『ケーブル』と『コード』の話 pakuri 使用 2016/06TE 一口に『電線』と言いましても、様々な種類の電線があるモノです。 よく聞く言い方として『ケーブル』『コード』『ワイヤー』と、判るような判らないような横文字がございます。 割と質問の多い『ケーブル』と『コード』の違いについて見てみたいと思います。 まずは定義のハッキリした『ケーブル』から見ていきましょう。 『ケーブル』とは、導体に絶縁を施した絶縁電線を、更にシースで保護したモノの総称です。 『同軸ケーブル』『シールドケーブル』などを想像していただけると判りやすいかと思います。 いずれも絶縁された導体を複数本まとめたりシールドを巻いたりした上にシースを被せ、1 本の電線とし ています。 中には電話用のケーブルや、LAN ケーブルのように複数の電線をまとめただけのモノもあります。 また、特殊な例としてネオン管用ケーブルのように、ポリエチレンの絶縁体の上にビニルシ-スを被せ ているモノもあります。 これに対して『コード』ですが、コレがなかなかカッチリとした定義という物が存在しないようで、 扱うメーカーや書籍によってマチマチだったりします。 『電源コード』や『スピーカーコード』、あるいは『イヤホンコード』など、何を基準に『コード』と名付けてい るのかサッパリ判りません。で、行き当たった文言が 『コードは屋内で使用される小型の電気機器に使用されるモノであり、電源コードには差し込みプラグを 取り付けて使用される。(中略)いずれも電気用品取締法の適用をうけ、この技術基準に基づいている。』 と言うモノでした。 そう言えば製品名に『コード』と付いているのは家庭用電気機器から伸びているような電線ばかりです。 『コード』と呼ばれる電線が『電気用品取締法』の適用をうけ、そこに縛られるモノであれば、様々な謎 が氷解致します。 例えば構造上は『ケーブル』の範疇に入るのに、製品名が『コード』となっている『VCT 系電線』いわゆる 『キャブタイヤコード』。 これも本来の用途は『小型電気機器の配線および電源コードに使用』することなのです。 だから見た目『ケーブル』でも、分類上『コード』になるわけです。 同じような例で、楕円形のキャブタイヤコード『VCT-FK』と、 ほとんど同じ構造のビニル絶縁ビニルシースケーブル『VVF』。 かたや『コード』、かたや『ケーブル』。いったい何が違うのか。 『コードの方は撚り線である』と答えた方、半分正解。 では何故撚り線だと『コード』なのか。 それは、小型機器の電源コードに使用するため、柔らかくないと使いにくいからなのです。 つまり『撚り線だからコード』なのではなく、『コードだから撚り線である』と、 『柔らかいからコード』なのではなく、『コードだから柔らかい』のです。 注意しなければいけないのは、柔らかい電線全てが、撚り線導体の電線全てが 『コード』ではないと言うことです。 まとめると、『コード』とは、電気用品取締法の適用をうける小型電気機器の電源用に使用される 電線のこと。と言うのが私なりの結論です。 つまりキャブタイヤコードや家電製品の電源コードとしてよく見かける『VFF』、内部配線などに使われる 『VSF』なども『コード』に分類されます。 電源ケーブルと電源コードの区別 電線・ケーブルの製品では、”ケーブル”と”コード”の言葉の使い方は、使う方の主観で区別されること が多い。しかし、電源用に限っては、電 気用品安全法<PS>Eで定義がされている。にも拘らず、これ を知ってきちんと区別をしている事は少ない。 ある大手の出版社から月刊誌で、AV機器に接続する 電源「コード」の品種によって、音質が違うことをテーマにした号が出ているが、ここには「電源ケーブル徹 底検証・・・」と言うようなタイトルが踊っている。「コード」のイメージはなんか”貧弱”、「ケーブル」の方が 格好いい、イメージではありますが・・・ <PS>E法で言う電源「ケーブル」とは;ビル内の電源供給や、戸建住宅では配電盤から電源コンセント に配線する固定配線用で、主として導体は単線が使用される。有名なケーブルはVFF、通称Fケーブル がある。 一方、電気、電子機器に付属して、電源コンセントから機器へ給電する電源「コード」には導体が集合撚 線と称される、細い銅線を何本も撚合わせて導体 としなければならない決まりがある。これは機器が動 かされてもそれに追従できる、分かりやすい例が電気掃除機に付けられた「コード」でしょうが、機械的な 安全性の要求等がある。又、上記「ケーブル」は定格電圧が600V以上であるのに対して、 「コード」は300Vが定格電圧の違いもある。 趣味のオーディオは自作のアンプ等も有りの世界ですから、全て自己責任です。日本ではどの様な扱い になるか知りませんが、米国では保険会社が共同で 作った規格作成組織(Underwriters Laboratori es Inc.)があり、この規格に合わないものが原因で火災が発生した場合には、 火災保険は下りないと 聞きます。こうなると用語の使い方と言った話では済まない重大事になりましょう。 VCTF の規格 VCTF はケーブルではなく「コード及び移動電線」に分類されるため、支持固定することは禁止されてい ます。内線規程では「コードは電球線及び移動 電線として仕様する場合に限るものとし、固定した配線と して使用しないこと」と規定しており、ケーブルラックや鉄骨・間仕切りなどに VCTF を固定しては いけま せん。ステップル等を使用し、柱やボードに固定するのも禁じられています。 コードは、原則として小型可搬用電気機器に電源を供給するための電線であり、支持固定をして恒久的 な電源供給を行うように製作されていません。コードは許容電流が小さく構造的にも弱いため、支持固定 をすると被覆や心線を傷つけてしまい、異常加熱や発火の原因となりますので、移動電線用途として使 用し なければいけません。 VCT との違い VCT はビニルキャブタイヤケーブルと呼ばれ。600V 以下の電圧で使用できる「ケーブル規格」の移動 電線です。移動電線として、建物や電柱、造営材などに固定せず、電線が移動するような環境で使用さ れます。しかし、VCTF と違い「ケーブルの規格」に準拠しているため、固定してはならないという規制から 外れ、造営材や電柱などに固定して使用することが可能です。 ただし、固定して使用しても良い電圧や敷設場所に規制があるため、採用する VCT ケーブルの種類によ る区分を把握し、適性なケーブルを選定することが重要です。 追加の一言 私は設計者相手だと、 机の上やその辺に転がってる様な電線をコード, ダクトやラック内に鎮座してる電線をケーブル, 端末処理されていて技能を必要とせずに接続作業が容易に 出来る状態になってる物をハーネスと呼んでますね。 とりあえず呼び名の正確な区分は気にした事がなかった。 一応用途別での該当電線の使用可否とかは把握してるけど、 相手が工事業者や設計者じゃなくて一般の人に話をする時には 太い物についてはケーブル,細い物についてはコードという表現をする時もある。 工事業者相手だと双方で使用部分に応じて直接 VCT だの MLFC だの 2PNCT だのと直に指定するから、 何もかもひっくるめて全てについてケーブルと言ったりハーネスと言ったりしてる。 最後に 配線状況を確認できない場所には、ケーブルを使用し、確認できる場所では、コードを使用する。 300V(100V の電源)には、コードを。600V(200V 以上の電源)にはケーブルの名称を使う。 電線の外径が細いものは、コード。太いにはケーブル。 配線時に、建物などに固定していいのは、ケーブル。固定していけないのがコード。 以上になりますが、回答に正解や不正解ではなく、通常の呼び方が入っていると思われます。
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