報告書 - 富山大学 国際交流センター

マーレイ州立大学短期留学プログラム 2014 報告書
目次
短期留学プログラム概要
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(1)期間
(2)研修先
(3)参加者
(4)日程
(5)ESL Program について
マーレイ州立大学短期留学プログラムに参加して(個人レポート)
留学中の生活について(グループレポート)
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ESL 授業
寮生活
食事
FREE DAY
NY 実地研修
引率教員からのメッセージ
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短期留学プログラム概要
(1)期間 平成26年2月11日~3月16日
(2)研修先
アメリカ合衆国ケンタッキー州
マーレイ州立大学
Murray State University,
102 Curris Center,
Murray, KY 42071
☎
+1(800) 272-4678
http://www.murraystate.edu/
ケンタッキー州西部の街マーレイに位置する州立大学。1993 年度「U.S. News & World
Report」誌上で、ベストカレッジズの上位に名前が挙げられた大学。1922 年に設立された大で、
236 エーカーのキャンパスに、70 を超える建物があり、135 を超える大学、大学院のプログム
を提供している。キャンパス内では、約 1 万人の学生が学んでおり、約 400 人の留学も含まれ
ている。学校は落ち着いた親しみやすい環境にあり、充実した設備も整っている。付属の英語学
校では、フルタイムの集中英語のコースを提供している。語学力の向上だけでなく、アメリカで
の生活、文化も学べる内容になっている。
2
(3)参加者
学部 ・ 学科
学年
氏 名
人文学部 ・ 人文学科
2
白井 菜月
人文学部 ・ 人文学科
2
髙山
蛍
人文学部 ・ 人文学科
2
鑑継
巧
人間発達科学部・人間環境システム学科
2
荒木 祐里
人間発達科学部・人間環境システム学科
2
大井 啓裕
人間発達科学部・人間環境システム学科
2
木谷 葵
人間発達科学部・人間環境システム学科
2
高山 裕之
人間発達科学部・人間環境システム学科
2
中島 悠
人間発達科学部・人間環境システム学科
2
中野 真悠
人間発達科学部・人間環境システム学科
2
藤井 貴大
経済学部 ・ 経営法学科
1
森
工学部 ・ 機械知能システム工学科
2
洲崎 貴史
薬学部 ・ 創薬科学科
1
原田 有希
芸術文化学部 ・芸術文化学科
2
山田 百合子
〈引率〉 往路
人間発達科学部准教授 岡崎浩幸
国際交流センター教授 バハウ サイモン
復路
大輔
人間発達科学部教授
内藤亮一
人文学部准教授
藤川勝也
3
ピーター
(4)日程
2月11日(火) デトロイト経由でナシュビルへ
12日(水) マーレイ州立大学着、入寮、ウォルマートで買い物
13日(木) クラス分けテスト、ウェルカムランチ、キャンパスツアー
14日(金) ESL 授業、午後はセントルイスへのショートトリップ
15日(土) セントルイス観光
16日(日) 教会でのミサ(希望者のみ)
17日(月) ESL 授業
18日(火) ESL 授業、夕食後映画観賞
19日(水) オリエンテーション
20日(木) ESL 授業
21日(金) ESL 授業
22日(土) ナシュビルへのショートトリップ
23日(日) 教会でのミサ(希望者のみ)
24日(月) ESL 授業、夕方ジャパニーズテーブル(希望者のみ)
25日(火) ESL 授業、夕食後ボーリンング
26日(水) パデューカで買い物と観光
27日(木) ESL 授業
28日(金) ESL 授業
3月 1日(土) FREE DAY
2日(日) 教会でのミサ(希望者のみ)
3日(月) ESL 授業、夕方ジャパニーズテーブル(希望者のみ)
4日(火)
ESL 授業
5日(水)
オリエンテーション
6日(木)
ESL 授業
7日(金)
ESL 授業
8日(土)
FREE DAY
9日(日)
教会でのミサ(希望者のみ)
10日(月) ESL 授業
11日(火) ESL 授業、TOEFL テスト、修了式
12日(水) 空路 NY へ
13日(木) 自由の女神・グランドゼロ・コロンビア大学・トップ・オブ・ザ・ロッ
ク見学
14日(金) 国連本部・NY 市立図書館・メトロポリタン美術館・セントラルパーク・
NY 近代美術館見学、夕食後ブロードウェイにて観劇
15日(土) NY 発帰路
16日(日) 成田着、羽田経由で富山へ
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(5)ESL Program について
ESL(English as a second language)プログラムは、マーレイ州立大学または他のアメリカの
大学へ進学する留学生のための集中的な英語準備コースです。6つのレベルに分かれており、
1クラスの生徒数は10~12人程度となっています。初日のオリエンテーションにレベル分
けのテストがあり、学生の語学力に合わせたクラス分けが行われます。
短期語学研修プログラム
マーレイ州立大学の ESL プログラムは通常8週間のコースとなっていますが、今回の研修
では4週間のプログラムを組んでいただきました。授業内容はレベルによって異なりますが、
今回の参加者が受講した授業は下記の通りです。
【授業時間】
月、火、木、金曜日
8:30~15:50
50分1コマ
【授業内容】
初級(Beginning Proficiency)
中級(Intermediate Proficiency)
上級(Advanced Proficiency)
Applied Grammar Elementary
Applied Grammar Intermediate
Applied Grammar Advanced
Conversation Elementary
Conservation Intermediate
Conversation Advanced
Listening Comprehension Elementary
Listening Comprehension Intermediate
Listening Comprehension Advanced
Reading Elementary
Reading Intermediate
Reading Advanced
Speech Development Elementary
Speech Development Intermediate
Oral Skills Workshop Advanced
Writing Elementary
Writing Intermediate
Writing Advanced
その他、上記のカリキュラムに加えて、英語を授業外で使う機会を得るため、近隣都市への
小旅行や観光、ショッピングなどがプログラムに組み込まれています。
※単位認定について
ESL プログラムで受講した科目は、教養教育科目「英語B」や専門教育科目に認定される場
合があります。詳しくは所属学部に相談してください。
※奨学金について
本プログラムは、独立行政法人日本学生支援機構の平成25年度留学生交流支援制度(短
期派遣)に採択され、奨学金が支給されました。
5
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マーレイで過ごした1か月
人文学部人文学科
白井 菜月
マーレイで過ごした1か月はとても印象深いものになりました。授業のクラスは初日に受けたテ
ストのレベルによって5段階に分けられます。今年はほぼ全レベルに何人かいました。授業内容は、
中学レベルの文法からプレゼンテーションまでレベルによってさまざまでした。発音の仕方や舌の
使い方などネイティブならではの授業でした。ESL のクラスには、中国人や韓国人、サウジアラビ
ア系など多国籍に亘っています。日本人は比較的
Reading や Grammar はできますが、Speaking や
Listening ができません。他の人たちは先生と冗談を言
い合えるほどのコミュニケーション力はありますが日
本人だけ訳が分からなくて真顔、なんてことはよくあり
ます。1限から5限(クラスによっては4限空きコマ、
6限まで)の 50 分授業でした。いつも受けている授業
が 90 分ということを考えると短く感じました。教科書
は買わなくていいと先輩から聞きましたが、いちいちコ
ピーをとるのがめんどくさい人は同じレベルの人とシェアするために買うのもいいと思います。ま
た教科書は古本もあり、売ることもできました。個人的にアジア系留学生の英語は聞き取りやすく
自分が伝えたいことを理解してくれようとするので中
国・韓国人の人と友達になるといいと思います。ほか
に、日本から長期留学をしにきている日本人の先輩と
仲良くなるといろいろサポートしてくれます。
また、Japanese-Table という日本語を学んでいる現
地の学生と交流する機会がありました。ほとんどの人
が日本語をうまくしゃべることができ、また日本の文
化にとても興味を持ってくれているので楽しくおしゃ
べりできました。漫画やアニメ、寺や原宿系ファッ
ションが好きな人が多いので、一気に親密になれます。
わたしはディズニー映画が好きなので、映画の話で盛
り上がることができました。アメリカの映画や音楽に
興味を持っていると会話が弾むと思います。
マーレイの気候は、寒暖差が激しく辛かったです。
-15 度になる日もあればその次の週は 20 度まで上が
るなど環境についていくのが大変でした。大寒波のせいで 3 日間休校になった日もありました。し
かし、冷える日が多いのであたたかい服装を心がけたほうがいいと思います。
大学の周りにはほとんど何もなく、スーパーと飲食店くらいしかありません。ドラッグストアと
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雑貨屋さんがあるので、そこで化粧品やかわいいアメ
リカのお菓子を安く手に入れることができます。やは
りハンバーガー店が多く、MSU の ID カードを持って
いくと割引してくれるお店もあります。
土日はフリーデイでしたが MSU 側が旅行を提供し
てくれたので楽しめました。セントルイス、ナッシュ
ビ ル、パ ドゥー カに行き ました 。そこ では観光 や
ショッピングを楽しめました。またチップのやり方な
ども習いました。チップの風習は日本にはないので難
しかったです。
たった 1 か月の研修はほとんどが旅行気分でしたが、いい経験にはなったと思います。グローバ
ルなコミュニケーション能力を身に着けたい方はこの研修に参加して、いろんな国の友達をつくり、
少しでも英語の勉強のためになればいいなと思います。
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語学研修に参加して
人文学部人文学科
髙山 蛍
約1ヶ月間マーレイ州立大学に滞在し、とても充実した一ヶ月をおくることができた。マーレイ
へ旅立つ前は授業についていけるのか、ルームメイトとうまくやれるのか、自分の英語力で現地の
人とちゃんとした会話になるのか、不安でいっぱいだった。最初の一週間は生活しなれていないこ
ともあって大変だったが、毎日新しい発見があって新鮮だった。授業はもちろんすべて英語で初め
のうちは先生が話している三分の一以下くらいしか聞き取れなかったが、毎日英語を聞いているう
ちに一ヶ月経ったころにはずいぶん聞き取れるようになった。研修に参加して一番ついた力がリス
ニング力だと思う。ESL の先生はみんな個性的で楽しいひとばかりだった。クラスメイトは中国、
韓国、台湾、サウジアラビアなど様々で、結婚して子供もいる人もいたりして、勉強するうえで意
欲さえあれば遅すぎるということはないのだなと感じた。みんな積極的で授業中は先生と対話する
形ですすめられることも多
かった。その授業の中でだまっているのは日本人で、発言して自分か
ら参加していかないと授業から置いてきぼりになるように感じた。いろんな国のひと一緒に授業を
うけたことは自分にとっていい刺激になった。日本語を専攻している学生の授業にも参加した。授
業の半分は英語で残りの時間は日本語を使って会話した。日本の大学に4ヶ月留学していた人もい
て日本語でアメリカ人と会話する感覚が不思議な感じがして新鮮だった。色々な学生と話してみて、
日本に興味ある人はもちろん日本のことについてあまり詳しくない人でも共通して話題に上がるの
が日本の漫画やアニメの話だった。どこの国でも日本の漫画やアニメは人気があってあまり興味の
ない人でも1,2個は知っていて日本の文化が親しまれていることが分かった。反対に自分自身は
台湾やサウジアラビアなどについて何も知らないことに気づいた。滞在中、台湾の学生に何度かさ
そわれて一緒にご飯を食べることがあった。その時に話題になるのがまず自分たちの国の文化や生
活習慣などの話だった。向こうは日本のことを知っていてくれて質問をなげかけてくるのに、わた
しは台湾について何も知らなくて会話を広げることができなかった。相手の国のことを何も知らな
いということはその人に対して失礼なことだと思った。
研修に参加してみて一番自分に残ったものは何か、それは人との出会いだった。アメリカ人だけ
でなく様々な国の人と会話して刺激をうけた。日本語だけでは日本人もしくは日本語を勉強するご
くわずかな人としかつながれない。しかし、共通語である英語を話せれば世界中の人とコミュニ
ケーションをとることができる。この研修に参加して自分の英語力のなさを痛感した。自分の考え
をうまく伝えられなくてくやしい思いもした。この経験を今後の自分の英語の勉強のばねにしてが
んばりたい。
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マーレイ州立大学短期留学プログラムに参加して
人文学部人文学科
鑑継 巧
私はマーレイ州立大学でのプログラムでとても有意義な一か月を送ることができました。大学で 3
週間ほど英語の授業をネイティブの先生の英語で受け、日本人だけで日帰りの買い物や観光に行っ
たりしました。
出発前には不安はほとんど忘れていましたが、実際に授業が始まってみると先生の英語に追いつ
くことができず、授業の内容が板書でしか把握できませんでした。しかも、日本にいるときに英語
で会話をすることが非常に少なかったので伝わる自信がなく、話しかけるのに躊躇してしまいまし
た。しかし授業中に困ったときはクラスメイト達が小声で教えてくれました。英語のスキルによっ
てクラス分けされるので、自分にもわかる単語とスピードで話してくれることが多かったです。そ
のおかげでクラスメイトとの会話は先生の話を聞くよりはスムーズにすることができ、少しずつ自
信がついてきました。さらに、先生が簡単な質問をして、それに生徒が発言しながら進んでいく授
業が多かったので、自然と自分も授業中に発言することが増えました。授業期間の終盤になるころ
には、先生の話の要点だけを集中して聞き取るスキルが身に付き、発言も増え、また、クラスメイ
トとはちょっとした会話をするようになったりと、授業やクラスになじむことができました。
寮では、アメリカ人のルームメイトと生活しました。何を話しているのか聞き取れなくて、会話
をすることに消極的になっていた時期もありました。しかし、簡単なものでいいから自分から質問
をしてみようと心がけたら、一つ一つの質問にちゃんと答えてくれて、時には
ルームメイトの
ほうから話しかけてきてくれることもあったので、予想していた以上に会話が弾みました。
この一か月で一番身になったと思うのは、クラスメイトやルームメイトとの英語での会話で誰か
に話しかかけられたらスムーズに答えることができるくらいの英語のスピーキング力と、自分が話
すときに実際に使える言い回しの数が圧倒的に少ないということを痛感しました。日本では、文法
やライティングの能力はある程度はつきますが、誰かと英語で話す機会をとらないとスピーキンの
力は全然つきません。その点で今回のプログラムは、周りが英語だらけの環境だったのでスピーキ
ング力だけでなく、リスニング力も向上したと実感することができました。一か月は語学力の向上
にはやはり短いと感じましたが、もっと英語での会話になれた状態になってからなら吸収できる量
も増えると思いました。
アメリカ滞在最終日は、やっと日本に帰れるという安心感と疲労感が大きかったですが、いざ日
本についてみると、またリベンジしたいと思っている自分がいます。今はあまり実感できていませ
んが、アメリカ、マーレイでの経験を踏まえた人生をこれから送ることができるのだと思います。
改めて、参加してよかったと思えるプログラムでした。
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マーレイ州立大学短期留学プログラムに参加して
人間発達科学部人間環境システム学科
荒木
祐里
私は英語力の向上と異文化について理解を深めていきたいと考えマーレイ州立大学短期留学プロ
グラムに参加することにしました。このプログラムでは、クラスメイトと一緒に授業を受け、留学
期間中現地学生と一緒に学生寮で生活することができます。よって現地の学生と接する機会が多く、
現地学生と会話することで実践的に英語を使い英語力をつけることができました。また、普段の買
い物や最後に行ったニューヨークでは異文化を実際に体験することが出来てとてもおもしろかった
です。
大学生活の中で一番印象に残っていることはクラスメイトの中国人やサウジアラビアの人と友達
になれたことです。初めは言葉も通じないのに友達になれるのかとても不安でしたが、授業や休み
時間に話をすることで人種や国が異なっても共通の趣味について話し合うことができてとても楽し
かったです。しかし、英語で会話していると日本語なら伝えられ
ることが英語に直せず正確に伝えることができないということ
が何度もありました。そのたびにもっと勉強しておけばよかった
と後悔することが多くありました。マーレイに行く前にもっと英
語の勉強をしておけばより楽しい生活ができていたのではない
かと思います。
アメリカに行って楽しかったことのひとつに買い物
があります。ニューヨークでの買い物はもちろんですが、私は
マーレイ大学の近くにあるスーパーマーケットでの買い物も日
本とアメリカの違いを感じることができて面白かったと思いま
す。お店で売られているものを見ていると日本と比べてアメリ
カのものはとても大きく量も多いです。また日本のスーパーで
は売られていないものが売られていて品物を眺めているだけで
も新しい発見があり楽しかったです。
私は将来、高校の英語教員になることを目指しています。私が目指す英語教師は自分の経験や知
識から英語を学ぶ楽しさや、将来の英語の大切さを授業で子どもたちに伝えられる教師です。その
ためには、英語は実際どの様に使われているのか、外国と日本にはどのような文化の違いがあるの
か知る必要があります。私はアメリカで生活して文化について少し知ることができした。しかし、
まだまだ勉強が必要なので今回の体験をこれからに活かしていきたいと思います。
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語学研修報告
人間発達科学部人間環境システム学科
大井 啓裕
●学習成果について
一ヶ月の短期留学において、自分の語学力が飛躍的に伸びたという実感はありませんが、現地
の人たちとの会話を通して、日常で頻繁に使われる英語の会話表現を覚えて、実際に使ってみる
ことで少しはスムーズな会話ができるようになったと思います。また、毎日英語を使う環境にい
たことによって、短期留学に行く前よりも英語を聞き取る力も上達したと感じています。
●海外での経験について
今回のアメリカ留学が初めての海外経験ということで不安なことはたくさんありましたが、ど
の経験も初めてのことばかりでとても刺激となり、今でも様々なことが強く記憶に残っています。
特にアメリカではホテルやレストラン、タクシーなど様々なサービスを受けたときにチップを払
わなければいけないのですが、日本ではチップを払うという習慣がないので、どのようにチップ
を払えばいいのか、などととても苦労しました。またサービスの具合によっても払うべきチップ
の金額が変わったりして戸惑うこともありました。しかし、最終的にはアメリカで経験したすべ
てのことが異文化を理解することに繋がったと思います。
●派遣プログラムの内容について
自分自身にとっては初めての海外留学だったので、初めての留学としては 1 ヶ月という長さは
ちょうどよい長さだったと思っています。アメリカに行く前は 1 ヶ月さえも長いと感じていまし
たが、アメリカに行ってみると何だかんだとても楽しくて、1 ヶ月はあっという間に過ぎてしまい
ました。ようやくアメリカに慣れてきて、
「さぁこれから!」という頃での帰国だったので、むし
ろもっとアメリカに残りたいとも思うようになりました。もし 3 ヶ月、6 ヶ月と、もう少し長い
プログラムがあればまた参加したいと思っています。
●今後の進路への影響について
もともと英語が好きで将来は英語の教師になることを考えており、また自分の語学力を上達さ
せたいと思い、今回このプログラムに参加することを決めました。実際にこのプログラムに参加
してみて、まだまだ自分の英語力がないことを強く感じさせられ、もっとこれから自習的に英語
を勉強していかなければならないと思いました。それと同時に、この経験を通してさらに英語が
好きになったので、いつか英語をコミュニケーションの道具として、外国人に自分の率直な考え
を伝え、対等な立場で会話ができるようになりたいという目標ができました。なので、アメリカ
に行った記憶が薄くならないうちに、新しいステップに向けてすぐに行動を始めていきたいと思
います。
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マーレイ州立大学短期留学プログラムに参加して
人間発達科学部人間環境システム学科
木谷
葵
マーレイ州立大学短期留学を振り返って、まず伝えたいことは「参加してよかった」という思い
で胸がいっぱいだということです。1ヶ月という短い期間でしたが、大学生になって一番挑戦した
かった留学をやり遂げることができたという達成感や、マーレイ州立大学での多くの人との出会い
と経験、同じプログラムに参加した富大生との出会いをもつことができ、本当に思い出の詰まった
1ヶ月となったと思います。
日本を発ってアメリカに向け出発するときは不安でいっぱいで、マーレイ州立大学に着いて初め
てネイティブな英語に触れたときには、ほとんど聞き取ることができず焦る気持ちのほうが大き
かったのを覚えています。マーレイに着いて大学での生活の説明やクラス分けのテストが行われ、
授業が始まってからはどんな宿題がでているのかや、提出物の書き方などが全然わからず苦労しま
した。しかし、私がいろいろとわからずに困っていると、クラスの韓国人や中国人、クウェート人
が優しく教えてくれ、授業にもついていくことができました。ここで学んだことは、わからないこ
とがあったら積極的に聞くという大切さです。自分の語学力はレベルの高いものではないですが、
今の自分の語学力を用いてどれだけ自分の伝えたいことを相手に伝えられるかを試すいい機会にな
り、たくさん聞いたり伝えたりすることで、相手と打ち解けることができました。
授業が終わると、図書館に行ってみんなで課題をしたり、ジムに行って体を動かしたりと1日1
日常にアクティブに動いていました。クラスの人だけではなく Winslow というご飯を食べるところ
やジムでまた新しい出会いがあり、いろんな国の人と英語を共通語として会話をできたことがとて
も嬉しかったです。
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また寮生活について、私は New Richmond という寮で運良く、日本語専攻の学生と同室で生活し
ました。ルームメイトはすごく優しく、短期留学でマーレイに来た私にとても親切にしてくれ、時
には英語を教えてもらったり、時には日本語を教えあったりすることができ、本当に充実した毎日
を送ることができました。夜ご飯を大学の外で一緒に食べに行ったり、スーパーへ買い物に行って
一緒にスムージーを作ったりしました。大学を出る日には、授業が終わると走ってお見送りに来て
くれ、仲良くなることができ感謝の気持ちでいっぱいになりました。お別れの日にもらった日本語
で書かれた手紙は、私の宝物になりました。
NY 研修では、はじめてミュージカルを生で見ることができ、コメディで小さな会場でしたが楽し
むことができたと思います。また、NY 市立図書館やメトロポリタン美術館を見学し、日本の図書館
や美術館とは比べものにならないくらい大きく、資料も多く保管されていました。もちろん NY で
たくさん買い物をすることができ、満足感でいっぱいな研修になりました。
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マーレイ州立大学短期留学プログラムに参加して
人間発達科学部人間環境システム学科
高山
裕之
私がこのプログラムに参加しようと思った一番の理由は、単なる海外への憧れからでした。は今
まで海外へ行ったことがなく、小さい頃から海外へ一度は行ってみたいと思っていました。また、
大学生になってから次々と友達から海外へと行ったという報告を聞くようになり、海外に対する憧
れがどんどん強くなっていきました。その中、ちょうどこのようなプログラムの存在を知り、この
プログラムに参加することに決めました。
私は中学生の時から英語が大の苦手で、高校の英語のテス
トも毎回ひどい点数ばかり取っていました。ただ大学に入っ
てみると、英語は一年次の必修科目であったり、就職に
TOEIC の点数が必要であったりと、英語を勉強する必要が
あると考えるようになっていきました。ただ、英語が重要で
あるとわかっていても、今まで勉強をしてきませんでした。
その中でこのプログラムに参加しようと思ったわけですが、
プログラムに参加する前は海外への憧れよりも、自分の英語
力の低さに対する不安のほうが大きかったです。すべて英語で行われる ESL の授業についていくこ
とができるのか、また現地のアメリカのルームメイトと一緒に暮らすことができるのかなど、不安
ばかり募りました。
実際にアメリカに行ってみると想像していた通り、授業は何を言っ
ているのか理解することができず、ルームメイトとうまく話すことも
できませんでした。自分があまりにも英語を話すことができないので、
ESL のクラスメートやルームメイトとまったく話さない日もありまし
た。ただ、時が経つにつれて徐々に慣れてゆき、自然と会話も増えて
ゆきました。片言の英語しか話すことができませんでしたが、自分か
ら積極的に話しかけることで、徐々に相手からも好意をもって話しか
けてきてくれるようになりました。たくさんの人と話すことで、英語
で自分の考えを少しずつ話せるようになっていきました。
また、アメリカでは日本と違う部分がたくさんありました。例えば
日本では何も言わなくても周りが空気を読んで誰かがしてくれるようなことも、アメリカではして
くれませんでした。日本では当たり前なことも、アメリカでは当たり前ではないということがしば
しばあり、戸惑う部分がたくさんありました。ただ、アメリカの当たり前のすべてが悪いと感じた
わけではではありません。朝に現地のアメリカ人に会うと、たくさんの人が Have a nice day.等の挨
拶をしてくれました。また、Thank you. と言うと、You’re welcome. 等の何らかの返事を必ず返し
てくれました。他にも日本との違いがたくさんありました。今回初めて海外へ行きましたが、多く
の日本との違いを肌で感じることができました。違いをたくさん知ることで、自分自身の今までの
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行動を振り返るきっかけとなりました。このプログラムで学んだことを今後の学生生活に生かして
いきたいと思います。本当に充実した一ヶ月になりました。
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マーレイ短期留学プログラムに参加して
人間発達科学部人間環境システム学科
中島
悠
今回のマーレイ短期留学を通して、日本にいたままではできない体験をたくさんすることができ
ました。一ヶ月という短い期間の留学でしたが、たくさんの思い出ができ、充実した語学研修にな
りました。
短期留学プログラムでは、週末に色々な予定が組まれていてたくさんの場所に行くこができたり、
最後にはニューヨークでの市内研修もありましたが、私が一番充実していたと感じるのはマーレイ
大学での ESL の授業です。ひとつのクラスに中国や韓国、台湾、サウジアラビア、ブラジル、ベト
ナムなど色々な国籍のクラスメイトがいました。英語というひとつの言語を用いて、違った言語を
持つみんながコミュニケーンをとり、すごく仲の良い姿を見て、自分も英語を使ってみんなと話し
たいという気持ちになりました。自分が言いたいことをなか
なか英語で言うことができなかったり、相手の言っているこ
とが分からなかったりして悲しくなるときもありましたが、
英語の分からない私に、違う単語で言い換えたりジェス
チャーや写真を使って話してくれて、アメリカという土地で
異文化を持つみんなの優しさをたくさん感じました。ESL の
授業では、課題でエッセイを書いたり、ドラフトを完成させ
たり、プレゼンを作ったりしました。授業のあとは図書館に
通ったり夜までパソコンを使ったりした日もありましたが、
大変だった分、すごく充実していたと感じます。休日に台湾
の友達が台湾料理を作ってくれたり、学外にご飯に連れて
行ってくれたりと英語がうまく話せなくてもコミュニケー
ションをとろうとしてくれてうれしかったです。また、もっ
と英語が話せるようになりたいと思うようになりました。
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マーレイ大学で、アメリカだけでなくたくさんの国の友達をつくることができました。たくさん
の国の人たちと知り合えて、それぞれの考え方や文化があることを、身をもって学ぶことができま
した。英語を習得するだけでなく、たくさんの文化も知れました。辛いことや大変なこともありま
したが、すごく楽しい短期留学でした。
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マーレイ州立大学短期留学プログラムに参加して
人間発達科学部人間環境システム学科 中野 真悠
私は、自分の狭い考えに捉われずに視野を広げたい、またいろいろな人と出会って多くの経験を
したいという思いからこのプログラムに参加しました。しかし、マーレイに行くまでは英語面接な
どから自分の英語の語学力の無さに本当に行って大丈夫なのだろうか、やっていけるのかと不安し
かありませんでした。
マーレイに着いた初日、どのような人なのか、ちゃんと話すことができるかと心配していたルー
ムメイトは優しく出迎えてくれ、英語がなかなか聞き取れない私に何度も話してくれました。また、
私が日本のお土産を渡したときには日本語を調べてくれて、
「ありがとう」
「おやすみなさい」など
と日本語で話しかけてくれるようにもなりました。そのときは少し距離が縮まったような気がして、
すごく嬉しかったです。マーレイの人は、初対面でも気軽に話しかけてくれたり、ホームパーティ
に誘ってくれたり、英語ができない私にもたくさん質問をして会話をしようとしてくれるなど、み
なさんとてもフレンドリーで優しいのが印象的でした。
ESL 授業は 3 週間という短い期間でしたが、授業を受けることができて良かったと感じています。
何もわからない私にクラスメイトが話しかけてくれて課題に困ったときにはすぐに教えてくれまし
た。また、逆に文法などは日本人のほうができることもあるので教えてあげたり、他愛もない話を
したりなど、たったの 3 週間しかいないのにすぐに私を受け入れてくれて、仲良くなることができ
とても楽しかったです。
マーレイは毎日がとても充実していて、ほとんど毎日新しい人と出会って、日本では何気なく過
ごしていたのが、マーレイではとても充実した日々を過ごすことができました。マーレイ州立大学
にはいろいろな国の人がいて、マーレイに行って感じたのは国籍が違っても生活や考え方は変わら
ないということでした。また、いくつかの言語を話すことができる人もいて、日本語を話すことが
できる人にはたくさん助けられました。また、日本人だと分かると日本語を使ってくれたり、覚え
ようとしてくれたりなど、いろいろな言語を進んで学ぼうとすることに感動するとともに、私も
もっといろんな国の言葉を知るべきだと感じました。日本にいると日本語しか話せない人が多く、
日本語しか使わない生活だったので、いくつかの言語を話すことができる人と関われたのはとても
刺激的でした。ESL でも、サウジアラビア人、中国人など母国語が全然違う人たちばかりでしたが、
英語を使って通じ合うことができる素晴らしさも体感することができました。英語を話すことがで
きれば、国籍が違ってもコミュニケーションを取り、もっとたくさんの人と関わることができると
思うと、もっと英語を話すことができるようになりたいと思うようになりました。
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マーレイ短期留学に参加して
人間発達科学部人間環境システム学科
藤井
貴大
今回マーレイ州立大学での語学留学は、たくさんの
素晴らしい経験ができました。私がこの短期留学に参
加したのは、昨年参加された先輩方からたくさんのお
話を聞き自分も行ってみたいと思ったからです。初め
ての海外での生活であったのでとても不安であり、自
分の伝えたいことをしっかりと伝えることができるの
かとても不安でした。しかし、実際は毎日の生活が楽
しく新鮮でとても充実していました。
ESL の授業では、韓国、中国、台湾、サウジアラビ
アの学生のみんなと受けていました。初めは何を言っているのか全く分からず焦りましたが、徐々
に慣れていき楽しく話をすることができました。また韓国の学生やサウジアラビアの学生のみんな
はとても明るく、たくさん話かけてくれました。それと同時に私たち日本人は、リスニング力とス
ピーキング力が弱いということを痛感しました。しかし、大事なのは積極的に自分から話していく
ことだと感じました。正しい文法で話すことはもちろんいいことですが、文法が間違っていても
ジェスチャーなど使い伝えたい意思を見せれば相手に伝えることができるのだと分かりました。
アメリカの文化で印象的だったのが相づちでした。Thank you というとアメリカ人は、You’re
welcome などといった相づちを必ずしてきたので、日本とは違い面白いなと感じました。1 か月と
いう短い期間であったので英語力はまだまだ未熟なままでしたが、このようなアメリカの文化やさ
らに韓国、中国などの文化にも触れることができたので、
貴重な体験をすることができました。現地の学生と寮で
一緒に生活することも今までにない経験でした。
マーレイでの短期留学を通して、海外への意識がより
一層高まり、また留学に行ってみたいと思いました。そ
の時はさらに英語の力を身に付け、一人でも困らないく
らいの力をつけたいです。ぜひ海外留学に興味のある方
は参加してみてください。
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マーレイ州立大学短期留学プログラムに参加して
経済学部経営法学科 森 大輔
今回自分が参加した目的としては、アメリカの大学で英語の勉強をするだけでなく、現地の学生たち
と触れ合うということも視野にいれていました。自分は以前アメリカに住んでいたのですが、19歳の
目から見たアメリカを感じてみたいという気持ちも、志望動機の一つとしてありました。実際自分が初
日 Nashville についたとき、懐旧の念とともに、さあ、一か月頑張るぞという気持ちになりました。初
めて大学のキャンパスに入ったとき、富大よりはるかに広い敷地、赤レンガの建物に目が惹かれ、高揚
感が止まらなかったのを覚えています。今思い返してみれば、とても充実した一か月になったのですが、
生活面では苦労したかなあと思っています。
寮生活では、二人一部屋で、シャワールーム、トイレは完備、二段ベッドで就寝するというスタイル
だったのですが、最初自分の部屋に入ったとき、床は落ち葉が落ちていて、ラグはとても汚れていて、
あまりの汚さにストアで掃除器具を買って、ルームメイトが退出しているすきに掃除をするという事態
になりました。これはほんの一例で、他にも苦労した点はあったのですが、結局それは、自分が日本で
常識と考えていること、当たり前だと思っていることを、現地での生活と比較したまでの話であったの
であり、その点に注意して、気を引き締めて生活していました。
普段の学校生活では、朝 8 時 30 分から、3 時まで ESL の授業があり、そこで出された課題を、放課
後にパソコン室で取組み、それから、ジムに赴き、そこで体を動かしていました。多くの学生が放課後
ジムにやってきていたため、そこで仲良くなった人がたくさんでき、そこは良き交流の場として、ほと
んど毎日通っていました。あらゆる国から自分たちと同じような立場で留学している人も多く、彼らか
らアドバイスをもらい、お互いの国について語り合うこともあり、そういう、何気ないひと時が自分の
視野をより広めることにつながったと思います。
正直、Murray は田舎、それも富山以上の田舎なので、遊ぶところはないかもしれませんが、その分
キャンパス内で、より人とかかわり、交流する機会が与えられたことは今後の学生生活に大いに役立っ
たものだとおもっております。これから海外へ赴くことがあれば、今回の経験が役立つであろうと信じ
ております。
21
マーレイ州立大学短期留学プログラムに参加して
工学部機械知能システム工学科
洲崎
貴史
今回のマーレイでの英語研修は僕にとって人生初の海外&飛行機であり、出発前からとてもわく
わくしていました。初めての異国の地でどんな 1 ヶ月を送っていくのかと期待に胸をふくらませて
いましたが、いざ現地に着いてみるととにかく英語が聞き取れませんでした。ルームメイトの初め
ての挨拶もお互い「?」な状態であり、ショッピングに出かけた時もレジでかなり戸惑ってしまい
ました。
授業はとにかく先生のいうことが聞き取れないのが1番辛くて、同じクラスの中国・韓国人の生
徒たちに何度も教えてもらいました。彼らも英語を学びに留学している生徒でしたが、僕たちより
もとても英語が上手で授業でも進んで発言をしていて、自分もまだまだ勉強不足だなと思い知らさ
れました。それでも仲良くなって下手でも自分なりに英語を使って彼らとコミュニケーションをと
るのはとても楽しくて、英語を学ぶことへの意欲が高まりました。特に残っている Reading では有
名な古い映画を見たり、目の錯覚に関する授業をしたり、長文丸暗記の小テストだったりと何の授
業を受けているのかわからないような内容の授業を受けました。どれもとても難しい内容でしたが、
初日にいきなり 200 ページもの小説を渡され、指定の範囲を読んで感想を書いて来いというのが 1
番大変でした。
大学内の設備はとても充実していて、ビュッフェ形式の食堂で食べ過ぎても広いジムがあるので
好きなだけ体を動かすことができました。寮は何種類もありましたが僕のところは値段が高い寮で、
特にトイレ、シャワーが綺麗だったので良かったです。それぞれの寮には卓球台やビリヤード台な
どがあって、雪のせいで学校が2日間も休みになってしまったときは課題が残っているにもかかわ
らず、ずっと遊んでしまいました。
現地での日本語の授業に参加した時には、日本のアニメやゲームが好きだという学生と特に仲良
くなることができて、お互いに未熟な言語を話しながらたくさん遊びました。本屋にも「manga」の
コーナーがあったり、日本人だとわかるとアニメの話をしだす店員がいたり、日本の漫画は本当に
人気なんだなと驚きました。ニューヨークでの研修では見覚えのあるところにたくさん行くことが
できて嬉しかったです。しかし、楽しみにしていた自由の女神像は思っていたよりも小さかった上
に、その日は風も強くとても寒かったので、あまり良い写真は撮れませんでした。
今回の研修全体を通して、自分の英語力自体はそれほど大きく向上はしなかったと思います。そ
れでも、実際に海外の文化にふれて、海外の人たちと会話をすることで、今までには体験したこと
のなかった大きな人生の糧となりました。アメリカで過ごした 1 ヶ月は今となっては早く終わって
しまったように感じますが、とても充実していて価値あるものでした。この経験をバネにしてまた
これからも英語を学んでいきたいと思います。
22
マーレイ州立大学留学プログラムに参加して
薬学部創薬科学科
原田 有希
私がこのプログラムに参加しようと思った理由は、二つありました。一つ目は、英語を勉強する
ための良いきっかけにしたいということでした。私は大学に入ってから、個人的に英語の勉強を頑
張りたいと思っていましたが、なかなか本格的に勉強を始められずにいました。留学することで、
英語を学ぶモチベーションがあがるといいな、と思ったのが一つ目の理由です。二つ目の理由は、
「ア
メリカを見たい!」という漠然とした思いでした。やはり、アメリカは世界のリーダー的な国だと
いう印象があり、いつかはアメリカに行きたいと思っていたので、いまがチャンスだと思い、この
留学に申し込みました。このことは、私が杉谷キャンパスの学生を対象にしたニュージーランド留
学ではなく、こちらのアメリカ留学を選んだ理由の一つでもあります。私は、杉谷キャンパスから
の唯一の参加者でした。留学の出発日は、薬学部はまだテスト期間中であり、私は期末試験を途中
で放ってきたため、必修を含む三つのテストを受けられずに留年の危機となりました。それでも、
この留学に参加してよかったと思います。この留学
に参加した事によって、かなり考え方が変わりまし
た。出国前の私は、他の国の人々と関わっていくこ
とに、好奇心はありながらも、すこし不安を持って
いました。うまく友達を作れないんじゃないか、日
本と関係がうまくいっていない国の人からはどの
ように思われるのだろう、と心配していました。特
に後者について、韓国や中国とは、現在領有権や歴
史認識などの問題があり、あまりよく思ってもらえ
ないんじゃないかな、と思っていました。しかし実
際に ESL のクラスに来てみて、そんな心配はいら
なかったことに気づかされました。私のクラスには、
台湾人、韓国人、中国人、サウジアラビア人、ブラ
ジル人、ベトナム人、モロッコ人(!)と、多くの
国の classmate がいましたが、どの国の人も温かく
日本人を迎えてくれ、仲良くなる事ができました。
とはいえ、初めのころはアメリカの環境や寮生活、
英語で行われる授業、毎日出される大量の宿題に適
応できず、毎日毎日はやく日本に帰りたいと 思っ
ていました。特に私は、授業内容や宿題が完全に理
解できなかったり、完璧にやりとげられる気がしな
かったりすることをすごくストレスに感じて、もう
少しレベルの低いクラスに変えてもらおうか、と本
気で悩みました。しかしここで投げ出したら絶対に
23
Graduation Party
後悔が残ると思い、結局自分のクラスに残りました。2週間ほど経とうとしているころには、本当
に少しですが周りの英語を聞き取れるようになり、自分の意志もそれなりに伝える方法を身につけ
てきたので少し楽になってきました。また、ほとんど毎日ジムに通い汗を流した事も、元気になれ
た原因かなと思います。
(そのおかげか、日本に戻るころにも体重が変わっていませんでした!)こ
のころには、授業や怒濤の宿題などに適応していくコツは、思い詰めないことだと悟りました。何
が来ても、take it easy!と自分に言い聞かせ、取り組むようにしました。完璧にやらなきゃ、と思う
と精神的に参ってしまうと思います。また、このころには他国の友達ともとても仲良くなっていて、
毎日彼らと話したり、食事をしたりするのが楽しくなっていました。私がよく仲良くしていたのは、
台湾人、韓国人、ベトナム人、アメリカ人の友達でした。特に、台湾人の人々は日本人にとても親
切で、良い人ばかりでした。私の roommate も
台湾人の女の子で、とても可愛くて優しい子でし
た。彼女も ESL の学生だったので生活リズムが
同じで、よく部屋で一緒にすごすことが多く、
「新
しいバッグ買おうと思うんだけどどっちがいい
と思う〜?」とか、
「ネイルのやりかた教えて〜!」
とか、私たちがいつも日本の友達と話しているよ
うなことをたくさん話しました。彼女と台湾人や
韓国人の友達と、一緒に寮のキッチンで料理をし
たり、大学の外へご飯を食べに行ったりもしまし
た。彼女のおかげで、それまではどこか遠い存在
に感じていた「外国人」が、とても身近な「友達」
として感じられるようになりました。また、
classmate にとても親切な台湾人がいて、右も左
もわからない私たちをいつも助けてくれました。
彼には本当に感謝しています。そんな風に、最後
の1、2週間はかなり充実した日々を過ごしまし
た。初めは長いと思っていた一ヶ月も、すぐに終
わりが来てしまいました。最後の授業、クラスの
NYタイムズスクエア
みんなで過ごせるのはこれで最後だと思うと、涙
がこらえきれませんでした。クラスのみんなが励ましてくれて、私は本当に classmate に恵まれて
いたことに気づかされました。国籍が違っても、こんなに心が通じ合うんだということに感動しま
した。仲の良い台湾人、韓国人達と話していたときに、台湾人の友達が、
「僕たちはみんなアジアの
国から来ているから互いの国同士の問題はたくさんあるだろう、でもこうやって友達でいることに、
国同士の問題は関係ない」と言っていたことがとても強く印象に残っています。このようにして、
私の ESL での一ヶ月は終わりました。マーレイでの大学生活以外にも、ナッシュビルやセントルイ
ス、パデューカ、そしてニューヨークでの研修もとても楽しく、特にニューヨークでは、ここにこ
ないと出来ないような体験がたくさんできました。しかし、やはり私のアメリカ留学の中で一番楽
しかったのはマーレイで友達と過ごした日々です。この経験を通して、私は、世界のもっと多くの
24
人々と、コミュニケーションをとりたい!友達になりたい!いろいろな考えに触れたい!という思
いから、もっと自由に英語を使いこなせるようになろうと決意しました。これから、コミュニケー
ション手段としての英語を身につけていけるよう努力していきたいと思います。最後に、マーレイ
に留学する上で知っていたら便利だと思う事をあげておきたいと思います。
・
寮の洗濯機は、柔軟剤が使える(rinse のときに洗濯機のフタをあけていれる)
・
日本から持って行った輪ゴム、ハンガー、大きめの自立する鏡が役に立った
・
洗濯に使う 25 セントは、寮のフロントの人に言ったら 1 ドルを両替してくれる
・
寮のキッチンのコンロはフロントの人に鍵を借りて使える、フライパンや鍋、おたま等も
借りられる
・
初めの日に買ってよかったものは、水、ブランケット、ドライヤー、トイレットペーパー
私は今、この留学に参加して本当に良かったと思っています。迷っている方はぜひ参加すること
をおすすめします!
大学内 Winslow
25
マーレイ州立大学短期留学プログラムに参加して
芸術文化学部芸術文化学科
山田 百合子
この留学に参加した理由は大学生になったら一度は留学したいという思いがあったのと、英語へ
の苦手意識をなくしたいと思ったからです。英語は中学からすでに苦手意識があり、しゃべるのは
おろか英語に触れることがいやでしかたがありませんでした。そのため出発前はかなり不安でした。
結局英語の準備もほとんどできずに出発することになったにですが今となってはもっと勉強してい
けばよかったと後悔しています。しかし実際行ってみると完璧な文法でしゃべることよりも相手に
伝えようという気持ちが大事なことがわかりました。会話をしていて気づいたことは、日常会話は
ほとんど中学英語でどうにかなるということ、同じような言い回しで相手に伝えたいことが伝えら
れるということです。ただ伝えたいことがうまく英語で翻訳できなかったときは本当に悔しく感じ
ました。だからこそ出発前には少しでも英語の勉強、特に会話で使いそうなフレーズの練習をして
いくといいと思います。
マーレイの授業では当たり前ですがすべて英語で、最初は戸惑いとカルチャーショックの毎日で
した。日本が恋しくなる日も多くこんなのでやっていけるのだろうかととても不安でした。ですが、
そんな不安な日本人の私たちにクラスメートのみんなは優しく接してくれ、そのおかげで本当に素
敵な毎日が送れたと思っています。最初はクラスメートが何を言っているのか通じないことが多く、
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。しかしそんな私にも諦めずなんとかして伝えようとし
てくれたおかげで、最後の日までには冗談を言い合えるまでになりました。一緒に料理を作ったり、
お食事に行ったり、ドライブに連れてもらったりもしました。本当によい友達ができました。今で
も SNS を使って連絡を取り合ったりしています。ルームメイトは運がいいのか悪いのか、日本語が
ぺらぺらの子と一緒でした。そのため英語と日本語を交えながらお互いの国について多くのお話を
し、本当に仲良くなれました。一緒に食べに行ったステーキは本当においしかった。良い思い出で
す。色々な国の人と友達になったおかげで色々な国に興味を持つようになりました。どの国の人も
良い人ばかりでした。
短期留学ということで生活に慣れ始めたころにちょうど帰国でした。英語の力自体は行く前と
行った後ではたいして変わりません。ただ行く前にあった英語への嫌悪感はほとんどなくなりまし
た。今では英語をもっともっとしゃべれるようになりたいと強く思うようになりました。これから
もこの気持ちを大事にして英語学習に専念していきたいと思っています。
26
27
寮生活について
白井 菜月
鑑継 巧
髙山 蛍
●Springer
わたしの寮は Springer という女子寮でした。女子寮なのに
建物や部屋自体は古く所々汚かったです。また 3 階建てでし
たがエレベーターがなかったので 3 階の部屋の人は重た
いスーツケースを持ち上げて荷物の持ち込みをしてい
ました。部屋は 2 人でシェアでした。私のルームメイト
はアメリカ人の太った方だったのでなかなか体感温度
が合わず、冬でも暖房をつけないどころか窓を開けてい
るほどでした。Springer はほかの寮に比べ暖かいほうだ
と聞きましたが、防寒具を持っていくことをおすすめし
ます。学校からシーツ・枕カバー・薄手の毛布・タオル
1 枚は支給されましたが、布団はもらえません。夜はと
ても冷えるので近くで買うといいと思います。また、バスルームはシャワールーム+トイレで約1
畳ほどの広さで、となりの部屋の人と計4人でシェアでした。潔癖症の人には苦痛だと思いますが
シャワールーム用のサンダルを持っていけばまだ大丈夫です。寮にビリヤード台があるのでそこで
交流を深めるのもいいと思います。各階には洗濯機と乾燥機が2台ずつ置いてあります。25セン
ト×4枚で1ドルずつ必要ですが両替機はありません。
また部屋の備品が汚いので初日に掃除をしたほうがいい
です。キッチンにはコンロや電子レンジ、飲み物とお菓
子の自動販売機が置いてあります。Springer の良い点は
ジムとの距離が近いことでした。いいルームメイトとい
い寮に当たれば楽しく過ごせます。
●Hart
私は Hart という寮で1ヶ月間暮らしました。Hart は
マーレイ州立大学の数ある寮の中でも割ときれいなほうらしく、Hart の建物の中にはコンピュー
ター室やカフェがあり、寮の目の前には学食があり、その上授
業が行われる棟やジムからも遠くなかったので、満足した寮生
活を送ることができました。カフェは10時半と遅めの時間ま
で開いており、スタバのコーヒーを飲むことができます。また、
毎週水曜日の夜にはカントリーミュージックの生演奏を聴き
ながらコーヒーを飲むこともできます。コンピューター室は夜
中の12時まで利用することができ、図書館に行くよりも近い
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ので課題はいつもそこでしていました。1階のプレイルームにはビリヤード台と卓球台とエアホッ
ケーの台があるので、フロントで道具を貸してもらえば使用することができました。1階ロビーに
は大きなテレビと小さいキーボードがあったので、ソファに座りながらテレビを見たり時々誰かが
キーボードを弾いているのを聴いてリラックスしました。カフェとコンピューター室は誰でも入る
ことができ、Hart の中にもフロントで学生証を預ければ入ることができるので、みんなでプレイ
ルームで遊ぶこともできます。洗濯・乾燥には小銭が必要ですが、フロントで両替をしてもらえる
ので安心です。ほかの寮でも聞いてみたらできるかもしれません。
●Franklin
私はフランクリンという寮で一ヶ月過ごしました。マーレイ大学の寮の中では古い寮でとてもき
れいというわけではありませんでしたが、暮らしてみたら住み心地は良かったです。部屋は二人部
屋でトイレとお風呂は隣の部屋の人と共同というかたちでした。寮生はみんな親切で仲が良かった
です。寮では週 1、2 回寮生が企画したイベントがおこなわれていました。パンケーキパーティーや
文化交流会、ダンスパーティーなど楽しげなものばかりでした。同じ寮の子がタピオカミルク
ティーをつくってくれたのは一番の思い出です。もちもちでとてもおいしかったです。たまたま
キッチンに居合わせた学生が日本語を勉強している学生で、日本語で話しかけてくれて手作りのお
菓子をくれたこともありました。みんなフレンドリーで楽しく寮生活をおくることができました。
29
ESL 授業について
森 大輔
荒木 祐里
ESL の授業では、まず現地についてすぐクラス振り分
けのテストを受けて、レベル 1 からレベル6にまで分け
られます。自分の語学能力に合わせた授業を受けること
ができます。自分が所属していたクラスでは、writing,
oral skills, reading, error analysis, grammar, listening
当の授業を受けていました。それぞれ担当の先生がいて、
自分たちに教室で授業をする、という形であります。ク
ラスの中には、サウジアラビア、韓国、中国、パナマ、
台湾からやってきた生徒がいて、国際色豊かな雰囲気で
学校生活を送ることができます。
自分がとても印象にのこっているのは、oral skill の授
業で、クラスにみんなの前で7分間スピーチをするとい
うものです。相手を説得させるスピーチをせよ、という
わけで、その準備は大変時間がかかる上、原稿をなるべ
く見ずに暗記する作業がつらかったのを覚えています。
何かわからないことがあれば、同じクラスメイトに聞け
ば、優しく答えてくれていたので、本当に助かりました。
クラスメイト達の中には、子持ちの方もいて、年齢も、
年上の方が多くて、日本では考えられない事もありまし
たが、やはり勉強に年齢や立場は関係ないことであろう
と実感しました。
私のクラスにはサウジアラビア、中国、
日本人の生徒がいました。特にサウジアラ
ビアの生徒は発言に対する意欲が旺盛で
日本ではなかなか見ないような活発な授
業が行われていました。今まで英語を話す
機会がなかった私はクラスメイトとコ
ミュニケーションが取れるのかとても不
安でしたが、休み時間などに会話をしてみ
るととてもいい人達ばかりで国や人種な
どは関係ないのだと実感することができ
ました。
30
英語の本場アメリカで受ける授業はもちろんすべてが英語で行われ常に英語の勉強ができるの
ですが、その中でも私が一番勉強になったと思うのは Speech(発音)の授業です。日本でも発音の
授業を受けたことがありますが、ESL の授業では輪ゴムを使った発音練習やアメリカ英語の発音練
習など日本では受けたことのない授業で面白いと思い
ました。そしてもし、英語の教員になることを考えてい
るならばアメリカで行われている英語の授業を受けて
その体験から英語の授業を作ってみるのも面白そうだ
と思いました。
31
ESL 授業について
洲崎
貴史
山田
百合子
僕たち ESL プログラムのクラスはクラス分けテストの結果からレベル別に1~6の6段階に分け
られました。僕の場合は5だったのですが、最初はとにかく英語が聞き取れなくて授業の内容はお
ろか、明日までの宿題すら何をしてこればいいのかわからない状況でした。特に Reading の授業は
先生の声がとても聞き取りづらく、課題も鬼のように出されたので1番辛かったです。僕のクラス
は20人くらいのうち、ほとんどが中国・韓国人で、しかもとても英語が上手かった(同じ国同士
の人でも英語で話し合うくらい)ので、グループで話し合うような授業の時にはとても苦労しまし
た。しかし、一緒にご飯を食べにでかけたり、お互いの国のことについて話し合ったりするうちに
打ち解けて、下手な英語でも気軽に話せるようになりました。先生も陽気な人が多くて、冗談交じ
りの楽しい授業を受けられました。
授業中は日本と比べても意見のやり取りが活発で、わからないことがあるとすぐに質問したり、
先生の冗談に冗談で返したりと面白い光景もありました。授業時間は50分だったのですが、大学
と比べても短い上に、先生の英語を聞き取ろうと集中しているときなどはあっという間に終わって
しまいました。課題が特に多かった Reading や英文で5枚ものエッセイを書くという Writing では
本当に苦労しましたが、クラスで仲良くなった人たちとわからないところを教え合ったりしてやり
終えたことは、とてもいい経験になりました。外国の人たちは日本人と比べて自分の意見を明確に
伝えようとしてくるので、自分もそれに応えようとたくさん喋ろうという気になりました。
ESL での一番良いところはやはり英語の授業をネイティブの英語で受けられるという事です。これ
は日本ではなかなかできない貴重な体験です。日本語ではなく英語で学んだからこそわかる事柄が
いくつかありました。例えば発音や会話のリズム、どこにテンションを置いたらいいのかなど「な
るほど」と思えることが多くありました。
授業内容としては Reading, Writing, Error Analysis, Listening, Oral, Grammar の 7 種類の授
業がありました。Listening や Grammar は日本の英語の授業と似ていますが、他の授業は英語でのプ
レゼンテーションを行ったりレポートを書いたりグループワークをやったり、普段日本語しか使わ
ない私たちにとってかなりきつい内容でした。それでもやっていけたのはクラスメートが優しく手
助けをしてくれたおかげです。
授業は大変な事も多いですが、わからないことがあればどんどん周りの人に聞いた方が良いです。
どの国の人もとても優しいです。先生もとても気さくな人が多いです。毎日が楽しい日々になった
のはクラスメートのおかげだと思っています。また日本では質問をしたり意見を言うことをあまり
しない人がほとんどですが、アメリカではどんどん自己主張をしていくべきだと思いました。
32
5b の人たちと
5a の人たちと
33
研修中の Free Day について
大井 啓裕
木谷 葵
●St. Louis
マーレイに来て最初の週末は 1 泊 2 日で St. Louis に行ってきました。金曜日の授業を終えて、
午後3時からバスで大学を出発し、およそ 4 時間の長い旅路を経て St. Louis に到着しました。そ
の日はあるショッピングモールでショッピングと夕食だけの予定でしたが、バスから降り立った瞬
間、今まで感じたことのない寒さを体感しました。その夜の気温はなんと驚愕の-13℃、さらに風
が吹いていたので体感温度は-20℃近くになっており、何もしていなくても寒さで顔が痛くなると
いう極寒の体験をしました。夕食を済ませた後はホテルに向かい、ホテルで一泊しました。
次の日は、朝から St. Louis の有名なアーチを見に行きました。アーチはとても大きく、美しい
デザインで弧を描いており、様々な角度からたくさん写真を撮りました。アーチの内部はエレベー
タを使って頂上まで上がることができ、頂上からは St. Louis の景色が一望できるようになってい
ました。晴れた日は遠くまで見ることができ、アメリカの景色を堪能することができます。
●Nashville
アメリカ日時の 2 月 22 日に Nashville に行ってきま
した。Nashville はアメリカに着いて
マーレイ州立
大学に行く前に一度、岡崎先生とバハウ先生の付き添
いのもと訪れていて、2回目の訪問でした。Nashville
は音楽の街で、ほとんどのお店にはステージがあり、
多くのバンドが演奏をしている活気のある場所です。
街並みも綺麗で夜になっても活気があります。ショッ
ピングセンターも充実していて、日本でも名の知れた
COACH や LOUIS VUITTON などの有名ブランドや Apple
Store もあり、みんなそれぞれにほしいものを買って
いました。お昼ご飯は一般の人が音楽に合わせてダン
スを踊ることができるステージのあるお店に入り、BLT
や大きなハンバーガーを食べました。
●Paducah
2月26日に Paducah に行ってきました。Paducah はマーレイよりすこし大きな街でマーレイと街
並みが似ていました。どちらかというと田舎で、日用品が売っているお店や大きな本屋があり、あ
まりショッピングはできませんでした。しかし量り売りでトッピング自由の
ヨーグルトアイス
のお店があり、女子はみんな夢中でした。観光では、大きなダムや壁に絵が書かれた川沿いを散策
し、記念撮影をたくさんしました。まだまだ寒かったですが天気はとてもよく、いい写真が撮れた
と思います。
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Nashville sightseeing
35
St.Louis Sightseeing
36
37
Paducah sightseeing
38
食事について
高山
裕之
原田
有希
アメリカでの食事は、日本で食事をするときと違う部分がたくさんありました。例えば、アメリ
カの料理は日本と比べると量がとても多く、全体的に味付けが濃い印象でした。ケーキやお菓子な
どは驚くほど甘いものが多く、見た目もインパクトの強いものがたくさんありました。レストラン
では、席に座ってからすぐに店員さんがオーダーをとりにくるので、着いたらまず先に飲み物だけ
決めておくようにした方が良いと思います。
マーレイ州立大学での食事

朝食
食パンなどを近くのスーパーや大学内の shop で買っておいて、自分の部屋で食べることが多
かったです。ルームメイトに電気ケトルを借りて、日本から持っていったお味噌汁やカップ麺
などを作って食べることもありました。また、大学内でいちばん大きな Winslow というカフェ
テリアが、朝も開いているのでそこで朝食をとることもありました。

昼食
ほとんど毎日、Curris center の中の Troom というカフェテリアで食べていました。ここは学
食のように食べたいものをとって最後に清算する形になっていて、サラダや主菜、サンドイッ
チ、フルーツなどがおいてあります。スープは毎日違うので飽きないし、とても美味しいので
おすすめです。また、Troom のとなりに SUBWAY 形式のサンドイッチ屋さんがあり、そこも
美味しかったのでよく行っていました。

夕食
Winslow か大学の外に食べにいくことが多かっ
たです。Winslow はビュッフェ形式のカフェテリ
ア で す 。 料 理 の 種 類 が豊 富 で 、 日 に よ っ てメ
ニューも違うので、飽きることがありませんでし
た。ピザや炒め物は自分で具やソースを選ぶこと
ができ、特にピザはとても美味しかったです。ま
た、大学外にも多くの飲食店があり、ルームメイ
トやクラスの友達と食べに行ったりもしました。
Jasmine、SHOGUN という日本食レストランも
あるので、アメリカの食事に飽きたら行ってみて
ください。
39
学生証にチャージされている食費は、気をつけていないと足りなくなってしまうので、大学の
ホームページの中の my gate などで確認しながら使うと良いと思います。
食事をするときの日本人になじみのない風習

チップ
日本人が最も戸惑うチップの制度について紹介します。レストランに行くとチップを渡さな
ければなりません。チップはいわゆるサービス料で、日本の場合はすでに食事の代金に含まれ
ているといわれています。チップは合計代金の大体 15%~20%ほど払う必要があり、店によっ
てはレシートに払わなければいけないチップの代金が書かれている所もありました。

店員のサービス
私が想像していた以上に、店員のサービスがしっかりとしていました。食事中に「味はどう
ですか」と聞いてくれたり、水がなくなるとすぐに汲みにきてくれたりしました。また愛想の
いい店員が多いようにも感じました。

メニュー
アメリカのレストランにおいてあるメニューはとにかく文字ばかりでした。日本のよう
にひとつひとつのメニューにそれぞれ写真が載っているのではなく、お勧めのメニューだけに
しか写真が載っていませんでした。ほとんどのメニューは料理の名前と説明が書いてあるだけ
だったので、注文した後、どんな料理が出てくるのかいつもドキドキしながら
待っていま
した。
食文化の違いを肌で感じることができました。日本の食事と違う部分を探しながら食べることが
とても楽しかったです。
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NY の実習研修について
藤井 貴大
中野 真悠
中島 悠
NY 研修ではまず自由の女神を見にいきました。遊覧船に乗って、自由の女神のある島に行きまし
た。船から見る自由の女神像は小さかったですが、間近に見ると大きくて感動しました。実際に見
ることができて良かったです。
NY と言えばタイムズスクエア!!!だったので、生で見るとすごく輝いていて感激しました。たくさ
んのニューヨーカーで活気に溢れていて自分たちもタイムズスクエアに馴染めたような気がしまし
た。その後、トップ・オブ・ザ・ロックに行き、NY の夜景を見ました。100 万ドルの夜景と言われ
るだけあり、見渡す限り綺麗な NIGHT VIEW が広がっており、とても印象的でした。
41
2 日目の午前中は、国連本部に行きました。英語でガイドしてもらい、とても勉強になりました。
他にも、グランドセントラルやニューヨーク市立図書館、メトロポリタン美術館などに行き、NY の
文化に触れることができました。
この NY 研修では、マーレイで培った英語を実際に活用することができました。世界を代表する
たくさんの有名な観光地を訪れ、多くの経験を積むことができたので、これからの私たちの将来に
つなげていきたいです。
42
引率教員からのメッセージ
43
往路引率の岡崎先生より
本研修に参加することには様々な意義があります。まず、アメリカ人だけでなく、パナマ人、ブ
ラジル人、韓国人、中国人、サウジアラビア人などの同世代の若者とお互いにたどたどしくても何
とか意思疎通を図り、自分の母語でない言葉でコミュニケーションを体験し楽しむ(苦しむ)こと
ができることです。もう一つはアメリカという異国において、日本とは異なる多様性の一部に触れ
ることができることでしょう。
もう帰国して、約1か月が経ちます。これからが研修の成果を生かすスタートです。富山にいて
もこれまで以上に、自分と異なる価値観を持った人たちとコミュニケーションを取ろうと意識する
ようになっているでしょうか。日本においてもこれまで気付かなかった多様性を見出し、理解しよ
うとする積極性が芽生えているでしょうか。ぜひ聞かせてください。
人間発達科学部
岡崎浩幸
往路引率のバハウ先生より
Murray State University (MSU)
ESL Short Term Program
February 11-16, 2014
Simon Peter BAHAU
Center for International Education and Research (CIER)
The trip started off on a snowy and cold morning when we headed to Toyama Airport for
the ESL Short Term Program at Murray State University (MSU). After meeting, we all boarded the
ANA flight to Haneda. We then embarked to yet a cold ride by limousine to Narita to make our flight
to the United States.
At terminal 2, we all prepared to check-in electronically and then did last minute currency
exchanges and gobbling up of some Japanese food before departing on the long United Airlines
flight to Detroit. It was uncomfortable because seating was in the middle where one could not relax.
44
On arrival at Detroit, we were met and guided to the domestic terminal to wait for our Delta Airline
flight that brought us to Nashville where we were to stay at a hotel for the night.
That night we took 2 cabs to go downtown and grasp a taste of real US, especially
Southern US and country music. We had dinner at Hard Rock Café and took a walk around the bars
and taverns that provided country music. There was a very friendly one that invited us in and played
some rather familiar and friendly music in welcome. We then headed back to the hotel to get some
rest after the long day in preparation for the next day’s Expressway ride to our destination.
The morning of day two, our hosts, MSU staff members, came in two buses and brought us
safely to their MSU campus. On arrival, Kara, the ESL instructor and coordinator, kindly welcomed
us with other exchange and volunteer students who were to guide our group around for registration
and settling into the residence halls. On completion of this task, everyone was picked up again to go
shopping at Wal-Mart. We then returned and were given a quick tour of the ESL Institute and then
had a late lunch at one of the dining halls to end our day.
Day 3 saw orientations for the classes and facilities. Later on a placement test was
conducted to allocate students into their respective classes. After class allocations, we peeped into a
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few of the students’ classes before setting out to visit faculty members of the Faculties of Education
and Modern Languages and Cultures. Appointments were made for visiting two Japanese national
lecturers in the MLC.
At the MLC, we were welcomed by two professors of Japanese nationality who vigorously
talked about exchange of MSU students with ours since we already had three there at the time.
Hopefully this will eventuate very soon.
We paid a visit again to the students in their classes and left on our return trip via road to
Nashville, Tennessee, to stay for a night before departing the next morning by Delta Airlines to
Atlanta, Georgia, for a transit to an ANA flight to Narita.
Personally, the trip was merely tiring because we simply guided the students to their
program and had to leave without real substantial contacts. However, it also enlightened me to
consider about how we should be dealing with our already established cooperative relations for
further enhancement. Since I belong to the Center for International Education and Research (CIER);
I would like to look into the students’ aspirations before and after participation and thus collate
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results of their achievements in such programs. If it is only as a chaperon duty, I would recommend
that linguistically viable faculty members should be encouraged to participate so as to be university
wide eye-openers for our international programs.
復路引率の内藤先生より
マーレイ・ニューヨーク研修の引率を終えて
今年は14名の学生を連れて、マーレイ語学研修の復路およびニューヨーク研修の引率を行った。
昨年度に比べて引率の学生数は半分ほどであったが、ニューヨークに行くまでにすべての学生の顔
を覚えるのは大変である。ひとつにはマーレイで学生に会う機会がなかったことがある。3月8日
に藤川先生とナッシュビルに到着し、翌9日マーレイからの迎えの車でマーレイ州立大学に着いた
が、日曜のため学校がなく、10・11日のクラス見学と修了式が学生に会う唯一の機会であった。
クラスは勝手に覗けるわけでもないので、実質、学生に会えるのは授業後だが、昨年は図書館や食
堂で見かけることもあったが、今年は数が減ったせいでもあるまいが、ほとんど見かけることがな
かった。去年はたまたま翌日がアクティヴィティで、全員に会うことができたが、来年は着いた日
にでも一度は学生に会う機会を作った方がよいかもしれない。そのためにも、またニューヨークに
行ったときには特にそうだが、学生と携帯やラインなど何でもよいから連絡ができるようにしてお
いたほうがよいだろう。
予定通り?ニューヨーク行きの飛行機は 4 時間遅延し、着いたのは夜中になった。来年は出発を
早めるとか、ラガーディア空港のほうが便は多いようなので、そこも含めて予定を立てた方がよい
だろう。ニューヨークは今年も寒かった。ガイドの人には基本的に英語を使ってもらい、国連やコ
ロンビア大学でも英語ガイドで案内してもらうなど、昨年よりも語学研修の色を強くした。とくに
コロンビア大学では同年代の学生に学内を案内してもらい、刺激になったことと思う。ただ、質問
でも感想でもよいから、もっと積極的に英語でコミュニケーションを取ろうという姿勢があればよ
いという気はする。せっかく外国で1ヶ月の語学研修をしたのだから、もったいないことである。
最後の観劇も予習をしておけばより楽しめるはずである。とはいっても、学生が今回の研修で得た
ものは必ず今後に生きてくるものであるし、またそうしてほしい。
ニューヨークは今年も貸し切りバスで移動した。それゆえ効率的だがパック旅行のようでせわし
ない感は否めない。本当は地下鉄や周回バスなどを利用するほうがより実地研修になるかもしれな
い。また自由時間をもっと取りたいのはやまやまである。しかし研修として見ておくべきものを見
て、また安全を第一に考えれば、基本的には貸し切りバスの利用でよかったかと思う。(内藤亮一)
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復路引率の藤川先生より
人文学部准教授 藤川勝也
ニューヨーク研修を含めた帰りの引率を担当した。マーレイは到着前は寒波で寒かったそうだが、我々
が到着した時には天候もよく大変過ごしやすかった。授業の参観は 1 つしかできなかったが,他国から
の学生とも仲良くしているようで、Graduation Ceremony でもその様子はよく伝わった。さらに長期留
学している学生にも会うことができ、かなり頑張っている様子で、スピーキングも大変上達していた。
ニューヨーク研修はスケジュールが過密ではあったが、多くの箇所を訪れることができたのは個人的
にはよかった。寒いのと疲れていたので、トップ・オブ・ザ・ロックの夜景は見なくてよいかと思った
が、行って正解だった。スケジュールに関しては学生には不満もあったようだが、実際に見てみないと
分からないことも多いので、できるだけ多くの箇所を訪れることができたのはよかったと思う。国連本
部では英語によるガイドがあり、ガイドの質問に答えていた学生もいたのでよかったが、私自身も含め
事前に少し勉強していくべきであった。また、ニューヨーク市立図書館ではグーテンベルク聖書を見る
ことができた。ニューヨーク二日目の夜に芝居を観たが、予想以上に笑うポイントが分からなかった。
最後に 1 ヵ月の短期留学ではスピーキング力はほとんど伸びないと思うが、この短期留学を少しでも
効果的なものにするために、留学前に最低でも 500 ほどの例文を暗記して、すぐに口に出せるようにし
ておくのがよいと思う。
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富山大学