2011/4/18 1 OS (Operating System) • Operating System とは – Operating System = 基本ソフトウェア ~課題1~ オペレーティングシステム (Operating System : OS) ハードウェア⇔ OS ⇔アプリケーションソフト ⇔ユーザ (例) 情報学群実験第3C 1) キーボードからキーが押されたという信号が来るのを待つ 2) キーボードから押されたキーのキーコードを得る 3) キーコードと文字コードの対応表から文字コードを得る 2 OS (Operating System) OS (Operating System) • OSの目的 – ハードウェアの抽象化 – ハードウェアの効率的な運用 – 使いやすい環境の提供 OSのインストール 多くのコンピュータはOS導入済み (Preinstalled プレインストール) ↓ 簡単なセットアップのみでそのまま使える || 汎用的な設定 ↓ サーバ等、特定の用途への利用には向かない • OSのはたらき – 共通機能の提供 • キーボードからの文字読取・画面への文字表示 • データの入出力 – 資源の管理 • CPU、主記憶装置、ディスプレイ、プリンタ、 • 割り込み要求番号、プロセス識別子… 3 コンピュータの種類 • 大型コンピュータ – スーパーコンピュータ(科学技術研究) – メインフレーム(大規模業務) • 通常のコンピュータ – パーソナルコンピュータ – ワークステーション • 小型コンピュータ – 組み込み機器 (携帯電話,ゲーム機器,etc.) 4 主要なOS • 大型・小型 ⇒ ハードウェアに特化したOS – zOS, TRON, SymbianOS, PalmOS, iPhone OS,... • 通常のコンピュータ – Microsoft Windows 系 – Apple Macintosh MacOS 系 – UNIX 系 OSとしての基本機能 ⇒ 大きな差はない マルチユーザ,プリエンプティブマルチタスク 差異:ユーザインタフェース (GUI),対応ハードウェア,アプリケーション 1 2011/4/18 Microsoft Windows • 1982年の MS-DOS から発展 Microsoft Windows 元はIBM-PC用 OS – MS-DOS: Microsoft Disk Operating System • 特長 – パーソナルコンピュータ用OSとして長い歴史 • シングルユーザ・シングルタスク・CUI • 対応ソフトウェア,ハードウェアの多さ – Windows – 普及率 • MS-DOS の GUI プログラム (1985) • Windows 3.1, Windows95, Windows98, WindowsME • Net Applications 調査 (2010) – Windows 92%, Mac 5% • Windows NT (1994) – オフィス・ビジネス用途 – マルチユーザ・マルチタスク・サーバ対応 – Windows2000, WindowsXP, Windows7 – International Business Machines – デファクトスタンダード 世界的に標準的 – Office 製品など • Windows Server MacOS UNIX • Apple Macintosh 専用 OS (1984~) • 起源 – 高度なGUI – ミニコン(オフコン,ワークステーション)用 OS • グラフィック機能 • デザイン・印刷・アート分野の標準 • 特長 – マルチタスク・マルチユーザ等 OS の基本機能 – オープンアーキテクチャ – System 1~ Mac OS 9 • シングルユーザ・シングルタスク • 仕様の標準化:IEEE POSIX, Single UNIX Specification • フリーの UNIX 系(UNIX-like) OS – Mac OS X – Linux, FreeBSD, etc. • UNIXベース(FreeBSD, NetBSD, Mach) • マルチユーザ・マルチタスク・サーバ – Character User Interface (CUI) • Command Line Interface (CLI) • GUI : OSの機能としては無い 芸術(写真・美術・音楽).印刷,サイエンス分野 一部分野に特化したアプリケーションが多い 10 UNIXの特徴 UNIX ファイルシステム • マルチタスク – 同時に複数の仕事(タスク)をこなす – タイムシェアリング – あるプロセスが他のものに与える影響を最小限に ⇒ 安定したOS • UNIX のファイルシステム ファイル - 階層的ディレクトリ構造 – ファイル • データを保存する単位 (データ ⇒ バイナリ列) • マルチユーザ – 同時に複数のユーザからの要求に応える – ネットワークを介して利用 – ログイン • 階層型ファイルシステム – 階層的なディレクトリ構造=木構造 – ディレクトリ • ファイルや他のディレクトリを保持する場所 – 階層的ディレクトリ構造 • /(root) → 木構造 • 1つのディレクトリ ・ ツリー • マウント • ソースコードの配布 11 12 2 2011/4/18 UNIX ファイルシステム UNIXの歴史 root (/) cdrom • UNIXの起源 bin usr home lib etc – 1969 AT&Tベル研究所,Ken Thompson – DEC PDP-7 – 低価格で扱いやすいプログラミング環境のため var bin • UNIXの由来 – MULTICS : 開発がつまづいた非常に複雑なOS (MULtiplexed Information and Computing System) ⇔ UNICS (UNiplexed Information and Computing System) ベル研究所で開発 ⇒ 米国の大学のコンピュータ (カリフォルニア大学バークレイ校 (UCB) ⇒ BSD) 13 UNIX系の流れ UNICS System III, IV BSD 現在のUNIX 現在 UNIX を名乗る ことを許されているOS System V SVR 4.2 (System V Release 4 BSD 4.4 過去 UNIX を名乗る ことを許されたOS • UNIX ⇒ 登録商標 (TradeMark) 商用UNIX IBM AIX HP-UX Sun Solaris... – The Open Group – Single Unix Specification • UNIX 03 FreeBSD – IBM AIX 5, 6, HP-UX 11, Sun Solaris 10, Mac OS X 10.5, 10.6 NetBSD OpenBSD Mac OS X Minix • UNIX 系 – Linux, FreeBSD ⇒ デファクトスタンダード – Windows NT ⇒ POSIX – AT & T UNICS 由来 OS ⇒ オリジナル Linux IEEE POSIX 規格 OS 14 Windows NT (+ Services for UNIX) 15 FreeBSD • BSD – UCB が開発 ⇒ TCP/IP の実装 – ソケット通信機能 – インターネットの基礎 FreeBSD の特長 • 周辺プログラムも含めて OS として RELEASE を管理 • 本来の OS以外の部分は,アプリケーショ ンとして分離 • ネットワーク機能の安定性,先進性 • ライセンスの問題,訴訟,etc. • 古くからのインターネットサーバ • サーバ用途に向く • www.yahoo.co.jp, www.2ch.net, etc. 3 2011/4/18 参考文献 Linux • Finland の Linux Torvard が開発 • 山口 和紀 著,「ASCII UNIX Super Text」(アスキー 2003) – ヘルシンキ大学の大学院生の時 • スクラッチからの開発 • Frisch著,谷川監訳「UNIXシステム管理改訂版」(オラ イリージャパン 1998) – ライセンス(著作権,特許)がクリーン • PC-UNIX – Sys V と BSD の拡張機能 – GNI一般公有使用許諾書にしたがって配布 (General Public License: GPL) Linux(カーネル) + X Window System (GUI) x.org + フリーソフトウェア 多くの個人,企業が開発に参加 組み込みからスパコンまで 19 20 A360 ネットワーク図 今回の内容 メインサーバ 192.168.0.1 192.168.0.0/24 • OS のインストール – FreeBSD (1U ラックサーバ) – Linux (Dellパーソナルコンピュータ) – Windows 7 (パーソナルコンピュータ) – Windows 7 (ラップトップ) – Mac OS X グループX .X1~.X9 .X1 • OS の初期設定 • ユーザアカウントの作成 serverX インター ネット Hub .X2 linuxX .X3 winX .X4 macX .X5 noteX 21 レポートについて • キーワード – ファイルシステム – パーティション – イーサネット – UTP • レポート提出期限 – 4月20日 (水) 18:00 (情報学群レポート提出箱(A棟4階秘書室前) 23 4
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