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3.事業の内容 - 成田国際空港株式会社

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3.事業の内容
(1)事業の概要
当公団は、国が定めた基本計画を基に、国からの指示を受けて、新東京国際空港の設置及び管理を効率的に行
うこと等により、航空輸送の円滑化を図り、航空の総合的な発達に資するとともに、わが国の国際的地位の向上
に寄与するため、次の業務を行うこととされています(公団法第1条、第20条第1項)。
①
新東京国際空港の設置及び管理を行うこと
②
新東京国際空港における航空機の離陸又は着陸の安全を確保するために必要な航空保安施設の設置及び管
理を行うこと
③
新東京国際空港の機能を確保するために必要な航空旅客及び航空貨物の取扱施設、航空機給油施設その他
の施設の建設及び管理を行うこと
④
新東京国際空港の周辺における航空機の騒音等により生ずる障害を防止し、損失を補償するため、騒音防
止工事等を行う者に対する助成、住居を移転する者に対する損失の補償、緩衝地帯の整備のための土地等の
取得、造成、管理等に必要な業務を行うこと
⑤
これらの業務に付帯する業務を行うこと
当公団は、上記の業務の遂行に支障のない範囲内において、あらかじめ国土交通大臣の認可を受けて、次の業
務を行うことができます(公団法第20条第2項)。
①
上記③の施設以外の施設で、新東京国際空港を利用する者の利便に資するために空港の敷地内に建設する
ことが適当であると認められる事務所、店舗その他政令で定めるものの建設及び管理を行うこと
②
委託に基づき、飛行場の工事並びに飛行場に関する調査、測量、設計、試験及び研究を行うこと
国との関係を人事、業務、財務、資金関係等について整理すると、次のとおりです。
国
航
新東京国際空港設置事業
新東京国際空港の設置・
管理事業
事業主体
指示
港
空
整
備
総裁・監事の任命
事業計画等の認可
資金計画・償還計画の認可
財務諸表の承認
○
○
政府出資金の出資
財政融資資金の融資
事
政
○
○
○
○
業
策
直
○
轄
事
業
航空管制業務等
− 16 −
新 東 京 国 際 空 港 公 団
空
基 本 計 画 の 策 定
○
○
○
事業の実施
資金調達(債券の発行等)
債務の償還
○
○
出資金の受入
財政融資資金の償還
なお、これらの業務を行う当公団の組織図は、次のとおりです。
新東京国際空港公団組織図
秘
書
室
監
査
室
調
査
役
調
査
役
調
査
役
務 部
次 長
総
人
労
会
厚
調
務
事
務
計
生
査
課
課
課
課
課
役
経
理 部
次 長
経
資
契
管
審
調
理
金
約
財
査
査
課
課
課
課
課
役
用
地
管 理 課
用地第一課
用地第二課
用地保全課
企
審
議
役
画 室
次 長
第1旅客ターミナル
地区改修業務推進室
空港計画室
総
工
務
部
管 理 課
土木第一課
土木第二課
舗 装 課
建 築 課
機 械 課
電 気 課
通信無線課
部
共生業務室
企 画 課
振興整備課
移転業務課
南地域相談センター
北地域相談センター
茨城地域相談センター
環境管理室
環境計画課
環境整備課
生活環境課
地域共生部
次 長
総
裁
副総裁
理 事
監 事
事業本部
副本部長
保安警備部
次 長
保安企画課
警備計画課
航空保安対策課
警 務 課
消 防 課
管 理 役
管
総 務 課
収入管理課
事業管理課
理
部
旅客ターミナル部
次 長
業務第一課
業務第二課
業務第三課
貨物ターミナル部
計
業
運
給油事業部
次 長
事 業 課
給油第一課
給油第二課
調 査 役
管 理 役
情報業務部
情報業務課
情報運用課
サービス部
運用本部
副本部長
保全第二部
事
局
務
管
理
課
課
管
理
理
用
役
課
課
管
副 本 部 長
工
総
理
役
保全計画課
管 理 役
土 木 課
照 明 課
無 線 課
保全第一部
理
課
課
課
管
運
運用管理部
次 長
管
画
務
用
部
建
機
電
通
築
械
気
信
課
課
課
課
総
会
保
務
計
安
課
課
課
土木工事部
土木工事第一課
土木工事第二課
舗装工事課
施設工事部
建築工事課
機械工事課
電気通信工事課
東京事務所
次 長
− 17 −
調
査
役
(参
考)1
業務に係る法律
当公団は、新東京国際空港の設置及び管理を効率的に行うこと等により、航空輸送の円滑化を図り、もって航空
の総合的な発達に資するとともに、わが国の国際的地位の向上に寄与することを目的として設置されていますが
(公団法第1条)、新東京国際空港の設置及び管理は、多くの法令の規定に基づいて行われています。
関係する法律のうち主要なものについて関係条文等を示すと、次の通りです。
(1)新東京国際空港公団法(昭40法第115号)
法人格(第3条)、資本金(第5条)、役員の任命(第11条)、業務の範囲(第20条)、基本計画
(第21条)、業務の実施(第22条)、投資(第23条の2)、事業計画等の認可(第26条)、財務
諸表等(第27条)、利益及び損失の処理並びに納付金(第28条)、借入金及び新東京国際空港債券
(第29条)、償還計画(第31条)、余裕金の運用(第32条)、財産の処分等の制限(第33条)、
監督(第36条)、報告及び検査(第37条)
(2)航空法(昭27法第231号)
使用料金(第54条)、新東京国際空港等の設置又は管理(第55条の3、第56条)
(3)空港整備法(昭31法第80号)
第一種空港の設置及び管理(第3条)、兼用工作物の工事の施行等(第12条)
(4)石油パイプライン事業法(昭47法第105号)
基本計画(第3条)、石油パイプライン事業の許可(第5条)、工事の計画(第15条)、石油輸送規程
の認可(第20条)、変更命令(第21条)、保安規程(第27条)、報告徴収及び立入検査(第
36条)
(5)新東京国際空港周辺整備のための国の財政上の特別措置に関する法律(昭45法第7号)
空港周辺地域整備計画の決定等(第2条)、国の負担又は補助の割合の特例(第3条)、財政上及び金融
上の援助(第4条)
(6)公共用飛行場周辺における航空機騒音による障害の防止等に関する法律(昭42法第110号)
特定飛行場の設置者及び使用者の債務(第4条)、学校等の騒音防止工事の助成(第5条)、共同利用施
設の助成(第6条)、住宅の騒音防止工事の助成(第8条の2)、移転の補償等(第9条)、緑地帯等の
整備(第9条の2)、損失の補償(第10条)
(7)特定空港周辺航空機騒音対策特別措置法(昭53法第26号)
特定空港の指定等(第2条)、損失の補償(第7条)、土地の買入れ(第8条)、移転の補償等(第9
条)、買い入れた土地の管理等(第10条)
− 18 −
(参
考)2
第7次空港整備五箇年(七箇年)計画
平成8年12月13日
閣
議
決
定
空港整備五箇年計画を次のとおりに定める。
1
空港整備事業の実施の目標
国際及び国内の航空輸送に対する国民の要請に応えて、空港周辺における環境の保全、航空交通の安全
の確保及び震災等災害対策の強化を図りつつ、空港の整備を計画的に推進するため、平成8年度以降五箇
年間における空港整備に関する投資の規模を3兆6,000億円(調整費2,000億円を含む。)とする。
なお、この計画の実施に当たっては、財政の健全性の確保に留意しつつ、その促進に努めることとし、
各種事業の整合性の確保を図り、建設コストの低減等により効果的、効率的な整備に努める。また、今後
の社会・経済の動向、財政事情等を勘案しつつ、弾力的に本計画の実施を図るとともに、必要に応じ、そ
の見直しにつき検討するものとする。
この計画における事業別の実施の目標は、次のとおりとする。
(1)空港の整備
(ア)航空による国際交流の増大と国内航空ネットワークの充実に対する国民の緊急の要請にこたえる
ため、航空ネットワーク形成の拠点となる大都市圏における拠点空港の整備を最優先課題として推
進する。具体的には、新東京国際空港の平行滑走路等の完成をめざすとともに、東京国際空港の沖
合展開の早期完成を図り、併せて、近畿圏の既存空港との役割分担を明確にした上で、関西国際空
港の全体構想のうち2期事業として平行滑走路等の整備を推進する。また、中部圏における新たな
拠点空港の構想について、定期航空路線の一元化を前提に、関係者が連携して、総合的な調査検討
を進め早期に結論を得た上、その事業の推進を図る。さらに、東京国際空港の将来における能力の
限界に対応し、首都圏における新たな拠点空港の構想について、事業着手をめざし、関係地方公共
団体と連携しつつ総合的な調査検討を進める。
(イ)国際及び国内の航空ネットワークの充実を図るため、一般空港等ついて継続事業を中心として整
備を進めるとともに、需要への対応を基本としつつ、既存空港の高質化等所要の整備を図る。
(2)空港周辺環境対策事業の推進
航空機騒音に係る環境基準の達成のため移転補償等を進めるとともに、緩衝緑地帯の造成、再開発
等の事業により周辺地域の整備を進め、空港と周辺地域の調和ある発展を図る。
(3)航空保安施設の整備
航空交通の増大と多様化に対応して、安全の確保を最優先としつつ、空域の有効利用等による航空
交通容量の拡大を図るため、次世代のシステムを含めた航空保安施設の整備を図る。
2
空港整備事業の量
(1)空港の整備
2兆
220億円
(2)民間出資関連事業の推進(関西国際空港の整備)
5,740億円
(3)空港周辺環境対策事業の推進
3,370億円
(4)航空保安施設の整備
4,670億円
(5)調整費
合
2,000億円
計
3兆6,000億円
(注)「第7次空港整備五箇年計画」は、計画期間を2年間延長し、平成8年度を初年度とする空港整
備七箇年計画(平成8年度から平成14年度)に改定されました(平成9年12月12日閣議決
定)。
この、第7次空港整備七箇年計画における新東京国際空港の需要予測値は、次のとおりです。
区
分
旅客数(千人)
貨物量(千トン)
2000年
2005年
2010年
2015年
28,300
32,720
37,980
42,600
1,595
1,897
2,260
2,626
− 19 −
(参
考)3
成田空港への国際線定期便乗り入れ航空会社(39カ国2地域65社)
国
アメリカ合衆国
イギリス
イタリア
イラン
インド
インドネシア
ウズベキスタン
エジプト
オーストラリア
オーストリア
オランダ
カナダ
韓国
シンガポール
スイス
スウェーデン
デンマーク
ノルウェー
スペイン
スリランカ
タイ
中華人民共和国
名
航
空
会
社
名
アメリカン航空
コンチネンタル・ミクロネシア航空
コンチネンタル航空
デルタ航空
ノースウエスト航空
フェデラルエクスプレス
ポーラーエアカーゴ
ユナイテッド航空
ユナイテッド・パーセルサービス
ブリティッシュ・エアウェイズ
ヴァージンアトランティック航空
アリタリア航空
イラン航空
エア・インディア
ガルーダ・インドネシア航空
ウズベキスタン航空
エジプト航空
カンタス航空
オーストリア航空
KLMオランダ航空
エア・カナダ
アシアナ航空
大韓航空
シンガポール航空
シンガポール・エアラインズ・カーゴ
スイス インターナショナル エアラインズ
スカンジナビア航空
ターミナル
ビ
ル
1
2
2
2
1
貨物
貨物
1
貨物
1
1
1
2
2
2
貨物
2
2
2
1
2
2
1
1
貨物
2
2
週間発着
回
数
64
48
28
14
364
130
16
210
52
28
14
20
4
8
14
10
4
62
10
10
26
56
106
54
2
12
乗 り 入 れ
年
月
1987年5月
1993年4月
1998年12月
1987年3月
1978年5月
1988年6月
1998年12月
1983年4月
1991年2月
1978年5月
1989年5月
1978年5月
1978年5月
1978年5月
1978年5月
2002年7月
1978年5月
1978年5月
1989年7月
1978年5月
2000年4月
1990年1月
1978年5月
1978年5月
2001年7月
1978年5月
14
1978年5月
イベリア・スペイン航空
2
−
スリランカ航空
2
6
タイ国際航空
2
44
中国国際航空
2
34
中国東方航空
2
32
中国南方航空
2
14
中国西南航空
2
12
中国西北航空
2
14
中国北方航空
2
14
台湾
エバー航空
2
28
チャイナ エアライン
2
58
(香港)
キャセイパシフィック航空
1
84
AHKエアホンコンリミテッド
2
2
トルコ
トルコ航空
2
8
ドイツ
ルフトハンザ・ドイツ航空
2
32
日本
全日本空輸
2
284
日本アジア航空
2
56
日本エアシステム
2
64
日本貨物航空
貨物
86
日本航空
2
715
JALウェイズ
2
42
エアーニッポン
2
14
エアージャパン
2
28
ニュージーランド
ニュージーランド航空
2
14
パキスタン
パキスタン国際航空
2
4
パプアニューギニア
ニューギニア航空
2
2
バングラデシュ
ビーマン・バングラデシュ航空
2
2
フィジー
エア・パシフィック航空
2
6
フィリピン
フィリピン航空
2
26
フィンランド
フィンランド航空
1
4
ブラジル
ヴァリグ・ブラジル航空
1
8
フランス
エールフランス航空
1
46
エア・タヒチ・ヌイ航空
1
6
ベトナム
ベトナム航空
2
20
マレーシア
マレーシア航空
2
30
メキシコ
メキシカーナ航空
2
−
モンゴル
ミアット・モンゴル航空
2
4
ロシア
アエロフロート・ロシア航空
2
28
(注) 1 週間発着回数は、2002年11月現在。
2 共同運航便は機材使用会社の回数に含める。
3 週間発着回数の欄中「−」は、自社機材での運航がないことを示す。
2001年1月
1984年7月
1978年5月
1990年4月
1990年4月
2001年10月
2002年4月
2002年5月
2002年4月
2002年4月
2002年4月
1978年5月
2002年11月
1989年8月
1978年5月
1986年3月
1978年5月
1988年7月
1985年5月
1978年5月
1999年10月
2002年4月
2002年3月
1980年8月
1978年5月
2002年4月
1980年5月
1988年10月
1978年5月
1983年4月
1978年5月
1978年5月
1998年11月
2000年11月
1978年5月
2002年3月
2002年4月
1978年5月
− 20 −
(参
考)4
わが国における成田空港のシェア
成田空港は、わが国の国際空港のなかでは、全体の旅客数で53.6%を、国際貨物輸送については
61.6%を占めております。
わが国における成田空港のシェア
48.7
(平成12年)
26.9
8.2
5.5 1.3 9.4
国際線発着回数
53.6
25.6
8.5
5.0 2.1 5.2
国際線乗降客数
61.6
30.0
4.2 1.9 1.0 1.3
80%
90%
国際貨物取扱量
0%
10%
20%
成田空港
30%
40%
関西国際空港
50%
60%
名古屋空港
70%
福岡空港
100%
東京国際空港
その他
※「空港管理状況調書」による。
(参
考)5
世界における成田空港のランキング
成田空港は、国際民間航空機関(ICAO:International Civil Aviation Organization)発表
の2000年「世界の空港」国際線ランキングによれば、発着回数では第22位(前年19位)、旅客数では
第8位(前年8位)、貨物取扱量では第2位(前年2位)となっています。
世界の空港における成田空港のランキング(平成12年)
(発着回数)
(乗降旅客数)
千回
順位
空港名
(貨物取扱量)
順位
空港名
千人
順位
1
パリ・シャルル・ド・ゴール
448
1
ロンドン・ヒースロー
56,875
1
香港
2,241
2
アムステルダム・スキポール
407
2
パリ・シャルル・ド・ゴール
42,506
2
成田
1,876
3
ロンドン・ヒースロー
393
3
フランクフルト・マイン
40,282
3
シンガポール・チャンギ
1,683
4
フランクフルト・マイン
354
4
アムステルダム・スキポール
40,19 6
4
ソウル・金浦
1,592
5
ブリュッセル・ナショナル
287
5
香港
32,131
5
フランクフルト・マイン
1,517
6
チューリッヒ
263
6
ロンドン・ガトウィック
29,037
6
アンカレッジ国際空港
1,494
7
コペンハーゲン・カストラップ
247
7
シンガポール・チャンギ
26,963
7
ロンドン・ヒースロー
1,299
8
ロンドン・ガトウィック
211
8
成田
24,022
8
ニューヨーク・J.F.K
1,275
9
マイアミ国際空 港
206
9
ブリュッセル・ナショナル
21,515
9
マイアミ国際空港
1,260
10
トロント・ピアソン
201
10
チューリッヒ
21,192
10
アムステルダム・スキポール
1,203
22
成田
127
※ICAO「AIRPORT TRAFFIC 2000 」による。
− 21 −
空港名
千トン
(2)料金決定
当公団の料金には、空港使用料(着陸料・停留料)、旅客施設使用料(旅客サービス施設使用料等)、給油施
設使用料(輸送料・ハイドラント施設使用料)及び供給料金のように公共的性格の強いものと、構内営業料、土
地・建物貸付料及び駐車場料金のように商業的性格が強いものがあります。
その料金設定の基本的考え方は、各料金に対応する施設等の原価構成要素である資本コスト、営業費用及び土
地使用料などの原価を算定し、施設等への初期投資及び維持管理費を回収することを基本に、公共的性格の強い
料金については、できるだけ低水準にとどめることを要請されることから、「収支適合の原則」に基づき、投資
コストを施設の耐用年数内に回収できるよう、また、商業的な性格の強い料金については、コマーシャルベース
での料金設定が妥当と考えられることから、「商業的採算の原則」に基づき、設定されています。
使用料のうち空港使用料については、国土交通大臣に対する届出(航空法第56条で準用される第54条)、給油
施設使用料(輸送料)については、主務大臣(国土交通大臣)の認可(石油パイプライン事業法第20条)を受け
ることとされているほか、機能施設又は利便施設の使用料については、「使用料の額の算定方法及びその徴収方
法に関する事項」等に関し管理規程を定め、国土交通大臣の承認を受けなければならない(公団法施行令第7
条)こととされています。
なお、空港使用料、給油施設使用料の設定にあたっては、空港の利用者である国際定期航空会社を正会員とす
る団体「国際航空運送協会(IATA:International Air Transport Association)」と事前協議を行ってい
ます。
空港使用料及び給油施設使用料について具体的な料金設定手続きを示すと、次のとおりです。
①
空港使用料(着陸料・停留料)
(IATAとの協議)
↓
理事会における承認(新東京国際空港管理規程(使用料条項を含む。)の制定、改正)
↓
国土交通大臣に対する届出(使用料金。使用料金を除く管理規程は認可)
(注)
国土交通大臣は、使用料金が、特定の利用者に対して不当な差別的取扱いをするものであると
認められるときなどには、期限を定めて、その使用料金を変更すべきことを命ずることができる
こととされています(航空法第56条で準用される第54条の2第2項)。
②
給油施設使用料(輸送料・ハイドラント施設使用料)
(IATAとの協議)
↓
理事会における承認(新東京国際空港航空燃料輸送規程(輸送料条項含む。)の制定、改正及び新東京
国際空港公団ハイドラント施設使用規程の制定、改正)
↓
主務大臣による輸送規程の認可
(注)
国土交通大臣は、料金その他の条件が、経済事情の変動により著しく不適当となり、公共の利
益が阻害されるおそれがあると認められるときは、輸送規程を変更すべきことを命ずることが
できることとされています(石油パイプライン事業法第21条)。
主要使用料についてその推移をみてみると、施設の供用開始後大きな設備投資がなかった給油施設使用料につ
いては、給油量の増加等にともない段階的に引き下げられる一方、空港使用料(着陸料・停留料)については昭
和59年4月から据え置かれています。また、旅客サービス施設使用料(PSFC)については昭和56年12月から、
ほぼ同水準となっています。
− 22 −
[主要料金の概要]
①
空港使用料
着陸料と停留料からなり、着陸料は2,400円/1トン×航空機の最大離陸重量で、着陸1回ごとに課され
ます。停留料は180円/1トン×航空機の最大離陸重量で停留24時間ごとに課されます(但し、6時間未
満は無料)。
この使用料については平行滑走路供用時まで適用することでIATAと合意していましたが、暫定平行滑
走路供用後の使用料については未だ合意に至っておらず、現在協議中です。
なお、合意に至るまでの間は、国際線については現行料金が適用されますが、国内線着陸料については、
暫定平行滑走路供用に伴い国内線の発着枠が拡大されたことにより、成田空港の国内線充実対策の一環と
して近隣の東京国際(羽田)空港並みの料金を暫定平行滑走路供用日の平成14年4月18日から適用するこ
とといたしました。
②
旅客サービス施設使用料(PSFC:Passenger Service Facility Charge)
国際線出発旅客1人当たり大人1,942円(消費税等込み2,040円)、小人971円(消費税込み1,020円)で、
2歳未満及び国賓等は免除されます。
③
給油施設使用料
輸送料とハイドラント施設使用料からなり、輸送料は航空燃料1リットル当たり2.92円、ハイドラント施
設使用料は航空燃料1リットル当たり0.74円の計3.66円(1キロリットル当り換算3,660円)となってい
ます。
この使用料は平成14年8月20日から平成17年3月31日まで適用することでIATAと合意し、輸送料につ
いては主務大臣(国土交通大臣)の認可(石油パイプライン事業法第20条)を受けています。
なお、平成14年4月1日から平成14年8月19日までは、輸送料は航空燃料1リットル当たり3.52円、ハイ
ドラント施設使用料は航空燃料1リットル当たり0.40円の計3.92円となっています。
主要使用料の推移
円
7,000
140.0
6,500
6,000
120.0
5,600
5,800
5,060
100.0
4,590
4,140
3,920
3,660
4,000
80.0
2,800
3,000
60.0
2,400
2,300
2,000
消費者物価指数
5,000
40.0
2,000
1,942
1,000
20.0
0
0.0
57
58
59
60
61
62
着陸料
63 H1 2
3
4
5
給油施設使用料
6
7
PSFC
8
9
10
11
12
13
14
年度
消費者物価指数
*左目盛は着陸料、給油施設使用料及びPSFCを円単位で、右目盛は昭和57年を100とした場合の消費者物価指数
を示す。
− 23 −
(3)資金調達
A.資金調達のフレーム
当公団の経営は、予算的には空港施設の建設を行う「建設勘定」と、空港の管理運営を行う「業務勘定」に
区分され、このうち業務勘定については、業務収入によりまかなわれています。
業務収入が空港の管理運営の経費である業務管理費等を上回る部分については、建設勘定に繰り入れること
とされており、業務勘定からの繰入れによっても不足する部分については、国の出資金、財政融資資金からの
借入金(政府借入金)及び民間から調達しています。
環境対策費を除く建設事業費の調達については、これまでの実績によれば、国からの出資金は、原則として、
環境対策費を除く建設事業費の2割、残りの8割について、その7割(8割×7割=56%)を政府借入金、残
りの3割(8割×3割=24%)を民間からの調達(財投機関債等)となっています。
なお、平成14年度については政府借入金に替り政府保証債を発行することとしました。
資金調達のフレームを平成14年度予算についてみると、下図のとおりです。
予
算
資
金
フ
ロ
ー
図
建設勘定(129,856百万円)
支
出
受託業務費
1,176
環境対策費
11,904
償還金
収
受託業務収入
業務勘定(156,933百万円)
入
支
出
収
入
業務収入
156,680
1,176
業務勘定からの繰入
52,398
業務管理費等 104,535
60,953
建設勘定への繰入
52,398
民 民間借入金 3,059
間 財投機関債 35,000
か
ら 政府保証債 24,500
建設事業費(環境対策
費を除く)
55,823
(単位:百万円)
出資金
8,700
業務外収入
5,023
業務外収入等
253
[用語の説明]
①
受託業務収入
成田空港内の施設建設等については、安全性・効率性等を考慮し、当公団が一元的に実施することとしている
ことから、当公団以外が設置・管理する施設等(例えば国の航空管制施設や出入国管理施設等)については、そ
の工事を受託し、その実費相当額を受託業務収入として受け入れるもので、受託業務収入と受託業務費が見合い
となっていることから、当公団の損益には影響がありません。
②
財投機関債
第147回国会において「資金運用部資金法等の一部を改正する法律」等が成立、平成13年度以降郵便貯金等の
資金運用部への預託が廃止されることとなり、これまで財投資金に依存してきた特殊法人等についても、その資
金を財投機関債の発行により自己調達することを基本に改められました。当公団としても、財投改革の趣旨に沿
うものであること、資金調達の多様化が図れることなどから平成13年度から発行しております。
③
政府保証債
公団・公庫等政府関係機関の発行する債券のうち、元金及び利子の支払いについて政府の保証が付されており、
それに伴い、国債に準ずる信用力を持った公募債券です。
− 24 −
B.資金調達実績及び償還計画
①
債券及び借入金の調達実績は下表のとおりですが、財政投融資制度改革の一環として、また、資金調達の
多様化を図る観点から、平成10年度から政府引受債の借換財源として民間借入金が導入され、平成11年度
から政府引受債が政府借入金に(ただし実行は平成12年度から)変更されています。
事業年度別資金調達実績
年
度
(単位:百万円)
新東京国際空港債券
政府借入金
民間借入金
財政融資資金 簡保積立金
政府引受債
財政融資資金 簡保積立金
縁故債
財投機関債
合
計
平成2年度
0
0
0
12,548
38,145
2,000
0
52,693
平成3年度
0
0
0
19,370
66,896
45,500
0
131,766
平成4年度
0
0
0
11,582
36,342
12,000
0
59,924
平成5年度
0
0
0
10,795
29,789
9,000
0
49,584
平成6年度
0
0
0
13,700
32,600
0
0
46,300
平成7年度
0
0
0
6,215
6,215
15,000
0
27,430
平成8年度
0
0
0
11,135
11,135
8,000
0
30,270
平成9年度
0
0
0
12,832
12,731
9,000
0
34,563
平成10年度
0
0
7,200
9,635
9,535
17,000
0
43,370
平成11年度
0
0
17,553
8,533
8,433
15,000
0
49,519
平成12年度
8,700
16,700
11,792
0
0
12,000
0
49,192
平成13年度
41,900
0
52,584
0
0
42,000
50,000
186,484
②
債券及び借入金の償還計画は下表のとおりですが、償還原資としては業務勘定の収支差額として建設勘定
に繰り入れられた額のうち、環境対策に要する部分を除いた額を充てることになります。その額が、その年
度の償還予定額に満たない場合には借換えによることになります。その際、政府引受債・政府借入金・政府
保証債の借換えは民間借入金及び新東京国際空港債券(財投機関債)により、縁故債の借換えは新東京国際
空港債券(財投機関債)により行う予定です。
償
年
度
還
計
画
(単位:百万円)
新東京国際空港債券
政府借入金
民間借入金
財政融資資金 簡保積立金
合
政府引受債
財政融資資金 簡保積立金
縁故債
計
財投機関債
平成14年度
0
0
1,028
11,582
36,342
12,000
0
60,952
平成15年度
0
0
2,057
10,795
29,789
9,000
0
51,641
平成16年度
0
0
7,784
13,700
32,600
0
0
54,084
平成17年度
0
0
13,364
6,215
6,215
15,000
0
40,794
平成18年度
0
0
25,913
11,135
11,135
8,000
0
56,183
平成19年度
0
0
19,366
12,832
12,731
9,000
0
53,929
平成20年度
0
0
19,614
9,635
9,535
17,000
0
55,784
平成21年度
0
0
0
8,533
8,433
15,000
0
31,966
平成22年度
8,700
16,700
0
0
0
12,000
0
37,400
平成23年度
41,900
0
0
0
0
42,000
50,000
133,900
※端数単位切捨て
− 25 −
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