調査結果報告書

調査結果報告書
RECONNAISSANCE REPORT
● 株 式会 社style - R ANGE ●
一般社団法人アジア成長企業調査協会
Developing Asian Companies Research Association
VISION
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企 業 概 要/書 面 調 査
Company Profile
● 会社名(フリガナ)
株 式会社style-RANGE
● 所在地
〒104 -0061 東 京都中央区 銀 座7丁目16-14 銀 座イーストビル3F
● 代 表 者(肩書)
中嶋一 生(代 表取締役)
● 電話番号
TEL 03-6228- 4180
FA X 03-6228- 4181
● 設立年月日
● 資本金
2004 年9月
1,000万円
● 事業内容
飲食 店の経営
● 社員状況
従 業員数 42名
社 員平均年齢 27.7歳
前期退 職者数 5名
男女比(%) 47:53
管理職男女比(%) 53:47
● ウェブサイト
コーポレートサイト
http://www.hyoki.jp/
● 財務状況
(年次)
2014 年8月期
2013年8月期
2012年8月期
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(売上)
7億1000万円
4億7000万円
3億9000万円
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イン タビュー 調 査
Interview Report
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はじめに
政 策 投 資 銀 行な どの 調 査 によると、日 本 の 外食 市 場 はここ 数 年 、年 間 2 3 ∼24 兆 円 で 推 移して い る。ピー クは
1997年の29兆円なので20% 程 度縮小している状 況だが、市場を 分析すると先 進国ならではの 特 徴が見えてく
る。ファストフード店 やファミリーレストラン、専 門 料理 店 などの「飲 食 店」が13 兆 円を占め、そ の 中でもファスト
フード店は売り上げの増減が激しく、専門料理 店は安定しているという傾向が顕 著になっている。低価格品に対す
る需要は景 気 動向に大きく左 右されるのに対し、専門料理 店などの高価格 帯 商品は一定の富裕層マーケットに依
存するため、景 気の影 響を受けにくい。それが先進国の共通項といっていい。
一方、ホテル や旅 館 での飲 食部 門は3 兆 円を占め、順 調に拡 大している。これは訪日観 光 客 の 増 加と密 接な関 係
がある。日本 旅 行 業 協会 の調 査 では、訪日観 光客 の中で 滞 在 中に日本 料理を食べ る人は95%に上り、次回の訪
日の際にも日本 料理を食べたいという観光客は半 数を超えている。訪日観光客は2013年に初めて1,000万人を
超え、政 府は円安 効果も追い風にして2020年までに2,000万人を目指すとしている。つまり、マーケットは倍増
するわけで、外国人観光客に受け入れられる商品やサービスは、どれも高成長が期待できることは確かだろう。
高級専門料理 店と外国人客という組み合わせを考えれば、高級懐 石料理 店が今後の安定 成長 業 態として浮かび上
がってくる。宴会・パーティー需要にも応えることができ、すべての和食を違 和感なくメニューに取り込めるのが懐
石料理の最 大の特 徴で、京都の老舗料亭が100年、200年という歴 史を刻んでいることでも、底堅い市場である
ことが分かるだろう。
その京都で、2003年に誕 生したのが当社 だ。社 長 の中 嶋 一 生 氏は、大 学 卒 業 後、大 阪の 名門料 亭 で板前として
修行し、24歳で独 立。懐 石料理の本 場・京都に開業したのが、
「 瓢斗(ひょうと)」という日本 料理 店だ。メインメ
ニューは、オリジナルの「出汁しゃぶ」。しゃぶしゃぶを秘伝の出汁で食すという斬 新なスタイルによって、独 創的
な風 味を醸し出して、瞬く間に食 通の舌を捉 えた。2007年には東 京に進出し、平均客単価が1万円以 上という価
格レンジ でありながらも着実に支 持を広げ、現 在は京 都、銀 座本店、銀 座 三丁目、赤 坂、西 麻 布、八 重 洲、北 京と
国内6店舗、海 外にも店舗 拡 大している。中嶋 社 長はいろいろな報 道の中で、
「国内は100店舗まで。余 力を残し
て海 外展 開に力を入れる」と明 言してい る。現 在、北 京には「マネジメントノウハウの 提 供 」という形で出 店を 遂
げ、アメリカ進出も視野に入れているという。まさに、急 成長中の日本 料理 店だ。
J E T R O が 分 析した「 米 国 に お ける日 本 食レストラン 動 向 」を 見 ると、日 本 食レストラン はカリフォルニア州と
ニューヨークに集中し、カリフォルニアでは日本人向けの本 格和食とアメリカ人向けのフュージョン系和食に大 別
でき、ニューヨークではアメリカ人でも本 格和 食を好む傾向があると分析している。これには、ニューヨークの富
裕層マーケットの 懐 が深いことが影 響していて、実際に品質の高い 本 格和食を提 供している高級日本 料理 店は年
率 数 %で 着実に成 長してい るという。当 社 が 考えるアメリカ進 出の 第一 歩は、ニューヨークを第一 候 補としてい
る。当社が 東 京進出を成 功させた経 験を基にすれば、ニューヨーク進出の成 功確率も高いに違いない。
また、アジ アでは和 食 系 の飲 食 店 の成 功率が 現 在 最も高いことが、各種の調 査 からも証明されている。た だ、ア
ジ アで の 最 大 の問 題は、現 地 パートナー の 選 別にあり、「 誰と組む か」が成 功と失 敗を 分 ける最 大 のポイントに
なっていることも確 かだ。当社はまず、中国 人 パートナーにノウハウを提 供することで 北 京に進 出し、相互の 信 頼
関係を構築することからアジア進出をスタートさせている。リスクを最小限に抑えながら、現 地 パートナーの選 別
とマーケット分析を進める戦略なのだろう。
日本の 伝 統 文化=和食と懐 石の「おもてなし」で世界に羽ばたく。そんな夢を実現できる舞台が、当社にはあると
いえそうだ。
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インタビュー ① | Interview
Report
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インタビュー ①
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株 式 会 社st yle - R A NG E
代表取締役
◆
中嶋 一生
Issei Nakajima
会社設立のきっかけ
実 家は滋 賀 県で2代 続く大きな寿 司屋で、大 学 を卒 業 後 の 進 路は3つ 考えられた。一つは、家 業とは無関 係 の 一
般 企業に就 職することで、小さい頃から物づくりが好きだったこともあり、大手自動車部品メーカーから内定も得
ていた。2つ目は、飲 食 業で修行して、いずれは実家を継ぐこと。両 親もそれを望 んでいたように思う。そして3つ
目が、小さい頃 からの 大きな夢だった 起 業 家になること。その中から飲 食 業 で 独 立する道を 選 んだのは、両 親を
見て育ってきたことから、飲 食 店の経営なら自分でもできると考えたことが大きい。大学 卒 業 後、大阪にある高級
日本 料理 店に板前修行 のために就 職した。客単価は最 低でも5万円という超高級 店 で、1組の 客 のために1カ月も
かけて料理を 考え、試 食を繰り返し、器 や盛り付け、室内の 装 飾にまで徹 底 的にこだわり続け、そこから「おもて
なし」の真髄を学ぶことができた。職場には有名大学の出身者もたくさんいたが、板前は完 璧な徒 弟制度。前近代
的な風習が 残っていて、例えば 新入社 員は携帯 電 話も取り上げられ、先 輩に絶 対服従を求められた。同期の10 数
人が1週間で半分になり、2カ月後には3人しか残っていなかった。「こんな風 土では社会から認められるはずがな
い」と痛 感したことが、「日本 料理 界 の常 識を 変える」という現 在の 経営理 念の 基になった。ただ、先 輩 が 後 輩 の
面倒を 全てみるというのも業 界常識だったので、先 輩と遊びに行くと自分のお 金を使うことはほとんどなく、それ
が創業 資 金作りに大いに役 だったことも確かだ。この高級 店はバブル崩壊 後も超高級 店の事 業スタイルを貫いた
ため、残念ながら閉店してしまった。その閉店を契 機に独 立を決 意した。学生時代のアルバイトで貯めた250万円
と就 職 後の貯 金を元手に、銀 行と父 親から借 金をして合計6,000万円を作り、京都で開業した。京都は日本 料理
の 最高 峰であり最 激戦 区でもあることから、京都で成 功できればどこでも通 用すると考えたからだ。場所はビジ
ネス街に近く、人 通りの絶えない四条烏丸。周辺の客単価が4,000円のところ、6,000円という強 気の価格設 定
にした。料 亭 なら1万5,000円 以 上するのが当たり前 だったので、料 亭と同 等 の 品 質と高級 感を打ち出すことが
できれば、十 分に受け入れられると判断したからだ。飲食 店の情 報誌で宴会プランをPRしたところ、すぐに周辺の
ビジネス客 の 接 待 や宴会 需 要をつかむことが でき、その顧客がリピーターとなって、パーソナルユースへと拡 大し
ていった。品 質とサービスを基 準に考えれば、コストパフォーマンスはとても高く、それが 顧 客満 足につながって
いると確信している。開業 4 年後に東 京進出を行うことができたのも、こうした自負があったからこそだ。
◆
社員に対して
創 業 当初は 従 業 員 が全 員自分より年上で、経 験 値の点からも自分は社 員の意 見を 優 先するしかなかった。それが
ダメだと気づかせてくれたのは結 婚したばかりの妻で、人を育てるためには真 剣に自分 の思いを社 員にぶつけ、ダ
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インタビュー ① | Interview
Report
メなものはダメと言い切る強さが必要だと分かった。また、業 界経 験 が浅いことは、業 界常 識を社 会 常 識 の 視 点
から冷 静に見ることに役 立ち、「日本 料理 界 の 働き方を 変 えたい」「お 客 様や 他 業 界から尊 敬 される会 社にした
い」「プライドを持って働ける職 場を作りたい」「クオリティの高い 仕事をして人 間としても成 長したい」などと根
気 強く訴え続けた 結果、賛同してくれる社 員 が一人、二人と増えていき、しばらくすると一 気に社内の雰 囲気が 変
わった。今では、頑 張り過ぎ ではないかと思 えるほど努力する社 員 が 多く、お客 様 からは「 若いけど、教育が 行き
届いていて、気持ちが良い」と言 われるようになった。社 員教 育は 現 場に権 限を 大 幅に移 譲して、店 舗のトップに
は経営感 覚とマネジメント能 力を求め、現 場 の 全てを任せている。社 員の早 期成長をサポートする上で、会 社の 考
え方や行動 指 針を伝えていくことは重 要 であるが、当社では、お客 様に接している現 場 の 社 員 が自分で 考えて判
断し、行動することを大 切にしている。その 行動には「品 格」と「思い」がこもっていることが重要で、評 価基 準も
そこに置いている。現 在、店 舗のトップは全 員20 歳 代 の「女将」で、社 員の60 %が女 性。そ のため、女 性の 働き
やすさには特に気を配っていて、将 来 的には託 児 所も社内に作りたいと考えている。女 性 が 社 会 進 出しやすい 仕
組みを、業 界に先 駆けて一つ 一つ構築していくつもりだ。全社 員を 集 めて「中 期 経営 計 画 」を 発 表しているが、社
員 からは「この計 画 以 上にしたい」と言 われている。モチベーションも高めながら、社 員のやる気を引き出してい
きたいと常に考えている。
◆
会社について
社 員一人ひとりが 考え、課 題を見つけ、行動し、解決するという自走 式 組 織を目指している。まだ 社 員 から意 見を
求められることが多いが、個々の社 員の変化が会社を変えていくことにつながる。異端を排除する組 織ではなく、
異 なる個 性 が集まっているからこそ強 いとい われる会 社にしていきたい。店舗の 個 性は、出 店 地 域の 環 境に大き
な影 響を受けるが、会社としての ベースを逸 脱することなく、現場にクリエイティビティの発揮を求め、店舗が相互
に競 争意 識を高めるようにしている。現在の店舗 数は海 外も含めて6店舗だが、5年以内に15店舗にする計画だ。
財務 面でも人材面でも、15店舗には十 分対応できる。飲 食 業 界は独 立開業することぐらいしか大きな夢を描きに
くい 業 界だが、当社は組 織として 夢を叶えられる会 社を目指している。新卒 採 用後、2 年で 若 女将、5年で女将に
するのが目標で、独 立 以 外にも成長モデルを提 供できる会社になりたい。
◆
グローバル性
当社の国内 既存店舗にも外国 人客は多く、店によっては3割程を占める。そのため、外国 人へ のサービスノウハウ
も、自然に獲 得できていると思う。
現 在、ライセンス供 与という形で 北 京に出店しているが、5年後をめどにニューヨークに出店 する計画だ。既に英
語に堪能な人材を採用していて、計画はスタートしている。当社の海 外進出は、あくまでも「日本 料理 店」としての
進出であり、その点では日本文化に対する理 解があり、富裕層が厚い国が大前提になる。
海 外進出を成 功させるためには「日本 文化を体現している企業」になることが最も重要で、それは現在の国内店舗
を利用する外国人客に対しても、大きな訴求力になる。
◆
この会社に入ろうとしている方へのアドバイス
創業時の最 大の目的は、
「日本 料理 業 界 の革 新」であり、その 想いに共 感し、魅 力を感じて全 力で挑 戦できる人に
集まってほしい。革 新はまだ道半ば であり、課 題は山 積している。問題 解決に楽しさを見いだせる人なら、毎日が
充実していると感じられると思う。
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インタビュー ② | Interview
Report
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インタビュー ②
社員 2 年目
[ 事業本部長 ]
◆
入社を決めたきっかけ
インターナショナルスクールから大 学 を経て、3代目として家 業 を継ぐべく実 家の 寿 司 屋で修 行を始めた。父はバ
ブル期に一 気に規模を拡 大したものの、バブル崩壊で経営が 行き詰まり、私が 事 業を精算して、東 京 湾岸に建つ5
つ星ホテルの調理師に転職した。しかし、大 規模なホテルの調理師では将 来 へ のキャリアパスが 描けず、再転職を
模 索 するようになった。そんな中で当社の求 人を知り、応 募すると、社 長は 職 務 経 歴や英 語力について評 価してく
れたが、それ 以 上に『生 意 気に常にチャレンジする姿 勢』を高く買ってくれて「一 緒にニューヨークに行こう」と言っ
てくれた。実家での 修行や大手ホテルでの勤務 経 験もあるので、創業間もない当社に入れば、社 長と一 緒にいろい
ろなものを作っていけると思い、入社を決めた。
◆
社長について
私の経 歴が社長ととても似ているので、社長の「料理に対する情熱 」や「会計思考(感覚だけでなく、数字で考えて
いく)」などに対する理 解は、直 感的にできていると思う。例えば、料理にどのような食 材を使うか、その場合の原
価はどうなるのか、使う器はどう選ぶのか、盛り付けはどのようにするのか等々、全てを言わなくても分かり合える
部分がたくさんある。また、私の考えも社 長には感 覚的に伝わっているようで、北京の店にコンサルに行くときなど
にも、私の 考えをすぐに理 解してくれ、仕事をスムーズに進めることができている。ビジネスの場面では、考え方が
効率的で、核心を突いた 意 見を投げかけてくれるので、とても勉強になる。本部 のスタッフや 現 場 の意 見に耳を傾
け、何事も相談しながら決めている。また、
「それはしょうがない」とは絶対に言わない。すべての問題を、きちんと
論 理 的に整合 性のある方法で解決していこうとしている。他 社 がどうしているかではなく、当社はどうするのかが
大事 で、社 長 のこうした姿 勢に共 感を覚 えるし、私も伝 統 やしきたりを言い訳にして答えを出すことは間 違いだと
思っている。仕事を離れると、ざっくばらんで優しさを感じることが多い。そんな社 長 の人柄も、自分が入社を決め
た大きな理由になっている。
◆
成長性
当社は、社 員 数がまだ50名程 度で、平均 年齢も若い。しかも、同世代が多いことからジェネレーションギャップを
感じることが 少なく、一つの指示が 現 場に浸 透するまでが速い。それが会 社の変化を次々に呼び 起こし、会 社がめ
まぐるしく変わっていく大きな理由だと思う。毎年2店舗ずつオープンしていく計画なので、これからも色々な動き
があると期待している。
◆
働きがい
自分を含めた現 場 社 員の 提 案 が、大きく会 社を 変 えていると感じている。日々、新しい課 題 が 生まれ、社 員一人ひ
とりが 新たな解決 策を考えているので、前職に比べても大 変 だがやりがいは何十倍も感じている。マネジメントの
立場からは、社 員に会社の理 念に共 感してもらうことが大事になり、それをしっかりと伝えていく方法を考えていく
ことが、今後の自分の大きな課題である。
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インタビュー ② | Interview
◆
Report
社員満足度
外国人 顧客に対応するために、英 語で通訳したりすることもあり、また、店舗で使う食器などの 選 定も担 当してい
る。調理師は器によって料理を変えるともいわれるほど食器 選びは重要なポイントで、調理師経 験があるだけに調
理 師の 発 想はよく理 解 できている。英 語力、調理 師経 験 など、自分 の能 力を生 かせる環 境 があるのは嬉しい。八
重 洲店と銀 座 三丁目店の立ち上げに携わり、店舗がオープンした時には板前の時とはまた 別の 達 成 感を感じるこ
とができた。会社の成長に、直接貢献できていると感じられるのは、とても幸せなことだと思う。
◆
働きやすさ
本部が 現 場 の 状 況を正 確に把 握するために、意 見を吸い上げることに熱心で、マニュアル 作りにも、一人ひとりの
意 見を反 映させる努力をしてい る。社 員 同 士は年 齢も近 い ので、横 のつながりは強く、経営 理 念の 共 有もしやす
い。ただ、ベンチャー企 業 であり、組 織としてはまだまだ 解決すべき課 題は山ほどある。特に、社 員の 研 修につい
ては重 要 視しており、店 舗 内だけでは なく社 外で他 社の同 年代と学び 合う機 会も 提 供してい る。有 給休 暇にして
も、それを取得するタイミングを各社 員がきちんと判断できるように、会社の考えを正確に伝えるようにしている。
休 暇と仕事 のバランスをどのように取るのかを明 確にすることで、働き方にもブレが 無くなる。働いている側は、
会 社の 考え 方を 知 る権 利が あるし、自分も上司として部 下には正しく理 解してほしい 。前 職でも経 験したことだ
が、飲食業 界では、休暇に触れることすらタブーという雰囲気がある。当社は、そうしたグレーな部分を無くしてい
きたいと考えている。良 好な職場環境は、良 好な人 生の基 礎になると思う。
◆
グローバル性
ニューヨークに出 店 するからには、絶 対に 勝 つと 決 意してい る。そ のため の 準 備 は着々と 進 んで い るが、自分 も
ニューヨークのプロジェクトに参 画し、ニューヨークに勤務したいと考えている。そのチャンスは社 員の誰にでも
開かれている、そういう会社だ。
◆
最後に…
全ての社 員に向けて、キャリアプランを作っていきたい。現場のマネジメントだけでなく、現場から本部に異動して
会 社 全 体を 俯 瞰 する立場になるなど、多くの キャリアパ スを 示してモチベーションを高めていきたい。とにかく、
上を目指してほしいと思う。飲 食 業 界は、はっきり言って人 気のない業 界だという自覚はしている。しかし、それを
変 えるという意 気 込 みは、どこよりも強い。自分 達 が 業 界 をリードし、率先して労 働 環 境も良くしていこうと考え
ている。私は当社に拾ってもらったという思いが 強いので、当社の目指 す業 界 の革 新を、先 頭に立って引っ張って
いきたい。
◆
この会社に入ろうとしている方へのアドバイス
当社では、上司や 先 輩の 仕事をどんどん奪っていくくらいの 気持ちで、自ら進 んで 責任ある仕事についてほしいと
促している。自分で自分のキャリアに壁を作るのではなく、常により上のポジションを目指してほしい。やる気と向
上心のある人なら、年齢など無関係に活躍できるフィールドを用意している。当社の 経営理 念に共 感してくれる若
い人材を全国から集めるために、京都と東 京には社 員寮も用意している。若いエネルギーを、思い切りぶつけてほ
しい。「若いうちにどんどんチャレンジしたい」という人と一 緒に切磋 琢磨したい。勿論、失 敗することも多いだろ
うが、その尻拭いをするのが上司である自分たちの役目だから。
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インタビュー ③ | Interview
Report
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インタビュー ③
社員 4 年目
[ 女将 ]
◆
入社を決めたきっかけ
服 飾を学んで和服を仕立てる和裁 士として働いていたが、もともと日本 文化に対する興味が強く、和裁の技 術を修
得するだけでは満 足できなかった。3年ほど和裁 士の 仕事をして、もっと広い 視 野で勉強が できるところはないか
と探していた時、求 人サイトで当社を 知った。当時は3店 舗だけだったが、社 長 が 若く、勢いを感じ、「社 長と一 緒
に会社を創っていく」ことができるのではないかと思った。
◆
社長について
採用時の最初の面接が、いきなり社長で、若さと行動力に驚いた。自分と同年代なのに、エネルギーが全く違う。例
えて言うなら、ジェットスキ ー のように突き進 んでいくイメージがある。社 長 のスピードについていくために、自分
は何ができるのかを自ら考えるようになってきた。
社 長は現 場をとても大 切にしてくれるが、「店舗は良くても、会 社はダメという状 態は困る」と言い、私も全 体最 適
を意 識するようになった。日々の 仕事をこなすのに精一杯だった時には、
「先のことを考えながら仕事をしなさい」
とさりげなく言われたことがある。社 員の動きをよく見て、タイミングよくアドバイスをしてくれる存 在だ。
◆
成長性
私が入社した時に比べ 、店舗 数も社 員 数も倍増している。右肩上がりで急 成長していることは売り上げの 伸びから
も明らかで、全社 員に発 表した「中期経営計画 」でも、拡 大 路 線がはっきりと示されている。また、毎年のように社
内の 規 定 が 変 更されたり、新たに整 備されたりしていて、変化が激しいことも成長 の証だろう。会 社の成長や変化
の過程を楽しみながら、仕事をしている。飲食 店の店員というよりも、成長企業の社 員という意 識が強い。
◆
働きがい
当 社 の店 舗 の 特 徴 は 、全 室 が 個 室 で、お 客 様 のプライベートを 何よりも重 視 する姿 勢にあり、全てのお 客 様にリ
ラックスしていただける店作りを目指している。また、予 約が入った時には、お客 様 のご要望を正確に聞き取り、ス
タッフで綿 密 な 打 ち合わせをして、限られ た 予算や 条 件 の 中 で 何が で きるのかを、頭をフル 回 転させて考えてい
る。一つ一つの努力の結果、お客様からお褒めの言葉を頂いたときには、本当に嬉しい。
また、毎年新規出店を継 続しており、今後も女将には一つの店が任され、ゼロから作り上げ ていくことになる。その
責任は大きいが、やりがいはもっと大きい。人材 教育も現 場に任されている部分が大きく、部下が100%力を出せ
る状 況を見極めて指 導するように心がけている。教えた仕事が できるようになっていく姿を見ていると、自分が人
材を育てているという醍醐味を感じる。
◆
社員満足度
現場主義を徹 底していて、現場を経 験した人材を本部に引き上げるのが基 本 方針。そのため、現場と本部の判断が
乖 離 することが 極めて少ない 組 織を目指している。現 在、私は研 修 制 度や店 舗 運営の 基 本 方 針 作成 等に参加して
いて、会社の基 礎を作っているという実 感がある。
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インタビュー ③ | Interview
Report
一方、どんなに忙しくても、女将として店頭に立って、お客 様を送り迎 えすることを心掛けている。店舗の 特 性 上、
20代ではお 会いできる機 会が少ない経営者、著名人などの顧客層と直接 接することができるのは、自分自身の成
長にもつながっている。また、専 務は「疲れていても、美しくあることを心 がけなさい」と言う。それは、美しい 生
き方をしなさいという教えだと思う理 解している。女将という仕事は、女性ならではの心遣いに基づくプロ意 識を
日々試 されるのと同時に、男性と同 等 の 数 字に対 する理 解 力や店 舗の 運営 能 力も求められる。厳しいが、仕事 を
通じて成 長しているという実 感は強い。また、日本 の文化を身に付けながら働くことが できる職 場は、そう多くな
い。仕事を通じて、人間的にも女性としても成長できる点に私自身惹かれている。
◆
働きやすさ
会 社 が成 長 途 上にあり、これから規 定を整 備していかなければ ならないものも多い。女 性 社 員 が 多い ので、女 性
が長 期間、安心して働くことができる仕組みを作ることは急務になっている。産休や育休を取得する社 員が出てく
ると、そ の周 囲の 社 員 が成 長する絶 好 の 機 会になる。誰もが 働きやすい 仕 組みを、積 極 的に作ってい る最 中であ
り、その 実現のためにまだまだ 課 題は沢 山あると感じている。頑 張ったら頑 張った分、それにふさわしいポジショ
ンを用意してくれるのが当社の風 土。例えば、自分が産休や育休を取った後でも、復 帰する場所をきちんと作って
くれるという信 頼 感が、会社にはある。ニュース等で目にする飲 食 業 界 の労働環 境に比べ れば、当社は別世界 のよ
うに感じる。女将である自分は、基 本 的に土日は休んでいるし、他の 社 員にも週 休 2日を徹 底している。仕事 の日
はモチベーションを高くもってしっかりと働き、休 みの日はしっかり休む。そのようなメリハリのついた働き方を会
社は評価している。人と人との結びつきを大 切にする社 風 なので、連帯感は強い。例えば、飲食業 界では調理部門
とホール 部 門 が 縦 割りになっていて、相 互の 交 流 や助けあう場 面は少ないが、当 社は 気 軽にサ ポートし合ってい
る。社内の懇 親会などがあると、すぐに部門の垣根を超 えて和気藹々と盛り上がるのも、普段から助け合うことが
普通のことになっているからだろう。
◆
グローバル性
ニューヨークに出店するという会社の目標は全社 員が共 有していて、自分も含めた誰にでも海 外でチャレンジする
チャンス が ある。私の店 は 顧 客 の 30 %が 外 国 人で、宗 教 上や 生 活 習 慣 上の 理 由で 使 えない食 材 もあり、予 約や
オーダーの段階できちんと確 認しなければならない。その意味では、毎日異 文化 交 流をしているようなもので、そ
れが 楽しい。懐 石 料理の説明など、日本人なら当たり前のことでも、外国 人には興味 深いものがたくさんある。仕
事で使う必要性に触れて、初めて英 語が 話 せない自分が 悔しいと思えるようになった。日々、新たな発 見がある環
境は、仕事をする上で本当に貴重だと感じる。
◆
最後に…
営 業 の 現 場で直 面している問題をもっと吸い上げ て、解消していけるようにしたい。例えば、最 近 始めたネット経
由での 契 約申し込 みについては、システムの 柔軟さを求める声があり、改善する方法を 考えている。クレジットセ
ンターの経 験を通じて、自分で考え、行動する力が付き、コミュニケーション能 力も上がったと思うので、自分らし
さを発揮していきたい。
◆
この会社に入ろうとしている方へのアドバイス
今はできなくても、自分たちと同じ気持で仕事 をしてほしい。私は当社に入社するまで、パソコンに触ったことも
なかったが、仕事 を 通じてスキルを身に付け、当社のWeb担 当になり、今では趣 味にもなっている。「折 角仕事 を
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審 査 員 からの 総 評
Commented by Inspector
接 客サービスの 最 高 峰と称 揚されるリッツ・カールトン。「 満 室で宿 泊できない 客 のために、競 合する別のホテル
を手 配した 」「結 婚 記 念日の 宿泊を急 用でキャンセルした客 の自宅に、シャンパンが届いた 」等々、感 動の 逸 話に
は事欠 かない。キ ーになるのは、「 顧 客 の心をつかむ」ことだ。あるいは「感 動 の商品 化 」と言い 換 えてもいいか
もしれない。これが できるかできないかで、繁 盛 店と閑 古鳥が 鳴く店との 差 が出 来てしまう。当社 が、京 都に1号
店を出 店し、あっという間に繁 盛 店になったのも、顧 客 の心をつかむことに成 功したからに他 ならない。では、何
故 つかむことが できたのか。実 際に当社の店舗を訪問してみると、その 答えが見 えてくる。行き届いた 接 客態 度、
押し付けがましくない高級 感 の 演 出、そしてお 得 感 の高いメニュー構 成 。「もう一度 来 店したい」「友 人に紹 介し
たい」等々、リピーターを作る感 動の仕掛けが 奏功しているのだ。
リッツ・カールトンは「クレド」でも有名で、全従 業 員 がカードサイズの 折りたたんだ「クレド」を携 行している。そ
の中の「従 業 員への約束」という章には、
「お客 様 へお約束したサービスを提 供する上で、紳士・淑女こそがもっと
も大 切な資 源です」という一文がある。リッツ・カールトンの顧客といえばセレブばかりだが、そのセレブにサービ
スをする従 業 員自身が紳士・淑女であることが最も大 切であり、紳士・淑女になれる環境を会社が 提 供すると「約
束 」しているのだ。この 発 想と同じことを、同社の中 嶋 社 長は「行動には『品 格』と『思い』がこもっていることが
重要で、評価基 準もそこに置いている」という言い方で表 現している。数字的な成 績 以 上に、
「品 格」と「思い」を
評価すると従 業員に「約束」しているのだ。旧態依 然とした日本 料理 業 界で、数字以 外の評価基 準を上位に置いて
いる企業は珍しい。
接客サービスの質は、それを提 供する人に100%依 存する。そこが 接客 業の一番難しい点で、だからこそサービス
の 質を維 持する(=落とさない)ために、マニュアルを作り、マニュアルに基づくサービスをすることが 業 界 の常識
になっているのである。問題はマニュアルなど 事細かく教 育していくことは大 切である一方 で、接 客スタッフの主
体 性も重 要 であると考えている。だからこそ、中 嶋 社 長は会 社の 考え 方や行 動 指 針を伝 えていくことは重 要 であ
るが、当社では、お客様に接している現場の社 員が自分で考えて判断し、行動することも大 切にしている。」と明言
しているのだろう。「マニュアルや指示通りにできているから十 分」ではなく、
「目の前のお客 様と接している自分
が 考え、判断して欲しい」と考える。それが、当社の店 舗の 雰 囲 気を前 向きで 明るいものにし、現 場からも革 新を
生み出す原 動力になっているのに違いない。また、
「ありきたりのサービス」に感 動する客は少ないし、場合によっ
ては反 感も買ってしまう。逆に、予想を上回るサービスを顧客が 実 感すれば感 動を生み、それが 顧客からの支 持に
つながり、顧 客 の支 持を従 業 員 が 感じれば、更にサービスに力が入るという正のス パイラルを導くこともできる。
銀 座本店を訪問した時、老舗の 料 亭が 軒を並べる激戦 地の中にありながら、他 店にはない 行列が当社の店舗の前
には出来ていた。この光景が、当社の成 功を雄弁に物語っている。
従業員の一人が「飲食業は人 気がない職業。それを当社が 変えたい」と意 気込 んでいた。中嶋社長も「お客様や他
業 界から尊 敬される会 社にしたい」「プライドを持って働ける職場を作りたい」「クオリティの高い仕事をして人間
としても成長したい」と従 業 員に語りかけたという。日本の「おもてなし」は世界一と言われるが、そのおもてなし
をしている側の労 働条 件や職 場 環 境は、決して世界一ではない。当社は、その現 状を変えようとし、更に世界進出
も 視 野 に 入れて い る。当 社 の目 指 す企 業 像 を 端 的 に 表 現 す れ ば 、「世 界 一 の サービ スを 提 供 する、世 界 一 の 職
場」。チャレンジが好きで、向上心が強い人にとっては、充実した仕事ができるはずだ。
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従 業 員アンケート
集計結果
Questionnaire Results
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従 業 員アンケート集 計 結 果 ① | Questionnaire
Results
対象者
▲
▲
男女比
男性
女性
▲
0
40.9 %
59.1 %
新卒採用
中途採用
22.7 %
77.3 %
入社してからの年数
95.5 %
20
4.5 %
(∼ 3 年未満)
40
60
80
0.0 %
( 3 年以上 ∼ 5 年未満)
( 5 年以上 ∼10 年未満 )
100
0.0 %
(10 年以上∼)
▲
役職
0
72.7
20
40
%
( 一 般)
27.3
60
80
0.0
%
( 管 理 職)
100
%
( 役 員 )
▲
職種
営業系
企画/事務系
54.5
%
企画/マーケティング/広報
0.0
%
営業マネージャー/スーパーバイザー
4.5
%
人事/教育/法務/総務/知財
9.1
%
営業事務・アシスタント
0.0 %
経理/財務/会計職種
0.0
%
コンサルタント
0.0
一般事務/秘書/コールセンター関連
0.0
%
31.8
%
営業/販売/接客
%
技術系
13
入社時の情報
その他
IT コンサルタント
0.0
%
SE・プログラマ
0.0
%
エンジニア
0.0
%
デザイナー
0.0
%
その他
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従 業 員アンケート集 計 結 果 ② | Questionnaire
Results
結 果
① 社長力
5
4
⑥ グローバル性
② 成長性
3
2
1
⑤ 社員満足度
③ 働きがい
④ 働きやすさ
▲
社長力
▲
成長性
▲
働きがい
▲
働きやすさ
▲
社員満足度
▲
グローバル性
総合スコア
3.7
14
点
4.0 点
3.8 点
4.0 点
3.9 点
3.6 点
3.0 点
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従 業 員アンケート集 計 結 果 ③ | Questionnaire
Results
①社長力
YES!
1. オーナー経営者だと思いますか?
2. ベンチャー企業色は強いと思いますか?
0
1
2
0
1
2
0
1
2
0
1
2
0
1
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0
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3
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5
3
4
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3
4
5
3. 社長が会社をどのようにしていくつもりなのかを理 解していますか?
4. 社長のリーダーシップは強いと思いますか?
5. 社長の社内での影 響力は強いですか?
6. 社長と社 員との間は仲間意 識が強いですか?
Q
社長の社長力を感じる点や社長の良い点を教えてください
・誰からも嫌われない人柄で、ついていきたくなるビジョンと人徳を兼ね備えている点。
・古くても、良い物は残し 常に新しいものに、チャレンジして行く 意気込みが感じられる。
・こだわりだけに、とらわれず 柔軟な考え方を持っている。
・経営理念等を明確に掲げ、社員全員に徹底して研修を行い 浸透させている。その理念に基づいた業務もわかりやすく
説明し ている。
・常に現場を気にしていて、経営者に関わらず必要なら現場に入り 一スタッフとして加わる事が出来る。
・何事もスピードを意識し、実行する時も冷製な判断で即決、即断で動く事が出来る。
・プロセスをきちんと見てくれている
・社長はとにかくエネルギーに溢れ、会社を大きくするという意思のもと確実に結果を残しています。
・新しいことに常にチャレンジし続ける姿は、本当に素敵だと感じます。
・社員の気持ちを理解した上で、言葉を掛けて下さること。また、距離感を保ちながらも手を差し伸べて下さること。
・人手が足りない時仕事を手伝ってくれます。
・一般社員でも社長とコミュニケーションを取る機会が多く、壁を感じない点が良いと感じます。
・誰とでも気さくに話せるところ
・社員の意見を検討し答えてくれる。
・これからのことをしっかりと考え自分の道を作ってくれる。
・社員誰とでも分け隔てなく、進んでコミュニケーションをとって下さる所
・将来のビジョンが明白かつ、実行力がある所
・熱意が伝わる
・行動力と決断力の速さ。
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従 業 員アンケート集 計 結 果 ④ | Questionnaire
Results
②成長性
YES!
1. 事業内容や関連子会社は拡 大・増加していますか?
0
0
2. 個人の目標設 定は高く設 定されていますか?
1
0
0
3. 会社は社 員の育成に力を入れていると思いますか?
0
0
4. 会社の経営や利益は安定していると感じますか?
0
0
5. 正社 員の増加率が 高いと感じますか?
0
0
Q
1
2
3
4
5
3
4
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2
2
3
4
5
2
会社の成長性を感じる点を教えてください
・変化へ柔軟に対応しようという姿勢。
・店舗展開や人材の増加等
・高級店にも、関わらず 店舗展開が早い事。
・独自のノウハウ、オリジナルの商品が確立されている事。
・店舗展開
・毎年新店を出しており、今後も明確な計画がある。
・一年に一回かまたは二回の店舗出店。中途、新卒の人材採用数。また、規定や規則の整備する姿、社員が仕事しやす
い 環境作りに力を入れている事が明確でわかりやすい。
・店舗展開が早い
・まず第一に、職場環境が改善されたことです。会社規模が大きくなるにつれ、本部機能が充実し私たち現場の社員の
負担が大きく減りました。そして、アルバイトの比重の多かった以前と比べ、現在では正社員数が大幅に増え社員一
人あたりの負担が軽減されました。社員の時間の使い方も変わり、教育や店舗向上への取り組みなどに力を入れ、今
後更なる発展をしていくのではないかと感じております。
・毎年の店舗展開。
・新店舗が毎年できてきている。
・社内の人事体制を整え、新店舗や人事評価制度を作ろうとしている点に成長性を感じます。
・新店舗を考えたり組織を構成していっている所です。
・まだ伸び始めだと思うのでわかりません。
・本社の機能が充実化し、現場の効率アップに努めて下さっている所
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従 業 員アンケート集 計 結 果 ⑤ | Questionnaire
Results
③働きがい
YES!
1. 給与や人事評価は実 力主義だと思いますか?
0
1
2
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1
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1
2
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5
2. 国際 感覚が身につけられる職場環境があると思いますか?
3. 社内には自由に意 見を言える雰囲気があると思いますか?
4. 社 員が新しい事にチャレンジしやすいと思いますか?
5. 責任ある仕事を任せてもらえる環境だと思いますか?
6. 経営者との距離が近く、直接 会話したり、アドバイスを受けられる環境ですか?
Q
会社で働きがいを感じる点を教えてください
・自分自身でゼロから制度や仕組みを作っていける点。自分の成長が会社の成長と密にリンクしている点。
・自分のアイディアが料理に関しては自由にできること
・まだまだ、これからですが 会社の方向性と自分の意見が合って いること。頼りにされたり、頑張った分だけ 評価が
上がっていると実感出来る事。
・お客様の笑顔、御言葉、昇給
・考えることを求められるので、考えて、行動して、結果として成果が出たとき。
・能力を認められれば、責任ある業務に携わる事が出来る。また、その業務を完遂し成果を上げる事ができれば認めら
れ評価をしてもらえる。
・実力主義
・社員アルバイトともに、自分が教えた子が仕事を覚え成長していく姿を見るのはとてもやりがいを感じます。そして
会社規模拡大とともに、仕事の幅が広がり様々な仕事に携われる環境ですので常に向上心を持っていられることにと
てもやりがいを感じます。
・このようにしたい !! と、思ったことを行動に移し、お客様からの感謝の言葉をを頂いたとき。
・季節によって食材が変わるので、色々な食材の扱い方を教えてくれる事です。
・お客様からありがとうと感謝の言葉を頂いた時に働きがいを感じます。あとは前出来なかった事が出来るようになっ
た時に感じます。
・いつも忙しいところです
・お客様にお褒め頂いた時
・上の人間から仕事を振ってもらえる。
・自分の意見を発言できる。また実現していきたいと思える。
・店舗が増える機会が多く、それに伴い自身の役職、仕事での責任感のレベルアップのチャンスがある所
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従 業 員アンケート集 計 結 果 ⑥ | Questionnaire
Results
④ 働きやすさ
YES!
1. 働きやすい快 適な 環境だと思いますか?
0
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3
4
5
2. 個人の成績に直 結しない部分も適切に評価されていますか?
3. 社 員同士、良 好な人間関係がつくりやすいと感じますか?
4. 社 員の意 見が職場環境に十 分に反映されていると感じますか?
5. 女性社 員が適切に評価され、管理職や要職に就いていますか?
6. 職場の雰囲気は元気で明るく活気にあふれていると思いますか?
Q
会社で働きやすいと感じる点を教えてください
・平均年齢が 20 代後半ということもあり、フランクにコミュニケーションが取れる点。
・適度な緊張感と気の許しあえる仲間達、みんなプロ意識を持っているので意見も言い合える
・チームワーク
・現場主義なので、現場の状況により、随時変更できる。
・女子主体の現場も活気に溢れ、仲間意識を持って問題、課題に取り組む事が出来る。
・女性社員がとても多く、とても人間関係が良い点です。仕事上の悩みや、壁にぶつかった時に相談できる相手がいる
ということで何度も助けられました。そして年齢に関係なく、評価されるということです。自分自身のやりがいに繋が
り、会社の発展にも貢献できる環境にとても感謝しています。
・プライベートな時間の確保 ( 連休など ) もあり、働きすぎることもないのでリフレッシュした状態で働けます。
・みんなが楽しく仕事をしていることです。
・上司へ意見や質問をしやすい環境にある点で働きやすさを感じます。
・従業員みなコミュニケーションがとれているところです。
・とてもフラットで自分の意見も発言しやすい。
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従 業 員アンケート集 計 結 果 ⑦ | Questionnaire
Results
⑤ 社員満足度
YES!
1. 気持ちよく働ける、奇麗でおしゃれなオフィスだと思いますか?
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2. 会社のホームページはセンスがよいと感じますか?
3. 会社から大 切にされていると感じますか?
4. 社内旅行や社内部活動など、社内交流の場がありますか?
5. 尊敬できる社 員がいますか?
6. 会社に満足していますか?
Q
会社に満足している点を教えてください
・仕事に集中できる環境があるし、整備する姿勢もある。
・正当な評価を受けていること、頑張れば頑張る分だけ評価されると感じる
・経営者、経営ではなく 社員全体で、会社を大きくして行こうという方向性が実感出来る事。
・休暇
・一人一人を見て評価してくれる。考えることが課題に出されるので、考えることが身に付く。
・代表取締役と職場での距離が近い分、何かと相談を受ける事が多く、自分が必要とされている気がする。しかし、不
満を持った社員に対する処置を常に見ているので自分が会社(社長)にそぐわないと判断されたら即捨てられると自
覚してる分、良い緊張感を持って仕事する事が出来る。
・自分自身を高められる環境ということにとても満足しています。日々大きくなる会社とともに、常に新しいことに挑
戦できます。
・日々進化し、成長していること。変わろうとする動き。
・労働条件が良い事です。
・評価されるべきところはきちんと評価される点に満足しています。
・会社内の連携がうまくとれていて 問題があってもすぐ解決できるところです。
・単純にがむしゃらに頑張りたいと思える。
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従 業 員アンケート集 計 結 果 ⑧ | Questionnaire
Results
⑥ グ ロ ーバ ル 性
YES!
1. 社 員構成や仕事の内容はインターナショナルですか?
0
1
2
0
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2
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1
2
0
1
2
0
1
2
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3
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5
2. 海 外展開をしていますか、または直 近に海 外展開の計画がありますか?
3. 外国人社 員の採用を行っていますかまたは直 近に行う計画がありますか?
4. 外国人が働きやすい職場環境だと思いますか?
5. 外国人社 員が適切に評価され、管理職や要職に就いていますか?
6. 会社の Web サイトや提 供サービスは多言語 化対応していますか?
Q
会社がグローバル化されていると感じる点を教えて下さい
・既に海外に出店している、及び外国籍の社員も活躍している。
・少人数では、経営が難しいと言われている 日本料理店を、盛り込み、I.H なべを使い、少ない料理人での経営を実現
している。インホマートの導入。
・英語メニュー
・英語が完璧な人がいる。
・中国にライセンス契約している店舗がある。また、五年後の北米進出計画もある。
・中国出店
・英語メニューを作成したり、アルバイトの方々が多国語を話せる。
・北京店をオープンしたのが一番大きな出来事だと思います。お客様でも海外の方がたくさんいらっしゃいますが、今
後の出店計画としていずれはニューヨークとの話も出ています。そして日々「視野を広く」というお話を上司から聞
いており、私自身海外を意識することが多くなっています。
・海外に店舗が有ることです。
・海外へ出店している点と、英語メニューを提供している点にグローバル化を感じます。
・バイトに中国人がいるところです。
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株式会社style-RANGE
調査結果報告書
【調査期間】 2014 年 8 月 8 日∼ 2014 年 9 月 11 日
提供者:株式会社インフォランス
調査者:一般社団法人アジア成長企業調査協会(DACRA)
〒103-0004 東京都中央区東日本橋 2 -15 - 4 PMO 東日本橋ビル 7F
E-mail award @ inforance.biz
Fax
21
03 - 5823 - 7560
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企業調査取扱規定
Research Provisions
1
本 調 査 報 告 書は 調 査日現 在における企 業 情 報を基に作成 されています。一 般 社 団 法 人アジ ア成 長
企業 調査協会(以下当協会)の調査 員による聞き取り調査(面接)と、社 員 全 員を対 象にした無記
名式アンケート調査の結果を総合的に判断し、当協会の定める基準で評価しています。
2
企 業 概 要は企 業より提 出され た書 面 調 査 書 の回 答 内 容 を そ のまま記 載しており、登 記 簿にて 記 載
されている事項は当協会により確認しています。
3
本 調査報告書 の 使 用者については、企業情 報閲覧に関する同意を行い、且つ氏名、有 効なメールア
ドレスを 登録した者に限ります。また、本 調査報告書 の 使 用目的は、就 職・転職 活動における企業
情 報 の 閲 覧、取引 企 業による企 業 情 報 の 閲 覧に限 定し、そ の 他いかなる場 合にお いても使 用は出
来ません。取得した情 報は、第三者に漏らすこと、回覧、配布を禁止 致します。
4
調査内容は、巻末 記載の調査年月における状 況であり、調査内容が未 来に渡って評価されるもので
はありません。
5
調 査 報 告書 の 著 作 権は当協会に帰属します。調 査 報 告書 の 複製、貸与、翻 訳そ の 他 弊 社の 著 作 権
を侵害する行為は一切禁止します。
6
万一、使 用者が上記に違 反して調査報告書 の内容を第三者に漏らした為、弊 社に対し何らかの紛議
が生じ、もしくは使 用者が弊 社の 著 作 権を侵 害し、これによって弊 社 が 損害を被ったときは、その
損害は使 用者に賠 償して頂きます。
7
損害賠 償に関して使 用者と弊 社の間に訴訟の必要が生じたときは東 京地方裁判所を管 轄 裁判所とし
ます。
8
22
弊社は、調査報告書の記載内容について損害賠 償の責を負いません。
© 2014 Developing Asian Companies Research Association
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※ 本書の内容に関するお問い合わせは、お名前とご連絡先を明記の上、E-mail または Fax にてご連絡ください。
※ 本書の一部または全部について、個人で使用するほかは、著作権者の承諾を得ずに無断で複写・複製することは禁
じられています。