第4回 ごみ処理施設整備検討委員会

第4回 ごみ処理施設整備検討委員会
処理方式の決定、建設用地の選定方法
平成 26 年 1 月
恵
那
市
目
次
1.可燃ごみ処理方式の決定 ··················································
1
(1)各処理方式の概算事業費 ················································
1
(2)処理方式の比較検討及び評価 ············································
6
2.建設用地の選定方法について ··············································
8
(1)建設用地の選定方式 ····················································
8
(2)建設用地の選定手順 ····················································
9
(3)一次選定条件 ·························································· 10
(4)二次選定条件 ·························································· 11
(5)三次選定条件 ·························································· 12
添付資料
建設候補地の公募事例 ············································ 14
1.可燃ごみ処理方式の決定
可燃ごみ処理方式については、第3回検討委員会において稼働実績や本市の現状を踏ま
えて、以下の 4 方式を検討対象とし、各方式の資源化率、最終処分率、必要面積及び発注
実績等を整理しました。
今回、処理方式の検討にあたっては、上記の項目に「経済性」を加えて比較検討を行い
ます。
■検討対象とする処理方式
◇ ストーカ式焼却方式
◇ シャフト式ガス化溶融方式
◇ 流動床式ガス化溶融方式
◇ ごみ固形燃料(RDF)化方式
(1)処理方式別の概算事業費
各処理方式の建設費、維持管理費(用役費、補修点検費、人件費等)及び最終処分費
を、類似規模施設等の実績より算出し比較検討を行います。
なお、現時点で施設規模は確定していないため、連続運転式(38t/日)と間欠運転式
(41t/日)の両ケースについて検討します。
また、ここで設定する建設費等は、あくまでも比較検討用のための費用であり、実際
の費用等については施設整備段階で改めて検討することとします。
①
建設費
全国の施設規模 20~60t/日の熱回収施設及びRDF化施設の建設費(税抜き)は、表
1-2 及び表 1-3 に示すとおりです。
なお、各表の建設費は受注ベースの価格であり、社会情勢の変化や資材価格等の高騰
も考慮されていないため、計画施設整備時の予定価格とは異なります。
また、各施設の建設費には同時に整備されたリサイクル施設等の建設費も含まれてい
る場合が多いため、焼却方式とガス化溶融方式については、近隣の瑞浪市(規模 50t/日、
シャフト式ガス化溶融方式)の建設費(税抜き)を基に、各方式の平均規模単価の比率
により建設費を設定しました。RDF化方式については、リサイクル施設等を併設しな
い事例の平均値より設定しました。
各処理方式の建設費(税抜き)は、表 1-1 に示すとおりです。
1
表 1-1
ストーカ式
焼却方式
項 目
類
似
事
例
瑞
浪
市
各処理方式の建設費(税抜き)
シャフト式
流動床式
ガス化溶融方式 ガス化溶融方式
備 考
RDF化方式
48 ① 類似規模施設(20
~60t/日)の方式別
2,543,688 ② 平均値
施設規模
t/日
42
38
53
建設費
千円
2,473,763
2,446,000
3,333,833
規模単価
千円/t
59,443
64,709
62,903
施設規模
t/日
50
④
建設費
千円
2,720,000
⑤
規模単価
千円/t
54,400
⑥
連続運転式施設規模
建設費
間欠運転式施設規模
建設費
t/日
38
38
38
千円
2,121,000
2,308,000
2,244,000
t/日
41
41
41
千円
2,219,000
2,415,000
2,348,000
53,327 ③ ②÷①
38 ⑦
2,211,000 ⑧ 注)
41 ⑨
2,314,000 ⑩ 注)
注) シャフト式ガス化溶融方式:瑞浪市の建設費を基に0.6乗則により設定 ⑧=⑤×(⑦/④)0.6 ⑩=⑤×(⑨/④)0.6
ストーカ式、流動床式ガス化溶融方式:シャフト式の建設費⑧⑩を基に、類似事例の規模単価③の比率により設定
RDF化方式:類似事例の建設費②を基に0.6乗則により設定 ⑧=②×(⑦/①)0.6 ⑩=②×(⑨/①)0.6
表 1-2
No
都道
府県
施設規模 20~60t/日の熱回収施設の建設費(平成 14 年度以降稼働施設)
自治体名
施設名
施設規模
処理方式
運転
時間
(t/日) 炉数 (h/日)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
南宗谷衛生施設組
合
八郎湖周辺清掃事
秋田県
務組合
相馬方部衛生組
福島県
合
ストーカ式
焼却
八郎湖周辺クリーンセン
ストーカ式
ター熱回収施設
焼却
(仮称)光陽クリーンセン
ストーカ式
ター
焼却
ストーカ式
長野県 岳北広域行政組合 エコパーク寒川
焼却
ストーカ式
静岡県 東河環境センター エコクリーンセンター東河
焼却
京丹後市峰山クリーンセ
ストーカ式
京都府 京丹後市
ンター
焼却
ストーカ式
奈良県 葛城市
葛城市クリーンセンター
焼却
ストーカ式
和歌山県 新宮市
新宮市クリーンセンター
焼却
ストーカ式
串本町古座川町衛
宝嶋クリーンセンター
和歌山県
焼却
生施設事務組合
ストーカ式
岡山県 赤磐市
焼却
美作市、西粟倉
ストーカ式
岡山県
美作クリーンセンター
村
焼却
長与・時津環境施設
ストーカ式
長崎県
熱回収施設
組合
焼却
ストーカ式
種子島地区広域事
種子島清掃センター
鹿児島県
焼却
務組合
日高中部衛生施設
シャフト式
北海道
日高中部環境センター
組合
ガス化溶融
美浜・三方環境衛生
シャフト式
福井県
ガス化溶融施設
組合
ガス化溶融
シャフト式
岐阜県 瑞浪市
瑞浪市クリーンセンター
ガス化溶融
シャフト式
静岡県 浜松市
天竜ごみ処理工場
ガス化溶融
水俣芦北広域行政 水俣芦北広域行政事務組 シャフト式
熊本県
事務組合
合クリーンセンター
ガス化溶融
流動床式
秋田県 鹿角広域行政組合 鹿角ごみ処理場
ガス化溶融
尾花沢市大石田町 尾花沢市大石田町環境衛 流動床式
山形県
環境衛生事業組合 生事業組合ごみ処理施設 ガス化溶融
流動床式
和歌山県 岩出市
岩出クリーンセンター
ガス化溶融
流動床式
長崎県 対馬市
対馬クリーンセンター
ガス化溶融
流動床式
長崎県 五島市
五島市福江清掃センター
ガス化溶融
流動床式
有明広域行政事務
クリーンパークファイブ
熊本県
ガス化溶融
組合
北海道
処理方式別
集計値
南宗谷廃棄物処理施設
建設費(税抜き)
使用
開始
年度
(千円)
規模単価
22
2
16
2002
2,048,000
93,091 破砕施設含む
60
2
24
2008
2,680,000
44,667 リサイクル施設15t含む
43
2
24
2012
1,470,000
34,186
35
2
24
2009
2,287,800
65,366 リサイクル施設6t含む
60
2
16
2002
3,550,000
59,167 リサイクル施設25t含む
42
2
24
2002
3,380,700
80,493 リサイクル施設6.7t含む
50
2
16
2014
3,680,000
73,600
45
2
16
2002
2,770,000
61,556 ストックヤード48t含む
30
2
8
2006
837,000
27,900
44
2
16
2014
2,570,000
58,409 リサイクル施設4t含む
34
2
16
2014
2,856,000
84,000 リサイクル施設7.9t含む
54
2
24
2015
2,349,422
43,508
22
1
24
2012
1,680,000
76,364 破砕施設7t含む
38
2
24
2002
4,360,000
114,737 リサイクル施設9t含む
22
1
24
2003
1,680,000
76,364 リサイクル施設8.5t含む
50
2
24
2002
2,720,000
54,400
36
2
24
2005
1,930,000
53,611
43
1
24
2002
1,540,000
35,814
60
2
24
2002
2,910,000
48,500
30
1
24
2002
2,180,000
72,667 リサイクル施設11.5t含む
60
2
24
2008
3,975,000
66,250
60
2
24
2002
4,345,000
72,417 リサイクル施設21t含む
58
2
24
2003
3,813,000
65,741 リサイクル施設4t含む
50
2
24
2006
2,780,000
55,600 リサイクル施設5t含む
ストーカ式焼却方式
平均値
42
2,473,763
59,443
シャフト式ガス化溶融方式
平均値
38
2,446,000
64,709
流動床式ガス化溶融方式
平均値
53
3,333,833
62,903
2
備 考
(千円/t)
表 1-3
No
都道
府県
施設規模 20~60t/日のRDF化施設の建設費(平成 14 年度以降稼働施設)
自治体名
施設名
燃料供給先
施設規模
運転
時間
(t/日) 系列 (h/日)
1
北海道 白老町
2
石川県
3
京都府 綾部市
4
白老町バイオマス燃料化施設
建設費(税抜き)
使用
開始
年度
(千円)
規模単価
(千円/t)
燃料用
38
1
16
2009
1,400,000
37,234
発電用
40
1
8
2011
2,694,500
67,363
綾部市クリーンセンター
発電用
50
2
16
2002
1,360,000
27,200
広島県 府中市
府中市クリーンセンター
発電用
60
1
8
2002
3,675,000
61,250
5
広島県 大竹市
大竹市ごみ固形化燃料施設
発電用
42
1
8
2003
3,280,000
78,095
6
高知県 高幡東部清掃組合 ごみ固形燃料化施設
燃料用
53
1
8
2002
4,050,000
76,415
7
福岡県
発電用
54
1
16
2002
2,210,000
40,926
8
熊本県 菊池市
発電用,燃料用
45
1
8
2004
1,680,000
37,333
平均値
48
2,543,688
53,327
輪島市穴水町環境 輪島市穴水町環境衛生施設組
衛生施設組合
合輪島・穴水地域RDFセンター
ふくおか県央環境
施設組合
ごみ燃料化センター
エコ・ヴィレッジ旭
注) リサイクル施設等の建設費を含まない事例
②
維持管理費等
全国事例(熱回収施設は連続運転式)による処理方式別のごみ 1t当たりの処理費用
(処理単価)は、表 1-4 に示すようにガス化溶融方式は、副資材等の使用(シャフト式)
や溶融処理を行うことから、焼却方式に比べて燃料費や電気代が高く、補修点検費も高
くなっています。また、RDF化方式は、小規模施設が多く、ごみの乾燥や脱臭に燃料
を使用し、ごみの破砕・選別・成形等に電力を使用することから、焼却方式に比べて燃
料費や電気代が高く、補修点検費も高くなっています。
なお、表 1-4 に示す維持管理費等は過去の全国平均値であり、社会情勢の変化や原油
価格等の高騰も考慮されていないため、計画施設整備時の維持管理費等とは異なります。
また、参考値として近隣の瑞浪市クリーンセンター(規模 50t/日、シャフト式ガス化
溶融方式)の維持管理費を以下に示します。
■瑞浪市クリーンセンター処理実績(平成 24 年度)
・可燃ごみ等処理量:可燃ごみ 11,306t+し尿汚泥 49t=11,355t
・焼却処理経費
:361,582 千円(運転管理委託料含む)
・運転管理委託料
:131,481 千円
∴用役費+修繕費:361,582 千円-131,481 千円=230,101 千円
3
表 1-4
各処理方式の維持管理費(全国事例)
ストーカ式
焼却方式
項 目
シャフト式
流動床式
ガス化溶融方式 ガス化溶融方式
RDF化方式
備 考
燃料費
円/t
107
2,868
600
4,385 ① 注)
電気代
円/t
1,119
1,502
1,868
4,318 ② 注)
薬品費
円/t
554
611
611
424 ③ 注)
用水費
円/t
138
204
204
86 ④ 注)
用役費計
円/t
1,918
5,185
3,283
9,213 ⑤ ①+②+③+④
補修点検費
円/t
1,642
5,391
3,125
5,138 ⑥ 注)
合計
円/t
3,560
10,576
6,408
14,351 ⑦ ⑤+⑥
参考値(瑞浪市実績)
円/t
用
役
費
20,264
⑧ 平成24年度実績
注) 北海道大学廃棄物処分工学研究室が、平成23年度に全国の熱回収施設(連続運転式)を対象に調査した結果の平均値
RDF化方式:(財)日本環境衛生センターが全国のRDF化施設を対象に調査した結果(都市清掃 第265号)
なお、RDF化方式の補修点検費は、類似規模施設の実績(4年間の平均値)
③
資源売却費、輸送費
RDF化方式は、現施設において倉敷市の(財)水島クリーンセンターで下水汚泥の混
焼材として、RDFを 500 円/t(税抜き)で出荷しており、運搬費は 3,500 円/t(税
抜き)かかっていることから、同様の単価による費用を見込みます。
なお、ガス化溶融方式の溶融スラグ等は、利用先の確保が現時点で未定であるため、
売却費等は見込まないこととします。
④
人件費
連続運転式の場合は運転人員を各方式とも 20 人とし、間欠運転式の場合は現施設と同
じ 12 人とします。また、人件費の単価は 1 人当たり 6 百万円/年とします。
⑤
最終処分費
各処理方式の最終処分量と、本市の平成 24 年度最終処分量及び処分費の実績を基に、
最終処分費用を算出します。また、最終処分場建設費については、最終処分量が最も多
くなるストーカ式焼却方式において新たな最終処分場の建設費を設定し、他の方式の建
設費はストーカ式との最終処分量の比率により設定しました。なお、最終処分量につい
ては、不燃処理残渣 544t及びし尿処理残渣 11tも含めた総埋立量としています。
表 1-5
ストーカ式
焼却方式
項 目
シャフト式
流動床式
ガス化溶融方式 ガス化溶融方式
RDF化方式
備 考
t/年
10,232
10,232
10,232
焼却残渣等
t/年
1,228
512
716
205 ② ①×最終処分率※1
不燃残渣等
t/年
555
555
555
555 ③ 平成35年度予測値
合計
t/年
1,783
1,067
1,271
千円
1,034,000
619,000
738,000
年間処理量
埋
立
量
最終処分場建設費の設定
最終処分場建設費
10,232 ① 平成35年度処理量
760 ④ ②+③
441,000 ⑤ ④の比率で設定※2
※1 類似規模施設(20~60t/日)の実績平均より、ストーカ式12%、シャフト式5%、流動床式7%、RDF化2%とした
※2 ストーカ式における処分場建設費を基準に、埋立量合計④の比率により設定
最終処分場建設費:埋立地563,360千円+浸出水処理施設470,000千円≒1,034,000千円
埋立地563,360千円:本市一般廃棄物最終処分場の総事業費(浸出水処理施設は既設利用30㎥/日)
浸出水処理施設470,000千円:類似規模施設(30㎥/日)の建設費
4
以上の各費用を処理方式別にまとめると、表 1-6 に示すように 20 年間の総費用では、
ストーカ式焼却方式が最も安価となります。
表 1-6
ストーカ式
焼却方式
項 目
処理方式別費用のまとめ
シャフト式
流動床式
ガス化溶融方式 ガス化溶融方式
備 考
RDF化方式
年間処理量
t/年
10,232
10,232
10,232
資源化量
t/年
0
716
512
最終処分量
t/年
1,228
512
716
連続運転式
千円
2,121,000
2,308,000
2,244,000
2,211,000 ④ 施設規模38t/日
間欠運転式
千円
2,219,000
2,415,000
2,348,000
2,314,000 ⑤ 施設規模41t/日
用役費+
補修点検費
千円/年
36,426
108,214
65,567
円/t
3,560
10,576
6,408
120,000
72,000
20
12
120,000
72,000
20
12
120,000
72,000
20
12
建
設
費
千円/年
人件費
人
維
持
管
理
費
等
千円/年
10,232 ① 平成35年度処理量
5,218 ② ①×資源化率※1
205 ③ ①×最終処分率※2
146,839 ⑥ ⑦×①
14,351 ⑦
120,000
⑧ ⑨×6,000千円/人・年
72,000
20
上段:連続運転式
⑨
12
下段:間欠運転式
-2,609 ⑩ ⑪×②
資源売却費
円/t
500 ⑪ H24実績単価
千円/年
35,812 ⑫ ⑬×③
資源運搬費
円/t
⑥+⑧+⑩+⑫
⑭ 上段:連続運転式
156,426
228,214
185,567
300,042
108,426
180,214
137,567
252,042
15,288
22,304
18,136
29,324
10,597
17,613
13,445
24,633
千円/年
43,485
18,130
25,354
円/t
35,411
35,411
35,411
千円
1,034,000
619,000
738,000
7,153,220
7,853,880
7,200,420
8,798,020 ⑲ ④+⑱+(⑭+⑯)×20
6,291,220
7,000,880
6,344,420
7,941,020 ⑳ ⑤+⑱+(⑭+⑯)×20
千円/年
計
円/t
最
終
処
分
費
3,500 ⑬ H24実績単価
下段:間欠運転式
⑭÷①
⑮ 上段:連続運転式
下段:間欠運転式
7,259 ⑯ ⑰×③
処分費
処分場建設費
20年 連続運転式 千円/20年
間総
費用 間欠運転式 千円/20年
35,411 ⑰ H24実績単価※3
441,000 ⑱ 表1-5より
※1 類似規模施設(20~60t/日)の実績平均より、ストーカ式0%、シャフト式7%、流動床式5%、RDF化51%とした
※2 類似規模施設(20~60t/日)の実績平均より、ストーカ式12%、シャフト式5%、流動床式7%、RDF化2%とした
※3 H24実績より、最終処分費30,170千円/年÷最終処分量852t/年=35,411円/t
■エコセンター恵那(RDF化+炭化方式)の建設費及び維持管理費
・当初建設費(税抜き) :2,996,000 千円(規模単価 71,333 千円/t)
・平成 23 年度維持管理費:573,852 千円/年(46,685 円/t)
人件費 :116,505 千円/年
燃料費 : 69,659 千円/年( 5,667 円/t)
電気代 : 79,720 千円/年( 6,486 円/t)
薬品費等: 4,602 千円/年(
374 円/t)
修繕費等:233,161 千円/年(18,969 円/t)
5
(2)処理方式の比較検討及び評価
各処理方式の評価については、資源循環性、環境保全性、処理の安定性・信頼性及び
経済性について比較検討及び評価を行いました。
① 資源循環性
資源循環性は、RDF化方式が最も高く、現施設においてもRDFの利用先は確保さ
れていますが、長期的な利用先の確保が課題となります。
次に資源循環性の高いガス化溶融方式は、溶融スラグの安定した利用が確保できれば
効果的ですが、現時点では未定です。
焼却方式については、現時点で焼却残渣を埋立処分することになりますが、全国的に
は、焼却残渣をセメント原料化する事例が増えています。
② 環境保全性
ダイオキシン類対策や排ガス対策については、各方式とも処理技術が確立されており、
法規制値や協定値を確実に達成できる技術水準にあります。
温室効果ガス(CO2)排出量については、焼却方式及びガス化溶融方式において廃プ
ラ等の焼却に伴う排出があり、RDF化方式でも利用先での燃焼に伴う排出があります。
また、燃料や電力等のエネルギー消費に伴うCO2 排出量では、表 1-4 で示したごみ 1
t当たりの燃料費及び電気代でもわかるように、焼却方式が最も少なく、コークス等を
使用するシャフト式ガス化溶融方式が最も多くなります。
③ 処理の安定性・信頼性
ストーカ式焼却方式は前処理が不要で、ごみ質変動への対応も容易であり、トラブル
事例も他の方式に比べて少なく、国内では最も実績の多い方式です。
ガス化溶融方式は、ストーカ式焼却方式に比べて溶融処理等に伴う運転の難しさやト
ラブルがあるようで、国の方針転換(ダイオキシン類対策→温暖化対策)も相まって、
近年の発注実績は減少しており、類似規模施設(20~60t/日)の発注実績もありません。
RDF化方式も、近年の発注実績は少なく、類似規模施設(20~60t/日)の発注実績
もありません。
④ 経済性
必要面積では、ストーカ式焼却方式が最も少なく、RDF化方式が最も多くなります。
20 年間の総費用では、ストーカ式焼却方式が最も安価となり、RDF化方式が最も高
価になります。
6
表1-7
項 目
ストーカ式焼却方式
資源化率
① 資源循環性
最終処分率
7%(スラグ、メタル等)
最近では、 焼却残渣のセメ ント原料化による資源化有効利用を行う
事例が増えて いるが、安定した搬入先の確保が必要であり、 現時点で
は未定である。
溶融ス ラグの安定した利用が確保できれば効果的であるが、現時点
では未定である。
12%(主灰、飛灰)
5%(溶融飛灰)
本市では、新しい最終処分場が確保されて いるものの、最終処分量
は最も多くなる。
溶融ス ラグの安定した利用が確保できれば効果的であるが、現時点
では未定である。
同左
技術的には ごみ発電も可能であるが、 小規模施設では コス トがか
かるため、 温水利用等による熱回収が一般的であり、 同規模施設事
例でもごみ発電を行っているのは事例はな い。
同左
同左
同左
技術的には ごみ発電も可能であるが、 小規模施設ではコストがかか
るため、温水利用等による熱回収が一般的であり、同規模施設事例で
もごみ発電を行って いるのは1件(ストーカ式+灰溶融) のみである。
公害防止対策
温室効果ガス対策
(CO2 排出量)
シャフト式ガス化溶融方式
0%(鉄類の回収は可能)
熱回収
② 環境保全性
各処理方式の比較検討
ダイオキシン類対策や排ガス対策については、処理技術が確立され
ており、法規制値や協定値を確実に達成できる技術水準にある。
廃プラ等の焼却に伴う排出量は、 ガス 化溶融方式と変わらな いが、
他の方式に比べて燃料や電力の使用量が少な いため、 エネルギー消
費に伴う排出量は少ない。
信
頼
性
稼働実績
(H14~H24)
発注実績
(H20~H24)
施設建設費
維持管理費等
概
算
事
業
費
最終処分費
20年間総費用
総 合 評 価
5%(スラグ、メタル等)
51%(RDF、鉄・アルミ)
同左
現施設において も、 RD Fを倉敷市の(財)水島クリーンセンターに出
荷して おり、利用先は 確保されて いる。 なお、現時点で長期的な利用
先の確保は未定である。
廃プラ等の焼却に伴う排出量は、 焼却方式と変わらないが、燃料や
電力の使用量が焼却方式よりも多いため、エネルギー消費に伴う排出
量は多くなる。特に、コークス等の燃料使用に伴う排出量が多くな る。
2%(不適物)
最終処分量は 最も少な くな るが、 RD F利用先では 処理残渣が発生
する。
現在のRD F利用先では、 発電等による熱回収が行われて いる。なお、
国の交付要件では利用先での熱回収率が20%以上となって いる。
焼却等に伴う排ガス の発生がなく、 現施設においても法規制値や
協定値を確実に達成して いる。な お、RDF利用先では、焼却方式等
と同様のダイオキシン類対策及び排ガス 処理が必要である。
廃プラ等の焼却に伴う排出量は 、焼却方式と変わらな いが、 燃料
や電力の使用量が焼却方式よりも多いため、 エネルギー消費に伴う
排出量は多くなる。
可燃ごみの他、汚泥も投入可能であり、 破砕・ 選別等の前処理が
必要である。
破砕等の前処理を要することから、 多様な ごみ質への対応性は、
比較的低い。
溶融処理等に伴うトラブル事例がいくつか報告されて いるようであ
る。
廃プラ等の焼却に伴う排出量は ないが、RDF利用先での燃焼に伴
う排出量がある。 また、燃料や電力の使用量は 焼却方式よりも多く、
RDFの輸送による燃料消費もあるため、 エネルギ ー消費に伴う排出
量は多くなる。
可燃ごみのみを対象とし、破砕・選別等の前処理が必要である。
破砕等の前処理を要することから、 多様な ごみ質への対応性は、
比較的低い。
ごみ質の変動に伴う機器損傷等のト ラブル事例がいくつか報告さ
れている。
可燃ごみの他、燃焼不適物(不燃残渣等) や汚泥も投入可能であり
ごみホッパの入口サイズ以下であれば、 破砕する必要はな い。
ストーカ上で、時間をかけて(2~3 時間程度) 燃焼するため、 ごみ質
(発熱量)の低下や変動への対応が容易である。
他の方式に比べて、トラブル事例が少なく運転の安定性は高い。
可燃ごみの他、 燃焼不適物(不燃残渣等)や汚泥も投入可能であり、
不燃ごみ等の処理も可能である。前処理の必要はな い。
コークスの高い熱容量により幅広いごみ種類への対応が可能である。
溶融処理等に伴うト ラブル事例がいくつか報告されているようである。
89件(規模20~60t/日:13件)
37件(規模20~60t/日:5件)
34件(規模20~60t/日:6件)
29件(規模20~60t/日:12件)
49件(規模20~60t/日:9件)
7件(規模20~60t/日:0件)
4件(規模20~60t/日:0件)
2件(規模20~60t/日:0件)
最も実績が多く、 間欠運転式及び連続運転式ともに数多くの実績が
ある。
必要面積
④ 経 済 性
RDF化施設
7%(溶融飛灰)
処理の安定性
③ 処理の安定性
・信頼性
流動床式ガス化溶融方式
建築面積:2,000m2 、敷地面積:7,200m2
近年の発注実績は減少しており、間欠運転式の稼働実績はな い。
建築面積:2,500m2 、敷地面積:8,000m2
近年の発注実績は減少しており、間欠運転式の稼働実績はない。
現施設で採用しているものの、近年の発注実績は極めて少な い。
建築面積:2,500m2 、敷地面積:8,000m2
建築面積:3,000m2 、敷地面積:8,900m2
2,121,000 千円(連続運転式)
2,308,000 千円(連続運転式)
2,244,000 千円(連続運転式)
2,211,000 千円(連続運転式)
2,219,000 千円(間欠運転式)
2,415,000 千円(間欠運転式)
2,348,000 千円(間欠運転式)
2,314,000 千円(間欠運転式)
156,426 千円/年(連続運転式)
228,214 千円/年(連続運転式)
185,567 千円/年(連続運転式)
300,042 千円/年(連続運転式)
108,426 千円/年(間欠運転式)
180,214 千円/年(間欠運転式)
137,567 千円/年(間欠運転式)
252,042 千円/年(間欠運転式)
43,485 千円/年(維持管理費)
1,034,000 千円(建設費)
18,130 千円/年(維持管理費)
619,000 千円(建設費)
25,354 千円/年(維持管理費)
738,000 千円(建設費)
7,259 千円/年(維持管理費)
441,000 千円(建設費)
7,153,220 千円/20年(連続運転式)
7,853,880 千円/20年(連続運転式)
7,200,420 千円/20年(連続運転式)
8,798,020 千円/20年(連続運転式)
6,291,220 千円/20年(間欠運転式)
7,000,880 千円/20年(間欠運転式)
6,344,420 千円/20年(間欠運転式)
7,941,020 千円/20年(間欠運転式)
最終処分費は最も高くな るが、20年間の総費用では最も安価である。
最終処分費は 焼却方式よりも安価であるが、20年間の総費用は RD
F化方式に次いで高くなる。
最終処分費は焼却方式よりも安価であるが、20年間の総費用は 焼却
方式よりも高くなる。
国内では 最も実績の多い方式であり、 処理の安定性・ 信頼性が高く、
電力や燃料等のエネルギ ー消費量が少な く、 コスト面でも最も経済的
である。
なお、 資源循環性は 最も低いが、 焼却残渣のセメント原料化等によ
るリサイクルの可能性もある。
溶融スラグの安定した有効利用が確保できれば、資源循環性は高い
が、電力や燃料等のエネルギー消費量が焼却方式よりも多く、国の方
針転換( DXN対策→CO2 対策) も相まって、発注実績も減少して いる。
また、コスト面でも焼却方式に比べて高価である。
溶融スラグの安定した有効利用が確保できれば、 資源循環性は高い
が、電力や燃料等のエネルギー消費量が焼却方式よりも多く、国の方
針転換(DXN対策→CO2 対策) も相まって、発注実績も減少して いる。
また、コスト面でも焼却方式に比べて高価である。
7
最終処分費は 最も安価であるが、20年間の総費用は 最も高価である。
現施設でも採用して いる方式であり、RDF利用先の確保が継続でき
れば資源循環性は 高いが、 電力や燃料等のエネルギ ー消費量が焼却
方式よりも多く、 コスト 面でも最も高価である。 また、 近年の発注実績も
極めて少ない。
2.建設用地の選定方法について
(1)建設用地の選定方式
建設用地の選定方式には、以下に示す「直接選定方式」、「委員会選定方式」及び「公
募選定方式」の 3 方式があります。
① 直接選定方式
行政が主体となって建設候補地を抽出し、用地選定基準の設定や建設候補地の絞り込
みを行ったうえで、地域住民との合意形成を図り、建設用地を選定する方式です。
② 委員会選定方式
住民代表者や学識経験者などから構成される建設用地選定のための委員会を設置し、
委員会が主体となって建設候補地の抽出、用地選定基準の設定及び建設候補地の絞り込
みを行い、最終候補地を市長に報告(提言)する方式です。
委員会では、検討内容を情報公開するとともに、一般市民からの意見を募集し応募意
見を候補地選定に反映及び活用することになります。
③ 公募選定方式
建設候補地を公募により募集し、その中から建設用地を選定する方式です。
応募にあたっては、土地所有者である個人ではなく、自治会内での合意形成を条件と
している事例が多くなっています。
(巻末添付の事例参照)
また、応募資格や応募条件の設定、候補地選定基準の設定及び候補地選定については、
行政が主体となって行う場合と、委員会方式により行われる場合があり、委員会方式の
内容は②と同様になります。
8
(2)建設用地の選定手順
建設用地の選定手順(案)を図 2-1 に示します。
建設用地の選定方法としては、先ず、一次選定で建設用地としての適性を欠き回避し
なければならない除外地域を抽出します。次に、二次選定で建設用地としての基本的な
条件に適合した建設候補地を抽出します。さらに、三次選定で各候補地の土地利用条件、
収集・処理条件及び周辺条件等について相対比較を行い、建設用地としての絞込みをし、
総合的に評価して建設用地を選定することとします。
なお、建設用地としての除外条件や選定手順の設定については、公明でわかりやすく
するとともに、本市の自然条件や社会条件等を十分考慮しながら条件を設定することと
します。
建設候補地選定エリアの設定
除外地域抽出のための条件
一 次 選 定
除外地域
建設候補地の抽出
建設候補地抽出のための条件
二 次 選 定
建設用地としての絞り込み
建設用地として絞り込むための
条件
三 次 選 定
建設用地の選定
図 2-1
建設用地の選定手順フロー(案)
9
除外候補地
(3)一次選定条件(除外地域の設定条件)
一次選定では、市全域を対象に自然環境の保全、生活環境の保全及び安全性(防災面)
の確保等の観点から、建設用地としては適さない除外地域を抽出します。
除外地域の抽出条件としては、表 2-1 に示す法律及び条令の規制による除外地域と、
表 2-2 に示す法規制以外で除外すべき地域とします。
表 2-1
区分
自然保護
法律及び条令の規制による除外地域
除外地域
法律・条例等
・国立公園区域、国定公園区域
自然公園法
・県立自然公園区域
岐阜県自然環境保全条例
・自然環境保全地域、緑地環境保全地域
岐阜県自然環境保全条例
・保安林又は保安施設地区
森林法
・国有林
国有林野の管理経営に関する法律
・鳥獣保護区
鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律
・生息地等保護区 絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関
する法律
・希少野生動植物の生息地等
岐阜県希少野生生物保護条例
・風致地区、公園・緑地その他都市施設
都市計画法
・国、県、市指定文化財
文化財保護法、文化財保護条例
・埋蔵文化財包蔵地
文化財保護法
・農業振興地域、農用地区域
農業振興地域の整備に関する法律
・河川区域
河川法
・地すべり防止地域
地すべり等防止法
・急傾斜地崩壊危険地域
急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律
・砂防指定地
砂防法
・土砂災害警戒区域
土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策
の推進に関する法律
・土石流危険渓流地区
岐阜県地域防災計画
・活断層
-
森林保護
鳥獣保護
動植物保護
都市計画
文化財保護
農地
防災
10
表 2-2
区分
法規制以外で除外すべき地域
避けたほうが良い地域
備 考
・第一種、第二種低層住居専用地域
住居地域
(用途地域)
・第一種、第二種中高層住居専用地域
・第一種、第二種住居地域、準住居地域
・人口集中地区(DID)
・学校、幼稚園、保育園の近隣
学校・病院等 ・病院、診療所、老人福祉施設等の近隣
※各施設から300m以内の地域を除外する場合
(事例)が多い。
・図書館等公共施設の近隣
水道水源地等
寺社・霊園等
観光地等
・水道水源地および周辺地域
・水道水源保全地域
・神社、寺院、教会等宗教施設
・霊園(墓地)
・観光地、レクリエーション施設等
・都市公園、ゴルフ場、スキー場等
その他開発の予 ・国、県、市の開発関連計画等のある地域
定がある区域 ・民間開発の予定のある地域
(4)二次選定条件(建設候補地抽出のための条件)
二次選定では、一次選定で除外された地域以外から建設候補地を抽出します。
ごみ処理施設を整備するためには、施設や構内道路等を適切に配置するための面積が
必要であるとともに、工事車両や搬入出車両等の大型車両が通行可能な搬入導路が必要
です。また、水道・電気等のライフラインが容易に確保できることが、経済性の面から
も望ましいと考えられることから、建設候補地を抽出するための条件 (案)を以下のとお
りとします。
■建設候補地抽出のための条件(案)
① 施設整備に必要な面積が確保できること。
② 敷地造成工事が可能な地形であること。
③ 搬入道路の確保が可能であること。
④ ライフライン(水道、電気、電話等)の確保が可能であること。
11
(5)三次選定条件(建設用地として絞り込むための条件)
三次選定では、二次選定で抽出された建設候補地を相対評価し、建設用地として絞り
込みます。
建設用地として絞り込むための条件として、以下に示す評価項目(案) ごとに、評価基
準や評価指標を設定し、各候補地の相対比較を行います。
評価は、可能な限り定量的に評価ができるように整理し、相対評価による 3 段階程度
の評価とします。また、各項目は必ずしも一律に評価できるものではなく、地域特性や
経済状況等によって求められる重要度も異なることから、項目ごとに重み付けをします。
評価項目ごとの評価基準(案)を表 2-3 に示します。
■建設用地として絞り込むための評価項目(案)
<土地利用条件>
① 施設用地面積、形状
② 搬入道路の状況(整備・拡幅等の必要性、主要幹線道路からの距離)
③ 土地利用の現況(地域住民の利用状況、土地利用規制)
④ 用地取得の難易(公有地、私有地)
⑤ 地形・地質の状況
⑥ 災害等の安全性(地震・洪水ハザードマップ)
<収集・処理条件>
⑦ 収集運搬効率(収集運搬距離)
⑧ 水道・電気等の確保
⑨ 関連施設との位置関係(搬入先、搬出先との距離)
<周辺条件>
⑩ 近隣施設(住居、交通集中施設との距離)
⑪ 周辺環境(搬入車両、景観等)
⑫ 地域の将来計画との適合性
また、経済性についての比較検討を行う場合の評価項目は、以下のとおりです。なお、
敷地造成費や搬入道路整備費を算出するためには、概略設計が必要となります。
・用地買収費
・敷地造成費
・搬入道路整備費
・水道・電気等引き込み費
・収集運搬費(関連施設との搬入・搬出輸送費を含む)
12
表 2-3
建設用地として絞り込むための評価項目、評価基準(案)
評 価 項 目
① 施設用地
面積、形状
② 搬入道路の状況
評 価 基 準
面積
施設の配置が可能な用地面積を確保できるとともに、施設周辺の
緩衝緑地帯や地域還元施設等を確保できることが望ましい。
形状
施設や場内道路を適切に配置できる形状が望ましい。
整備、拡幅等の必要
性
大型車両の通行が可能な搬入道路が確保されていることが望まし
い。
主要幹線道路からの
主要幹線道路からの距離が短いことが望ましい。
距離
多くの住民が利用する場所や、避難指定場所等でないことが望ま
土
地域住民の利用状況
しい。
地 ③ 土地利用の現況
利
土地利用規制
法令等による土地利用規制が少ないことが望ましい。
用
条
公有地の場合は、国や他自治体との調整がないことが望ましく、私
件 ④ 用地取得の難易 公有地、私有地
有地の場合は、地権者が少ない方が望ましい。
地形の状況
できるだけ平坦地であることが望ましい。
地質の状況
軟弱地盤や地盤沈下のおそれのないことが望ましい。
地震ハザードマップ
地震による想定被害の少ないことが望ましい。
洪水ハザードマップ
浸水による想定被害の少ないことが望ましい。
⑦ 収集運搬効率
収集運搬距離
収集運搬距離ができるだけ短いことが望ましい。
⑧ 水道・電気等
の確保
整備の必要性
水道・電気等の引込みが容易であることが望ましい。
搬入先との距離
他のごみ処理施設やし尿処理施設等からの搬入距離が短い方が
望ましい。
搬出先との距離
残渣等搬出先の最終処分場までの距離が短い方が望ましい。
⑤ 地形・地質の
状況
⑥ 災害等の安全性
収
集
・
処
理
条
件
⑨ 関連施設との
位置関係
周辺の住居数は、少ない方が望ましい。
住居との距離
⑩ 近隣施設の状況
周
辺
条
件
⑪ 周辺環境
住居までの距離は、遠い方が望ましい。
交通集中施設の有無
交通集中施設から遠い方が望ましい。また、近接する道路は混雑
していない方が望ましい。
搬入車両の影響
搬入道路が集落を通過しないことが望ましい。
周辺景観との調和
周辺景観と違和感が生じないことが望ましい。
日照阻害、電波障害
建物による日照阻害や電波障害が生じないことが望ましい。
⑫ 地域の将来計画
将来計画等の有無
との整合性
都市計画や開発計画等、将来的な近傍地域での土地利用計画へ
の影響が少ない方が望ましい。
13
添付資料
建設候補地の公募事例(ごみ処理施設)
自治体
応募
期間
A自治体
4ヶ月
地元区長
・面積:16,000㎡~20,000㎡
・応募3件
複数の区にまたがる
・地権者全員の賛同が得られていることまたは
(共同応募2件、単独1件)
場合は共同応募が
その見込があること
原則
B自治体
3ヶ月
自治会長(区長)
C自治体
4ヶ月
・面積:概ね20,000㎡~40,000㎡
地元区長
・現在1次選定中であり、詳細
・地元区の同意があること
買収予定
複数地区にまたがる
・候補地が私有地の場合、地権者全員の賛同 は非公表
場合は区長の連名
が得られていること又はその見込があること
D自治体
7ヶ月
・面積:10,000㎡~20,000㎡
地元区長
・地元区の同意があること
・応募2件
複数地区にまたがる
・候補地が私有地の場合、地権者全員の賛同 ・委員会抽出(公有地)4件
場合は区長の連名
が得られていること又はその見込があること
E自治体
F自治体
G自治体
1ヶ月半
2ヶ月
3ヶ月
応募資格
応募条件
応募数
・当初:応募2件
・面積:概ね30,000㎡程度
(決定後辞退)
・地域の方々に理解と協力が得られること
・土地所有者及び隣接土地所有者等の同意が ・再公募:応募5件
(3自治区)
得られること、又はその見込があること
用地取得状況
買収予定
買収予定
確定の結果、公用
地となったため買収
の必要が無くなった
土地所有者または
地元自治会の応募
・面積:20,000㎡以上、市街化調整区域内
・土地所有者の応募の場合、地元自治会の同 ・応募2件
(いずれも土地所有者)
意は必要なし
・地元自治会の応募の場合、土地所有者の同 ・事務局抽出9箇所
意が必要
自薦および他薦
・各件数は非公表
(公募、自治体推薦、委員会抽
・面積:概ね10,000㎡程度
出から検討、二段階評価)
・土地の所有や使用に関して地元自治会や住
H23.11 公募による候補地を断 買収及び借地
民の方々の意向確認をされたかどうか(意向
念
確認がなくても応募可)
H24.3 関係3市村に推薦依頼
(6地区推薦)
土地所有権者
または地元行政区
・面積:20,000㎡~25,000㎡
・土地所有者の応募の場合、地元行政区に説
明していること
・地元行政区が応募する場合、土地所有者全
員の同意が得られているか、得られる可能性 応募は無し
が高いこと
・候補地が複数の行政区にまたがり、土地所
有者が応募するときは、関係するすべての行
政区に説明していること
14
決定後買収予定
公用地のため買収
なし