2006/1

IRUMA INTERNATIONAL FRIENDSHIP SOCIETY
2006 年1月号
No.55
編集発行■入間市国際交流協会(入間市豊岡 1-16-1 入間市役所自治文化課 ℡ 2964-1111)
[email protected]
ヴォ市と入間市 市民どうしのつながりがますます深く
お似合いですね。市長ご夫妻
消防署で最新鋭のはしご車を見学
ヴォルフラーツハウゼン市派遣の青少年を募集します
姉妹都市ドイツ・ヴォルフラーツハウゼン市と行っている青少年異文化体験事業も 11 年目を迎えることになりました。
平成 18 年度は、入間市の青少年がヴォ市を訪問することになっています。下記の応募資格等を確認のうえ、ご応募くだ
さい。今年の夏、一生思い出に残る経験をしてみませんか。
1 応募資格
市内在住の次のすべてを満たす方
・ 昭和 59 年 4 月2日∼平成 3 年 4 月 1 日生まれの方(平成 18 年度に 16 歳∼22 歳の方)
・ 協調性・自立性及び意欲があり、健康であること
・ 英語またはドイツ語の日常会話程度の語学力があること
今号の内容
・ 未成年の場合、保護者の承諾が得られること
2 派遣期間
平成 18 年 7 月 24 日(月)∼8 月 11 日(金)のうち 10 日間程度
(青少年の宿泊は、ホームステイです。)
…………1
姉妹・友好都市市長 新年挨拶
佐渡通信
…2
…………………………3
FM ラジオ市政情報番組
3 派遣人員
・ 高校生(派遣時)枠
ヴォ市派遣青少年募集
ゲストエッセイ ……………………4
5 人程度
・ その他(応募資格を満たす高校生以外)枠
「西アフリカの砂漠の国」
若干名
現在、中学 3 年生の青少年も応募資格を有することにご留意ください。
4 提出書類
活動報告
…………………………5
上海料理教室に参加して
只今奮闘中!ドイツ語教室
①
申込書
②
作文 テーマ「私は、こんな異文化体験・交流をしてみたい」
③
応募者が未成年の場合、保護者の承諾書
国際交流バスツアー
募集要領と①から③の用紙は、1 月 4 日(水)から市役所 2 階自治文化課で配布します。
5 申し込み 1 月 10 日(火)∼2 月 10 日(金)に自治文化課
-1-
……………6
姉妹・友好都市 市長より 新年のごあいさつ
(広報いるま1月1日号より)
佐渡市長
髙野 宏一郎
ヴォルフラーツハウゼン市第一市長
ライナー・ベルヒトルト
奉化市長
チ ェ ン
ウ ェ ン ユ
ン
陳 偉俊
入間市民の皆様、新年あけましておめで
とうございます。皆様には、お健やかに新
親愛なる入間市民の皆様
年頭にあたり、私は、奉化市
人民政府と奉化市人民を代表
春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
昨年は、佐渡市長として初めて万燈まつ
昨年の万燈まつり訪問に際し、市
致しまして、市長先生を通じ
りに参加させていただきました。文化の薫
民の皆様や入間市からいただいた
て、入間市役所職員の皆様及び
りと、市民と行政が見事なハーモニーを奏
ご厚情に、私はヴォルフラーツハ
入間市市民の皆様に真摯にご
でているお祭りだと感激し、そのエネルギ
ウゼン市を代表して心から感謝申
挨拶をさせていただきたいと
ーに圧倒されました。この姉妹都市として
し上げます。
思います。
の交流も今年で、二十年の節目を迎えます。
今回の訪問で、私たちはあなた方
数年来、両市の交流は、安定
のおもてなしに圧倒されました
的に、喜ばしく発展してきてい
が、これは更に一段と強くなった
ます。友誼は、途切れなく深く
り築かれたきずなを大切に、この節目の年
友情の絆の証だと思います。私は、
なる一方です。私は、両市が新
を、貴市との交流をより一層深めるための
我々の友好関係をとてもうれしく
しい年に、より多くの分野に幅
意義ある年にできますよう期待していま
思うとともに、幸甚に存じていま
広く交流を広げていき、両市現
す。
これまで、議会・産業・文化等の交流で、
さまざまなお付き合いをさせていただきま
した。これからも、これら幾多の交流によ
す。それは、ますます愛情の乏し
在の素晴らしい友好関係が一
さて今年、入間市は、市政施行四十周年
くなる世界に一石を投じていま
段と発展できることを心から
の記念の年とお聞きをしております。この
す。両市はすでに長年にわたり、
希望しております。
間、首都圏近郊都市として、著しい人口の
増加の中にあって一貫して、自然と人との
心からの友好を結んでまいりまし
入間市が、新しい年には、
た。
益々繁栄になり、市民の生活が
そして、新しい年にまた、密接な、
吉祥、無事と健康、お幸せにな
さらなるご発展を祈念いたしております。
より良いコンタクトを築いていく
ることをご祝福致します。
佐渡市も貴市と同様に循環型地域の形成と
という、更なる可能性を期待して
自然との共生を大きな理念として「新しい
いますし、お互いのやり取りを更
島づくり」を目指しており、決意を新たに
に楽しみにしております。私は、
しているところです。
入間の私たちの友達に、新年の平
共生を念頭においたまちづくりを推進され
ておられますが、今後もその理念のもとに
最後になりましたが、入間市民皆様お一
人おひとりのご多幸とご健勝を祈念し、新
年のあいさつとさせていただきます。
和とご健勝を、そして毎日が実り
多いものでありますようにお祈り
申し上げます。
-2-
花の山へのお誘い
明けましておめでとうございます。姉妹都市の佐渡市から、今回は春山トレッキ
ングの情報をお届けします。
おおさど
こ さ ど
佐渡の山なみは、島の北側に位置する「大佐渡山地」と南側に位置する「小佐渡山地」のふたつがあります。大
佐渡山地は島の最高峰である金北山(1,173m)を主峰とします。この山地は冬場の季節風をまともに受ける厳しい
環境や、降雪量も多いことなどが影響してか、雪解け後は様々な山野草が群れ咲く状況となります。
例えば、4 月から 5 月のユキワリソウ、カタクリ、キクザキイチゲ、シラネアオイ、ヒトリシズカ、オオイワカ
ガミ、6 月からのタニウツギ、レンゲツツジ、シャクナゲなど、春山はまさに濃密な花の山となります。是非一度、
この時季の佐渡の山にお出かけください。
【お勧めコース】
○5 月初旬の青ネバ登山口からドンデン山コース・・・所要時間は片道約 2 時間 30
分です。シラネアオイ、カタクリの群生にきっと驚嘆の声が上がるでしょう。
○5 月中旬の白瀬登山口から金剛山コース・・・所要時間は片道約 3 時間です。オ
オイワカガミの花街道となっています。
○6 月中旬のドンデン山から金北山縦走・・・所要時間は片道約 6 時間です。タニ
ウツギ、レンゲツツジ、ウラジロヨウラクが満開です。
【○
特 情報】
○佐渡市では、トレッキング愛好者の要望に応えるため「大佐渡縦走トレッキング
マップ」を作成し、無料配布しています。入間市自治文化課にお届けいたしまし
たのでご利用ください。
○今年は、トレッキングの行き帰りに便利な「トレッキングバス」が運行されます。このチラシも入間市自治文化
課にお届けいたしましたのでご利用ください。
○市営の宿泊施設「ドンデン山荘」もご利用ください。春の営業開始は 4 月 20 日頃ですが、宿泊予約は受付中です。
ご予約は、両津観光協会0259−23−3300までどうぞ。
○以上の○
特 情報は、
「ドンデン山荘」のホームページ(http://www.ryotsu.sado.jp/donden/)でもご覧いただ
けます。
○トレッキングを計画される際のお問い合わせは、佐渡市両津支所地域振興課0259−
27−2115までどうぞ。一言「入間市民です。」と付け加えていただけれ
ば、俄然はりきってご案内させていただきます。
ラジオ市政情報番組 エフ ビー アイ
Foreigner’s Broadcast Information
国際交流協会では、エフエム茶笛のご協力で、毎週火曜日午後 7 時から 8 時まで、英語、スペイン語、中
国語による市政情報番組「エフビーアイ」を放送しています。ブロードキャスターは、次の方々にお願い
しています。
●
英語
ロッド・ブラディシュさん
毎週放送(主に前半 30 分)
●
スペイン語
長谷川正子さん
第1・3週放送(後半 25 分)
●
中国語
中根梓(王燕)さん
第2・4・5週放送(後半 25 分)
3 人の方は、皆さん国際交流協会の会員です。市政情報番組ですが、それぞれの言語の音楽や市政情報以
外の最近の情報なども放送しています。会員の皆さん、火曜の午後 7 時は 77.7MHZ に!
日本語を母国語としない方にも、ぜひ、教えて差し上げてください。
-3-
お知り合いの
Guest Essay
西アフリカの砂漠の国、ニジェール
浅見 弥生
青年海外協力隊の栄養士として、私は 2 年間ニジェールという国で生活し
てきました。
ニジェールと聞いても、この国の事を知っている方は少ないと思いますので
(私も派遣されるまで知りませんで
ロバ大活躍!
した)簡単に国の概要から書きたい
と思います。ニジェールはアフリカ
大陸の中心より上、国土の3分の2
髪を編む姉妹
がサハラ砂漠になる海のない国。一
番暑い乾季には気温が50度を超え、水の少ない地域の為に採れる作物
が少なく、生きていくにはなかなか
厳しい環境です。国連開発計画が毎
年発表している「人間開発指数(平
均寿命や就学率、GDP などから算出)
」では世界 177 ヵ国中、常時ブービーか
最下位。そして国民の約 8 割がイスラム教徒で1日5回の礼拝は欠かさず、断
食月には夜明けから日没まで飲食を一切断つ日々を送ります。人によってはツ
バさえ飲まないように努力しており、話をしながら道端にペッペッと…。こん
マラリア防止の蚊帳
な信仰の深さ(?)に驚かされることも。
ニジェールの首都ニアメから西へ200km の所にある、テラ郡の病院が
治療中の少年
私の配属先でした。この国の子供は 4 人に1人が5歳までに亡くなってしま
います。その要因の一つである栄養失調児のケアが主な仕事。現地にある食
材を使い、安価で作りやすい離乳食を作って教えたり、村へ行ってお金が無
い為に病院へ来られない人たちに集まってもらって衛生の話や実習をした
り。言語はザルマ語という現地語で、訳の分からないまま突入したニジェー
ル生活。病院までの約4
km をロバで通い(白人な
のにロバに乗ってる!と大ウケ…)、水は井戸から汲んでもらう。
苦労もたくさんあったけれど、村の人達の優しさに触れ、助けら
れた日々でした。出来る事は何でもしたい、けれど援助は一歩間
違えれば人を堕落させ、自助努力を無にしてしまう。そのバラン
スの難しさ
も実感しま
した。
日本に居
栄養失調の乳児
ると遠すぎてリアルに感じる事の少ない、途上国の国々。広
い世界のいろいろな国の現状や問題に目を向ける大切さを教
えてもらった2年間でした。そして、最後にテラ病院の医療
器具購入にご協力いただいた入間市役所ほか有志の皆様、本
当にありがとうございました。
離乳食実習
-4-
活動報告
台所から世界を知りましょうシリーズ
上海料理教室に参加して
会員 中沢 清美
11 月 26 日(土)上海家庭料理とのことでしたので、どん
な料理かとても楽しみに参加しました。メニューはピー
タンと豆腐のあえもの
千切り炒め
エビの特製ソース
トマトと卵の炒めもの
ごまあん湯だんご 菊花茶
じゃがいも
お茶のスープいり
でした。
ピータンと豆腐のあえものはさっぱりとしていて、長
ネギの風味がきいて、ピータンと豆腐がよくなじんでい
ました。えびの特製ソースはテンメンジャン、しょうゆ、
酢、砂糖でソースをつくりました。ソースが焼いたエビ
にとても合っていました。じゃがいもの炒めものは千切
りしたじゃがいもがしゃきしゃきと歯ごたえよく、仕上
がりました。トマトと卵の炒めものはトマトとふわふわの卵がやさしい味でした。ごまあん湯だんごは中国茶
の中にだんごを入れるのですが、日本にはない食べ方でおいしかったです。菊花茶は中国の乾燥させた菊花の
お茶だそうです。
どの料理も初めて食べたものばかりでしたが、家庭料理ということで、自分でも材料をそろえて、作れそう
です。 試食後、中国の食文化についてお話ししていただきました。お箸の置き方、お客様のもてなし方など、
お隣の国ですが、日本とは違うところがたくさんあり、大変興味深い内容でした。 最後に、講師の先生、ス
タッフのみなさまお世話になりました。楽しいひとときをありがとうございました。
只今奮闘中! ドイツ語教室
会員(受講者) 吉野さなえ
生徒募集の記事を見、興味を持って申し込んでみたものの、
いざ始まると??? きちんと目的を持って参加している他
の受講者の方たちとは違い、軽∼い気持ちで教室に臨んだ私
は最初の授業からチンプンカンプン。こんなことで最後まで
ついていけるのだろうかと不安を覚えたスタートでした。
『習うより慣れろ』 授業は聞く・話すことを中心に進め
てくださり、言葉のとおりテキストとにらめっこしているよ
りも聞いて話すことを反復して体で覚えるほうが身につきや
すく、最初に感じた不安は解消しつつあります。しかし、効
果はなかなかあがらず授業が終
わるともう…?の繰り返しです。
ドイツ語が話せるようになるなんてずっとずっと先のことになりそうですが、
親切に教えてくださる講師のズザンネ・ハビロ先生、通訳の角田さん、日高さん、
幅広い年齢層の 7 名の受講者の方たちとともに楽しい時間を過ごしています。
-5-
国際交流協会 バスツアー 「旅は道連れ、世は情け、入間の友情」
毎年恒例の国際交流バスツアー。以前から希
望が多かった「海に行きたい」、この願いを
今年は叶えました。9 月 18 日(日)、40 人中
34 人の外国人市民の参加のもと、みんな快
晴の大洗で心身ともにリフレッシュしてき
ました。短い時間でしたが、砂浜で記念写真
を撮ったり、素足になって波と戯れたり、思
い思いの時間を過ごしました。海に面してい
ない国の出身者も多く、打ち寄せる波に下半
身びしょぬれになる子供も。太平洋に面して
いる国の人は遠い母国に思いをめぐらしたかもしれません。アクアワールド大洗、ひたち海浜公園を見学し、
「お土産を買いたい」との参加者の声で、予定外の那珂湊漁港へ。
「安いからあまり買いすぎないように」と
指示したものの、買い物ごころは万国共通・・・集合時間はすっかり無視されました。
いつもにも増して、参加者同士の会話が弾んだ海へのバスツアーでした。
佐渡 編
思いがけなく宝生本間家能舞台で・・・
10 月 1 日(土)・2 日(日)の両日、姉妹都市・新潟県佐渡市で行われた薪
能「俊寛」を 38 名で鑑賞しました。快晴の入間を出発し、前年同様、雨の佐渡市に向かいました。お天気様
だけは事務局の責任ではないと思いながらも、近づくにしたがって厚みを増してくる雲を恨めしく思いながら、
豪雨の両津港に到着、午後 7 時からの雨中の「俊寛」に備えました。不安な思いは、車中のみんなも同じだった
のではないでしょうか。
午後 4 時 30 分頃、私の携帯が鳴りました。
・・・豪雨のため、宝生本間家のご好意で、会場が諏訪神社から
本間家本宅の舞台に変更になりました。
・・・この知らせにはオマケがありました。
・・・本間家ご当主のご配
慮(佐渡市役所から本間家への懇願)で、姉妹都市の入間市の皆さんは、野外のテントではなく本宅の縁側か
ら(屋根付きの状態)ご覧いただくことになりました。
・・・この知らせを車中で発表、大歓声となりました。
一体、今までの重苦しい雰囲気は何だったのか?
典型的な秋の長雨の中、
「俊寛」が始まりました。温かい本間家の心遣いに似た暖かい本宅の縁から参加者は
中世古典の静寂を堪能しました。降り止まぬ雨も引き続き配流の身となった「俊寛のあわれ」を演出するには
十分でした。能の舞台裏も垣間見ることができた今回の薪能バスツアー、参加者の皆さんにとってはこの上も
ない良き思い出となったことでしょう。
雨という災いが、一転して福となった薪能の随行は、予期しなか
った心温まる姉妹都市交流の演出によって私自身の忘れえぬ貴重
な体験となりました。 (随行 坂本)
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