ナミビア共和国月報(2014年11月) 主な出来事 【内政】 ・19日、今後

ナミビア共和国月報(2014年11月)
主な出来事
【内政】
・19日、今後、10年以内にウォルビスベイに中国人民解放軍海軍基地を建設する計画に関する
協議が、両国の政治的ハイレベルで進められていることが明らかになった。
・28日、有権者約120万人、全国約4000カ所の投票所で、第5回ナミビア大統領・国民議会選
挙が、アフリカ初の電子投票により実施された。
【外交】
・ 9日、マシャバネ南ア国際関係・協力大臣は、SADC選挙監視団の立ち上げのためにナミビア
共和国ウィントフックを訪問した。
・10日、ヘルンガ環境・観光大臣とマホネ教育副大臣は、名古屋で行われた持続可能な開発の
ための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議に参加した。
【経済】
・3日、カタリ鉱業・エネルギー大臣は、クドゥガス発電事業について、ナミビア石油公社(ナムコー
ル)が所有する上流部分の権益56%を維持させるために、ナミビア政府は資金を供給する準備
があるとアマティア財務大臣が述べていると語った。
・20日、電気に関する消費者擁護団体(CAE)が、クドゥガス発電事業の見直しを求め、ナミビア電
量管理委員会(ECB)に、ナミビア電力公社(ナムパワー)が発電事業許可申請を行ったことに対
する意義申し立てを行い、ナムパワーは再度発電事業許可申請を行わなければならなくなったこ
とが明らかになった。
【警備・治安】
・4日、ウィントフック中央刑務所において、殺人容疑で裁判の判決待ちをしていたアメリカ国籍の
囚人が、脱獄を試みたが失敗し、刑務所の有刺鉄線フェンスに逆さづりになった状態で逮捕され
ことが明らかになった。
・20日、ウィントフック市内の検問所で、警察の検問を振り切り逃げたタクシー運転手が、警察に
追跡された後、警察官により拳銃で撃たれ重傷を負った。
1. 内政
●4日、ナミビア国内のビジネスマンの100名以上が脱税の疑いで調査され、その内7名が脱税
の疑いで逮捕された。これら脱税の疑いで逮捕された7名は、5,000ナミビアドル(邦貨約5万円)
の保釈金を支払い釈放された。また、ナミビア財務省職員数名が脱税容疑の捜査対象となり、停
職処分を受けていることが明らかになった。
●11日、ミレニアム・チャレンジ・アカウントにより支援された600万ナミビアドル(邦貨約6000万
円)相当の図書館への書籍納入の入札が、やり直しとなったことが明らかになった。これは、落札
した業者が期日(2014年9月)までに、ナミビアの国立図書館に書籍を納入できなかったことによ
るもの。
●13日、10月に2週間にわたりナミビアで開催されたアフリカ女子サッカー選手権に関し、右運
営委員会が300万ナミビアドル(邦貨約3000万円)の赤字を出したことが明らかになった。運営
委員会は、運営ボランティアに対する経費がかかったと説明しているが、実際は、運営ボランティ
アに対してかかった経費は、当初の予定の半分以下となっており、赤字分の支出先が不透明な
状況となっている。
●19日、今後、10年以内にウォルビスベイに中国人民解放軍海軍基地を建設する計画に関す
る協議が、両国の政治的ハイレベルで進められていることが明らかになった。ナミビア国防省報
道官は、本件の協議はハイレベルで行われていると信じるが、それ以上のことを述べることはでき
ない、ナミビア政府の決定がなされれば、ナミビア国民に知らせると述べた。
●28日、有権者約120万人、全国約4000カ所(固定投票所1,255カ所、移動式投票所2,71
1カ所)の投票所で、第5回ナミビア大統領・国民議会選挙が実施された。有権者は、国民議会選
挙登録16政党、および、政党より出馬している9名の大統領選挙立候補者に対して、アフリカで
最初の電子投票を行った。
2. 外交
● 9日、マシャバネ南ア国際関係・協力大臣は、SADC選挙監視団の立ち上げのためにナミビ
ア共和国ウィントフックを訪問した。マシャバネ大臣は、SADC政治・防衛・安全保障機構議長で
あるズマ大統領の名代として、これまでにモザンビーク及びボツワナをSADC選挙監視団長の資
格で訪問している。
●10日、ヘルンガ環境・観光大臣とマホネ教育副大臣は、名古屋で行われた持続可能な開発の
ための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議に参加した。
3. 経済
●3日、カタリ鉱業・エネルギー大臣は、クドゥガス発電事業について、ナミビア石油公社(ナムコ
ール)が所有する上流部分の権益56%を維持させるために、ナミビア政府は資金を供給する準
備があるとアマティア財務大臣が述べていると語った。 また、カタリ大臣は、Tullow社がナミビア
政府に対し、財政問題により、上流の権益から撤退し、伊藤忠商事についてもTullow社の動きに
従うことになり、China-Africa Development Fund(CAD)と中国海洋石油有限公司(CNOOC)の2社
が、Tullow社と伊藤忠商事代わり権益を持つことになると述べた。
●10日、ドイツの航空会社Condorが、同社としてフランクフルトからウィントフックまで初の旅客飛
行を行った。同社は、ボーイング767-300の機材を使い、月曜日と木曜日の週二回フランクフ
ルトとウィントフックの間で運航する予定である。
●11日、2190万ナミビアドル(邦貨約2億1900万円)規模のナミビア道路局本部の建設を巡っ
て、中国資本の建設会社であるNew Era Investment社が右契約を受注できなかったことに対し、
ナミビア高等裁判所に不服申し立てをしていたが、棄却されたことが明らかになった。
●12日、石油メジャーであるShell社がウィントフックに事務所を開設することになり、開設式典を
行った。右式典にはカタリ鉱業・エネルギー大臣が出席し、ナミビアでの石油開発に期待する旨の
謝辞を述べた。Shell社はナミビア沖合の石油開発鉱区の権益を持ち、今後ナミビアにおける石油
開発を進めていく。
●14日、ポハンバ大統領の娘婿が、ウィントフック市内の地価価格2500万ナミビアドル(2億5
千万円相当)するポハンバ大統領夫人名義の土地を500万ナミビアドルで購入し、ディベロッパ
ーらに売却する予定であることが明らかになった。
●16日、ナミビア電力公社(ナムパワー)ハンガラ前CEOは、クドゥガス発電事業について、実現
可能性は少ないと述べた。これは、同事業上流部分において、Tullow社と伊藤忠商事が撤退する
ことに鑑み発言したとみられている。
●20日、電気に関する消費者擁護団体(CAE)が、クドゥガス発電事業の見直しを求め、ナミビア
電量管理委員会(ECB)に、ナミビア電力公社(ナムパワー)が発電事業許可申請を行ったことに
対する意義申し立てを行い、ナムパワーは再度発電事業許可申請を行わなければならなくなった
ことが明らかになった。
4.警備・治安
●4日、ウィントフック中央刑務所において、殺人容疑で裁判の判決待ちをしていたアメリカ国籍
の囚人が、脱獄を試みたが失敗し、刑務所の有刺鉄線フェンスに逆さづりになった状態で逮捕さ
れことが明らかになった。逮捕された同囚人からは、携帯電話、双眼鏡、ワイヤーカッター、新しい
衣類、ウィントフックからスワコップムンドまでの地図が見つかった。
●12日、クネネ州において、角の入手を目的とした密猟により3頭のクロサイの死体が発見され
た。今年に入ってナミビア国内において、シロサイ3頭、クロサイ15頭、計18頭のサイの密猟が
確認されており、関係当局は警戒を強めている。
●20日、ウィントフック市内で警察による検問所で、警察の検問を振り切り逃げたタクシー運転手
が、警察に追跡された後、警察官により拳銃で撃たれ重傷を負った。
●21日、ナミビア電話公社は、エロンゴ州において、銅ケーブル泥棒により毎月540万ナミビアド
ル(邦貨約5400万円)の損害を受けていることを明らかにした。
●23日、ナミビア警察はウィントフック市内で、3人組の強盗が中国人経営の質屋に押し入り、現
金3万ナミビアドルと200米ドル現金を奪った事件があったことを発表した。また同時に、マルワモ
ール(当館中:我が方大使館開設準備事務所が同モール内のオフィス棟に入居)に隣接するホテ
ルの事務所に泥棒が入り、2万ナミビアドルが奪われ、異変に気がついた駆けつけた警備員に対
して泥棒が発砲し、警備員が怪我をしたことも明らかにした。