<FDSO製品概要>

FASTPACK 5.0
Fast Dataset Organizer (FDSO)
<FDSO製品概要>
FAST
DATA
SET
ORGANIZER(FDSO)
は、最大の効率性と柔軟性を技術化した、分かり易い、高
速の DASD 管理ツールです。データセットと DASD ボリュームを再編し管理することに関する、強
力で有効な解決法を提供します。今や、一つのツールが、SMS,NON-SMS あるいは混在した環境に
おけるデータセットのすべての種類を処理するために使用されるのです。
FDSO は、導入先システム全体を基本に、データセット管理、カタログメインテナンス、そしてレ
ポーティングに対する統合プラットフォームを提供します。非常に柔軟性に優れた管理言語と、
豊かな演算子セットのコンビネーションで、広範囲にわたる管理を実現します。FDSO は、小さな
変更や、アドホックな照会を容易できるばかりでなく、多くの大きなルーチンジョブを完璧に自
動化するために使用できます。
以下に記述されているのは、FDSO が、どのような MVS データセンターでも効率性、信頼性そして
生産性を改善することができるほんの数例について示します。
oデータセットメインテナンス
データセットをリロケートするための VSAM および NON-VSAM ファイルのリアロケーション、
個々のデータセットもしくは DASD プールのデフラグ機能、未使用スペースの解除、そして
SMS へあるいは SMS からの変換が含まれています。
o簡単なデフラグ
アクティブなボリュームへの他のアクセスをロックアウトせずに、無駄なスペースを再利用
します。
o理解しやすく読みやすいレポート
個々のデータセット情報、カタログ表示とエラーチェック、標準およびカスタムレポート、
加えて自動オペレーションとマネジメント情報・決定サポートシステムを起動するための、
PC ダウンロード互換の抽出ファイルを提供します。
o標準の強制実行
例外レポートとデータセットのネーミング、サイズ、配置、そして利用状態に関する情報収
集を含みます。
o企業全体にわたる PDS 管理
検証、圧縮、そしてディレクトリブロックの最適化を提供します。
oカタログおよびボリュームメンテナンス
Page 1 / 4
FASTPACK 5.0
Fast Dataset Organizer (FDSO)
広範囲にわたるカタログエラーチェックおよび診断機能、カタログとボリュームレベルでの
“スクラッチ”機能、データセットをアンカタログや再カタログを含みます。
FDSO は、ボリューム毎のワークを割り当てる非常に効率の良い内部スケジューラーを備えており、
マルチタスクとマルチプロセスを経由して処理されるスループットを最大限にできます。一旦、
データセットが選択されると、FDSO は、自動的に処理されるデータの種類を判別します。その後、
ユーザーによって指定された管理ステートメント通りにデータセットを処理し、レポートを生成
します。
FDSO は強力でわかり易い制御言語を提供しますので、ユーザーは、ひとつの管理ステートメント
で、多大な量のデータセットか、あるいは少ないユニークなデータセットどちらか、あるいは両
方を選択することができます。データセットの選択は、100 以上の異なったデータセット属性の
組み合わせに基づいてなされ、これにはネーム(ワイルドカード選択の文字列でのマスク可)、ロ
ケーション(ボリューム、ユニット、SMS ストアレジグループ、SMS ストアレジクラス)
、サイズ
(シリンダー・トラック・バイト、アロケート済み・使用済・利用可能・破棄済)、DCB 特性(DSORG、
LRECL、BLKSIZE)、時間(作成された時、最終にリファレンスされたとき)等々があります。ユー
ザーが属性選択クライテリアを指定すると、これらのクライテリアに合致するすべてのデータセ
ットが自動的に、FDSO によって処理されます。
FDSO の強力な選択機能と最速のパフォーマンスにより、導入先では他の製品では容易になすこと
ができなかったり、あるいは不可能であった仕事を遂行することができます。例えば、FSDO は、
次のジョブストリームを作ることができます。
すべてのオンライン DASD ボリューム上の PDS すべてをコンプレスし、夜間アップデートジョ
ブが実行する前に、少なくとも 20%の空きスペースと 10%の空きディレクトリブロックが在る
ことを保証します。
マルチエクステントを持つ特定の SMS データクラスに属する、すべてのデータセットをリア
ロケートします。
すべての SMP/E データセットに対し、メインテナンスを開始する前に少なくとも 25%の空き
スペースが在ることを保証します。
毎夜、すべてのパーマネントデータセットをシステムワークボリュームよりスクラッチし、
アンカタログします。
TSO ボリューム上に存在し、アロケートされたスペースの 20%以下しか使用していないか、過
去 1 年間参照されなかったデータセットすべてのネームをレポートします。
CA スプリットが 50%以上になる特定のボリューム範囲にある、すべての VSAM データセトを再
定義します。
導入先のネーミングやアロケーション指定に合致しないデータセットを識別し、PC 側で管理
使用するために、容易にダウンロードできる抽出データセットを生成します。
Page 2 / 4
FASTPACK 5.0
Fast Dataset Organizer (FDSO)
FDSO の持つデータセット管理に対する色々なアプローチを通して、より多くのアプリケーション
が可能です。その能力と柔軟性との調和により、ユーザーは、理解しにくいデータセット管理ツ
ール固有の制約から解放され、自分たちのアプリケーションの効率と機能性を高めることができ
るのです。
製品の独自の機能性に加えて、導入先では、FDSO の持つその直感的なデザインと低コストを活用
して、現在の環境用には開発されていない古いユーティリティを、交換もしくはグレードアップ
できます。
例えば、
ボリュームネームが判っていない SMS 環境において、FDSO は、データセットに関して詳細情
報を得るために、IEHLIST に代わって使用することができる。
CI もしくは CA スプリットのスレッシュホールド値を超える VSAM データセットは、より効率
的でない IDCAMS ユーテリティを使用せずに、自動的に再定義されることが可能。
FDSO が PDS をコンプレスし、ボリューム内の無駄なスペースを再獲得した後、ボリュームデ
フラグ製品は、著しく多くのスペースを回収することができる。
FDSO は、MVS,MVS/XA,MVS/ESA そして OS/390 のどのバージョンのもとでも実行することができま
す。そして、ESCON,SMS や拡張データセットをサポートします。インストールには、ほんの数分
を要するだけで、オペレーションシステムの変更を必要としません。
1.1 FDSO のオペレーション
FDSO はデータセットをボリュームごとに処理します。指定した制御文に基づいて、ボリューム毎
にひとつのサブタスクが、ユーザー指定か動的に計算された最大まで、FDSO ディスパッチャーに
よって、ATTACH されます。ある特定のボリュームだけが処理されるように制御文で決められたな
ら、FDSO は、それら特定のボリュームに対して、サブタスクを ATTACH します。
注意
もし、制御文がボリューム選択に制限を加えないのなら、(すなわち、SELECT DSN が SELECT CATDSN
の代わりに使用されるのなら)、FDSO は、データセット確認のために、すべてのオンラインボリ
ュームを処理します。
これらのタスクは、最小の経過時間で、指定したボリュームからデータセットを選択して処理す
るために並行して実行されます。この間、ボリュームへのその他のタスクのアクセスは、ロック
アウトされません。(ボリューム選択の制限についての詳細は、第 3 章”FDSO パフォマンスの最
適化“の項を参照)
各ボリュームタスクは VTOC を処理し、指定制御文管理に基づいてそのボリュームからデータセッ
トを選択する。FDSO ACTION による変更のために選択されたデータセットは、同時更新を回避す
るために排他的にエンキューされます。ボリュームは利用不可能とはなりません。MVS オペレー
Page 3 / 4
FASTPACK 5.0
Fast Dataset Organizer (FDSO)
ターコンソールから FDSO を監視し正常に終了させるために、オペレターインターフェースが提供
されます。
1.2 データセットレポーティング
FDSO は、選択されたデータセットの現在の状況について、詳細情報を、明確にかつ読みやすい形
式で全てのレポートを提供します。1回の FDSO 実行で、ユーザーは、通常いくつかのユーティリ
ティーを実行してデータを集めフォーマットしなければならない、判りやすいデータセットレポ
ートを得ることができるのです。FDSO の強力な機能選択と、各レポート用のユーザー指定したソ
ートキーにより、ユーザーは、以下に似掲げるような、特に必要なレポートを、容易に作成する
ことができるのです。
DASD
スペース管理
容量のプランニング
リソースのチャージバック
非常時のリカバリープラン
アプリケーションの移行
FDSO は、また、ユーザーが PC やホストベースのサードパーティレポートライターへの入力手段
として利用可能なレポートデータを引き出すことができる、エクストラクト機能を持っています。
その指定するアウトプット機能により、ユーザーは、色々なメディアに対する複数のレポートを
生成することができます。
1.3 ボリュームドライバー・FDSO コンバーション機能
PDSFAST ボリュームドライバーユーザーは、制御文をファストデータオーガナイザー(FDSO)で
利用可能なフォーマットへ変換することを援助する機能が利用できます。付録 C を参照してくだ
さい。
Page 4 / 4