SIG 研究会の開催報告 SIG-2 教師教育・実践研究 ●日時・会場:2016 年 2 月 16 日(火)15 時 00 分~17 時 00 分,東京学芸大学,参加者数:55 名 ●テ ー マ:教師の学びと実践研究 ●プログラム: 「教師の学びにとっての実践研究の意義」 シンポジスト 植田 和也(香川大学) 「教師のライフヒストリーからみたキャリア発達の検討」 竹内 元 (宮崎大学) 「校内研究の活性化と実践研究」 長谷川哲也(静岡大学) 「教職大学院における授業と実践研究の再検討」 指定討論者 寺嶋 浩介(大阪教育大学) コーディネータ 益子 典文(岐阜大学) 島田 希 (高知大学) SIG-2 教師教育・実践研究の第 3 回研究会を、2016 年 2 月 16 日に開催しました。今回は、東京学芸大学 で開催された国立大学教育実践研究関連センター協議会・教育実践・教師教育部門との連携のもとで行わ れました。 まず、 「教師の学びにとっての実践研究の意義」というテーマのもと、3 名のシンポジストからの報告が なされました。植田先生からは、交流人事教員(実務家教員)として大学で活動した 6 名のライフヒスト リーの分析をもとに、自立的に学び続ける教師を支える要因が提案されました。竹内先生からは、宮崎大 学における「授業力向上フォローアップ事業」 「校内研修活性化モデルプログラム事業」をもとに、研究に 対する教師の捉え方をいかに転換し、日常の実践と研究を結びつけていくのか、さらにはそのための方策 について提案がなされました。長谷川先生からは、教職大学院における授業等に関する調査結果が、スト レートマスター・現職教員の学び、研究者教員・実務家教員の役割という 2 つの観点で整理がなされ、教 職大学院を「違いある人々」が混在する教育空間として捉え直す必要性が示されました。 これら 3 つのご報告をうけて、指定討論者の寺嶋先生より、交流人事教員のライフヒストリーにみられ た特徴の一般性、実践研究を充実させるための大学および教職大学院の役割や特徴に関する問いが提起さ れ、シンポジストとのディスカッションが展開されました。 その後、本シンポジウムへの参加者も加わりながら、 「学び続ける教員」の特徴をいかに捉えることがで きるのか、教師の学びを促す源泉となるものは何なのか、様々なニーズや参加動機をもった人々が教職大 学院に集ってきた場合、それらにいかに対応していくのか等、活発な議論が行われました。 最後となりましたが、ご登壇いただいた先生方およびご参加いただいた皆様、そして本シンポジウムの 開催にご尽力下さった皆様に御礼申し上げます。SIG-2 教師教育・実践研究の次回研究会は、2016 年 5 月 22 日(日)に大阪大学にて開催される予定です。皆様、ぜひご参加ください。 担当:島田 希(高知大学)
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