Sophos パターンファイル アップデート後の問題についての対策

2014年5月23日
お客様各位
日商エレクトロニクス株式会社
エンジニアリング本部
サポート・サービスグループ
プロダクト・サービスグループ
Sophos パターンファイル アップデート後の問題についての対策
貴社ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。
この度、SOPHOS にてダウンロードしたパターンファイルで更新した場合、ウイルス検
知機能が使用出来なくなる問題に関しまして、対策を行いましたので、下記のとおりご
報告を申し上げます。
記
1. 障害の内容について
SOPHOS にて特定時間にダウンロードしたパターンファイルで更新した場合、Mirapoint サ
ーバ(Mirapoint M シリーズ、RG シリーズの各サーバ)で以下のエラーメッセージが出力
されウイルスの検疫ができなくなる障害が確認されました。
エラーメッセージが表示され Sophos AntiVirus が起動しなくなった。
Error message: Unexpected command result = 2
2. 調査において確認できた事象・原因
Mirapoint 社が設置している複数のダウンロードサーバは、1 分おきに SOPHOS のアップデ
ートサーバにパターンファイルの更新がないかを各サーバ毎に行っており、非常に短時間
と推測されますが、不正なファイル形式のパターンファイルが SOPHOS の更新サーバに登録
されてしまったため、その不正なパターンファイルをダウンロードしたダウンロードサー
バにおいてのみ、そのダウンロードサーバからパターンファイルをダウンロードしたお客
様の Mirapoint サーバでエラー(Unexpected Command result = 2)となり、ファイルの展開
ができなかったために Antivirus の機能が起動せず、正常なウイルスの検疫を行う事がで
きなくなっておりました。
尚、その他のダウンロードサーバは別のタイミングで SOPHOS にアクセスし、すでに置き換
えられていた正常なパターンファイルをダウンロードしたため、障害は一部のお客様の
Mirapoint サーバでのみ発生しておりました。
3. 対策内容
本事象におけるお客様の対処としては、不正なパターンファイルをダウンロードしたこと
により Mirapoint サーバの MOS 内部でパターンファイルを展開できない状態となっており、
展開出来ないファイルを MOS 上でクリアするパッチとして D4_Sophos_av.mpu5 の提供を行
っておりました。
パッチ適用後に展開出来ないファイルをクリア、その後正しいパターンファイルをダウン
ロードし MOS 上で展開させることで、ウイルス検疫ができなくなる障害の解消を行ってお
りました。
このパッチを適用することで本事象の修正を行って頂いておりましたが、原因が SOPHOS に
ストアされたファイルの問題と言うことが判明いたしました。
このため本件の対策としては、Mirapoint 社のダウンロードサーバが SOPHOS サーバからデ
ータをダウンロードする際に、不正なパターンファイルをストアしないよう正常なファイ
ル形式であるかの確認を行うスクリプトをダウンロードサーバに追加し、正常なファイル
形式以外のファイルはストアしないように対処致しました。
従いまして、今後同様のケースで障害は発生することはございません。
■お問い合わせ窓口
日商エレクトロニクス株式会社
日商エレクトロニクス・プロダクト・センター
E-mail: [email protected]
■改訂履歴
2014 年 5 月 23 日 初版
以上