付録:システム操作手順書 (2003/12/03 現在) 学籍番号 201312 氏名 野村 崇 目次 1. 撮 影 ......................................................................................1 1-1. 計 測 空 間 の設 定 .................................................................1 1-2. コントロールオブジェクトの設 置 ................................................2 1-3. カメラの設 置 ......................................................................3 1-4. コントロールオブジェクトの撮 影 ................................................4 1-5. 静 止 立 位 の撮 影 .................................................................5 1-6. 動 作 の撮 影 .......................................................................5 2. 撮 影 した画 像 の取 り込 み .............................................................6 2-1. 動 画 の取 り込 み ..................................................................6 2-2. 静 止 画 像 への分 解 ..............................................................6 2-3. フォルダへの保 存 ................................................................7 3. 空 間 座 標 の算 出 .......................................................................8 3-1. 計 測 情 報 の入 力 .................................................................8 3-2. カメラキャリブレーション ....................................................... 13 3-3. 画 像 の同 期 ..................................................................... 16 3-4. マーカーのトラッキング ........................................................ 20 3-5. 空 間 座 標 算 出 .................................................................. 23 4. フィルタリング∼関 節 角 度 等 算 出 ∼グラフ化 ................................... 24 1.撮影 1-1.計測空間の設定 撮 影 対 象 となる空 間 の位 置 ・広 さと方 向 (どちらを前 とするか)を決 める.なお, 撮 影 する場 所 として望 ましい条 件 は以 下 のようなものである. 1) カメラと計 測 空 間 との距 離 を充 分 にとれる広 さがあること.少 なくともカ メラの視 野 内 に計 測 空 間 が収 まらなければならない.また,視 野 の端 はレンズ歪 みの影 響 が強 くなるので,ある程 度 余 裕 を持 って計 測 空 間 を視 野 内 に収めるようにしたい. 2) 明 るいこと.家 庭 用 ビデオカメラの性 能 では,明 るいところでないとシャ ッター速 度 が遅 くなって被 写 体 ぶれを起 こし,画 像 が流 れてしまう.特 に,蛍 光 灯 の下 での屋 内 撮 影 時 に光 量 不 足 になりやすい. 3) 床 面 が水 平 であること.コントロールオブジェクト(後 述 )が水 平 に設 置 できないような状 況 では正 しい計 測 ができない. 1 1-2.コントロールオブジェクトの設置 コントロールオブジェクトは図 1 のような3本 のアームを持 つ物 体 である. 図 1 コントロールオブジェクト アームは互 いに直 交 し,全 て同 じ長 さである.後 述 するが,カメラの高 さをコン トロールオブジェクトの高 さに合 わせるので,計 測 空 間 の高 さの約 半 分 ,立 位 の 人 体 を撮 影 するのであれば 1m 程 度 の高 さのものを用 意 する.コントロールオブ ジェクトという既 に形 状 ・大 きさ・位 置 が分 かっている物 体 を撮 影 することで,その 画 像 から空 間 中 におけるカメラの位 置 や撮 影 した画 像 の歪 みなどを検 出 できる. コントロールオブジェクトは撮 影 空 間 の中 央 床 面 に設 置 する.この時 アームは 一 本 が前 ,一 本 が右 ,一 本 が上 を向 くようにする. 2 1-3.カメラの設置 カメラを図 2 のように設 置 する. 前 図 2 カメラ設 置 方 法 (1) カメラは前 後 方 向 ,左 右 方 向 にそれぞれ最 低 1台 必 要 である.空 間 座 標 の算 出 アルゴリズム上 ,前 後 に2台 のみ,あるいは左 右 に2台 の みといった構 成 では,空 間 座 標 の計 測 精 度 が著 しく低 下 する.前 と 右 に 1 台 ずつといった構 成 は可 能 である. (2) カメラレンズの中 心 の高 さはコントロールオブジェクトの高 さと同 一 に する(アームの先 端 にマーカーが取 り付 けてある場 合 は,マーカーの 中 心 に合 わせる). (3) カメラレンズの中 心 がコントロールオブジェクトのアームの延 長 線 上 に 位 置 する. (4) カメラは上 下 ・左 右 に傾 けない. 3 正 しくセッティングできていれば,カメラに写 る画 像 は図 3 のようになる.すなわ ち,コントロールオブジェクトの手 前 (あるいは奥 )に伸 びるアームと上 に伸 びるア ームが一 直 線 上 に並 び,上 のアームの先 端 と反 対 側 のカメラのレンズは重 なっ て見 えているはずである.反 対 側 のカメラが無 ければ同 じ高 さの目 印 を置 くとよ い.なお,カメラによっては正 しく設 置 してもコントロールオブジェクトが画 像 の中 心 にこない場 合 があるが,これは気 にしなくてもよい. 図 3 正 しく設 置 されたときのカメラ映 像 (右 から見 た場 合 ) カメラのセッティングを効 率 よく正 確 に行 うためには,エレベーター付 きの三 脚 が有 用 である.高 さの微 調 整 を行 う際 ,エレベーターを使 えば脚 の長 さや開 き 具 合 を変 えずに済 むので,位 置 や傾 きがずれてしまう心 配 がない.また,なるべ く重 量 のあるしっかりした三 脚 のほうが,カメラを操 作 する際 に動 いてしまう危 険 性 が少 ない. カメラを設 置 したら,画 角 等 を調 整 し,計 測 空 間 全 体 が写 るようにする.また 撮 影 の妨 げになるような機 能 (自 動 ズームなど)が働 いていないことを確 認 する. 1-4.コントロールオブジェクトの撮影 各 カメラからコントロールオブジェクトを撮 影 する.動 かない被 写 体 なので,撮 影 はわずかな時 間 でよい. コントロールオブジェクトの撮 影 以 降 は,カメラを動 かしたり,ズームを変 更 し たりしてはならない. 4 1-5.静止立位の撮影 関 節 角 度 を計 算 する上 で基 準 となる,静 止 立 位 の映 像 を撮 影 する.静 止 立 位 といっても撮 影 中 わずかに動 く可 能 性 があるので,各 カメラの画 像 間 の同 期 を取 れるように時 計 やメトロノーム,あるいは点 滅 する発 光 体 等 を写 しこんで撮 影 すると良 い. 1-6.動作の撮影 目 的 とする動 作 を撮 影 する.本 システムは出 力 データを「Walk-graph」で処 理 する都 合 上 ,以 下 のマーカーを体 表 面 につける必 要 がある. (1) 肩 峰 (2) 上 後 腸 骨 棘 (PSIS) (3) 股 関 節 (4) 膝 関 節 (5) 足 関 節 (6) 踵 (7) 中 足 趾 節 間 関 節 (MTP) 以 上 のマーカーを左 右 計 14 個 付 ける.また,動 作 を撮 影 する際 には静 止 立 位 時 と同 様 ,画 像 間 の同 期 をとれるようなものを写 しこんでおく. なお,トレッドミル上 での動 作 を計 測 する場 合 ,トレッドミルの速 度 を計 測 する ため,ベルト面 にテープ等 で印 をつけておくと良い(図 4). 図 4 トレッドミルに印 をつけた状 態 5 2.撮影した画像の取り込み 2-1.動画の取り込み 撮 影 した画 像 をパソコンに取 り込 む.最 近 の家 庭 用 ビデオカメラはデジタルビ デオカメラが多 く,特 別 な機 器 を用 意 しなくても直 接 パソコンに画 像 を取 り込 む ことができる.8ミリビデオ等 を用 いた場 合 は,パソコンにビデオキャプチャーボー ド等 が必 要 となる.いずれにせよ,画 像 の取 り込 みについては既 存 のソフトウェ アが多 数 存 在 するのでこれを利 用 する(ビデオカメラに付 属 していることも多 い). 画 像 を取 り込 んだ時 点 で,画 像 はパソコン上 の動 画 ファイルになる. 2-2.静止画像への分解 続 いて,動 画 ファイルを1コマ毎 の静 止 画 像 ファイルに分 解 する.これについ ても既 存 の各 種 ソフトウェアを利 用 できるが,この時 以 下 のようにファイル名 をつ ける. (例 ) 0001.jpg ←1枚 目 :コントロールオブジェクトを撮 影 した画 像 0002.jpg ←2枚 目 :静 止 立 位 を撮 影 した画 像 0003.jpg ←3枚 目 以 降 :動 作 を撮 影 した画 像 0004.jpg : : ファイル名 は任 意 だが,名 前 順 に並 べたとき,必 ず1枚 目 にコントロールオブ ジェクトの画 像 が,2枚 目 に静 止 立 位 時 の画 像 がくるようにする. 6 2-3.フォルダへの保存 静 止 画 像 ファイルは,図 5 のようにフォルダを作 って保 存 する. 前 方 から撮 影 した画 像 後 方 から撮 影 した画 像 0001.jpg 0002.jpg 0003.jpg : : (計 測 情 報 フォルダ) 左 から撮 影 した画 像 右 から撮 影 した画 像 (画 像 フォルダ) 0001.jpg 0002.jpg 0003.jpg : : 0001.jpg 0002.jpg 0003.jpg : : 0001.jpg 0002.jpg 0003.jpg : : 図 5 画 像 ファイルの保 存 例 各 カメラ毎 にフォルダを作 り,そこに画 像 ファイルを全 て入 れておく.フォルダ はカメラの台 数 に応 じて作 ればよく,必 ずしも4つ必 要 ではない.またフォルダ名 は全 て任 意 である. なお,このシステムでは各 カメラ毎 の画 像 を納 めたフォルダを「画 像 フォルダ」, 各 画 像 フォルダを納 めた上 位 のフォルダを「計 測 情 報 フォルダ」と呼 ぶ. 7 3.空間座標の算出 3-1.計測情報の入力 ここ からは , 本 システムの 空 間 座 標 算 出 ソフ ト ウェ アを使 用 して作 業 を進 め る. 1) Toybox.xls を開 く. セキュリティ設 定 によってはマクロに関 する警 告 が出 るので,マクロを有 効 にして開 く. 2) メニューから作 業 を選 択 する. 図 6 初 期 メニュー 「空 間 座 標 算 出 」を選 択 する. (他 の機 能 については今 後 開 発 予 定 ) 8 3) 計 測 情 報 フォルダを選 択 する. 図 7 計 測 情 報 フォルダ選 択 画 面 作 業 対 象 となる計 測 情 報 フォルダ(前 述 )を選 択 する. 4) 空 間 座 標 算 出 メニューから「計 測 情 報 の入 力 」を選 択 する. 図 8 空 間 座 標 算 出 メニュー(初 期 状 態 ) 空 間 座 標 算 出 までの作 業 がメニューとして表 示 される.作 業 の進 捗 にあ わせて押 すことのできるボタンは変 化 する.最 初 は「計 測 情 報 の入 力 」以 外 選 択 できないので,これを選 択 する. 9 5) 計 測 情 報 を入 力 する. 計 測 に関 する様 々な情 報 を入 力 する.基 本 情 報 ,被 験 者 情 報 ,マーカ ー情 報 の 3 ページがある.これらの項 目 のほとんどは将 来 「DIFF フォーマッ ト」に対 応 するために設 けた項 目 であり,現 時 点 で入 力 する必 要 がある項 目 は一 部 である.以 下 ,入 力 必 須 項 目 についてのみ説 明 する. <「基 本 情 報 」ページ> 図 9 「基 本 情 報 」ページ (1) ID(全 ページ共 通 ) 計 測 情 報 毎 につける識 別 名 称 である.内 容 は任 意 だが,英 数 字 6 文 字 以 内 で入 力 する. (2) フレームレート 撮 影 した画 像 が,1 秒 間 に何 コマあるかを入 力 する.一 般 的 な家 庭 用 ビデオカメラであれば 30 コマないし 60 コマである. (3) 画 像 フォルダ 画 像 フォルダ名 (前 述 )を方 向 毎 に指 定 する.カメラを設 置 しなか った方 向 については「(なし)」でよい. 10 <「被 験 者 情 報 」ページ> 図 10 「被 験 者 情 報 」ページ (1) 体 重 kg 単 位 で入 力 する.モーメント等 を算 出 する際 に必 要 となる. 11 <「マーカー情 報 」ページ> 図 11 「マーカー情 報 」ページ (1) 使 用 マーカー 基 本 的 には全 てのマーカーについてチェックを入 れておく.トレッド ミル上 の動 作 を計 測 した場 合 は「トレッドミル」にもチェックを入 れる. さらに各 マーカーについて,マーカー中 心 から見 た実 際 の関 節 の 相 対 位 置 を cm 単 位 で入 力 する.図 の例 では,左 肩 峰 に取 り付 けた マーカー中 心 から見 て右 へ5cm,前 へ0cm,上 へ−5cm(=下 へ5 cm)のところに実 際 の肩 峰 がある,ということを示 している.値 はマー カーの取 付 け方 やマーカーの大 きさによって異 なる. 必 須 項 目 を全 て入 力 したら「保 存 して終 了 」を押 して入 力 を終 わる. <付 随 機 能 > (1) 「他 の計 測 情 報 から内 容 をコピー」 同 じ条 件 で何 度 も計 測 を行 った場 合 ,それぞれについて同 じ計 測 情 報 を入 力 するのは面 倒 である.そのような場 合 ,「他 の計 測 情 報 か ら内 容 をコピー」ボタンを押 して,コピー元 となる計 測 情 報 フォルダを 選 択 すると,そこから計 測 情 報 がコピーされる(ただし画 像 フォルダ 情 報 はコピーしない). 12 3-2.カメラキャリブレーション 1) 空 間 座 標 算 出 メニューから「カメラキャリブレーション」を選 択 する. 図 12 空 間 座 標 算 出 メニュー(計 測 情 報 の入 力 を完 了 した状 態 ) 計 測 情 報 の入 力 を終 えると,「カメラキャリブレーション」と「画 像 の同 期 」 の2つが選 択 可 能 になる.どちらから作 業 を進 めても問 題 はないが,本 書 ではとりあえず前 者 から説 明 する.メニューから「カメラキャリブレーション」を 選 択 する. 13 2) コントロールオブジェクトのマーカー位 置 を入 力 する. 図 13 カメラキャリブレーション画 面 (1) コントロールオブジェクトの大 きさの入 力 コントロールオブジェクトの 1 辺 の大 きさを,左 下 の入 力 欄 に cm 単 位 で入 力 する. (2) カメラの選 択 左 上 隅 の「カメラ切 替 」で作 業 対 象 のカメラを選 択 する.どのカメラ から順 に作 業 しても良 い. (3) マーカーの選 択 画 面 左 にあるリストの「前 」「右 」「上 」から任 意 のマーカーを選 択 す る. (4) マーカー位 置 の入 力 選 択 したマーカーの位 置 を画 像 上 でクリックする.クリックした場 所 にマーカー枠 が表 示 され,同 時 に画 面 左 のリストに入 力 済 みを表 す 「OK」が表 示 される.位 置 を間 違 えた場 合 は,正 しい位 置 をクリックし 直 せばそこにマーカー枠 が移 動 する. 以 上 の作 業 を全 てのカメラ,全 てのマーカーについて行 ったら,「保 存 し 14 て終 了 」を押 して入 力 を終 わる. <付 随 機 能 > (1) 「クリックで次 のポイントへ」 ここにチェックを入 れた場 合 ,マーカー位 置 をクリックすると,自 動 的 に次 のマーカーが選 択 される(前 →右 →上 →前 ・・・の順 ). (2) 「マーカー枠 の大 きさ」 マーカー位 置 をクリックした場 所 に表 示 される,マーカー枠 の大 きさ を変 えることができる. (3) 「画 像 の拡 大 /縮 小 」 このボタンを押 すごとに,画 像 の表 示 倍 率 が切 り替 わる.拡 大 中 は マウスの右 ボタンで画 像 をドラッグすることにより,画 像 を動 かすこと ができる. (4) 「マークの取 消 」 選 択 中 のマーカーについて,位 置 の入 力 を取 り消 す.まだ位 置 を入 力 していないマーカーについては何 も起 こらない. (5) 「他 のキャリブレーション情 報 をコピー」 同 じ撮 影 条 件 で計 測 を行 った場 合 ,カメラキャリブレーション画 像 も同 一 である.そのような場 合 ,「他 のキャリブレーション情 報 をコピ ー」ボタンを押 して,コピー元 となる計 測 情 報 フォルダを選 択 すると, そこからマーカー位 置 やコントロールオブジェクトのサイズの情 報 がコ ピーされる. 15 3-3.画像の同期 1) 空 間 座 標 算 出 メニューから「画 像 の同 期 」を選 択 する. 図 14 空 間 座 標 算 出 メニュー(計 測 情 報 の入 力 を完 了 した状 態 ) メニューから「画 像 の同 期 」を選 択 する. 16 2) トラッキング作 業 対 象 の最 初 の1コマ目 を選 択 する. 図 15 最 初 の1コマを選 択 する画 面 各 カメラの画 像 が表 示 される.画 像 の下 にあるスクロールバーを動 かす と,画 像 を順 送 りあるいは逆 戻 しすることができる. 多 くの場 合 ,計 測 対 象 となる動 作 の前 後 には余 分 な画 像 が入 っている. そうした部 分 についてトラッキング作 業 (後 述 )をする必 要 はないので,図 16 のように必 要 な部 分 だけを選 択 する. この範 囲 を選 択 余 分 な画 像 計 測 対 象 の動 作 図 16 必 要 な画 像 と余 分 な画 像 17 余 分 な画 像 まず,必 要 な範 囲 の最 初 の1コマを指 定 する.このとき,必 ずしも計 測 対 象 動 作 の最 初 の1コマ(例 えば,歩 行 分 析 なら最 初 のヒールコンタクト の瞬 間 )である必 要 は無 い.図 16 で示 したように,それよりも少 し前 の時 点 の画 像 を選 択 して構 わない. 重 要 なのは,全 てのカメラについて同 じ瞬 間 の画 像 を選 択 することであ る.1 コマでもタイミングがずれていると,正 しい計 測 結 果 を得 ることができ ない.撮 影 時 に時 計 や点 滅 するライトなどを写 しこんであれば,それを手 がかりにタイミングを合 わせることができる(そうでない場 合 はヒールコンタ クトの瞬 間 等 に合 わせるしかない). 全 てのカメラについて,1コマ目 の画 像 を選 択 したら「次 へ」を押 す. <付 随 機 能 > (1) 「画 像 の拡 大 /縮 小 」 このボタンを押 すごとに,画 像 の表 示 倍 率 が切 り替 わる.拡 大 中 は マウスの右 ボタンで画 像 をドラッグすることにより,画 像 を動 かすこと ができる. 18 3) 各 カメラの最 後 の 1 コマ目 を選 択 する. 図 17 最 後 の1コマを選 択 する画 面 画 面 中 央 にあるスクロールバーを動 かして,必 要 な範 囲 の最 後 の1コ マを選 択 する.この時 ,計 測 対 象 動 作 の最 後 の1コマ(最 後 のヒールコン タクト時 など)ではなく,それより数 コマ後 の画 像 を選 ぶようにする.計 測 対 象 動 作 のちょうど最 後 で切 ってしまうと,速 度 や加 速 度 等 の計 算 に狂 い が生 じる可 能 性 がある. 完 了 したら「保 存 して終 了 」を押 す. 19 3-4.マーカーのトラッキング 1) 空 間 座 標 算 出 メニューから「マーカーのトラッキング」を選 択 する. 図 18 空 間 座 標 算 出 メニュー画 面 (キャリブレーションと画 像 の同 期 を完 了 した状 態 ) 「カメラキャリブレーション」と「画 像 の同 期 」の両 方 を完 了 すると,「マーカ ーのトラッキング」が選 択 可 能 になるので,これを選 択 する. 20 2) 各 マーカー位 置 を入 力 する. 図 19 マーカーのトラッキング画 面 (1) カメラの選 択 左 上 隅 の「カメラ切 替 」で作 業 対 象 のカメラを選 択 する.どのカメラ から順 に作 業 しても良 い. (2) マーカーの選 択 画 面 左 にあるリストから任 意 のマーカーを選 択 する. (3) マーカー位 置 の入 力 選 択 したマーカーの位 置 を画 像 上 でクリックする.クリックした場 所 にマーカー枠 が表 示 され,同 時 に画 面 左 のリストに入 力 済 みを表 す 「OK」が表 示 される.位 置 を間 違 えた場 合 は,正 しい位 置 をクリックし 直 せばそこにマーカー枠 が移 動 する. ※ 「トレッドミル」マーカーについて このマーカーは,トレッドミルの速 度 を測 定 するためのものである. トレッドミルのベルト面 に印 (テープ等 )があれば,これをクリックす る.印 が画 面 に見 えていない時 ,あるいは見 えていても歩 行 する 平 面 上 にないとき(ローラーに巻 き込 まれる瞬 間 など)は何 もクリッ クしなくて良 い.トレッドミルに印 をつけていなかった場 合 は,ベル 21 ト面 と同 じ速 度 で動 くマーカー,例 えばヒールコンタクトからヒール オフするまでの踵 のマーカーをクリックする. (4) 次 画 面 への移 動 カーソルキーの「→」で次 の瞬 間 の画 面 に移 る.あるいは画 面 左 の スクロールバー(ファイル名 表 示 の下 にある)を動 かすことでも移 動 で きる. 以 上 の作 業 を基 本 的 に全 てのカメラ,全 ての画 像 ,全 てのマーカーに ついて行 う.ただし,計 測 データをとる必 要 の無 い画 面 があれば,それに ついては飛 ばして構 わない. マーカーの空 間 座 標 を算 出 するためには,常 に最 低 2方 向 の直 交 す るカメラ(右 と前 ,左 と後 など)からの画 像 について入 力 が必 要 である.もし, ある瞬 間 において右 から見 えなかったマーカーがあれば,左 からは見 えて いなければならない.運 悪 くどちらからも見 えなかった場 合 は,目 見 当 で 推 測 した位 置 をクリックするしかない. 完 了 したら,「保 存 して終 了 」を押 して入 力 を終 わる. <付 随 機 能 > (1) 「自 動 的 に次 画 面 へ」 ここにチェックを入 れた場 合 ,マーカー位 置 をクリックすると,自 動 的 に次 の瞬 間 の画 面 に切 り替 わる. (2) 「マーカー枠 の大 きさ」 マーカー位 置 をクリックした場 所 に表 示 される,マーカー枠 の大 きさ を変 えることができる. (3) 「画 像 の拡 大 /縮 小 」 このボタンを押 すごとに,画 像 の表 示 倍 率 が切 り替 わる.拡 大 中 は マウスの右 ボタンで画 像 をドラッグすることにより,画 像 を動 かすこと ができる. (4) 「マークの取 消 」 選 択 中 のマーカーについて,位 置 の入 力 を取 り消 す.まだ位 置 を入 力 していないマーカーについては何 も起 こらない. 22 3-5.空間座標算出 1) 空 間 座 標 算 出 メニューから「空 間 座 標 算 出 」を選 択 する. 図 20 空 間 座 標 算 出 メニュー (マーカーのトラッキングを完 了 した状 態 ) ここまでの作 業 を全 て完 了 したら,「空 間 座 標 算 出 」を選 択 する. 2) 「計 算 開 始 」を押 す. 図 21 空 間 座 標 計 算 開 始 の確 認 画 面 計 算 を開 始 してよければ,「計 算 開 始 」ボタンを押 す. 3) 出 力 されたファイルを保 存 する. 空 間 座 標 の算 出 結 果 が Excel ファイルとして出 力 されるので,このファイル を任 意 の名 前 で保 存 する. 23 4.フィルタリング∼関節角度等算出∼グラフ化 前 項 で作 成 したファイルは,直 接 Walk-graph に読 み込 むことができるファイ ル形 式 になっている.Walk-graph の起 動 画 面 で「読 み込 み元 ファイル」にこの ファイル名 を入 力 すれば,後 はフィルタリングからグラフ化 までをほぼ自 動 的 に 行 うことができる.以 降 の操 作 については,Walk-graph の操 作 手 順 書 を参 照 さ れたい. 24
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