五所川原市住生活基本計画 五 所 川 原 市

五所川原市住生活基本計画
平成23年3月
五
所
川
原
市
目
次
序 章 計画のあらまし
1 計画の目的と位置づけ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
1)計画の背景と目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
2)計画の位置づけ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
2 計画の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
1)計画期間(目標年次) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
2)将来世帯フレーム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
3)計画策定の経緯 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
第1章 住まいを取り巻く状況
1 居住者の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
1)人口・世帯 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
2)地域別人口・世帯 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
3)所有関係 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13
4)居住面積 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14
2 住宅の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15
1)住宅の現状 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15
2)住宅建設動向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
3)公営住宅等 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24
3 住環境の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26
1)市街化の進展状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26
2)接道状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26
3)市街地開発事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27
4)下水道 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27
4 住まいづくりに関する市民意識 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28
1)調査概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28
2)住宅・住環境の評価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29
3)永住意向とその理由 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30
4)今後の住まいについて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31
5)市が取り組むべき住宅・住環境施策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33
6)主な自由意見 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35
5 住宅政策に関する既定計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36
1)青森県住生活基本計画 (平成 18 年度~平成 27 年度) ・・・・・・・・・・・・ 36
2)五所川原市総合計画
(平成 19 年度~平成 26 年度) ・・・・・・・・・・・・ 38
6 住まいづくりの課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40
1)居住者からみた課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40
2)住宅からみた課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41
3)住環境からみた課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43
第2章 住宅施策の理念・目標
1 基本理念 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 46
2 施策の目標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 47
3 施策の体系 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 50
第3章 住宅施策の展開
目標Ⅰ 安定した居住を確保する住まいづくり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 54
1)ニーズに応じた市営住宅の供給及び適切な管理運営 ・・・・・・・・・・・・ 54
2)要支援者の民間賃貸住宅への入居支援と住宅の確保 ・・・・・・・・・・・・ 55
目標Ⅱ 誰もが住み続けられる住まいづくり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 56
1)快適で、いつまでも利用できる住まいづくり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 56
2)多様なニーズに応じた住まいづくり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 57
目標Ⅲ 環境に配慮した住まいづくり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 58
1)効率的なエネルギー利用を促す住まいづくり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 58
2)循環型住宅市場の形成と地場産材を利用した住まいづくり ・・・・・・ 59
目標Ⅳ 住み慣れた地域で暮らせる住まいづくり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 60
1)雪と共生する住まいづくり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 60
2)みどり豊かで美しい身近な住まいづくり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 61
3)市街地における居住の促進と住環境づくり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 62
4)集落地域における居住の促進と居住環境の維持・向上 ・・・・・・・・・・ 63
目標Ⅴ 安全、安心に暮らせる住まいづくり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 64
1)安心して暮らせる住宅づくり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 64
2)安全で安心な住環境づくり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 65
3)使いやすく健康に暮らせる住宅・住環境づくり ・・・・・・・・・・・・・・・・ 66
第4章 計画実現に向けて
1 住まいづくりの役割と推進体制 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 68
1)住まいづくりの役割 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 68
2)住まいづくりの推進体制 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 69
2 住まいづくりの達成目標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 70
1)住まいづくりの達成水準 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 70
2)住まいづくりの達成指標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 72
五所川原市住宅政策実態調査委員会委員名簿
序 章 計画のあらまし
1
計画の目的と位置づけ
1)計画の背景と目的
(1)計画の背景
近年の急速な少子高齢化の進展、人口減少社会の到来を踏まえ、平成18年6月、現在
及び将来における国民の豊かな住生活を実現するため「住生活基本法」が制定され、同年
9月には、住生活基本法に掲げられた基本理念や基本的施策を具体化し推進するための「住
生活基本計画(全国計画)」が策定された。
住生活基本計画では、基本的な方針のほか「ストック重視」、「市場重視」、「福祉・
まちづくり等の他の行政分野との連携」、「地域の実情を踏まえたきめ細やかな対応」と
いった横断的な視点とともに目標や基本的な施策等が示されている。
青森県においても、『生活創造社会の基盤となる住まいづくりを目指して』を基本理念
とした「青森県住生活基本計画」を平成19年3月に策定している。
(2)計画の目的
本市では、これらの社会的潮流の変化や国、県の住生活基本計画を踏まえ、合併後、新
たな五所川原市の住宅事情における課題に対応し、「五所川原市総合計画」(平成19年
6月)の基本理念である『活力ある・明るく住みよい豊かなまち』の実現を目指して、市
民一人ひとりにとって安心で真に快適さを実感できる住生活を実現するための住宅施策の
基本的方向を定めることが必要となっている。
本計画は、居住特性、住宅事情、公営住宅等の状況、住まいに関する住民意識等を把握
し、上位関連計画と調和を図りながら、課題解決に向けた基本理念・目標を定め、様々な
住宅施策を計画的、総合的に推進するための基本的方向性を示すことを目的としている。
-2-
2)計画の位置づけ
住生活基本計画は、五所川原市の将来像を示す「五所川原市総合計画」(平成19~26
年度)を上位計画とし、住生活基本法に基づき国・県が策定した住生活基本計画に即したも
のであり、他の関連計画との整合を図りながら住宅政策を展開する指針として位置づける。
なお、本市の住宅政策に係る計画は、住生活基本計画のほか、市営住宅のストックを総合
的に活用するためのガイドプランとしての「市営住宅ストック活用計画」、市営住宅の整備、
改善等の方針を示した「市営住宅長寿命化計画」がある。
計画の位置づけ
住生活基本法
市総合計画
(平成18年6月公布・施行)
○将来像:活力ある・明るく住みよい豊かなまち
○住生活基本計画(全国計画)
○計画期間:平成19~26年度
(平成18~27年度)
○青森県住生活基本計画
(平成18~27年度)
即して
推進
五所川原市住宅政策
【住生活基本計画】
関連行政分野
住宅施策の総合計画
連携
【市営住宅ストック活用計画】
市営住宅全般に関する活用の方針
・まちづくり
・環境
・景観
・福祉等
【市営住宅長寿命化計画】
市営住宅全般に関する整備、改善の方針
-3-
2
計画の概要
1)計画期間(目標年次)
本計画は、平成22年度(2010年)から平成31年度(2019年)までの10年間
を計画期間とする。
なお、今後の社会経済情勢の変化及び施策効果に対する評価を踏まえて、必要に応じて見
直しを行うものとする。
計画期間:平成22年度~平成31年度(10年間)
目標年次:平成31年度
2)将来世帯フレーム
本市の人口は、平成17年62,181人(国勢調査)で平成2年以降減少の一途をたどっ
ており、「五所川原市総合計画(後期計画)」では、平成26年度の将来人口を58,000
人と推計している。
一方、普通世帯数は、平成17年21,885世帯(国勢調査)で今なお増加傾向を示して
おり、今後しばらくは、この傾向が続くと予想される。
本計画は、これを踏まえ、目標年次における住宅施策に係る普通世帯数を24,100世帯
と設定する。
平成17年世帯数:21,885世帯 → 平成31年世帯数:24,100世帯
【算定の考え方】
・平成 2 年から平成 17 年の普通世帯数(国勢調査)を基に、各種推計式を用いて平成
31 年の普通世帯数を推計し、相関係数の高い二次曲線式を採用した。
各種推計式による普通世帯算定結果
(世帯)
相関係数
平成 2 年
平成 7 年
平成 12 年
平成 17 年
平成 26 年
平成 31 年
直線式
r=0.9996
19,034
20,044
20,992
21,885
23,600
24,600
対数曲線式
r=0.9997
19,034
20,044
20,992
21,885
23,600
24,600
指数曲線式
r=0.9988
19,034
20,044
20,992
21,885
23,900
25,000
幾何曲線式
r=0.9989
19,034
20,044
20,992
21,885
23,800
25,000
二次曲線式
r=1
19,034
20,044
20,992
21,885
23,300
24,100
修正指数曲線式
r=0.9999
19,034
20,044
20,992
21,885
23,300
23,900
*普通世帯 = 一般世帯 - 間借り・下宿・独身寮単身者
*一般世帯:住居と生計を共にしている人々の集まり又は一戸を構えて住んでいる単身者等。
*相関係数:実績値と理論値の相関性を示し、1に近いほど信頼性が高い。
-4-
3)計画策定の経緯
本計画は、「五所川原市住宅政策実態調査委員会」における以下の審議を経て策定した。
計画策定の経緯
Ⅰ 計画の目的
・背景と目的
・計画の位置づけ
・計画期間
Ⅱ 住まいを取り巻く現状
・居住者の状況
・住宅の状況
・住環境の状況
H21.11.5
第 1 回委員会
Ⅲ 上位計画の整理
・県住宅施策
・市住宅関連施策
Ⅳ
協議結果の反映
Ⅴ 住まいづくりの課題
・居住者からみた課題
・住宅からみた課題
・住環境からみた課題
Ⅶ 住宅施策の展開
・安定した居住を確保する住ま
いづくり
・住み続けられる住まいづくり
・環境に配慮した住まいづくり
・地域で暮らせる住まいづくり
・安全、安心に暮らせる住まい
づくり
H22.2.3
第 2 回委員会
住まいづくりに関する
市民意識調査
・住環境の評価
・今後の住まいと施策
Ⅵ 住宅施策の理念・目標
・基本理念
・施策の目標
・施策の体系
協議結果の反映
H22.11.4
第 3 回委員会
-5-
Ⅷ 計画実現に向けて
・役割と推進体制
・達成目標
第1章
住まいを取り巻く状況
1
居住者の状況
1)人口・世帯
(1)総人口・総世帯
・人口は、平成17 年62,181人(国勢調査)で、平成2年以降減少の一途をたどってい
る。
・総世帯数は、平成17 年22,067世帯で、平成2年以降増加傾向にあるが伸びは鈍化し
てきており、住宅施策の対象となる普通世帯数(P4下表参照)も同様である。
・総世帯当たり人員は、平成17 年2.82人/世帯で、平成2年以降減少傾向にある。
・青森県全体の世帯当たり人員は、2.81人/世帯(平成17 年)で、県全体よりわずかに
多くなっている。
*総世帯 = 一般世帯+施設等の世帯
*一般世帯:住居と生計を共にしている人々の集まり又は一戸を構えて住んでいる単身者。
*施設等の世帯:病院等の入院者や社会施設等の入居者等。
*普通世帯 = 一般世帯 - 間借り・下宿・独身寮単身者
総人口・総世帯数・普通世帯数推移
人口(人)
70,000
63,843
総世帯(世帯)
63,383
普通世帯(世帯)
63,208
62,181
60,000
50,000
40,000
30,000
20,000
19,321 19,034
20,369 20,044
21,412 20,992
22,067 21,885
平成2年
平成7年
平成12年
平成17年
10,000
0
世帯当たり人員推移
(人/総世帯)
3.40
3.30
3.30
3.20
3.11
3.10
2.95
3.00
2.90
2.82
2.81
平成17年
青森県
2.80
2.70
2.60
2.50
平成2年
平成7年
平成12年
(国勢調査、H2~H12 は旧市町村合計値)
-8-
(2)年齢構成
・年少人口(0~14歳)構成は、平成2年19.0%から平成17 年13.8%に減少して
いる。
・老年人口(65歳以上)構成は、平成2年14.1%から平成17 年25.0%に増加して
いる。
・青森県全体と比較すると、年少人口の割合が低く、老年人口の割合が高くなっている。
人口構成比推移
年少人口(0~14歳)
平成2年
平成7年
生産年齢人口(15~64歳)
19.0%
67.0%
16.9%
平成12年
15.3%
平成17年
13.8%
青森 県
13.9%
老年人口(65歳以上)
14.1%
65.8%
17.3%
63.5%
21.2%
61.1%
25.0%
63.4%
22.7%
(国勢調査、H2~H12 は旧市町村合計値)
(3)世帯人員
・世帯人員は、1 人・2人世帯の割合が増加傾向を示しており、平成17 年52.2%に対し
て青森県全体は51.8%で、県内でも小規模世帯の割合が高くなっている。
人員別世帯数割合推移
1人
平成7年
平成12年
19.7%
21.7%
2人
3人
25.1%
4人
19.5%
26.6%
19.2%
5人以上
16.8%
16.4%
18.8%
16.0%
平成17年
24.0%
28.2%
19.4%
15.3%
13.1%
青森 県
25.4%
26.4%
19.4%
15.2%
13.5%
(国勢調査、H7~H12 は旧市町村合計値)
-9-
(4)世帯構成
・夫婦のみの世帯、夫婦と子供から成る世帯、男親と子供から成る世帯、女親と子供から成
る世帯の合計である核家族世帯の構成は、平成17 年54.7%で、世帯割合は増加してお
り、青森県全体を上回って核家族化が進んでいる。
・核家族世帯の内訳をみると、夫婦のみの世帯及び女親と子供から成る世帯の割合が増加し、
夫婦と子供から成る世帯の割合が減少している。
核家族世帯割合推移
平成7年
54.2%
平成12年
54.6%
平成17年
54.7%
青森 県
54.2%
核家族世帯内訳割合推移
18.1%
夫婦のみの世帯
19.0%
19.4%
27.2%
夫婦と子供から成る世帯
26.0%
24.3%
1.0%
男親と子供から成る世帯
1.0%
1.2%
8.0%
女親と子供から成る世帯
平成7年
平成12年
平成17年
8.6%
9.8%
(国勢調査、H7~H12 は旧市町村合計値)
- 10 -
(5)高齢者世帯
・高齢者世帯(65歳以上の親族がいる世帯)は、平成17年10,281世帯で単身世帯(6
5歳以上)、夫婦のみ世帯(夫65歳以上、妻60歳以上)ともに増加傾向にある。
・高齢者世帯が全世帯に占める割合は46.7%で、青森県全体の38.6%と比較すると高
い割合となっている。
高齢者世帯数推移(世帯)
高齢者世帯
(世帯)
単身世帯
夫婦のみ世帯
11,000
10,281
10,000
9,062
9,000
8,000
7,649
7,000
6,000
5,000
4,000
3,000
2,000
1,214 1,303
2,197 2,222
1,677 1,806
1,000
平成7年
平成12年
平成17年
高齢者世帯割合推移
高齢者世帯
37.6%
平成7年
単身世帯
6.0%
6.4%
夫婦のみ世帯
42.8%
平成12年
7.9%
8.5%
46.7%
平成17年
10.0%
10.1%
38.6%
青森 県
8.2%
8.8%
(国勢調査、H7~H12 は旧市町村合計値)
- 11 -
2)地域別人口・世帯
・人口は、五所川原地域が平成12年をピークに減少に転じ、金木地域、市浦地域では一貫し
て減少傾向にある。
・世帯数は、五所川原地域で増加し、金木地域で横ばい、市浦地域で減少傾向にある。
・世帯当たり人員は、五所川原地域をはじめ、すべての地域で減少傾向にあるが、世帯規模が
大きいのは金木地域である。
地域別人口推移(人)
地域別世帯推移(世帯)
(世帯)
(人)
60,000
50,000
20,000
47,966
48,549 49,193
18,000
48,744
16,000
15,761
16,814
17,457
14,672
14,000
40,000
五所川原
金木
30,000
市浦
12,000
五所川原
10,000
金木
市浦
8,000
20,000
12,509
11,761
11,104
6,000
10,797
4,000
10,000
3,368
3,073
2,911
2,000
2,640
0
3,605
3,594
3,598
3,655
1,044
1,014
1,000
955
0
平成2年 平成7年 平成12年 平成17年
平成2年 平成7年 平成12年 平成17年
地域別世帯当たり人員推移(人/世帯)
(人/世帯)
3.50
3.47
3.40
3.30
3.20
3.27
3.23
3.10
3.00
3.27
3.08
3.03
2.90
五所川原
3.09
金木
2.93
2.91
2.80
2.95
市浦
2.79
2.76
2.70
2.60
平成2年
平成7年
平成12年 平成17年
(国勢調査、H2~H12 は旧市町村合計値)
- 12 -
3)所有関係
(1)勤労者世帯
・高齢者世帯を除く勤労者世帯の住宅の所有関係は、平成17年で持家が59.6%、民間借
家が24.4%で、持ち家率が減少し、民間借家の割合が増加傾向にある。
・青森県全体と比べると、民営借家の割合が低く、持ち家、公的借家[公営、都市機構・公社
の借家の合計(雇用促進住宅含む)]の割合が高くなっている。
住宅所有関係別世帯比率の推移(勤労者世帯)
持ち 家
平成7年
青森 県
民営借家
65.3%
平成12年
平成17年
公的借家
給与住宅
13.7%
62.7%
17.4%
13.6%
59.6%
20.2%
13.2%
56.0%
24.4%
6.1%
33.2%
3.6%
3.5%
2.8%
4.8%
(国勢調査、H7~H12 は旧市町村合計値)
給与住宅:社宅,公務員住宅などのように,会社,団体,官公庁などが所有又は管理して,その職
員を職務の都合上又は給与の一部として居住させている住宅(会社又は雇主が借りてい
る一般の住宅にその従業員が住んでいる場合を含む。)。この場合,家賃の支払の有無
を問わない。
(2)高齢者世帯
・高齢者世帯の住宅の所有関係は、平成17年で持ち家が90.6%、民営借家が4.1%で、
持ち家の割合が高いが、民営借家の割合は増加傾向にある。
・青森県全体と比べると、民営借家の割合が低く、公的借家の割合が高くなっている。
住宅所有関係別世帯比率の推移(高齢者世帯)
持ち 家
公的借家
民営借家
給与住宅
平成7年
93.2%
3.9% 2.7%0.3%
平成12年
92.3%
4.3%3.2%0.2%
平成17年
90.6%
5.1% 4.1% 0.2%
青森 県
91.4%
2.3%6.1% 0.2%
(国勢調査、H7~H12 は旧市町村合計値)
- 13 -
4)居住面積
(1)1世帯当たりの延べ面積
・1世帯当たりの延べ面積は、平成17年で持家153.3㎡/世帯、公的借家57.6㎡/世
帯、民営借家51.2㎡/世帯となっており、それぞれ青森県全体を上回っている。
1世帯当たりの延べ面積(㎡/世帯)
(㎡/世帯)
五所川原市
青森 県
180.0
160.0
153.3
146.0
140.0
120.0
100.0
72.2
80.0
60.0
57.6 57.3
51.2 50.0
公的借家
民営借家
63.3
40.0
20.0
0.0
持ち家
給与住宅
(平成17年国勢調査)
(2)1人当たりの延べ面積
・1人当たりの延べ面積は、平成17年で持家が51.0㎡/人、公的借家24.8㎡/人、民
営借家27.8㎡/人となっており、それぞれ青森県全体を上回っている。
1人当たりの延べ面積の推移(㎡/人)
(㎡/人)
五所川原市
青森 県
60.0
51.0
50.0
47.4
40.0
33.8
30.0
24.8 23.0
27.8 26.2
27.9
民営借家
給与住宅
20.0
10.0
0.0
持ち家
公的借家
(平成17年国勢調査)
- 14 -
2
住宅の状況
1)住宅の現状
(1)住宅総数・空家
①住宅総数
・住宅総数は、平成20年25,760戸であり、居住世帯のある住宅が21,730戸(8
4.4%)である。
②空家状況
・空家は3,990戸、空家率は15.5%になっており、青森県全体の14.6%と比較する
と高い割合である。
・空家の内訳をみると、一戸建では8割以上が二次的住宅、賃貸用住宅、売却用住宅以外で
あり、共同住宅他では約8割が賃貸用住宅である。
・全借家5,430戸(平成20年)に占める賃貸用住宅の空家率は、30.4%に達してい
る。
住宅数
住宅総数
居住世帯あり
(戸)
(戸)
森
県
空家
その他
25,760
21,730
3,990
40
100.0%
84.4%
15.5%
0.1%
580,800
493,500
84,700
2,600
100.0%
85.0%
14.6%
0.4%
五所川原市
青
居住世帯なし(戸)
*その他は一時現在者のみ及び建築中
(平成 20 年住宅・土地統計調査)
一時現在者のみ:昼間だけ使用しているとか,何人かの人が交代で寝泊まりしているなど,そこにふだ
ん居住している者が一人もいない住宅。
空家内訳(五所川原市)
空家総数
一戸建
共同住宅他
総
数
二次的住宅
賃貸用住宅
売却用住宅
その他住宅
2,090
120
160
80
1,730
100.0%
5.7%
7.7%
3.8%
82.8%
1,900
-
1,490
-
410
100.0%
-
78.4%
-
21.6%
3,990
120
1,650
80
2,140
100.0%
3.0%
41.4%
2.0%
53.6%
(平成 20 年住宅・土地統計調査)
*二次的住宅:週末や休暇時に避暑・避寒・保養などの目的で使用される住宅でふだんは人が住んで
いない住宅及びふだん住んでいる住宅とは別に,残業で遅くなったときに寝泊まりす
るなどたまに寝泊まりしている人がいる住宅。
*その他住宅:転勤・入院などのため居住世帯が長期にわたって不在の住宅や建て替えなどのために
取り壊すことになっている住宅等。
- 15 -
(2)住宅の建て方
・持ち家は一戸建、借家は共同住宅の割合が高いが、青森県全体と比較すると、持ち家は一
戸建の割合が高く、借家は共同住宅の割合が県全体より高い状況である。
・五所川原市には、持ち家の共同住宅はない。
建て方割合(五所川原市)
一戸 建
長屋 建
共同住宅
0.4% 0.0%
持ち家
借 家
99.6%
21.2%
10.9%
67.7%
建て方割合(青森県)
一戸 建
長屋 建
共同住宅
0.5% 1.2%
持ち家
借 家
97.9%
22.7%
11.3%
65.6%
*その他(工場や事務所などの一部が住宅となっているような場合)は除く。 (平成 20 年住宅・土地統計調査)
(3)住宅の構造
・持ち家はほとんどが木造であり、借家は木造が58.4%と非木造の割合もかなりある。
・青森県全体と比較すると、持ち家は木造の割合が高く、借家は非木造の割合が県全体より
高い状況である。
構造割合(五所川原市)
木造
持ち家
借 家
非木造
99.1%
58.4%
0.9%
41.6%
構造割合(青森県)
木造
持ち家
借 家
非木造
98.1%
68.4%
1.9%
31.6%
(平成 20 年住宅・土地統計調査)
- 16 -
(4)住宅の建築時期
・耐震設計基準が改正された昭和56年以前に建築され、耐震性に不安が残る住宅は、持ち
家44.4%、借家34.7%で持ち家の割合が高く、青森県全体と比較すると、持ち家、
借家とも県全体より高い割合である。
建築時期割合(五所川原市)
S36~ 45
S35以前
持ち家
11.6%
借 家
2.9% 5.3%
11.1%
S46 ~ 55
S56~ H2
21.7%
H3 ~ 12
20.8%
26.5%
H13 ~ 20.9
22.0%
16.4%
12.8%
30.3%
18.6%
建築時期割合(青森県)
S35以前
持ち家
借 家
8.3%
S36~45
10.1%
3.0%6.4%
S46~55
22.9%
20.7%
S56~H2
H3~12
20.5%
H13~15.9
23.5%
21.9%
14.6%
26.8%
21.2%
(平成 20 年住宅・土地統計調査)
(5)住宅の規模
・持ち家は、一戸建、長屋建ともに青森県全体を上回り、借家は、一戸建、共同住宅が県全
体を上回っている。
1住宅当たり延べ面積(㎡/住宅)
(五所川原市)
一戸 建
長屋 建
(青森県)
共同住宅
一戸 建
長屋 建
共同住宅
(㎡/住宅)
(㎡/住宅)
154.4 148.3
153.5
125.5
94.1
77.6
84.9
55.0
44.6 43.2
43.1
0.0
持ち家
借 家
持ち家
借 家
(平成 20 年住宅・土地統計調査)
- 17 -
(6)住宅の高齢者設備
①設置状況
・高齢者のための設備が1つ以上ある住宅(持ち家・借家)は47.4%で設備はないを下回
っているが、
青森県全体と比較すると、設備が1つ以上ある住宅の割合は高くなっている。
高齢者のための設備状況別住宅割合
設備がある
設備はない
五所川原市
47.4%
52.6%
青森県
46.9%
53.1%
(平成 20 年住宅・土地統計調査)
②設置内容
・「手すりがある」が全住宅の37.4%、
「またぎやすい高さの浴槽」が全住宅の21.6%、
「段差のない屋内」が全住宅の16.2%である。
・青森県全体と比較すると、「手すりがある」がほぼ同じで、「またぎやすい高さの浴槽」
がやや高く、その他の内容は県全体よりやや低い割合である。
高齢者のための設備がある住宅の内容別割合(全住宅)
37.4%
手すりがある
37.3%
21.6%
またぎやすい高さの浴槽
19.9%
13.8%
廊下などの幅が車椅子で通行可能
五所川原市
15.2%
青森県
16.2%
段差のない屋内
17.4%
道路から玄関まで車椅子で通行可能
7.6%
9.1%
(平成 20 年住宅・土地統計調査)
- 18 -
③工事状況
・高齢者等のための工事を行った持ち家は、8.2%と1割にも満たないが、青森県全体と同
じ割合である。
高齢者等のための工事を行った割合(持ち家)
工事をした
(平成15年住宅・土地統計調査)
工事をしていない
五所川原市
8.2%
91.8%
青森県
8.2%
91.8%
(平成 20 年住宅・土地統計調査)
④工事内容
・工事の内容をみると、「階段や廊下の手すりの設置」が持ち家の4.1%、「トイレの工事」
が持ち家の3.9%、「浴室の工事」が持ち家の2.9%の順となっている。
・青森県全体と比較すると、「階段や廊下の手すりの設置」「屋内の段差の解消」の割合が
高く、「浴室の工事」「トイレの工事」の割合が低い。
工事内容の内訳(持ち家)
4.1%
階段や廊下の手すりの設置
3.6%
屋内の段差の解消
1.2%
1.0%
五所川原市
青森県
2.9%
浴室の工事
3.1%
3.9%
トイレの工事
4.3%
(平成 20 年住宅・土地統計調査)
- 19 -
(7)住宅の耐震改修化
・住宅の耐震改修工事を行った持ち家の割合は、
2.7%と青森県全体と同様低い状況である。
・内容をみると、「金具による補強」の割合が最も高く、「壁の新設・補強」と「筋かいの設
置」が同じ割合である。
・青森県全体と比較すると、「その他」を除き、いずれも割合が低い。
住宅の耐震改修工事を行った持ち家の割合
五所川原市
2.7%
青森県
2.7%
(平成 20 年住宅・土地統計調査)
住宅の耐震改修工事を行った持ち家の内容別割合
31.8%
壁の新設・補強
41.5%
五所川原市
31.8%
筋かいの設置
青森県
36.2%
25.0%
基礎の補強
44.7%
36.4%
金具による補強
その他
39.4%
20.5%
12.8%
(平成 20 年住宅・土地統計調査)
*その他:腐ったり,シロアリなどの被害のあった部材の交換や屋根ふき材を重いかわらか
ら軽い金属板などに交換し,建物の重量を軽くするなどの工事。
- 20 -
(8)住宅の省エネルギー
・太陽熱を利用した温水機器等がある住宅の割合は低く、持ち家で1.7%、借家で0.6%
である。
・太陽光を利用した発電機器がある住宅の割合はさらに低く、持ち家で0.6%、借家は0%
である。
・二重サッシ又は複層ガラスの窓がある(すべて)住宅は、持ち家で37.7%、借家で40.
6%となっている。
・青森県全体と比較しても、省エネルギー設備等のある住宅の割合はほぼ同じである。
省エネルギー設備等のある住宅割合(五所川原市)
太陽熱を利用した温水機器等がある
太陽光を利用した発電機器がある
1.7%
0.6%
持ち家
借 家
0.6%
0.0%
37.7%
40.6%
二重サッシ又は複層ガラスの窓がある( すべて)
33.5%
二重サッシ又は複層ガラスの窓がある(一部)
26.3%
(平成 20 年住宅・土地統計調査)
省エネルギー設備等のある住宅割合(青森県)
太陽熱を利用した温水機器等がある
太陽光を利用した発電機器がある
2.4%
0.4%
持ち家
借 家
0.6%
0.1%
40.3%
34.8%
二重サッシ又は複層ガラスの窓がある( すべて)
33.5%
二重サッシ又は複層ガラスの窓がある(一部)
25.4%
(平成 20 年住宅・土地統計調査)
- 21 -
(9)居住面積水準
①最低居住面積水準
・世帯人員に応じて、健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積に関
する最低居住面積水準未満の住宅割合は、給与住宅が32.1%と最も高く、次いで民営借
家が12.9%となっている。
・青森県全体と比較すると、持ち家以外は県全体より最低居住面積水準未満の住宅割合が高
い。
最低居住面積水準未満割合
水準以上
持ち家
13.3%
86.7%
公営の借家
6.3%
93.7%
民営借家
12.9%
87.1%
給与住宅
32.1%
67.9%
持ち家
0.1%
99.9%
借家
青森県
0.0%
100.0%
借家
五所川原市
水準未満
8.9%
91.1%
公営の借家
5.1%
94.9%
民営借家
9.7%
90.3%
給与住宅
6.9%
93.1%
(平成 20 年住宅・土地統計調査)
②誘導居住面積水準
・世帯人員に応じて、豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するた
めに必要と考えられる住宅の面積に関する誘導居住面積水準未満の住宅割合は、持ち家で
15.2%、公営の借家は53.1%、民営借家で61.5%と民営の借家の割合が高い。
・青森県全体と比較すると、持ち家はほぼ同じで給与住宅の誘導居住面積水準未満の住宅割
合が高く、公営の借家及び民営借家の住宅割合は低い。
誘導居住面積水準未満割合
水準以上
持ち家
借家
五所川原市
給与住宅
61.0%
39.0%
青森県
公営の借家
民営借家
給与住宅
53.1%
46.9%
61.5%
38.5%
76.4%
23.6%
持ち家
借家
15.2%
84.8%
公営の借家
民営借家
水準未満
15.4%
84.6%
64.6%
35.4%
60.1%
39.9%
66.6%
33.4%
50.5%
49.5%
(平成 20 年住宅・土地統計調査)
- 22 -
2)住宅建設動向
(1)新設住宅数
・持ち家は年間124戸~164戸、貸家は66戸~137戸、分譲住宅は16戸~41戸
となっている。
新設住宅戸数推移(戸)
持
(戸)
180
160
140
120
100
80
60
40
20
0
家
貸
家
164
163
分譲住宅
163
137
124
75
67
66
41
平成16年度
16
21
21
平成17年度
平成18年度
平成19年度
(建築統計年報)
(2)新設住宅規模
・持ち家は概ね153~163㎡/戸、貸家は概ね56~65㎡/戸、分譲住宅は概ね77~
117㎡/戸となっている。
新設住宅規模推移(㎡/戸)
持
(㎡/戸)
180.0
160.0
140.0
120.0
100.0
80.0
60.0
40.0
20.0
0.0
163.3
家
貸
家
153.3
分譲住宅
155.2
153.4
116.9
106.7
94.4
76.9
56.0
平成16年度
64.7
62.4
57.8
平成17年度
平成18年度
平成19年度
(建築統計年報)
- 23 -
3)公営住宅等
(1)県営住宅
・県営住宅は、3団地で45棟398戸あり、五所川原地域に立地している。
・建設年度は、昭和51年~平成14年で、構造的にみると、耐火構造が多い。
・最も新しいのは、建替えにより整備した新宮団地25棟102戸で、構造階数は木造平家・
2階建である。
・新宮団地には、公営住宅以外に中堅所得層のファミリーを対象とした特定公共賃貸住宅5
戸(木造2階建)が整備されている。
名
称
位
松島
県営住宅概要
棟数
戸数
建設年度
(棟)
(戸)
置
松島町
しんみや
6
56
H2~H4
耐3
新宮
若葉
25
102
H10~H14
広田
みどり町
14
240
S51~S54
45
398
合計(3 団地)
木:木造
耐:耐火構造
L:リビング
D:ダイニング
構造階数
間取り
2DK.3DK
木平、木 2 2LDK.3LDK
耐 4・5
K:キッチン
3K.3LDK
(平成 22 年 4 月 1 日現在)
(2)市営住宅
・市営住宅は、21団地で354棟1,689戸で、金木地域に多くの団地が立地している。
・建設年度は、昭和28年~平成21年で、構造的にみると、簡易耐火構造が多いが、五所
川原地域の市街地に立地する団地では中層の耐火構造も相当程度ある。
・最も新しいさくら団地は、平成18年度から整備をはじめ、平成22年まで整備する予定
であり、完了時には31棟83戸となる。
・耐震設計基準が改正された昭和56年以前に建築された住棟割合は、55.9%であるが、
耐震性に問題のない住棟(広田団地中層住宅15棟)を除く51.7%が、耐震性に不安が
残る住棟である。
・耐用年数の経過状況をみると、耐用年数を経過していないのは棟数65.3%、戸数81.
9%であり、4割近くの住棟が耐用年数を経過している。
建設年度別棟数・戸数
昭和 40 年以前
棟数
43
12.1%
昭和 41~55 年
戸数
棟数
43
2.5%
昭和 56 年以降
戸数
155
43.8%
棟数
751
44.5%
156
44.1%
戸数
895
53.0%
(平成 22 年 4 月 1 日現在)
耐用年数経過状況別棟数・戸数
経過しない
棟数
231
65.3%
経過して 10 年以内
戸数
1,383
81.9%
棟数
55
15.5%
経過して 11 年以上
戸数
棟数
195
11.5%
58
16.4%
戸数
101
6.0%
経過して 21 年以上
棟数
10
2.8%
戸数
10
0.6%
耐用年数 木造:30 年 簡易耐火構造:平家建 30 年・2 階建 45 年 耐火構造:70 年(平成 22 年 4 月 1 日現在)
- 24 -
市営住宅概要
名
称
松島
位
置
棟数(棟) 戸数(戸) 建設年度
構造階数
松島町
40
172
H12~H17
新宮
若葉
50
233
S45~S50
簡平、簡 2
広田
みどり町
28
352
S52~S61
簡平、耐 3・4 2LDK 3DK 3LDK
富士見
蓮沼
13
286
S63~H6
耐 3・4
2LDK
3LDK
千鳥
湊字千鳥
13
156
H8~H11
耐3
1LDK
3LDK
金木駅裏
金木町芦野
5
5
S28~S39
木平
1K
金木駅裏第二
金木町芦野
10
35
S48~S49
簡平
2K
朝日
金木町芦野
6
29
S52~S53
簡2
3K
金木
金木町芦野
26
73
S53~H8
木平、簡 2
3DK
第二金木
金木町芦野
25
54
S56~H5
木平、簡 2
2LDK 3DK 3LDK
旭ヶ丘
金木町芦野
8
28
S42
簡平
2K
金木町芦野
6
18
S50~S51
簡平
2K
美晴
金木町芦野
29
29
S34~S40
木平
2K
赤坂
金木町芦野
3
9
S51
簡平
3K
若松
金木町芦野
5
5
S40
木平
2K
芦野
金木町芦野
18
82
S43~S45
簡平
2K
雲雀野
金木町嘉瀬雲雀野
14
14
S40~S41
木平
2K
岬
金木町嘉瀬雲雀野
2
7
S50
簡平
2K
柏木
金木町喜良市千苅
3
11
S50~S51
簡平
2K
さくら
金木町芦野
22
63
H18~H21
木平、木 2
1LDK 2LDK 3LDK
岩井
相内岩井
28
28
S56~H7
木平
2LDK 3DK 3LDK
354
1,689
しんみや
ひばりがおか
雲雀ヶ丘
み はらし
ひばり の
合計(21 団地)
木:木造 簡:簡易耐火構造 耐:耐火構造
木2
間取り
2DK
3DK
1LDK
2LDK
2K
3DK
3LDK
3K
3K
L:リビング D:ダイニング K:キッチン(平成 22 年 4 月 1 日現在)
- 25 -
3
住環境の状況
1)市街化の進展状況
・人口集中地区(DID)の面積は、過去10年間で52ha 拡大し、地区内人口は約200人
増加しているが、人口密度は4.3人/ha 減少し、中心市街地の空洞化とともに、外延化が進
行している。
人口集中地区(DID)面積・人口・人口密度推移
区分
面積(ha)
人口(人)
人口密度(人/ha)
平成 7 年
410
17,336
42.3
平成 12 年
431
16,855
39.1
平成 17 年
462
17,541
38.0
(国勢調査、H7~H12 は旧市町村合計値)
2)接道状況
・幅員が4m未満の道路に接道する住宅の割合は、持ち家が36.3%、借家が27.3%であ
るが、青森県全体と比較すると、低い。
接道幅員割合(旧五所川原市)
2m未満
2~4m未満
4~6m未満
6~10m未満
接道なし
10m以上
2.3%
持ち家
2.8%
33.5%
41.7%
19.6%
0.2%
1.1%
借 家
4.3%
23.0%
36.9%
34.3%
0.4%
接道幅員割合(青森県)
2m未満
持ち家 5.2%
借 家 4.2%
2~4m未満
4~6m未満
32.4%
27.4%
6~10m未満
39.4%
40.2%
10m以上
接道なし
18.7%
22.3%
2.9% 1.4%
3.3%
2.6%
(平成 15 年住宅・土地統計調査)
- 26 -
3)市街地開発事業
・市街地開発事業として五所川原駅周辺の4地区で土地区画整理事業が実施されている。
・駅東部土地区画整理事業、駅東部第二土地区画整理事業、南部土地区画整理事業は、五所川
原駅東側における新市街地整備型の土地区画整理事業であるが、大町二丁目土地区画整理事
業は五所川原駅西側における既成市街地の事業である。
市街地開発事業の実施状況
名
称
事業主体
面積(ha)
事業期間
駅東部土地区画整理事業
五所川原市
39.9
S44~H21
駅東部第二土地区画整理事業
五所川原市
24.9
S51~H21
南部土地区画整理事業
五所川原市
60.8
S58~H28
大町二丁目土地区画整理事業
五所川原市
4.4
H16~H25
(都市計画課
平成 22 年 4 月 1 日現在)
4)下水道
(1)汚水処理人口の普及状況
・汚水処理人口の普及率は、平成21年度末で50.4%と、平成20年度末の青森県平均6
8.7%と比較すると低い割合である。
汚水処理人口普及状況
五所川原市(人)
五所川原地域
金木地域
市浦地域
青森県(人)
行政区域人口(人)
61,061
47,984
10,455
2,622
1,417,278
汚水処理人口(人)
30,786
27,869
1,164
1,753
974,071
公共下水道
22,249
21,247
0
1,002
740,160
農業集落排水施設等
3,279
1,736
797
746
123,895
合併処理浄化槽
5,258
4,886
367
5
109,130
0
0
0
0
886
50.4
58.1
11.1
66.9
68.7
コミュニティプラント
普及率(%)
*普及率:汚水処理人口/行政区域人口
(下水道課
平成 22 年 3 月 31 日 県は平成 21 年 3 月 31 日)
(2)公共下水道整備状況
・公共下水道の普及率も、平成21年度末で36.4%と、青森県平均52.2%・市部平均
60.3%(青森県都市計画課)と比較すると低い割合である。
・処理区域の水洗化率は、世帯数ベースで80.3%、人口ベースで92.2%である。
認可区域
(ha)
608
公共下水道整備状況
処理区域(整備済)
水洗化
面積
世帯数
人口
世帯数
人口
(ha)
(戸)
(人)
(戸)
(人)
537
9,318
22,249
7,480
20,508
*普及率:処理区域人口/行政区域人口 *水洗化率:水洗化/処理区域
- 27 -
普及率
(%)
36.4
(下水道課
水洗化率
世帯数
人口
(%)
(%)
80.3
92.2
平成 22 年 3 月 31 日)
4
住まいづくりに関する市民意識
1)調査概要
五所川原市に居住する市民を対象として、統計資料等では把握できない住まいに対する意
見・要望、今後の市の住宅・住環境施策のあり方等の市民意識を把握することを目的に市民意
識調査を行った。調査の概要は以下のとおりである。
(1)調査対象
五所川原市に居住する市民
1,000名(総人口の約2%)
-
(2)調査方法
配布・回収方法:郵送等による配布・回収
配布・回収時期:平成21年11月
記入方式:無記名回答方式
(3)回収率
配布数
回答数
回収率
五所川原地域
700
561
80.1%
金木地域
200
153
76.5%
市浦地域
100
75
75.0%
無回答
-
4
市合計
1,000
793
-
79.3%
(4)設問項目
設問番号
調査項目
設問内容
問1
居住している地域(3地域)
問2
年齢(年代:5区分)
問3
家族人員(5区分)
回答者属性
問4
問5
問6
問7
問8
問9
問10
高齢者同居の有無
住宅の種類
居住している住宅と周辺の環境 現在の住宅の評価
について
現在の住宅周辺環境の評価
永住意識
永住意識と理由
住み続けたい理由
住み続けたくない理由
住まい方
高齢期の住まいに対する不安
今後の住まいについて
望ましい住まいの場所
問11
問12
問13
若年層が望む住まい方
住宅に関する施策
市の住宅施策について
住環境に関する施策
自由意見
- 28 -
2)住宅・住環境の評価
(1)住宅の評価
・住宅の評価として満足度の高いのは、「住宅の広さ・間取り」「住宅ローンや家賃の負担」
「台所や浴室の設備・老朽度」
「遮音性(音がもれにくい)
」であり、あまり高くないのは、
「積雪に対する設備(融雪設備・風除室など)
」
「敷地内の降雪処理」
「耐震性(地震に対す
る強さ)」である。
住宅の評価
回答数(793)
満 足
住宅の広さ・間取り
多少不満
18.1% 5.9%
24.4%
31.3%
28.3%
16.0%
14.6%
22.2%
32.7%
30.5%
安全性(手すりなどの設置や段差解消)
19.7%
37.9%
遮音性(音がもれにくい)
19.6%
39.7%
断熱性(冷暖房の効率性)
20.4%
耐震性(地震に対する強さ)
14.3%
32.1%
敷地内の降雪処理
14.6%
30.2%
16.2%
26.2%
14.6%
26.1%
19.9%
27.5%
32.2%
住宅ローンや家賃の負担
不満
33.8%
42.2%
台所や浴室の設備・老朽度
積雪に対する設備(融雪設備・風除室など)
まぁ満足
21.0%
32.6%
25.4%
29.8%
9.0%
18.7%
26.6%
45.7%
*回答数には無回答を含むが評価の割合は無回答を除く。
(2)住環境の評価
・住環境の評価として満足度の高いのは、「景観・自然環境の美しさや豊かさ」
「買い物など
の日常生活の利便性」
「医療施設の充実」であり、あまり高くないのは、
「周辺道路の除雪」
「公園・子供の遊び場の整備」である。
住環境の評価
回答数(793)
満 足
買い物などの日常生活の利便性
医療施設の充実
福祉施設(保育園・老人ホーム等)の充実
まぁ満足
15.5%
公共交通機関の整備
8.9%
38.5%
周辺道路の安全性
8.6%
40.6%
18.0%
*回答数には無回答を含むが評価の割合は無回答を除く。
- 29 -
40.5%
36.1%
11.9%
21.4%
16.5%
15.3%
35.5%
36.1%
29.0%
19.5%
54.8%
39.0%
7.4%
11.7%
33.3%
30.4%
28.8%
10.7%
29.3%
43.9%
7.7%
火災・地震などの災害に対する安全性
23.8%
43.5%
10.9%
周辺道路の除雪 6.1%
不満
40.7%
24.8%
公園・子供の遊び場の整備
景観・自然環境の美しさや豊かさ
多少不満
40.4%
7.7%
13.2%
3)永住意向とその理由
(1)永住意向
・「今後も住み続けたい」と考えている市民は、
「住み続けたいが転居する予定」も含めると
79.8%となっており、約 8 割が永住を望んでいる。
永住意向
今後も住み続けたい
77.7%
住み続けたいが転居する予定
2.1%
住み続けたくないため転居する予定
1.3%
住み続けたくないが移れない
13.9%
回答数(793)
(2)住み続けたい理由
・住み続けたい理由として最も多いのは、
「現在の住宅に満足だから」59.9%で約6割が
現在の住宅に満足している。
住み続けたい理由
現在の住宅に満足だから
通勤・通学等に便利だから
職場や仕事場が住居と一緒だから
59.9%
5.5%
6.5%
買い物等が便利だから
子供の教育環境がいいから
住居費負担が安いから
8.8%
1.3%
4.7%
回答数(633)
(3)住み続けたくない理由
・住み続けたくない理由として最も多いのは、
「現在の住宅に不満があるから」31.7%で、
次いで「買い物等の利便性が悪い」17.5%となっている。
住み続けたくない理由
現在の住宅に不満があるから
通勤・通学等が不便だから
31.7%
3.3%
住居費負担が大きいから
10.0%
買い物等の利便性が悪い
子供の教育環境が悪いから
17.5%
0.8%
周辺環境に不満があるから
14.2%
- 30 -
回答数(120)
4)今後の住まいについて
(1)今後の住まい方
【持ち家にお住まいの方】
・今後の住まい方として最も多いのは、「今のままでいい」43.0%で、次いで「設備等を
リフォームして住み続けたい」32.9%となっている。
今後の住まい方(持ち家)
今のままでいい
43.0%
持ち家を建替えて住み続けたい
14.4%
設備等をリフォームして住み続けたい
広さや設備等条件のいいところに転居したい
32.9%
7.0%
回答数(759)
【持ち家以外にお住まいの方】
・今後の住まい方として最も多いのは、「今のままでいい」29.7%で、次いで「持ち家を
取得したい」27.0%、
「広さや設備等条件のいい住宅に転居したい」21.6%となって
いる。
今後の住まい方(持ち家以外)
今のままでいい
29.7%
持ち家を取得したい
家賃の安い住宅に転居したい
広さや設備等条件のいい住宅に転居したい
- 31 -
27.0%
10.8%
21.6%
回答数(37)
(2)高齢期の住まいの不安
・高齢期の住まいの不安で最も多いのは、「買い物が不便である」15.9%で、次いで「住
宅の中の段差が多い」12.6%、
「病院や福祉施設が遠い」11.3%、「階段の上がり下
がりがつらい」10.5%の順となっている。
高齢期の住まいの不安
住宅の中の段差が多い
12.6%
階段の上がり下がりがつらい
10.5%
浴室・便所が使いにくい
9.1%
台所が使いにくい
2.4%
買い物が不便である
15.9%
公園等の憩いの場所がない
8.6%
病院や福祉施設が遠い
11.3%
住宅周辺の道路が歩きにくい
回答数(793)
3.7%
(3)今後の望ましい住まいの場所
・今後の望ましい住まいの場所として最も多いのは、
「比較的利便性の高い中心市街地周辺の
住宅地」37.1%で、次いで「自然が豊かにある郊外の住宅地」23.8%、
「利便性が高
く、公共施設が整った中心市街地」19.7%の順となっている。
望ましい住まいの場所
利便性が高く、公共施設が整った中心市街地
19.7%
比較的利便性の高い中心市街地周辺の住宅地
37.1%
自然が豊かにある郊外の住宅地
23.8%
自然の中で暮らせる山間・農村集落地
10.2%
回答数(793)
(4)望まれる住まいの形態
・勤労者(20歳代~40歳代)が望む住まいの形態として最も多いのは、
「一戸建の持ち家
を取得して住みたい」45.7%で、次いで「両親等と同居して住みたい」15.5%、
「マ
ンションが分譲されれば取得して住みたい」10.1%の順となっている。
望まれる住まいの形態
一戸建の持ち家を取得して住みたい
45.7%
マンションが分譲されれば取得して住みたい
持ち家より住み替えが容易な借家に住みたい
両親等と同居して住みたい
- 32 -
10.1%
3.1%
15.5%
回答数(129)
5)市が取り組むべき住宅・住環境施策
(1)住宅施策
・市が取り組むべき住宅施策として最も多いのは、
「リフォームや増改築に対する支援(バリ
アフリー化など)」15.1%で、次いで「積雪に対する設備改修の支援」14.6%、「高
齢者・障害者世帯のニーズに対応した住宅建設支援」11.9%、「環境負荷を軽減する住
宅の建設支援」9.6%、「住宅の耐震診断・耐震改修の支援」8.8%の順となっている。
市が取り組むべき住宅施策
持ち家取得の支援
5.7%
高齢者・障害者世帯のニーズに対応した住宅建設支援
11.9%
二世帯住宅の建設支援
5.2%
安価で良質な戸建て住宅・住宅地の供給
子育て世帯の住宅取得等への支援
健康的な住まいの建設支援
4.9%
2.8%
2.5%
住宅の耐震診断・耐震改修の支援
8.8%
リフォームや増改築に対する支援(バリア フリ ー化など)
低廉な市営住宅の供給
子育て世帯向けの良質な賃貸住宅の供給促進
15.1%
2.9%
2.1%
積雪に対する設備改修の支援
住宅・住まいに関する情報提供・相談体制の充実
環境負荷を軽減する住宅の建設支援
高齢者単身・夫婦世帯向けの良質な賃貸住宅供給促進
- 33 -
14.6%
2.3%
9.6%
8.1%
回答数(2,114)
(2)住環境施策
・市が取り組むべき住環境施策として最も多いのは、
「誰もが安心して暮らせる医療・福祉環
境づくり」23.4%で、次いで「雪に強いまちづくりをめざした克雪対策の強化」16.
2%、
「下水道整備などの衛生環境の向上」9.4%、
「高齢者・障害者等が安心して暮らせ
るバリアフリー環境づくり」9.4%の順となっている。
市が取り組むべき住環境施策
雪に強いまちづくりをめざした克雪対策の強化
16.2%
誰もが安心して暮らせる医療・福祉環境づくり
23.4%
下水道整備などの衛生環境の向上
9.4%
夫婦が共に働きながら子育てをしやすい環境づくり
地震など災害につよい環境づくり
地域にふさわしいまちなみ、景観形成の推進
バスなどの公共交通機関の充実
8.2%
4.3%
2.2%
5.3%
安全な生活道路や子供の遊び場、公園の整備・改善
6.5%
街灯や防犯灯の整備による防犯性の向上
住民主体の住まいづくりやコミュ ニティ活動への支援
高齢者等が安心して暮らせるバリアフリー環境づくり
9.2%
3.4%
9.4%
回答数(2,198)
- 34 -
6)主な自由意見
回答のあった主な自由意見は、以下のとおりである。
最近は空き家が目立つ。市が住宅情報を集め、インターネットで居住者を募ったり斡旋しては。
太陽光発電の助成をお願いしたい。地元の材料を使った住宅造りを進めるべきである。
長期的スパンとなるが、大型流水溝の建設を考慮されたい。
市街地を歩いていると歩道の段差が多い。公園等も少なく、子供だけでなく大人も憩う場があればと思う。
今住んでる家が、耐震性が高いのであればリフォームして住みたい。耐震診断の支援を。
個人住宅の建設・リフォームに支援等を考えていただきたい。
かつて水が流れていた排水溝を流雪溝として利用できないか。解決されれば地域住民の除排雪も可能と考える。
特に冬場等安くて安心して遊べる幼稚園児の遊び場があっても良いと思う。
市の中心部だけでなく、郊外ももっと環境整備してくれるといい、夜道はとても暗く物騒。
住宅ローンの金利の低下を望む。
五
所
川
原
地
域
都市部より周辺地域の子育て支援が少ない。周辺地域は子育てしづらいのが実情。
積雪時、除雪の雪が歩道に積まれ、歩道が通れない状態になっている。特に、通学路となる歩道の除雪を。
バス等の充実をどうにかしてほしい。1人に1台の車社会ではなくバス等を提供してくれればエコにも繋がる。
秋冬とか暗くなるのが早いため、防犯上もっと外灯を増やせればと思う。
農作地等の休田等により、用水路が排水路化し異臭が発生している。早急に下水道整備の衛生環境の向上を。
老後を考えると、一戸建てに住み続けるよりマンションで除雪等気にせず暮らせる方が良いと考えることがある。
五所川原にマンション、中心街に低家賃のマンションがあれば良いと思う。
市営住宅入居者は恵まれ過ぎ。老人の持ち家は光熱と雪の問題等厳しい状況にある。建設は止めるか質素に。
市営住宅に入れない人は安い給料でアパートに住んでいる。若い子育て世帯が誰でも入れるようにしてほしい。
耐震改修の支援と積雪に対する設備改修の支援があれば利用する人も多いと思う。
下水道整備が遅れている、衛生環境の面で頑張ってもらいたい。子育て世帯の住宅を促進してもらいたい。
幹線道路では融雪溝が完備されているのに、住宅地にはその配慮がなされていない。
太陽光発電で余剰電力を売電しているが売電用メーターの交換費用が自己負担。補助があればもっと増える。
中心部に高層の市営住宅があれば雪処理が不要となり、近くにスーパーがあれば車がなくても買い物が出来る。
良好な住環境は何といっても防災、防犯の設備充実。災害時は道路の有効利用、積雪時の除排雪の徹底が必要。
郊外への浄化槽の充実を図ってほしい。
今住んでいる所は、場所も狭く個人的に設置することは無理なので下水道整備を待ち望んでいる。
融・排雪溝の整っていない場所や雪捨て場が無い人は困っている。空き地等使われていない場所の提供を望む。
金
木
地
域
新興住宅地を造成する時は、冬のことを考えて雪捨て場を設ける条例を作るべきかな?
築約50年の家で、基礎も耐震もちゃんとしていないので、少しの地震があっただけでも不安を感じる日々。
バリアフリーや太陽光発電等に補助してもらいたい。通学路には、防犯灯や歩道等の整備とまめな除雪を望む。
子供達が部活動で夜帰宅をするルートの街灯が50m位離れてあるので不用心だし、危険性もあり心配である。
老夫婦二人世帯が目立ち、将来空き家となってしまう家が増えていくことが残念。高齢者対策をお願いする。
道路の整備、除雪をもっとしてほしい。
公園、センターの整備をしてほしい。
空き家の利活用。老朽住宅の解体処分対策。老朽公共施設(市営住宅等)の処分。
公園等遊ぶ所が無く家の中で遊ぶことが多いので、住宅の近くに皆で遊べる施設がほしい。
市
浦
地
域
塩害により屋根、外壁が弱く、安価で強い物があったらいいと思う。
住まいに関する情報は少ない、広報を利用し発信してほしい。食品等買い物に中里、金木方面へのバス運行を。
一番難儀が除雪作業、年と共に大変になる。特に、折角除雪した所へ除雪車に雪がノッソリ置かれていること。
高齢者等の戸建住宅を市営住宅として活用。買い上げか借り上げしてリフォームし、子育て世帯に利用させる。
空き家がこの1~2年で多くなり廃墟と化している家もある。調査して危険な箇所を把握し対処を願いたい。
- 35 -
5
住宅政策に関する既定計画
1)青森県住生活基本計画(平成18年度~平成27年度)
基本理念
住宅政策
の基本方
針
住宅政策
の基本目
標と基本
的な施策
生活創造社会の基盤となる住まいづくり
基本方針1.地域の風土への対応
・厳しい自然条件下でも安全・安心が確保され、また環境にも配慮した、地域の風土に
対応した施策展開を図ります。
基本方針2.人口・世帯の減少社会への対応(ストック重視)
・既存ストックを有効に活用するとともに、良質な住宅ストックを形成しその適切な維
持管理を図るなど、ストックを重視する人口・世帯の減少社会に対応した施策展開を
図ります。
基本方針3.市場との連携
・市場機能が有効に発揮される健全な住宅関連市場の形成を図るとともに、その市場を
活用した施策の展開を図ります。あわせて、県民が安心して市場において取引を行え
るよう、弱い立場になりがちな消費者保護に資する施策展開を図ります。
基本方針4.福祉・まちづくりをはじめとする関係行政分野との連携
・多様なライフスタイルや、子育て期や高齢期といった様々なライフステージに応じて、
県民が豊かな住生活を実現できるよう、福祉やまちづくり等の行政分野と連携した施
策展開を図ります。
基本方針5.県民等とのパートナーシップ
・豊かさを実感できる住生活の実現のためには県民の主体的な参画が不可欠であり、地
域住民やNPO、専門家等との連携による施策展開を図ります。
基本目標1.青森の風土に根ざした良質な住宅ストックの形成
・積雪寒冷地という厳しい自然条件に対応した、県民が豊かな住生活を営める良質な住
宅ストックの形成を目指します。
・耐震や防犯及び健康などの面で、県民が安全・安心な住生活を営める住まいづくりを
目指します。
・地球温暖化への対応や循環型社会形成の必要性を踏まえて、環境にやさしく、環境負
荷の小さな住まいづくりを目指します。
【基本的な施策】
①住宅の基本的な品質や性能を確保するための建築規制の的確な運用
②耐震診断・耐震改修の促進と住宅の防犯性向上のための情報提供等
③長く有効活用できる住宅ストックの形成の促進
④住宅のユニバーサルデザイン化の促進
⑤住まいづくりにおける環境負荷の軽減の促進
⑥地域の気候・風土等に応じた良質な住宅の供給の促進
⑦分譲マンションの適切な維持管理及び計画的な修繕の促進
基本目標2.青森の風土に根ざした良好な居住環境の形成
・青森県の自然・風土に対応した良好な居住環境の形成を目指します。
・地域の歴史、文化等に根ざした景観形成を目指します。
・地域の防災や防犯等に配慮された、県民の安全・安心な暮らしを支える居住環境の形
成を目指します。
【基本的な施策】
①災害に対する住宅市街地における安全性の向上の促進
②地域における防犯性の向上の促進
③雪に強いまちづくり・住まい方の支援
④良好な街なみや景観、住宅市街地における緑等の維持・形成の促進
⑤住宅市街地のユニバーサルデザイン化の促進
- 36 -
住宅政策
の基本目
標と基本
的な施策
基本目標3.県民が各々の居住ニーズを満たすことができる住宅市場の形成
・県民の多様化・高度化する住宅ニーズに応じることができる住宅市場の育成を目指し
ます。その際、参考となる世帯人数に応じた住戸規模は、別紙3の誘導居住面積水準
に示すとおりとします。
・地域経済の活性化を図るうえでも、リフォームニーズへの対応や木造住宅産業の振興
など、青森県の特性を踏まえた住宅産業の育成を目指します。
・市場の中で県民が不利益を被らないよう適切な住宅市場の実現を目指します。
【基本的な施策】
①住宅購入者等が適切な情報を得られる環境整備
②住宅売主等の適正な責任履行の実効性確保のための制度等の普及
③トラブルのない住宅市場の環境整備
④無理のない負担で居住ニーズに応じた住宅確保を支援する環境整備
⑤既存住宅の流通の促進
⑥住宅の適切な維持管理やリフォームの促進
⑦子育て世帯への支援
⑧県産材を活用した良質な住宅の生産・供給体制の確立の支援
⑨豊かな住まい方・まちづくりを担う人材育成の支援
基本目標4.活力があり暮らしやすい地域づくり
・人口減少社会のなかでも、街なかや郊外の住宅市街地における活力の維持・向上を図
るとともに、快適に住生活が営める地域づくりを目指します。
・人口減少や高齢化及び厳しい気候風土等の課題を抱える中山間地域の集落において、
住み続けることができる地域づくりを目指します。
・県外からのUJIターンに対応した新たな定住人口の獲得や二地域居住など大都市圏
からの交流人口の拡大を目指します。
【基本的な施策】
①ライフステージに対応した街なか居住の促進
②地域活性化のための住み替え支援による街なか居住や郊外居住の誘導等
③街なか居住を促す魅力的なまちづくりの促進
④中山間地域等の生活関連サービス等の確保の支援(コミュニティ・セーフティネッ
トの形成)
⑤UJIターン及び二地域居住の促進
基本目標5.少子・超高齢社会における住宅セーフティネットの形成
・高齢者、障害者、外国人及び子育て世帯など、青森県に住むだれもが居住の安定を確
保できるような住宅・住環境の形成を目指します。その際、すべての世帯が別紙4の
最低居住面積水準に示す、健康で文化的な住生活を営む基礎として不可欠な住戸規模
の確保を目指します。
・市場において住宅の確保が困難な住宅困窮者の居住の安定を図る住宅セーフティネッ
トの形成を目指します。
【基本的な施策】
①公的賃貸住宅だけではなく民間賃貸住宅も含めた住宅セーフティネットの機能確
保
①-1.公平かつ的確な公営住宅の供給
①-2.高齢者等の入居を拒まない民間賃貸住宅の供給促進に資する制度の普及等
②高齢者や障害者等に対応した住宅の整備
③災害を受けた地域の復興のために必要な住宅等の供給
- 37 -
2)五所川原市総合計画(平成19年度~平成26年度)
将来像
活力ある・明るく住みよい豊かなまち
まちづく
りの目標
(1)地域活力の創造
①魅力ある都市の形成
・山、川、湖、海岸及び集落部との一体的な調和を図りながら、市街地における都市基
盤整備を推進し、都市的快適性を備えた魅力ある都市の形成に努めていく。
②活力ある産業の振興
・生産基盤としての地域優位性が高く、本市の基幹産業である農林水産業の高生産・高
付加価値化や企業誘致等による産業構造の高度化に努めていく。
・さらに、平成 18 年には、172 万人の集客力を有するまでになった「立佞武多」、太宰
治の生家「斜陽館」、中世国際港湾都市十三湊遺跡等の観光資源を総合的に利用した
観光産業の振興に努めていく等、行政、企業、住民等地域が一体となってそれぞれの
役割と責任のもと産業の活性化を図っていく。
(2)安全安心の構築
・市街地や地域における根幹的な集落を中心に居住環境や衛生環境の整備を進めていく
ほか、住民生活に身近な医療、福祉分野における施策の充実や地域コミュニティの活
性化に努めながら、安全安心の仕組みづくりを進めていく。
(3)参画型社会の実践
・次代を担う人づくりと地域に根ざした文化の一層の熟成に努めるとともに、情報公開
の徹底等開かれた行政を推進し、市民一人ひとりが誇りをもってそれぞれの役割と責
任のもと諸課題に取り組むことのできる市民参加型の体制構築に努めていく。
将来人口
平成 26 年度:59,800 人
土地利用
計画
○市街地地域
・本地域は、五所川原地域及び金木地域において歴史的に形成されてきた市街地等の地
域で、商業、住宅、学校、福祉その他の諸機能が集積する古くから生活の中心となっ
ている地域である。
・市街地内道路の整備や公共施設の適正かつ計画的な整備に努めながら、良好な居住環
境の整備に努めていく。
○中心市街地地域
・本地域は、JR五所川原駅を中心とする地域で、行政、商業、医療といった都市機能
の集積が高く、都市的サービスの中心的役割を担ってきた地域である。
・近年は、モータリゼーションの進展や消費者ニーズの多様化等により中心市街地商業
の衰退が進行しているが、土地区画整理事業による面的な整備を図り、都市機能の整
備・更新を図っていく。
○新市街地地域
・本地域は、駅東部地区、駅東部第二地区及び南部地区の土地区画整理事業施行地区並
びに旧十川を介在して南部地区の東に隣接している商業施設、ホテル、国の合同庁舎
や多目的克雪ドーム等が計画的に配置された「エルムの街」及びその南に位置するは
るにれ住宅団地の地域で、モータリゼーションの進展に伴う都市・地域間競争への対
応等とともに計画的な居住環境整備がなされた地域であり、今後とも、本市の新たな
顔となる定住基盤として複合的な魅力の創造に努めていく。
○集落環境整備地域
・本地域は、農山漁村地域における基幹集落及び周辺集落とこれを取り囲む優良農地を
中心とする地域で、農地の保全や耕作放棄地の有効活用等農業生産環境の保全整備を
図るとともに、農山漁村生活の都市化傾向が高まっていることにあわせて集落環境の
整備に努めていく。
- 38 -
住宅に関
する施策
安全で快適な住みよいまち
◇基本方針
(1)居住環境の整備
・質の高い市営住宅の整備や良好な宅地の供給等を推進し、快適な居住環境の形成に努
めていく。
(2)上水道の整備
・水資源の保全・育成、水質管理体制の強化を図りながら、良質な水の安定供給を図っ
ていく。
(3)下水道の整備
・居住環境の改善や市街地における浸水の防止、河川浄化を図るため、下水道整備の推
進に努めていく。
(4)ごみ・し尿処理
・ごみ処理については、ごみの減量化や最終処分場の確保を図り、し尿処理については、
浄化槽の普及・促進等水質汚濁の防止を図っていく。
◇施策の方向
○居住環境の整備
・老朽化が著しい金木駅裏団地等の非現地建替事業として、さくら団地の計画的な整備
を推進していくほか、今後の市営住宅建替の検討に際し、高齢者が住みやすい住宅の
供給に配慮していく等、良好な住宅環境の整備に努めていく。
・良好な宅地を供給するため、民間宅地開発の接続道路や区画道路、緑地の適正な配置
等について、事業関係者に対し適切な指導、誘導に努める等、居住環境の整備を図っ
ていく。
○上水道の整備
・水道管の布設、老朽管の更新及び管理を適正に行うとともに、計画的に整備し、清浄
にして豊富低廉な水の供給に努め、公衆衛生の向上と生活環境の改善を図っていく。
○下水道の整備
・公共下水道事業認可区域内の早期整備を図っていく。
・公共下水道及び集落排水の処理区域内の水洗化の促進等各区域の実情に応じた下水道
の推進に努めていく。
○ごみ・し尿処理
・ごみ分別収集や資源ごみの回収を積極的に推進していくため、市民や事業者の理解と
協力が得られるよう啓発に努めていくとともに、ごみ減量化を推進し、最終処分場の
延命を図っていく。
・し尿処理については、浄化槽の普及促進に努めるほか、関係機関との連携を密にし、
浄化槽管理の適正化を図りながら、西北五環境整備事務組合及び構成市町とともに、
し尿処理施設の改修整備を図っていく。
- 39 -
6
住まいづくりの課題
住環境を取り巻く状況、住まいづくりに関する市民意識、住宅に関する上位関連計画を踏ま
えた、今後の住まいづくりに係る課題は、以下のように整理される。
1)居住者からみた課題
人口減少及び少子・高齢化への対応
・総人口は、減少の一途をたどるとともに、年少人口(0~14歳)割合は、平成17年13.
8%(国勢調査)と年々減少して少子化が進んでいる。
・一方、老年人口(65歳以上)割合は、平成17年25.0%(国勢調査)に増加しており、
少子・高齢化に対応した住宅・住環境施策が必要である。
世帯増加と小規模化への対応
・世帯総数が増加する一方、世帯当たり人員は、平成17年2.82人(国勢調査)で年々減少
の一途をたどっている。
・世帯人員割合も1人・2人世帯が増加して5割(平成17年)を超えており、世帯増加と小
規模化に対応した住宅施策が必要である。
世帯構成の多様化への対応
・核家族世帯が増加するとともに、従来の「夫婦+子」という世帯構成だけでなく、単身世帯、
夫婦のみの世帯が増加するなど、多様化する世帯構成に対応した住宅施策が必要である。
高齢者世帯増加への対応
・高齢者世帯の割合は、平成17年46.7%(国勢調査)に達し、青森県平均(38.6%)
を大きく上回っている。
・特に、高齢単身世帯、高齢夫婦のみ世帯の増加が著しく、高齢者世帯に対応した住宅施策が
必要である。
増加する民営借家への対応
・1世帯当たり延べ面積が、公的借家57.6㎡(平成17年)よりも小さい民営借家51.2
㎡(平成17年)に居住する勤労者世帯24.4%(平成17年)の割合が増加している。
・高齢者世帯においても、民営借家4.1%(平成17年)に居住する割合が増加しており、安
全でゆとりある賃貸住宅の供給促進が必要である。
- 40 -
2)住宅からみた課題
空家の活用
・住宅総数に占める空家は、平成20年3,990戸、空家の割合は15.5%と青森県平均
より高くなっている。
・特に、二次的住宅、賃貸用住宅、売却用住宅を除く一戸建の空家数は1,730戸、賃貸用
住宅の空家数は1,650戸である。
・「住まいづくりに関する市民意識調査」でも、増加する空家に対する懸念が示されており、
空家に対する適切な管理や住まいとしての有効活用施策が求められている。
住宅の耐震性の確保
・持ち家の99.1%(平成20年)が木造で、耐震設計基準が改正された昭和56年以前に
建築され、耐震性に不安が残る住宅は、持ち家44.4%、借家34.7%であり、住宅の
耐震改修工事を行った持ち家の割合は、2.7%にすぎない。
・昭和56年以前の旧耐震基準で建設された市営住宅(全体の58.0%)の内、耐震性に問
題のない住棟(広田団地中層住宅15棟)を除く53.8%が耐震性に不安が残る住棟であ
り、対応が必要である。
・「住まいづくりに関する市民意識調査」でも、耐震性に対する不満が51.8%もあり、既
存住宅の耐震性を確保することが課題である。
住宅のバリアフリー化の促進
・高齢者のための設備が1つ以上ある住宅は、47.4%(平成20年)と半数に達しておら
ず、高齢者等のための工事を行った住宅も8.2%と1割程度にとどまっている。
・「住まいづくりに関する市民意識調査」では、高齢期の住まいの不安として住宅の中の段
差をあげる割合が高い。
・また、市が取り組むべき住宅施策として、バリアフリー化などリフォームや増改築に対す
る支援をあげる割合が最も高く、住宅のバリアフリー化の促進が求められている。
省エネルギー住宅の普及促進
・二重サッシ又は複層ガラスの窓がある住宅は、持ち家で一部を含めると7割を超えている
ものの、太陽光を利用した発電機器がある住宅(持ち家)は、0.6%(平成20年)にと
どまっている等、省エネルギー設備の設置は進んでいないのが現状である。
・
「住まいづくりに関する市民意識調査」では、市が取り組むべき住宅施策として、環境負荷
を軽減する住宅の建設支援をあげる割合が高く、住宅の省エネルギー設備の普及を進めて
いくことが求められている。
- 41 -
住宅の居住水準の向上
・健康で文化的な生活を営むための目安となる最低居住面積水準を満たしていない世帯は、
持ち家では0%(平成20年)であるが、民営借家では12.9%、給与住宅では32.1%
となっている。
・そのため、住宅市場では自力で適正な水準の住宅を確保することが困難な世帯に対して、
全ての市民が最低居住面積水準を確保できるよう、施策を講じる必要がある。
積雪に強い住宅の確保
・全域が「豪雪地帯」に、加えて五所川原地域が「特別豪雪地帯」に指定されている本市で
は、従来から克雪対策を進めてきたが、「住まいづくりに関する市民意識調査」では、「積
雪に対する設備」や「敷地内の降雪処理」に対する満足度が低い状況である。
・また、市が取り組むべき住宅施策として、「積雪に対する設備改修の支援」をあげる割合
が高く、これに対応した施策が必要である。
老朽化する市営住宅
・昭和40年以前に建設された市営住宅の棟数が14%、また、耐用年数を経過している住
棟が37.4%で老朽化が進んでおり、これに対応した施策が必要である。
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3)住環境からみた課題
中心市街地の人口定着
・大型商業施設の郊外立地により、中心市街地の商業は衰退し、活性化が求められている中
で、人口集中地区(DID)における人口密度は減少しており、中心市街地の空洞化に対
する人口定着が必要となっている。
安全な住環境の確保
・幅員が4m未満の道路に接道する持ち家の割合は、36.3%(平成15年、五所川原地域)
であり、災害時における緊急車両の通行等に対する弊害が懸念される。
・「五所川原市総合計画」では、「市街地地域における市街地内道路の整備や公共施設の適正
かつ計画的な整備に努めながら、良好な居住環境の整備に努めていく。」こととしており、
幅員改良等による安全な住環境の確保が必要である。
積雪に対応した住環境の確保
・「住まいづくりに関する市民意識調査」では、
「周辺道路の除雪」に対する満足度が低く、
自由意見では、積雪により歩道が歩けない状況や住宅地における除雪対応の不十分さが指
摘されており、積雪に対する細やかな対応が求められている。
・市が取り組むべき住環境施策として、「雪に強いまちづくりをめざした克雪対策の強化」
をあげる割合も高く、これに対応した施策が必要である。
衛生的な住環境の確保
・汚水処理人口の普及率は、43.3%(平成20年度末)と青森県平均68.7%を大きく
下まわり、公共下水道の普及率も、37.2%と、青森県平均52.2%を下まわっている。
・
「住まいづくりに関する市民意識調査」では、市が取り組むべき住環境施策として、「下水
道整備などの衛生環境の向上」をあげる割合も高く、自由意見の中でも悪臭対策も含めた
下水道整備への要望が多い。
・「五所川原市総合計画」では、「公共下水道及び集落排水の処理区域内の水洗化の促進等各
区域の実情に応じた下水道の推進に努めていく。」こととしており、衛生的な住環境の確保
が必要である。
- 43 -
第2章 住宅施策の理念・目標
1 基本理念
「五所川原市総合計画」では、五所川原市の将来像を
活力ある・明るく住みよい豊かなまち
とし、次のようなまちづくりの目標と施策の大綱を設定している。
(1)地域活力の創造
①次世代に誇りをもって引き継ぐまち
②活力と魅力のあるまち
(2)安全安心の構築
①健やかで潤いのあるまち
②安全で快適な住みよいまち
(3)参画型社会の実践
①心豊かでたくましい人づくり
②共に支え合う開かれたまち
少子高齢化社会を迎え、人口が減少していく中で、ずっと住んでいくためには、「今ある住ま
いを長く大切に使う」ことにより、住宅を家族や世代を超えたみんなの資産として活用してい
くことが必要である。
さらに、ずっと住みつづけたいと感じる五所川原とするためには、克雪を図りつつ、地域の
豊かな自然環境や景観を生かし、個性豊かで快適な住まいづくりを進めていくことが重要であ
る。
以上を踏まえ、本市がめざす住まいづくりの理念を、次のように設定する。
五所川原にずっと住む誇りを感じあえる、魅力的で快適な住まいづくりをめざして
理念に基づき、すべての市民が積極的に住宅や住環境づくりに参加し、人々の繋がりを感じ、
誰もが五所川原に住む誇りを感じあえる、魅力的で快適な住まいづくりをめざす。
- 46 -
2 施策の目標
目標Ⅰ 安定した居住を確保する住まいづくり
経済的理由や社会的理由により住宅確保が難しい市民に対する支援や、地震等による被災
者の住宅の確保など、住宅のセーフティネット(弱者救済制度または社会的安全網)を一層
強化していくことが必要である。
入居者意識や需要に対応した市営住宅管理運営や入居者の高齢化に対応した事業の推進、
市営住宅への公平で適正な入居の推進、住宅困窮者の居住の安定の確保など、地域的、社会
的なニーズに応じた市営住宅の供給及び適切な管理運営に取り組んでいく。
また、民間賃貸住宅に入居しやすい環境づくりや良質で低廉な高齢者等向け賃貸住宅の供
給促進、被災者に対する速やかな住宅確保の支援など、要支援者の民間賃貸住宅への入居支
援と住宅の確保を図り、障害の有無や年齢にかかわらず、だれもが地域で自立的な生活を送
ることができるよう、住宅のセーフティネットの充実を推進する。
目標Ⅱ 誰もが住み続けられる住まいづくり
少子高齢化や居住ニーズの多様化、高度化に対応するため、子育て期、高齢期といったラ
イフステージや個人の多様な価値観に応じた質の高い住まいを確保、維持できるよう、支援
していくことが必要である。
良質な住宅ストックの形成を図るため、住宅の長寿命化や各個人、家族に合った生き方に
も対応できる長期優良住宅の普及促進、市営住宅の改善と民間住宅のリフォームの支援、住
宅の品質・性能確保と管理等に関する情報の提供、民間住宅の市場形成と流通の促進に関す
る情報の提供など、快適で、いつまでも利用できる住まいづくりに取り組んでいく。
また、ファミリー向け住宅やあらたなニーズに対応する住宅に関する情報の提供や住替え
が容易になる仕組み等の構築などにより、市民自らの創意工夫による住宅づくりが可能とな
るよう、各世代や家族構成の変化等の多様なニーズに応じた住まいづくりを推進する。
- 47 -
目標Ⅲ 環境に配慮した住まいづくり
地球温暖化の原因の一つとされる温室効果ガスの削減に向けた低炭素社会の構築は、地球
規模で取り組むべき課題となっていることから、住まいづくりにおいても、環境への配慮を
重要な柱に位置づけ推進していくことが必要である。
また、住宅関連製品等が廃棄物とならず、適正に循環的な利用が行われて天然資源の消費
を抑制し、環境への負荷ができる限り低減される循環型社会の形成が求められている。
全国的にも有数の豪雪地域である五所川原市の特性を踏まえつつ、省エネルギー住宅や新
エネルギーを活用した住宅の普及促進、市営住宅等の省エネルギー化の推進など、市民が率
先して行う効率的なエネルギー利用を促す住まいづくりに取り組んでいく。
また、住宅建設廃棄物の減量化と分別・リサイクルの推進、住宅産業における地産地消の
促進、地域住宅産業の経営基盤の整備など、持続可能な社会の構築に向け、循環型住宅市場
の形成と地場産材を利用した住まいづくりを推進する。
目標Ⅳ 住み慣れた地域で暮らせる住まいづくり
冬季間における克雪は、雪に強いまちづくりをめざした最も重要な施策であり、従前から
取り組んできた対応に加え、住宅及び住宅地におけるきめの細かい対応が求められている。
また、身近な地域における公園・緑地、美しい街並、衰退する中心市街地の活性化に資す
る人口定着、郊外住宅地における子育て環境の充実や集落地域における人口定着と日常生活
を支える居住環境の確保が緊急の課題となっている。
雪に強い住宅の建設・改良の促進、雪に強い住宅地の形成、支え合う克雪活動の支援など、
雪と共生する住まいづくりを推進するとともに、地域住民が交流できる身近な公園・緑地や
緑豊かな住環境整備の推進、街並みが美しい住宅地の形成、住民の発意による良好な住環境
の形成の促進など、みどり豊かで美しい身近な住まいづくりに取り組んでいく。
また、中心市街地における居住の促進や安全で利便性の高い居住環境の形成、住宅市街地
における居住の促進とうるおいのある住環境の形成など、市街地における居住の促進と住環
境づくりを推進する。
さらに、市営住宅の活用による定住の促進、身近なところで買い物や医療・福祉サービス
等を受けられる居住サービス環境の整備推進、地域の状況に応じた住宅水洗化の促進、再利
用が困難な空家の除却の推進など、集落地域における居住の促進と居住環境の維持・向上を
図り、住民相互が支え合い、住み慣れた地域で暮らしていける住まいづくりを推進する。
- 48 -
目標Ⅴ 安全、安心に暮らせる住まいづくり
住まいは、未来を担う子供たちが育ち、家族が憩い、明日への活力を養う場であることか
ら、誰もが安心して心地よく生活を送ることができるよう、安全で良質な住まいづくりを進
めていくことが必要である。
住宅の耐震化への支援や地震等の災害に強い住宅や防犯・防火性能の高い住宅の普及促進な
ど、安心して暮らせる住宅づくりに取り組んでいく。
また、生活関連施設の耐震化の促進や建物の適切な維持・保全に関する情報の提供、災害
時の被災拡大の防止、災害に対する安全な住宅地の形成、安心な住環境を支える地域住民の
活動への支援など、安全で安心な住環境づくりを推進する。
さらに、超高齢社会を見据え、住宅のバリアフリー化の促進や子供から高齢者・障害者ま
であらゆる人が利用しやすいように、はじめから考えて誰もが使いやすくデザインする、ユ
ニバーサルデザインによる住宅や道路等の整備の推進、良好な室内環境が確保された住宅の
普及促進など、使いやすく健康に暮らせる住宅・住環境づくりの推進を図る。
- 49 -
3 施策の体系
目標Ⅰ 安定した居住を確保する ①ニーズに応じた市営住宅の供給及び適切な管理運営
住まいづくり
○入居者意識や需要に対応した管理運営の推進
○入居者の高齢化に対応した事業の推進
○市営住宅への公平で適正な入居の推進
○市営住宅の優先的活用
②要支援者の民間賃貸住宅への入居支援と住宅の確保
○民間賃貸住宅に入居しやすい環境づくり
○良質で低廉な高齢者等向け賃貸住宅の供給促進
○被災者に対する速やかな住宅確保の支援
目標Ⅱ 誰もが住み続けられる
住まいづくり
①快適で、いつまでも利用できる住まいづくり
○住宅の長寿命化と長期優良住宅の普及促進
○市営住宅の改善と民間住宅のリフォームの支援
○住宅の品質・性能確保と管理等に関する情報の提供
○民間住宅の市場形成と流通の促進に関する情報の提供
②多様なニーズに応じた住まいづくり
○ファミリー向け住宅の供給促進
○あらたなニーズに対応する住宅に関する情報の提供
○住替えがしやすくなる仕組み等の構築
目標Ⅲ 環境に配慮した住まい
づくり
①効率的なエネルギー利用を促す住まいづくり
○省エネルギー住宅や新エネルギーを活用した住宅の普及促進
○市営住宅等の省エネルギー化の推進
②循環型住宅市場の形成と地場産材を利用した住まいづくり
○住宅建設廃棄物の減量化と分別・リサイクルの推進
○住宅産業における地産地消の促進
○地域住宅産業の経営基盤の整備
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目標Ⅳ 住み慣れた地域で暮 ①雪と共生する住まいづくり
らせる住まいづくり
○雪に強い住宅の建設・改良の促進
○雪に強い住宅地の形成
○支え合う克雪活動の支援
②みどり豊かで美しい身近な住まいづくり
○身近な公園・緑地や緑豊かな住環境整備の推進
○街並みが美しい住宅地の形成
○住民の発意による良好な住環境の形成の促進
③市街地※における居住の促進と住環境づくり
○中心市街地における居住の促進
○中心市街地における安全で利便性の高い居住環境の形成
○住宅市街地におけるの居住の促進とうるおいのある住環境の形成
④集落地域※における居住の促進と居住環境の維持・向上
○市営住宅敷地の活用による定住の促進
○居住サービス環境の整備推進
○地域の状況に応じた住宅水洗化の促進
○再利用が困難な空家の除却の推進
目標Ⅴ 安全、安心に暮ら
せる住まいづくり
①安心して暮らせる住宅づくり
○住宅の耐震化への支援
○地震等の災害に強い住宅の普及促進
○防犯・防火性能の高い住宅の普及促進
②安全で安心な住環境づくり
○生活関連施設の耐震化の促進
○建物の適切な維持・保全に関する情報の提供
○災害時の被災拡大の防止
○災害に対する安全な住宅地の形成
○安心な住環境を支える地域住民の活動への支援
③使いやすく健康に暮らせる住宅・住環境づくり
○住宅のバリアフリー化の促進
○ユニバーサルデザインによる住宅や道路等の整備の推進
○良好な室内環境が確保された住宅の普及促進
※市街地:用途地域が指定されている区域を市街地とし、市街地のうち、五所川原駅周辺を中心市街地、中
心市街地及び工業専用地域以外を住宅市街地と設定。
※集落地域:五所川原地域の市街地以外と金木地域及び市浦地域で、集落地を形成している区域。
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第3章
住宅施策の展開
目標Ⅰ
安定した居住を確保する住まいづくり
1)ニーズに応じた市営住宅の供給及び適切な管理運営
(1)入居者意識や需要に対応した管理運営の推進
「市営住宅ストック活用計画」に基づき、入居者の意識や需要に対応した、市営住宅
の活用を図り、建替え、改善等の計画的な事業の推進を図る。
○小規模団地の統廃合
○老朽化した団地の建替え・用途廃止※
※入居者の安全等を考慮し、著しく老朽化した住宅の入居募集を停止して除却するために行
う手続き。
○居住水準の低い住宅の計画的な改善
○居住水準の良好な住宅の計画的な修繕
(2)入居者の高齢化に対応した事業の推進
入居世帯の4割近くを占め、今後も増加すると予想される高齢者世帯が住みやすい住
宅の供給及び住環境の形成を図る。
○建替え・改善時における高齢化対応住宅の供給
○大規模団地の建替えに合わせた福祉施設等の一体的整備の検討
○シルバーハウジング・プロジェクト制度※活用の検討
※高齢者世帯を対象に、住宅施策と福祉施策との連携により、高齢者等の生活特性に配慮し
たバリアフリー化された公共賃貸住宅の供給と生活援助員による日常生活支援サービス
の提供とを併せて行う制度。
(3)市営住宅への公平で適正な入居の推進
真に住宅に困窮している市民の安定した居住を確保するため、市営住宅への公平で適
正な入居を図る。
○住宅規模と居住人数のミスマッチの解消
○収入超過者に係る家賃制度の合理化
○長期にわたる家賃滞納者や高額所得者に対する退去の促進
(4)市営住宅の優先的活用
真に住宅に困窮している障害者やDV被害者(配偶者からの暴力被害者)、被災時の
一時的住宅困窮者等の居住の安定を図るため、市営住宅の優先的活用を図る。
○障害者やDV被害者に対する市営住宅の活用
○被災時の一時的住宅困窮者に対する市営住宅の活用
○子育て世帯(小学校就学前)の入居収入基準の緩和
- 54 -
2)要支援者の民間賃貸住宅への入居支援と住宅の確保
(1)民間賃貸住宅に入居しやすい環境づくり
民間賃貸住宅市場において入居制限等の恐れのある高齢者、障害者、外国人、子育て
世帯等の安定した居住を確保するため、民間賃貸住宅に入居しやすい環境づくりを図る。
○高齢者円滑入居賃貸住宅登録制度※の普及促進
※高齢者であることを理由に入居を拒否しない賃貸住宅を登録し、閲覧ができる制度。登録
項目は、家賃や規模等の一般的な事項に加えてバリアフリーのための構造、設備の有無等
の高齢者向けの項目がある。
○「あんしん賃貸支援事業」の普及促進
※高齢者や障害者等の入居を受け入れるなどの一定の要件に合った民間賃貸住宅等に関す
る登録制を整備し、仲介業者等と連携して入居の円滑化と安心な賃貸関係の支援を行う事
業。市は、支援団体を選定し支援協定を締結するなど相互に連携して居住支援の体制を構
築する。
○高齢者等のための設備の設置を促す賃貸住宅主への情報の提供
(2)良質で低廉な高齢者等向け賃貸住宅の供給促進
高齢社会に対応した賃貸住宅ストックの形成を図るため、民間活力を利用した良質で
低廉な賃貸住宅の供給を促進する。
○高齢者向け優良賃貸住宅制度※の活用支援の検討
※民間等が建設、運営する高齢者のための設備や性能を備えた賃貸住宅に対し、建設費の一
部や家賃対策費を補助する制度。
○高齢者専用賃貸住宅※登録制度の普及促進
※高齢者円滑入居賃貸住宅のうち、高齢者単身・夫婦世帯など専ら高齢者世帯に賃貸する住
宅として登録されたもの。
○「あんしん賃貸支援事業」の普及促進
※高齢者や障害者等の入居を受け入れるなどの一定の要件に合った民間賃貸住宅等に関す
る登録制を整備し、仲介業者等と連携して入居の円滑化と安心な賃貸関係の支援を行う事
業。市は、支援団体を選定し支援協定を締結するなど相互に連携して居住支援の体制を構
築する。
(3)被災者に対する速やかな住宅確保の支援
災害発生時や復興期における被災者の生活再建を支援するため、空家活用体制の構築に
努める。
○関係団体との連携による災害時の空家活用体制の構築
- 55 -
目標Ⅱ
誰もが住み続けられる住まいづくり
1)快適で、いつまでも利用できる住まいづくり
(1)住宅の長寿命化と長期優良住宅の普及促進
家族構成の多様化や青年期、壮年期、老年期などそれぞれの段階に応じて、長期にわ
たり良好な状態で使用するための措置が講じられた住宅の普及を促進する。
○「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」に基づく長期優良住宅の普及促進
○住宅の長寿命化のための設計・管理指針等に関する情報の提供
(2)市営住宅の改善と民間住宅のリフォームの支援
既存市営住宅の居住水準の向上や長寿命化を図るため、計画的な改善を進めるととも
に、民間住宅の良質なリフォームに対する相談窓口の充実を図る。
○市営住宅の長寿命化のための計画的な改善
○良質なリフォームに対する融資制度やリフォーム事例等の情報の提供
○「青森県住宅リフォーム推進協議会」と連携した民間住宅リフォームの相談窓口
の充実
○リフォネット※登録事業者制度に関する情報の提供
※住宅リフォームを検討する消費者が安心してリフォームを実施するために必要となる情
報を、公正・中立な立場でインターネットを通じて提供するサイト。
(3)住宅の品質・性能確保と管理等に関する情報の提供
「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく諸制度や維持管理、修繕・改修等に
関する情報の提供に努める。
○建物の性能を適正に評価する住宅性能表示制度※に関する情報の提供
※住宅品質確保促進法に基づき、第三者機関が住宅の性能(構造の安全、火災時の安全、劣
化の軽減、温熱環境など)を評価し、格付けする制度。
○共同賃貸住宅所有者等への適正管理や修繕・改修等に関する情報の提供
(4)民間住宅の市場形成と流通の促進に関する情報の提供
多様なニーズに対応するため、トラブルのない住宅市場の形成を支援するとともに、
既存住宅の流通促進に関する情報を提供し、住宅購入者等が適切な情報を得られるよう、
環境を整備する。
○賃貸住宅標準契約書や「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に関する情
報の提供
○既存住宅保証制度※1及び住宅完成保証制度※2に関する情報の提供
※1既存住宅の買主及び売主をサポートし、安心して購入できる環境を整備する制度。
※2住宅の建設中、万が一、業者の倒産などで工事が中断してしまった場合、(財)住宅保証
機構が前払い金の損失や追加で必要な工事費用を保証する制度。
○定期借家制度※に関する情報の提供
※契約で定めた期間の満了により、更新されることなく借家契約が終了する契約。
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2)多様なニーズに応じた住まいづくり
(1)ファミリー向け住宅の供給促進
勤労者・ファミリー層等が建設する住宅に対する融資制度や、賃貸住宅の居住水準の
向上を図るための制度等の活用支援を行い、良好なファミリー向け住宅の供給促進を図
る。
○特定優良賃貸住宅制度※の活用支援の検討
※民間等が建設、運営する中堅所得者のための設備や性能を備えた賃貸住宅に対し、建設費
の一部や家賃対策費を補助する制度。
○住宅金融支援機構による子育て世帯向け賃貸住宅融資制度の活用支援
(2)あらたなニーズに対応する住宅に関する情報の提供
多世代が関わりながら住むことを望む住まい手への情報提供や、多様なライフスタイ
ルに対応する住宅、お互いに支えあう共同生活が可能な住宅等に関する情報の提供に努
める。
○三世代同居及び近居を望む住まい手に役立つ情報の提供
○SI工法※などを取り入れた住宅設計指針等に関する情報の提供
※長期耐久性を実現する一方、住み手の意識を尊重し、可変性を持たせることで、多様なラ
イフスタイルに対応するようにしておく工法。
○コレクティブ住宅※等に関する情報の提供
※個人のプライバシーを確保する私的な住戸と食事や団らんなどお互いに支えあう共同生
活の場を組み込んだ共同居住型の集合住宅。
(3)住替えがしやすくなる仕組み等の構築
子育て世代が狭い家に住む一方、高齢者の単身・夫婦世帯が広い家に住んでいる等の
世代間の居住ニーズと住宅ストックのミスマッチの解消や、UJIターン等を円滑にす
るため、関係団体と連携した、住替えの支援を図る。
○「青森県住みかえ支援協議会」への加入による住みかえ支援システムの活用推進
○各世代が求める空家情報の充実
○UJIターン※1や二地域居住※2等の受け皿となる住宅情報の提供
※1
・U
・J
・I
※2
都市部の居住者が地方へ移住する行動パターンの総称。
ターン:大都市圏で生活している地方圏出身者が出身地の地方圏に移住すること。
ターン:大都市圏で生活している地方圏出身者が地方の中核都市へ移住すること。
ターン:大都市圏に住んでいた人が出身地と関係ない地方圏に移住すること。
都市住民が農山漁村等の地域において、中長期(1~3 ヶ月程度)、定期的・反復的に
滞在すること等により、地域社会と一定の関係を持ちつつ、都市の住居に加えた生活
拠点を持つこと。
○リバースモゲージ制度※に関する情報の提供
※持家を活用して生活資金や住替え資金を確保する方法。
- 57 -
目標Ⅲ
環境に配慮した住まいづくり
1)効率的なエネルギー利用を促す住まいづくり
(1)省エネルギー住宅や新エネルギーを活用した住宅の普及促進
省エネルギー化やエネルギーの効率的な利用を促進するため、断熱性の高い省エネル
ギー住宅や太陽光発電等の新しいエネルギーを活用した住宅に関する情報の提供に努
める。
○省エネルギーや新エネルギー※住宅に関する情報の提供
※太陽光、太陽熱、風力、バイオマス(再生可能な生物由来の有機性資源で化石資源を除い
たもの)、燃料電池等の石油、天然ガス、原子力等従来型のエネルギーに代わるエネルギ
ーとして導入を図るもの。
○住宅の断熱性・気密性の向上に関する情報の提供
○住宅への新エネルギー利用に関する情報の提供
(2)市営住宅等の省エネルギー化の推進
エネルギーの効率的な利用を重視した建築設計・工法を普及するため、市営住宅や公
共建築物の省エネルギー化を率先して推進する。
○市営住宅等の改善時における省エネルギー化
○ライフサイクルコスト※に配慮した設計・工法の導入
※建物の設計費用・建築費用から光熱費、修繕費、保全費の維持管理費用や最後の解体・廃
棄する費用までの、建物の全生涯に要する費用の総額。
- 58 -
2)循環型住宅市場の形成と地場産材を利用した住まいづくり
(1)住宅建設廃棄物の減量化と分別・リサイクルの推進
住宅の建築工事における環境への負荷を軽減するため、建設廃棄物の減量化と分別・
リサイクルを推進し、循環型住宅市場の形成を図る。
○「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」による分別及び再資源化の促進
○市営住宅等公共工事における建設廃棄物の分別・減量化
○市営住宅等におけるリサイクル製品の活用推進
○リサイクル製品に関する住宅関連事業者への情報の提供
(2)住宅産業における地産地消の促進
市民の根強い木造住宅志向に応えるため、県産材を利用した木造住宅の建設及びリフ
ォームを支援し、住宅産業における地産地消※を進める。
※「地元生産-地元消費」を略した言葉で、地域で生産されたものを地域で消費すること。
生産者と消費者が近い関係にある安心感、地域振興、輸送エネルギーの軽減等の効果があ
る。
○県産材を使用した住宅リフォーム事例に関する情報の提供
○県産材を活用した良質な住宅の生産・供給体制の確立の支援
○市営住宅の整備における県産材の活用推進
(3)地域住宅産業の経営基盤の整備
地域に密着し、循環型住宅市場の形成を支える住宅産業の育成支援のため、地元の大
工、中小工務店等の地域住宅産業の経営基盤の整備に努める。
○「津軽の木で家を建てる会」※等と連携した木造住宅生産ネットワークの構築
※製材業者、設計者、大工、工務店等が参加している会。
○県産材の流通体制の整備推進
○県産住宅関連資材に関する情報の提供
○講習会や現場見学会の開催に関する情報の提供
- 59 -
目標Ⅳ
住み慣れた地域で暮らせる住まいづくり
1)雪と共生する住まいづくり
(1)雪に強い住宅の建設・改良の促進
青森県が作成した冊子「雪と寒さに強い住宅」による市民への情報提供、市営住宅にお
ける雪や寒さに強い住宅の整備等により、五所川原の気候・風土等に応じた良質な住宅の
供給を促進する。
○冊子「雪と寒さに強い住宅」による市民への情報の提供
○市営住宅における雪や寒さに強い住宅の整備
○積雪等に対する住宅改良のための情報の提供
(2)雪に強い住宅地の形成
道路の流雪溝・融雪溝の整備、歩道の融雪化、電線の地中化等五所川原の気候・風土に
応じた雪に強い住宅市街地の形成を図る。
○身近な道路の流雪溝及び融雪溝の整備推進
○歩道の融雪化及び電線類の地中化等の整備推進
○市街地内の空地を活用した積雪時における堆雪場確保の促進
(3)支え合う克雪活動の支援
地域で団体等が自主的に行う除雪活動の促進や、一人暮らしの高齢者世帯等に対する、
ボランティアによる除雪活動の支援を行う。
○団体等が自主的に行う除雪活動の促進
○ボランティアによる除雪活動の支援
○除雪ボランティアの育成・活用
- 60 -
2)みどり豊かで美しい身近な住まいづくり
(1)身近な公園・緑地や緑豊かな住環境整備の推進
地域住民が交流できる地域に開放された身近な公園・広場等交流スペースの整備を図
るとともに、住宅や周辺の修景・緑化の促進を図る。
○身近な公園・広場整備の推進
○市営住宅の建替え時等における交流スペースの確保
(2)街並みが美しい住宅地の形成
住宅市街地における良好な街なみの維持・形成を促進し、美しい住宅地の形成を図る。
○「青森県景観条例」による良好な街なみの形成
○「青森県大規模行為景観形成基準ガイドプラン」及び「青森県景観色彩ガイドプラ
ン」の普及促進
○景観アドバイザー制度※の活用
※県民、市町村、事業者等の景観づくりを支援するため、建築、土木、デザイン、緑化、色
彩などの専門家を助言者として派遣する県の制度。派遣に要する費用は県が負担する。
○歴史文化や観光資源等の周辺地域における街なみ環境整備事業※の活用
※ゆとりとうるおいのある住宅市街地の形成のため、「まちづくり協定」を結んだ地区等に
おいて、地区住民の発意を尊重した住宅及び地区施設等の整備を進める自主的なまちづく
りを支援するために、国が土地所有者及び市に対して補助を行う事業。
○良好な景観を有する住宅地事例等の情報の提供
(3)住民の発意による良好な住環境の形成の促進
住民の発意により、愛着と誇りを持てる身近な住まいづくりを実現するため、地域住
民の意見を取り入れつつ、良好な住環境や景観の維持、形成に係る制度の活用・支援を
行う。
○地区計画制度※の活用
※市街地の良好な環境形成を図るため、ある一定の地区を単位として公園などの公共施設の
配置や建築物のつくり方について、住民の意向をもとに、市が都市計画として定める制度。
○「都市緑地法」による緑地協定※の活用支援
※良好な住環境を創っていくため、関係者全員の合意によって区域を設定し、緑地の保全又
は緑化に関する協定を締結するもの。
○「建築基準法」による建築協定※の活用支援
※建築基準法で定められた基準に上乗せする形で地域の特性等に基づく一定の制
限を地域住民等が自ら設けることのできる制度。
- 61 -
3)市街地における居住の促進と住環境づくり
(1)中心市街地における居住の促進
中心市街地における人口定着と賃貸住宅の居住水準の向上を図るため、民間賃貸住宅
の借上げによる市営住宅の供給を推進し、中堅所得者層等を対象とした優良な都市型賃
貸住宅の供給促進を図る。
○借上げ型市営住宅の供給
○特定優良賃貸住宅制度の活用支援の検討
○優良建築物等整備事業※を活用した共同住宅整備の支援の検討
※民間の任意の建築活動を共同事業へと転換・誘導し、市街地におけるオープンスペースを
備えた優良な建築物の建設促進、環境の整備を行い、併せて防災性、安全性の向上を図る
ことを目的とし、国、地方公共団体が各種の助成を行う制度。再開発型や住宅供給型等が
ある。
○公的金融機関※による事業者向け融資制度に関する情報の提供
※政府が全額または一部の資金を出し、政策に沿った形で民間の企業、個人事業者へ民間金
融の補完的機能を果たす目的で、融資を行っている金融機関。
(2)中心市街地における安全で利便性の高い居住環境の形成
衛生環境や商業環境が整い、積雪に対応し、日照等環境や景観に配慮した、安全で利
便性の高い居住環境の形成を図る。
○「大町二丁目土地区画整理事業」の推進
○公共下水道整備区域における事業の推進
○商業環境が整った中高層住宅地の形成
○日照等環境や景観に配慮した中高層住宅地の形成
(3)住宅市街地における居住の促進とうるおいのある住環境の形成
子育て環境が整った住宅の供給を促進し、安心して子育てができる住環境整備やうる
おいのある美しい住宅地の形成を図る。
○子育て世代向け住宅の供給促進
○安心して子育てができる住環境整備の推進
○緑豊かでうるおいのある住宅地の形成
○宅地開発の事業関係者に対する良好な住宅地整備のための適切な指導・誘導
○地区計画制度※等を活用した計画的な居住環境の整備
※市街地の良好な環境形成を図るため、ある一定の地区を単位として公園などの公共施設の
配置や建築物のつくり方について、住民の意向をもとに、市が都市計画として定める制度。
- 62 -
4)集落地域における居住の促進と居住環境の維持・向上
(1)市営住宅敷地の活用による定住の促進
金木地域における市営住宅敷地を活用し、子育て世帯や高齢者世帯に対する福祉サー
ビスの環境の充実を図る。
○子育て環境整備のための市営住宅敷地の活用
○高齢者福祉施設立地のための市営住宅敷地の活用
(2)居住サービス環境の整備推進
定住が困難となりつつある集落に対する生活関連・福祉サービスが確保できる地区へ
の集住の誘導や既存公共交通機関の維持・確保などにより、地域コミュニティの活性化
に努め、住み慣れた地域での居住継続を支援する。
○定住が困難となりつつある集落に対する利便性の高い近接地区への集住誘導
○冬季における限定入居施設の整備
○既存公共交通機関の維持・確保
○医療・福祉等生活関連サービス等の確保
○空家を活用した集会所、交流施設等のコミュニティ施設の整備
(3)地域の状況に応じた住宅水洗化の促進
特定環境保全公共下水道事業区域、農漁業集落排水事業区域等における住宅の水洗化
を推進する。
○金木地域の農業集落排水事業区域における住宅の水洗化の促進
○市浦地域の特定環境保全公共下水道事業区域及び漁業集落排水事業区域におけ
る住宅の水洗化の促進
○上記以外の区域における合併処理浄化槽設置による住宅の水洗化の促進
(4)空家の除却及び活用の推進
居住環境の整備改善を図るため、著しく老朽化が進み、再利用が困難な空家の除却の
推進に努めるとともに、地域の活性化に資するため、空き建築物の活用を検討する。
○再利用が困難な空家の除却の推進
○空き建築物の活用の検討
○所有者及び周辺住民への啓発
- 63 -
目標Ⅴ
安全、安心に暮らせる住まいづくり
1)安心して暮らせる住宅づくり
(1)住宅の耐震化への支援
現行の耐震基準が求める耐震性能を有しているかを診断する耐震診断や、耐震性能を
向上させ倒壊や破壊が起きないように補強を行う耐震補強等に対する支援を行う。
○「青森県木造住宅耐震診断及び耐震改修マニュアル」の普及促進
○「青森県木造住宅耐震改修ガイドブック」等による市民への情報の提供
○耐震診断、耐震補強等への補助の検討
○耐震補強工法等に関する情報の提供
(2)地震等の災害に強い住宅の普及促進
新たな住宅構造に関するシステムなどの普及に努め、地震等の災害に強い住宅づくり
を促進する。
○耐震改修促進計画の策定
○災害に強い住宅に関する事業者等への情報の提供
(3)防犯・防火性能の高い住宅の普及促進
住宅の防犯性等の向上及び火災時の安全性の確保のため、防犯及び防火性能の高い住
宅の普及に努める。
○防犯性能の高い建物部品に関する情報の提供
○住宅地の防犯性の向上に関する意識啓発
○防犯・防火に関する住宅性能表示制度※に関する情報の提供
※住宅品質確保促進法に基づき、第三者機関が住宅の性能(構造の安全、火災時の安全、劣
化の軽減、温熱環境など)を評価し、格付けする制度。
○「青森県防犯に配慮した設計ガイドライン」及び「青森県防犯に配慮した共同住宅
に係る設計指針」の普及促進
○「青森県犯罪のない安全・安心まちづくり推進条例」に規定する「犯罪の防止に配
慮した住宅の構造、設備等に関する指針」の普及促進
○住宅の不燃化の促進
○消防法に基づく住宅用火災警報器※等の設置促進
※煙や熱を感知し、火災の発生を居住者に知らせる装置。平成 16 年消防法の改正により、
一般住宅に住宅用火災警報器等の設置・維持が義務付けられた。
- 64 -
2)安全で安心な住環境づくり
(1)生活関連施設の耐震化の促進
「建築物の耐震改修の促進に関する法律」に基づき、多数の市民が利用する生活関連
施設の耐震化の促進を図る。
○公共施設の耐震改修の実施
○公益施設の耐震改修の促進
(2)建物の適切な維持・保全に関する情報の提供
多数の市民が利用する既存建築物における事故や災害の発生を未然に防止するため、
建物所有者等に対する建物の適切な維持・保全に関する情報の提供に努める。
○建物所有者等への適切な維持・保全に関する情報の提供
(3)災害時の被災拡大の防止
道路拡幅や空地の確保、建築物の規制等により、老朽建築物が密集した住宅地の防災
性を向上し、被害拡大の防止を図る。
○建築物と道路の一体的な整備による道路拡幅や空地の確保
○都市計画制度等による建築物の規制
(4)災害に対する安全な住宅地の形成
災害の危険の恐れがある地区の情報提供、住環境の整備改善や災害の防止のための事
業の活用などにより、大規模な災害や自然災害に対する安全な住宅地の形成を図る。
○洪水ハザードマップ※等による自然災害の危険の恐れのある地区の情報の提供
※洪水が発生した場合の危険区域や避難場所・避難経路等を示した地図。
○防火地域の指定等都市計画制度の活用
○小規模住宅地区改良事業※1・がけ地近接等危険住宅移転事業※2等の活用の検討
※1 不良住宅が集合すること等により生活環境の整備が遅れている地区で、住環境の整備改
善又は災害の防止のために、住宅の集団的建設や建築物の敷地の整備等を行う事業。
※2 災害の未然防止を図るため、がけ地の崩壊等による自然災害のおそれの高い土地から居
住者自身の自助努力による住宅の移転を支援する事業。
(5)安心な住環境を支える地域住民の活動への支援
繋がりを感じる、安心な住環境の形成を図るため、住民自らが互いに支え合う住民活
動を支援する。
○ボランティア等との連携による防犯に取り組む良好な地域活動への支援
○ひとり暮らしの高齢者等に対する定期的巡回訪問などによる安否確認
- 65 -
3)使いやすく健康に暮らせる住宅・住環境づくり
(1)住宅のバリアフリー化の促進
高齢者、障害者をはじめ、誰もが安心して生活できるよう、住宅のバリアフリー化を
推進する。
○介護保険による住宅のバリアフリー化改修の促進
○住宅のバリアフリー化に対する融資制度に関する情報の提供
○「バリアフリー法※」や「青森県福祉のまちづくり条例」に適合した共同住宅等
の設置管理者が講ずべき措置に関する情報の提供
※「高齢者、障害者等の移動の円滑化の促進に関する法律」の略称で平成18年6月に制定。
(2)ユニバーサルデザインによる住宅や道路等の整備の推進
誰もが安心して生活できる住環境を形成するため、ユニバーサルデザインによる住宅
や道路等の整備を推進する。
○住宅へのユニバーサルデザイン※の普及促進
※子供から高齢者・障害者まであらゆる人が利用しやすいようにはじめから考えてデザイン
すること。
○「あおもりユニバーサルデザイン推進基本指針」の普及促進
○保健・医療・福祉と連携した相談、助言
(3)良好な室内環境が確保された住宅の普及促進
健康で快適な居住環境で過ごせるよう、良好な室内環境が確保された住宅の普及促進に
努める。
○室内環境に関する住宅性能表示制度に関する情報の提供
○木材など自然素材を活用した住宅に関する情報の提供
- 66 -
第4章
計画実現に向けて
1
住まいづくりの役割と推進体制
1)住まいづくりの役割
(1)市民等の役割
①市民
市民は、五所川原の魅力的な住まいを育てていく主役であることを理解し、それぞれ
が住生活の向上や居住の安定に努めるとともに、住宅が個人の資産としてだけではなく、
都市や街並みを構成する重要なものであることを認識し、自分の住む地域の自然環境や
歴史的な価値を大切にして、いつまでも誇れる地域となるよう、積極的に行動する役割
が期待される。
②市民団体
建築、医療、福祉、まちづくりなどの各分野の専門家や住民が主体となって地域づく
りに取り組む様々な市民の組織は、それぞれがもっている知識や技能を生かし、住民に
よる良好な住まいづくりや主体的なまちづくりを継続的にサポートする役割が期待さ
れる。
(2)事業者の役割
事業者は、自らがつくる住宅や開発地が市民の豊かな住生活の実現を大きく左右し、
将来にわたって地域の住環境に影響を与えるものであることを認識し、安全、安心で住
みよい環境を提供していく役割が期待される。
そのため、適切な情報や良質なサービスを提供するとともに、法令遵守はもとより、
公正な取引などによる健全な市場の形成を図る役割が求められる。
(3)行政の役割
市は、地域に最も身近な自治体であり、地域に適した住宅政策の主体として、きめ細
やかな住環境の整備、市営住宅等の供給や管理を通じた住民の居住の安定確保を行う役
割を担っている。
また、国、青森県の住宅施策の情報提供や国、県、事業者等と密接な連携を図るとと
もに、住民の提案や意見を反映する場となる「住民懇談会」等を開催し、市民の多様な
ニーズに応える役割が求められる。
- 68 -
2)住まいづくりの推進体制
(1)住まいづくり総合調整組織の確立
住まいづくりに関する総合的・体系的な施策展開を図るため、庁内関係部課の情報共
有・相互調整、合意形成などを行う行政内総合調整組織の確立を図る。
また、多岐にわたる住民の住まいづくりに対する相談や市民主体の住まいづくりへの
支援、住まいづくりの組織との連携等を行う、従来の縦割り行政を打破する横断的な行
政内組織の確立を図る。
(2)住まいづくり相談体制の充実
住宅の取得や維持管理に対する市民の不安を解消するため、長期に住める優良な住宅
の建設やリフォーム、シックハウス※など、様々な問題に対する相談窓口の充実を図る。
また、住宅の性能・品質、住宅ローン、税制など、住まいづくりに係る多岐にわたる
情報を提供し、良質な住宅の取得やリフォームができる環境を整える。
※化学物質過敏症・アレルギー・アトピーなど様々な体の不調を引き起こす建物のこと。建材・
施工材から発せられる化学物質による室内空気の汚染が原因とされている。
(3)住まいづくり組織等との連携
幅広い市民の参加を得ながら、住まいづくりを多面的・効果的に促進するため、住ま
いづくりに係る各種市民団体、ボランティア団体との連携を図る。
また、住まいづくり組織に対する情報の提供やアドバイス、住まいづくり組織等相互
の連携や情報交換など、住まいづくりのきめ細かな対応が可能な相互連携体制の確立を
支援する。
推進体制のイメージ
住民の団体や組合等
連携
行政内総合調整組織
市
住まいづくりに関する
情報提供
相談・問い合わせ
資料提供・助言
相談窓口
(建築住宅課)
相談情報の提供
関連施策のPR等
民
専門分野の相談
連携
県建築住宅課
県西北地域県民局地域整備部
- 69 -
担当部局
・企画
・環境対策
・健康推進
・介護福祉
・家庭福祉
・土木
・都市計画
・下水道
・社会教育
・予防 等
2
住まいづくりの達成目標
1)住まいづくりの達成水準
(1)住宅性能水準
住宅性能水準は、居住者ニーズ及び社会的要請に応える機能・性能を有する良好な住
宅ストックを形成するための指針である。
住宅の品質又は性能に関し、住宅性能水準に基づき、その維持及び向上を図り、現在
及び将来の市民の住生活の基盤となる良質な住宅のストック形成を誘導する。
住宅性能水準
項 目
基
本
的
機
能
居住室の構
成等
共同住宅に
おける共同
施設
耐震性等
防火性
防犯性
耐久性
維持管理等
への配慮
居
住
性
能
断熱性等
室内空気環
境
採光等
遮音性
高齢者等へ
の配慮
その他
外
部
性
能
環境性能
外観等
内 容
・各居住室の構成及び規模は、個人のプライバシー、家庭の団らん、接客、余暇活動等に
配慮して、適正な水準を確保する。ただし、都市部における共同住宅等において都市に
おける利便性を考慮する場合は、個人のプライバシー、家庭の団らん等に配慮して、適
正な水準を確保する。
・専用の台所その他の家事スペース、便所(原則として水洗便所)、洗面所及び浴室を確
保する。ただし、適切な規模の共用の台所及び浴室を備えた場合は、各個室には専用の
ミニキッチン、水洗便所及び洗面所を確保すれば足りる。
・世帯構成に対応した適正な規模の収納スペースを確保する。
・中高層住宅については、原則としてエレベーターを設置する。
・バルコニー、玄関まわり、共用廊下等の適正な広さを確保する。
・集会所、子供の遊び場等の設置及び駐車場の確保に努める。
・自転車置場、ゴミ収集スペース等を確保する。
想定される大規模地震・暴風等による荷重・外力に対し、構造躯体が倒壊等に至らないよ
うに、耐震性能を含む構造強度について、適正な水準を確保する。
火災に対して安全であるように、延焼防止及び覚知・避難のしやすさについて、適正な水
準を確保する。
外部からの侵入を防止するため、出入口や窓等の侵入防止対策等について、適正な水準を
確保する。
長期の安定した居住を可能とする耐久性を有するように、構造躯体の劣化防止について、
適正な水準を確保する。
設備配管等の維持管理・修繕等の容易性について、適正な水準を確保する。また、増改築、
改装及び模様替えの容易性について、適正な水準を確保する。
快適な温熱環境の確保が図られるように、結露の防止等に配慮しつつ、断熱性、気密性等
について、適正な水準を確保する。また、住戸内の室温差が小さくなるよう、適正な水準
を確保する。
清浄な空気環境を保つため、内装材等からの化学物質、石綿等の汚染物質発生防止、換気
等について、適正な水準を確保する。
窓等の外壁の開口部からの採光等について、適正な水準を確保する。
隣接住戸、上階住戸からの音等が日常生活に支障とならないように、居室の界床及び界壁
並びに外壁の開口部の遮音について、適正な水準を確保する。
加齢等による一定の身体機能の低下等が生じた場合にも基本的にはそのまま住み続ける
ことができるように、住戸内、共同住宅の共用部分等について、段差の解消、手すりの設
置、廊下幅の確保、便所の配置等に関し、日常生活の安全性及び介助行為の容易性につい
て、適正な水準を確保する。
家具等の転倒の防止、落下物の防止、ガス漏れ・燃焼排ガスによる事故の防止、防水性、
設備等の使いやすさ等について、適正な水準を確保する。
自然エネルギーの利用、断熱性の向上やエネルギー効率の高い設備機器の使用などエネル
ギーの使用の合理化、断熱材のノンフロン化等について、適切な水準を確保する。また、
建設・解体時の廃棄物の削減、解体処理・リサイクルの容易性、地域材・再生建材の利用、
雨水・雑排水の処理・有効利用、敷地内の緑化等について、適切な水準を確保する。
外壁、屋根、門塀等の配置及びデザインの周辺との調和について、適切な水準を確保する。
- 70 -
(2)居住環境水準
居住環境水準は、地域の実情に応じた良好な居住環境の確保のための指針となるもの
であり、それぞれの項目が、地域における居住環境の現状、課題等を把握し、整備、誘
導等の方向性を示すための要素となる。
地域における居住環境に関し、居住環境水準に基づき、その維持及び向上を図り、地
域の自然、歴史、文化その他の特性に応じて、市民が誇りと愛着を持つことのできる居
住環境の形成を誘導する。
居住環境水準
項 目
地震・大規模な火災に対する安全
性
自然災害に対する安全性
安全・安心
日常生活の安全性
環境阻害の防止
緑
美しさ・豊かさ
市街地の空間のゆとり・景観
持続性
良好なコミュニティ及び市街地の
持続性
環境負荷への配慮
日常生活を支
えるサービス
へのアクセス
のしやすさ
高齢者、子育て世帯等の各種生活
サービスへのアクセスのしやすさ
ユニバーサルデザイン
- 71 -
内 容
地震による住宅の倒壊及び大規模な火災に
対して安全であること。
出水、がけの崩壊等の自然災害に対して安全
であること。
生活道路の安全な通行及び犯罪発生の防止
に配慮されていること。
騒音、振動、大気汚染、悪臭等による居住環
境の阻害がないこと。
緑等の自然を確保し、自然環境に関する快適
性を享受することができること。
住戸及び住棟の隣棟間隔、空地等を有し、日
照、採光、眺望、プライバシー等が立地条件
等に応じて適切に確保されていること。ま
た、地域の気候・風土、歴史、文化等に即し
て、良好な景観を享受することができるこ
と。
バランスのとれた地域の良好なコミュニテ
ィの維持、住宅の適切な建替え等により良好
な居住環境が維持できること。
環境への負荷の低減に配慮したまちの構成
であること。
高齢者、子育て世帯等が日常生活を支える各
種サービスに容易にアクセスできること。
高齢者、障害者をはじめとする多様な者の円
滑な移動の経路が確保されていること。
2)住まいづくりの達成指標
(1)最低居住面積水準未満率
世帯人数に応じて、健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積
に関する水準である、最低居住面積水準を満たさない住宅の全世帯に占める割合を、次
のとおりとする。
持
ち
借
家
平成 20 年度
0%
平成 31 年度
0%
家
平成 20 年度
13.3%
平成 31 年度
0%
最低居住面積水準(住戸専用面積)
(1)単身者 25㎡
(2)2人以上の世帯 10㎡×世帯人数+10㎡
注1 上記の式における世帯人数は、3歳未満の者は0.25人、3歳以上6歳未満の者は0.5人、6歳以上1
0歳未満の者は0.75人として算定する。ただし、これらにより算定された世帯人数が2人に満たない
場合は2人とする。
注2 世帯人数(注1の適用がある場合には適用後の世帯人数)が4人を超える場合は、上記の面積から5%を
控除する。
注3 次の場合には、上記の面積によらないことができる。
・単身の学生、単身赴任者等であって比較的短期間の居住を前提とした面積が確保されている場合。
・適切な規模の共用の台所及び浴室があり各個室に専用のミニキッチン、水洗便所及び洗面所が確保され、
上記の面積から共用化した機能・設備に相当する面積を減じた面積が個室部分で確保されている場合。
*住戸専用面積は壁芯とし、住宅性能水準の基本的機能を満たすことを前提とする。
(2)誘導居住面積水準以上率
世帯人数に応じて、豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するた
めに必要と考えられる住宅の面積に関する水準である、誘導居住面積水準が確保された住
宅の割合を、次のとおりとする。
持
借
ち
家
平成 20 年度
84.8%
平成 31 年度
90%
家
平成 20 年度
39.0%
平成 31 年度
50%
誘導居住面積水準(住戸専用面積)
(1)一般型誘導居住面積水準(都市の郊外及び都市部以外の一般地域の戸建住宅)
①単身者 55㎡
②2人以上の世帯 25㎡×世帯人数+25㎡
(2)都市居住型誘導居住面積水準(都市の中心及びその周辺の共同住宅)
①単身者 40㎡
②2人以上の世帯 20㎡×世帯人数+15㎡
注1 上記の式における世帯人数は、3歳未満の者は0.25人、3歳以上6歳未満の者は0.5人、6歳以上1
0歳未満の者は0.75人として算定する。ただし、これらにより算定された世帯人数が2人に満たない
場合は2人とする。
注2 世帯人数(注1の適用がある場合には適用後の世帯人数)が4人を超える場合は、上記の面積から5%を
控除する。
注3 次の場合には、上記の面積によらないことができる。
・単身の学生、単身赴任者等であって比較的短期間の居住を前提とした面積が確保されている場合。
・適切な規模の共用の台所及び浴室があり各個室に専用のミニキッチン、水洗便所及び洗面所が確保され、
上記の面積から共用化した機能・設備に相当する面積を減じた面積が個室部分で確保されている場合。
*住戸専用面積は壁芯とし、住宅性能水準の基本的機能を満たすことを前提とする。
- 72 -
(3)省エネルギー設備等のある住宅の割合
住宅への自然エネルギーの有効活用をすすめて環境への負荷の軽減を図るため、省エ
ネルギー設備等のある住宅の割合を、次のとおりとする。
太陽熱を利用した温水機器
等がある住宅
持ち家
平成 20 年度
1.7%
平成 31 年度
10%
借
家
平成 20 年度
0.6%
平成 31 年度
5%
二重サッシ又は複層ガラス
の窓がある(すべて)住宅
持ち家
平成 20 年度
37.7%
平成 31 年度
50%
借
平成 20 年度
40.6%
平成 31 年度
50%
家
(4)下水道の普及率・水洗化率
清潔に暮らせる住環境を実現するため、公共下水道が整備された区域における利用率
向上や公共下水道が整備されていない区域での合併処理浄化槽の設置促進などにより、
下水道の普及率及び水洗化率を、次のとおりとする。
汚水処理人口普及率
平成 21 年度
50.4%
平成 31 年度
100%
公共下水道水洗化率(世帯数)
平成 21 年度
80.3%
平成 31 年度
100%
(5)人口集中地区内人口
中心市街地における市営住宅等の供給や安全で利便性の高い居住環境の形成により、
人口集中地区における定住人口を、次のとおりとする。
平成 17 年度
17,541人
平成 31 年度
20,000人
(6)住宅の耐震改修工事を行った持ち家の割合
居住の安全を確保し、誰もが安心して生活できるようにするため、住宅の耐震改修工
事を行った持ち家の割合を、次のとおりとする。
持ち家
平成 20 年度
2.7%
- 73 -
平成 31 年度
10%
(7)高齢者等のための設備設置・工事実施の住宅の割合
高齢者、障害者をはじめ、誰もが安心して生活できるようにするため、バリアフリー
化が施された住宅の割合を、次のとおりとする。
設備設置
平成 20 年度
47.4%
平成 31 年度
70%
工事実施
平成 20 年度
8.2%
平成 31 年度
30%
(8)市営住宅等の供給戸数
真に住宅に困窮している世帯の安定した居住を確保するため、市営住宅の供給量を、
次のとおりとする。
供給量目標
建替住戸
緊急時等に対応する住戸
要援助世帯に対応する住戸
平成 22 年度 ~ 31 年度
480
120
85
275
戸
戸
戸
戸
*建替住戸は、「五所川原市市営住宅ストック活用計画 H23. 」における計画期間内に実施予定の
戸数。
*緊急時等に対応する住戸及び要援助世帯に対応する住戸は、「五所川原市市営住宅ストック活用
計画 H23. 」で設定している戸数。
(9)市営住宅の耐震化率
入居者の安全を確保するため、市営住宅の耐震化の割合を、次のとおりとする。
平成 20 年度
42.0%
平成 31 年度
90%以上
*耐震化率:(目標年次に存在する S56 以降建設した戸数+広田団地中耐 336 戸)/目標年次ストック
*目標年次に存在する S56 以降建設した戸数及び目標年次ストックは「五所川原市市営住宅ストック
活用計画 H23. 」による。
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五所川原市住宅政策実態調査委員会
委員名簿
※敬称略
所属等
役職等
氏名
備考
青森職業能力開発短期大学校
校長
橋本 光男
学識経験者 委員長
青森県県土整備部建築住宅課
課長
楠田 勝彦
建築
西北地域県民局地域健康福祉部保健総室健康増進課
課長
三和 千枝子
福祉
五所川原商工会議所
会頭
寺田 春一
街づくり 副委員長
市社会福祉協議会
会長
川村 恒儀
福祉
市商店振興組合連合会
会長
工藤 邦昭
住民
市町内会連合会
会長
秋田 英樹
住民
市連合婦人会
会長
北澤 アキ子
住民
県介護支援専門員西北地区連絡協議会
会長
太田 正仁
福祉
市身体障害者福祉会
会長
木村 治利
福祉
(社)青森県建築士会北五支部
支部長
今 信次
建築士
金木地域審議会
会長
角田 昭次
住民
市浦地域審議会
会長
桑野 邦夫
住民
※委員数 13 人(男性 11 人・女性 2 人)
五所川原市住生活基本計画
平成23年3月
発 行 五所川原市
編 集 五所川原市建設部建築住宅課
〒037-8686 青森県五所川原市字岩木町 12 番地
TEL 0173-35-2111(代表)
URL http://www.goshogawara.net.pref.aomori.jp/