複写機用語 JBMS-01-2003 (2013 確認) 平成 15 年 2 月改正 社団法人 ビジネス機械・情報システム産業協会 まえがき この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出 願公開後の実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起しる。社団法人 ビ ジネス機械・情報システム産業協会は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特 許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責任をも たない。 複写機・複合機部会技術分科会委員構成表 (分科会長) 三 宅 (副分科会長)高 野 (副分科会長) 倉 恒 望 月 佐 藤 橋 本 堀 内 中津川 鈴 木 長 谷 大 石 (事務局) 伊 藤 信 行 正 治 雅 仁 英 雅 浩 康 弘 孝 郎 達 雄 範 男 弘 彰 廣 人 丘 キヤノン株式会社 東芝テック株式会社 コニカ株式会社 キヤノンファインテック株式会社 富士ゼロックス株式会社 ミノルタ株式会社 シャープ株式会社 松下電器産業株式会社 パナソニック コミュニケーションズ株式会社 京セラミタ株式会社 株式会社 リコー 社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会 標準化センター JBMS推進小委員会委員構成表 (委員長) 佐 藤 信 弘 キヤノン株式会社 (委員) 内 野 利 夫 株式会社リコー ・ 望 月 陽 富士ゼロックス株式会社 ・ 高 野 正 治 東芝テック株式会社 小 林 繁 雄 社団法人 (事務局) ビジネス機械・情報システム産業協会 規 格 番 号:JBMS-1 制定年月日:昭和 46 年 10 月1日(原案:複写機部会規格分科会) 改 正:昭和 60 年 3 月1日 改 正:平成 15 年 2 月 20 日 原案作成 :(社)ビジネス機械・情報システム産業協会 複写機・複合機部会 技術分科会 審 議:(社)ビジネス機械・情報システム産業協会 標準化センター JBMS推進小委員会 制 定:(社)ビジネス機械・情報システム産業協会 標準化センター この規格についての意見又は質問は社団法人 ビジネス機械・情報システム産業協会 標準化 センターへお願い致します。 〒105-0001 東京都港区虎ノ門 1-21-19 秀和第2虎ノ門ビル 電話 03-3503-9821 ビジネス機械・情報システム産業協会規格 JBMS-01-2003 (2013 確認) 複 写 機 用 語 Glossary of Terms for Copying Machines 1. 適用範囲 この規格は,一般に用いられる間接静電複写機の用語,その読み方及び意味 について主として規定する。ただし,現時点ではほとんど使われないジアゾ複写機,直接静 電複写機の用語については,過去の参考として改正前の項目を別表として残すこととした。 なお,参考のために対応英語を示す。 備考 2. 分 各事務機械の種類の名称は,JIS B 0117(事務機械の名称に関する用語)による。 類 用語の分類は,次のとおりとする。 (1) 一般名称 (2) 部 品 (3) 消 耗 品 (4) 環 境 (ただし,現在ではほとんど使われない過去の用語を,参考として,番号順に別表に一 覧掲載した。) 3. 番号,用語,読み方及び意味 備考 番号,用語,その読み方及び意味は,次のとおりとする。 用語の意味欄で太字で示した部分は,この規格で用語として規定されていること を示す。 (1) 一般名称 (a) 仕 様 番 号 用 語 読 み 方 意 味 対応英語(英語) 1000 複写機 ふくしゃき 文書,図面などを複製する機械。 copying machine 1005 複写機機能 ふくしゃききのう プラテンガラスをもち,パソコンを copier function 介さず,複写機能をもつことを複写 機機能と呼ぶ。 1020 1025 静電複写機 乾式間接静電複写機 せいでんふくしゃ 半導体の光導電性を応用した複写 electrostatic process き 機。 copying machine かんしきかんせつ 均一に帯電した感光体表面に,原稿 dry process indirect せいでんふくしゃ 像を光学レンズを通して直接照射結 method electrostatic き 像させて静電潜像を形成し,粉状の photocopying machine 現像剤を用いて可視像を形成する複 写機。 2 JBMS-01-2003 番 号 1027 用 語 デジタル複写機 読 み 方 意 味 でじたるふくしゃ 画像を電気信号に変換した後,この き 電気信号によって再び可視像を形成 対応英語(英語) digital copier する複写機。 1030 カラー複写機 からーふくしゃき 原稿と同じ色彩画像が得られる3原 color copying 色以上の発色機能をもつ複写機。 machine フルカラー複写機ともいう。 1041 複写サイズ ふくしゃさいず 使用できるコピー用紙の大きさ。 copy size 用紙サイズともいう。 1042 ウォームアップ 電源スイッチを入れてから複写動作 タイム の開始が可能になるまでの時間。 warm-up time ウェイトタイムともいう。 1043 ファーストコピー スタートキーを押してから1枚目の タイム コピー用紙が排出し終るまでの時 first copy time 間。 1044 連続複写速度 れんぞくふくしゃ 連続コピーの場合,2枚目以降に排 そくど 出されるコピーについて単位時間当 copy speed たりのコピー枚数。ただし,連続巻 取式の複写機では排出部を通過する 単位時間当たりの長さをいう。 コピースピードともいう。 1045 コピーボリューム ある単位期間に複写されるコピー枚 copy volume 数のことで,通常“1ヵ月”のコピ ー枚数。 1046 解像力 かいぞうりょく 近接した線が 1 mm 幅の中に何本分 resolution 離して判別できるかの限界値。一般 的には解像力チャートを用いて判別 する。 1047 複写倍率 ふくしゃばいりつ 原稿の画像寸法に対する,複写され magnification た画像寸法の線倍率。 1048 給紙容量 きゅうしようりょ 給紙部(カセット,トレイ,デッキ う など)に一度に収容できるコピー用 紙枚数。ロールペーパーの場合は, 長さ又は換算枚数。 paper stack capacity 3 JBMS-01-2003 番 号 用 1049 複合機 語 読 み 方 ふくごうき 意 味 対応英語(英語) 複写機に FAX 機能及びプリンター機 multifunction device/ 能を付加したものを基本的に複合機 peripheral(MFD/MFP) と呼び,更に,プリンターに複写機 機能をもたせたものも複合機の範囲 に含める。 (ただし,拡張機能付複写機も複合 機の範疇に含む。更に,複写機機能 をもつとは,市場にてオプションな どの付加によってその機能をもつも のも含める) 1051 1052 大判複写機 大判複合機 おおばんふくしゃ A2サイズ又は 17×22 インチ以上の large format copier き 用紙にコピー可能な複写機。 おおばんふくごう プリンタ機能及び FAX 機能などが付 き 加されたA2サイズ又は 17×22 イン multifunction devices/ チ以上の用紙にコピー可能な複写 large format peripheral 機。 1053 1054 ファーストジョブタ 電源スイッチを入れてからコピーが イム 1枚排紙されるまでの時間。 リカバリータイム 国際エネルギースタープログラムで first job time recovery time 規定の低電力モードからの復帰時 間。 1055 解像度 かいぞうど 読み取りセンサの画素密度を読み取 resolution り解像度といい,レーザー書き込み によるドット密度を書き込み解像度 という。単位長さは 25.4mm で dpi で 表す。 1056 階調 かいちょう 同一色で表現可能な異なった濃度の tone number 数。 1057 画像欠け幅 がぞうかけはば 目一杯書き込まれた原稿を複写した image blank 場合に用紙の周辺の記録できない範 囲。 1058 主走査 しゅそうさ 読み込み系では,光学系の走査方向 main scanning に対し直角の方向のこと。書き込み 系では,感光体の軸方向。 1059 副走査 ふくそうさ 読み込み系では,光学系の走査方向 のこと。書き込み系では,感光体の 回転方向。 sub scanning 4 JBMS-01-2003 番 号 1060 用 語 タンデム方式 読 み 方 タンデムほうしき 意 味 カラー複写機において,感光体を含 対応英語(英語) tandem method むプロセスユニットを3セット以上 (例:Y,M,C,K 用)もって画像形成をす る方式 1061 カートリッジ方式 カートリッジほう 複写機においては,一般に現像剤, しき トナー機構部などを容器ごと簡便に cartridge type 交換する方式。 1062 レディモード 既にウォームアップが完了している ready mode が低電力モードにはまだ移行してい ない,いつでもコピーが可能な状態。 (b) 給紙・搬送 番 号 用 語 読 み 方 意 味 対応英語(英語) 1100 給紙 きゅうし コピー用紙を機内に送り込むこと。 paper feeding 1110 手差し給紙方式 てざしきゅうしほ 給紙を手で行う方式又は給紙カセッ manual paper feed うしき トトレイを使わないで別の用紙挿入 feed bypass 口に 1 枚又は何枚か置くことで給紙 する方式 1111 マルチ手差し給紙 まるちてざしきゅ 手差し給紙の一つで,一度に複数枚 うし の用紙を置くことができ,給紙度に 1 multiple feed bypass 枚づつ手で用紙を補給する必要がな いもの。 1112 シングル手差し給紙 しんぐるてざしき 手差し給紙の一つで,給紙度に 1 枚 single feed ゅうし づつ手で用紙を補給する必要がある single feed bypass もの。 1120 自動給紙方式 給紙を自動的に行う方式。 automatic paper feed しーとじどうきゅ あらかじめ裁断されたコピー用紙を automatic sheet paper うしほうしき 自動的に給紙する方式。 feed えあーきゅうし 空気の吸引によりコピー用紙を機内 air suction feed じどうきゅうしほ うしき 1121 1134 シート自動給紙方式 エアー給紙 へ送り込むこと。 5 JBMS-01-2003 (c) 帯電 番 号 用 1200 帯電 語 読 み 方 意 味 露光に先だって感光体に一様に静電 たいでん 対応英語(英語) electrostatic charge 気を帯びさせること。通常,コロナ 放電による。 1210 コロナ帯電 タングステンワイヤーなどの電極に ころなたいでん corona charging コロナ放電開始電圧以上の電圧を印 加し,コロナ放電によって感光体を 帯電させること。 1220 接触帯電 せっしょくたいで 電圧を印加したローラ,ブラシ,ブ ん レードなどの帯電デバイスを感光体 contact charging 表面に押し当てて帯電させる方式。 1230 ローラ帯電 電圧を印加した導電性弾性ロールを ろーらたいでん roller charging 感光体に押し当て感光体とともに接 触回転させて帯電させること。 1240 ブラシ帯電 導電性繊維から成るブラシ状繊維を ぶらしたいでん brush charging 感光体に押し当て電圧を印加して帯 電させること。 1250 注入帯電 ちゅうにゅうたい 接触帯電方式に於いて帯電デバイス でん と感光体の間の微小ギャップでの放 injection charging 電現象にはよらない帯電方法。 オゾンの発生が見られない。 (d) 露光・読み取り・書き込み 番 号 用 1300 露光 語 読 み 方 ろこう 意 味 感光体に光像を照射して潜像を形成 対応英語(英語) exposure させること。 1325 ホームポジション ほーむぽじしょん 原稿台,光学系などの反復機構,感光 home position 体などの回転機構の複写開始時の基準 位置。 1330 静電潜像 せいでんせんぞう 露光された感光体表面に形成された 静電荷像。通常,肉眼では判読でき ない。 latent image 6 JBMS-01-2003 番 号 用 語 読 み 方 意 味 対応英語(英語) 帯電された感光体表面に露光によっ て光像を結像させ,又は電気信号に 変換された原稿像を照射し,光の当 った部分の電荷を消失させることに より形成される電荷の像。 1350 フラットベッド 原稿台ガラスをもち光学系を走査し flat-bed 原稿を読み取る方式。 1360 シートスルー 光学系を走査させず,原稿を移動さ sheet-through せて読み取る方式。原稿移動式露光 sheet-fed 方式と同じ。 シートフェッドともいう。 (e) 現像 番 号 用 語 読 み 方 意 味 対応英語(英語) 1400 現像 げんぞう 静電潜像を可視像に変えること。 developing 1410 乾式現像 かんしきげんぞう 感光体をトナーと呼ばれる粉体で現 dry developing 像すること。 1411 磁気ブラシ現像 じきぶらしげんぞ 現像剤をマグネットに吸着させ,感 magnetic brush う 光体をこすることによってトナーを developing 潜像部に付着させて現像すること。 1443 一成分現像 いちせいぶんげん キャリア粒子を用いず,トナーのみ mono-component ぞう で現像する方式で,トナーは磁性と development 非磁性の両方がある。 1444 二成分現像 にせいぶんげんぞ キャリアと呼ばれる磁性粒子とトナ two-component う ーが混合された現像剤を用いた現像 development 方式。 1445 ロータリー現像 ろーたりーげんぞ シアン,マゼンタ,イエロー,ブラ う ックなど複数の現像器を回転体に取 rotary development り付け,各色の現像器を順次感光体 に対向させて現像する方式。 1451 現像バイアスコント げんぞうばいあす 見やすいコピー画像が得られるよう ロール こんとろーる に,原稿の種類に応じた電圧を現像 developing bias control 器にかける方式。 1452 現像剤濃度自動調整 げんぞうざいのう 2成分現像剤のキヤリアとトナーの automatic toner density どじどうちょうせ 混合比率を自動的に制御する機能。 control いそうち 7 JBMS-01-2003 番 号 用 語 読 み 方 意 味 対応英語(英語) 1460 複写濃度 ふくしゃのうど コピーの画像部の濃度。 image density 1461 かぶり濃度 かぶりのうど コピーの非画像部の濃度。通常,局 fog density 部的よごれは除く。地かぶり濃度と もいう。 1462 階調再現性 かいちょうさいげ 写真のような中間調を含む原稿をコ んせい ピーした時の濃淡再現性。一般的に tone reproduction は,グレースケールで判別する。 1463 ハーフトーン 網点により形成された濃淡の中間色 halftone 調。 1464 コントラスト 原稿又はコピーにおいて,非画像部 contrast 濃度と画像部濃度の比。通常,白黒 の差のはっきりしたものをコントラ ストが高いと表現する。 1465 エッジ現象 えっじげんしょう コピー上の幅広い面積のべた部にお edge effect いてその中央部の濃度が周辺部より うすくなる現象。エッジ効果ともい う。 1470 黒べた ある程度以上の幅又は面積のある一 くろべた solid 様な黒色部分。べたくろともいう。 1471 ラインコピー 線や文字によって構成された原稿の line copy コピー。線画像ともいう。 1475 カラーパッチ 色の再現性を見るために標準的な有 color patch 彩色の短冊をパッチワーク上に並べ たチャート。 1480 グレースケール 白と黒を含め,その間の中間色(ハー gray scale フトーン)を段階的に濃度を変えて 並べたチャート。 (f) 転 番 号 用 1500 転写 写 語 読 み てんしゃ 方 意 味 感光体上の像をコピー用紙上に移すこ 対応英語(英語) transfer と。 1511 コロナ転写 ころなてんしゃ 感光体と接触する複写用紙の背面か らコロナ放電により電荷を与え感光 体表面のトナー像をコピー用紙上に 転写すること。 corona transfer 8 JBMS-01-2003 番 号 1512 用 語 ローラ転写 読 み 方 意 味 表面に電荷を与えたローラを用いて感 ろーらてんしゃ 対応英語(英語) roller transfer 光体上の像をコピー用紙上に転写するこ と。 1540 ベルト転写方式 ベルトに電荷を付与して複写用紙を吸着 べるとてんしゃ belt transfer method 搬送するとともに感光体上のトナー像を 用紙上に転写する方式。 1550 中間転写方式 ちゅうかんてんし カラー複写機において,各色の感光体上 Intermediate transfer ゃほうしき に作像したトナー像をあらかじめ中間転 method 写体に転写してから転写紙に転写する方 式 1560 多重転写方式 たじゅうてんしゃ 感光体上に形成された各色トナー像を順 ほうしき 次用紙上に転写してトナー画像を重ね合 Multi-transfer method わせる転写方式と,いったん中間転写体 上にトナー像を重ね合わせた後,用紙上 に一括転写する中間転写方式がある。 (g) 分離・剥離 番 号 1600 用 語 分離/剥離 読 み 方 意 味 転写後のコピー用紙を感光体から分 ぷんり/はくり 対応英語(英語) separation けること。 1601 エアー分離 えあーぶんり 空気の吸引又は吹きつけによって感 air separation 光体からコピー用紙を分離するこ suction separation と。サクション分離ともいう。 1602 静電分離 コロナ放電により感光体からコピー せいでんぶんり corona separation 用紙を分離すること。除電分離ともい う。 1603 爪分離 爪状の部品を用いて感光体,定着ロ つめぶんり claw separation ーラなどからコピー用紙を分離する こと。 (h) 定 番 号 用 1700 定着 着 語 読 み ていちゃく 方 意 味 対応英語(英語) 転写後のコピー用紙上のトナーを固 fixing 着させること。 fusing 9 JBMS-01-2003 番 号 用 語 読 み 方 意 味 対応英語(英語) 1710 熱定着 ねつていちゃく 熱を利用して定着させること。 heat fixing 1713 熱ローラ定着 ねつろーらていち 加熱されたローラ間を通過させるこ heat roller fixing ゃく とにより定着させること。 ヒートローラ定着ともいう。 1714 フラッシュ定着 ふらっしゅていち キセノンランプなどのせん光によって ゃく コピー用紙上のトナーを定着させるこ flash fixing と。 1720 圧力定着 あつりょくていち 圧力をかけたローラ間を通過させる ゃく ことによって,圧力だけでコピー用 pressure fixing 紙上のトナーを定着させること。 1730 IH定着 あいえいちていち 高周波による電磁誘導現象(渦電流) ゃく を利用して熱ローラ等の芯金を加熱 induction heat fixing させる定着方式。 電磁誘導加熱定着ともいう。 1740 ベルト定着 べるとていちゃく 加圧ローラの代わりにベルトを用い belt fixing てコピー用紙を熱ローラに圧着させ ることにより定着を行う方式。 1750 フィルム定着 ふぃるむていちゃ 耐熱性と離型性をもつ薄膜フィルム く を介してコピー用紙に熱を供給する film fixing 定着方式。 1760 オンデマンド定着 おんでまんどてい コピー作成の稼動時だけ定着装置に ちゃく 熱を供給して定着を行う方式。 on-demand fixing (i) 機構・機能 番 号 1801 用 可変倍率機構 語 読 み 方 意 味 対応英語(英語) かへんばいりつき 複写された画像寸法が原稿に対して拡 variable magnification こう 大又は縮小されるような複写方式にお device いて,その複写倍率が可変となる機構。 段階的に変るものと,無段階に変るも のとがある。なお,変倍機構ともいう。 また,類義用語としてリダクション機 構,縮小機構,拡大機構ともいわれて いる。 1802 自動濃度調整 じどうのうどちょ 原稿の種類に応じて自動的に画像の automatic density うせい 濃度を調整する機能をいう。 control 10 JBMS-01-2003 番 号 1803 用 語 割り込み機能 読 み 方 わりこみきのう 意 味 連続コピー中,一時中断して他のコ 対応英語(英語) interruption ピーをとり,その後,元の連続コピ ーの状態に復帰する機能。なお,割 り込みコピーともいう。 1804 イメージリピート 同一原稿を一枚の用紙に指定した数 repeat function だけレイアウトするようにコピーす る機能。リピート機能ともいう。 1805 オートクリア機能 おーとくりあきの コピー完了後,所定の時間が経過する auto clear function う と自動的に初期状態に復帰する機能。 例えば,用紙サイズ,コピー濃度, コピー枚数変更などに用いる。 なお,自動復帰ともいう。 1806 オートシャットオフ おーとしゃっとお コピー完了後,所定の時間が経過す 機能 ふきのう ると自動的に電源を切る機能。ただ auto shutoff function し,小容量の結露防止ヒータなどの 電源は残る場合もある。 1810 自己診断機能 じこしんだんきの 複写機の異常又は動作状態を自己検 う 知し,その内容を表示し,使用時又 self-diagnosis function はサービス時の処理を容易にする機 能。 1830 1832 自動カラー選択機能 自動用紙選択機能 じどうからーせん カラー原稿か白黒原稿か自動的に識別 automatic color selection たく する機能。 じどうようしせん 原稿サイズを自動的に検知し,倍率 automatic copy-paper たくきのう を指定した場合には適切な用紙(サ selection イズ)を選択する機能。 1834 自動倍率選択機能 じどうばいりつせ 原稿サイズとコピーする用紙サイズ automatic magnification んたくきのう に合わせて自動的にコピーできる倍 selection 率を選択する機能。 1836 1844 独立変倍 定型変倍 どくりつへんばい ていけいへんばい 原稿に対して縦横独自に複写倍率を x/y independent 設定できる機能。片偏倍ともいう。 magnification (scaling) 定型サイズの原稿及び用紙間で適切 preset zoom な縮小拡大コピーとなる複写倍率。 1840 単色カラー たんしょくからー 原稿の色に関係なく,黒以外の単色 single color copy でコピーする機能。 モノカラーともいう。 1842 文字・写真モード もじしゃしんもー 文字だけの原稿ではなく写真などの ど 中間調が混在した原稿をより忠実に 再現するために設定されたモード。 text/photographic mode 11 JBMS-01-2003 番 号 1844 用 語 N in one 読 み 方 意 味 複数の原稿をまとめて一枚の用紙上 えぬいんわん 対応英語(英語) N-in-1 にレイアウトしてコピーする機能。 集約機能,マルチショット,まとめ て1枚,縮小レイアウトともいう。 1846 両面機能 りょうめんきのう 片面原稿から自動的に両面コピーす duplex function る機能。 両面機能として,両面→両面,片面 →両面,両面→片面がある。 1848 ズーム 設定可能な範囲で任意の複写倍率で zoom magnification 縮小拡大コピーを行う機能。一般に 縮小拡大の上下限内で1%刻みの設 定が行える。 1850 トナーセーブモード コピー濃度が低くなる画像処理を行 toner saving mode い,トナーの消費を抑えるためのモ ード。 1852 1to1モード わんつーわんもー 自動原稿送り装置を用いて複数の原 ど 稿から1部のコピーを行うこと。 1 to 1 mode (j) 周辺機器 番 号 1910 用 語 原稿送り装置 読 み 方 意 味 げんこうおくりそ 1枚ずつ手で挿入した原稿を自動的 うち に原稿面ガラス上に送り込み,コピ 対応英語(英語) document feeder ー完了後,自動的に原稿を排出する装 置。 1911 自動原稿送り装置 じどうげんこうお あらかじめセットした原稿を,1枚 automatic document くりそうち ずつ自動的に原稿面ガラス上に送り feeder (ADF) 込み,コピー完了後,自動的に原稿 を排出する装置。 1940 ソータ 多数枚のコピーをとる場合,自動的 sorter に分類及びページ揃えをする装置。 1941 ビン ソータにおいて,排出されたコピー bin を受ける棚又は容器。 1950 フィニッシャー 複数原稿を1部づつ仕上げて排出し finisher 積載する装置。 1952 ステープル ビンやトレイに収容した用紙を自動 的に針でとじる機能又は装置。 staple 12 JBMS-01-2003 番 号 用 語 1954 パンチ 読 み 方 意 味 コピー用紙にファイルのための穴を 対応英語(英語) punch 開ける機能又は装置。 1956 中とじ 複写された用紙の中央部に自動的に なかとじ saddle stitch ステープルを行い,二つ折に製本す る機能。 1958 Z折り 折様式の一つで,二つ折りされた用 ぜっとおり z-fold 紙の 1 方を更に二つ折りして,断面 がZ形状に折ること。 1960 1962 大容量トレイ だいようりょうと 一般に数千枚以上の用紙を収容でき れい る給紙トレイ。 large capacity tray オフセットキャッチ 1部づつ仕上げるフィニッシャーに offset catch tray トレイ 於いて,排出方向と直角の方向に1 (shift tray) 部ごとにずらして排出させること。 シフトトレイともいう。 1964 両面ユニット 定着後の用紙の先後端を反転させる duplex unit 紙パスをもちて用紙の表裏の面にコ ピーを行うための装置。 1966 シートインサーター コピーされた用紙束に区切りや表紙 sheet- inserter として用紙を挿入させる装置。 1968 シートスルー装置 読み取り装置(スキャナー等)を固 sheet-through device 定し,原稿を移動させて画像を読み とる装置 シングルパスフィーダーともいう。 (2) 部 品 (a) 操作パネル 番 号 2004 用 語 読 み 方 意 味 コピー枚数セットキ こぴーまいすうせ 必要コピー枚数をあらかじめ設定す ー っときー るキー,単にテンキーということも 対応英語(英語) copy quantity keys ある。 2005 コピーストップキー 連続コピー動作中に途中の任意の枚 copy stop key 数でコピーを終了させるときに使用 するキー。ストップキーともいう。 2008 クリアキー 入力した数値を取り消すためのキー clear key 2009 リセットキー 全ての入力情報を初期値に戻すキー reset key 13 JBMS-01-2003 番 号 2010 用 語 給紙トレイ選択キー 読 み 方 意 味 対応英語(英語) きゅうしとれいせ 給紙トレイ又はコピー用紙を選択す paper tray select んたくきー るキー。用紙サイズ選択キーともい key う。カセットをもつ機械においては 給紙カセット選択キーともいう。 2011 スタートキー コピー動作を始めさせるキー。 start key コピーキーともいう。 2012 節電キー エネルギー消費を削減する為に節電 せつでんきー energy-saver key モードを入切するキーのこと。 2035 紙詰り表示 かみづまりひょう 紙詰り状態又はその場所を示すラン じ プ若しくは表示。紙詰り点検(位置) paper jam indicator 表示ランプ,ジャム表示ともいう。 2050 液晶タッチパネル えきしょうたっち 液晶画面による操作パネルで,指で ぱねる 触れることで入力設定が行えるも LCD touch panel の。 LCDパネルともいう。 (b) 給紙・搬送・駆動 番 号 用 語 読 み 方 意 味 対応英語(英語) 2101 ドライブローラ 動力伝達のもととなるローラ。 drive roller 2102 テンションローラ ベルトなどを張るためのローラ。 tension roller 2103 アイドルローラ ベルトなどを支持するだけのロー idle roller ラ。 2104 給紙ローラ きゅうしろーら 給紙トレイ,給紙カセットから送り feed roller 出された用紙を機内へ1枚づつ送り 込む分離機構部のローラ対で用紙を 機内へ搬送するためのローラ。 2105 分離ローラ ぶんりろーら 給紙ローラと対を成し給紙トレイ, separation roller 給紙カセットから送り出された用紙 に摩擦力を与えて重送紙を機内へ送 り込むのを防ぐローラ。 捌きローラー,リタードローラー, 逆転ローラーともいう。 2106 レジストローラ 用紙が感光体上のトナー像と同期し て転写されるように用紙搬送タイミ ングを制御するローラ対。 ペーパーストップローラともいう。 paper stop roller 14 JBMS-01-2003 番 号 2107 用 語 読 み 方 ピックアップローラ 意 味 給紙トレイや給紙カセットから用紙 対応英語(英語) pick-up roller を機内へ送り出すローラ。 紙送り出しローラともいう 2108 搬送ローラ 機内の紙パス経路に配置され用紙を はんそうろーら conveyance roller 搬送するローラのこと。 2109 除電ブラシ 複写工程や摩擦帯電などで用紙に付 じょでんぶらし discharging brush 与された電荷を放電消去するための 導電性ブラシ。除電針ともいう。 2120 カセット シート状のコピー用紙を格納し,着 cassette 脱ができ,本体と連動して給紙がで きるように構成された箱。 2130 給紙トレイ 自動給紙のため,あらかじめ多数の きゅうしとれい paper feed tray コピー用紙をセットしておく器。通 常は機械本体と一体となっているも のが多い。給紙デッキともいう。 2140 排紙トレイ 複写されたコピー用紙を受けるも はいしとれい copy receiving tray の。 (c) 帯電 番 号 用 2401 感光体 語 読 み 方 かんこうたい 意 味 対応英語(英語) 光導電性をもち,画像(光情報像) photoreceptor or を静電潜像として記録するもの。形 photoconductor 状としてドラム,シート又はベルトが あり,感光ドラム,感光ベルトなどと いう。 2402 2403 高圧ユニット チャージャ こうあつゆにっと チャージャに送る高電圧を発生させ high voltage power るもの。 supply 高圧電源(HVPS)ともいう。 (HVPS) チャージワイヤを電極とした感光体 charger を帯電させる装置。 帯電器ともいう 2404 チャージワイヤ チャージャの電極となるワイヤ。 一般的にタングステン線が用いられ る。 帯電ワイヤともいう。 charging wire 15 JBMS-01-2003 番 号 2410 用 語 読 み 方 帯電ローラ 意 味 感光体を均一に帯電させるために電 対応英語(英語) roller charging device 圧が印加され接触回転するローラ。 (d) 露光・読み取り・書き込み 番 号 2501 用 語 露光ランプ 読 み 方 ろこうらんぷ 意 味 露光のための光源。 対応英語(英語) exposure lamp 蛍光ランプ(fluorescent lamp),ハ ロゲンランプ(halogen lamp),キセ ノンランプ(xenon lamp)などがある。 2503 レンズハウジング レンズを支持し,遮光を目的とした箱。 lens housing 2504 レンズアレイ ガラス又はプラスチックでできたマ lens array イクロレンズを,光軸と直角方向に1 列又は複数列帯状に並べ一本化した もの。 2505 原稿台ガラス げんこうだいがら 原稿面に使用する透明な板ガラス。 す 原稿台ガラス,プラテンガラスともい original glass plate う。 2520 原稿(台)カバー げんこう(だい)か 原稿面ガラス上の原稿を押さえる ばー original cover 板。原稿押え,プラテンカバーとも いう。 2522 光学(系)ユニット こうがく(けい)ゆ 原稿を照明する露光ランプ,反射笠 にっと などの部品及びミラー,光学レンズ optical unit など,原稿像を感光体に露光するた めの部品全般を指す。デジタル機の 場合には読取りのためのラインセン サー及び感光体へのレーザー書き込 みに関わる部品・ユニットが含まれ る。 露光装置ともいう。 2524 CCDラインセンサ しーしーでーらい 数ミクロン角の受光素子を数千個一 んせんさ 列に並べたワンチップの光電変換素 CCD line sensor 子。走査線1ラインを読み取ること ができるのでラインイメージセンサ という。 2526 レーザースキャンユ 高速回転のポリゴンミラーにレーザ ニット ー光を照射し,その反射光を結像レ laser scanning unit 16 JBMS-01-2003 番 号 用 語 読 み 方 意 味 対応英語(英語) ンズ,ミラーなどを経て感光体表面 に照射する装置。 書き込みユニットともいう。 2528 ポリゴンミラー 感光体へレーザー光を走査するため polygon mirror に高速回転する多面体のミラー。 2530 LEDアレー えるいーでーあれ 発光ダイオードを一列に並べた素 ー 子。 LED array (e) 現像 番 号 2601 用 語 現像ローラ 読 み 方 意 味 感光体表面に形成された静電潜像を げんぞうろーら 対応英語(英語) developing roller 現像するためのローラ。 2620 現像ユニット げんぞうゆにっと 現像機構の一部で,現像剤を収容す developing unit る容器。(現像剤タンク,単に現像 タンクともいう。)又は,感光体表 面に形成された静電潜像を現像して 可視像化する装置。 現像槽,現像器ともいう。 (f) 転写 番 号 2650 2652 用 語 読 み 方 意 味 転写帯電器 てんしゃたいでん コロナ帯電を用いて感光体上のトナ (転写チャージャー) き ー像を用紙に転写するユニット。 転写ローラ てんしゃろーら 表面に電荷を与えたローラを用いて感 対応英語(英語) transfer charger transfer roller 光体上のトナー像を用紙上に転写するロ ーラ。 2654 転写ベルト てんしゃべると ベルト表面に与えられた電荷で複写用 transfer belt 紙を吸着搬送するとともに感光体上のト ナー像を用紙に転写するベルト部品。 2656 転写ドラム てんしゃどらむ カラー複写機において感光体の静電 潜像が現像され,シアン,マゼンタ, イエロー及びブラックの各色トナー の可視像を順次転写するために感光 体と対面し,複写用紙を保持するド ラム。 transfer drum 17 JBMS-01-2003 番 号 2658 用 語 中間転写体 読 み 方 意 味 対応英語(英語) ちゅうかんてんし カラー複写機に於いて,4色の各色 ゃたい トナー像を一旦順次転写(1次転写) unit Intermediate transfer させ全色を蓄積させ,その後用紙に 一括転写させる(2 次転写)上で媒体 となる部品。ドラムやベルトのタイ プがある。 (g) 分離・剥離 番 号 2710 用 語 分離チャージャー 読 み 方 意 味 ぶんりちゃーじゃ 転写帯電器によってトナー像が転写 ー された用紙を感光体から引き剥がす 対応英語(英語) separation charger ための帯電器。 転写後のコピー用紙を感光体から引 き剥がすための帯電器。(剥離チャ ージャーともいう。) 2720 分離つめ 転写後のコピー用紙を感光体から引 ぶんりつめ separation claw き剥がすため,又は,定着後の用紙 を定着ローラ(ヒートローラ,加圧 ローラ)から引き剥がすための爪。 (h) 定着 番 号 2802 用 定着ヒータ 語 読 み 方 ていちゃくひーた 意 味 コピー用紙にトナーを融着させる加 対応英語(英語) fixing heater 熱器。 2803 2804 定着ローラ ていちゃくろーら ヒートローラ 圧力定着,熱ローラ定着などに用い fixing roller られるローラの総称。 fuser roller コピー用紙にトナーを融着させるた heat roller めの加熱圧着を行なうローラ。 加熱ローラともいう。 2805 加圧ローラ かあつろーら ヒートローラと圧着して,用紙に対 pressure roller するトナーの投錨効果を上げ,送り を行うローラ。 2810 定着ユニット ていちゃくゆにっ 転写後のコピー用紙上のトナーを固 fusing unit と 着させる装置。定着器ともいう。 (fixing unit) 18 JBMS-01-2003 (i) クリーニング 番 号 2901 用 語 読 み 方 クリーニングローラ 意 味 対応英語(英語) 不要な現像剤/トナーを除去,清掃す cleaning roller るためのローラ。主として感光体, 定着ローラなどに用いる。 2902 クリーニングブレー 不要な現像剤/トナーを除去,清掃す cleaning blade ド るためのブレード。主として感光体, 定着ローラなどに用いる。 2903 クリーニングウェブ 不要な現像剤/トナーを除去,清掃す cleaning web るための布又は紙など。主として感 光体,定着ローラなどに用いる。 2904 クリーニングパッド 不要な現像剤/トナーを除去,清掃す cleaning pad るための厚手の布又は紙。定着ロー ラなどに用いる。 クリーニングフェルトともいう。 2905 不要な現像剤/トナーを除去,清掃す cleaning brush クリーニングブラシ るためのブラシ。主として感光体な どに用いる。 ファーブラシともいう。 2910 クリーニングユニッ 不要な現像剤/トナーを除去、清掃す ト るための装置。 cleaning unit クリーナーユニット,クリーニング 装置ともいう。 2920 廃トナーボトル(容 クリーニングユニットで清掃,除去 器) され集められた現像剤/トナーの回 waste toner bottle 収容器。 (3) 消 耗 品 番 号 用 3001 現像剤 語 読 み 方 げんぞうざい 意 味 現像のために用いられる消耗品の総 対応英語(英語) developer 称。 (トナー,キャリア,一成分トナー, スタート現像剤などの総称)。 3004 3006 スタート現像剤 トナー すたーとげんぞう トナーとキャリアを所定の比率で配 ざい 合した現像剤。 静電式の現像に用いる微細な着色粒 子。 start developer toner 19 JBMS-01-2003 番 号 3007 用 語 一成分トナー 読 み 方 意 味 対応英語(英語) いちせいぶんとな キャリヤを必要としない現像方式で monocomponent toner ー 用いるトナーで,キャリヤレストナ (single-component ーともいう。これには磁性粉を含も toner) つ磁性トナーと含もちない非磁性ト ナーとがある。 3008 キャリヤ 静電式(乾式)現像に用いるトナー carrier の保持剤のことでトナーと混合する 微細な鉄粉やマグネタイトなどの磁 性粒子などである。 キャリアともいう。 3009 トナーカートリッジ 機体にセットしてトナーの補充を行 toner cartridge う容器。トナーボトルともいう。 3011 第2原図用紙 だいにげんずよう 原稿から第2の原稿を複製するため し に用いる用紙。通常は透過露光方式 intermediate paper の複写に適した紙質のもの。 3012 フォーム用紙 伝票,証券などあらかじめ各種の書 ふぉーむようし form paper 式が印刷された用紙。プレプリント 用紙ともいう。 3013 ラベル用紙 のり付剥離紙。ダイレクトメールの らべるようし Label paper 宛名や荷札,ラベルなどに用いられ る。 3020 2成分現像剤 にせいぶんげんぞ 一般にトナーとその保持剤であるキ Two component うざい ャリアが所定の比率で混合されたも Developer のをいう。 (4) 環境 番 号 4010 用 省エネモード 語 読 み 方 しょうえねもーど 意 味 レディモードにおいて,一定時間コ ピー動作や外部からの信号がないと きに自動的に移行する節電状態。 また,マニュアルで切り替わる節電 状態も含まれる。 低電力モード,オートオフモード, スリープモードなどを総称して省エ ネモードと呼ぶ。 対応英語(英語) power saving mode 20 JBMS-01-2003 番 号 4020 4022 用 語 低電力モード 読 み 方 意 味 ていでんりょくも 国際エネルギースタープログラム規 ーど 定よる省エネモード。 オートオフモード 国際エネルギースタープログラム規 対応英語(英語) low power mode auto off mode 定よる省エネモード。 4024 スリープモード 国際エネルギースタープログラム規 sleep mode 定よる省エネモード。 4030 除湿ヒーター じょしつひーたー 機内を暖め,性能に影響を与える恐 anti-humidity heater れのある相対湿度を下げるヒータの こと。結露防止ヒーターも含まれる。 4050 エネルギー消費効率 えねるぎーしょう エネルギーの使用の合理化に関する energy consumption ひこうりつ 法律(省エネ法)の規定による,1 efficiency 時間当たりの消費電力量。 4070 国際エネルギースタ こくさいえねるぎ 省エネ機器を対象とした,日米間で ープログラム ーすたーぷろぐら 合意した任意登録制度 む energy star program 21 JBMS-01-2003 <別表>以下,改正時点では使われなくなった用語を集約 番 号 1010 用 語 *ジアゾ複写機 読 み 方 じあぞふくしゃき 意 味 ジアゾ化合物の光分解性を応用した 対応英語(英語) diazo copying machine 複写機。 1011 1012 1013 1014 1021 1022 しっしきじあぞふ 現像に液体を使用するジアゾ複写 semidry process diazo くしゃき 機。 copying machine かんしきじあぞふ アンモニア蒸気によって現像を行う ammonia process diazo くしゃき ジアゾ複写機。 copying machine ねつしきじあぞふ 熱によって現像を行うジアゾ複写 thermal process diazo くしゃき 機。 copying machine *加圧式ジアゾ複写 かあつしきじあぞ 微量のアルカリ溶液を圧力を加えて pressure development 機 ふくしゃき 転写することによって現像を行うジ process diazo copying アゾ複写機。 machine ちょくせつせいで 光導電性物質を塗布した感光紙を用 direct method んふくしゃき いて,これに直接可視像を作成する electrostatic process 複写機。 copying machine *湿式ジアゾ複写機 *乾式ジアゾ複写機 *熱式ジアゾ複写機 *直接静電複写機 *乾式直接静電複写 かんしきちょくせ 粉状の現像剤を用いて可視像を形成 dry process direct 機 つせいでんふくし する直接静電複写機。 method electrostatic copying machine ゃき 1026 *湿式間接静電複写 しっしきかんせつ 液状の現像剤を用いて可視像を形成 liquid process indirect 機 せいでんふくしゃ する間接静電複写機。 method electrostatic copying machine き 1122 1131 1132 1133 *ロール自動給紙方 ろーるじどうきゅ ロール状のコピー用紙又は感光紙を automatic roll paper 式 うしほうしき 自動的に切断して給紙する方式。 feed *ステップカット方 すてっぷかっとほ コピー用紙又は感光紙の切断長さを step cut 式 うしき 段階的に選択できる方式。 *ランダムカット方 らんだむかっとほ コピー用紙又は感光紙の切断長さを 式 うしき 自由に決めることができる方式。 *シンクロカット方 しんくろかっとほ コピー用紙又は感光紙の切断長さ 式 うしき が,原稿の長さに応じて自動的に決 random cut synchro cut められる方式。 1201 *シングルコロナ帯 しんぐるころなた 感光体又は感光紙の感光面に特定の 電 いでん 極性の放電電極を設け,コロナ放電 によって帯電させること。 single-corona charging 22 JBMS-01-2003 番 号 1202 用 語 *ダブルコロナ帯電 読 み 方 意 味 だぶるころなたい 感光紙の両面に異極性の放電電極を でん 設け,コロナ放電によって帯電させ 対応英語(英語) double-corona charging ること。 1301 *全面露光方式 ぜんめんろこうほ 全画像を同時に露光する方式。 type うしき 1302 *スリット露光方式 whole image exposure すりっとろこうほ 感光体又は感光紙,原稿及び光学系 うしき を一定関係にして移動させながら順 slit exposure type 次露光する方式。 1311 1321 1322 1340 *透過式露光方式 とうかしきろこう 原稿側から光を当てて露光を行う方 contact printing of ほうしき 式。 transparence *原稿固定式露光方 げんこうこていし 原稿を固定して露光を行う方式。 stationary original 式 きろこうほうしき *原稿移動式露光方 げんこういどうし 原稿を移動させながら露光を行う方 moving original 式 きろこうほうしき 式。 exposure type *色地の原稿 いろじのげんこう 原稿の地の色が白くないもの,例え colored original exposure type ば,色紙,新聞のようなもの。 1420 *熱現像 ねつげんぞう 感光紙面に熱を当てて,現像するこ heat developing と。 1430 *ガス現像 がすげんぞう アンモニア水を蒸発させ,感光紙面 ammonia gas developing に当てて現像すること。 1440 *湿式現像 しっしきげんぞう 感光体又は感光紙を湿潤状態で現像 wet developing すること。 1441 *塗布式現像 とふしきげんぞう 現像液を現像ローラで感光紙面に塗 coat-type developing 布して現像する方式。 1442 1520 *浸せき式現像 *潜像転写方式 しんせきしきげん 現像液中に感光紙を通過させて現像 dip-type developing ぞう する方式。 せんぞうてんしゃ 感光体表面に形成された潜像をその electrostatic ほうしき ままコピー用紙に転写する方式。 latent image transfer process 1530 *リテンション方式 りてんしょんほう 1回の露光によって感光体に作られた一 しき つの潜像から多数枚のコピーを取る方 retention system 式。 1604 *ベルト分離 べるとぶんり ベルトを用いて感光体からコピー用 belt separation 紙を分離すること。 1711 *オーブン定着 おーぶんていちゃ ランプヒータ,リボンヒータなどの く ふく射熱で定着させること。ランプ oven fixing 23 JBMS-01-2003 番 号 用 語 読 み 方 意 味 対応英語(英語) ヒータ定着,リボンヒータ定着,ヒ ータ定着ともいう。 1712 1920 1930 *熱板定着 *原稿排出装置 ねっぱんていちゃ 加熱された金属板等に接触させるこ く とにより,定着させること。 げんこうはいしゅ 必要なコピー枚数がコピーされた document assist device つそうち 後,原稿を自動的に排出する装置。 (DAD) 原稿を何ら変えることなく,追加, overlay *オーバーレイ heat plate fixing 変更,抹消など,複写物の構成を変 える装置。 2001 *インジケータ 機械のいろいろの使用状態を示す表示 indicator 器。 2002 *リピートカウンタ 必要複写枚数があらかじめ設定でき repeat counter る枚数計で,あらかじめ設定した枚 数をコピーした後,再び設定した枚 数値へ自動復帰するもの。 2003 *プリセットカウン 必要コピー枚数をあらかじめ設定で タ きる枚数計で,あらかじめ設定した preset counter 枚数をコピーした後,再び設定した 枚数値へ自動復帰しないもの。 2006 *露光調整レバー ろこうちょうせい 複写濃度を調整するレバー又はつま ればー み。 exposure control lever 濃度調整レバーということもある。ま た見やすいコピー画像が得られるよう に,原稿の種類に応じて選択するキー を使用することもある。このキーは, プリントキーを兼ねている場合もあ る。 2007 *速度つまみ そくどつまみ ジアゾ複写機において,複写濃度を調 speed control knob 整するため,紙送り速度を調節するつ まみ。 2030 *準備中表示 じゅんびちゅうひ コピー動作が可能となるように機械 ょうじ が準備している間であることを示す waiting indicator ランプ又は表示。 2032 2033 *給紙トレイ表示 *用紙サイズ表示 きゅうしとれいひ 選択した給紙トレイを示すランプ又 ょうじ は表示。 ようしさいずひょ コピー用紙のサイズを示すランプ又 うじ は表示。 paper tray indicator paper size indicator 24 JBMS-01-2003 番 号 2034 用 語 *現像剤点検表示 読 み 方 意 味 対応英語(英語) げんぞうざいてん 現像剤の補給状態を点検する必要が developer check けんひょうじ あることを示すランプ又は表示。湿 indicator 式現像の場合,ボトル交換ランプ又 は表示という場合もある。 2036 *マスタ交換表示 ますたこうかんひ マスタシート(シート状の感光体) master sheet change ょうじ を交換する必要があることを示すラ indicator ンプ又は表示。単にマスタランプ又 は巻取りインジケータということも ある。 2132 2134 *ペーパ軸 *巻 取 軸 ぺーぱじく まきとりじく ロール状のコピー用紙又は感光紙に paper supporting 通す軸。 shaft 複写の終わったコピー用紙又は感光 paper winding shaft 紙を巻き取る軸。 2136 *カ ッ タ コピー用紙又は感光紙を切断する刃 cutter の組合せ。 2201 *案内板 あんないばん 原稿(原図)やコピー用紙又は感光 guide plate 紙などを正しい位置に誘導するため の装置を構成している板。 2202 *テーブル ジアゾ複写機において,原稿(原図) table や感光紙に挿入を容易にするための 台。 2203 2502 *原 稿 受 *安 定 器 げんこううけ あんていき 露光部を通った後の原稿又は原図を original receiving 受けるもの。 tray ランプを適当に点灯させるための機 ballast choke 器で,水銀ランプ用と蛍光ランプ用 (stabilizer) とがある。 2506 *焦点面ガラス しょうてんめんが 映像のぼけを防止するために複写用 らす レンズの焦点面上に取り付ける透明 focal glass plate な板ガラス。 2507 *スリットガイド 焦点面ガラスと相対した感光紙裏面 slit guide plate に接する案内板。 2508 *シリンダガラス 焼付部に使用する透明な円筒状のガ cylinder glass ラス。 2509 *焼付ベルト やきつけべると シリンダガラスを回転させ,原稿と 感光紙とを密着させて搬送するベル ト。 printer belt 25 JBMS-01-2003 番 号 2510 用 語 *冷却タイマ 読 み 方 れいきゃくたいま 意 味 複写作業終了後,シリンダガラス内 対応英語(英語) cooling timer の温度を下げるためにファンなどを 一定時間作動させるもの。 2602 *絞りローラ しぼりろーら 2本一組で又は現像ローラとともに squeezing roller 働いて余分の現像液を絞るローラ。 2603 *気化ヒータ きかひーた アンモニア水を蒸発させるための加熱 evaporating heater 器。 2604 *補助ヒータ ほじょひーた 現像タンク内の温度を保つための加熱 space heater 器。 2605 *現像ざら げんぞうざら 感光体又は感光紙を現像する目的で developing tray 現像液をためる皿。 2606 2607 *現像ざら受 *現像液ポンプ げんぞうざらうけ げんぞうえきぽん 現像皿を載せ,現像皿からあふれ出 developing tray た液を受けるもの。 retainer 現像液を循環させるポンプ。 developer pump 現像液タンク中の液量を検出するた float ぷ 2608 *フロート めの浮子。 2610 *ガス現像タンク がすげんぞうたん アンモニアガスをため,現像する容器。 developing tank く 2611 *気化ざら きかざら アンモニア水を受け,蒸発させるた evaporating tray めの皿。 2612 2613 *アンモニア滴下ガ あんもにあてきか アンモニア水の滴下状態を観察する ラス がらす ためのもの。 *ゴムスリーブ ガス現像タンク開口部に接し,感光 drip gauge sealing sleeve 紙を搬送する筒状のベルト。 2614 *給液ボトル きゅうえきぼとる 機体にセットして液の補充を行う容 supplying bottle 器。 現像用給液ボトル,溶剤用給液ボト ルなどがある。補充液ボトルともい う。 2615 *給液キャップ きゅうえききゃっ 給液ボトルのふた。給液弁付きのも ぷ のもある。 supplying cap 2616 *給 液 弁 きゅうえきべん 給液キャップに付いているバルブ。 supplying valve 2617 *排液チューブ はいえきちゅーぶ 液を排出させるための管。 drain tube 2701 *巻付防止づめ まきつきぼうしづ ローラに感光紙が巻きつかないよう guide め に設けられたつめ。 26 JBMS-01-2003 番 号 2702 用 語 *原稿はがし 読 み 方 げんこうはがし 意 味 原稿又は原図と感光紙とをシリンダ 対応英語(英語) original separator ガラスからはがすもの。 2801 *乾燥ヒータ 2806 *ドライヤ 風を送り,コピーを乾燥させるもの。 dryer 2807 *ヒータホルダ ヒータを支持するもの。 heater holder 2906 *フィルタバッグ 感光体から取除かれた不要な現像剤 filter bag かんそうひーた コピーを乾燥させる加熱器。 drying heater を回収する袋又は容器。 3002 *現 像 液 げんぞうえき 現像するための液で,ジアゾ式では liquid developer あらかじめ現像剤と水とを調合した 既製のものと,使用者が現像剤を水 に溶かし調合して作ったものとがあ る。 また,静電式ではトナーを分散剤で 分散させたものをいう。 3003 *分 散 剤 ぶんさんざい 静電式(湿式)現像に用いるトナー dispersing agent を分散させる液。複写機の分野では, dispersant 慣用語として,溶剤ともいわれてい る。 3005 *補充現像剤 ほじゅうげんぞう 現像によって変化した現像剤の配合比 replenishment ざい 率を適当な比率に戻すための現像剤。 developer 液体の場合は,特に補充現像液ともい う。なお,プレミックス現像剤ともい う。 3014 *オフセットマスタ おふせっとますた 原稿からオフセット印刷用のマスタ ー紙 ーし ーを作成するために用いる用紙。 offset master paper
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