特別寄稿 - 日本ダクタイル鉄管協会

7
事
警
における
大阪市水道局
局長藤原啓助
1聞 は じ め に
年 後 の 1899年 ( 明 治 32年 ) に 大 阪 市 水 道 事 務
大阪市の水道は、 1895年(明治 28
年)、横浜・
所が発行したもので、大阪市の創設水道につ
函 館 ・ 長 崎 に 次 ぐ 、 わ が 国 第 4番 目 の 近 代 水
いての計画から実施に至る経緯が詳しく記述
道として、また、水道条例に基づく最初の水
されており、大変興味深く、示唆に富んでお
道として誕生した。 1995年 ( 平 成 7年 ) は 通
もしろい。いずれは機会を得て、その全容を
水 100周 年 と な る 。 通 水 100周年を記念して、
紹介しなければならないが、ここでは、その
いろいろな事業、行事が計画されているが、
内の鉄管使用に関するものをできる限り原本
その中に百年史の編纂がある。これまで年史
に忠実に紹介することとした。
としては、六十年史、八十年史があるが、こ
原本は右から左への縦書きであるが、ここ
の際、これらの年史の元となった資料にも改
ではすべて横書きとした。原本をそのまま引
めて当たりながら、百年史としてまとまった
用した箇所は片仮名表示としている。外国人
ものにしたいと考えている。
技師との問答の部分も、原本では和訳されて
大阪水道誌は、大阪創設水道が通水して 4
おりそのニュアンスで写した。
8
平成 4
.
1
0 第5
3号
ダクタイル鉄管
2. 水 道 設 立 の 目 的
大阪市水道設立趣意書にじ・大阪市ニ新水
道ヲ敷設シ良質ノ飲料水ヲ供給シ以テ病毒ノ
Fザ
J
発生ヲ予防シ併セテ高圧水力ヲ利用シ火災消
防ノ方法ヲ完全ニシ以テ失火ヲ延焼セサルニ
消滅シ生命財産ノ安全ヲ謀リ・・・」とあり、水
道布設の目的は防疫と防火にあって、そして、
その効果は顕著で、あったと、大阪水道誌は述
べている。
設立当初の大阪市の水道は水源地を淀川左
1万人、
岸の桜の宮に設け、給水人口 6
1 日最
3
大 給 水 量5
1,
240m
、配水池を大阪城内に設け
水源地から配水池へポンプで揚水したあと、
F
i
!
/
.d
.
325kmの配水管によって自然流下で、配水するも
のであった。
設計は、当初、
H.S
.パ ー マ ー 1)が行い、後
にW.K.バルトン 2)の 意 見 を 入 れ て 修 正 さ れ た
ものであるが、工事を実施する過程で、わが
国の技術者によって若干の変更が加えられて
いる。なお、大阪城内配水池の設置について
は 、 野 尻 武 助 技 師 3)の設計によるものである。
3. 鉄 管 使 用 決 定 の 経 緯
計画の当初から、水道管には鉄管(鋳鉄管)
を海外から輸入して使用することを前提に設
計されたが、水管橋、送水管および建物内部
SOlJl./tJflJr FI
:
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,
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I
1
~
t
o
吠
~oftt: t
の水管には、同ーの強度では鉄管と比較して
軽量で安価で、あることから、鋼管を使用する
としている。ただし、撞木橋水管橋には鉄管
が使用されている。
H.S
.パーマーの設計では、配水管網を、
配 水 本 管 は 口 径1
5
"(5- 7万 人 に 供 給 可 能 )
0
"- 8"の 枝 管 (
1万 5,
000-2万 5,
000
とし、 1
人 に 供 給 可 能 ) と 6"- 4"の 小 管 で 構 成 す る
ものである。
W.K.バ ル ト ン は 、 こ れ を 変 更 し 、 配 水 本
2
"、本管に直結する支管として 18"管 は 口 径2
1
6
"、 こ れ に 連 結 す る 支 管 に 1
2
"-10", さ ら に
8
"の 管 で 人 口 5,
000-1万人に対応し、小管と
して 6"- 4"で構成した。
当初設計での印ろう継子鉄管(直管)の算
出重量は、
ている。
2 %の 余 裕 を み て 次 の よ う に な っ
3
0
"
6
1t6
3
2
4
"
5
1
4
6
5t1
2
1
"
4
3
3t0
0
1
3
3シリング 6ペンス /t
1
8
"
0
620t6
1
5
"
2
2610t3
計
5190t7
0
1
0
"
2
0
6
2t7
7
8
"
2
4
7t3
8
15709ポンド
2310t1
5
5ペンス
計
34647ポンド
1
8シリング 5ペンス
1
3
6シリング/t
6
"
8
9
2t1
4
4
"
4826t4
0
40172ポンド
5718t5
4
0ペンス
1
4シリング 1
計
1
4
0シリング 6ペンス/t
大阪市創設水道における鉄管について
なお、価格については、
1円を 3シ リ ン グ
9
もので接合している。継ぎ目より漏水破裂し
に 換 算4)するものとしている。
500円 余 を も っ
絶えず修繕を要し、当初、 3,
[水道布設に関する調査委員会報告
て 6ヵ月で竣工の予定が、 1万 5,
000円余を
明 治2
3年 1
1月 、 市 会 に 市 参 事 会 よ り 提 出 さ
5名 の 調
れた大阪市水道布設議案に対して、 1
費 や し て 、 し か も 3ヵ年もかかっている。
外からみれば、一見竣工しているかのよう
査委員を選ぴ、慎重に調査検討を行った結果
に見えるが、決して竣工したとはいえない
年 3月 、 市 会 に 報 告 が な さ れ
に つ い て 明 治 24
状況にあり、当局者は苦慮、している。
た。そのうち、水道管に関する問題は次のよ
うなものであった。
①
水道管を陶製にすれば、鉄材に比べて
低廉で、ある。
神奈川県大住郡秦野町では土管(陶管)
水道となっている。
兵庫県武庫郡壇ノ上村宇百間日樋では木
管水道である。
以上については現地視察を行っている。
②
地中に埋設された鉄管の腐食について
わが国で初めて陶管をもって圧力のある
水道を布設したということで、経験もなく、
熟練不足による失敗や誤りがないわけでは
ないが、たとえ地中深く埋設しても、車馬
の通行により破損することがある。また、
鉄管のように随意のところに水栓を設けて
給水することができないので、人口の増減
や家屋の新築、改築などがあまりない曾屋
のような田舎では、布設の際に設置した水
栓で、給水に支障が生じないが、人口や家屋
(最重要問題とされた)。
にしばしば異動のある大阪市のような都会
京都府第三高等中学校教諭、工部大学長
では、水栓もまた、しばしば増減変更しな
および上海領事に質疑を行った。
ければならないので、陶管を用いて永久の
③
水道を布設することは困難で、ある。
鉄管の鋳造について。
輸出入の均衡のとれていないときに、も
横浜水道事-務所において、常滑製陶管(口
っとも多額の費用を要する鉄管を海外から
径 2寸 、 長 さ 2尺 、 厚 さ 5- 6分) 4本 の
輸入することは、わが国の経済にも大きな
水 圧 試 験 を 実 施 し た と こ ろ 、 水 圧 65-80ポ
影響を及ほすことになるので、国産で調達
00ポンド
ン ド で 3本が破損したが、 1本 は 2
できないか、ということであり、府知事-の
まで堪えた。
紹介で、大阪砲兵工廠提理と協議した結果、
市会の議決を経て正式に照会があれば、そ
の筋の裏議を経て、大阪市公益のために尽
力する旨の返事があった。
以上、
3つ の 問 題 に つ い て の 報 告 を 次 に 述
べる。
@陶管の採用に関すること
陶管は安価で、、腐食せず、輸入する必要
陶 管 に つ い て K.W.バ ル ト ン は 次 の よ う
に報告を寄せている。
給水法には無庄法と有圧法があって、現
在 の 東 京 の 水 道 6)は無圧法である。このよう
な無圧法による水道では、良質の陶管の使
用が可能である。また、遠隔の地より上水
く場合に、導水管に鉄管を使用すると
をヲ l
大変高くっき実行不可能で、あるので、管体
もないので、市の経済はもちろん、国の経
が管内水圧を受けないよう動水こう配線に
済上も有利で、ある。そこで、市会議員川井
陶管を布設することができれば経済的で、あ
寓助氏の建議および松村辰昌氏(東京在住)
る。すなわち、水が自然流下となるので、
の意見書を受けて、実際に陶管で、水道を布設
管内に圧力が生じないため破裂や漏水の恐
した神奈川県相模国大住郡秦野町大字曾屋に
れはない。そこで、無庄法で市内まで、導水
おいて実情を視察した。
したのち、さらにポンプで加圧して配水す
0ポンド
陶管は愛知県知多郡常滑町製で、 8
るときに鉄管を用いればよい。このように、
の試験水圧5
)に合格(合格率は 4-5害I
J)した
陶管は工事の種類によっては、他の管材料
ものである。白磁と松脂を加熱溶解混合した
よりも有利となる。陶管は清浄で、、腐食し
1
0
平成 4
.
1
0 第5
3号
ダクタイル鉄管
ないので、永久に使用でき、安価で、あるが、
用を投じて]11か ら 汲 み 上 げ た 水 の 多 く は 地
使用範囲は狭い。圧力を必要としない配水
中に漏出するであろうし、消火栓、共用栓、
法をとり、地上または地下の水槽に送水す
家内引込管などの接続が困難なことを考え
る方法をとる場合は、地盤に高低のない小
ると、溜井戸を設ける古い方法でなければ、
市街や、または地下水の流下方向と傾斜度
陶管で配水することは実施不可能で、ある。
が同じのときは、かえって陶管の方が優れ
ている。
しかしながら、陶管は、有圧法で、配水す
水道の目的は衛生上のほか、火災防御に
もあるのだから、無庄法ではその目的を十
分に達成することはできず、有圧法でなけ
る場合や大規模の給水には不適当である。
ればならない。したがって、大都市では有
現在、工学的に認められている給水法は有
庄法で、給水する必要があることから、陶管
圧法であって、特に火災がひん繁に発生す
は使用できない。しかし、小都市で火災の
る日本では、有圧法で、給水することが緊要
発生が稀であり、ただ衛生上、清浄な水の
であり、日本の大都市においては、有圧法
供給のみを以て足りるのであれば、無圧法
でなければならない。
でも可能で、あり、地勢によっては良質の陶
有圧法において陶管を採用できない理由
管であれば、適当な材料となるであろう。
は、その圧力に堪えないだけではない。も
また、陶管は鉄管に比べて、はなはだ脆弱
っとも、完全に製造された陶管は非常に高
であるから、地盤の沈下によって陶管の周
L、水圧にも堪えるものであるが、水道にか
囲に空隙ができると、簡単に破壊する恐れ
かる庄力は常に静水圧としてかかるのでは
カfある。
なく、水の需要がはなはだしいときは水圧
@鉄管の腐食に関すること
に異動を生じ、管内流水の衝撃は非常なも
鉄は永く塩分に接すると腐食する。大阪
のとなる。この場合、陶管では到底この衝
市は、上町と下町の一部以外は、元海面で
撃力に抵抗できない、かつまた、直径の大
あった所を埋め立てたものであるから、土
きい陶管は小管と同ーの圧力には堪え難く、
壌に塩分を多く含んでいるので、鉄管を土
また、陶管はすべてその長さが僅か 3尺であ
中に埋設すると、すぐ腐食するのではない
るので、接合数が非常に多くなり、したが
かという疑問があった。
って漏水の箇所も多くなるなどの欠点があ
る。また、鉄管は接合に鉛を用いているの
横浜市に調査出張の際、この件に関して
当局者に質問した。
で、漏水の心配はないが、陶管はセメントを
横浜市は水道布設後まだ数年であり、確
用いて接合するので、まったく漏水しない
証はないが、今だに少しも腐食していない。
という保証はない。このことは、私が行っ
ま た 、 ガ ス 用 の 鉄 管 は 、 す で に 18年 を 経 過
た実験によって証明できた。すなわち、十
しているが、少しも腐食していない。
分の注意をもって陶管を布設し、これに水
ノマーマ氏の説によれば、
ヨーロッパ各
圧をかけたところ、 10
尺以上の水頭で、は水
国でも、鉄管布設後、鉄管腐食のために水
が漏洩しなかったことはきわめて稀であっ
道の給水に支障が生じたことはなく、同氏
f
こ
。
の 推 考 で は 80-120年は保つといっている。
こ の 実 験 は 、 直 径9
"以 下 の 小 管 で 実 施 し
バルトン氏は、防腐剤を施した鉄管は、
たものであるので、これよりも口径の大き
布 設 後40年 を 経 て 、 こ れ を 掘 り 出 し た と こ
い管では、漏水を止めることはさらに困難
ろ、少しも腐食していなかった。このこと
となることと思われる。大阪のようなとこ
から類推して、防腐剤を施した鉄管は永久
ろで、給水工に陶管を採用することは愚の
不変のものであるといっている。
骨項である。たとえ消火栓で必要とする水
@鉄管の鋳造に関すること
圧を作用させなかったとしても、多くの費
原設計においては、大阪市水道に使用す
大阪市創設水道における鉄管について
る鉄管は外国製のものを購入することとな
問
っているが、その費用は水道布設費中、最
多額を占めている。貨幣を外国に輸出する
1
1
鉄管には錆が発生する恐れがあるが、水
質に影響はないのか。
答
錆が出る恐れはない。万一錆が出たとし
ことは、国家の経済にも関係を及ぽすもの
ても、錆は水中の有機物を酸化消滅させる
であるので、圏内で製造させてこれを購入
カカずあるとイ言じている。
することとしたいが、今のところ、鉄管を
間
鋳造できる見込みがあるのは、大阪砲兵工
廠の工場のほかにはない。そこで、大阪府
外国には鉄管に錆が発生した例はないの
力
、
。
答
先に述べた防腐剤を用いなかった年代に
知事の紹介で、同廠の太田提理に面談した。
布設した鉄管には錆が生じているが、たい
以上の事情を話し、岩手県下、釜石産の鉄
ていは外部のみに止まっており、内部には
を材料として精良の鉄管を鋳造してもらえ
ない。このように錆の出た鉄管で、も、 100年
るかどうかイ衣車頁し f
こ
。
後の今でも、なお用に堪えている。
同提理の答えは、陸軍大臣に具状してそ
の指図を受けなければ確答できないが、趣
旨には賛成であるとのことであった。そこ
で、鋳造方法および寸法書などを送って、
3. 鉄 管 の 腐 食 に つ い て 、 高 等 中 学 校 員 か ら
の回答書
拝啓陳者過日御間合相成候織管布設ノ件ニ
付テハ其関係スル所モ虞クシテ未タ充分ノ取
これを標準として代価見積書を調整するよ
調モ不出来随テ確乎タル見込モ不相附候乍併
う依頼した。
織管ト陶管トハ互ニ得失ノ、アレトモ陶管ヲ用
2. バ ル ト ン 氏 ( 内 務 省 衛 生 局 傭 ) と の 問 答
ヒルヨリハ寧ロ織管ヲ用ヒル方利益逢ニ多シ
明 治2
4年 1月 7日
ト相考候而シテ織管ノ汁可年間腐蝕セスシテ用
バルトン氏の水道布設についての演説のあ
ニ堪ユルヤ否ノ点ニ至リテハ尚取調ヲ要シ候
と、大阪市水道布設委員との聞に種々の質疑
ニ 付 目 下 御 確 答 致 兼 候 僚 折 角 ノ 御 間 合 ニ1
芙得
が行われたが、そのっち、鉄管に関する項目
共 不 悪 御 領 知 相 成 度 貴 答 芳 知 此 ニ1
美頓首
は次のようなものであった。
間
二十四年一月十六日
外国でも、水道に使用する管材料は鉄の
高橋鉱太郎
ほかに適当なものはないのか。
答
日本でも、岡山市の水道では
り市の入口までは土管を使用する計画正な
田村初太郎
4. 鉄 管 に 関 し て 内 務 省 衛 生 局 長 長 興 専 靖 氏
っている。ヨーロッノマでもその伊リがある。
より参考として贈られた試験仕様
なお、アメリカでは、水源より市の近傍ま
餓管ノ試験
で木筒を用いた所もある。しかし、いずれ
水道用ノ織管ノ、調理、テ巌重ナル水盤試験ヲ施
も圧力を加えておらず、圧力を加えて配水
シ其成績ニ由テ之ヲ採用スルト否トヲ決スへ
する所で、は鉄管以外に用い得る材料はない。
間
中 久 木 信I
}
原
f朝 日 川 訟
鉄管は年を経るにしたがって腐食するの
シ或ノル給水工事ニ於テハ受負人タルモノハ其
指示サレタル寸法及重量ト同一ノ織管ヲ納ル
ではないのか、外国ではどれぐらい保って
ヲ以テ普通ノ法トナスコトアリト雄モ管ノ模
いるのカミ。
型及ー管ノ長サ等ノ細目ニ至テハ之ヲ受負人
答鉄管には防腐剤としてコールタールを塗
ノ自由ニ任セ唯織管各種ニ付其大サ及其全長
布することが発明され、今では、どの製鉄
ヲ指示シテ贋ク入札者ヲ募リ試験ヲ以テ採否
所もこれを使用している。コールタールを
ノ標準トナスヲ利益ナリトス若シ前述ノ普通
塗 布 し た 鉄 管 は 40年 を 経 て 土 中 よ り 掘 り 出
法 ニ 依 リ テ 織 管 ヲ 購 求 セ ン ト セ ハ 嚢 日 7)クロー
したところ、少しも腐食していなかったこ
ス氏カ代表セシ製造所ノ如キノ¥其製管ノす法
とから見て、永久不変といってよいのでは
普通ノモノト異ナル所アルヲ以テ他ノ入札者
ないか。
ト共ニ競争ヲ試ムルコト能ノ、サルベシ是不公
1
2
平成 4
.
1
0 第5
3号
ダクタイル鉄管
平ノ所矯ニシテ給水工事ニ取リテ大ナル不利
毎ニ之ニ水塵ヲ輿へ十二吋以下ノ小管ハ最
益ナリト謂フへシ又近頃内閣ニ於テ餓管ノ鋳
大作用麗力ノ二倍十二吋以上ノ大管ハ其一
造ヲ企ルモノアリト開ク果シテ然ラハ其製造
倍半ニ堪ユルモノナラサル可カラス而シテ
ノ如キモソノ模型ノ知何ニ係ラス入札シ得
鍛管及敷設工事其受負人ヲ異ニセル場合ニ
ルノ便利ヲ輿フへシ故ニ今東京給水工事ニ於
於テ若シ此試験中織管ノ破裂スルカ若クハ
テハ普通法ニ操ラスシテ普子ク入札者ヲ募ル
其接合ヨリ漏水スル如キコトアルトキハ敷
コトトシ其採用スヘキ織管ノ要点井ニ其試験
設人ノ不注意ヨリ生シタルモノヲ除クノ外
法ヲ定ムルコト左ノ知シ
凡テ織管受負人ハ其損害ヲ排償スヘキ責任
第一銭管ハ強靭質ノ鋳織ヲ以テ造リタルモ
ノタルへク其破壊口ハ細微ナル組織ヲ表ハ
アルモノトス
第八
浄 水 工 場 ヨ リ 低 地 用 柳 筒 9)二 工 場 ニ 達
シ斑点ナキ一様ノ暗灰色ノモノニシテ鏡、ヲ
スル大本管ニ在テハ其作用塵力少ナレハ其
以テ容易ク削除シ得ラルヘキモノナラサル
試験ノ如キノ、右ノ知ク巌ナラサルモ可ナリ
ヘカラス
然ルニ十二吋以上ノ管ト雄モ低地ノ市外ニ
第二餓管ハ凡テ竪鋳法ヲ以テ造リタルモノ
接シタル場所(俵令ハ本所深川ノ知キ是レ
タルへク何レノ場所ニ於ケルモ鐸心留(チ
ナリ)ニ敷設スヘキモノ、如キハ最大作用
ャプレット)8)ヲ使用シテ鋳造シタルモノヲ
底力ノ三倍ヲ以テ之ヲ試験セサル可カラス
ナ采用スヘカラス
第三銭管ハ其断面一様ニシテ厚薄ナク内外
径共ニ同心ノモノタルへク其表面園滑ナル
モノナラサルヘカラス
第四
銭管ノ挿口ハ其接合ニ要スル鉛ノ分量
ヲシテ接合ノ強度ヲ害セサル以上ノ、成へク
4. 内 国 製 鉄 管
大阪砲兵工廠が本市の水道用鉄管鋳造の依
頼に応じることは、 23年 に 水 道 布 設 議 案 を 提
出したときに、同廠とほとんど予約が成立し
ていたところであった。
僅少ナラシムヘキモノタルへク又接合スル
24年 9月 、 ま ず 試 験 の た め 大 小 各 種 鉄 管 36
ニ嘗リ其破壊セラル、コトナキ充分堅固ナ
トンの鋳造を依頼した。同廠はそのうち、 18.5
ルモノナラサル可カラス
トンを幸寿造し、 11月 27日に地室失の耐力試験と
第五銭管ハ其鋳蝕ヲ防力、、ンカ矯メ其全体ヲ
鉄管の水圧試験などを行った。その成績はい
j
弗騰シタルアンカ、、ススミス氏防腐液(コー
ずれも良好で、あった。そこで、所要鉄管の総
ルターヲ製シタルモノ)中ニ投入シ充分
量 で あ る 約 2万 ト ン の 鋳 造 に 対 す る 契 約 案 を
之ヲ塗抹シタルモノナラサルヘカラス
っくり、相互に繰り返し審議したあと、同廠
第六
十二吋以下ノ1小管ノ、四百五十択ニ相嘗
は陸軍大臣の決裁を、市参事会は市会の決議
セル塵力(一平方吋ニ付百九十五封度)即
を経て翌 25年 4月 27日 に 、 次 の 鉄 管 製 造 に 関
チ最大鹿力ノ凡ソ三倍十二吋以上ノ大管ハ
する契約書を交換した。
三百吹ニ相嘗セル塵力(一平方吋ニ付百三
織管製造契約書
十封度)即最大作用塵力ノ凡ソ二倍ヲ以テ
大阪砲兵工廠提理太田徳三郎ノ、大阪砲兵工廠
之ヲ試験シ其試験中銭槌ヲ以テ幾回モ之ヲ
ノ名義ヲ以テ大阪市参事曾大阪府知事山田信
打チ其充分摩カニ堪ユルモノナルヤ否ヲ検
道ハ大阪市ノ名義ヲ以テ水道敷設ニ使用スル
定セサル可カラス此試験ニ於テ直ニ破壊セ
餓管製造二関シ結約スル僚款左ノ知シ
ラル、モノハ勿論其表面ヨリ漏水スルモノ
第 一 候 大 阪 砲 兵 工 蔽 ノ ,7
1
I
J紙 仕 様 書 井 ニ 園 面
、女日キモ採用ス可カラス但此試験費ハ受負
ニ依リ印鑑縫直織管及形替等各種ノ餓管大
人ノ負携トス
約或寓噸ヲ製造シ第二候ノ代償ヲ以テ之ヲ
第七銭管ハ其敷設後ニ至リ再ヒ試験セサル
大 阪 市 ニ 賀j
度スへシ
可カラス其方法ノ¥技師ノ指定セル距離俵令
但 需 用 噸 敷 千J
[
頓以内ノ増減アルモ第二候
ハ管ノ大サ中等ノモノニ在テハ其長サー町
ノ代償井ニ第十三候ノ買取ニハ関係ヲ有
1
3
大阪市創設水道における鉄管について
ルトキ其超過ニ封シテノ、大阪市ノ、代債ヲ支
セサルモノトス
第二燦鍛管ノ代債ハ印鑑繕直織管ノ各寸度
ヲ 通 シ 夫 九P
恒三五付金四拾八闘六銭四厘 上定
J
ム鍔耀直織管井ニ形替餓管ノ代債ハ其仕様
梯ハサルモノトス
第九候
大阪市ノ、鍛管鋳造ノ材料準備ノ局メ
工事着手ニ先チ鎖管代金ノ内金五高層ヲ大
員数ノ決定スルニ随ヒ其事ノ難易若クハ同
阪砲兵工廠へ前渡スへシ
一種類ノ多寡ニ依リ賓際増費ヲ要スルモノ
此金額ノ、告書造工事竣工末期勘定ニ於テ決算
ノ、卒盟主王監虫岱位以誠心と範
スルモノトス
第十傑銭管鋳造ニ要スル傾工場及大阪砲兵
圏 内 主 於 戸曽イ買手異本兵ムーン
J
云型弘E
四割込自
第三{傑織管鋳造ノ期限ハ契約締結ノ嘗日ヨ
リ鍛工場建設及ヒ機械準備ノ矯メ凡百二十
工 廠 在 来 品 ニ テ 不 足 ス ル 所 ノ 補 充 器 械 ハ 男J
I
冊甲競乙競明細書ノ通大阪市ニ於テ大阪砲
兵工廠内指定ノ場所ニ取設ケ鋳造工事中之
度スモノトス
ヲ 大 阪 砲 兵 工 廠 へ 貸j
別冊略之
日間ヲ控除シ而後五百八拾日間トス其鋳造
工事ハ毎一日大約五拾噸ニシテ其順序ハ協
第十一候
第十候ニ掲クルイ隈工場及器械ハ鋳
議ノ上之ヲ定ム然レトモ大阪市ノ都合ニ依
造工事終了ノ上大阪砲兵工廠ノ、之ヲ大阪市
リ鋳造順序ノ擾更ヲ要スルトキノ¥大阪市ノ、
へ返還シ大阪市ハ之ヲ六ヶ月以内ニ取梯フ
其種類員数ヲ定メ少クモ二週目以前ニ通報
モノトス
スへシ此場合ニ於テノ、大阪砲兵工廠ノ、異議
第十二候
第三候ノ知ク銭管鋳造ノ期限ヲ定
ナク之ニ臆シ更ニ増費ヲ請求セサルモノト
ムト離モ若シ軍事上必要ニヨリ兵器弾薬ノ
ス
製造ヲ要スルトキ又ノ、天災其他防制スヘカ
第四僚餓管ノ検査ノ、大阪砲兵工廠内ニ設ク
ラサル場合ニ遭遇スルトキハ相首ノ時日ヲ
ル検査場ニ於テ大阪市検査員大阪砲兵工廠
延期シ若クハ解約スルコトアルへシ右ノ事
検査員ト立曾別紙仕様書ニ記嶺スル所ニ依
故ナクシテ着手後三ヶ月ヲ経過シ一ヶ月ノ
リ之ヲ執行シ其合格品ニハ大阪市検査員極
鋳造高千噸以上ニ及ノ、サルトキノ、大阪砲兵
印ヲ矯シ尚各種類ニ就キ一貫番披ヲ刻スル
工廠ハ聾夜ノ事業ヲ馬シ其不足高ヲ補充ス
モノトス
/レモノトス
第五僚織管授受ノ重量ヲ決スルハ大阪砲兵
工廠内ニ設備ノ秤量器ニ依ルモノトス
第十三僚
双方ノ都合ニ依リ 鋳 造 工 事 ノ 中 止
i
ヲナスコトアルトキハ己ニ大阪砲兵工廠ニ
第六僚餓管ノ授受ノ、大阪砲兵工廠内大阪市
テ鍛管鋳造ノ;馬メ特ニ準備シタル所ノ物件
鎖管置場ニ於テス其授受ヲ了シタル後餓管
ハ其買収代債ニ依リ之ヲ大阪市ニ買取ルモ
ニ損傷ヲ生スルコトアルモ大阪砲兵工廠ハ
ノトス
責ヲ負フノ限ニアラス
但本僚ノ授受ヲ了シタル後之レカ運搬ノ
諸費ノ¥一切大阪市ノ負携トス
第七傍
織管ノ代イ買ノ、毎一ヶ月間授受ヲ了シ
タル各種ノ本数ニ封スル定量ヲ以テ仕切計
算ヲナシ大阪砲兵工廠ヨリ請求スルニ依リ
大阪市ハ其時々仕掛フモノトス
第八傑
末期計算ノ場合ニハ各種定量ノ線計
ト貫量ノ線計トヲ封比シ賞量ノ定量ヨリ増
右{傑款結約保護ノ為メ契約書或通ヲ調製シ各
自署名鈴印シ各萱通ヲ領置スルモノ也
明治二十五年四月二十七日
大阪砲兵工廠提理
内圏製織管鋳造仕様書
(この仕様書は契約締結の際に定めたもので
はなく、 26年 12月 7 日 、 協 議 の 上 、 改 め て 定
減スルモノハ其差量ニ第二僚ノ債格ヲ乗シ
めたものである)
末期勘定ニ於テ差引決算ヲ矯ス尤其差量ノ
第一候
増加スルコト定量線計ノ百分ノ五ヲ超過ス
太田徳三郎
大阪市参事曾大阪府知事山田信道
本仕様書ノ、大阪市水道敷設ニ使用ス
ル内圏製印龍纏直銭管鐸造ニ主トシテ適用
1
4
平成 4
.
1
0 第5
3号
ダクタイル鉄管
スルモノニシテ鍔繕直管井ニ形替管ニ在リ
テハ之ニ准スルモノトス
ナラス定すヨリ大ナルヘカラス
二回端ノ内径ハ定寸ヨリ十六分ノー吋以上
第二{傑織管ノ、印鑑縫直管鍔櫨直管井ニ形替
小ナラス十吋以下ノ鍛管ニアリテハ十六
管ノ三種ニシテ其員敷及形状寸法ノ、明細表
分ノ五吋以上十二吋以上ノモノハ十六分
井ニ園面ニ示スカ如シ(別園参照)
ノ七吋以上定寸ヨリ大ナルヘカラス
第三僚
印龍繕直管ノ、其凹端ヲ下部ニシテ垂
三凹端ノ深サハ定寸ヨリ四分ノー吋以上小
直ニ鋳造スへシ而シテ餓管ヲ鐸造スルニ嘗
ナラス二分ノー吋以上大ナルヘカラス
リ凸端ノ上部ニ高九吋以上ノ所マテ銭湯ヲ
四直部ノ内径ハ十吋以下ノ餓管ハ十六分ノ
注キ込ミ置キテ餓管ヲ模型ヨリ取出シタル
三吋十二吋以上ノモノハ八分ノ三吋以上
節其余分ニ層スル部分ノ¥旋盤ヲ以テ之ヲ日丁
定寸ヨリ小ナルヘカラス
目寧ニ切除クモノトス
容:撞ニ於
第 四 傑 鍛 管 鋳 造 ニ 使 用 ス ル 地 織 ノ 、j
尺ノモノハ全長ノ百五十
五 直 管 ノ 轡 曲 ハ 九H
分ノー十二択ノモノハ二百分ノー以上ナ
テ再ヒ溶解シタルモノニシテ其鎖質ノ、輩固
粘硯弓シテ破砕面ハ平等二日音灰色ヲ帯ヒ細
ルヘカラス
六直部ノ厚サハ定寸ヨリ十六分ノー吋以上
密ナル粒素ヨリ成立チ赫々タル光輝ヲ有ス
成スヘカラス
増i
ルモメタルへシ且ツ地織ノ¥容易ニ螺旋ヲ切
但一局部ニシテ定寸ヨリ薄キケ所アルト
リ錦又ハ重量細工ヲ施シ得ヘキモノトス
第五傑地織ヲ溶解スル際溶燈毎ニ供試体ト
キ八分ノー吋以内ノ、大阪市検査員ニ於テ
貫用上差支ナシト認ムル限リハ受領スル
シテ査吋角長三十八吋ノ織係三個ヲ鋳造シ
コトアルへシ
横断耐力試験ヲ施スへシ該供試体ノ、中間距
第八僚鍛管ハ気泡孔隙其他ノ敏点ナカラシ
離 三 十 六 吋 ニ 据 付 タ ル 武 佃 ノ 圭 子 10)上 ニ 置
ムルハ勿論是等ノ歓点ヲ補修スヘカラサル
i
度シ中央ニ漸次荷重ヲ加へ其重量七百封度
モノトス
ニ耐へテ折擢セス且ツ中央ニ於テ八分ノ三
但大阪市検査員ニ於テ賞用上差支ナキモ
吋以上ノ榛度ヲ示スモノトス市シテ三個供
ノト認ムルトキハ適嘗ノ補修ヲ施シ又凸
試体ノ平均耐力ヲ以テ試験ノ成績トス若シ
端ヨリ十八吋以内ニ暇産アルモノハ其部
三個共供試体ニ鋳造ノ散点アリテ規定ノ耐
分ヲ切断シ受取ルコトアルへシ
力ニ達セサル時ノ、該供試体ト同一ノ銭湯ヲ
以テ鋳造シタル織管ヨリ供試体ヲ裁取リ更
ニ耐張力試験ヲ局スへシ其破砕耐張力ノ、裁
断面査平方吋ニ付査寓八千封度以上ナルモ
第九僚
付属明細表
印龍繕直管ノ賓際重量ハF
ニ示ス所ノ重量ヨリ百分ノ三以上減スルコ
トナキモノトス
第十傑各種管ハ模型ヨリ取出シタル上管ノ
ノトス
内外ニ附着スル型砂等ヲ充分ニ掃除シ而シ
前記ノ試験ニ耐へサルトキハ其供試体ト同
テ後誠賞ナル直定木計厚器及模型等ニ依リ
一ノ銭湯ヲ以テ製造シタル鎖管ハ線テ不合
其曲直寸法及形状ヲ検査シ且又場合ニ依リ
格トシテ受取ラサルモノトス
第六候
車管ハ全長通シテ巽圏構形ニシテ正
直ナルヘク又其内外面トモ平滑ニシテ問中
異ヲ有スヘキモノトス且ツ凹凸端其他ノ鍛
テハ讃孔試験ヲ施スコトアルへシ其場合ニ
於テハ該孔跡ノゆ同栓ヲ捻込ミテ塞クモノト
ス
第十一候
前燦ノ試験ヲ終リタル後ハ適嘗ナ
管ハ設計園面ニ示ス形状寸法ニ違ノ、サルヲ
ル器械ニ依リテ毎管水塵試験ヲ施スへシ水
要ス
塵試験ノ、其管内水盤一平方吋ニ付武百封度
但試験中ノ各種銭管若干ヲ見本トシテエ
廠検査場内ニ備置クモノトス
第七保
ー凸端ノ外径ハ定すヨリ八分ノ一吋以上小
ニ達シタル後少クトモ三分時間ヲ縫績シ其
時間内ニ重量五封度ノ織槌ヲ以テ順次各部
ヲ打チテ餓管ニ著シキ震動ヲ輿へ水漏其他
異状ヲ呈セサルモノハ合格ノモノトシ市シ
大阪市創設水道における鉄管について
1
5
テ後誠賓ナル計重器ニ依テ其重量ヲ検査シ
売渡しについては、同廠に依頼した。それで、
「ペンキ」ヲ以テ管ノ外面ニ記スルモノト
25年 末 か ら 26年 1月 に か け て 、 建 築 、 据 え 付
け の 工唱
2捧はほほ
ス
第十二傑餓管ハ前傑ノ検査ヲ終リタル其内
増築を行い、器具機械も補給した。その結果、
外面ニ附着シタル土砂塵竣等ヲ充分掃除シ
495円余り、
仮 工 場 建 築 に 要 し た 費 用 は 2万 3,
少 ク ト モ 華 氏 三 百 度 11)以 上 ニ 暖 メ 同 熱 度 ノ
927円 余 り と な
器 具 機 械 に 支 出 し た 額 は 2万 2,
ドクトル、アンガス、スミス氏防腐剤溶液
った。また、仮工場近くの空地を借り受けて
中ニ浸シ適嘗ノ時間ヲ経過シタル上垂直ノ
地均しをし、ここに出張所を建てて、鉄管授
位置ニ静穏ニ引上ケ乾燥セシムへシ且防腐
受場および仮置場とした。また、鉄管搬出の
液ノ、内外面共平滑堅固ニ附着シ亀裂ヲ生シ
ための船便を開設するため、同廠の裏を流れ
或ハ夏熱ノ矯メ剥脱溶殴スルコトナキモノ
変j
某を行った。
る猫間川のj
こ れ ら の 諸 々 の 工 事 も 、 す べ て 25年 中 に 終
トス
第十三候
本仕様書中ニ列記スル諸般ノ試験
ニ要スル費用ノ¥綿テ織管製造費中ニ見込ム
った。
26年 2月 1 日 、 初 め て 砲 兵 工 廠 は 鉄 管 の 鋳
4月 に な っ て 、 異 形 管
モノトス又此ノ仕様ニ違フモノハ線、テ不合
造に着手した。また、
格品トシ受取ラサルモノトス
のうち鋳造がきわめてむずかしいものについて
大阪市水道用印龍継水管明細表
内径
厚さ
管長
(インチ) (インチ) (フィート)
3
1
1
5
/
1
6
2
8
管重量
(ポンド)
は 、 そ の 代 価 が 直 管 に 対 し て 4割 以 内 の 割 増
しでは採算がとれないということから、辛子手朱
異 形 管 約 96ト ン に つ い て の 割 増 し 代 価 は 直 管
の 2倍 以 内 と し て ほ し い と い う 要 求 が 同 廠 よ
1
2
8
1
6
.
1
8
3,
1
2
3,
4
3
9
.
7
3
り あ っ た の で 、 こ れ を 承 諾 し 、 同 月 28日、次
の追加契約を締結した。
2
6
1
2
9
7
2.
1
8
2,
2
4
1
2
2,
3
4
9
.
6
2
追加契約書
2
2
3
/
4
1
2
2,
1
5
5
.
6
8
大阪砲兵工廠及大阪市参事曾ノ、大阪市水道敷
2
0
1
1
/
1
6
1
2
1,
7
8
8
.
1
1
設用織管製造ニ閲シ明治二十五年四月二十七
1
6
5
/
8
1
2
1,
3
0
4
.
7
5
日締結セシ契約ニ追加シ特種形替銭管代債増
1
4
9
/
1
6
1
2
0
2
3
.
5
1
1,
債ノ件契約スル左ノ如シ
1
2
1
2
882.08
1
0
1
2
6
6
0
.
3
3
9
1
2
5
9
7
.
6
1
8
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2
5
3
2
.
9
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3
5
4
.
5
2
1
2
3
0
0
.
7
9
9
1
4
0
.
5
8
1
2
4,
764.54
6
7
/
1
6
5
3
.
5
3
6
1
一形替織管中製造困難費用許多ヲ要スル特種
ノモノニ限リ双方協議ノ上印鑑櫨直織管代債
武倍以内ノ代償ヲ支沸フコトアルへシ
明治二十六年四月二十八日
大阪砲兵工廠提理
太田徳三郎
大阪市参事曾大阪府知事山田信道
」
砲 兵 工 廠 が 明 治 26年 2月 、 初 め て 鉄 管 の 鋳
予 定 員 数 は 当 初 の 数 量 よ り 前 後 3回 の 減 量
造 に 着 手 し て よ り 5月中に至る鋳造の状況は、
を行って、大きな変更となったので、この表
1 日 の 授 受 高 が 平 均 し て 10トン内外に過ぎず、
には掲載していない。
契 約 の 50ト ン ( 第 三 条 記 裁 ) に 比 べ て 、 そ の
鉄管鋳造仮工場と鋳造用器具機械は砲兵工
1/5に 過 ぎ な い も の で あ っ た 。 す な わ ち 、 鉄 管
廠指定の場所に大阪市が建築、据え付けをし
鋳造はわが国では初めての事業であり、また、
て同廠に貸し渡すという契約であったから、
工廠においても初めてのことで、職工も熟練
契約締結後ただちに準備に着手し、同廠構内
を欠き、鋳造のトン数が多い場合で、も、不合
の空地に仮工場を建築し、器具機械の製作と
格品を出すこともまた多く、当初の契約を履
1
6
平 成4
.
1
0 第5
3号
ダクタイル鉄管
行することはほとんど不可能となった。そこ
で
、
6月16日 に 市 会 の 決 議 を 経 て 、 所 要 の 鉄
間ニ其不足高ヲ受授スヘキモノトス
一大阪砲兵工廠ノ製造スヘキ印籍纏直織管ハ
管の幾らかは外国製品を購入することとし、
既ニ受授シタルモノト未タ受授セサルモノ
水 道 布 設 期 限 を 28年 3月 ま で 延 期 し 、 工 廠 に
ヲ合セテ別表ノ通リト定ム(別表ノ、後又更
対 し て は 契 約 総 ト ン 数 約2万 ト ン の う ち 5,
315
正シタルヲ以テ之ヲ略ス)
トン余りを減らし、
6月 1 日以後の 1 日の授
受 高 は 平 均 25ト ン を 下 ら な い こ と と す る こ と
について協議した。
明治二十七年三月一日
大阪砲兵工廠提理
太田徳三郎
大阪市参事曾大阪府知事山田信道
同 年 10月 19日、工廠の要求によって、 5
"と
27年 夏 、 日 清 戦 争 の ぼ っ 発 に よ っ て 、 砲 兵
6
"の 2種 の 直 管 に つ い て 長 さ 1
2
' を9
'で 鋳 造 す
工廠は銃砲、弾丸の製作に多忙を極め、鉄管
"、 6
"の よ う な 細 い 管 を 長
ることに同意した。 5
の鋳造量が減少したので、
尺に鋳造することは実際上非常に困難で、あった
800余 ト ン の
決 議 を 経 て 第 3次 補 充 と し て 1,
ことによる。
鉄管を外国より購入し、また、水道布設期限
工廠の実験では、
2種 の 鉄 管 鋳 造 総 本 数 千 余
本 の う ち 、 合 格 品 は619本に過ぎなかった。
なお、契約締結時に定めた各種直管の長さ
', 5
"以 上 3
1
"以 下 の 14種 の 管 で
は 3.5"管 で は 9
2
'であった。
はいずれも 1
9月 25日、市会の
を 28年 10月 ま で 延 期 し た 。 こ れ が 第 3回 目 の
、
布設期限延期である。そのため、 10月 24日
砲 兵 工 廠 と 第 3回目の減数契約を締結した。
契約書
大阪砲兵工廠及大阪市参事曾ノ、大阪市水道用
27年 1月 に な っ て 、 砲 兵 工 廠 で は 前 年 6月
銀管製造二関シ明治二十五年四月二十七日締
の鋳造額減少後、八方子を尽くし、昼夜兼行
結シタル契約中砲兵工廠ノ鋳造スヘキ織管線、
1 日 の 授 受 高 は 25トンに
重量ノ減少及鋳造期限延期ニ係ル更正ノ、明治
達しないので、この月より 1日の授受高を平
二十七年三月一日之ヲナシタリ今又減額及延
均 15ト ン に 改 め て ほ し い と 工 廠 よ り 要 求 が あ
期ヲナスノ必要ヲ認メ双方協議ノ上之カ契約
っ た 。 そ こ で 1月 19日と 26日の市会の決議を
ヲナス左ノ知シ
で作業を行ったが、
100 トン
経 て 所 要 鉄 管 の 第 2次 補 充 と し て 4,
余 を 外 国 よ り 購 入 し 、 水 道 布 設 期 限 も 28年 8
月まで再度延期することとし、
但此更正契約ニ属スル事項ノ外従前ノ契約
二変更アルコトナシ
2月19日、工
一砲兵工廠ノ鋳造スヘキ銭管線重量ノ、明治二
廠の要求に応じた。この変更に関する契約書
十七年九月二十日迄ニ受授ヲ了ヘタル直管
は 3月 1 日に交換した。
頓二二六特別管賓量七百
賞 量 六 千 九 百 八 拾P
契約書
大阪砲兵工廠及大阪市参事曾ノ、大阪市水道用
萱 噸 萱 八 九 ノ 外 直 管 定 量 千 六 拾 七 噸 八 O八
特別管定量武百四拾萱噸萱或トス
銀管製造ニ闘シ明治二十五年四月二十七日締
一前項ノ月日ニ於テ未受授ニ係ル銭管ノ¥明治
結セシ契約中更正ヲ要スル廉有之ニ付之ニ針
二十八年六月三十日迄ニ之ヲ鋳造受授スヘ
シ双方協議ノ上契約スル左ノ知シ
キモノトス
イ旦此更正契約ニ麗スル事項ノ外従前ノ契約
ハ嬰更アルコトナシ
一大阪砲兵工廠ノ製造スヘキ大阪市水道用織
明治二十七年十月二十四日
大阪砲兵工廠提理
太田徳三郎
大阪市参事曾大阪府知事ー
山田
信道
管重量線噸敷ノ内九千四百九拾四噸九五五
これより先、日清開戦と同時に、兵器製作
ヲ控除シ其残激ヲ明治二十七年一月ヨリ同
事業拡張のため鋳造仮工場を砲兵工廠が譲り
一十八年三月末日マテニ製造シ終ルモノト
受 け た い と の 要 望 が あ り 、 同 年 9月 27日、鉄
シ毎一ヶ月ノ受授高ハ四百五十噸ヲ下ル可
管鋳造仮工場と付属の機械器具をすべて陸軍
カラサルモノトス而シテ一ヶ月ノ受授高四
省に献納した。献納した品は次のようなもの
百五十噸ニ及ハサルトキハ翌月ヨリ二ヶ月
562円余りである。
で あ り 、 見 積 り 価 格 は 4万 5,
大阪市創設水道における鉄管について
1.鋳造場
3 棟
1.仕上場
1 棟
1
7
5. 外 国 製 鉄 管
本市が水道用として、外国製鉄管を購入し
1.検査場
2 棟
た の は 前 後 3回 で あ り 、 そ の 理 由 は 内 国 製 鉄
1.蒸気場
2 +
東
管の所で述べたように、砲兵工廠での鋳造が
1.浸染場
2 十
東
計 画 通 り に で き な か っ た こ と に よ る 。 そ こ でL
1.温室
24ヵ戸斤
第 1回 の 購 入 と 水 道 布 設 期 限 延 長 に 関 す る 議
1.事務所ならびに模型場
1 棟
案 が26年 6月16日、市会において決議された。
1.物置
1 棟
その議案を次に示す。
1.倉庫
1 棟
1.湯沸場
1 棟
本市水道敷設用織管ハ内園品即チ砲兵工廠製
1.鉄管垢落場
1ヵ戸斤
品ヲ以テ之ニ充用スヘキノ慮賞際ノ便宜ニヨ
1.コークス置場
2 +
東
リ水道敷設工事ノ竣功期限ヲ明治二十八年三
1.鋳型土置場
1ヵ戸斤
月迄トシ鍛管ノ幾分ハ外国品ヲ購入スルモノ
水道敷設用鍛管に閲スル件
1.職工廊
1 棟
トス但外圏品購入ノ方法等ハ市参事曾ニ於テ
1.水溜
1ヵ所
之ヲ定ム
1.貯水場
1ヵ戸斤
本 案 が 決 議 さ れ た こ と に よ っ て 、 口 径3.5"
1.井戸
1ヵ戸斤
535本 、 総 量
より 1
6
"の 9種 の 直 鉄 管 4万 2,
1.木柵
65間
315,
367トンを購入するため、翌 7月、外国
5,
1.下水溝
103間
製鉄管購入手続契約書案、仕様書および入札
1.屋根樋
138.5間
心得書などを定め、同月 31日、次の商会を指名
1.風溜および風導管
1 式
1.鉄道用鉄軌
1
式
して競争入札を行った。
げ三井物産合名会社(東京)、大倉組(東京)、内
1.鉄路回転盤
且
6 最
外用達会社(東京)、ぐ高田商会(東京)、刺賀商
1.温室用ロストル煙道蓋金具共
1 式
会(東京)、伊理斯商会(東京)、サミユル商会
式
京)、ジャーデン・マデソン商会(横浜)、テレ
1.温室火焚口金具
(横浜)、ラスペ商会(東京)、モスレ商会(東
および、煙道開閉鉄板金具共
1
1.温室煙突受座金ホールト共
1
式
ジング商会(神戸)、レーネル商会(神戸)、フ
1.溶解炉二階桟梁金具
1
式
ァーブル・ブランド商会(大阪)、ルカス商会
1
式
(神戸)、ショーネ&モツタ商会(横浜)、ウォ
1.水管鋳込坑用鉄板
10 組
ルス・ホール商会(神戸)、英商会(東京)、フ
1.防腐液浸染場竃
1 ヵ所
リント・キルビー商会(横浜)、ハンター商会
1.溶解炉二階敷鉄板鉄具
1.溶解炉
1.起重機
1
.2 トン起重機
1.ガス灯架設
1.銑折機
41iAhuny--1i1i
1.圧磨機
円
1.オ℃言i\~幾
10 基
基基基基組式組
1.旋造機
(神戸)の 19社である。
当日、入札に出頭したのは内外用達会社、
ハンター商会、ファーブル・ブランド商会、
三井物産合名会社、ラスペ商会、テレジング
子
土
商会およびジャーデン・マデソン商会そ Z
であって、その最低札はジャーデン・マデソ
563ポンド 7シ
ン 商 会 で あ り 、 英 貨 に し て 30,
リング 2ペンスであった。
28
年 4月13日 、 砲 兵 工 廠 と 鋳 造 契 約 し た 鉄
この英貨を 1ポンド 8円 13銭 5厘 8毛 の 相
管の授受は終了した。のち、補充として鋳造
657円 36銭 9厘 5毛 と
場で換算すると、 24万 8,
依頼したものについては、
315.367トンで割れば、 L ト
な り 、 鉄 管 総 量5,
f
こ
。
9月 3 日に授受し
ン当たり 46円 78銭強とな:る。
1
8
平成 4
.
1
0 第5
3号
ダクタイル鉄管
ジャーデン・マデソン商会の入札が最低で、
あり、金額も予算範囲内にあったが、入札と
同時に提出しなければならない事エ頁調書がな
かったので、これを徴収するため数日を経た
8月 4 日 に 、 同 商 会 の 派 出 員 に 口 頭 で 落 札 の
何割迄ハ増加シ若クハ何割迄ノ、減シ得ヘ
キ数量
一受負契約書ニ署名スヘキ保鐙人ノ住所職
業氏名
第三傑
入札書ニ記載スヘキ代償ハ英貨時ヲ
通知を行い、契約の締結保証人の選定を催促
以テスヘシ
した。数日後、同商会は規定の明文があるに
但汽船運賃、保険料、輸入税、陸上ケ費及
もかかわらず、代価の支払方法や鉄管の長さ
指定ノ場所ニ於テ受授スルニ至ルマテノ費
の 短 縮 な ど に つ い て 2、 3の 要 求 を し 、 ま た
用ハ一切入札書記載ノ代債中ニ含有スルモ
数 日 経 っ た 8月 17日 な っ て 、 突 然 入 札 撤 回 を
ノトス
申し入れてきた。数回にわたって話し合いを
第四傑
入キレ、最低債ヲ以テ落札トス若シ最
持ったが、同商会は落札の通知を受けたこと
低債ノモノ二名以上アルトキハ抽銭ヲ以テ
はないと主張し、また、当初口頭で派出員に
落札ヲ定ム
落札を通告したことは、あとになってその証
但大阪市参事曾ニ於テ不相嘗ト認ムル廉ア
拠 が 残 っ て い な い こ と か ら 、 止 む を 得 ず 9月
ルトキハ線テ入札ヲ取消スコトアルへシ
6日 、 同 商 会 の 要 求 に 応 じ て 入 札 撤 回 を 許 可
第五候
入札者ハ入札保護金トシテ大阪市参
した。この入札撤回事件の責任をとって、同
事曾ノ定メタル金額又ハ之ニ相嘗スル公債
月1
1日 、 名 誉 職 市 参 事 会 員 と 水 道 布 設 委 員 は
謹書(外国公債謹書ヲ除ク)若クハ日本闘
総辞職したが、その後すぐ、いずれも再選さ
立銀行嘗座預リ謹書ヲ納付書ト共ニ市参事
れた。
曾ニ納メ置クへシ
名誉職市参事会員と水道布設委員を選任し
第六係
入札保諮金ハ最低債ノモノヲ除ク外
たあと、さらに外国製鉄管購入に関して次の
ハ直ニ之ヲ還付シ最低債ノモノハ受負契約
規則および付属書を議定し、 10月 2
3日に購買
締結ノ後又ハ第四候但書ニヨリ入札ヲ取消
入札を行う旨、前回指名したもののほか、ェ
シタルトキハ其際之ヲ還付スへシ
ドワルド・ウィートル商会(横浜)、セームス
第七傑落札ノ決定ハ大阪市参事曾ヨリ萱週
商会(品川)、セール商会(横浜)、フレザー商
間以内ニ之ヲ告知スへシ落札者ハ此告知ヲ
会(横浜)を加えて通知した。なお、ジャーデ
護シタル臼ヨリ十日以内ニ落札金額二十分
ン・マデソン商会は特に除名した。
ノーニ相嘗スル日本通貨又ハ日本政府及市
大阪市水道敷設用外園製織管購入規則
第一保
水道敷設用外園製織管ノ購入ハ大阪
市参事曾ノ指名ヲ以テ入札セシム可シ
第二傑
入札者ノ、入札心得書井ニ仕様書、園
ノ公債詮書若クハ日本園立銀行賞座預リ詩
書ヲ契約履行ノ保詮金トシテ差出シ身元確
賓ナル保讃人連署ヲ以テ別紙契約書ー案ニヨ
リ日本文ヲ以テ受負契約ヲ締結スへシ
面及契約書案等熟賢ノ上左ノ::~頁ヲ記載シ
但英貨ヲ日本通貨ニ換算スルハ落札告知ヲ
タル書面ヲ添へ諜定ノ日時二本人又ハ正嘗
護シタル日ノ神戸正金銀行倫敦参着為換相
委任状ヲ所持スル代理人入札書ヲ差出スべ
場ニヨリ又公債読書ハ時債ノ一割ヲ i
トス
ン/
第八僚左ノ各項ニ該嘗スルトキノ¥入札保設
但本規則ニ違背シタル入札ハ綿、テ無効トス
金ヲ没収シ其入札ヲ棄却ス
ー供給セントスル銭管製造所ノ所在及名栴
一入札ノ開札ニ着手シタル後入札者入札ノ
一向上製造所現今一ヶ月間ノ製造額及ーケ
月間大阪市へ供給シ得ヘキ数量
一供給ヲ受負ヒタノレトキ大阪市参事曾カ百
日以内ニ数量ノ増減ヲ申込メハ内鐸代償
井ニ受負期限ヲ饗更セスシテ受負数量ノ
取消又ハ饗更ヲ矯シタルトキ
-落札ノ告知ヲ護シタノレ日ヨリ十日以内ニ
受負契約ノ締結を矯サ、ルトキ
第九傑
本規則施行ニ閥シ入札者及ヒ落札者
ニ於テ要スルー切ノ費用ハ入札者及落札者
1
9
大阪市創設水道における鉄管について
第七僚銭管ノ代債ハ大阪市参事曾左ノ規定
各自ノ負携トス
ニヨリ何某ニ之ヲ仕掛フへシ
(契約書案)
イ旦仕掛ノ都度何某ヨリ請求書 ヲ 出 サ シ メ 其
a
大阪市水道敷設用錦織管購入供給ニ闘スル
契約書
請求書ニヨリ仕掛ノ手績ヲ矯スモノトス
一本契約書第六候ニヨリ受領書ヲ交付シタ
a
大阪市参事曾大阪府知事何某ハ大阪市ノ名義
ル織管代イ買現品神戸港ニ到着シタル日ノ
ヲ以テ何某ノ汁可々ノ名義ヲ以テ大阪市水道敷
神戸正金銀行倫敦参着矯換相場ヲ以テ日
設用鋳餓管ノ購入供給ニ閥シ契約スル僚款左
本通貨ニ換算シ其金額ノ四分ノ三ハ時々
ノ女口シ
仕掛ヒ残金(本項ニ依リ換算シタル金額
J
I
紙仕様書ニ適合スル鐸餓管
第一候何某ノ'}5
ノ残金)ハ受負噸敷完納ノ時線計算ノ上
明細表ノ通五千三百十五噸三六七(二千二
百四十英斤ヲ以テ萱噸トス)ヲ別紙仕諜書
之ヲ仕梯フモノトス
二納付ノ時々各種織管ノ其賓際重量嘗初ノ
ノ代償合計金跨ヲ以テ大阪市参事曾ニ供
規定重量ヨリ百分ノ三以内ノ過若クハ百
給スヘシ
分ノ三以内ノ不足アルモ其貫際重量ニ封
第二傑何某ハ本契約履行ノ保詮金トシテ日
本通貨圏(日本通貨園ノ日本何園立銀
行嘗座預リ讃書
通)
スル代債ヲ仕掛フモノトス
三納付ノ時々各種銭管ノ其質際重量嘗初ノ
(日本政府何公債謹
規定重量ヨリ百分ノ三ヲ超過スルトキハ
書何市公債謹書別紙仕詩書之通)ヲ大阪市
其超過重量ニ封スル代償ノ、仕梯ヲ矯サ、
参事曾ニ納メ置キ契約履行ノ上大阪市参事
ノレモノトス
曾ハ之ヲ何某ニ還付スルモノトス
但公債詮書ノ時債議定ノ債格以下ニ低落ス
四第一項乃至第三項ニヨリ代償ノ計算ヲナ
スト雄モ各受領書日付ノ順次ニヨリ其記
ルトキハ大阪市参事曾ハ何某ヨリ相嘗ノ増
載ノ重量ヲ合計シ嘗初規定重量合計ヨリ
保詮物件ヲ追徴スルコトアルへシ
百分ノーヲ超過スルトキハ其超過重量ニ
第三候鎖管ノ受授ハ大阪市参事曾カ時々指
封スル代債ノ、仕掛ヲ矯サ、ルモノトス
定スル大阪市内河岸ヨリ距離或丁以内ノ場
但本項超過ヲ生スル場合ニ於テハ其時ノ納
所ニ何某ノ自費ヲ以テ運送ノ上之ヲ矯スモ
付書ニ記哉スル各種織管重量合計ノ比例ニ
ノトス
ヨリ控除スルモノトス
第四傑何某ノ、本契約締結ノ日ヨリ四百日即
チ明治二十年月
日マテニ契約締噸数
第八傑何某ハ大阪市参事曾ノ認許ヲ経スシ
テ銭管製造所ヲ警護更シ又ノ、受負全部或ノ、其
ヲ完納スヘシ
一部ヲ他ニ受負ハセ又ハ譲渡スコトヲ得ス
但完納期限最終ノ月ヨリ少クモ九ヶ月前ヨ
但本候ニ背戻シタルトキハ大阪市参事曾ハ
リ武ヶ月毎ニ査回以上製造地ヲ護送シ四回
以上ニ分納スへシ其萱回ノ分納教ハ千噸ヲ
下ルコトヲ得ス
第五傑
何某ノ¥車内付ノ都度鍛管ノ種類員数及
其鍛管ヲ受取ラサルモノトス
第九僚何某契約期限内ニ受負線噸激ヲ完納
シ能ハサルトキノ、大阪市参事曾ノ、違約金ト
シテ遅延日敷毎萱日ニ付日本通貨三百五拾
重量等ヲ記載シタル納付書ニ大阪市参事曾
園ヲ徴収シ又第四候但書ノ各件ニ違背シタ
ヨリ派遣スル検査員井ニ製造所検査員ノ記
ルトキハ違約金トシテ毎件一回毎二日本通
名調印又ハ子署シタル詮明書ヲ添へ大阪市
貨五千闇ヲ徴収スへシ
参事曾ニ差出スヘシ
但大阪市参事曾ノ告知シタル期日内ニ納付
第六僚大阪市参事曾前係ノ納付書ヲ受ケタ
ルトキハ調査ノ上何某ニ受領書ヲ交付ス該
受領書ヲ以テ受否ノ結了トス但破損シタル
銭管ハ受取ラサルモノトス
セサル場合ニ於テ仕掛金アルトキノ¥其内ヨ
リ控除スへシ
第十傑大阪市参事曾ハ何某ニ於テ本契約書
ノ傑項ニ背戻シ(本契約書中特ニ慮分法ヲ
2
0
平 成4
.
1
0 第5
3号
ダクタイル鉄管
設ケタルモノヲ除ク)又ハ到底受負ヲ完結
クハ其代用物ノ類ヲ使用スヘカラス鎖管ヲ
スルコト能ハスト認ムルトキハ本契約ヲ解
鋳造スルニ首リ銭湯ヲ模型ニ注キ込ミタル
キ第二候ノ保護物件ヲ没収シ猶解約ノ矯メ
時其凸端ノ上部ニ高サ九吋以ヒノ銭湯ヲ存
大阪市参事曾カ直接ニ被リタル損害ノ汁可某
シ置キテ織管ヲ模型ヨリ取出シタル際其鈴
ヲシテ別ニ之ヲ賠償セシムへシ
分ニ麗スル所ノ餓ノ、旋盤ニ依テロ丁略ニ切除
第十一候何某ニ於テ契約締結後解約ヲ乞フ
クモノトス
トキノ、大阪市参事曾ノ、第二僚ノ保諮物件ヲ
第三僚餓管鋳造ニ使用スル所ノ地織ハ溶櫨
没収シ猶解約ノ矯メ大阪市参事曾カ直接ニ
ニ於テ再製ヲ施シタルモノニシテ其餓質ハ
被リタル損害ノ¥何某ヲシテ別ニ之ヲ賠償セ
輩固粘硬ニシテ'臆 i
宰鎖 12)若 ク ハ 劣 等 ノ 材 料
シムへシ
ヲ用フルコトナクシテ其破砕面ノ、平等ニ暗
第卜二燦仕様書ノ候項ニ違背シ又ハ本契約
灰色ヲ帯ヒ細密ナル粒素ヨリ成立チ赫々タ
書ノ傑項ニヨリ播斥セラレタル鍛管ニ封シ
ル光輝ヲ有スルモノニ限ル而シテ耐力ハ同
テハ其理由及場合ノ知何ニ拘ノ¥ラス何某ノ¥
地織ヨリ鋳造シタルー吋角長サ三拾八吋ノ
運搬其他ノ費用ヲ請求スルコトヲ得ス
織傑ヲ其中間距離三拾六吋ニ据付ケタル蓋
但掻斥品ノ代納等ニ関シテハ嘗初ノ期限ヲ
脚上ニ置渡シ其中央ニ漸次荷重ヲ加へテ其
嬰更セス
荷重ノ量七百封度ニ耐へテ折擢セス且中央
第十三傑入札ノ際申出タル増減数量(増噸
ニ於テ八分ノ三吋ヨリ少ナカラサル撰度ヲ
減噸)ノ範園ニ於テ契約後受負噸敷ヲ増減
示スヘキモノトス又地織ハ容易ニ螺旋ヲ切
スルコトアルモ何某ハ異議ヲ申立ルコトヲ
リ鋸又ハ撃細工ヲ施シ得ルモノトス而シテ
得サルモノトス
耐力試験ノ¥地織ヲ溶解スル毎ニ各j
容:瞳ニ就
第十四傑
別紙仕様書ノ各傑項及附属国面ノ
解種物品ノ受否等ニ付テハ大阪市水道工事
長ノ判定ニ従フへシ
第十五傑何某ニ於テ本契約書ニ違背スルコ
トアルトキノ、保護人何某ノ、一切其責ニ任ス
右傑款締結保讃ノ矯メ契約書二通ヲ調製シ
テ供試体ヲ造リ之カ試験ヲ施スモノトシ若
シ該試験ニ堪へサルトキハ其供試体ト同一
ノ銭湯ヨリ製造シタル所ノ織管ハ悉ク不合
干各トス
第四候
銭管ハ全長通シテ異国土葬形ニシテ正
直ナルへク又其内外面トモ平滑ニシテ完全
各自鈴印子署シ各一通ヲ領置スルモノ也
ナル問中異ヲ有スヘキモノトス銭管ハi
査
、
年月日
孔棟、気泡等ノ敏票占ナカラシムルハ勿論是
大阪市参事曾
等ノ敏貼ヲ補修スヘカラス
大阪府知事姓
名
各銀管ハ其重量附属明細表ニ示ス所ヨリ百
女
生
名
織管ノ、其直部(ボテー)ノ孔径及ヒ厚サ共
k
生
名
吋以上減シタルモノハ不合格トス
供給人住所
分ノ三以上減シタルモノハ悉ク不合格トス
保謹人住所
附属明細表ニ示ス所ノす法ヨリ十六分ノー
鍛管ノ¥凹端ノ内径及凸端ノ外径共別紙園面
外園製織管鋳造仕様書
第一候
ニ示ス寸法ヨリ十六分ノー吋以上ヲ増減ス
本仕様書ニ記載スル所ノ個保ハ纏テ
ヘ カ ラ ス 津 テ 13)場合ノ知何ヲ問ノ、ス餓管ノ
鋳銭製印鑑繕キ直水管ニ適用スルモノニシ
凸端ノ¥必ス充分ニ凹端ノ底ニ挿入シ得へク
テ其員数及形状井ニ寸法等ノ、附属明細表及
ナ ス ヲ 必 要 ト ス 而 シ テ 此 傑 件 ヲ 鑓 14)ムルタ
園面ニ示スカ如シ
メ鍛管各種ノ形状及寸法ト同一ノ練鍛或ノ、
第二傑織管鋳造ノ方法ハ其織管ノ凹端ヲ下
部ニシテ乾燥シタル砂ノ型ヲ以テ垂直ニ鋳
造スへシ決シテ員型受(チャプレット)若
鋳織製模型ヲ造リ毎管其形状ヲ検査スルモ
ノトス
第五僚各銭管ハ模型ヨリ取出シタル上管ノ
2
1
大阪市創設水道における鉄管について
内外ニ付着シタル型砂等ヲ充分掃除シ然ル
大阪市水道用外国製鉄管錆造
仕様書附属明細表
後精密ニ前述シタル各部ノ寸法ヲ検査スへ
甲号
シ且必要ト認ムル場合ニハ銭管ノ周闇ニ鎖
内径
員数
孔ヲ施シ試験スノレ;事アルヘシ而シテ其孔跡
(インチ)
(本)
ハ銅栓ヲ捻チ込ミテ塞クモノトス
3
.
5
20540
向上ノ試験ヲ終リタノレ後ハ適首ナル器械及
5
10764 129168 300.79 1
4
4
5.
40
4
熟練ノ職工ニ依リテ毎管水塵試験ヲ行フヘ
6
5
8
5
7
70284 354.52
926.975
シ水屡試験ノ、其管内水慶一平方吋ニ付二百
8
2
0
9
6
2
5
1
5
2 532.94
498.680
封度ニ達シタル後少クトモ三分時間ヲ纏績
9
1
6
7
0
20040 5
9
7
.
6
1
445.540
シテ其時間内ニ重量五封度ノ鍛鎚ヲ以テ順
1
0
455
5
4
6
0 660.33
134.130
1
2
463
5
5
5
6 882.08
182.323
1
4
6
9
8
2
8 1
0
2
3
.
5
1
31
.5
2
8
1
6
6
2
1
次各部ヲ打チ水漏其他ノ異状ヲ呈セサルモ
ノハ合格トス而シテ其塵力ノ、水銀或ノ、他ノ
完全ナル験塵器ヲ以テ明白ニ示スモノトス
且試験ノ、必ス雨露ニ鯛レサル場所ニ於テ先
延 長 管重量
(フィート) (ポンド)
(トン)
1
8
4
8
6
0 140.58 1289.068
7452 1304.75 3
61
.7
1
9
4
2
5
3
5 448800
計
重量計
5315.367
ツ其外部ノ水気ヲ全ク除去シテ後行フモノ
管 1本 の 長 さ は 3
.
5
" 管は9
'、 他 は 1
2
'
トス水墨試験ニ合格シタル銭管ノ、計量器ニ
管 厚 :3
.
5
"
→ 3/ 8
"
→ 7/16"
於テ其量ヲ検査シ(ペンキ)ヲ以テ其外面
5"、
6
"
ニ重量ヲ記スモノトス
、
8"
9
"
、 1
0
"→ 1/ 2
"
第六傑
前傑ノ試験ニ合格シタル銭管ハ錆ノ
生セサル前ニドクトル、アンガス、スミス
氏ノ液ト唱フル亜麻仁油及柔ナルコールタ
1
2
"、1
4
"
→9
/
1
6
"
1
6
"、
→ 5/ 8
"
大阪市水道用外国製鉄管鋳造
仕様書附属明細表
ピッチトノ混合物ヲ以テ左ノ方法ニ操リ塗
抹ス即チ各鎖管ノ、穴或ノ、竃ニ於テ華氏三百
内径
員数
度以上熱シタル後前記混合物ヲ入レタル湯
(インチ)
(本)
ノ中ニ浸シ充分ノ時間ヲ経過シタル上ハ直
管重量
延長
(フィート) (ポンド)
乙号
重量計
(トン)
3
.
5
20540
184860
1
4
0
.
5
8 1289.068
立ノ位置へ静穏ニ引上ケ其外面俄令縛々ス
5
1
4
3
5
2
129168
2
3
0
.
9
6 1479.794
ルトモ異状ナキ様堅固ニナリタル迄保チ置
6
7810
70290
2
7
1
.
6
3
クモノトス塗抹ノ内外面平等園滑ニ付着シ
8
2795
2
5
1
5
5
4
0
8
.
0
3
509.127
亀裂、剥脱、或ノ、夏熱ノ為メニ j
容車交セサル
9
2
2
2
7
20043
4
5
7
.
9
4
455.282
947.0671
モノトス但シ湯ノ、三百度ニ火道(フレユー)15)
1
0
6
0
7
5
4
6
3
5
0
6
.
2
6
137.187
ニ依テ保ツモノナリ
1
2
6
1
8
5
5
6
2
6
7
4
.
3
6
1
8
6
.
0
5
1
8
2
8
7
8
3
.
0
3
32.160
7452 1
3
0
4
.
7
5
3
61
.7
1
9
第七傑
本仕様書中ニ列記スル各試験ニ要ス
ル所ノ材料及職工等諸般ノ費用ハ線テ受負
人ノ負携トス
第八傑
大阪市参事曾ハ相首ノ検査員ヲ其工
場へ派遣シ各試験ニ立曾ハシムルコトアル
1
4
9
2
1
6
6
2
1
49662 448821
計
5397.455
管 1本 の 長 さ は 1
6
" 管 は1
2
'、 他 は 9
'
管 厚 :3
.
5
"
→ 3/ 8
"
"
^
-'
:
,
.
/
5
" 、 6
"
附属闘面ノ、内園製織管ト同一ニ付之ヲ略ス
8
" 、 ゲ
、 1
0
"→ 1/ 2
"
1
2
"
1
6
"
1
4
"
→ 7/16"
→9
/
1
6
"
サ
5/8
"
2
2
平成 4
.
1
0 第5
3号
ダクタイ Jレ鉄管
四入札ノ、別紙甲乙二種ノ入札用紙ニ日本文ヲ
大阪市水道用外国製鉄管鏑造
仕様醤附属仕訳書甲号
管種
3
.
5
5
6
8
9
1
0
1
2
1
4
1
6
合計
重量
単価
(トン)
(1トン)
合計代佃
姓名(代理人ナレハ何某代理ト肩書ヲ要ス)
トヲ記載調印(外闘人ハ手署)シテ封紙シ
1,
2
8
9
.
0
6
8
4
4
5.
40
4
1,
別紙規則第二傑ニ基キ別紙第二競書式ニヨ
リ調製シタル届書ヲ添へ差出スへシ其代理
9
2
6
.
9
7
5
4
9
8
.
6
8
0
人ナルトキハ委任状モ共ニ呈出ヲ要ス
五入札ヲ甲乙二種ニ甚別スルハ二種共購入ス
4
4
5
.
5
4
0
1
3
4
.
1
3
0
1
8
2
.
3
2
3
3l
.5
2
8
ルニアラス軌レカ一種ヲ購入セントスルモ
ノニシテ唯入札者ノ便ヲ計リ同一ノモノヲ
甲ハ寸寸去ヲ長クシ乙ハ寸法ヲ短クセリ故ニ
甲乙二種共ニ入札スルト其一種ヲ入札スル
3
6l
.7
1
9
トハ入札者ノ随意タルへシ
5,
3
1
5
.
3
6
7
ー
ー
'
-
」一一-- 回
一
大阪市水道用外国製鉄管鋳造
重量
単価
(トン)
(
1トン)
六最低債ヲ定ムルハ各入札人ヨリ差出シタル
甲乙両稜線、テノ入札中甲種入札償額ノ最モ
仕様書附属仕訳書乙号
管種
以テ入札債額(英貨) ト年月日ノ下ニ住所
合計代価
低キモノト乙種入札償額ノ最モ低キモノト
ヲ比較シ其義乙種償額ノ甲種債額ヨリ低キ
コト甲積債額ノ百分ノ三以上ナルトキハ乙
3
.
5
1,
2
8
9
.
0
6
8
種ヲ以テ最低債トシ百分ノ三以下ナルトキ
5
1,
4
7
9
.
7
9
4
ハ甲穂ヲ以テ最低債トス其百分ノ三ナルト
6
8
9
1
0
1
2
9
4
7
.
0
6
7
5
0
9
.
1
2
7
4
5
5
.
2
8
2
1
3
7
.
1
8
7
1
8
6
.
0
5
1
1
4
1
6
3
2
.
1
6
0
合計
3
6l
.7
1
9
5,
3
9
7
.
4
5
5
外園製織管供給入札'L.¥得書
大阪市水道敷設用外国製織管購入規則ニヨリ
入札ヲナスモノハ左ノ廉々心得へシ
キハ甲種ノモノヲ採用ス
七銭管園面ノ、大阪市水道敷設事務所ニ就キ閲
覧スへシ
八入札スルモノハ大阪市水道敷設用外園製織
管購入規則井ニ契約書案及大阪市水道用外
園製織管鋳造仕様書井ニ之ニ付属スル園面
及外閤製織管供給入札心得書等承諾ノ上入
札スルノ欝トシテ入札前大阪市参事曾ニ備
置ク所ノ書類ニ記名調印(外闘人ハ子署)
スへシ
明治二十六年九月二十八日
一入札保謹金ノ¥日本通貨査寓参千園又ハ之ニ
相嘗スル日本図立銀行嘗座預リ鐙書若クハ
日本政府及市ノ公債謹書トス此入札保護金
大阪市参事曾
(第一競書式)
大阪市水道用外闘製織管供給
ハ入札差出時刻前別紙第一披書式ノ納付書
ヲ添へ本人又ノ、正嘗代理人持参スへシ
入札保護金納付書
一金壷寓参千国也
但公債謹書(新奮公債謹書ヲ除ク)ハ額面
但日本通貨(或ハ日本第何園立銀行嘗座
百周ヲ以テ通貨百園トス
預リ読書何番何葉若クハ日本政府及市公
二入札保護金トシテ記名公債謹書及園立銀行
預リ読書ヲ差出ストキハ名前人ノ委任状ヲ
添付スへシ
三入札ハ明治二十六年十月二十三日午前第十
時ニ差出スへシ即日開札ス
債謹書額面何圏何番何枚同額面何国何番
イ可枚:)
2
3
大阪市創設水道における鉄管について
右ハ大阪市水道用外園製織管供給入札保諮金
三井物産合名会社
37,
107ポンド 10シリング(乙不重)
トシテ納付候也
(代理人ナレハ何某代理ト肩書ヲ要ス)
ラスペ商会
946ポンド 12シ リ ン グ 2ペンス
34,
住所
年月日
姓名
大阪市参事曾御中
⑮
(外園人ノ、手署)
(乙種)
内外用達会社
32,
200ポンド(乙種)
(第二競書式)
テレジング商会
届書
テレジング商会の乙種入札が最低で、、予算
一大阪市水道用ニ供給セントスル織管ノ製造
範囲内にあり、かつ、届書の事項も適当と認
所 ハ 某 闘 某 所 製 造 所 ( 或 ハ 曾 社 ) ニ 有 之1
1
.
実
められたので、即日落札の告知を行い、請書
事
を徴収して翌日月 7 日、大阪市東区備後町、
一某製造所(或ハ曾社)ノ、一ヶ月間ニ何噸以
上ノ織管ヲ製造致候事
平野平兵衛を保証人とし、保証金現金1
万3,
381
円 81銭 8麗 を 収 納 し 、 所 定 の 案 に よ っ て 供 給
一某製造所(或ハ曾社)ニ於テ製造シタル織
管ヲ大阪市ニ供給シ得ヘキ数量ハ一ヶ月間
何噸以上ニ有之候事
購入の契約を締結した。
200ポンドか
な お 、 三 井 物 産 合 名 会 社 の 33,
204ポンドとな
らその 100分 の 3を減じると 32,
一餓管供給受負ヲナシタルトキハ其契約締結
後百日以内ニ大阪市参事曾ヨリ受負鍛管敷
って、テレジング商会の入札より 4ポンド高
くなる。
量増減ノ申込ヲ受クルトキハ既定受負皐債
200ポンドを 8
テ レ ジ ン グ 商 会 の 入 札 値32,
及受負期限ヲ襲撃更セスシテ受負線、噸敷ノ何
円27銭 6厘の相場で換算すると、 26万6,
487円
割迄ハ増加シ又何割迄ハ減少可致{民事
20銭となって、これを 5,
397.
455トンで害J
Iると、
一織管受負ヲナストキハ其契約書ニ連署スル
保諮人ハ某府県系某所町村何番屋敷(或ハ地
若クハ館)何職業何某ニ有之候事
負に係る鋳造鉄管の検査に従事させた。その
(代理人ナレハ何某代理ト肩書ヲ要ス)
後、問技師は第二次、第三次の購入に係る鉄
住所
管の検査を終わり、 28年 5月22日に帰国した。
⑮
す な わ ち 、 前 後 3回 購 入 の 鉄 管 は す べ て テ レ
(外園人ノ、手署)
ジング商会が請負い、その鋳造場はグラスゴ
姓名
大阪市参事曾御中
1
1月1
5日 、 大 阪 市 技 師 佐 野 藤 次 郎 を 英 国 グ
ラスゴー府に派遣して、テレジング商会の請
右之通相違無之候也
年月日
1 トン当たり 49円 37銭 2厘となる。
(入札書用紙は省略)
鉄 管 の 長 さ を 甲 、 乙 の 2種 に 区 別 し て 入 札
ー府の D
.Y.スチュワード会社であった。
27年 2月12日、契約第 13条 に よ っ て 、 テ レ
させたのは、ときどき短い長さの鉄管の供給
ジング商会に対し 538.777 トンの増加供給を
を希望する業者があることによる。
命じたのな向商会の請負総トン数は 5,
936.232
10月23日の入札当日に出頭した業者は、テ
レジング商会、高田商会、内外用達会社の 3
トンとなった。
第二次外国製鉄管購入の件は、 27年 1月 四
者 で あ り 、 テ レ ジ ン グ 商 会 の 乙 種 入 札32,
380
日に市会の決議を経て 2月21日に施行した。
ポンドが最低で、あった。しかし、予算を超過
この回の購入総量は 3,
558.723トンで、次のよ
していたので、これを取り消し、同月 30日に再
入札を行った。当日出頭した業者とその入札
うな内訳である。
金額は次のようになった。
36,
144ポンド 10シリング(甲種)
ファーブル・ブランド商会
33,
200ポンド(甲手重)
2
4
平成 4
.
1
0 第5
3号
ダクタイル鉄管
七年三月一日ニ締結シタル契約中襲更又ハ追
第二次外国製鉄管内訳書
管種
長さ
(インチ) (フィート)
員数
重量
(本)
(トン)
加ヲ要スル事エ頁アルヲ以テ両契約ニ通シ追加
トシテ左ノ諸篠ヲ契約ス
但此追加契約ニ属スル事項ノ外前両契約ノ
3
.
5
9
6
1
0
1
0,
665.872
5
"
"
"
1
2,
2
4
0
262.031
1,
1
2,
5
3
0
519.430
1,
3
7
0
1
11
.390
噸ニ満タサルモ第二次契約ノ織管ハ一回ノ
3
5,
7
5
0
558.723
3,
分納額五百噸ニ満タサルモ搭載船着港ノ都
6
1
2
合計
僚款ニ嬰更アルコトナシ
第一保
第一次契約ノ鎮管ハ一回ノ分納額千
度其搭載品ヲ受授ス然レトモ受授済鍛管ノ
な お 、 今 回 は す べ て 全 長 9フィートのもの、
代債ノ、第一次契約ノ分ニアリテハ千噸第二
すなわち、前回の乙種のものを購入すること
次契約ノ分ニアリテハ五百噸ニ満タサレハ
とし、そのための規則などは前回の例になら
支梯ノ、ス
い、指名人もまた前回と同じとした。
2月 2
1日 に 入 札 に 出 頭 し た 者 お よ び そ の 入
札金額を次に示す。
第二{康
約ノ分ニアリテハ千噸第二次契約ノ分ニア
22,
553ポンド 8 シ リ ン グ 2ペ ン ス
テレジング商会
22,
710ポ ン ド 12シ リ ン グ 10ペ ン ス
大倉組
22,
744ポ ン ド
リテハ五百噸ニ満ツヘキ搭載船ノ着港シタ
ル日ノ相場ニヨル但着港ノ日トハ神戸税関
へ着船届出ヲナシタル日付ヲ指ス
第三候銭管代債ヲ英貨ニ換算スルニ標準ト
スヘキ神戸正金銀行ノ矯換相場ノ、同日内ニ
三井物産合名会社
23,
609ポンド 5シ リ ン グ
二回以上ノ嬰動アルトキハ其最後ノ相場ニ
ヨノレ
ラスペ商会
明治二十七年三月三十一日
テレジング商会の入札を最低として、これ
大阪市参事曾
を 落 札 と し 、 前 回 同 様 の 取 り 扱 い を し て 3月
大阪府知事山田信道
1日、供給購入の契約を締結した。なお、本
支那及日本貿易商曾
契約書は前回の契約書と金額、数量に差異が
あるだけである。
テ レ ジ ン グ 商 会 の 入 礼 金 高 を 同 月 20日 の 為
替相場で換算すると、 2
1万 3,
314円 64
銭 7厘 と
なり、
前傍受授済織管代債ヲ英貨ニ換算ス
ルニハ受授敷回ニ渉ルト雄モ線、テ第一次契
1 トン当た立与9円 .
9
4
銭 1犀曹となる。
同 年 3月 31日 、 テ レ ジ ン グ 商 会 と 追 加 の 契
約を行った。
な お 、 第 1回の契約では、
主管
マグラス
副主管
ジックフヒイルド
大阪市備後町三丁目
保証人平野平兵衛
同 年 7月 1
1日 、 外 国 製 鉄 管 の 破 損 部 を 裁 断
して授受することについて、テレジング商会
と次の契約を締結した。
1回 の 授 受 高 は
裁断管受授ニ閥スル契約
1,
000トンを下回らないこととし、第 2回 の 契
大阪市参事曾及支那日本貿易商曾ノ、大阪市水
約では、同じく 500ト ン を 下 回 ら な い こ と と し
道用外園製織管購入供給ニ関シ明治廿六年十
ていたが、鉄管布設工事の進捗上、約定以内
一月七日ニ締結シタル契約(第一次契約ト稽
の数量でも授受することがより便利で、あるの
ス)及明治廿七年三月一日ニ締結シタル契約
で、この規定を外すことにした。
追加契約
大阪市参事曾及支那日本貿易商曾ハ大阪市
(第二次契約ト稽ス)各第六燦但書ニ依リ破
損ノ矯メ受授セサル織管ノ破損部ヲ裁断シ有
効部ヲ受授スル件ニ関シ契約スル傑款左ノ如
水道用外園製織管購入供給ニ閥シ明治二十六
:
,
/
年十一月七日ニ締結シタル契約井ニ明治二十
第一候破損銭管ノ破損部管ノ両端ヨリ十八
2
5
大阪市創設水道における鉄管について
第六候
吋以内ニアルモノ、内大阪市参事曾ニ於テ
前諸傑ニヨリ受授シタル裁断管ノ員
数ハ各次契約ノ線、員数内ニアルモノトス
入用ノ見込アル員数ニ限リ戯・断ノす度ヲ指
明治二十七年七月十一日
定シ支那日本貿易商曾ハ自己ノ費用ヲ以テ
大阪市参事曾
之ヲ哉・断シ其有効部ヲ受授スルコトアルへ
大阪府知事山田信道
/"
第二候
支那日本貿易商曾
裁断管ノ代償ハ各次契約代債ヨリ百
主管
マグラス
被断管ノ規定重量ハ其長サニ謄シ全
副主管
ジックフヒイノレド
長管ノ規定重量トノ比例ヲ以テ定メ又賓際
保証人
平野平兵衛
分ノ三ヲ減殺シタルモノトス
第三{康
重量ハ在英園大阪市技師ヨリ送附スル毎回
同 年1
1月 9 日 、 市 会 に お い て 第 三 次 外 国 製
ノ検査謹(インボイス)ニ記載スル毎種餓
鉄管購入については、直管は第二次購入の代
管合計重量ヲ毎種鍛管ノ員敷ニテ平均シタ
価 と 同 額 、 異 形 管 は 直 管 の 代 価 の 6割 増 以 内
ルモノト裁・断管ノ長サトノ比例ヲ以テ定ム
の代価でテレジング商会から購入するという
被断管ノ代償ノ¥第一次契約ノ分ニア
決 議 が な さ れ た の で 、 同 月 23臼 、 同 商 会 と 直
リテハ全長管送納千噸第二次契約ノ分ニア
403.593トン、異形管 86.
46トンを合計代
管 1,
リテハ五百噸ニ満、ソヘキ搭載船ニ搭載シタ
771ポンド 19シ リ ン グ 6ペ ン ス 009で 購 入
価 9,
第四イ康
ル破損管ノ裁断受授ヲ了へタル都度之ヲ支
する契約を締結した。この契約での契約書、
排フモノトス
仕様書などは第一次、第二次のものに準拠し
ているが、異形管があるので、これに対して
但裁断管代償換算ニ標準トスヘキ為替相
場ハ本文裁断管ト同時ニ搭哉送納セシ全
長管代債支梯ニ用ヒタル矯換相場ニヨル
第五僚裁断管代債支梯ニ付テノ規定ハ前候
2、 3の条項に修正を加えている。
年 6月 16日 、 外 国 製 鉄 管 の 授 受 は す
明 治 28
べて終結した。
うち、外国製各種鉄管の購入総集計表を次
ノ外第一次第二次契約各第七候ニヨルモノ
に示す。
内国製直鉄管領収合計表(印鑑継)
トス
日
径
(インチ)
数
(本)
延
長
(フィート)
実際重量
全トン数
(ポンド)
3,
040.00
1.357
3
.
5
0
4
4
9,
8
1,
1
31
.5
5
1,
3
1
4,
203.00
586.698
5
1
2
7
2,
2
0,
017.25
5
3
5,
409.50
239.022
2
9,
350.10
9
6
1,
598.00
429.285
1
6
8
277.00
1
1,
5.034
1,
068,
7
31
.5
0
477.112
3
2
1
6
2
4
6
3,
1
0
1
4
1
2
068
1,
1
4
84
1
6
3
8
9
194.7
1
2,
624.85
001
.6
1,
6
3
2
4,
9
0,
520.00
40.411
5
6
1,
886.00
250.842
741
.0
0
1
2,
5.688
1,
568,
629.00
700.281
1
8
8
2
0
7
5
2
2
2
0
7
2
1,
1
2,
690.5
2,
428,
884.0
2
4
800
510.7
9,
2,
056,
978.0
918.294
2
6
7
7
6
1,
2
0,
978.75
5,
484,
582.0
2,
448.
474
9
6
916.15
8,
。
。
。
1,
048.323
3
0
1
8
7
205.4
2,
900.00
705,
3
1
1
8
5
1
3
8
.
2
2,
757,
625.00
338.225
3
6
2
0
4
3
81
.1
0
2,
1,
024,
5
01
.0
0
457.366
2
0,
9
7
7
2
0
8,
037.45
合計
備考
本
。
1
8,
5
8
6,
505.0
本表は印龍継直鉄管で鍔継直鉄管は特製管合計表中に算入した。
315.134
8,
297.546
2
6
平成 4
.
1
0 第5
3号
ダクタイル鉄管
内閣製特別鉄管領収合計表
領収実際重量(ポンド)
員数
種
管
全トン数
十字形管
1
8
4
3
3
7,
790.50
6
2
6
.
0
0
3
5,
片落管
2
7
4
3
3,
356.00
1
4
.
8
9
1
四分円曲管
2
1
7
3
2,
946.00
14.708
八分円曲管
6
9
2
7
4
.
0
0
1
0,
4.587
凹形管
1,
0
3
0
5
1
3
.
0
0
1
0
2,
45.765
凸形管
フ。ラック
1,
2
4
7
8
7,
503.00
819.50
39.064
8
5
甲シンプル
3
8
3
4
1,
663.00
18.600
乙シンプル
3
5
4
4
1,
5
3
7
.
0
0
18.543
144.843
2,
2
9
3
丁字形管
150.799
15.904
0.366
1
7
8
3
2
4,
448.00
弁室用各管
5
3
1
0
9,
3
0
2
.
0
0
48.796
送水用各管
1
5
5
9
5,
213.00
42.506
貯水池用各管
1
5
2
9
2
5
.
0
0
2
1
0,
94.163
橋梁用各管
9
2
3
5
7
2
.
0
0
7
7
5,
346.238
水源地用各管
。
2,
2
3
9,
4
8
8
.
0
7,
5
9
7
合計
9
9
9
.
7
7
1
備考 鍔継直鉄管は所用の各管の中に算入した。
外国製直鉄管領収合計表
口
本
千
歪
延
数
長
実際重量
全トン数
(本)
(フィート)
(ポンド)
3
.
5
5
8
8
3
3,
7
8
2
.
6
5
3
0
1,
4,
7
5
9,
835.40
1
2
4
.
9
2
5
2,
5
6
3
6
5
3
1,
6
3
8
2
4,
7
7
4
.
6
2
8
1,
7,
2
5
4,
218.14
3,
238.490
2
2
0,
8
9
6
.
0
5
6,
7
0
9,
6
0
5
.
7
2
2,
995.357
(インチ)
8
7
9
9
2,
8
7
4
.
8
2
4,
1,
1
3
9,
6
2
7
.
7
3
508.763
9
3
3
1
2,
2
0,
7
6
0
.
1
1
0
6
3,
417.34
1,
474.743
1
0
1
2
1
4
6
0
9
4
3
2
.
2
5,
8
11
.8
5
3
0
4,
136.076
2,
2
4
5
2
0,
0
3
0
.
8
4
9
7,
8
2
0
.
4
5
1,
668.670
4
3
3
5
5
2
.
4
5
3
3
7,
1
5
0
.
6
9
1
1
6
1,
0
7
3
3,
8
3
7
.
8
7
4
6
.
1
1
2,
1,
4
0
0,
5
6
2
.
5
5
625.254
合計
9
9,
0
8
1
1
3
5
.
3
8
9
2,
2
4,
4
6
7,
4
51
.6
3
922.967
1
0,
外国製特別鉄管領収合計表
種
管
員数
領収実際重量(ポンド)
全トン数
丁字形管
6
5
4
1
0
9,
5
1
4
.
8
5
48.890
十字形管
7
7
1
9,
1
3
4
.
0
0
8.542
1
3,
6
7
9
.
0
0
6
.
1
0
7
四分円曲管
8
3
2
4
3
2
3
8
.
8
1
2
9,
1
3
.
0
5
3
八分円曲管
1
4
8
1
4,
7
3
7
.
0
0
6
.
5
7
9
凹形管
3
0
3
2
4,
1
0
7
.
0
0
1
0
.
7
6
2
凸形管
3
3
7
2
6,
2
9
8
.
0
0
11.740
1,
8
4
5
7
0
8
.
6
6
3
3
6,
1
0
5
.
6
7
3
片落管
合計
2
7
大阪市創設水道における鉄管について
園面断合接之管水道水市阪大
3
すH 3" 3" すH 金H
E
F
K L M
H
G
をH1
議
すH
5
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3
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b
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器
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6
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.
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.
6
1
6
6
0
.
3
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8
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t
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t
n1
2
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6. おわりに
大阪市の創設水道における鉄管の採用と入
手の経過について、その苦心の様子を大阪市
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8
今なお鉄管は水道の管材料の主流を占めて
おり、高価で、はあるが、もっとも信頼できる
ものである。
水道誌から窺ってみた。わが国の近代水道と
素材の鋳鉄そのものも、普通鋳鉄から高級
しては第 4番 目 で あ り 、 横 浜 市 水 道 か ら 遅 れ
鋳鉄を経てダクタイル鋳鉄へ、継手について
ること 8年 の 大 阪 市 水 道 に お い て 、 な お こ の
も印ろう形からメカニカル形、タイトン形へ
ような状況であったことを思うと、明治以後
と、また、防錆塗装もコールタールのどぶ漬
のわが国の産業、経済の発展が、大きな戦争
けからセメントモルタル・ライニングや合成
を経過したにもかかわらず、いかに著しいも
樹脂による粉体塗装へと改良が図られ、信頼
のであったかを痛感するとともに、現在の鉄
性の高い、優れたものとなってきている。こ
工業の発展とその製品の質の良さには目を見
れからもさらにより良いものとして、ユーザ
張るものがあり、関係者の努力と精進のほど
ーの信頼に応えていただくよう、お願いする
が偲ばれる。
次第である。
2
8
ダクタイル鉄管
平成 4
.
1
0 第5
3号
この紹介文については、原文の雰囲気をそ
のまま伝えたいと思うあまり、また、筆者の
作文力の拙さのため、大変読みづらいものに
なってしまったことをお詫び、したい。読者の
みなさまの批判を得て、修正加筆したいと思
っている。
追記:内国製鉄管について
大阪市の創設水道に使用した鉄管は大阪砲
兵工廠で製造されたが、ここの製品には図のよ
うなマークが鋳出されることになっている。
阪 市 第 2期 拡 張 水 道 鉄 管 42インチ 120本
、 36イ
掘り出された古い鉄管でこのマークの付いた
ンチ 180本を鋳造している。
ものが若干見受けられるが、創設水道のもの
かどうか不明で、ある。先に見てきたように、
鋳造仕様書にはこれらに関する規定はない。
日本産業技術史学会監修、「日本の技術」大
阪砲兵工廠編(三宅宏司氏著)によれば、大
阪 砲 兵 工 廠 で は 明 治43年 か ら 3年 間 、 大 阪 市
、 42インチ 1,
600本
、
拡 張 水 道 鉄 管48インチ 15本
大阪市水道拡張工事の鉄管鋳造仕様書には、
鋳出しによって大阪市の市章である湾のマー
クとともに、製造所を明示するよう指示して
いることから、この時代のものである可能性
が高い。
大阪砲兵工廠は明治末期から大正期にかけ
て、西日本の主要な都市と軍事施設の水道鉄
30インチ、 27イ ン チ な ど 大 口 径 管 合 計 数 千 本
管の多くを鋳造していることから、大阪砲兵
を鋳造。このうち 43年 度 に 製 作 、 引 き 渡 し た
工廠のマークの入った水道鉄管は西日本各地
量 は 5,
111トンである。また、大正 8年 に は 大
で数多く見られることと思う。
く筆者注〉
1
) Henry Spencer Palmer (1838'"1893)
インド生まれの英国人。ウーリッチ士官学校卒。
香港、広東、横浜、大阪、神戸、東京の各水道を
設計。ロンドンタイムズ駐日通信員。陸軍少将。
2) W
i
l
l
i
a
m Kinnimond Burton (1855'"1899)
7
) のうじつ。以前、さきに。
8
) 鋳 心 留 、 真 型 受 の 2種 の 訳 が あ る 。 現 在 で は 型
持ち、またはケレンとして定着した鋳物用語。
9
) そくとう。ポンプ。
1
0
) 圭子、支点。現在では観荷試験用受台。
o
英国スコットランドのエジンパラで生まれる。
キングス大学で学修。東京帝国大学工科大学教師。
1
1
) 300 F=149C
1
2
)熔津鉄、ノロ。地鉄を熔嬬精錬するときにでき
内務省および台湾総督府技師。東京、神戸、広島
るガス。
の各水道の計画に参画。下関の水道を設計。仙台、
1
3
) すべて。
基隆、台北の各上下水道を計画、設計。
1
4
)i
l
窪かめる。
3
) 大阪市水道事務所工事長。大阪府技師、理学士。
明 治 25年 5月 6 日 、 工 事 途 上 、 病 気 で 死 去 。
4)
ポ ン ド =235円 70銭(平成 4年 3月 30日現在)
│ポンド =20シ リ ン グ
5
)
1
:
I
l/
i
n
2口 0.07kgfjc
げ =
0.007MPa
6
) いわゆる、近代水道以前の水道(何々水道)
0
1
5
) flame 火炎。
く参考図書〉
1
) 貝塚茂樹、藤野岩友、小野忍:角川漢和中辞典
角川書庖。
2
) 近代水道百人選考委員会
本水道新聞社。
r
近代水道百人」、日