私にできる﹁おもてなし﹂ 長崎市立西城山小学校 六年 栁口 実羽 私が身近に感じた﹁おもてなし﹂は小学二年生の時です。お兄ちゃんの学校でホー ムステイを受け入れることになり、私の家にも三泊四日で二人のオーストラリア人が 来ました。お母さんは、ホームステイが決まった時﹁何を食べさせようか。﹂ ﹁どこに つれていこうか。﹂﹁帰りに持たせるおみやげは何にしようか。﹂などいろいろ考えて いました。私は、初めて外国人がとまりに来てすごくきん張しました。 昼間は、お兄ちゃんの学校に行き、授業を受けて、公会堂でおくんちの出し物を見 たり、銭湯に入ったりして日本の文化にふれていたそうです。また、食事は皿うどん や手まきずしなどの長崎名物や日本の和食を作ってあげました。ほかにも、オースト ラリアはお弁当の習慣がないので、お母さんがお弁当を作って持たせていました。帰 ってきたら必ず2人は日本語で﹁おいしかったです。﹂と言って返してくれていたそ うです。その時お母さんもうれしかったと思いました。 また、今年の夏休みに友達と出島に行った時のことです。私たちがカピタン部屋で 写真をとっているとガイドさんが、声をかけて﹁どこからきたの?﹂﹁長崎市内から です。あじさいノートの史跡を調べようという課題をするため来ました。﹂と答える と、 ﹁カピタン部屋だけになるけど案内しましょう。﹂と言って出島について、クイズ を出しながら色々説明してくれました。このガイドさんも﹁おもてなし﹂の気持ちで 接しているんだと思います。 長崎を訪れる人のためにこのような体験を通して、あらためて私にできる﹁おもて なし﹂を考えてみました。まずは、自分自身が長崎県のことについて興味深く知るこ とが大切だと思います。たくさんは案内できなくても﹁ここぞ﹂と思う所をくわしく 説明できれば、相手の人も興味をもって聞いてくれると思います。また、大人になっ たらインターネットなどを使い、長崎以外の人と交流をもち、県外の人に長崎のいい 所をたくさん教えて、 ﹁行ってみたい。﹂ ﹁食べてみたい。﹂と思ってもらうのもいいと 思います。 七月の新聞記事に来年は、中国人を中心に十万人近い日本を訪れる観光客が長崎市 を中心に県内観光や買い物することになると書いてありました。長崎は、港町なので 大型客船や上海航路ができたこともあり、これからも多くの外国人が来ると思います。 簡単なあいさつだけでもできればいいなあと思います。これらが私にできる﹁おもて なし﹂です。
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