真空加熱式自動塗覆装法

No.TC05-02
真空加熱式自動塗覆装法
1.はじめに
2.原理と特徴
・ 真空減圧や加熱は、ボタン操作だけで自動制御されるの
で、従来のガスバーナーでの加熱と比べて、熟練作業者
を必要としたり技量に依存することがなく高品質現地塗覆
装が可能。
従来、ガス導管周溶接部の現地塗覆装はプロパンバーナー等を用いてシ
ュリンクチューブの加熱・収縮を行っているが、火気を使用せずに塗覆装
する事を特徴とした本施工法は、減圧後遠赤外線ヒーターによって加熱・
収縮を全自動で行うので技量に依存することなく、安定した高品質な現地
塗覆装を行う事ができます。
また、火気を使用しないので、安全に作業ができます。
制御装置
ヒーター加熱時の管内外面の温度パターン
・ 減圧(-0.09MPa 程度)後、加熱・収縮を行うので鋼管表面
とチューブの間にエアーボイドが生じにくい。また、加熱終
了後減圧を解除する事により大気圧の押圧効果がありシ
ュリンクチューブは鋼管外表面に完全に密着します。
加熱開始
加熱終了
確性試験データ例(600A)
使用シュリンクチューブ
(1)装置概要
付
属
400A
500A
600A
減圧式遠赤外線加熱方式
750A
寸法 (外径)
642mmφ
813mmφ
844mmφ
930mmφ
(長さ)
750mm
800mm
800mm
800mm
総重量
42kg(アルミ製)
120kg(鋼製)
50kg(アルミ製)
180kg(鋼製)
ヒーター容量
8.8kW
14kW
13.2kW
18kW
装置形態
2 分割可搬型
3 分割自動開閉型
2 分割可搬型
3 分割自動開閉型
品
制御装置 , 真空ポンプ , ケーブル
(2)施工フロー
準 備
5分
管外表面の清掃、シュリンクチューブのセット等
装置のセット
5分
本装置のセット、ケーブルの接続等
-0.09MPaに減圧した後、加熱開始
加熱時間は管径・外気温により変わる
装置の取り外し 5分
ケーブルの取り外し、装置の解体等
保護材の取付
塗覆装完了
5分
加熱収縮を終えたシュリンクチューブの外側に
保護材やテープ巻を実施
湿度:65%
・オーバーヒートも無く良好
ピンホール検査(12,000V)
チューブ周長寸法測定
管周位置(時間軸)
軸方向寸法測定
チューブラップ
長さ測定
接着力試験
【N/10mm 幅】
収縮前長さ
収縮後長さ
収縮率
上流側
下流側
周方向
軸方向
剥離試験
減圧・加熱収縮 45分
気温:29゚C
加熱
→
・均等に縮小している
適 用 管 径
加 熱 方 式
加熱装置本体
外観検査結果
加熱装置本体
装置使用状況
F社製 ラプコチューブE
良好
収縮前:
2,130mm
→
収縮後: 1,970mm
収縮率: 92%
12H
3H
6H
9H
654mm
501mm
77%
125mm
130mm
20~25N
20~29N
655mm
521mm
80%
135mm
135mm
20~29N
18~24N
655mm
504mm
77%
122mm
125mm
20~35N
20~24N
654mm
514mm
79%
130mm
132mm
20~33N
20~25N
内層材が鋼面に付着しており良好
3.実績
お問い合わせ下さい。
600A(気温5~20℃)の場合、約65分で塗覆装完了
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