バージョンアップについてのマニュアルはこちら

TE4121C
ファームウェアバージョンアップマニュアル
Version1.0
TE4121C
ファームウェアバージョンアップマニュアル
1.「ファームウェア」とは・・・
TE4121C が動作する上で必要な、モデム内で動作する基本的なプログラムです。通信を行うために必要な決ま
りごとや設定ツールなどの基本的な機能を実現するために、モデム内の書き換え可能な不揮発性のメモリ(電源
を切断しても記録内容が失われないメモリ)に記録されています。新しい機能や品質の向上をハードウェアの交換
なしに行うことができます。
今回、バージョンアップしていただくのは、このモデム内に記録されている「ファームウェア」です。
2.ファームウェア変更点
今回のバージョンアップでの変更点は以下の 3 点です。
① ノイズ耐性の向上:「通信の安定性が向上します」
ADSL の安定性を阻害する要因となる外部のノイズに対する耐性が上がりました。今回は特に AM ラジオ波のノ
イズに対する耐性が向上しています。
② モデムトレーニングロジックの改良:「通信速度の向上」
ADSL モデムは接続を試みる度にその都度、その時点での最適な通信条件を確認して接続しています。今回は
この通信条件の決定を行うプログラムのアルゴリズム(思考パターン)を改良することで、多くのケースで通信速度
が上がります。(すべての回線で速度が向上するわけではございません。)
③ GapNAT 機能の追加:「ネットワーク対応アプリケーションを簡単な設定で動作」
従来は、一部のネットワーク対応アプリケーションの動作に制限がありました。(動作しないネットワークゲームが
ある、Microsoft Windows Messenger で使用できない機能がある、等) 今回追加された GapNAT 機能を使用するこ
とで、非常に簡単な設定だけでこれらの制限を理論上、なくすことが可能です。
※ 従来の接続環境にご満足いただいている場合、今回のバージョンアップ作業は必須のものではございません。
バージョンアップを行っていただかなくても、現在と同様の通信環境は維持できます。
3.ファームウェアバージョンアップ手順
当マニュアルでは、弊社 Web サイトより、正しくバージョンアップファイルをダウンロードし、必要に応じて解凍作
業まで完了している状態からの手順をご案内いたします。まだファイルを入手されていない方は、弊社 Web サイト
よりファイルをダウンロードしてから作業を開始してください。 ダウンロード手順やファイルの展開(解凍)について
の説明が必要な場合は、当マニュアルの最後に付録としてガイドを掲載致しましたので、ご参照ください。
※ ガイドは WindowsXP の画面で説明を行っていますが、MacOS を含むその他の OS についても、ほぼ同様の手
順で作業していただけます。
① バージョンアップ作業の準備を行います。お使いのパソコン、モデムの電源を入れてください。モデムのランプ
が通常の接続状態になりましたら、作業を開始します。
② ブラウザを起動します。(Netscape Navigator、Internet Explorer など)
③ アドレス入力欄に以下のように入力します。
http://192.168.1.1/
④ ログインユーザー名とパスワードを尋ねられますので、以下の設定でログインしてください。
ユーザー名: user
パスワード : user
※ ユーザー名: root パスワード: root でも作業可能です。
⑤ MegaBit Gear TE4121C 設定画面が表示されます。
まず、現在モデムが使用しているファームウェアのバージョンを確認します。
左側メニューの「保守」項目の「バージョン情報」をクリックします。
”Software Version“項目が「01.06」以前のものであることを確認します。
※「01.11」であれば、ファームウェアは既に最新です。
今回の作業は必要ございませんので、ブラウザを閉じて作業を終了してください。
⑥ 左側メニューの「保守」項目の「バージョンアップ」をクリックします。
「ファームウェアのバージョンアップ」が表示されますので、 「参照」ボタンをクリックします。
⑦ 「ファイルの場所」ダイアログが表示されます。
ダウンロードした、「 BLFTE4121_0111.dlm 」を選択して「開く」ボタンをクリックします。
⑧ 「ファームウェアのバージョンアップ」画面に戻ります。
ファームウェアファイル名の項目に、「c:¥(ファイルの保存場所)¥BLFTE4121_0111.dlm 」が入っていることを確
認して、「機器へのファームウェア転送」ボタンをクリックします。
⑨「ファームウェアのバージョンアップを開始します」ダイアログが表示されます。
注意事項を確認の上、「OK」ボタンをクリックします。
(完了まで、20秒から40秒ほどかかります。)
※「ファームウェアの書き込み完了」画面が表示されるまで、絶対にパソコンとモデムの電源を切らないでください。
また LAN ケーブルも取り外さないで下さい。30秒前後の作業ですので、手を触れずにそのままでお待ちください。
⑩作業が完了すると、「ファームウェアの書き込み完了」画面が表示されます。
モデムを再起動する必要がございますので、画面内の「再起動」ボタンをクリックします。
※このときパソコンを再起動する必要はございません。
⑪「機器の再起動」画面が表示されます。
ほぼ同時に TE4121C 本体前面のランプが点滅をはじめ、モデムが再起動されます。
モデムのランプが通常通り(POWER、ADSL、PPP、LAN が点灯、ALARM が消灯)に戻りましたら、「再表示」ボタン
をクリックしてください。
(モデムの通信接続が成功するまでクリックしないでください。早すぎると次の画面が表示されません。)
⑫モデム設定画面のトップに戻ります。
左側メニューに追加された機能が表示されています。
⑬最後にバージョンの確認を行います。
「表示」項目の「バージョン情報」をクリックします。
“Software Version”の項目が「01.11」であることを確認します。
⑬ 以上でファームウェアのバージョンアップ作業は完了です。
「2.ファームウェア変更点」でご説明しました内容のうち、GapNAT 機能を除く2つの改良項目は、この時点
で既に有効に動作しています。
ブラウザを終了し、後は通常通りお使いください。
GapNAT につきましては、別途マニュアルをご参照下さい。(弊社 Web サイトより入手可能です。)
付録①:ダウンロードガイド
① 弊社 Web サイト上の「ユーザーサポート」→「モデム設定ガイド」→TE4121C 項目の→「アップデート手
順最新バージョン追加」ページを開きます。(当マニュアルをダウンロードしていただいたページです。)
「TE4121C ファームウェアダウンロードページはこちら」をクリックします。
② 「ファイルのダウンロード」ダイアログが表示されます。
(※OS によりイメージは異なります。)
「ファイルを保存」を意味する項目を選択し「OK」をクリックします。
③ 保存場所を指定するダイアログが表示されますので、解り易い場所に保存します。
(「深い階層のフォルダ」「フォルダ名が長いフォルダ(またはその下層)」には保存しないで下さい。
ハードディスクを開いた一番上の階層のところに「fw」「temp」「te4121」などの解り易いフォルダを作成し、
そこに保存していただきますと、後の作業が簡単になります。)
④ ダウンロード完了のダイアログが表示されればダウンロードは完了です。
保存場所を忘れないようにしてください。
付録②:ファイル解凍方法
1. ファイルの解凍とは・・・
今回の TE4121C ファームウェアでも採用させていただいております「ファイルの圧縮」
についてご説明いたします。
通常メーカーサイトから配布されるファイルは「圧縮」という処理を施された状態で配
布されています。圧縮とは、その名の通り元よりもファイルサイズをコンパクトにする技
術です。もともとはディスク容量の節約、通信コストの削減といった用途で使用されてい
ました。大容量ディスク、広帯域通信などが普及した現在ではファイルサイズが問題とな
るケースは減りました。そのような状況にも関わらず現在も圧縮形式で配布されることが
多いのは、圧縮技術に「複数のファイルを一つにまとめる」「展開時にファイルの整合性
がチェックされる」といった特性があるためです。
圧縮されたファイルは、そのままでは読み込んだり、実行したりできません。使用する
ためには圧縮された状態からファイルを「展開(解凍)」しなければなりません。圧縮技術
には様々な種類があり、その圧縮形式はファイルの拡張子で判断できます。「xxx.zip」
「xxx.lzh」「xxx.sit」などのファイル名の末尾部分が圧縮形式を表します。展開(解凍)を
行う際には、それぞれ圧縮に使用された形式に対応した展開(解凍)ソフトが必要になり
ます。
2. ファイルの解凍方法
今回のファームウェアアップデートには「zip」形式という、一般的な圧縮形式が使用さ
れています。解凍には zip 形式に対応した展開(解凍)ソフトが必要になります。ただし、
WindowsXP については、標準で zip ファイルを展開する機能が内蔵されていますので、
特別なソフトウェアは必要ありません。
展開ソフトの入手について「入手したいが場所や方法がわからない」といった場合は、
以下のキーワードを参考に、検索ページでなどでお探しいただきますと、配布サイトに
到達できます。
・Windows 98、98SE、2000、Me
「Lhasa」などの展開(解凍)用フリーウェア
・MacOS
「Stuffit Expander」などの展開(解凍)用フリーウェア
3. Windows XP での zip ファイルの展開方法
① ファイルをダウンロードしたフォルダを開きます。
「BLFTE4121_0111C.zip」という名前のジッパーのマークのついたフォルダアイコンが表
示されます。
② フォルダアイコンを右クリックして「すべて展開(A)」をクリックします。
③ 「展開ウィザード」が表示されますので、「次へ(N)」をクリックします。
④ 「展開先の選択」画面が表示されます。特に場所を指定しないのであれば、「次へ
(N)」をクリックします。ダウンロードしたファイルと同じ場所にフォルダが作成され、その
中にファイルが展開されます。
※「ファイルを以下のディレクトリに展開する(D)」に表示されている、「c:¥・・・・¥BLFTE4121_0111C」
から「¥BLFTE4121_0111C」を削除してから「次へ(N)」をクリックすると、ダウンロードしたフォルダと同じ
フォルダにファイルが展開(解凍)され、後の作業がわかりやすくなります。
④ 「展開の終了」画面が表示されます。「展開されたファイルを表示する(H)」のチェックボ
ックスからチェックを外し、「完了」をクリックします。
以上でファイルの展開(解凍)作業は終了です。当マニュアルの「3.ファームウェアバージ
ョンアップ手順」に進み、バージョンアップ作業を行って下さい。