建築・設備に関する審査基準 平成 23 年 12 月 1 日 防府市消防本部予防課 目次 第1章 総 則 P1 第2章 建築事務処理の運用基準 第1 政令別表第1に掲げる防火対象物の取扱い P2 第2 消防用設備等の設置単位 P8 第3 床面積及び階の取扱い P14 第4 無窓階の取扱い P21 第5 収容人員の算定 P27 第6 政令第8条に規定する区画等の取扱い P35 第7 消防法令上の内装規制 P43 第8 防炎防火対象物、防炎物品 P45 第3章 消防用設備等の技術上の運用基準 第1 着工届の添付書類等 P48 第2 消防用設備等の技術上の基準 P50 第1-1表 防火対象物の区分詳細 P52 第1-2表 政令別表第1に掲げる防火対象物の定義等 P55 第2-1表 ガラスの種類による有効開口部の取扱い P80 第2-2表 開口部又は特殊開口部の有効開口部算定について P82 第2-3表 開口部の形状等による有効開口部算定及び有効開口面積について P84 第3-1表 軽微な工事の範囲 P86 第3-2表 添付図書一覧表 P89 別紙1(参考) 床面積の算定方法について P90 建築・設備に関する審査基準 平 成 23 年 12 月 1 日 制 定 第1章 1 総 則 目的 こ の 基 準 は 、消 防 法( 昭 和 23 年 法 律 第 186 号 )の 規 定 に 基 づ く 予 防事務の執行にあたって、基本的に必要と考えられる事項について 定めるものとする。 内容については、法令解釈及び法令の補完基準が中心であるが、 行政指導に該当するものも含まれていることがある。 2 用語例 (1 ) 法とは、消防法をいう。 (2 ) 政 令 と は 、 消 防 法 施 行 令 ( 昭 和 36 年 政 令 第 37 号 ) を い う 。 (3 ) 省 令 と は 、 消 防 法 施 行 規 則 ( 昭 和 36 年 自 治 省 令 第 6 号 ) を いう。 (4 ) 危 政 令 と は 、 危 険 物 の 規 制 に 関 す る 政 令 ( 昭 和 34 年 政 令 第 306 号 ) を い う 。 (5 ) 危 省 令 と は 、 危 険 物 の 規 制 に 関 す る 規 則 ( 昭 和 34 年 総 理 府 令 第 55 号 ) を い う 。 (6 ) 建 基 法 と は 、建 築 基 準 法( 昭 和 25 年 法 律 第 201 号 )を い う 。 (7 ) 建 基 政 令 と は 、建 築 基 準 法 施 行 令( 昭 和 25 年 政 令 第 338 号 ) をいう。 (8 ) 建 基 省 令 と は 、 建 築 基 準 法 施 行 規 則 ( 昭 和 25 年 建 設 省 令 第 40 号 ) を い う 。 (9 ) JIS と は 、 日 本 工 業 規 格 を い う 。 (10) 耐火構造とは、建基法第2条第7号に規定するものをいう。 (11) 準 耐 火 構 造 と は 、建 基 法 第 2 条 第 7 号 の 2 に 規 定 す る も の を いう。 (12) 防火構造とは、建基法第2条第8号に規定するものをいう。 (13) 特 定 防 火 設 備 と は 、建 基 令 第 112 条 第 1 項 に 規 定 す る も の を いう。 1 (14) 防 火 設 備 と は 、 建 基 法 第 2 条 第 9 号 の 2 ロ 及 び 第 64 条 に 規 定するものをいう。 (15) 防 火 戸 と は 、防 火 設 備 で あ る 防 火 戸 又 は 特 定 防 火 設 備 で あ る 防火戸をいう。 第2章 第1 建築事務処理の運用基準 政令別表第1に掲げる防火対象物の取扱い 政令別表第1に掲げる防火対象物の項を決定するにあたっては、 防火対象物の使用実態、社会通念、規制目的等を考慮して次によ り行うこと。 なお、項ごとの使用実態等を判断するにあたっては、第1-2 表を参考とすること。 1 各項に共通する事項 (1 ) 同一敷地内に存する2以上の防火対象物は、原則として当該 防 火 対 象 物 (棟 )ご と に そ の 実 体 に 応 じ て 政 令 別 表 第 1 に 掲 げ る 用 途を決定するものであること。ただし、各用途の性格に応じ、主 たる用途に従属的に使用される防火対象物にあっては、主たる用 途として取り扱うことができる。 (2 ) 政令第1条の2第2項後段に定める「管理についての権原、 利用形態その他の状況により他の用途に供される防火対象物の従 属的な部分を構成すると認められる部分」とは、次のア又はイに 該当するものをいうものであること。 ア 政 令 別 表 第 1 (1 )項 か ら (15)項 ま で に 掲 げ る 防 火 対 象 物 ( 第 1 - 1 表 (A )欄 に 掲 げ る 防 火 対 象 物 、 以 下 「 政 令 別 表 防 火 対 象 物 」と い う 。)の 区 分 に 応 じ 、第 1 - 1 表 (B )欄 に 掲 げ る 防 火 対 象 物 の 主 た る 用 途 に 供 さ れ る 部 分( こ れ ら に 類 す る も の を 含 む 。 以 下「 主 用 途 部 分 」と い う 。)に 機 能 的 に 従 属 し て い る と 認 め ら れる部分(これらに類するものを含む。以下「従属的な部分」 と い う 。) で 次 の (ア )か ら (ウ )ま で に 該 当 す る も の (ア ) 当 該 従 属 的 な 部 分 に つ い て の 管 理 権 原 を 有 す る 者 が 、当 2 該用途の管理権原を有する者と同一であること。 a 主用途部分とは、防火対象物各用途の目的を果たすため に必要不可欠な部分であり、一般的に従属的な部分の面積 より大きい部分をいうものであること。 b 管理権原を有する者が同一であるとは、固定的な消防用 設備等、建築構造、建築設備(電気、ガス、給排水、空調 等)等の設置、維持、改修にあたって全般的に権原を行使 できる者が同一であることをいう。 (イ ) 当該従属的な部分の利用者が、主用途部分の利用者と同 一であるか又は密接な関係を有すること。 a 従属的な部分の利用者が主用途部分の利用者と同一であ るとは、従属的な部分が主用途部分の勤務者の福利厚生及 び利便を目的としたもの又は主用途部分の利用者の利便を 目 的 と し た も の で 、 お お む ね 次 の (a )及 び (b )に 該 当 し 、 か つ 、 第 1 - 1 表 (C )欄 の 用 途 に 供 さ れ る も の ( こ れ ら に 類 す る も の を 含 む 。) で あ る こ と を い う 。 (a ) 従属的な部分は、主用途部分から通常の利用に便な る形態を有していること。 (b ) 従属的な部分は、道路等からのみ直接出入りする形 態を有しないものであること。 b 従属的な部分の利用者が主用途部分の利用者と密接な関 係を有するとは、従属的な部分が主用途部分と用途上不可 欠 な 関 係 を 有 す る も の で 、 お お む ね 前 a 、 (a )及 び (b )に 該 当 し 、か つ 、第 1 - 1 表 (D )欄 の 用 途 に 供 さ れ る も の( こ れ ら に 類 す る も の を 含 む 。) で あ る こ と 。 (ウ ) 当該従属的な部分の利用時間が、主用途部分の利用時間 とほぼ同一であること。 従属的な部分の利用時間が主用途部分の利用時間とほぼ同 一であるとは、主用途部分の勤務者又は利用者が利用する時 間( 残 務 整 理 等 の た め の 延 長 時 間 を 含 む 。)と ほ ぼ 同 一 で あ る 3 ことをいう。 イ 主用途部分の床面積の合計(他の用途と共用される廊下、階 段、通路、便所、管理室、倉庫、機械室等の部分の床面積は、 主用途部分及び他の独立した用途に供される部分のそれぞれの 床 面 積 に 応 じ 按 分 す る も の と す る 。以 下 同 じ 。)が 当 該 防 火 対 象 物 の 延 べ 面 積 の 90% 以 上 で あ り 、か つ 、当 該 主 用 途 部 分 以 外 の 独 立 し た 用 途 に 供 さ れ る 部 分 の 床 面 積 の 合 計 が 300 ㎡ 未 満 で あ る 場 合 に お け る 当 該 独 立 し た 用 途 ( 政 令 別 表 第 1 (2 )項 ニ 及 び 同 表 (6 )項 ロ に 掲 げ る 用 途 を 除 く 。) に 供 さ れ る 部 分 共用される部分の床面積の按分は、次によること。 (ア ) 各階の廊下、階段、エレベーターシャフト、ダクトスペ ー ス 等 の 部 分 は 、各 階 の 用 途 の 床 面 積 に 応 じ て 按 分 す る こ と 。 (イ ) 防火対象物の広範に共用される機械室、電気室等は、共 用される用途の床面積に応じて按分すること。 (ウ ) 防火対象物の玄関、ロビー等は、共用される用途の床面 積に応じて按分すること。 (3 ) 政令別表第1に掲げる防火対象物の用途は、イ、ロ、ハ又は ニの号ごとに決定するものであること。 同一項内のイ、ロ、ハ又はニの用途が混在する場合は、複合用 途防火対象物として取り扱うものであること。 (4 ) 昼又は夜によって使用実態が異なる場合は、主として使用さ れる実態によって決定すること。 (5 ) 一般住宅(個人の住宅の用に供されるもので、寄宿舎、下宿 及 び 共 同 住 宅 以 外 の も の を い う 。以 下 同 じ 。)の 用 途 に 供 さ れ る 部 分が存する防火対象物については、次により取り扱うものである こと。 ア 政令別表防火対象物の用途に供される部分の床面積の合計が 一般住宅の用途に供される部分の床面積の合計より小さく、か つ、当該政令別表防火対象物の用途に供される部分の床面積の 合 計 が 50 ㎡ 以 下 の 場 合 は 、当 該 防 火 対 象 物 は 一 般 住 宅 に 該 当 す 4 るものであること。 イ 政令別表防火対象物の用途に供される部分の床面積の合計が 一般住宅の用途に供される部分の床面積の合計よりも大きい場 合、又は政令別表防火対象物の用途に供される部分の床面積の 合計が一般住宅の用に供される部分の床面積の合計よりも小さ く、かつ、当該政令別表防火対象物の用途に供される部分の床 面 積 の 合 計 が 50 ㎡ を 超 え る 場 合 は 、当 該 防 火 対 象 物 は 政 令 別 表 防火対象物又は複合用途防火対象物に該当するものであること。 ウ 政令別表防火対象物の用途に供される部分の床面積の合計が 一般住宅の用途に供される部分の床面積の合計とおおむね等し い場合は、当該防火対象物は複合用途防火対象物に該当するも のであること。 (ア ) 一 般 住 宅 は 、 前 (2 )、 ア で 定 め る 従 属 的 な 部 分 に 含 ま れ ないものであること。 (イ ) 一般住宅と政令別表防火対象物が長屋形態で連続する場 合は、一般住宅の床面積と政令別表防火対象物の床面積の合 計とで用途を決定すること。 (6 ) 法 第 10 条 第 1 項 で 定 め る 製 造 所 、貯 蔵 所 及 び 取 扱 所( 以 下「 危 険 物 施 設 」と い う 。)は 、そ の 利 用 形 態 に よ り 、政 令 別 表 第 1 の い ずれかの防火対象物又はそのいずれかの部分に該当するものであ ること。 (7 ) 政令別表第1に掲げる防火対象物の用途を決定するにあたっ ては、政令第8条に定める区画の有無を考慮しないものであるこ と。 2 項ごとの適用事項(複合用途防火対象物の取扱い) (1 ) 前 1 、 (2 )又 は (5 )に よ り 、 政 令 別 表 第 1 (16)項 に 掲 げ る 防 火対象物となるもののうち、次のア及びイに該当するものは、政 令 別 表 第 1 の (1 )項 か ら (4 )項 ま で 、 (5 )項 イ 、 (6 )項 又 は (9 ) 項イに掲げる防火対象物の用途に供される部分(以下「特定用途 部 分 」と い う 。)が 存 す る も の で あ っ て も 同 表 (16)項 ロ に 掲 げ る 防 5 火 対 象 物 と し て 取 り 扱 う も の で あ る こ と ( 政 令 別 表 第 1 (2 )項 ニ 及 び (6 )項 ロ に 掲 げ る 防 火 対 象 物 の 部 分 に 供 さ れ る 部 分 が 存 す る も の は 除 く 。)。 こ の 場 合 、 当 該 特 定 用 途 部 分 は 、 消 防 用 設 備 等 の 設置にあたって(政令第2章第3節を適用する場合に限る。以下 同 じ 。)、主 用 途 部 分 と 同 一 の 用 途 に 供 さ れ る も の と し て 取 り 扱 う 。 ア 特定用途部分の床面積の合計が、当該防火対象物の延べ面積 の 10% 以 下 で あ る こ と 。 イ 特 定 用 途 部 分 の 床 面 積 の 合 計 が 300 ㎡ 未 満 で あ る こ と 。 (2 ) 政令第8条に規定する開口部のない耐火構造の壁又は床で区 画されている複合用途防火対象物は、消防用設備等の設置にあた っ て 、 そ れ ぞ れ 区 画 さ れ た 部 分 ご と に 前 1 、 (2 )、 イ 及 び 前 (1 ) を適用するものであること。 (3 ) 重 要 文 化 財( 文 化 財 保 護 法( 昭 和 25 年 法 律 第 214 号 )の 規 定 によって重要文化財、重要有形民俗文化財、史跡若しくは重要な 文化財として指定され、又は旧重要美術品等の保存に関する法律 ( 昭 和 8 年 法 律 第 43 号 )の 規 定 に よ っ て 重 要 美 術 品 と し て 認 定 さ れ た も の を い う 。以 下 同 じ 。)と し て 指 定 さ れ た 建 築 物 の 取 扱 い は 次によること。 ア 政 令 別 表 第 1 (1 )項 か ら (16)項 ま で に 掲 げ る 用 途 に 供 さ れ る 建築物その他の工作物又はその部分が重要文化財に指定された 場 合 は 、指 定 さ れ た 時 点 で (17)項 に 掲 げ る 防 火 対 象 物 で あ る 他 、 (1 )項 か ら (16)項 ま で に 掲 げ る 防 火 対 象 物 又 は そ の 部 分 で も あ ること。 例 イ (重要文化財として指定) (15)項 (17)項 事務所 (15)項 事務所 政 令 別 表 第 1 (1 )項 か ら (16)項 ま で に 掲 げ る 用 途 に 供 さ れ る 6 建築物その他の工作物又はその部分の一部が重要文化財として 指 定 さ れ た 場 合 は 、 指 定 さ れ た 部 分 は (17)項 の 防 火 対 象 物 で あ る 他 、 (1 )項 か ら (16)項 ま で の 防 火 対 象 物 又 は そ の 部 分 で あ る こと。 従 っ て 、 防 火 対 象 物 全 体 は (1 )項 か ら (16)項 ま で に 掲 げ る 防 火 対 象 物 で あ る 他 、 (17)項 の 部 分 を 含 む 複 合 用 途 対 象 物 と し て 取り扱うこと。 例 (一部を重要文化財として指定) (15)項 (15)項 (15)項 事務所 (17)項 事務所 重要文化財 ウ 重要文化財として指定されている防火対象物に政令別表第1 (1 )項 か ら (16 の 2 )項 ま で に 掲 げ る 防 火 対 象 物 を 増 築( 法 第 17 条の2の5第2項に該当)した場合は、現行基準に適合する必 要があること。 なお、重要文化財として指定された部分の消防用設備等につ い て は 、政 令 第 32 条 の 適 用 若 し く は 第 2 章 第 2「 消 防 用 設 備 等 の設置単位」の適用について考慮する。 例 増築部分 重要文化財 消防用設備等の設置単位を別にす る渡り廊下等 7 第2 1 消防用設備等の設置単位 防火対象物に係る消防用設備等の設置単位は、建築物である防火 対象物については特段の規定(政令第8条、第9条、第9条の2、 第 19 条 第 2 項 、 第 27 条 第 2 項 ) の な い 限 り 、 棟 で あ り 、 敷 地 で は ないこと。 (1 ) 棟とは、原則として独立した一の建築物(屋根及び柱若しく は壁を有するもの)又は独立した一の建築物が相互に接続されて 一体となったものをいう。 (2 ) この基準に適合する場合は、原則として政令別表第1の適用 にあたって別の防火対象物として取り扱うものであること。 2 建築物と建築物が渡り廊下(その他これらに類するものを含む。 以 下 同 じ 。)、 地 下 連 絡 路 ( そ の 他 こ れ ら に 類 す る も の を 含 む 。 以 下 同 じ 。)又 は 洞 道( 換 気 、暖 房 又 は 冷 房 の 設 備 の 風 道 、給 排 水 管 、配 電管等の配管類、電線類その他これらに類するものを敷設するため の も の を い う 。以 下 同 じ 。)に よ り 接 続 さ れ て い る 場 合 は 、原 則 と し て1棟であること。ただし、次のいずれかに該当する場合は、別棟 として取り扱うことができるものであること。 (1 ) 建築物と建築物が地階以外の階において渡り廊下で接続され ている場合で、次のアからウまでに適合している場合 ア 渡り廊下は、通行又は運搬の用途のみに供され、かつ、可燃 性物品等の存置その他通行上の支障がない状態のものであるこ と。 イ 渡り廊下の有効幅員は、接続される一方又は双方の建築物の 主要構造部が木造である場合は3m未満、その他の場合は6m 未満であること。 ウ 接続される建築物相互の距離は、1階にあっては6m、2階 以 上 の 階 に あ っ て は 10m を 超 え る も の で あ る こ と 。た だ し 、次 の (ウ )か ら (オ )ま で に 適 合 す る 場 合 は 、 こ の 限 り で な い 。 (ア ) (1 )の 規 定 が 適 用 さ れ る も の に つ い て も 、 開 放 廊 下 を 除 き、次によること。 8 a 建築物の両端の接続部分には防火設備を設けること。 b 渡り廊下の構造は、準不燃材料で造られたものとするこ と。 (イ ) 建築物相互間の距離は、次によること。 a 渡り廊下が接続する部分の建築物相互間の距離によるこ と。 b 渡り廊下の接続する部分が高低差を有する場合の距離は、 水平投影距離によること。 c 建築物相互間の距離が階によって異なる場合は、接続す る階における距離によること。 (ウ ) 接続される建築物の外壁及び屋根(渡り廊下の接続部分 か ら そ れ ぞ れ 3 m 以 内 の 距 離 に あ る 部 分 に 限 る 。 次 の (エ )に お い て 同 じ 。) に つ い て は 、 次 の a 又 は b に よ る こ と 。 a 耐火構造又は防火構造で造られていること。 b a以外のものについては、防火構造のへいその他これら に類するもの又は閉鎖型スプリンクラーヘッドを用いるス プリンクラー設備若しくはドレンチャー設備で延焼防止上 有効に防護されていること。 ※ スプリンクラー設備又はドレンチャー設備の技術上の 基 準 は 、 政 令 第 12 条 第 2 項 の 基 準 の 例 に よ る こ と 。 (エ ) 前 (ウ )の 外 壁 及 び 屋 根 に は 開 口 部 を 有 し な い こ と 。 た だ し、面積4㎡以内の開口部で防火設備が設けられている場合 にあっては、この限りではない。 a ただし書の適用にあたって、建築物相互間の距離が3m 以 上 で 、渡 り 廊 下 が 準 不 燃 材 料 で 造 ら れ た も の に あ っ て は 、 開口部面積を問わないことができるものであること。 b 面積4㎡以内の開口部とは、次の図のようにAとBの防 火対象物が接続する場合、A側又はB側の開口部面積の合 計が4㎡以下のものをいうものであること。 9 A a1 (オ ) a a2 渡り廊下については次のa又はbによること。 吹き抜け等の開放式で、建築物との接続部には防火設備 が設けられていること。 b a 以 外 の も の に つ い て は 、 次 の (a )か ら (d )ま で に 適 合 するものであること。 (a ) 建築物相互間の距離は1m以上であること。 (b ) 建基政令第1条第3号に規定する構造耐力上主要な 部分を鉄骨造、鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンク リート造とし、その他の部分を準不燃材料で造ったもの であること。 (c ) 建築物の両端の接続部に設けられた開口部の面積の 合計は、いずれも4㎡以下であり、当該部分は防火設備 で、随時開くことができる自動閉鎖装置付きのもの又は 煙感知器の作動と連動して自動的に閉鎖する構造のもの が設けられていること。 ※ 防火設備がシャッターである場合は、当該シャッタ ー に 近 接 し て 建 基 政 令 第 112 条 第 14 項 第 2 号 で 定 め る 防火戸を設けること。 (d ) 次の自然排煙用開口部又は機械排煙設備が排煙上有 効な位置に、火災の際容易に開放するように設けられて いること。ただし、閉鎖型スプリンクラーヘッドを用い るスプリンクラー設備又はドレンチャー設備が設けられ ているものにあってはこの限りでない。 10 Ⅰ 自然排煙用開口部については、その面積の合計が1㎡ 以上であり、かつ、屋根又は天井に設けるものにあって は、渡り廊下の幅員の3分の1以上の幅で長さ1m以上 のもの、外壁に設けるものにあっては、その両側に渡り 廊下の3分の1以上の長さで高さ1m以上のものその他 これらと同等以上の排煙上有効な開口部を有するもので あること。 Ⅱ 機 械 排 煙 設 備 に あ っ て は 、渡 り 廊 下 の 内 部 の 煙 を 有 効 、 かつ、安全に外部へ排出することができるものであり、 電気で作動するものにあっては非常電源が附置されて いること。 ※ 自然排煙口及び機械排煙設備の設置については、建 基政令の規定を準用すること。 (2 ) 建築物と建築物が地下連絡路(天井部分が直接外気に常時開 放されているもの(いわゆるドライエリア形式のもの)を除く。 以 下 同 じ 。)で 接 続 さ れ て い る 場 合 で 、次 の ア 又 は イ に 適 合 す る 場 合とする。 なお、天井部分が直接外気に常時開放されているものとは、当 該連絡路の天井部分のすべてが開放されているもの又は当該連絡 路の天井の長さがおおむね2mにわたって幅員の大部分が開放さ れているものをいうものであること。 ま た 、 側 壁 部 分 が 開 放 さ れ て い る も の は 、 前 (1 )の 開 放 式 の 渡 り廊下の基準によるものであること。 ア 連 絡 路 の 長 さ が 20m 未 満 の 場 合 は 、次 の (ア )か ら (ク )ま で に 適合するものであること。 (ア ) 接続される建築物又はその部分(地下連絡路が接続され て い る 階 の 部 分 を い う 。)の 主 要 構 造 部 は 、耐 火 構 造 で あ る こ と。 (イ ) 地 下 連 絡 路 は 、通 行 又 は 運 搬 の 用 途 の み に 供 さ れ 、か つ 、 可燃物品等の存置その他通行上支障がない状態のものである 11 こと。 (ウ ) 地下連絡路は、耐火構造とし、かつ、その天井及び壁並 びに床の仕上げ材料及びその下地材料は、不燃材料であるこ と。 (エ ) 地下連絡路の長さ(地下連絡路の接続する両端の出入口 に 設 け ら れ た 防 火 戸 相 互 の 間 隔 を い う 。) は 6 m 以 上 で あ り 、 その幅員は6m未満であること。ただし、双方の建築物の接 続部に閉鎖型スプリンクラーヘッドを用いるスプリンクラ ー設備又はドレンチャー設備が延焼防止上有効な方法によ り設けられている場合は、この限りでない。 a 次の図において建築物A、B相互間の地下連絡路の長さ はLによること。 b スプリンクラー設備等を設けた場合であっても連絡路 の長さはできるだけ2m以上とすること。 (オ ) 建築物と地下連絡路とは、当該地下連絡路の両端の出入 口の部分を除き、開口部のない耐火構造の床又は壁で区画さ れていること。 (カ ) 前 (オ )の 出 入 口 の 開 口 部 の 面 積 は 4 ㎡ 以 下 で あ る こ と 。 (キ ) 前 (オ )の 出 入 口 に は 、 特 定 防 火 設 備 で 随 時 開 く こ と が で きる自動閉鎖装置付きのもの又は随時閉鎖することができ、 かつ、煙感知器の作動と連動して閉鎖するものが設けられて いること。 (ク ) 地 下 連 絡 路 に は 、 (1 ) 、 ウ 、 (オ )、 b 、 ( d ) に よ り 排 12 煙設備が設けられていること。ただし、閉鎖型スプリンクラ ーヘッドを用いるスプリンクラー設備が設けられている場 合は、この限りでない。 イ 連 絡 路 の 長 さ が 20m 以 上 の 場 合 は 、前 ア 、(ア )、(イ )、(ウ ) 及 び (オ )並 び に 次 の (ア ) 及 び (イ ) に 適 合 す る も の で あ る こ と 。 (ア ) 地下連絡路の幅員は6m未満であること。 (イ ) 接続部には、特定防火設備で随時開くことができる自動 閉鎖装置付きのもの又は煙感知器の作動と連動して自動的に 閉鎖するものが設けられていること。 (3 ) 建築物と建築物が洞道で接続されている場合で、次のアから オまでに適合する場合 ア 建築物と洞道とは、洞道で接続されている部分の開口部及び 当該洞道の点検又は換気のための開口部(接続される建築物内 に 設 け ら れ る も の で 2 ㎡ 以 下 の も の に 限 る 。)を 除 き 、開 口 部 の ない耐火構造の床又は壁で区画されていること。 イ 洞道は耐火構造又は防火構造とし、その内側の仕上げ材料及 びその下地材料は不燃材料であること。 ウ 洞道内の風道、配管、配線等が建築物内の耐火構造の壁又は 床を貫通する場合は、当該貫通部において、当該風道、配管、 配線等と洞道及び建築物内の耐火構造の壁又は床との隙間を不 燃 材 料 で 埋 め て あ る こ と 。た だ し 、洞 道 の 長 さ が 20m を 超 え る 場合にあっては、この限りでない。 エ アの点検のための開口部(建築物内に設けられているものに 限 る 。)に は 、防 火 設 備( 開 口 部 の 面 積 が 2 ㎡ 以 上 の も の に あ っ て は 、自 動 閉 鎖 装 置 付 き の も の に 限 る 。)が 設 け ら れ て い る こ と 。 オ アの換気のための開口部で、常時開放状態にあるものにあっ ては、防火ダンパーが設けられていること。 3 前2によるほか、建築物と建築物の接続が次のいずれかに適合す る場合は、別棟として取り扱うことができるものであること。 (1 ) 建築物と建築物が固定的な構造でない雨どいを共有する場合 13 又は屋根が交差している場合 (2 ) 建築物と建築物が地下コンコース、公共用地下道(地下街の 地 下 道 を 除 く 。)を 介 し て 接 続 し て い る も の で 、次 の ア か ら ウ ま で に適合する場合 ア 接 続 す る 部 分 の 一 の 開 口 部 の 面 積 は 、お お む ね 20 ㎡ 以 下 で あ ること。ただし、当該開口部の直近が、外気に有効に開放され ている場合はこの限りでない。 イ 前アの開口部には、特定防火設備で、随時開くことができる 自動閉鎖装置付きのもの又は煙感知器の作動と連動して自動的 に閉鎖するものが設けられていること。 ウ 前イの防火戸が防火シャッターである場合は、直近に建基政 令 第 112 条 第 14 項 第 2 号 に 定 め る 防 火 戸 が 設 け ら れ て い る こ と 。 ただし、当該シャッターが2段降下方式等避難上支障がない場 合を除く。 第3 1 床面積及び階の取扱い 床面積の算定 (1 ) 建築基準法令上の床面積 床面積の算定は、次によること。 ア 昭 和 61 年 4 月 30 日 建 設 省 住 指 発 第 115 号 ( 床 面 積 の 算 定 方 法について:別紙1)によること。 イ 建設省住宅局建築指導課監修、社団法人日本建築士事務所協 会 連 合 会 発 行 の「 床 面 積 の 算 定 方 法 の 解 説 」を 参 考 と す る こ と 。 なお、本解説中、吹きさらしの廊下、バルコニー・ベランダ 及び屋外階段に関する項目中の「外気に有効に開放されている 部分」の判断に際して一つの要件となる「当該部分が面する隣 地 境 界 線 か ら の 距 離 」に つ い て は 、50cm 以 上 で 支 障 な い も の で あること。 (2 ) 消防用設備等の設置にあたっての床面積の算定 建築基準法令によるほか、次によること。 14 ア 倉庫内に設けられた集荷用の作業床は、棚とみなされる構造 (集荷を行う者が棚状部分の外部において直接集荷できるもの 又はフォークリフト、クレーン等の機械だけの使用により積荷 できるもの)を除き、床面積に算入するものであること。 イ ラック式倉庫の延べ面積等の算定は次によること。 (ア ) ラック式倉庫の延べ面積は、ラック式倉庫以外の倉庫も 含め各階の床面積の合計により算定すること。この場合にお いて、ラック等を設けた部分(ラック等の間の搬送通路の部 分 を 含 む 。以 下 こ の イ に お い て 同 じ 。)に つ い て は 、当 該 部 分 の水平投影面積により算定すること。 (イ ) ラ ッ ク 式 倉 庫 の う ち 政 令 第 12 条 第 1 項 第 5 号 の 適 用 に おいて次のいずれかに該当する場合は、ラック等を設けた部 分の面積により算定すること。この場合、当該部分に対して のみスプリンクラー設備を設置すればよいこと。 a ラック等を設けた部分とその他の部分が準耐火構造の床 又は壁で区画されており、当該区画の開口部には防火設備 (随時開くことができる自動閉鎖装置付きのもの又は火災 の 発 生 と 連 動 し て 自 動 的 に 閉 鎖 す る も の に 限 る 。)が 設 け ら れているもの b ラック等を設けた部分の周囲に幅5mの空地が保有され ているもの (ウ ) 前 (イ )に 該 当 す る 場 合 、政 令 第 12 条 第 4 項 の 適 用 に つ い ては、ラック等を設けた部分における倉庫の構造によること としてよいこと。 (エ ) ラ ッ ク 等 を 設 け た 部 分 の 面 積 が 、延 べ 面 積 の 10% 未 満 で あ り 、 か つ 、 300 ㎡ 未 満 で あ る 倉 庫 に あ っ て は 、 当 該 倉 庫 全 体 に 規 模 に か か わ ら ず 、政 令 第 12 条 第 1 項 第 5 号 に 規 定 す る ラック式倉庫として取り扱わないことができる。 ウ 駐車の用に供する部分の床面積等は、次によること。 (ア ) 車路は、床面積に算入するものであること。ただし、上 15 階又は下階に通じる傾斜路、ランプ、カーリフト等は算入し ないものとする。 (イ ) 駐車の用に供しない部分を介して2箇所以上の駐車の用 に供する部分が存する場合は、それぞれの駐車の用に供する 部分ごとに床面積を算定すること。 (ウ ) a 高架下建築物等の床面積等は、次によること。 外気に開放された高架工作物(鉄道又は道路等に使用し ているもの)内を利用して、さく、へい等で区画された部 分を駐車場、倉庫等の一定の用途に供するものは、政令別 表第1に掲げる防火対象物として扱うものとし、消防用設 備等又は特殊消防用設備等の設置にあたっては、さく、へ い等により囲まれている当該部分を面積として算定するこ と。 な お 、法 第 17 条 の 適 用 に 際 し 、当 該 防 火 対 象 物 の 外 気 へ の 開 放 性 及 び 使 用 実 態 等 を 勘 案 し て 、政 令 第 32 条 の 適 用 に より、消防用設備等の設置を免除することができることと する。 b 前aの用途がさく、へい等により区画されていない場合 についてもこれに準じて消防用設備等又は特殊消防用設備 等の設置指導を行うものとし、高架工作物の水平投影面積 のうち当該用途に供する部分を面積として算定すること。 c 事務所等の高架下建築物に隣接して、機能的に従属して いる外気に開放された駐車場等(さく、へい等により囲ま れたもの)を設ける場合は、当該駐車場等を機能的に従属 している部分として扱い、防火対象物の用途を決定するこ と。 な お 、消 防 用 設 備 等 の 設 置 に あ た っ て の 床 面 積 の 算 定 は 、 高架下建築物の延べ面積と駐車場等の面積の合計によるこ と。 (エ ) 昇降機等の機械装置による車両を駐車させる構造(立体 16 駐 車 場 )及 び 同 方 法 で 自 転 車 を 駐 輪 さ せ る 構 造( 立 体 駐 輪 場 ) の床面積については、水平投影面積を床面積として算入する こと。 (オ ) 政 令 第 13 条 に 規 定 す る 昇 降 機 等 の 機 械 装 置 に よ り 車 両 を収容させる防火対象物の収容台数の算定方法について、2 段式以上の機械式駐車場装置(上下2段以上に車両2台以上 を収容する構造のもの)を複数近接して設置した場合、設置 される駐車装置相互の間隔が少ない場合(当該駐車装置相互 の間隔が1m以下)にあっては、防火壁等により延焼防止措 置がなされている場合を除き、それぞれの機械式駐車装置の 収 容 台 数 を 合 計 し 、 政 令 第 13 条 を 適 用 す る 。 エ 政 令 第 13 条 第 1 項 第 6 欄 に 規 定 す る「 発 電 機 、変 圧 器 そ の 他 こ れ ら に 類 す る 電 気 設 備( 以 下「 電 気 設 備 」と い う 。)が 設 置 さ れている部分」及び同第7欄で定める「鍛造場、ボイラー室、 乾燥室その他多量の火気を使用する部分」 ( 以 下「 鍛 造 場 等 」と い う 。) の 床 面 積 の 算 定 は 、 次 の い ず れ か に よ る こ と 。 た だ し 、 屋上に電気設備又は鍛造場等を設けるものにあっては、次の (イ )に よ る こ と 。 (ア ) 不燃材料の壁、床、天井(天井のない場合ははり及び屋 根)又は特定防火設備若しくは防火設備で区画された部分の 床面積とする。 なお、この場合の特定防火設備又は防火設備は、随時開く ことのできる自動閉鎖装置付きのもの又は随時閉鎖すること が で き 、か つ 、煙 感 知 器( 省 令 第 23 条 第 4 項 第 1 号 ニ の 部 分 に あ っ て は 、省 令 第 23 条 第 6 項 第 1 号 に 定 め る 感 知 器 )の 作 動と連動して閉鎖するもの(連続式店舗にあっては、温度ヒ ュ ー ズ と 連 動 し て 閉 鎖 す る も の を 含 む 。) で あ る こ と 。 (イ ) 電気設備又は鍛造場等の水平投影面の周囲に水平距離5 m ( 周 囲 又 は 1 面 に 不 燃 材 料 の 壁 ( 前 (ア )に 定 め る 防 火 設 備 を 含 む 。)が 存 す る 場 合 は 、当 該 壁 ま で の 距 離 )ま で の 範 囲 の 17 部 分( 以 下「 水 平 投 影 に よ る 部 分 」と い う 。)の 床 面 積 と す る 。 この場合、同一の室内に電気設備又は鍛造場等が2箇所以 上設置されている場合は、合計した面積(水平投影による部 分 の 床 面 積 の 重 複 す る 場 合 に は 、重 複 加 算 し な い 。)と す る こ と。 オ 観覧場で、観覧席の一面が外気に開放され、開放された面の 長さがおおむね奥行きの2倍以上となる観覧席の部分は、床面 積に算入しないことができるものであること。ただし、収容人 員の算定にあたっては、当該観覧席の部分を含むものであるこ と。 カ 防 火 対 象 物 の 一 部 に 危 険 物 施 設 が 存 す る 場 合 、法 第 17 条 第 1 項で定める消防用設備等の設置にあたっての床面積は、当該危 険物施設を含めて算定するものであること。 ※ 危 険 物 施 設 部 分 の 消 防 用 設 備 等 は 、法 第 17 条 第 1 項 に 定 め る 基 準 で な く 、法 第 10 条 第 4 項 に 定 め る 基 準 に よ る も の で あ ること。 キ 階に対する消防用設備等の規定の適用にあたって、同一階が 屋外空間等を隔てている場合又は開口部のない耐火構造の壁で 区画されている場合は、当該部分ごとに床面積を算定すること ができるものであること。 2 階数の算定 (1 ) 建築基準法令上の階数の算定 階数の算定は、建基政令第2条第1項第8号によるほか、次に よること。 ア 多 層 式 倉 庫( 物 品( 危 険 物 を 除 く 。)を 貯 蔵 す る た め に 棚 を 設 け、かつ、当該棚に物品の積荷を行うための作業床を設けたも の を い う 。)が 次 に 適 合 す る 場 合 は 、作 業 床 の 部 分 を 階 数 に 算 入 しないことができるものであること。 (ア ) 耐火構造であること。 (イ ) 主 要 構 造 部 以 外 の 部 分 は 、不 燃 材 料 で 造 ら れ て い る こ と 。 18 (ウ ) イ 階 高 ( 作 業 床 を 除 く 。) は 、 5 m 以 下 で あ る こ と 。 棚式倉庫(積荷の作業を行う者が、当該棚の外部にいて直接 積荷することができるもの又はリフト若しくはクレーン等の機 械 だ け の 使 用 に よ っ て 積 荷 す る こ と が で き る も の 。)は 、次 に 適 合する場合、階数を1として取り扱うものであること。 (ア ) 耐火建築物若しくは準耐火建築物を要求されるものにつ いては、耐火建築物又は建基法第2条第9号の3ロの準耐火 建築物で外壁を耐火構造としたものとし、主要構造部以外の 部分は不燃材料で造られていること。 (イ ) ウ 軒 高 が 15m を 超 え る も の は 、 耐 火 建 築 物 で あ る こ と 。 次 の 各 号 に 適 合 す る 吊 上 げ 式 車 庫 は 、 建 基 法 第 27 条 、 第 61 条 及 び 第 62 条 の 適 用 に あ た っ て 、階 数 を 1 と し て 取 り 扱 う も の であること。 (ア ) 耐火建築物又は建基法第2条第9号の3ロに該当する準 耐火建築物で外壁を耐火構造としたもの (イ ) 木造建築物が密集している市街地内で他の建築物(耐火 建 築 物 又 は 準 耐 火 建 築 物 を 除 く 。)又 は 隣 地 境 界 線 か ら 5 m 以 下 の 距 離 に 建 築 す る 場 合 に は 、外 壁 を 不 燃 材 料 で 覆 い 、か つ 、 地 盤 面 か ら の 高 さ が 15m 以 下 の 部 分 が 耐 火 構 造 で あ る こ と 。 (ウ ) 前 (イ )の 場 合 で 、 延 焼 の お そ れ の あ る 部 分 に あ る 車 両 の 出し入れ口には、特定防火設備が設けられていること。 (エ ) 木造建築物が密集している市街地で既存の建築物又は他 の建築物部分と一体に建築する場合は、当該既存の建築物又 は 他 の 部 分 と を (イ )で い う 他 の 建 築 物 と み な し て (イ )及 び (ウ )に よ る こ と 。 エ 住宅の小屋裏、天井裏その他これらに類する部分に物置等が ある場合は、次の各号に該当するものについては、階とみなさ れ な い も の で あ る こ と( 平 成 12 年 6 月 1 日 建 設 省 住 指 発 第 682 号 )。 (ア ) 小屋裏物置の部分の水平投影面積は、その存する部分の 19 床面積の2分の1未満であること。 (イ ) ※ 小 屋 裏 物 置 の 最 高 の 内 法 高 さ は 、 1.4m 以 下 で あ る こ と 。 住宅とは、専用住宅、長屋及び店舗併用住宅のうち店舗 部分の床面積が延べ面積の2分の1未満、かつ、床面積が 50 ㎡ 以 下 の も の を い う 。 (2 ) 消防用設備等の設置にあたっての階の算定 ア 倉庫内に設けられた積荷用の作業床は、棚とみなされる構造 のもの(積荷を行うものが、棚状部分の外部にいて直接積荷で きるもの又はフォークリフト、クレーン等の機械だけの使用に よ り 積 荷 で き る も の 。)を 除 き 、階 数 に 算 定 す る も の で あ る こ と 。 ※ 一般的に棚と床の区別は、当該部分に積荷等を行う場合に 当該部分以外において作業するものを「棚」とし、当該部分 を 歩 行 し 、又 は そ の 上 に お い て 作 業 執 務 等 を 行 う も の を「 床 」 として取り扱うが、具体的にはその形状機能等から社会通念 に従って判断すること。 イ 床下、小屋裏等を物入れ等に使用するもので、当該部分の高 さ が お お む ね 1.5m 以 下 ( 通 常 の 姿 勢 で 作 業 が で き な い 高 さ ) のものは、階数に算入しないものであること。 ウ 吊上げ式車庫の階数は1とすること。 エ 平均地盤面が異なる場合、建築物の同一階が、部分によって 階数を異にする場合は、過半を占める部分の地盤面を平均地盤 面 と し て 階 数 を 算 定 す る も の で あ る こ と ( 次 図 参 照 )。 過半部分 20 第4 1 無窓階の取扱い 無窓階は、床面積に対する開口部の割合、開口部の位置(床面か らの高さ及び空地)及び開口部の構造により決定する。 無窓階以外の階の判定は、省令第5条の2によるほか細部につい ては、次によるものであること。 (1 ) 床面積に対する開口部の割合 省令第5条の2第1項に定める床面積に対する避難上及び消火 活動上有効な開口部の割合は、次によること。 ア 11 階 以 上 の 階 直 径 50cm 以 上 の 円 が 内 接 す る こ と が で き る 開 口 部 の 面 積 の 合 計 が 当 該 階 の 床 面 積 の 30 分 の 1 を 超 え る 階 で あ る こ と 。 イ 10 階 以 下 の 階 前アの場合と同様であるが、前アの開口部に、直径1m以上 の円が内接することができる開口部又はその幅及び高さがそれ ぞ れ 75cm 以 上 及 び 1.2m 以 上 の 開 口 部( 以 下「 大 型 開 口 部 」と い う 。) が 2 以 上 含 ま れ て い る も の で あ る こ と 。 (2 ) ア 開口部の位置 次のすべてに適合する踏み台を設けた場合は、省令第5条の 2 第 2 項 第 1 号 の 「 床 面 か ら 開 口 部 の 下 端 ま で の 高 さ は 1.2m 以内」のものとして取り扱うことができる。 (ア ) 不燃材料で造られ、かつ、堅固な構造であること。 (イ ) 開口部が設けられている壁面と隙間がなく、床面に固定 されていること。 (ウ ) 高 さ は 、 お お む ね 30cm 以 内 、 奥 行 き は 30cm 以 上 、 幅 は 開口部の幅以上であること。 (エ ) 踏 み 台 の 上 端 か ら 開 口 部 の 下 端 ま で 1.2m 以 内 で あ る こ と。 (オ ) イ 避難上支障のないように設けられていること。 次に掲げる空地等は、省令第5条の2第2項第2号の「通路 その他の空地」として取り扱うことができる。 21 (ア ) 国又は地方公共団体等の管理する公園で将来にわたって 空地の状態が維持されるもの (イ ) 道又は道に通じる幅員1m以上の通路に通じることがで きる広場、建築物の屋上、庭、バルコニー、屋根及び階段状 の部分等で避難及び消火活動が有効にできるもの (ウ ) 1m以内の空地又は通路にある樹木、へい及びその他の 工作物で避難及び消火活動に支障がないもの (エ ) 傾斜地及び河川敷で避難及び消火活動が有効にできるも の (オ ) 周囲が建物で囲われている中庭等で当該中庭等から通じ る通路等があり、次のすべてに適合するもの a 中庭から道に通じる出入口の幅員は、1m以上であるこ と。 b 中庭から道に通じる部分は、廊下又は通路であること。 c 中 庭 か ら 道 に 通 じ る 部 分 の 歩 行 距 離 は 20m 以 下 で あ り 、 かつ、直接見通しができるものであること。 d 道に面する外壁に2以上の大型開口部があること。 e 道に面する外壁の開口部で必要面積の2分の1以上を確 保できること。 22 (3 ) ア 開口部の構造 次に掲げる開口部は、省令第5条の2第2項第3号の「内部 から容易に避難することを妨げる構造を有しないものであり、 かつ、外部から開放し、又は容易に破壊することにより進入で きるもの」として取り扱うことができる。 (ア ) ガラス窓 第2-1表に掲げるものとする。ただし、これら以外のも のであっても、外部からの一部破壊等により開放できると認 められる場合は、実際に開口する部分を有効開口部として取 り扱うことができる。 (イ ) シャッター等の開口部 シャッター等の有効開口部算定については、第2-2表に よる。 a 軽 量 シ ャ ッ タ ー ( JIS A 4704 で 定 め る ス ラ ッ ト の 板 厚 が 1.0 ㎜ 以 下 の も の を い う 。 以 下 同 じ 。) の 開 口 部 (a ) 煙感知器と連動により解錠した後、屋内外から手動 で 開 放 で き る も の ( 非 常 電 源 付 き の も の に 限 る 。) (b ) 避難階又はこれに準ずる階に設けられたもので、屋 外より消防隊が特殊な工具を用いることなく容易に開放 できるもの ※ 避難階に準ずる階とは、屋外階段又は人工地盤等を 23 利用して当該開口部まで容易に到達できる階 (c ) 共同住宅の雨戸として設けられたもので、開口部に 建 基 政 令 第 126 条 の 7 第 5 号 に 規 定 す る バ ル コ ニ ー 等 の 消防活動スペースが確保され、かつ、屋外より消防隊が 特殊な工具に用いることなく容易に開放できるもの b 重量シャッター等の開口部 (a ) 防災センター、警備員室又は中央管理室等常時人が いる場所から遠隔操作で開放できるもの(非常電源付き の も の に 限 る 。) (b ) 屋内外から電動により開放できるもの(非常電源付 き の も の に 限 る 。) (c ) 屋外から水圧によって開放できる装置を備えたもの で、開放装置の送水口が1階にあるもの(シャッター等 の 水 圧 開 放 装 置 に 関 す る 取 扱 い に つ い て ( 昭 和 52 年 12 月 19 日 消 防 予 第 251 号 ) に 適 合 し て い る も の に 限 る 。) (ウ ) a ドア 手動式ドア(ハンガー式のものを含む。)で屋内外から 容易に開放できるものとする。ただし、ガラス部分を有す る手動式ドアのうち、当該ガラスを容易に破壊することに より内部の施錠を解錠できるものを含む。 b 電 動 式 ド ア で 、 次 の (a )又 は (b )の い ず れ か に 該 当 す る もの (a ) ガ ラ ス 部 分 に つ て は 、 (ア )に よ る 算 定 と す る 。 (b ) 停電時であっても非常電源の作動又は手動により開 放できるもの (エ ) 二重窓等 (ア )か ら (ウ )ま で の 開 口 部 が 組 み 合 わ さ れ た も の ( 有 効 開 口 の 算 定 に つ い て は 、開 口 面 積 の 少 な い 方 で 行 う 。)と す る 。 ただし、設置の状況から避難上又は消火活動上有効でないと 認めるものを除く。 24 (オ ) 間仕切り壁を設けることにより、室内と開口部とが区画 された構造のもので、開口部と相対する部分に出入口が設け られたもの(出入口は、屋内外から手動で開放できるものに 限 る 。) (カ ) 開口部と間仕切り壁等の間に通路を設け、間仕切り壁等 の出入口を有効に設けたもので、次のすべてに適合するもの 又はこれと同等以上に支障がないと認められるもの a 通路は、通行又は運搬のみに供され、かつ、可燃物が存 置されていないことなど常時通行に支障ないこと。 b 通路及び間仕切り壁等の出入口の幅員は、おおむね1m 以 上 、高 さ は 1.8m 以 上 と し て 、下 端 は 床 面 か ら 15cm 以 下 であること。 c 間仕切り壁等の出入口と一の外壁の開口部との距離は、 お お む ね 10m 以 下 で あ る こ と 。 (キ ) 避難を考慮する必要のない無人の小規模倉庫等で、外壁 がスレート等で造られ、内壁がなく外部から容易に破壊でき る 部 分 ( 消 火 活 動 上 支 障 な い 場 合 に 限 る 。) イ 開口部の有効寸法の算定は、開口部の形式等により第2-3 表により判断するものであること。 2 その他 (1 ) 営業中は、省令第5条の2で定める開口部を有するが、閉店 25 後 は 、重 量 シ ャ ッ タ ー 等 を 閉 鎖 す る こ と に よ り 無 窓 階 と な る 階 で 、 かつ、防火対象物全体が無人となる防火対象物の当該階について は、無窓階以外の階として取り扱うことができる。 (2 ) 吹き抜けのある場合の床面積及び開口部の取扱いは、次によ るものとすること。 ア 床面積の算定は、当該階の床が存する部分とする。 イ 開口部の面積の算定は、床が存する部分の外壁開口部の合計 とする。 有効開口部算定不可 (3 ) 有効開口部算定可 第 3 、1 、(1 )に よ り 、十 分 に 外 気 に 開 放 さ れ て い る 部 分 で 、 かつ、屋内的用途に該当する部分については、床面積の算定上は 当該部分を算入して行うとされているが、無窓階の判定を行う上 ではこれによらないものとする。 ※ ポーチ部分の面積Aは、十分外気に開放されているが、自動 車車庫としての用途を有すると認められるため、床面積の算定 26 上は算入される。したがって建築物の床面積は倉庫部分の面積 Bと合算して(A+B)となるが、無窓階の判定上は、ポーチ 部 は 外 部 空 問 と し て 取 扱 い 、床 面 積 B の 1 / 30 の 開 口 部 の 有 無 により判断するものとする。 第5 1 収容人員の算定 共通的取扱い 収容人員の算定にあたっては、防火対象物の用途判定に従い、省 令第1条の3に規定する算定方法により算定するほか、次によるこ と。 (1 ) 収容人員の算定は、法第8条の適用については棟単位(政令 第 2 条 が 適 用 さ れ る 場 合 を 除 く 。) で あ る が 、 政 令 第 24 条 の 適 用 に つ い て は 棟 単 位 又 は 階 単 位 、政 令 第 25 条 の 適 用 に つ い て は 、階 単位とする。 (2 ) 同一敷地内にあり、管理権原者が同一である二以上の防火対 象物(政令第2条の適用を受ける防火対象物)は、当該防火対象 物のそれぞれの用途判定に従い、それぞれの算定した収容人員を 合算すること。 (3 ) 防火対象物の部分で、機能従属部分又はみなし従属部分は、 主たる用途の用途判定に従い収容人員を算定すること。 (4 ) 防火対象物又はその部分を一時的に不特定多数の者が出入り する店舗等として使用する場合は、一時使用時の防火対象物全体 の用途を前提として省令第1条の3の規定を適用すること。 (5 ) ア 従業者の取扱いは次によること。 正社員又は臨時社員等の別を問わず、平常時における勤務体 制で最大勤務者数とする。ただし、短期間、かつ、臨時的に雇 用されるもの(デパートの中元、歳暮時のアルバイト等)にあ っては、従業者として取り扱わないこと。 イ 交代制の勤務体制を取っている場合は、一日の中で勤務人員 が最大となる時間帯における数とするが、交代時等のために重 複して在館する場合は、合計した数としないこと。 27 ウ 職場内に指定された勤務用の机等を有する外勤者は、従業者 の数に算入すること。 (6 ) 収容人員を算定するにあたっての床面積の取扱いは、次によ ること。 ア 廊下、階段及び便所等は、収容人員を算定する床面積に含め ないこと。 イ 算定人員の計算において、1に満たない人数は一人の人がそ こに存在することができないため、1未満の端数は切り捨てて 算定すること。 (7 ) 次に掲げるものは、固定式のいす席として扱うこと。 ア ソファー等のいす席 イ いす席相互を連結したいす席 ウ 掘りごたつ エ 常時同一場所において固定的に使用し、かつ、容易に移動で きないいす席 (8 ) 長 い す 式 を 使 用 す る 部 分 は 、長 い す 席 の 正 面 幅 を 合 計 す る こ となく個々の長いすごとに算定すること。 2 省令第1条の3に規定する政令別表第1の各項ごとの取扱い (1 ) ア 政 令 別 表 第 1 (1 )項 「客席の部分」とは、次の表の部分をいう。 用 途 客席の部分 演 劇 、音 楽 、映 画 等 を 鑑 賞 す る た め に い す 席 等 が 劇場・映画館 設置されている部分 落 語 、漫 才 等 の 演 芸 を 鑑 賞 す る た め に い す 席 、す 演 芸 場 わり席等が設置されている部分 ス ポ ー ツ 、見 世 物 等 を 観 覧 す る た め に い す 席 、す 観 覧 場 わり席等が設置されている部分 集 会 、会 議 、社 交 等 の 目 的 で 集 合 す る た め に い す 公 会 堂・集 会 場 席、すわり席等が設置されている部分 28 イ 「立 見 席 を 設 け る 部 分 」と は 、 い す 席 等 を 置 か ず 、 観 客 等 が 立 って観覧等する部分をいい、通路の延長部、出入口扉の回転部 等は含まれない。 ウ 「その他の部分」とは、固定式いす席又は立見席を設ける部 分以外の客席の部分の意味で、非固定式(移動式)のいす席を 設ける部分、大入場(追込場)を設ける部分や寄席の和風さじ き、ます席などを指す。 (2 ) ア 政 令 別 表 第 1 (2 )項 及 び (3 )項 「遊技場」とは、囲碁、将棋、マージャン、パチンコ、スマ ートボール、ビリヤード、チェス、ビンゴ、ボーリングその他 の遊技又は競技を行わせる施設をいう。 な お 、(2 )項 ニ に 掲 げ る カ ラ オ ケ ボ ッ ク ス 等 は 、 「その他のも の」により算定する。 イ 「遊技のための機械器具を使用して遊技を行うことができる 者の数」とは、施設内に設置できる最大の競技卓、盤、機械等 に次の人数を掛け合わせて得られた数とすること。 (ア ) パチンコ等は1、囲碁、将棋、ビリヤード等は2、マー ジャン等は4 (イ ) ボーリングは、レーンに付属するいすの数 (ウ ) ゲーム機械では、機械を使用して遊べる者の数 (エ ) ルーレットゲーム等で人数に制限のないものについては、 ゲ ー ム 台 等 の 寄 付 き 部 分 の 幅 を 0.5m で 除 し て 得 た 数 (オ ) (ア )か ら (エ )以 外 で 遊 技 人 数 が 明 確 に 限 定 で き る も の に あっては、その数 (カ ) (ア )か ら (オ )に よ り 遊 技 人 数 を 算 定 で き な い 場 合 に は 、 競技卓、盤、機械等の数 ウ 「観覧、飲食又は休憩の用に供する固定式のいす席が設けら れる場合」とは、次の場所に固定式のいす席が設けられている 場合をいう。 (ア ) ボーリング場、ビリヤード場等の飲食提供施設、休憩・ 29 待合のための場所 (イ ) 前 (ア )以 外 の 遊 技 場 で 、 自 動 販 売 機 コ ー ナ ー 、 喫 煙 コ ー ナー等で観覧、飲食又は休憩の用に供する部分と特定できる 場所 エ 「客席の部分」とは、飲食、遊興、ダンス等を行う部分又は カラオケボックス等で客が遊興のために客が利用する個室部 分をいい、厨房、配膳、控え室等の客の出入りしない部分を除 いた部分をいう。 オ 「その他の部分」とは、キャバレー及びライブハウスのステ ージ、ディスコ及びダンスホールの踊りに供する部分並びに料 理店・料亭等の和室等をいう。 (3 ) ア 政 令 別 表 第 1 (4 )項 「主として従業者以外の者の使用に供する部分」とは、物品 の販売や客の利便の用に供する部分をいい、次の部分を除いた 場所をいう。 (ア ) 事務室、会議室、社員食堂等の厚生施設 (イ ) 駐車場、商品倉庫、商品荷捌場 (ウ ) 空調機械室、電気室等の設備室 (エ ) 連続して店舗がある場合のコンコースとその延長上にあ る道路及び公共性の強い通路部分 (オ ) イ ウ その他従業者だけが使用する部分 「飲食又は休憩の用に供する部分」とは、次の部分をいう。 (ア ) レストラン、喫茶、その他の飲食店 (イ ) 喫煙場所、子供の遊び場等の商品陳列のない部分 (ウ ) その他の飲食及び休憩の用に供する部分 「その他の部分」には、売場内のショーケース、固定いす等 を置いてある部分も含む。 (4 ) ア 政 令 別 表 第 1 (5 )項 イ 「宿泊室」の人員算定の取扱いは、次による。 (ア ) シ ン グ ル ベ ッ ド 及 び セ ミ ダ ブ ル ベ ッ ド は 1 人 、ダ ブ ル ベ 30 ッドは2人として算定すること。 (イ ) 洋 室 で 補 助 ベ ッ ド 等 を 使 用 で き る 場 合 に は 、当 該 ベ ッ ド の数を加算して算定すること。 (ウ ) 簡 易宿 泊 所 の 中 2 階(棚 状 )式 のも の は 棚数 を ベ ッド 数 とすること。 (エ ) 和室の宿泊室の前室部分は、宿泊室の一部として取り扱 うこと。 (オ ) 和室の宿泊室の床面積には、押し入れや床の間、便所等 を含めない。 (カ ) 一の宿泊室に洋室の部分と和室の部分(前室部分を含 む 。) と が 併 存 す る も の に つ い て は 、 そ れ ぞ れ の 部 分 に つ い て算 定 さ れた 収 容 人員 を 合 算し て 算 定 す る こ と。た だ し 、ス イートルームなどこれらの部分が同時に宿泊されることの ないことが明らかなものは、この限りでない。 イ 「集会、飲食又は休憩の用に供する部分」とは、宿泊者以外 も 利 用 す る 次 の 部 分 を い い 、宿 泊 者 の み が 使 用 す る 部 分 は 含 ま ない。 (5 ) (ア ) 宴会場等 (イ ) レストラン、スナック等の飲食を提供する場所 (ウ ) い す 席 を 設 け た ロ ビ ー 等 ( 通 路 部 分 を 除 く 。) (エ ) 上記以外の集会、飲食又は休憩の用に供する部分 政 令 別 表 第 1 (5 )項 ロ 「居住者」とは、寄宿舎、共同住宅等に常時居住しているも のを い う 。ただ し 、新築 又 は 居住 者 の 出入 り が 激し い 等 で実 態 把 握 が 困 難 な 共 同 住 宅 に あ っ て は 、次 の 表 の そ れ ぞ れ の 住 戸 タ イプ別の数に住戸タイプ別の算定居住者数をそれぞれ乗じて 得 た 数 を 合 算 し 収 容 人 員 を 求 め 、 防 火 管 理 義 務 の 判 定 を し 、防 火管理指導を行うこととする。 31 住戸の 1K、1DK、 2LDK 3LDK 4LDK タイプ 1LDK、2DK 3DK 4DK 5DK 算定居住者数 2人 3人 4人 5人 (6 ) ア 政 令 別 表 第 1 (6 )項 イ 「病室」とは、患者を収容する部屋をいい、治療室や手術室 は含まない。 イ 「病室内にある病床の数」の取扱いは、次によること。 (ア ) 洋室タイプはベッドの数 (イ ) 和室タイプは、和室の床面積の合計を3㎡で除して得た 数 (ウ ) 乳 幼 児 の 病 床 の 数 に つ い て は 、保 育 器 を 除 い た 乳 幼 児 用 のベッド数 ウ 「待合室の床面積」の取扱いは、次によること。 (ア ) 廊下に接続するロビー部分を待合室として使用してい る場合は、当該ロビー部分の床面積 (イ ) a 待合室が廊下と兼用されている場合は、次の床面積 両 側 に 居 室 が あ る 場 合 は 、 廊 下 を 幅 員 1.6m の 部 分 と し て、廊下の部分を除く床面積 b 前 a 以 外 の 場 合 、 廊 下 を 幅 員 1.2m の 部 分 と し 、 廊 下 の 部分を除く床面積 (ウ ) 診療室内の部分を待合室の用に供する場合は、当該部分 も「待合室の床面積」に算入すること。 (7 ) ア 政 令 別 表 第 1 (6 )項 ロ 、 ハ 及 び ニ 「老人、乳児、幼児、身体障害者、知的障害者その他の要保 護者の数」の取扱いは、次によること。 (ア ) 就寝施設部分は、就寝施設を使用できる最大人数 (イ ) 通 所 施 設 部 分 は 、通 所 施 設 部 分 を 担 当 す る 従 業 員 で 対 応 できると事業所側が想定している要保護者の最大人数 32 た だ し 、最 大 人 数 と 現 状 で 対 応 し て い る 要 保 護 者 数 に 隔 た り が あ る 場 合 に は 、実 態 に 応 じ て 得 た 人 数 と す る こ と が で き る。 イ 「幼児、児童又は生徒」の数は、現に在籍する児童等の人数 とすること。 (8 ) 政 令 別 表 第 1 (7 )項 「 児 童 、生 徒 又 は 学 生 の 数 は 、現 に 在 籍 す る 学 生 等 の 数 と す る 。 (9 ) ア 政 令 別 表 第 1 (8 )項 「閲覧室」の取扱いは、次によること。 (ア ) 開 架 ( 自 由 に 入 れ る 書 棚 部 分 を い う 。) と 閲 覧 ( 児 童 用 閲 覧 を 含 む 。) が 同 一 室 に あ る 場 合 に 限 り 、 開 架 の 床 面 積 を 除いた面積を閲覧室の床面積として扱うこと。 (イ ) CD等の視聴室、フィルム等の視聴室についても、閲覧 室として扱うこと。 イ 展 示 室 、展 覧 室 内 の 展 示 物 が 置 か れ て い る 部 分 も 、 「展示室、 展覧室」の床面積に算入すること。 ウ 従 業 者 以 外 が 使 用 す る 会 議 、集 会 等 の 用 途 に 使 用 す る 部 分 は 、 「会議室」として扱うこと。 エ 来 館 者 が 使 用 す る 喫 茶 室 、 喫 煙 コ ー ナ ー 等 の 部 分 は 、「 休 憩 室」として扱うこと。 (10) 政 令 別 表 第 1 (9 )項 ア 「浴場」には釜場、火たき場は含まれない。 イ ト レ ー ニ ン グ 室 等 の サ ー ビ ス 室 は 、「 休 憩 の 用 に 供 す る 部 分 」 として扱うこと。 (11) ア 政 令 別 表 第 1 (11)項 礼 拝 の 用 に 供 す る 部 分 に 固 定 式 の い す 席 が あ る 場 合 も 、床 面 積により算定すること。 イ 祭 壇 部 分 は 、「 礼 拝 、 集 会 又 は 休 憩 の 用 に 供 す る 部 分 」 と し て取り扱わないこと。 (12) 政 令 別 表 第 1 (10)項 、 (12)項 ~ (14)項 33 車両の停車場の従業者には、停車場の勤務員のほかに従属的な 業務に従事する者(例 (13) 食堂・売店等の従業者)を含む。 政 令 別 表 第 1 (15)項 「主として従業者以外の者の使用に供する部分の床面積」の取 扱いは、次によること。 ア テニスクラブ、ゴルフクラブ等のクラブハウスの食堂、ミー テ ィ ン グ ル ー ム 、ロ ビ ー( 休 憩 等 の 用 途 に 使 用 す る も の )、待 合 部分は床面積に算入すること。 イ 屋内のプール、コート、打席がある場合には、当該部分も床 面積に算入すること。 ウ 専 用 通 路 、便 所 、洗 面 所 、シ ャ ワ ー 室 、ロ ッ カ ー ル ー ム 等 は 、 床面積に算入しないこと。 エ 駐輪場で、利用者が駐輪のために使用する部分は床面積に算 入しないこと。 オ 裁判所の調停委員控室、調書室、弁護士控室、公衆控室、看 守 詰 室 、審 判 廷 、調 停 室 、証 人 控 室 、検 察 官 控 室 、勾 留 質 問 室 、 法廷の部分は床面積に算入すること。 カ 銀行の待合部分、キャッシュコーナーは、床面積に算入する こと。 (14) ア 新築工事中の防火対象物及び建造中の旅客船 「従業者の数」は、工事期間中で1日の工事従業者の数が最 大となる数とすること。 イ 「 仮 使 用 」 と は 、 建 基 法 第 7 条 の 6 第 1 項 第 1 号 及 び 第 18 条 第 13 項 第 1 号 に 規 定 す る 仮 使 用 を い う 。 ウ 「仮使用の承認を受けた部分」とは、原則として、特定行政 庁に仮使用するための承認を受けた部分をいう。ただし、実態 と し て 、現 に 用 途 が 発 生 し 、使 用 さ れ て い る 部 分 に つ い て も「 仮 使用の承認を受けた部分」として扱うものとする(以下「仮使 用 部 分 」 と い う 。)。 34 3 階単位の収容人員の取扱い (1 ) 複数の階で執務するものについては、当該それぞれの階に指 定された執務用のいす等を有し、かつ、継続的に執務するとみな される場合は、それぞれの階の人員に算入すること。 (2 ) 従業者が使用する社員食堂等は、当該部分を3㎡で除して得 た数の従業者があるものとして算入すること。ただし、その数が 従業者の数よりも大きい場合は、この限りではない。 (3 ) 教職員、幼児、児童、生徒及び学生の取扱いは次によること ( (6 )項 ニ 、 (7 )項 関 係 )。 ア 一般教室については、教職員の数と幼児、児童、生徒又は学 生の数とを合算して算入すること。 イ 特別教室等については、その室の最大収容人員とすること。 ウ 一般教室と特別教室が同一階に存する場合、それぞれの数を 合算すること。 第6 1 政令第8条に規定する区画等の取扱い 政令第8条の区画 (1 ) 政令第8条の区画の構造 政 令 第 8 条 の 区 画 ( 以 下 「 令 8 区 画 」 と い う 。) の 構 造 に つ い ては、 「 開 口 部 の な い 耐 火 構 造 の 床 又 は 壁 に よ る 区 画 」と さ れ て い ることから、次に示す構造を有することが必要であること。 ア 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 造 、鉄 骨 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 造 又 は こ れ ら と 同等に 堅牢か つ容 易に変 更できない耐火構造であること。 イ 壁 式 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 造( 壁 式 プ レ キ ャ ス ト 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 造 を 含 む 。) 及 び プ レ キ ャ ス ト コ ン ク リ ー ト カ ー テ ン ウ ォ ー ル に つ い て は 、前 ア に 該 当 す る も の と し て 取 り 扱 う も の で あ る こと。 ウ 建 基 政 令 第 107 条 第 1 号 に 定 め る 通 常 の 火 災 時 の 加 熱 に 耐 え る時間が2時間以上の耐火性能を有すること。 エ 令 8 区 画 の 耐 火 構 造 の 床 又 は 壁 の 両 端 又 は 上 端 は 、当 該 防 火 35 対 象 物 の 外 壁 面 又 は 屋 根 面 か ら 50 ㎝ 以 上 突 き 出 し て い る こ と ( 第 6 - 1 図 参 照 )。た だ し 、令 8 区 画 を 設 け た 部 分 の 外 壁 又 は 屋 根 が 、当 該 令 8 区 画 を 含 む 幅 3.6m 以 上 に わ た り 耐 火 構 造 で あ り 、か つ 、次 の い ず れ か に 適 合 す る 場 合 に お い て は 、そ の 部 分 に ついて は、この限りでない。 (ア ) これらの部分に開口部がない場合(第6-2図参照) (イ ) 令 8 区 画 を 介 し て 接 す る 開 口 部 相 互 の 距 離 が 90㎝ 以 上 確 保 さ れ 、こ れ に 防 火 戸 が 設 け ら れ て い る 場 合 ( 第 6 - 3 ~ 5 図参照) オ 上下の位置に階段等を設ける場合は、次によること。 (ア ) 階段、屋内通路等は、令8区画された部分ごとに専用と す る こ と ( 第 6 - 6 図 参 照 )。 (イ ) 令 8 区 画 を 介 し て 外 壁 面 に 屋 外 階 段 を 設 け る 場 合 は 、当 該 階 段 の 周 囲 90cm以 内 は 耐 火 構 造 と し 、 開 口 部 を 設 け な い こ と ( 第 6 - 7 図 参 照 )。 カ 同 一 階 で 開 口 部 が 相 対 し 、か つ 、相 互 間 の 距 離 が 3.6m 以 下 の 場 合 は 、当 該 開 口 部 に 防 火 設 備 を 設 け る こ と( 第 6 - 8 図 参 照 )。 (凡例) 2時間以上の耐火性能 建 基 政 令 第 107条 第 1 号 に 定 め る 通 常 の 耐 火 性 能 の 時 間 以 上 0.5m 以 上 の 突 き 出 し を 設 け る 場 合 (平面図) (立面図) 第6-1図 36 0.5m 以 上 の 突 き 出 し を 設 け な く て も 良 い 場 合 (立面図) 第6-2図 開口部を設ける場合の措置 (平面図) (立面図) 第6-3図 (平面図) (立面図) 第6-4図 37 (立面図) (b部分断面図) 第6-5図 階 段 、屋 内 通 路 等 を 令 8 区 画 さ れ た 部 分 ご と に 専 用 と す る 場 合 7F 6F 7階専用階段 屋外 7階部分を増築し、6、7階は耐火 構造の壁で令8区画されている。 4F ( 3F ) 7階へは屋外専用階段を 使用する。 2F 1F 第6-6図 38 第6-7図 令 8 区 画 さ れ た 部 分 が 3.6m 以 内 に 近 接 す る 場 合 ※ 防火戸が必要となる面は、 Aをいう。 ※ 防火戸が必要となる面は、 Bをいう。 第6-8図 (2 ) 令8区画を貫通する配管 令8区画を配管が貫通することは、原則として認められない。 し か し な が ら 、必 要 不 可 欠 な 配 管 で あ っ て 、当 該 区 画 を 貫 通 す る 配 管 に つ い て 、開 口 部 の な い 耐 火 構 造 の 床 又 は 壁 に よ る 区 画 と 同 等 と み な す こ と が で き る 場 合 に あ っ て は 、こ の 限 り で な い 。こ の 場 合 の「 開 口 部 の な い 耐 火 構 造 の 床 又 は 壁 に よ る 区 画 」と 同 等 と み な す こ と が で き る も の と は 、次 の 事 項 及 び「 令 8 区 画 及 び 共 住 区 画 を 貫 通 す る 配 管 等 に 関 す る 運 用 に つ い て ( 通 知 )」( 平 成 19 年 10 月 5 日 消 防 予 第 344 号 消 防 庁 予 防 課 長 ) に 適 合 す る も の 又 39 は消防防災用設備機器性能評定委員会(以下「性能評定委員会」 と い う 。) に お い て 性 能 評 定 さ れ た も の と す る 。 ア 配管の用途は、原則として給排水管(排水管に付属する通気 管 を 含 む 。) で あ る こ と 。 イ 一 の 配 管 の 外 径 は 、200 ㎜ 以 下 で あ る こ と( 第 6 - 9 図 参 照 )。 ウ 配 管 を 貫 通 さ せ る た め に 令 8 区 画 に 設 け る 穴 の 直 径 が 、 300 ㎜以下となる工法であること。 なお、当該貫通部の形状が矩形となるものにあっては、直径 が 300 ㎜ の 円 に 相 当 す る 面 積 以 下 で あ る こ と( 第 6 - 10 図 参 照 )。 エ 配管を貫通させるために令8区画に設ける穴相互の離隔距 離 は 、当 該 貫 通 す る た め に 設 け る 穴 の 直 径 の 大 な る 方 の 数 値 以 上 の 距 離 ( 当 該 直 径 が 200 ㎜ 以 下 の 場 合 に あ っ て は 、 200 ㎜ ) を有すること。 な お 、埋 め 戻 し を 完 全 に 行 う た め 、当 該 穴 は 、壁 及 び 床 の 端 部 か ら も 同 様 な 距 離 を と る こ と が 望 ま し い( 第 6 - 11 図 参 照 )。 オ 配管及び貫通部は一体で通常の火災時の加熱に2時間以上 耐 え る 性 能 を 有 す る も の で あ る こ と ( 配 管 等 の 耐 火 性 能 は 、当 該 貫 通 す る 区 画 に 求 め ら れ て い る 耐 火 性 能 時 間( 2 時 間 以 下 の 場 合 に あ っ て は 2 時 間 ) 以 上 で あ る こ と 。)。 カ 配管の貫通部は、モルタル等の不燃材料で完全に埋め戻す等 の施工とすること。 キ 熱 伝 導 に よ り 、配 管 の 表 面 に 可 燃 物 が 接 触 し た 場 合 に 発 火 す るおそ れのあ る場 合には 、当該可燃物が配管の表面に接触しな いような措置を講ずること。 a a : 配 管 直 径 ≦ 200 ㎜ b : 穴 の 直 径 ≦ 300 ㎜ 〔 矩 形 の 場 合 は 直 径 300 ㎜ の 円 に 相 当 す る 面 積 (約 700 ㎠ ) 以 下 〕 b 第6-9図 40 一つの穴に複数 の配管を貫通す ることができる。 直 径 300 ㎜ 以 下の穴又は矩 形 の 場 合 は 700 ㎠ 以 下 第 6 - 10 図 a : 穴 の 直 径 ≦ 300 ㎜ b : 穴 の 直 径 ≦ 300 ㎜ c:穴の相互の離隔距離 c≧aかbの最大 c ≧ 200 ㎜ c a b bとcはa以上とするこ と 。 た だ し 、 a が 200 ㎜ 未 満 の 時 は 200 ㎜ と す る 。 b a c 第 6 - 11 図 (3 ) 政令第8条の規定を適用した建築物における消防用設備等の 設置の考え方 ア 開口部のない耐火構造の壁又は床で区画された部分ごとに、 その用途に応じて消防用設備等を設置すること。 イ 開口部のない耐火構造の壁又は床で区画された部分ごとに、 そ の 床 面 積 に 応 じ て 消 防 用 設 備 等 を 設 置 す る こ と( 第 6 - 12 図 参 照 )。 (注) 開口部のない 2 時間以上 の耐火性能を有する耐火 構造の壁(以下同じ) 41 A : 延 べ 面 積 3,000 ㎡ の (5 )項 ロ の 防 火 対 象 物 と し て 該 当 す る 消 防 用 設備等を設置する。 B : 延 べ 面 積 1,000 ㎡ の (4 )項 の 防 火 対 象 物 と し て 該 当 す る 消 防 用 設 備等を設置する。 第 6 - 12 図 ウ 開口部のない耐火構造の壁又は床で区画された部分ごとに、 そ の 階 又 は 階 数 に 応 じ て 消 防 用 設 備 等 を 設 置 す る こ と 。た だ し 、 床 で 上・下 に 水 平 区 画 さ れ た も の の 上 の 部 分 の 階 又 は 階 数 の 算 定 に 当 た っ て は 、下 の 部 分 の 階 数 を 算 入 す る こ と( 第 6 - 13 図 参 照 )。 例1 A : 階 数 11 の 防 火 対 象 物 と し て 該 当 す る 消 防 用 設 備 等 を 設 置 す る 。 B:階数6の防火対象物として該当する消防用設備等を設置する。 例2 A:階数3の防火対象物として該当する消防用設備等を設置する。 B : 階 数 14 の 防 火 対 象 物 と し て 、 ま た b 部 分 は 4 階 と し て 、 該 当 す る 消防用設備等を設置する。 第 6 - 13 図 42 2 開口部のない耐火構造の壁で区画されている階における階単位 の規制 開口部のない耐火構造の壁で区画されている階に、階単位の規制 ( 例 え ば 政 令 第 11 条 第 1 項 第 6 号 、 第 12 条 第 1 項 第 11 号 等 ) を 適用する場合は、区画された部分の床面積を一つの階の床面積とみ な し て 取 り 扱 う こ と ( 第 6 - 14 図 参 照 )。 例1 4 階 部 分 の 床 面 積 は 1,000 ㎡ 以 上 で あ る が 、A 、B は 4 階 で 1,000 ㎡ 未 満 に 開 口 部 の な い 耐 火 構 造 の 壁 で 区 画 さ れ て い る の で 、4 階 に は 政 令 第 12 条 第 1 項 第 11 号 ロ を 適 用 し な い 。 例2 地 階 部 分 の 床 面 積 は 700 ㎡ 以 上 で あ る が 、( A + A ’)( B + B ’) は 地 階 に お い て 700 ㎡ 未 満 に 開 口 部 の な い 耐 火 構 造 の 壁 で 区 画 さ れ て い る の で 、 政 令 第 28 条 の 2 第 1 項 を 適 用 し な い 。 第 6 - 14 図 第7 1 消防法令上の内装規制 消防法令上の内装制限については仕上げについてのみであり、下 地までは問わないものであること。ただし、クロス等の壁紙など下 地材と施工方法との組み合わせにより防火材料の認定を受けている 43 ものについては、下地から対象とする。 2 建 基 法 令 上 で は 、 床 面 1.2m 以 下 の 部 分 は 規 制 の 範 囲 の 対 象 と し ていないが、消防法令上にあっては、床面から規制の対象範囲にな ること。 3 次 の (1 )及 び (2 )に 該 当 す る 押 入 れ そ の 他 こ れ に 類 す る も の 又 は (3 )の フ ル ユ ニ ッ ト バ ス 等 の 壁 及 び 天 井 に つ い て は 、 (4 )に 掲 げ る 内装規定の適用にあたって室内に面する部分として取り扱わないも のであること。 (1 ) 主要構造部を耐火構造とした防火対象物に存すること。 (2 ) 収納のために人が内部に出入りするような規模及び形態を有 していないこと。 (3 ) フルユニットバス、ユニット式の家庭用サウナ器及びトイ レ・ブース (4 ) 内装規定 ア 政 令 第 11 条 第 2 項 ( 屋 内 消 火 栓 設 備 に 関 す る 基 準 ) イ 省令第6条第2項(大型消火器以外の消火器具の設置) ウ 省 令 第 13 条 第 1 項( ス プ リ ン ク ラ ー 設 備 を 設 置 す る こ と を 要 しない階の部分等) エ 省 令 第 26 条 第 5 項 ( 避 難 器 具 の 設 置 個 数 の 減 免 ) オ 特例基準等に関する規定 (5 ) 次 の 場 合 は 、 前 3 、 (4 )の 内 装 規 定 の 適 用 を 受 け る 壁 又 は 天 井として取り扱うものであること。 ア 室内等に天井まで達しない間仕切りを設けた場合で、当該間 仕 切 り の 高 さ が 高 い 場 合( 高 さ が お お む ね 2 m 程 度 以 上 の も の ) や床に固定された場合など、仕切られた空間が二つの別空間と なるよう設けられた間仕切りが設けられた場合 イ 壁又は天井の部分に回り縁、窓台その他これらに類する部分 の木材等が露出する場合で、当該木部分等の室内に面する部分 の面積が、壁及び天井の表面積の10分の1を超えるとき 44 第8 1 防炎防火対象物、防炎物品 防炎防火対象物 (1 ) 防炎規制を受ける防火対象物の部分等 法第8条の3、政令第4条の3で防炎規制を受ける防火対象物 には、次の部分等も含むものとする。 ア 防炎防火対象物の屋上部分及び防炎防火対象物のポーチ、バ ルコニー等の外気に開放された部分 イ 防炎規制を受ける用途と受けない用途で構成される複合用途 防火対象物で、防炎防火対象物の用途に供する廊下、階段等の 共用部分 ウ 高層建築物で、その一部が政令第8条に規定する耐火構造の 壁及び床で区画された防炎防火対象物の用途以外の部分 エ 工事中のサイロ、危険物の貯蔵タンク、ガス貯蔵タンク等 当該対象物は、省令第4条の3第1項第3号に規定する貯蔵 槽に該当する。 2 防炎対象物品 (1 ) 法 第 8 条 の 3 第 1 項 、政 令 第 4 条 の 3 第 3 項 の 防 炎 対 象 物 品 には次のものが含まれるものであること。 ア 仕切りに用いられる布製のアコーデオンドア、衝立て イ 室内装飾のために壁に沿って下げられている布製のもの ウ 布製ののれん、装飾幕、紅白幕等で、下げ丈がおおむね1m 以上のもの エ 映写用スクリーン(劇場、映画館等で使用されるもの) オ 展示会場で用いられる合板で、台、バックスクリーン、仕切 り用等に使用されるもの カ 店舗部分で、商品の陳列棚としてではなく、天井から下げら れた状態又はパネル等として使用される合板 キ 屋外の観覧席、通路等の部分に敷かれているじゅうたん等 ク 人工芝 ケ 試着室に使用される目隠布 45 コ 昇降機(エレベーター)の床・壁の内面保護等のための敷物 等(2㎡を超えるもの) (2 ) 次 の 床 敷 物 等 は 、防 炎 対 象 物 品 に 含 ま れ な い も の で あ る こ と 。 ア 大きさが2㎡以下のじゅうたん等 イ 共同住宅の住戸部分に使用されるじゅうたん等 ウ 接 着 剤 等 で 床 に 貼 ら れ 、床 と 一 体 と な っ て い る 合 成 樹 脂 製 床 シート及びプラスチックタイル エ 畳 オ じゅうたん等の下敷きにクッション材として使用されてい るアンダーレイ、アンダークッション、アンダーフェルト等 カ 屋 外 の 観 覧 席 の グ ラ ン ド 、フ ィ ー ル ド 等 に 敷 か れ て い る じ ゅ うたん等 キ プラスチック製ブラインド、木製ブラインド ク 外壁に沿って垂れ下がっている広告幕 ケ 独立したさお等に掲げる旗 (3 ) 次の物品は防炎性能を有している防炎物品として取り扱うも のであること。 建基法第2条第9号に規定する不燃材料、建基政令第1条第5 号に規定する準不燃材料及び建基政令第1条第6号に規定する難 燃材料に該当するもの 3 防炎表示 (1 ) ア 防炎表示 様式 法 第 8 条 の 3 第 2 項 に 定 め る 表 示 は 、省 令 第 4 条 の 4 第 1 項 第 2 号 の 様 式 に よ り 、防 炎 物 品 に 表 示 す る と 定 め ら れ て い る が 、 防 炎 表 示 を 適 正 に 行 う た め 、省 令 別 表 第 1 の 2 の 2 の 表 示( 防 炎ラベル)が付されるものであること。 イ 表示の方法 (ア ) 省令第4条の4第1項第3号に定める縫付、ちょう付、 下げ札等の表示方法は、次表の表示方法によるものとする。 46 ちょう 表示方法 縫付 下げ札 その他 付 防炎物品の種類 耐洗濯性能を ○ 有するもの カーテン、暗幕 耐洗濯性能を ○ 有しないもの じゅうたん等 ○ ○ 布製ブラインド及びその材料 ○ ○ 合板 ○ ○ どん帳その他これらに類する幕 ○ 工事用シート及びその材料 ○ ○ ○ ○ 防 炎 対 象 物 品 ( 合 板 、工 事 用 シ ー ト 及 ○ ○ び 布 製 ブ ラ イ ン ド を 除 く 。) の 材 料 (注 ) 表中「その他」には、印刷、釘打ち、ピン止め、溶着等が あること。施工されたじゅうたん等(床に固定されたもの)に あっては、防炎ラベルをメタル等で、次によりその表面に打ち 付けるものであること。 a 室内に固定又は敷きつめられたじゅうたん等に防炎ラベル を打ち付けるものであること。 (a ) 主 要 な 出 入 口 に 打 ち 付 け る メ タ ル の 位 置 は 、と び ら 等 の蝶番側とすること。 なお、両開き扉、引き戸、シャッター等の場合は、廊下 側から見て右方の位置とすること。 (b ) 1室に2種類以上のじゅうたん等が敷きつめられた 場合の表示位置は、じゅうたん等の種類ごととし、主要な 出入口側に近い位置とすること。 (c ) ホ ール 、玄 関 等 の 表 示 位置 は 、原 則と し て 建物 の 主 要 な出入口側から見て右方の位置とすること。 47 b 廊下に固定又は敷きつめられたじゅうたん等に防炎ラベ ルを付す場合にあっては、次によること。 (a ) じゅうたん等が連続している範囲に1個以上の防炎 ラベルを打ち付けるものであること。したがって、廊下に 固 定 し 又 は 敷 か れ た じ ゅ う た ん 等 が 、防 火 区 画 等 に よ っ て 分 離 さ れ て い る 場 合 に あ っ て は 、各 部 分 ご と に 防 炎 ラ ベ ル を打ち付けるものであること。 (b ) 防 炎 ラ ベ ル を 打 ち 付 け る 位 置 は 、防 火 対 象 物 の 各 階 共 通して、同方向の端部とすること。 c 階段に固定し又は敷かれたじゅうたん等に防炎ラベルを付 す場合にあっては、各階ごと(各階の階段踊り場の位置)に 1個以上の防炎ラベルを打ち付けるものであること。 (2 ) 指定表示 法第8条3第3項、省令第4条の4第8項に基づき消防庁長官 が 指 定 し た 表 示 は 、合 板 の 日 本 農 林 規 格( 平 成 15 年 農 林 水 産 省 告 示 第 233 号 ) に よ る 。 な お 、 普 通 合 板 の 日 本 農 林 規 格 等 を 廃 止 す る 件( 平 成 15 年 農 林 水 産 省 告 示 第 232 号 )の 施 行 前 に 同 告 示 に よ る 廃 止 前 の 難 燃 合 板 の 日 本 農 林 規 格( 昭 和 44 年 農 林 省 告 示 第 1869 号 ) 及 び 防 炎 合 板 の 日 本 農 林 規 格 ( 昭 和 47 年 農 林 省 告 示 第 1650 号)により格付けされた難燃合板及び防炎合板に付された表示に ついては、なお従前の例による。 第3章 第1 1 消防用設備等の技術上の運用基準 着工届の添付書類等 着工届出書の提出 政令第7条に掲げる消防用設備等(消火器具、非常警報器具、避 難 ロ ー プ 、移 動 式 の 避 難 は し ご 及 び 誘 導 標 識 を 除 く 。)の 工 事 を し よ う と す る と き は 、そ の 工 事 に 着 手 し よ う と す る 日 の 10 日 前 ま で に 着 工届出書を2部提出すること。ただし、増設・移設・取替の消防用 設備等に係る工事のうち、第3-1表に掲げる軽微な工事に該当す 48 るものにあっては、着工届を省略できるものとする。 2 添付図書等 着工届出書に添付する図書は、第3-2表による他、次によるこ と。 (1 ) 消 防 用 設 備 等 計 画 書 を 提 出 し 、そ の 内 容 に 変 更 の な い も の は 、 添付図書を省略することができる。 (2 ) 同一の防火対象物について同一時期に提出される複数の着工 届の添付図書のうち、次に掲げるものについては、一の着工届に 代表して添付することにより、個々の着工届への添付を省略でき るものとする。 ア 付近見取図 イ 意匠図(建築平面図、断面図、立面図等) ウ 関係設備共通の非常電源関係図書 エ 防火対象物の概要 (3 ) 危険物施設に設置される消防用設備等にあっては、危険物施 設の設置又は変更の許可申請において、添付された図書でその内 容に変更のないものは、添付図書を省略することができる。 (4 ) 認定等を受けた総合操作盤の設置に係る着工届には、その旨 の書類(認定結果を記した認定書の写し、個別認定の証票の写し 等)を添付すること。 3 着工届出書の単位 着工届出書は、原則として、消火設備、警報設備、避難設備、消 防用水又は消火活動上必要な施設ごとに一括して提出すること。 4 工事着手日 法 第 17 条 の 14 の 工 事 に 着 手 し よ う と す る 日 と は 、次 に よ る こ と 。 この場合、届出期日までに確定していない添付図書は、届出後追加 又は差し替え等をすることができる。 (1 ) 消火設備は、各設備の配管(各種ヘッド、ノズル等を直接取 り 付 け る 配 管 を 除 く 。)の 接 続 工 事 又 は 加 圧 送 水 装 置 等 の 設 置 工 事 を行おうとする日 49 (2 ) 警報設備は、各設備ごとに次に掲げる機器の設置工事を行お うとする日 ア 自動火災報知設備は、受信機(当該工事に受信機を含まない ときは感知器) イ ガス漏れ火災警報設備は、受信機(当該工事に受信機を含ま ないときは検知器) ウ 漏電火災警報機は、変流器 エ 火災通報装置は、火災通報装置本体 オ 非常警報設備は、起動装置 カ 非常警報設備は、増幅器、操作部及び遠隔操作器(当該工事 に増幅器、操作部及び遠隔操作器を含まないときはスピーカ ー) (3 ) 総合操作盤は、認定等を受けた後に構成機器本体の設置工事 を行おうとする日 (4 ) 避難設備は、次によること。 ア 避難器具は、取付金具の設置工事を行おうとする日 イ 誘導灯は、誘導灯の取付工事を行おうとする日 (5 ) 消防用水は、次によること。 ア 防火水槽は、当該水槽のコンクリート打ちを行おうとする日 イ 流水を利用するときは、その配管等の敷設工事を行おうとす る日 (6 ) 消火活動上必要な施設は、各設備ごとに、次に掲げる機器の 設置工事を行おうとする日 ア 連結散水設備及び連結送水管は、各設備の配管(ヘッド送水 口 等 を 直 接 取 付 け る 配 管 を 除 く 。) イ 第2 非常コンセント設備及び無線通信補助設備は、使用機器 消防用設備等の技術上の基準 各消防用設備等の技術上の基準については、全国消防長会中国 支 部“ 消 防 用 設 備 等 の 技 術 基 準 ”の 第 2 ~ 第 25 の 2 に よ る も の と する。 50 附 則 こ の 基 準 は 、 平 成 23 年 12 月 1 日 か ら 施 行 す る 。 51 第1-1表 防火対象物の区分詳細 機能的に従属する用途に供される部分 (A) 備 考 (C)勤務者、利用者の利便に供される部分 (D)密接な関係を有する部分 舞台部、客席、映写室、ロビー、切符売 食堂、喫茶室、売店、専用駐車場、ラウンジ、 展示博物室、プレイガイド、プロダ 下線のあるものは、「政令別表第1に掲げ ク シ ョ ン 、 観 覧 場 の 会 議 室 及び る防火対象物の取扱いについて(昭和50 場、出演者控室、大道具・小道具室、衣裳 クローク 年4 月15 日消防予第41号、消防安第41 ホール イ 部屋、練習室、舞台装置及び営繕のため 号)」の別表にある項目を示す。(以下同 の作業室 じ。) 集会室、会議室、ホール、宴会場、その他 食堂、喫茶室、売店、専用駐車場、クローク 展示博物室、図書室、浴室、遊戯 上欄を準用する。 室、体育室、遊技室、託児室、サ ロ ロン、診療室、談話室、結婚式場 (B)主用途部分 ⑴ 項 ⑴ 項 ⑵ 項 客席、ダンスフロア、舞台部、調理室、更 託児室、専用駐車場、クローク イ 衣室 項 遊技室、遊技機械室、作業室、更衣室、待 食堂、喫茶室、売店、専用駐車場、クローク、 サウナ室、体育館 ロ 合室、景品場、ゲームコーナー、ダンスフ 談話室、バー ロア、舞台部、客席 ⑵ 客室、通信機械室、リネン室、物品庫、更 託児室、専用駐車場、売店、クローク 衣室、待合室、舞台部、休憩室、事務室 ⑵ 項 ハ 客席、客室、書棚コーナー、ビデオ棚コー 厨房、専用駐車場、シャワー室 ナー、事務室、倉庫 ⑵ 項 ニ ⑶ 項 イ ⑶ 項 ロ 客席、客室、厨房、宴会場、リネン室 専用駐車場、結婚式場、売店、ロビー 客席、客室、厨房、宴会場、リネン室 専用駐車場、結婚式場、託児室 娯楽室、サウナ室、会議室 ⑷ 売場、荷さばき室、商品倉庫、食堂、事務 専用駐車場、託児室、写真室、遊技場、結婚 催物場(展示博物室を含む。)、 卸売問屋は、原則として本項に該当す 式場、美容室、理容室、診療室、集会室 貸衣装室、料理・美容等の生活教 る。 項室 室、現金自動支払機室 ⑸ 宿泊室、フロント、ロビー、厨房、食堂、浴 娯楽室、バー、ビアガーデン、両替所、旅行 宴会場、会議室、結婚式場、売店 室、談話室、洗濯室、配膳室、リネン室 代理店、専用駐車場、美容室、理容室、診療 (連続式形態のものを含む。)、展 イ 室、図書室、喫茶室 望施設、プール、遊技室、催物 室、サウナ室 ⑸ 項 項 居室、寝室、厨房、食堂、教養室、休憩 売店、専用駐車場、ロビー、面会室 室、浴室、共同炊事場、洗濯室、リ ネ ン ロ 室、物置、管理人室 52 来客用宿泊室 旅館業法の適用のない来客用宿泊室 は、当該用途に供するものとして扱う。 ⑹ 項 ⑹ 項 診療室、病室、産室、手術室、検査室、薬 食堂、売店、専用駐車場、娯楽室、託児室、 臨床研究室 局、事務室、機能訓練室、面会室、談話 理容室、浴室、ティールーム イ 室、研究室、厨房、付添人控室、洗濯室、 リネン室、医師等当直室、待合室、技工 室、図書室 居室、集会室、機能訓練室、面会室、食 売店、専用駐車場 ロ 堂、厨房、診療室、作業室 ⑹ 項 居室、集会室、機能訓練室、面会室、食 売店、専用駐車場 ハ 堂、厨房、診療室、作業室 項 教室、職員室、遊技室、休養室、講堂、厨 食堂、売店、専用駐車場 ニ 房、体育館、診療室、図書室 音楽教室、学習塾 ⑹ 教室、職員室、体育館、講堂、図書室、会 食堂、売店、喫茶室、談話室、専用駐車場 項 議室、厨房、研究室、クラブ室、保健室 学生会館の集会室、合宿施設、 同一敷地内の独立性の高い施設は、当 学童保育室、同窓会及びPTA事 該用途に供するものとして扱う。 務室 ⑺ 病院と同一棟にある看護師宿舎又は看 護学校の部分は、⑸項ロ又は⑺項の用途 に供するものとして扱う。 閲 覧 室 、 展 示 室 、 書 庫 、 ロ ッ カ ー 室 、 ロ 食堂、売店、喫茶室、専用駐車場 ビー、工作室、保管格納庫、資料室、研究 項 室、会議室、休憩室、映写室、鑑賞室 ⑻ 脱衣室、浴室、休憩室、体育室、待合室、 食堂、売店、専用駐車場、喫茶室、娯楽室、 マッサージ室、ロッカー室、クリーニング室 託児室 ⑼ 項 イ ⑼ 項 ロ 脱衣室、浴室、休憩室、クリーニング室 乗降場、待合室、運転指令所、電力指令 食堂、売店、喫茶室、旅行案内所、 所、手荷物取扱所、一時預り所、ロッカー 専用駐車場 項 室、仮眠室、救護室 ⑽ ⑾ ⑿ ⑿ 食堂、売店、専用駐車場、サウナ室(小規模 有料洗濯室 な簡易サウナ)、娯楽室 本堂、拝殿、客殿、礼拝堂、社務所、集会 食堂、売店、喫茶室、専用駐車場、図書室 堂、聖堂 宴会場、厨房、結婚式場、宿泊室 1 結婚式の披露宴会場で、独立性の高 (旅館業法の適用のあるものを除 いものは本項に該当しない。 く。)、娯楽室 2 礼拝堂及び聖堂は、規模、形態にか かわりなく本項に該当する。 作業所、設計室、研究室、事務室、更衣 食堂、売店、専用駐車場、託児室、診療室 室、物品庫、製品展示室、会議室、図書室 同一敷地内に ある 独立 性の 高い 施設 は、当該用途に供するものとして扱う。 撮影室、舞台部、録音室、道具室、衣裳 食堂、売店、喫茶室、専用駐車場、ラウンジ 室、休憩室、客席、ホール、リハーサル室 客席、ホールで興行場法の適用のあるも のは、原則として⑴項に該当する。 項 項 項 理容室、両替所 イ ロ 53 車庫、車路、修理場、洗車場、運転手控室 食堂、売店 ⒀ 項 イ ⒀ 項 ロ 格納庫、修理場、休憩室、更衣室 専用駐車場 物品庫、荷さばき室、事務室、休憩室、作 食堂、売店、専用駐車場、展示場 業室、(商品保管に関する作業を行うもの) ⒁ 項 事務室、休憩室、会議室、ホール、物品庫 食堂、売店、喫茶室、娯楽室、体育室、理容 展示室、展望施設 (商品倉庫を含む。) 室、専用駐車場、診療室 1 会議室、ホールは規模形態(固定い す、舞台、映写室を有するオーディトリ ウム形態のものを含む。)を問わず、事 業所の主目的に使用するもので、興行 場法の適用のないものは原則として本 項の主たる用途に供するものとして扱 う。 なお、興行場法の適用のあるものは、 原則として⑴項に該当する(以下、本 項において同じ。)。 2 特定の会員組織で作られた談合等を 行うクラブは、本項に該当する。 事 務 所 金融機関 官 公 署 研 究 所 ⒂ 事務室、休憩室、会議室、ホール 新 聞 社 項 食堂、売店、喫茶室、談話室、ロビー、診療 旅行案内室、法律・健康等の相談 室、図書室、専用駐車場 室 市 民 事務室、集会室、談話室、図書室、ホール 食堂、売店、診療室、遊技室、浴室、視聴覚 結婚式場、宴会場 教室、娯楽室、専用駐車場、体育室、トレー センター ニング室 文 化 センター 児 童 館 老 人 館 事務室、教室、体育室 食堂、売店、診療室、喫茶室、談話室、娯楽 室、専用駐車場 体育室、更衣室、控室、浴室 食堂、売店、診療室、喫茶室、専用駐車場 研 修 所 観覧 席を 有しない 体 育 館 54 老人、児童の収容施設を有するものは、 本項に該当しない。 研修のための宿泊室は、⑸項ロの用途に 供するものとして扱う。 映写室、図書室、集会室、展示博 主として体育競技に使用されるもので、 物室 小規模な観覧席(選手控席的なもの)を有 するものは、本項に該当する。 第1-2表 政令別表第1に掲げる防火対象物の定義等 該当用途例 定 義 劇場とは、主として演劇、舞踊、音楽等を 客席を有する各種競 鑑賞する目的で公衆の集合する施設であって 技施設(野球場、相撲 客席を有するものをいう。 場、競馬場、競輪場、 競艇場、体育館等)、 2 映画館とは、主として映画を鑑賞する目的 寄席 で公衆の集合する施設であって客席を有する 1 ものをいう。 項 1 1 2 客席には、いす席、座り席、立席が含まれるものであること。 3 小規模な選手控席のみを有する体育館は、本項に含まれないものであるこ と。 4 事業所の体育施設等で公衆に観覧させないものは、本項の防火対象物とし て取り扱わないものであること。 ( ) 項 3 演芸場とは、落語、講談、漫才、手品等の 演芸を鑑賞する目的で、公衆の集合する施設 イ であって客席を有するものをいう。 4 補 足 事 項 本項の防火対象物は、だれでも当該防火対象物で映画、演劇、スポーツ等 を鑑賞できるものであること。 観覧場とは、スポーツ、見世物等を鑑賞す る目的で公衆の集合する施設であって客席を 有するものをいう。 公会堂とは、原則として舞台及び固定いす 市 民 会 館 、 福 祉 会 興行的なものとは、映画、演劇、演芸、音楽、見世物、舞踊等娯楽的なものが の客席を有し、主として映画、演劇等興行的 館 、 音 楽 室 、 貸 ホ ー 反復継続されるものをいう。 なお、反復継続とは、月5日以上行われるものをいう。 なものを鑑賞し、これと併行してその他の集 ル、貸講堂 会、会議等多目的に公衆の集合する施設で 葬 祭 式 場 、 斎 場 あって、通常国又は地方公共団体が管理する (H.10.7.8) 1 ものをいう。 2 集会場とは、原則として舞台及び固定いす 項 の客席を有し、主として映画、演劇等興行的 ロ なものを鑑賞し、これと併行してその他の集 会、会議等多目的に公衆の集合する施設で あって、通常国又は地方公共団体以外の者が 管理するものをいう。 1 キャバレーとは、主として洋式の設備を設 クラブ、バー、サロ 1 風俗営業等の規則及び業務の適正化等に関する法律施行規則(昭和60年国 けて客にダンスをさせ、かつ、客の接待をし ン、ホストクラブ 家公安委員会規則第1号)で定める洋式の設備は次によることとしている。 て客に飲食をさせる施設をいう。 1 ( ) ( 2 2 ) 項 イ 3 カフェーとは、主として洋式の設備を設け て客を接待して客に遊興又は飲食をさせる施 設をいう。 ⑴ ナイトクラブとは、主として洋式の設備を 設けて客にダンスをさせ、客に飲食をさせる 施設をいう。 ⑵ カフェーの客席は16.5㎡以上であること。 2 キャバレー又はナイトクラブの客席の面積は66㎡以上であり、キャバ レー又はナイトクラブの踊場の有効面積は客席のおおむね5分の1以上で あること。 客を接待することとは、客席において接待を行うもので、カウンター越し に接待を行うことは含まないものであること。 1 遊 技 場 と は 、 設 備 を 設 け て 客 に 囲 碁 、 将 ボーリング場、パチ 1 遊技場で行う競技は、娯楽性のある競技であること。 棋、マージャン、パチンコ、撞球、スマート ンコ店、スマートボー 2 ダンスホールの踊場は、概ね100㎡以上であること。 2 ボール、チェス、ビンゴ、ボーリングその他 ル場、撞球(ビリヤー ド)場、ビンゴ場、射 3 ダンス教習所は、その踊場が概ね66㎡以上であり、ダンスホールにも使用 の遊技又は競技を行わせる施設をいう。 項 される教習所をいうものであること。 的場、ディスコ、ダン ロ ス教習所、 ( ) 55 定 義 該当用途例 2 ダンスホールとは、設備を設けて客にダン カラオケ施設 スをさせる施設をいう。 2 項 ( ) 項 ロ 補 足 事 項 4 ディスコとは、大音響装置を設けてストロボ照明等の中で客にダンスを行 わせるディスコホールを有するものをいう。 5 カラオケ施設とは、設備を設けて客に歌を唄わせる営業を行う施設をいう (個室においてサービスを提供するものを除く。)。 本項の防火対象物は、風俗営業等の規制及び フ ァ ッ シ ョ ン ヘ ル 1 店舗型性風俗関連特殊営業のうち、ストリップ劇場(⑴項イ)、テレフォ ンクラブ及び個室アダルトビデオ(⑵項ニ)、アダルトショップ(⑷項)、 業務の適正化等に関する法律(昭和23年法律第 ス、性感マッサージ、イ ラブホテル及びモーテル(⑸項イ)、ソープランド(⑼項イ))等、既に令 122号。以下「風営法」という。)第2条第5項 メ ー ジ ク ラ ブ 、 S M ク 別表第1⑴項から⒁項までに掲げる各用途に分類されているものについて に規定する性風俗関連特殊営業を営む店舗 ラブ、のぞき部屋(興 は、本項に含まれないものであること。 (⑴項イ、⑵項ニ、⑷項、⑸項イ及び⑼項イ 業場法の適用のないも に掲げる防火対象物の用途に供されているも の)、レンタルルーム のを除く。)及びその他これに類するものとし ( 異 性 同 伴 ) 、 ア ダ ル 2 店舗型性風俗特殊営業とは、次のいずれかに該当するものをいう(風営法 トビデオ、レンタル て総務省令で定めるものをいう。 第2条第6項)。 ショップ、セリクラ 2 性風俗関連特殊営業を営む店舗とは、店舗 ⑴ 浴場業(公衆浴場法(昭和23年法律第139号)第1条第1項に規定する 公衆浴場を業として営業することをいう。)の施設として個室を設け、当 形態を有する性風俗関連特殊営業のことをい 該個室において異性の客に接触する役務を提供する営業(同項第1号) い、店舗形態を有しないものは含まれない(原 則的に店舗型性風俗特殊営業がこれにあた る。)。 ⑵ 個室を設け、当該個室において異性の客の性的好奇心に応じてその客に 3 その他これに類するものとして総務省令で 接触する役務を提供する営業(前号に該当する営業を除く。)(同項第2 定めるものとは、電話以外の情報通信に関す 号) る機器(映像機器等)を用いて異性を紹介する 営業を営む店舗及び異性以外の客に接触する 専ら性的好奇心をそそるため衣服を脱いだ人の姿態を見せる興行その他 ⑶ 2 役務を提供する営業を営む店舗をいう。 の善良の風俗又は少年の健全な育成に与える影響が著しい興行の用に供す る興行場(興行場法(昭和23年法律第137号)第1条第1項に規定するもの 項 をいう。)として政令で定めるものを経営する営業(同項第3号) ハ 1 ( ) 56 ※ 風営法第2条第6項第3号の政令で定める興行場は、次の①から③ に掲げる興行場で、専らこれらの各号に規定する興行の用に供するも のをいう(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行令 (以下「風営令」という。)第2条)。 ① ヌードスタジオその他の個室を設け、当該個室において、当該個室 に在室する客に、その性的好奇心をそそるため衣服を脱いだ人の姿態 又はその映像を見せる興行の用に供する興行場 ※ 本項に該当するものは「姿態を見せる」ものに限定され、「映像 を見せる」興行の用に供する興行場は、⑵項ニに該当する。 ② のぞき劇場その他個室を設け、当該個室の隣室又はこれに類する施 設において、当該個室に在室する客に、その性的好奇心をそそるため 衣服を脱いだ人の姿態又はその映像を見せる興行の用に供する興行場 定 義 項 ⑷ 専 ら 異 性 を 同 伴 す る 客 の 宿 泊 ( 休 憩 を含 む。 以下 この 条に おい て同 じ。)の用に供する政令で定める施設(政令で定める構造又は設備を有す る個室を設けるものに限る。)を設け、当該施設を当該宿泊に利用させる 営業(同項第4号) ⑸ 店舗を設けて、専ら性的好奇心をそそる写真、ビデオテープその他の物 品で政令で定めるものを販売し、又は貸し付ける営業(同項第5号) ⑹ 前各号に掲げるもののほか、店舗を設けて営む性風俗に関する営業で、 善良の風俗、清浄な風俗環境又は少年の健全な育成に与える影響が著しい 営業として政令で定めるもの(同項第6号)(政令で定めるもの:未制 定) ) 項 ハ 補 足 事 項 ③ ストリップ劇場その他客席及び舞台を設け、当該舞台において、客 にその性的好奇心をそそるため衣服を脱いだ人の姿態又はその姿態及 びその映像を見せる興行の用に供する興行場 ( 2 該当用途例 3 省令第5条第1項第1号に規定する店舗で電話以外の情報通信に関する機 器(映像機器等)を用いて異性を紹介する営業を営む店舗とは、いわゆるセ リクラ(店舗形態を有するものに限る。)のことをいう。 カラオケボックスその他遊興のための設備 カラオケボックス、 1 一の防火対象物に、カラオケ等を行うための複数の個室を有するものをい い、一の防火対象物に当該個室が一しかないものは含まれない。 又 は 物 品 を 個 室 ( こ れ に 類 す る 施 設 を 含 漫画喫茶、複合カフェ む。)において客に利用させる役務を提供す (個室(これに類する る業務を営む店舗で総務省令で定めるものを 施 設 を 含 む 。 ) を 設 いう。 け、インターネット利 2 カラオケボックスとは、カラオケのための設備を客に利用させる役務を提 供する業務を営む店舗をいう。 用等のサービスの提供 を 行 う 店 舗 ) 、 テ レ 2 総務省令で定める店舗は、次の⑴~⑶に掲 3 店舗型電話異性紹介営業とは、店舗を設けて、専ら面識のない異性との一 フォンクラブ、個室ビ げるものをいう。 時の性的好奇心を満たすための交際(会話を含む。)を希望する者に対し、 デオ 会話(伝言のやり取りを含むものとし、音声によるものに限る。)の機会を ⑴ 個室(これに類する施設を含む。)にお 提供することにより異性を紹介する営業で、その一方の者からの電話による いて、インターネットを利用させ、又は漫 2 会話の申し込みを電気通信設備を用いて当該店舗内に立ち入らせた他の一方 画を閲覧させる役務を提供する業務を営む の者に取り次ぐことによって営むもの(その一方の者が当該営業に従事する 店舗 項 者である場合におけるものを含む。)をいう(風営法第2条第9項)。 ニ ⑵ 風営法第2条第9項に規定する店舗型電 話異性紹介営業を営む店舗 4 本項では、興行場(ヌードスタジオその他個室を設け、当該個室におい て、当該個室に在室する客に、その性的好奇心をそそるため衣服を脱いだ人 の姿態又はその映像を見せる興行の用に供する興行場(風営令第2条第1 ⑶ 風営令第2条第1号に規定する興行場 号))のうち、映像を見せるものに限定している。 (客の性的好奇心をそそるため衣服を脱い 1 ( ) だ人の映像を見せる興行の用に供する興行 場) 5 57 本項に規定する個室については、壁等により完全に区画された部分だけで はなく、間仕切り等による個室に準じた閉鎖的なスペース等も含むものであ ること。 3 定 義 該当用途例 1 待合とは、主として和式の客席を設けて、 茶屋、料亭、割烹 原則として飲食物を提供せず、芸妓、遊芸か せぎ人等を招致し又はあっせんして客に遊興 させる施設をいう。 2 ) 項 イ 補 足 事 項 一般的に風営法第2条第1項第2号の適用を受け「風俗営業」に該当するもの 又はこれと同様の形態を有するものをいう。 ( 項 3 料理店とは、主として和式の客席を設け て、客を接待して飲食物を提供する施設をい う 。 その他これらに類するものとは、実態にお いて待合や料理店と同視すべきものをいう。 飲食店とは、客席において客に専ら飲食物を提 喫茶店、スナック、 1 飲 食 物 を 提 供 す る 方 法 に は 、 セ ル フ サ ー ビ ス を 含 む も の で あ る こ と 。 供する施設をいい、客の遊興又は接待を伴わない 結 婚 披 露 宴 会 場 、 食 2 ライブハウスとは、客席(全ての席を立ち見とした場合を含む。)を有し、 堂、そば屋、すし屋、 3 ものをいう。 多数の客に生演奏等を聞かせ、かつ、飲食の提供を伴うものをいう。 レストラン、ビアホー ル、スタンドバー、ラ 項 イブハウス ロ ( ) 百貨店、マーケットその他の物品販売業を 魚店、肉店、米店、 1 物品販売店舗は、大衆を対象としたものであり、かつ、店構えが当該店舗 内に大衆が自由に出入りできる形態を有するものであること。 営む店舗とは、店舗において客に物品を販売 パン店、乾物店、衣料 店、洋服店、家具店、 2 店頭で物品の受渡しを行わないものは物品販売店舗には含まれないもので する施設をいう。 電気器具店等の小売店 あること。 2 展示場とは、物品を陳列して不特定多数の 舗、店頭において販売 者に見せ、物品の普及、販売促進等に供する 行為を行う問屋、卸売 4 施設をいう。 専業店舗、営業用給油 取扱所、スーパーマー 項 ケット、展示を目的と する産業会館、博覧会 場、見本市会場 1 ( ) 1 旅館とは、宿泊料を受けて人を宿泊させる 保養所、ユースホス 施設で、その構造及び施設の主たる部分が和 テ ル 、 山 小 屋 、 ロ ッ ジ、貸研修所の宿泊 式のものをいう。 室、青年の家、モーテ 5 2 ホテルとは、宿泊料を受けて人を宿泊させ ル、ウィークリーマン る施設で、その構造及び施設の主たる部分が ション(旅館業法の適 洋式のものをいう。 項 用のあるもの)、マッ イ 3 宿泊所とは、宿泊料を受けて人を宿泊させ サージ・レンタルルー る施設で、その構造及び施設の主たる部分が ム(副次的に宿泊が可 多人数で共用するように設けられているもの 能なもの)、 をいう。 1 宿泊施設には、会員制度の宿泊施設、事業所の福利厚生を目的とした宿泊 施設、特定の人を宿泊させる施設等であっても旅館業法の適用があるものが 含まれるものであること。 ( 2 宿泊とは、宿泊が反復継続され、社会性を有するものであること。 ) 3 事業所専用の研修所で事業所の従業員だけを研修する目的で宿泊させる施 設は、宿泊所に含まれないものであること。 なお、この場合は、旅館業法の適用がないものであること。 4 宿泊が可能であるかどうかは、次に掲げる条件を勘案すること。 ⑴ 不特定多数の者の宿泊が継続して行われていること。 58 定 義 該当用途例 4 その他これらに類するものとは、主たる目 トレーラーハウスを使 的は宿泊以外のものであっても、副次的な目 用した宿泊施設(個人 5 的として宿泊サービスを提供している施設を としての使用範囲に留 まるものを除く。) いう。 項 イ ( 補 足 事 項 ⑵ ベッド、長いす、リクライニングチェア、布団等の宿泊に用いることが 可能な設備、器具等があること。 ) ⑶ 深夜営業、24時間営業等により夜間も客が施設にいること。 ⑷ 施設利用に対して料金を徴収していること。 項 寄宿舎とは、官公庁、学校、会社等が従業 寮、事業所専用の研 1 共同住宅は、便所、浴室、台所、等が各住戸ごとに存在することを要せ ず、分譲、賃貸の別を問わないものであること。 員、学生、生徒等を集団的に居住させるため 修のための宿泊所、ゲ の施設をいい、宿泊料の有無を問わないもの ストハウス(シェアハ ウス) であること。 2 廊下、階段等の共用部分を有しない集合住宅は、長屋であり、共同住宅と 5 2 下宿とは、1か月以上の期間を単位とする して扱わないものであること。 宿泊料を受けて宿泊させる施設をいう。 3 ゲストハウス(シェアハウス)とは、業者の運営する賃貸住宅で、便所、 項 浴室、台所等を共用するものをいう。 共同住宅とは、住宅として用いられる2以上 3 ロ の集合住宅のうち、居住者が廊下、階段、エ レベーター等を供用するもの(構造上の共用 部分を有するもの)をいう。 1 ( ) 1 2 ) 項 イ ( 6 3 病院とは、医師又は歯科医師が公衆又は特 医院、クリニック 定多数人のため医業又は歯科医業を行う場所 であって、患者20人以上の収容施設を有する ものをいう。 保健所は、地域における公衆衛生の向上及び増進を目的とする行政機関で あって、本項に含まれないものであること。 2 あん摩マッサージ指圧施術所、はり施術所、きゅう施術所、柔道整復施術 所は、本項に含まれない。 ※ ⑹項ロについては、火災時に自力避難困難な者が主として入所する施設を 区分したものであり、項判定にあっては、当該防火対象物における営業形 態、サービスの内容、サービス受給者の要介護等の程度の要件を総合的に勘 案した上で、その実態に応じ、当該用途に該当するかどうか判断するもので あること。 診療所とは、医師又は歯科医師が公衆又は 特定多数人のため医業又は歯科医業を行う場 所であって、患者の収容施設を有しないもの 又は患者19人以下の収容施設を有するものを いう。 助産所とは、助産婦が公衆又は特定多数人 のため助産業務(病院又は診療所で行うもの を除く。)を行う場所であって、妊婦産婦又 はじょく婦の収容施設を有しないもの又は9 人以下の収容施設を有するものをいう。 老 人 短 期 入 所 施 設 と は 、 65 歳 以 上 の 者 で あって、養護者の疾病その他の理由により、 居宅において介護を受けることが一時的に困 難となったもの等を短期間入所させ、養護す 6 ることを目的とする施設をいう。 (参考: 老人福祉法(昭和38年法律第133号)第20条の 項 3) ロ 2 養護老人ホームとは、65歳以上の者であっ て、環境上の理由及び経済的理由(政令で定め 1 1 ( ) 59 定 義 めるものに限る。)により居宅において養護 を受けることが困難なものを入所させ、養護 するとともに、その者が自立した日常生活を 営み、社会的活動に参加するために必要な指 導及び訓練その他の援助を行うことを目的と する施設をいう。 (参考:老人福祉法第20 条の4) 項 該当用途例 補 足 事 項 3 特別養護老人ホームとは、65歳以上の者で あって、身体上又は精神上著しい障害がある ために常時の介護を必要とし、かつ、居宅に おいてこれを受けることが困難なものを入所 させ、養護することを目的とする施設をい う。 (参考:老人福祉法第20条の5) 4 有料老人ホーム(主として要介護状態にあ る者を入所させるもの)とは、老人を入居さ せ、入浴、排せつ若しくは食事の介護、食事 の提供又はその他の日常生活上必要な便宜の 供与(他に委託して供与をする場合及び将来 において供与をすることを約する場合を含 む。)をする事業を行う施設のうち、要介護 6 者用の居室の定員が全定員の半数以上を占め る も の を い う 。 ( 参 考 : 老 人 福 祉 法 第 29 項 条) ロ ※ 共用部分で福祉サービスが提供される高 齢者専用共同住宅を含むものとし、主とし て要介護状態にある者を入所させるものに 限る。 ( ) 5 介護老人保健施設とは、要介護者に対し、 (老人保健施設) 施設サービス計画に基づいて、看護、医学的 管理の下における介護及び機能訓練その他必 要な医療並びに日常生活上の世話を行うこと を目的とする施設として、第94条第1項の都道 府県知事の許可を受けたものをいう。 (参 考:介護保険法(平成9年法律第123号)第8 条第25項) 6 救護施設とは、生活保護を必要とする状態 にある者で、身体上又は精神上著しい障害が あるために日常生活を営むことが困難な者を 入所させて、生活扶助を行うことを目的とす る施設をいう。 (参考:生活保護法第38条 第2項) 1 要介護者用の居室の定員及び一般居室を含めた全定員については、老人福 祉法第29条に基づき有料老人ホームの設置者が県知事に届け出たものとす る。 2 「主として要介護状態にある者を入所させるもの」については、介護居室の 定員の割合が、一般居室を含めた施設全体の定員の半数以上であることを目 安として判断するものであること。 なお、介護居室の定員の割合が明らかでない場合にあっては、火災時に自 力避難困難な者として、要介護3(食事・排泄・着脱すべてに全面介助が必 要な状態)以上の者が概ね5割を超えることを原則としつつ、要介護認定を 受けていない者にあっては要介護の認定基準を参考としながら福祉部局と連 携の上、当該者の要介護の程度を判断するものであること。 老人保健施設とは、疾病、負傷等により、寝たきりの状態にある老人又はこれ に準ずる状態にある老人に対し、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓 練その他必要な医療を行うとともに、その日常生活上の世話を行うことを目的と する施設をいう。 老人保健施設に係る老人保健法の規定は、介護保険法施行(平成9年12月17日 法律第124号)により削除され、平成12年4月1日時点で現に存する老人保健施 設は介護老人保健施設とみなされることとされた。 60 項 定 義 該当用途例 7 乳児院とは、乳児(健康上、その他の理由 により特に必要のある場合には、おおむね2 歳未満の幼児を含む。)を入院させてこれを 養育することを目的とする施設をいう。 (参考:児童福祉法(昭和22年法律第164号) 第37条) 8 知的障害児施設とは、知的障害のある児童 1 知的障害児施設 を入所させて、これを保護し、又は治療する 2 自閉症児施設 とともに、独立自活に必要な知識技能を与え ることを目的とする施設をいう。 (参考: 児童福祉法第42条) 補 足 事 項 2 自閉症を主たる症状とする児童を入所させ、保護するとともに必要な治 療・訓練等を行う知的障害児施設の一種で、病院に入院することを要する児 童を入所させる施設をいう。第1種(医療を含む特別な療育が必要な児童を 対象)と第2種がある。 9 盲ろうあ児施設(通所施設を除く。)と は、盲児(強度の弱視児を含む。)又はろう あ児(強度の難聴児を含む。)を入所させ て、これを保護するとともに、独立自活に必 要な指導又は援助をすることを目的とする施 設 を い う 。 ( 参 考 : 児 童 福 祉 法 第 43 条 の 2) 10 肢体不自由児施設(通所施設を除く。)と 6 は、上肢、下肢又は体幹の機能の障害(以下 「肢体不自由」という。)のある児童を治療 項 するとともに、独立自活に必要な知識技能を ロ 与えることを目的とする施設のうち、肢体不 自由児通園施設を除くものをいう。 (参 考:児童福祉法第43条の3) 11 重症心身障害児施設とは、重度の知的障害 1 重症心身障害児施 及び重度の肢体不自由が重複している児童を 設 入所させて、これを保護するとともに、治療 及び日常生活の指導をすることを目的とする 2 重症心身障害児通 施設をいう。 (参考:児童福祉法第43条の 所施設 4) ( ) 12 障害者支援施設(主として障害の程度が重 い者を入所させるものに限る。)とは、障害 者につき、施設入所支援を行うとともに、生 活介護、自立訓練及び就労移行支援を行う施 設(障害福祉サービス(障害者支援施設、独 立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞ みの園法(平成十四年法律第百六十七号)第 十一条第一号の規定により独立行政法人国立 重度知的障害者総合施設のぞみの園が設置す る施設(以下「のぞみの園」という。)及び児 「主として障害の程度が重い者を入所させるもの」については、障害程度区分 4(障害程度区分基準時間が70分以上90分未満である状態)又はこれに相当する と認められる状態以上の者が概ね8割を超えることを原則としつつ、障害程度区 分認定を受けていない者にあっては、障害程度区分の認定基準を参考としながら 福祉部局と連携の上、当該者の障害の程度を判断するものであること。 61 定 義 童福祉法(昭和二十二年法律第百六十四号) 第七条第一項に規定する児童福祉施設を除 く。)のうち、障害程度区分(障害者自立支 援法(平成17年法律第123号)第4条第4項に 定める「障害程度区分」をいう。)4以上の 者が8割を超えるものをいう。 (参考:自 立支援法第5条第12項)※2 項 老人短期入所事業を行う施設とは、65歳以 上の者であって、養護者の疾病その他の理由 により、居宅において介護を受けることが一 時的に困難となったもの等を短期間入所さ せ、養護する事業を行うための施設をいう。 (参考:老人福祉法第5条の2第4項) 14 認知症対応型老人共同生活援助事業を行う 認知症高齢者グルー 施設とは、65歳以上の者であって、認知症で プホーム あるために日常生活を営むのに支障があるも の等が、共同生活を営むべき住居において、 入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生 活上の援助を行う事業を行うための施設をい う。 (参考:老人福祉法第5条の2第6 項) ) 項 ロ 13 ( 6 該当用途例 15 短期入所を行う施設(主として障害の程度 が重い者を入所させるもの)とは、居宅にお いて介護を行う者の疾病その他の理由によ り、短期間の入所を必要とする障害者等につ き、短期間の入所をさせ、入浴、排せつ及び 食事の介護その他の便宜を供与するための施 設のうち、障害程度区分4以上の者が8割を 超えるものをいう。 (参考:障害者自立支 援法第5条第9項)※2 16 共同生活介護を行う施設(主として障害の 障害者ケアホーム 程度が重い者を入所させるもの)とは、障害 者につき、主として夜間において、共同生活 を営むべき住居において、入浴、排せつ又は 食事等の介護、調理、洗濯又は掃除等の家 事、生活等に関する相談又は助言、就労先そ の他関係機関との連絡、その他必要な日常生 活上の便宜を供与するための施設のうち、障 害程度区分4以上の者が8割を超えるものを いう。 (参考:障害者自立支援法第5条第 11項)※2 補 足 事 項 障害者のうち、障害程度区分2以上の者を対象とし、夜間や休日、共同生活を 行う住居で、介護、家事、相談、又は助言、関係機関との連絡、その他日常生活 上の必要な便宜を供与する施設のうち、障害程度区分4以上の者が当該施設の全 入所者の概ね8割を超えるものをいう。 62 6 定 義 17 身体障害者更生援護施設(主として身体障 害の程度が重い者を入所させるもの)とは、 身体障害者の自立と社会経済活動への参加を 促進するため、身体障害者を援助し、及び必 要に応じて保護し、もって身体障害者の福祉 の増進を図ることを目的とする施設のうち、 身体障害者等級(身体障害者福祉法施行規則 (昭和25年厚生省令第15号)第5条第3項及 び別表第5号)1級の者(以下「身体障害者 等級1級の者」という。)が当該施設の全入 所者の概ね8割を超えるものをいう。 (参 考:旧身体障害者福祉法(昭和24年法律第283 号)第5条第1項)※3 該当用途例 補 足 事 項 1 肢体不自由者更生 1 肢体不自由者を入所させて、その更生に必要な治療又は指導を行い、及び その更生に必要な訓練を行う施設のうち、身体障害者等級1級の者が当該施 施設(主として身体 設の全入所者の概ね8割を超えるものをいう。 障害の程度が重いも のを入所させるも の) 2 視覚障害者更生施 2 設 聴覚・言語障害者 3 聴覚・言語障害者(ろうあ者)を入所させて、その更生に必要な指導及び 訓練を行う施設をいう。 更生施設 4 内部障害者更生施 4 内臓の機能に障害のあるものを入所させて、医学的管理の下に、その更生 設(主として身体障 に必要な指導及び訓練を行う施設のうち、身体障害者等級1級の者が当該施 害の程度が重い者を 設の全入所者の概ね8割を超えるものをいう。 入所させるもの) 5 ) 項 ロ 視覚障害者(失明者)を入所させて、その更生に必要な知識、技能及び訓 練を行う施設をいう。 3 ( 項 身体障害者療護施 5 設 身体障害者であって常時の介護を必要とする者を入所させて、治療及び養 護を行う施設をいう(旧身体障害者福祉法第30条)。 6 身体障害者授産施設 6 18歳以上の身体障害者であって、雇用されることの困難な者又は生活に困 (主として身体障害 窮する者等を入所させて、必要な訓練を行い、かつ、職業を与え、自活させ の程度が重い者を入 る施設のうち、身体障害者等級1級の者が当該施設の全入所者の概ね8割を 所させるもの) 超えるものをいう(旧身体障害者福祉法第31条)。 1 老人デイサービスセンターとは、65歳以上 の者であって、身体上又は精神上の障害があ るために日常生活を営むのに支障があるもの (養護者を含む。)を通わせ、入浴、食事の 提供、機能訓練及び介護方法の指導等の便宜 を供与することを目的とする施設をいう。 (参考:老人福祉法第20条の2の2) ) 項 ハ 知的障害者援護施設(通所施設を除く。) 1 知的障害者更生施 1 18歳以上の知的障害者を入所させて、これを保護するとともに、その更生 とは、知的障害者に対し、その更生を援助す 設 に必要な指導及び訓練を行うことを目的とする施設をいう(旧知的障害者福 るとともに必要な保護を行い、もって知的障 祉法第21条の6)。 害者の福祉を図ることを目的とする施設のう 2 知的障害者授産施 2 18歳以上の知的障害者であって雇用されることが困難な者を入所させて、 ち、入所施設等をいう。 (参考:旧知的障 設 自活に必要な訓練を行うとともに職業を与えて自活させることを目的とする 害者福祉法(昭和35年法律第37号)第5条) 施設をいう(旧知的障害者福祉法第21条の7)。 ※3 3 知的障害者通勤寮 3 就労している知的障害者に対し、居室その他の設備を利用させるととも に、独立自活に必要な助言及び指導を行うことを目的とする施設をいう(旧 知的障害者福祉法第21条の8)。 ( 6 18 生活相談のみを行うものは、本項に含まれない(⒂項として取扱う。)。 63 項 定 義 該当用途例 補 足 事 項 2 軽費老人ホームとは、無料又は低額な料金 1 軽費老人ホームA 1 軽費老人ホームA型とは、軽費老人ホームのうち給食その他日常生活上必 要な便宜を供与する施設をいう。 型 で、老人を入所させ、食事の提供その他日常 生活上必要な便宜を供与することを目的とす 2 軽費老人ホームB 2 軽費老人ホームB型とは、軽費老人ホームのうち通常は利用者が自炊して る施設で、老人デイサービスセンター、老人 型 生活し、必要に応じて相談を受け、病気の時の給食などの便宜を供与する施 短期入所施設、養護老人ホーム及び特別養護 設をいう。 老人ホームを除くものをいう。 (参考:老 3 ケアハウス 3 ケアハウスとは、軽費老人ホームのうち自炊できない程度の状態にあり、 人福祉法第20条の6) 独立して生活するには不安が認められる人を対象に、給食その他日常生活上 必要便宜を供与する施設をいう。 老人福祉センターとは、無料又は低額な料 1 老人福祉センター 1 老人福祉センターA型とは、無料又は低額な料金で、高齢者に関する各種 金で、老人に関する各種の相談に応ずるとと A型 の相談に応ずるとともに健康の増進、教養の向上及びレクリエーションのた もに、老人に対して、健康の増進、教養の向 例:老人福祉セン めの便宜を総合的に供与するものをいう。 上及びレクリエーションのための便宜を総合 ター、福祉会館 的に供与することを目的とする施設をいう。 2 老人福祉センター 2 老人福祉センターB型とは、老人福祉センター(A型)の機能を補完する (参考:老人福祉法第20条の7) B型 小型の老人福祉センターをいう。 例:シルバーセン 宿泊施設がなく、入浴介助、機能訓練、介護方法の指導等を行わないもの ター、いこいの家、 は本項に含まれない(⒂項として取扱う。)。 老人館 4 老人介護支援センターとは、地域の老人の 在 宅 介 護 支 援 セ ン 宿泊施設がなく、入浴介助、機能訓練、介護方法の指導等を行わないものは本 6 福祉に関する各般の問題につき、老人、その ター 項に含まれない(⒂項として取り扱う。)。 養護者、地域住民その他の者からの相談に応 項 じ、必要な助言を行うとともに、主として居 ハ 宅において介護を受ける老人又はその他の老 人の福祉を増進することを目的とする事業を 行う者、老人福祉施設、医療施設、老人クラ ブその他老人の福祉を増進することを目的と する事業を行う者等との連絡調整その他の援 助を総合的に行うことを目的とする施設をい う。 (参考:老人福祉法第20条の7の2) 5 有料老人ホームとは、老人を入居させ、入 要介護者用の居室の定員及び一般居室を含めた全定員については、老人福祉法 浴、排せつ若しくは食事の介護、食事の提供 第29条に基づき有料老人ホームの設置者が県知事に届け出たものとする。 又はその他の日常生活上必要な便宜の供与 適合高齢者専用賃貸住宅、高齢者生活福祉センター(生活支援ハウス)を含む (他に委託して供与をする場合及び将来にお ものとする。 いて供与をすることを約する場合を含む。) をする事業を行う施設のうち、要介護者用の 居室の定員が全定員の半数未満であるものを いう。 (参考:老人福祉法第29条) 3 ( ) ※ 共用部分で福祉サービスが提供される高 齢者専用共同住宅を含むものとし、主とし て要介護状態にある者を入所させるものを 除く。 64 項 ハ 該当用途例 7 助産施設とは、保健上必要があるにもかか わらず、経済的理由により入院助産を受ける ことができない妊産婦を入所させて、助産を 受けさせることを目的とする施設をいう。 (参考:児童福祉法第36条) 8 保育所とは、日々保護者の委託を受けて、 1 認可保育所 保育に欠けるその乳児又は幼児を保育するこ とを目的とする施設をいう。 補 足 事 項 1 保育所のうち、国、県及び市町村が設置するもの又は国、県及び市町村以 外のものが児童福祉法第35条第4項による県知事の認可を得て設置するもの をいう。 2 保育室 2 保育室設置基準に基づき、市町村が保育室利用契約を締結し、かつ、県費 の補助対象となっているもの 3 事業所内保育所 3 事業所内に設置され、当該事業所の従業員の児童を対象として保育事業を おこなっているもの及び事業所外に設置され、専ら特定の事業所の従業員の 児童を対象としているもの 4 院内保育所 4 事業所内保育所のうち、医療機関に設置されているもの 5 ベビーホテル 5 ) 6 定 義 6 更生施設とは、生活保護を必要とする状態 にある者で、身体上又は精神上の理由により 養護及び生活指導を必要とする者を入所させ て生活扶助を行うことを目的とする施設をい う。 (参考:生活保護法第38条第3項) ( 項 次の条件のうち、いずれか1つ以上該当するもので、他の分類に含まれな いもの ⑴ 午後7時以降の保育を行っているもの ⑵ 児童の宿泊を行う保育を行っているもの ⑶ 時間単位での児童の預かりを行っているもの 6 認定こども園 9 児童養護施設とは、乳児を除く保護者のな (虚弱児施設) い児童、虐待されている児童その他環境上養 護を要する児童を入所させて、これを養護 し、あわせて退所した者に対する相談その他 自立のための援助を行うことを目的とする施 設をいう。 (参考:児童福祉法第41条) 6 認定こども園とは、就学前のこどもを、保護者の就労の有無に関わらず受 け入れ、幼児教育・保育を一体的に提供する機能、地域における子育て支援 を行う機能を備え、県知事の認定を受けた施設をいう。 虚弱児施設とは、身体の虚弱な児童に適正な環境を与えて、その健康増進を図 ることを目的とする施設をいう。虐弱児施設に係る児童福祉法の規定は、児童福 祉法等の一部を改正する法律(平成9年6月11日法律第74号)により削除され、 平成10年4月1日時点で現に存する虚弱児施設は、児童養護施設とみなされるこ ととされた。 65 項 定 義 10 知的障害児通園施設とは、知的障害のある 児童を日々保護者の下から通わせて、これを 保護するとともに、独立自活に必要な知識技 能を与えることを目的とする施設をいう。 (参考:児童福祉法第43条) 該当用途例 補 足 事 項 盲ろうあ児施設(通所施設に限る。)と は、盲児(強度の弱視児を含む。)又はろう あ児(強度の難聴児を含む。)を日々保護者 の下から通わせて、これを保護するととも に、独立自活に必要な指導又は援助をするこ とを目的とする施設をいう。 (参考:児童 福祉法第43条の2) 12 肢体不自由児施設(通所施設に限る。)と は、通園により肢体不自由のある児童を治療 するとともに、独立自活に必要な知識技能を 与えることを目的とする施設をいう。 11 情緒障害児短期治療施設とは、軽度の情緒 障害を有する児童を、短期間入所させ、又は 保護者の下から通わせて、その情緒障害を治 6 し、あわせて退所したものについて相談その 他の援助を行うことを目的とする施設をい 項 う。 (参考:児童福祉法第43条の5) ハ 14 児童自立支援施設とは、不良行為をなし、 又はなすおそれのある児童及び家庭環境その 他の環境上の理由により生活指導等を要する 児童を入所させ、又は保護者の下から通わせ て、個々の児童の状況に応じて必要な指導を 行い、その自立を支援し、あわせて退所した ものについて相談その他の援助を行うことを 目的とする施設をいう。 (参考:児童福祉 法第44条) 15 児童家庭支援センターとは、地域の児童の こども家庭支援セン 宿泊施設がない児童家庭支援センターは本項に含まれない(⒂項として取り扱 福祉に関する各般の問題につき、児童、母子 ター う。)。 家庭その他の家庭、地域住民その他からの相 談に応じ、必要な助言を行うとともに、児童 福祉法第26条第1項第2号及び第27条第1項 第2号の規定による指導を行い、あわせて児 童相談所、児童福祉施設等との連絡調整、訪 問等のその他厚生省令の定める援助を総合的 に行うことを目的とする施設をいう。(参 考:児童福祉法第44条の2) 13 ( ) 66 項 定 義 16 身体障害者福祉センターとは、無料又は低 額な料金で、身体障害者に関する各種の相談 に応じ、身体障害者に対し、機能訓練、教養 の向上、社会との交流の促進及びレクリエー ションのための便宜を総合的に供与する施設 を い う 。 ( 参 考 : 身 体 障 害 者 福 祉 法 第 31 条) 該当用途例 補 足 事 項 無料又は低額な料金で、身体障害者に関する各種の相談に応じ、身体障害者に 対し、機能訓練、教養の向上、社会との交流の促進及びレクリエーションのため の便宜を総合的に供与する施設をいう(旧身体障害者福祉法第31条の2)。 身体障害者福祉センターA型(都道府県又は指定都市が設置するもの)、身体 障害者福祉センターB型(市又は社会福祉法人が設置するもの)、在宅障害者デ イサービス施設、障害者更生センター(障害者とその家族、ボランティア等が気 軽に宿泊、休養するための便宜を提供する施設) 17 障害者支援施設(主として障害の程度が重 い者を入所させるものを除く。)とは、障害 者につき、施設入所支援を行うとともに、生 活介護、自立訓練及び就労移行支援を行う施 設(のぞみの園及び児童福祉施設を除く。) をいう。 (参考:障害者自立支援法第5条 第13項) 18 地域活動支援センターとは、障害者等を通 わせ、創作的活動又は生産活動の機会の提 供、社会との交流の促進その他障害者等が自 立した日常生活及び社会生活を営むために必 要な支援を供与する施設をいう。 (参考: 6 障害者自立支援法第5条第22項) ( ) 項 ハ 19 福祉ホームとは、現に住居を求めている障 身体障害者福祉ホー 害者につき、低額な料金で、居室その他の設 ム 、 知 的 障 害 者 福 祉 備を利用させるとともに、日常生活に必要な ホーム、精神障害者福 便宜を供与する施設をいう。 (参考:障害 祉ホーム 者自立支援法第5条第23項) 20 老人デイサービス事業を行う施設とは、65 歳以上のものであって、身体上又は精神上の 障害があるために日常生活を営むのに支障が ある者(その養護者を含む。)等につき、入 浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練、介護 方法の指導、生活等に関する相談及び助言、 健康状態の確認その他必要な便宜を供与する 事業を行うための施設をいう。 (参考:老 人福祉法第5条の2第3項) 生活相談のみを行うものは、本項に含まれない(⒂項として取り扱う。)。 21 小規模多機能型居宅介護事業を行う施設と は、65歳以上の者であって、身体上または精 神上の障害があるために日常生活を営むのに 支障がある者につき、これらの者の心身の状 況、置かれている環境等に応じて、入浴、排 せつ、食 宿泊施設については、⑹項ロとして取り扱うものとする。 67 定 義 せつ、食事等の介護、調理、洗濯、掃除等の 家事、生活等に関する相談及び助言、健康状 態の確認その他日常生活に必要な便宜及び機 能訓練を供与する事業を行うため、通所又は 短期間宿泊させる施設をいう。 (参考:老 人福祉法第5条の2第5項) 項 23 児童デイサービスを行う施設とは、障害児 につき、日常生活における基本的な動作の指 導、集団生活への適応訓練を行うために通わ せる施設をいう。 (参考:障害者自立支援 法第5条第8項) ) 項 ハ 生活介護を行う施設とは、常時介護を必要 とする障害者につき、主に昼間において、入 浴、排せつ又は食事の介護、調理、洗濯及び 掃除等の家事、生活等に関する相談及び助言 その他の必要な日常生活上の支援並びに創作 的活動又は生産活動の機会の提供その他身体 機能又は生活能力の向上のために必要な便宜 を供与するための施設をいう。 (参考:障 害者自立支援法第5条第7項) ( 6 22 該当用途例 24 短期入所を行う施設とは、居宅において介 護を行う者の疾病その他の理由により、短期 間の入所を必要とする障害者等につき、短期 間の入所をさせ、入浴、排せつ及び食事の介 護その他の便宜を供与するための施設のう ち、⑹項ロに定めるもの以外のものをいう。 (参考:障害者自立支援法第5条第9項) 25 共同生活介護を行う施設(主として障害の 障害者ケアホーム 程度が重い者を入所させるものを除く。)と は、障害者につき、主として夜間において、 共同生活を営むべき住居において、入浴、排 せつ又は食事等の介護、調理、洗濯又は掃除 等の家事、生活等に関する相談又は助言、就 労先その他関係機関との連絡、その他必要な 日常生活上の便宜を供与するための施設のう ち、⑹項ロに定めるもの以外のものをいう。 (参考:障害者自立支援法第5条第11項) 補 足 事 項 障害者のうち、障害程度区分2以上の者を対象とし、夜間や休日、共同生活を 行う住居で、介護、家事、相談、又は助言、関係機関との連絡、その他日常生活 上の必要な便宜を供与する施設のうち、障害程度区分4以上の者が当該施設の全 入所者の概ね8割を超えるもの以外のものをいう。 68 項 定 義 該当用途例 補 足 事 項 26 自立訓練事業を行う施設とは、障害者につ 1 自立訓練(機能訓 1 自立訓練(機能訓練)事業所とは、身体障害者が、日常生活又は社会生活 ができるよう、一定期間、身体機能又は生活能力の向上のために必要な訓練 練)事業所 き、自立した日常生活又は社会生活を営むこ を行うものをいう。 とができるよう、厚生労働省令で定める期間 にわたり、身体機能又は生活能力の向上のた 2 自立訓練(生活訓 2 自立訓練(生活訓練)事業所とは、知的障害者又は精神障害者に、日常生 めに必要な訓練その他の厚生労働省令で定め 活又は社会生活ができるよう、一定期間、生活能力の維持及び向上のために 練)事業所 る便宜を供与するための施設をいう。 (参 必要な訓練を行うものをいう。 考:障害者自立支援法第5条第14項) 27 就労移行支援事業を行う施設とは、就労を 希望する65歳未満の障害者につき、厚生労働 省令で定める期間にわたり、生産活動その他 の活動の機会の提供を通じて、就労に必要な 知識及び能力の向上のために必要な訓練、求 職活動に関する支援、その適正に応じた職場 の開拓、就職後における職場への定着のため に必要な相談その他の必要な便宜を供与する 施設をいう。 (参考:障害者自立支援法第 5条第15項) 28 就労継続支援を行う施設とは、通常の事業 1 就労継続支援(A 1 就労継続支援(A型)事業所とは、一般企業等での就労が困難な障害者の 型)事業所 うち、適切な支援により雇用契約等に基づき就労する者について、生産活動 所に雇用されることが困難な障害者につき、 その他の活動の機会を提供するとともに、就労に必要な知識及び能力の向上 就労の機会を提供するとともに、生産活動そ 6 のために必要な訓練や支援を行うものをいう。 の他の活動の機会の提供を通じて、その知識 及び能力の向上のために必要な訓練その他の 項 必 要 な 便 宜 を 供 与 す る た め の 施 設 を い う 。 2 就労継続支援(B 2 就労継続支援(B型)事業所とは、一般企業等での就労が困難な障害者の ハ 型)事業所 うち、通常の事業所に雇用されていた障害者であってその年齢、心身の状態 (参考:障害者自立支援法第5条第16項) その他の事情により引き続き当該事業所に雇用されることが困難となった 者、就労移行支援によっても通常の事業所に雇用されるに至らなかった者等 について、生産活動その他の活動の機会を提供するとともに、就労に必要な 知識及び能力の向上のために必要な訓練や支援を行う。 ( ) 短期入所(主として障害の程度が重い者を 入所させるものを除く。)を行う施設とは、 居宅において介護を行う者の疾病その他の理 由により、短期間の入所を必要とする障害者 等につき、短期間の入所をさせ、入浴、排せ つ及び食事の介護その他の便宜を供与するた めの施設をいう。 (参考:障害者自立支援 法第5条第9項) 30 共同生活援助を行う施設とは、地域におい 障害者グループホー 障害者のうち、障害程度区分1以下の者を対象とし、夜間や休日、共同生活を 行う住居で、相談や日常生活上の援助を行う施設をいう。 て共同生活を営むのに支障のない障害者につ ム き、主として夜間において、共同生活を営む べき住居において相談その他の日常生活上の 援助を行うことをいう。 (参考:障害者自 立支援法第5条第17項) 29 69 項 ハ ) 6 定 義 該当用途例 補 足 事 項 31 身体障害者更生援護施設(主として身体障 1 肢体不自由者更生 1 肢体不自由者を入所させて、その更生に必要な治療又は指導を行い、及び 害の程度が重い者を入所させるものを除 施設(主として身体 その更生に必要な訓練を行う施設のうち、身体障害者等級1級の者が当該施 く。)とは、身体障害者の自立と社会経済活 障害の程度が重いも 設の全入所者の概ね8割を超えるもの以外のものをいう。 動への参加を促進するため、身体障害者を援 のを入所させるもの 助し、及び必要に応じて保護し、もって身体 以外のもの) 障害者の福祉の増進を図ることを目的とする 施設をいう。 (参考:旧身体障害者福祉法 2 内部障害者更生施 2 内臓の機能に障害のあるものを入所させて、医学的管理の下に、その更生 第5条第1項)※3 に必要な指導及び訓練を行う施設のうち、身体障害者等級1級の者が当該施 設(主として身体障 設の全入所者の概ね8割を超えるもの以外のものをいう。 害の程度が重い者を 入所させるもの以外 のもの) 3 身 体 障 害 者 福 祉 3 低額な料金で、身体上の障害のために家庭において日常生活を営むのに支 ホーム 障のある身体障害者に対し、その日常生活に適するような居室その他の設備 を利用させるとともに、日常生活に必要な便宜を 供与 する 施設 をい う。 (参考:旧身体障害者福祉法第30条の2) 4 身体障害者授産施 4 本項に掲げる身体障害者授産施設とは、身体障害者で雇用されることの困 難な者又は生活に困窮する者等を入所させ、必要な訓練を行い、かつ、職業 設(主として身体障 を与え、自活させる施設のうち、身体障害者等級1級の者が当該施設の全入所 害の程度が重い者を 者の概ね8割を超えるもの以外のものをいう。 (参考:旧身体障害者福祉 入所させるもの以外 法第31条) のもの) 5 身体障害者通所授 5 身体障害者通所授産施設とは、身体障害者で雇用されることの困難な者を 通所させ、必要な訓練を行い、かつ、職業を与え、自活させる施設をいう。 産施設 定員19名以下の施設は、身体障害者小規模通所施設という。 ( 項 6 身体障害者更生援護施設のうち、身体障害者を収容しない補装具制作施設 (無料又は低額な料金で、補装具の製作又は修理を行う施設)及び視聴覚障 害者情報提供施設(無料又は低額な料金で、点字刊行物、聴覚障害者用の録 画物その他各種情報を記録したものであって専ら視覚障害者がその他各種情 報を記録した物であって専ら視聴覚障害者が利用するものを制作し、又はこ れらを視聴覚障害者の利用に供する施設)は本項に含まれないものであるこ と。 32 精神障害者社会復帰施設とは、精神障害者 1 精神障害者生活訓 1 精神障害のため家庭において日常生活を営むのに支障がある精神障害者が の社会復帰の促進及びその自立と社会経済活 日常生活に適応することができるように、低額な料金で、居室その他の設備 練施設 動への参加の促進のために必要な援助を行 を利用させ、必要な訓練及び指導を行うことにより、その者の社会復帰の促 い、並びにその発生の予防その他国民の精神 進を図ることを目的とする施設をいう。主に精神 障害 者援 護寮 があ る。 的健康の保持及び増進に努めることによっ (参考:旧精神保健福祉法第50条の2第2項) て、精神障害者等の福祉の増進及び国民の精 神保健の向上を図ることを目的とする施設を 2 精神障害者授産施 2 雇用されることが困難な精神障害者が自活することができるように低額な いう。 (参考:旧精神保健及び精神障害者 料金で、必要な訓練を行い及び職業を与えることにより、その者の社会復帰 設 福祉に関する法律(昭和25年法律第123号。以 の促進を図ることを目的とする施設をいう。主に精神障害者通所授産施設、 下 「 精 神 保 健 福 祉 法 」 と い う 。 ) 第 50 条 の 精神障害者小規模通所授産施設(定員20人未満)がある。 (参考:旧精神 2)※3 保健福祉法第50条第3項) 70 定 義 項 該当用途例 3 補 足 事 項 精 神 障 害 者 福 祉 3 現に住居を求めている精神障害者に対し、低額な料金で、居室その他の設 ホーム 備を利用させるとともに、日常生活に必要な便宜を供与することにより、そ の者の社会復帰の促進及び自立の促進を図ることを目的とする施設をいう。 (参考:旧精神保健福祉法第50条の2第4項) 精神障害者福祉工 4 4 場 5 33 ) 項 ハ ( 6 通常の事業所に雇用されることが困難な精神障害者を雇用し、及び社会生 活への適応のために必要な指導を行うことにより、その者の社会復帰の促進 及び社会経済活動への参加の促進を図ることを目 的と する 施設 をい う。 (参考:旧精神保健福祉法第50条の2第5項) 精神障害者地域生 5 地域の精神保健及び精神障害者の福祉に関する各般の問題につき、精神障 活支援センター 害者からの相談に応じ、必要な指導及び助言を行うとともに、第49条第1項 の規定による助言を行い、併せて保健所、福祉事務所、精神障害者社会復帰 施設等との連絡調整その他厚生労働省令で定める援助を総合的に行うことを 目的とする施設をいう。 (参考:旧精神保健福祉法第50条の2第6項) 知的障害者援護施設(通所施設に限る。) 1 知 的 障 害 者 デ イ 1 知的障害者デイサービスセンターとは、知的障害者デイサービスを提供す とは、知的障害者に対し、その更生を援助す サービスセンター ることを目的とする施設をいう。 るとともに必要な保護を行い、もって知的障 「知的障害者デイサービス」とは、18歳以上の知的障害者又はその介護を 害者の福祉を図ることを目的とする施設をい 行う者につき、知的障害者デイサービスセンターその他厚生労働省令で定め う。 (参考:旧知的障害者福祉法第5条) る施設に通わせ、手芸、工作その他の創作的活動、社会生活への適応のため ※3 に必要な訓練、介護方法の指導その他の厚生労働省令で定める便宜を供与す ることをいう。 (参考:旧知的障害者福祉法第21条の5) 2 知的障害者通所更 2 18歳以上の知的障害者を通所させて、これを保護するとともに、その更生 生施設 に必要な指導及び訓練を行う施設をいう。 3 知的障害者通所授 3 18歳以上の知的障害者であって雇用されることが困難なものを通所させ て、自活に必要な訓練を行うとともに職業を与えて自活させる施設をいう。 産施設 定員19名以上の通所授産施設は、知的障害者小規模通所授産施設という。 4 知 的 障 害 者 福 祉 4 低額な料金で、現に住居を求めている知的障害者に対し、居室その他の設 備を利用させるとともに、日常生活に必要な便宜を供与する施設をいう。 ホーム (参考:旧知的障害者福祉法第21条の9) 5 心身障害者福祉セ 5 知的障害者、知的障害児、身体障害者、身体障害児及びこれらに準ずるも のに対し、医療、教育、職業等の総合的相談に応ずるほか、社会適応及び援 ンター 護を行うことにより、心身障害者の福祉の増進を図ることを目的とする施設 をいう。 71 定 義 項 ) 項 ハ ( 6 該当用途例 補 足 事 項 6 心身障害者福祉作 6 身体上又は精神上の理由により就業能力の限られている者に対して設備を 提供して仕事を与えることによりその自立を助長する施設をいう。 業所 7 心身障害者生活実 7 障害程度の重い心身障害者に対して、その心身の発達を促進し、社会生活 能力を開発するために必要な訓練を行うことにより、その日々の生活の充実 習所 及び社会的自立の助長を図る施設をいう。 1 幼稚園とは、幼児を保育し、適当な環境を 与えてその心身の発達を助長することを目的 とする学校をいう。 幼稚園とは、地方公共団体の認可にかかわりなく、その実態が幼児の保育を目 的として設けられた施設で足りるものであること。 ( 6 2 ) 項 ニ 1 2 3 ( ) 7 項 4 5 特別支援学校とは、視覚障害者、聴覚障害 者、知的障害者、肢体不自由者又は病弱者 (身体虚弱者を含む。)に対して、幼稚園、 小学校、中学校又は高等学校に準ずる教育を 施すとともに、障害による学習上又は生活上 の困難を克服し、自立を図るために必要な知 識技能を授けることを目的とする学校をい う。 (参考:学校教育法第72条) 小学校とは、心身の発達に応じて初等教育 消防学校、消防大学 1 学校教育法では、専修学校は修業年限が1年以上であり、教育を受ける者 が40名以上であり、校舎面積が130㎡以上とされている。 校、自治大学校、警察 を施すことを目的とする学校をいう。 学校、警察大学校、理 中学校とは、小学校における教育の基礎の 2 各種学校等の認可を得ていないものは、当該用途部分の床面積の合計が 上に、心身の発達に応じて中等教育を施すこ 容学校、美容学校、洋 115.7㎡以上のものを本項として取り扱い、それ未満のものは(15)項として取 裁学校、タイピスト学 とを目的とする学校をいう。 り扱う。 校、外語学校、料理学 高等学校とは、中学校における教育の基礎 校、防衛大学校、防衛 3 同一敷地内にあって教育の一環として使用される講堂、体育館、図書館は の上に、心身の発達に応じて高等普通教育及 医科大学校、自衛隊学 学校に含まれる。 び専門教育を施すことを目的とする学校をい 校、看護学校、看護助 う。 産学校、臨床検査技師 高等専門学校とは、深く専門の学芸を教授 学校、視能訓練学校、 し、職業に必要な能力を育成することを目的 農業者大学校、水産大 学校、海技大学校、海 とする学校をいう。 員学校、航空大学校、 中等学校教育とは、小学校における教育の 航空保安大学校、海上 基礎の上に、心身の発達に応じて、中等普通 保安学校、国土交通大 教育並びに高等普通教育及び専門教育を一貫 学校、学習塾 して施すことを目的とする学校をいう。 72 項 6 7 ( 7 8 ) 項 9 定 義 大学とは、学術の中心として広く知識を授 けるとともに深く専門の学芸を教授研究し、 知的、道徳的及び応用的能力を展開させるこ とを目的とする学校をいう。 専修学校とは、職業若しくは実生活に必要 な能力を育成し、又は教養の向上を図ること を目的とする学校をいう。 各種学校とは、前1から7までに掲げる学 校以外のもので学校教育に類する教育を行う 学校をいう(他の法令で定めるものを除 く。)。 その他これらに類するものとは、学校教育 法に定める以外のもので、学校教育に類する 教育を行う施設をいう。 該当用途例 補 足 事 項 図書館とは、図書、記録その他必要な資料 郷土館、記念館 を収集し、整理し、又は保存して、一般の利 用に供し、その教養、調査研究、レクリエー ション等に資することを目的とする施設をい う。 2 博物館及び美術館とは、歴史、美術、民 俗、産業及び自然科学に関する資料を収集 8 し、保管(育成を含む。)し、又は展示して 教育的配慮のもとに一般利用に供し、その教 項 養、調査研究、レクリエーション等に資する ための施設をいう。 3 その他これらに類するものとは、博物館法 で定める博物館又は図書館以外のもので、図 書館及び博物館と同等のものをいう。 1 ( ) 蒸気浴場とは、蒸気浴を行う公衆浴場をい ソープランド、サウ 公衆浴場は、浴場経営という社会性のある施設であって、家庭の浴場を親類、 友人に利用させる場合又は近隣の数世帯が共同して浴場を設け利用している場合 ナ風呂 う。 は含まれないものであること。 2 熱気浴場とは、電熱器等を熱源として高温 9 低湿の空気を利用する公衆浴場をいう。 1 ( ) 項 3 その他これらに類するものとは、公衆浴場 の施設として個室を設け、当該個室において イ 異性の客に接触する役務を提供するものをい う。 ⑼項イに掲げる公衆浴場以外の公衆浴場をい 銭湯、鉱泉浴場、砂 1 ⑼項イに同じ。 湯、酵素風呂、岩盤浴 2 本項の公衆浴場は、温湯、潮湯又は温泉その他を使用して公衆を入浴させ 9 う。 るものであること。 項 ロ ( ) 73 10 定 義 1 車輌の停車場とは、鉄道車両の駅舎(プ ラットホームを含む。)バスターミナルの建 築物等をいうが、旅客の乗降又は待合の用に 供する建築物に限定されるものであること。 該当用途例 補 足 事 項 ( 項 ) 項 2 船舶又は航空機の発着場とは、船舶の発着 するふ頭、航空機の発着する空港施設等をい うが、旅客の乗降又は待合の用に供する建築 物に限定されるものであること。 神社、寺院、教会その他これらに類するものと 11 は、宗教の教養をひろめ、儀式行事を行い、及び 信者を教化育成することを目的とする施設をい 項 う。 工場又は作業場とは、機械又は道具を使用して 授産施設、宅配専門 運送会社等の中継施設(荷捌きを含む。)については(14)項として取り扱う。 物の製造、改造、加工、修理、洗浄、選別、包 ピザ屋、給食センター 装、装飾、仕上、仕立、破壊又は解体を行う施設 (学校と敷地を異にす るもの)、集配セン をいう。 12 1 工場とは、物の製造又は加工を主として行 ター うところでその機械化が比較的高いものをい 項 う。 イ 2 作業場とは、物の製造又は加工を主として 行うところでその機械化が比較的低いものを いう。 ( ) ( ) 映画スタジオ又はテレビスタジオとは、大道具 12 や小道具を用いてセットを作り、映画フィルム又 はテレビ若しくはそれらのビデオテープを作成す 項 る施設をいう。 ロ 1 自動車車庫とは、道路運送車両法(昭和26 ゴルフカート格納庫 1 自動車の保管場所の確保等に関する法律(昭和37年法律第145号)第2条の 年法律第185号)第2条第2項で定める自動車 保管場所となっている防火対象物が含まれるものであること。 (原動機付自転車を除く。)を運行中以外の 2 自動車車庫又は駐車場は、営業用又は自家用を問わないものであること。 場合に専ら格納する施設をいう。 ( ) ( 13 2 ) 項 イ 駐車場とは、自動車を駐車させる、すなわ ち客待ち、荷待ち、貨物の積卸し、故障その 他の理由により継続的に停車させる施設をい う。 3 事業所の従属的な部分とみなされる駐車場及び自動車車庫は、本項に含ま れないものであること。 4 道路運送車両法第2条第3項に規定する原動機付自転車とは、同法施行規 則第1条で定める総排気量又は定格出力を有する原動機にようるものをい う。 総排気量又は定格出力は、次のとおりとする。 74 定 義 項 該当用途例 補 足 事 項 ⑴ 内燃機関を原動機とするものであって、二輪を有するもの(側車付のも のを除く。)にあっては、その排気量は0.125リットル以下、その他のも のにあっては0.050リットル以下 ( 13 ) 項 イ ⑵ 内燃機関以外のものを原動機とするものであって、二輪を有するもの (側車付のものを除く。)にあっては、その定格出力は1.00キロワット以 下、その他のものにあっては、0.60キロワット以下 飛行機又は回転翼航空機の格納庫とは、航空の 13 用に供することができる飛行機、滑空機、飛行 船、ヘリコプターを格納する施設をいう。 項 ロ 倉庫とは、物品の滅失若しくは損傷を防止する ための工作物であって、物品の保管のように供す 14 るものをいう。 ( ) ( ) 項 その他の事業場とは、⑴項から⒁項までに掲げ 官公署、銀行、事務 る防火対象物以外の事業場をいい、営利的事業で 所、取引所、理容室、 あること非営利的事業であることを問わず事業活 美容室、ラジオスタジ 動の専ら行われる一定の施設をいう。 オ、発電所、変電所、 ごみ処理場、火葬場、 ゴルフ練習場、卸売市 場、写真館、保健所、 新聞社、電報電話局、 郵便局、畜舎、研修 所、クリーニング店 (取り次ぎ店に限 る。)、職業訓練所、 15 自動車教習所、納骨 堂、温室、動物病院、 項 新聞販売所、採血セン ター、場外馬券売場、 モデル住宅、コミュニ ティセンター、体育 館、レンタルルーム、 水族館、貸レコード 店、学童保育クラブ、 駐輪場、はり灸院、屋 内ゲートボール場(観 覧席がないもの)、ミ ニゴルフ場、車検場 1 事業とは、一定の目的と計画とに基づいて同種の行為を反復継続して行う ことをいう。 住宅は、本項に含まれないものであること。 2 3 観覧席(小規模な選手控え席を除く。)を有しない体育館は本項に該当す るものであること。 4 異性同伴(休憩のみのもの)、宿泊又は飲食等を伴わないレンタルルーム は、本項に該当するものであること。 5 特定の企業の施設で、その企業の製品のみを展 示陳 列す る防 火対 象物 (ショーウィンドウ的な利用形態であるショールーム、PRセンター等) は、本項に該当するものであること。 ( ) 75 定 義 本項の防火対象物は、複合防火対象物のうち、 その一部に特定防火対象物(⒃項イ及び(16の2) 16 項を除く。)の用途を含むものをいう。 項 該当用途例 補 足 事 項 ( ) 項 イ 本項の防火対象物は、複合防火対象物のうち、 その一部に特定防火対象物(⒃項イ及び(16の2) 16 項を除く。)の用途を含まないものをいう。 ( ) 項 ロ 法第8条の2第1項で定義されているため省略 政令別表第1で定義されているため省略 地下街の地下道は、店舗、事務所等の施設の各部分から歩行距離20m(20 m未満の場合は当該距離)以内の部分を床面積に算入するものであること。 ただし、随時開くことができる自動閉鎖装置付のもの又は煙感知器の作動と 連動して閉鎖する方式の特定防火設備がある場合は、当該特定防火設備の部 分までとする。 3 地下街の同一階層の地下鉄道部分(出札室、事務室等)は地下街に含まれ ないものであること。 準地下街の範囲は次のとおりとすること。 1 地下道の部分については、準地下街を構成する店舗、事務所等の各部分か ら歩行距離10m(10m未満の場合は、当該距離)以内の部分とすること。 2 建築物の地階については、準地下街となる地下道の面積範囲に接して建築 物の地階等が面している場合、当該開口部から準地下街を構成する建築物の 地階等の開口部までの歩行距離20mを超える場合は、当該建築物の地階等 は、含まないものであること。 3 建築物の地階が建基政令第123条第3項第1号に規定する付室を介してのみ 地下道と接続している建築物の地階は含まないものであること。 4 準地下街を構成する建築物の地階等の部分が相互に政令第8条の床又は壁で 区画されており、地下道に面して開口部を有していないものについては、そ れぞれ別の防火対象物として取り扱うものであること。 5 地下鉄道施設の部分については、鉄道の地下停車場の改札口内の区域及び 改札口外であって、当該部分が耐火構造の壁又は常時閉鎖式若しくは煙感知 連 ) 項 2 ( 16 の 3 地下道に連続して面する店舗、事務所等の地下工作物施設が存する下層階 に設けられ、かつ、当該部分から階段等で通じている駐車場は、地下街に含 まれるものであること。 ) 項 ( 16 の 2 1 76 定 義 項 ) 項 補 足 事 項 連動閉鎖式(2段降下式のものを含む。)の特定防火施設で区画されている 部分は、当該用途の「建築物」及び「地下道」としては取り扱わないもので あること。 ( 16 の 3 該当用途例 本項の防火対象物は、文化財保護法(昭和25年 旧江戸城桜田門、増 1 重要文化財とは、建造物、絵画、彫刻、工芸品、書籍、典籍、古文書その 法律第214号)の規定によって重要文化財、重要 上寺三解脱門、旧加賀 他の有形(無形省略)の文化的所産でわが国にとって歴史上又は芸術上価値 有形民俗文化財、史跡若しくは重要な文化財とし 屋 敷 御 守 殿 門 ( 赤 の高いもの並びに考古資料及びその他の学術上価値の高い歴史資料のうち重 て指定され、又は旧重要美術品の保存に関する法 門 ) 、 湯 島 神 社 表 鳥 要なもので文部科学大臣が指定したものをいう。 律(昭和8年法律第43号)の規定によって重要美 居、旧寛永寺五重塔、 術品として認定された建造物をいう。 明治丸、八幡橋、旧宮 2 国宝とは、重要文化財のうち世界文化の見地から価値の高いもので、たぐ いない国民の宝たるものとして文部科学大臣が指定したものをいう。 崎家 17 ( 項 ) アーケードとは、日よけ、雨よけ又は雪よけの ため路面上に相当の区間連続して設けられる公益 18 上必要な構築物、工作物その他の施設をいう。 3 重要有形民俗文化財とは、衣食住、生業、信仰、年中行事等に関する風俗 慣習、民俗芸能及びこれらに用いられる衣服、器具、家具その他の物件でわ が国民の生活の推移のため欠くことのできないものとして文部科学大臣が指 定したものをいう。 4 史跡とは、貝塚、古墳、都城跡、城跡、旧宅その他の遺跡で、わが国に とって歴史上又は学術上価値の高いものをいう。 5 重要な文化財とは、重要文化財、重要民俗文化財及び史跡以外の文化財の うち重要なものとして、その所在する地方公共団体が指定したものをいう。 6 本項の防火対象物は、建築物に限られるものではなく、建造物とは土地に 定着する工作物一般を指し、建築物、独立した門塀等が含まれるものである こと。 1 夏季に仮設的に設けられる日よけは、本項に含まれないものであること。 ( ) 項 本項は、市町村長の指定する山林をいう。 19 ( 項 ) 省令第5条で定義されているため省略 20 ( 項 2 延長は屋根の中心線で測定するものであること。 山林とは、山岳山林に限らず森林、原野及び荒蕪地が含まれるものであるこ と。 1 船舶安全法第2条第1項の規定が適用されない船舶のうち、次のものが本 項に含まれる。 ⑴ 災害発生時にのみ使用する救難用の船舶で国又は地方公共団体の所有す るもの ⑵ 系船中の船舶 ⑶ 告示(昭和49年運輸省告示第353号)で定める水域のみを航行する船舶 77 ) 定 義 項 ) 項 補 足 事 項 2 船舶安全法第32条によって同法第2条第1項の規定の適用を受けない政令で 定める総トン数20トン未満の漁船は、専ら本邦の海岸から20海里(昭和55年 4月1日から12海里)以内の海面又は内水面において従業するものであるこ と ( 船 舶 安 全 法 第 32 条 の 漁 船 の 範 囲 を 定 め る 政 令 ( 昭 和 49 年 政 令 第 258 号))。 3 鉄道営業法に基づく、鉄道運転規則(昭和62年運輸省令第15号)第51条に 定める消火器を備付けなければならない場所は、機関車(蒸気機関車を除 く。)旅客者及び乗務係員が執務する車室を有する貨物車であること。 4 鉄道営業法に基づく新幹線鉄道運転規則(昭和39年運輸省令第71号)第43 条で定める消火器を備付けなければならない場所は、運転室及び旅客用の電 車の客室又は通路であること。 5 軌道法に基づく軌道運転規則(昭和29年運輸省令第22号)第37条に定める 消火用具を備付けなければならない場所は、車両(蒸気機関車を除く。)の 運転室又は客扱い若しくは荷扱いのため乗務する係員の車室であること。 6 軌道法に基づく無軌条電車運転規則(昭和25年運輸省令第92号第26条に定 める消火器を設けなければならないものは、すべての車両であること。 7 道路運送車両法に基づく道路運送車両の保安基準(昭和26年運輸省令第67 号)第47条に定める消火器を備えなければならない自動車は、次のとおりで ある。 ( 20 該当用途例 78 ⑴ 火薬類(火薬にあっては5kg、猟銃雷管にあっては2,000箇、実砲、空 砲、信管又は火管にあっては200箇をそれぞれ超えるものをいう。)を運 送する自動車(被けん引自動車を除く。) ⑵ 消防法別表に掲げる数量以上の危険物を運送する自動車(被けん引自動 車を除く。) ⑶ 道路運送車両の保安基準別表第1に掲げる数量以上の可燃物を運送する 自動車(被けん引自動車を除く。) ⑷ 150kg以上の高圧ガス(可燃性ガス及び酸素に限る。)を運送する自動 車(被けん引自動車を除く。) ⑸ 全各号に掲げる火薬類、危険物、可燃物又は高圧ガスを運送する自動車 をけん引するけん引自動車 ⑹ 放射性物質等車両運搬規則(昭和52年運輸省令第33号)第3条に規定す る放射性輸送物(L型輸送物を除く。)若しくは同第9条に規定する核分 裂性移送物を運送する場合又は同第30条の規定により運送する場合に使用 する自動車 ※1 有料老人ホームに係る介護居室の定員の割合については、次のとおりとすること。 ⑴ 老人福祉法第29条に基づく届出がなされている場合 当該届出書類の写しを提出させて介護居室の定員の割合を確認すること。 ⑵ 老人福祉法第29条に基づく届出がなされていない場合 ア 届出の意思がある場合 届出を予定している介護居室の定員及び施設全体の入居者の定員の状況に関する資料の提出を求めて介護居室の定員の割合を確認すること。 イ 届出の意思がない場合 「身体上又は精神上の理由により自ら避難することが困難な入居者の定員」に関する資料の提出を求めて介護居室の定員の割合を確認するこ と。 ※2 障害者支援施設、短期入所を行う施設及び共同生活介護を行う施設の障害程度区分4以上の者の割合については、入居者の障害程度区分に関する資 料の提出を求めて確認すること。 ※3 平成21年4月1日から障害者自立支援法附則第1条第3号に掲げる規定の施行の日の前日(平成24年3月31日)までの間に限る。 79 第2-1表 ガラスの種類による有効開口部の取扱い 開口部の条件 判 定 (省令第5条の2) ガラスの種類・厚さ等 足場有り 足場なし 普通板ガラス フロート板ガラス 磨き板ガラス 型板ガラス 熱線吸収板ガラス 熱線反射ガラス 引き違い戸 ○ ○ F I X ○ ○ 引き違い戸 △ △ F I X × × 引き違い戸 △ × F I X × × 引き違い戸 ○ ○ F I X ○ ○ フロート板ガラス6.0㎜以下+PVB(ポリ 引き違い戸 ビニルブチラール)30mil(膜厚0.76㎜)以 下+フロート板ガラス6.0㎜以下 F I X △ △ × × 網入板ガラス6.8㎜以下+PVB(ポリビニ 引き違い戸 ルブチラール)30mil(膜厚0.76㎜)以下+ フロート板ガラス5.0㎜以下 F I X △ △ × × フロート板ガラス5.0㎜以下+PVB(ポリ 引き違い戸 ビニルブチラール)60mil(膜厚1.52㎜)以 下+フロート板ガラス5.0㎜以下 F I X △ × × × 網入板ガラス6.8㎜以下+PVB(ポリビニ 引き違い戸 ルブチラール)60mil(膜厚1.52㎜)以下+ フロート板ガラス6.0㎜以下 F I X △ × × × 6㎜以下 6.8㎜以下 網入板ガラス 線入板ガラス 10㎜以下 強化ガラス 耐熱板ガラス 合わせガラス 5㎜以下 フロート板ガラス3.0㎜以下+PVB(ポリ 引き違い戸 ビニルブチラール)60mil(膜厚1.52㎜)以 F I X 下+型板ガラス4.0㎜以下 △ × × × 引き違い戸 × × F I X × × 倍強度ガラス 複層ガラス 構成するガラスごとに本表(網入板ガラス及び線入板ガラスは、厚さ6.8 ㎜以下のものに限る。)により評価し、全体の判断を行う。 備考 「足場有り」とは、避難階又はバルコニー(昭和57年5月8日消防予第102号により奥行 1 おおむね60cm以上)、屋上広場等破壊作業のできる足場が設けられているもの 「引き違い戸」とは、片開き、開き戸を含め、通常は部屋から開放することができ、か 2 つ、当該ガラスを一部破壊することにより外部から開放することができるもの 80 3 「FIX」とは、はめ殺し窓をいう。 4 合わせガラス及び倍強度ガラスは、それぞれJIS R 3205 及び JIS R 3222に規定するもの 凡例 ○ : 省令第5条の2第2項第3号後段に規定する開口部として取り扱うことができる。 ガラスの一部を破壊し、外部から開放できる部分(引き違い戸の場合概ね1/2の面積で △ : 算定する。クレセントやレバーハンドル自体に鍵付きとなっている等の特殊なものにつ いては、個別に判断すること。)を省令第5条の2第2項第3号後段に規定する開口部 として取り扱うことができる。 × : 省令第5条の2第2項第3号後段に規定する開口部として取り扱うことはできない。 81 第2-2表 種 別(材質) 軽量シャッター (スチール) (ステンレス) (アルミ) 重量シャッター (スチール) (ステンレス) (アルミ) 開口部又は特殊開口部の有効開口部算定について 平常時の開閉方式 停電時、屋内からの開 放措置 有効開口部算定の可否 電動式 チェーン等により開放 水圧開放装置(*1) を設ければ可 手動式 (バランス式) 同 可(*2) 電動式 チェーン又はハンドル 水圧開放装置(*1) 等により開放 を設ければ可 手動式 (チェーン式) (ハンドル式) 同 電動式 チェーン等により開放 水圧開放装置(*1) を設ければ可 同 可(*2) 軽量オーバースライダ ーシャッター (スチール) 手動式 (アルミ) (チェーン式) (バランス式) 電動式 重量オーバースライダ ーシャッター (スチール) (アルミ) 手動式 (ファイバーグラス) (チェーン式) (バランス式) 電動式 ハンガードア (スチール) (アルミ) (ファイバーグラス) (木) 手動式 左 左 左 水圧開放装置(*1) を設ければ可 チェーン等により開放 水圧開放装置(*1) を設ければ可 同 水圧開放装置(*1) を設ければ可 また、シャッター直近 に出入口があれば全面 可 左 手動で開放 ハンガードアに潜り戸 又は直近に出入口があ れば全面可 同 左 *1 水圧開放装置(認定品)には、送水圧によりシャッターを巻き上げる方式と、送水圧によ り電動開閉スイッチを作動(非常電源付)させ、巻き上げる方式がある。 避難階以外の階で当該装置を使用する場合、送水口は避難階を原則とし、巻き上げ機又は 電動開閉スイッチの設置される高さにおいて、必要送水圧が確保できるよう設置すること。 なお、水圧開放装置により2m以上巻き上げることができる場合は、全面有効開口部算定 82 可とする。 *2 避難階以外の階に設けた場合は、有効開口部算定不可とする。 ただし、バルコニー等に有効に消防活動ができるスペース(概ね幅はシャッター幅以上、 奥行き1m以上)を設けた場合は、有効開口部算定可とする。 83 第2-3表 開口部の形状等による有効開口部算定及び有効開口面積について 開口部の形状別有効開口面積 ① 判断基準等 ② ● 各開口部の斜線部分を有 効開口部算定可とする。以 下、各々留意点を示す。 ① 開閉不可の開口部(はめご ろし窓等)は、原則として、 有効開口部算定不可とする。 ② 引き違い窓(戸)の開放部 分は、厳密に測定すると当該 開口部の2分の1にはなら ない(窓と窓の枠に重なりが あるため)が、計算上は単純 に2分の1で計算して差し 支えない。 ⑦ 開放角度が90度の場合 (図ア参照)は、全開口部 が有効面積とされるが横幅 の中心で区切られるため、 1/2A×Bの開口部が2つ あることになる。 開放角度がθ度の場合 (図イ参照)は、Cの部分 が有効寸法となる。 Cは、A×(1-cos θ) となる。 ⑧ ⑦の例によること。ただ し、横軸上部の開口部は、横 軸が床面から 1.2mを超え る場合、有効開口部算定不可 とする。 ⑩ 大型開口部(シャッター、 ハンガードア等)は、原則と して有効開口部算定不可で あるが、材質、開閉方式及び 停電時の開放措置等につい て一定の条件を満たせば有 効開口部算定可とする。 なお、詳細については、第 2-2表によること。 引き違い窓 ③ ④ 両開き窓 ⑤ 片開き窓 ⑥ 片引き窓 両引き窓 ⑦ 回転窓(縦軸) ⑧ 回転窓(横軸) ⑨ ⑩ 84 ガラスを使用する開口部の有効開口部算定について 開口部の形状別有効開口面積 判断基準等 ① 窓枠(白抜きの部分とする。以下同じ。 )を除く斜 線部分を有効開口部算定可とする。 はめ殺し窓 ② A B 開放することができる部分については、窓枠を含 めた斜線部分Aとし、もう一方については窓枠が残 るため、窓枠を除く斜線部分Bを有効開口部算定可 とする。 引き違い窓 ③ B A ②引き違い窓の例によること。ただし、上部の開 口部は、開口部の下端が床面から 1.2mを超える場合 は、有効開口部算定不可となる。 上げ下げ窓 ④ 回転窓(縦軸) 開放角度に関わらず、窓枠を除く斜線部分を有効 開口部算定可とする。 回転窓(横軸) 85 第3-1表 軽微な工事の範囲 消防用設備の 増設 移設 取替え 種類 屋内消火栓設備 ○消火栓箱 屋外消火栓設備 → ○消火栓箱 2基以下で既設と同種 → 類のものに限る。 → 同一の警戒範囲内で の移設 加圧送水装置等の性能 ○ 加 圧 送水 装 置 (制御盤を含 む。)を除く構 成部品 (吐出量、揚程)配管サイ ズ及び警戒範囲に影響を 及ぼさないものに限る。 スプリンクラー ○ヘッド 設備 → → ○ヘッド 5個以下で既設と同種 → 5個以下で防護範囲 ○ 加 圧 送水 装 置 (制御盤を含 類のもので、かつ、散水障 が 変 わら ない 場 合に 限 む。)、減圧弁、 害のない場合に限る。 る。 圧力調整弁、一 加圧送水装置等の性能 ○補助散水栓箱 (吐出量、揚程)配管サイ → ズに影響を及ぼさないも 同一警戒範囲内での 斉開放弁を除 く構成部品 移設 のに限る。 ○補助散水栓箱 → 2個以下で既設と同種 類のものに限る。 水噴霧消火設備 ○ヘッド ○ヘッド → 既設と同種類のもの → → 1の選択弁において5 個以内 → 1の選択弁において (制御盤を含 2 個 以下 で警 戒 区域 の む。)、減圧弁、 変更のない範囲 圧力調整弁、一 加圧送水装置等の性能 ○手動起動装置 (吐出量、揚程)配管サイ → ○ 加 圧 送水 装 置 同一放射区画内で、か ズ、泡混合装置、泡消火剤 つ、操作性に影響のない 貯蔵量等の能力に影響を 場合に限る。 斉開放弁を除 く構成部品 及ぼさないものに限る。 泡消火設備 ○ヘッド ○ヘッド → 既設と同種類のもの → → 1の選択弁において5 個以内 → 1の選択弁において 5個以内 ○手動起動装置 加圧送水装置等の性能 → ○ 加 圧 送水 装 置 (制御盤を含 む。)、泡消火剤 混合装置、減圧 同一放射区画内で、か 弁、圧力調整 (吐出量、揚程)配管サイ つ、操作性に影響のない 弁、一斉開放弁 ズに影響を及ぼさないも 場合に限る。 を除く構成部 のに限る。 品 不活性ガス消火 ○ヘッド・配管(選択弁の二 ○ヘッド・配管(選択弁の ○ す べ ての 構 成 86 設備 次側に限る。) 二次側に限る) ハロゲン化物消 → 既設と同種類のもの 火設備 5個以下で薬剤量、放射 → 粉末消火設備 → 部品 5個以下で放射区域 → の変更のない範囲 変更のないも 濃度、配管のサイズ等に影 ○ノズル 響を及ぼさないものに限 → る。 放 射区 域 に のに限る。 5個以下で放射区域 の変更のない範囲 ○ノズル ○移動式の消火設備 → 既設と同種類のもの → → 5個以下で薬剤量、放射 ○制御盤、操作盤等の電気 同一室内に限る。 濃度、配管のサイズ等に影 機器、起動用ガス容器、 響を及ぼさないものに限 操作管、手動起動装置、 る。 火 災 感知 器、 放 出表 示 ○移動式の消火設備 灯、スピーカー、ダンパ → 既設と同種類のもの ー閉鎖装置、ダンパー復 → 同一室内に限る。 旧装置 ○制御盤、操作盤等の電気機 → 同一室内で、かつ、電 器、起動用ガス容器、操作 源 容 量に 影響 を 及ぼ さ 管、手動起動装置、火災感 ないものに限る。 知器、放出表示灯、スピー カー、ダンパー閉鎖装置、 ダンパー復旧装置 → 既設と同種類のもの → 同一室内で、かつ、電源 容量に影響を及ぼさない ものに限る。 自動火災報知設 ○感知器 ○感知器 備 → → 既設と同種類のもの → 10 個以下 ○感知器 10 個以下で警戒区域 → 10 個以下 の 変 更が ない 場 合に 限 ○受信機、中継器 ○発信機、ベル、表示灯 る。 → 7 回線 を 超 → 既設と同種類のもの ○発信機、ベル、表示灯 えるものを除 → 同一区域内に限る。 → く。 同一区域内に限る。 ○発信機、ベル、 表示灯 ガス漏れ火災警 ○検知器 ○検知器 報設備 → → 既設と同種類のもの → 5個以下で警戒区域の 5個以下で警戒区域 の 変 更が ない 場 合に 限 変更がない場合に限る。 非常警報設備 受信機を除く。 る。 ○スピーカー ○スピーカー → 既設と同種類のもの → → 5個以下で警戒区域の 87 ○スピーカー 5個以下で警戒区の → 5個以下 変更がない場合に限る。 ○ベル 変更がない場合に限る。 → ○ベル 増幅器の容量に影響を → 及ぼさないものに限る。 → 2個以下 2個以下で警戒区域 の 変 更が ない 場 合に 限 ○ベル る。 → 既設と同種類のもの → 2個以下で警戒区域の 変更がない場合に限る。 避難器具(金属 該当なし ○本体・取付金具 ○標識 製避難はしご → 同一階に限る。 ○本体・取付金具 (固定式のもの → 設置時と同じ施行方 → 設 置時 と 同 に限る。)) 法に限る。(ただし、施 じ施行方法に (救助袋・緩降 行にあっては、消防用設 限る。 (ただし、 機) 備等の技術基準によ 施行にあって る。) は、消防用設備 等の技術基準 による。) 上記以外の避難 該当なし ○本体・取付金具 ○標識 器具(すべり台、 → 同一階に限る。 ○本体・取付金具 金属製避難はし → 設置時と同じ施行方 → 設 置時 と 同 ご(固定式以外 法に限る。(ただし、施 じ施行方法に のもの)避難橋 行にあっては、消防用設 限る。 (ただし、 等) 備等の技術基準によ 施行にあって る。) は、消防用設備 等の技術基準 による。) 誘導灯 ○本体 ○本体 ○本体 → → → 2個以下 2個以下 2個以下で、 既設と同種類 のもの 漏電火災警報器 ○本体・整流器 ○本体・整流器 → → 既設と同種類のもの ○本体・整流器 同一警戒電路内に限 → る。 既 設と 同 種 類のもの 備考1 各設備の施工基準については、 「消防用設備等の技術基準」 (全国消防長会中国支部編集) によること。 備考2 消防機関へ通報する火災報知設備(火災通報装置)、消防用水及び消火活動上必要な施設 にあっては、これによらないものとする。 88 備 無線通信補助設 備 設 水 非常コンセント 煙 用 ※ 連 結 送 水 管 排 防 ○ ○ 連 結 散 水 設 備 消 灯 ※ 導 ※ 誘 ※ 具 ※ 器 ※ 難 ※ 避 ※ ○ ○ 総 合 操 作 盤 ※ 非 常 警 報 設 備 ※ 火 災 通 報 装 置 ○ ○ ※ 漏電火災警報器 ○ ガス漏れ火災警 報 ○ 表 自動火災報知設 備 火 動力消防ポンプ 消 ○ 屋 外 消 火 栓 末 ○ 粉 ○ ハロゲン化物消 火 ○ 不活性ガス消火 ○ 火 ○ 消 要 泡 ○ 概 水 噴 霧 消 火 分 スプリンクラー 区 屋 内 消 火 栓 第3-2表 ○ ○ ○ ○ ※ 備 考 棟別を原則とし、複数の棟がある場合、その旨ごとの名称を余白に記入 ○ ○ ○ ○ ※ する。※の設備には防火対象物、製造所等の概要表を添付すること。 所要の水量・消火薬剤量、加圧送水装置・加圧ガス用器等の容量、配管・継手・弁等の摩擦損失 計 算 書 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ の計算と含む所要揚程、ガス濃度、ガス排出方法、電動機等の所要容量、非常電源の容量の各算 ○ 出方法を記入する。なお、算出に用いる各種係数の根拠を明記する。 送水口、採水口の位置を記入すること。配置図は同一敷地内に2以上の 付近見取図及び配置図 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 防火対象物があり相互に関係がある場合に限る。 平 面 図 立 面 図 断面図及び矩計図 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 建具配置図及び建具表 ○ ○ ○ ○ ○ ○ はり及び天井伏図 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 避難器具の位置を記入すること。 避難器具の位置を記入すること。 ○ ○ ○ ○ ○ 排煙設備を除き、防火区画(防護区画)を構成する部分に限る。水噴霧消火は排水設備部分に限 空調及び衛生設備図 ○ ○ ○ ○ ○ ○ る。排煙設備のダクト系統図には、階別の平面系統及び立面系統を明記すること。ただし、平面 ○ 系統については平面図に明記することができる。 配管系統図及び配管図 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 配線系統図及び配線図 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 使用管長、管径、管継手、弁等を記入すること。 作動順序を示す継続図を明記すること。誘導灯の姿図、凡例を記入する ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ こと。 加圧送水装置、起動装置、自動警報装置、自動火災感知装置、放水口ボックス、ヘッド、ノズル、 使 用 機 器 図 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ホース、結合金具、非常コンセント等使用される機器(検定品を除く)の詳細を明記すること。 設計図及び構造計算書 詳 摘 細 ○ ○ 図 1 避難器具には、設置部分の詳細図を添付すること。 2 消防用水には、採水口を設置する部分の詳細図を添付すること。附近見取図、配置図に設置位置を記入すること。 3 連結送水管の送水口、放水口及び非常コンセントには、平面図に設置位置の地盤面又は床面からの高さを記入すること。 要 4 5 6 貯水槽部分に限る。 スプリンクラーの計算書には、ヘッドを省略する部分の区画、面積、内装及び代替設備等を記入すること。 屋外消火栓の計算書には、防護もれ面積及び代替措置を記入すること。 防災センター等に総合操作盤が設置される場合、当該防災センター等の構造図(防火区画、建具詳細等)及び室内仕上表を添付すること。 89 別紙1(参考) 床面積の算定方法について 昭 和 61 年 4 月 30 日 建 設 省 住 指 発 第 115 号 建設省住宅局建築指導課長より 特定行政庁主務部長あて 床面積の算定方法については、建築基準法施行令第2条第1項第3 号 に 規 定 さ れ て お り 、ま た 、 「 昭 和 32 年 11 月 12 日 住 指 発 第 1132 号 新 潟 県 土 木 部 長 あ て 」 「昭 和 39 年 2 月 24 日 住 指 発 第 26 号 各 特 定 行 政 庁 建 築 主 務 部 長 あ て 」例 規 が 示 さ れ 、従 来 、こ れ ら に 基 づ い て 取 り 扱 わ れ てきたところであるが、ピロティ、吹きさらしの廊下、屋外階段等の 床面積の算定及び区画の中心線の設定について、なお、地方により統 一を欠く向きがある。 今般、ピロティ、吹きさらしの廊下、屋外階段等の床面積の算定及 び壁その他の区画の中心線の設定について、下記のとおり取り扱うこ ととしたので、通知する。 な お 、本 通 達 は 、昭 和 61 年 8 月 1 日 以 後 確 認 申 請 書 又 は 計 画 通 知 書 が提出されるものから適用する。 記 1 建築物の床面積の算定 建築物の床面積は、建築物の各階又はその一部で、壁、扉、シャ ッター、手摺、柱等の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積 によるものであるが、ピロティ、ポーチ等で壁、扉、柱等を有しな い 場 合 に は 、床 面 積 に 算 入 す る か ど う か は 、当 該 部 分 が 居 住 、執 務 、 作業、集会、娯楽、物品の保管又は格納その他の屋内的用途に供す る部分であるかどうかにより判断するものとする。 例えば、次の各号に掲げる建築物の部分の床面積の算定は、それ ぞれ当該各号に定めるところによるものとする。 (1 ) ピロティ 90 十分に外気に開放され、かつ、屋内的用途に供しない部分は、 床面積に算入しない。 (2 ) ポーチ 原則として床面積に算入しない。ただし、屋内的用途に供する 部分は、床面積に算入する。 (3 ) 公共用歩廊、傘型又は壁を有しない門型の建築物 ピロティに準ずる。 91 (4 ) 吹きさらしの廊下 外 気 に 有 効 に 開 放 さ れ て い る 部 分 の 高 さ が 1.1m 以 上 で あ り 、 か つ 、 天 井 の 高 さ の 1/2 以 上 で あ る 廊 下 に つ い て は 、 幅 2 m ま で の部分を床面積に算入しない。 上記のような一定の条件を満たす廊下については、十分な開放 性を有し屋外部分とみなし得るものとして、原則として床面積に 算 入 し ま せ ん 。た だ し 、幅 2 m( 芯 々 )を 超 え る 廊 下 に つ い て は 、 その部分を自転車置場、物品の保管等の屋内的用途に用いる場合 が想定されるため、十分な開放性を有するものであっても、幅2 mを超える部分は床面積に算入すること。 (5 ) バルコニー・ベランダ 吹きさらしの廊下に準じる。 92 (6 ) 屋外階段 次の各号に該当する外気に有効に開放されている部分を有する 階段については、床面積に算入しない。 イ 長 さ が 、 当 該 階 段 の 周 長 の 1/2 以 上 で あ る こ と 。 ロ 高 さ が 1.1m 以 上 、 か つ 、 当 該 階 段 の 天 井 の 高 さ の 1/2 以 上 であること。 (7 ) エレベーターシャフト 原則として、各階において床面積に算入する。ただし、着床で きない階であることが明らかである階については、床面積に算入 しない。 (8 ) パイプシャフト等 各階において床面積に算入する。 93 (9 ) 給水タンク又は貯水タンクを設置する地下ピット タンクの周囲に保守点検用の専用の空間のみを有するものにつ いては、床面積に算入しない。 (10) 出窓 次 の 各 号 に 定 め る 構 造 の 出 窓 に つ い て は 、床 面 積 に 算 入 し な い 。 イ 下 端 の 床 面 か ら の 高 さ が 、 30cm 以 上 で あ る こ と 。 ロ 周 囲 の 外 壁 面 か ら 水 平 距 離 50cm 以 上 突 き 出 て い な い こ と 。 ハ 見 付 け 面 積 の 1/2 以 上 が 窓 で あ る こ と 。 94 (11) 機械式駐車場 吊上式自動車車庫、機械式立体自動車車庫等で、床として認識 す る こ と が 困 難 な 形 状 の 部 分 に つ い て は 、1 台 に つ き 15 ㎡ を 、床 面積として算定する。なお、床としての認識が可能な形状の部分 については、通常の算定方法による。 (12) 機械式駐輪場 床として認識することが困難な形状の部分については、1台に つ き 1.2 ㎡ を 、 床 面 積 と し て 算 定 す る 。 な お 、 床 と し て の 認 識 が 可能な形状の部分については、通常の算定方法による。 (13) 体育館等のギャラリー等 原則として、床面積に算入する。ただし、保守点検等一時的な 使用を目的としている場合には、床面積に算入しない。 95 2 区画の中心線の設定方法 次の各号に掲げる建築物の壁その他の区画の中心線は、それぞれ 当該各号に定めるところによる。 (1 ) イ 木造の建築物 軸組工法の場合 柱の中心線 ロ 枠組壁工法の場合 壁を構成する枠組材の中心線 ハ 丸太組工法の場合 丸太材等の中心線 (2 ) 鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造等の建築物 鉄筋コンクリートの軀体、PC板(プレキャストコンクリート 板)等の中心線 (3 ) イ 鉄骨造の建築物 金属板、石綿スレート、石膏ボード等の薄い材料を張った壁 の場合 胴縁等の中心線 ロ イ以外の場合 PC板、ALC板(高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンク リート板)等の中心線 (4 ) 組積造又は補強コンクリートブロック造の建築物 コンクリートブロック、石、レンガ等の主要な構造部材の中心 線 96
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