審判員名 大会名 期 間 平成26年度 関東高等学校女子バスケットボール選手権大会派遣報告書 管 祐介 所属 ミニ連 平成26年度 関東高等学校女子バスケットボール選手権大会 平成26年 6月6日(金) ~ 6月8日(日) ※6月6日(金)は審判会議およびミーティング 鹿沼フォレストアリーナ 栃木県体育館(1日目のみ) 会 場 スケジュール 期日 場所 内容 ホテル丸治会議室 6月 6日(金)18:00~ 審判会議、ミーティング 鹿沼フォレストアリーナ 栃木県体育館 6月 7日(土)9:00~ 1・2回戦 鹿沼フォレストアリーナ 6月 8日(日)8:00~ 日本公認講習会 準決勝・決勝 ミーティング内容 ○「ライセンスアップしていく中で」 指名審判員 東京都 前田 喜庸 氏 前田先生からは、これから上級を目指し、ライセンスアップをしていくためには、日ごろからどの ような準備が必要で、どういうことを考えて取り組めばよいのかを映像資料を活用していただきなが らお話をいただきました。 ①アンスポーツマンライクファウル(トップカテゴリーなどで起こったケースを見ながら) 日ごろ何気なく取り上げているアンスポーツマンライクファウル(以下アンスポ)であるが、今一 度成立する要件を確認してほしい。コーチや選手は、「速攻」「取られたのを取り返した」ら、アン スポだと思っているところがある。また、インテンショナル(わざとやったかどうか)はアンスポの 要件ではないことを確認したい。たとえば、速攻を止めようとして、「わざと」掴んだ。これだけで は、アンスポにならないということを審判員としても自覚が必要。しっかりと成立する3要件を満た したときのみ、判定をしていかなければならない。 ②審判をしていく際の心構え 「上級になりたい。」「トップカテゴリーを吹きたい。」という気持ちだけでは、実際にオンザ コートに立って、ハイレベルのプレーに対応することはできない。自分から様々な試合を積極的に求 めて、経験を積んでいかないと肝心な時に判定することができず、コーチやプレイヤーの信頼を失う ことになる。そのためにも、ルールブックをしっかりと読み、ファウルやヴァイオレーションが成立 する要件を把握していなければいけなない。そういった「準備」をしっかりすることと、あとは毅然 とした態度でプレイヤーやコーチに接するなど、「覚悟」を持って審判に臨むことが必要である。 ○「レフェリーの必要性と重要性」 指名審判員 神奈川県 安富 朗 氏 安富先生からは審判として日ごろから取り組む上で必要なことをお話いただきました。 ①レフェリーも選手同様に技術の向上、レベルアップを図る集団である。 割り当てには意図があり、その割り当てられたゲームでどうパフォーマンスするかによって、次の 試合の割り当てが決まってくる。だからこそ、その試合を「ただがんばる」のではなく、「なにをど うがんばるのか」を意識することが大切である。そういう意味で日ごろから審判の役割をしっかりと 把握し、やるべきことにきちんと取り組む姿勢が必要である。 ②レフェリーとしてよりより判定を目指す 良いゲームには、審判が必要である。あくまでも主役はプレイヤーやコーチであるが、裏方として かかわり、NG(間違い)を出せない大切な役割である。それゆえに、「正しい技術を感じる。」こと が必要である。そして長い時間を見て、最終的な決着をとらえ、イメージができるかどうかが重要で ある。そのために審判員として四原則を確認し、相手のエリアを尊重しすぎることのないように、注 意する必要がある。また、シグナルも正しく行い、ファウルの種類までしっかりと見極めていく。 ③技術のためのチャックポイント ゲーム前のカンファレンスが非常に大切。ゲームに臨む上での心構えをつくり、その担当する試合 の協力体制を確認する大事な機会である。また、ゲームの中で取り上げられるファウルやヴァイオ レーションが正しいかどうか常に考えることや判定に対しての一貫性を考えていくと技術向上につな がっていく。 ④若きレフェリー、地区のレフェリーの良いお手本となるように努める。 地元のレフェリーのリーダーとして、若手を引っ張っていくことも求められている。次のレフェ リーを育てるの与えられた役割の一つである。また、今回のような大きな大会だけでなく、戻ってか らもレベルアップすることを念頭に日々の審判活動に取り組んでいってほしい。そして、まず明日の 第一試合から力を出してほしい。 実技 女子 期日 平成26年6月7日(土) 1回戦 作新学院(栃木) 対 市立船橋(神奈川) 対戦カード 副審 相手審判 安西 郷史 氏 (本部) ○プレゲームカンファレンス ①2人の協力について ・視野の分担(トレイルとリードのスペースの捉え方) ・ラストタッチの見極め(確信が持てない時とは相方にアイコンタクトをとる) ・相手の立っている位置に応じて、自分が動く位置を変える。(ボクシング・イン) ②手の使い方について ・ボールマンに対するDefの悪い手の使い方について早い段階で整理する。 ・ポストプレイにおけるOffとDefの手の使い方(不当なポジションについては厳しく) ③エリア3について ・基本的にトレイルが追従して、判定する。 ・見に行く時と行かない時をはっきりと示す。 ④ゲームについて ・関東大会初日であること、開催県の試合であること、感じたものを素直に吹くことを大切に。 担当ゲーム ○ミーティング 武藤 陽子 氏 (茨城県) ・良い位置にいてプレーを長く見ているときには、良い判定が出来ているので続けて欲しい。 ・プレゼンテーションがはっきりしていて、分かりやすくて良い。 ・リードの時に中に入ってしまい、外のプレーを見てしまっているので、ストレートラインになってしまい、判 定ができなかったり、誤った判定をすることがあった。 ・トレイルの動きでは、早めにプレーを予測し、現場にいって判定できるとよい。位置取りもミドルラインに近 づくことでロングディスタンスコールを少なくすることが出来る。 ・ダブルチームの判定について。Offの技術の拙さなのか、Defの悪い手なのかをしっかりと見極められる となおよいと感じた。 上記のお話を頂きました。 全体の感想 初めて東京都の派遣として、関東大会に参加させて頂きました。これまで所属の連盟をはじめ、東京都の諸 先輩方の指導して頂いたことを少しでもオンザコートで表現できればと思い、当日を迎えました。「割り当てに は意図がある」という言葉をしっかりと受け止め、自分に出来ることの準備をしてゲームに臨みました。ゲーム の中では、「確認」することの重要性を一番に感じました。アウトオブバウンズやファウルなど、一つ一つ良い 位置でしっかりと確認すること、この積み重ねでプレイヤーやベンチからの信頼を勝ち得るのだと改めて実感 しました。一生懸命吹くというよりも正しい判定をするために必要なスペースを捉えられるようにすることが自 分の課題であると実感しました。普段吹かない高校女子のカテゴリーを吹くことで、また一つチームプレーの 動きやプレイヤーの心理面を勉強をすることが出来ました。今後も数多くのゲームを担当し、どんな状況でも 対応できるように準備を行っていければと思います。 また、今回は日本公認講習会も同時に開催され、日本協会から講師で来ていただいた吉橋雅一氏と渡邊 亮氏の話を直接聞くことが出来た。担当したゲームの話だけでなく、審判に関する心構えや気を付けるべきこ となど審判活動に対する意識を改めて上向きにもつことが出来た。 最後に、お世話になりました開催県の渡邊整審判長をはじめ栃木県の審判員の皆様に感謝申し上げます。 また、ご指導いただきました日本協会の吉橋雅一氏、渡邊亮氏、関東協会の安西郷史審判長をはじめ関東 ブロックの審判員の皆様に重ねて感謝申し上げます。
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