 38.0 18.0 10.0 12.0 2.0 後期( 45) 100.0 15.6 42.2 17.8 6.7 11.1 6.7 各 期 総 数 -26- (3)運動支援・指導の実施に行った者(163名)の回答者の状況Ⅱ<周辺情報> 前節では、実際の指導を実施した際の指導内容等に対する回答のとりまとめであったが、 本節では、それ以外に回答者の動機等、いわば周辺情報ともいうべき各種質問の回答のとり まとめを記す。 ① 活動を行った動機についてみると、最も多いのは「力になりたいと思ったから」40.5 %であり、次いで「職場、所属組織にそうするよう薦められたから」19.0%となって いる。 これを性別にみると、「力になりたいと思ったから」は女性のほうが多く、「職場、所属 組織にそうするよう薦められたから」は男性のほうが多い。また、年齢階級別にみると、 どの年代でも「力になりたいと思ったから」が最も多いが、 「職場、所属組織にそうするよ う薦められたから」が60歳代を除くと年代が上がるにつれ減少している傾向にある。 さらに、運動指導の経験別にみると(回答者数が「経験なし」が6名、「5年未満」が 18名、「5年~10年」が32名、「10年以上」が106名となっており、差異が大 きいことから5年以上の2箇所をみることとすると)、どちらも「力になりたいと思っ たから」が最も多いが、「10年以上」では、「職場、所属組織にそうするように薦めら れたから」が18.9%、 「運動指導者として責任や義務と考えているから」15.1% などとなっており、「5年~10 年未満」のそれらより多くなっている。(表22) 表22 性別・年齢階級別・経験年数別にみた活動を行った動機 (%) 1 力になりた いと思った から 総 男 女 数 [163] (100.0) 性 [ 72] (100.0) 性 [ 91] (100.0) 2 周りで行っ 3 職場、所属 4 運動指導者 5 自分の目で 組織にそう ている運動 被災地の状 としての責 するよう薦 指導者、知 6 その他 況を見たい 任や義務と められたか 人に誘われ から 考えたから ら たから 40.5 38.9 41.8 7.4 5.6 8.8 19.0 20.8 17.6 12.3 13.9 11.0 1.2 2.8 - 17.2 16.7 17.6 13] 49] 61] 31] 9] (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) 38.5 40.8 45.9 32.3 33.3 7.7 10.2 6.6 6.5 - 30.8 20.4 16.4 12.9 33.3 10.2 8.2 29.0 11.1 2.0 1.6 - 23.1 14.3 18.0 16.1 22.2 経験なし [ 6] 5年未満 [ 18] ~10年未満[ 32] 10年以上 [106] (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) 50.0 22.2 43.8 41.5 16.7 16.7 3.1 6.6 38.9 12.5 18.9 16.7 9.4 15.1 3.1 0.9 16.7 16.7 28.1 14.2 29歳以下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上 ※1 ※2 [ [ [ [ [ 回答不詳4件を省略している。(分母には含まれている。) 表側の[ ]内の数値は、実数である。 -27- 表23以降では、表22の表側にも示したような『運動指導の経験(年数)別』でも集計して たが、対象者163名のうち106名が「10年以上」の経験者が占めており、経験年数による 比較は困難である。また、全体的には『年齢階級別』の傾向と大差ないことから省略する。 (『運動指導の経験別』の各種数値は、巻末の資料編に収載しているので参照いただきたい。) ② 活動を行った場所を選定した理由をみると、最も多いのは「支援組織、所属組織等から 指定されたから」41.7%であり、次いで「以前より、その地域・人とかかわりがあっ たから」32.5%となっている。 これを性別にみると、 「支援組織、所属組織等から指定されたから」、 「以前より、その地 域・人とかかわりがあったから」ともに女性のほうが多く、逆に男性のほうが多いのは「そ こから依頼があったから」、「自分が居住しているから」であった。 また、年齢階級別にみると、49歳以下は「支援組織、所属組織等から指定されたから」 が最も多いが、50歳代では「以前より、その地域・人とかかわりがあったから」が最も 多くなっている。(表23) 表23 性別・年齢階級別にみた活動を行った場所の選定理由(複数回答) (%) 1 以前より、 その地域・ 2 そこから 依頼があ 人とかか ったから わりがあ ったから 総 男 女 数 (100.0) 性 (100.0) 性 (100.0) 29歳 以 下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳 以 上 ※ (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) 3 自分が居 住してい るから 4 メディア 等で必要 と訴えて いたから 5 支援組織、 所属組織 等から指 6 その他 定された から 32.5 30.6 34.1 26.4 31.9 22.0 11.7 13.9 9.9 3.1 4.2 2.2 41.7 38.9 44.0 20.2 22.2 18.7 30.8 34.7 24.6 45.2 33.3 53.8 30.6 18.0 29.0 11.1 7.7 14.3 11.5 12.9 - 2.0 3.3 6.5 - 53.8 46.9 37.7 38.7 33.3 7.7 16.3 23.0 22.6 33.3 回答不詳10件を省略している。(分母には含まれている。) -28- ③ 活動を行った場所にどのようにして入ったかについては、最も多かったのは「支援組織、 所属組織から派遣されて」35.0%であり、次いで「個人的なつて・つながりで」33.1 %となっている。 これを性別にみると、多いほうの「支援組織、所属組織から派遣されて」、「個人的なつ て・つながりで」はともに女性のほうが多く、逆に男性のほうが多いのは「現地の福祉協 議会やNPO組織等と連絡をとって」であった。また、年齢階級別にみると、39歳以下 では「支援組織、所属組織から派遣されて」が最も多いが、40歳以上では「個人的なつ て・つながりで」が最も多くなっている。(表24) 表24 性別・年齢階級別にみた活動を行った場所への入り方(複数回答) (%) 1 個人的な つて・つ ながりで 総 男 女 数 (100.0) 性 (100.0) 性 (100.0) 29歳 以 下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳 以 上 (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) 2 現地の福祉協 3 ボランテ ィアと一 織等と連絡を 緒に 議会やNPO組 とって 4 医療チー ム等と一 緒に 5 支援組織、 所属組織か 6 その他 ら派遣され て 33.1 30.6 35.2 19.0 25.0 14.3 6.1 4.2 7.7 9.8 9.7 9.9 35.0 30.6 38.5 15.3 16.7 14.3 7.7 34.7 32.8 38.7 44.4 30.8 20.4 14.8 16.1 33.3 12.2 1.6 9.7 - 23.1 12.2 6.6 6.5 11.1 38.5 42.9 31.1 29.0 33.3 30.8 12.2 13.1 19.4 11.1 ※ 回答不詳17件を省略している。(分母には含まれている。) ④ 活動を行ったのは、個人か複数かの質問に対し、「個人」が23.9%で、「複数」が 59.5%、その「両方」が11.7%となっている。 これを性別にみると、 「個人」は女性のほうが多く、逆に「複数」は男性のほうが多いが、 「両方」は差異は見受けられない。また、年齢階級別にみると、どの年代でも「個人」の ほうが少ないが、40歳代では他の年代に比べ、その差が小さくなっている。(表25) 表25 性別・年齢階級別にみた活動を行ったのは個人か複数か (%) 1 個 総 男 女 人 2 複 数 3 両 数 性 性 (100.0) (100.0) (100.0) 23.9 20.8 26.4 59.5 62.5 57.1 11.7 12.5 11.0 29歳 以 下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳 以 上 (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) 15.4 22.4 32.8 16.1 11.1 69.2 63.3 47.5 74.2 55.6 15.4 12.2 11.5 6.5 22.2 ※ 回答不詳8件を省略している。(分母には含まれている。) -29- 方 ⑤ 活動を行った際に支援や連携をしてもらった個人・団体の有無に対する質問に対し、 「有 り」が約60%、 「無し」が約30%となっている。 (残り約10%は、回答不詳である。) これを性別にみると、支援や連携などが「有り」は男性のほうが多く、 「無し」が女性の ほうが多い。また、年齢階級別にみると、どの年代でも「有り」のほうが多いが、40歳 代では「無し」との差がほとんどない。(表26) 表26 性別・年齢階級別にみた活動を行う際の支援団体・個人の有無 (%) 1 有 総 男 女 2 無 数 性 性 (100.0) (100.0) (100.0) 60.7 63.9 58.2 28.2 25.0 30.8 29歳 以 下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳 以 上 (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) 61.5 71.4 47.5 64.5 77.8 15.4 22.4 41.0 22.6 11.1 ※ ⑥ り し 回答不詳18件を省略している。(分母には含まれている。) 活動した際に謝金が出たか、謝金等が出た場合はどのようなものかという質問に対する 回答では、「全額個人負担」が46.6%、「支援先から謝金や交通費が支払われたことが ある」が6.7%、「依頼先から謝金が支払われた」が13.5%であった。 これを性別にみると、「全額個人負担」は男性のほうが多く、「依頼先から謝金が支払わ れた」は女性のほうが多い。また、年齢階級別では、40歳から59歳の年代は他の年代 に比べ「全額個人負担」が少ない。(表27) 表27 性別・年齢階級別にみた活動に際した謝金の有無の状況 (%) 1 全 額 個人負担 総 男 女 2 支援先か 3 依頼先か ら謝金や ら謝金が 4 その他 数 性 性 (100.0) (100.0) (100.0) 46.6 54.2 40.7 6.7 5.6 7.7 13.5 11.1 15.4 25.8 23.6 27.5 29歳 以 下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳 以 上 (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) 46.2 61.2 39.3 35.5 55.6 7.7 6.1 8.2 6.5 - 7.7 12.2 16.4 12.9 11.1 30.8 18.4 24.6 38.7 22.2 ※ 回答不詳12件を省略している。(分母には含まれている。) -30- ⑦ ボランティア活動を行うとき、どこに連絡を取れば良いのか知っているかという質問 に対し、それを「知らなかった」者が41.1%、「大震災後、調べて分かった」者が 18.4%、以前から「知っていた」者が32.5%となっている。 これを性別にみると、 「知らなかった」者は女性のほうが45.1%と多く、 「大震災後、 調べて分かった」、「知っていた」者は男性のほうが多くなっている。(表28) 表28 性別・年齢階級別にみたボランティアを行う時の連絡先承知の状況 (%) 1 総 男 女 2 調べて分 かった 3 知ってい た 数 性 性 (100.0) (100.0) (100.0) 41.1 36.1 45.1 18.4 20.8 16.5 32.5 34.7 30.8 29歳 以 下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳 以 上 (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) 61.5 38.8 36.1 45.2 44.4 23.1 26.5 18.0 6.5 11.1 7.7 30.6 37.7 38.7 22.2 ※ ⑧ 知らなか った 回答不詳13件を省略している。(分母には含まれている。) ボランティア保険を知っているかという質問に対し、それを「知らなかった」者が39.9 %、 「ボランティアに行こうとして知った」者が10.4%、以前から「知っていた」者が 41.7%となっている。 これを性別にみると、「知っていた」者は女性のほうが多かった。(表29) 表29 性別・年齢階級別にみたボランティア保険の承知の状況 (%) 1 総 男 女 知らなか った 2 行こうと 3 して知った 知ってい た 数 性 性 (100.0) (100.0) (100.0) 39.9 41.7 38.5 10.4 15.3 6.6 41.7 34.7 47.3 29歳 以 下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳 以 上 (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) 69.2 36.7 39.3 45.2 - 7.7 18.4 8.2 3.2 11.1 15.4 40.8 44.3 41.9 66.7 ※ 回答不詳13件を省略している。(分母には含まれている。) -31- 運動指導者たちの活動事例 (1)東日本大震災の避難所における運動指導の分析 調査票Ⅲの自由記載には、78名の方から貴重な経験を記入いただいた。これらの記述の 中には、避難所、仮設住宅、自宅、児童・高齢者施設、イベント会場など様々な場での被災 した人々の状況や運動指導などを行う運動指導者(以下、指導者)の姿が映し出されていた。 被災地での運動支援の有無等を確認した調査票Ⅰ、そのうち運動支援経験のある人を対象と した調査票Ⅱの支援実態から、被災地における指導者の活動目的、対象、内容、頻度、被災 地への入り方などの概要を把握することができた。他方で、活動する中でどのような課題が あり、それらにどのように対応したのかといった、今後の活動に貴重な示唆となる課題や対 処方法などに関しての情報は、調査票Ⅲの自由記載に記されており、それらをまとめて提示 する必要があると考えた。 そこで、活動事例の前半では、特に多くの課題とその対応について記述されていた、東日 本大震災の避難所における運動指導の分析結果を報告する。さらに後半では、各回答者の声 を大切にするため、全文掲載に同意の得られた59名の調査票を原文にて掲載した。 1)目的 調査票Ⅲの中でも特に記載の多かった、避難所での運動指導に関する活動を、活動する 中での課題やその対応も含めて記述し、今後の活動への示唆を得るための基礎資料とする。 2)方法 回答の得られた78件の調査票の中から、避難所での運動指導に関する記述のある40 件を分析対象とした。まず、40件の指導者の属性、調査票Ⅱの活動目的と内容を集計し た。さらに、調査票ごとに活動の課題、その対応について質的記述的な分析を行った。こ れらの課題と対応に関して、調査票から該当する文章を抽出し、意味のまとまりごとにコ ード名をつけ、コードを統合してカテゴリー名をつけ記述した。 3)結果と考察 ①運動指導者の属性(表1) 40名の基本的属性について述べる。 年齢は29歳から69歳で平均年齢45.2歳、性別は男性19名、女性21名であっ た。運動指導の経験年数は「なし」2名、 「5年未満」2名、 「5~10年未満」8名、 「10 年以上」27名、不明1名と10年以上のベテランが多かった。居住地は、岩手、宮城、 福島の被災した県に居住する人が22名、これら3県以外の都道府県に居住する人が18 名と、今回の回答者の半数以上が被災県に居住する人たちであり、指導者自身も被災者で あったり、その近隣に住んでいる人も多く含まれていた。調査票Ⅱの結果によると、被災 地での運動指導経験がある163名のうち上記3県に居住する回答者の割合は45名 (27.6%)であり、この結果と比較しても今回の回答者は上記3県の割合が高いことがわかる。 運動指導経験の主な資格は、健康運動指導士35名、NSCAストレングス&コンディシ ョニングスペシャリスト5名であった。このいずれかの資格に加え、看護職4名、スポー -32- ツプログラマー4名、栄養士3名、あん摩マッサージ、はり・きゅう師3名を有する人た ちなどが含まれていた。運動指導対象者の主な被災地域は、福島20名、岩手13名、宮 城11名であった。このうち、福島の人たちは、福島県内だけではなく、新潟県など他県 へ避難し、避難先の地域の人達が継続的な支援を行った報告も8件含まれていた。 表1 対象者の属性 属 n=40 性 平均年齢(歳) 29 歳以下 n(%) 45.2 30~39 歳 40~49 歳 50~59 歳 60 歳以上 性別 居住地 運動指導経験 男性 19(47.5) 女性 21(52.5) 岩手、宮城、福島 22(55.0) 上記3県以外の都道府県 18(45.0) なし 2( 5.0) 5 年未満 2( 5.0) 5~10 年未満 8(20.0) 10 年以上 27(67.5) 不明 主な資格 1( 2.5) 健康運動指導士 NSCA ストレングス&コンディショニングスペシャリスト 35(87.5) 5(12.5) 運動指導対象 福島 20(45.2) 者の主な被災 岩手 13(29.8) 地域 宮城 11(25.0) (複数回答) ②調査票Ⅱからわかる運動指導の有無、目的、内容(表2) 自由記載の分析結果を示す前に、分析対象となった40名の活動状況を調査票Ⅱの集計 結果から示す。 避難所で活動した指導者のうち前期(発生から6週間前後)に活動した人は34名、中 期(6週目以降6か月前後)は25名であり、そのうち前期、中期と継続して活動してい た人は20名だった。なお、調査票Ⅱでは、前期、中期に加え、後期(6か月以降現在ま での間)の活動も調査している。後期は仮設住宅における活動が中心であり、避難所の活 動は前期、中期に集中していたため、本報告では、後期を除外した。 運動指導経験「あり」と回答した人のうち、運動指導の目的は前期、中期ともに運動不 足、気分転換、エコノミークラス症候群予防、腰痛・肩こり予防、仲間・雰囲気づくりの 順であった。さらに、運動指導の内容の上位5項目は、順番の変更はあるものの共通して おり、ストレッチング、軽い体操、リラクゼーション、筋力トレーニング、有酸素運動な -33- ど避難所にいる幅広い対象に対応可能な項目が挙げられていた。 調査Ⅱでは、運動指導に重点をおいてその目的や内容を質問していた。ただし、調査票 Ⅲの自由記載によると、保健師や栄養士などの専門職は、運動指導を目的とせず他の職務 で被災地に入り、対象の必要に応じて自分の専門に関する活動に加えて運動に関する資格 を活かし指導を行った人達もいたことをつけ加えておきたい。 表2 運動指導の有無と目的、内容 前期(発生から 6 週間前後) 中期(6 週目以降 6 か月前後) 運動指導 あり 34 あり 25 n=40 なし 6 なし 15 27 運動不足解消 19 気分転換 27 気分転換 17 エコノミークラス症候群予防 27 エコノミークラス症候群 16 腰痛・肩こり解消 21 腰痛・肩こり解消 14 仲間・雰囲気づくり 14 仲間・雰囲気づくり 12 ストレッチング 31 ストレッチング 20 内容 軽い体操 23 筋力トレーニング 14 上位5件 リラクゼーション 15 軽い体操 13 (複数回答) 筋力トレーニング 13 リラクゼーション 10 有酸素運動 10 有酸素運動 「運動指導あり」 運動不足解消 のうち 目的 (複数回答) 7 ③自由記載からの分析結果 ここでは、カテゴリー名は、【 】、データは「 」で示す。 :東日本大震災の避難所における運動指導の課題とその対応(図1) 東日本大震災の避難所における運動指導に関する記述を含む40件の調査票Ⅲについて、 運動指導の課題とその対応に関して分析した結果、5つの課題と3つの対応が抽出された。 第1、第2の課題は、悲しみや絶望感といった心の疲弊を含む【避難者の心身の疲弊】 とそれらを抱えた避難者に【運動を受け入れてもらうことの難しさ】であり、これらの対 応として心と体双方からの【心と体ほぐしへの努力】がなされていた。第3の課題は、避 【多様な場・対象に 難所という特殊な場での【多様な対象・場への配慮の必要性】であり、 あわせた活動】によって対応がなされていた。第4の課題は、 【経費やスタッフの不足】で あり、その対応は【指導者ネットワークの形成】であった。最後の課題として【自治体と の連携の必要性と難しさ】が挙げられていた。 -34- ①活動の課題 ②その対応 避難者の心身の疲弊 心と体ほぐしへの努力 運動を受け入れてもらうことの難しさ 多様な対象・場への配慮の必要性 多様な場・対象にあわせた活動 経費やスタッフの不足 指導者ネットワークの形成 自治体との連携の必要性と難しさ 図1 避難所における活動の課題とその対応 第1の課題【避難者の心身の疲弊】 :避難者は心身ともに疲弊した状態にいたことが記されていた。 避難者は、 「現実は、運動どころではない中、つらい悲しみ、悔しさ、どうすることのできないや るせなさ」と、被災によって様々なものを失ったことによる悲しみや絶望感、精神的不安定さと いった心の疲弊を抱えていた。 「原発問題で避難してきたというところでは、運動をして欲しい若 い人たちが絶望的な表情で横になったままでした」というように、心が疲弊していると体を動か 「慣れない す気持ちになれず、ますます心身ともに硬直する傾向にあった。さらに避難所生活は、 地で1人分のスペースも、プライバシーも十分にない」状態であり、狭い場所でストレスを感じ、 活動も制限されることが多かった。また、子どもたちの中には、運動中に異常興奮、破壊的な行 動など問題行動を起こす子どももいた。これら心身の疲弊を記述していたのは10名おり、その うち9名は主に原発による避難者の記述であり、原発が避難者の心身にもたらした衝撃の大きさ を物語っていた。 他方で、「皆さん、比較的落ち着いていた」「元気でびっくりした」という記述もあった。これ らの記述は、津波による避難者であったり、震災からある程度期間が経過していたりする場合な どであり、同じ震災を経験していても被災の内容や時期によって心身の状況は異なっていた。 第2の課題【運動を受け入れてもらうことの難しさ】:指導者は、「体操スタート時は非常に硬い 表情で、私たちもどう声をかけてよいかわからない状態でした」といったように、心身が疲弊し ている避難者に運動を受け入れてもらうことの難しさを記していた。思いもよらない、どうする こともできない現実を抱え、慣れない避難所生活の中で心身が疲弊していると、体を動かそうと いう前向きな気持ちになれない場合も多い。指導者から声をかけられても、自分たちは積極的に 望んでいる訳ではないのに運動をさせられることに対する戸惑いや不安、拒否的な思いを抱く人 もいた。避難の初期には、「避難者からも厳しい目もあり、教室として成立しないときもあった」 ことも報告されていた。指導者側の運動に対する意見の中でも、 「いきなり『エコノミークラス症 候群予防』、『廃用症候群予防』と言われても心の整理も出来ていない状態で運動なんて出来る心 境にないのではないかと考えた」と述べていた人もいた。 避難所での運動指導の経験によって「運動は『した方がよい』ものではなく、 『人間に必要』な -35- ものと実感した」という意見もあり、避難所において運動は不可欠なものであると言えよう。ま た運動は、実施すれば気分転換にもなり効果を実感しやすいが、心身ともに疲弊し硬直している 避難者が、人間に不可欠な運動の必要性を感じ、運動に取り組もうとするために、後述する【心 と体ほぐしへの努力】がなされていた。 ⇒第1と第2の課題への対応【心と体ほぐしへの努力】:指導者は、活動する際の雰囲気づくり、 避難者との信頼関係づくり、運動の必要性に関する戦略的な情報提供を行い、避難者の心ほぐし のために努力していた。心をほぐすことで対象者は指導者の言葉を受け入れ、活動へ取り組みや すくなり、運動をして体をほぐすことによって運動の心地よさを体感し、体調が改善したり、熟 睡できたりするなど運動のメリットを認識し、さらに運動を継続させていた。 活動する際の雰囲気づくりとして、 「笑顔と元気な声があれば、みなさんが話を聞いてくれたり、 いろいろ話をしてくれたりした」とあるように、明るく元気にふるまったり、音楽を活用して場 を盛り上げたりといった工夫をしていた。信頼関係づくりでは、 「話を聴きラポールがつくられる まで身体を動かすことをすすめられなかったが、足湯をしながらなど、心もほぐれた時に支援し やすかった」といったように、運動を行う前に、話を聞いたり、肩たたきや足湯などで心をほぐ して、運動の重要性に耳を傾けてもらえるように準備をしていた。さらに、継続的に活動するこ とで避難者と顔見知りになり時間をかけて関係を形成し、参加者も運動を安心して楽しめるよう になっていた。また、戦略的な情報提供として、避難所の生活において「生活リズムを取り戻す ことと、身体活動を維持すること。その際、エコノミークラス症候群の発症チェックを行うこと が重要であることをお伝えしながら指導」したり、防災FMラジオで運動の必要性を理解しても らえるように放送したりするなど、運動の必要性を避難所開設早期から情報提供していた人たち もいた。これらの様々な心ほぐしへの努力が、運動による体ほぐしを促進していた。 体ほぐしは、多様な参加者や場を考慮してストレッチングや軽い体操、リラクゼーションなど によって行われていた。必ずしも十分に心がほぐれておらずとも、 「体を動かすことで元気が出て きた」といったように、体をほぐすことで参加者は笑顔になったり、前向きな気持ちになったり、 心ほぐしも促進されていた。運動によって体調や痛みが改善され体もさらにほぐれ、熟睡できる など生活にも効果があり、心と身、生活に効果をもたらしていた。さらに数か月間運動を継続し た高齢者の中には、 「杖を使用していた人が、ほとんど杖を使わずに歩くことができるようになっ た」など身体機能の改善が報告されていたケースも複数あった。対象者の心と体がほぐれ、笑顔 がみられたり機能が向上したりすることは支援者にとっての喜びでもあり、さらなる指導への意 欲を向上させていた。 これらの運動指導の成果は指導者の主観ではあるものの、被災地での運動に関する文献が少な い中、心と体ほぐしは有効な方法であることを示したと考えられる。本章の後半において梅田氏 が仮設住宅における「心ほぐし・体ほぐし」のポスター作製を紹介しており、さらなる心と体を ほぐすための方法の普及が望まれる。 また、指導者のみならず、参加者どうしの関係づくりを促進できるよう、運動後に話し合いの 場を設けていた指導者もいた。しかし、中越地震の仮設住宅での運動リーダー養成経験の指導者 は、避難所で「ラジオ体操などを行う運動リーダーを育成したかったができなかった。この避難 所は仮住まいということだと思う」と記していた。コミュニティの再構築や運動リーダーの養成 は、仮設住宅が整った現在、そして未来の課題であるのではないかと考えられる。 -36- 第3の課題【多様な対象・場への配慮の必要性】 :避難所という特殊な状況の中で、運動指導の際 には、多様な対象・場への配慮を要した。これまで指導者は、一定の年齢層や人数を対象に「普 段の指導は参加者の方が時間を空けて来て下さる」中で、一定の場所で運動指導を行うことが多 かった。しかし、避難所には、例えば「3歳から90歳まで」というように幅広い年齢層の人々 が集まっており、対象者数も、個別の指導が必要な人から、数百人規模まで様々であった。また、 避難者は運動に対して「積極的に参加する方の反面、気持ち的な面からとても参加したくないと いうような方もおり」と意欲も様々であった。さらに、避難所の中で一律に指導する際には、参 加したくなかったり、寝ていたりする人もいる場で運動を行わざるをえないこともあり、進行に 非常に気を使う必要があった。また施設面でも、畳敷きや床であったり、グラウンドや舞台が使 えたり、音響の使用など施設面でも様々な条件があり、多様な場に対応する必要があった。 ⇒第3の課題への対応【多様な場・対象にあわせた活動】 :上記のような多様な対象・場にあわせ て、 「誰にでもできる種目、簡単なものを選択」し、プログラムを工夫し、様々な状況の下で「外 だろうが畳だろうが床だろうがどこでもやった」と、指導者としての使命感を抱きながら、その 場に柔軟にあわせた活動を行ったことが報告されていた。 避難所という多様な対象・場でかつ多くの制約がある中で運動指導を行う際には、その状況に あわせた工夫と気概が必要となる。本報告の第Ⅳ章でも避難所の運動プログラムが紹介されてお り、具体的な活動の参考となるであろう。 第4の課題【経費やスタッフの不足】 :運動を介した活動の有効性を認識し、積極的に運動指導を 行いたいと考える半面、 「全ての活動には経費が発生し、それが活動の妨げになる場合も少なくな い」 「活発に動きたいが金銭的、人的パワーが不足している」と経費やスタッフの不足が指摘され た。 ⇒第4の課題への対応【支援者ネットワークの形成】 :指導者どうしが情報を共有するために、 「『u nda=うんだ』(被災地健康運動支援ネットワーク宮城せんだい)」や「関西支援フィットネス チーム」などが形成されていた。また、活動を実施する中で、トレーナー仲間と出会い、協力し て活動している人もいた。しかし、情報共有だけでは経費の不足をカバーすることはできず、 「補 助金制度の確立などを作って頂き、有事の際でも今回の様な混乱がない様にして頂ければと願っ ています」と経済的な支援への要望も記されていた。 上記の支援者ネットワークは、情報共有のみならず、支援者どうしのピアサポートともなり、 さらに、組織として他機関とも協働したり、予算を獲得したりするなど今後の活動の発展が期待 できると考える。 第5の課題【自治体との連携の必要性と難しさ】 :自治体と連携することにより、住民の理解を得 やすくスムーズに活動ができるため、その必要性が記されていた。他方で、 「行政の対応が遅く冷 たい」という批判や自治体に活動を相談したが断られたという記述もあり、連携の難しさも報告 された。 自治体から運動指導の依頼を受けた例をみると、被災地での運動支援に関する業績がある団体 や、以前からその自治体と運動指導や運動サポーター養成、学生実習などで関わりをもっていた 団体や個人が多かった。運動指導者の場合、個人で活動する人も多く、特に以前からの関わりの ない自治体で活動を希望する場合は、前述した支援ネットワークが自治体との連携の窓口になる など、アプローチの方法を工夫する必要があろう。 -37- 4)結論 調査票Ⅲの自由記載から、東日本大震災の避難所における運動指導の課題と対応につい て、該当する40件の調査票を質的に分析した。その結果、5つの課題と3つの対応方法 が抽出された。第1、第2の課題は、悲しみや絶望感といった心の疲弊を含む【避難者の 心身の疲弊】とそれらを抱えた避難者に【運動を受け入れてもらうことの難しさ】であり、 これらの対応として心と体双方からの【心と体ほぐしへの努力】がなされていた。第3の 【多様な 課題は、避難所という特殊な場での【多様な対象・場への配慮の必要性】であり、 場・対象にあわせた活動】により対応がなされていた。第4の課題は、 【経費やスタッフの 不足】であり、その対応は【指導者ネットワークの形成】であり、経済的な支援への要望 も出されていた。最後の課題として【自治体との連携の必要性と難しさ】が挙げられてい た。 心身が疲弊した避難者がおり、多様な対象・場である避難所において、 【心と体ほぐしへ の努力】と【多様な場・対象にあわせた活動】は、人間にとって不可欠な運動を展開する ための方法として重要であると考えられる。さらに今後は、支援者ネットワークの発展も 期待されると考えられる。 (鈴木良美) -38- ご所属・お名前 支援先 支援内容 青森県立中央病院 西村司 八戸の避難所 指導内容:エコノミークラス症候群予防の運動、指の運動、疲労回復のス トレッチ、腰痛・膝痛体操、片足立ち、室内で出来る有酸素運 目的・対象・ 動、布団で出来る有酸素運動、椅子で出来る有酸素運動、簡単 現地への入り な筋トレ、ストレス解消自律訓練法などを避難者一人一人に個 方など 人指導しました。 今回、種差生活館(4 人)、鮫公民館(21 人)、白銀公民館(5 人)、湊公民 館(40 人)、三八城公民館(2 人)、市川公民館(30 人)の六ヵ所の避難所 を回りました。種差生活館、三八城公民館はすでに避難者の移転が終わり、 前日に閉鎖されていました。鮫公民館、白銀公民館の避難者は復興のため 外出していました。 湊公民館、市川公民館には十数名の避難者がいました。当日は天候も良く 復興活動に加え、買い物やバザーの為に外出している避難者が多かったよ うです。 避難者の話を聞いてみると、復興の作業により腰痛、膝痛、高度の疲労を 感じている避難者が多く、また避難所から外出の出来ない避難者は運動不 足を感じていました。 当初は集団運動指導を考えて現場に向かいましたが、避難所の様子を観察 した結果、睡眠中、グループで娯楽ゲーム、食事中などとバラバラで集団 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 化出来る状態ではありませんでした。特に睡眠中の被災者もいたため大き な声掛けが必要な集団指導は不可能と思われ、個人指導に変えて運動指導 を行いました。 避難者の感想は、指の運動は難しいため笑いながら指を動かし、疲労回復 のストレッチでは「サッパリした」「気持ちが良かった」「室内で出来る運 動法を教えてもらってよかった、毎日やる」 などの感想を述べていまし た。簡単な筋トレ、片足立ち、腰痛・膝痛体操を行う事で「寝たきり防止」 の効果もある事を説明すると、興味を持つ避難者が多かった。 -39- 今回、マスコミから伝わる避難者を想像して運動指導に向かったが、思っ た以上に外出している避難者が多く、運動指導は夕方に訪問したほうが良 いと感じました。また、訪問する事は事前に伝えていましたが、六ヶ所の 避難所を回る事で正確な時間を伝えていなかった点を反省しています。 避難者には運動法のパンフレットを配布して、壁に貼るタイプの運動法と ストレス解消自律訓練法のポスターを掲示してきました。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 1.一日に一ヵ所にして夕方に訪問したほうが多くの避難者に運動指導が できると思われた。 2.エコノミークラス症候群予防の運動に加え、疲労回復のストレッチ、 腰痛・膝痛の運動指導の重要性を感じた。 困った事など 3.室内、椅子、布団を使った有酸素運動の重要性を感じた。 何でも 4.糖尿病、高血圧、整形外科疾患などの運動禁忌の避難者や心臓ペース メーカー使用者のチェックなど慢性疾患のケアが必要と思われた。 5.医師、看護師、理学療法士、臨床検査技師、健康運動指導士などでチ ームを組み避難者の中・長期的なケアが必要と思われた。 今回、このような機会をいただきありがとうございました。また機会があ りましたら夕方に最も避難者の多い湊公民館に運動指導に伺いたいと思い ます。 -40- ご所属・お名前 支援先 修紅短期大学 藤野恵美 135 頁参照 ストレッチ体操、ウォーキングプログラム、ラジオ体操、玄米ニギニギ体 操、音楽体操、ミニボールEX、タオル体操 支援内容 早い段階で支援に入った男性保健師に連絡様子を聞き、チームの一員とし 目的・対象・ て受け入れていただいた人と人とのつながり 現地への入り 集団指導中心 方など 一般ボランティアとして活動(短時間のリフレッシュ体操) 陸前高田市第一中学校の避難所で朝7時、10分の体操を中学生が中心に なり毎朝ラジオ体操を行っていた。この後、考案した5分ストレッチ体操 「ありがとう体操」を実施。ラジオ体操はだらだらしているけど、ストレ ッチはしっかり伸びて気持ちよい、足が上がるようになった、背中が伸び た、身体が動きやすくなった・・・。曲のリクエスト有り。ホットする時 間。いろいろな音楽に合わせて、いつも同じストレッチ体操を行った。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 喜ばれたのは下着(特に大きいパンツ)、おにぎり。困った事は私に届く全 感想・提案・ 留意点など 持って行って 国からの支援物資。必要以上の物資、多くても足りなくても大変。運ぶの も渡すのも大変。日々変化生物。私と一緒に活動したいと入ってくる団体 や指導者。私は音楽かけましたが、普通は写真や音楽は難しいと思います。 良かった物とか、 困った事など 何でも -41- ご所属・お名前 支援先 フリー 佐藤恵 陸前高田第1中学校 他 知人からボランティアでの運動指導の誘いを受けて現地入りしました。当 初は私が普段運動指導を行っている地域の体育館、公民館などの会場が故 障や避難所になっていたので、私自身の仕事ができない状態でした。そこ で、私が役に立てるのならぜひ力になりたいと思いました。知人と陸前高 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 田入りした日に、知人のつてのある方に保健機関のミーティングにお誘い してもらいました。各避難所を担当している保健師さんが集まるミーティ ングの場で、運動指導のボランティアに来たことをアピールさせてもらい ました。そこである医師の方にぜひ運動指導をしてほしいと言われたこと をきっかけに、第1中学校での指導が始まりました。他、4ヶ所の避難所 にも行っていましたが、そこも知人のつてで行かせてもらいました。 私たちは、CDデッキに電池をつめて音楽をかけての体操を10分ほど各 避難所で行いました。皆さんの反応はとても良かったです。とくに高齢者 の部屋にいた医師からは「いつもみんな寝てばかりだったけど部屋の雰囲 気が明るくなって良かった」とお褒めの言葉をいただきました。回数を重 支援先の様子 ねるにしたがって、どこの避難所に行っても、みんな待ってましたとばか 対象者の反応 りに笑顔をみせ、寝ていた方も立ち上がって下さるようになりました。こ や効果など れも運動だけではなく、音楽をかける効果も大きいのではないかと思って います。 知人のつてで行うことができたボランティア活動でしたが、他の団体は組 織で参加しているのに対して、全くの個人で動いていることは心細くもあ りました。また、普段の指導は参加者の方が時間を空けて来て下さるのに 感想・提案・ 対して、ボランティア指導ではこちらがタイミングをみてうかがわないと 留意点など 迷惑になる場合もあったので、運動を提供するスタンス・あり方が全く違 持って行って うことを痛感しました。とてもいい勉強をさせてもらいました。 良かった物とか、 困った事など 何でも -42- ご所属・お名前 支援先 トータルフィット(株) 梅田陽子 ①岩手県野田村、久慈市、洋野町 ②福島県、宮城県 次表(44 頁)およびポスター参照 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 1年をむかえるにあたり、個々に想起されることがあると考えられ多様な 被災地、被災者の状況が、表面化して来ている。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 仮設住宅での運動支援 ポスターを貼付した仮設住宅 我々の特技特徴=プラス面はリスクをもたらすマイナス面と表裏一体であ り、それを自己客観視することが重要。これをふまえて(十分に)運動、 身体活動を通じて支援する時期がそろそろやって来たと感じる。教育され 感想・提案・ たマンパワーは復興のカギになると期待している。但し、自分達は医療職 留意点など や心理職でないことを忘れてはならない。介入中の県に対し、特定し介入 持って行って している市町村(岩手県北部)は被災地の中でも復興が早い。よって復興 良かった物とか、 モデルとなっている。このことから、運動を介した心の健康度を向上させ 困った事など る、梅田の取り組みに注目されている。企画が通れば、活発に動きたいが 何でも 金銭的、人的パワーが不足している。是非、ご協力頂けることを希望して いる。 -43- 岩手県北部久慈関内・野田村に向けた活動 こころのケアチーム 住民ボランティア(たんぽぽの会)・サロン活動・地区健康 相談 その他 岩手医科大のこころのケアチームが久慈地域(久慈市・洋 たんぽぽの会:サロン活動の整備として被災者を含めた住 地区健康相談:保健師が血圧を測定し健康状況の相談対 野町・野田村・普代村)を担当。野田村こころの健康相談 民ボランティア(サロンの世話人的役割) 地区健康相 応を行う センターを中心に活動 談:保健師が血圧を測定し健康状況の相談対応を行う 4~5月 心のケアチーム避難所巡回に同行 医師による個人相談から、肩こりなど体操に移行でき ると判断された方に医師の管理のもと軽いストレッチ を提供する 職員の心のケア 医師の心のについての講演でリラクセーションを担当 する 医師による個人相談から、肩こりなど体操に移行でき ると判断された職員に軽いストレッチやリラクセーショ ンを提供する 野田村役場職員向けポスター作成 「心ほぐし・体ほぐし」4種を作成し役場内に掲示する (映写参照) たんぽぽの会第3回研修に運動とリラクセーションを導入 心と体のつながりについて講話 実技マインドボディフィットネス:フロ-体操による体ほ ぐしの後、有酸素運動(声を出す、ペアになりポーズを とる等) 呼吸法・自律訓練法でリラクセーション 6月 たんぽぽの会第4回研修 「傾聴法の導入に利用できる運動」 体調の話から肩こり体操を提供する 一緒にできる肩体操の方法を伝授 「リラクセーション」 8月 仮設住宅でできる運動ポスター準備 住宅を見学し体操の写真を撮影 久慈管内保健関係職員連絡会に参加 被災当日からの報告を聞く 特定保健指導を含めた中高齢者の運動介入に関する 研修を担当 座布団をストレッチポール代わりにしてリラクセーショ 久慈振興局バーションの作成開始 ン 5月作成野田村役場用ポスターが好評であったため、 振興局でも作成することとなる 心の健康相談 仮設集会所で健康相談とサロン活動に同行 うつスクリーニングよりハイリスク者に実施されるが運 世話役のタンポポ2名が主導 動指導者は介入せず 担当:医師。看護師・臨床心理士・PSW・ボランティア 血圧を保健師が測定し健康相談。その前後にタンポ タグぎり ポが仲間づくりをし、そこで軽い運動を提供 9月 たんぽぽの会第5回研修 これまで実施してきたリラクセーションが好評であるた め、ストレスとリラックスについて講話と実技を実施 実技:2人組によるマッサージやストレッチ・呼吸法・自 律訓練法 自律訓練法のCDを配布し、実践を促す 11月 ポリオ予防接種 心の健康診断と並行して、隣の会場で実施 母親との会話で運動によるアプローチ予定、しかし助 手のみとなる 洋野町運動指導ボランティア研修 ココから体操②の研修を実施 青空健康相談保健師に同行 保健師が訪問に出たため、梅田が血圧測定と保健指 導を看護師の指示によりサポートする 運動方法の説明を求められた方に実施 大葛地区健康相談保健師に同行 山手の地区で被災していない 下腿の静脈環流を促すダイナミックストレッチと転倒予 防の筋トレ *あんづきばっとう・漬物を調理会食 仮設住宅でできる運動ポスター①作成 仮設を訪問し現状でできる内容にする 全身を伸ばす。万歳や胸を開くストレッチ うつむきが ちな姿勢の改善 仮設住宅でできる運動ポスター「こころほぐし・からだほぐ し」①全戸配布 住民福祉課保健師と看護師・岩手リハビリセンターP T・社会福祉協議会相談員らと全戸訪問し配布 上がって壁に貼り説明・玄関口で説明・留守宅は解説 書と共にポストに投函 安否確認・健康確認等を兼ねる 洋野町運動指導ボランティア研修 ココから体操①の研修を実施 仮設住宅でできる運動ポスター②作成 下肢の運動 冬季による不活発病エコノミー症候群の 対応 岩手県看護協会研修 看護者自身が毎日を生き生き過ごすためのマインド ボディフィットネス 間明地区 健康相談 血圧を測定後下肢のストレッチと筋トレ 朝布団の中でできる「布団から出る前の体操」 *うきうき汁・漬物・炊き込み飯を調理会食 12月 仮設住宅でできる運動ポスター「こころほぐし・からだほぐ し」②全戸配布 前回のポスター①の実施状況の確認 前回同様のスタッフで配布 日頃から巡回を重ねている社協が第一声をかけ信頼 を得る PT健士が腰痛膝痛や動きの指導、看護師・保健師が 保健指導 とチーム医療で役割分担をした 岩手県北振興局職員向け運動ポスター作成 24年度 年間計画打合せ こころの健康相談(岩手医科大心のケアチーム) 運動指導士は介入せず 1月~2月 合同慰霊祭に出席予定 (3/11) 3月 -44- -45- -46- -47- -48- -49- ご所属・お名前 支援先 愛知県社会福祉協議会障害者スポーツ振興センター 大船渡市災害ボランティアセンター 岩手から(全国社会福祉協議会)の要請。週1回を2クールで4月・6月 に活動させて頂いた。災害ボランティアセンターの後方支援。ボランティ アコーディネーターの要請。秋田県、奥州市と活動を共にした。陸路は新 潟経由で、空路秋田空港からレンタカーで現地入り。途中新幹線も利用。 支援内容 目的・対象・ 現地への入り (実際)ボランティアセンターのサポート(トータル的)。ボランティアの 方の受け入れから役割分担等の指示。※健康運動指導の支援は個人的に行 った。 方など 運動は気分転換や体力低下の予防の大切さを知っていただく目的で軽体操 を指導。ボランティアの方へはケア中心に準備運動を行い、手洗い・うが いを徹底した。寒さが残る時と梅雨の時と2回訪れたが、皆さん元気でビ ックリした。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 当初、避難所ではラジオ体操も行われていなかったところが多く、学校で は先生がいるところも行っていなかった。子供は遊ぶことができず欲求不 満もあったと思う。ボランティア活動を行っていた学生は、皆積極的にや 感想・提案・ っていた(悲しみを忘れるために見えた)。今から心の支えが必要で運動で 留意点など きる人はまだ良い方。レクリエーションや皆でやれるものをやってみると 持って行って 良いのでは。 良かった物とか、 困った事など 何でも -50- ご所属・お名前 支援先 女性 60 歳代 岩手県大槌町被災者受入先 ゴールデンウィークに宿を確保し車で向かった。 目的:誰でも知っているラジオ体操で体をほぐして、できれば習慣になれ ばと。CDラジカセとCDを持参して現地に置いてきました。親戚 が被災していたので、一緒に被災している方々に声をかけてくださ 支援内容 っていました。 目的・対象・ 現地への入り 方など 毎朝雨が降り、室内で実施しました。ストレッチで体をほぐしてから実施 しました。子供から高齢者まで10数名でした。コミュニケーションはと てもとれました。帰ってから連絡をとると、その後も人数は減ったが体操 は続けているとの事でした。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 被災者受入先の温泉に事前に電話を入れ、目的と資格を話しお願いしまし たが、 「役所の確認がとれないとできません」と断られました。無理強いは したくなかったのでダメモトで準備して向かいました。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -51- ご所属・お名前 支援先 コナミスポーツクラブ北上 岩田崇 大槌町 被災者への運動指示 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 最初は受け入れがたい様な雰囲気だったが、体を動かすことで皆さんが笑 顔になるのが大変うれしく思った。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 住民の方々にとってプラスになることも、その自治体との連携がないと難 しく感じた。まだまだ支援は必要だ。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -52- ご所属・お名前 支援先 宮古市介護予防拠点施設いきいきおらんど近内 大槌和広 宮古市全域 宮古市及び宮古市田老地区への運動指導。高齢者の運動不足、エコノミー クラス症候群予防、精神的サポート交流 ・4月下旬より活動開始。避難所、仮設住宅、みなし仮設の方への支援。 月~金AM、PM実施 支援内容 目的・対象・ ・7月からの運動教室への参加呼びかけ、PR活動 ・避難所から仮設住宅へ移った方への断続支援(運動) 現地への入り 方など 避難所では個別に声をかけて行うところもあれば、管理担当者がみなさん に声をかけ集めてもらい行うところもあれば、舞台に上がり行うところも あればと様々な状況の下で、その場での運動内容を変えながら行った。話 をしながら行うと、笑顔をみせ気持ちよさそうにストレッチをしてくれた。 支援先の様子 対象者の反応 頭の体操をとり入れ、楽しく体を動かして頂き、ひとときでも気分転換を していただけたと感じた。 や効果など 避難所はたくさんの支援が入ってきて、初めの1~2週間は参加者が多か ったが、その後はかたづけ、病院等で自分たちの生活リズムが出来てきて、 不在が多く集まりが悪くなった。笑顔と元気な声があれば、みなさんが話 感想・提案・ を聞いてくれたり、いろいろ話をしてくれたりしてくれた。個人ではなく、 留意点など 自治体等と連携するとスムーズに支援できた。 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -53- ご所属・お名前 支援先 釜石シーウェイブスRFC 小久江竜一 釜石市避難所、市役所、ボラセン、対策本部 鍼灸、マッサージ、ストレッチング、運動指導。対象は被災者・震災対応 に尽力している釜石市民。現地へは全て車で移動。今後は仮設住宅の集会 所を中心に活動する予定。 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など とても喜ばれた。対象者に接する前後で顔つきが全く違った。特に震災後 1ヶ月前後では顕著だった。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 治療道具一式、ポータブルベッド 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -54- ご所属・お名前 支援先 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも 女性 20 歳代 亘理町、女川町各避難所・仮設住宅、美里町、山元町、蔵王町 避難所や仮設住宅でのエコノミークラス症候群や廃用症候群など運動不足 が原因となり引き起こされる症状の予防やコミュニティの再構築を目的と して活動を行った。実際の活動内容は、下肢の筋力トレーニングやストレ ッチ、体操などを行った。また、運動のあいまに茶話会や肩もみなどを実 施し、避難されている方々同士がコミュニケーションをとれる時間を設け るよう心がけた。対象は特に限定はせず、仮設住宅に移ってからは自然と 高齢者を対象とするようになった。現地へは勤務先の大学より、ボランテ ィアグループとして入り支援を行った。医療支援などと一緒になり活動を 行った。エコノミークラス症候群予防や廃用症候群の予防などは、自治体 の保健・福祉の担当部署に直接投げかけたことで理解を得やすかったので はないかと思う。 初めのうちは、人間関係を形成することを重点に活動を行った。初めのう ちは「何をやらされるのか?」と不安な対象者もいたが、継続して活動を 行うことにより、安心して楽しみながら活動を行ってもらえるようになっ た。対象者からは「こういった機会がないと身体を動かす機会がない」と いう声があり、 「機会の提供」も大切なのだと感じた。また、活動を継続し ていく中で杖を使用していた人が、ほとんど杖を使わずに歩くことができ るようになったことなど、効果が感じられた時は大変嬉しかった。 震災直後は自分自身が被災してしまったことに対してのショックがあり、 自分の生活を維持していくかばかりを考え生活していた。しかし、日がた つにつれて比較的災害の少なかった地域に住んでいる自分がすぐ近くにあ る甚大な被害を受けた地域に何が出来るのかと考えるようになった。そん な中、医師資格を持つ教授より「エコノミークラス症候群予防」のための 活動を提案された。初めは「命からがら逃げてきている人たちに運動指導 なんて受け入れてもらえるはずがない」と思っていた。しかし、実際に被 災地を訪れ、被害状況を目の当たりにして「すぐには受け入れられなくて もかまわない。長い支援をしていくことで結果的に避難されている方々の 力に少しでも役に立てることがあるのではないか」と思うようになった。 仙台大学では以前より地域の健康づくりの指導者として「健康づくり運動 サポーター」を養成し、資格認定を行ってきた。今回の震災では仙台大学 の医師、看護師、大学で養成した健康づくり運動サポーターとともにチー ムで被災地での活動をおこなった。被災地には各被災市町村の保健・福祉 の担当部署に連絡をとり、災害ボランティアセンターとなっている社会福 祉協議会とも調整を行うことで活動を行うことができた。 活動を始めた当初は、心と身体に大きな傷を負っているであろう避難され ている方々とのコミュニケーション、関係づくりに重点を置いて活動を行 った。いきなり「エコノミークラス症候群予防」、「廃用症候群予防」と言 われても心の整理も出来ていない状態で運動なんて出来る心境にないので -55- 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも はないかと考えた。活動では運動のほか、学生による肩たたきを行い避難 されている方々との距離を縮めていくことにした。 継続して活動を行っていく中で避難されている方々と顔見知りになること で、その後の活動がずいぶんやりやすくなったように感じる。実際に行っ た内容はエコノミークラス症候群予防、また廃用症候群予防を目的として 下肢の筋力トレーニング、身体をほぐすためのストレッチ、心をほぐすた めのレクリエーションなどであった。大学生と一緒に活動を行ったことで、 子どもから高齢者にまで受け入れてもらうことが出来たのではないかと思 う。また、早い段階より災害FMラジオを連携し、エコノミークラス症候 群予防のための運動を収録し、毎日14時からラジオで流してもらうこと で運動の必要性を理解してもらえるように努めた。その後、避難所が閉鎖 されると同時に仮設住宅での活動を開始した。仮設住宅での活動の目的と してはエコノミークラス症候群や廃用症候群などの運動不足によって引き 起こされる症状の予防のほか、仮設住宅での孤独死の予防も含む「コミュ ニティの再構築」も考えて活動を行った。仮設住宅に設置された集会所を 会場とし、茶話会を行い、その中で運動を行うことにした。 「運動」と聞く と抵抗を感じる高齢者も「大学生との茶話会」ということで参加してくれ る方も多くいた。茶話会では仙台大学にある運動栄養学科のスタッフ、学 生が作成したお漬物やお茶菓子を持参した。提供するお漬物やお茶菓子は 保健師より「被災地において震災後、高血圧や糖尿病が悪化した人もいる」 といった現状をもとに、管理栄養士が中心となりレシピを考え、提供した。 仮設住宅での活動を行っていく中で、避難する際にバラバラになってしま った幼馴染が再会することができたり、新たな顔見知りができたりするな どの活動の効果が見られた。また、活動を始めた頃には杖を使って会場ま で来ていた人が、活動を続けていく中でほとんど杖を使わずに移動できる ようになってきた時には、継続した活動の重要性を感じることが出来た。 最近では、地元の保健師からも部屋に引きこもりがちな高齢者や仮設住宅 の近隣に住む住民にも本活動への参加を呼びかけていただけるようにな り、コミュニティづくりの場としても定着してきているように感じる。 震災直後から今まで活動をしてきた中で今思うことは、継続した支援を行 っていくことが大切であるということである。継続した支援を行なってい くことで、被災された方々との人間関係が構築され、人と人とのつながり が出来ると思う。人を動かすのはやはり人なのではないかと思う。人間関 係が構築されていない中では特に運動指導などの支援を行なうことは難し いと思う。 私がこれまでの間活動を続けてこられたのは、活動に参加していただいた 方の笑顔や「楽しかった」、「また来てください」、「待っていたよ」などの 言葉である。つらく、大変な経験をしたにもかかわらず、皆さん本当に明 るく、温かく迎えてくれる。活動をしていても我々が元気づけられること のほうが多いように感じる。こういった人間関係が構築できたのは私の人 生の中での財産となっている。 本当の意味で元の生活に戻るにはまだまだ長い月日が必要だと思われる が、これからも息の長い支援を続けていきたいと思う。 -56- ご所属・お名前 支援先 NPO法人 KSKウェルネスクラブ 工藤昭敏 ホテル森の風鶯宿 私共の事務所を隣接する「けんじワールド」内に間借りしており、上記ホ テルが一時避難所(雫石町受入れ)として使用された為、いらしている方々 へ体操指導を実施しました。現地へ行っての支援活動はなかなか環境的に 難しいものがあった為、この方々へ健康づくりと少しでも気晴らしのお手 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 伝いをと思って行いました。 避難されている方々は小さいお子様から高齢の方まで広い年齢層でした。 どの方でも楽しみながら、そして効果の出ると自信を持ってお勧めしてい る「レインボー健康体操」を実施しました。有酸素運動・脳刺激体操・筋 骨刺激体操・ストレッチリラクゼーションの内容が入った高齢者に特に安 全に効果的に出来る体操です。週一回、約20名程の方々に行いました。 楽しい・続けてほしいという声の他、ご自分の体に対する悩み相談や「避 難生活が終わって地元に帰ったら、そこに先生達を呼んでこの体操指導を してほしい」というありがたいお声も頂きました。 体操スタート時は非常に硬い表情で、私達もどう声をかけていけば良いか 支援先の様子 分からない状態でしたが、すぐ表情もほころび私達が思っていた以上に楽 対象者の反応 しんで、元気にされていたという印象です。体操が前向きな気持ちにさせ や効果など る一つのきっかけとなった様です。 体操会場は、ホテル側の協力を頂き無償で準備して頂きました。この様な 時だからこそ、皆で少しずつ出せる物を分け合って活動していく事は大変 必要な事だと思います。しかしながら、全ての活動には経費が発生し、そ 感想・提案・ れが活動の妨げになる場合も少なくないと思います。行政には、今回の震 留意点など 災をきっかけに今後様々なこの様な際の補助金(最低限で良いと思います) 持って行って 制度の確立などを作って頂き、有事の際でも今回の様な混乱がない様にし 良かった物とか、 て頂ければと願っています。 困った事など 何でも -57- ご所属・お名前 支援先 冨田夕子 気仙沼市、陸前高田市、南三陸町 他 近所の避難所へ衣類等を運びながら声をかけた。場所・人数・年令に合わ せて行った。外だろうが畳だろうが床だろうがどこでもやった。自分も自 宅で避難生活を送っていたため、皆さんからもたくさん支援物資を分けて もらった。 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 「あの先生の指導が今は無料だ」と好評(笑)。ある場所では102才の男 性も運動の時間になると起きて待っていて下さるように。数ヶ月で座った り立ったりが大変な80代の女性が杖なしで料理当番をする程になった。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 避難所であっても個人の空間。ノックなしで大声で話すボランティア、急 にふすまが開いたと思ったらTVのカメラをかまえている人達がいたり。 何よりも皆さんへの配慮が必要。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -58- ご所属・お名前 支援先 神奈川衛生学園専門学校 (社)神奈川県鍼灸マッサージ師会 朝日山一男 栗原町、陸前高田市、亘理町、山元町 鍼・マッサージ治療、運動指導(5月から月1回のペースで活動)。鍼・マ ッサージ後に運動指導を行った。地元の社会福祉協議会、名取消防署の方 に前記の仮設住宅・避難所を手配して頂いた。1日40~70名施術。通 行証を発行していただき、車で現地入り。仙台で前泊し翌日10時~16 支援内容 目的・対象・ 時まで活動しその日に帰宅した。※活動母体は(社)神奈川県鍼灸マッサ ージ師会 現地への入り 方など 大変感謝された。不眠・不安・先が見えない・仕事がない状況を皆さんが 訴えておられました。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 仮設住宅に移られましたが、これからが支援をする大切な時期に入ってい ると感じました。洗剤など生活用品が役に立ちました。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -59- ご所属・お名前 支援先 髙原博史 宮城県石巻市湊川小学校避難所他 避難されている被災者の方々の身体のケア、運動サポートをする為 滋賀県から北陸道経由で現地入り(車で) 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 現地にコーディネーターがいるので、マッサージボランティアの受け入れ をしてもらい、被災者にスムーズに受け入れてもらった。効果は良かった。 1日約15~20人を4人のチームで5日間ケアをした。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 持っていって良かったのは、自分の生活をするためのアウトドアの道具。 (テントや食器、食料、ガソリンなど) 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -60- ご所属・お名前 支援先 一般社団法人キネシオテーピング協会 石巻市 川本隆義 湊小学避難所 被災者の方が不安や緊張状態の継続から、筋性の痛みやコリを持っている と思い、そういった方へキネシオテーピングを施し、少しでも身体の負担 を抑えることが出来ればと思い向かった。仙台在住の同僚と連絡を取り、 案内をお願いした。 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 避難所訪問時、約230名。各地区ごとに教室が分かれていたので、1教 室ごとに施術を行った。不安と余震などの緊張から、筋肉と皮膚の硬直が あり、コリ(肩・腰・下腿)を訴える方が多かった。キネシオテーピング 療法で、コリがある部分の筋肉に沿ってキネシオテープを貼付したら楽に 支援先の様子 なったと感想し、実際に皮膚の硬さが緩和できて、エコノミー症候群のよ 対象者の反応 うな症状を訴えていた人へ、テープを貼って症状が無くなったと言われて、 や効果など 来て良かったと思った。 ボランティアとして「自分自身で出来ることを出来るだけ多くの方へでき れば」ということを考え、それはキネシオテープを使用して不安や筋性の 痛みやコリを抑えることだと思い、活動をしました。テープを直接皮膚に 感想・提案・ 貼るので、ウェットティッシュを持参し貼付前に皮膚をふき貼付しました。 留意点など また活動時、まだ水道などもストップしている状況だったので、トイレ時 持って行って や食事の時にも使用でき、持参して良かったと思いました。 良かった物とか、 困った事など 何でも -61- ご所属・お名前 支援先 明星隆希 宮城県石巻市、女川町 宮城県理学療法士会が行う、被災地支援の一環として、被災した人の日常 生活動作(ADL)の自立を目的に、宮城県理学療法士会と地元の社会福 祉協議会の必要と認めた人に対する、理学療法を行った。自家用車にて現 地入りした。 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 支援対象者は一様に好意的で、日常生活動作(ADL)指導などは即時効 果があった。痛みを取ると喜ばれた。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -62- ご所属・お名前 支援先 運動連鎖アプローチ研究所 山本尚司 石巻市雄勝町 6月の段階で3月までの情報しかない雄勝町を着目。被災した町で一つの 病院に連絡すると、災害対策本部が設置されている老人ホーム雄心苑につ ながった。保健師さんと何回か情報交換しながら、6月より発足させたF aceToFace東日本大震災リハネットワークにて集中的にリハビリ 支援内容 支援に入った。 目的・対象・ 現地への入り 方など 陸の孤島と呼ばれている雄勝町。ボランティアもほとんど入っておらず、 住人の所在もよく掴めていなかった。人が入ること、そのことだけで住人 の方々には喜んで頂けた。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 情報の無い所こそ、捜して入ることが大切。情報のある所はすでに支援の 輪が拡がっている可能性があります。また支援している現地の人々の支援 が不可欠です。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -63- ご所属・お名前 支援先 男性 30 歳代 仙台市の避難所 体育館にいる方のリラクセーション 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 身体が軽くなった。来てくれてありがとう!! 支援先の様子 対象者の反応 や効果など メンタル面などで、行く側も色々なことを想定して準備するといいと思い ます。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -64- ご所属・お名前 女性 40 歳代 支援先 宮城県山元町 被災地の運動指導のリーダーさんへの指導。仮設住宅等を中心に運動でき ることを伝える。内容としてはスクエアステップ中心に行った。 (内容は現 地の被災者支援をすでに行っている先生にお願いされたものでした) 対象:現地の運動指導者(地域のボランティア)及び活動を共にしていた 支援内容 目的・対象・ 住民 入り方:支援先の指定された場所へ直接自分達で行った。 現地への入り 方など 喜んでいただけました。何より驚いたことは、家や家族を失ったリーダー さんも一緒に、被災者を励ましながら運動している姿でした。その強さと 優しさは言葉を失う程の衝撃と感動を与えられました。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 広い場所はまだまだ避難用になっていたり、仮設住宅の集会所もそれほど 広くないので、集団で行う場合は工夫が必要です。また道具もなかなか調 達はできないので、全て自分達で持っていくか、またはタオルなど身近に 感想・提案・ 手に入るものを使った運動の紹介が喜ばれると思います。 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -65- ご所属・お名前 (株)ホテルとだ 介護支援事業部 代表 納屋幸 被災地沿岸地域(山元町、亘理町、七ヶ浜町、石巻市(中央、河南、北上、 支援先 牡鹿地区、網地島)) 山間部の温泉街行政(2次避難所)(蔵王町遠刈田 温泉、川崎町青根温泉、笹谷温泉、石巻市北上追分温泉など) 目的:安否確認、エコノミークラスの予防、ケア、不活発病対策など 対象:子供~高齢者まで、後半は高齢者対象 現地への入り方: *行政保健センター、社会福祉協 議会、地域包括支援センターへ 支援内容 目的・対象・ 連絡、または紹介、依頼による 現地への入り *情報共有として「unda=う んだ」被災地健康運動支援ネッ 方など トワーク宮城せんだいにて活動 (定期的な会議、ビブス着用、 研修開催) 震災直後、沿岸地域に定期的な仕事で行っていた亘理町運動教室の生徒さ ん(高齢者)の生死が心配でたまりませんでした。10日目くらいにやっ とガソリンを入れることができ、近づことくができなかった亘理町へ向か いました。海から少し離れた街中の高校、小、中学校10ヶ所くらいの公 的な場所はすべて津波の被害にあい、住む場所を失った方たちで座る場所 がないほどでした。みな、自衛隊から供給された同じ種類の毛布にくるま れ、うずくまっていました。寝ている人、小さな限られたストーブに10 人くらいであたっている人、外は、放置された行き場のない犬たち、ごみ、 汚物とにかく今まで見たことない光景にどこを探してよいか???手書き 支援先の様子 対象者の反応 や効果など の名簿を手作業でめくり黒板をチェックし、自分で探し歩きました。結果 6名の方と再会しました。その中で仕事で関わった運動支援サポーターさ んがすでに避難所をまわり個別に動いていたのですが、行ったその場で皆 さんや、保健師さんよりとにかく集団指導をお願いできないかと依頼され、 ジーパン、ジャケット、靴下のまま、500名の前で20分程度のストレ ッチを行いました。それが私の活動の始まりです。述べ100回以上その 町に通い、それと並行して、4月末より住んでいる行政が2次避難所を設 けることとなり、地元ではもともと行っていた行政の介護予防教室に被災 者の方を交ぜた形で教室を行いました。旅館、ホテルではカラオケルーム で簡単なストレッチやボール体操、レクも行いました。時間とともに避難 所から小さな教室単位、公民館の部屋で2人のご夫婦相手に簡単なフット ケアをしたり、健康相談も受けました。これは10月の避難所閉鎖まで続 きました。 -66- このたびの経験は生涯かけがえのない心の財産になりました。でも2度と 経験できなくともよい苦い思い出でもあります。今まで運動指導を行って きた中で、私自身完全無償のボランティアというのは数えるくらいしかな く、現在の宮城県でも有償か無償かという活動の中身はいまだに混在して ます。私は幸い助成金や寄付金でお願いしてきてもらったスタッフたちに もわずかな交通費を出すことができましたが、この先、長引く先の見えな い仮設住宅での暮らし、残った自宅被災での生活に継続した活動ができな いかと考えています。9ヶ月たった今、今後の活動で必要なのは、やはり 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも 資金やマンパワーです。それは本来、入札や事業の形で行う仕事でも、他 からの援助でも中身は一緒だからです。時間や頻度、内容などすべて考え たときに今だに活動している団体もあれば、営業しつつ仕事として入って いる民間企業もたくさんあります。一方で無料の教室を開催します、一方 ではこのくらいの見積もりです、となった場合、受け入れ側はやはり無料 のところをどんな内容でも受け入れる傾向にあります。それが大きな行政 は激戦だったり、遠方ではなかなか支援の手が入らなかったりという格差 を生みます。また、マンパワーとしても、資格者の方でも仕事なら受ける けどボランティアはちょっと? 当然です。これからは、少しずつですが、 整備され元に戻る中、私達はサービスの提供を行う立場として、このよう な小さな現場で出来ることを行っていきたいです。それには、国の施策整 備も課題ではありますが、事業の拡大、プログラムの提供、2次予防事業 の整備等踏まえて、財団からのプログラム提供や人材、財源の確保など被 災地へ向け、発信していただけることが必要かと思われます。いくら資格 をとっても稼げないと若いスタッフにいわれるととても残念です。 -67- ○○ ○○ ○○ ○○ ○○さん、記録) ○○さん、運転) -68- ○○ ご所属・お名前 支援先 宗像由加里 東京電力第一原発避難所 大震災の2週間過ぎた頃、第一原発の放射能のため、福島県の浜通りの各 地より同じ福島県の会津若松市にある体育館、県立高校の体育館等に避難 されて来た方々へのエコノミー症候群予防等のために、運動の指導に入っ た。現地は近くでもあったので、車と自転車で入った。各体育館には約2 支援内容 00~300人の方が避難されている状況である。 目的・対象・ 現地への入り 方など 着の身着のままとはこういうことかという状態の皆様の様子。地震はおさ まっても放射能があり、原発も予断を許さない状況で皆さん不安な様子で あった。1回に30分程ではあったが、大変みなさん喜んでくれた。すご く身体が楽になったという感想が多かった。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 運動指導に行った時期は、震災後すぐの時期で、1次避難所である。その 後1次避難所から2次、3次と皆さんは移動していった。今は仮設住宅に 住んでおり、1月より仮設住宅をまわる予定である。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -69- ご所属・お名前 支援先 特定非営利活動法人Jin 塙 リハ・アクティヴセンターTAIYO 龍太郎 浪江町避難地域全域、1.2.3次避難所、現在仮設住宅集会所(23ヶ所) 震災以前に幅広く体操教室を実施。避難が始まり、各地区での教室依頼も 含め、町民と一緒に活動。避難中は参加者も不安定な面もあったが、周り の人に声をかけながら楽しく行えた。しかし対象が幅広く、子供から高齢 者までの為、運動メニューの構成に関しては注意を払った。初めて体操を 支援内容 目的・対象・ 行った時は避難者からも厳しい目もあり、教室として成立しない時も多数 あった。 現地への入り 方など 対象者は病院にも行っていない、薬を飲んでいない、運動不足、精神的不 安定、体重の増加等、様々な方がいたが、運動を行うにつれて参加者も増 え、まとまりは出た。今回を機会に初めて運動を行う方も多数いて、仮設 住宅に移動してからも、集会所の体操に参加される方も多数いた。周りの 支援先の様子 対象者の反応 話を聞いても、やる事がなく散歩を習慣にする方が多く、避難前よりも運 動機会が増えた人も多く見られた。 や効果など 一番感じた事は自分も実際に被災し、以前一緒に体操教室に参加された方 も多数亡くなった。精神的に不安定な方に対しての運動指導は、言葉1つ にも責任があり、全てに対して神経を使うものとなった。少しずつでも参 感想・提案・ 加者の表情がやわらいだ時にやっている意味があると感じた。今も仮設住 留意点など 宅で指導しているが、まだ多数の方が閉じこもっている状況もあるので、 持って行って 1人でも多くの方に参加してもらう様、運動も含め色々な面でサポートで 良かった物とか、 きればと思う。 困った事など 何でも -70- ご所属・お名前 支援先 財団法人 脳神経疾患研究所 郡山市内避難所 連日テレビに映し出される避難所の様子に「人として役に立ちたい・・・」 という思いで、職場の上司であるトレーナーに相談をしました。それまで 市役所からの依頼で健康教室をさせて頂いておりましたつてで、保健師さ んに連絡を取りましたら、たまたまその方が避難所の方々の健康管理の窓 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 口であると知り、お願いをしました。 その後、保健師さんの方から私達を必要としている避難所・日時等をFA Xにて送って頂き、職場の上司と共に避難所に伺いました。その際、移動 の車とガソリンは勤務先の病院の理事長より「みなさんの力になってきな さい!」と提供してもらいました。 避難所に行ってみると「原発問題で避難してきた」という場所では、運動 をしてほしい若い方々が絶望的な表情で横になったままでしたが、ご年配 の方、子どもさんは楽しそうに参加して下さいました。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など ビックパレットという郡山で一番大きな避難所になったところに行った 時、一足先に現地入りして一人で活動していたトレーナー仲間がいました。 そのエネルギーに脱帽してしましました。その時に上司のトレーナーが市 感想・提案・ 内のトレーナーに声をかけて、都合のつくメンバーで手分けして活動をし 留意点など ました。ネットワークも大切だなと感じました。 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -71- ご所属・お名前 支援先 フィットネスクラブエルキューブエルフィット 仲田貴之 郡山市内各避難所 地震のみならず原発被災による避難所が市内各所にでき、何かトレーナー としてできることはないかとスタッフで話合い、市の保健センターの保健 師に連絡して派遣を決定。現地といっても被災県なので市内近辺に避難所 が林立。対象者も子供から高齢者までと広く、プログラム作成はむずかし 支援内容 かった。結果、誰にでもできる種目、簡単なものを選択した。 目的・対象・ 現地への入り 方など おおむね喜んでいただいたが、比較的若い(中年)男性達は意欲を失って 寝たままで参加しない方もいた。肩こりや腰痛が楽になった、一時でも現 実を忘れて楽しめたなどの感想をいただいた。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 市内県内のトレーナーが一同に集まれる組織があれば、もっと効率的な派 遣ができるのかと思います。災害時のみでなく普段から意見交換のできる 場があったらと感じました。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -72- ご所属・お名前 支援先 成田センタークリニック 長阪裕子 郡山ビッグパレット、江東区東雲の公務員住宅 他 避難所生活における、エコノミークラス症候群予防のための運動支援。 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 現実は運動どころではない中、つらい悲しみ・くやしさ...どうにもする ことのできないやるせなさ...。皆一緒だからと「我慢」している人が多か った。話を聴きラポールがつくられるまで身体を動かすことをすすめられ なかったが、足湯をしながらなど、心もほぐれた時に支援しやすかった。 支援先の様子 (身体活動の重要性を受け入れてくれた。) 対象者の反応 や効果など 「健康支援隊」と書かれた目立つ色のジャンパーは良かった。 (覚えてもら いやすかった) 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -73- ご所属・お名前 支援先 女性 40 歳代 福島県内避難所 目的:慣れない地で1人分のスペースも、プライバシーも十分にない避難 所にいる人達の心身の健康のために指導したい 現地への入り方:前もって(1週間程前)に現地に行き、リーダーの方と 顔あわせ。人数と許可の確認。当日その場にいた人達へ 支援内容 の指導。 目的・対象・ 現地への入り 方など 寒い中で小さな声で背を丸めていた方達でしたが、運動の後は明るくおし ゃべりを始めて嬉しく思いました。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 避難所では、まだまだ日常ではないので本気で体力向上のために頑張る気 力を高齢者に求めるのは難しい。又スポーツクラブ等に通う人とは意識も 意欲も(非日常になってしまった彼等には)異なると思いました。まず笑 感想・提案・ 顔を生む関わり方をしたいと思います。でもとても喜ばれました。 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -74- ご所属・お名前 支援先 いわき市立小名浜第一中学校 いわき市立小名浜第一中学校内 村井弘 地区避難所 1.ラジオ体操、2.リズム体操、3.ストレスマネジメント(リラクゼ ーション) 目的:避難者のエコノミークラス症候群予防と子ども達のストレス解消 対象:避難者全員(年齢層はバラバラ) 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 入り方:本校が地区避難所になり(3/11~4/6)この間、健康運動 指導士の資格を有していることから避難者の意向を聞きながら運 動指導に入った。具体的には午前9:00にラジオ体操orリズ ム体操、午後14:00にリラクゼーションを行った。 反応:1週間ほど声かけ支援を行っていたことから避難者の方々にはスム ーズに運動実践に入ってくれた。 効果:予定時刻に遅れると避難者から催促の声が出るほど皆さんの反応も とても良かった。ただ避難者一人ひとりの声を記録することができ 支援先の様子 ず、参加者の反応のみでの効果となってしまった。 対象者の反応 や効果など 今回、私は自校での避難者への対応で、ある程度顔見知りの方々も多く、 スムーズな運動指導ができた。これが初対面の方々の場合、いつの時期に どの様な内容がいいのか、今回の調査で分かるといいと思う。運動指導+ 感想・提案・ 精神的な心のケア(リラクゼーション)の必要性をとても大きく感じた。 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -75- ご所属・お名前 女性 50 歳代 支援先 体育館避難所 エコノミー症候群予防のため避難所入居者70名に対し、体操支援・高齢 者へのストレッチ・下肢浮腫へのマッサージ。 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 体操の継続(はずかしそうであったが習慣化できた)。高齢者歩行困難であ ったが、スムーズに歩けるようになった。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 座イスをより利用することで生活は楽になっても足背の浮腫が強くなっ た。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -76- ご所属・お名前 女性 30 歳代 支援先 私も被災したので、同じ避難所の人達と2日後に簡単な体操を行いました。 対象は3歳から90歳まで30人くらい。目的は丸一日狭い所にほとんど 動かずにいたので、運動不足解消とエコノミークラス症候群予防。天気が 良く外で行ったので気分転換。その後に移った別の避難所でも同様に複数 支援内容 目的・対象・ 回。他に、歩行困難高齢者に手足の体操と歩行訓練。徐々に避難所から人 が減り自然消滅。 現地への入り 方など 何もせずに一日過ごしていた人が多かったので、気持ちが良さそうだった。 教えた方法を後日行っているのを数回見かけた。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -77- ご所属・お名前 国立大学法人新潟大学人文社会教育科学系 支援先 新潟市西区西総合スポーツセンター避難所 篠田邦彦 目的:被災者のエコノミークラス症候群、生活不活発病予防 支援内容 対象:主に福島県からの避難者(ほとんど南相馬市、大熊町) 目的・対象・ 被災地から避難された方を受け入れた新潟市避難所の1つで行なった。大 現地への入り 学のすぐ近くに避難所が開設され、担当となった西区健康福祉課の保健師 方など と以前から協働の事業を行っていたことから、専門ボランティアとして避 難所での運動指導を依頼された。 3月15日から受け入れ開始。3月18日には500名が入所。3月18 日から活動を開始。避難所の生活について、生活リズムを取り戻すことと、 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 身体活動を維持すること。その際、エコノミークラス症候群の発症チェッ クを行うことが重要であることをお伝えしながら指導。その一方で時間と 場所を変えて子どもの運動教室を展開。避難所閉鎖まで毎日実施。運動実 施後、運動普及推進委員、学生が被災者の方々とお話をした。毎日の運動、 我々と会って話をしたりするのを楽しみにしているという感想。身体の痛 みなどもとれたなどの感想も。 被災地ではない地域に設置された避難所だったため、災害救助法の摘要を うけないことが、市の初動、社会福祉協議会の対応、日本赤十字社との連 携に支障が起こり、十分な支援体制を作れなかった。そのことが我々の活 動にも少なからず影響した。例えば、我々の活動は毎日午後3時に行うこ とになっていたが、何の調整もなくイベント系のボランティア活動を同じ 時刻に入れるなどの無計画な受け入れがあった。大人たちへの、毎日の運 動習慣を作ってもらう活動の中で、体の歪みをチェックする方法と修正方 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも 法(ストレッチなど)をお教えして、痛みの軽減(肩こり、腰痛、膝痛) がはかられたという感想。そして、それらが軽減したので歩く気になれた という声を聞き、万歩計をプレゼントしたら、自分の活動性に関心を持っ たということでした。そこで、簡単な記録用の日誌を作成してさし上げた ら記録が楽しくなったという感想。子どもたちを集めて「わんぱく体操教 室」を行った。はじめは毎日行っていたが、学生たちの授業がはじまった ので、週2回とした。子どもらも新潟の学校に入って勉強をはじめたので 時間をずらして下校時にあわせた。子どもらは汗まみれで遊び、その日は 夜ぐっすり眠ったとのこと。そうすると、親もゆっくり眠ることが出来た という話を聞きました。子どもの反応は、ただ楽しいというだけではなく とても複雑で、とかく大人の方にむきがちな関心を子どもにむけて対策を 講ずる必要があると感じました。そのことが、ひいてはその子の親の心の ケアにも通じることだと感じました。 -78- ご所属・お名前 支援先 新潟大学教育学部非常勤講師、日赤新潟県支部安全奉仕団新潟市分団 篠田浩子 新潟市西区西総合スポーツセンター他 ・エコノミークラス症候群予防の体操の指導、プログラムの周知 ・子ども達の身体遊びの提供「わんぱく体操教室」→西区健康福祉課、地 域課からの依頼 支援内容 目的・対象・ 現地への入り ・避難所閉鎖後の「避難者の会」の集会における「子ども身体あそび」の 提供 ・避難所閉鎖後の「避難者の会」への親子運動教室の開催 方など 被災地でない避難所のため、避難者たちの生活自体の支援や心のよりどこ ろともなる。強い信頼感の中で、運動の習慣化も着実に定着。自主的に体 操やウォーキングを行う人々も多く、被災地に帰ってからも運動(体操や ウォーキング)を日々継続している人も居るときいている。特に子ども達 支援先の様子 対象者の反応 や効果など にとってスタッフ達は強い心の支えとなっているようで、学校に行けない、 心を開かない子らもスタッフが現場に来るのを避難所の入口外で待ちわび る様子もみられた。また、地震ごっこや異常興奮、やや暴力的、破壊的な 「~ 行動や、感情失禁のような場面も運動実施中に少なからず観察された。 しよう」 「~して!!もう1回!」のおねだりやスキンシップ系の身体遊び を好む傾向もあり。ただし、運動を充分に行った日はよく眠れる、感情が 安定する、などの意見もよせられ、身体的な状況の改善のみならず、精神 安定的な効果も得られたようである。 支援グループらとの連携、共通認識の確認と情報の共有、避難者らのニー ズについて詳細で専門的な分析が必要と感じた。また、運動指導者にも災 害者ケアの技術と知識は不可欠。その上で、災害時のコミュニケーション 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも スキルやPTSD~の対応、衛生面、安全面、避難所設営・運営などにつ いて専門家ら(メンタルケア、施設管理、衛生管理他)のアドバイスがあ ることが重要と感じた。被災によってなくしたものが大きいので、喪失感 も強いので、ボール他の運動用品を持っていっても回収する際に(特に子 どもで)寂しさを感じるようであった。スタッフが帰る際に寂しさ故の問 題行動が起きたり、数日スタッフの一部が顔をみせないと不安に感じる人 もいて、ボランティアとはいえ、心に大きなキズを負った人に関わること の責任を感じた。その上でも支援は個人でなく「チーム」として行うべき と思う。また「継続」も重要なポイントであり、自立を促しながらも息の 長い支援を続けていくことが求められる。 -79- ご所属・お名前 男性 40 歳代 支援先 燕市避難所 目的:エコノミー症候群の予防、寝たきり予防、気分転換 対象:避難所にいる人すべて(実際には、高齢者の方の参加が多かった) 現地への入り方:職場から車で 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 最初のうちはあまり反応もなく、受け入れられるか不安になったが、回を 進めるうちに少しずつ話せるようになりコミュニケーションがとれるよう になってきた。効果まではいきませんが、日常生活の中での運動の必要性 は理解してもらえたと思います。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 時間等の関係で、特に運動するための部屋がなかったので、寝ている人も いる中で行ったのがつらかった。他のボランティアで似たような教室があ ったので調整できればよかった。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -80- ご所属・お名前 支援先 女性 30 歳代 長岡市内避難所 エコノミー症候群予防、体操 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 寝起きする生活スペースでの体操指導だったので、積極的に参加する方の 反面、気持ち的な面からとても参加したくないというような方もあり(無 関心な方もあり)なかなか進行していくのは、デリケートな部分もあった と思う。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -81- ご所属・お名前 支援先 公益財団法人 身体教育医学研究所 長野県栄村(長野県北部地震被災地) 避難生活の中で精神的・肉体的に疲労が著しい被災者の方々に対して、少 しでも機能低下を防ぎ、元の生活に戻ること、さらには元気に地域の復興 にあたることを支援するために、身体を動かす機会を通して心身のケアに 資することを目的とした。対象は村民で、保健師の呼びかけにより集まっ 支援内容 た避難所もしくは集落内の高齢者。現地へは自身の自家用車で移動した。 目的・対象・ 現地への入り 方など 4月、6月、7月、9月、11月と複数回に渡り健康運動による支援を行 なった。震災からの時間経過や個々の被害状況により対象者の様子は異な ったが、その場で心身のリフレッシュが図れたこと、自宅での運動継続を 促したため、フォローアップでは体調改善の声が聞かれるなど手応えは感 支援先の様子 じられた。 対象者の反応 や効果など 栄村支援に関しては、地元NPOのコーディネートにより支援する・され る双方に良い流れができた。陸前高田に個人的に訪問したが(5月)、まだ 状況が落ち着いていなかったからか、何をどう支援したらよいかわからな 感想・提案・ かった。コーディネートの担い手が必要と感じた。 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -82- ご所属・お名前 女性 40 歳代 支援先 JMATからの派遣だという事で準備をしていたのですが、ボランティア 無償医療では現地の医師から営業妨害のような(はっきりと言われていな いが)ニュアンスがあった。 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 人数の多い避難所等では、大きな声を出さない、泣かない習慣になり、心 のケアが遅れていると感じました。 「体が動けば心も動く。心が動けば体も 動く。」と日頃から思っており、何か出来る事をとさせて頂きました。しか し、まったく一人の力では無力ですし、メンタルな所の日本のフォローが 支援先の様子 本当にまったくで、これが日本かと思うところもありました。 対象者の反応 や効果など 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -83- ご所属・お名前 支援先 国士舘大学ウェルネスリサーチセンター 釜田史子 味の素スタジアム 浪江町などからの避難者への血栓予防の運動を実施。同じ所属の医療チー ムと連携し、必要に応じて足浴や腰痛体操なども行う。 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 活動開始直後はあまりお話を伺えないことも多かったが、徐々に体を動か しながらお話できた。ご自身の意思で外出される方が多かったため、血栓 の予防よりも医療チームとの橋渡しの役割が多く、また近隣の土地勘がな い方ばかりなので、雑談からの案内などで安心感を得られていた様子。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 会話へのツールとして、心和む写真を用意(桜、赤ちゃんなど)。「今年は 桜どころではないと思っていたけど、花見ぐらいしようかな。」 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -84- ご所属・お名前 男性 30 歳代 支援先 岩手県大槌町 仮設住宅での集会所における炊き出しのボランティアに参加しました。所 属している法人で車両・人員・用具を持参し、ボランティア団体と連携し て行いました。ボランティア中の空き時間を利用して被災した方への個別 ストレッチ指導を行いました。現地では、仮設住宅のコミュニティ作りが 支援内容 目的・対象・ 課題となっており、集団で行えるスポーツやセルフストレッチング等の手 段を用いてコミュニティ形成が求められていると感じました。 現地への入り 方など 前述したように、仮設住宅に入居している方々のコミュニティ形成が課題 となっており、運動をツールとして入居者相互のコミュニティ作りの支援 が今後求められていると感じました。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 道具がなくても行える運動指導が良いと思えます。例えば、自重で行える 体操やストレッチングがどこでも誰でも行えるので喜ばれます。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -85- ご所属・お名前 支援先 健康づくりサポートクラブ 鈴木ひろ江 岩手県大槌町、田野畑村 仮設住宅に住む方々と健康体操やコミュニケーションをすることで、毎日 少しずつ体操を続けていただけるようなメニューを提供するとともに、一 緒にふれあいながら動くことで、ストレスを解消し、心身のケアを行う。 支援内容 参加者:仮設住宅入居者(田野畑村、大槌町)事前にチラシ配布 目的・対象・ 活動内容:健康体操(コミュニケーションゲーム、健脳体操、タオルを使 現地への入り った体操、ながら運動、アロママッサージ、スローエアロビッ 方など クなど) 活動場所:①岩手県田野畑村(アズビィホール/健康体操指導) ②大槌町(金澤小学校体育館(3年前廃校)/健康体操指導) ③もりおか復興支援センター(視察) 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 私たちは、まず、 「被災地の方々と体操をする」ということに関しての心構 えを新幹線の中で話し合った。 1.被災者は、無力な存在ではない、支援する側の押しつけではいけない、 相手を尊重し、同等に、丁寧な指導をしよう 2.共感の姿勢を持つため、慰めの言葉より、心で接しよう 3.指導案は考えず、その場の人数や、年齢、雰囲気、その場にあった指 導を臨機応変にやろう 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも 実際に、被災地に入ると、胸に強く迫るものがあった。私たちが、心の支 えになれるのだろうか等、何となく気構えそうになった。 袋井市の紹介をし、コミュニケーションを図りながら、手をつないだり、 身体を寄せ合いながら体操をしているうちに、お互いの心が通じ、大声で 笑いながら、いつのまにか、いつも私たちが公会堂などで指導していると きと同じように、みんなが楽しんでいた。 「この体操はいいね」とか「とて もからだが軽くなったね」とか会話も出てきた。体操が終わってからも、 「静岡は暖かいんでしょ。冬でも畑で作物ができるの」 「今度また、きてく れる?」などの会話も出てきた。また、別れ際に涙ぐむ方もいらっしゃっ た。 「今度また、きてくれる?」と聞かれたが、少し、不安になった。 盛岡や北上までは新幹線で行けばいいのだが、そこから、田野畑村や大槌 町へは、自動車でなければ行けない。盛岡から片道2時間半かけて雪の積 もった峠を越えて行かなければならない。今回現地のNPOスタッフが送 り迎えをしてくださり、たどり着いたが、 「また来ます」と言っても自分で -86- 運転していく自信がなかった。 参加者は、60 歳代が中心の方々で、両仮設住宅とも6名の参加だった。私 たちを迎えていただいた、教育委員会の方や、保健師さん、仮設住宅のま とめ役の方など、 「人がたくさん集まらなくてすみません」と申し訳なさそ うに言っていたが、私たちは、最初から、行き届かない小さな仮設住宅の 集まりを選んだし、参加者が多いところでなくてはいけないなどとも思っ ていなかった。たとえ一人でも二人でも、マンツーマンでもやろうと思っ ていたので、気を使ってくださる方々にかえって申し訳なく思った。まだ まだ、多くの方が、一歩踏み出せないでいる。 指導に向かう途中、私たちは「もりおか復興支援センター」の中を見せて いただいた。物資が届き、それを仕分けて、置いてあった。センターには、 私たちの体操の案内チラシも置いてくださってあった。 センター長さんとのお話の中で、 「避難所の生活の時に、コンサートなど開 いてくれても、中には、嫌いな人もいる。避難所は分かれていないので、 ありがた迷惑の場合もある。支援に来てくれているのに、断れない事情も あった。支援にも、タイミングや、時期がある」とおっしゃっていた。ま た、 「今は、仮設住宅暮らしとなり、人的支援が減っているため、また、心 感想・提案・ のケアが必要になってきているので、体操などきてくださることはありが 留意点など たい。」と言っていただいた。帰りに、スポーツ推進課でウォーキングキャ 持って行って ラバン時に配布しているフッピーの缶バッチをもらっていったので、ほし 良かった物とか、 い方に持ち帰っていただいた。皆さん「かわいい、子ども達にあげる」と 困った事など 一人いくつももらってくださった。 何でも 帰る途中、大槌町から釜石の海岸沿いを走った。まだまだ、がれきはその まま、半壊した家もそのまま残っていた。がれきが片付かなければ、とて も、復興の目途も立たない気がした。中でも、被害にあった県立大槌病院 がそのまま半壊状態で建物が残り、仮設のプレハブで仮診療していたのが 印象に残った。図書館も無残に半壊したままに残っていた。それらを見て 復興まで「まだまだだ」と胸が しめつけられた。 国は、復興するまで、もっとも っと被災地に目を向けるべきだ と強く感じた。また、多くの人 が、現状を見るべきだと思った。 -87- ご所属・お名前 支援先 男性 20 歳代 陸前高田市、宮古市 被災地でのスポーツイベントを通した運動指導。野球教室、ラグビー教室 のプログラムの一つであるウォーミングアップ、クーリングダウンの指導 など。 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 普段身体を動かさない(震災以降)子どもが多かったため、ストレス解消 とコミュニケーションの場所として喜んでくれた。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 運動指導をする際の言葉遣いなどは、普段何気なく使っている言葉でも注 意しなくてはならない。また、気を遣いすぎても良くない。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -88- ご所属・お名前 (株)スポーツカンパニー 支援先 陸前高田、宮古市の小学生 弘田雄士 目的:スポーツを通して子供の笑顔を引き出す。野球教室、太極拳教室、 体操教室、ラグビー指導 対象:被災地の小学生、ラグビー愛好家(大人も含む) 現地への入り方:会社の借りたレンタカー2台で入り、車中泊 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 元プロ野球選手や、著名なラグビー選手も参加してくれたこともあり、リ ラックスして楽しんだ様子でした。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 物資の面ではむしろ過供給の様子だったが、現地の人達は今回の震災が風 化されていくことを心配していた。まだ一度しか行けていないが、長期的 な支援をしていくことが大切と思う。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -89- ご所属・お名前 支援先 杉崎紀子 岩手県宮古市内仮設住宅 自分が今持っているスキルで被災地支援がしたいと考えていたところ、地 元の社協でボランティアの募集が出た為、申し込みました。募集の内容は、 演奏や踊りなどの芸能発表がメインでしたが、運動指導がしたいとお願い したところ、メンバーに入れてもらうことができました。現地へは大型バ 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など スで向かい、2泊3日の中の1日ボランティア活動をしました。活動内容 は、エコノミー症候群の予防や簡単なレクリエーションをして、楽しんで いただくというものでした。 (ちらし参照) 被災後、身体を動かしたり、声を出すことがほとんど無くなってしまった 方が多く、肩こりや背中、腰などに痛みを感じる方が多かったが、体操後 は楽になったと言っていただいた。体操のプログラムも配り、その後も自 分で行えるように促した。少しでも身体が楽になったり、楽しかったりし 支援先の様子 ていただけたので良かったです。 対象者の反応 や効果など 体操のプログラムは、宮城県支部(日本健康運動指導士会)からいただい たものを使用させていただきました。とても好評でした。活動については 全うできましたが、1回だけの指導ではなく継続したものを行いたいと強 感想・提案・ く思いました。 (なかなか難しいところですが・・・)被災者の方も、また 留意点など やってもらいたいという声がありました。 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -90- -91- -92- ご所属・お名前 男性 50 歳代 支援先 ①南三陸町 ②釜石市 ①障害児及びその親御さん達の運動不足解消、ストレス発散を目的に色々 な遊びを展開 ・ベイサイドアリーナ 町の復興イベント(福興市)の中 のおもちゃ図書館のブースにて、フライングディスク・ミニ卓球・バラン ス棒・お手玉等を行う。 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など ②個人的に所属する団体でボランティアを募り、46名がバスと乗用車1 台で伺いました。現地からの要望でイベントを開くことになっており、様々 な機材・食材等を持参して仮設住宅の方々を招き、楽しく・やすらげる空 間を創り、その中の1プログラムとして高齢者には軽いレク体操と室内で 続けてほしい運動を覚えて頂き、子供達とは元気にダンスを踊りました。 ①心に傷を負った子供達が多い気がします。一緒に体を動かしている時に は笑顔も見せますが、大人同士が震災の話しをすることを嫌がり、おもち ゃのクレーン車を異様に怖がる子もいました。 ②非日常の生活で疲労が溜っている様です。運動と同時並行で心のストレ 支援先の様子 対象者の反応 スケアが必要だと感じます。特に災害ボランティアセンターの職員と市の 職員の体調が心配です。 や効果など 今回この調査の目的の1つは、後世に知恵を残すとありました。これは必 ず行っておかなければならないことだと思います。しかしながら現時点で は、今まさに被災者の方々の健康管理が大切な時期の真っ只中であり、今 感想・提案・ すべきは厳寒の被災者の健康を守って差し上げることだと思います。貴財 留意点など 団や関係部署が主導して我々指導者を束ね、被災地で活動できるような仕 持って行って 組みを作っていただけたら有り難いです。お役に立ちたいけれど、どう動 良かった物とか、 いて良いのかわからないという指導者は沢山いらっしゃると思います。 困った事など 何でも -93- ご所属・お名前 支援先 岩手県沿岸広域振興局 菊池武彦 グリーンピア三陸みやこ 目的:仮設住宅等での生活は、運動不足が余儀なくされ体を動かすこと並 びに、その意欲も低下傾向となる。日々の生活においても不活発と なりやすく、筋肉も減少しやすくなるため、体組成測定を行い結果 説明を行うとともに、簡単にできる下肢筋力維持向上の運動を紹介 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など する。 対象:岩手県宮古市田老地区の住民等 現地への入り方:岩手県生活衛生同業組合宮古地区連絡協議会による「暮 らし再建・なりわい再生プロジェクト」におけるイベン トでの県事業「ねたきり予防対策普及啓発事業」の一環 として参加。 震災前より体重増加した方と、減少された方との二分となっていた。→生 活環境・食事によるもの。全体に体脂肪が多く、それが体重超過につなが っている。一方、筋肉量については、殆どが少ない結果となった。下肢か ら筋肉(力)が落ちていくことから、その対策が必要と思われる。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 身長計で計測すると、自分の身長がかなり低くなっていることに驚いてい たので、自己申告ではなく実際に測定してよかった。体組成装置を使用し、 筋肉量・脂肪量・体脂肪率について現況を結果を見ながら説明したことで、 感想・提案・ 自分の身体がどういう状況かを確認していただくには必要なツールと思わ 留意点など れる。継続して測定できれば経年変化もみられて、自身の体に運動・食事 持って行って を含めて何が必要かを理解していただけると考えられる。 良かった物とか、 困った事など 何でも -94- ご所属・お名前 支援先 女性 70 歳代 宮城県石巻市グループホーム 入居者(=津波で基礎から流されたホームの避難先)の介助と介護関係者 両者への運動指導、および食事・おやつの提供。可能な範囲で入居者と一 緒に調理した。※NPO法人の案内で現地入りした。 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 対象者は80~90歳の高齢者10数名。内車椅子3名。介護関係者4~ 5名。認知症になっている人がほとんどだが、おだやかで比較的元気。実 際の効果は分からないが、皆さんにこやかになり興味を示している様に見 受けられた。(回数を重ねることが大切と思うが実際には難しい現状であ 支援先の様子 る) 対象者の反応 や効果など 道具は不要。横になれるマットのみ用意。高齢者なので立って行う運動は 困難・危険と考え、椅子に座る又は床に横になって行うものを実施。息が はずむようなものは時として拍動と共に血圧を上げるので、静かに呼吸を 感想・提案・ 感じながら骨を動かすものに絞って実施した。 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -95- ご所属・お名前 女性 20 歳代 支援先 宮城県石巻市 渡波地区 12月5日~8日。仮設住宅団地の集会所で集団体操(石巻市HP、看護 師と一緒に)、訪問リハビリ、手すり設置調査、個人宅への訪問リハビリ。 対象:高齢者、基礎疾患のある人。 現地ではシステム作りがしっかりされており、自分達の出来ることを書か 支援内容 目的・対象・ れています。説明を受け、すぐに一人で活動しました。自己にて何が出来 るのかも考え、臨機応変に取り組むことが大事でした。 現地への入り 方など 運動の意識の少なさ。集会所に来る人は少ない(運動で)。資格の内容をわ かっていない。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など ラジカセ。集会所は週に1度集まる機会がありますが、来る人は決まって います。身体機能的にギリギリの人がおり、仮設住宅は名目は自立生活が 出来る人とありますが、出来ない人も多いです。転倒の恐れからですが、 感想・提案・ そういった方をどうするかが問題だと思います。避難所に人はほぼいない 留意点など です、今は仮設住宅です。 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -96- ご所属・お名前 男性 30 歳代 支援先 福島県伊達市 ・市内公民館に設置された仮設住宅において、飯館村からの避難された方 対象 ・中高齢者~後期高齢者のメタボリックシンドローム、及びロコモティブ シンドローム予防の為の健康運動プログラム 支援内容 目的・対象・ 現地への入り ・体力の評価、歩数計を配布してのウォーキング ・集会所でのストレッチ、筋力トレーニング指導、健康についての講話、 相談 方など 避難所全体を対象としたため、通常の特定保健指導、介護予防での運動指 導に比べ、対象者の体力、健康状態がまちまちで、集団指導が大雑把にな ってしまったが、参加した方は喜んでおられた。避難生活で農作業ができ なくなり、引きこもりがちになってしまった方や、家族と離れて独居にな 支援先の様子 対象者の反応 ってしまった方から「皆で集まる機会が増える事はありがたい」との声を 多くいただいた。 や効果など とにかく心身両面からのサポートが必要であると強く感じた。伊達市でも 以前から健康運動教室を行っていた経緯もあり、朝晩のウォーキングを日 課とした方同士の交流が生まれ始めている。特に原発関連で避難されてい 感想・提案・ る方は、避難生活が5年・10年と長く続く事を覚悟されている。震災前 留意点など の近所づき合いに代わる避難所内、あるいは避難所と近隣での新たなコミ 持って行って ュニティーの形成のために、運動ないし体を動かすレクリエーション的な 良かった物とか、 イベントは有効な手段であると思う。 困った事など 何でも -97- ご所属・お名前 支援先 病院 佐藤幸子 いわき市江名小学校 運動指導経験の少ない私にとって健康運動指導士として避難所に現地入り するのは不安が多く、何とか同じ仲間と何か取り組むことができないか考 えました。6月に実施された郡山での研修時にそのことを聞いてみました が「今は無理。まだ先でないと」と言われ、健康運動指導士として携わる 支援内容 目的・対象・ ことは出来ないのかと思い、私の職場も一段落したので、栄養士会のボラ ンティアの呼びかけに加わり、そちらでの参加となりました。 現地への入り 方など 被災後2ヶ月以上経っていたので、日中の訪問は高齢者や乳児をかかえて の母親が対象。多くの人(若者)は自宅の片付けや仕事に出ていた。落ち 着いた様子であったが「津波がせまってくる状況を、経験したことを聞い て欲しい」と話したくしてしょうがないという感じでした。気晴らしに散 支援先の様子 歩したり体操することを勧めましたが「そうするよ」と話していました。 対象者の反応 や効果など 現在もいわき市中央台高久には沢山の仮設住宅が立ち並び、楠葉・富岡等 の地区の方々が600~700人入居しています。住み慣れた所を離れて、 限られたスペースの所で生活するのは容易なことではないだろうと推測し 感想・提案・ ます。そこの方々に少しでも元気に、健康になっていただくために健康運 留意点など 動指導士の皆様と力を合わせて定期的に取り組んでいくことを提案したい 持って行って です。 良かった物とか、 困った事など 何でも -98- ご所属・お名前 支援先 男性 30 歳代 楢葉町 現在、原子力発電所事故のため、避難を余儀なくされている楢葉町の住民 の方々へ、災害対策本部の方々と協議をし、応急仮設住宅集会場6ヶ所、 借り上げ住宅入居者対象に2ヶ所で、1時間半の運動教室を行っている。 町民のコミュニティーの場の提供、避難生活のための運動不足の解消を目 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 的としている。中高年の方で、社会福祉協議会の方々と相談し、要支援者 以外の方々を対象に行っている。参加人数は各会場平均15~20人。小 学生へのサッカー教室の開催(月1回)。なでしこ選手のイベント、フィッ トネスイベントの企画。 コミュニティーの確保を第一の目的としているため、初回は久しぶりの再 会を喜んでいる様子が見られ、毎週時間を合わせて参加されているようで す。ストレッチングや簡単なエアロビクス(リズム体操)、チューブやボー ルを使った筋力トレーニング、脳トレなどのレクリエーションを取り入れ、 支援先の様子 参加者の表情が緩むような雰囲気づくりをしている。 対象者の反応 や効果など 3月11日以来、およそ半年ぶりに顔を合わせる方々、今も避難を余儀な くされている方々への運動支援は、コミュニティー作りも含め非常に有意 義なものになっている。徐々に参加者が増えてきて、集会場の限られたス 感想・提案・ ペースが足りなくなってきた、うれしい悩みもでてきました。ストレッチ 留意点など ボールや、バランスボール等も工夫しながら使用していければと思ってい 持って行って ます。 良かった物とか、 困った事など 何でも -99- ご所属・お名前 支援先 群馬パース大学保健科学部看護学科地域看護学領域 小林和成 群馬県草津町 本学の保健師養成に関わる実習等でお世話になっている関係から、領域内 の教員とチームを組んで定期的に被災者の支援活動に当たった。運動支援 に関しては、町の健康推進課の課長(健康運動指導士資格あり)を中心と する保健師たちが、保健センターに集約された情報を分析する中で運動支 援の必要性を明示し、本学に協力要請がかかり、以下のことを合同で実施 した。 目的:被災者の心身の健康の維持・増進、及び仲間づくりを図る。 支援内容 (「健康体操教室」と名を打ち、健康相談と抱き合わせで実施) 目的・対象・ 対象:福島県南相馬市、及びその他近県や自治体からの被災者 現地への入り 内容:・ストレッチや軽体操を音楽を流しながら実施。 方など ・草津町の介護予防教室の修了者が運営する自主グループ「元気ア ップスクール」への参加。椅子に座っての手指、上肢・下肢、体 幹の筋力トレーニング、関節可動域の拡大の運動、チューブ体操 等から構成されるプログラムを実施。 ・運動を行った後にフリートークの時間を設け、健康や病気のこと をはじめ、今後の生活のこと、地元に残っている家族・親類のこ と等の相談対応にも当たった。 ・必要性に応じて健康講話を実施。 肩凝りや血圧値の改善をはじめ、対象者から気分転換が図れた、夜に眠れ るようになった(入眠良好、熟睡感あり)、ネガティブなことを考えなくな 支援先の様子 対象者の反応 や効果など った等の声が聞かれた。また、健康相談や健康講話を併せて実施したこと から、健康に関する悩み事が解消された、何故心身に悪いこと(腰痛・膝 痛等)が起こっているのか良くわかった、これを機会に普段の生活を見直 してみる等の運動支援から波及的な効果を生む結果となった。さらに、街 中でウォーキングを行ったり、避難している旅館内で軽体操を行ったりす る被災者の姿が目立つようになった。 運動支援を組み込まずただ単に健康相談を行う、血圧を測定するといった 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも ことでは、被災者の方々の参加はおろか、参加しての満足度を得たり、心 身の健康問題の自覚・解決等につなげることは難しかったと考える。また、 今回私は、保健師・看護師・看護系の大学教員という立場でボランティア に参加したが、そこに健康運動指導士としても関われたことで、教科書的 な運動の仕方や禁忌事項を伝える薄い支援に留まらず、現場で実践して蓄 積してきた運動の知識や方法論等を提供するといった一つ質の高い関わり が出来たことに充実感を覚えている。 -100- ご所属・お名前 藤沢病院企画調査室室長 石井千恵 支援先 始めに被災地に伺わせて頂いた時から現在に至るまで、臨床心理士・精神 保健福祉士として支援業務を担当しています。たとえば、仮設の集会所で の集まりでは、 「からだほぐし こころほぐし」といった切り口で、ストレ ッチとリラクゼーション系エクササイズを、グループワークの前後に指導 支援内容 目的・対象・ 現地への入り をさせて頂きました。あくまでもメンタルケアチームの一員としての活動 ですので、自分が何を求められているかを常に確認しながら被災地の皆様 と関わらせて頂いています。 方など 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 今も運動指導は人と人とのかかわりをスムースにしてくれる緩衝剤のよう な役割を果たしてくれるということを、実感している日々です。また、自 治体の職員とも一期一会になる可能性が高いため、その日の指導プログラ 感想・提案・ ムを書面化したものを持参することで、私が伺わなくなっても健康づくり 留意点など に取り組めるようにと工夫をしています。 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -101- ご所属・お名前 男性 30 歳代 支援先 陸前高田市 高齢者へのリラクセーション(マッサージ、会話) その施設で手伝えること全て。 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 最初はお互いに緊張をしていたが、顔を覚えて下さってからは気軽に接す ることができ、コミュニケーションもスムーズだった。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 自分で自力で行くことも考えたが、やはりあれだけの大規模な被害地域だ と行政の助けとオーガナイズが必要にも感じた。どこかで情報を定期的に 発信して頂けたらと思う。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -102- ご所属・お名前 支援先 男性 60 歳代 宮城県東松島市 目的:被災者のエコノミー症候群、ストレス解消、運動不足、通院不可能 者への指導・申言・手当て 対象:高齢者、地域の方々 現地への入り方:車での現地入り 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 大変喜ばれた。またの来訪を期待されました。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 行ったことにより、我が身によりわかることが多くある。 「言葉」方言に苦 労した。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -103- ご所属・お名前 支援先 日本健康運動指導士会長野県支部 瀬戸山聖子 長野県栄村 交通手段は自家用車。宿泊しなくて良い所を選びました 目的:軽運動ストレッチ、ゲームなど、話を聞く 対象:高齢者 内容:村の保健師さんが個別で問診している間、待っている人たちはスト 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など レッチを行う。皆そろってからは、かんたん脳のトレーニング、ア イスブレイク的な手あそびをしながら、だんだん体の動きを大きく する遊びへと移行し、軽運動をしていきました。コミュニケーショ ンをとりながら、楽しく体が動かすことができれば良いと思いなが ら指導しました。 避難所生活の方はいなく、皆自宅でしたが、危険で許可が下りていないけ れど、住んでしまっているという方もいました。風呂に入る時などは、又 余震があるかもという恐怖があった。寝れない、パジャマに着替えて寝れ ないなどの話も聞かれました。運動した後は少しスッキリし、口も軽くな 支援先の様子 対象者の反応 りよく話をして下さいました。歌を歌いながらの動きだったので笑いが絶 えませんでした。楽しかったと帰っていかれました。 や効果など 私たちは「ストレッチベルト」を支給されて、それを使っての運動でした。 ベルトは運動に参加された方に支給され、次回の運動の時も持参していた だく、又そのベルトを使って家でもストレッチしていただくということで 感想・提案・ 決められていたので良かったと思います。ベルトではなくてタオルなども 留意点など 代用できていいと思います。 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -104- ご所属・お名前 支援先 阿部直美 岩手県釜石市の保育園 被災した保育園児への体操指導をした。保育園の関係者に避難所や仮設住 宅で暮らしている子供達の様子をきいて体操指導に行かせてほしいとお願 いし、5才児・4才児にわけて音楽に合わせて体を動かす指導をした。色々 なボランティア団体や、園の行事もあり毎週とはいかないが園と相談をさ 支援内容 せていただいて、時間のあいている時に指導している。 目的・対象・ 現地への入り 方など 音楽が流れると、自然に体が動き出し歌もうたいながら動いてくれて、何 回か指導しに行くうちに、私が行くのを楽しみに待っていてくれるように なった。子供達の大好きな音楽を使用した。 「夜中に何度も起きてしまう子 供もよく眠れるようになった」「情緒不安定だった子供が落ち着いた」「笑 支援先の様子 顔がみられるようになった」という効果があった。 対象者の反応 や効果など 子供達がテレビを見て知っている音楽や、いつも園で歌っている音楽など を使用する事で、子供達が歌いながら動いていた。子供の笑顔で私も元気 をもらった。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -105- ご所属・お名前 女性 40 歳代 支援先 NPO法人 子供たちへの運動指導(ダンス、レクリエーション、体操など) 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 運動中も余震に対して敏感ではあったが、笑顔にあふれた様子を見て心を ほぐせた事は良かったのではないかと思った。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 比較的、被害の少ない地域ではあったが、いつ大きな余震があるのかとい う緊張感が大人にも子供にも漂っていた。どんな所からでもいい、ほぐせ るところからほぐし元気を広げてゆくことが大切だと感じた。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -106- ご所属・お名前 男性 40 歳代 支援先 もともと春休みに子供を集めてトランポリン教室をやる予定でいたが、避 難所になり避難者の運動不足解消・気分転換に役立つという理由で、市か ら一緒に参加させてやって欲しいと依頼があり引き受けた。当日は15名 程(家族での参加が多かったが、特に子供が多かった)参加した。 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 何にもする事が無く、暇を持て余していたみたいなので、かなり喜んでい た様だった。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 避難している人との接点が無く、話しかけづらかったが、イベントを期に 会話が増えて良かったと思う。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -107- ご所属・お名前 支援先 NPO法人守谷ファミリークラブ Y.Tトータルフィットネス主宰 轟洋子 守谷市 目的 被災者と住民の仲間づくり、運動不足解消、気分転換 内容 避難している被災者の方へのイベントとチャリティイベントの支援 バザー(屋外) 模擬店(屋外) 体育館でストレッチ、トランポ リン、ニュースポーツ、スポーツ吹き矢などを行った ブラスバン ド演奏(屋外) 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 市が主催であったため、ボランティアの人数も多く、雨天の場合も考慮し た会場であった。守谷市へ避難している被災者の方がそれほど多くなかっ たので、住民のためのイベントのようになってしまった。被災者の方々は 「ありがたいがそっとしておいてほしい」との意見もあった。いろんな人 支援先の様子 対象者の反応 から「どこから来たとか、どんな状態だったとか」同じ質問をされるので 答えるのがつらかったという声もありました。 や効果など 市などで行う場合、例年の市の行事の中で”被災された方もどうぞ”とい うくらいの感じでやるのが負担にならずにかえって良いのかなと思いまし た。 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -108- ご所属・お名前 男性 30 歳代 支援先 大人:マッサージ、会話など 小人:自由に遊び 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 話せば話すほど笑顔へ 子どもたちはかなり元気に明るくなった 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 雰囲気づくりが重要 高齢者の方はよく話をきくことが重要! 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -109- ご所属・お名前 支援先 女性 40 歳代 大槌町 支援内容 目的・対象・ 現地への入り 方など 一定期間リレーで数人ずつ交代しながらの支援だったので、対象者と顔な じみになる頃には終了していた。そのためか、あまり親しみをもっていた だけなかった気がした。 支援先の様子 対象者の反応 や効果など 感想・提案・ 留意点など 持って行って 良かった物とか、 困った事など 何でも -110-
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