2014年 新年号 NO.62号

診断かがわ
2014年 新年号 NO.62号
(2014 年 1 月 8 日発行)
[主要目次]

新年のごあいさつ・・・・・・・・・・1

経営革新等認定支援機関研修・・・・・2

高松商工会議所青年部研修・・・・・・3

経営革新等支援機関の認定取得・・・・4

経営コンサルタント養成講座の感動・・4

後継経営者養成講座 2013 の感想・・・7

中国・四国エリア合同研修会・・・・・9

四国ブロック会議 in 香川・・・・・・10

日本弁理士会四国支部との連携・・・・11

異業種交流管理者実践研修の感想・・・14

近況報告・・・・・・・・・・・・・・15

会員だより・・・・・・・・・・・・・16
異業種交流管理者実践研修

新入会員自己紹介①・・・・・・・・・18
(2013 年 11 月 22~23 日)
 新入会員自己紹介②・・・・・・・・・20
一般社団法人 香川県中小企業診断士協会
〒761-0301 香川県高松市林町 2217 番地 15 香川産業頭脳化センター402
TEL 087-814-6456
FAX 087-840-0321
新年のごあいさつ
一般社団法人 香川県中小企業診断士協会
会長 山下 益明
新年あけましておめでとうございます。平素は協会活動に多大なるご理解ご協力をたまわ
り、厚く御礼申しあげます。2012 年 4 月に法人化してから、早 1 年 9 ヶ月たちました。県協
会単独の事業活動も、ほぼ軌道にのってきたと思惟しております。
「中小企業診断士の人材育成」が掲げられ
ところで 2013 年度、本部重点事業のひとつに、
ています。現在、弊職は本部「人材育成ワーキング委員会」委員の役儀を担っております。
その背景、課題および取り組み内容について、簡単にご説明させていただきます。
中小企業診断士は国家資格であり取得する難易度が高いものの、一般的に知名度・年収等
の面では、医師・弁護士・有名大学教授に比べると残念ながら、高いとはいえないのが現状
です。その要因のうち大きなものとして、中小企業診断士を業としている会員(以下「プロコ
ン」と言う。)の平均年収が低いことが、挙げられるのではないでしょうか。
実際のところ、主な顧客の取締役よりも年収が低いプロコンが多くみられます。経営者は
そのようなプロコンに対して、有能な伴走者として期待することができるか甚だ疑問です。
我々は経営戦略の専門家であり、自ら高収益事業を創造し、顧客の行動見本になることが
求められます。そこで一人ひとりの資質を高め、年間売上高(お客さまへのお役立ち度)を上
げることで、我々の地位の向上につながる…と考えました。
このような経緯で、2013 年はこれまでになく診断士の人材育成について熟考し、会員の「能
力開発」に注力した 1 年となりました。いわば「助走」の年でした。
2014 年は本格的に、能力開発の場を全国各地で多数設ける予定です。そのモデルとなる県
協会が、私たち一般社団法人香川県中小企業診断士協会だと考えています。
経営コンサルタントの本質は、
「周りから必要とされ、役に立ち、認められることで、世
の中を良くする!」ことと認識しております。当協会は、
「成長し続ける本物の経営コンサル
タントを目指そう!」をスローガンに、独立診断士・企業内診断士の別を問わず「お客さま
へのお役立ち度(年間売上高・年収)を高めることに焦点を絞るプロコンづくり」に真剣に取
り組んでいる県協会を目指します。
中小企業診断士(会員)を対象とした人材育成は、当県協会のみに限らない大きなテーマで
す。会員の皆さまの専門性を高め、能力開発に役立つ機会を数多くご提供することで、皆さ
まのお役に立つとともに、県協会の存在意義を高めていきたいと存じます
会員の皆さまには、入会のメリットを享受していただくためにも、当協会よりご案内する
行事については、ぜひとも優先順位を高めてご参加たまわりたいと存じます。
引き続き、会員の皆さま方のご理解とご協力をよろしくお願い申しあげます。
なお 2013 年 8 月、当協会は「経営革新等支援機関」として認定を受けました。その経緯
と詳細については後述いたしますのでご参照くださいませ。
末筆になりましたが、皆さま方のますますのご健勝とさらなるご活躍を祈念いたしまして、
年頭のごあいさつとさせていただきます。
1
経営革新等支援機関 登録専門員研修
一般社団法人 香川県中小企業診断士協会
会員 岡﨑 進
2013 年 9 月 23 日、アルファあなぶきホール第 1 会議室にて「経営革新等認定支援機関 登
録専門員研修」が開催されました。講師は立川敦史先生、内容は経営改善計画策定支援事業
における経営改善計画書策定についてでした。
大半の時間は、サンプルデータを基にグループディスカッション形式で計画書をつくりあ
げていくというもので、非常に実践的で有意義な時間を過ごすことができました。
グループ内では熱く活発な意見交換がなされ、サンプルデータではあるものの、
「会社が大
変な時期に、
この経営者は他人事として見ているのではないか」などの発言も飛び出すほど。
もちろん、的確なご意見も数多くあり、キャリア豊富な先生方のさまざまな視点でのお考え
をお聞きすることができ、私自身たくさんの気づきを得ることができました。
また、当支援事業の流れについてご説明いただく中で、立川先生から経験を踏まえたアド
バイスをいただくこともでき、大変勉強になりました。
個人的な話ですが、ちょうどこの時期に当支援事業を活用した経営改善計画書策定業務を
しておりましたので、もしかすると参加された先生方の中で、一番得をしたのは私かもしれ
ません。
経営改善計画書の策定手法については、当時抱えていた具体的な不明点を解消することが
できましたし、バンクミーティングの進め方も参考になりました。
当支援事業を活用した経営改善計画書の策定は、あくまで作業レベルであり、会社の業績
を改善する第一歩にすぎません。現実に業績改善を成し遂げることができるようご支援する
ことがミッションですから、今回の研修でお腹一杯になって終わりにするのではなく、実践
に活かして必ず成果を出したいと思います。
当研修は、私にとって非常にタイムリーでもあり、受講の機会をいただきまして誠にあり
がとうございました。
2
高松商工会議所青年部研修
〜 リーダー個々の発展を目指したPDCA勉強会 〜
一般社団法人 香川県中小企業診断士協会
理事 岩倉 正敏
2013 年 9 月 18 日、高松商工会議所青年部 9 月例会にてコーディネーターとして、一般社
団法人香川県中小企業診断士協会の会員 6 名にご出講いただきました。
当日は事前課題を持ち寄り、32 名の参加者が、サンプル課題に対して 6 班に分かれて熱心
に討議されました。
今後も県協会への研修・講師派遣のご依頼が多数見込まれますので、協会会員の皆さまの
積極的なご参加をお待ちしております。
県協会会員 6 名が講師を担当
班に分かれて討議
3
中小企業経営力強化支援法における
経営革新等支援機関の認定取得について
一般社団法人 香川県中小企業診断士協会
理事 梅澤 秀樹
経営革新等認定支援機関の制度は、中小企業を総合的にサポートする施策として 2012 年 8
月から開始されたものです。このたび当協会が 2013 年 8 月 15 日付で認定を得ました。
これにより、当協会が実施した本制度のための研修会を受講し、当協会の登録を得た当協
会所属の診断士は経営改善支援センター事業を始めとした支援事業を行うことが可能となり
ました。
政府が行う各種の経済施策の展開において、経営革新等認定支援機関は今後とも重要度を
増すものと考えられます。
当会所属の診断士の皆さま方で、未登録の方は、2014 年度にも登録のための研修を行う予
定ですので、奮ってご参加ください。
「経営コンサルタント養成講座2013」の感動
一般社団法人 香川県中小企業診断士協会
会員 大西 健永
皆さま、こんにちは!2013 年 11 月 2〜4 日にかけて行われた「経営コンサルタント養成講
座 2013」について報告いたします。
この講座は、今年で第 6 回目を迎え、香川県の中小企業診断士の登竜門(?)に位置づけら
れている、非常に有意義かつ実践的な研修になっております。また中小企業診断士以外の方
の参加も可能であり、これも特色の一つとなっております。
ちなみに私は第 1 回以来の参加で、今回は晴れて中小企業診断士として参加することにな
りました。パチパチパチ。では講座の感想を報告していきます。
≪2013 年 11 月 2 日(土)10 時〜14 時≫
最初に香川県中小企業診断士協会会長の山下益明先生に、
「成長し続ける本物の経営コンサ
ルタントを目指そう!」のテーマで講義をしていただきました。
山下先生の講義は、Ⅰ.プロコンの能力開発、Ⅱ.プロコンの能力開発のポイント、Ⅲ.プロ
コンの能力開発のための成功要因、
Ⅳ.プロコン診断(自己診断)の実施の 4 テーマに分かれて
おりました。
4
4 テーマの全てに感銘を受けたのですが、Ⅳ.プロコン診断(自己診断)を実施した後に、受
講生同士で発表を行い、フィードバックを受けたことが一番印象に残っております。
プロコン診断の中で、
「将来ビジョンに近づくために、最も重要な課題は何でしょうか?」
という質問項目があり、私は「中小企業診断士の業務を進めていくにあたり、現在の仕事と
のバランスを如何に図っていけばよいかが課題であり困っている」というようなことをグル
ープ内で話しました。
ある受講生の方から「今の仕事は決して無駄にならない。今の仕事が将来必ず中小企業診
断士の仕事に結び付く」というフィードバックを貰い、自分の中にあったモヤモヤ感が晴れ
たような気持ちになりました。正直なところ、この一言だけで今回の講座に参加した甲斐が
あったように思います。その他、他の受講生の方の思いや今後の将来像をお聞きすることが
でき非常に刺激的でした。
≪2013 年 11 月 2 日(土)14 時〜18 時≫
次に香川県中小企業診断士協会理事の岩倉正敏先生から、
「実践ケーススタディ」のテーマ
で講義をしていただきました。
岩倉先生の講義は、稼ぐコンサルタントに必要な「受注獲得スキル」とコンサルティング
実習の 2 部構成になっておりました。
まず第 1 部の稼ぐコンサルタントに必要な「受注獲得スキル」では、岩倉先生の独立まで
の経緯やそもそも経営コンサルタントとはというお話を聞くことができ、
「流石!なるほど~」
と思うことが多々ありました。
その中で印象深かったのが、経営コンサルタントの商品の説明の中で、経営を機能別と業
種別に分けたマトリックス図に関することです。
「大西さんであれば、ひとの縦軸で積み重な
った業種で経営の横軸を展開していけばよい」との説明と、経営の機能別の横軸展開をする
ときは、最初はその分野の詳しい人と連携して取り組めばよいという個人的なアドバイスを
受けることができました。
あと岩倉先生の講義で最も重要なポイントは「コンサル力=受注力」に尽きると思います。
受注力については、岩倉先生が常々おっしゃっていることなのですが、改めて講義を受ける
と受注マインドが増幅され、個人的にもよい結果を生んでいる状況にあります。どうもあり
がとうございました。
≪2013 年 11 月 3 日(日) 8 時 30 分~18 時、11 月 4 日(月)8 時 30 分~16 時≫
さて 11 月 3〜4 日にかけて、
「営業コンサルタント養成研修」のテーマで、埼玉県中小企業
診断協会会長の高澤彰先生に講義をしていただ
きました。
高澤先生からは、
「儲けてなんぼ!!!法人営業
実習ノート」
「儲けてなんぼ!!!そこそこの営業
、
実習ノート」の 2 冊の著書を使用しながら、受
講生自身が営業コンサルタントを行うときのた
めの実践的な手法を教えてもらいました。
5
合わせて研修講師としての講義の進め方について、その都度、教えていただき自分自身が
講師をするときの参考になりました。
教えていただいたことを幾つか挙げますと、
①講義中はカーテンを閉め切って行うと受講生を講義に集中させることができる
②テーブルに講義以外の余計なものは置かない
③休憩時間はホワイトボードに記載し、休憩時間が終了する際にそれを消す。そうすれば、
受講生が講義再開を認識する
などです。③については、研修受講後に研修講師をする機会がありましたので、早速実践い
たしました。
なお先生の 2 冊の著書は、高澤先生が営業マンをしていた頃と中小企業診断士として独立
した後に培ったスキルやノウハウが濃厚に凝縮されたものでして、私は前職がメーカーの営
業マンだったこともあり、
もし 22 歳の頃に先生の著書に出会っていれば私の人生もだいぶ違
っていたかも知れないなあと思いました。
≪終わりに≫
新しい出会いや懐かしい再会もあり、非常に有意義な 3 日間でした。表題に「感動」と付
けたのですが、
「感想」とPCを打とうとしたところ何回打っても「感動」となり、ああそう
か私は今回の講座に「感動」したので、無意識に「感動」と打ったのだなと思い「感動」と
付けました(本当は「かんどう」と打ち変換すると最初に「勘当」と出てきますので、
「勘当」
される暗示なのかも知れませんが…)。
それと今回、講義をしていただいた 3 先生ともにコンピテンシーが高いなあと改めて実感
しました。意識レベルと行動レベルを常に高く保つ必要性を再認識させられました。
先生方、本当に大変お世話になりました。
ではでは、皆さん 2014 年の第 7 回講座でお会いしましょう!
6
後継経営者養成講座2013の感想
有限会社ケア・ステーション
取締役 藤田 慧
私がこの「後継経営者養成講座」を受講したきっかけは、山下会長からのご紹介でした。
かねがね、自身の未熟さを感じながらも、明確に「何が足りていないか」ということさえ把
握していなかったため、新たな気づきを得ようと思い、受講しました。
第 1 講は、1 泊 2 日の宿泊合宿でした。受講生は 20~40 代の後継経営者 7 名。各々の自己
紹介をはじめ、仕事に対する悩み・不安等を共有するなかで感じたのは、同じ受講生の中で
も個々の能力に大きな差があるということ。他の受講生は悩み・不安に対して、明確なもの
を持っている。それに対して、私は漠然としたものしか感じていない。いや、正確にいうと、
漠然と感じる能力しか持ち合わせていない、というのが正しい表現でしょう。
当然、受講生の中で最も未熟な存在は私でした。しかし、自身の未熟さを痛感し、恥をか
いたことが、この講座を受講しての 1 番の財産だと感じています。
居心地の良い場所に留まるのではなく、新たな環境、厳しい環境に身を置くことによって、
自身の無力さに気づき、恥をかき、悔しさを覚える。この繰り返しが新たな学びを得ようと
いう活力を生み出し、自身の成長へとつながるものだと身をもって経験できたことを大変感
謝しております。
全 6 回に渡る講座では、決算書の読み方、マーケティング、労務管理など多くの学びを得
ることができました。
その中でも最も心に残っているのは 1 講の「リーダーとしての心構え」です。講座での山
下会長の「仕事とは仕える事ではなく、志す事、つまり志事である」という言葉が深く心に
突き刺さりました。
美しい志を持ち、その志のもとに、いかにして従業員に気持ちよく働いていただくか、と
いう考え方が、今まで自分自身の中でいくつかの「点」としてとらえていた仕事に対する想
いを「線」でつなぎ、さらに「面」として確固たるものへと変わりました。
この講座をきっかけに常に「美しい志」を意識するようになったのは、いうまでもありま
せん。
全 6 回の講座を修了し、共に学んだ受講生とある約束を交わしました。それは、「5 年後、
各々がさらなる成長をし、再会しよう」という内容のものです。
この約束を果たすためにも、どれだけ厳しい環境、立場に自分自身を置き続けられるか、
が重要になってきます。
日々、自己研鑽に努め、美しい志を持ち続け、仕事に臨み、約束を果たすに値する経営者、
人間となります。
最後になりましたが、多くの気づきをもたらしてくれた講師の方々、受講生に、心より感
謝を述べたいと思います。本当に、ありがとうございました。
7
第 1 講の様子(休暇村五色台)
最終講にて修了証書授与(サンポートホール高松 会議室)
8
中国・四国エリア合同研修会
一般社団法人 香川県中小企業診断士協会
会員 中井 由郎
毎年、岡山県と香川県で開催されてきた研修会ですが、近年は、その他の県からの参加も
増えています。2013 年は、島根県や愛媛県からも参加していただき、中四国エリアでの恒例
行事になってきた感じがしました。
研修内容は、
「中小企業診断士の社会的知名度を高めるためには」をテーマに、ワールドカ
フェ方式で話し合いました。
最初のセッションは、社会的知名度とは誰に対するものかといった点です。私たちの存在
を特に知っていただきたいのは、支援対象となる企業経営者や、紹介者となる金融機関や支
援機関が、最も重要です。このような方々への支援活動を通じて、最終的に一般個人などの
社会的知名度につながるのではないかといった意見でした。
では、企業経営者や支援機関などへ、どのように知名度を上げていくかです。基本となる
のは、中小企業診断士が、個々人のスキルを伸ばすことで、よい実績や関係をつくることで
す。また、金融機関や支援機関とは、診断士協会などの組織による連携強化を進めることが、
継続した関係性を築くためには必要との意見でした。
その他には、
「半沢直樹」が銀行員の仕事内容を世間に広めたように、中小企業診断士のテ
レビドラマができればとの意見もありました。このような自由な意見が出てくるのは、ワー
ルドカフェ方式の良い点だと感じました。
ワールドカフェ方式による話し合いは、岡山県協会では初めて方が多く、今後の活動に活
かしたいとの意見が多かったです。香川県協会の人は、昨年の研修が活用でき、進め方の復
習にもなりました。
研修会後の懇親会では、普段とは異なる人々との交流を図ることができました。他の県協
会における活動や、さまざまな先輩診断士の考えを聞ける貴重な機会になりました。
2013 年は、香川県協会からの参加者が少なかったので、2014 年の香川県主催の際には、多
くの会員が参加していただけることを期待します。
研修概要
日時:2013 年 10 月 27 日(日)
13:30~17:00
場所:岡山コンベンションセ
ンター
一人ずつ自己紹介
9
「四国ブロック会議」in 香川
一般社団法人 香川県中小企業診断士協会
事務局 八木 知英子
2013 年度「四国ブロック会議」が 10 月 22 日(火)に開催されました。ブロック会議とは、
全国を 8 つのブロック(北海道・東北、北関東・信越、南関東、中部、近畿、中国、四国、九
州・沖縄)に分け、隣接する県協会相互間における活動の情報交換を行うこと等を主な目的と
する会議です。
四国ブロックは四国 4 県で主催を持ち回っており、今年は香川での開催でした。
会場のサンポートホール高松 51 会議室には、開始時刻 13:00 を待たずして、他県からご
出席の皆さまのお顔が勢ぞろいしました。東京本部からは専務理事の水元 明則さま、研修業
務ご担当の菊島 大さまの 2 名がご臨席。愛媛県より会長 東矢 憲二さま、事務局長 山本 聡
子さまの 2 名、高知県より会長 宮田 稔さま、専務理事 森永 洋さまの 2 名、徳島県より会
長 吉田 康二さま、そして香川県からは山下会長と私の 2 名が出席しました。今年はオブザ
ーバー参加も可とし、香川県協会から森 昭博さま、乾 京子さま、香川 貴子さまも同席され
ました。
会議の主な議題は、以下のとおりです。
1.中小企業・小規模事業者ビジネス創造等支援事業について
2.認定経営革新等支援機関を活用した中小企業支援策等について
3.経営改善計画策定支援事業について
4.2014 年度経済産業政策の重点(案)
5.2013 年度県協会活動状況報告
この中で1~4に関しては随時、情報が入っており、会員の皆さまへも「お知らせ」とし
て情報提供メールをさしあげておりますので、ここでは割愛させていただきます。
5.2013 年度県協会活動状況報告について。2012 年 4 月に法人化して以降、各県とも独
自の事業運営をしている絡みもあり、他県の活動状況は事務局として関心のある議題です。
ご出席の皆さまも同様のお考えのご様子で最も発言が多く、情報交換・意見交流が盛んに行
われました。
四国ブロックは、全国 8 区分の中で最も小さいブロックです。だからなおのこと、4 県の
協会が互いに理解を深め合い、協力・連携をもって四国全体の活性化につながっていけばよ
いな…との思いを一層強くした会議でした。
終了後の懇親会は、JRホテルクレメント高松「瀬戸」へ会場を移しました。理事の岩倉
正敏さま、村上 潔さまも加わり、皆さま和気あいあいとしたご歓談が続きました。
平成 25 年度「四国ブロック会議」懇親会にて
10
中小企業診断士協会と日本弁理士会四国支部との連携
日本弁理士会四国支部
支部長 山内 康伸
香川県中小企業診断士協会の皆さま、こんにちは。日本弁理士会四国支部の支部長 山内康
伸でございます。いつも大変お世話になっております。
さて、皆さま方もご承知のこととは思いますが、中小企業診断士の先生方と我々弁理士と
の連携を目的とし、中小企業診断士協会と日本弁理士会四国支部との間で締結しました相互
支援協定と今後の展開について、紹介させていただきたく存じます。
1 中小企業診断士協会と相互支援協定の締結
四国 4 県の中小企業診断士協会と日本弁理士会四国支部とは互いに連携して地域の活性化
をうながす相互支援制度をつくりました。実は、これは全国初の試みでありまして、弁理士
会本会(本部東京)でも注目している模様です。
香川県中小企業診断士協会会長の山下先生とは 2 年位前から準備を進めてまいりまして、
貴会とは 2013 年 1 月に協定を締結し、残る四国 3 県(愛媛、徳島、高知)の診断士協会とは
2013 年 9 月に協定締結するに至りました。
2 相互支援協定の内容
(1)目的
相互支援協定の目的は、中小企業診断士の先生方の得意技(経営全体のアドバイス能力)と
弁理士の持つ得意技(知財実務)を組合せて、中小企業にベストなアドバイスを提供しようと
いうところにあります。
小職が日頃の中小企業との付き合いや、四国経産局主催の知財戦略支援人材育成事業にか
かわってきての感想ですが、
「知財が大事」といわれながら、多くの企業では「どのような点
で大事で、どう使うべきか」という具体論はわかっておらず、経営全体の枠組みの中で知財
を考える戦略発想もほとんどないのが現状のようです。
そこで、知財戦略のあるべき姿を四国内企業に定着させ経済振興につなげたい、というの
がねらいです。
(2)相互支援協定の内容
そんな趣旨で組立てた相互支援の仕組みは次のとおりです。
弁理士が依頼人企業の仕事をしているとき、企業経営のアドバイスが必要となれば中小企
業診断士の先生の応援を頼める。また、中小企業診断士の先生が企業の相談にのっていると
き特許や商標など知的財産の問題がでてきたら弁理士の応援を頼める。
このように、お互いの得意技を活かして、地元企業に真に役立つアドバイスを提供するこ
と、が主たる内容です。
11
(3)運用
相互支援協定は協定本文と覚書からなっており、覚書には末尾に添付のスキーム図が含ま
れています。運用の実際は、つぎのように考えています。
a)貴会の先生方からの応援要請は、弁理士会四国支部事務局で受付ける。特定の弁理士への
指名ある場合は当然当人に連絡し、指名なしの場合は地理的条件や専門性等により適任の会
員に振っていきます。弁理士会からの貴会の先生方への応援要請も、原則として事務局経由
で行うことになります。
b)また、お互いにセミナーに参加しあうなどで、実務能力向上のチャンスも設けています。
3
今後の展開
相互支援協定の締結が完了し、
下記写真のようにマスコミ発表も行い(2013 年 10 月 22 日)、
対世的PRも成功裏に終わりました。しかし、本当のところは、やっと出発点に立ったとい
うことであり、今後は貴会の先生方との人的ネットワークを濃密にし、そして企業支援の実
績を上げていくことが課題であると考えています。
中小企業診断士の先生方におかれても、我々弁理士と一緒に歩む気持ちでお声かけをして
いただき、今後、実りある社会を築いていけたらと思っています。
どうぞ、今後よろしくお願いいたします。
2013 年 10 月 22 日 高松市サンポート合同庁舎高松経済記者クラブにて
(写真左より 豊栖 康司 会員、徳島県中小企業診断士会 吉田 康二 会長、
高知県中小企業診断協会 宮田 稔 代表理事、山内 康伸、安藤 直代 会員、
香川県中小企業診断士協会 山下 益明 会長)
12
中小企業診断士側が応援要請するケース
弁
理
士
会
四
国
支
部
指名
無指名
① 応援要請
②
受任
指名伝達
指名された
中小企業
弁理士
診断士
選任
会員
香
川
県
中
小
企
業
診
断
士
協
会
適任の
弁理士
③
公的アドバイス
制度の介在可
④
企業で、相談
支援
など
(ここまでが、相互支援のスキーム)
個々の中小企業診断士
個々の弁理士のビジネス
のビジネス
(説明)
① 中小企業診断士協会から弁理士会に応援要請する。指名ありでも指名なしでも可。
② 弁理士会で受任したあと、指名された弁理士または適任の弁理士を派遣決定する。
③ 弁理士の派遣には公的制度の利用も可。
④ 企業の相談等に対応する。
13
異業種交流管理者実践研修の感想
新和工業株式会社
製造部溶射課課長 山本 英輔
私は現在、愛媛県松山市の新和工業株式会社で製造部溶射課の課長として勤務しておりま
す。2012年の基礎研修に続き2013年11月、異業種交流管理者実践研修に参加させていただき
ました。
製造の業務が忙しい時期でもあり、正直2日間会社を空けることに不安もありましたが、日
常の仕事では得られない経験を通して、自分自身、管理職としてのスキルアップを図りたい
と考え参加を決意しました。
講義では、管理者に必要とされるさまざまな実践スキルを学びました。私が特に印象に残
っているのは、計数管理についてです。今回は基本を学びましたが、今後、計数を用いて管
理者として適切な判断ができるよう、より深く学んでいきたいと考えています。
また、夜の懇親会では「管理者としてステップアップするためには」というテーマで議論を
深めました。その中で、管理職としての悩みを共有したり、相談してアドバイスをいただい
たりしました。異業種交流ならではの、驚きや新鮮な発見もありました。自分と同じ中小企
業の管理職の立場での本音が聞け、とても楽しい時間を過ごすことができました。
2日目は、前日以上にグループワークが多かったため、グループ内での議論が深まり、より
充実した研修となりました。特にミーティングにおけるファシリテーション技術は、今後、
社内での会議の改善に活かしていきたいと考えています。
研修を通しての自分自身の反省点は、グループワークの中で意見を聞く側に回ることが多
く、積極的に自己主張する場面が少なかった点です。管理者としてリーダーシップを発揮す
るためには、適切な場において、明確に自分の意見を述べることも大切だと感じました。
今回の研修は、講師の先生方の丁寧なご指導により、非常に有意義な体験となりました。
このような機会を与えてくださり、ありがとうございました。また、モチベーションが高く、
多くの刺激を与えてくださった参加者の皆さまにも感謝申しあげます。
最終講(講師:岩間隆資会員)
決意表明
14
近況報告「飲んで呑まれて
酒の話」
一般社団法人 香川県中小企業診断士協会
監事 佐竹 孝三
個性的な味わいばかりである。酒に呑まれて 40 年、私の臓腑に流し込まれた酒はどのくら
いだろう。日本酒、ワイン、焼酎、ウイスキー、バーボン、紹興酒、茅台酒等々。
一時、モルトウイスキーに入れ込んでいた。シングルモルトという言葉を聞くが、
「麦芽原
料を使用して仕込み、発酵させ、1 つの蒸溜所で蒸溜した原酒だけをブレンドしてつくり上
げたウイスキー」のことを「シングルモルトウイスキー」と呼ぶ。
そのモルトのつくり方を知りたくてサントリーの山崎蒸留所の工場見学に行った。土曜は
見学者が多いため特に予約が必要だが、朝一の工場見学であれば、予約なしでも入れる場合
があるというので、朝早く起きて電車に乗り、飛び込みで行ってみた。なんとか入ることが
できた。
ウイスキー特有の馥郁たる匂い、巨大な蒸留釜、壮観な熟成樽の貯蔵倉庫、サントリーの
博物館もありウイスキーの歴史も面白い。見学の後はお待ちかねの試飲である。山崎シング
ルモルトはもちろん、白州も飲み放題。ほかの来訪者は品よく少ししか飲んでないが、私は
「ただ」と聞くとなんでもガッつく品の悪さで、ロック、ストレート、ハイボールなど、が
ぶ飲み。つまみは、チョコレートとナッツ類のみ。結末は皆さんお察しのとおり、朝早くか
ら、真っ赤な顔の酔いどれおっさんができ上がった次第である。
モルトといえば、スコッチウイスキー。これは大変奥が深い。日本酒のように、スコット
ランドの地域によって味が違い、シングル一杯 10 万円もするものもある。
既に銘柄としては 20~30 種類ぐらい飲んだが、どれもおいしい。お勧めはピートの香りで
好き嫌いが分かれると思うが「ラフロイグ」
。そのハイボールはまさに絶品。白州のトワイス
アップ(水1、ウイスキー1で割ること)もよいが、この白州のハイボールも癖がなくて誰で
も飲める。食事も一段とおいしくなる。
変わったお酒の経験では「コスケンコルヴァ」。このお酒は、フィンランドの地酒でウオッ
カと同じようにジャガイモを主に大麦、小麦、ライ麦、など穀物を原材料とし、蒸留後、白
樺の炭で濾過してつくる。ただ何か尖ったようなつんとくる、ありていにいえば、消毒用の
アルコールの匂いの感じがする。日本ではなかなかお目にかからない。アルコール度は 40
度~60 度があり、日本人が一気に飲むと、気を失う恐れありだ。昔、出張先のフィンランド
で体験したのだが、飲み方にもこだわりがあった。
フィンランドはご存じのとおり、サウナ発祥の地。また湖水がたくさんあり、国民の多く
が湖水の横に別荘とヨットを持っており(これは本当である)、その横にサウナ小屋をつくっ
てある。それらの湖は厳冬期には分厚い氷が張る。湖の氷を割り、凍らないように下から圧
縮空気を送り泳げる場所をつくっておく。
サウナに入り、コスケンコルヴァを飲み、そこで泳ぎ、またサウナに入り、また飲む、そ
れを繰りかえす。サウナでは話が盛り上がる。その広大な湖の真ん中に島が見えたが、
「あの
島は俺の島だ、夏はヨットでクルーズして 1 か月はその島で暮らす」と取引先の従業員がそ
んな話をしてくれた。日本では、夢のような話だなぁ~と思いつつ、最後には私の意識はど
こかへ飛んでいったが…。
今は日本酒だ。やっぱり、日本の料理には日本酒が一番。この原稿を書いていたら、今日
は熱燗で一杯やりたくなってきた。
「母さんや、今日は刺身で一杯、頼むでぇ」あぁ極楽。
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会員だより
~ シンガポール家族旅行記 ~
一般社団法人 香川県中小企業診断士協会
理事 溝渕 善彦
2013 年 8 月 1 日から 6 日までの 6 日間、シンガポールへ家族旅行に行ってきました。資格
を取得するまでの数年間、ほとんど家族サービスらしいことができていなかったので、久し
ぶりの旅行となりました。貯まりに貯まったマイレージを使った特典旅行なので、成田とシ
ンガポール間の飛行機代はタダ。しかも、早期の予約だったことからエコノミー分のマイル
でビジネスファースト。機上のシャンパーニュは最高でした。ホテルはインターコンティネ
ンタル・シンガポールを予約。こちらも早割&無料アップグレードでクラブラウンジも利用
でき、ホスピタリティーはすばらしく、快適で超お得な旅行となりました。
シンガポールといえば、がっかり名所で有名なマーライオン。以前よりちょっと大きくな
ったかなという印象でしたが、それはそれ。この国の観光をしっかり支えているわけで観光
から外すわけにはいきません。お約束のマリーナデイサンズは、屋上に行くのも宿泊者以外
は有料(1 人 2,000 円くらい)ですが、しっかり風景を目に焼き付けてきました。
シンガポールで飲まずにいられないシンガポールスリング。こちらはホテルのクラッシッ
クなラウンジで味わいました。歩き疲れた体には結構効いて、その夜はぐっすりでした。
ローカルフードの代表ならチキンライス。蒸し鶏(かな?)をロングライスにのせて、ちょ
っと辛めのチリソースらしきものをつけていただく一品。
「うり」のつけあわせと控えめな味
のスープがぴったりでおいしい。高島屋の地下フードコートは種類豊富で、清潔感もあって
おすすめです。
シンガポールの食べ物で一番のお気に入りだったのは、実はピッツァとプロシュート。あ
まりのおいしさに 2 回も通いました。場所はマリーナデイサンズのモールのなかにあり、予
約なしでは入れないほどの超人気店。絶対おすすめです。ひょっとしたらこれまで食べてき
たピッツアのなかで一番かもしれません。大盛りのプロシュートも堪能しました。
旅行中はもちろん、旅行にむけてスーツケースを用意したり、パスポートを取ったりする
時間が楽しかったです。久しぶりの家族との時間だけでなく、決めることで行動が変わるこ
とを実感したのも旅行で得たことではないかと思います。
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新入会員自己紹介
一般社団法人 香川県中小企業診断士協会
会員 香川 貴子
2013 年 10 月に中小企業診断士として登録、同月に香川県協会へ入会、時を同じくして独
立開業しました。
中小企業診断士という資格に初めて出会ったのは、今から約 6 年前のことになります。そ
れは、ハローワークから紹介を受け行った「適正職業診断」の中で出会ったのがきっかけで
す。同診断の中では、もう既に目指すこと自体が困難と思われるような職業ばかりが抽出さ
れ、やはり今からだと無理だとあきらめざるをえない状況でいました。すると、対応いただ
いた女性担当者から、これまでの職務経験やなりたい姿を尋ねられて話をし、私にピッタリ
だといって別に出していただいたものが中小企業診断士という職業でした。
そのとき初めてその資格に出会ったと同時に、まだどんな資格かも、具体的活動内容もよ
くわからないその資格を「絶対取ろう!」という思いを、強く胸に抱いたことを覚えていま
す。人生の大きな目標を立てた瞬間でした。
それまで、
某化粧品メーカーで約 7 年 9 ヶ月在職し、入社 1 年目はエステティック部門で、
実際に接客応対であるカウンセリング~施術~クロージング(化粧品の販売)を主に行いまし
た。入社 1 年 5 ヶ月後にエステティック資格を取得すると同時に営業部へ異動。そこでは美
容部員への指導/教育、販売員向け/消費者向けの販売促進へと業務の目的が変わり、研修講
師、販売員教育、営業活動を主に行いました。徳島→愛媛へと活動地域を移しつつ、美容イ
ンストラクターとして営業部門を約 3 年 10 ヶ月間、人材育成の難しさを痛感しながら経験を
積ませていただきました。
その後、下着事業部へとまたさらに異動となり、新規事業であることや自身の経験不足か
ら、手探り状態で日々奮闘しつつも、下着製品の企画制作のほか、営業や他部門への下着事
業展開推進役と連携役、BtoB、BtoC向けの販売促進・その他対応等、とにかく事業部人
員も少なく煩雑でした。そして、九州地域で集中的に下着と化粧品、組織育成をテーマとす
る戦略的な展開の流れとなり、福岡から鹿児島までを地域とする九州営業部にインストラク
ターとして異動することになりました。
今思うと、
短い期間にいろいろと経験させてもらえたのだと考えることもできるのですが、
当時は、どんなに結果を出そうとも怒られてばかり。挙句の果てには当時の取締役である上
司から「お前は怒られるほど伸びるタイプや」と決め付けられる始末。全くそんなことはな
く、結果として本人の希望は全く通ることなくマトリクス組織に常に在籍しました。いつの
間にか虚しさや体力的な疲れを自覚し始め、将来の自分が描けず、再度のさらなる異動の話
が届いたことを機に退職に至りました。
自身の過去の経験から、経営者や役員の考え方次第で会社はいかようにもなることを痛感
しました。顧客満足度を上げる前に、従業員が健康で幸せであることが必要であり、これら
の理解を促すためには、いっそのこと、自分が彼らと対等な立場・同じ目線になる必要があ
ると気づきました。
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一方で嬉しかった想い出もありました。育成していたある方から、退職時に、
「厳しかった
中に愛があった」と涙ながらに伝えてくださいました。その方が一所懸命取り組んでくれた
からこその言葉でした。
人材育成では学びと共に多くの試行錯誤を経験し、未だに人を育てる十分な答えは見つか
りません。その言葉は、育成の素晴らしさを感じさせてくれ、これまでの活動を実のあるも
のに変えてくれた気がします。常に顧客(取引先)の視点に立ち、顧客満足を一番に考えてい
た自分がいましたが、今後も変わらずにいたいと思っています。
職務経験を伝える時や、
診断士を目指すきっかけを話す時はいつも苦慮してしまいますが、
特殊な組織に属し、幅広い経験をさせてもらえたことと、社員が幸せにならない会社をつく
ってはいけないという想いから、よい組織育成や人材育成のために役に立ちたいと思うよう
になりました。
診断士として役立つという大きな目標が決まってからは、経験がない財務面を補完しよう
と、まず学校で簿記を学び、その後某会計事務所で経験を積むこととしました。約 2 年間の
勤務でしたが、そこでは、税理士と中小企業診断士の役割や責任の範囲等、違いがさまざま
に見え、改めて中小企業診断士が魅力的に輝いて見えました。
時期を同じくして、香川県協会の研修や集まり、活動に参加させていただき、魅力ある諸
先輩方々にお会いできる機会が増えていくこととなり、おかげさまで自身もまた、そうなり
たいとあるべき姿をイメージすることができました。きっと諸先輩方は意識されていないと
現在に至っています。
思われますが、
明らかに一人の人物(私)には大きな影響を与えており、
自分は特に、これまで多くの方々に支え育てていただいた思いがあります。これからの自
分の活動を通じて社会に還元することが自身の務めであり、その方々への恩返しだと考えて
います。
自分の強みは、応援・サポートしてくれる方々になんとか応えようとする意志と、目標達
成に向け粘り強くあきらめないことです。自分が自分を一番信じていて、自分自身をも支え
てくれる心強い味方です。これからは、応援いただいた皆さまに感謝するとともに、自分が
支え育てられたように、中小企業診断士の活動を通じて人や組織を育てる活動を目指してい
きたいと志を強くしました。登録時にも社会貢献という初心に帰ったところです。
まだまだ未熟者ではありますが、今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申
しあげます。
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新入会員自己紹介
一般社団法人 香川県中小企業診断士協会
会員 荻田 勝司
はじめまして。2013 年 10 月 1 日付で香川県中小企業診断士協会に登録いたしました荻田
勝司と申します。どうぞよろしくお願い申しあげます。
私は兵庫県伊丹市にて生まれ育ち、大学卒業後に香川県にまいりました。現在は仲多度郡
多度津町に居を構えております。香川県民となって早 20 年が過ぎようとしています。“住め
ば都”とはよくいったもので、海が近く、割と交通の便もよく、静かで穏やかな多度津での
生活を満喫いたしております。
勤務先は資本金 3,000 万円、
従業員数 90 名のまさに典型的な中小製造業において経営全般
に携わっております。団塊ジュニア世代として、円滑な事業承継が喫緊の課題となる中で、
顧客からの不良ゼロ品質保証納入要請、短納期発注による生産リードタイム短縮要請、海外
調達品との価格競争等、品質・納期・原価面からも常に進化し続けることが求められていま
す。
もう少し具体的に申しますと、当社はいわゆる下請け企業であるが故に、大手メーカーの
販売動向・生産動向により多大な影響を受けます。また、泥臭いお話ですが、一方的なコス
トダウン要求や短納期要請等、あまりに理不尽ともいえる要求にも従わざるを得ないことが
多々ありました。そういった悔しさを胸に秘め、
“強い企業をつくるためには自分がどうすれ
ばよいか”
“Win-Win の関係を構築するために自分に何ができるか”を自問自答した結果が、
振り返ると中小企業診断士を目指す原点であったのではないかと思います。
実際には 5 回目の 2 次試験でようやく合格することができたのですが、本当に長い過程の
中で、さまざまな素晴らしい人と出会い、影響を受け、プライスレスな経験をすることがで
きました。何度も受験に失敗すると本当に心が折れそうな時もありましたが、こういった素
晴らしい人達との絆が私を支えてくれました。
悔しさを胸に秘めたどちらかというとマイナス感情の出発点から、中小企業診断士となっ
た現在は、自分独りの力ではなく、多くの人達が支えてくれたという感謝の気持ちに変わっ
ていました。
仰々しくなり大変恐縮いたしますが、私の崇拝する西郷隆盛先生は仰いました。
「命もいらず名もいらず、官位も金もいらぬ人は始末に困るもの也、この始末に困る人なら
では、艱難を共にして国家の大業は成し得られぬなり」と。
一生において、このような境地に辿り着くことはできないかもしれません。しかし、この
ような生き方をしたいと願っております。これからは利他の心を忘れることなく、中小企業
診断士として活動できる『力』を多くの人達のために活用し真に強く生きたい…と願ってお
ります。
最後に、2013 年の 2 次試験終了後に、お恥ずかしながら 40 歳を超えてボクシングを始め
ました。現在も練習は継続しており、さらには波及して、近々にはフルマラソンにも挑戦し
たいと考えております。診断士活動からは大幅に脱線いたしておりますが、これらも強く生
きたいという願望の現れでしょうか(?)
これからも心身ともに自己研鑽し、闘える診断士(?)を目指しておりますので、先輩会員
の皆さま方、ご指導ご鞭撻のほど何とぞよろしくお願い申しあげます。
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診断かがわ第 62 号(新年号)
2014 年 1 月 8 日発行
一般社団法人 香川県中小企業診断士協会
〒761-0301 香川県高松市林町 2217 番地 15 香川産業頭脳化センター402
TEL 087-814-6456
FAX 087-840-0321
ホームページ http://www.shindan-kagawa.org/
メールアドレス [email protected]
発行人 会長
編集人 広報企画事業部
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山下 益明
梅澤 秀樹
立川 敦史
溝渕 善彦
森 昭博