欧米韓の車載用電池メーカー:受注と生産能力増強

2016/4/5
欧米韓の車載用電池メーカ ー:受注と生産設備増強 ­ マークラ イ ン ズ 自動車産業ポータル
欧米韓の車載用電池メーカー:受注と生産能力増強
LG化学が自動車メーカー8社から受注、米国メーカー4社は新工場を建設
2010.10.12 No.921
A123 Systems:2010年に、Fisker Automotive、Eaton、Navistarから受注
EnerDel:中国の部品最大手万向集団(Wanxiang)と提携
Johnson Controls-Saft:米国新工場で、Ford Transit Connect EV向け電池を生産
Boston-Power:Saab 9-3 ePowerにリチウムイオン電池を供給
Dow Kokam:2010年に、ミシガン州に新工場建設を開始
Tesla Motors:民生用電池を活用するシステムを、Daimlerとトヨタに供給
Coda Automotive:中国企業と合弁生産し、米国工場建設も計画
GMと伊藤忠が、全固体電池を開発するSakti3に出資
Electrovaya:Tata Indica Vista EV、Chrysler Ram PHEVに供給
LG化学:自動車メーカー8社から受注、韓国と米国に新工場を建設
SK エナジー:Daimlerの商用車と、現代自のEV用電池を受注
SB LiMotive:BMWのMegacity Vehicleに供給
要 約
以下は、2010年9月までの約1年間に発表された、欧米韓の車載用リチウムイオン電池メーカーの動向(自動車メ
ーカーからの受注、新工場建設、提携関係の構築等)概要である。
各社が受注を拡大し、新工場を建設し、またリチウムイオン電池の量産を開始している。米国の先行する3社では、
2010年に、A123 SystemsとJohnson Controls-Saftが米国に新工場を竣工した。EnerDelは2009年に開所したイン
ディアナ工場を、EV年間6万台相当に拡張すると発表した(2010年1月発表)。2009年に合弁生産計画を発表した
Dow Kokamは、2010年6月に新工場建設を開始した。
また中国の自動車メーカー、部品メーカーとの提携も進んでいる。A123 Systemsは中国の上海汽車と提携し
(2009年12月発表)、EnerDelは中国自動車部品最大手の万向集団(Wanxiang)と提携した(2010年5月)。Coda
Automotiveは、天津力神電池(Lishen Power Battery)とリチウムイオン電池を合弁生産し、2010年第4四半期に発
売するCoda EVセダンに供給する。
LG化学は、2010年に急速に受注を拡大し、10月までに自動車メーカー累計8社(現代自動車、起亜自動車、
GM、Ford、長安汽車、Volvo、Renault、CT&T)から受注し、韓国と米国に新工場を建設中。三菱自動車とも共同
開発する計画と報道されている。
(注)本レポートでは、Electric VehicleをEV、Hybrid Electric VehicleをHEV、Plug-in Hybrid Electric Vehicleを
PHEVと記載した。
欧米韓の、主要な車載用電池メーカーの最近動向
A123
Systems
EnerDel
Johnson
ControlsSaft
BostonPower
2010年に、Fisker Automotive、Eaton、Navistarから受注し、9月にミシガン州に完成した新工場
で生産する。
2010年から、Think社のThink Cityにリチウムイオン電池を供給。2010年5月に、中国の万向集団
(Wanxiang)との提携を発表した。
2010年から、ミシガン工場で、Ford Transit Connect Electric向けリチウムイオン電池の生産を開
始した。Fordが2012年に発売するEscape PHEVにも供給する。
Boston-Powerは、2005年に設立された電池メーカーで、Saab 9-3 ePowerにリチウムイオン電池
を供給する。
http://www.marklines.com/ja/report/rep921_201011
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Dow Kokam Dow Chemicalと韓国のKokamの子会社Kokam Americaは、2009年5月に、共同でリチウムイオン
事業へ参入すると発表、2010年 6月、ミシガン州で新工場建設を開始した。
Tesla
Motors
Coda
Automotive
Sakti3
新興EVメーカーのTesla Motorsは、大量の民生用リチウムイオン電池を繋げる独自の電池システ
ムを開発しTesla Roadster EVに搭載している(約6,800個を搭載)。Daimler車やトヨタと共同開発
中のEV試作車にも供給する。
Coda Automotiveは、天津の電池メーカーLishen Power Batteryと合弁でLio Energy Systemsを
設立し、米国で2010年内に発売するCoda EVセダン(中国ハルピンで生産する)に供給する。将
来、米国にEV組立工場と、リチウムイオン電池工場を建設する計画。
2010年 9月、GMは伊藤忠商事と共同で、米国の全固体リチウムイオン電池を開発するベンチャー
企業Sakti3に、合計420万ドルを投資すると発表した。
カナダのElectrovayaは、インドのTata Motorsがノルウェーで生産し、2010年秋から欧州で発売
Electrovaya するIndica Vista EVにリチウムイオン電池を供給する。また、Chryslerが 140台生産するRam
PHEVテスト走行車に供給する。
2010年10月までに、現代自動車、起亜自動車、GM、Ford、長安汽車、Volvo、Renault、CT&Tの
自動車メーカー8社から受注した。 2010年9月、三菱自動車とリチウムイオン電池を共同開発すると
LG化学
報道された。
新工場を韓国(2009年9月起工)、米国ミシガン州(2010年7月起工)に建設中。Renaultからの受
注に対応し、欧州新工場建設も検討中とされる。
SK エナジ
ー
SB
LiMotive
SKエナジーは、Daimler Groupの商用車用リチウムイオン電池を受注。現代自動車のEV
"BlueOn"にも供給する。
BoschとSamsung SDIが、2008年に折半出資で設立した。BMWが2013年から量産するEV
Megacity Vehicleに搭載するリチウムイオン電池を受注し、2012年までに、新たに建設した蔚山
(Ulsan)工場に、EV年2万台分の生産能力を構築する。
資料:各社発表、各紙報道
(注)上記の他に、2010年9月に、GSユアサ、Magna International、三菱商事の 3社が、欧州で合弁生産する計画
と報道されている。
A123 Systems:2010年に、Fisker Automotive、Eaton、Navistarから受注
2010年9月、A123 Systemsはミシガン州Livoniaに、リチウムイオン電池工場を竣工した。2010年に、Fisker
Automotive、Eaton Corporation、Navistarから受注し、新工場で生産する。
2009年12月に、中国の上海汽車とリチウムイオン電池の合弁生産で合意している。
A123 Systems:米国に新工場を竣工、Fisker Karma用電池を受注
ミシガン州
新工場
A123 Systemsは2010年9月、ミシガン州Livoniaに、(A123 Systemsによれば)現時点で北米最大
のリチウムイオン電池工場を竣工した。A123 Systemsは、新工場建設に、米国Department of
Energy から249百万ドル、ミシガン州から125百万ドルの支援を受けた。
2010年 1月、A123 Systemsは、Fisker Automotiveが2011年に発売するPHEV Fisker Karma
に、リチウムイオン電池を供給すると発表した。Fisker Karmaは、1回の充電での走行距離は50マイ
Fisker
ル、エンジンによる発電も含め合計300マイルの走行が可能。最高時速は 125マイル。
Automotive 両社は、A123 SystemsがFisker Automotiveの2番目のモデルである中型セダン(Fisker
(Karma)
Automotiveは"Project NINA"と呼称し、年間 10万台生産する計画)にもリチウムイオン電池を供給
することを協議している。またA123 systemsは、両社の提携をより強固なものにするために、Fisker
Automotiveの株式を 1,000万ドル取得し、1,300万ドルを融資すると発表した。
Navistar
(EV商用
車)
2010年3月、A123 systemsは、大型商用車メーカーNavistarが開発するEV商用車にリチウムイオ
ン電池を供給すると発表した。EV商用車は内燃エンジン車の改造ではなく、当初からEV専用車とし
て開発され、GVWは 12,100ポンド(約5.5トン)、積載量は2トン。1回の充電による走行距離は 100
マイル。
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A123 Systemsは、2010年5月、Eatonが開発する、Ford F550ベースでPHEVシステムを搭載する
電力会社の作業用トラック(Trouble truck)に、リチウムイオン電池を供給すると発表した。
Eaton
(PHEVトラ
ック)
PHEVシステムを搭載するTrouble truckは、10マイルのEV走行、または点検や事故修理の際、エ
ンジンを作動させずに、電池の電力だけで数時間作業することが可能(従来は、住宅地でディーゼ
ルエンジンを作動させながら作業をすることがたびたびあった)。
資料:A123 Systems広報資料 2010.1.14/2010.3.9/2010.5.11/2010.9.13
(注) Fisker Automotiveは、当初EnerDel製電池を採用する予定であったが、2009年末に交渉を打ち切り、A123
1. Systems製電池採用を決定した。
2-1.2009年12月、A123 Systems と上海汽車は、中国でHEV/EV用リチウムイオン電池を生産・販売する合弁会
社ATBS, Shanghai Advanced Traction Battery Systems 設立に合意した。上海汽車が 51%、A123
Systems が 49% 出資する。
2-2.上海汽車が計画しているRoewe 750 (HEV)とRoewe 550 (PHEV)は、A123 Systems製リチウムイオン電池を
搭載する予定。
3.A123 Systemsは、Smart Grid Stabilization Systemsに20MWを超えるリチウムイオン電池を納入するなど、
世界最大のスマートグリッド向けリチウムイオン電池メーカーだとしている。
EnerDel:中国の部品最大手万向集団(Wanxiang)と提携
EnerDelは、2009年5月に自動車用リチウムイオン電池を量産する米国Indiana工場を開所。さらに2010年1月、EV
年間6万台分に拡張すると発表した。2010年前半にノルウェーThink社のThink Cityに供給を開始した。また2011
年から走行テストを行うVolvo C30 EVに供給する。
2010年5月、中国の自動車部品最大手の万向集団(Wanxiang)と、リチウムイオン電池を生産する合弁会社設立
で合意した。2011年末に、年間EV 4万台分の生産能力を構築する計画。
EnerDel:中国の部品最大手万向集団と提携
インディア
ナ工場
EnerDelは、2010年 1月、2009年5月に開所したインディアナ州のリチウムイオン工場に237百万ド
ルを投資し、生産能力をEV年間6万台分に増強すると発表した。中期的には600百万ドルを投資し、
年間EV 12万台分に増強するとしている。
EnerDelの親会社であるEner1は、2010年5月、中国の万向集団(Wanxiang Group)のEV部門
(Wanxiang EV)と、リチウムイオン電池を生産する合弁会社を設立する契約を締結した。2010年中に
生産を開始し、万向集団の顧客である自動車メーカー向けに乗用車及び大型トラック用電池を供給
し、新規顧客も開拓する。
万向集団
(Wanxiang
Group)
Wanxiang EVは、5月現在で年間EV 15,000台分のリチウムイオン電池の生産能力を持つが、2010
年末までに20,000台分に増強し、新合弁会社の下で、2011年末に40,000台分に増強する。
Ener1は、中国では今後10年間に、100万台の大型電動商用車の需要が期待できるとしている。
万向集団は、中国最大の自動車部品メーカーで、売上高は約100億ドル、従業員数は約3万人。広
州汽車(Guangzhou Automobile)の第2位の株主でもある。Ener1に5%出資する伊藤忠商事は、原材
料調達等で合弁会社に協力する。
資料:Ener1 広報資料 2010.1.21/2010.5.27
Johnson Controls-Saft:米国新工場で、Ford Transit Connect EV向け電池を生産
Johnson Controls-Saftは、Johnson Controlsとフランスの電池メーカーSaftの合弁会社で、2008年1月にフラン
スの新工場を稼働開始し、Mercedes-Benz S-ClassとBMW 7 SeriesのHEVにリチウムイオン電池を供給している。
2010年に米国ミシガン州にリチウムイオン電池の新工場を建設し、Ford Transit Connect Electric向けリチウムイ
オン電池の生産を開始した。
Johnson Controls-Saft:Ford の EV商用車と Escape PHEV に供給
Ford
Johnson Controls-Saftは、Fordが2010年秋に発売する小型商用バンTransit Connect Electric向
(Transit けリチウムイオン電池を供給する。1回の充電で80マイル走行可能で、最高時速は75マイル。220百万ド
Connect ルを投資して、ミシガン州Hollandに建設した新工場で生産する。
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Electric) EV駆動システムは、電動システムメーカーのAzure Dynamicsが担当し、Johnson Controls-Saft製電
池を組み込み、AM Generalで完成車に組み立てる。
Ford
(Escape
PHEV)
現在、Johnson Controls-Saft 製リチウムイオン電池を搭載する Escape PHEV の実験車両がテスト
走行中で、2012年に発売する市販車にも供給する。
資料:Johnson Controls-Saft広報資料 2010.9.22、Ford広報資料 2010.2.9
(注)Johnson Controls-Saftは、Azure Dynamicsの商用車用EVおよびHybridシステムにも供給している。
Boston-Power:Saab 9-3 ePowerにリチウムイオン電池を供給
Boston-Power:Saab 9-3 ePowerにリチウムイオン電池を供給
Saab
Boston-Powerは、SaabがParis motor show 2010に出展したEV Saab 9-3 ePowerに、リチウムイオン
( 9-3
電池 Swing 4400を供給した。1回の充電による走行距離は124マイル、最高速度は93マイル。
ePower) Saabは、2011年にテスト走行を行い、2012年からの量産を目指すとされる。
資料:Boston-Power広報資料 2010.6.25/2010.8.17
(注) Boston-Powerは2005年に設立され、パソコン用電池"Sonata"と、車載用電池"Swing 4400"を開発し
1. た。"Sonata"は、2009年からHewlett-Packardのパソコンに採用されている。
2."Swing"は、NASAが開発した、人間に似たボディーと機能を持つロボット(Humanoid Robot)に採用された。
NASAは、Project M計画で、1,000日内に月に到達させる計画。
Dow Kokam:2010年に、ミシガン州に新工場建設を開始
Dow Kokam:ミシガン州に新工場建設を開始
ミシ
ガン
州新
工場
Dow Chemicalは2009年5月に、Kokam Americaなどと共同でDow Kokamを設立し、自動車向けリチウム
イオン電池の生産工場を建設すると発表。2010年6月に、ミシガン州Midlandに新工場建設を開始した。フ
ル稼働時には、年間EVまたはHEV 6万台分のリチウムイオン電池を生産する。
資料:Dow Chemical広報資料 2010.6.21
(注)Kokamは韓国の化学メーカーで、リチウムポリマー電池も開発した。米国子会社のKokam Americaは、ミズーリ
州の工場で、軍関連や医療機器などニッチ分野向けにリチウムポリマー電池を生産してきた。
Tesla Motors:民生用電池を活用するシステムを、Daimlerとトヨタに供給
Tesla Motorsは、高級EV Tesla Roadsterを生産・販売している新興EVメーカー。パソコン用など民生用リチウム
イオン電池を大量に(Roadsterでは約6,800個)繋げる独自の電池システムを採用している。
民生用電池を活用したシステムは、量産効果などでコストが車載用電池の1/3程度とされ、Tesla Motorsは既に
DaimlerのSmart fortwo EVに供給し、A-Class EVにも供給予定。またトヨタと共同開発しているトヨタRAV4ベース
のEV試作車に搭載している。
(注)1.パナソニックは、Tesla Motorsの2番目のモデル Model Sに、民生用リチウムイオン電池を供給する。Tesla
以外の自動車メーカーのEVへの納入も狙う。
2.三洋電機は、民生用リチウムイオン電池を活用する、軽車両向け動力用電池を開発し、2010年にヤマハ発
動機の電動二輪車とスズキの電動スクーター試作車に供給した。四輪HEVやEV用電池システムも開発して
いる。
Coda Automotive:中国企業と合弁生産し、米国工場建設も計画
Coda Automotiveは、中型EV Codaセダンを中国ハルピンのHafei(哈飛汽車)で生産し、2010年第4四半期に米
国California州で発売する。Coda Automotiveと天津力神電池(Lishen Power Battery)の合弁会社、Lio Energy
Systemsが、天津でリチウムイオン電池を生産し供給する。
将来は、米国にCodaセダン組立工場と、リチウムイオン電池工場を建設するとしている。
GMと伊藤忠が、全固体電池を開発するSakti3に出資
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GMと伊藤忠の投資会社が、全固体電池開発ベンチャーSakti3に投資
2010年9月、GMの投資会社General Motors Venturesと伊藤忠商事のIT関連事業への投資会社 伊藤忠テクノ
ロジーベンチャーズは、GMが320万ドル、伊藤忠が 100万ドル、計420万ドルを、全固体リチウムイオン電池開発
ベンチャーのSakti3に投資すると発表した。
Sakti3は、2007年にミシガン大学で設立され、全固体電池の開発を進めている。投資会社Khosla Ventures、
BeringeaとThe Michigan Economic Development Corporationが支援している。
固体電池は、通常の液体溶解質の替わりに固体溶解質を使用するもので、自動車用電池としてエネルギー密度
を現行品より高め、安全性にも寄与するとされている。
資料:GM広報資料 2010.9.10
(注)General Motors Venturesは2010年6月、自動車や輸送部門向けの革新的技術を開発する企業を支援するた
め設立された。8月に、商用PHEVを開発する新興メーカーBright Automotiveに500万ドルを出資した。
Electrovaya:Tata Indica Vista EV、Chrysler Ram PHEVに供給
カナダのリチウムイオン電池メーカーElectrovayaは、インドのTata Motorsが2010年秋に欧州で発売するIndica
Vista EVにリチウムイオン電池を供給する。
Chryslerが140台生産するRam PHEV用電池も受注した。Chryslerが生産、販売するFiat500 EV用電池を受注す
る可能性も高いとされている。
Electrovaya:Tata Indica Vista EV、Chrysler Ram PHEVに供給
Tata Motors
Electrovayaは、インドのTata MotorsのIndica Vista EVに、リチウムイオン電池を供給する。
(Indica Vista
Indica Vista EVは、ノルウェーで生産し2010年秋に英国とスカンジナビア諸国で発売する。2011
EV)
年にインド市場に投入するとされている。
Electrovayaは、ChryslerのRam PHEVに、リチウムイオン電池を供給する。Chryslerは 140台
のRam PHEVを生産し、3年間にわたりテスト走行を行う。
Chrysler
(Ram PHEV)
Chryslerは、2012年に発売するFiat500 EV用電池をA123 Systemsから調達する協議を進めて
いたが、2010年8月に契約を解除した。Electrovayaから調達する可能性が高いとされている。
HEROElectric
(電動二輪車)
Electrovayaは2009年 12月、インドの二輪車メーカーHEROGroupの子会社である
HEROElectricと、電動二輪車(スクーターとバイク)用リチウムイオン電池を生産する合弁会社設
立について合意した。HEROElectricは、鉛電池を搭載する二輪車EVを生産している。
資料:Electrovaya 広報資料 2009.12.9/2010.3.24、Chrysler広報資料 2010.3.22
LG化学:自動車メーカー8社から受注、韓国と米国に新工場を建設
LG化学は、2010年に大量受注し、10月までに受注した自動車メーカーは累計8社(現代自動車、起亜自動車、
GM、Ford、長安汽車、Volvo、Renault、CT&T)となった。現在も自動車メーカー2~3社と商談中で、2010年内に
10社からの受注を目指すとされる。三菱自動車と共同開発する計画も報道されている。
急増する受注に対応し、2009年9月に韓国の忠清北道に新工場建設を開始、2010年7月に米国ミシガン州に新工
場建設を開始。現代モービスと合弁で、現代自動車グループ向け電池セルをパック化する工場も建設する。
Renaultからの受注に対応するため、欧州生産拠点の構築も検討中とされる。
LG化学:自動車メーカー8社から受注
LG化学は、現代自動車初のガソリンエンジンベースのHEV Sonataにリチウムイオン電池を供給す
現代自動
車
る。Sonata HEVは、2010年内に3,500台生産し、まず米国市場に投入。2011年には、韓国でも発売
する。
起亜自動
車
LG化学は、現代自動車と起亜自動車が2009年に発売したLPGエンジンベースのHEV、Avante
LPi HybridとForte LPi Hybridに供給している。
GM
(Chevrolet
Volt)
GMが、2010年第4四半期に発売するPHEV Chevrolet Voltに、リチウムイオン電池を供給する。
GMは、2010年7月、Voltの生産台数を、当初計画の年3万台から、2012年4.5万台に上方修正した。
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GMは、GM Daewoo、LG化学、LG Electronics(モーター/インバータを担当)と共同で、Chevrolet
GM
Cruze EVを開発した。2010年10月までにソウル市内でテスト走行を開始し、2010年内に他の大都市
(Chevrolet でも行う。
Cruze EV) Cruze EVは、LG化学製の、容量31kWhの電池を搭載し、最高出力は150kW。1回の充電により
160km走行でき、最高速度は165km/h。
LG化学の米国子会社Compact Powerは、Fordが2011年に発売するFord Focus Electricに、リチ
Ford
ウムイオン電池を供給する。当初は韓国のLG化学が製造するセルを米国内でパック化し、2012年3
月からミシガン州に建設する新工場でセルを生産する。
商用車のHEVシステムを生産するEatonは、2010年7月、LG 化学の米国子会社Compact Powerの
Eaton
(商用車
HEV)
リチウムイオン電池を採用すると発表した。契約期間は4年間。
EatonのHybridシステムとPHEVシステムは、DAF, Freightliner, Ford, International, Iveco,
Mercedes-Benzなど幅広いブランドの商用車に採用され、FedEx, UPS, Coca-Colaなどの集配車が
利用している。
2010年2月、中国の長安汽車と、リチウムイオン電池の共同開発で提携した。2010年後半にも、
長安汽車
2009年6月に発売したHEV"杰勛"(現行車はニッケル水素電池を搭載)にLG化学製リチウムイオン
電池を搭載する見込み。
Volvo
2010年4月、LG化学は、Volvoが2012年に発売するV70 PHEVにリチウムイオン電池を供給する契
約を結んだ。制御システムなどを組み込んだパックとして供給する。
2010年10月、Renaultから受注したと発表。Renaultが2011年から量産するEVに供給する。LG化学
が受注したなかで、最大の供給量になるとしている。
Renault
Renault-日産では、日産が2010年末に日米欧でEV Leafを発売し、2011年に座間事業所でリチウ
ムイオン電池6.5万台分を生産する計画だが、Renaultが2011年から生産するEV用のリチウムイオン
電池が不足している、また近い将来にRenaultが必要とする規模でリチウムイオン電池を生産可能な
電池メーカーは、LG化学 1社のみとされる。
CT&T
三菱自動
車
2009年10月、韓国のEVメーカーCT&Tにリチウムイオン電池を供給すると発表。
2010年9月、三菱自動車とリチウムイオン電池の共同開発を行うと報道された。LG化学がデジタル
家電で培った低コストの生産技術を活用する狙いとされる。
資料:現代自動車広報資料 2010.9.16、Ford広報資料 2010.7.13、Eaton広報資料 2010.7.15
LG化学:韓国と米国に、新工場を建設
米国
2010年7月、米国ミシガン州に、総額303百万ドルを投資するリチウムイオン電池新工場の起工式を
ミシガン州 行った(米国政府が151百万ドルを支援)。2012年3月にセルの生産を開始し、2013年までに年間EV
新工場
韓国の新
工場
6万台分の生産能力を構築して、Ford Focus EV、GMのChevrolet Volt PHEVに供給する。
2009年9月、中部の忠清北道梧倉に新工場の建設を開始。2013年までに 1兆ウォン(約740億円)
を投資し、2015年に車載用電池の売上高2兆ウォン、グローバルシェア20%を目指すとしている。
現代モー
ビス
と合弁の
パック化工
2010年2月、LG化学と現代モービスは、リチウムイオン電池の電池パックを生産する合弁会社HL
GreenPowerを設立した。資本金は290億ウォンで、現代モービスが51%、LG化学が49%を出資。年20
万台分を組立てる新工場を建設し、2010年下半期からLG化学製セルのパック化を開始、2014年まで
に年産40万台分に増強する。
場
資料:LG化学広報資料 2009年9月、現代モービス広報資料 2010.2.11
SK エナジー:Daimlerの商用車と、現代自のEV用電池を受注
2009年10月、SK エナジーはDaimlerから受注し、三菱ふそうのHEVに供給すると発表した。SK Energyは、現代
自動車が発表したEV BlueOn用電池も受注し、韓国の忠清南道瑞山市に新工場を建設し、2012年に生産を開始す
る。
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SKエナジー:Daimlerの商用車、現代自動車のEV用電池を受注
新工場建
設
現代自動
車
Daimler
Group
韓国の石油精製と石油化学大手のSKエナジーは、2010年7月、忠清南道瑞山市(Seosan)に、リチ
ウムイオン電池工場を建設すると発表した。2012年に完工予定で、年間Hybrid車50万台の設備を構
築する。
現代自動車が、2010年9月に試乗会を実施した新開発EV "BlueOn"にリチウムイオン電池を供給
する。"BlueOn"は小型乗用車 i10ベースで開発し、政府機関等によるテスト走行を経て、2013年に
本格量産する計画。
SK エナジー は、2009年10月、Daimler からリチウムイオン電池を受注し、まず三菱ふそうの HEV
商用車に供給すると発表した。2015年までに投入する次期型Canter HEVに搭載するとされる。現行
モデルに搭載する日立製電池に比べ、10%以上のコスト低減を見込む。
資料:SKエナジー広報資料 2009.10.25、Daimler広報資料 2010.9.24
(注) 現代自動車は、リチウムイオン電池の調達で、LG化学、Samsung SDI、SKエナジーの韓国 3社を競わせる方
1. 針とされる。
2-1.三菱ふそうは、Daimlerグループの商用車HEV開発拠点の役割を担っており、Daimlerグループの中大型商
用車HEVの開発を開始した。中型AtegoシリーズHEVは、2010年内に量販を開始する。
2-2.また三菱ふそうは2010年9月に、ドイツHanoverで開かれたIAA商用車ショーに、Canter E-Cell (EV)を出展
した。近い将来量産する見込み。
SB LiMotive:BMWのMegacity Vehicleに供給
SB LiMotiveは、2008年9月に韓国のSamsung SDIとRobert Boschが合弁設立した。BMWが2013年から量産を
開始するEV Megacity Vehicleに搭載するリチウムイオン電池を受注し、他にも有望な商談が進行中としている。韓
国の蔚山(Ulsan)に建設した新工場に、2012年までに年間EV 2万台分の生産能力を構築する。
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