15PF08 - 海外農業開発コンサルタンツ協会

フィリピン共和国
プロジェクトファインディング調査報告書
東ネグロス州タムラン定住促進地域総合開発
平成15年6月
社団法人 海外農業開発コンサルタンツ協会
序 文
太陽コンサルタンツ株式会社および株式会社日本技研は、(社)海外農業開発コンサルタン
ツ協会(ADCA)の補助金を受け、平成15年 6月4日から 6月14日までの11日間に
わたり、フィリピン国、ネグロス島、東ネグロス州に位置する、タムラン定住促進地域総合開
発計画に係わるプロジェクトファインディング調査を実施した。本報告書はこのプロジェクト
ファインディング調査結果を取りまとめたものである。
フィリピン共和国においては、一部地域で現在もなお反乱軍によるテロ活動が続いており、
長い間にわたって平和と秩序が不安定な状態におかれている。このため、ラモス大統領時代に
反政府勢力と積極的な対話推進によりモロ国民自由戦線(MNLF)との和平を成功させた。ま
た、モロイスラム自由戦線(MILF)との交渉も順調に進められてきたが、アフガンでのアル
カイーダの事件後の影響もあって、以来停滞気味の状況である。
本計画の対象地域であるネグロスオリエンタル州は、長期間に亘り反政府ゲリラのひとつで
ある新人民軍(NPA)の活動拠点として知られていたが、その後の政府側との対話により当
地域のNPAは武装解除に応じ、農民として定着した。これらの農民の多くは、生活・生産基
盤の整備が遅れている中山間地等、偏狭地域に居住しており、貧困で厳しい生活を強いられて
いるが、今後の平和維持の観点からも、これらの農民の生活水準の向上が望まれている。この
ためには、対象地域における集落間道路、給水施設、潅漑用水路等の農村インフラを整備する
ことが急務であるが、農村インフラを一体的に整備する能力を有する組織・機関を育成するこ
とも重要である。
本事業の実施が、フィリピン国の平和構築に貢献できることを切望するものである。
最後に、本調査に際し、ご協力いただいた国家潅漑庁(NIA)、日本国大使館、独立行政
法人国際協力機構(JICA)、その他関係機関の関係者各位に対し深甚の謝意を表する次第
である。
平成15年6月
調査団団長 岩本 彰
対象地区位置図l
目次
序 文
位置図
1.計画の背景、経緯
2.計画地域の概要
2−1自然条件
2−2 社会条件
2−3 農 業
2−4 潅 漑
3.計画概要
3−1調査の必要性
3−2 計画の目的
3−3 計画の内容
3−4 実施機関
4.総 合 所 見
A−1調査日程
A−2 面会者リスト
A−3 収集資料リスト
A−4 要請書案
18
1.計画の背景、経緯
フィリピン共和国においては、一部地域で現在もなお反乱軍によるテロ活動が続いており、
長い間にわたって平和と秩序が不安定な状態におかれている。このため、ラモス大統領時代に
反政府勢力と積極的な対話推進によりモロ国民自由戦線(MNLF)との和平を成功させた。ま
た、モロイスラム自由戦線(MILF)との交渉も順調に進められてきたが、アフガンでのアル
カイーダの事件後の影響もあって、以来停滞気味の状況である。
本計画の対象地域であるネグロスオリエンタル州は、長期間に亘り反政府ゲリラのひとつで
ある新人民軍(NPA)の活動拠点として知られていたが、その後の政府側との対話により当
地域のNPAは武装解除に応じ、農民として定着した。これらの農民の多くは、生活・生産基
盤の整備が遅れている中山間地等、偏狭地域に居住しており、貧困で厳しい生活を強いられて
いる。
2.計画地域の概要
2−1 自然条件
フィリピンは北緯5∼2lO、東経117∼1270 に分布する7,109の島から成る、面積299,767
平方キロメートル、人口71百万人の共和国で、13のリージョンに分かれている。
フィリピンの気候は高温多湿の熱帯性気候で、モンスーンの影響により主に4つに区分され
る。第1の型は、乾期が11月から4月、雨期5月から12月と明瞭で、主に南シナ海側(ミンダ
ナオ島を除く)の海岸地帯がこれに属する。第2の型は、はっきりした乾期はなく、雨期が11
月から1月に集中する型で、太平洋側海岸地域が属する。第3の型は、特に季節の差は明らか
でなく、11月から4月は乾燥気味の地帯で、カガヤン、パル、ピサヤ諸島、ミンダナオ島の一
部がこれに属する。第4の型は、特に季節の差はなく、雨量も年間を通して平均している地域
で、ミンダナオ島西部がこれに属する。
ルソン(マニラ)、ピサヤ(セブ)、ミンダナオ(ダパオ)における最低及び最高気温、月
別平均降水量を表Ⅰ−2−1、表Ⅰ−2−2に示す。
表Ⅰ−2−1 月別最低、最高気温 (℃)
ミ ン ダ ナ オ
ビ サ ヤ
ル ソ ン
月
最 低
最 高
最 低
最 高
最 低
最 高
1 月
20 .
3
30.
8
2 1.
7
3 1.
3
2 1.
6
3 1.
8
2 月
20 .
7
3 1.
7
22.
0
35.
3
2 1.
9
3 1.
9
3 月
21.
5
35.
9
22.
4
32.
3
22.
0
33.
5
4 月
22.
5
38.
1
23.
0
33.
2
22.
9
34.
2
5 月
23.
6
34.
8
23.
2
3 4 .1
23.
0
33.
8
6 月
21.
6
32.
9
22.
5
33.
6
22.
8
32.
6
7 月
23.
0
3 1.
2
22.
8
32.
8
2 1.
9
33.
8
8 月
22 .
8
30.
9
22.
6
34.
2
2 1.
2
3 1.
0
9 月
22 .
7
3 1.
3
20.
4
3 1.
8
22 .
8
3 1.
2
10 月
2 1.
3
30 .
8
2 1.
7
32.
3
22 .
3
3 1.
4
11 月
20 .
4
30 .
5
2 1.
9
32.
9
21.
6
33.
2
12 月
18 .
2
29 .
8
20.
6
30.
2
20 .
7
31.
4
表Ⅰ−2−2 月別平均降水量及び雨天日数 (m皿)
降雨量
ミン ダナ オ
ピサ ヤ
ル ソン
雨 天 日数
降 雨量
雨 天 日数
降 雨量
雨 天 日数
1 月
42.
1
4
95.
3
10
65.
3
10
2 月
53.
5
2
46.
9
9
95.
3
9
3 月
12 .
2
2
27.
4
6
12 6 .
5
12
4 月
25.
4
3
94 .
6
5
75.
3
8
5 月
86.
4
9
98.
3
8
94.
7
12
6 月
283.
7
14
14 7 .
5
14
12 5 .
8
15
7 月
3 12 .
8
19
209.
8
12
15 3 .
2
14
8 月
367.
5
2 1
149 .
7
10
18 2 .
6
18
9 月
2 44 .
4
15
18 6 .
0
11
245.
2
13
10 月
196 .
3
14
14 1 .
4
18
19 8 .
6
11
11 月
154 .
9
9
18 3 .
6
17
12 7 .
5
8
12 月
48 .
3
6
152 .
8
13
69.
4
9
合 計
18 2 7 .
5
118
15 3 3 .
3
13 3
15 5 9 .
4
13 9
2
2−2 社会条件
フィリピンの2000年5月国勢調査値における人口は7,650万人で、1990年からの人口増加率は
年2.32%となっている。その内の農業従事者は約44%である。
2−3 農 業
フィリピンの国土面積は約30百万haで、現在の農地面積は国土面積の約30%、10百万haで
ある。これに総合農地改革計画(CARP)で新たに開墾される約1百万haが加わる。更に、CARP
対象面積の約半分の約4百万haは林業地域と言われているものの、実態は樹木のない原野であ
り、当然何らかの農業活動が行われることが想定される。つまり、CARP後は、約15百万ha
(国土の約50%)で何らかの農業活動が展開されることが想定される。
表Ⅰ−2−3 土地の配分計画 (単位:千ha)
土 地 の 区 分
当初 計 画
変 更計画
19 8 7 年
19 9 6 年
構成 比
配分 実績
進捗 率
19 9 6 年
DA R 所管
3,
821
4,
2 90
53%
2,
562
60%
私有 農 地
3,
266
2,
7 66
34%
1,14 4
4 1%
5 56
1,
52 5
20%
1,
4 18
32%
77
88 8
1 1%
755
85%
4 79
6 37
9%
663
10 4 %
6,
4 75
3,
771
47%
1,
902
50%
4,
59 5
2,
50 2
3 1%
927
37%
1,
880
1,
269
16 %
975
77%
10 ,
296
8,
062
10 0 %
4,
464
56%
(
地 主保 有 限度超 分)
(
政府 所 有 地)
D E N R 以 外 の政府 所有 地
国営入 植地
D E N R 所 管 (政 府 所 有 地 の み )
譲 渡処 分 可能公 有地
(
D E N R 所 有 地 傾 斜 度 18 %未 満 )
総合 社 会林 業地
(
D E N R 所 有 地 傾 斜 度 18 % 以 上 )
合 計
2−4 潅 漑
現在稼働中の施設の大半は国営潅漑公社(NIA)によって建設されたものであり。1999年3
月現在NIAの把握している潅漑施設とその利用状況は表Ⅰ−2−4の通りである。
表Ⅰ−2−4 主要港漑事業の実態 (単位:ha)
N IS
C I S
合 計
地 区 数
18 0
9,
24 5
9,
42 5
地 区面積
669,
697
659,
891
1,
32 9 ,
588
計画濯 漑面積
5 10 ,
876
494,
79 6
1,
00 5 ,
672
実港漑 面積
460,
423
328,
79 1
計画潅 漑面積
4 11,
724
2 54 ,
4 11
実潅漑 面積
396,
548
220,
4 50
実潅漑 面積
856,
97 1
549,
24 1
1,
406,
2 12
16 8
1 11
14 0
雨期 作
乾期 作
年 間
作付 け率
4
78 9 ,
2 14
(7 8 %)
6 6 6 ,13 5
6 16 ,
996
(6 1%)
3.計画概要
3−1調査の必要性
(1)セクターの現況
1979年に森林地協定が破棄されて、プロジェクト実施地域はネグロス材木会社(Timber
Corporation)が伐木権を保有したことにより、一時はフタバガキの生息する森林へと姿を
変えた。それ以来、とうもろこし栽培農家や密猟者によって荒らされ、その土地が荒地と
なった。天然の森林はまばらに残っているだけで、それ以外の土地は牧草地となっている。
このような状況にもかかわらず、これらの地域と年を結ぶ交通手段もなく、隔離されてい
るといるため、80年代には反乱軍(新人民軍:NPA)の避難場所であった。フィリピ
ン軍が掃討作戦を行っている間に非常に多くの世帯の立ち退きが強制的に行われ、混乱が
生じた。
ネグロス州貧困者定住化政策(Balik−Bukidプログラム)の下、州政府が主導して未開発
の奥地における潅漑プロジェクトを立案した。その地域の農民は現在、高地とシアトン
川・タムラン川を利用した約5.0ヘクタールの潅漑地域両方で稲作を行っている。収穫
期には水田の一部は潅漑も可能となり、高地では天水田となる。農民はまた生計手段とし
てとうもろこし(kaingin)やピーナッツ栽培も行っている。長期間乾期が続くと収穫は
少なくなるが、それにもかかわらず、農民はとうもろこしやピーナッツ栽培に水田を利用
している。
潅漑事業は様々な人工水路の構造、潅漑水路、排水路、末端付帯施設、事業施設、道路
等、一連の施設系に対する建設工事である。ネグロスオリエンタル州は他の援助機関にも
支援を要請しているが、潅漑事業においては他機関による支援は実施されていない。農家
収入の向上に関して、地方自治体は肥料や家畜を適切な農民に提供している。潅漑事業の
受益者は主に反乱軍の元兵士、軍の掃討作戦により難民化した国内避難民、土地なし農民
等である。
(2)セクターにおける問題
a.人の定住、土地耕作
ネグロス州の潅漑水の主要資源は2つの流域である。潅漑やその他のインフラ整備は持
続可能な管理という概念に基づいて行われなければならないということを既存コミュニ
ティーが認識することが非常に重要である。実施地域の農民は依然として伝統的な農業技
術を用いている。したがって土壌浸食がさらに深刻になっており、河川や小川が沈泥でふ
さがってしまう。
b.コミュニティーの意識・関心の低さ
コミュニティーの意識が低い主な原因は技術的なノウハウを知らない、または適切な情
報や教育ヘアクセスできないという状況が原因と考えられる。対象地域には道路がないた
5
め、教育文化スポーツ省(DECS)以外の政府機関はない。
c.不法伐採
1960年代初期から1970年代後期にかけて、対象地域はCawitan,Sta.Catalinaをベ
ースとするネグロス材木会社が伐木権を持つフタバガキ森林地帯であった。伐採が終わっ
た後も奥地の住民にとっては経済的に厳しい時期が続いた。木々を切り払って燃やすとい
う農法(kaingin生産)を伴う不法伐採は対象地域の状況悪化の主要原因となっている。調
査実施期間中にもフタバガキ森林の不法伐採が確認された。
d.野生生物生息地の悪化
住民によると、伐採前及び伐採期間中、対象地域には野生豚、野鳥、爬虫類、その他の
野生生物がたくさん生息していたという。しかし、森林地協定を破棄した後、焼畑が繰り
返され、また野生生物は無差別に捕獲され、それらの生息地は破壊された。したがって、
これらの野生生物はもはや周辺では確認されなくなった。
e.市場の欠如
対象地域の地理的な孤立や市場基盤の欠如は農業や林業が生計の手段として行われて
いることを意味する。現金収入増加の機会は保存状態が良く、市場価値が高く、または簡
単に輸送できる数少ない商品のみに限られている。急勾配な土地での代替作物として多年
生の樹木作物を栽培するのは扱いにくい上、非常に腐敗しやすいので推奨されていない。
(3)プロジェクト実施地域の現況
プロジェクト実施地域には政府関係機関によって建設された潅漑システムが全く無い。
それにもかかわらず、農民は利用できる資源を活用し、水を利用している。農民は近隣地
域のように潅漑システムが導入されることを心待ちにしている。農民が潅漑についての知
識を得、技術的ノウハウが導入されれば、長い目で見ると米の収穫は倍増すると見込まれ
る。
(4)セクター改善の必要性
州政府はプロジェクト受益地域の回復が重要であると認識している。生物多様性の保護
だけでなく、持続的農業、流域開発、多様な土地利用のスキームに焦点をあてている。ま
た、高地のコミュニティーはこのプロジェクトによって雇用の機会が増え、林業に多くを
頼らない代替収入が得られると予想される。
(5)プロジェクトの緊急性
まず農業開発はこの地域の貧困問題に取り組む。農作物の持続性が向上し、収入が増加
すると見込まれている。本事業の目的は①稲作による自給自足の実現、②潅漑の普及、③
米以外の作物を育て、農民の収入を増やすこと、④村落開発を促進させ、農民潅漑組織を
6
通して農業機械化を実現することである。
3−2 計画の目的
(1)事業目的
1)本事業はa)村落基盤、潅漑システム、農道、ポストハーベスト施設、家庭給水シス
テムの建設、b)農業技術移転による農法の改善、農協や洗浄器組合などの農民組織の強化
からなる。この事業によって収穫量が増え、村落地域の生活が向上し、貧困が緩和される
ことを目的とする。
2)整備期間中及び事業実施期間中において、事業の計画・設計・維持管理計画を通して
技術移転を行い、地方自治体のキャパシティービルディングを実現する。
3)本事業によって対象地域の農業と農村開発の理想的な方向性が明らかになる。
(2)全体目的/中間及び長期目的
本事業の全体的な目的は受益者の生活の質が向上することと過去10年間の平和を守り、
そして維持していくことである。次の事業目的から達成されると想定されている:
a.人々の収入源となるようなコミュニティー事業を打ち立てる。環境に優しい暮らしを
促進する事業や営農技術が対象地域に導入される。
b.きちんとした住宅を各家族に与える。
c.各家庭に農耕地1区画を与える。
d.生活の支えとなり、また生態系のバランスを促進するために、破壊された自然資源を
元に戻す。
e.受益者が自分のコミュニティー問題、環境、資源を管理することができるように促進
する。
f.平和と秩序を取り戻し、人々が政府と緊密になるようにする。
3−3 計画の内容
a.施設工事事業の場合
要請を受けた施設概要(事業実施地域の名前・住所、事業実施地域を決める基準、参考写
真、実施地域や面積の絵のデザイン、要請を受けた施設数、使われる資材)
潅漑事業実施地域はドゥマゲテ市南西に位置しており、そこには4つの市町村があり、タ
マラン、タララク村、カタリーナがある。その地域はネグロス州のマンテクイル村、シア
トン村、ドブドブ村、バレンシア村、エンリケビラヌエバ村と隣接している。潅漑が可能
7
な面積は1,000ヘクタールあるが、それは対象地域全体面積の16,102ヘクタールの一部
に過ぎない。
提案中の施設概要は次のとおりである:
項目
1.潅漑 システ ム
数量
迂 回 ダム (
1 ケ所 )
目的
1000 ヘ クタール に及 ぶ 重力濯
漑 可 能 な水 田 にお け る潅漑 施
主要 用水 路 (
10 km)
設 の工事
測部 用水 路 (
6km )
潅 漑 と水 管理計 画 の技術 移転
道路 (
10km)
2 .農道
道 路 工事 (
14km )
農 作 物、農 業投 資輸送 のた めの
農 場 ∼市場 間 の道 路 改 善
3 .ポ ス トハ ー ベ ス ト施
貯 蔵庫 、多 目的 ビル 、精 米機
農 協 活 動 を通 じて ポ ス トハ ー
設
コー ン製粉機 、多 目的道路
ベ ス ト施設 の共 同利 用
4.家庭給 水 システ ム
2 つ の水源 の開発
住 民 の 生活 を 向 上 させ るた め
配 水 タ ンク
に給水 は必 要で あ る。
主 要給 水管 、測 部給 水管 (
直
径 50 ∼ 10 0m ,13,0 00m)
公 共水 栓
b.作業・管理・施設維持管理方法
1.維持管理法及び維持管理の技術レベル
(農業基盤)
農業基盤として潅漑システム、農道、ポストハーベスト施設、家庭給水システムが提案さ
れている。維持管理担当職員は適切な維持管理方法を必要としている。彼らの技術レベル
は次のとおりである:
潅漑システム(NIA)
地域事務所(RIO)は維持管理作業に責任を負う。類似した事業の経験が豊富な地域事務所
の港漑エンジニアや州事務所(PIO)のエンジニアはIAに対して水管理技術支援を行うこ
とができる。IAという組織は1)行政部門、2)水管理部門、3)研修部門、IAの調整業務に
あたっている5から6人の代表からなる理事会から構成されている。IAのメンバーはお
よそ250世帯と考えられている。
農道(地方自治体へ転換)
砂利で舗装された農道に対する維持管理支援は最低限である。道路は市町村道とバランガ
イ(村)道に分類される。公共事業幹線道路省(DPWH)は技術面で道路の維持管理に携わって
いる。
ポストハーベスト施設(NIA/IAs:潅漑水利組織)
NIAとIAの連合組織はポストハーベスト施設の維持管理を請負う。NIAとIA連合組織は
ポストハーベスト施設の運営と維持管理を担当しており、1)行政部門、2)計画部門、3)
マーケテイング部門、4)貸し付け部門、5)研修部門から構成されている。5から6人の代
表からなる理事会はそれぞれの協同組合活動を調整する。協同組合の総数は約250世帯と
見られている。
家庭給水システム(地方自治体へ転換)
給水システムは水源の改善/開発、コンクリート製給水タンク、給水管、公共水栓で構成
される。村水管理組織および公衆衛生協会(BWSAs)が維持管理を担当する。地方自治体
は配水およびその他の家庭給水施設を運営すると見込まれる。
c.機材供与事業の場合
要請を受けた機材リスト(機材投入地域の名前・住所、機材投入を決める基準、機材の名
前・明細・数量・単位価格・総額等)
維持管理機材
a.ダンプカー前輪駆動、8トン
350万ペソ
b.切削機 0,45×3
330万ペソ
c.軽トラック 4×4(3ユニット:110万ペソ) 330万ペソ
d.ステークトラック前輪駆動8トン
320万ペソ
1330万ペソ
総額
d.要請事業終了後の維持管理のための財政資源
全額政府負担:
一部政府負担:
全額受益者負担(見込まれる額と人数)
潅漑システム、ポストハーベスト施設、家庭給水のための維持管理は事業から得られる利
益をベースとして推計される。したがって、費用は受益者や消費者が負担することも可能
である。事業費用は詳細なフィージビリティースタディーから明らかになる。ポストハー
ベスト施設および農道に関わる維持管理コストは地方自治体年間予算から割り当てられ
る。
9
(1)施設・機材の総額の内訳と添付資料
事業費
(1000ペソ単位)
項 目
1
日本 側
フ ィ リ ピ ン側
総額
建設 工事
1) 潅 漑 シ ス テ ム
2 1 3 ,1 0 0
2 13 ,10 0
2) 農 道
6 0 ,0 0 0
6 0 ,0 0 0
3 ) ポ ス トハ ー ベ ス ト施 設
1 0 ,6 0 0
10 ,6 0 0
3 ,0 0 0
3 ,0 0 0
1 3 ,3 0 0
13 ,3 0 0
3 0 0 ,0 0 0
3 0 0 ,0 0 0
4) 家 庭給 水 システ ム
5 ) 0 &M 機 材
小計
GE SA
3 0 ,0 0 0
3 0 ,0 0 0
3 0 ,0 0 0
3 0 ,0 0 0
6 0 ,0 0 0
3 6 0 ,0 0 0
物 理的予 備 費
税
銀 行手数 料
合計
3 0 0 ,0 0 0
(2)追記事項
① 既存の施設:既存施設の状況、計画、設計書、参考写真、使用資材等。
対象地城中心地の横断道路は維持管理されていないため、もはや通行できない。タム
ラン地区、カタリナ町、ドブドブ村、バレンシア村には今も小学校がある。学校とコ
ミュニティーに水を供給するために貯水池は村によって建設される予定である。タム
ラン地区、タマラク町、カタリナ町には′J、さな市場があるが、十分な商品はなく、そ
の他の商品は公設市場で買うことができる。現在は四輪駆動の車が通ることのできる
道路ネットワークはシブラン町カリナワン村からバレンシア町のみである。中心へ向
かうその他の/レートはシブラン町カリナワン村トウボド経由またはカタリナ町カカ
村アボカド経由で歩いて3時間かかる。
② 既存機材のリスト:機材の名前・数量・購入年・生産国・生産者・使用状況
(A=使用可、B=一部使用可、C=使用不可およびその理由)
機材の添付写真からも現在の状況が見て取れる。
適用なし
③ 事業対象地域の準備(土地の収用を含む)
土地の収用状況:
土地はまだ確保されていないが、用水路と維持管理用道路は確保されると思われる。
10
農民や住民は潅漑システムを導入することを強く望んでいるおり、用水路沿いの直線
状の土地は得ることができると見込まれることから、土地買収に関してトラブルが発
生する可能性は低い。
大統領命令No.552(共和国法令修正案No.3601:国家潅漑管理局NIA創設の法令)によ
ると国営潅漑公社(NIA)は土地買収の権限を持つ。土地買収はその他関連する法令に
準拠して行われる。環境影響報告書(EIS)とICCMPE(投資調整委員会一事業評価)が政
府に提出されて、事業規模に合わせた土地収用の調査報告が行われる。過去の事業例
からすると、土地を買収するのに6ヶ月程度かかる。
事業実施地域の現在の状況:地ならし、排水、電力の利用、給水、電話等。
提案中の事業は概してチガヤ(Imperata cylidreca)とタラヒブ草(Saccharum
spontaneum)が茂っている。フタバガキ森林も数区画存在し、目新しい品種もgullies
沿いに観察されている。急斜面には畑もある。農民は未だに伝統的な農法を用いてい
るため、土壌が激しく浸食し、小川や河川には沈泥が固まる。電気や遠隔通信はない。
排水システムは多少放射状で樹木状である。
自然状況に関するデータ:具体的に名前・年・それらのデータを出版した機関を明記。
事業対象地域は地質学上シアトン川とカウイタン川によっておおまかに2つに分け
られる。高地ではGuinbalaon粘土による複雑な火山が特徴的である。低地および平
地の土壌はUmigan壌土である。事業の主要な水資源はシアトン川であり、1,500リ
ットル/秒、排出されると推測される。
事業実施地域における土壌の表面は侵食を受けている。一般的に土壌が酸性でる場合、
有機物は非常に少なく、pHは4.5∼6.5である。土壌の深さは0.5∼2.Omであるが、
高地ではとても浅く、岩が多いことがわかっている。土壌の質は全体として良好で、
主要栄養素が十分にある。
事業実施地域の地形は適度に傾斜していたり、起伏があったり、また急な勾配があり、
標高は200∼1,500メートルの範囲に展開する。排水システムは放射状、樹木状の混
在型である。シアトン川とカウイタン川は狭いⅤ字型で深く削られ、勾配があり、地
表に初めて出た特徴を表している。その他の小さな川は断続的に流れると観測された。
収集可能なデータは次のとおりである:
(3)気象データ:降水量、気温、湿度、風速、風向、日照時間、蒸発量(PAGASA)
水文データ:シアトン川の排水データ(NIA)
11
安全状況:事業実施地域に危険な状況があれば、それぞれの事業地域に関連する明確
な情報を伝える。
州政府によって開発資材と共に軍隊が投入されて、対象地域からテロ集団は一掃され
た。1990年以来人々は近くに定住して、この地域は概して穏やかである。このよう
に、移住してきた世帯は事業への参加を望んでおり、また州政府が社会経済福祉の改
善に取り組んでいる間に、再定住することが望ましい。
①過去の関係する無償資金協力
該当なし
3−4 実施機関
国営潅漑公社(NIA)の組織は8部門から成っており、総職員は2002年末の時点で10,798人
である。
ネグロオリエンタル州のプロジェクト実施を担当するのはタクロバン市の第Ⅶ地域事務所で
ある。
12
4.総 合 所 見
前述のように、本計画の対象地域であるネグロスオリエンタル州は、長期間に亘り反政府ゲ
リラのひとつである新人民軍(NPA)の活動拠点として知られていたが、その後の政府側と
の対話により当地域のNPAは武装解除に応じ、農民として定着した。これらの農民の多くは、
生活・生産基盤の整備が遅れている中山間地等、偏狭地域に居住しており、貧困で厳しい生活
を強いられているが、今後の平和維持の観点からも、これらの農民の生活水準の向上が望まれ
ている。
フィリピンにおいては、NPA等の共産ゲリラに留まらず、ミンダナオ島においてテロ活動
を繰り返し行っているモロ・イスラム戦線等、イスラム系のゲリラが存在する。これらのゲリ
ラの武装解除、地方定住化を進めることこそ、フィリピン国の平和構築の近道であると考える。
彼らの定住を促進するためには、対象地域における集落間道路、給水施設、潅漑用水路等の
農村インフラを整備することが急務であるとともに、農村インフラを一体的に整備する能力を
有する組織・機関を育成することも重要である。
以上の観点から、本事業は平和構築に貢献するモデルとして実施することを、推奨する。
13
添 付 資 料
14
A−1調査日程
調査団員
岩本 彰 (団長、太陽コンサルタンツ株式会社、 海外事業本部 本部長)
湯川 義光(団員、日本技研株式会社、専務取締役 海外事業本部長)
西 元孝 (団員、太陽コンサルタンツ株式会社、 海外事業本部 技術部長)
本多 康高(団員、株式会社鎮高組、国際事業部
マニラ事務所 所長)
日 程
04 日
(
水 )
旅 行 日 (東 京 → マ ニ ラ )
2.
05 日
(
木 )
日 本 大 使 館 表 敬 、 J I C A 事 務 所 ・N IA 打 合 せ
3.
06 日
(
金 )
N IA 小 澤 専 門 家 打 ち 合 わ せ 、 N IA 打 合 せ
4.
07 日
(土 )
資料 収集
5.
08 日
(日 )
資料 収集 、移 動
6.
09 日
(
月)
移 動
7.
10 日
(
火)
現 地調査 、移 動
8 .
11 日 (
水 )
1.
9 .
6 月 12 日 (木 )
(マ ニ ラ → ド マ ゲ ッ テ イ ) 現 地 調 査
(ド マ ゲ ッ テ イ → マ ニ ラ )
移 動
(マ ニ ラ → 東 京 )
移 動
(マ ニ ラ → バ ゴ ロ ド)
現 地 踏 査 /N IA
移 動
打 ち 合 わせ
(
バ ゴ ロ ド→ マ ニ ラ )
10 .
1 3 日 (金 )
小澤 専 門家 打合せ
11.
14 日 (土 )
移 動
(
マ ニ ラー
→東 京 )
15
A−2 面会者リスト
Names of Attendant
M r.Proceso T.D om ingo
T it le
A ssistantA dm inistrator for System O peration &
Equipm entM anagem ent
M r.E dilberto B .Punzal
M anager,Project D evelopm ent D ept.
M r.W ilfred D .Silva
D ivision M anager,ProjectD evelopm entD ept.
M r.D om ingo F.A lcaraz
D ivision M anager,C hief of O peration,N IA R egionX I
M r.Jovencio Z .N apoles
Site Engineer ofN IA R egionX I
M r.E dw in T.C haves
Site Engineer ofN IA Lalik R iver Irrigation System
M r.Filom eno M .A cran
Site Engineer ofN IA L alik R iver Irrigation System
M r.R enato E.C osm od
W ater R esources Facilities Technician
M r.N apoleon R .B ato
Sup ervising EngineerA
M r.Jovencio Z .N apoles
Site E ngineer ofN IA R egionX I
M r.E dw in T.C haves
Site E ngineer ofN IA L alik R iver Irrigation System
M r.Filom eno M .A cran
Site E ngineer ofN IA L alik R iver Irrigation System
M r.R enato E .C osm od
W ater R esources Facilities Technician
M r.N apoleon R .B ato
Sup ervising E ngineerA
日本人関係者
欣 宏 朗
克 典 哲
井 澤 里
石 小 宮
1 2 3
在フィリピン日本国大使館一等書記官
JICA専門家(NIAアドバイザー)
アジア開発銀行
16
A−3 収集資料リスト
NIAAnnual
Report
1993-
NIA Region ll System
The Master Plan
1997
Profile
1999-2008
Development Plan of the Agusan del Norte Special Economic Zone
Inventory of equipment showing depreciated
cost
Memorandumcircular: Equipment history and logbook (1999)
Performance: Equipment rental vs Repair expenses
Distribution
of shop equipment and tools (IOSP'll)
Memorandumcircular:
Guidelines
in the utilization
of the 15 million
Pesos Trust Fund
(1999)
Memorandumcircular: Revised guideline
in the establishment
revolving fund for equipment repairs (1993)
Memorandumcircular:
construction equipment
Revised rules and regulations
and motor vehicles (1995)
Memorandumcircular: Guidelines
office and field offices (1999)
Memorandumcircular: Utilization
in the hiring
and utilization
of the
on the use and/or lease of NIA
of equipment
of usable rate from disposable
personnel in the central
equipment
Status report of equipment for disposal as of June 30,1999
EMDaccomplishment: Dlnventory of equipment 2) Financial accomplishment
Memorandumcircular: 1998 revised equipment rental rates
Memorandumcircular: Amended guidelines
in the preparation
of quarterly
and accomplishment report (1995)
Memorandumcircular: Implementing
guidelines
re-equipment group pooling
field offices
Personnel strength report (Dec.31, 1998)
Application
for JICA Grant Aid (1993-)
COA Memorandum: Guideline in performing the pre-audit activities
(1995)
(1998)
program
in NIA's
COA Memorandum: Total lifting on pre-audit on all financial transactions
COA Memorandum: Revised guidelines
on appraisal of property
COA indorsement: Request for the acceptance and adoption of NIA's appraisal formula
for unserviceable
equipment
Medium Development Program(Infrastructure
Development) - Draft
Medium Development Program(Agriculture,
Agrarian Reform and Natural resources)
-Draft
17
A−4 要請書案
18
APPLICATION
FORM FOR JAPAN'S GRANT AID
GENERAL AND FISHERIES
y
month
2. Applicant:
The Government of the Republic
3. Project
Tamlang Valley Zone of Peace Development
title:
ear
of the Philippines
Project
Agriculture
4. Sector:
5. Project
Jun
2003
1. Date of entry:
type:
Agricultural
Development
6. Target site:
Province of Negros Oriental
Tamlang Valley, Sta. Catalina
Approximately
134 kms. Southeast from Dumaguete Ciy via Kahka-Avocado of Sta. Catalina.
It can
also be reached approximately
65 and 90 kilometers
respectively
from Dumaguete City via TanjayPamplona and 90 kilometers
from the Municipality
of Siaton to Brgy. Mantiquil.
7. Requested
8. Desired
amount:
Php 360,000,000
fiscal year of implementation:
S urvey:
Implementation:
9. Implementing
FY
FY
agency:
Ministry/Agency
Person-in-charge:
of
2003
2004
National
JESUS
Irrigation
Administration
(NIA)
EMMANUEL M. PARAS
Administrator
E. de los Santos
Address:
Telephone
10. Outline of the implementing
(1) Outline of the NIA
nos.:
Avenue, Diliman,
929-60-71 to 78 (Private
Quezon City
exchange connecting
all Departments)
agency:
The NIA was established
as a semi-autonomous agency in 1964 under the Public Act 3601, responsible
for
planning,
constructing,
operating
and maintaining
all National
Irrigation
Systems (NISs).
Furthermore, the
NIA has broader power and authority
to undertake related projects, such as flood control, drainage, land
reclamation,
hydropower development, domestic water supplies, road construction,
reforestation
and other
activities
in coordination
with other agencies.
At its central office at Quezon City, NIA's organizational
1. Project Development and Implementation;
2. System Operation and Equipment Management;
3. Finance and Management; and
4. Personnel and Administrative
Services.
structure
includes
four sectors:
The NIA has 14 Regional
Irrigation
Offices and 67 Provincial
Irrigation
Offices.
Since 1964,
completed 173 National Irrigation
Systems, and about 6,800 Communal Irrigation
Systems.
0510,
01
689,
ha
National Irrigation
Project
5 ha
61
Communal Irrigation Project..
200
1 74,ha
Private Irrigation
Project
825
373,
ha
Total Area Generated.
1,
the NIA has
(2) Annual budget
The Annual Budget of the National
five (5) years is shown below :.
(in Thousand
Irrigation
Administration
based on the Corporate
Operating
Budget for the last
Pesos)
Budget
Sources
ofFunds
Expenditures
1 998
7,031,184
| 7,031,184
|
1999
6,694,846
6,674,846
2000
7,997,652
7,997,652
|
(3)Personnel
The total personnel of the NIA is 10,798 as of the end of2002. Personnel
Region VII Irrigation
Office located at Tacloban City would be responsible
Province of Negros Oriental
|
2001
4,398,262
4,559,790
|
2002
8,977,142
8,890,389
complement is as follows.
for the project implementation
in the
lTo
ta
1. NIA Central Regional and Provincial
2. Contract basis by project
T
Regional
Irrigation
Monthly basis
554
offices
Daily basis
141
695
141
718
23
5
otal
54
, Monthly
Office VII & VIM, NIA: Total
basis:
, Daily
basis:
241
62
(4) Staff members of the responsible department:
Department:
Project Development Department
(5) Organizational
chart
Organizational
chartofthe
NIA is shown in Fig.
497
9
1
1. Background of the request
(1) Current situation
of the Sector
The project site was once a depterocarp forest within the timber concession of Negros Timber Corporation,
Inc.,
the Timber Land Agreement was cancelled in 1979. The area has since become a virtual wasteland after being
exploited by kaingeros and poachers. Only small patches of natural forest have remained. The rest is open
grassland.
Despite this condition,
the area served as haven to the insurgents during the 80s because of its
isolated location. When the Armed Forces of the Philippines
conducted a military operation during the period to
flush out, hundred of families were displaced and dislocated.
Under the Balik-Bukid Program of the Province thru the initiative
of the Provincial
Governor with its main thrusts
of developing
hinterland
barangays, the proposed irrigation project was conceived as one of its components.
Farmers in the area are presently engaged
irrigated utilizing Siaton River and Tamlang
season both irrigated
and rain fed/upland.
means of livelihood.
During very long dry
despite a negative output.
in rice production both upland and irrigated approximately
5.0 has. for
Creek. The area devoted to rice can sometimes be for one cropping
The farmers also venture into corn (kaingin)
and peanuts for their
season, the beneficiaries
stil utilized the area for peanut and corn
The proposed irrigation
project that will be constructed will be a one (1) unit diversion works, various canal
structures, irrigation canal, terminal facilities,
project facilities
and service road. Other than irrigation,
they could
not cite any other assistance needed inasmuch as the Province is tapping the support of other line agencies.
With regard to financial matters for their farm inputs, the LGU is giving fertilizers
to qualified beneficiaries
and
provide dispersal of some livestock.
The beneficiaries
for the proposed irrigation project are mostly rebel returnees,
back to the area after the thunderbolt
operations of the military and the landless
internal refugees
farmers.
who never went
(2) Problem to be solved in the Sector
a. HumanSettlement and land cultivation
The major sources of water for irrigation
in the province are two watersheds. It is very necessary to manage the
existing communities to ensure that the proposed irrigation and other infrastructures
that are to be introduced
must be in accordance with the sustainable
management concepts. Observations on the site showed that
traditional
farming techniques
are stil practiced
by the farmers in producing their agricultural
crops, thus soil
erosion is aggravated causing siltation of the creeks and rivers.
b. Poor community awareness and concern
Lack of technical know-how and less access to proper information and education are the main causes of poor
community awareness. Due to lack of good roads, no other government agency, except the Department of
Education, Culture and Sports (DECS) is present in the area.
c. Illegal cutting of timber
In the early 1960's to the late 1970's the area is stil covered with diptefocarp
forest which is under the logging
concession of Negros Timber Corporation,
Inc. based at Cawitan, Sta. Catalina,
Negros Oriental. When the
logging stopped, it ushered in a new period of discontent and economic hardship to the hinterland
residents.
Illegal
logging coupled with the slash and burn method of farming (kaingin-making)
are the main causes of the
degradation
of the area. During the reconnaissance
survey conducted, visible proof of illegal cutting of the
remaining dioterocarp forest were observed.
d. Degraded wildlife habitat
According to some of the residents,
before and during the logging operations,
wild pigs, birds, reptiles
and other
wildlife
are abundant in the area. However, after the cancellation
of the Timber Land Agreement, repeated
burning and indiscriminate
hunting destroyed their habitat, thus majority of these wildlife were no longer seen in
the vicinity.
e. Lack of Markets
Geographic isolation
and the lack of a well-developed
market infrastructure
in the area means agriculture
and
forestry activities
have remained predominant as means of subsistence. The opportunities
of increasing
cash
income are largely restricted to a small number of commodities that can be stored well and have high market
value or those which can easily be transported.
Growing of perennial tree crops, as an alternative to annual food
crops in steep slopes are not encouraging because it is bulky and highly perishable.
A−4−3
(3) Current situation in the project area
The project area has no existing irrigation system ever been constructed by the government agency concerned.
Nevertheless, the farmers made use of what available resources to be able to make use of the water. They are
also looking forward that an irrigation system be also operating in the area like in other neighboring
barangays.
With their knowledge on irrigation and with technical know-howthat will be introduced in the area, they feel that
in the long run they could double their production of rice.
(4) Necessity of improvement in the Sector :
The provincial government realized the importance of rehabilitating
the area. It is generally
focused on the
scheme of sustainable
agriculture
and watershed development, multiple land uses as well as the protection and
conservation of species bio-diversity.
The project is also envisioned to provide employment opportunities to the
upland community and provide them alternative
livelihood that are not dependent so much on forest product.
(5) Urgency of the project
The development efforts of agriculture will primarily address the problem of poverty alleviation
in the convergent
areas through increased/sustained
levels of agricultural
production and improved livelihood
from agro-industrial
enterprises.
The project aims to attain self-sufficiency
in rice, extend irrigation
to crops other than rice to raise
farmers income, speed up rural development and achieve agro-modernization
through organization
of farmers
irrigation
association.
12. Relation with the government's development plan and other factors.
(1) Relation with government's national development plan.
Nameof the plan:
Medium-Term Public Investment Program
Period:
The position
2003
- 2007
occupied by the requested
projects/sector
in the above-mentioned
program
As to the basic formulation of the agricultural
development, the Development Program put emphasis on the
improvement of the farm productivity
and farm incomes. To realize these targets, public investment for the
agricultural
infrastructures,
especially
1) irrigation
and drainage canals, 2) farm roads and 3) post harvest
facilities
should be attracted to directly rise employment opportunity
in the rural areas associated
with the
development of the agro-based industries
in the country side. It is also strongly indicated that the facilitation
of
the irrigation systems in the rice production area contributes to stabilize the rice production and its market price,
and gives effective economic circumstances between the farmers and consumers. The project aims to increase
the farm productivity
and improve the rural living conditions
associated with 1) the construction
of the
fundamental rural infrastructures
composed of service roads, domestic water supply and post harvest facilities,
2)
improvement of the farm practices, i.e. introduction
of the new rice varieties,
double cropping, farm
mechanization and 3) strengthening
of the farmer's association such as the agricultural
cooperatives.
(2) Relation with the Regions comprehensive/overall
Name of the program : Balik-Bukid
Program
Period : 5 years
program
The Balik-Bukid
Program, specifically
the "NEGOR Integrated
Resettlement
and Mountain Development
Progarm" will enlist the cooperation and participation
of government and non-government organizations,
people's
organizations
and private sector groups in the provision of needed physical
and social infrastructure
and
agricultural
support, housing and livelihood
projects,
education
and health facilities,
reforestration
and
conservation projects, among others. With these convergence of services, the resettlement
site will hopefully
become the next food basket of Negros Oriental. The Balik-Bukid
is a flagship
program of the Provincial
Government. It is aligned with the National Administration's
campaign for food security and is seen as the most
effective weapon against poverty. The vision of Balik-Bukid
is a peaceful and progressive community. A home for
the displaced
and the landlessto open new beginnings,
new opportunities
for advancement and greater
productivity.
A−4−4
13. Objectives
(Itemize
(1) Objectives
as concretely
as possible.)
of the project
1) The project is composed of a) construction
of the rural infrastructure,
irrigation
system, farm roads, post
harvest facilities
and domestic water supply systems, and b) improvement of farm practices in terms of farming
technology transfer, strengthening
of the farmers' associations
such as agricultural
cooperatives and irrigator's
associations.
The project aims to alleviate poverty thru increased farm products and improvement of the living
conditions in the rural area.
2) Capability
building of the LGUs is attained through the technical transfer
O&Mplanning during the project implementation
as well as O&M period.
3) The project indicates
the ideal direction
(2) Overall
and long-term objectives.
goal/medium
of the agriculture
in terms of project
and rural development
planning,
design,
of the region.
The overall goal of the project is to improve the quality of life of the project beneficiaries
sustain the peace that it had in the last ten years. This is hoped to be attained, through
project objectives, to wit:
and to preserve and
the following specific
a. to establish
community projects that can become sources of income for the people. Environmentally-sound
livelihood
projects and farming techniques will be introduced into the area;
b. to provide each family with decent housing;
c. to provide each family with a lot to till;
d. to rehabilitate
degraded natural resources in order that these can support life as well as promote ecological
balance;
e. to capacitate
and empower the beneficiaries
to manage their own community affairs, the environment and its
resources; and
f. to restore peace and order and bring the people closer to the government.
14. Outline
of the project
and request (Itemize
as concretely
as possible.)
(1) a. In the case of facilities
construction
project.
Outlines
of requested facilities
(such as the name and address of the project site, site-selecting
criteria,
supporting
photographs,
design drawings with dimensions
and area, number of requested facilities,
and
desired materials to be used.)
The proposed irrigation
project is located southwest of Dumaguete City, where barangays of the four
municipalities
converge specifically
in Sitio Tamlang, Barangay Talalak, Sta. Catalina. The convergent area
is adjoined by Barangays Mantiquil,
Siaton; Dobdob, Valencia and Enrique Villanueva,
Sibulan of Negros
Oriental.
The estimated irrigable
area of 1 ,000 hectares is part of the total target area of 16,102 hectares.
Outline
of the proposed
facilities
is as follows:
A−4−5
Major Facilities
Q u a ntity
Ite m s
1. Irrig ation S ystem
and Equipment
O bjec tiv e s
D ive rsio n da m ( 1 s ites )
C o n struc tio n of irrig atio n fa cilitie s fo r irrig ab le
a re a of 1 ,0 0 0 h a pa dd y fie lds b y g rav ity .
M a in irrig atio n ca n al( 10 km )
L ate ra l irrig ation c an a l (_ 6_ _ km )
S e rvice roa d ( 10 km )
T e c h nica l T ra ns fe r fo r irrig a tio n a nd w ate
m an a ge m e nt p la n.
Im p rov em e nt of fa rm to m arke t ro ad s u tilize d
fo r farm
p ro d ucts a nd fa rm
in pu ts
tra ns po rta tio n .
2 . F a rm R o ad s
R o ad C o nstructio n ( 14 km )
3 . P o st ha rv es t fa cilities
S to rag e
H o use ,
M u ltipu rpo se E sta b lis hm e nt o f co o pe rative us e of po s
B u ild ing , R ice
& C orn M ills ,h a rv e st fa cilities th ro ug h ac tivitie s o
a g ricu ltu re c o op e ra tive s .
M u ltip u rp o se co n crete pa ve m e nt
4 . D o m es tic W a te r
S up p ly S yste m
D e ve lop m e nt o f 2 sp ring s
D istribu ting ta n ks
M a in a nd late ra l co nd u its
(d ia. 5 0 to 10 0 m m , 13 ,0 00 m )
P ub lic F a uce ts
b. Methods for operating,
managing
and maintenance
W ate r s up p ly fo r d a ily life is n e ce s sa ry to
im pro ve the livin g c on d ition
of th e
inh a bitan ts .
of the facilities.
1. Methods for O & M and technical level of the O & M bodies
(Rural Infrastructures)
Proposed rural infrastructures
are composed of the irrigation
system, farm roads, post harvest facilities
and
domestic water supply systems. 0 & M personnel required for appropriate
O & M activities and their
technical level are as follows:
Irrigation
System (NIA)
Regional Irrigation
Office (RIO) is responsible
for the O & M works. Irrigation
engineers in the RIO and the
provincial
Irrigation
Office(PIO)
who have many experiences in the similar irrigation
projects are able to
provide technical assistance of the water management to the IA. The organization
of the IA is composed of
1) Administrative
section, 2) Water Management Section and 3) Training Section, and board of Directors
comprising of 5 to 6 representatives
who undertakes coordination
works of the IA. Member of the IA is
expected to about 250 households.
Farm Roads (Turnover to LGU's)
O & M cost for the gravel paved farm roads are minimal. The roads are classified into the Municipal road
and the barangay road. Department of Public Works and Highways (DPWH) deals with technical matters on
the road maintenance.
Post Harvest Facilities
(NIA/IAs)
The NIA and the confederation
of the lAs undertake O & M of the post harvest facilities.
The NIA/ Federation
of lAs responsible
for the operation and maintenance of the post harvest facilities
is composed of 1)
Administrative
Section, 2) Planning
Section, 3) Marketing Section 4) Credit Section and 5) Training Section.
Board of Directors comprising of 5 to 6 representatives
undertakes coordination
works of each cooperative.
Total member of the cooperative is expected to about 250 households.
A−4−6
Domestic Water Supply System (turnover to LGU)
Water supply system is the improvement/development
of springs, concrete water tanks, conduits and public
faucets. The Barangay Water Works and Sanitation Associations (BWSAs) are responsible for the O & M
works. The LGUs will manage the distribution
and other amenities of the domestic water system.
c. In the case of equipment
List of requested
selecting criteria,
supply project.
equipment (such as the name and address of the site to install the equipment,
name, specifications,
quantity, unit price, total amount, etc. of the equipment.)
equipment-
O and MEquipment
a. DumpTruckw/
Front Drive, 8tons
b. Backhoe 0.45 mA3
c.Pick-Up
4x4 (3units®Php1.1)
d.Stake
Truck with Front Drive 8 tons
Php
TOTAL:
Php
3.5 M.
3.3 M
3.3M
3.2 M
13.3M
d. Financial sources for management and maintenance after completion of the requested
Fully borne by the government:
Partially borne by the government:
Fully borne by beneficiaries (estimated
amounts and number of persons)
project.
The O & M for the irrigation
system, post harvest facilities
and domestic water supply are estimated based
on the incrementtal benefits gained from the project, so that the cost can be borne by the beneficiaries
and
consumers. The project cost is to be derived from the detailed feasibility
study. The O & M cost for the post
harvest facilities
and farm roads are allocated from the LGU annual budget.
(2) Breakdown of total amount of the facilities
and equipment
and supporting
data
Project Cost
(Unit:
Ite m
J a p a n e s e S id e
I. C o n s tru c tio n W o rk s
1 ) Irrig a tio n S y s te m
2 ) F a rm R o a d s
3 ) P o s t H a rv e s t F a c ilitie s
4 ) D o m e s tic W a te r S u p p ly S y s te m
5 ) O & M E q u ip m e n t
S u b - T o ta l
G ESA
P
T
B
T
P h ilip p in e S id e
T o ta l
2 1 3 ,1 0 0
6 0 ,0 0 0
1 0 ,6 0 0
3 ,0 0 0
6 0 ,0 0 0
1 0 ,6 0 0
3 ,0 0 0
1 3 ,3 0 0
1 3 ,3 0 0
3 0 0 ,0 0 0
A−4−7
Pesos)
2 1 3 ,1 0 0
3 0 0 ,0 0 0
h y s ic a l C o n tin g e n c y
ax es
a n k in g C o m m is s io n
o ta l
'000
3 0 0 ,0 0 0
3 0 ,0 0 0
3 0 ,0 0 0
3 0 ,0 0 0
3 0 ,0 0 0
6 0 ,0 0 0
3 6 0 ,0 0 0
(3) Additional
information,
a. Existing facilities:
Current
materials
situations
of the existing
used, etc.
facilities,
plans,
specifications,
supporting
photographs,
A road crossing at the center of the site is no longer passable due to lack of maintenance. There are also
primary school buildings
located at sitio Tamlang, Sta Catalina and Brgy Dobdob, Valencia, which are still
functional.
A water reservoir is to be constructed by the Barangay to serve the water requirement of the
school and for community consumption. A small market is existing
in Sitio Tamlang, Brgy. Talalak, Sta.
Catalina,
but not enough goods and other commodities are available
for the buying public.Presently,
the
existing
road network of the area that are passable by a 4x4 wheel drive vehicle is only from Brgy.
Calinawan, Sibulan to Brgy. Dobdob, Valencia. An alternative
route going to the center of the proposed site
is through a three (3) hours walk by foot trail either via Tubod, Calinawan, Sibulan or via Avocado, Kakha,
Sta.Catalina.
b. List of existing equipment covering the name, quantity, year purchased, country of origin of the equipment,
together with the manufacturer's name and operating conditions (A = operable, B = partially operable, and C
=not operable and the reason(s) for such inoperability)
Also attach photographs of the equipment so that the current conditions can be grasped.
Not Applicable
c. Project site preparation
(including
expropriation)
Land:
Already secured
Name of the landowner:
Area:
Not yet secured
Nameof the landowner:
Area:
In this case, specify the prospect to secure it, procedures and time needed for expropriating
it.
Land: not yet secured. Land for the irrigation
canals and its maintenance roads are to be acquired.Farmers
land will be acquired in line with the linear canal alignment,
land acquisitions
will not have troubles because
the farmers/inhabitants
have strong intention to introduce irrigation water to the site.
The NIA has an authority for the land acquisition
according to the Presidential
Decree No. 552 (Amendment
of Republic Act No. 3601 : An Act creating the National Irrigation
Administration).
Land acquisition
shall be
performed in conformity to the related laws and regulations. Study report on the acquisition
may be prepared
when the Environmental
Impacts Statement (EIS) and ICC-PE (Investment
Coordination
Committee-Project
Evaluation)
have been submitted to the Government depending on the project scale location. About six
months are required to settle the land acquisition
from the past experiences of the projects.
Current situation
of the project
site, such as leveling,
drainage,
availability
of power, water supply,
telephone,
etc.
The proposed project is generally
dominated
spontaneum ) grasses. Patches of depterocarp
observed.Patches
of cultivation
are also present
farming techniques
thus causing severe soil
electricity
and telecommunications
existing in
dendritic.
with cogon( Imperata cylidreca ) and talahib
( Saccharum
forest and other pioneering species along the gullies can be
in very steep slopes. The farmers are stil using traditional
erosion and siltation
of the creeks and rivers. There's no
the area The drainage system is more or less radial and
A−4−8
Data on natural conditions.
Concretely specify the names, years prepared,
and agencies published
of such data
The project site is roughly divided into two geologic zones by Siaton River and Cawitan River. It features a
complex volcanic mountains with Guinbalaon clay in the upper portions. The lower portions or flat terain, the
soil is Umigan clay loam. The main source of the project is Siaton River, with an estimated discharge of
1,500liters.
Soil in the project site are more or less denuded. Generally, the soil is acidic with very low organic matter.
Soil pH ranges from 4.5 to 6.5. Soil depth ranges from 0.5 to 2.0m but in the upper portion, it is observed to
be very shallow and rocky. Soil texture is generally fine, indicating
sufficient macronutrients.
The topography
of the area ranges from moderately sloping or rolling terrain to severely sloping. It has an
elevation ranging from 200 to 1500 meters above sea level. The drainage system is more or less radial and
dendritic type. The Siaton and Cawitan Rivers have steep gradient with deeply incised narrow V-shape
gullies, characterized
by juvenile topography.
Other minor streams are observed to be intermittent.
The following environmental data are collectable:
(1) Meteorological
data: Rainfall,
temperature,
humidity,
evaporation (PAGASA)
Hydrological
data: Run-off data of the Siaton
Security situation.
Give concrete information
wind velocity
and direction,
sunshine
duration,
River.(NIA)
related to each project site, if more than one site is involved.
When the area was cleared by the military coupled with the inputs of development provided for by the
Provincial
Government, since 1990 in the nearby settlement,
the area is now generally peaceful.Thus,
the
dislocated
families and households
need to be attended to at the same time resettled while the Provincial
Government improve their socio- economic well being.
d. Related grant aid cooperation in the past.
FY
Title:
Amount:
TargetArea
NotApplicable
15. Benefit and effects of the project.
(1) Area that will benefit from the project
(specify
the total area, if possible)
Beneficial
area of about 1 ,000 has.The proposed project aims to boost net income of approximately
250 families
in 4 barangays,
municipalities
of the province, namely barangays
Talalac, Sta. Catalina;
Dobdob, Valencia;
Mantiquil,
Siaton and Enrique Villanueva of Sibulan.
(2) Population
Residents
neighboring
(3) Expected
that will benefit
in the convergent
sitios.
(directly
and indirectly)
areas, rebel returnees,
social and economic effects
(itemize
lowland
and internal
refugees
and landless
concretely)
Economic: Realization
of the project is expected to contribute to the program of rice self sufficiency
an incremental paddy production of 98,030 cavans valued at Php 23,897,290.00
Social
: Minimize
or eradicate
farmers in the
rebel insurgency.
A−4−9
with
16. Relation with technical
(1) Feasibility
study:
Already effected/being
From month
Conducted
by:
cooperation,
etc.
effected
.JICA/NIA
other agency specify:
Not yet effected.
(2) Technical cooperation : not needed.
Which of the following forms of assistance
do you require?
A−4−10