第63号 2007.3.30発行

県連情報
第63号
2007年3月30日
発行:日本ボーイスカウト富山県連盟 組織・情報委員会
Lineup
★団内での回覧をお願いします!
●第50回県大会
50回県大会への
回県大会への取
への取り組みについて
富山第10
山本 広志(
富山第10団
10団
広志(富山10
富山10CL)
10CL)
氷見第2
リーダー
氷見第2団
●アジア太平洋提携
山本
睦(高岡28
アジア太平洋提携プロジェクト
太平洋提携プロジェクト(
プロジェクト(バングラデシュ
バングラデシュ派遣
シュ派遣)
派遣)
高岡28AVL)
28AVL)
●コラム
コラム
ハチドリの
ハチドリの物語
●INFORMATION
第50回
50回ボーイスカウト富山県大会
ボーイスカウト富山県大会への
富山県大会への取
への取り組みについて
第50回県大会の開催まであと1ヶ月を切りました。各団・隊にて、ワールドパレードやワールドフェスの準備に鋭意
取り組んでおられることと思います。
今回は、富山第10団と氷見第2団の取り組みについてご紹介いたします。(画像の載せると送信に時間がかかる
ので付けておりませんが、県連盟HPの団の新着情報に写真が掲載されていますのでご覧下さい。)
★富山第10
富山第10団
10団
『今から楽
から楽しみな第
しみな第50回
50回ボーイスカウト富山県大会
ボーイスカウト富山県大会』
富山県大会』
山本 広志(富山10CL)
いよいよ、スカウト創始100周年第50回富山県大会の開催が迫ってきました。県連盟においては2年に渡り準備
を進めてきました。みんなでアイデアを出し合いいろいろと検討した結果、いろいろなプログラムが用意されました。国際
理解を目標に特に世界各国のスカウトが集う想定は隊の活動プログラムに大きな影響を与えました。富山10団カブ
スカウト隊は、ブータン王国の担当となりました。
当初、ブータンといっても場所は東アジア程度しか認識がありませんでした。10月頃から組集会などで、ブータン王
国について図書館などを活用して調べはじめました。場所や言葉、特徴、料理、衣装、お祭りなどの文化は新しい発
見があり、スカウトたちの興味を高めていきました。
宿泊のデン(巣)つくりもスカウトたちは楽しみにしているようです。自分たちで秘密基地を作るがごとくわくわくして作
業をしています。我が隊では、ロープワークの訓練も兼ねて簡易テントを作るプランにしました。最初はくま集会を開き、
角しばりを用いて竹材の骨組みを作ることを覚えました。次に隊活動でうさぎスカウト、しかスカウトも一緒にデン(巣)
作りに挑戦しました。このときは、当然一生懸命うさぎスカウトも取り組んでいるのですが、なかなか要領が得ません。
そして、3月24日、25日には実際に夕方からデンを作り宿泊を体験しました。2度目という事もあり、スカウト全員
が手際よくロープで竹材をしばり、予定より30分近く早く完成しました。早速、1泊分の自分の荷物をデンの中にい
れ、寝袋を広げて嬉しそうでした。くまスカウトの指導力もさすがですが、うさぎ、しかスカウトの器用さにも感服しました。
ブータン料理も作って食べてみました。通常ブータン人が食べている「ダチ」です。簡単にいうと野菜のチーズ煮込みで
す。美味しいものは世界どこにいっても美味しい。アメリカ人のブータン旅行記のDVDも観ました。通常はあまり感心を
示さないかもしれませんが、組集会で調べたり、料理をたべたりしたためか1時間近くある映像を真剣に見入っていまし
た。スカウトたちの心は既にブータン王国にあるようでした。ブータンは1999年に初めてテレビ放送が始まった事や信号
がないことなどスカウトたちは驚いたようですが、国際理解にはいいきっかけとなりました。詳しい様子は富山10団のホ
ームページをご覧ください。県連盟のホームページ「団の最新情報」から観ることが出来ます。
ブータン人のパスポート完成まであと一歩です。ぜひ、4月28日、29日には、ブータン人になりきった富山10団カブ
スカウトの勇姿をみてください。
県連情報 第63号 - 1
★氷見第2
氷見第2団
氷見2リーダー
氷見2団はビーバー隊がインド、カブ隊がポルトガル、ボーイ隊がバルバドス、ベンチャー隊がコンゴ民主共和国をそれ
ぞれ担当します。世界の国が集まるワールドフェスでは、いろんな料理を食べられたり歌ったり遊んだりできると聞いてい
るのですが、世界からやってくるみなさんにお出しする前にやはり味見をしておかなくちゃ!ということで団でナン作りと歌と
ゲームを主とした合同の隊集会を企画して、2月25日にビーバーからベンチャースカウトまで4つの隊が集まりました。
事前に(県大会当日には料理の担当となる)ボーイ隊がベンチャー隊と一緒にナン作りを企画。ネットや本を頼りにナ
ン作りを考えました。ひとくちにナンといっても地方によって種類がいろいろあったり、本によって作り方がいろいろだったり
と、実はナンは奥の深い食べ物なのでした。また量を計算した結果、5キロの粉が必要!ということがわかり、少し不安
…を抱えつつもなんとか用意を整えていたようです。
当日は晴れたものの、とても強い風が吹きつけて寒い日でした。しかしそれにもめげず、ボーイ隊が考えた計画をもと
に、みんなで粉まみれになりながらまずはじっくり粉をこねていきます。
ビーバーはひとつの大きなコッヘルの中の粉をみんなで順番に。
カブは隊長がテーブルの上に粉で作った山に水を少しづつ加えてこねる技?をまねしてなんとか粉をナンの元となる生
地の玉へとこねていきました。
ワールドフェスの時と共通の歌にしたコンゴ民主共和国のソング「キチ」を隊ごとに歌ってみたり、外でゲームを行ったり
とナンの発酵をしている間を過ごした後、ボーイ隊副長さんの自作の木の麺棒を手に生地を伸ばす作業に取り掛かりま
した。
ビーバーもカブもみんなで小さいものや大きいもの、薄いものや厚いもの、いろいろなナンを作ってみて、鉄板の上に並
べてもらい、火を守る役目のボーイ隊のみんなが順番に焼いていきました。できあがったナンはカブ隊リーダーに作ってもら
った特製カレー(甘辛両方)と一緒に楽しく食べ、何枚もおかわりするスカウトもいて、好評のうちに終了です。
今回の隊集会では(なんとなくは)インド国の人の気分になれたかな?とみんなの食べている笑顔を見て思いました。
県大会のワールドフェスでは多くの世界の国が集まることになりますが、いったいどんな料理が食べられるのでしょう
か?今からとても楽しみです。もちろん食べるだけではないですが(笑)、世界に広がるスカウトの輪の中に入っていろんな
ことに気づき、ふれあって、楽しい経験ができると思います。
ぜひナンを食べにきてください。世界が体感できる「ワールドフェス」でお会いましょう!!
☆★富山
☆★富山県連盟
ホームページをご覧下
富山県連盟の
県連盟のホームページをご
をご覧下さい
覧下さい。
さい。
http://www.toyamav.net/~bstoyama/
スカウトの似顔絵が作れるコーナーが新設されました!!
「掲示板」や「年間プログラム大辞典」への皆さんからの投稿も是非お願いいたします。
『
みんなで作る「富山県連盟ホームページ」です!!
』
★各メーリングリストの登録をしませんか!★
部門毎のメーリングリスト、県連事務局からのメールマガジン(BS-NEWS)へ
登録を希望される方は、県連盟事務局までメールを入れて下さい。
bstoyama@p1.coralnet.or.jp
現在の登録人数
BVS-ML:25名
CS-ML:34名
BS-ML:30名
VS-ML:40名
RS-ML:7名
団-ML:13名
BS-NEWS:37こ団から126名(月に1~2回の配信)
県連情報 第63号 - 2
☆アジア太平洋提携
アジア太平洋提携プロジェクト
バングラデシュ派遣
太平洋提携プロジェクト(
プロジェクト(バングラデシュ
シュ派遣)
派遣)☆
『進む道を切り開く』
山本
睦(高岡28AVL)
私は大学で国際開発協力を専攻している。しかしまだ1回生なので、専門の勉強は少なく、まだ数少ない専門の
講義でも本や映像、そして教授の話が中心で、途上国の内情や NGO 等の活動を知っても、今の自分の生活とはあ
まりにもかけ離れすぎて、途上国の問題をどう考えていくのか、世界をどう学んでいけばいいのかが分からなかった。ま
た、与えられた情報からだけで世界を見て、国際を勉強できるのかが疑問であった。自分自身の眼で世界を見たいと
日頃から感じていた。
そんな時、このバングラデシュ派遣を知った。過年度参加した隊の先輩から、現地の村人に対してさまざまな活動を
することができると聞き、自分の今の疑問の答えや、参加することによって新たな思いが見つかるのではないかと思い、
この派遣に参加することを決意した。
派遣先のバングラデシュ人民共和国はアジアの最貧国と言われ、近年は先進国の援助に頼って国家運営をして
いる状態で、1人当たり GDP(国内総生産)が 445 ドルと低く、後発発展途上国となっている。私たち日本のローバ
ーと、バングラデシュのローバースカウトはバングラデシュのある一つの村で、10 日間に渡り保健衛生、自然環境保護
に対する現地住民の理解度を測り、両者に関する現地住民の意識向上・態度改善をするためのプログラムを行って
きた。
理解度調査は下痢になったときの正しい処置方法やゴミの処理方法など、保健衛生、自然環境分野で住民はど
んな事を理解して、どんな事が分からないかを住民に直接、国の言語であるベンガル語で質問をし調査した。
意識向上と態度改善のために、調査で得られたデータから必要と思われる項
目を選び、字の読めない住民にも分かりやすいように、スケッチブックを利用して紙芝居を作り、絵を見せながら啓蒙を
した。また子供達に対しても、繰り返し歌いながら実行してもらえるように、日本の歌にベンガル語の歌詞をつけた啓蒙
ソングを歌い、踊りながらより感覚的にも意識してもらえるように工夫をして啓蒙した。
また、現地の子供達は何度も使い古された教科書を使い、ノートも持っていない状況から昨年度から始まったもの
で、ボーイスカウト兵庫連盟姫路3団の支援の下、イオンの社会貢献活動「幸せの黄色いレシートキャンペーン」より、
文房具(ノート、鉛筆、ボールペン、消しゴム)の支援をいただき、それをプロジェクト地周辺の各学校、低学年を対象
に配布をしてきた。
18 日間の派遣を通して、大学の講義や日本にいては絶対に分からなかった事、現地で実際に体験しなければ知
りえない事を知れた収穫のある派遣であった。例えば、飲食店の洗われたコップやビン入りのジュースでも、必ず口を拭
かなければ下痢になってしまう事。そして、片腕や両足のない人や小さい子供達までもが自分に対して物乞いをしてく
ることを。
今の私たちはネットやテレビなどで簡単に世界の情報を得ることができる。しかしそれは、全て自分の判断で正しい
かウソかを見極めるスキルがなければならない。現地へ行き、村で滞在し食生活も全てその国に合わせると、ネットで
はなく自分の体でその国を知ることができる。目の前で起こる事はすべてその国の姿であり、隠されることのない本当の
姿を見ることができる。自分の専攻でもある途上国へ行き、今までの持っていたイメージとはあまりにも違うことに気づ
き、現地での生活から日本の姿を外から見ることができた。また同年代のローバーとの活動で対立をしたり共に楽しん
だりと、自分とはどんな人間なのかと考えさせられる事もあった。
女性の社会進出、貧富の差、教育など今のバングラデシュは多くの問題を抱えているが、経済的にも国民の意識
も少しずつ向上していることは間違いない。課題としてはこの国がどこの援助も受けず自立をするために、先進国がま
ず見本を示し、バングラデシュが自主的に成長できる糸口をつくる事、そして私達はまずそのような国がある事を知り、
次のステップとして姫路3団のように自分たちで、できることからやっていく事が重要ではないだろうか。私はもっと多くの
人にこの派遣、バングラデシュを知ってもらい、派遣の経験を生かし大学でより一層世界を勉強して、来年もぜひ派遣
に参加し新たな発見や、思いを見つけていきたい。
県連情報 第63号 - 3
コラム
★ 南アメリカの
アメリカの先住民に
先住民に伝わるハチドリ
わるハチドリの
ハチドリの物語 ★
あるとき森
あるとき森が燃えていました
森の生きものたちは
われ先
われ先にと逃
にと逃げていきました
でもクリキンディ
でもクリキンディという
クリキンディという名
という名のハチドリだけは
ハチドリだけは
いったりきたり
口ばしで水
ばしで水のしずくを一滴
のしずくを一滴ずつ
一滴ずつ運
ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを
動物たちがそれを見
たちがそれを見て
「そんなことをしていったい何
そんなことをしていったい何になるんだ」
になるんだ」
といって笑
といって笑います
クリキンディはこう
クリキンディはこう答
はこう答えました
「私は私にできることをしているの」
にできることをしているの」
INFORMATION
スカウト運動創始
スカウト運動創始100
運動創始100周年記念第
100周年記念第50
周年記念第50回
50回ボーイスカウト富山県大会
ボーイスカウト富山県大会
●ワールドパレードとワールドフェスの実施に関する事項については、4/13(金)まで提出をお願いしています。
それをもとに、県連盟HPを通じて、各団のパレードの国々やワールドフェスでの食事・ゲーム・ソングの内容をお知らせいたしま
す。
●大会記念品の「シェラカップ」は、各地区の定期総会時に配布いたします。団内で配布後、カップには氏名をご記入下さい。
●4/28(土)のオープニングセレモニーで歌います富山県連盟歌「若い命」ですが、CDのカラオケを4/2に県連定期総会の
案内と一緒に団へ送ります。4月の隊集会で練習をお願いいたします。
●4/29(日)は、大会のスカウトショップにて、100周年グッズ、世界スカウトジャンボリーグッズ、アメリカ連盟グッズ等の販売を
行います。スカウトには、お小遣いをもたせていただくようお願いいたします。
●4/30(月)のクロージングセレモニーにおいてスポーツひろばにタイムカプセルの埋設と記念植樹を実施します。
タイムカプセルの中には、各団で県大会参加者の名前を各自で書いた用紙を入れる予定で、20年後の2027年に開けま
す。名前は大会中にこちらで準備する用紙に書いていただきます。
<上半期の
上半期の予定>
予定>
★デンリーダーのつどい2007 7/1(日)9時~16時 二上青少年の家 要項は5月下旬に発行予定
★H19-1指導者講習会
H19-2指導者講習会
6/10(日)9時~18時
9/ 9(日)9時~18時
南砺市・井波総合文化会館
魚津市・大町公民館
★第21回世界スカウトジャンボリー派遣
7/22(日)~8/12(日) 日本から1,500名の派遣
イギリス・チェルムスフォード・ハイランズパーク
富山からの派遣員:スカウト25名(9こ団より)・指導者2名(2こ団より)
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