Salesforce Summer `09 リリースノート

salesforce.com: Salesforce Summer '09
Salesforce Summer '09 リリースノート
Last updated: August 12, 2009
Copyright 2000-2009 salesforce.com, inc. All rights reserved. Salesforce.com、“no software” ロゴ、および Team Edition は、salesforce.com,
inc. の登録商標です。また、AppExchange、"Success On Demand"、および “The Business Web” は、salesforce.com, inc. の商標で
す。本ドキュメントに記載されたその他の商標は、各社に所有権があります。
salesforce.com | 目次 | i
目次
リリースノートについて...................................................................................................................................................................2
Summer '09 の機能と Salesforce ユーザへの影響の概要.................................................................................................................3
Salesforce アプリケーションの機能強化...............................................................................................................................3
Force.com プラットフォームの機能強化..............................................................................................................................7
Salesforce アプリケーション.............................................................................................................12
Salesforce Mobile の機能強化................................................................................................................................................12
Salesforce to Salesforce の機能強化.......................................................................................................................................24
キャンペーンメンバーの機能強化......................................................................................................................................27
組織の共有アドレス.............................................................................................................................................................32
その他の Salesforce アプリケーションの機能強化............................................................................................................35
Force.com プラットフォーム.............................................................................................................46
Salesforce の分析機能の強化................................................................................................................................................46
承認プロセスビューア (ベータ)..........................................................................................................................................52
Force.com Sites の機能強化—正式リリース.......................................................................................................................54
数式選択リスト処理の機能強化.........................................................................................................................................61
Force.com Apex コードの機能強化......................................................................................................................................63
Force.com Web サービス API の機能強化..........................................................................................................................65
Visualforce の機能強化..........................................................................................................................................................68
Force.com Development as a Service......................................................................................................................................74
共有設定 UI の機能強化.......................................................................................................................................................78
パッケージのバージョントラッキングの機能強化..........................................................................................................83
アプリケーションの配布 Apex のバージョン管理および非推奨...................................................................................86
Force.com Platform ドキュメントの機能強化.....................................................................................................................90
その他の Force.com プラットフォームの機能強化...........................................................................................................92
salesforce.com | リリースノートについて | 2
リリースノートについて
リリースノートは、Salesforce の最新リリースに関する総合的なユーザガイドです。Salesforce リリースノートは、
新機能や強化機能、そしてそれらをすぐに活用するために必要な情報を提供します。
リリースノートの内容
リリースノートでは、新しい重要な機能強化について次の情報を提供します。
•
•
•
•
機能に関する簡潔で詳細な説明
設定と管理の開始にあたって役に立つ実装のヒント
機能の効果を最大限に引き出すのに役立つベストプラクティスのヒント
設定方法と機能の利用方法に関する詳細な説明
主な新機能のほかにも、新しいユーザ権限、ワークフローの機能強化、数式への新しい演算子、標準レポートで
使用可能な追加項目など、最新リリースに含まれるその他機能強化や機能変更の一覧と簡単な説明が、その他の
機能強化の章に記載されています。
salesforce.com の最新リリースを使いこなすためのガイドとしてリリースノートをお役立てください。
フィードバックのお願い
salesforce.com では、お客様が Salesforce を使いこなすために、リリースノート、オンラインヘルプ、マニュアル
がいかに重要であるかを認識しています。提供しているコンテンツを引き続き改善していくために、お客様のお
役に立てているかどうかを、どうぞお知らせください。
•
•
フィードバックフォーム—Developer Force のオンラインヘルプおよび開発者ガイドの HTML マニュアルの全
ページに、マニュアルに関する提案、修正、フィードバックをお送りいただくフィードバックフォームをご
用意しています。Spring '09 以降、80 件を超えるコメントをいただき、Summer '09 のマニュアルではおよそ
40 件の訂正および追加事項に反映しました。
Salesforce IdeaExchange—お客様のアイデアもお待ちしております。Summer '09 では、最上位のドキュメント
関連のアイデア「リリースノートの追加日」を導入しています。Summer '09 に導入されているアイデアの詳
細は、 Salesforce IdeaExchange を参照してください。
salesforce.com | Summer '09 の機能と Salesforce ユーザへの影響の概要 | 3
Summer '09 の機能と Salesforce ユーザへの影響の概要
Summer '09 には、リリース時にすべての Salesforce ユーザにすぐに影響を与える機能が含まれています。そのよ
うな変更に対して準備ができるよう、リリース前にユーザにお伝えください。その他の機能は、ユーザが新機能
を利用する前に Salesforce システム管理者による対応が必要です。
Summer '09 の機能およびリリース直後のユーザへの影響は以下のとおりです。
Salesforce アプリケーションの機能強化
カレンダーと活動の管理
機能
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
定期的な ToDo
定期的な行動の機能強化
Salesforce CRM Content
機能
コンテンツ配信パスワードの保護
Salesforce CRM Content レポートの
その他のオプション
コンテンツパックとプレゼンテー
ションの有効化および無効化
salesforce.com | Summer '09 の機能と Salesforce ユーザへの影響の概要 | 4
マーケティング支援
機能
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
キャンペーンメンバーの機能強化
組織の共有アドレス
パートナーリレーションシップマネージメント
機能
Salesforce to Salesforce の機能強化
Salesforce to Salesforce: 自動的な項目
の対応付け
Salesforce to Salesforce: レコードの自
動受け入れ
Salesforce to Salesforce: ケースの共有
Salesforce to Salesforce: ケースコメン
トの共有
Salesforce Mobile
機能
Mobile Lite
BlackBerry および iPhone のレコード
のコピー
salesforce.com | Summer '09 の機能と Salesforce ユーザへの影響の概要 | 5
機能
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
BlackBerry および iPhone のログアウ
ト機能
iPhone のリストビュー機能の強化
iPhone のリードの取引開始
iPhone のカレンダー状の行動表示
iPhone の商品および価格表
iPhone のアクションツールバーの更
新
iPhone のアプリケーション情報ツー
ルバー
iPhone のスキーマベースの関連リス
ト
BlackBerry の詳細ページの関連リス
ト
BlackBerry および iPhone の
Visualforce への埋め込みカスタムリ
ンクおよび Web タブ
BlackBerry および iPhone のVisualforce
Mobile JavaScript ライブラリ
営業支援およびその他のアプリケーションの機能強化
機能
取引先リストビューの「私の取引先
チーム」の検索条件
商談リストビューの「私の営業チー
ム」の検索条件
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
salesforce.com | Summer '09 の機能と Salesforce ユーザへの影響の概要 | 6
機能
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
Personal Edition の機能強化
Salesforce CRM Ideas の機能強化
サービスおよびサポート
機能
組織の共有アドレス
ポータルユーザのフォルダからの自
動的な除外
ポータルユーザの無効化と非アク
ティブ化
ポータルの取引先の無効化
ポータル対応取引先責任者と取引先
間の所有権の移行
ポータル対応取引先責任者のマージ
カスタマーポータルから [登録 &
ファイルを添付] ボタンを削除
ソリューション検索結果における条
件を満たすソリューションの正確な
数の表示
ケースのソリューション検索結果に
よる、ソリューション検索結果レイ
アウトで指定される項目の表示
ケースコメントワークフローの電子
メールアラート
salesforce.com | Summer '09 の機能と Salesforce ユーザへの影響の概要 | 7
Force.com プラットフォームの機能強化
管理および共有の機能強化
機能
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
Force.com プラット フォーム プロ
ファイルの機能強化
ログイン IP アドレスおよびログイン
時間をカスタムプロファイルにコ
ピー
設定変更監査のプロファイルトラッ
キングの機能強化
1,000 以上のロールおよびテリトリー
階層—使用できないリストビュー
共有設定 UI の機能強化
共有無効関連リスト
分析の機能強化
機能
新しいグラフ作成エンジン
レポート設定およびダッシュボード
設定の新しい設定ナビゲーション
パッケージ化可能な分析スナップ
ショット
分析スナップショット新しいデフォ
ルトのレコード タイプ
salesforce.com | Summer '09 の機能と Salesforce ユーザへの影響の概要 | 8
機能
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
レポートの翻訳済み複数選択リスト
のフィルタリング改善
カスタム集計項目の新しい特性およ
びコンパイル数式の制限
色覚異常のユーザが使用できる新し
いグラフ用カラー パレット
ダッシュボード更新のスケジュール
を解除するボタン名の更新
グラフ タイプおよびコンポーネント
タイプに関するオンライン ヘルプ
トピックの更新
Apex および Visualforce の機能強化
機能
Visualforce の機能強化
Visualforce ページで使用可能な Sコ
ントロールの廃止
Force.com Apex コードの機能強化
salesforce.com | Summer '09 の機能と Salesforce ユーザへの影響の概要 | 9
アプリケーションリリースの機能強化
機能
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
パッケージのバージョントラッキン
グの機能強化
アプリケーションの配布 Apex の
バージョン管理および非推奨
カスタマイズの機能強化
機能
承認プロセスビューア (ベータ)
数式選択リスト処理の機能強化
カスタムラベル制限数の増加
数式のエンコード関数
ワークフロー ToDo と電子メール通
知の言語の文字
ワークフローアクションと承認プロ
セスに追加される一意の名前
Force.com Sites の機能強化
機能
Force.com Sites に使用できる分析
salesforce.com | Summer '09 の機能と Salesforce ユーザへの影響の概要 | 10
機能
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
Force.com Sites ページの新しいキャッ
シュオプション
Force.com Sites のカスタム Web アド
レスの検証
Force.com Sites の制限事項および請
求情報の更新
新しい 24 時間使用履歴関連リスト
検索の機能強化
機能
検索結果の順序
日本語、中国語、韓国語に最適化さ
れた検索
ユーザルックアップに最近表示され
たユーザレコードを使用
セキュリティの機能強化
機能
Security Assertion Markup Language
(SAML) 2.0 のサポート
パスワードリセット時に必要なセ
キュリティ上の質問
salesforce.com | Summer '09 の機能と Salesforce ユーザへの影響の概要 | 11
機能
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
パスワードリセットが拒否された場
合にユーザに送信される詳細
ユーザインタフェースおよびその他の Force.com Platform の機能強化
機能
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
すべてのユーザに
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
すべての管理者に
自動的に表示され
ます。設定は不要
です。
自動的には表示さ
れません。機能は
有効化されていま
すが、いくつかの
設定が必要です。
この機能を有効に
するには、株式会
社セールスフォー
ス・ドットコム
に連絡してくださ
い。
Force.com Platform ドキュメントの機
能強化
Salesforce でサポートされる新しい言
語
レコード詳細ページをすばやく読み
込む新しいオプション
特定のユーザインタフェースオプ
ションの新しいデフォルト値
スペルチェッカーの切り替え機能
Web サービス API および開発ツール
機能
Force.com Development as a Service
Force.com Web サービス API の機能
強化
メタデータ展開の監視
Salesforce アプリケーション
Salesforce Mobile の機能強化
使用可能なエディション: Enterprise Edition、Professional Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
Summer '09 リリースには、Salesforce Mobile の機能を改善する多くの新機能が追加されています。
BlackBerry、iPhone、および Windows Mobile 向けの機能
•
Mobile Lite
BlackBerry および iPhone 向けの機能:
•
BlackBerry および iPhone のレコードのコピー
•
BlackBerry および iPhone のログアウト機能
•
BlackBerry および iPhone の Visualforce への埋め込みカスタムリンクおよび Web タブ
•
BlackBerry および iPhone のVisualforce Mobile JavaScript ライブラリ
iPhone 向け機能:
•
iPhone のリストビュー機能の強化
•
iPhone のリードの変換
•
iPhone のカレンダー状行動表示
•
iPhone の商品および価格表
•
iPhone のアクションツールバーの更新
•
iPhone のアプリケーション情報ツールバー
•
iPhone のスキーマベースの関連リスト
BlackBerry 向けの機能:
•
BlackBerry の詳細ページの関連リスト
Salesforce Mobile の機能強化について
Mobile Lite
Mobile Lite は、モバイルライセンスを持たない Enterprise Edition、Professional Edition、Unlimited Edition、およ
び Developer Edition ユーザが使用できる、無料の、制限つきバージョンの Salesforce Mobile です。Mobile Lite に
は、モバイルクライアントアプリケーションの完全バージョンである Salesforce Mobile に提供されている機能が
すべて含まれているわけではありません。Mobile Lite ユーザは、取引先、納入商品、取引先責任者、リード、商
談、行動、ToDo、ケース、ソリューション、レポート、およびダッシュボードを表示できます。Mobile Lite の
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | Salesforce Mobile の機能強化 | 13
ほとんどの標準オブジェクトに対し、レコードの作成、編集および削除を行うことはできませんが、ユーザは活
動を作成、編集および削除することができます。
BlackBerry、iPhone、または Windows Mobile から Salesforce アカウントをアクティブ化すると、Mobile Lite ユー
ザには、自動的にデフォルトのモバイル設定が指定されます。
モバイル設定を編集して、組織の Mobile Lite を有効化することができます。
メモ: Mobile Lite は、パートナーポータルユーザをサポートしません。
デフォルトのモバイル設定について
モバイル設定とは、Salesforce がユーザのモバイルデバイスに転送するデータと、そのデータをモバイルデバイス
で受信するユーザを決定するパラメータのセットです。デフォルトのモバイル設定が指定されると、ユーザは管
理設定をせずに Mobile Lite をインストールおよび実行できます。
デフォルト設定を行うと、次のオブジェクトをモバイル化できます。
•
取引先
•
納入商品
•
ケース
•
取引先責任者
•
ダッシュボード
•
行動
•
リード
•
商談
•
レポート
•
ソリューション
ToDo
•
メモ:
•
モバイルアプリケーションでは、納入商品をタブに表示することはできません。納入商品は、取引先、
ケースおよび取引先責任者の関連リストとして表示されます。
•
Windows Mobile クライアントアプリケーションでは、ダッシュボードを使用することはできません。
デフォルト設定を使用すると、ユーザーが Salesforce で最近アクセスしたレコードを、モバイルデバイスに自動
的に同期します。ユーザは自動的に同期されていないレコードを検索することができます。ユーザがレコードを
ダウンロードすると、レコードはデータセットの永続的な部分となります。
Mobile Lite の有効化
組織の Mobile Lite を有効にする手順は次のとおりです。
1. [設定] ➤ [モバイル管理] ➤ [モバイル設定] をクリックします。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | Salesforce Mobile の機能強化 | 14
2. [編集] をクリックします。
3. [Mobile Lite を有効にする] を選択すると、モバイル ライセンスを持たないユーザが、無料で制限つきバー
ジョンの Salesforce Mobile である Mobile Lite をインストールおよび実行できるようになります。
メモ: このオプションを選択解除して、ユーザが Mobile Lite を実行すると、ユーザのデバイスの
Salesforce データは、次回デバイスが Salesforce と同期するときに消去されます。
4. [保存] をクリックします。
Mobile Lite のインストール
Mobile Lite をインストールできるデバイスは、BlackBerry、iPhone、および Windows Mobile です。すべてのモデ
ルが Mobile Lite を実行できるわけではないため、アプリケーションをインストールする前に、サポートデバイ
ス一覧を確認してください。
BlackBerry スマートフォンで Mobile Lite をインストールする手順は、次のとおりです。
1. Web ブラウザから http://mobile.salesforce.com/setup にアクセスします。Salesforce 管理者から、
Salesforce Mobile の電子メールメッセージを受信した場合、メッセージ内のダウンロードリンクをクリックし
てもかまいません。
2. [こちらをクリックして、クライアントをダウンロードしてください。] リンクを強調表示して、メニューか
ら [リンクを取得] を選択します。
3. [ダウンロード] をクリックするとアプリケーションがダウンロードされます。旧バージョンのクライアント
アプリケーションを置換するかどうかを確認するメッセージが表示されたら、[はい] をクリックします。
4. [再起動] をクリックしてデバイスを再起動します。
5. HTTP 接続を許可するかどうかを確認するメッセージが表示されたら、[tp.mobile.salesforce.com] チェッ
クボックスをオンにします。スクロールダウンして [この接続を許可] をクリックします。
6. デバイスのホームページまたは [アプリケーション] フォルダにある [Salesforce Mobile] アイコンをクリックし
ます。新しいバージョンの BlackBerry では、このアイコンは [ダウンロード] フォルダ内に表示されることが
あります。
7. ライセンス使用許諾契約を読み、[同意する] をクリックします。
[有効化] ページが表示されます。
8. Salesforce のユーザ名とパスワードを入力します。
デバイス上で入力することが難しい特殊文字がパスワードに含まれていることが多いため、[パスワードを表
示] チェックボックスはデフォルトでオンになっています。パスワードを保護するには、このオプションをオ
フにしてください。入力した各文字の代わりにアスタリスクが表示されます。
9. メニューを開いて [有効化] を選択し、Salesforce アカウントを確認して、デバイスでモバイルアプリケーショ
ンを有効化します。
Salesforce によってユーザ名とパスワードが確認されると、データのダウンロードが開始され、アイコンが点
滅してダウンロード中であることを示します。最初のデータのダウンロードは、数分かかる場合があります。
その後のデータ更新は自動的に行われます。
Windows Mobile デバイスで Mobile Lite をインストールする手順は、次のとおりです。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | Salesforce Mobile の機能強化 | 15
1. Outlook Mobile で Salesforce 管理者からの電子メールメッセージを開きます。インストーラへのリンクが記載
された電子メールを受け取っていない場合は、Internet Explorer を開き、
http://mobile.salesforce.com/setup にアクセスします。
2. デバイス上で電子メール内のリンクをクリックして、インストーラの Web ページを開きます。電子メール
メッセージ内のリンクを開くには、デバイスがネットワークに接続されている必要があります。
メモ: Windows Mobile のインストール処理には、ブラウザとして Internet Explorer を使用する必要があ
ります。
3. インストーラのダウンロード
電話にタッチスクリーンがある場合は、次のように操作します。
1. [こちらをクリックしてダウンロードし、インストールしてください。] リンクをクリックします。
2. [ダウンロード] ダイアログで、[ダウンロード後にファイルを開く] チェックボックスがオンになっているこ
とを確認します。
3. [はい] を選択します。
電話にタッチスクリーンがない場合は、次のように操作します。
1. [ダウンロード] を選択し、[はい] を選択します。
2. アプリケーションをダウンロードしたら、[完了] を選択します。
4. 電話のホームページに戻ります。[スタート] メニューの、インストールされたプログラムの一覧から、[Salesforce
Mobile] を選択します。
5. ライセンス使用許諾契約を読み、[同意する] を選択します。
6. Salesforce のユーザ名とパスワードを入力します。
7. [有効化] を選択し、Salesforce アカウントを確認して、デバイスでモバイルアプリケーションを有効化します。
Salesforce がユーザ名とパスワードを確認すると、データのダウンロードが開始され、アイコンが拍動してダ
ウンロード中であることを示します。最初のデータのダウンロードは、数分かかる場合があります。その後
のデータ更新は自動的に行われます。
8. レコードがデバイスにダウンロードされると、ログイン画面が表示されます。モバイルアプリケーションに
は、ユーザ名が記憶され、パスワードのみが要求されます。パスワードを入力し、[ログイン] を選択します。
iPhone または iPod touch で Mobile Lite をインストールする手順は、次のとおりです。
1. iPhone または iPod touch の [ホーム] 画面で App Store のアイコンをタップします。
2. [検索] をタップします。
3. [検索] 項目をタップしてキーボードを開きます。「salesforce」と入力します。
4. 検索結果のリストで [Salesforce Mobile] をタップします。
5. [Salesforce Mobile] をタップして、アプリケーションに関する情報を参照します。
6. [無料] をタップして[インストール] をタップします。
メモ: App Store からアプリケーションをダウンロードしても料金はかかりません。モバイルライセン
スを持つ Enterprise Edition、Professional Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition ユーザ
は、完全バージョンのモバイルアプリケーション、Salesforce Mobile を実行できます。モバイルライセ
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | Salesforce Mobile の機能強化 | 16
ンスを持たないユーザは、無料で、制限付きバージョンのモバイルアプリケーションである Mobile
Lite を使用できます。
7. iTunes Store アカウントとパスワードを入力して [OK] をタップします。
モバイルアプリケーションのダウンロードが開始すると、[ホーム] 画面にアイコンが表示され、ダウンロー
ドとインストールの状況が表示されます。
8. デバイスで初めてモバイルアプリケーションを起動する場合、ログインし、データをダウンロードして、
Salesforce アカウントを有効にする必要があります。電話がネットワークに接続されていることを確認します。
モバイルアプリケーションを有効にする場合、携帯電話のネットワークの代わりに Wi-Fi ネットワークを使
用すると、処理速度と信頼性が高まります。
9. [ホーム] 画面で Salesforce アイコンをタップします。
10. [同意する] をタップします。
11. 有効化画面で、Salesforce のユーザ名とパスワードを入力します。[完了] をタップして、キーボードを閉じま
す。
12. [有効化] をタップします。
警告: ウィンドウを閉じたり、デバイスをロックしないでください。アプリケーションが終了すると、
iPhone オペレーティングシステムはアプリケーションの稼動を停止するため、有効化できません。
13. Salesforce によってユーザ名とパスワードが確認されるとアプリケーションが開き、レコードがダウンロード
されます。
BlackBerry および iPhone のレコードのコピー
Summer '09 では、時間を節約する営業支援機能を iPhone および BlackBerry クライアントアプリケーションに拡
張しています。コピー機能により、モバイルユーザは、既存レコードの詳細に基づいて新しいレコードを作成す
ることによって、より効率的に作業することができます。
BlackBerry アプリケーションのレコードをコピーする手順は、次のとおりです。
1. リストビューのレコードを強調表示します。詳細ページを開くこともできます。
2. メニューを開き、[コピー] を選択します。
3. レコードに変更を加えます。
4. メニューから ログイン を選択します。
iPhone アプリケーションのレコードをコピーする手順は、次のとおりです。
1. オブジェクトを選択してリストビューを開きます。
2. [レコード名] をタップします。
3. ツールバーで [クローン] をタップします。
4. レコードに変更を加えます。
5. [保存] をタップします。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | Salesforce Mobile の機能強化 | 17
BlackBerry および iPhone のログアウト機能
Summer '09 では、データセキュリティに関する拡張機能を BlackBerry および iPhone クライアントアプリケーショ
ンに導入しています。Salesforce Mobile の機密データを保護するために、ユーザは手動でログアウトできます。
BlackBerry アプリケーションからサインアウトする手順は、次のとおりです。
1. メインメニューを開きます。
2. [ログアウト] を選択します。
iPhone アプリケーションからサインアウトする手順は、次のとおりです。
1. [詳細] をタップして[アプリケーション情報] をタップします。
2. [ログアウト] をタップします。
アプリケーションに再度アクセスするには、Salesforce Mobile を開いてパスコードを入力します。
メモ: アプリケーションからログアウトしないよう、管理者がセッションタイムアウトを無効にすると、
ログアウト機能は無効となります。
BlackBerry および iPhone の Visualforce への埋め込みカスタムリンクお
よび Web タブ
Summer ’09 では、ネイティブの Salesforce レコードからモバイルクライアントアプリケーション内のカスタム
Visualforce ページまたは Web タブへのリンクを作成できます。Salesforce Mobile での 1 回のクリックで、以下の
ことができます。
•
取引先責任者の写真の表示
•
会社に関する最新ニュースの読み取り
•
カスタムフォームの使用
•
ソーシャルネットワーキングサイトの連絡先の検索
この機能は、現在 iPhone および BlackBerry に搭載されている、Visualforce および Web タブをサポートするクラ
イアントアプリケーションで使用できます。
埋め込みリンクの作成
標準オブジェクトまたはカスタムオブジェクトにテキスト数式項目を作成して、埋め込みモバイルリンクを作成
します。モバイルクライアントアプリケーションに表示するには、項目がページレイアウトで表示できる必要が
あります。ページレイアウトの下部の「モバイルリンク」とラベル付けされた個別セクションに、すべての埋め
込みリンクを設定することをお勧めします。現在、Salesforce Web サイトのこれらのリンクを非表示にする方法
はありませんが、 リンクが目に付かないようにするためにセクションを折りたたむことができます。
埋め込みリンクを作成する手順は、次のとおりです。
1. 該当するオブジェクトの項目エリアに移動して、カスタム項目を作成します。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | Salesforce Mobile の機能強化 | 18
•
標準オブジェクトの場合、[設定] ➤ [カスタマイズ] をクリックします。次に [カスタマイズ] メニューから
該当するオブジェクトを選択し、[項目] をクリックします。
•
カスタムオブジェクトの場合は、[設定] ➤ [作成] ➤ [オブジェクト] をクリックして、リスト内のカスタム
オブジェクトのいずれかを選択します。
2. ページの [カスタム項目 & リレーション] セクションにある [新規] をクリックします。
3. [数式] を選択し、[次へ] をクリックします。
4. 項目ラベルを入力します。
入力した項目ラベルに従って、項目名が自動的に入力されます。
5. [テキスト] を選択し、[次へ] をクリックします。
6. 数式エディタで、 カスタム Visualforce ページまたは外部 Web サイトへのリンクを作成します。
•
Visualforce リンクを作成するには、"visualforce:///apex/PageName" と入力し、PageName を Visualforce
ページの名前と置き換えます。?contactid=" & Id など、パラメータを文字列に追加すると、クライア
ントアプリケーションのレコードの情報を Visualforce ページに渡すことができます
•
Web リンクを作成するには、"weblink:http://www.salesforce.com" のように、リンク先の URL の
前に "weblink:" と入力します。パラメータを文字列に追加すると、クライアントアプリケーションのレ
コードの情報を Web ページに渡すことができます。たとえば、次の Web リンクは、取引先責任者レコー
ドからソーシャルネットワーキングサイトを起動し、取引先責任者を検索します。
"weblink:http://m.linkedin.com/members?search_term=" &FirstName& "+" &LastName&
"&filter=name&commit=Search"
メモ: クライアントアプリケーションは、すべてのパラメータを持つ Visualforce または Web リンク
を埋め込みブラウザへ渡します。パラメータの解釈は、Web サイトまたは Visualforce ページによっ
て異なります。リンクで渡すパラメータを使用して Visualforce Mobile ページを構築してください。
7. 項目レベルのセキュリティを設定して、特定のプロファイルに対してその項目をアクセス可能にするか参照
のみにするかを決定し、 次へ をクリックします。
8. 項目を表示するページレイアウトを選択します。次のステップで、レイアウトをカスタマイズして、ページ
の項目の場所を変更します。
9. [保存] をクリックします。
10. 次のようにして、オブジェクトのページレイアウトを編集します。
•
標準オブジェクトページレイアウトの場合、[設定] ➤ [カスタマイズ] をクリックし、オブジェクトを選択
してから、[ページレイアウト] リンクを選択します。修正するページレイアウト名の横にある [編集] をク
リックします。
•
カスタムオブジェクトページレイアウトの場合、[設定] ➤ [作成] をクリックし、オブジェクトを選択して
から、[ページレイアウト] セクションにスクロールします。修正するページレイアウト名の横にある [編
集] をクリックします。
11. セクション要素をパレットからページレイアウトにドラッグし、既存のセクションの下にドロップします。
12. [セクション項目] 項目に、「Mobile Links」と入力します。
13. [ページの編集] オプションをオフにします。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | Salesforce Mobile の機能強化 | 19
14. 1 列レイアウトを選択し、[OK] をクリックします。
15. 新しいテキスト数式項目を現在の場所から新しいモバイルリンクセクションにドラッグします。
16. [保存] をクリックします。
クライアントアプリケーションの埋め込みリンクの使用
BlackBerry クライアントアプリケーションの埋め込みリンクを起動する手順は、次のとおりです。
1. レコードを開き、詳細ページのリンクが表示されるまでスクロールダウンします。
2. リンクをクリックして、埋め込みブラウザのページを読み込みます。ページのリンクを使用して移動できま
す。
3. ページの作業が終了したら、メニューを開いて [ブラウザを閉じる] を選択し、レコード詳細ページに戻りま
す。
iPhone クライアントアプリケーションの埋め込みリンクを起動する手順は、次のとおりです。
1. レコードを開き、詳細ページのリンクが表示されるまでスクロールダウンします。
2. リンクをタップして、埋め込みブラウザのページを読み込みます。ページのリンク、またはページ上部のナ
ビゲーションツールバーを使用して移動できます。
3. ページの作業が終了したら、[終了] をタップして、レコード詳細ページに戻ります。
BlackBerry および iPhone の Visualforce Mobile JavaScript ライブラリ
Summer '09 では、Visualforce 開発者は Salesforce Mobile で活動をトリガするコマンドを含む新しい JavaScript ライ
ブラリを利用できます。これにより、Visualforce Mobile ページとネイティブなクライアントアプリケーション間
の操作性がスムーズになります。
ユーザがデバイスの新しいフォームに入力または Visualforce ページを編集すると、Salesforce Mobile はすぐにデー
タを同期します。わずなか追加コードで、ユーザが [保存] をクリックする時、Visualforce Mobile ページで更新さ
れたレコードをモバイルアプリケーションが取得するよう強制することができます。以前は、Visualforce Mobile
の弱点のひとつに、デバイスのローカルデータにすぐに影響を与えることができない点がありました。
新しい JavaScript ライブラリのアクションは、いずれの Visualforce ページでも使用できます。これらのコマンド
は、Visualforce サポートする JavaScript 対応デバイスで機能します。現在、JavaScript 対応デバイスは iPhones およ
び BlackBerry スマートフォンです。BlackBerry スマートフォンに表示するページに JavaScript ライブラリを使用す
る場合、BlackBerry バージョン 4.5 以降のオペレーションシステムをデバイスにインストールすることをお勧め
します。
ヒント: 共有 JavaScript ライブラリを使用する利点のひとつに、iPhone および BlackBerry オペレーション
システムの両方に機能するページを作成できるという点があります。
ライブラリの関数をコールするには、少数の JavaScript コードを使用する必要があります。その関数は次のとお
りです。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | Salesforce Mobile の機能強化 | 20
mobileforce.device.sync()
モバイルクライアントアプリケーションが Salesforce と同期するよう強制し、デバイスのデータレコードを
更新します。
mobileforce.device.close()
Visualforce ページを含む埋め込みブラウザを閉じ、元のタブまたはレコードに戻ります。
mobileforce.device.syncClose()
モバイルクライアントアプリケーションが Salesforce と同期するよう強制し、Visualforce ページを含む埋め
込みブラウザを閉じます。
mobileforce.device.getLocation()
デバイスの現在の場所の GPS 座標を取得します。
Visualforce ページで、JavaScript ライブラリを示す次の静的リソースを指定します。
<script type="application/x-javascript" src="/mobileclient/api/mobileforce.js"></script>
外部 Web サイトでは、インスタンス名を src パラメータで指定する必要があります。
<script type="application/x-javascript"
src="http://na1.salesforce.com/mobileclient/api/mobileforce.js"></script>
iPhone のリストビュー機能の強化
Summer '09 では 2 つの新しいリストビューの拡張機能が導入され、iPhone ユーザは最も関連性のあるデータにす
ばやくアクセスできるようになりました。
カスタムリストビュー
iPhone ユーザは、Salesforce 管理者がモバイル管理コンソールで作成したカスタムリストビューを選択でき
るようになりました。たとえば、管理者はカリフォルニアのすべての取引先を示し、市区郡を表示する
ビューを作成できます。またそのビューは iPhone アプリケーションでアクセス可能です。
カスタムリストビュー作成の詳細は、Salesforce オンラインヘルプの「モバイルリストビューの管理」を参
照してください。
追加の標準リストビュー
現在、iPhone アプリケーションには商談、ToDo、ケースの標準リストビューが追加されています。新しい
ビューには、レコードの詳細についてより詳細に把握できるデータの 4 つの項目を表示し、レコードを開
く手間を省きます。たとえば、新しい商談のビューには、商談名、金額、完了予定日、および確度が表示
されます。これらの新しいビューは、他の標準リストビューおよびカスタムリストビューとグループ化さ
れています。
iPhone アプリケーションのビューを選択する手順は、次のとおりです。
1. オブジェクトを選択してリストビューを開きます。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | Salesforce Mobile の機能強化 | 21
2. 現在のビューの名前をタップして、そのオブジェクトで使用可能なビューの一覧を表示します。たとえば、
[私の取引先] をタップすると、取引先のビューの一覧が表示されます。
3. ビューの名前をタップしてビューを選択します。
アプリケーションは、ユーザが選択したビューを記憶していて、次回そのオブジェクトを選択すると、前回
選択したビューが表示されます。
ヒント: 標準ビューは関連リストでも使用できます。
iPhone のリードの取引開始
Summer '09 では、電話を切ってすぐにリードの取引を開始することによって、ユーザはオフィス外からより多く
のことを実行できます。iPhone クライアントアプリケーションでは、1 つのフォームで取引を開始できます。
リードの取引を開始する手順は、次のとおりです。
1. リードを開き、ツールバーの [リードの取引開始] をタップします。
2. 必要に応じて、新しいレコードの所有者を変更します。これにより、すべてのメモ、添付ファイル、および
活動予定が新しい所有者に再度割り当てられますが、完了した活動は変更されません。新しい所有者に自動
送信の電子メールを送るには、[所有者に電子メールを送信する] オプションを [オン] に設定します。
3. 新しい取引先を作成するか、既存の取引先を選択します。
4. 既存の個人取引先を更新する場合、個人取引先の [リードソース] 項目をリードデータの値で上書きするので
あれば、該当するチェックボックスをオンにします。
5. 新しい商談に名前を付けるか、商談を作成しない場合は [商談の新規作成] オプションを [オフ] に設定しま
す。
6. 取引開始済みのリードの状況を選択します。システム管理者が指定した「取引開始済み」の状況の中から選
択できます。
7. [取引開始] をタップします。
iPhone のカレンダー状の行動表示
Summer '09 では、行動のユーザインタフェースの機能が強化されました。カレンダー状のインタフェースを使用
して、行動を参照できます。日付の索引のついたリストビューを使用して、今後の行動をスクロールして表示す
ることもできます。
カレンダーは [行動] タブから使用できます。行動はカレンダー形式またはリストで表示することができます。
ビューを変更するには、[行動] ページの [カレンダー] または [リスト] をタップします。カレンダービューには、
1 日の行動が一度に表示されます。
カレンダーをナビゲートする手順は、次のとおりです。
•
[来月] アイコンをタップすると、1 か月先にジャンプします。[先月] アイコンをタップすると、1 か月前に
ジャンプします。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | Salesforce Mobile の機能強化 | 22
•
[来週] アイコンをタップすると、1 週間先にジャンプします。[先週] アイコンをタップすると、1 週間前に
ジャンプします。日付を左右に移動して、週を変更することもできます。
•
行動予定のある日には、日付の下に点が表示されます。その日の行動を表示するには日付をタップします。
•
[今日] をタップすると今日の行動を表示します。
•
各行動について、件名、開始時間、終了時間、行動が関連付けられるレコード名が表示されます。
•
行動の詳細を表示するには、その行動をタップします。
iPhone の商品および価格表
Summer '09 では、iPhone ユーザは価格表を商談に関連付けたり、商品を追加することができます。商品および価
格表をモバイル化するには、これらのオブジェクトをモバイル管理コンソールでモバイル設定のデータセットに
追加します。
商品と価格表のモバイル化
商品と価格表をモバイル化する手順は、次のとおりです。
1. [設定] ➤ [モバイル管理] ➤ [モバイル設定] をクリックし、データセットを編集するモバイル設定の名前をク
リックします。
2. [データセット] 関連リストで、[編集] をクリックします。
3. 商談データセットをクリックして選択します。
メモ: モバイル設定に商談データセットがない場合は、作成します。[データセット] を選択し、[追加...]
をクリックします。ポップアップウィンドウで商談を選択し、[OK] をクリックします。
4. [追加...] をクリックすると、商談データセットに子データセットが作成されます。
5. ポップアップウィンドウで商談商品を選択し、[OK] をクリックします。商談データセットに商談商品オブ
ジェクトをモバイル化すると、モバイルアプリケーションにより、商談が商品に接続されます。
6. 階層内で、[データセット] を選択して、親データセットを作成します。
7. [追加...] をクリックします。
8. ポップアップウィンドウで商品を選択し、[OK] をクリックします。
9. フィルタを使用して、デバイスに同期する商品レコードを制御します (オプション)。
10. [完了] をクリックします。
商談に対する価格表の選択
iPhone モバイルクライアントアプリケーションで価格表を選択する手順は、次のとおりです。
1. 商談を開きます。
2. スクロールダウンして、[商品] 関連リストをタップします。
3. [価格表] をタップします。
4. 価格表を選択します。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | Salesforce Mobile の機能強化 | 23
メモ: 商談の価格表を変更すると、既存のすべての商品が商談から削除されます。
iPhone のアクションツールバーの更新
Summer '09 では、アクションツールバーの外観が新しくなりました。iPhone アプリケーションの詳細ページにあ
るアクションツールバーには、現在のレコードに実行できる一連のアクションが表示されます。ツールバーには
一度に 3 つのボタンが表示されます。現在のレコードに 4 つ以上のアクションが可能な場合、ツールバーをスク
ロールするとアクションがさらに表示されます。
メモ: 選択済みレコードに対して「参照のみ」アクセス権しかない場合、このツールバーは表示されませ
ん。
iPhone のアプリケーション情報ツールバー
[アプリケーション情報] 画面を合理化し、他の iPhone アプリケーションとより関連させるために、[アプリケー
ション情報] ボタンがツールバーに配置されています。
iPhone のスキーマベースの関連リスト
Summer '09 では、iPhone クライアントアプリケーションでオブジェクトのページレイアウトを使用し、レコード
に表示される関連リストを決定します。以前、関連リストはオブジェクトのページレイアウトでなく、オブジェ
クトのルックアップ項目に基づいていました。
BlackBerry の詳細ページの関連リスト
Summer '09 では、BlackBerry クライアントアプリケーションに対するインタフェースが強化されています。ユー
ザは、レコードの関連アイテムに詳細ページから直接アクセスできるようになりました。この関連リストには、
これまでどおり、メインメニューからアクセスできます。
レコードの関連アイテムを表示する手順は、次のとおりです。
1. レコードを開きます。
2. 詳細ページの下部にスクロールダウンし、当該レコードの関連リストを含む [関連アイテム] セクションを開
きます。
3. 関連リストを 1 つ選択すると、レコードが表示されます。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | Salesforce to Salesforce の機能強化 | 24
Salesforce to Salesforce の機能強化
使用可能なエディション: すべてのエディション
Summer '09 では、次のように Salesforce to Salesforce の機能が強化されました。
自動的な項目の対応付け
登録ユーザは、接続先の項目を自動的に項目に対応付けることができるようになりました。
レコードの自動受け入れ
オブジェクトごとに、レコードが接続先と共有される場合に自動的に受け入れられるよう指定できるよう
になりました。
ケースの共有
ケースレコードを Salesforce to Salesforce 接続と共有できるようになりました。
ケースコメントの共有
ケースコメントを Salesforce to Salesforce 接続と共有できるようになりました。ケースコメントオブジェクト
を登録する場合、関連付けられたケースを共有する場合は、自動的に接続先と公開ケースコメントを共有
します。
自動採番項目の項目および登録
自動採番タイプの項目を公開および登録できるようになりました。自動採番項目を、長さが 30 文字以上の
テキスト項目に対応付けることができます。
Salesforce to Salesforce の機能強化について
自動的な項目の対応付け
登録ユーザは、[登録項目の編集] ページの [項目を自動的に対応付ける] チェックボックスをオンにして、接続先
の項目を、登録ユーザの項目に対応付けることができます。項目を、接続先の項目と自動的に対応付ける手順
は、次のとおりです。
1. [接続] タブをクリックします。
2. 変更する接続の名前をクリックします。
3. [登録オブジェクト] 関連リストで、登録オブジェクトの横にある [編集] をクリックします。
4. [項目を自動的に対応付ける] をオンにして、接続先の項目と自動的に対応付けます。対応付けられない項目に
ついては、項目の API 名が一致するかどうかを確認します。一致がない場合、項目ラベルが一致するかどう
かをチェックします。それでも一致がない場合、[--なし--] が選択されます。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | Salesforce to Salesforce の機能強化 | 25
メモ: [項目を自動的に対応付ける] をオンにしても、以前の選択内容は上書きされません。チェックボッ
クスをオフにしても、以前の取引で対応付けられた項目には影響ありません。
このチェックボックスをオンにすることによる変更は、[保存] をクリックするまで適用されません。
詳細は、「"Salesforce to Salesforce の項目の登録" (Salesforce オンラインヘルプ)」を参照してください。
レコードの自動受け入れ
Summer '09 では、オブジェクトごとに、レコードが接続先と共有される場合に自動的に受け入れられるよう指定
できるようになりました。このリリースの前では、登録ユーザは、共有レコードを一度に 1 つずつ、手動で受け
入れる必要がありました。接続先が多くのレコードを共有している場合、非常に時間のかかる作業でした。接続
先からレコードを自動的に受け入れる手順は、次のとおりです。
1. [接続] タブをクリックします。
2. 変更する接続の名前をクリックします。
3. [登録オブジェクト] 関連リストで [登録 / 登録解除] をクリックします。
4. 接続先と共有するとき該当する種類のレコードを自動的に受け入れる場合は、オブジェクトの隣にある [自動
受け入れ] チェックボックスをオンにします。対応付けを選択すると、チェックボックスが表示されます。
メモ: このチェックボックスは、以下の場合には使用できません。
•
商談商品、ToDo、ケースコメントなどの子オブジェクト。親レコードが受け入れられると、子オ
ブジェクトは自動的に受け入れられます。
•
主従関係のカスタム連結オブジェクトまたは従オブジェクトなど、1 つまたは複数の主オブジェク
トを持つオブジェクト。
また、[自動受け入れ] は、すでに受け入れられているケースレコードの子であるケースレコードなど、
別のレコードの子として共有されるレコードには適用されません。
その他の考慮事項
•
•
自動受け入れは、取引先レコードを公開する組織またはレコードを登録する組織が個人取引先で有効な場合、
取引先には適用されません。共有取引先レコードは、手動で受け入れる必要があります。
リードまたはケースを自動的に受け入れる場合、レコードが自動的に受け入れられると、組織の有効な割り
当てルールが適用されます。
ケースおよびケースコメントの共有
ケースレコードを、接続している 1 つ以上のビジネスパートナーと共有できます。
メモ: 共有送信できるレコードは、自分自身または下位で保有されているレコードのみです。「接続の管
理」プロファイル権限を持つユーザは、すべてのレコードを共有送信できます。
展開されていないカスタムオブジェクトのレコードは共有送信できません。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | Salesforce to Salesforce の機能強化 | 26
単一ケースとその関連レコードを 1 つ以上の接続先に共有送信する手順は、次のとおりです。
1. レコードの詳細ページを表示します。
2. [外部共有] 関連リストで、[このケースを共有送信] をクリックします。
3. [選択可能な接続] リストで、レコードを共有送信する接続先を選択します。
4. [追加] の矢印 ( ) をクリックして、接続先を [選択済みの接続] に移動します。
5. 必要に応じて、レコードを共有送信したことを接続の担当者に通知する電子メールを送信する場合は、[電子
メールで通知する (新規被招待者のみ)] を選択します。レコードの新たな受信者だけが電子メール通知を受け
取ります。以前にレコードを共有送信した接続先には、電子メールは送信されません。
6. 必要に応じて、マスタレコードに共有送信する関連レコードの横のチェックボックスをオンにします。
7. [保存] をクリックします。
ケースコメントの接続先との共有
ケースコメントをケースの子レコードとして共有できます。次の条件を満たす場合、ケースコメントは接続先に
自動的に受け入れられます。
•
•
•
ケースコメントオブジェクト種別が接続先に公開され、接続先がそのオブジェクトを登録していること。
ケースコメントが関連付けられるケースが接続先と共有されていること。
ケースコメントが「非公開」となっていないこと。
ヒント
•
•
すべての受信リードまたはケースを特定のユーザに自動的に割り当てるには、次のルールエントリを含む割
り当てルールを作成します。
-
受信接続名に接続先の名前を含む
-
作成者に接続ユーザを含む
エスカレーションルールでも同じように実行できます。
ケースにエスカレーションルールを使用してケースを接続先に割り当てる場合、接続先がメンバーである
キューにケースを割り当てる必要があります。たとえば、サードパーティエージェンシーとして機能する接
続先があり、特定の条件を満たすすべてのケースがこの接続先にエスカレートする必要がある場合、次の手
順を実行する必要があります。
-
メンバーとして接続先を含むキューを作成する。
適切な条件のエスカレーションルールを作成する。
特定の条件を満たすケースを自動的に該当するキューに割り当てるエスカレーションアクションを追加す
る。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | キャンペーンメンバーの機能強化 | 27
キャンペーンメンバーの機能強化
使用可能なエディション: Enterprise Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
有料オプションで使用可能なエディション: Professional Edition
Summer '09 では、キャンペーンメンバーに以下のような拡張機能を導入しています。
ワークフロー
リード、取引先責任者、または内部ユーザへの電子メールアラート、項目の更新、および時間ベースの電
子メールアラートや項目更新など、キャンペーンメンバーのワークフロールールを設定することができま
す。たとえば、キャンペーンメンバーレコードの [状況] 項目が [応答あり] となったとき、イベント出席者
に日程表を送信するなど、ワークフロールールを使用して、キャンペーンの活動を自動化することができ
ます。ワークフローを設定するには、[設定] ➤ [作成] ➤ [ワークフローと承認申請] ➤ [ワークフロールール]
をクリックします。詳細は、Salesforce オンラインヘルプの「ワークフローの作成」を参照してください。
電子メールテンプレート
キャンペーンメンバー項目を、電子メールテンプレートの差し込み項目として使用できます。電子メール
テンプレートを設定するには、[設定] ➤ [コミュニケーションテンプレート] ➤ [電子メールテンプレート]
をクリックします。詳細は、Salesforce オンラインヘルプの「電子メールテンプレートの管理」を参照して
ください。
Apex トリガ
キャンペーンメンバーと関連付けられる Apex トリガを定義することができます。たとえば、[レスポンスス
コア] というキャンペーンメンバーカスタム項目のスコアが 25 を上回る場合に [優先度の高いレスポンス]
というキャンペーンにキャンペーンメンバーをコピーするよう、トリガを設定することができます。トリ
ガを設定するには、[設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [キャンペーン] ➤ [キャンペーンメンバー] ➤ [トリガ] をク
リックします。詳細は、"Apex トリガの管理" (Salesforce オンラインヘルプ)を参照してください。
カスタム項目
2009 年 7 月以降、キャンペーンメンバーレコードのカスタム項目を作成できます。たとえば、RSVP ステー
タス、回答されたオファー、座席表、または食べ物の好みなど、活動固有のレスポンスを記録する項目を
作成することができます。組織で作成できるカスタム項目数は最大 500 です。レポートにはキャンペーン
メンバーカスタム項目を含めることもできます。
キャンペーンメンバー詳細ページ
キャンペーンメンバー詳細ページで、キャンペーンメンバーレコードを表示、編集、削除またはコピーす
ることができます。また、リードから作成されたキャンペーンメンバーの場合、そのリードを新規または
既存の取引先、取引先責任者、そしてオプションで商談に移行することができます。取引先責任者から作
成されたキャンペーンメンバーの場合、商談を作成することができます。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | キャンペーンメンバーの機能強化 | 28
キャンペーンメンバー詳細ページのレイアウト
ページレイアウトエディタを使用してキャンペーンメンバー詳細ページのレイアウトを編集できます。キャ
ンペーンメンバー詳細ページをカスタマイズして、リードおよび取引先責任者のレコードから派生した標
準項目を含めたり、ボタンを追加または削除することができます。キャンペーンメンバー項目に関連する
リストおよびルックアップは、キャンペーンメンバー詳細ページのレイアウトではサポートされていませ
ん。
キャンペーンメンバー詳細ページのレイアウトを編集するには、[設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [キャンペーン]
➤ [キャンペーンメンバー] ➤ [ページレイアウト] をクリックします。複数のレイアウトを作成する場合、
表示されるレイアウトはログインユーザのプロファイルで制御することができます。詳細は Salesforce オン
ラインヘルプの「ページレイアウトのカスタマイズ」を参照してください。
項目レベルセキュリティ
キャンペーンメンバーレコードの標準項目の項目レベルセキュリティを設定できます。項目レベルセキュ
リティを設定するには、[設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [キャンペーン] ➤ [キャンペーンメンバー] ➤ [項目] を
クリックします。または、[設定] ➤ [セキュリティのコントロール] ➤ [項目アクセス許可] をクリックした
後で、[キャンペーンメンバー] をクリックします。詳細は、Salesforce オンラインヘルプの「項目レベルセ
キュリティの設定」を参照してください。
入力規則
キャンペーンメンバーレコードのデータを検証する入力規則を定義できます。入力規則を設定するには、
[設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [キャンペーン] ➤ [キャンペーンメンバー] ➤ [入力規則] をクリックします。詳
細は、Salesforce オンラインヘルプの「入力規則の管理」を参照してください。
ボタンとリンク
キャンペーンメンバーレコードのカスタムボタンおよびカスタムリンクを設定できます。カスタムボタン
やカスタムリンクを設定するには、[設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [キャンペーン] ➤ [キャンペーンメンバー]
➤ [ボタンとリンク] をクリックします。詳細は、Salesforce オンラインヘルプの「カスタムボタンとカスタ
ムリンクを設定」を参照してください。
データのエクスポート
キャンペーンメンバーのデータを手動でエクスポートしたり、スケジュールで自動的にデータをエクスポー
トすることもできます。詳細は、Salesforce オンラインヘルプの「バックアップデータのエクスポート」を
参照してください。
CampaignMember API の機能強化
Force.com Web サービス API の機能強化 の CampaignMember セクションを参照してください。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | キャンペーンメンバーの機能強化 | 29
キャンペーンの機能強化について
キャンペーンメンバーの表示と編集
使用可能なエディション: Enterprise Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
有料オプションで使用可能なエディション: Professional Edition
必要なユーザ権限
キャンペーンメンバーの表示、編集または削除。
キャンペーンに対する「参照」
かつ
リードに対する「参照」
かつ
取引先責任者に対する「参照」権限
キャンペーンメンバーの追加。
キャンペーンに対する「参照」
かつ
リードに対する「編集」
かつ
取引先責任者に対する「編集」
キャンペーンメンバー詳細ページで、キャンペーンメンバーレコードを編集、削除またはコピーできます。ま
た、キャンペーンメンバーがリードにもとづく場合、リードを移行できます。キャンペーンメンバーが取引先責
任者にもとづく場合、商談を作成できます。
キャンペーンメンバー詳細ページを表示するには、キャンペーン詳細ページまたは [既存メンバー] タブ のキャ
ンペーンメンバー関連リストの [氏名] 列、[名] 列または [姓] 列のキャンペーンメンバーの名前を表示します。
キャンペーンメンバーを表示するには、キャンペーンおよびリードまたは取引先責任者の権限を組み合わせる必
要があります。たとえば、リードから作成されたキャンペーンメンバーを表示するには、キャンペーンおよび
リードの両方を表示できる必要があります。
キャンペーンメンバー詳細ページレイアウトを編集するには、[レイアウトの編集] リンクをクリックするか、[設
定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [キャンペーン] ➤ [キャンペーンメンバー] ➤ [ページレイアウト] クリックします。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | キャンペーンメンバーの機能強化 | 30
キャンペーンメンバーの編集
キャンペーンメンバーを編集するには、キャンペーンメンバー詳細ページの [編集] をクリックして、更新
する項目を変更し、[保存] をクリックします。取引先責任者またはリードから派生した項目は、リード詳細
ページまたは取引先責任者詳細ページからのみ編集が可能です。
メモ: 管理者が組織のインライン編集を有効にしていない場合、キャンペーンメンバー詳細ページの
[状況] ドロップダウンリストにインライン編集を使用することはできません。代わりに、キャンペー
ン詳細ページの [編集] をクリックして、[状況] ドロップダウンリストを編集します。
キャンペーンメンバーのコピー
キャンペーンメンバーをコピーするには、キャンペーンメンバー詳細ページの [コピー] をクリックし、キャ
ンペーンおよび取引先責任者またはリードを選択します。キャンペーンメンバーのコピーしたい項目を修
正し、[保存] をクリックします。
キャンペーンメンバーの削除
キャンペーンメンバーを削除するには、キャンペーンメンバー詳細ページで [削除] をクリックします。
メモ: キャンペーンメンバーレコードを削除すると、永続的に削除されます。レコードはゴミ箱から
復元することはできません。ただし、元のリードレコードまたは取引先責任者レコードは削除され
ません。
リードの取引の開始
キャンペーンメンバーがリードから作成された場合、キャンペーンメンバー詳細ページで [リードの取引を
開始する] をクリックし、リードの取引を開始します。リードの取引を開始しても、キャンペーンメンバー
はキャンペーンの一員のままですが、キャンペーンメンバーの種類はリードから取引先責任者に変わりま
す。
商談の作成
キャンペーンメンバーが取引先責任者から作成された場合、キャンペーンメンバー詳細ページで [商談の作
成] をクリックし、商談を作成します。商談を作成しても、キャンペーンメンバーはキャンペーンの一員の
ままです。
キャンペーンメンバー項目
使用可能な項目は、使用している Salesforce のエディションによって異なります。
キャンペーンを構成する項目 (アルファベット順) について説明します。多くのキャンペーンメンバー項目は、
キャンペーンメンバーが作成されたリードレコードまたは取引先責任者レコードから派生するため、対応する
リードレコードまたは取引先責任者レコードから編集する必要があります。ページレイアウト設定と項目レベル
セキュリティ設定によって、これらの項目には表示できないものや編集できないものがあります。(項目レベル
セキュリティは、Enterprise Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition でのみ使用できます。)
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | キャンペーンメンバーの機能強化 | 31
項目
説明
キャンペーン
リードまたは取引先責任者が属するキャンペーン。
市区郡
リードまたは取引先責任者の住所の市区郡部分。
会社 (取引先)
キャンペーンメンバーがリードにもとづく場合は会社。またはキャンペーンメ
ンバーが取引先責任者にもとづく場合は取引先。
取引先担当者
キャンペーンメンバーが取引先担当者にもとづく場合は取引先担当者の名前。
国
リードまたは取引先責任者の住所の国部分。
作成者
キャンペーンメンバーを作成したユーザ。(参照のみ)
作成日
キャンペーンメンバーを作成した日付。(参照のみ)
通貨
組織の会社の通貨。複数の通貨を使用できる組織にのみ表示されます。(参照の
み)
説明
リードまたは取引先責任者の説明。
電話不可
個人が電話による連絡を希望しないかどうかを示します。
電子メール
リードまたは取引先責任者の電子メールアドレス。
メール送信除外
個人の電子メールアドレスは、一括メール送信に含まれません。
Fax
リードまたは取引先責任者の FAX 番号。
Fax 送信除外
個人が同報ファックスを送信しないよう要求したかどうかを示します。
名
リードまたは取引先責任者の名。
初回応答日
キャンペーンメンバーが初めて応答した日付。(参照のみ)
最終更新者
キャンペーンメンバーレコードを最後に更新したユーザ。(参照のみ)
最終更新日
キャンペーンメンバーレコードを最後に更新した日付。(参照のみ)
姓
リードまたは取引先責任者の姓。
リード
キャンペーンメンバーがリードにもとづく場合はリードの名前。
リードソース
広告、パートナー、Web などのリードソース。エントリは、システム管理者が
設定した選択可能な値リストから選択したものです。選択リストの値には、40
文字まで入力可能です。
携帯電話
リードまたは取引先責任者の携帯電話番号。
電話
リードまたは取引先責任者の電話番号。
応答
キャンペーンメンバーが応答したかどうかを示します。
敬称
様、教授など、個人を示す敬称。
都道府県
リードまたは取引先責任者の住所の都道府県部分。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | 組織の共有アドレス | 32
項目
説明
状況
送信済み、応答など、キャンペーンメンバーの状況。
町名・番地
リードまたは取引先責任者の住所の町名および番地部分。
役職
社長など、リードまたは取引先責任者の役職。
郵便番号
リードまたは取引先責任者の住所の町名および郵便番号。
組織の共有アドレス
使用可能なエディション: すべてのエディション
Summer '09 では、組織共有アドレスという、共通電子メールエイリアスを使用し、Salesforce を介して電子メー
ルをユーザが送信する機能を導入しました。組織の共有アドレスを使用すると、特定のプロファイル内のすべて
のユーザのエイリアスとして、単一の電子メールアドレスを設定できます。組織の共有アドレスを作成する場
合、自分の電子メール設定で定義されたものとは異なる [送信元] アドレスと [表示名] を定義できます。
たとえば、組織の 1 つのサポートプロファイルに複数のユーザがいるとします。レポートプロファイルを、電子
メールアドレス [email protected] および Acme Support の [表示名] と関連付けることができます。サポート
プロファイルユーザが Salesforce を使用してアウトバウンド電子メールを送信する場合、[送信元] アドレスに、
自分の Salesforce 電子メールアドレスではなく [email protected] を表示できます。
次の画像は、電子メール受信者に表示される内容を示しています。
実装のヒント
•
•
一括送信電子メールまたは登録情報照会要求を送信する場合、組織の共有アドレスは使用できません。
•
定義された [送信元] アドレスの形式は、有効でなければなりません。電子メールアドレスの最大文字数は
270 文字です。組織の共有アドレスを使用する前に、確認の電子メールを新しいアドレスに送信します。
新しいオプションの引数、OrgWideEmailAddressId が SingleEmailMessage API オブジェクトに追加され
ています。詳細は、「組織の共有アドレスによる Force.com API の使用 (ページ 34)」を参照してください。
Apex では、Messaging.SingleEmailMessage を拡張して、アウトバウンドメッセージに組織の共有アドレ
スが使用できるようになりました。詳細は、「組織の共有アドレスによる Apex の使用 (ページ 34)」を参照
してください。
•
•
表示名の最大文字数は 300 文字です。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | 組織の共有アドレス | 33
組織の共有アドレスについて
組織の共有アドレスの定義
必要なユーザ権限
組織の共有アドレスのを設定する
「すべてのデータの編集」
ユーザプロファイルの組織の共有アドレスを定義する手順は、次のとおりです。
1. [設定] ➤ [電子メール管理] ➤ [組織のアドレス] をクリックします。
2. [追加] をクリックします。
3. 表示名を入力します。表示名とは、送信メールに表示されるあなたの名前です。最大文字数は 300 文字です。
4. エイリアスとして使用する、電子メールアドレスを入力します。標準的な電子メールアドレスを指定できま
す。最大文字数は 270 文字です。
5. 組織内のすべてのユーザプロファイルがこの新しい [送信元] アドレスを使用できるようにする場合、[すべて
のユーザプロファイルがこの送信元アドレスを使用できるようにする] をオンにします。そうでない場合は、[選
択したプロファイルのみこの送信元アドレスを使用できるようにする] をオンにして、既存のユーザプロファイル
から選択します。
6. [保存] をクリックして変更を保存するか、[保存 & 新規] をクリックして、この組織の共有アドレスをもう 1
つ作成します。新しい電子メールアドレスに、確認メールがその場で送信されます。このメールにはリンク
が記載されており、クリックすると、確認処理が完了します。[送信元] アドレスは、電子メールにアクセス
し、このリンクをクリックするまで使用できません。 キャンセル をクリックすると、保存せずに前のページ
に戻ります。
組織の共有アドレスの使用
取引先責任者、リード、個人取引先やその他のユーザに電子メールを送信するときはいつでも、組織の共有アド
レスを使用できます。
1. [活動履歴] 関連リストの [メールの送信] をクリックします。または、ケースから [電子メール] 関連リストの
[メールの送信] をクリックするか、[返信] をクリックします。このオプションは、電子メール-to-ケースまた
はオンデマンド電子メール-to-ケースを使用する組織でのみ使用できます。
2. [送信元] ドロップダウンリストから電子メールの送信アドレスを指定できます。ユーザプロファイルと関連
付けられている、すでに定義された組織の共有アドレスが、このドロップダウンリストに表示されます。
3. 残りの項目を入力します。電子メールを送信する場合、[送信元] アドレスおよび [表示名] は、定義した組織
の共有アドレスに設定されます。電子メールの受信者は、組織の共有アドレスに直接返信します。
電子メール送信の詳細は、「"電子メールの送信" (Salesforce オンラインヘルプ)」を参照してください。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | 組織の共有アドレス | 34
組織の共有アドレスによる Force.com API の使用
次の項目が、新しい OrgWideEmailAddress API オブジェクトで使用できます。
項目
項目のデータ型
項目のプ 説明
ロパティ
Address
string
Create
組織の共有電子メールアドレス。
Filter
Update
IsAllowAllProfiles
Boolean
Create
true の場合、組織内の任意のユーザプロファイルが
Create に このオブジェクトを使用できます。false の場合、指
デフォル 定されたユーザプロファイルのみが電子メール送信時
にこのオブジェクトを使用できます。適切なユーザプ
ト
ロファイルがない場合、このオブジェクトを使用でき
Filter
ません。
Update
DisplayName
string
Create
電子メール送信者を特定するために使用する名前。
Filter
Update
新しいオプションの引数、OrgWideEmailAddressId が SingleEmailMessage オブジェクトに追加されていま
す。OrgWideEmailAddressId は、既存の OrgWideEmailAddress オブジェクトのオブジェクト ID です。
OrgWideEmailAddressId が設定されている場合、OrgWideEmailAddress.DisplayName 項目が、ログインユー
ザの表示名ではなく、電子メールヘッダーに使用されます。ヘッダーの送信電子メールアドレスが、
OrgWideEmailAddress.Address で定義された項目にも設定されます。
メモ: DisplayName および senderDisplayName の両方が定義されると、
DUPLICATE_SENDER_DISPLAY_NAME エラーが発生します。
詳細は、『Force.com API Developer's Guide』の「sendEmail()」を参照してください。
組織の共有アドレスによる Apex の使用
新しいメソッド、setOrgWideEmailAddressId が SingleEmailMessage オブジェクトに追加されています。
setOrgWideEmailAddressId に有効な OrgWideEmailAddress ID が渡されると、、
OrgWideEmailAddress.DisplayName 項目が、ログインユーザの表示名ではなく、電子メールヘッダーに使用さ
れます。ヘッダーの送信電子メールアドレスが、OrgWideEmailAddress.Address で定義された項目にも設定さ
れます。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | その他の Salesforce アプリケーションの機能強化 | 35
メモ: OrgWideEmailAddress.DisplayName および setSenderDisplayName の両方が定義されると、
DUPLICATE_SENDER_DISPLAY_NAME エラーが発生します。
詳細は、『Force.com Apex Code Developer's Guide』の「送信する電子メール」を参照してください。
その他の Salesforce アプリケーションの機能強化
活動の機能強化
使用可能なエディション: すべてのエディション
定期的な ToDo
ToDo 作成時に [定期的な ToDo を作成] チェックボックスをオンにして、毎日、毎週、毎月、または毎年
繰り返す ToDo を作成できるようになりました。
定期的な行動の機能強化
定期的な行動の編集および作成を、定期的な ToDo の編集および作成と一貫して行うには、次の拡張機能
を使用できます。
•
定期的な行動を作成する場合、[最終日を計算] をクリックすると、頻度に基づいて許可される最終日を
自動計算します。
•
すべての定期的な行動を編集しやすくするには、[行動の詳細] ページおよび [行動の編集] ページの [繰
り返し] セクションの [定期的な行動の編集] をクリックします。
•
定期的な各行動の日付に関連付けられている、終日の定期的な行動のリマインダーをより容易に設定で
きるようになりました (たとえば、1 日前、2 日前、1 週間前にリマインダーに設定するなど)。以前の
バージョンで使用されていたカレンダーのポップアップではなく、ドロップダウンリストを使用して、
関連するリマインダーの日付を指定します。
コンテンツ配信パスワードの保護
使用可能なエディション: すべてのエディション
Summer '09 の Salesforce では、コンテンツ配信のパスワードを保護することができます。[設定] ➤ [カスタマイ
ズ] ➤ [コンテンツ配信] ➤ [設定] ページで、管理者はパスワードを必須またはオプションのいずれかに指定する
ことができます。この設定に応じて、配信作成ウィザードの [コンテンツへのアクセスにパスワードが必要] オプ
ションがデフォルトでオンになっていたり、オフになっていたりします。パスワードが必須またはユーザがパス
ワードを生成すると、Salesforce はコンテンツ配信 URL とともにパスワードを発行します。ユーザはそのパス
ワードと URL をコンテンツ配信受信者に送信できます。パスワードは配信詳細ページでも容易に参照できます。
配信詳細ページを表示するには、コンテンツ詳細ページを開き、[コンテンツの配信] ➤ [コンテンツ配信の表示]
をクリックします。該当ファイルに作成された、すべてのコンテンツ配信を示すリストビューが表示されます。
配信名をクリックすると、その配信の詳細ページが表示されます。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | その他の Salesforce アプリケーションの機能強化 | 36
Salesforce CRM Content の機能強化
Salesforce CRM Content レポートのその他のオプション
Summer '09 では、Salesforce CRM Content カスタムレポートに新しいレポート項目が追加されました。賛成
票、反対票および全体の評価を含む評価データに関してレポートを作成できるようになりました。また、
主要コンテンツに関するレポートを作成することもできます。これらの項目を含むレポートを生成するに
は、[レポート] タブに移動して [新規カスタムレポート] ➤ [Salesforce CRM Content] ➤ [コンテンツレポー
ト] を選択します。
コンテンツパックとプレゼンテーションの有効化および無効化
組織の機能表示をより細かく制御するために、管理者は Summer '09 を使用して Spring '09 に導入されたコ
ンテンツパックおよびコンテンツプレゼンテーション機能を無効化することができます。[設定] ➤ [カスタ
マイズ] ➤ [Salesforce CRM Content] をクリックし、必要に応じて [コンテンツパック作成の有効化] または
[プレゼンテーションアセンブリの有効化] チェックボックスを切り替えます。2 つの設定はデフォルトで新し
い組織で使用できます。
これらの設定を有効にすると、[新規作成] ➤ [コンテンツパック] および [新規作成] ➤ [プレゼンテーション]
オプションが [ワークスペース] タブに表示されます。また、コンテンツ詳細ページから、これらのドキュ
メントをコピーしてカスタマイズ、または新しいバージョンを作成できます。組織にコンテンツパックま
たはプレゼンテーションを作成した後に [コンテンツパックの作成を有効にする] または [プレゼンテーション
の組み立てを有効にする] を無効にしても、コンテンツは削除されず、ユーザは引き続き説明、タイトル、カ
スタム項目などのメタデータを変更できます。ただし、コンテンツパックの作成およびプレゼンテーショ
ンの組み立てが今後有効化されない場合、既存のパックまたはプレゼンテーションをカスタマイズまたは
変更できなくなります。具体的には、[コピーおよびカスタマイズ] ボタン、コンテンツ詳細ページの [編集]
➤ [コンテンツパック] オプションまたは [編集] ➤ [プレゼンテーション] オプションが使用できなくなりま
す。
カスタマーポータルとパートナーポータルの機能強化
カスタマーポータルが使用可能なエディション: Enterprise Edition、Unlimited Edition および Developer Edition
パートナーポータルが使用可能なエディション: Enterprise Edition、Unlimited Edition
ポータルユーザのフォルダからの自動的な除外
フォルダを使用し、ビジネスニーズに合わせてレポート、ダッシュボードおよびドキュメントを整理でき
ます。公開グループのロール階層またはメンバーシップでのユーザの位置づけに基づいて、フォルダへの
アクセスを制限することができます。カスタマーポータルユーザおよびパートナーポータルユーザはロー
ル階層内に属しますが、組織の内部データへのアクセス権限を持つことができない外部の取引先責任者で
あるため、ポータルユーザによる不適切なアクセスを回避するよう組織のフォルダを設定する必要があり
ます。
カスタマーポータルまたはパートナーポータルを設定すると、ポータルユーザアクセスの変換ウィザード
を使用して、レポート、ダッシュボードまたはドキュメントフォルダをポータルユーザと共有しないよう
にすることができます。手動でさまざまなフォルダに分類して、個別にアクセスレベルを設定するよりも
効率的です。
以前、このウィザードの名前は、ロールおよび内部下位ロールの共有ルールカテゴリ変換ウィザードとい
い、「ロールおよび下位ロール」から「ロールおよび内部下位ロール」に共有ルールを変換することがで
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | その他の Salesforce アプリケーションの機能強化 | 37
きました。同様の機能がフォルダにも導入されています。ロールおよび下位ロールがアクセス可能なフォ
ルダを、ロールおよび内部下位ロールがアクセス可能なフォルダに変換することができます。
ウィザードを使用する手順は、次のとおりです。
1. カスタマーポータルの場合、[設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [カスタマーポータル] ➤ [設定] をクリックしま
す。パートナーポータルの場合、[設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [パートナー] ➤ [設定] をクリックします。
2. [ポータルユーザアクセス権の変換] リンクをクリックします。
3. [ロールおよび内部下位ロール]に変換する共有ルールの横にあるチェックボックスをオンにします。
変換する共有ルールがないが、フォルダのアクセスレベルを変換する場合、次のステップに進んでくだ
さい。
4. [次へ] をクリックします。
5. [ロールおよび内部下位ロール]に変換するアクセスレベルのフォルダ横にあるチェックボックスをオン
にします。
ウィザードでは、すべてのユーザまたは公開グループがアクセス可能なフォルダは変換しません。手動
でこれらのフォルダのアクセスレベルを更新する必要があります。
特定のフォルダが、ウィザードの複数の行に表示される場合があります。これは、フォルダが共有され
る各ロールおよび内部下位ロールカテゴリの行がウィザードに表示されるためです。
6. [次へ] をクリックします。
7. 選択した変更内容を適用するには、[保存] をクリックします。
ポータルユーザのフォルダからの除外に関するヒント
•
•
•
•
•
ウィザードを使用するには、「ユーザの管理」権限が必要です。
ウィザードでは、すべてのユーザまたは公開グループがアクセス可能なフォルダは変換しません。
手動でこれらのフォルダのアクセスレベルを更新する必要があります。詳細は、"フォルダの作成
と編集" (Salesforce オンラインヘルプ)を参照してください。
特定のフォルダが、ウィザードの複数の行に表示される場合があります。これは、フォルダが共有
される各ロールおよび内部下位ロールカテゴリの行がウィザードに表示されるためです。
初めてカスタマーポータルまたはパートナーポータルを保存する場合、ポータルユーザアクセスの
変換ウィザードが自動的に表示されます。
詳細は、「"ポータルユーザアクセスウィザードについて" (Salesforce オンラインヘルプ)」を参照し
てください。
ポータルユーザの無効化と非アクティブ化
「セルフサービスユーザの編集」権限または「ユーザの管理」権限を持つユーザがカスタマーポータルま
たはパートナーポータルに対するポータルユーザのアクセス権限を削除する方法は 2 通りあります。下記
で説明しているように、ポータルユーザの無効化は永続的である一方、ポータルユーザの非アクティブ化
は一時的です。
ポータルユーザの無効化
ポータルユーザを無効にする手順は次のとおりです。
•
•
ユーザのポータルへのアクセスの終了。
ユーザが関連付けられているすべてのグループ、チーム、共有ルールからの削除。
Salesforce アプリケーション
•
salesforce.com | その他の Salesforce アプリケーションの機能強化 | 38
ポータルユーザの取引先適任者に対する関連性の永続的な削除。
ポータルにアクセスするために取引先責任者を再度有効にする場合、以前のポータルユーザレコー
ドに関連しない新しいポータルユーザが作成されます。
以下の条件に当てはまる場合、ポータルユーザを無効化することをお勧めします。
•
•
•
取引先責任者が誤ってポータルユーザとして有効化された場合
ポータルユーザが重複する取引先責任者と関連付けられている場合
取引先責任者のポータルへのアクセスを望まない場合
メモ: ポータルユーザレコードなどのユーザレコードは削除されません。無効化されたポータ
ルユーザを再度有効にすることはできませんが、[設定] ➤ [ユーザの管理] ➤ [ユーザ] をクリッ
クして、無効化されたユーザのレコードを表示および更新することができます。
ポータルユーザの非アクティブ化
ポータルユーザを非アクティブ化すると、ユーザはポータルにログインできなくなり、所属している
チーム ( ケースチームや取引先チームなど) からユーザを削除することができます。ポータルユーザを
非アクティブ化した場合でも、ポータルユーザレコードは、取引先責任者との関連が永続的に失われ
る分けれはありません。ポータルユーザは、いつでも再度アクティブ化することができます。
メモ: ポータルユーザの代理管理者がポータルユーザを非アクティブ化した場合、管理者はユー
ザが所属するチームからポータルユーザを削除することはできません。
後でポータルユーザを非アクティブ化する可能性がある場合、ポータルユーザを非アクティブ化する
ことをお勧めします。
ポータルユーザを無効化するには
1. 取引先責任者の詳細ページで、[カスタマーポータルユーザの無効化] または [パートナーユーザの
無効化] のいずれかをクリックします。個人取引先の取引先詳細ページで、[カスタマーポータルの
取引先の無効化] をクリックします。
個人取引先は、パートナーポータルでは使用できません。
2. [OK] をクリックします。
ポータルユーザを非アクティブ化するには
1. カスタマーポータルの場合、取引先責任者または個人取引先詳細ページの [カスタマーポータルユー
ザの表示] ボタンをクリックします。パートナーポータルの場合、取引先責任者詳細ページの [パー
トナーユーザの表示] ボタンをクリックします。
個人取引先は、パートナーポータルでは使用できません。
2. [編集] をクリックして、[有効] チェックボックスをオフにします。
ポータルユーザを再度アクティブ化するには、[アクティブ] チェックボックスをオンにします。
3. [保存] をクリックします。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | その他の Salesforce アプリケーションの機能強化 | 39
ポータルユーザの無効化と非アクティブ化に関するヒント
ポータルユーザを無効化または非アクティブ化するときは、次の点に留意してください。
•
アクティブなポータルユーザは削除できません。そのユーザのポータルへのアクセスを無効または
非アクティブにすることはできます。そのほか、次の点に注意してください。
-
-
•
•
•
•
•
•
アクティブであっても非アクティブであっても、ポータルユーザと関連付けられている取引先
責任者は削除できません。これは、ポータルユーザを再度有効にする場合に取引先責任者を確
保しておくためです。
無効化されているポータルユーザと関連付けられている取引先責任者を削除できます。削除し
た取引先責任者は、ごみ箱に送られます。
ポータルユーザを無効化または非アクティブ化した場合、ポータルユーザに関連付けられたケース
は更新されません。 たとえば、ポータルユーザがケースを所有しており、そのポータルユーザが無
効化されると、ケースに新しい所有者が割り当てられるまで、そのケースの所有権はユーザに保持
されます。
パートナーユーザを無効にする前に、ユーザが所有する商談を、今後も有効な別のユーザに所有権
を移行することをお勧めします。これはパートナーユーザを無効化すると、そのユーザが所有する
商談が組織の売上予測階層から削除されるためです (パートナーユーザのロールは破棄されます)。
ポータルユーザを無効化すると、最長 10 秒でそのユーザが無効となります。その間、ポータルユー
ザがポータルにアクションを実行できます。
[カスタマーポータルの無効化] ボタンおよび [パートナーユーザの無効化] ボタンを取引先責任者の
ページレイアウトからいつでも削除することができます。それらのボタンを削除すると、「セルフ
サービスユーザの編集」権限または「パートナーの管理」権限を持つユーザがポータルユーザを無
効化できなくなります。
無効化または非アクティブ化されたポータルユーザは、組織で使用可能なユーザライセンスには含
まれません。ただし、ポータルユーザを無効化または非アクティブ化しても、請求対象のライセン
ス数は減りません。請求対象を変更するには、組織のライセンス数を変更する必要があります。"ユー
ザライセンス数の変更" (Salesforce オンラインヘルプ)を参照してください。
取引先と関連付けられているすべてのポータルユーザを無効化し、永続的にすべての取引先のポー
タルロールおよびグループを削除する手順は、次のとおりです。
-
パートナーポータルの取引先の[パートナー取引先の無効化] をクリックします。
カスタマーポータル取引先またはカスタマーポータル個人取引先の [カスタマーポータル取引先
の無効化] をクリックします。
[カスタマーポータル取引先の無効化] ボタンおよび [パートナー取引先の無効化] ボタンを取引先責
任者のページレイアウトからいつでも削除することができます。それらのボタンを削除すると、
「セルフサービスユーザの編集」権限または「パートナーの管理」権限を持つユーザがポータルの
取引先を無効化できなくなります。
•
•
ポータルユーザまたはポータルの取引先を無効化した場合、その変更は設定監査履歴に記録されま
す。
個人取引先と関連付けられている、無効化されたポータルユーザのポータルロールは削除されませ
ん。ただし、次のような手順で、ポータルロールを手動で削除することができます。
1. [設定] ➤ [ユーザの管理] ➤ [ユーザ] をクリックします。
2. 無効化されたポータルユーザの名前を選択します。
3. [編集] をクリックします。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | その他の Salesforce アプリケーションの機能強化 | 40
4. [ロール] ドロップダウンリストから [なし] を選択します。
5. [保存] をクリックします。
ポータルの取引先の無効化
適切な権限を持つユーザは、取引先と関連付けられているすべてのポータルユーザを無効化し、すべての
取引先のポータルロールおよびグループを永続的に削除できます。すべてのポータルユーザ、ロール、グ
ループを、誤ってポータルアクセスの権限を割り当てた取引先から削除すると、すばやくポータルの取引
先を削除できます。
パートナーポータル取引先の無効化
取引先詳細ページで、[パートナー取引先の無効化] をクリックします。
カスタマーポータル取引先の無効化
取引先詳細ページまたは個人取引先詳細ページで、[カスタマーポータル取引先の無効化] をクリック
します。
ポータルの取引先の無効化に関するヒント
•
•
削除されたポータルロールやグループを復元することはできません。
ポータルの取引先を無効化するには、次の権限が必要です。
-
•
•
•
•
パートナーポータルの取引先を無効化する場合: 「パートナーの管理」および取引先に対する
「編集」
カスタマーポータルの取引先を無効化する場合: 取引先に対する「編集」 および 「セルフサー
ビスユーザの編集」
ポータルの取引先を無効化した後、個別の取引先責任者をポータルユーザとして再度有効にするこ
とができます。ただし、ポータルの取引先責任者を再度有効にすると、以前のポータルユーザや
ロールに関連しない新しいポータルユーザおよびロールが作成されます。詳細は、"取引先責任者
および個人取引先のカスタマーポータルを有効にする" (Salesforce オンラインヘルプ)および"パート
ナーユーザの作成" (Salesforce オンラインヘルプ)を参照してください。
[カスタマーポータル取引先の無効化] ボタンおよび [パートナー取引先の無効化] ボタンを取引先の
ページレイアウトからいつでも削除することができます。それらのボタンを削除すると、「セルフ
サービスユーザの編集」権限または「パートナーの管理」権限を持つユーザがポータルの取引先を
無効化できなくなります。
ポータルの取引先を無効化した場合、その変更は設定監査履歴に記録されます。詳細は、"設定の
変更の監視" (Salesforce オンラインヘルプ)を参照してください。
ポータルの取引先の無効化の詳細は、以下を参照してください。
-
ポータルユーザの無効化と非アクティブ化 (ページ 40)
"取引先の表示と編集" (Salesforce オンラインヘルプ)
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | その他の Salesforce アプリケーションの機能強化 | 41
ポータル対応取引先責任者と取引先間の所有権の移行
ポータル対応取引先責任者が会社間で移動した場合、ユーザは取引先責任者を適切な取引先に割り当てな
おすことができます。ポータル対応の取引先責任者の取引先を変更するには、取引先責任者に対する「編
集」権限および「セルフサービスユーザの編集」権限または「パートナーの管理」権限が必要です。
パートナーポータルまたはカスタマーポータルの使用を有効にしている取引先責任者の取引先を更新する
手順は、次のとおりです。
1. [取引先責任者] から取引先責任者を選択します。
2. [編集] をクリックします。
3. [取引先名] 項目の取引先を変更します。
4. [保存] をクリックします。
ポータルを使用できる取引先責任者の取引先を変更する場合は、次のようになります。
•
ポータルユーザは、以前の取引先から自分のケースおよび商談にアクセスできます。
取引先責任者がセルフサービスユーザである場合は、現在の取引先に関連付けられているセルフサービ
スポータル上のケースのみを参照できます。セルフサービスユーザは商談を表示することはできません。
•
•
取引先責任者のポータルロールは、所有権が移行される取引先の名前に一致するよう更新されます。た
とえば、「取引先 A のカスタマーユーザ」は「取引先 B のカスタマーユーザ」となります。これは、
ポータルロールの名前に関連付けられている取引先の名前が含まれているからです。ポータルロールは
各取引先に対して一意であり、組織のロール階層の取引先所有者のロールの下にあります。
パートナーポータルユーザの所有権を別の取引先に移行する場合は、次のようになります。
-
•
•
各取引先の商談は、組織の売上予測解消で自動的に再計算されます。
パートナーポータルユーザが所有する商談の所有権は、以前の取引先のままです。
これは、ポータルユーザのロールは、取引先間で所有権が移行されたときに更新されるためです。
パートナーユーザの代理管理者および カスタマーポータルユーザの代理管理者は、所有権が移行される
取引先のポータルユーザを更新することができます。
パートナーポータルを使用できる取引先責任者の所有権は、パートナーポータルで使用できる取引先に
のみ移行できます。
ポータル対応取引先責任者のマージ
以下を使用できる取引先責任者をマージできます。
•
•
•
パートナーポータルまたはカスタマーポータル
カスタマーポータルを使用できるパートナーポータルの取引先責任者(またはその逆)
取引先責任者がポータルを使用できないパートナーポータルまたはカスタマーポータル
これにより、重複する取引先を削除し、データ品質を改善することができます。
ポータル対応の取引先責任者ををマージする手順は、次のとおりです。
1. 取引先の [取引先責任者] 関連リストで、[取引先責任者のマージ] をクリックします。
2. マージする取引先責任者を 3 人まで選択します。関連付けられている取引先責任者を検索すると、リス
トの件数を減らすことができます。または、[すべての取引先責任者] をクリックすると、関連付けられ
ているすべての取引先責任者が表示されます。[次へ] をクリックして続行します。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | その他の Salesforce アプリケーションの機能強化 | 42
3. 「マスタレコード」となる取引先責任者を 1 名選択します。非表示または参照のみの項目は、マスタレ
コードのものが残ります。ただし、システム管理者、および「参照のみ項目の編集」権限を持つユーザ
は、マスタレコードに残す参照のみ項目を手動で選択できます。
4. 残したいパートナーポータルまたはパートナーポータルを選択します。
このオプションは、組織でパートナーポータルまたはカスタマーポータルが有効になっている場合にの
み使用できます。
マージされた取引先責任者にポータルユーザが含まれないように、[ポータルユーザ以外]を選択すること
ができます。
5. 残す項目を各レコードから選択します。
競合するデータが存在する場合は、左側の欄の項目が選択された状態になり、行が紫で表示されます。
6. [マージ] ボタンをクリックしてマージを完了します。
ポータル対応取引先責任者のマージに関するヒント
•
•
•
•
•
カスタマーポータル対応の取引先責任者をマージするには、取引先責任者に対する「削除」権限、
および「セルフサービスユーザの編集」権限が必要です。
パートナーポータル対応の取引先責任者をマージするには、取引先責任者に対する「削除」権限、
および「パートナーの管理」権限が必要です。
重複した取引先責任者に関連している項目は、すべてマージ後の取引先責任者に関連付けられま
す。
破棄された重複レコードはすべてごみ箱に移動します。
新しくマージされた取引先責任者については、マージする取引先責任者の最も古いものから順に[作
成日] の日付が、マージの日付は [更新日] として表示されます。
•
取引先責任者とポータルユーザを持つ取引先責任者をマージする場合、マージされる取引先責任者
にポータルユーザが含まれないよう、[ポータルユーザ以外] を選択することができます。
•
パートナーポータルユーザおよびカスタマーポータルユーザを含む取引先責任者をマージする場
合、残す必要のあるポータルユーザの種類を選択する必要があります。残さないポータルユーザは
無効化されます。ただし、取引先責任者がマージされた後で、マージプロセス中に削除したポータ
ルにアクセスするために取引先責任者を有効にすることができます。
取引先責任者をマージしても、設定監査履歴には残されません。
さまざまな取引先に関連付けられた取引先責任者をマージする手順は、次のとおりです。
•
•
1. 1 つの取引先にマージする取引先責任者の所有権を移行します。
2. 共通の取引先に関連付けられた取引先責任者をマージします。
•
•
パージプロセス時に無効化されたポータルユーザは、持っているレコードの所有権を保持します。
たとえば、ポータルユーザがケースを所有しており、そのポータルユーザが無効化されると、ケー
スに新しい所有者が割り当てられるまで、そのケースの所有権はユーザに保持されます。
詳細は、"重複する取引先責任者のマージ" (Salesforce オンラインヘルプ)を参照してください。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | その他の Salesforce アプリケーションの機能強化 | 43
カスタマーポータルから [登録 & ファイルを添付] ボタンを削除
「アプリケーションのカスタマイズ」権限を持つユーザは、カスタマーポータルのケース編集ページから
[登録 & ファイルを添付] ボタンを削除できるようになりました。このボタンを削除すると、ポータルユー
ザがケースに添付ファイルを登録できなくなります。
[登録 & ファイルを添付] ボタンを削除する手順は、次のとおりです。
1. 次のようにして、組織で高度なページレイアウトエディタを使用できるか確認します。
1. [設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [ユーザインターフェース] をクリックします。
2. [拡張ページレイアウトエディタの有効化] チェックボックスがオンになっていることを確認します。
チェックボックスがオフの場合は、オンにして [保存] をクリックします。
高度なページレイアウトエディタの詳細は、"ページレイアウトのカスタマイズ" (Salesforce オンライ
ンヘルプ)を参照してください。
2.
3.
4.
5.
[設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [ケース] ➤ [ページレイアウト] をクリックします。
[登録 & ファイルを添付] ボタンを削除するページレイアウト名の横にある [編集] をクリックします。
高度なページレイアウトエディタの上部にある [レイアウトプロパティ] をクリックします。
[[登録 & ファイルを添付] ボタン] をオフにします。
6. [OK] をクリックします。
7. [保存] をクリックします。
リストビューの機能強化
取引先リストビューの「私の取引先チーム」の検索条件
取引先リストビューに、取引先チームメンバーに関する新しい検索条件機能が追加されました。取引先リ
ストビューを作成または編集する場合、「私の取引先チーム」ラジオボタンを選択すると、自分が取引先チー
ムとして関連づいている取引先レコードを表示します。
商談リストビューの「私の営業チーム」の検索条件
商談リストビューに、営業チームメンバーに関する新しい検索条件機能が追加されました。商談リスト
ビューを作成または編集する場合、「私の営業チーム」ラジオボタンを選択すると自分が営業チームとして
関連づいている商談レコードを表示します。
Personal Edition の機能強化
Personal Edition の商談
Summer '09 より後に作成される Personal Edition 組織には商談へのアクセス権限は含まれません。ただし、
既存の組織には商談へのアクセス権限があります。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | その他の Salesforce アプリケーションの機能強化 | 44
検索の機能強化
使用可能なエディション: すべてのエディション
検索結果の順序
返されるレコードのほか、特定の環境での検索によって返される結果の順序について変更点があります。
以前は、結果の関連性スコアが同じ場合、作成日が最も古いレコードが最初に返されました。Summer '09
の場合、レコードが最後に索引を付けられた日付が検索に使用され、最近索引を付けられたレコードが最
初に返されます。この変更は、大規模な数のレコードを持つオブジェクトタイプに対するクエリーで、大
量の結果を返すような検索に影響を与えます。ユーザは、結果の順序が変化している時があることに気が
付く可能性があります。また、最近追加または更新されたレコードが検索結果に表示される確率が高くな
ります。
日本語、中国語、韓国語に最適化された検索
日本語、中国語、および韓国語のコンテンツの検索に、新しい組織の環境設定が追加されました。この機
能を有効にすると、サイドバー検索により、これらの言語に最適化された結果が返されます。コンテンツ
および検索をその他の言語で使用することが多い場合は、このオプションをオフにしてください。
[設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [検索] で管理できます。
ユーザルックアップに最近表示されたユーザレコードを使用
この機能を有効にすると、ユーザの自動入力ルックアップおよび空欄のルックアップから返されたレコー
ドのリストが最近表示されたユーザレコードから取得されます。
[設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [検索] で管理できます。
ソリューション検索の機能強化
使用可能なエディション: Professional Edition、Enterprise Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
ソリューション検索結果における条件を満たすソリューションの正確な数の表示
ソリューション検索結果でかっこ内に表示される数値は、検索条件に一致するソリューションの数を正確
に表します。たとえば、「Truck」を検索して Truck (35) と表示された場合、組織には条件「Truck」に
一致するソリューションが 35 件あります。
ソリューションを検索する手順は、次のとおりです。
1. [ソリューション] タブをクリックします。
2. ページ上部にある検索ボックスに、検索したいソリューションに関するキーワードを入力します。
3. [ソリューションの検索] をクリックします。
ケースのソリューション検索結果による、ソリューション検索結果レイアウトで指定される項目の表示
Summer '09 では、ケースのソリューション検索結果には、ソリューションの検索結果レイアウトで指定さ
れた項目が表示されます。
ソリューション検索結果に表示する項目を選択する手順は、次のとおりです。
Salesforce アプリケーション
salesforce.com | その他の Salesforce アプリケーションの機能強化 | 45
1. [設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [ソリューション] ➤ [ソリューションレイアウト] をクリックします。
2. [検索結果]の横にある [編集] をクリックします。
3. ソリューション検索結果に表示する項目を選択します。
4. [保存] をクリックします。
ケースのソリューションを検索する手順は、次のとおりです。
1. ケース詳細ページで、[ソリューション] 関連リストの [検索] ボックスに、ソリューションに関連する
キーワードを入力します。
2. [ソリューションの検索] をクリックします。
Salesforce CRM Ideas の機能強化
使用可能なエディション: Enterprise Edition、Developer Edition、および Unlimited Edition
Ideas の基本テーマを Summer '09 リリースで使用できるようになりました。基本テーマを使用して、標準の Ideas
ユーザインタフェースを Salesforce.com IdeaExchange をモデルとした外観で上書きすることができます。Ideas の
基本テーマは、Visualforce のページおよびコントローラを使用し、Salesforce CRM Ideas の基本製品に類似した機
能を用意しています。基本テーマの使用を開始するには、salesforce.com にご連絡いただき、基本テーマの限定プ
ログラムの一員となるよう、お問い合わせください。
Force.com プラットフォーム
Salesforce の分析機能の強化
Summer '09 リリースには、Salesforce の分析機能を改善する多くの新機能が追加されています。
•
新しいグラフ作成エンジン
•
レポート設定およびダッシュボード設定の新しい設定ナビゲーション
•
パッケージ化可能な分析スナップショット
•
分析スナップショット新しいデフォルトのレコード タイプ
•
レポートの翻訳済み複数選択リストのフィルタリング改善
•
カスタム集計項目の新しい特性およびコンパイル数式の制限
•
色覚異常のユーザが使用できる新しいグラフ用カラー パレット
•
ダッシュボード更新のスケジュールを解除するボタン名の更新
•
グラフ タイプおよびコンポーネント タイプに関するオンライン ヘルプ トピックの更新
Salesforce の分析機能の強化について
新しいグラフ作成エンジン
使用可能なエディション: すべてのエディション
必要なユーザ権限
レポート設定およびダッシュボード設定を変更するに 「アプリケーションのカスタマイズ」
は
Summer '09 の Salesforce では、グラフ作成エンジンをアップグレードしています。
新しいエンジンには、次のような拡張機能があります。
•
新しいグラフの色
•
新しいグラフのスタイル (陰影、強調表示、タイトル、凡例および軸)
•
値、合計、パーセンテージを表示する新しいデータ ラベル オプション
•
新しいラベル切捨ての操作 (中央ではなく右側を切り捨て)
•
円グラフ、ドーナツ グラフ、ファネル グラフの凡例を表示するオプション
•
タイトルおよびテキストの新しい最大サイズが 18 ポイントとなり、テキストの超過を最小化
•
グラフに表示される数値および通貨の桁数の精度の改善
•
データがないまたはエラーが発生した場合の処理の改善
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Salesforce の分析機能の強化 | 47
•
オンラインおよびLotus Notes ユーザ のスケジュール設定されたダッシュボードで JPEG 画像を使用する場合
の画質の改善
•
円グラフラベルの重複を防ぐ配置の改善
•
大規模データセットの処理の改善
•
色覚異常のユーザが使用できる新しいカラーパレットのサポート
•
複数の言語およびラテン文字以外の文字のサポート改善
すべての新しい組織は自動的に新しいグラフ作成エンジンを利用できます。すべての既存組織の管理者は、新し
いグラフ作成エンジンを手動で有効化する必要があります。新しいエンジンを有効化すると、古いエンジンに切
り替えることはできません。
メモ: 新しいグラフ作成エンジンを有効化すると、レポートおよびダッシュボードのグラフに関する既存
のすべての設定が自動的に移行されます。ユーザが操作して変更する必要はありません。たとえば、既存
の書式設定オプションおよび色の選択は保持されます。
既存の組織の場合、次のようにして新しいグラフ作成エンジンへアップグレードします。
1. [設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [レポートとダッシュボード] ➤ [ユーザインターフェース設定] をクリックします。
2. [有効化] をクリックします。
3. 選択内容を確認し、[はい、新しいグラフ作成エンジンを有効化します] をクリックします。
ここで、以前のエンジンと新しいエンジンで作成した同じ種類のグラフを比較してみましょう。
図 1 : 以前のエンジンを使用したグラフ
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Salesforce の分析機能の強化 | 48
図 2 : 新しいエンジンを使用したグラフ
レポート設定およびダッシュボード設定の新しい設定ナビゲーション
使用可能なエディション: すべてのエディション
必要なユーザ権限
レポート設定およびダッシュボード設定を変更するに 「アプリケーションのカスタマイズ」
は
Summer '09 では、レポートおよびダッシュボードのオプションにおける [設定] のナビゲーションに変更があり
ます。これらの設定にアクセスするには、[設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [レポートとダッシュボード] をクリック
し、次のリンクのいずれかを選択します。
•
レポートおよびダッシュボードのユーザインタフェース設定をカスタマイズする—フロード表示されるレポー
トのヘッダー、自動入力されるダッシュボードファインダ、およびグラフ作成オプションなど、レポートお
よびダッシュボードのユーザインタフェースの機能を制御します。
•
レポートおよびダッシュボードの電子メール設定をカスタマイズする—Lotus Notes ユーザのダッシュボード
の電子メールでの画像処理や、ポータルユーザへのレポートおよびダッシュボードの更新通知の送信など、
電子メール通知の送信方法を制御します。
•
レポート フォルダを制御する—最近開いたレポート フォルダに移動します。名前、アクセス、共有など、
フォルダのプロパティを編集することができます。
これらの設定は、以前 [設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [ユーザインターフェース] を選択して行われてたものです。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Salesforce の分析機能の強化 | 49
パッケージ化可能な分析スナップショット
使用可能なエディション: Professional Edition、Enterprise Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
必要なユーザ権限
分析スナップショットを作成、保存、およびスケジュー 「分析スナップショットの管理」
ルする
分析スナップショットを実行ユーザとして実行し、結 対象オブジェクトに対する「レポート実行」
果をカスタムオブジェクトに追加する
AND
「設定・定義を参照する」権限
パッケージを作成する
「AppExchange パッケージの作成」
Summer '09 では、分析スナップショット を管理パッケージまたは非管理パッケージとしてパッケージ可能であ
り、新しいメタデータコンポーネントである AnalyticSnapshot を使用できます。Force.com AppExchange にま
とめてアップロードできるように、パッケージを使用してアプリケーションおよび関連するコンポーネントをバ
ンドルします。パッケージ化の詳細は、Salesforce オンラインヘルプの「パッケージ化可能なコンポーネント」を
参照してください。新しいメタデータ コンポーネントの詳細は、「Force.com Development as a Service」を参照し
てください。
分析スナップショット新しいデフォルトのレコード タイプ
使用可能なエディション: Professional Edition、Enterprise Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
必要なユーザ権限
分析スナップショットを作成、保存、およびスケジュー 「分析スナップショットの管理」
ルする
分析スナップショットを実行ユーザとして実行し、結 対象オブジェクトに対する「レポート実行」
果をカスタムオブジェクトに追加するために、実行ユー AND
ザは次の権限が必要
「設定・定義を参照する」権限
Summer '09 では、分析スナップショットを定義すると、選択したカスタムオブジェクトは、分析スナップショッ
ト実行時にソースレポートの結果をレコードとして受け取ります。分析スナップショットに使用されるレコード
に関連付けられたレコード タイプがない場合、実行ユーザのレコード タイプはデフォルトで分析スナップショッ
トに関連付けられます。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Salesforce の分析機能の強化 | 50
分析スナップショットを使用して、表形式レポートまたは集計レポートを実行し、そのレポート結果をカスタム
オブジェクトの項目に保存できます。分析スナップショットを使用して、適切な権限を持つユーザが、ソースレ
ポートの項目と対象オブジェクトの項目の対応付けと、レポートを実行してカスタムオブジェクトの項目にレ
ポート結果データを読み込むタイミングのスケジュールを設定できます。詳細は、Salesforce オンライン ヘルプ
の分析スナップショットとは?を参照してください。
レポートの翻訳済み複数選択リストのフィルタリング改善
使用可能なエディション: すべてのエディション
必要なユーザ権限
レポートを作成、編集、保存、および削除する
「レポートの作成とカスタマイズ」
Summer '09 の Salesforce では、翻訳された値を持つ複数選択の選択リストのレポートフィルタリングが改善され
ています。フィルタに指定された値が基本言語とユーザの言語の両方にあるとき、対応する選択リストを決定し
ている場合、ユーザの言語が優先されます。詳細は、Salesforce オンラインヘルプの「検索条件の入力」を参照し
てください。
カスタム集計項目の新しい特性およびコンパイル数式の制限
使用可能なエディション: すべてのエディション
必要なユーザ権限
レポートを作成、編集、保存、および削除する
「レポートの作成とカスタマイズ」
Summer '09 では、 カスタム集計項目の使用できる最大文字数は、その他の数式と同様、500 文字から 3900 文字
に増加しました。
カスタム集計項目の数式フィールドの文字制限に加え、コンパイルされた数式のサイズにも制限があります。数
式によっては、文字数の制限を満たしている場合であっても、コンパイルの制限を超え、拒否される場合があり
ます。詳細は、Salesforce オンライン ヘルプの「カスタム集計項目」を参照してください。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Salesforce の分析機能の強化 | 51
色覚異常のユーザが使用できる新しいグラフ用カラー パレット
使用可能なエディション: すべてのエディション
Summer '09 では、新機能の [グラフの色覚異常ユーザ用パレット] オプションを使用できます。このオプションは、
色覚異常のユーザが使用するために最適化されたグラフ用の代替カラーパレットを設定します。ダッシュボード
の電子メールの場合、代替パレットは使用されません。このオプションは、新しいグラフ作成エンジンが有効化
されている場合にのみ使用できます。
このオプションを有効にする手順は、次のとおりです。
1. [設定] ➤ [私の個人情報] ➤ [個人情報] をクリックします。
2. [編集] をクリックします。
3. [グラフの色覚異常ユーザ用パレット] オプションを選択します。
ダッシュボード更新のスケジュールを解除するボタン名の更新
使用可能なエディション: Enterprise Edition および Unlimited Edition
必要なユーザ権限
ダッシュボードの更新をスケジュール設定し、電子メー 「ダッシュボードのスケジュール設定」
ルで送信する
ダッシュボード更新スケジュールを削除する
「すべてのデータの編集」
Summer '09 では、ダッシュボード更新のスケジュールを削除する [ダッシュボード更新のスケジュール設定] ペー
ジのボタンの名前が [ダッシュボードのスケジュール解除] に変更されています。このボタンは以前、[削除] とい
うボタンでした。
ダッシュボードの更新のスケジュールを削除する手順は次のとおりです。
1. [ダッシュボード] タブの [ダッシュボードの参照] ドロップダウンリストから、削除する更新スケジュールを含
むダッシュボードを選択します。
2. [データの更新] をクリックし、ドロップダウンボタンから [更新のスケジュール...] を選択します。
3. ダッシュボードのスケジュールを解除] をクリックします。
ダッシュボードの更新のスケジュールはごみ箱には格納されず、完全に削除されます。更新のスケジュール
を削除しても、ダッシュボード自体に影響はありません。
詳細は、Salesforce オンライン ヘルプのダッシュボードの更新のスケジュールの設定を参照してください。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | 承認プロセスビューア (ベータ) | 52
グラフ タイプおよびコンポーネント タイプに関するオンライン ヘルプ
トピックの更新
使用可能なエディション: すべてのエディション
承認プロセスビューア (ベータ)
使用可能なエディション: Enterprise Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
Summer ’09 では、定義された承認プロセスのグラフィックバージョンを表示できる承認プロセスビューアを導入
しています。このリリースではベータ版として、プレビュー用に使用できます。現時点における制限事項として
は、印刷用ビューがサポートされていません。更なる改善のため、お客様のフィードバックや提案をお待ちして
います。ベータ期間にコメントを送信するには、承認プロセスビューアの上部にあるバナーの [IdeaExchange] リ
ンクをクリックするか、Salesforce IdeaExchange Web サイトに直接アクセスしてください。ベータ使用期間中、
salesforce.com カスタマーサポートでは承認プロセスビューアを正式にはサポートしていません。
承認プロセスビューアには、ルール条件、番号の付いたステップ、指定された個人による承認パスまたは拒否パ
スなど、承認プロセスで検出された要素を示すフローチャート表記を使用する、参照専用ダイアグラムが表示さ
れます。各ダイアグラムの形は、Business Process Modeling Notation (BPMN) 基準にもとづきます。承認プロセス
ダイアグラムの上にマウスポインタを置いたり、要素をクリックすると、承認プロセスビューアには、要素に関
する詳細が、情報サイドバーに表示されます。
承認プロセスビューアについて
承認プロセスビューアの使用
使用可能なエディション: Enterprise Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
必要なユーザ権限
承認ステップを表示する
「設定・定義を参照する」権限
メモ: 承認プロセスビューアは、ベータ版のテスト向けに使用できます。今わかっている制限事項は、承
認プロセスビューアでは現在、印刷用ビューがサポートされていません。更なる改善のため、お客様の
フィードバックや提案をお待ちしています。ベータ期間にコメントを送信するには、承認プロセスビュー
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | 承認プロセスビューア (ベータ) | 53
アの上部にあるバナーの [IdeaExchange] リンクをクリックするか、Salesforce IdeaExchange Web サイトに
直接アクセスしてください。ベータ使用期間中、salesforce.com カスタマーサポートでは承認プロセスビュー
アを正式にはサポートしていません。
承認プロセスビューアを使用して、次のことを実行できます。
•
保存された各承認プロセスのフローチャートを表示する。
•
承認プロセスが作成されたときに達した決定事項を文書化する。
•
承認プロセスに関する連絡を改善し、ステップ所有者からの賛同を取得する。
•
次の項目を視覚化し、理解することができます。
-
レコードを承認するために必要なステップ
-
各ステップに指定された承認者
-
承認プロセスをトリガするのに必要な条件
-
承認プロセスでは、レコードの承認、却下、取り消しまたは承認申請時に実施する特定のアクション
承認プロセスビューアの起動
使用可能なエディション: Enterprise Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
必要なユーザ権限
承認ステップを表示する
「設定・定義を参照する」権限
メモ: 承認プロセスビューアは、ベータ版のテスト向けに使用できます。今わかっている制限事項は、承
認プロセスビューアでは現在、印刷用ビューがサポートされていません。更なる改善のため、お客様の
フィードバックや提案をお待ちしています。ベータ期間にコメントを送信するには、承認プロセスビュー
アの上部にあるバナーの [IdeaExchange] リンクをクリックするか、Salesforce IdeaExchange Web サイトに
直接アクセスしてください。ベータ使用期間中、salesforce.com カスタマーサポートでは承認プロセスビュー
アを正式にはサポートしていません。
承認プロセスビューアを使用する前に、次の手順を実行する必要があります。
•
Adobe Flash Player プラグインのバージョン 9.0.115 以降をブラウザで有効にするか、ダウンロードする
•
組織に1 つ以上の承認プロセスを定義する
上記の前提条件を満たした後、次の手順を実行します。
1. [設定] ➤ [作成] ➤ [ワークフローと承認申請] ➤ [承認プロセス] をクリックします。
2. 承認プロセスのリストから、表示するプロセスの名前をクリックします。
3. 承認プロセスの詳細ページで、[ダイアグラムの表示 ベータ ] をクリックします。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Force.com Sites の機能強化—正式リリース | 54
各承認プロセスダイアグラムは、参照専用です。ビューアから承認プロセスを更新できません。承認プロセスへ
の変更を保存した後、[ダイアグラム BETA を表示] をクリックして更新内容を表示するか、ビューアがまだ開い
ている場合は、ビューアウィンドウで [更新] をクリックします。
Force.com Sites の機能強化—正式リリース
使用可能なエディション: Developer Edition、Enterprise Edition、および Unlimited Edition
Force.com Sites が Summer '09 で正式にリリースされます。このリリースでは、Force.com Sites の機能を改善する
多くの新機能が追加されています。
•
Force.com Sites に使用できる分析
•
Force.com Sites ページの新しいキャッシュオプション
•
Force.com Sites のカスタム Web アドレスの検証
•
Force.com Sites の制限事項および請求情報の更新
•
新しい 24 時間使用履歴関連リスト
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Force.com Sites の機能強化—正式リリース | 55
Force.com Sites サイトの機能強化について
Force.com Sites に使用できる分析
必要なユーザ権限
パッケージをインストールする
「AppExchange パッケージのダウンロード」
レポートを実行する
レポートに表示されているレコードに対する「レポー
ト実行」
かつ
「参照」
レポートを作成、編集、保存、および削除する
レポートに表示されているレコードに対する「レポー
ト実行」権限と「参照」権限、
かつ
「レポートの作成とカスタマイズ」
ダッシュボードを作成、編集、および削除する
「レポート実行」
かつ
「ダッシュボードの管理」
Summer '09 では、Force.com Sites で使用する分析ツールを含む管理パッケージをインストールすることができま
す。パッケージ化されたレポートおよびダッシュボードを使用して、組織内の各サイトの使用状況、または全サ
イトの使用状況を監視します。これらの分析により、最もリソースを消費しているサイトを特定し、サイトを
シャットダウンする原因となる月ごとのページビュー制限、1 日あたりの帯域幅の制限、1 日あたりのサービス
要求の時間制限を越えないようにすることができます。
インストール方法など、Force.com Sites 使用状況レポート管理パッケージの最新情報については、
http://developer.force.com/sites/ を参照してください。
Force.com Sites 使用状況レポート管理パッケージには、組織内のサイトの使用状況に関して分析を実行するため
の、下記のレポートが含まれています。これらのレポートは、[レポート] タブの [すべてのレポート] の [サイト
使用状況レポート] フォルダに格納されています。 [フォルダ] ドロップダウンリストの [サイト使用状況レポー
ト] を選択し、[Go] をクリックしても、レポートを使用できます。
メモ: サイト使用状況データは、GMT の午前 0 時に集計されるため、タイムゾーンによっては、現在の
日付のページビューカウントが必ずしもレポートに性格に反映されているわけではありません。キャッ
シュサーバーページビューは、レポートに反映されるのに 1 日以上かかる場合があります。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Force.com Sites の機能強化—正式リリース | 56
レポート
説明
現在の期間のページビュー
可能なページビューに対して測定された、現在の期間 (カレンダーの月) の合計
ページビュー数を表示します。ページビューは日付ごと、サイトごとに表示さ
れます。現在の期間の制限は、組織内のすべてのサイトに適用されます。
1 日あたりの帯域幅使用状況の 最近 30 日間の帯域幅使用状況の合計を、サイトごと、日付ごと、発信元およ
合計
びキャッシュサーバごとに表示します。
1 日あたりのページビューの合 最近 30 日間のページビューの合計を、サイトごと、日付ごと、発信元および
計
キャッシュサーバごとに表示します。
サイト 1 日あたりの発信元帯域 最近 30 日間の帯域幅使用状況の合計を、サイトごと、日付ごとに表示します。
幅使用状況の合計
サイト 1 日あたりの要求時間の 最近 30 日間のサービス要求時間の合計を、サイトごと、日付ごとに表示しま
使用状況
す。
帯域幅消費最上位サイト
現在の期間中に帯域幅を最も消費したサイトを表示します
リソース消費最上位サイト
現在の期間中にサービス要求時間を最も消費したサイトを表示します
ページビュー最大サイト
現在の期間中にページビューを最も生成したサイトを表示します
次の手順で、Force.com Sites に関するカスタムレポートを作成することもできます。
1. [レポート] タブから、[新規カスタムレポート] をクリックします。
2. レポートタイプについて、[管理レポート] を選択し、[サイト使用状況レポート] を選択します。サイト使用
状況レポートカスタムレポートタイプを表示するには、組織で Force.com Sites を有効にし、Force.com Sites 使
用状況レポート管理パッケージをインストールする必要があります。
3. [次へ] をクリックし、カスタムレポート作成の手順に従ってください。[サイト名]、[サイトの状況]、[1 日
あたりの帯域幅の制限]、および [1 日あたりの要求時間の制限] など、サイトに関連する項目をすべてカスタム
レポートに使用できます。
メモ: サイト使用状況レポートカスタムレポートタイプを使用して、独自のカスタムレポートを作成する
場合、[発信元帯域幅] 列はバイト数で測定され、[要求時間] 列はミリ秒で測定されるため注意が必要で
す。。これらの列をそれぞれ [1 日あたりの帯域幅制限] 列 (単位: MB) および [1 日あたりの要求時間制限]
列 (単位: 分) と比較する場合、単位の違いを考慮してください。
管理パッケージに含まれる追加設定なしのレポートの場合、帯域幅の単位は MB、要求時間の単位は分と
なります。
Force.com Sites 使用状況レポート管理パッケージには、組織内のサイトを一目で監視できるサイト使用状況ダッ
シュボードが含まれています。ダッシュボードには、管理パッケージに含まれている各レポートのコンポーネン
トが含まれています。
ダッシュボードを使用するには、[ダッシュボード] タブから次の手順を実行します。
•
[ダッシュボードの表示] 項目を使用します。
Force.com プラットフォーム
•
salesforce.com | Force.com Sites の機能強化—正式リリース | 57
または、[ダッシュボードリストを参照] をクリックして、[フォルダ] ドロップダウンリストから [サイト使用
状況ダッシュボード] を選択します。
ダッシュボードを修正するには、[編集] をクリックし、ダッシュボードの編集の手順に従ってください。また
は、作成したカスタムレポートを使用して、独自のダッシュボードを作成することもできます。ホームページに
サイト使用状況ダッシュボードをダッシュボードスナップショットとして追加することを検討してください。
図 3 : サイト使用状況ダッシュボード
Force.com Sites ページの新しいキャッシュオプション
必要なユーザ権限
Force.com Sites の作成と編集を行う
「アプリケーションのカスタマイズ」
Summer '09 では、新しいキャッシュ処理が Force.com Sites で使用できるようになります。
帯域幅の制限またはサービス要求時間の制限を超えないように、Force.com Sites では、Content Delivery Network
(CDN) パートナーのリソースを使用できるキャッシュオプションが用意されています。Force.com Sites を使用す
ると、各サイトページのキャッシュ期間を設定し、エンドユーザへのコンテンツ配信を最適化することができま
す。
各 Visualforce ページに Boolean 値の cache 属性および整数の expires 属性を設定し、サイトのキャッシュ処理
を制御します。デフォルトで、cache 属性を設定していないページのキャッシュ時間は 10 分 (600 秒) です。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Force.com Sites の機能強化—正式リリース | 58
たとえば、キャッシュ時間が 15 分に設定されているページは次のようになります。
<apex:page cache="true" expires="900">
メモ: CDN は、有効な運用組織にのみ使用できます。Sandbox 組織または Developer Edition 組織では使用
できません。
機密情報の完全性を保護するために、認証後に要求される SSL セッションおよびページは、CDN 経由で
はキャッシュされません。
Force.com Sites を経由してアクセスされた公開ページへの添付ファイルは、自動的に CDN を介して 10 分
間キャッシュされます。
詳細は、Salesforce オンラインヘルプの「Force.com Sites ページのキャッシュ」を参照してください。
Force.com Sites のカスタム Web アドレスの検証
必要なユーザ権限
Force.com Sites の作成と編集を行う
「アプリケーションのカスタマイズ」
Summer '09 では、[カスタム Web アドレス] 項目に入力する最上位レベルのドメイン名を検証します。カスタム
Web アドレスは、Force.com アドレスの別名として機能します。カスタム Web アドレスを有効化するため、
Force.com ドメインにその登録機関の CNAME レコードを作成します。このアドレスに登録されていない場合、
エラーが発生します。カスタム Web アドレスは、Developer Edition または Sandbox では利用できません。ドメイ
ンが登録されていない場合、検証は失敗し、エラーメッセージが表示されます。
詳細は、Salesforce オンラインヘルプの「Force.com Sites の作成と編集」を参照してください。
Force.com Sites の制限事項および請求情報の更新
必要なユーザ権限
Force.com Sites の作成と編集を行う
「アプリケーションのカスタマイズ」
Summer '09 では、最大サイト数、および月間のページビュー制限を超えた場合の処理が変わりました。
Force.com Sites の新しい制限事項
Enterprise Edition および Unlimited Edition の場合、ドメインあたりの最大サイト数は 25 件です。
請求情報および月間ページビューの制限
以下に、Force.com Sites の月間ページビューの制限方法について説明しています。
•
請求情報は、組織が購入した月間ページビューの数に基づきます。このページビュー制限は、組織の全
サイトで累積されています。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Force.com Sites の機能強化—正式リリース | 59
•
組織が月間ページビュー制限の 110% に達した場合、サイト管理者と請求管理者に電子メール通知が送
信されます。
•
組織で 4 か月連続してページビュー制限の 110% を超えた場合、次のカレンダー月が始まるまで、また
はページビューを追加購入するまで、サイトが無効になります。また、電子メール通知がサイト管理者
および請求管理者、そして関連するアカウントエグゼクティブに送信されます。
•
組織が月間ページビュー制限の 300% に達した場合、次のカレンダー月が始まるまで、またはページ
ビューを追加購入するまで、サイトが無効になります。また、電子メール通知がサイト管理者および請
求管理者、そして関連するアカウントエグゼクティブに送信されます。
次の新しいヘルプコンテンツもリリースされます。
制限および請求に関する用語
ここでは、Force.com Sites の月間ページビューの制限方法について説明しています。
•
ページビューは、サイトの発信元サーバおよびキャッシュサーバの両方から発信されたページ数として
算出されます。
•
帯域幅は、サイトの発信元サーバおよびキャッシュサーバの両方から発信および受信されたメガバイト
数 (MB) として算出されます。
•
サービス要求時間は、サイトのページ生成に必要なサーバ時間の合計 (単位: 分) として計算されます。
•
直近 24 時間 は、現在の時刻の直前の 24 時間を示します。
•
発信元サーバ は、サイトをホストする Web サーバを示します。
•
キャッシュサーバ は、キャッシュされたサイトページを発信する CDN サーバを示します。
•
現在の期間は、組織で特定のページビュー数を利用できる現在のカレンダー月を示します。
ページビューのカウント
ここでは、Force.com Sites のページビューのカウント方法について説明します。
ページビューは、Force.com ドメインまたはカスタムドメイン内のいずれかのサイトに関連付けられている
ページを読み込むための、非認証サイトユーザからの要求です。認証ポータルユーザからの要求は、ペー
ジビューとしてカウントされません。
ページビューとしてカウントする要求
次の要求はページビューとしてカウントされます。
要求内容
URL の例
Force.com ドメイン
http://mycompany.force.com
カスタム Web アドレス
http://mycompany.com
サイトと関連付けられている任意の http://mycompany.force.com/mypage
ページ
Ajax 要求
なし
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Force.com Sites の機能強化—正式リリース | 60
ページビューとしてカウントしない要求
次の要求はページビューとしてカウントされません。
要求内容
URL の例
Salesforce 画像
http://mycompany.force.com/img/force_logo_w09.gif
静的リソース
http://mycompany.force.com/resource/1233771498000/background
Robots.txt
http://mycompany.force.com/robots.txt
お気に入りアイコン
http://mycompany.force.com/favicon.ico
添付ファイルとドキュメント
なし
「帯域幅を超えています」や「メン http://mycompany.force.com/BandwidthExceeded
テナンス中」などのエラーページ
メモ: [帯域幅の制限を超えています] ページ、[メンテナンス] ページ、[無効なホーム] と指定
されたページは、ページビューの制限および帯域幅の制限にはカウントされません。静的リソー
スを使用して、これらのページにブランド情報を表示できますが、次の制限が適用されます。
•
静的リソースは、サイズが 50 KB 以内であること。
•
静的リソースは、スタイルシート (CSS)、画像ファイル、または JavaScript ファイルである
こと。
•
これらのページには、Apex コントローラは使用できない。
•
これらのページから SOQL 操作や DML 操作は実行できない。
詳細は、Salesforce オンラインヘルプの「Force.com Sites の制限事項および請求情報」を参照してください。
新しい 24 時間使用履歴関連リスト
必要なユーザ権限
Force.com Sites の作成と編集を行う
「アプリケーションのカスタマイズ」
Summer '09 では、[24 時間使用状況履歴] という新しい関連リストを [サイトの詳細] ページで使用できるように
なりました。この関連リストに記録した使用状況データを参照して、各サイトの帯域幅および要求時間の使用状
況を監視します。サイトを詳細に監視することで、制限を超えないようにすることができます。
[24 時間使用状況履歴] 関連リストは、サイトに関する次の使用状況メトリックを記録および表示します。
•
発信元帯域幅—帯域幅は、サイトの発信元サーバから送受信するバイト数として計算されます。[1 日の制限
値] は、直近の 24 時間に適用されます。
Force.com プラットフォーム
•
salesforce.com | 数式選択リスト処理の機能強化 | 61
要求時間—サービス要求時間は、サイトのページ生成に必要なサーバ時間の合計 (単位: 分) として計算されま
す。[1 日の制限値] は、直近の 24 時間に適用されます。
発信元サーバ は、サイトをホストする Web サーバを示します。直近 24 時間 は、現在の時刻の直前の 24 時間を
示します。
各メトリックについて、関連リストには、[現在の使用状況]、[1 日の制限値]、および [使用率] が表示されま
す。
サイトの 24 時間使用状況履歴を表示する手順は、次のとおりです。
1. [設定] ➤ [開発] ➤ [サイト] をクリックします。
2. 表示するサイト名をクリックします。
3. [24 時間使用履歴] 関連リストが表示されます。
詳細は、Salesforce オンラインヘルプの「Force.com Sites の制限事項および請求情報」を参照してください。
数式選択リスト処理の機能強化
使用可能なエディション: すべてのエディション
Summer '09 では、次のように数式の選択リストの処理方法が改善されました。
新しい INCLUDES 関数の追加
INCLUDES 関数は、複数選択の選択リスト項目で選択した値が、指定したテキストリテラルと等しいかど
うかを決定します。構文は次のとおりです。
INCLUDES(multiselect_picklist_field, text_literal)
multiselect_picklist_field を複数選択の選択リストの差し込み項目名に、text_literal を引用符内
の一致させたい複数選択の選択リスト値に置き換えます。
たとえば、ワークフロールールの次の数式は、契約不成立の商談の [競合] 複数選択の選択リスト項目が
Acme である場合に、関連付けられているワークフローアクションをトリガするよう Salesforce を設定しま
す。
ISPICKVAL(Stage, “Closed Lost”) && INCLUDES(Competitor__c, “Acme”)
次の点に注意してください。
•
text_literal の式は、テキスト型にして引用符で囲む必要があります。差込み項目または関数の結果
にすることはできません。
•
次のいずれかの場合には、エラーが発生します。
-
text_literal 数式を指定していない。
-
複数選択の選択リストに定義されている値と等しくない text_literal 数式を指定している。
-
"" または " " など、空の text_literal 数式を指定している。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | 数式選択リスト処理の機能強化 | 62
•
ISNULL を使用して、複数選択の選択リスト項目が空であるかどうかを示します。
•
INCLUDES 関数内に PRIORVALUE 関数を使用して、複数選択の選択リスト項目の以前の値が特定の
値を含んでいるかどうかを確認します。例:
INCLUDES( PRIORVALUE(multiselect_picklist_field),text_literal )
ISCHANGED、ISNULL、および PRIORVALUE 関数での複数選択の選択リストのサポート
以前のリリースでは、数式は複数選択の選択リストを示すことができませんでした。現在、新しいINCLUDES
関数のほか、ISCHANGED、ISNULL、および PRIORVALUE 関数を使用して、数式で複数選択の選択リ
ストを示すことができます。
たとえば、次の入力規則を使用すると、取引が不成立で、競合が選択されていない場合、商談を保存でき
なくなります。
ISPICKVAL(Stage, “Closed Lost”) && ISNULL(Competitor__c)
数式項目およびワークフロー項目の自動更新に対する TEXT 関数の選択リストのサポート
Summer '09 では、入力規則の TEXT 関数に選択リストのサポートを追加して、ISPICKVAL を指定せずに
数式項目で選択リスト値を使用する機能を追加しました。Summer '09 では、TEXT 関数を使用して、数式
項目およびワークフロー項目の自動更新で選択リスト値を参照できるようになりました。これにより、選
択リスト値をテキスト値として使用し、次のように実行できるビジネスロジックおよび計算の種類を拡張
することができます。
•
CONTAINS、BEGINS、LEFT、MID、UPPER、および LOWER などのテキスト関数および演算子を
選択リスト値に使用する。例:
IF(CONTAINS(TEXT(Status)), "Closed"), "Closed", "Open")
•
数値選択リスト値に数値関数を使用する。たとえば、次の数式は、Quantity 選択リストの最初の 5 つ
の数値に Unit 数値項目をかけます。
VALUE(LEFT(TEXT(Quantity), 5)) * Unit
•
2 つの選択リストを直接比較する。たとえば、次の数式は、bug_status 選択リストの値と case_status
選択リストの値を比較しを返します。
IF(TEXT(bug_status) = TEXT(case_status), “Match”, “Out of Sync”)
•
親レコードの選択リスト値を表示する。たとえば、商談の次の数式項目は、関連付けられた取引先の業
種を示します。
TEXT(Account.Industry)
Force.com プラットフォーム
•
salesforce.com | Force.com Apex コードの機能強化 | 63
選択リスト値を連結して、文にまたはグループとして表示する。たとえば、商談の次の数式項目は、関
連付けられた取引先の業種および支社を示します。
TEXT(Account.Industry) & " - " & TEXT(Account.SubIndustry__c)
次の点に注意してください。
•
Salesforce は、ISPICKVAL をサポートします。既存の数式には影響しません。
•
入力規則数式、数式項目、および項目自動更新で使用される TEXT 関数にのみ選択リスト項目がサポー
トされています。その他の数式では、選択リスト項目を参照する場合に ISPICKVAL または CASE を使
用します。
•
TEXT 関数は常に、選択リスト値を現在のユーザの言語ではなく、組織のマスタ言語で返します。
Force.com Apex コードの機能強化
使用可能なエディション: Unlimited Edition、Developer Edition および Enterprise Edition
Summer '09 の Force.com Apex コードでは、次のような機能が強化されています。Apex の詳細は、『Force.com
Apex Code Developer's Guide 』を参照してください。
次の機能が正式リリースされます。
バッチ Apex -- 限定リリース
すべての取引先の住所を確認するプロセスを確立したいと考えたことはありますか?あるいは、多くのレコー
ドを反復し、複雑なロジックにもとづいてオブジェクトのリレーションを作成するという、バックグラウ
ンドのプロセスを確立していませんか?Force.com プラットフォームでネイティブにこれらのプロセスを実行
できたらどうでしょう?Summer 09 のバッチ Apex では、非同期バッチプロセスの機能をリリースしていま
す。顧客、開発者、そして ISV は複雑なビジネスプロセスを構築および展開し、データセット全体を操作
して Force.com 非同期プラットフォームの有用性および柔軟性を活用することができます。
メモ: バッチ Apex は現在、限定リリースプログラムで使用できます。組織でのバッチ Apex 有効化
の詳細については、salesforce.com までお問い合わせください。
Apex トリガ
組織に定義された全トリガのリストを表示できます。[設定] ➤ [開発] ➤ [Apex トリガ] をクリックします。
このページから新しいトリガの作成はできませんが、すべてのトリガを表示することができます。トリガ
名をクリックすると、そのトリガの詳細ページが表示されます。
UserInfo の新しいメソッド
UserInfo には、次のような、License Management Appと関連付けられた新しいメソッドがあります。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Force.com Apex コードの機能強化 | 64
isCurrentUserLicensed
コンテキストユーザに namespace で示された管理パッケージに対するライセンスがある場合は true
を返します。該当しない場合は false を返します。
コード対象の新しいグラフィック表示
Salesforce ユーザインタフェースの [テストの実行] および [すべてのテストを実行] の両方から返される結果
が改善されています。すべてのセクションを折りたたんだり展開することができます。また、新しいコー
ド対象のセクションがあります。このセクションでは、組織のすべてのクラスおよびトリガ、およびテス
トの対象となる各クラスおよびとリガのコードの行の割合を一覧表示します。カバー率の数値をクリック
すると、ページが表示され、テストの対象となるクラスまたはトリガのコードの行がすべて青で、またテ
ストの対象外であるコードのすべての行が赤で強調表示されます。また、クラスまたはトリガの特定の行
がテストで実行された回数も表示されます。
リストに使用可能なユーザ定義オブジェクト
ユーザ定義オブジェクトを使用してリストを作成できます。この変更は Summer '09 だけでなく、すべての
旧リリースの Apex に追加されています。
コールアウト SOAP 応答の制限拡大
Apex コールアウトからの SOAP 要求または Apex への応答のサイズは、1 MB に制限されています。
DML 操作をサポートしていない追加の sObjects
次の sObjects は DML 操作をサポートしていません。
•
•
•
ApexComponent
ApexPage
StaticResource
Messaging.SingleEmailMessage の新しいメソッド
Messaging.SingleEmailMessage を使用してアウトバウンドメッセージを送信する場合、
setOrgWideEmailAddressId を使用して組織の共有アドレスのオブジェクト ID を設定することができま
す。詳細は、「組織の共有アドレスによる Apex の使用 (ページ 34)」を参照してください。
システムモードでのレコード所有権の移行
商談、取引先責任者、取引先、または契約のレコードの所有権を移行する場合、Apex は常にシステムモー
ドでそれらを実行します。以前は、操作を開始するユーザに「所有権の移行」権限がない場合、または共
有しているためレコードに対する移行アクセス権限がない場合、 before トリガを使用してこうしたレコー
ドの所有権を移行することはできませんでした。
新しいビット排他 OR 演算子および Boolean 演算子のサポート
新しいビット排他 OR 演算子 (^=) がサポートされています。Java ビット排他 OR 演算子と同様に機能しま
す。 y の対応するビットとともに x の各ビットを 2 項演算するため、いずれかのビットが 1 に設定され、
もう一方のビットが 0 に設定されると、結果ビットは 1 二設定されます。
また、次のビット演算子は Boolean をサポートしています。
•
&
Force.com プラットフォーム
•
•
salesforce.com | Force.com Web サービス API の機能強化 | 65
|
^
『Apex Language Reference』から『Force.com Apex Code Developer's Guide』への名称変更
『Apex Language Reference』の正式名称は、『Force.com Apex Code Developer's Guide』に変更されました。
Force.com Web サービス API の機能強化
使用可能なエディション: Enterprise Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
Force.com Web サービス API バージョン 16.0 には、Force.com プラットフォームを活用するアプリケーションの
能力を向上させる新しい機能とバグ修正が含まれています。API 2.5 以降の過去のバージョンの API に対して作
成されたアプリケーションの下位互換性を保証するために、最大限の努力をしました。
メモ: このリリースでは、古い XML-RPC API の変更はありません。
新しい API では、多くの強力な機能強化を行い、Salesforce と他のシステムとの間ですでに完成している統合を
さらに向上させています。
Summer '09 の以降は、バージョン 15.0 の WSDL ファイルは使用できなくなります。WSDL ファイルを求める
すべての要求に対して、バージョン 16.0 のファイルが返されます。エンタープライズ WSDL が組織用にカスタ
マイズされたものであれば、忘れずに WSDL ファイルをプロジェクトに保存してください。Salesforce は、定め
られたサポートポリシーに従って、弊社の API の以前のバージョンとの下位互換性を維持しています。リリース
ごとの新しい機能強化の利点を生かすために、開発者が実行可能な頻度で最新バージョンの API に移行すること
をお勧めします。バージョン 2.5 以前の API バージョンで統合した開発者は、古い API バージョンのサポートが
いずれ終了する場合に備えて、最新の API への移行を計画する必要があります。
正式リリースされる機能
Summer '09 では、Force.com Web サービス API が改良されています。
新しいオブジェクト
OrgWideEmailAddress オブジェクトは、ユーザプロファイルの電子メールエイリアスを示します。
変更されたオブジェクト
次のオブジェクトは、API バージョン 16.0 で変更されました。
•
次の取引先オブジェクト項目は、update() コールをサポートしています。
-
•
IsCustomerPortal
IsPartner
API バージョン 16.0 以降では、Account オブジェクトの OwnerID 項目を更新 (取引先の所有権を移行) す
るために、ユーザは 「所有権の移行」権限が必要です。
Force.com プラットフォーム
•
•
•
salesforce.com | Force.com Web サービス API の機能強化 | 66
ApexPage オブジェクトおよび ApexComponent オブジェクトは ApiVersion 項目を追加、Visualforce ペー
ジおよびコンポーネントのバージョニングをサポートしています。
Salesforce では、今後 WebEx 統合機能がサポートされていないため、ActivityHistory オブジェクトは
IsOnlineMeeting 項目をサポートしていません。
API バージョン 16.0 以降の場合、CampaignMember オブジェクトの create() コールはレコードを新規
作成するだけです。古いバージョンの API の場合、CampaignMember オブジェクトの create() コール
はレコードを作成および更新します。
API バージョン 16.0 以降は、CampaignMember オブジェクトでレコードを作成および更新する upsert()
コールをサポートします。古いバージョンの API の場合 upsert() コールはサポートされていません。
API バージョン 16.0 以降で既存のキャンペーンメンバーを更新するには、update() コールを使用して、
更新する CampaignMember レコードの ID を指定します。
•
Event オブジェクト項目の IsVisibleInSelfService は update() コールをサポートしています。
•
Task オブジェクト項目の IsVisibleInSelfService は update() コールをサポートしています。
•
Task オブジェクトには、次のような、定期的な ToDo をサポートする新しい項目があります。
-
•
•
IsRecurrence
RecurrenceActivityID
RecurrenceDayOfMonth
RecurrenceDayOfWeek
RecurrenceDayOfWeekMask
RecurrenceEndDateOnly
RecurrenceInstance
RecurrenceInterval
RecurrenceMonthOfYear
RecurrenceStartDateOnly
RecurrenceTimeZoneSidKey
RecurrenceType
User オブジェクトには、新しい IsPortalEnabled 項目があり、ユーザにパートナーポータルまたはカ
スタマーポータルへのアクセス権限があるかどうかを示します。IsPortalEnabled 項目は、ポータル
ユーザー機能の無効化をサポートしています。
Case およびCaseComment オブジェクトには、Salesforce to Salesforce をサポートする、次のような新しい
項目があります。
-
ConnectionReceivedID
ConnectionSentID
コールの変更
•
sendEmail() を使用して単一の電子メールを送信する場合、新しい、オプションの
OrgWideEmailAddressId の値を指定できます。
•
query() または Apex スクリプトの動的 SOQL などの SOQL が使用されている場合、SOQL SELECT 項
目の LIKE はワイルドカード文字の % および _ をエスケープすることができます。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Force.com Web サービス API の機能強化 | 67
新しい SOAP ヘッダー
PackageVersionHeader は、インストールされた管理パッケージの API クライアントに参照されるパッケージ
のバージョンを指定します。管理パッケージには、異なる内容および動作のさまざまなバージョンを指定
できます。このヘッダーを使用して、API クライアントに参照される各パッケージに使用されるバージョン
を指定できます。パッケージのバージョンが指定されていない場合、API クライアントは [設定] ➤ [開発]
➤ [API] の [バージョン設定] で選択されているパッケージのバージョンを使用します。
WSDL ダウンロードページでのパッケージバージョンの設定
管理パッケージをインストールした組織に表示される、[設定] ➤ [開発] ➤ [API] の WSDL ダウンロード
ページに、新機能の [パッケージバージョンの設定] セクションがあります。パッケージ登録者は、企業の
API コールおよびパートナーの API コールにデフォルトのパッケージバージョンを指定できます。パッケー
ジバージョンが API コールで指定されていない場合、API コールのデフォルトのパッケージバージョンに
よって代替システム設定が指定されます。多くの API クライアントにはパッケージのバージョン情報がな
いため、デフォルトの設定がこれらのクライアントの既存の動作を保持します。
エンタープライズ WSDL ダウンロードプロセスの更新
エンタープライズ WSDL をダウンロードし、管理パッケージを組織にインストールする場合、生成された
WSDL に追加するインストールパッケージのバージョンを選択するという、追加のステップを実行する必
要があります。
API 移行の問題
次に示す技術メモは、以前のバージョンからの移行を支援します。
•
リリース 4.0: http://www.salesforce.com/developer/tech-notes.jsp?tn=TN-10
•
リリース 5.0: http://www.salesforce.com/developer/tech-notes.jsp?tn=TN-13
•
リリース 6.0: http://www.salesforce.com/developer/tech-notes.jsp?tn=TN-15
•
リリース 7.0: http://www.salesforce.com/developer/tech-notes.jsp?tn=TN-17
•
リリース 8.0: http://www.salesforce.com/developer/tech-notes.jsp?tn=TN-19
•
リリース 9.0:
http://wiki.apexdevnet.com/index.php/What%27s_New_in_Apex_Web_Services_API_Spring_%2707
•
リリース 10.0:
http://wiki.apexdevnet.com/index.php/What%27s_New_in_Apex_Web_Services_API_Summer_%2707
•
リリース 11.0:
http://wiki.apexdevnet.com/index.php/What%27s_New_in_Force.com_Web_Services_API_Winter_%2708
•
リリース 12.0:
http://wiki.apexdevnet.com/index.php?title=What%27s_New_in_Force.com_Web_Services_API_Spring_%2708
•
リリース 13.0:
http://wiki.apexdevnet.com/index.php/What%27s_New_in_Force.com_Web_Services_API_Summer_%2708
•
•
リリース 14.0: Force.com Web Services API Developer's Guide Version 14.0
リリース 15.0: Force.com Web Services API Developer's Guide Version 15.0
これらの以前のバージョンに関するドキュメントも利用できます。HTML 版、PDF 版へのリンクは、Developer
Force の http://wiki.apexdevnet.com/index.php/Earlier_API_Doc を参照してください。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Visualforce の機能強化 | 68
Visualforce の機能強化
使用可能なエディション: Group Edition、Professional Edition、Enterprise Edition、Unlimited Edition、および
Developer Edition
カスタムコントローラと標準コントローラ拡張は、Group Edition または Professional Edition ではサポートされ
ません。
Summer '09 では、前バージョンの Visualforce の機能を強化するいくつかの新機能が導入されました。新機能の詳
細は、『Visualforce Developer's Guide』 を参照してください。
次の機能がリリースされます。
バージョン化された Visualforce ページとコンポーネント
Summer '09 リリース以降、Visualforce ページおよびコンポーネントがバージョン化されています。ページま
たはコンポーネントにバージョン番号がある場合、新しい実装が導入されても古い Visualforce 要素の機能
は変わりません。
下位互換性を持たせるため、各 Visualforce ページが特定のバージョンの Visualforce のほか、指定されたバー
ジョンの API のバージョン設定で保存されます。Visualforce ページリファレンスで管理パッケージをインス
トールした場合、Visualforce コンポーネントが参照する各管理パッケージのバージョン設定も同時に保存さ
れます。Visualforce、API、および管理パッケージのコンポーネントが次のバージョンにアップグレードし
た場合、ページは特定の、機知の動作のバージョンにバインドされます。
バージョン間の管理を行う新しい [バージョン設定] タブが、すべての既存の Visualforce ページおよびコン
ポーネントに追加されています。
Visualforce ページに Salesforce API およびVisualforce のバージョンを設定する手順は、次のとおりです。
1. Visualforce ページを編集して、[バージョン設定] をクリックします。
メモ: [設定] ➤ [開発] ➤ [ページ] をクリックしてページを編集する場合、ページのバージョン設
定のみ編集できます。[開発モード] でページを編集する場合、バージョン設定は編集できませ
ん。
2. Salesforce API の [バージョン] を選択します。このバージョンは、ページで使用する Visualforce のバー
ジョンも示します。
3. [保存] をクリックします。
また、次の変更が Visualforce ページバージョン 16.0 以上に適用されます。
非推奨の属性
次の属性は、Visualforce ページバージョン 16.0 以上では使用できません。
•
<apex:page> 内:
Force.com プラットフォーム
•
salesforce.com | Visualforce の機能強化 | 69
recordSetName
<apex:column> 内:
-
footercolspan
footerdir
footerlang
footeronclick
footerondblclick
footeronkeydown
footeronkeypress
footeronkeyup
footeronmousedown
footeronmousemove
footeronmouseout
footeronmouseover
footeronmouseup
footerstyle
footertitle
headercolspan
headerdir
headercolspan
headerdir
headerlang
headeronclick
headerondblclick
headeronkeydown
headeronkeypress
headeronkeyup
headeronmousedown
headeronmousemove
headeronmouseout
headeronmouseover
headeronmouseup
headerstyle
headertitle
アクセスレベルへの変更
バージョン 16.0 以降、管理グローバル Apex クラスを Visualforce コントローラとして使用する場合、契
約ユーザがそれらを使用するために、以下のメソッドまたはプロパティでアクセスレベルを global
に設定する必要があります。
•
カスタムコントローラのコンストラクタ
•
入力コンポーネントや出力コンポーネントなど、getter メソッドおよび setter メソッド
Force.com プラットフォーム
•
salesforce.com | Visualforce の機能強化 | 70
プロパティの get 属性および set 属性
Salesforce API バージョンに一致する Visualforce ページ
バージョン 16.0 時点では、 Force.com Web サービス API で作成された Visualforce ページのバージョン
は、作成された Salesforce API のバージョンのデフォルト設定されています。新しい項目、ApiVersion
は ApexPage および ApexComponent API オブジェクトに追加されています。自分で ApiVersion の値
を設定できます。
以前のバージョンの API で作成された ApexPage オブジェクトおよび ApexComponent オブジェクトは
現在のバージョンで残ります。バージョン番号を変更する場合、API、または新しい [バージョン設定]
タブを使用して変更できます。
<apex:actionSupport> によるページの全画面更新
<apex:actionSupport> に rerender 属性が設定されていない場合、コンポーネントを起動すると全
画面が更新されます。
tabStyle 属性に必要な名前空間
以前は、<apex:page> コンポーネントの tabStyle 属性に名前空間がない場合、Visualforce は、イン
ストールパッケージの参照タブスタイルを確認していました。バージョン 16.0 以降では、タブがパッ
ケージに定義されているか、ユーザによって定義されているかに関係なく、Visualforce ではタブ名の
前に名前空間を使用するよう強制します。
Visualforce ページを使用するオブジェクトレベルのヘルプ
オブジェクトレベルのヘルプは、任意のカスタムオブジェクトに対する [このページのヘルプ] リンクを、
独自のカスタムヘルプコンテンツで上書きします。このコンテンツは、Visualforce ページに含まれていま
す。
Visualforce ページを使用するダッシュボードコンポーネント
ダッシュボードコンポーネントは、組織内のデータに関する情報が提供されます。ダッシュボードコンポー
ネントとして稼動する Visualforce ページを作成できるようになりました。
<apex:actionStatus> の新しい ID 生成
<apex:actionStatus> コンポーネントのドキュメントオブジェクトモデルの ID 生成が変更されました。
ID はコンテナタグの ID で修飾されます。
CampaignMember の新しい標準コントローラ
CampaignMember は、現在標準コントローラの Visualforce でサポートされています。
<apex:actionSupport> の新しい属性
<apex:actionSupport> コンポーネントには、次のような新しい属性があります。
disabled
コンポーネントを無効にすることができる Boolean 値。True に設定すると、行動が開始されたときに
アクションが開始されます。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Visualforce の機能強化 | 71
<apex:panelBarItem> の新しい属性
apex:panelBarItem コンポーネントには、JavaScript のトリガに使用できる次のような新しい属性がありま
す。
onenter
panelBarItem が選択されず、ユーザがコンポーネントをクリックして選択した場合に起動する
JavaScript。
onleave
panelBarItem が選択されず、ユーザが異なる panelBarItemを選択した場合に起動する JavaScript。
<apex:page> の更新された属性
<apex:page> コンポーネントの次の既存属性の動作は、Force.com Sites で使用される Visualforce ページと
は異なります。
cache
ブラウザがこのページをキャッシュするかどうかを指定する Boolean 値。True に設定すると、ブラウ
ザはページをキャッシュします。指定しない場合、この値のデフォルトは False です。Force.com Sites
ページでこの属性が指定されていない場合、この値のデフォルトは True です。
expires
cache 属性の有効期間 (秒)。cache 属性が True を設定しているにもかかわらず、この属性が指定され
ていない場合、デフォルト値は 0 です。Force.com Sites ページで cache が False にされていない場合、
この値のデフォルトは 600 秒です。
サイトページのキャッシュについての詳細は、Salesforce オンラインヘルプの「Force.com Sites ページのキャッ
シュ」を参照してください。
<apex:toolbar> の新しい属性
<apex:toolbar> コンポーネントには、JavaScript のトリガに使用できる次のような新しい属性があります。
onclick
onclick イベントが発生したとき、つまりユーザがツールバーをクリックしたときに起動する JavaScript。
ondblclick
ondblclick イベントが発生したとき、つまりユーザがツールバーをダブルクリックしたときに起動する
JavaScript。
onitemclick
toolbarGroup コンポーネントにないツールバーのコンポーネントをクリックすると起動する JavaScript。
onitemdblclick
toolbarGroup コンポーネントにないツールバーのコンポーネントを 2 回クリックすると起動する
JavaScript。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Visualforce の機能強化 | 72
onitemkeydown
toolbarGroup コンポーネントにないツールバーのコンポーネントでキーボードのキーを押すと起動す
る JavaScript。
onitemkeypress
toolbarGroup コンポーネントにないツールバーの項目でキーボードのキーを押す、または押したまま
にすると起動する JavaScript。
onitemkeyup
toolbarGroup コンポーネントにないツールバーの項目でキーボードのキーを離すと起動する JavaScript。
onitemmousedown
toolbarGroup コンポーネントにないツールバーの項目でマウスボタンをクリックすると起動する
JavaScript。
onitemmousemove
toolbarGroup コンポーネントにないツールバーの項目にフォーカスがある間にマウスポインタを移動
すると起動する JavaScript。
onitemmouseout
toolbarGroup コンポーネントにないツールバーの項目からマウスポインタを離すと起動する JavaScript。
onitemmouseover
toolbarGroup コンポーネントにないツールバーの項目上でマウスポインタを移動すると起動する
JavaScript。
onitemmouseup
toolbarGroup コンポーネントにないツールバーの項目でマウスボタンを離すと起動する JavaScript。
onkeydown
onkeydown イベントが発生したとき、つまりユーザがキーボードのキーを押したときに起動する
JavaScript。
onkeypress
onkeypress イベントが発生したとき、つまりユーザがキーボードのキーを押す、または押したままにす
るときに起動する JavaScript。
onkeyup
onkeyup イベントが発生したとき、つまりユーザがキーボードのキーを離したときに起動する JavaScript。
onmousedown
onmousedown イベントが発生したとき、つまりユーザがマウスボタンをクリックしたときに起動する
JavaScript。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Visualforce の機能強化 | 73
onmousemove
onmousemove イベントが発生したとき、つまりユーザがマウスポインタを移動したときに起動する
JavaScript。
onmouseout
onmouseout イベントが発生したとき、つまりユーザがマウスポインタをツールバーから離したときに
起動する JavaScript。
onmouseover
onmouseover イベントが発生したとき、つまりユーザがマウスポインタをツールバー上で移動したとき
に起動する JavaScript。
onmouseup
onmouseup イベントが発生したとき、つまりユーザがマウスボタンを離したときに起動する JavaScript。
Visualforce サンプルの更新
各Visualforce ページで使用できる、『Visualforce Developer's Guide』の、コンポーネントリファレンスガイドに
収められたサンプルが更新されました。各コンポーネントについてより詳細な、より多くの機能、そして
より複雑な例を紹介しています。
『Visualforce Developer's Guide』の章の追加および変更
『Visualforce Developer's Guide』の次の章は、名前が変更されています。
•
「はじめに」(以前は「クイックスタートチュートリアル」)
•
「Visualforce ページのスタイル」 (以前は「ページのスタイル」)
•
「コントローラを使用した機能の追加」 (以前は「Visualforce コントローラ」)
•
「静的リソースの使用」 (以前は「静的リソース」)
•
「カスタムコンポーネントの作成および使用」 (以前は「カスタムコンポーネント」)
『Visualforce Developer's Guide』の次の章は、独立した章として順序が変更になっています。
•
「Visualforce のご紹介」および「はじめに」(いずれも以前は「はじめに」内)
•
「標準コンポーネントリファレンス」 (以前は「付録」内)
•
「高度な例」(以前は「カスタムコントローラとコントローラの拡張機能」)
『Visualforce Developer's Guide』に、次の章が新しく追加されています。
•
「電子メールと Visualforce の統合」: Visualforce を使用した電子メール送信、および Visualforce 電子メー
ルテンプレートの使用について説明しています。
•
「Visualforce を使用したテンプレート」: 複数の Visualforce ページで再利用できるコンテンツ作成のさま
ざまな方法について説明しています。
•
「ベストプラクティス」: Visualforce ページおよびコンポーネントを最大限に使用する方法について説明
しています。
•
「Visualforce 用語集」: 『Visualforce Developer's Guide』で使用される主要用語について定義しています。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Force.com Development as a Service | 74
Force.com Development as a Service
Force.com Development as a Service (DaaS) は、Force.com プラットフォームでアプリケーションを構築するプロ
フェッショナルな開発者や、開発組織と運用組織との間でアプリケーションの変更内容を移行する担当者が使用
できるツールと技術を提供します。DaaS では、組織のメタデータの変更とその取得、展開をサポートします。
新しいメタデータタイプ
次のメタデータタイプは、Metadata API バージョン 16.0 で新しく追加されたものです。
メタデータコンポーネント
説明
AnalyticSnapshot
分析スナップショット を示します。このメタデータコンポーネントを使用するに
は、「分析スナップショットの管理」権限が必要です。
メタデータの更新
バージョン 16.0 以降、Metadata API では、カスタムオブジェクトのカスタム選択リスト項目を継続してサポー
トするほか、取引先など、標準オブジェクトのカスタム項目または標準項目の選択リスト定義をサポートしてい
ます。Metadata API バージョン 16.0 では、次のメタデータ項目が追加または変更されています。
メタデータ
項目
変更
説明
ApexClass
packageVersions
新規
この Apex クラスによって参照され
る、インストールされた管理パッケー
ジバージョンのリスト。パッケージ
バージョンは、パッケージでアップ
ロードされる一連のコンポーネント
です。2.1 のように、
majorNumber.minorNumber, という
形式のバージョン番号で示されます。
ApexComponent
packageVersions
新規
この Visualforce コンポーネントによっ
て参照される、インストールされた
管理パッケージバージョンのリスト。
ApexPage
packageVersions
新規
この Visualforce ページによって参照
される、インストールされた管理パッ
ケージバージョンのリスト。
ApexTrigger
packageVersions
新規
この Apex トリガによって参照され
る、インストールされた管理パッケー
ジバージョンのリスト。
AsyncResult
checkOnly
新規
組織で一切の変更を行わず、展開さ
れた項目の正当性をチェックするた
めにこの展開が使用されている (true)
か、使用されていない (false) かを
示します。チェックのみの展開では、
Force.com プラットフォーム
メタデータ
salesforce.com | Force.com Development as a Service | 75
項目
変更
説明
コンポーネントを導入せず、組織の
変更も行いません。
AsyncResult
numberComponentErrors
新規
展開時にエラーが発生したコンポー
ネントの数。
AsyncResult
numberComponentsDeployed
新規
この展開向けに展開されたコンポー
ネントの数。
AsyncResult
numberComponentsTotal
新規
展開のコンポーネントの合計数。
AsyncResult
numberTestErrors
新規
この展開時にエラーが発生した Apex
テストの数。
AsyncResult
numberTestsCompleted
新規
この展開に完了した Apex テストの
数。
AsyncResult
numberTestsTotal
新規
展開の Apex テストの合計数。
AsyncResult
stateDetail
新規
どのコンポーネントが現在展開され
ているか、またはどの Apex テストク
ラスが実行されているかを示します。
AsyncResult
stateDetailLastModifiedDate
新規
stateDetail 項目が最後に変更され
た日時。
CustomField
label
更新
この項目は、今後必須ではありませ
ん。このメタデータを使用して、取
引先などの標準オブジェクトの選択
リストを処理します。標準選択リス
ト項目のラベルは更新できません。
CustomSite
favoriteIcon
新規
サイトを訪問するとブラウザのアド
レス項目に表示されるアイコンに使
用するファイルの名前。サイト全体
のお気に入りアイコンを設定します。
CustomSite
indexPage
更新
必須項目です。このメタデータタイ
プを使用して、Force.com サイトの有
効なホームページを設定します。
Dashboard
componentType (DashboardComponent 更新
donut と funnel の 2 つの新しい有効な
値が、このメタデータタイプに追加
されました。これらの値を使用して、
ダッシュボードのグラフの種類を設
定します。
内)
Dashboard
legendPosition
(DashboardComponent 内)
更新
グラフ内の凡例の場所を選択します。
有効な値は、次のとおりです。
•
•
Bottom
OnChart
Force.com プラットフォーム
メタデータ
salesforce.com | Force.com Development as a Service | 76
項目
変更
説明
•
Right
Dashboard
page (DashboardComponent 内)
新規
コンポーネントに関連付けられてい
る Visualforce ページ。
Dashboard
pageHeightInPixels
新規
Visualforce ページの高さをピクセルで
表します。
新規
円グラフ、ドーナツグラフ、ファネ
ルグラフ、ゲージの系列やセグメン
トのパーセンテージが表示される
(true) か、表示されない (false) か
を示します。
Dashboard
showTotal (DashboardComponent 内) 新規
ドーナツグラフおよびゲージの合計
が表示される (true) か、されない
(false) かを示します。
Dashboard
showValues (DashboardComponent
新規
グラフの各レコードまたはグループ
の値が表示される (true) か、されな
い (false) かを示します。
(DashboardComponent 内)
Dashboard
showPercentage
(DashboardComponent 内)
内)
EmailTemplate
packageVersions
新規
この電子メールテンプレートによっ
て参照されるコンポーネントを含む
管理パッケージバージョンのリスト。
この項目は、Visualforce 電子メールテ
ンプレートにのみ関連します。
PicklistValue
closed
新規
この値がクローズ状態と関連付けら
れている (true) か、そうでない
(false) かを示します。この項目は、
ケースおよび ToDo の標準 [状況] 項
目にのみ関連します。
PicklistValue
converted
新規
この値が取引開始後の状態と関連付
けられている (true) か、そうでない
(false) かを示します。この項目は、
リードの標準 [リード状況] 項目にの
み関連します。
PicklistValue
cssExposed
新規
この値が、セルフサービスポータル
で使用できる (true) か、できない
(false) かを示します。この項目は、
ケースの標準 [原因] 項目にのみ関連
します。
PicklistValue
description
新規
カスタム選択リスト値の説明。この
項目は、商談の標準 [フェーズ] 項目
にのみ関連します。選択リスト値を
作成するための履歴上の理由を記録
Force.com プラットフォーム
メタデータ
salesforce.com | Force.com Development as a Service | 77
項目
変更
説明
できるため、カスタマイズされた選
択リスト値の説明を含めることは有
用です。
PicklistValue
forecastCategory
新規
この値が売上予測と関連付けられて
いる (true) か、そうでない (false)
かを示します。この項目は、商談の
標準 [フェーズ] 項目にのみ関連しま
す。
PicklistValue
highPriority
新規
この値が優先度の高い項目と関連付
けられている (true) か、そうでない
(false) かを示します。この項目は、
ToDo の標準 [優先度] 項目にのみ関
連します。
PicklistValue
probability
新規
この値が確度パーセンテージと関連
付けられている (true) か、そうでな
い (false) かを示します。この項目
は、商談の標準 [フェーズ] 項目にの
み関連します。
PicklistValue
reviewed
新規
この値がレビュー済み状態と関連付
けられている (true) か、そうでない
(false) かを示します。この項目は、
ソリューションの標準 [状況] 項目に
のみ関連します。
PicklistValue
won
新規
この値がクローズ状態や商談成立状
態と関連付けられている (true) か、
そうでない (false) かを示します。
この項目は、商談の標準 [フェーズ]
項目にのみ関連します。
Report
showPercentage (ReportChart 内)
新規
円グラフ、ドーナツグラフ、ファネ
ルグラフ、ゲージの系列やセグメン
トのパーセンテージが表示される
(true) か、表示されない (false) か
を示します。
Report
showTotal (ReportChart 内)
新規
ドーナツグラフおよびゲージの合計
が表示される (true) か、されない
(false) かを示します。
Report
showValues (ReportChart 内)
新規
グラフの各レコードまたはグループ
の値が表示される (true) か、されな
い (false) かを示します。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | 共有設定 UI の機能強化 | 78
メタデータ
項目
変更
説明
Report
chartType
更新
donut と funnel の 2 つの新しい有効な
値が、このメタデータタイプに追加
されました。これらの値を使用して、
レポートのグラフの種類を設定しま
す。
Workflow
description (WorkflowAlert 内)
新規
必須。電子メールアラートの説明。
API バージョン 16.0 以降で使用でき
ます。
Workflow
name (WorkflowFieldUpdate 内)
新規
必須。コンポーネントの名前。API
バージョン 16.0 以降で使用できま
す。
Workflow
name (WorkflowOutboundMessage 内) 新規
必須。コンポーネントの名前。API
バージョン 16.0 以降で使用できま
す。
Workflow
subject (WorkflowTask 内)
必須。ワークフロー ToDo の件名を
入力します。ToDo が割り当てられる
ときに電子メール通知が送信される
場合に使用されます。API バージョ
ン 16.0 以降で使用できます。
新規
メタデータ展開の監視
使用可能なエディション: Enterprise Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
Metadata API を使用して、XML ファイル形式のコンポーネントを組織に展開することができます。コンポーネ
ントは、Metadata API のメタデータタイプのインスタンスです。たとえば、MyCustomObject__c は、カスタム
オブジェクトのインスタンスです。
Metadata API の展開コールは非同期で、完了するまでに少し時間がかかります。メタデータを展開しているこれ
らのツールまたは他のクライアントの、最近 24 時間に進行中または完了した展開の状況を記録するには、[設定]
➤ [展開] ➤ [展開の監視] をクリックします。
共有設定 UI の機能強化
使用可能なエディション: Professional Edition、Enterprise Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
Summer '09 では、大容量のデータを管理するための機能が、多くの共通のページに追加されました。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | 共有設定 UI の機能強化 | 79
リストビューの絞り込み
項目の絞り込みリストを表示するには、[ビュー] ドロップダウンリストから事前定義済みのリストを選択す
るか、[新規ビューの作成] をクリックして、自分専用のカスタムビューを定義します。作成したビューを編
集または削除するには、[ビュー] ドロップダウンリストから選択し、[編集] をクリックします。
最初の文字または他の文字で項目を並べ替えるリンク
リストの最上部で、文字をクリックするとその文字に該当する項目が表示されるか、[その他] をクリックす
ると、名前が数字または記号で始まる項目が表示されます。[すべて] をクリックすると、現在のビューの検
索基準に一致するすべての項目が表示されます。
複数ページのリストで前のページまたは次のページに移動するリンク
[前のページ] または [次のページ] リンクをクリックすると、現在のビューで項目の前後のセットに移動し
ます。
10 件を超える項目を含むリストで少ない項目または多くの項目を表示するリンク
リストビューの下にある [減らす] または [さらに表示...] を選択して、ページあたりの表示項目数を変更で
きます。
さらに、いくつかの関連リストが追加されました。
5 件を超える項目を含むリストで、項目をさらに表示するリンク
[[number] 件さらに表示する] をクリックして、リスト内の表示項目数を増やします。
5 件を超える項目を含むリスト内の各リストページへのリンク
[リストに移動] をクリックすると、関連リスト全体の 2 ページ目が表示されます。
次の表は、これらの機能を導入しているページおよび関連リストを示しています。
ページまたは関連リスト
機能
各レコードの [共有の詳細] ページ
絞り込みされたリストビュー
最初の文字または他の文字で項目を並べ替えるリンク
複数ページのリストで前のページまたは次のページに
移動するリンク
10 件を超える項目を含むリストで少ない項目または多
くの項目を表示するリンク
各レコードの [すべての共有ユーザ] ページ
絞り込みされたリストビュー
最初の文字または他の文字で項目を並べ替えるリンク
複数ページのリストで前のページまたは次のページに
移動するリンク
10 件を超える項目を含むリストで少ない項目または多
くの項目を表示するリンク
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | 共有設定 UI の機能強化 | 80
ページまたは関連リスト
機能
[ロール共有グループ] ページ
絞り込みされたリストビュー
[ロールおよび下位ロール共有グループ] ページ
最初の文字または他の文字で項目を並べ替えるリンク
[ロールおよび内部下位ロール共有グループ] ページ
複数ページのリストで前のページまたは次のページに
移動するリンク
10 件を超える項目を含むリストで少ない項目または多
くの項目を表示するリンク
各ロールページ、[ロールのユーザ] 関連リスト
5 件を超える項目を含むリストで項目さらにを表示する
リンク
5 件を超える項目を含むリスト内の各リストページへの
リンク
[ロールのユーザ] セカンダリリストページ
絞り込みされたリストビュー
最初の文字または他の文字で項目を並べ替えるリンク
複数ページのリストで前のページまたは次のページに
移動するリンク
10 件を超える項目を含むリストで少ない項目または多
くの項目を表示するリンク
[テリトリー共有グループ] ページ
絞り込みされたリストビュー
[テリトリーおよび下位ロール共有グループ] ページ
最初の文字または他の文字で項目を並べ替えるリンク
複数ページのリストで前のページまたは次のページに
移動するリンク
10 件を超える項目を含むリストで少ない項目または多
くの項目を表示するリンク
各テリトリーページ、[割り当てユーザ] 関連リスト
5 件を超える項目を含むリストで項目さらにを表示する
リンク
5 件を超える項目を含むリスト内の各リストページへの
リンク
[割り当てユーザ] セカンダリリストページ
絞り込みされたリストビュー
最初の文字または他の文字で項目を並べ替えるリンク
複数ページのリストで前のページまたは次のページに
移動するリンク
Force.com プラットフォーム
ページまたは関連リスト
salesforce.com | 共有設定 UI の機能強化 | 81
機能
10 件を超える項目を含むリストで少ない項目または多
くの項目を表示するリンク
各テリトリーページ、[継承された取引先割り当てルー
5 件を超える項目を含むリストで項目さらにを表示する
ル] 関連リスト
リンク
5 件を超える項目を含むリスト内の各リストページへの
リンク
[継承された取引先割り当てルール] セカンダリリスト
絞り込みされたリストビュー
ページ
最初の文字または他の文字で項目を並べ替えるリンク
複数ページのリストで前のページまたは次のページに
移動するリンク
10 件を超える項目を含むリストで少ない項目または多
くの項目を表示するリンク
各テリトリーページ、[手動割り当て取引先] 関連リス
5 件を超える項目を含むリストで項目さらにを表示する
ト
リンク
5 件を超える項目を含むリスト内の各リストページへの
リンク
[手動割り当て取引先] セカンダリリストページ
絞り込みされたリストビュー
最初の文字または他の文字で項目を並べ替えるリンク
複数ページのリストで前のページまたは次のページに
移動するリンク
10 件を超える項目を含むリストで少ない項目または多
くの項目を表示するリンク
[公開グループ] リストページ
絞り込みされたリストビュー
最初の文字または他の文字で項目を並べ替えるリンク
複数ページのリストで前のページまたは次のページに
移動するリンク
10 件を超える項目を含むリストで少ない項目または多
くの項目を表示するリンク
各グループページ、[グループメンバー] 関連リスト
5 件を超える項目を含むリストで項目さらにを表示する
リンク
Force.com プラットフォーム
ページまたは関連リスト
salesforce.com | 共有設定 UI の機能強化 | 82
機能
5 件を超える項目を含むリスト内の各リストページへの
リンク
[グループメンバー] セカンダリリストページ
絞り込みされたリストビュー
最初の文字または他の文字で項目を並べ替えるリンク
複数ページのリストで前のページまたは次のページに
移動するリンク
10 件を超える項目を含むリストで少ない項目または多
くの項目を表示するリンク
各グループページ、[グループのすべてのユーザ] 関連
5 件を超える項目を含むリストで項目さらにを表示する
リスト
リンク
5 件を超える項目を含むリスト内の各リストページへの
リンク
[グループのすべてのユーザ] セカンダリリストページ
絞り込みされたリストビュー
最初の文字または他の文字で項目を並べ替えるリンク
複数ページのリストで前のページまたは次のページに
移動するリンク
10 件を超える項目を含むリストで少ない項目または多
くの項目を表示するリンク
[キュー] リストページ
絞り込みされたリストビュー
最初の文字または他の文字で項目を並べ替えるリンク
複数ページのリストで前のページまたは次のページに
移動するリンク
10 件を超える項目を含むリストで少ない項目または多
くの項目を表示するリンク
各キューページ、[キューメンバー] 関連リスト
5 件を超える項目を含むリストで項目さらにを表示する
リンク
5 件を超える項目を含むリスト内の各リストページへの
リンク
[キューメンバー] セカンダリリストページ
絞り込みされたリストビュー
最初の文字または他の文字で項目を並べ替えるリンク
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | パッケージのバージョントラッキングの機能強化 | 83
ページまたは関連リスト
機能
複数ページのリストで前のページまたは次のページに
移動するリンク
10 件を超える項目を含むリストで少ない項目または多
くの項目を表示するリンク
各キューページ、[キューのすべてのユーザ] 関連リス
5 件を超える項目を含むリストで項目さらにを表示する
ト
リンク
5 件を超える項目を含むリスト内の各リストページへの
リンク
[キューのすべてのユーザ] セカンダリリストページ
絞り込みされたリストビュー
最初の文字または他の文字で項目を並べ替えるリンク
複数ページのリストで前のページまたは次のページに
移動するリンク
10 件を超える項目を含むリストで少ない項目または多
くの項目を表示するリンク
パッケージのバージョントラッキングの機能強化
使用可能なエディション: Group Edition、Professional Edition、Enterprise Edition、Unlimited Edition、および
Developer Edition
Summer '09 では、パッケージのアップロード時に、2.1 のようなバージョン番号が追加されました。形式は、
majorNumber.minorNumber となります。バージョン番号は、パッケージのリリースを示し、すべてのパッケー
ジのアップロードを記録するのに必要な管理の諸経費を大幅に削減します。登録ユーザは、バージョン番号を確
認し、パッケージについて連絡する場合に特定のバージョン番号を知らせることができます。既存の [バージョ
ン名] 項目は、特定リリースのパッケージのマーケティング名として使用します。
実装のヒント
•
•
•
•
メジャーバージョン番号は 1 以上でなければなりません。
マイナーバージョン番号は 0 以上でなければなりません。
管理パッケージのすべての「管理 - ベータ」アップロードのバージョン番号は同じです。 「管理 - リリース
済み」のアップロードの後、新しいバージョン番号のパッケージバージョンをもう 1 つアップロードできま
す。
既存パッケージの場合、バージョン番号が自動的に追加されます。
Force.com プラットフォーム
•
salesforce.com | パッケージのバージョントラッキングの機能強化 | 84
アップロードするバージョン番号は、以前のアップロードのバージョン番号より小さい数字であってはいけ
ません。たとえば、前回のアップロードがバージョン 2.5 の場合、バージョン 1.6 や 2.4 をアップロードでき
ません。
ベストプラクティス
•
パッケージのアップロードを開始する前に、バージョン番号のスキーマを決定します。通常、バージョン番
号のメジャー番号は、アプリケーションに大幅な変更があった場合に増加します。マイナー番号は、小さな
修正がリリースされた場合に増加します。
•
パッケージアップロードの [バージョン名] 項目を、特定リリースのアプリケーションのマーケティング名と
して使用します (例: June 2009)。
パッケージの機能要求またはバグを規則する場合、または登録ユーザと連絡する場合にバージョン番号を使
用します。これにより、パッケージへの変更を記録するプロセスが簡単になります。
•
パッケージのバージョントラッキングの機能強化について
パッケージのアップロード
バージョン番号の付いたパッケージをアップロードする手順は、次のとおりです。
1. June 2009 などの [バージョン名] を入力します。この項目は、管理パッケージでも非管理パッケージでも必
須です。バージョン名は、特定リリースのパッケージのマーケティング名で、パッケージのより記述的なタ
イトルを指定します。
2. アップロードの [バージョン番号] に、1.0 などの情報を入力します。形式は、majorNumber.minorNumber と
なります。
バージョン番号は、パッケージのリリースを示します。この項目は、管理パッケージでも非管理パッケージ
でも必須です。管理パッケージの場合、バージョン番号は「管理 - リリース済み」アップロードに対応して
います。すべての「管理 - ベータ」アップロードでは、新しいバージョン番号の「管理 - リリース済み」パッ
ケージバージョンをアップロードするまで、同じバージョン番号を使用します。たとえば、次は一連のアッ
プロードのバージョン番号の順序です。
アップロード 種類
順
バージョ メモ
ン番号
最初のアップ 管理-ベータ
ロード
1.0
最初の「管理-ベータ」アップロード。
2 番目のアッ 管理-リリース済み
プロード
1.0
「管理-リリース済み」アップロード。バージョン番号は
変わりません。
3 番目のアッ 管理-リリース済み
プロード
1.1
この「管理-リリース済み」アップロードのマイナーリ
リース番号の変更注意してください。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | パッケージのバージョントラッキングの機能強化 | 85
アップロード 種類
順
バージョ メモ
ン番号
4 番目のアッ 管理-ベータ
プロード
2.0
バージョン番号 2.0 の最初の「管理-ベータ」アップロー
ド。メジャーバージョン番号が更新されています。
5 番目のアッ 管理-リリース済み
プロード
2.0
「管理-リリース済み」アップロード。バージョン番号は
変わりません。
3. 管理パッケージの場合、[リリースタイプ] を選択します。
•
アップグレード可能なパッケージをアップロードするには「管理-リリース済み」を選択します。アップ
ロード後は、Salesforce コンポーネントの属性の一部がロックされます。
•
少数のユーザにトライアル目的でパッケージをアップロードする場合は、「管理-ベータ」を選択します。
アップロード後も、コンポーネントを変更したり、追加のベータ版をアップロードしたりできます。
メモ: ベータパッケージは、Developer Edition または Sandbox 組織にのみインストールできます。
4. 必要に応じて [説明] を変更します。
5. 必要に応じて、パスワードを入力および確認し、パスワードを所有している任意のユーザとパッケージを非
公開で共有できます。AppExchange を使用しているすべてのユーザにパッケージを公開して共有するために
パスワードを入力しないでください。
6. Salesforce は、必要なコンポーネントを自動的に検出します。さらに、[パッケージ要件] および [オブジェクト
要件] セクションからその他の必須コンポーネントを選択して、インストーラにパッケージの要件を通知しま
す。
7. [次へ] をクリックします。
管理パッケージに関連する新しいアイコンがあります。
•
(管理 - ベータ)—現在の Salesforce 組織でパッケージまたはコンポーネントが作成されており、それらは管
理パッケージまたは管理コンポーネントです。まだリリースされていません。
•
(管理 - リリース済み)—現在の Salesforce 組織でパッケージまたはコンポーネントが作成されており、それ
らが管理パッケージまたは管理コンポーネントです。また、[管理-リリース済み] オプションをオンにしてアッ
プロードされ、AppExchange 上に使用できるように公開することができます。
•
(管理 - インストール済み)—別の Salesforce 組織からパッケージまたはコンポーネントが作成されており、
それらが管理パッケージまたは管理コンポーネントです。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | アプリケーションの配布 Apex のバージョン管理および非推奨 | 86
アプリケーションの配布 Apex のバージョン管理および
非推奨
使用可能なエディション: Enterprise Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
Summer '09 では、AppExchange の管理パッケージを作成する開発者が、完全な後方互換性を保持しながらパッ
ケージに含まれる Apex コードを発展させることができるようになりました。顧客は、既存の連携の不具合を心
配することなく、AppExchange からアップグレードすることができます。
パッケージバージョンは、パッケージでアップロードされる一連のコンポーネントです。2.1 のように、
majorNumber.minorNumber, という形式のバージョン番号で示されます。
別のパッケージを「管理 - リリース済み」でアップロードすると、最新のパッケージバージョンをインストール
する新しい登録ユーザは、非推奨の Apex 識別子を見ることはありませんが、そのApex コードは既存の登録ユー
ザおよび API 連携で機能し続けます。
登録ユーザ組織の開発者が複数のバージョンのパッケージをインストールし、パッケージ内のコンポーネントを
参照するコードを記述する場合、[バージョン設定] を使用して参照するパッケージバージョンを選択する必要が
あります。インストールされた各管理パッケージのバージョンは詳細ページに表示され、次の項目の作成ページ
および編集ページで設定できます。
•
Apex クラス
•
Apex トリガ
•
Visualforce ページ
•
Visualforce コンポーネント
•
Visualforce 電子メールテンプレート
また、パッケージに Apex コードを使用するパッケージ開発者は、deprecated アノテーションを使用して、今
後のリリースの管理パッケージでは参照できないメソッド、クラス、例外、列挙、インタフェース、変数を示す
ことができます。管理パッケージのコードをリファクタリングする場合に役立ちます。
ラスが非推奨となっていることを示します。
アイコンは、Apex ク
管理パッケージをインストールした登録ユーザは、Enterprise API コールおよび Partner API コールにデフォルト
のパッケージバージョンを指定できます。パッケージバージョンが API コールで指定されていない場合、API
コールのデフォルトのパッケージバージョンによって代替システム設定が指定されます。多くの API クライアン
トにはパッケージのバージョン情報がないため、デフォルトの設定がこれらのクライアントの既存の動作を保持
します。
デフォルトのパッケージバージョン設定の詳細は、「API コールのデフォルトパッケージバージョンの設定」を
参照してください。
実装のヒント
•
既存の登録ユーザが新しいパッケージをインストールした場合、パッケージ内の各コンポーネントのインス
タンスは 1 つだけですが、コンポーネントは古いバージョンをエミュレートできます。たとえば、登録ユー
Force.com プラットフォーム
•
•
salesforce.com | アプリケーションの配布 Apex のバージョン管理および非推奨 | 87
ザは Apex クラスを含む管理パッケージを使用するとします。公開者が Apex クラスのメソッドを廃止し、新
しいパッケージをリリースする場合でも、新しいバージョンをインストールした後、登録ユーザは Apex クラ
スのインスタンスを 1 つだけ使用できます。ただし、この Apex クラスは、古いバージョンの廃止されたメ
ソッドを参照するコードの以前のバージョンをエミュレートできます。
管理パッケージのバージョンを指定せずに、インストールされた管理パッケージを示す Apex コードまたは
Visualforce マークアップを保存する場合、コードまたはマークアップはデフォルトで最新のインストールバー
ジョンの管理パッケージと関連付けられます。
非管理パッケージには、deprecated キーワードを使用するコードを含めることはできません。
•
識別子が非推奨であるパッケージをリリースした後、deprecated アノテーションを削除して Apex 識別子の
非推奨を取り消すことはできません。
•
登録ユーザ組織のパッケージ詳細ページの [最初にインストールされたバージョン番号] 項目には、登録ユーザ
の組織に最初にインストールされたパッケージのバージョンを示します。登録ユーザは、このバージョンと、
インストールした後続のパッケージバージョンを参照できます。登録ユーザが管理パッケージの問題につい
てレポートする場合、パッケージ開発者は、トラブルシューティングに役立てるよう、この項目にバージョ
ン番号を要求する必要があります。
ベストプラクティス
•
パッケージ開発者は deprecated アノテーションとして指定した項目を参照することができます。
•
Partner WSDL は、強い型付けではありません。これにより、複数の組織と連携を行いたいパートナーに、よ
り柔軟な方法を提供します。パッケージバージョンが API コールで指定されていない場合、API コールのデ
フォルトのパッケージバージョンによって代替システム設定が指定されます。Partner API コールのパッケー
ジ処理は、デフォルト値 (指定なし) がインストール済みパッケージに選択されている場合、最新バージョンの
インストールパッケージによって定義されます。つまり、パッケージがアップグレードし、その変更がすぐ
に統合に影響を与える場合、Apex トリガなどパッケージコンポーネントの処理が異なる場合があります。パッ
ケージバージョンの後続のインストールによって、既存の統合に影響のないよう、登録ユーザは、クライア
ントアプリケーションから、すべての Partner API コールのインストールパッケージの特定バージョンを選択
する必要があります。
別のパッケージを参照するパッケージの開発を行うパートナーは、必ず Partner API コールの基本パッケージ
のバージョン情報を提供する必要があります。これにより、拡張パッケージは、基本パッケージで非推奨と
なっているコンポーネントの影響を受けません。
•
Apex のバージョニングと非推奨の詳細は、『Force.com Apex Code Developer's Guide』の「管理パッケージの Apex
の開発」を参照してください。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | アプリケーションの配布 Apex のバージョン管理および非推奨 | 88
アプリケーションの配布 Apexのバージョン管理および非推奨
API コールのデフォルトパッケージバージョンの設定
使用可能なエディション: Enterprise Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
必要なユーザ権限
API コールのデフォルトパッケージバージョンを設定 「アプリケーションのカスタマイズ」
する
パッケージバージョンは、パッケージでアップロードされる一連のコンポーネントです。2.1 のように、
majorNumber.minorNumber, という形式のバージョン番号で示されます。公開者は、パッケージバージョンを使
用して、パッケージを使用する既存の顧客統合を分割することなく後続のパッケージバージョンをリリースする
ことにより、管理パッケージのコンポーネントを発展させることができます。
パッケージバージョンが API コールで指定されていない場合、API コールのデフォルトのパッケージバージョン
によって代替システム設定が指定されます。多くの API クライアントにはパッケージのバージョン情報がないた
め、デフォルトの設定がこれらのクライアントの既存の動作を保持します。
Enterprise API コールおよび Partner API コールにデフォルトのパッケージバージョンを指定できます。Enterprise
WSDL は、Salesforce 組織と統合したい顧客向けです。非常に強い型付けであるため、int や string などオブ
ジェクトや項目の特定のデータ型を指定して呼び出します。Partner WSDL は、カスタムオブジェクトまたはカ
スタム項目に関係なく、複数の Salesforce 組織にわたって機能するように統合したい顧客、パートナー、および
ISV 向けです。あまり強い型付けでないため、特定のデータ型に依存せず、項目名と値、名前-値のペアで呼び出
します。
既存のクライアントの処理を維持するために、Enterprise WSDL を特定のパッケージバージョンと関連付ける必
要があります。Enterprise WSDL または Partner WSDL のいずれかを使用してクライアントアプリケーションか
ら API コールのパッケージバージョンのバインド設定を行うことができます。Enterprise WSDL にもとづく、ク
ライアントアプリケーションから発行される API コールのパッケージバージョン情報は、次のうち、最初に一致
する設定のによって決定されます。
1. PackageVersionHeader SOAP ヘッダー。
2. SOAP エンドポイントには、serverName/services/Soap/c/api_version/ID の形式の URL が指定されて
います。api_version は、16.0 など API のバージョンを示し、Enterprise WSDL は生成された場合、ID は、
パッケージバージョンの選択内容をエンコードします。
3. エンタープライズパッケージバージョンのデフォルト設定です。
Partner WSDL より柔軟で、複数の組織との統合に使用されます。デフォルトのパートナーパッケージバージョ
ンを設定時、パッケージバージョンに [指定なし] オプションを選択すると、最新バージョンのインストールパッ
ケージによって、処理が定義されます。つまり、パッケージがアップグレードし、その変更がすぐに統合に影響
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | アプリケーションの配布 Apex のバージョン管理および非推奨 | 89
を与える場合、Apex トリガなどパッケージコンポーネントの処理が異なる場合があります。パッケージバージョ
ンの後続のインストールによって、既存の統合に影響のないよう、登録ユーザは、クライアントアプリケーショ
ンから、すべての Partner API コールのインストールパッケージの特定バージョンを選択する必要があります。
Partner API コールのパッケージバージョン情報は、次のうち、最初に一致する設定によって決定します。
1. PackageVersionHeader SOAP ヘッダー。
2. Visualforce ページからの API コールは、Visualforce ページのパッケージバージョン設定を使用します。
3. パートナーパッケージバージョンのデフォルト設定です。
API コールのデフォルトパッケージバージョンを設定する手順は、次のとおりです。
1. [設定] ➤ [開発] ➤ [API] をクリックします。
2. [エンタープライズパッケージバージョンを設定] または [パートナーパッケージバージョンを設定] をクリッ
クします。これらのリンクは、組織に管理パッケージを少なくとも 1 つインストールしている場合にのみ使
用できます。
3. インストールした管理パッケージの [パッケージバージョン] を選択します。選択するパッケージバージョンが
わからない場合、デフォルトの選択内容に従います。
4. [保存] をクリックします。
メモ: 組織に新しいバージョンのパッケージをインストールしても、現在のデフォルト設定に影響はあり
ません。
管理パッケージによる Enterprise WSDL の生成
使用可能なエディション: Enterprise Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
必要なユーザ権限
WSDL をダウンロードする
「アプリケーションのカスタマイズ」
Enterprise WSDL をダウンロードし、管理パッケージを組織にインストールする場合、生成された WSDL に追
加するインストールパッケージのバージョンを選択するという、追加のステップを実行する必要があります。
Enterprise WSDL は非常に強い型付けであるため、コールは int や string など特定のデータ型のオブジェクト
や項目を含みます。
パッケージバージョンは、パッケージでアップロードされる一連のコンポーネントです。2.1 のように、
majorNumber.minorNumber, という形式のバージョン番号で示されます。公開者は、パッケージバージョンを使
用して、パッケージを使用する既存の連携に影響を与えることなく後続のパッケージバージョンをリリースする
ことにより、管理パッケージのコンポーネントを発展させることができます。 後続バージョンのパッケージをイ
ンストールしても API クライアントが引き続き特定の、かつ既知の動作ができるように、登録ユーザはインス
トールする管理パッケージのパッケージバージョンを選択できます。各パッケージバージョンでは、オブジェク
トや項目の構成にバリエーションがあるため、強い型付けをされた WSDL を生成する場合、特定のバージョン
を選択する必要があります。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Force.com Platform ドキュメントの機能強化 | 90
管理パッケージをインストールする場合に Enterprise WSDL をダウンロードする手順は、次のとおりです。
1. [設定] ➤ [開発] ➤ [API] をクリックします。
2. [Enterprise WSDL の生成] をクリックします。
3. インストールした管理パッケージの [パッケージバージョン] を選択します。選択するパッケージバージョンが
わからない場合、デフォルトの選択内容 (最新パッケージバージョン) に従います。
4. [作成] をクリックします。
5. ブラウザの [ファイル] メニューを選択し、WSDL をコンピュータに保存します。
6. コンピュータで、WSDL ドキュメントのローカルコピーを開発環境にインポートします。
生成された Enterprise WSDL については、次の点に注意してください。
•
それぞれの管理パッケージバージョンの選択内容は、WSDL の最上部にあるコメントに記載されています。
•
生成された WSDL には、選択されたバージョンのインストールパッケージで使用できるものなど、組織内の
オブジェクトや項目が含まれています。項目またはオブジェクトが今後のパッケージバージョンに追加され
る場合、API 統合のオブジェクトまたは項目と連動するよう、そのパッケージバージョンで Enterprise WSDL
を生成する必要があります。
•
WSDL の終わりの SOAP エンドポイントには、serverName/services/Soap/c/api_version/ID の形式の
URL が指定されています。api_version は、16.0 など API のバージョンを示し、Salesforce と通信する場合、
ID は、パッケージバージョンの選択内容をエンコードします。
WSDL をダウンロードせずに、[設定] ➤ [開発] ➤ [API] の [パッケージバージョン設定] セクションで Enterprise
WSDL のデフォルトのパッケージバージョンを選択することもできます。パッケージバージョンが API コール
で指定されていない場合、API コールのデフォルトのパッケージバージョンによって代替システム設定が指定さ
れます。多くの API クライアントにはパッケージのバージョン情報がないため、デフォルトの設定がこれらのク
ライアントの既存の動作を保持します。
Force.com Platform ドキュメントの機能強化
Summer '09 のすべての新機能の更新のほか、Force.com Platform ドキュメントスイートには、複数の新しいガイ
ドおよび既存のガイドに対する大幅な更新が含まれています。すべての Force.com プラットフォームドキュメン
トを使用するには、Developer Force Documentation ページにアクセスしてください。
新しいガイドとヒント集
次のガイドとヒント集が新しくなりました。
パッケージ開発用のクイックリファレンス
このリファレンスガイドでは、次についての参照テーブルなど、パッケージ化されるアプリケーションを
設計および構築する場合に Force.com 開発者が必要な情報について説明しています。
•
•
•
•
パッケージ化可能なすべてのコンポーネントおよび処理
管理パッケージのコンポーネントの属性処理
各 Salesforce エディションのサポート機能
各 Salesforce エディションの機能制限
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | Force.com Platform ドキュメントの機能強化 | 91
このガイドでは、『AppExchange Packaging Guide』を補足し、パッケージのアップロード、使用状況の管理、
アップグレードの管理に関する情報など、完全なパッケージのライフサイクルについて説明しています。
Force.com IDE を使用したローカライズ
トランスレーションワークベンチを使用する場合よりもより効率的に、多くのカスタムラベルを翻訳する
のに Force.com IDE をどのように使用するかについて、詳細に説明しています。このガイドは、翻訳ラベル
をアプリケーションに使用したいグローバル組織の管理者や Force.com 開発者を対象としています。
ブラウザのサポートおよび設定
このヒント集では、最適なパフォーマンスを目的とした Microsoft Internet Explorer 6.0 および 7.0、および
Mozilla Firefox 3.0 設定方法について説明しています。すべての Salesforce ユーザを対象としています。
Force.com プラットフォーム用語集
この包括的な用語集には、Force.com プラットフォームに関連するすべての用語の定義が記載されています。
Force.com の概念についてもっと理解したいと考えている Force.com プラットフォームのユーザを対象とし
ています。
ガイドの更新
次のガイドは、大幅に更新されています。
セキュリティ実装ガイド
このガイドでは、Force.com プラットフォームのデータアプリケーションのセキュリティに関する包括的な
概要を記載しています。プロファイル、項目レベルのセキュリティ、組織の共有デフォルト、ロール、お
よび共有ルールによるデータの保護および共有について説明しています。また、Apex 開発者および Visualforce
開発者が、クロスサイトスクリプト、クロスサイトリクエストフォージェリ、SOQL インジェクションな
ど、一般的なセキュリティ攻撃を回避するためのセキュリティのヒントに関する章も含まれています。
Visualforce Developer's Guide
このガイドは、Visualforce コンポーネントやコントローラを使用した、ユーザの新しいアプリケーションイ
ンタフェースを作成する方法について説明しています。Summer '09 では、コンポーネントリファレンスの
すべての標準コンポーネントについての堅実な例、また Visualforce 電子メールテンプレートの定義、複数
の Visualforce ページでマークアップを再利用する方法、べストプラクティス、Visualforce Mobile についての
情報が記載されています。
Force.com Apex Code Developer's Guide
このガイドには、Apex プログラム言語のすべての要素のリファレンスを記載しています。Summer '09 で
は、このガイドのリファレンスセクションは、アルファベット順ではなく、機能ごとに、すべての標準ク
ラスを記載するよう構成されています。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | その他の Force.com プラットフォームの機能強化 | 92
その他の Force.com プラットフォームの機能強化
カスタムラベル制限数の増加
使用可能なエディション: Developer Edition、Professional Edition、Enterprise Edition、および Unlimited Edition
Summer '09 では、組織で利用できるカスタムラベルの数が 1,000 から 5,000 に増加しました。カスタム表示ラベ
ルを使用するには、[設定] ➤ [作成] ➤ [カスタム表示ラベル] をクリックします。
数式のエンコード関数
使用可能なエディション: すべてのエディション
Summer '09 では、カスタムボタンやカスタムリンク、Visualforce ページ、および Sコントロールの、$Request グ
ローバル差し込み項目で取得された差し込み項目値や URL パラメータなど、制御しないデータの挿入を安全に
する、4 つの新しいエンコード機能を導入しています。エンコード機能は、HTML、JavaScript、および URL で
予約されている、または安全でない文字を置換またはエスケープします。これにより、挿入データを有効にし、
Web アプリケーションのセキュリティ脆弱性となるクロスサイトスクリプティング (XSS) に対して保護します。
HTMLENCODE
新しい HTMLENCODE 関数は、大なり記号 (>) などの HTML で予約されている文字を、&gt; などの
HTML エンティティ文字に置き換え、HTML で使用するテキスト文字列や差し込み項目値をエンコードし
ます。
JSENCODE
新しい JSENCODE 関数は、バックスラッシュ (\) のようなエスケープ文字を、アポストロフィー (') のよう
な安全でない JavaScript 文字の前に挿入して、JavaScript で使用するテキスト文字列や差し込み項目値をエン
コードします。
JSINHTMLENCODE
新しい JSINHTMLENCODE 関数は、エスケープ文字を、安全でない JavaScript 文字の前に挿入し、HTML
で予約されている文字を HTML エンティティ文字に置き換えて、HTML タグ内の JavaScript で使用するテ
キスト文字列や差し込み項目値をエンコードします。
URLENCODE
新しい URLENCODE 関数は、空白などの URL では不正な文字を RFC 3986, Uniform Resource Identifier (URI):
Generic Syntax で定義されているようにこうした文字を表すコードに置き換え、URL で使用するテキスト文
字列や差し込み項目をエンコードします。たとえば、感嘆符は %21 に置き換えられます。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | その他の Force.com プラットフォームの機能強化 | 93
Salesforce でサポートされる新しい言語
使用可能なエディション: すべてのエディション
メキシコスペイン語 (es_MX) およびルーマニア語 (ro) を、Salesforce のエンドユーザ言語として使用できるよう
になりました。
次のような手順で、個人の言語設定を更新できます。
1. [設定] ➤ [私の個人情報] ➤ [個人情報] をクリックします。
2. [編集] をクリックします。
3. [言語] ドロップダウンリストから言語を選択します。
4. [保存] をクリックします。
Force.com プラットフォーム プロファイルの機能強化
使用可能なエディション: Enterprise Edition および Unlimited Edition
Summer '09 では、次のようなプロファイル権限が Salesforce Platform、Salesforce Platform One、Salesforce Platform
Light、Force.com - One App ライセンスに追加され、使用できるようになりました。これらの管理機能により、
組織で変更を行うのに必要な時間を短縮することができ、ユーザは組織内の特定の機能をより制御できるように
なります。
管理権限
•
•
•
•
•
•
•
•
•
「HTML テンプレートの編集」
「ダッシュボードの管理」
「レターヘッドの管理」
「公開ドキュメントの管理」
「公開リストビューの管理」
「公開レポートの管理」
「公開テンプレートの管理」
「翻訳の管理」 (トランスレーションワークベンチが組織で使用できる場合にのみ使用可)
「所有権の移行」
一般的なユーザ権限
「暗号化されたデータの参照」(組織でカスタム暗号化項目を使用する場合にのみ使用可)
標準オブジェクトの権限
•
•
ドキュメントに対する「すべて編集」
ドキュメントに対する「すべて参照」
Salesforce Platform ライセンスおよび Salesforce Platform One ライセンスのみの場合
•
•
取引先および取引先責任者に対する「すべて編集」
取引先および取引先責任者に対する「すべて参照」
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | その他の Force.com プラットフォームの機能強化 | 94
これらの権限はデフォルトで無効になっており、標準プロファイルでは使用できませんが、カスタムプロファイ
ルで利用できます。
組織で購入している有効なユーザライセンスのリストを参照するには、[設定] ➤ [組織プロファイル] ➤ [組織情
報] をクリックします。プロファイルを表示および管理するには、[設定] ➤ [ユーザの管理] ➤ [プロファイル] を
クリックします。
プロファイルの機能強化
使用可能なエディション: Enterprise Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
ログイン IP アドレスおよびログイン時間をカスタムプロファイルにコピー
Summer '09 では、カスタムプロファイルを作成すると、ログイン時間や IP アドレスの範囲に関する情報
が、既存のプロファイルから新しいプロファイルにコピーされます。
カスタムプロファイルを作成する手順は次のとおりです。
1. [設定] ➤ [ユーザの管理] ➤ [プロファイル] をクリックします。
2. ユーザプロファイルページで [新規] をクリックします。
3. [プロファイルのコピー] ページでコピーする既存のプロファイルを選択し、新しいプロファイル名を指
定して、[保存] をクリックします。
4. 必要に応じて [編集] をクリックし、プロファイルを変更します。
設定変更監査のプロファイルトラッキングの機能強化
Summer '09 では、プロファイルに対する変更が設定変更監査履歴により詳細なレベルで記録され、プロファ
イル名および説明、ユーザ権限、オブジェクト権限、レコードタイプの割り当て、項目レベルセキュリ
ティ、ページレイアウト、カスタムアプリケーション設定、タブ設定、そしてデスクトップ統合クライア
ントなどに対する変更の詳細について記載されます。たとえば、権限がプロファイルで有効になっている
場合、監査履歴には、プロファイル、変更された権限、有効か無効化、誰が変更を行ったか、いつ変更が
行われたかについて記録されます。
メモ: Apex クラスアクセスおよび Visualforce ページアクセスへの変更に関する詳細は、設定変更検
査履歴には記録されません。
設定監査の履歴を参照するには、[設定] ➤ [セキュリティのコントロール] ➤ [設定変更監査の参照] をクリッ
クします。
ヒント: 組織の 6 か月間の監査履歴を定期的にダウンロードする場合、特定のプロファイルに対する
変更を検索するようカスタムフィルタが設定されている場合があります。[アクション] 列の検索基
準が「変更されたプロファイル [プロファイル名]」である場合、フィルタが「次と等しい」ではなく
「次で始まる」となっていることを確認してください。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | その他の Force.com プラットフォームの機能強化 | 95
1,000 以上のロールおよびテリトリー階層—使用できないリストビュー
使用可能なエディション: Professional Edition、Enterprise Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
Summer '09 では、階層のロールまたはテリトリー数が 1,000 以上の場合、[リストビューに表示] オプションは使
用できません。代わりに、[ツリービューに表示] および [リスト形式で並べ替え表示] を選択できます。ページに
表示されるデータ数が制限されます。これらのオプションを選択すると、組織内のロール数または階層数が多い
場合でも、ページをすばやく読み込むことができます。
組織のロールを表示するには、[設定] ➤ [ユーザの管理] ➤ [ロール] をクリックし、ドロップダウンリストから表
示オプションを選択します。
組織のテリトリー (有効な場合) を表示するには、[設定] ➤ [テリトリーの管理] ➤ [階層] をクリックし、ドロッ
プダウンリストから表示オプションを選択します。
Sコントロールと Visualforce
Visualforce ページは次世代の Sコントロールと考えられます。パフォーマンスの向上や記述の簡略化のため、Sコ
ントロールではなく、Visualforce ページを使用してください。
警告: Sコントロールは、Visualforce ページに置き換えられました。2010 年以降のいずれかの時期に、新
しい Sコントロールを作成し、配布する機能が廃止されます。既存 Sコントロールに影響はありません。
次のテーブルは、Visualforce ページと Sコントロールとの相違点について説明しています。
Visualforce ページ
Sコントロール
必要な技術的スキル
HTML、XML
HTML、JavaScript、AJAX Toolkit
言語スタイル
タグマークアップ
手続き型コード
ページの上書きモデル
タグを使用した標準コンポーネント ページ全体の HTML および
およびカスタムコンポーネントのア JavaScript の記述
センブル
標準 Salesforce コンポーネントライ はい
ブラリ
いいえ
組み込みプラットフォーム動作への はい (標準コントローラを使用)
アクセス
いいえ
データバインド
はい
いいえ
開発者は入力コンポーネント (テキ
ストボックスなど) と特定の項目 (取
引先名) とを連結できます。ユーザ
はその入力コンポーネントに値を保
存する場合、データベースにも保存
されます。
開発者は、入力コンポーネントを特
定の項目に連結することはできませ
ん。かわりに、API を使用する
JavaScript コードを記述して、ユーザ
指定の項目値でデータベースを更新
する必要があります。
はい
いいえ、手動で Salesforce スタイル
シートに投入する必要があります。
スタイルシートの継承
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | その他の Force.com プラットフォームの機能強化 | 96
Visualforce ページ
一意性など、項目メタデータの重視 はい (デフォルト)
ユーザが一意性または必須性の項目
属性に違反するレコードを保存しよ
うとする場合、エラーメッセージが
自動的に表示され、ユーザは再試行
することができます。
Sコントロール
はい (describe API コールを使用し
て JavaScript にコード化する場合)
ユーザが一意性または必須性の項目
属性に違反するレコードを保存しよ
うとする場合、Sコントロール開発
者がこれらの属性をチェックした
コードを記述した場合にのみ、エ
ラーメッセージが表示されます。
Apex との統合
直接 (カスタムコントローラに連結) 間接 (API を使用して Apex
webService メソッドを使用)
パフォーマンス
マークアップがプラットフォーム上 API へのすべてのコールはサーバと
で実行されるため、すぐに反応しま 往復する必要があるため、すぐに反
す。
応しません。開発者がパフォーマン
スを調整することにより、負荷が変
化します。
ページコンテナ
ネイティブ
iFrame 内
検索の機能強化
使用可能なエディション: すべてのエディション
検索結果の順序
返されるレコードのほか、特定の環境での検索によって返される結果の順序について変更点があります。
以前は、結果の関連性スコアが同じ場合、作成日が最も古いレコードが最初に返されました。Summer '09
の場合、レコードが最後に索引を付けられた日付が検索に使用され、最近索引を付けられたレコードが最
初に返されます。この変更は、大規模な数のレコードを持つオブジェクトタイプに対するクエリーで、大
量の結果を返すような検索に影響を与えます。ユーザは、結果の順序が変化している時があることに気が
付く可能性があります。また、最近追加または更新されたレコードが検索結果に表示される確率が高くな
ります。
日本語、中国語、韓国語に最適化された検索
日本語、中国語、および韓国語のコンテンツの検索に、新しい組織の環境設定が追加されました。この機
能を有効にすると、再度バー検索により、これらの言語に最適化された結果が返されます。コンテンツお
よび検索をその他の言語で使用することが多い場合は、このオプションをオフにしてください。
[設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [検索] で管理できます。
ユーザルックアップに最近表示されたユーザレコードを使用
この機能を有効にすると、ユーザの自動入力ルックアップおよび空欄のルックアップから返されたレコー
ドのリストが最近表示されたユーザレコードから取得されます。
[設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [検索] で管理できます。
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | その他の Force.com プラットフォームの機能強化 | 97
Security Assertion Markup Language (SAML) 2.0 のサポート
Summer '09 では、シングルサインオン向けに Security Assertion Markup Language (SAML) 2.0 がサポートされてい
ます。
組織に SAML を設定すると、[SAML 検証] ページを使用して、アイデンティティプロバイダが送信した SAML
レスポンスを検証できます。SAML レスポンスを検証する手順は、次のとおりです。
1. [設定] ➤ [セキュリティコントロール] ➤ [シングルサインオン設定] をクリックし、SAML 向けに Salesforce
を設定し、[SAML アサーションバリデータ] をクリックします。
2. テキストボックスに SAML レスポンスを入力して、[検証] をクリックします。テキストまたは base64 エン
コードレスポンスのいずれかを使用します。
パスワードリセット時に必要なセキュリティ上の質問
初めてログインする場合、または Summer '09 より前に登録したユーザが始めてパスワードを変更する場合、セ
キュリティ上の質問を選択して回答するよう求めるメッセージが表示されます。パスワードをリセットする場
合、この質問に正確に答える必要があります。
パスワードリセットが拒否された場合にユーザに送信される詳細
組織が IP アドレスを制限するなど、組織のセキュリティ設定により、ユーザが Salesforce にログインできない場
合、範囲外の IP アドレスからログインしようとし、パスワードをリセットすることはできません。Summer '09
では、パスワードをリセットできないポリシーについて記載した電子メールも送信されます。
共有無効関連リスト
使用可能なエディション: Professional Edition、Enterprise Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
[共有設定] ページでオブジェクトを選択した場合、ページには [共有無効] 関連リストが表示され、そのリストに
は、そのオブジェクトの共有設定を無視するプロファイルが表示されます。各プロファイルについて、リストで
は、共有設定を無効にできる権限が指定されます。「すべてのデータを参照」権限および「すべてのデータを更
新」権限は組織のすべてのオブジェクトに対する共有設定を無効にし、「すべて参照」および「すべて更新」の
権限は、指定されたオブジェクトに対する共有設定を無効にします
[共有設定] ページに [共有無効] 関連リストを表示する手順は、次のとおりです。
•
•
[設定] ➤ [セキュリティのコントロール] ➤ [共有設定] をクリックします。
[共有設定を管理する対象] リストからオブジェクトを選択します。
ユーザインターフェースの機能強化
使用可能なエディション: すべてのエディション
レコード詳細ページをすばやく読み込む新しいオプション
Summer '09 では、レコード詳細ページの関連リストを非同期で読み込むことができます。[関連リストの個
別読み込みを有効にする] オプションを表示するには、[設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [ユーザインタフェース]
Force.com プラットフォーム
salesforce.com | その他の Force.com プラットフォームの機能強化 | 98
をクリックします。ユーザインタフェースを変更するには、「アプリケーションのカスタマイズ」権限が
必要です。
プライマリレコードの詳細を最初に、その後関連リストデータを読込むというように、レコード詳細ペー
ジを個別に読込むことができるようにするには、このオプションを選択します。このオプションを有効に
すると、すぐにプライマリレコードの詳細が表示され、関連リストデータが読込まれると、進行状況イン
ジケータが表示されます。個別に読込むと、多くの関連リストを含む組織のレコード詳細ページにおける
パフォーマンスが改善されます。デフォルトでは、このオプションが無効になっています。このオプショ
ンは Visualforce ページ、ユーザページ、セルフサービスポータル、またはレイアウトを制御できないその
他のページには適用されません。
特定のユーザインタフェースオプションの新しいデフォルト値
Summer '09 では、すべての新しい組織で次のユーザインタフェースがデフォルトで選択されています。
•
詳細のフロート表示の有効化
•
インライン編集を有効化
•
拡張リストの有効化
•
ホームページの行動のフロート表示の有効化
•
カレンダービューでのドラッグアンドドロップ編集の有効化
•
ToDo リストのリンクのフロート表示の有効化
以前は、このオプションはデフォルトでは選択されていませんでした。これらのオプションを表示するに
は、[設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [ユーザインタフェース] をクリックします。
メモ: 既存の組織のユーザインタフェース設定は変更されません。
スペルチェッカーの切り替え機能
[設定] ➤ [カスタマイズ] ➤ [ユーザインタフェース] を選択して、アプリケーションで使用するスペルチェッ
カーを有効にしたり無効にしたりできます。スペルチェッカーは、電子メールの送信、行動の作成および
編集、そしてアプリケーション内のその他の場面で使用できます。
ワークフローと承認プロセスの機能強化
使用可能なエディション: Enterprise Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition
ケースコメントワークフローの電子メールアラート
「アプリケーションのカスタマイズ」権限を持つユーザは、コメントがケースに追加された場合に指定さ
れたユーザに自動的に電子メールアラートを送信するワークフロールールを作成できるようになりました。
このようなワークフロールールを作成する手順は、次のとおりです。
1. [設定] ➤ [作成] ➤ [ワークフローと承認申請] ➤ [ワークフロールール] をクリックして、ワークフロー
ルールリストページにアクセスします。
2. ワークフロールールリストページで、[新規ルール] をクリックします。
3. [オブジェクトの選択] ドロップダウンリストから [ケースコメント] を選択します。
Force.com プラットフォーム
4.
5.
6.
7.
8.
salesforce.com | その他の Force.com プラットフォームの機能強化 | 99
[次へ] をクリックします。
ルールの名前を入力します。必要に応じてルールの説明を入力します。
評価条件を選択します。
[条件が一致する] を選択します。
[ケースコメント: 公開 次の文字列と一致する True] と基準を入力します。
9. [保存 & 次へ] をクリックします。
10. [ワークフローアクションの追加] をクリックして、[新規電子メールアラート] を選択します。
11. 電子メールアラートの [説明] および [一意の名前] を入力します。
12. ルールがトリガされると送信される電子メールテンプレートを選択します。
13. 電子メールアラートの受信者を選択し、[追加] をクリックします。
14. オプションで、ルールがトリガされると電子メールアラートが送信される電子メールを最大 5 件まで入
力します。
15. [保存] をクリックします。
ワークフロールールの詳細は、"ワークフロールールの作成" (Salesforce オンラインヘルプ)を参照してくださ
い。
ワークフロー ToDo と電子メール通知の言語の選択
Summer '09 では、作成された ToDo やオプションの電子メール通知に選択される言語は、いくつかの要因
によって異なります。件名が翻訳されている場合、ToDo は割り当て先の言語で作成されます。件名が翻訳
された場合、そして ToDo の [任命先へ通知] がオンの場合、 電子メールが割り当て先の言語で送信されま
す。ただし、説明のみが翻訳されている場合は、ToDo をトリガするユーザの言語で ToDo を作成し、電子
メールを送信します。
ワークフローアクションと承認プロセスに追加される一意の名前
Summer '09 で、[一意の名前] 項目が次のプロセスおよびアクションで使用できるようになりました。
•
•
•
•
•
•
承認プロセス
承認プロセスのステップ
電子メールアラート
項目自動更新
アウトバウンドメッセージ
ToDo
一意の名前は、Force.com API の使用時にコンポーネントを参照するために使用されます。管理パッケージ
では、一意の名前により、パッケージのインストール時に名前が競合することを防ぎます。一意性は、選
択したオブジェクトタイプ内でのみ必要です。キャンペーンと商談など異なるオブジェクトに、同じ種類
のアクション (2 つの電子メールアラートなど)を、同じ一意の名前で設定することができます。[一意の名
前] 項目には、アンダースコアと英数字のみを使用できます。選択したオブジェクト内で一意であること、
最初は文字であること、スペースは使用しない、最後にアンダースコアを使用しない、2 つ続けてアンダー
スコアを使用しないという制約があります。
[一意の名前] 項目を追加したため、Summer '09 リリース以降では、次の項目に一意性が必要なくなりまし
た。
•
承認プロセス、項目更新、アウトバウンドメッセージの [名前] 項目
Force.com プラットフォーム
•
ToDo の [件名] 項目
•
電子メールアラートの [説明] 項目
salesforce.com | その他の Force.com プラットフォームの機能強化 | 100