NEWS Japan No.22 冬号 2010. 1. 25 Message ●米国西海岸の日系企業とその再生の現場 年頭にあたって ……大手総合商社米国駐在員 2 青柳 政美 稲村 榮典(いなむら えいてん) THE JOURNAL OF CORPORATE RENEWAL ●パーフェクト・ストームが新聞業界を直撃: 希望の光はあるのか ? ……Managing Director Carl Marks Advisory Group LLC 新年明けましておめでとうございます。2008 年米国発の金融危機 6 Christopher K. Wu 確かに大手製造企業に回復が認められるなど、恐慌的な混乱は収まっ たものの、多くの下請企業は厳しい原価削減を求められており、また、 会社分割と民事再生手続と 小売・サービス業などでデフレ進行が著しく、雇用の大部分を支える 〈講師〉虎ノ門国際法律事務所 10 事業再生計画策定のポイント 〈講師〉デルタ経営コンサルティング合同会社 代表 大道 卓 11 Event ●合同忘年会 12 Ceremony ● CTP 認定式 13 2009 年度認定事業再生士(CTP) 14 SPO NSO RS 日本 T M A スポンサー が世界同時不況を招き、2009 年日本では経済不況に加えて政権交 代による政策混乱もあり、新年は未だ明確な出口が見えないでいます。 INFORMATION Seminar ●日本 TMA 共催セミナー 弁護士 後藤 孝典 日本 TMA 副理事長 アクタスアドバイザリー株式会社 代表取締役 / 公認会計士 17 中小企業の困窮振りは、過去の不況時と比較にならないほど著しく 深刻な状態にあります。政府の中小企業向け金融支援策が拡充され ているものの、既に企業体力は限界にあり企業倒産件数は当分減少 することは無いものと危惧されます。 本年 TMA は7周年、ACTP は 5 周年を迎えます。特に、CTP(認 定事業再生士)及び ACTP(事業再生士補)制度は導入4年目を迎 えます。これまで協会と会員が一致して、国際水準の事業再生プロ フェッションの育成と再生専門家と再生事業関係者のネットワークの 構築に邁進して参りましたところ、会員各位が中核都市はもとより多 くの地方都市において、専門家として地域の中堅・中小企業に対する 指導・支援に活躍され、さらに地方の政府系又は自治体の中小企業 支援組織の活動にアドバイザーとして積極的に協力をされています。 また最近、銀行、サービサー、商社等の社員で資格を取得される方 2010 年 1 月 25 日発行 ● 第 22 号 ● 季刊 発行所 特定非営利活動法人 日本ターンアラウンド・マネジメント協会 が増えて来ました。今や、CTP 資格制度はわが国経済社会にしっか りと根付いたものと認識しております。 会員諸氏におかれましては、専門能力の研鑽に一層精進していただ き、厳しい経済環境下にある困窮企業のターンアラウンドにご尽力を 〒 160-0022 東京都新宿区新宿 1-7-1 新宿 171 ビル 7F 賜りたいと存じます。また、業務の性格上、コンプライアンス及び職 TEL: 03-5269-2303 FAX: 03-5269-1482 業倫理につきましては厳重に遵守いただくようお願い申し上げます。 E-mail: [email protected] 最後になりましたが、本年も会員諸氏のご活躍とご健勝を祈念申し上 URL: http://www.tmajapan.org げます。 米国西海岸の日系企業と その再生の現場 大手総合商社米国駐在員 青柳 政美 筆者は、1988 年から約 2 年、2005 年以降に約 5 年間、日系企業の米国駐在員として経営・事業再編・事 業立ち上げなどの実務に携わっている。駐在地はロスアンゼルス、インディアナ、シカゴ、フェニックスと 転々としていて、会社の業種・業態、私自身の立場も様々であった。 この経験を通じて学び感じた「米国における日系企業の活動と再生の現場」についてここでは考えてみたい。 1.米国の日系企業の実態 米国の日系企業の実態は、JETRO が 2008 年に行った南カリフォルニア(南加)の日系企業実態調査の 資料に詳しい。現に日系企業の一員として今も仕事をしている筆者の実感を交えこれを紹介する。 南加の日系企業数は 1,200+ αで、業種は製造業が 1/3、情報・映像等のサービス業が 1/3、残りがその他 であるとのこと。会社規模は、売上$10mil 以下が半分以上を占める一方、$1000mil 以上が 5%もある。これは、 この地域に本社を置く日系企業が成長し、米国でも大手となったためと考えられ、全般に中規模企業が多い と言ってよいであろう。平均従業員 141 名、日本からの派遣 4 名というのも筆者の実感に非常に近い。 進出時期は、円高が急進したプラザ合意後がピークであったが、2000 年以降も増加、今も進出は盛んで ある。近年はマンガ・アニメ・ゲームなどの業種が世界進出の橋頭堡として進出する例が多く、その他では 日系人・日系企業向けのサービスを提供する企業の進出が増加傾向にある。 筆者が興味を持ったのは、各社に上げてもらっている不安要因で、為替動向を上位に上げた会社よりも(為 替動向は全体の 4 位) 、テロや親会社の体力低下を上げている企業が増加している点である。米国への現地 化の進行と親会社との力関係の微妙な変化を伺わせる。 また南加で事業を行うメリットとして日系社会の存在が上位に来ているのも目を惹く。米国というアウェ イの場で事業を展開する上で日系社会の存在がいかに大きいかは筆者も大いに実感するところであり、日系 企業に共通する悩みを imply しているように感じた。 2.日系企業の優位性と制約条件 以下の列記する事象は在米日系企業に限ったことではなく、親子関係・多国籍企業では常に発生している 2 2010.1.25 事象と言ってよいだろう。しかし、物理的な親会社との距離や文化の違いなどの理由で、親子関係・多国籍 企業の特徴が日系企業ではより顕著に顕われているのではないかと筆者は考えている。 a)日本の親会社の存在が優位性を発揮する点 - 親会社のブランド力、親会社の人材などが活用できる - 親会社から資金面などでの援助を得られる - 在米の日系企業グループのネットワーク・リソースの活用が可能である b)日本の親会社の存在が制約条件となる点 - 予め事業領域が特定されている - 親会社・関係者の政策あるいは業績等に影響を受けることが少なくない - 最終意思決定者が日本にいるため、親会社からの人材派遣が必要となる。また日本の文化(社会文化、 企業文化)もある程度は米人幹部に理解させ、共有することが必要となる -Stock Option という手法が使えないため、質の高い従業員の確保に制約がでる - マイノリティ資本であることの制約が存在する(弁護士・会計士等の Professional、取引先などで信頼 できる相手を見つけるのに時間を要する等) その他の課題として親会社側の人材確保(派遣期間、米国での経験等)が上げられる。 3.米国における事業再生 ①法的手続きによる再生手続き GM やクライスラーが行ったプレパッケージと言われる Chapter11 を使った処理が一般的であろう。特に 米国では年金債務・健康保険費用などの Legacy Cost 対策、環境問題などの係争債務を法律の力を借りて 処理しようとする事例が目立つ。日系企業では、法的手続きによる再生は考え難いが(編集部注)、Legacy Cost や係争債務問題は最早他人事ではない。近い将来的には日本企業あるいは日系企業でもこの方法が普 及することは十分に考えられる。 ②法的手続きによらない再生手続き 法的手続きを採らなければ、再生に必要な優良資産を切り出し資産売買で処理するケースが多いだろう。 売り手は抜け殻となった会社を主にして私的整理で清算、買い手は新たな主体で事業を再生するという手順 は日本と殆ど変わらない。強いて違いをあげればプロセスに対する弁護士・公認会計士の関与が全般に深い ということが上げられるだろうか。 ③ LLC(Limited Liability Company)を使った再生手続き 米国においては LLC という会社形態が既に一般的である。筆者は LLC の売却に当事者として Deal を担 当した経験を持つが、LLC は M&A に際し実務的に大きなメリットが多々あることを実感した。日本でも 近年法整備が進んでいるので、その概略とメリットを説明してみたい。 a)LLC 形態の特徴とメリット 法人格等は Corporation と変わらないものの納税主体とはならず、株主が一義的な納税主体になる会社 形態である。株主と Board の未分化が指摘されることもあるが、これは LLC agreement の定めで Board を設置することも可能であるので、むしろ自由度が高いメリットと捉えるべきである。 b)M&A におけるメリット i)単独メンバー LLC の株式(LLC 持分)売買は、Buyer・Seller ともに税務上、資産売買と同じ取扱 を受ける。また複数メンバー LLC を取得する Buyer も特別な選択をすることにより LLC 資産の持分 を直接買収したと実質同様の取扱を受けることができる。その場合、Buyer は暖簾の一部を減価償却資 産に振り分けることが事実上可能になり、将来税務控除を受けることが出来る。Step Up といわれる手 2010.1.25 3 続きで、 固定資産の加速度償却が大きい米国ではこのメリットは無視できない。また、個々の資産を各々 譲渡する際に必要となる法的手続きが省ける点も大きなメリットとなる。 ii)Corporation と変わらず法人格を有しているので、会社が持つ従業員・契約・権利義務関係を完全 に継承することが出来る iii)M&A に際し Tax Due Diligence が最小限となる。この点はスピードが雌雄を決する M&A の世界 では決定的な意味をもつ。 c)LLC を使った事業の切り出しのメリット 優良事業を新設 LLC に移管して LLC を存続・売却して再生を行い、持ち株会社を清算する方法、不良 事業を LLC に移管して LLC を売却し、持ち株会社の再生を図る方法のいずれの例も筆者は目にしている。 この方法では、新設 LLC への資産移管を現物出資でも、時価に基づく売却でも出来るのはメリットである。 また、新設 LLC はその時点で法人格を有するので、会社としての Handling が可能となり、個別の資産と して取り扱うよりも自由度が向上する。 d)LLC で企業群を構成するメリット LLC では課税主体が LLC ではなく、Holding 会社となる。すなわち、Holding 会社の下に複数の LLC が存在する場合、完全な所得合算が出来る。連結納税制度は米国でも整備されているが、連結納税を行う ためには 80%以上の持分を維持する必要があるが、LLC との課税所得の通算は持分がいくらでも可能で ある。 ④事業再生のシナリオ 本論は経営学について語る場ではないし、筆者は述べる立場にもないので、平素感じていることを簡単に 述べたい。 a)事業環境と実力の再認識 再生を考える上で最初に事業環境と自らの実力を見誤っていないかを再考する意味は大きい。特に親会 社から派遣された経営者が無意識のうちに日本と同じと考えているケースは少なくないと感じている。 b)事業 Domain の再定義 環境と実力を見直したら、次に事業 Domain を再考するべきではないかと思う。これまた無意識のうち に日本の経験に基づいて判断してしまい、結果的に魚がいない釣り場に釣り糸を下げている例は少なくな いように思う。 c)親会社との協業 現地企業の育成は現地と親会社の協業によるもの以外の何者でもないと筆者は考える。最近は大分減っ たが、現地に派遣された社員に任せきりにしている企業は今でもあるように思う。 e)がん細胞の摘出 Remote Location である以上、全業務に親会社の目が行き届かなくなるのはやむを得ないことである。 但し、重要業務の Black Box 化や属人化、それと関係して特定個人が Position 以上の権限を掌握したり することは厳に避けなければならない。日系に限らず海外子会社でのスキャンダルは全てこのパターンで 発生していることを思い起こすべきだろう。この萌芽を筆者は「がん細胞」あるいは「がん細胞化」と呼 んでいるが、これが進んでいる畏れは常に感じるべきだし、見つけたら果断にがん細胞の摘出手術をすべ きだ。これは最も辛く困難な作業ではあるが、これに向き合わずにターナラウンドの実現は難しいと筆者 は考えている。 f)幹部の採用・人材活用 米国では外部からの経営者招聘が一般的と思われがちだが、筆者の知る限り意外なほど内部昇格で成功 している例が多い。これは日系の企業文化への慣れの問題が理由の一つではないかと考えているが判然と 4 2010.1.25 しない。一度掘り下げてみたいテーマである。 g)従業員の Motivation 高揚 多くの従業員は日本人と触れた経験が少なく、それ故に日本人幹部に対して興味も恐れも持っている。 詳細は省略するが、従業員に直接自分の言葉で語りかける機会を持つこと、その意味は信じられないほど 大きい。これは筆者は何度か経験した。 ⑤ Exit のシナリオ 堅調な会社・事業であっても親会社方針により Exit する例に筆者は複数出会った。これは、親会社の視 点では事業ポートフォリオの継続的な見直しとして、子会社からは現地化の進行という観点から、双方にと り極めて重要なプロセスである。今後、日本企業の Global 化が進む中で、日系企業の Exit シナリオは重要 度を増すことになるのは間違いない。 なお、言うまでもなく会社は公器であり、株主以外の Stakeholder に対する義務を負っている。Exit の失 敗は経済的な損失に留まらず、親会社のブランドイメージの毀損に繋がりかねないことを考えるべきであろう。 a)子会社の売却 投資銀行など Financial Adviser を起用して Auction 形式で行う方法と私的に Deal を組み立てる方法に 大別される。筆者はいずれも経験したことがあるが、一長一短と感じている。一般論としては規模が大き い案件であれば FA 起用の意味は大きいだろう。余談だが、日本は M&A の歴史が浅く、Sell 側に立った 経験のある日本人は多くないためか、Exit に際して「安売り」をしてしまう例は少なくないと感じている。 b)MBO の可能性 米国の日系企業が現地のマイノリティ(特にアジア系)に雇用と昇進の機会を与えているのは紛れもな い事実である。特に南加には人種に拘らず日系企業で働きたいと考えている人は日本人の想像を遥かに超 えて沢山いる。こうした日系企業に対する憧憬や愛着を持っている米人は大切にするべきだし、経営の連 続性や駐在員や米人幹部の Motivation の観点からも MBO による独立(親会社からみた EXIT)は、最善・ 最良のシナリオであると考えている。実際、MBO で独立した会社の経営が成功している例は多く、今後 普及することを期待している。 4.まとめ 現在の米国の景況は、まさに 100 年に一度の泥沼であり、全ての企業が苦戦を続けている。日系企業に働 く人間は、駐在員であれ、現地人であれこのような環境で仕事をしている。日本にいれば、彼ら/彼女らの 声はまさに声なき声であるが、多くの日系で働く従業員は日系企業の従業員を大切にする姿勢に共感を覚え ていると思う。このような期待に報い、日系で働きたいと思う米人が少しでも増えるよう、今後も日本・現 地を問わず企業・事業の経営・再生に少しでも役に立てたら望外の幸せである考えている。 (編集部注)この原稿は 2009 年 10 月の講演を文章化したものです。 あ お や ぎ まさ み 青柳 政美 プロフィール 学卒後、自動車メーカーに入社。原価管理を担当し、米国工場の立ち上げなどを経験。大 手商社へ転職後は、財務会計を担当すると共にアパレル商標権を使った事業再生などに実 績を上げる。2005 年より California 州の資源リサイクリング会社の CFO, 現在は日系機 械メーカー販社の上級副社長として活躍中。2003 年米国公認会計士試験に合格。 2010.1.25 5 THE JOURNAL OF CORPORATE RENEWAL 2009 年 11 月 /12 月号より パーフェクト・ストームが新聞業界を直撃: 希望の光はあるのか ? Perfect Storm Hits Newspapers: Is There a Silver Lining? Christopher K. Wu Managing Director Carl Marks Advisory Group LLC 昨年までの新聞業界は、利益率が高く、高価値の事業とみなされ、 (中世ヨーロッパの聖職者、貴族および 庶民院に支えられ) 「言論界」としての威光を放ち、卓越した地位を築いてきた。報道機関は、それぞれが受 け持っている大都市圏、都市の近郊、および農村部における社会の柱石として歓迎された。発行者、編集者、 レポーターは、印刷されたニュース・コンテンツに関してはほぼ独占的な地位を謳歌しながら独自にそれぞれの 使命を果たしてきた。 事業は安定し収益性も高かった。事実、新聞業界は数十年にわたり、自らのキャッシュフローを背景に他の 業界を大幅に上回るレバレッジを持続してきた。同時に、忠実な読者を抱え、安定した成長を遂げてきた。こ うした特徴から新聞業界は非常に魅力的な長期投資の対象になった─もっとも、それは「パーフェクト・ストー ム(最悪の事態)」の直撃を受け、業界が大きな被害を受けるまでの話である。 歴史的に卓越した存在であった報道機関は 2008 年から 2009 年にかけて発生した金融危機とその後の景 気後退に対する備えをしていなかった(また備えることができなかった)。2001 年から 2002 年にかけた最後の 広告不況を脱出後、2003 年から 2005 年までは印刷物の広告収入が回復し、プラス成長を記録した。その後 はやや期待を裏切る結果にとどまったが、印刷物での広告収入の落込みをオンライン広告収入の伸びで補うこ とができた。 広告収入の落込みを経験した直後から、新聞社が将来のビジネス・モデルの一環としてオンライン・メディア 商品を充実させる必要性を認識したのは確かである。しかし、業界内部では、編集記事に重点を置く姿勢を 見直し、新しい媒体手段への方向転換を余儀なくされるのはもっと先になると一般的に予想されてきた。しかし、 ベア・スターンズとリーマン・ブラザーズの経営破綻を受けて金融危機が深刻化してからは、印刷メディアの衝 撃的な変貌がすぐに具体的な形となって現われてきた。 シカゴ・トリビューン紙やロスアンゼルス・タイムズなどを所有するトリビューン・カンパニー社が 2008 年 12 月に破産法第 11 条の適用を申請し、新聞社の経営破綻の先駆けになった。2009 年に入ると、多くの新聞社 がトリビューン社に続いてドミノ倒しのように経営破綻した。その中には、ミネソタ州ミネアポリス - セントポー ル市のスター・トリビューン社、インクワイアラー紙とフィラデルフィア・デイリー・ニュース紙を発行しているフィ ラデルフィア・ニュースペーパー社、米国の中西部と北西部で 19 紙を所有するジャーナル・レジスター社、シカゴ・ サンタイムズ紙のほか、シカゴ近郊で数多くのローカル紙を発行しているサンタイムズ・メディア・グループ社、4 6 2010.1.25 つの州で新聞を発行しているアメリカン・コミュニティ・ニュースペーパー社、カナダ最大のメディア会社であるキャ ンウェスト・グローバル・コミュニケーションズ・コーポレーション社、およびカリフォルニア州のオレンジ・カウ ンティ・レジスター紙を含む 33 の日刊紙を発行しているフリーダム・コミュニケーションズ社が含まれている。 ロッキー・マウンテン・ニュース紙やシアトル・ポスト - インテリジェンサー紙など、由緒ある新聞社が数社 休刊に追い込まれた。さらに、2009 年末にかけて経済全般にはようやく安定化の兆しが広がり始めているが、 新聞業界を取り巻く厳しい状況が 2010 年まで継続するのは間違いないと予想されている。かつては繁栄を謳 歌した新聞業界では一体何が起きているのだろうか ? ダメージ評価 景気後退によって新聞業界の最大の収入源─広告収入と発行部数─が打撃を受けたことは明らかである。 全米新聞協会のデータによると、最近まで、印刷広告収入が業界全体の収入の 80%以上を占める一方、購読 料収入が残りの 20%を占めていた。オンライン収入は 2003 年の 2%前後の水準から現在の 8%前後の水準ま でじわじわ上昇してきた。この間、収入の内訳も変化している。都市部の新聞はほぼ業界平均に近いが、コミュ ニティ紙では購読料収入に対する依存度が極端に低い。 2005 年以降、新聞の広告収入は合わせて 38%という大幅な落ち込みを見せてきた。これまで印刷広告の売 上に寄与してきた主要な業界─全国展開している小売チェーンや地元の小売チェーン、金融サービス企業、自 動車関連の OEM 企業やディーラー、および不動産関連企業─が今回の景気後退の影響をより大きく受けて いる。さらに、今回の景気後退を受けて、全米では 700 万人以上が職を失い、新聞の案内広告セクターにとっ ては頼みの綱であり、いつも安定している「求人広告」が減少している。 今回の景気後退の影響以外にも、新聞業界が抱えている固有の長期的な問題が、今回の金融危機に至る 数年間に、同時に雪だるま式で増大してきた。主に、オンライン情報源に読者を奪われたほか、案内広告に代 わってインターネット商取引が台頭してきたことが含まれている。有料発行部数は 1993 年に 6,200 万人を超え た水準をピークに緩やかに減少してきたが、2004 年までの平均減少率は年率 0.7%にも達しなかった。しかし、 2005 年から 2008 年末にかけて発行部数はそれまでの 5 倍以上に相当する年率 4%というペースで急激に減少 し始めてきた。ただし、最新の統計によると、発行部数の落ち込みはさらに激しく、2009 年 9 月までの 6 ヵ 月間の発行部数は前年同期に比べ 11%近く減少した。 このように発行部数の減少が加速したのは、インターネットと携帯電話における無料コンテンツの普及を背景 に、若年層と高齢層の両方でニュースの視聴方法が変化したことによる。インターネット検索エンジンがニュー スの収集能力を高める一方、インターネットを利用した双方向メディア(ブログ、ツイッターなど)が信頼できる ニュース・ソースとして新たに登場してきた。最新ニュースはまずインターネットで報道され、読者もニュースの 即時性を歓迎している。要約すると、新規の購読者が減少する一方、既存の読者の新聞離れが加速している。 第 2 に、そしてもっと劇的なのは、イーベイやその提携先であるクレイグスリストなど、オンライン・スーパー マーケットの登場によって、案内広告事業の仲介機能が大幅に低下してきたことである。かつては金の卵を産 むガチョウであった案内広告事業は引き続きオンライン商取引市場にシェアを奪われている。こうした要因が大 規模な景気後退と同時に集中したことを勘案すると、新聞事業(およびそれ以外の伝統的なメディア)に影響 を与えている現在の状況を「パーフェクト・ストーム」と呼んでも決して誇張ではない。 反撃 こうしたすべての後遺症は新聞社の利害関係者にも非常に大きな影響を与えている。2008 年と 2009 年だ けで、米国の新聞業界では約 24,000 人が職を失ったが、その中にパートタイム職員や契約社員は含まれてい 2010.1.25 7 ない。新聞社に投資している投資家(同族株主、プライベート・エクイティ・スポンサー、一般株主、社債保有 者のほか、大口債権者も含む)は深刻な打撃を受けている。営業債権者も影響を受けており、中には(新聞 販売店を中心に)破産状態に追い込まれている企業もある。経営人はもともと手薄で、経営の立直しと将来に 向けた事業の再編 / 建て直しという難題を押し付けられている。 このような問題に直面し、多くの新聞社は積極的な対策を講じ、生き残りのためには必要だが、困難なコス ト構造の抜本的な見直しを行っている。各社の経営陣は、費用方程式でつねに最も大きな比率を占める人件 費の面で必要な措置を講じてきた。家族主義的な文化が浸透しているため、当初は抵抗にあったが、各社は 給与カット、無給の一時帰休、年金の凍結、401k 拠出金の中止、様々な給付の中止および削減を含む大幅な コスト削減策を実施した。 一時解雇をきっかけに、複数の新聞で印刷前工程、コピー・デスク、コール・センター、販売・営業といっ た分野の職務を統合することによって多額のコスト節減を実現した。複数の新聞が競合他社によって発行され ている一部の市場では、共同運営協定、共同制作協定および共同配達協定によって労働効率と資産効率の最 適化が図られている。また、各新聞社は基本的な印刷、双方向サービス、グラフィック・アートや写真芸術、 広告作成、および販売における中核業務と非中核業務の一部も外部委託している。こうした経営効率の改善 策によって、各新聞社はこれらの分野で大規模かつ恒久的な人件費削減を実現できた。 他の業務分野でも、各新聞社は数多くの様々なコスト削減戦略を講じてきたが、コスト削減に対する貢献度 は様々である。こうした戦略の中には、ページ数の削減や紙面のサイズ縮小が含まれており、新聞印刷費用の 大幅な削減を実現した。また各新聞社は全国規模で新聞印刷用紙の購入サービスの利用も徐々に増やしており、 ベンダーとの価格交渉によって原材料について協同組合のような価格設定を実現している。 予想通り、見本刷り広告(折り込み広告)の掲載件数が減少しているため、多くの新聞が「日刊紙」という 発想を放棄し、週のうち、歴史的に収益性の低いいくつかの曜日(通常は月曜日および / または火曜日)の発 行を中止している。前刷り広告(折り込みチラシ)が一般的に少ないからだ。広告主は習慣的に週の半ばおよ び日曜日の新聞に前刷り広告を掲載する。一部の新聞は、前刷り広告を掲載しない日には試験的にネット広告 や「電子版広告」を配信する一方、それ以外の日には印刷広告の配布を続けている。新聞社は 1 部売りの単 価と定期購読料の値上げも続けている。 注目すべき点は、こうしたすべての事業再建策も手伝って、現在のような状況でもほとんどの新聞社が依然 として採算を取っていることだ。これは重要な 2 つのポイントを示唆している: ・パーフェクト・ストームの前から利益率が高かったこと ・新聞は読者や広告主に対して引き続き価値命題を提供していること しかしながら、多くの新聞社が多額の負債を抱えていること、および将来の先行きが依然として不透明なこ とを勘案すると、これらの措置は将来に備えた体制の変革ではなく、基本的な経費削減戦術にすぎないとみな されている。ここでは、 「新聞事業の将来像は何か、また希望の兆しはあるのか」というより大きな疑問が浮上 してくる。 将来は新聞業界の再編が進む ? 最近の歴史が何らかの指針になるとすれば、新聞・メディア業界の動きは明らかに振れが激しく、予測不能 である。とは言え、そのブランドが持っている暖簾および価値のあるコンテンツを開発し配信するインフラスト ラクチャーと専門知識を勘案すると、新聞業界は、一部の学者が指摘している悲惨なシナリオ通りになる可能 性より、 (規制当局の承認を条件に)次の発展段階では時間の経過とともに業界全般に再編の動きが広がりそ うだ。 8 2010.1.25 確かに、このパターンは他の業界でも繰り返されてきた。実際に業界再編の蓋然性がある場合には、どのよ うな種類及びグループ分けが意味を成すのか ? 結局のところ、首都圏の日刊紙、および郊外の新聞、コミュニ ティ紙、地方紙があり、各々のセグメントが広告主や読者 / 視聴者に対する価値命題を保持する必要がある。 (一抹の不安を伴いながらも)将来の業界展望を描くことを試みると、最大の市場については、主要大都市 圏に本拠を置くスーパー・リージョナル新聞社を中心にした業界の再編が全国的な広告主や地域の広告主に対 して可能な限り広い足跡を提供する上で有意義である。最大手の新聞社は国内およびグローバルに社説や独自 のニュース報道を維持できる。 次の段階では、大都市圏よりは小規模だが、それでも大きな都市圏で新聞市場の地域的な再編が進みそう だ。そのような比較的小規模な市場を拠点にしている新聞社は様々な戦略を駆使し、ローカル・レベル(新聞 の発行、オンライン、双方向 / ソーシャル・メディア)で読者を確保し、それを受けて、ローカル化されたサイ トの広がりを通じて到達率の高い広告スペースを地域の広告主に販売する。 最後に、コミュニティ紙やローカル紙の発行者は、業界再編を進めている大都市圏の新聞社と提携または合 併し、次は優秀な経営陣とそれに付随した間接費を梃子にしてプラットフォームが少なくなる中、小規模な新 聞社の買収によって業界再編の主体になることができる。大都市圏の新聞社とは異なり、コミュニティ紙の発 行者は、読者が知りたいと思っている独自のローカル・コンテンツ(学校行事、コミュニティ・ボード、地元の 不動産、地方政治、犯罪記録、地元ハイスクールの試合結果)に引き続き焦点を当てることによってそれぞれ の価値を維持する必要がある。 新聞業界のビジネス・モデル自体が今後も変貌を遂げていくことは間違いない。購読料の値上げが今後も続 く一方、購読者数は減少する。しかし、購読者の減少率は徐々に鈍化しながら最終的には安定し、残った購 読者の忠誠心は高まり、広告への反応も増大する。事実、購読料収入は下げ止まり、実際には上昇に転じる と見込まれている。 新聞の発行が今後も中核商品になることに変わりはないが、新聞の発行者は、複数の品揃え(大型広告、 前刷り広告、ダイレクト・メール、電子メール販売、消費行動に合わせた広告、ビデオ商品、携帯電話向けの 商品、その他の双方向商品を含む)を提供することによってそれぞれのメディア・ブランドを拡大し、全国規 模の広告主と地元の広告主に高い柔軟性とオプションを提供することになる。こうしたプロセスの全体を通して、 新聞社はマルチメディア企業に変身し、将来の課題に取り組む最先端のスキルを持った新たな人材を採用、確 保、育成する機会が提供される。 社会には、腐敗や不正に対する防波堤として、影響力が強く、独立したローカルおよび全国的な報道を求め る声があるため、言論界が復活するのは間違いない。一般大衆は重要な英知の中核として、市民が興味を持っ ているすべての物事─グローバルな問題から、政治、特別なイベント、人間的興味、ファッション、スポーツ に至るまで─に関する報道を求めている。従って、報道機関は自己改革を果たし、今後も社会の柱石であり続 けるであろう。 Christopher K. Wu Managing Director Carl Marks Advisory Group LLC Wu 氏はファイナンシャル・アドバイザーとして、M&A ファイナンス、リストラ、リストラ関連業務、および破産手続 で様々な顧客を代表している。 2010.1.25 9 Seminar ●日本 TMA 共催セミナー 2009 年 11 月 14 日(土)、一般社団法人事業再生支援協会(SRC)主催・日本 TMA 共催セミナーが、新宿京 王プラザホテルで開催され、約 100 名が参加しました。 会社分割と民事再生手続と 講師 虎ノ門国際法律事務所 弁護士 後藤 孝典 氏 ●平成 13 年経済対策閣僚会議: 『緊急経済対策』 ●不良債権処理方法の種類と債権者の同意 ●会社分割に対する認識の変遷 ●「第二会社方式」認定第一号の意義 ●民事再生手続きと会社分割と ●民事再生手続きと会社分割とを活用する企業再建 における課題 ■書籍紹介 ●民事再生と会社分割との結合のメリット ※レジュメより抜粋 『会社分割』 後藤孝典著(かんき出版) 本体 2,800 円+税 ごとう たかのり 後藤 孝典 氏 虎ノ門国際法律事務所 弁護士 【プロフィール】 1964 年、司法試験合格。65 年、名古屋大学法学部卒業。67 年、東京弁護士会に弁護士登録。79 年、ハーバー ドロースクールのリサーチフェローとなる。弁護士としての 40 年以上の経験を活かした幅広い視野からの鋭 い判断力と最先端の会社分割手法により、企業再建を実現できる数少ない弁護士の一人である。 弁護士、公認会計士、税理士、司法書士、不動産鑑定士らが集まる一般社団法人日本企業再建研究会理事長を つとめる。 主な著書等:『会社分割』 (かんき出版) 、 『小でも大を食うことができる実践会社法』(かんき出版)、『現代損害 賠償論』 (日本評論社) 、 『沈黙と爆発』 (集英社)ほか多数。 10 2010.1.25 事業再生計画策定のポイント 講師 デルタ経営コンサルティング合同会社 代表 大道 卓 氏 ●はじめに ●事業再生計画のポイント(3) ●本件の設例 金融支援手法・内容の妥当性 ●プロセス ●事業再生計画のポイント(4)その他 ●事業再生計画の構成 ●顛末・教訓等 ●事業再生計画のポイント(1) ●おわりに 売上高計画の確からしさ ※レジュメより抜粋 ●事業再生計画のポイント(2) 費用計画の確からしさ おおみち たく 大道 卓 氏 デルタ経営コンサルティング合同会社 代表社員 【プロフィール】 三和銀行(現三菱東京 UFJ 銀行)入社後、同行事業調査部、企業戦略開発部戦略支援室にて事業再編、事業再生 担当を経て、同行子会社として新設された事業再生アドバイザリー会社へ出向。同子会社の清算を期に同行退職。 2006 年デルタ経営コンサルティング LLC を設立し現在に至る。 近年は西日本を中心に主に中小企業再生支援協議会案件等を手がけつつ、債務者側フィナンシャルアドバイザー としてM&Aを実行するなど、多方面に活躍中。 認定事業再生士(CTP) 、中小企業診断士、社団法人証券アナリスト協会検定会員。 寄稿等:『ターンアラウンドマネージャー』 (銀行研修社)08 年 12 月号「金融機関営業店長に求められる再生 早期着手への手腕」 、 同誌 09 年 9 月号「再生を確実に進める計画モニタリングの要諦」 2010.1.25 11 Event ●合同忘年会 2009 年 12 月 25 日(金) 、ハイアットリージェンシー東京において、合同忘年会が開催されました。事業再生関 係者を中心に、全国から約 150 名が集い親睦を深めました。 稲村副理事長 出津理事(SRC 理事長) (株)銀行研修社代表取締役 土師清次郎氏による乾杯の音頭 三澤理事 民主党 衆議院議員 高松和夫氏 ミニライブ 12 2010.1.25 Ceremony ● CTP 認定式 2009 年 12 月 13 日(日) 、日本事業再生士協会は 2009 年の認定事業再生士(CTP)認定式を行ない、約 30 名が参加しました。2009 年認定の CTP は、26 名のうち全国から 18 名が出席しました。 認定式に先立ち、日本 TMA・日本事業再生士協会 稲村副理事長が米国 TMA、日本 TMA、日本事業 再生士協会についての概要を説明し、続いて日本 TMA・日本事業再生士協会 出津理事が「事業再生~事 業再生計画の日米の相違」について講演しました。 懇親会では新メンバーを迎えての交流が図られ、香港在住の北村理事も駆け付け祝意を述べました。 許斐理事長から新メンバーへの祝辞 講演「事業再生~事業再生計画の日米の相違」 CTP 認定式 CTP 自己紹介 CTP 自己紹介 稲村副理事長の乾杯で懇親会がスタート 2010.1.25 13 2009年度 認定事業再生士(CTP) 2009 年度は、資格試験、書類審査・面接を経て、次の 26 名が認定事業再 生士(CTP)として、認定されました。CTP リストは、日本事業再生士協 会ホームページ http://www.actp.jp でご覧になれます。 ※ 50 音順 秋 松郎 Matsuro Aki 有限責任事業組合サクラ合同法務事務所 中小企業診断士 〒 540-0012 大阪府大阪市中央区谷町 2-7-4 スリースリーズビル 4F TEL:06-6949-3087 FAX:06-6949-2948 E-mail:[email protected] 安野 倫男 Michio Anno 株式会社三菱東京 UFJ 銀行 飯塚 啓至 Hironori Iizuka 辻・本郷税理士法人 税理士 〒 163-0631 東京都新宿区西新宿 1-25-1 新宿センタービル 31F TEL:03-5323-3301 FAX:03-5323-3524 E-mail:[email protected] 川戸 眞吾 Shingo Kawato 株式会社東海日動パートナーズ神戸 〒 650-0024 兵庫県神戸市中央区海岸通 8 番 TEL:078-333-9101 FAX:078-333-9102 E-mail:[email protected] 川本 聖人 Masato Kawamoto 菊地 富ニ夫 Fujio Kikuchi 税理士法人三部会計事務所 税理士、中小企業診断士、社会保険労務士 〒 963-8023 福島県郡山市緑町 16-1 TEL:024-922-1300 FAX:024-922-6363 E-mail:[email protected] 堺谷 武志 Takeshi Sakaitani 合同会社ディーエスケイエル・コンサルティング 代表社員 〒 158-0081 東京都世田谷区深沢 7-16-12-201 TEL:03-3703-3990 FAX:03-3703-3990 E-mail:[email protected] 佐藤 正人 Masahito Sato 株式会社リンクス 代表取締役 〒 320-0046 栃木県宇都宮市西一の沢町 8-22 栃木県林業会館 5B TEL:028-634-5088 FAX:028-634-5089 E-mail:[email protected] 高崎 栄一 Eiichi Takasaki 三井住友銀行 14 2010.1.25 高橋 孝治 Koji Takahashi カウンシードコンサルティング株式会社 〒 153-0051 東京都目黒区上目黒 2-15-6 小林ビル 403 TEL:03-5773-5422 FAX:03-5773-5423 E-mail:[email protected] 高橋 進 Susumu Takahashi ドリームブリッジ株式会社 代表取締役 〒 460-0003 愛知県名古屋市中区錦 1-13-19 名古屋北辰ビル 6F TEL:052-253-7770 FAX:052-253-7771 E-mail:[email protected] 高橋 正明 Masaaki Takahashi 独立行政法人中小企業基盤整備機構 中小企業再生支援全国本部 プロジェクトマネージャー 〒 105-0001 東京都港区虎ノ門 4-1-8 虎ノ門 4 丁目 MT ビル 6F TEL:03-5470-1477 FAX:03-5470-1478 E-mail:[email protected] 高橋 泰弘 Yasuhiro Takahashi 株式会社未来パートナーズ 代表取締役 〒 960-8141 福島県福島市渡利字番匠町 105-2 タイム A105 TEL:024-521-3876 FAX:024-522-6670 E-mail:[email protected] 高橋 豊 Yutaka Takahashi 有限会社向山会計社 部長 〒 171-0014 東京都豊島区池袋 4-2-11 OA ビル 6F TEL:03-3986-2724 FAX:03-3971-7950 E-mail:[email protected] 中村 正孝 Masataka Nakamura 三井物産ケミカル株式会社 財務統括本部 本部長代理 〒 103-0023 東京都中央区日本橋本町 1-5-6 TEL:03-3516-2420 FAX:03-3516-1851 E-mail:[email protected] 浜谷 正俊 Masatoshi Hamatani 株式会社新生銀行 公認会計士 〒 100-8501 東京都千代田区内幸町 2-1-8 TEL:03-5293-7907 FAX:03-5511-5715 E-mail:[email protected] 稗田 宏 Hiroshi Hieda 稗田宏税理士事務所 税理士 〒 460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内 3-16-11 丸の内パークマンション 907 TEL:052-961-5102 FAX:052-961-5088 E-mail:[email protected] 平本 健 Ken Hiramoto ブックオフコーポレーション株式会社 管理本部 ゼネラルマネジャー、公認会計士 〒 229-0004 神奈川県相模原市古淵 2-14-20 TEL:042-769-1511 FAX:042-769-3860 2010.1.25 15 古尾谷 未央 Mio Furuoya 株式会社財務営業パートナーズ 〒 150-0022 東京都渋谷区恵比寿南 1-16-13 エクセル TY ビル 1F TEL:03-6277-2480 FAX:03-6277-2580 E-mail:[email protected] 松居 慶浩 Yoshihiro Matsui おうみ事業支援センター LLP 代表 〒 526-0065 滋賀県長浜市公園町 2-40 TEL:0749-50-3912 FAX:0749-62-2260 E-mail:[email protected] 松中 映比子 Eiko Matsunaka 司法書士リーガル・コーポレーション office 〒 530-0044 大阪府大阪市北区東天満 2-8-1 若杉センタービル別館 6F TEL:06-6354-0776 FAX:06-6354-0736 E-mail:[email protected] 望月 保秀 Yasuhide Mochizuki 株式会社プロフィットリソース 代表取締役 〒 170-0013 東京都豊島区東池袋 1-31-15 TEL:03-6413-6680 FAX:03-6413-6681 E-mail:[email protected] 山岸 崇裕 Takahiro Yamagishi 公認会計士山岸崇裕事務所 公認会計士、税理士 〒 165-0021 東京都中野区野方 5-28-7 川島ビル 3F TEL:03-5356-8477 FAX:03-5356-8476 E-mail:[email protected] 吉川 博文 Hirofumi Yoshikawa 株式会社 NEKO-KEN 代表取締役 〒 130-0026 東京都墨田区両国 1-10-2-402 TEL:03-5625-6170 FAX:03-5625-6171 E-mail:[email protected] 妙見 昌彦 Masahiko Yoshimi 株式会社ファイナルブレイン 代表取締役 〒 650-0025 兵庫県神戸市中央区相生町 4-3-1 神戸ストークビル 905 TEL:078-361-8771 FAX:078-361-8791 E-mail:[email protected] 渡瀬 正治 Masaharu Watase 渡瀬会計 税理士 〒 431-3112 静岡県浜松市東区大島町 1235 TEL:053-434-1313 FAX:053-434-1600 ※掲載情報は、ご本人の公開・非公開の選択に基づくものです。 16 2010.1.25 Sponsors 株式会社銀行研修社 w ww.tmaja p an .o rg w ww.tu rna rou n d .org KRB コンサルタンツ株式会社 株式会社 TSK プランニング デルタ経営コンサルティング合同会社 いけうち会計事務所 株式会社出津経営プランニング 喜望大地経営研究会 後藤千恵子税理士事務所 一般社団法人事業再生支援協会(SRC) 株式会社スター・ターンアラウンド・パートナーズ 株式会社ターンアラウンド京滋 株式会社 TTM 永野税理士事務所 / 有限会社神戸データサプライ 浜村会計事務所 日比公認会計士事務所 株式会社ホロニックコンサルティング 株式会社三澤経営センター Certification 認定事業再生士(CTP)・事業再生士補(ATP)資格に ついては、ウェブサイトをご覧下さい。 w ww.a c tp .jp
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