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CA Endevor® Software Change
Manager
リリース ノート
リリース 16.0.00
このドキュメント(組み込みヘルプ システムおよび電子的に配布される資料を含む、以下「本ドキュメント」)は、
お客様への情報提供のみを目的としたもので、日本 CA 株式会社(以下「CA」)により随時、変更または撤回される
ことがあります。
CA の事前の書面による承諾を受けずに本ドキュメントの全部または一部を複写、譲渡、開示、変更、複本することは
できません。 本ドキュメントは、CA が知的財産権を有する機密情報です。ユーザは本ドキュメントを開示したり、
(i)本ドキュメントが関係する CA ソフトウェアの使用について CA とユーザとの間で別途締結される契約または (ii)
CA とユーザとの間で別途締結される機密保持契約により許可された目的以外に、本ドキュメントを使用することはで
きません。
上記にかかわらず、本ドキュメントで言及されている CA ソフトウェア製品のライセンスを受けたユーザは、社内で
ユーザおよび従業員が使用する場合に限り、当該ソフトウェアに関連する本ドキュメントのコピーを妥当な部数だけ
作成できます。ただし CA のすべての著作権表示およびその説明を当該複製に添付することを条件とします。
本ドキュメントを印刷するまたはコピーを作成する上記の権利は、当該ソフトウェアのライセンスが完全に有効と
なっている期間内に限定されます。 いかなる理由であれ、上記のライセンスが終了した場合には、お客様は本ドキュ
メントの全部または一部と、それらを複製したコピーのすべてを破棄したことを、CA に文書で証明する責任を負いま
す。
準拠法により認められる限り、CA は本ドキュメントを現状有姿のまま提供し、商品性、特定の使用目的に対する適合
性、他者の権利に対して侵害のないことについて、黙示の保証も含めいかなる保証もしません。 また、本ドキュメン
トの使用に起因して、逸失利益、投資損失、業務の中断、営業権の喪失、情報の喪失等、いかなる損害(直接損害か
間接損害かを問いません)が発生しても、CA はお客様または第三者に対し責任を負いません。CA がかかる損害の発
生の可能性について事前に明示に通告されていた場合も同様とします。
本ドキュメントで参照されているすべてのソフトウェア製品の使用には、該当するライセンス契約が適用され、当該
ライセンス契約はこの通知の条件によっていかなる変更も行われません。
本ドキュメントの制作者は CA です。
「制限された権利」のもとでの提供:アメリカ合衆国政府が使用、複製、開示する場合は、FAR Sections 12.212、52.227-14
及び 52.227-19(c)(1)及び(2)、ならびに DFARS Section252.227-7014(b)(3) または、これらの後継の条項に規定される該当
する制限に従うものとします。
Copyright © 2013 CA. All rights reserved. 本書に記載された全ての製品名、サービス名、商号およびロゴは各社のそれぞ
れの商標またはサービスマークです。
CA Technologies 製品リファレンス
このマニュアルが参照している CA Technologies の製品は以下のとおりで
す。
■
CA Chorus™ Software Manager(CA CSM)
■
CA Endevor® Software Change Manager(CA Endevor SCM)
■
CA Endevor® Software Change Manager Quick Edit(CA Endevor Quick Edit)
■
CA Common Services for z/OS (CA Common Services)
■
CA Change Manager Enterprise Workbench(CA CMEW)
CA への連絡先
テクニカル サポートの詳細については、弊社テクニカル サポートの Web
サイト(http://www.ca.com/jp/support/)をご覧ください。
目次
第 1 章: はじめに
7
このリリース ノートの内容 ..................................................................................................................................... 7
製品ページへのアクセス .......................................................................................................................................... 8
新機能と拡張機能の概要 .......................................................................................................................................... 8
ドキュメントの変更点 ............................................................................................................................................ 12
CA Common Services の要件 ..................................................................................................................................... 13
CA CMEW リリース 12.0 の要件 .............................................................................................................................. 13
第 2 章: 拡張機能および新機能
15
ベスト プラクティス実装 ....................................................................................................................................... 16
バージョン 15.1 後に変更されたカスタマイズ テーブル................................................................................... 16
パッケージ配布の拡張機能 .................................................................................................................................... 20
USS パッケージ配布のサポート ...................................................................................................................... 21
エレメント アクション バックアウト ステータスに従ったアウトプットの配布 ................................... 22
Post-Ship スクリプトの実行 ............................................................................................................................. 24
Web サービスの STC プールの拡張機能 ................................................................................................................ 24
STC プーリングを有効にする方法 .................................................................................................................. 25
データ ソース設定の内容を表示する方法 .................................................................................................... 33
STC パラメータを指定して設定ファイルを更新する方法 .......................................................................... 34
get ログイン情報 操作 ............................................................................................................................................. 34
SCL ステートメントのための get ログイン情報 構文................................................................................... 36
get ログイン情報 サービスが機能する仕組み .............................................................................................. 38
タイプ カテゴリの並行アクション処理 ............................................................................................................... 39
CA Endevor Quick Edit での VB レコード長の保持 ................................................................................................. 41
AUTOGEN アクション オプションの拡張機能 ...................................................................................................... 42
システムおよびサブシステム間にまたがる AUTOGEN アクション オプション ...................................... 42
COPYBACK を使用する AUTOGEN ..................................................................................................................... 43
シミュレーション モードの AUTOGEN........................................................................................................... 44
VVLL へのバージョン/レベル形式の標準化 .......................................................................................................... 44
CA Endevor Endevor Eclipse-Based UI の機能拡張................................................................................................... 45
CA Endevor SCM ターゲット シンボル ................................................................................................................... 45
ロング ネーム ファイルのシンボリック変数の部分文字列............................................................................... 46
CA Endevor Integration for the Natural Environment の拡張機能 ........................................................................... 47
目次 5
付録 A: 変更された非プログラム製品コンポーネント
51
バージョン 16.0 で変更された非プログラム製品コンポーネント.................................................................... 51
付録 B: 既知の問題
59
バージョン 16.0.00 の公表済み修正プログラム .................................................................................................. 59
メンテナンス グリッド ........................................................................................................................................... 59
付録 C: アクセシビリティ機能
61
製品の拡張機能 ........................................................................................................................................................ 61
6 リリース ノート
第 1 章: はじめに
CA Endevor Software Change Manager バージョン 15.0 をご利用いただき、誠
にありがとうございます。
このセクションには、以下のトピックが含まれています。
このリリース ノートの内容 (P. 7)
製品ページへのアクセス (P. 8)
新機能と拡張機能の概要 (P. 8)
ドキュメントの変更点 (P. 12)
CA Common Services の要件 (P. 13)
CA CMEW リリース 12.0 の要件 (P. 13)
このリリース ノートの内容
このリリース ノートでは、バージョン 16.0.00 の新機能および拡張機能に
ついて説明します。 また、ドキュメント セットへの変更、製品ページへ
のアクセス方法、CA Common Services および CA CMEW の要件、製品のア
クセシビリティ機能、および公開済みのソリューションについても説明し
ます。
このリリース ノートの発行日以降に発表された更新などの最新の情報に
ついては、製品ページ (P. 8)を参照してください。
第 1 章: はじめに 7
製品ページへのアクセス
製品ページへのアクセス
製品ページから、製品に関する最新情報を参照することができます。
CA Endevor SCM 製品ページを参照する方法
1. 次のリンクをクリックして CA サポートにアクセスします。
http://ca.com/support/
CA サポート ページが表示されます。
2. [Enterprise/Small and Medium Business]をクリックします。
[Support for Business & Partners]ページが開きます。
3. ログインし、ページ左の「Support by Product」をクリックします。
[Support by Product]ページが開きます。
4. [Select a Product Page]フィールドをスクロールし、製品名「CA Endevor
Software Change Manager」をクリックして選択します。
CA Endevor Software Change Manager の製品ページが表示されます。
新機能と拡張機能の概要
以下では、r16.0 の新機能および拡張機能の概要について説明します。 よ
り詳細な説明が後のセクションにある場合にのみ、リンクが提供されてい
ます。
注: 製品内で同様の新機能および拡張機能の概要を表示することができ
ます。 CA Endevor SCM のプライマリ オプション パネルからアクセス可能
な変更パネルを参照してください。
8 リリース ノート
■
カスタマイズ テーブルの変更 (P. 16) - さまざまなカスタマイズ テー
ブルが変更されました。
■
CA Endevor Quick Edit - 以下の拡張機能が CA Endevor Quick Edit に適用
されます。
新機能と拡張機能の概要
–
CA Endevor Quick Edit での VB レコード長の保持 (P. 41) - 可変形式の
ISPF 編集セッションに保持されている末尾のスペースをベース エ
レメントに保存するかどうかを指定できます。
–
CA Endevor Quick Edit Eclipse ベースの UI の拡張機能 (P. 45) - パッ
ケージおよび並行開発機能を除き、Quick Edit パネルで使用できる
製品機能をすべて同様に実行できるように、追加のエレメント ア
クションがサポートされています。
注: CA Endevor Quick Edit オプションを購入されたお客様のみ、
Eclipse ベースの UI をご使用いただけます。
–
ISPF 編集セッション - ISPF 編集セッションでエレメントを作成ま
たは編集する場合、IBM ISPF Edit オプションの HIDE X がサポートさ
れています。
■
ベスト プラクティス実装 (P. 16) - この製品実装方法は、製品を使用す
るためのファイルの割り当ておよびカスタマイズのプロセスをすべて
自動化します。
■
生産性の向上 - 処理パフォーマンスを向上させるため、以下の機能が
拡張されました。
–
AUTOGEN アクション オプションの拡張機能
■
AUTOGEN SPAN オプション (P. 42) — AUTOGEN アクション オプ
ションは、SPAN パラメータを追加するために機能強化されま
した。 AUTOGEN SPAN は、ターゲット コンポーネント エレメ
ントの論理マップの環境およびステージ内にあるさまざまな
システムおよびサブシステムにある using エレメントを自動生
成します。
■
COPYBACK を使用する AUTOGEN (P. 43) — AUTOGEN_SOURCE オ
プションが ENCOPTBL でアクティブになっていて、using エレメ
ントがターゲット ロケーションで見つからない場合、
NOSOURCE 機能の代わりに COPYBACK が使用されます。
■
シミュレーション モードの AUTOGEN (P. 44) — AUTOGEN をア
クティブにして実際にアクションを実行しなくても、AUTOGEN
オプションをバッチのシミュレーション モードで実行して、結
果を確認することができます。
第 1 章: はじめに 9
新機能と拡張機能の概要
–
タイプ カテゴリの並行アクション処理 (P. 39) - グローバル タイプ
シーケンス機能は、並行アクション処理(CAP)が複数のタイプを
同時に実行することを可能にするグループ化機能を提供します。
–
Web サービスの拡張機能
–
■
Web サービスのパフォーマンスの向上 (P. 24) - 処理パフォーマ
ンスは STC プールにより改善されています。このオプションは
データ ソース設定ファイルで有効にできます。
■
Web サービスの Get ログイン情報 サービス (P. 34) - クライアン
ト プログラムは、マスタ制御ファイル、パッケージ ファイル、
またはリポジトリ オブジェクトから情報を抽出する、さまざま
な get ログイン情報 サービスを新たに使用できます。
■
MODHLI 高レベル修飾子およびセキュリティ (P. 32) - 新しいセ
キュリティに関する考慮事項が、Web サービスを使用するクラ
イアント プログラムに影響します。
CA Endevor SCM ターゲット シンボル (P. 45) - 新しいターゲット シ
ンボルは、MOVE または GENERATE プロセッサを使用して行われる
MOVE または TRANSFER アクションのターゲット ロケーションを
指定できます。
パッケージ機能 - 以下の拡張機能がパッケージに適用されます。
–
–
10 リリース ノート
■
パッケージ配布の拡張機能
■
USS パッケージ配布 (P. 21) — USS サポート ファイルのバッチ
管理のサポートが追加されています。
■
Ship Asis 機能 (P. 22) — パッケージのエレメント アクション
バックアウト ステータスに従って、出力およびバックアウト
メンバを配布できます。
■
Post-Ship スクリプトの実行 (P. 24) — リモートの配布先での
パッケージ配布プロセスの完了後、ユーザ作成のジョブ ステッ
プ(スクリプト)をリモートの配布先で条件付きで実行するよ
うに設定することができます。
パッケージの編集 - ISPF 編集セッションでパッケージを編集する
場合、IBM ISPF Edit オプションの HIDE X がサポートされています。
新機能と拡張機能の概要
■
CA Endevor Integration for the Natural Environment (P. 47) - さまざまな
拡張機能により、CA Endevor Integration for the Natural Environment の操
作性およびパフォーマンスが改善されています。
■
ロング ファイル ネームのシンボリック変数の部分文字列 (P. 46) - ロ
ング ファイル ネームにシンボルが使用された場合の部分文字列オプ
ションの処理が変更されました。 この処理の変更により、これらのシ
ンボルについて別の結果を生成する可能性があります。
■
Print Element および Print Member - 以下の拡張機能が Print Element お
よび Print Member アクションに適用されます。 To 節に C1PRTVB
ddname を指定した場合に、Print アクションの出力を 121 バイトより
大きいレコード長にすることができます。 (この変更はバージョン
15.0 PTF として導入されました。) C1PRTVB の詳細については、「SCL
Reference Guide」の「Print Element Syntax」または「Print Member Syntax」
を参照してください。
■
Print Element - Print Element アクションの NOCC オプションが拡張され
ました。 このオプションは、出力の各ページのヘッダの印刷を抑制し
ます。 バージョン 16.0 以降、PRINT ELEMENT MASTER の出力では、出
力の 1 列目のその他の改行文字は空白スペースに置換されます。 また、
複数のエレメントが要求で(名前のマスキングを使用して)コード化
されている場合 、空白行は出力を分離するためにエレメント間に印刷
されます。 このオプションの詳細については、「SCL Reference Guide」
の「Print Element Syntax」を参照してください。
■
CSV ユーティリティの List Destination 機能の抽出データ - データ セッ
トの列見出し DISP、UNIT、VOLSER は HOST DSN DISP と REMOTE DSN DISP、
HOST DSN UNIT と REMOTE DSN UNIT、HOST DSN VOLSER と REMOTE DSN
VOLSER に変更されています。 これらのフィールドの詳細については、
「Utilities Guide」の「Extracted Destination Data」を参照してください。
注: CA Mainframe Software Manager (CA MSM)は CA Chorus™ Software
Manager (CA CSM)に名前が変更されました。 CA Endevor SCM バージョ
ン 16.0 は、CA CSM バージョン 05.1.00 に対して動作が保証されています。
第 1 章: はじめに 11
ドキュメントの変更点
ドキュメントの変更点
このリリースで導入された拡張機能および機能を含むように、ドキュメン
ト セットの内容が更新されました。 各ガイドに対する変更の詳細につい
ては、各ガイドの目次の前にある「マニュアルの変更点」を参照してくだ
さい。
また、マニュアル選択メニューに対して以下の変更が行われました。
■
新たに「シナリオ ガイド」が追加されました。 このガイドには、以下
の新しいシナリオまたは更新されたシナリオが含まれます。 これらの
シナリオは、マニュアル選択メニューの「ナレッジ ベースの記事」セ
クションに個別のドキュメントとしてもリストされています。
–
–
12 リリース ノート
新しいシナリオは以下のとおりです。
■
グローバル タイプ シーケンスを有効にする方法
■
Web サービスを有効にする方法
■
AUTOGEN による "Using" エレメントの自動生成方法
■
ベスト プラクティス実装を実行する方法
更新されたシナリオは以下のとおりです。
■
並行アクション処理を有効化および保護する方法
■
パッケージ配布を設定する方法
■
Eclipse ベースの UI のヘルプ(HTML および PDF 形式)へのリンクを追
加しました。
■
「マニュアルの変更点」(Readme)へのリンクを追加しました。 この
Readme に、このリリースのガイドに対して行なわれた、実質的な変更
がすべて記載されています。 この Readme では、現在のリリースの各
ガイドの目次の前にある「マニュアルの変更点」に記載されている変
更をまとめています。
■
「API Guide」および「Exits Guide」へのアクセスが制限されています。
Support.ca.com にログインし、PDF 形式のこれらのガイドを表示または
ダウンロードする必要があります。 マニュアル選択メニューおよびそ
れ以外の内容は、一般に公開されています。
CA Common Services の要件
CA Common Services の要件
CA Endevor SCM の Eclipse-Based UI および Web サービス コンポーネントを
使用するには、CA Common Services コンポーネントの Common
Communications Interface (CAICCI)がメインフレームにインストールされ
ていて、実行中である必要があります。
また、以下の CA Common Services PTF が CA Endevor SCM バージョン 16.0 に
必要です。
■
CA Common Services バージョン 14.0 を使用している場合は、以下の
PTF が適用されていることを確認します。
–
RO50139
–
RO56246
–
RO57125
–
RO59782
–
RO47492。 この PTF は、VSAM Extended Addressability (VSAM EA)
を CA L-Serv と一緒に使用する場合のみ必要です。
注: この PTF は、CA Endevor SCM リリース 15.1 にも必要です。
VSAM EA の CA L-Serv のサポートの詳細については、CA Endevor
SCM リリース 15.1 の「リリース ノート」を参照してください。
■
CA Common Services リリース 14.1 を使用している場合は、以下の PTF
が適用されていることを確認します。
–
RO52401
–
RO53583
–
RO55947
–
RO57149
–
RO59727
CA CMEW リリース 12.0 の要件
CA CMEW リリース 12.0 には、efix 130227 が必要です。 この efix は、CA
CMEW をインストールしている場合にのみ必要です。
第 1 章: はじめに 13
第 2 章: 拡張機能および新機能
このセクションには、以下のトピックが含まれています。
ベスト プラクティス実装 (P. 16)
バージョン 15.1 後に変更されたカスタマイズ テーブル (P. 16)
パッケージ配布の拡張機能 (P. 20)
Web サービスの STC プールの拡張機能 (P. 24)
get ログイン情報 操作 (P. 34)
タイプ カテゴリの並行アクション処理 (P. 39)
CA Endevor Quick Edit での VB レコード長の保持 (P. 41)
AUTOGEN アクション オプションの拡張機能 (P. 42)
VVLL へのバージョン/レベル形式の標準化 (P. 44)
CA Endevor Endevor Eclipse-Based UI の機能拡張 (P. 45)
CA Endevor SCM ターゲット シンボル (P. 45)
ロング ネーム ファイルのシンボリック変数の部分文字列 (P. 46)
CA Endevor Integration for the Natural Environment の拡張機能 (P. 47)
第 2 章: 拡張機能および新機能 15
ベスト プラクティス実装
ベスト プラクティス実装
この機能の目的は、CA Endevor SCM をすぐに使用できるようにすることで
す。 この製品実装方法は、製品を使用するためのファイルの割り当てお
よびカスタマイズのプロセスをすべて自動化します。 この実装は、アク
ティブなソフトウェア開発のベスト プラクティス ライフサイクルを定義
します。 このプロセスを完了すると、ソース コードのロードおよび製品
の使用を開始できます。
このツールキットは、CA Endevor SCM のライフ サイクル マップおよびい
くつかのサンプル アプリケーションを簡単に作成できるという点で、既
存の CA Endevor SCM の迅速な実装機能よりも優れています。 事前のいく
つかのセットアップおよび実行により、標準のライフ サイクル マップ、
必要なインベントリ ロケーション、事前定義済みのタイプ定義、プロセッ
サ グループ、プロセッサ、およびすべての CA Endevor SCM 構成テーブル
が、ソフトウェア変更管理のベスト プラクティスに基づいて作成されま
す。
注: ベスト プラクティス実装の詳細については、「シナリオ ガイド」の「ベ
スト プラクティス実装」の章を参照してください。 これと同じ内容が、
「ベスト プラクティス実装を実行する方法」というシナリオにも記載さ
れています。これには、マニュアル選択メニューの「ナレッジ ベースの
記事」セクションからアクセスできます。
バージョン 15.1 後に変更されたカスタマイズ テーブル
以下の表では、リリース 15.1 後に変更されたカスタマイズ テーブルにつ
いて説明します。また、バージョン 16.0 で導入された変更も含みます。
カスタマイズ
テーブル
追加時
期
オプション
記述
BC1TNEQU
V16.0
WARN=YES
ベスト プラクティス実装ツールキットで
は、[WARN]パラメータのデフォルト設定
が[NO]から[YES]に変更されています。
C1DEFLTS
V16.0
DESTCFGMBR
このパラメータは、Post-Ship スクリプト機能
に追加されており、PARMLIB の配布先設定メ
ンバを指定することができます。
16 リリース ノート
バージョン 15.1 後に変更されたカスタマイズ テーブル
カスタマイズ
テーブル
追加時
期
オプション
記述
C1DEFLTS
V16.0
MAIN Section
以下のパラメータに提供されていたデフォ
ルト値は、ベスト プラクティス実装ツール
キットによって提案される値と連携させる
ために変更されています。
ACMROOT
ACMXREF
APRVFLG
ASCM
BATCHID
EDITELM
LIBENV
LIBRPGM
MIXEDFMT
PKGSEC
PROC
SOFETCH
SPAWNCNT
SPAWNMAX
SYMBOLTBL
SYNC@CHK
SYNC@MSV
TYPESEQMBR
VIOUNIT
WRKUNIT
C1DEFLTS
V16.0
ENVRNMNT
提供されているデフォルトの環境の数およ
び環境パラメータのデフォルト値は、ベスト
プラクティス実装ツールキットによって提
案される値と連携させるために変更されて
います。
第 2 章: 拡張機能および新機能 17
バージョン 15.1 後に変更されたカスタマイズ テーブル
カスタマイズ
テーブル
追加時
期
オプション
記述
C1DEFLTS
V16.0
MODHLI
このパラメータは、Eclipse-Based UI、CA
CMEW、またはユーザ作成のクライアント プ
ログラムなどの Web サービスから API にア
クセスするクライアント プログラムにも使
用されます。
MODHLI 値がコード化されている場合、Web
サービスを使用するすべてのクライアント
プログラムのセキュリティが影響を受けま
す。 すべてのユーザ ID に、MODHLI 高レベ
ル修飾子(HLQ)が設定されているすべての
データ セットへのアクセス権を付与する必
要があります。 この要件は、RACF、CA Top
Secret、または CA ACF2 を含む、すべてのセ
キュリティ製品でのアクセスに適用されま
す。 MODLHI 値がコード化されていない場
合、セキュリティは影響を受けません。これ
は、一時データ セット名が、標準の一時デー
タ セット HLQ で作成されているためです。
サイトで RACF PROTECTALL が有効な RACF を
使用していて、Web サービスを使用する場
合は、MODHLI 値をコード化する必要があり
ます。
詳細については、「MODHLI 高レベル修飾子
およびセキュリティ (P. 32)」を参照してくだ
さい。
V16.0
ENCOPTBL
V15.1
ALLOW_NON_PKG_ACTIO 2 つの追加オプションがこのパラメータに
PTF
NS
追加され、ADD および UPDATE アクションを
RO51902
パッケージの外部で行えるようになりまし
た。
18 リリース ノート
CALLAPF=NO
このパラメータは以前のリリースで追加さ
れおり、ユーザ EXIT を APF 許可として呼び
出すことができます。 V16.0 での変更は、デ
フォルト値[NO]でパラメータを指定する
ことだけです。
C1UEXITS
バージョン 15.1 後に変更されたカスタマイズ テーブル
カスタマイズ
テーブル
追加時
期
オプション
記述
ENCOPTBL
V16.0
AUTOGEN_SOURCE=ON
このパラメータでは、AUTOGEN オプション
の結果として生成される場合に、エレメント
が NOSOURCE オプションの代わりに
COPYBACK オプションを使用するように指定
できます。
ENCOPTBL
V16.0
SHIP_OUTPUTS_ASIS=ON
このオプションの設定では、パッケージの配
布のバックアウト ステータスに基づいて、
パッケージ配布でメンバ/ファイル出力を使
用することができます。 つまり、エレメン
トまたはパッケージ全体がバックアウトさ
れている場合、結果の出力が配布されます。
ENCOPTBL
V15.0
EINE_ACTIVE
PTF
RO59361
V15.1
PTF
RO59988
CA Endevor Integration for the Natural
Environment がサイトで使用されている場
合、このパラメータのコメントを解除して有
効にする必要があります。
ENDICNFG
V16.0
AUTOGEN_SPAN=NONE,
QE_AUTOGEN_SPAN=NO
NE
新しい AUTOGEN SPAN 機能の初期デフォル
ト ISPF 値を設定します。
ENDICNFG
V16.0
DELETE_AFTER_TRANSFER 以下のパラメータに提供されていたデフォ
INTERCEPT_ISPF_RETURN ルト値は、ベスト プラクティス実装ツール
SHARABLE_PACKAGE
キットによって提案される値と連携させる
ために変更されています。
DELETE_AFTER_TRANSFER=N
INTERCEPT_ISPF_RETURN=Y
SHARABLE_PACKAGE=Y
ENDICNFG
V16.0
DISPLAY_PROC_GROUP
この使用されなくなったフィールドは削除
されました。DISPLAY PROC GRP NAME フィー
ルドは、以前のリリースでエレメントの表示
パネルから削除されました。
ENDICNFG
V16.0
PRESERVE_VB
このパラメータは CA Endevor Quick Edit にの
み有効です。 この値で、可変形式の ISPF 編
集セッションに保持されている末尾のス
ペースをベース エレメントに保存するかど
うかを指定します。 デフォルト値は Y です。
第 2 章: 拡張機能および新機能 19
パッケージ配布の拡張機能
カスタマイズ
テーブル
追加時
期
ESYMBOLS
V16.0
オプション
記述
複数のサンプル サイト シンボリックが、ベ
スト プラクティス実装ツールキットによっ
て提案される値と連携させるために変更さ
れています。
パッケージ配布の拡張機能
この製品リリースでは、パッケージ配布機能に以下の拡張機能が導入され
ています。
■
USS パッケージ配布 (P. 21) — USS サポート ファイルのバッチ管理の
サポートが追加されています。
■
Ship Asis 機能 (P. 22) — パッケージのエレメント アクション バックア
ウト ステータスに従って、出力およびバックアウト メンバを配布でき
ます。
■
Post-Ship スクリプトの実行 (P. 24) — リモートの配布先でのパッケー
ジ配布プロセスの完了後、ユーザ作成のジョブ ステップ(スクリプト)
をリモートの配布先で条件付きで実行するように設定することができ
ます。
注: パッケージ配布機能の詳細については、「シナリオ ガイド」の「パッ
ケージ配布機能」の章を参照してください。 これと同じ内容が、「パッ
ケージ配布を設定する方法」というシナリオにも記載されています。これ
には、マニュアル選択メニューの「ナレッジ ベースの記事」セクション
からアクセスできます。
20 リリース ノート
パッケージ配布の拡張機能
USS パッケージ配布のサポート
バッチ管理を使用して、UNIX システム サービス(USS)サポート ファイ
ル用のパッケージ配布先およびマッピング ルールを定義できるようにな
りました。 以前は、これらの操作は前景でのみ実行することができまし
た。 以下の SCL ステートメントが、USS ファイルをサポートするために更
新されています。
■
Define Shipment Destination Syntax — USS Host Path Name Prefix 句およ
び USS Remote Name Prefix 句を追加するために更新されています。こ
れにより、バッチ管理を使用して、USS サポート ファイルの配布先を
定義することができます。
■
Define Shipment USS Mapping Rule Syntax — バッチ管理を使用して、
USS サポート ファイルのマッピング ルールを定義できるようにする
ために追加されています。
■
Delete Shipment Destination Syntax — 配布先が削除された場合に、USS
マッピング ルールも削除されるように更新されています。
■
Delete Shipment USS Mapping Rule Syntax — USS マッピング ルールを
削除できるようにするために追加されています。
■
Build SCL Shipment Destination — 配布先用に作成された SCL が USS
マッピング ルールをサポートするように更新されています。
また、API リスト配布先および CSV ユーティリティ リスト配布先の出力に
は、新しい USS フィールドが追加されています。 これらの変更の詳細に
ついては、「SCL Guide」および「API Guide 」を参照してください。
第 2 章: 拡張機能および新機能 21
パッケージ配布の拡張機能
エレメント アクション バックアウト ステータスに従ったアウトプットの配布
パッケージ配布機能の Ship ASIS 拡張機能を使用して、パッケージのバック
アウト ステータスに従って、出力およびバックアウト メンバ(および HFS
ファイル、または両方)を配布できます。 これは、Ship ASIS が有効でパッ
ケージの一部または全部がバックアウトされている場合、パッケージ配布
アクションに以下の影響があることを意味します。
■
■
出力の配布は、以下のように実行されます。
–
バックアウトされていないエレメントのパッケージ出力を配布し
ます。
–
バックアウトされているエレメントのパッケージ前出力を配布し
ます。
バックアウトの配布は、以下のように実行されます。
–
バックアウトされていないエレメントのパッケージ前出力を配布
します。
–
バックアウトされているエレメントのパッケージ出力を配布しま
す。
Ship ASIS が有効でない場合、パッケージが実行された時点からの出力は、
パッケージのバックアウト ステータスにかかわらず配布されます。
22 リリース ノート
パッケージ配布の拡張機能
Ship ASIS 機能が有効で、パッケージの一部または全部がバックアウトされ
ている場合は、ユーザは配布先サイトへの配布が同期するように注意する
必要があります。 この機能が有効な場合、パッケージのバックアウトお
よびバックイン アクション(エレメント アクションのバックアウトおよ
びバックインを含む)の実行時に、パッケージ ログにメッセージが記録
されます。 これらのメッセージには、このバックアウトまたはバックイ
ン アクションの前にパッケージが配布されたすべての配布先がリストさ
れます。これらのメッセージは、バックアウトまたはバックイン アクショ
ンがパッケージ出力を変更したため、パッケージの再配布が必要になる可
能性があることをユーザに警告します。 注意メッセージの例を以下に示
します。
PKMR632C PACKAGE WAS PREVIOUSLY SHIPPED TO THE FOLLOWING DESTINATION(S) PRIOR TO
[BACK-OUT| BACK-IN]
PKMR633C
JDLSHIP 19DEC12
PKMR633C
JDOSHIP 19DEC12
理由:
このパッケージは、バックアウトまたはバックイン機能が実行される前に配布されました。 各配布先に配
布されたパッケージのそれぞれの日時に対して 1 つのメッセージが表示されるため、複数の PKMR633C
メッセージが表示されます。
処置:
バックアウト機能がパッケージ出力を変更している場合は、パッケージの再配布が必要になります。
Ship ASIS 機能を有効にするには、管理者は以下のように ENCOPTBL を編集
し、テーブルをコンパイルしてリンクする必要があります。
■
ENCOPTBL で Ship ASIS 機能を有効にするには、オプションの隣の列の
アスタリスクを削除します。
SHIP_OUTPUTS_ASIS=ON
■
このオプションの警告メッセージは PKMR632 と PKMR633 です。 メッ
セージを発行できるようにするには、ENCOPTBL の以下のエントリの隣
の列にあるアスタリスクを削除します。 メッセージの重大度レベルを
C(注意)または W(警告)に設定します。
ENHOPT MSGSEVERITY_PKMR632=
第 2 章: 拡張機能および新機能 23
Web サービスの STC プールの拡張機能
Post-Ship スクリプトの実行
Post-Ship スクリプト機能は、パッケージ配布プロセスの完了前または完了
後に、リモートの配布先でスクリプトと呼ばれるカスタム ジョブ ステッ
プの条件付きの実行を有効にします。 スクリプト ファイルは通常のプロ
セッサ実行によって作成され、マッピング ルールによって「(SCRIPT-FILES)」
として識別されます。 カスタム スクリプト ジョブ ステップは、サイトの
要件に基づき、管理者が配布 JCL モデルを編集して作成します。 また、右
側にスクロールすると、新しいスクリプトの実行ステータスが返され、配
布ステータス ビューに表示されます。 スクリプトは、特定の機能(CICS
NEW COPY や DB2 BIND など)を実行できます。
Web サービスの STC プールの拡張機能
このリリースでは、Web サービス コンポーネントに以下の STC プールの
拡張機能が導入されています。
■
STC プール — STC プールは、API への Web サービス コールの処理パ
フォーマンスを向上させます。 STC のプールはデータ ソースに対して
保持されます。プール内の使用可能な STC は、受信 Web サービス コー
ルを実行するために再利用できます。データ ソース設定ファイル内の
新しいパラメータにより、STC プーリングが有効になります。
■
表示可能な設定ファイル — 特定の設定の内容を確認するために、新し
い getConfiguration サービスを使用できます。この操作は、管理者が確
認可能な読み取り専用の XML ファイルを返します。
注: Web サービス コンポーネントの詳細については、「シナリオ ガイド」
の「Web サービス」の章を参照してください。 これと同じ内容が、「Web
サービスを有効にする方法」というシナリオにも記載されています。これ
には、マニュアル選択メニューの「ナレッジ ベースの記事」セクション
からアクセスできます。
24 リリース ノート
Web サービスの STC プールの拡張機能
STC プーリングを有効にする方法
STC プーリングを有効にするには、PoolMaxSize を 0 より大きな値に設定す
る必要があります。これによって STC が有効のままになるため、Web サー
ビスが 追加の STC を生成しなくても複数の要求を渡せるようになります。
Web サービスの起動時に webapps/endevor ディレクトリにあるすべての
設定ファイル(.cfg)が取得、解析、およびメモリへロードされると際に、
プーリングに使用する制御情報を初期化するために PoolMaxSize の値が使
用されます。 PooInitSize に 0 より大きい値が設定されている場合、その数
の STC が起動時に生成されます。デフォルトでは、Tomcat を起動したユー
ザ ID とパスワード NOTREQED が STC を生成するために使用されます。
注: .cfg ファイルが解析の検証に失敗すると、メモリにロードされず、使
用できなくなります。
注: CA Endevor SCM の Web サービス要求はすべて、アクションの実行時に
要求者の ID に切り替えられます。
バージョン 16 で提供される設定ファイルには STC プール パラメータが含
まれ、デフォルト値が設定されています。 提供される値は、ほとんどの
インストールに使用できます。 CA Endevor SCM 管理者は、サイト カスタ
マイズに適切であれば、特定のパフォーマンスまたはサイズの要件に対処
するために値を変更できます。 提供されている値に変更を加える前に、
パラメータがどのように処理に影響するか理解しているか確認するか、CA
サポートにご相談ください。
Web サービスがアクティブな場合、パラメータ値は変更できます。 最新
の値は、STC プールの動作に影響を及ぼします。 動的な設定では、リソー
スはオンデマンドでサイズ変更できます。 動的な設定の詳細については、
「データ ソースの動的な設定方法」を参照してください。
注: enws.xsd schema ファイル(USS の ¥endevor フォルダにある)で、デフォ
ルト値および最大値も指定できます。Web サービス サーバは、このスキー
マを使用して、setConfiguration() 操作によって渡されるファイルを検証し
ません。 STC プール パラメータが含まれないバージョン 15.0 または リ
リース 15.1 の設定ファイルを使用している場合、バージョン 16 適用さ後
の Web サービスの最初のスタートアップ中に、不足しているパラメータ
がデフォルト値で追加されます。 設定ファイルの設定方法については、
「STC プーリングを有効にする方法」を参照してください。
第 2 章: 拡張機能および新機能 25
Web サービスの STC プールの拡張機能
V16 データ ソース設定ファイル テンプレート
配布されるデータ ソース設定ファイル(.cfg)には、ENDEVOR.cfg という
名前が付けられています。このファイルはテンプレートであり、ASCII コー
ドで記述されています。 このファイルを使用するには、サイトに合わせ
て編集および名前を変更する必要があります。 テンプレートのコピー内
の XML 属性の値をコード化し、<mount-point>/ESCM/tpv/tomcat/webapps/
ディレクトリに保存します。 テンプレートの内容を以下に示します。
<?xml version="1.0"?>
<DataSource xmlns="http://scm.ca.com/endevor/CFG"
xmlns:cfg="http://scm.ca.endevor"
Name="ENDEVOR"
Status="Available"
Message="Welcome to ENDEVOR"
Description="Endevor demo">
<STC HostName="CCIHOST"
JobName="CCISTC"
ProgramName="BC1PAPI0"
Comments="ENDEVOR STC"
PoolInitSize="0"
PoolIncrSize="1"
PoolMaxSize="0"
PoolreapTime="180">
UnusedTimeout=”600”
AgeTimeout=”1200”>
<wsParameters Lang="EN"
TimeZone="GMT-6.0"
CodePage="cp1040"
Encoding="cp1040"
CharacterSet="ISO8859-1"
LFSEncoding="ISO8859-1"
ContentType="Text"
Trace="1"
Traced="USERID"/>
</STC>
</DataSource
26 リリース ノート
Web サービスの STC プールの拡張機能
PoolInitSize
STC プール内の初期(永続)STC の数を指定します。 永続 STC は、
Web サービスの開始時または更新時に作成されます。 プール内の
STC はそれぞれ、別のクライアントからメインフレーム上の CA
Endevor SCM に API リクエストを転送できます。1 つの Web サービ
ス コールは、API の実行中に STC の所有権を取得します。永続プー
ル内の STC がすべて開始した後、PoolIncrSize パラメータによって
指定された数によって制限される追加の STC を開始できます。 パ
フォーマンスの向上については、増分プールから開始する STC 数が
過剰になるのを回避するために、オプションの方法として、
PoolInitSize の値を設定します。
有効な値は 0 から 20 です。
デフォルト: 5
PoolIncrSize
STC の不足が検出された場合に、永続プールに加えて、プール メン
テナンス スレッドが作成できる増分 STC の数を指定します。
PoolInitSize を 0 に設定すると、すべての STC 接続が増分プールから
割り当てられます。 ワークロードの減尐後、スレッドは増分プー
ルから余分な STC 接続を解放します。
有効な値は 0 から 5 です。
デフォルト: 2
PoolMaxSize
プール内の有効な永続 STC および増分 STC の最大数を指定します。
STC プール メンテナンス スレッドは、プール内の STC をこの数ま
で維持します。STC が最大数まですべて使用された場合、受信 Web
サービス コールは拒否されます。 このパラメータの値は操作中に
増加できません。
有効な値は 0 から 40 です。
デフォルト: 20
第 2 章: 拡張機能および新機能 27
Web サービスの STC プールの拡張機能
PoolreapTime
STC プール メンテナンス モニタリング スレッドの実行間隔を秒単
位で指定します。 たとえば、この値が 180(デフォルト)に設定
されると、モニタ スレッドは 180 秒間隔で実行されます。
PoolreapTime 値を設定する場合、以下の条件を考慮してください。
■
この値は、Unused Timeout および Aged Timeout 設定の正確性に
影響します。 間隔が小さいほど、設定はより正確になります。
この値を Unused Timeout および Aged Timeout パラメータに対
して設定された値より小さな値に設定します。スレッドの実行
時に、スレッドは Unused Timeout で指定された時間より長い間
使用されないままだった STC を解放し、PoolInitSize で指定され
た接続数に到達するまで、解放された各 STC を新しい STC に置
換します。 モニタ スレッドは、Aged Timeout パラメータに対
して指定された時間値より長い間アクティブなままな接続も
解放します。
■
この値はパフォーマンスにも影響します。間隔が小さくなるこ
とは、STC モニタリング スレッドの実行頻度が増し、パフォー
マンスが低下することを意味します。
■
プール メンテナンス スレッドを無効にするには、PoolreapTime
を「0」に設定することをお勧めします。 この場合、Unused
Timeout および Aged Timeout は無視されます。 あるいは、
Unused Timeout と Aged Timeout の両方を「0」に設定して、プー
ル メンテナンスを無効にすることもできます。この場合、プー
ル メンテナンス スレッドは実行されますが、ゼロ以外のタイ
ムアウトによってタイムアウトする物理接続のみが破棄され
ます。
有効な値は、秒単位で 0 から 600 です。
デフォルト: 180
Connection Timeout
モニタ スレッドがリクエストをキャンセルする前に、STC スタート
アップ リクエストがどれくらいの時間待機できるか指定します。
この値によって、STC の割り当てを無期限に待機するのを回避し、
通信エラーが繰り返し発生する場合は、STC を保留ステータスに設
定します。 そのような場合は、setConfiguration() 操作による設定の
リフレッシュによって、保留ステータスをリセットします。
有効な値は、秒単位で 0 から 120 です。
デフォルト: 30
28 リリース ノート
Web サービスの STC プールの拡張機能
Unused Timeout
モニタ スレッドが接続を破棄する前に、STC 接続がどれくらいの時
間アイドル状態にあるかを指定します。 このタイムアウトの正確
性およびパフォーマンスは、PoolreapTime 値による影響を受けます。
パフォーマンスを最適にするには、Unused Timeout 値を
PoolreapTime 値より高く設定します。たとえば、Unused Timeout 値
が 120 に設定され、STC モニタリング スレッドが PoolreapTime 60
で有効な場合、未使用の STC はシャット ダウン前に最大 60 秒間ア
クティブなままになります。
有効な値は、秒単位で 0 から 1200 です。
デフォルト: 600
Aged Timeout
モニタ スレッドが接続を破棄する前に、STC 接続がどれくらいの時
間アイドル状態にあるかを指定します。 このタイムアウトの正確
性およびパフォーマンスは、PoolreapTime 値による影響を受けます。
パフォーマンスを最適にするには、Aged Timeout 値を PoolreapTime
値より高く設定します。 たとえば、Aged Timeout 値が 1200 に設定
され、PoolreapTime 値が 60 の場合、シャットダウンされる前に、
STC は最大 1140 秒(19 分)間存在します。
Aged Timeout を 0 に設定すると、シャットダウンが他のパラメータ
値を基準にしていない限り、STC は無期限にプール内に留まります。
有効な値は、秒単位で 0 から 1200 です。
デフォルト: 1200
ConnectionMaxWS
STC が受信可能な Web サービス コールの最大数を指定します。
コールの数がこの数を超えた後、モニタ スレッドはコールをこの
STC にルーティングするのを停止し、次のリクエストをプール内の
別の STC にルーティングするか、追加の STC を開始します。 この
パラメータは、JES 出力のサイズ、競合の可能性、その他の z/OS 環
境の問題などの潜在的な問題を防止します。
有効な値は、秒単位で 0 から 1000 です。
デフォルト: 100
第 2 章: 拡張機能および新機能 29
Web サービスの STC プールの拡張機能
ConnectionMaxKBytes
STC が処理できるキロバイトの最大数を指定します。これによって、
1 つの STC によって実行されるすべての Web サービス コールに
よって交換可能なデータ量が制限されます。 データ量の合計がこ
の値を超えた後、モニタ スレッドはこの STC へのリクエストの
ルーティングを停止します。 代わりに、リクエストはプール内の
別の STC にルーティングされるか、必要に応じて、追加の STC が開
始されます。このパラメータは、JES 出力のサイズ、競合の可能性、
その他の z/OS 環境の問題などの潜在的な問題を防止します。
有効な値は、KB 単位で 0 から 100,000 です。
デフォルト: 1000
ResponseTimeout
CA Endevor SCM からの応答の待機が中断されるまでの間隔を秒単
位で指定します。 この値は、通信レイヤ(CAICCI)で定義される
ReceiveTimeout 値との関係で設定されます。 この間隔に到達する
と、Web サービス クライアントは API が保留中であることを明示
的に通知されます。 有効であるためには、この値は CAICCI 値より
小さな値にする必要があります。 長期間実行されるジョブが Web
サービスからサブミットされる場合、CAICCI 設定に対する高い値が
予期されます。長期間実行されるジョブは中断されず、その STC 接
続はキャンセルされません。
有効な値は、秒単位で 0 から 600 です。
デフォルト: 180
KeepAlive
通信レイヤからの接続タイムアウトの発生を回避するために、モ
ニタ スレッドによって永続プールからの使用可能な STC を再アク
ティブ化するために使用される時間間隔を指定します。 KeepAlive
パラメータによって SCL が CA Endevor SCM にサブミットされて、
通信またはバックエンド レイヤで時間値を更新します。 スレッド
は、バックエンドの応答性を識別し、通信エラーをすべて処理し
ます。 失敗の種類に応じて、スレッドは STC を解放し、新しいイ
ンスタンスに置換します。 モニタリング スレッドは、コピーをリ
フレッシュする前に、受信 Web サービス コールの数、または STC
当たりのデータ転送の合計ボリュームのしきい値を確認します。
有効な値は、秒単位で 0 から 600 です。
デフォルト: 180
30 リリース ノート
Web サービスの STC プールの拡張機能
STC プールの管理方法
Tomcat の内部(監視)スレッドが、STC プールを管理します。PoolreapTime
パラメータは、監視スレッドが実行される間隔(たとえば、60 秒ごと)
を設定します。 監視スレッドは、実行されるたびにプール内の STC のス
テータスを確認します。
STC プールは、CA Endevor SCM API を実行するバックエンド z/OS 領域への
STC 接続のグループです。 以下の STC パラメータによって、プール サイズ
が決定されます。
■
PoolinitSize - STC プール内の永続 STC の数を指定します。 永続 STC は、
Web サービスの開始時に作成されます。永続 STC がすべて使用中の場
合、増分 STC を作成できます。
■
PoolIncrSize - STC の不足が検出された場合に、初期プールに加えて監視
スレッドが作成できる増分 STC の数を指定します。 PoolInitSize を 0 に
設定すると、すべての STC 接続が増分プールから割り当てられます。
新しいワークロードを予想するために、監視スレッドは追加の STC 接
続を作成します。 PoolIncrSize パラメータは、スレッドが作成できる追
加の接続の数を指定します。 ワークロードの減尐後、スレッドは増分
プールから余分な STC 接続を解放します。
■
PoolMaxSize - プール内の有効な永続 STC および増分 STC の最大数を指
定します。
第 2 章: 拡張機能および新機能 31
Web サービスの STC プールの拡張機能
MODHLI 高レベル修飾子およびセキュリティ
C1DEFLTS テーブルの MODHLI パラメータは、Eclipse-Based UI、CA CMEW、
またはユーザ作成のクライアント プログラムなどの Web サービスから
API にアクセスするクライアント プログラムのセキュリティに影響を与
えます。 このパラメータは、Web サービス クライアントにとって以下の
意味を持ちます。
■
すべてのユーザ ID に、MODHLI 高レベル修飾子(HLQ)が設定されて
いるすべてのデータ セットへのアクセス権を付与する必要がありま
す。 この要件は、RACF、CA Top Secret、または CA ACF2 を含む、すべ
てのセキュリティ製品でのアクセスに適用されます。
この要件の理由は以下のとおりです。 クライアント プログラムが API
にアクセスする場合、ユーザ ID が STC プールを生成するために CAICCI
に送信されます。Web サービスへのリクエストを発行するユーザ ID に
はこれらのデータ セットへの読み取り/書き込みアクセスが必要です。
これを有効にするために、MODHLI パラメータは以下の形式でデータ
セット名を作成します。
modhli.Dyyddd.Thhmmss.STCnnnnn.ddname
modhli
この値は C1DEFLTS テーブル内の MODHLI パラメータで指定されて
います。
Dyyddd
ユリウス日。
注: サイト セキュリティ パッケージによって、一時データ セット
が IBM の命名基準に従うことが必要な場合、D の代わりに SYS が使
用され、ノード名は SYSyyddd になります。
Thhmmss
時間、分、および秒単位の時間。
STCnnnnn
プレフィックスとして STC が付いているジョブ ID。
ddname
API に関連する 9 つのファイル(APIMSGS、C1MSGS1 など)のいず
れかの一意の修飾子。
32 リリース ノート
Web サービスの STC プールの拡張機能
■
MODLHI 値がコード化されていない場合、セキュリティは影響を受け
ません。これは、一時データ セット名が、オペレーティング システム
によって、SYSyyddd.Thhmmss.RA000.jobname.nnnnnn の形式で標準の一
時データ セット HLQ で作成されているためです。
■
サイトで RACF PROTECTALL が有効な RACF を使用している場合は、
MODHLI の値を指定する必要があります。RACF PROTECTALL オプション
がアクティブになっている RACF で、Eclipse-Based UI、CA CMEW、また
はその他のクライアント プログラムを使用している場合、MODHLI が
定義されていないと、セキュリティ違反が発行されます。 これは、
Web サービスに必要な一時ファイルを割り当てるために使用された
ID が、ファイルを開くために使用された ID とは異なっているために発
生します。 具体的には、データ セットは、STC プールを生成するため
の CA Common Services Common Communications Interface (CAICCI)リ
クエストで提供されているユーザ ID のコンテキストで割り当てられ
ます。 オープンおよび書き込みリクエストは、Web サービスからリク
エストを発行しているクライアント プログラムにサインオンした
ユーザ ID のコンテキストで発行されます。
データ ソース設定の内容を表示する方法
以下のいずれかの方法を使用して、データ ソース設定ファイルの内容を
表示できます。
■
getConfiguration サービスでは、Web サービスが有効な場合に、データ
ソース設定ファイルのパラメータを要求できます。 このサービスは、
設定のメモリ イメージ内の設定パラメータを示す XML ドキュメント
を返します。 XML ドキュメントの内容にかかわらず、常に以下の方法
を使用してディスク イメージを表示できます。
■
ディスク イメージを表示するには、Web サービスをホストしている
z/OS USS 環境の /endevor フォルダ内の設定ファイルを開きます。
第 2 章: 拡張機能および新機能 33
get ログイン情報 操作
STC パラメータを指定して設定ファイルを更新する方法
STC プール パラメータを設定ファイルに追加するには、以下のいずれかの
方法を使用します。
バージョン 16.0 の設定ファイルを更新する方法
新しい設定ファイルで STC プーリングを有効にするには、以下の手順に従
います。
1. STC プーリング パラメータがすでに含まれている cfg テンプレートを
編集して、設定ファイルを作成します。 このテンプレートには、さま
ざまなパラメータのデフォルト値が設定されています。 サイトに合わ
せて、STC プール パラメータおよびその他のパラメータのデフォルト
値を変更します。 設定ファイルの作成の詳細については、「インス
トール ガイド」の「設定ファイルの更新方法」を参照してください。
2. USS の Endevor¥ フォルダ内の Tomcat にファイルを追加します。
STC プール パラメータでバージョン 15.0 または 15.1 の設定ファイルを更新する
方法
バージョン 15.0 または 15.1 の設定ファイルを更新して STC プール パラ
メータを追加するには、以下の手順に従います。
1. バージョン 15.0 または 15.1 で提供されているテンプレートを使用し
て作成済みの cfg ファイルに STC プーリング パラメータを追加します。
必要に応じてデフォルトを編集します。
2. USS の Endevor¥ フォルダ内の Tomcat にファイルを追加します。
get ログイン情報 操作
Web サービスは、情報をオブジェクトの形式で抽出するさまざまな get ロ
グイン情報 サービスをサポートしています。 情報は、マスタ制御ファイ
ル、パッケージ ファイル、またはリポジトリ オブジェクトから取得でき
ます。get ログイン情報 サービスは、CSV LIST 要求をベースとしています。
SOAP のネイティブの機能を使用して、送信するオブジェクトを作成し、
返された CSV 出力をデコードします。
34 リリース ノート
get ログイン情報 操作
get ログイン情報 サービスは、submitSCL サービスと同様に設計されてい
ます。 各 get ログイン情報 サービスは、特定のタイプの情報を取得しま
す。 サービス名の ログイン情報 の部分は、サービスで取得できる情報の
タイプを示します。 各 get ログイン情報 サービスには、要求した情報を
抽出するよう適切にコード化した対応する SCL ステートメントが必要で
す。各 get ログイン情報 サービスは、SCL ステートメントで指定された CSV
(カンマ区切り値)ユーティリティによって抽出された情報で設計された
オブジェクトを返します。 抽出された情報は XML 形式に変換され、クラ
イアントに返されます。
オブジェクト指向プログラミングの観点から、get ログイン情報 サービス
は Object[] で指定された配列を返します、 この配列の各エントリには、取
得したオブジェクトが 1 つ含まれます。また、オブジェクトには要求され
た情報が含まれます。
各 get ログイン情報 サービスで返されるプロパティ名については、WSDL
ファイルを参照してください。 List ステートメントおよび対応して返され
るプロパティ名と値の詳細については、「Utilities Guide」の「Using the
Comma Separated Values Utility」の章を参照してください。ログイン情報 は
CSV 表現から作成されます。それらのプロパティは、CSV レイアウトでマッ
プされます。プロパティ名は、WSDL ファイルで記述されているように CSV
の列に 1 つずつ対応します。
返されるプロパティ名および値は、CSV ユーティリティによって返される
ものと同じです。 ただし、オブジェクト(CSV 要求の出力ではなく)の場
合は、プロパティが文字列、整数、または日付として入力されます。WSDL
は、各プロパティのタイプを定義します。日付およびタイムスタンプは、
z/OS のタイム ゾーンを使用してコード化された CA Endevor SCM のスタン
プの外部表現です。
注: Web サービス コンポーネントの詳細については、「シナリオ ガイド」
の「Web サービス」の章を参照してください。 これと同じ内容が、「Web
サービスを有効にする方法」というシナリオにも記載されています。これ
には、マニュアル選択メニューの「ナレッジ ベースの記事」セクション
からアクセスできます。
注: Web サービス コンポーネントの詳細については、「シナリオ ガイド」
のシナリオ ベースのナレッジ ドキュメント「Web サービスを有効にする
方法」を参照してください。
第 2 章: 拡張機能および新機能 35
get ログイン情報 操作
SCL ステートメントのための get ログイン情報 構文
各 get ログイン情報 サービスには、特定のタイプの SCL ステートメントが
必要です。これらの SCL ステートメントは CSV ユーティリティで使用され
るものと同じです。サービス要求に正しくない SCL ステートメントまたは
get ログイン情報 に対応しない SCL ステートメントが含まれていると、要
求は拒否されます。 各サービスに使用できるオプションの詳細について
は、「Utilities Guide」の「Comma Separated Values」の章で、対応する List
ステートメントの構文を参照してください。たとえば、getElementBasic 操
作のための SCL ステートメントでコード化できるすべてのオプションの
節およびパラメータについては、「Utilities Guide」の「List Element Function」
を参照してください。
重要: SCL ステートメントが終了する期間の前に、SCL 構文に 1 つ以上の空
白スペースが必要です。
以下の get ログイン情報 サービスがサポートされています。 最低限必要
な SCL 構文を各操作の次に示します。
getApproverGroup
LISt APProver GROup approver-group-name
getApproverGroupJunction
LISt APProve GROut JUNction FROm options
getConfiguration
LISt CONFIguration
getConfigurations
LISt CONFigurations
getDataSet
LISt DSName FROm options
getDestination
LISt DEStination destination-id
getElementBasic
LISt ELEment element-name FROm options DATa BASic
getElementDetail
LISt ELEment element-name FROm options DATa ALL
36 リリース ノート
get ログイン情報 操作
getElementSummary
LISt ELEment element-name FROm options DATa SUMmary
getEnvironment
LISt ENVironment environment-name
getPackage
LISt PACkage package-id
getPackageActionSummary
LISt PACkage ACTion FROm PACkage package-id
getPackageApproverGroup
LISt PACkage APProver GROup FROm PACkage package-id
getPackageSCL
LISt PACkage SCL FROm PACkage package-id
getPackageShip
LISt PACkage SHIp FROm PACkage package-id
getProcessorGroup
LISt PROcessor GROup processor-group-name
getSystem
LISt SYStem system-name
getSubSystem
LISt SUBsystem subsystem-name
getStage
LISt STAge stage-id
getType
LISt TYPe type-name
第 2 章: 拡張機能および新機能 37
get ログイン情報 操作
get ログイン情報 サービスが機能する仕組み
Web サービスでは、情報の配列を抽出するさまざまな get ログイン情報
サービスをサポートしています。情報は、SCL ステートメントの List によっ
て抽出された CSV の行のオブジェクト指向プログラミング オブジェクト
表現として返されます。 この配列を取得するには、スタブ(WSDL から生
成)およびランタイム(AXIS2/Java)を呼び出す Java クライアント プログ
ラムを作成する必要があります。
get ログイン情報 サービスのプログラムのロジックおよびコーディング
スタイルは、submitSCL() サービスに似ています。 このプログラムには以
下の機能が含まれます。
38 リリース ノート
■
loginProperties オブジェクトおよび SCL オブジェクトの初期化、一時的
な情報の入力
■
名前による Web サービスの呼び出し
■
特定のオブジェクトの配列および API レポートを含む添付ファイルと
して結果を取得
タイプ カテゴリの並行アクション処理
例: getType サービス用の Java クライアント プログラム
以下に、getType サービスの Java プログラムの例を示します。
タイプ カテゴリの並行アクション処理
並行アクション処理(CAP)機能は、同時に複数のタイプを処理できるよ
うになりました。 この拡張機能により、CAP の処理速度が向上します。管
理者は、グローバル タイプ シーケンス メンバ内でこの機能を有効にしま
す。 タイプ シーケンス メンバ内のタイプ レコードの順序は、タイプ処理
の順序を表します。 新規オプションの Category 句がタイプ レコードに追
加されている場合、CAP は同じカテゴリのタイプを同時に処理できます。
第 2 章: 拡張機能および新機能 39
タイプ カテゴリの並行アクション処理
この拡張機能を有効にするには、管理者は新しいタイプ シーケンス メン
バを作成するか、または既存のメンバを編集して新しいグループ化カテゴ
リを含める必要があります。 オプションの Category 句を含む、タイプ レ
コードの構文を以下に示します。
TYPe ‘Type-name’ [SYStem ‘system-name’] [CATegory ‘category-value’]
DESCription ‘Sample Type Description’.
CATEGORY category-value
(オプション)タイプ グループに、1 ~ 8 文字の英数字で名前を指定
します。 単一引用符でカテゴリ値を囲むのは必須です。 並行アクショ
ン処理(CAP)のディスパッチ中に、カテゴリが指定されている場合、
そのカテゴリ値が前のリクエストと比較されます。 カテゴリ値が一致
する場合、アクションは、前のリクエストと同時にディスパッチされ
処理されます。
カテゴリ値は、リクエスト チェーンを構築または並べ替える方法に影
響せず、また通常の処理順序にも影響しません。 このパラメータは、
両方のリクエストが同じカテゴリ グループに存在する場合、シーケン
スの前のタイプが終了する前に、シーケンスの次のタイプが処理を開
始できるようにします。 CATEGORY 句を省略すると、タイプは、引き
続き順番に処理されます。
値は大文字に変換されます。 CAP が有効でない場合、CATEGORY 句は
効果がありません。
注: CAP が有効である場合に限り、タイプ グループ化機能が処理に影
響します。これは、グローバル タイプ シーケンス自体には効果があり
ません。 グローバル タイプ シーケンスのみでは、単にタイプ シーケ
ンスで定義されたタイプ処理順が使用され、アクションの同時処理は
実行されません。
注: Description キーワードは DESCRIPTION として入力できます。 以前は、
DESC としてのみ入力できました。
注: タイプ カテゴリの詳細については、「シナリオ ガイド」の「グローバ
ル タイプ シーケンス」の章で、「並行アクション処理に対するグローバ
ル タイプ シーケンスの影響」および「タイプ シーケンス ファイルのタイ
プ レコード構文」を参照してください。 これと同じ内容が、「グローバ
ル タイプ シーケンスを有効にする方法」というシナリオにも記載されて
います。これには、マニュアル選択メニューの「ナレッジ ベースの記事」
セクションからアクセスできます。
40 リリース ノート
CA Endevor Quick Edit での VB レコード長の保持
注: 並行アクション処理の詳細については、「シナリオ ガイド」の「並行
アクション処理」の章を参照してください。 これと同じ内容が、「並行
アクション処理を有効化および保護する方法」というシナリオにも記載さ
れています。これには、マニュアル選択メニューの「ナレッジ ベースの
記事」セクションからアクセスできます。
CA Endevor Quick Edit での VB レコード長の保持
VB レコード長の保存オプションが、CA Endevor Quick Edit オプションパネ
ルに追加されています。 このオプションを使用すると、データが ISPF 編
集セッションで保存されるときに、ISPF エディタが可変長ファイル内のレ
コードのレコード長を保持するかどうかを指定できます。
エレメント RECFM パラメータがタイプ定義に追加されています。 このパ
ラメータでは、一時 CA Endevor Quick Edit ISPF 編集データ セットのレコー
ド長形式が固定、可変、または未定義かを指定します。 前景では、ELE
RECFM フィールドを使用して、タイプ定義パネル上でパラメータ値を指定
できます。 バッチでは、SCL ステートメントの Define Type で ELEMENT
RECFM IS 句を使用できます。
現在のタイプ定義は、エレメント RECFM パラメータの値を未定義に更新
します。 この値は必要に応じて更新できます。
注: VB レコード長の保存オプションの詳細については、「CA Endevor Quick
Edit Option Guide」の「ISPF Edit Session Save, End, and Cancel Commands」、
「Create an Element」、「Edit an Element」、「CA Endevor Quick Edit Option
Panel Features」を参照してください。タイプ定義用の ELE RECFM パラメー
タの詳細については、「管理ガイド」の「Element Options」、および「CA
Endevor Quick Edit Option Guide」の「Element Record Format」を参照してく
ださい。
第 2 章: 拡張機能および新機能 41
AUTOGEN アクション オプションの拡張機能
AUTOGEN アクション オプションの拡張機能
この製品リリースでは、AUTOGEN アクション オプション機能に以下の拡
張機能が導入されています。
■
AUTOGEN SPAN オプション (P. 42) — AUTOGEN アクション オプション
は、SPAN パラメータを追加するために機能強化されました。AUTOGEN
SPAN は、ターゲット コンポーネント エレメントの論理マップの環境
およびステージ内にあるさまざまなシステムおよびサブシステムにあ
る using エレメントを自動生成します。
■
COPYBACK を使用する AUTOGEN (P. 43) — AUTOGEN_SOURCE オプショ
ンが ENCOPTBL でアクティブになっていて、using エレメントがター
ゲット ロケーションで見つからない場合、NOSOURCE 機能の代わりに
COPYBACK が使用されます。
■
シミュレーション モードの AUTOGEN (P. 44) — AUTOGEN をアクティ
ブにして実際にアクションを実行しなくても、AUTOGEN オプションを
バッチのシミュレーション モードで実行して、結果を確認することが
できます。
注: AUTOGEN アクション オプションの詳細については、「シナリオ ガイ
ド」の「AUTOGEN アクション オプション」の章を参照してください。 こ
れと同じ内容が、「AUTOGEN による "Using" エレメントの自動生成方法」
というシナリオにも記載されています。これには、マニュアル選択メ
ニューの「ナレッジ ベースの記事」セクションからアクセスできます。
システムおよびサブシステム間にまたがる AUTOGEN アクション オプション
AUTOGEN 機能は、システム間およびサブシステム間のサポートを含める
ために機能強化されました。 以前は、コンポーネントと同じ論理マップ
内にある using エレメントのみが生成されていました。 この機能強化によ
り、コンポーネントと同じマップ内にはないシステムおよびサブシステム
にある using エレメントが生成時に処理対象となります。 すべての using
エレメントの検索と生成のタスクを自動化することで、ユーザの時間と工
数を節約できます。
注: using エレメントは、ADD、UPDATE、または GENERATE アクションのター
ゲットであるコンポーネント エレメントを使用するエレメントです。 た
とえば、AUTOGEN がコピーブック COPYA に対して指定された場合、その
コピーブックを使用するプログラムは using エレメントです。
42 リリース ノート
AUTOGEN アクション オプションの拡張機能
特に、AUTOGEN アクション オプションは、SPAN パラメータを追加するた
めに機能強化されました。 AUTOGEN は、ターゲット コンポーネントと同
じ論理マップにある using エレメントのみを生成します。 また、AUTOGEN
SPAN も、論理マップにある環境とステージ内のさまざまなシステムとサ
ブシステムにある using エレメントを生成します。 using エレメントは、
AUTOGEN リクエストで指定されたターゲット環境およびステージで生成
されますが、using エレメントのシステムとサブシステム内になります。
SPAN 拡張機能により、システムまたはサブシステムにわたって using エレ
メントを容易に配置および生成できます。
すべての AUTOGEN および AUTOGEN SPAN の結果について、ターゲット ロ
ケーションに現在存在しない生成されたエレメントが、ソースなしエレメ
ントとして戻されます。 また、using エレメントがマップされていない環
境にあるか、それらがコンポーネントのターゲット ロケーションの下位
にある場合、using エレメントは生成されません。 AUTOGEN が有効でない
場合、SPAN オプションは無視されます。 AUTOGEN オプションで有効な値
は、以下のとおりです。
■
AUTOGEN または AUTOGEN SPAN NONE — 指定したコンポーネントと
同じ論理マップにある using エレメントのみを生成します。
■
AUTOGEN SPAN ALL — すべてのシステムおよびサブシステムから using
エレメントを生成します。
■
AUTOGEN SPAN SYSTEMS — 指定されたコンポーネントの同じ名前のサ
ブシステムを持つすべてのシステムから using エレメントを生成しま
す。
■
AUTOGEN SPAN SUBSYSTEMS — 指定されたコンポーネントの同じ名前
のシステムを持つすべてのサブシステムから using エレメントを生成
します。
COPYBACK を使用する AUTOGEN
管理者は、オプション機能テーブル(ENCOPTBL)で AUTOGEN_SOURCE を
アクティブにすることにより、AUTOGEN 機能の動作を変更できます。 こ
のオプションがアクティブになっていて、using エレメントがターゲット
ロケーションで見つからない場合、NOSOURCE 機能の代わりに COPYBACK
が使用されます。 現在、using エレメントは、NOSOURCE オプションで生
成されます。
第 2 章: 拡張機能および新機能 43
VVLL へのバージョン/レベル形式の標準化
シミュレーション モードの AUTOGEN
AUTOGEN をアクティブにして実際にアクションを実行しなくても、
AUTOGEN オプションをバッチのシミュレーション モードで実行して、結
果を確認することができます。シミュレーション モードでは、バッチ ジョ
ブ内のすべてのアクションの実行がバイパスされます。 更新は行われま
せん。 C1MSGS1 および C1MSGS2 レポートは、アクションが実行された場
合の構文リクエスト レポートおよび アクション サマリ レポートを表示
します。 シミュレーション モードでジョブが実行されたことを示す「***
AUTOGEN シミュレーション ***」というタイトルの見出しが表示されます。
これらのレポートを影響分析に使用して、アクションが実行された場合の
結果を確認します。
シミュレーション モードをアクティブにするには、バッチ ジョブに
EN$AUSIM DD ステートメントを追加するか、または INCLUDE JCL オプショ
ンを使用して DD ステートメントを追加します。 以下に、DD ステートメ
ントの例を示します。
//EN$AUSIM DD SYSOUT=*+
VVLL へのバージョン/レベル形式の標準化
VV.LL への製品内の参照は、API、CSV、および Exit ブロックを除き、すべ
て VVLL に変更されました。 レポート、メッセージ テキスト、および ISPF
パネルは、この標準に準拠するために、該当する箇所が変更されました。
影響を受けたレポートには、CONRPT42、CONRPT80、CONRPT81、CONRPT82、
CONRPT83、および CONPRT84 などがあります。 VV.LL を表示していたパネ
ルはすべて、VVLL を表示するように変更されました。 そのため、独自の
バージョンのパネルを使用している場合は、パネルを更新して VVLL に変
更することをお勧めします。
44 リリース ノート
CA Endevor Endevor Eclipse-Based UI の機能拡張
CA Endevor Endevor Eclipse-Based UI の機能拡張
Eclipse-Based UI は、すべてのエレメント アクションのサポートを提供する
ように機能拡張されました。 パッケージおよび並行開発を除き、CA
Endevor Quick Edit パネルでサポートされていた機能(参照とフィルタリン
グを含む)はすべてサポートされています。
Eclipse ベースの UI をインストールする各クライアント コンピュータに、
Eclipse Foundation の Eclipse SDK がインストールされている必要がありま
す。 Eclipse ベースの UI は、Eclipse Foundation の Eclipse SDK 3.6.2 - 4.2.2 で
動作が確認されています。
注: Eclipse ベースの UI の詳細については、CA Endevor SCM の Eclipse ベース
の UI のヘルプを参照してください。 ヘルプは UI からアクセス可能で、マ
ニュアル選択メニューでも PDF および HTML 形式で提供されています。
注: バージョン 16.0 以降、Eclipse-Based UI は、CA Endevor Quick Edit オプ
ションのライセンスを所有しているお客様にのみ提供されています。この
プラグインを使用するには、サイト用に CA Endevor Quick Edit をご購入い
ただく必要があります。 この UI は、ベース製品の一部としては提供され
なくなりました。
注: Eclipse-Based UI の詳細については、Eclipse-Based UI のヘルプを参照し
てください。ヘルプは、ユーザ インターフェースからアクセスできます。
ヘルプは、マニュアル選択メニューの[製品ドキュメント - アルファベッ
ト順]セクションからもアクセスできます。
CA Endevor SCM ターゲット シンボル
MOVE または GENERATE プロセッサを使用して行った MOVE または
TRANSFER アクションのターゲット ロケーションのプロセッサに新しい
ターゲット シンボルを使用できます。これらのシンボルはすべて &C1T で
始まります。
注: ターゲット シンボルの詳細については、「Extended Processors Guide」
の「CA Endevor SCM Symbols」を参照してください。
第 2 章: 拡張機能および新機能 45
ロング ネーム ファイルのシンボリック変数の部分文字列
ロング ネーム ファイルのシンボリック変数の部分文字列
ロング ファイル ネームにシンボリック変数(シンボル)が使用されてい
る場合の部分文字列オプションの処理が変更されました。 この処理の変
更により、以下のシンボルについて別の結果を生成する可能性があります。
&C1USRPATH
Add または Update 要求のソースの USS パス名。 固定長 768。
&C1USRFILE
Add または Update 要求のソースの USS ファイル名。 固定長 255。
&C1ELMNT255
10 文字を超えるエレメント名、および 10 文字未満の大文字小文字ま
たは小文字のエレメント名の 1 ~ 255 文字の名前。 固定長 255。
&C1SELMNT255
Move および Transfer などのアクションのソース ロケーションでのエ
レメントの 1 ~ 255 文字の名前。 固定長 255。
&C1TELMNT255
Move および Transfer などのアクションのターゲット ロケーションで
のエレメントの 1 ~ 255 文字の名前。固定長 255。
シンボリックの置換時に、検出値はスペースを使用して固定長に調整され
ます。 これらのシンボルのいずれかが、検出値の文字数より大きく固定
長に満たない開始位置で部分文字列機能を使用する場合、部分文字列関数
は実行されます。 ただし、結果はスペースです。
たとえば、シンボリックが &C1ELMNT255(20,4) としてコード化されており、
&C1ELMNT255 に ELEMENT1 が含まれていると仮定します。 部分文字列値
は(開始、長さ)としてコード化されます。つまり、検出値の 20 番目の
位置がこの部分文字列の開始位置です。 この部分文字列の長さは 4 です。
この例では、4 つの空白スペースで部分文字列のシンボリック変数が置換
されます。 これは、文字の開始値である 20 が、実際の値の ELEMENT1 よ
り大きい文字数であるためです。 この場合、CA Endevor SCM は、開始位
置を判断するときに ELEMENT1 の後の文字をすべて空白スペースと見な
します。 そのため、開始位置以降の 4 文字はすべて空白になります。 し
たがって、置換値は 4 つの空白スペースで構成されます。
46 リリース ノート
CA Endevor Integration for the Natural Environment の拡張機能
以前は、検出値の文字数より大きい開始位置を指定した部分文字列機能を
使用して、これらのシンボルのいずれかをコード化した場合、部分文字列
関数は実行されませんでした。 置換される変数は、検出値全体にハード
コードされた文字列(開始、長さ)が続く値でした。 したがって上記の
例では、この拡張機能の前は、ELEMENT1(20,4) が置換に使用されていまし
た。
注: この変更も 2013 年秋のリリース 15.1 で PTF として導入されました。
注: 部分文字列を使用する方法の詳細については、「Extended Processors
Guide」の「Substringing」を参照してください。
CA Endevor Integration for the Natural Environment の拡張機能
この製品リリースでは、CA Endevor Integration for the Natural Environmen オ
プションに、以下の操作性およびパフォーマンスに関する拡張機能が導入
されています。
■
大文字小文字混合パスワードのサポート。
■
バッチ ジョブあたりの Add および Retrieve アクションの数を制御す
る機能。 この製品リリースでは、ジョブあたりのアクションの数は、
新しい UEXIT00 変数 +EINE-MAX-ADD-RETRIEVE-PER-JOB を使用してサイ
トで制御できます。 以前は、アクションの数はハードコードされ、最
大で 240 のアクションを 1 つのバッチ ジョブに含めることができま
した。 ジョブがサブミットされたとき、単一のバッチ ジョブに多数の
Add および Retrieve アクションがあると、NATRJE バッファに問題が発
生する可能性があります。
■
特定のアクション オプションの初期デフォルト値を変更する機能。以
下の UEXIT00 変数は、新しい初期デフォルト値を指定するために使用
できます。
–
+EINE-DFLT-SIGNOUT
–
+EINE-DFLT-REPLACE
–
+EINE-DFLT-GENERATE
–
+EINE-DFLT-UPDATE
–
+EINE-DFLT-W-HIST
–
+EINE-DFLT-RET-SIGNOUT
第 2 章: 拡張機能および新機能 47
CA Endevor Integration for the Natural Environment の拡張機能
48 リリース ノート
–
+EINE-DFLT-ACK-JUMP
–
+EINE-DFLT-DEL-FROM
–
+EINE-DFLT-COPYBACK
■
REPLACE=NO の場合に CA Endevor SCM のリターン コードを 12 に設定
することができるバッチ Retrieve プロセスの変更は Retrieve アクショ
ンにすでに指定されており、Natural オブジェクトはターゲットの
Natural ライブラリにすでに存在しています。 以前のバージョンでは、
Natural オブジェクトが Natural ライブラリに存在していて置換されな
かった場合でも、CA Endevor SCM のステップでは Retrieve アクション
に常にリターン コード 0 が返されていました。CA Endevor SCM または
後続の Natural ロード ステップでは、Natural オブジェクトが置換され
なかったという通知はありませんでした。 オブジェクトが置換された
かどうかを判断するには、Natural ロード ステップの出力で、実行され
た各 Retrieve アクションを確認する必要がありました。
■
Predict エレメントの 1792 列のソース レコード全体を表示する機能。
このオプションでは、EINE サーバ ジョブに C1PRTVB DD ステートメン
ト新しく追加する必要があります。
■
FUSER/FDIC サイト シンボリックの組み合わせの最大数を 50 から 99
へ増加。
CA Endevor Integration for the Natural Environment の拡張機能
■
USER= および PASSWORD= パラメータがジョブ カードに含まれる位置
の変更。 USER= および PASSWORD= パラメータは、最初のジョブ カー
ド読み込みの後に挿入されるようになりました。 この変更により、最
後のジョブ カードの最後のパラメータの後にサイト固有のコメント
を追加することができます。 以前は、USER= および PASSWORD= パラ
メータは、最後のジョブ カードの末尾に追加されていました。
■
+EINE-SYSTRANS-SYSOBJH UEXIT00 変数で SYSOBJH オプションを使用す
る場合、Natural および Predict オブジェクトの前景 Add アクションで
別の DBID、FUSER、および FDIC ファイルの指定を許容。以前は、FG Add
アクションは、CA Endevor Integration for the Natural Environment アプリ
ケーションがインストールされたのと同じ DBID、FUSER、および FDIC
ファイルに制限されていました。
注: これらの拡張機能の実装の詳細については、「インストール ガイド」
の付録「CA Endevor SCM Integration for the Natural Environment」で次のト
ピックを参照してください: 「Adabas ファイルのインストール」、
「NATPARM モジュールの編集、アセンブル、および再リンク」、「ユー
ザ EXIT のインストール」、「CA Endevor SCM で Natural ライフサイクルを
構成する方法」、「ENCOPTBL の編集、再アセンブル、および再リンク」、
および「サイト シンボリックを追加して Natural を CA Endevor SCM に関連
付ける方法」。 これらの拡張機能の使用方法の詳細については、
「Integration for the Natural Environment User Guide」の「Submit Actions in
Batch」を参照してください。
第 2 章: 拡張機能および新機能 49
付録 A: 変更された非プログラム製品コン
ポーネント
このセクションには、以下のトピックが含まれています。
バージョン 16.0 で変更された非プログラム製品コンポーネント (P. 51)
バージョン 16.0 で変更された非プログラム製品コンポーネント
以下に、バージョン 15.1 が利用可能になった後で更新された非プログラ
ム製品コンポーネントのリストを示します。 ユーザのサイトでこれらの
メンバのいずれかをカスタマイズしている場合、更新されたメンバにカス
タマイズを再適用する必要がある場合があります。 メンバは、それらの
ターゲット ライブラリでリスト表示されます。
■
CSIQCLS0 - CLIST および ROSCOE RPF のターゲット ライブラリ
ENBUILD
ENDEFINE
ENDELETE
■
CSIQMJCL — サンプル JCL のターゲット ライブラリ
BC1JRXIT
README
WSTOMENV
■
CSIQMENU - ISPF メッセージのターゲット ライブラリ
CIEV14
CIEV15
CIGG06
CPTB06
CPTB07
CPTB08
付録 A: 変更された非プログラム製品コンポーネント 51
バージョン 16.0 で変更された非プログラム製品コンポーネント
ENDE00
ENDE03
ENDE16
PKMR28
■
CSIQOPTN - COBOL コピーブック、パラメータ メンバ、およびアセンブ
ラ マクロ用のターゲット ライブラリ
$#MODID
$COMPDS
$CPYRITE
$ECBDS
$PACTREQ
$PECBDS
$PRDDA
$RELEASE
$REQPDS
$SMFBKDS
#RJFCPY1
#RJFCPY2
#RJFCPY4
#RJICPY1
#RJICPY2
#RJICPY4
@PRDDADS
@PRDDXDS
CONCOMP
C1DEFLTS
DB2DBMS
DEFINES
ECHAACTL
ECHAEGEN
52 リリース ノート
バージョン 16.0 で変更された非プログラム製品コンポーネント
ECHALDST
ECHALPKG
ECHALSIT
ECHALSMF
ECHALTYP
END$CNFG
ENHAACTL
ENHAEGEN
ENHALDST
ENHALPKG
ENHALSIT
ENHALSMF
ENHALTYP
ENHOPT
ENHOPTNS
EXITBLKS
NODBMS
OTHERS
PKGXBLKS
TOTALDBM
WSEWSCCI
■
CSIQPENU - ISPF パネルのターゲット ライブラリ
BC1G1000
BC1G200L
BC1G2100
BC1G2200
BC1G2300
BC1G430L
BC1G440E
BC1G440L
付録 A: 変更された非プログラム製品コンポーネント 53
バージョン 16.0 で変更された非プログラム製品コンポーネント
BC1TNDV0
BC1T3LVL
CITC12A0
CITC12B0
CITC12C0
CITC12D0
CITC12EA
CITC12EB
CITC12EC
CITC12E0
CITC12E1
CITC12E2
CITC12E3
CITC12E4
CITC12E5
CITC12E6
CITC12E7
CITC12E8
CITC12E9
CITC1200
CITC1201
CITC1210
CITC1220
CITC1230
CITC1240
CITC1250
CITC1260
CITC1270
54 リリース ノート
バージョン 16.0 で変更された非プログラム製品コンポーネント
CITC1280
CITC1290
CITC1450
CITC1550
CITC3920
CITD0000
CITES060
CITE4110
CITE5101
CITF1002
CITF3002
CITHUSS0
CITJBST0
CITOAUTG
CITPD500
CITPD700
CITRDSN0
CITRUSS0
CITSED40
CITSED70
CITSLEV0
CITSTDS0
CIT15100
C1RLD012
C1RLD015
C1RLL112
C1RLL152
C1RLS052
付録 A: 変更された非プログラム製品コンポーネント 55
バージョン 16.0 で変更された非プログラム製品コンポーネント
C1RLS055
C1RLS062
C1RLS072
C1SB0000
C1SD0000
C1SD4100
C1SEAJCL
C1SEAJCV
C1SES000
C1SES001
C1SEUSJC
C1SE4102
C1SE4202
C1SE5101
C1SFA300
C1SFB300
C1SF0000
C1SF1000
C1SF2150
C1SF3000
C1SF6100
C1SF6300
C1SM1000
C1SM1100
C1SN1100
C1SN5100
C1SPD20D
C1SPD50D
56 リリース ノート
バージョン 16.0 で変更された非プログラム製品コンポーネント
C1SPD50S
C1SPD60C
C1SPD60D
C1SPD60M
C1SPD60T
C1SPD70D
C1SPD70E
C1SPD70F
C1SPEDIT
C1SP0000
C1SP9300
C1SSCF3
C1SSEDS1
C1SSEDS2
C1SSEL1
C1SSEL3
C1SSIDRS
ENDHE140
ENDHE150
ENDHE260
ENDHE265
ENDIEEM1
ENDIEEM2
ENDIE110
ENDIE150
ENDIE300
ENDIE407
NDVRUSER
付録 A: 変更された非プログラム製品コンポーネント 57
バージョン 16.0 で変更された非プログラム製品コンポーネント
■
CSIQSAMP - サンプル アプリケーション プロセッサ、ジョブ、エレメン
トなどのターゲット ライブラリ
SMPLDEL
■
CEW8JCL - CA Endevor Integration for the Natural Environment のターゲッ
ト ライブラリ
CASCMMN1
DEFTYPE
LOADNAT
XMITRECV
58 リリース ノート
付録 B: 既知の問題
バージョン 16.0.00 の公表済み修正プログラム
公表済みのすべての修正プログラムは、CA サポート の Published Solutions
で入手できます。
メンテナンス グリッド
CA Endevor Software Change Manager のメンテナンス グリッドは、
HOLDDATA および PTF への容易なアクセスを提供します。メンテナンス グ
リッドは、製品ページの[Product Status]セクションで利用できます。
付録 B: 既知の問題 59
付録 C: アクセシビリティ機能
CA Technologies は、すべてのお客様が製品および付属ドキュメントを活用
して、それをビジネスの成功に結び付けられるように、努力しております。
このセクションでは、CA Endevor SCM の一部であるアクセシビリティ機能
の概要について説明します。
製品の拡張機能
このセクションでは、3270 エミュレータおよび Eclipse ユーザ インター
フェースを使用して、セクション 508 への準拠をテストした CA Endevor
SCM のアクセシビリティの概要について説明します。 また、製品ドキュ
メントとサポートのアクセシビリティについても、説明します。
3270 エミュレータ アクセス
3270 エミュレータを使用してアクセスする場合、CA Endevor SCM は以下
のアクセシビリティを提供します。
■
機能はすべてキーボードのみを使用して実行できます。
■
製品は OS の以下のアクセシビリティ機能を継承します。
–
スティッキー キー
–
フィルタ キー
–
トグル キー
–
マウス キー
–
シリアル キー
例外: 製品は、OS コントラスト設定の変更を継承しません。 ユーザ
のエミュレータがこの属性を制御するので、この属性は製品の制御の
範囲外にあります。
■
現在のフォーカスの適切に定義された画面上の指示は、プログラムに
よって提供されます。 Tab キーを使用するとカーソルが予期しないま
たは保護されていないフィールドに移動し、画面リーダのアクセシビ
リティを損なう場合があります。
付録 C: アクセシビリティ機能 61
製品の拡張機能
■
アプリケーションは、エミュレータによる Assistive Technology ではプ
ログラム的に利用できない可視的なセマンティクスによるユーザ イ
ンターフェースを使用します。この例外は、AT ユーザのアクセシビリ
ティを制限します。
■
テキストの表示に関しては、オペレーティング システムの機能により、
テキスト情報が提供されます。
■
色とコントラストはエミュレータでユーザが変更できます。本製品は、
これらの変更を継承しています。 豊富なコントラストを実現する豊富
な色の組み合わせを、エミュレータで利用できます。白背景の黒のテ
キスト、白背景の青のテキスト、黒背景の黄テキストなどを設定でき
ます。
■
本製品の電子的フォームはキーボードを使用して入力できます。 ただ
し、画面リーダはフォーム フィールドへの入力をユーザに促すメッ
セージを表示することはできないため、ユーザはテキスト画面の内容
を確認して、表示されているフィールドを確認する必要があります。
■
本製品は、盲目または視覚障害のあるユーザによる Assistive
Technology 画面リーダの使用をサポートしています。 ただし、画面
リーダはユーザ インターフェース エレメント セマンティクスにアク
セスできないため、ユーザはテキスト画面の内容を確認して、利用可
能なオプション、入力フィールド、キーボード ショートカット、およ
びアプリケーションの応答を判断する必要があります。
■
本製品では、ユーザが聞いたり話したりする必要はありません。
■
本製品は、マウスがない、キーボードのみのモードで使用できます。ま
た、本製品は OS のアクセシビリティ機能をサポートします。
Eclipse アクセス
Eclipse でアクセスした場合、CA Endevor SCM は以下のアクセシビリティを
提供します。
■
62 リリース ノート
ほとんどの機能は、キーボードのみを使用して実行できます。ただし、
例外がいくつかあります。 以下の機能は、キーボードのみではアクセ
スできません。
–
リポジトリ ビュー、プロジェクト ビュー、CA Endevor SCM ログ
ビューでの一部のツールバー アイコン。
–
ドラッグ アンド ドロップ ビュー。
–
最小および最大ツールバ アイコン。
製品の拡張機能
■
製品は OS の以下のアクセシビリティ機能を継承します。
–
フィルタ キー
–
トグル キー
–
シリアル キー
–
ハイ コントラスト
例外: ショートカット キー、Ctrl+F6 および Ctrl+F7 は、スティッキー
キーでは正しく機能しません。 ドラッグ アンド ドロップ ビューは、
マウス キーで実行できません。
■
■
■
現在のフォーカスの適切に定義された画面上の指示は、プログラムに
よって提供されますが、例外がいくつかあります。 画面リーダは、以
下のフォーカスおよびフォーカス変更を追跡できません。
–
ビュー内のツールバー アイコン
–
マウス キーを使用する場合の、ビュー内のツールバー アイコンの
ツール ヒント
本製品では、UI エレメントに関する十分な情報が提供されますが、以
下のような例外があります。
–
ツール ヒントは、プロジェクト ビュー、エレメント ビューおよび
CA SCM ログ ビューには提供されません。
–
画面リーダは、新規リポジトリ & プロジェクト作成ウィザード内
のオンライン ヘルプ アイコンを読み取ることができません。
ビットマップ イメージには一貫した意味がありますが、以下のような
例外があります。
–
同じアイコンが別のメニューで別の機能に使用されます。
–
異なるアイコンがビューで同じ機能に使用されます。
–
同じアイコンが別のビューで別の機能に使用されます。
–
同じアイコンが異なるビューを表すために使用されます。
–
エレメント リストで使用される ASCII アートは、Assistive テクノロ
ジではサポートされていません。
■
本製品のテキスト情報は、オペレーティング システムによって提供さ
れます。 基準でリスト表示された最小限の情報は利用可能になります。
■
本製品は、色、コントラスト、およびフォントに関して、OS 設定を継
承します。 コントラスト比は 4.5:1 以上です。
付録 C: アクセシビリティ機能 63
製品の拡張機能
64 リリース ノート
■
ほとんどの場合、カラー コード情報もテキストで伝達されます。 ただ
し、例外がいくつかあります。 たとえば、システム、サブシステム、
環境などを表すために使用されるイメージには、テキストでそれを表
現する代替物がありません。
■
本製品では、ユーザが色とコントラストを調節できません。 ただし、
本製品は、ユーザの色およびコントラスト設定を OS から継承します。
■
ほとんどのフォームは、Assistive Technology のユーザによって変更で
きます。 ただし、例外がいくつかあります。 たとえば、画面リーダは
[新規リポジトリ作成]および[プロジェクト定義]フォームのエラー
メッセージを読み取ることはできません。
■
本製品は、盲目および視覚障害のあるユーザによる画面リーダの使用
を一部サポートしていますが、例外がいくつかあります。
■
本製品は、視覚障害のあるユーザによる画面拡大鏡の使用をサポート
します。
■
本製品では、ユーザが聞いたり話したりする必要はありません。
■
アプリケーション ウィンドウおよびダイアログ ボックスのタイトル
バーには、トピックまたは目的について説明するタイトルがあります。
以下に例を示します。
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プロジェクト ビュー、リポジトリ ビュー、検索マップ ビュー、エ
レメント ビューの各ウィンドウには、目的について説明するタイ
トルがあります。
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[新規リポジトリ & プロジェクト定義]ダイアログ ボックス ウィ
ンドウには、目的について説明するタイトルがあります。
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ヘルプ コンテンツは、各リンクの目的について説明するリンクおよび
リンク テキストを使用します。
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本アプリケーションは、トピックまたは目的について説明する見出し
およびラベルを提供します。 以下に例を示します。
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[新規リポジトリ & プロジェクト定義]ウィンドウは、ウィンド
ウおよびフィールドの目的について説明する見出しおよびラベル
を使用します。
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[エレメント ビュー]および[ログ ビュー]タブは、各タブの目
的について説明する見出しを使用します。
製品の拡張機能
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画面リーダは正しい自然言語でテキストを読み取ります。 以下に例を
示します。
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[新規リポジトリ & プロジェクト定義]ダイアログ ボックス ウィ
ンドウの見出しおよびラベルは、デフォルトの自然言語で正しく
読み取られます。
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オンライン ヘルプの内容のテキストは、デフォルトの自然言語で
正しく読み取られます。
アプリケーションは、ビューおよび画面全体で一貫したナビゲーショ
ンを提供します。 [新規リポジトリ & プロジェクト定義]ダイアログ
ボックスの画面間のナビゲーションは整合性があります。
製品のドキュメントとサポート
CA Endevor SCM のドキュメントとサポートは、以下のように提供されます。
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製品ドキュメントは、508 準拠の HTML で利用可能です。
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サポートは、以下のように利用可能です。
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聴覚に障害のあるユーザを対象としたオンラインおよび電子メー
ルによるサポート
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視覚に障害のあるユーザを対象とした電話サポート。
付録 C: アクセシビリティ機能 65